JP3518547B2 - 同種移植および調和異種移植の拒否反応の阻害 - Google Patents

同種移植および調和異種移植の拒否反応の阻害

Info

Publication number
JP3518547B2
JP3518547B2 JP50651691A JP50651691A JP3518547B2 JP 3518547 B2 JP3518547 B2 JP 3518547B2 JP 50651691 A JP50651691 A JP 50651691A JP 50651691 A JP50651691 A JP 50651691A JP 3518547 B2 JP3518547 B2 JP 3518547B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cyclosporin
rejection
cobra venom
xenografts
survival
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP50651691A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05507266A (ja
Inventor
ホワイト,デビッド,ジェームス,グラハム
ファン デン ジョアン ベアーズ ボガード
Original Assignee
イミュトラン リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by イミュトラン リミテッド filed Critical イミュトラン リミテッド
Publication of JPH05507266A publication Critical patent/JPH05507266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3518547B2 publication Critical patent/JP3518547B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/46Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/04Peptides having up to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • A61K38/12Cyclic peptides, e.g. bacitracins; Polymyxins; Gramicidins S, C; Tyrocidins A, B or C
    • A61K38/13Cyclosporins
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/1703Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K38/00Medicinal preparations containing peptides
    • A61K38/16Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • A61K38/17Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • A61K38/1703Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates
    • A61K38/1709Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans from vertebrates from mammals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders
    • A61P37/02Immunomodulators
    • A61P37/06Immunosuppressants, e.g. drugs for graft rejection

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Marine Sciences & Fisheries (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、同種移植の慢性拒否反応および異種移植の
拒否反応の治療に有用な薬剤に関する。従って、本発明
は、宿主中の移植片の生存の増進、あるいは移植損失の
予防に関する。
同種移植は、同種の2つの部分の間の組織の移植であ
る。2つの異なった種の間の組織の移植である異種移植
は、生物学的判定基準によって、2つのサブセットに分
けられる(Calne,Transplant.Proc.II 550−556)。こ
れらの2つのサブセットは、調和異種移植(concordant
xenografts)および不調和異種移植(discordant xeno
grafts)である。これらの2つのサブセットは、調和し
ない種の間で移植された血管化臓器移植片(a vascular
ised organ graft)が超急性拒否反応、即ち、数分ある
いは数時間以内に血管再生を起こすか否かによって区別
される。調和種間では異種移植の超急性拒否反応は起こ
らない。しかし、移植片は拒否反応を引き起こし、この
拒否反応は、しばしば早められる場合もあるが、数時間
あるいは数分間ではなく数日間にわたって起こる。
これについての確かな証拠はないが、一般に、不調和
種間では、超急性拒否反応は供与種に対して自然に起こ
る抗体の作用の結果であると考えられている。一方、調
和移植片は、少なくとも調和移植片の崩壊を引き起こす
ことができる抗体が存在するわずかな間は生存する。こ
の相違を説明する文献は数多くある。最も精確なもの
は、おそらくハンマー(Hammer)の文献(『異種移植
(Xenogragt)25』(Mark A.Hardy,Ed)Elsevier,Amste
rdam(1989))であろう。ハンマーは、受容種(宿主)
として常にドッグを用いており、腎臓の生存時間が以下
のようであったことを示している。
ドッグ−ドッグ 11.4日 ディンゴ(豪州産野犬)−ドッグ 11.5日 ウルフ−ドッグ 19.4日 フォックス−ドッグ 6.5日 ライオン−ドッグ 10−24時間 タイガー−ドッグ 10−24時間 キャット−ドッグ 10−24時間 ピッグ−ドッグ 10−30分 この結果では、最後の4つの相互作用は不調和異種移
植であり、最初の4つは調和異種移植であろう。ハンマ
ーは、不調和異種移植と調和異種移植との間のこれらの
相違が、それぞれ、交雑ヘム凝集反応抗体(cross−spe
cies heamag glutinating antibodies)の存在または不
存在に対応すると考えている。
学究的レベルでは、調和種と不調和種との関係を本質
的に定義づけるのは困難なことである。しかしながら、
実際問題として、本発明にあたって、異種移植の一方か
ら他方への超急性拒否反応がない場合には2つの異なっ
た種が調和形式であるとして取り扱う。従って、本発明
にあたって、通常では超急性拒否反応を引き起こすとし
ても、それにもかかわらず、例えば、遺伝子操作のよう
な操作を行って超急性拒否反応を防ぐことができれば、
これらの種は調和しているものとする。例えば、国際出
願PCT/GB90/01575号(国際公開番号WO91/05855号)に
は、崩壊加速因子(decay accelerating factor;DAF)
または膜補助因子タンパク質(membrane cofactor prot
ein;MCP)のような宿主補体ダウンレギュレーター(rec
ipient complement down regulators)を示すために形
成転換した潜在的な異種移植供与動物について開示して
いる。供与動物から提供された臓器は、通常では不調和
的な種とみなされる動物に移植されたでも超急性拒否反
応を起こさない場合がある。従って、本発明にあたっ
て、このような形質転換した供与動物は、目的とする種
と調和的であると考えることができる。
上述した調和関係を有する種として、例えば、ヘアー
(野うさぎ)−ラビット、ハムスター−ラット、および
ヒヒ−ヒト、チンパンジー−ヒトおよびマカック−ヒト
などの非−ヒトと霊長類−ヒトなどがある。
移植片の生存の増進は、異種移植(不調和および調
和)および同種移植のいずれの分野においても留意され
てきた。異種移植片の生存の増進のためになされた最初
の提案については、アダチ(Adachi)らがラットにおけ
る不調和心臓異種移植片の生存について研究している
(Transplant.Proc.XIX(1)1145−1148(1987))。
潜在的な生存プロモーターの中では、シクロスポリンA
(cyclosporin A)、アスピリンおよびコブラ毒因子が
研究されている。さらに、シクロスポリンAとコブラ毒
因子との組み合わせについても研究されている。アダチ
らは、シクロスポリンAとコブラ毒因子で処理したグル
ープとコブラ毒因子のみで処理したグループとの間の平
均生存時間には、静的に重要な相違がなかったと報告し
ている。平均生存時間は、40〜50時間であった。また、
ケンプ(Kemp)らは、ラビットの腎臓のキャットへの異
種移植の研究において、様々な潜在的な不調和異種移植
片の生存プロモータについて研究している。(Transpla
nt.Proc,XIX(6)4471−4474(1987))。生存プロモ
ーターの候補としては、キャプトプリル(captopri
l)、エナラプリル(enalapril)、ニフェディピン(ni
fedipine)、プロスタサイクリン(prostacyclin)、ク
ロモリンナトリウム、アザチオプリン/コルチコステロ
イドの組み合わせ、シクロスポリンA、およびコブラ毒
因子などがある。『7日間まで移植片の生存を延長する
顕著な効果を有する』と著者が述べているコブラ毒因子
を除いて、これらの候補の薬剤のいずれによっても超急
性拒否反応を防ぐことができなかった。
また、調和異種移植片の拒否反応は、ハーディー(Ha
rdy)らによって研究され(Transplantation33(3)23
7−242(1987))、彼らは、主にT細胞仲介拒否反応
(T−cell−mediated rejection)に対して行われてい
る療法である、抗リンパ球グロブリンと組み合わせたパ
ラジウム−109−ヘマトモルフィリンによる選択リンパ
系照射(selective lymphoid irradiation;SLI)の効果
を調べている。平均生存時間は、平均2.9日間生存した
未処理比較対照と比べて、約12.5日であった。ホーマン
(Homan)らは、調和異種移植片の生存を増進させるシ
クロスポリンAの効果について研究した(Transplantat
ion31(3)164−166(1981))。最も良い移植片の生
存は、未処理比較対照と比べて、21日間であった。マン
デン(Monden)らは、ハムスターからラットへの肝臓の
異種移植について研究し、この研究により、未処理比較
対照と比べて、シクロスポリンAが移植片の生存を増進
させるような重要な効果を有しないことがわかった(Tr
ansplantation43(5)745−746(1987))。また、ヴ
ァルデベレ(Valdevere)らも、ハムスターからラット
への肝臓の異種移植について研究し、この研究により、
脾摘出と共にシクロスポリンAを投与した場合に、比較
対照と比べて移植片の生存時間の延長効果があり、平均
3.6日から平均17.6日まで延びることがわかった(Trans
plant,Proc,XIX(1)1158−1159(1987))。上述した
ハーディーらのグループと同様に、ネクトル(Knechtl
e)らは、シクロスポリンA療法と共に、調和異種移植
の生存の増進に関する全リンパ系照射(total lymphoid
irradiation;TLI)の効果を研究した(Transplant,Pro
c,XIX(1)1137−1139(1987))。彼らは、ハムスタ
ーからラットへの心臓の異種移植では、シクロスポリン
Aの投与量を多くことにより生存期間が著しく延長され
たが、時折宿主のみが長期間の移植片生存作用を有して
いたと報告している。シクロスポリンAと組み合わせた
TLIでは、さらに著しく移植片の生存を増進させた。
同種移植片の拒否反応に対する従来の療法は、シクロ
スポリンAを単独で、あるいはステロイドまたはアザリ
オプリン組み合わせるか、これらの両方とシクロスポリ
ンAを組み合わせて、使用することである。3つの療法
の組み合わせは、シクロスポリンAを単独で使用する療
法と比べて効果がないという見解も幾つかある。これら
の療法は、急性移植拒否反応の予防および逆転に有効で
あり、おそらく慢性移植拒否反応の始まりを遅らせ、慢
性移植拒否反応が始まった後にはその反応の逆転に殆
ど、あるいは全く効果がないように思われる。
本発明は、調和異種移植片および/または同種移植片
の生存をより増進させ、または拒否反応から救出しよう
とするものである。本発明は、シクロスポリンAとコブ
ラ毒因子とを組み合わせて、あるいは同様の作用形式を
有する化合物を組み合わせて処理することにより、調和
異種移植片および同種移植片の生存が著しく高められる
という認識に基づいている。
本発明の第1の見地によれば、補体インヒビターと、
シクロポリンAと同様の活性(cyclosporin A−like ac
tivity)を有する免疫抑制剤とからなる製剤が提供され
る。
従って、本発明による製剤は、少なくとも二つの成分
を有する。第1の成分は補体インヒビターである。補体
インヒビターは、補体の活性化を防ぐか、あるいは補体
またはその成分の1つ以上を除去または枯渇させること
ができる。補体インヒビターは、補体活性化の古典経路
または副経路の両方を阻害することが好ましい。従っ
て、阻害または除去あるいは枯渇によって、補体インヒ
ビターがC3(補体の第3成分)における経路を遮断する
役割を果たすことが好ましい。従って、本発明では、C3
に対する抗体(例えばモノクローナル抗体)を補体イン
ヒビターとして使用することができる。他の有用な補体
インヒビターとしては、可溶性崩壊活性因子(soluble
decay activating factor;DAF)および可溶性膜補助因
子タンパク質(soluble membrane cofactor protein;MC
P)などがある。最も好ましい補体インヒビターの一つ
はコブラ毒因子である。
ヘビ毒は、種々の薬理学的および生化学的活性を有す
る莫大な数の物質を含む最も複雑な動物分泌の中にあ
る。補体に影響を及ぼす原理が毒に存在することはほぼ
1世紀前から周知である。血清補体へのコブラ(Naja n
aja(インドコブラ)kaouthia)の毒の作用は、ある程
度詳細に研究されてきた。活性因子は、マグネシウムイ
オンの存在下で血清因子Bと組み合わせた144kDaの分子
量を有する糖タンパク質である。因子Bは、血清因子D
のタンパク質分解作用によって2つの成分に分解し、Bb
とBaを生ずる。CoF−Bb複合体(CoFはコブラ毒因子を示
す)は、高い活性を有するC3−およびC5−分解酵素また
はコンバーターゼである。しかし、正常なC3−およびC5
−コンバーターゼと異なり、CoF−Bbは正常な補体調節
システムに対する抵抗性を有する。従って、その作用
は、すべてのC3が変換して個々の補体の活性が枯渇する
まで続く。C5の分解によってC5aが放出される。これ
は、アナフィラキシー様の作用を有する。すべてのイン
ドコブラ毒因子がこのC5コンバーターゼ活性を有するの
ではないが、これは本発明では重要ではないと思われ
る。補体の阻害はインドコブラ属(Naja genus)の毒に
制限されない。エガートセン(Eggertsen)らは、コブ
ラ科、クサリヘビ科およびガラガラヘビ科のヘビからの
毒について研究した(Toxicon18 87−96(1980))。研
究された26の毒の中で、22の毒が正常なヒト補体の活性
を阻害する能力を有している。コブラ毒因子の構造分析
により、コブラ毒因子はコブラC3と同等のもの、または
それを部分的に分解した生成物であることが示唆され
る。
本発明では、明らかに毒性の問題があるので、一般
に、コブラ毒因子および他のヘビ毒因子をそのままの形
で投与しない。従って、毒性の問題を解決する他の方法
がなければ、一般に、少なくとも部分的に未精製の毒か
ら活性因子を精製する必要がある。本発明に使用するた
めには、コブラ毒または他のヘビ毒因子を等質性に精製
する必要はないが、他に何もないとしても明らかに調整
の問題により、実質的に精製された因子の使用を処方し
易い。半精製製剤としてのコブラ毒因子は、シグマ社
(Sigma Chemicals Limited,Poole,Dorset)のような化
学品供給者から得ることができる。シグマ社は、社内備
付けの精製用の未精製のコブラ毒も供給している。未精
製のコブラ毒からコブラ毒因子への調整方法の例は後述
する。
本発明では、天然のコブラ毒因子および他のヘビ毒因
子の使用に加えて、組換えDNA技術によって製造された
ものを含む合成因子と同様に、このような因子の類似物
(活性フラグメントを含む)を使用することができる。
本発明の使用に適するようにするCoFの特徴は、正常な
分解メカニズムに対する抵抗性がある因子Bbを有する安
定した複合体を形成する能力である。従って、本発明で
は、この特徴を有する他の分子を使用することも好まし
い。
本発明による製剤の第2の成分は、シクロスポリンA
と同様の活性を有する免疫抑制剤である。このような化
合物は当業者には周知であり、シクロスポリンCおよび
シクロスポリンGのようなシクロスポリンA以外のシク
ロスポリンも含まれる。また、エイコサノイド(eicosa
noids)もシクロスポリンAと同様の活性を有し、PGI2
(プロスタサイクリン)、PGE2、PGD2、ラパミシン(ra
pamycin)およびFK506(Fujisawa)を含む。化合物FK50
6は、本発明で使用するのに好ましい化合物の一つであ
るが、最も好ましいものはシクロスポリンA自体であ
る。シクロスポリンAは、商標SANDIMUNとしてサンドズ
社(Sandoz)から市販されている。
本発明の特に好ましい実施例は、上述したようなそれ
ぞれ最も好ましい化合物であるコブラ毒因子とシクロス
ポリンAからなる製剤である。
他の成分を本発明による製剤中に存在させることもで
きる。通常、賦形剤が存在し、他の活性成分の存在は除
外されない。各々のカテゴリーの1以上の活性成分を存
在させることができる。
活性成分は、単一の製剤中で一緒に投与される必要は
ない。従って、本発明の第2の見地によれば、同種移植
片または異種移植片の生存の増進、または拒否反応から
の救出のために、同時に、または別個に、あるいは引き
続いて使用する結合製剤として使用する生成物であっ
て、補体インヒビターと、シクロスポリンAと同様の活
性を有する免疫抑制剤とを含む生成物が提供される。
本発明の第3の見地によれば、補体インヒビターの製
剤と、シクロスポリンAと同様の活性を有する免疫抑制
剤の製剤とからなるキットが提供される。
本発明の実施例では、シクロスポリンAと、シクロス
ポリンAと同様の活性を有する他の免疫抑制剤は、通
常、非経口的に投与される。このような場合に、免疫抑
制剤を含む製剤は滅菌されている。しかし、シクロスポ
リンA自体および他の幾つかの免疫抑制剤は、経口投与
することができ、その場合には滅菌は本質的なものでは
ない。シクロスポリンA自体はわずかに水に可溶である
が、実用的には植物油のような油に溶かすのが好まし
い。オリーブ油が実用的であることがわかった。油に溶
かす必要があるのは、水に不溶の免疫抑制剤を取り扱う
場合だけであり、免疫抑制剤は生理的に受け入れられる
適当な担体に溶かすことができる。溶解の必要がない場
合もある。免疫抑制剤を調整する濃度は、免疫抑制剤自
体の性質および予定の用量に依存するが、一般に臨床医
または医師の指導に基づく。しかし、一般的には、シク
ロスポリンの製剤の濃度を、非経口投与の場合には1〜
100mg/ml、例えば1〜10mg/ml、典型的には約5mg/ml、
経口投与の場合には25〜100mg/ml、例えば50〜100mg/m
l、典型的には約100mg/mlに調整するのが適当であるこ
とがわかった。
コブラ毒因子のような補体インヒビターは、一般に非
経口投与され、そのため、一般に滅菌されている。コブ
ラ毒因子自体は、リン酸塩類バッファー(アジ化物を除
く)、あるいは他の適当な溶媒または担体中に製剤する
ことができる。経口用製剤を開発することもできる。製
剤中の補体インヒビターの濃度は最終的に予定された用
量に依存するが、これは臨床医または医師の監督に基づ
く。しかし、PBS中のコブラ毒因子の製剤は、その純度
に依存して0.05mg/mlから溶解度の限界までの濃度に調
整することができる。実用的には、5mg/ml以下、例え
ば、0.1〜0.2mg/ml、例えば約0.5mg/mlの濃度を有する
組成物が有用である。
シクロスポリンAは本質的に水に不溶であるが、コブ
ラ毒因子は水に可溶であるので、これらの2つの好まし
い活性成分は、一般に別個につくられ、実際には別個に
投与される。しかし、これは本質的なものではなく、2
つの活性成分の適当なエマルジョンをつくり、活性成分
の種々の組み合わせを共通の溶媒に溶かすか、あるいは
少なくとも共通の担体中に懸濁させることができる。
非経口的注入(注射)に対する比較試験を行った。好
ましい注射部位は筋肉である。筋肉内注射によって生ず
る貯蔵効果のためである。しかし、筋肉内注射が有利で
あるとは限らない場合には、ある環境では静脈内注射が
適当であり、また、皮下注射がよい場合もある。状況に
よっては腹膜内注射も使用することができる。
本発明の第4の見地によれば、同種移植片または調和
異種移植片の生存を増進、あるいは拒否反応から救出す
るための製剤に、補体インヒビターと、シクロスポリン
Aと同様の活性を有する免疫抑制剤とを使用する方法が
提供される。従って、本発明は、宿主中における同種移
植片または調和異種移植片の増進、あるいは拒否反応か
らの救出方法に適用される。この方法は、移植片受容体
または予定された移植片受容体に、補体インヒビター
と、シクロスポリンAと同様の活性を有する免疫抑制剤
とを投与することからなる。
多くの場合には、移植片の外科的処置を行う前に、本
発明に有用な活性成分の一部またはすべてを予め投与す
るのが好ましい。また、同種移植に関する本発明の主な
利点は、本発明に有用な活性成分の組み合わせが、慢性
拒否反応を防止、あるいは、慢性拒否反応(これは、一
般に移植後長い年月が経った後に起こる)が始まった後
にそれを管理する(即ち拒否反応から救出する)ために
有用であることに留意すべきである。
慢性拒否反応に苦しむ同種移植片受容体、またはその
危険性がある同種移植片受容体は、シクロスポリンAを
有する免疫抑制剤、またはシクロスポリンAと同様の活
性を有する免疫抑制剤を受け入れ易い。本発明にあたっ
て、このような患者における慢性移植片拒否反応を処理
または防止するためには、補体インヒビター療法を加え
る必要があるだけである。本発明の第5の見地によれ
ば、シクロスポリンAと同様の活性を有する免疫抑制剤
で処理した移植片受容体における同種移植片または調和
異種移植片の生存を増進、あるいは拒否反応から救出す
るための製剤に補体インヒビターを使用する方法が提供
される。従って、本発明は、宿主中における同種移植片
または調和異種移植片の増進および/または拒否反応か
らの救出方法に適用される。この方法は、シクロスポリ
ンAと同様の活性を有する免疫抑制剤で治療した移植片
受容体または予定する移植片受容体に、補体インヒビタ
ーを投与することからなる。
シクロスポリンAと同様の活性を有する免疫抑制剤
は、適当に有効かつ毒性のない程度に投与され、処理さ
れる種および移植される臓器と関係する。ヒトの場合の
シクロスポリンAの耐性の上限は、その腎毒素および受
容体の年齢によって決定される。多くの場合、ヒトの治
療には1日当たり20mg/kgが安全な上限であるが、他の
種はさらに高い耐性を有することができる。シクロスポ
リンAは少ない用量で有効であり、投与できる最低量は
単に有効な反応を示す最低量である。ある場合には、1
日当たり1ないし2mg/kgが有効であることがわかった。
一般的には、1日当たり5〜10mg/kgを投与することが
できる。非経口投与の場合には、シクロスポリンAは1
日置きに投与することができ、その場合には用量は2倍
である。しかし、経口ルートが好ましく、毎日の投薬量
は死活規則(摂生)の選択による。特に、シクロスポリ
ンAは、しばしば1日に2回以上投与でき、選択的に1
日の全用量を5〜10mg/kgとすることができる。シクロ
スポリンAと同様の活性を有する他の免疫抑制剤は、有
効かつ毒性のない用量で投与され、その用量は臨床医ま
たは医師によって決定される。
コブラ毒因子のような補体インヒビターは、有効に補
体活性を阻害する量で投与され、補体溶血50(compleme
nt haemolysis50;CH50)検定法によって決定される。コ
ブラ毒因子の投与の安全な上限は決定されなかったが、
2mg/kgの用量では毒性があるとは思われない。コブラ毒
因子の最低投薬量は種に依存し、CH50検定法によって容
易に決定することができる。毎日の用量が0.01から0.1
または0.2mg/kgの場合がコブラ毒因子に有効であること
がわかった。他の補体インヒビターの有効かつ毒性のな
い投薬量も、当業者によって、例えばCH50検定法を使用
して容易に決定することができる。
コブラ毒因子はその最初の活性を約6時間維持し、筋
肉内投与後に効果を発揮する。最初の活性が認められれ
ば、その活性は1日以上、例えば2日間持続するので、
コブラ毒因子を毎日投与する必要はない。実際には、コ
ブラ毒因子を1日置きに投与することが好ましい。その
場合には、投与の日の投薬量を2倍にすることが好まし
い。実用的には、特に好ましい投薬量の摂生は、1日置
きに0.4mg/kgを筋肉内投与することである。
シクロスポリンAまたは他の免疫抑制剤の投与は、一
般的に連続的なものである。コブラ毒因子または他の補
体インヒビターの投与は、一般に連続的なものではない
が、延長することができる。これさえも調和異種移植の
治療またはその拒否反応からの救出に短期間の治療だけ
が必要な場合には、実用的には本質的なものではない。
本発明の第2から第5の見地による好ましい特徴は、
必要な変更を加えた第1の見地に関するものである。
以下の製剤および実施例を参照して、本発明を以下に
説明する。実施例は添付図面に言及している。
図1は、ハムスターの心臓のラットへの異種移植片の
生存を示すグラフであり、移植後の日数に対する生存率
をプロットしている。
図2は、ハムスターの心臓のシクロホスファミド処理
したラットへの異種移植片の生存を示すグラフであり、
図1に対応するグラフである。
調整 この調整は、未精製のコブラ毒からコブラ毒因子を調
整するためのプロトコールを与える。
インドコブラ(Naja naja Kaouthia)(シグマ社、製
品番号V−9125、ロット番号116F−0398および58F−056
5)の毒1gを、pH7.5の脱気したリン酸ナトリウムバッフ
ァー(0.01M)60mlに溶かし、これをDEAEセスロース(D
E52、Whatmann)の90cmx26mm(内径)のカラムに注入
し、同じバッファーで平衡にした。次に、このカラム
を、溶出液のA280吸光度が0に戻るまで、1時間当たり
43.0mlの出発バッファー(starting buffer)で溶離し
た。次に、出発バッファーおよび限界バッファー(limi
t buffer)(0.5M塩酸ナトリウムを含むpH7.5の0.01Mリ
ン酸ナトリウム)の勾配が3リットル:3リットルの直線
になるように、1時間当たり40.0mlの量で注入し、7.0m
lの留分を集めた。この留分の抗補体性を試験し、正の
留分をプールしてCX−10限外ろ過器で濃縮した。
コブラ毒因子プール全体を、90cmx26mm(内径)のSep
hadex G200(fine)カラム(Pharmacia GB Limited,Lo
ndon)に注入し、PBS(アジ化合物を含まない)で平衡
にし、1時間当たり36mlの割合でPBSで溶離した。6mlの
留分を集め、抗補体性について検定した。コブラ毒因子
(即ち活性留分)は、特にピークの下行性の肢(descen
ding limb)にプールされ、CX−10限外ろ過器で濃縮さ
れ、一定分量に分けて、いつでも使用できるように−20
℃で冷凍保存した。
上述したコブラ毒因子の抗補体性活性は、以下の方法
によって測定することができる。20μlの留分を、20μ
lの新鮮なヒトの血清とともに37℃で20分間温置した。
次に、5μlの量を、2%アガロース水溶液5.0ml、20m
MのEDTAを含む2倍強度PBS4.5ml、洗浄したギニアピッ
グの10%赤血球0.5ml、および新鮮な正常なヒトの血清
からなる試験板内のウェル(wells)に加えた。
次に、試験板を+4℃で一晩中温置した。陽性は放置
後の消散のクリアゾーンによって示される。
例1 この例では、ラットはバンティング(Banting)およ
びキングダム(Kingdom)産のDAラットを用い、ハムス
ターはシリア産のハムスターを用いている。ヘロン(He
ron)の方法(Acta Pathol,Microbiol,Scand,79 366−3
72(1971))に従って、ハムスターの心臓をラットの首
に移植した。ヘロンの文献に記載されたカフ(cuff)技
術を用いて大動脈を頚動脈に接合した。同様に肺動脈を
頚静脈に接合した。他のすべての心臓の管は結紮した。
クランプを除去してから数分後に心臓が鼓動し始めた。
次に、移植した心臓を覆うように皮膚を閉じ、外部から
の触診法により毎日観察した。
心臓の移植片の生存データは、図1の線1で示してい
る。移植片の生存率の中央値は3日であった。
例2 シクロスポリンAを1日置きに20mg/kgの用量で投与
したことを以外は例1と同様の操作を繰り返した。シク
ロスポリンAは、オリーブ油中の20mg/mlの製剤として
投与し、移植時に最初の用量を与えるように筋肉内注射
した。その後、1日置きに注射した。移植片の生存デー
タは図1に示され、この例の結果は線2で示されてい
る。移植片の生存率の中央値は3日であった。
例3 1日置きに0.4mg/kgの用量でコブラ毒因子を投与した
こと以外は例1と同様の操作を繰り返した。コブラ毒因
子は、アジ化合物を含まないPBS中に0.5mg/mlのコブラ
毒因子を含む溶液として投与した。最初の注射は移植時
に筋肉内注射によって行い、その後1日置きに筋肉内注
射を行った。移植片の拒否反応のデータは第1図に示し
ている。この結果は線3で示しており、これは移植片の
生存率の中央値は6日であることを示している。
例4 シクロスポリンAとコブラ毒因子の両方を宿主に投与
すること以外は例1と同様の操作を繰り返した。シクロ
スポリンAは、1日置きに20mg/kgの用量で投与し、シ
クロスポリン投与条件は例2と同じにした。コブラ毒因
子は例3と同じ条件で投与した。シクロスポリンAとコ
ブラ毒因子のいずれも移植時に最初に投与した。また、
移植片の生存データは図に示している。図1の線4に示
すように、この例では移植片の拒否反応は観察されなか
った。現在、移植片の生存の中央値は50日以上経過して
いる。
例5 移植後28日経過後にコブラ毒因子の投与を中断したこ
と以外は例4と同様の操作を繰り返した。移植片の生存
の中央値は100日以上であった。103日目と105日目に2
匹の動物を犠牲にして移植片の組織学的な試験を行った
ところ、通常の心臓の構造を示した。残ったラットは、
鼓動するハムスターの心臓とともに、これまで5カ月以
上生存している。
例6(比較例) 例1に示すプロトコールによって、20匹のラットにハ
ムスターの心臓を与えた。これらは例2に示すようなシ
クロスポリンAで処理し、さらに移植前日(day−1)
と移植の2日後に、ENDOXANシクロホスファミド(20mg/
kg)を肺動脈内(i.p.)に与えた(ENDOXANはシクロホ
スファミドの商品名であり、抗体産出の阻害剤であ
る。)。図2の線5に示すように、ハムスターの心臓は
拒否反応を起こした。観測された遅延型拒否反応(遅延
は不十分なシクロホスファミド療法の結果である)は、
不適当な免疫抑制プロトコールから生ずるタイプの遅延
型異種移植拒否反応と似ている。
例7 5匹のラットを例6と同様に処理し、さらに、7日目
(day7)から例4と同様にコブラ毒因子で処理した。コ
ブラ毒因子による処理は14日間続けた。2図の線6に示
すように、すべての動物は拒否反応から救出された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボガード ファン デン ジョアン ベ アーズ イギリス国 ミドルセックス エッチエ イ1 3エスエヌ ハロー ― オン ― ザー ヒル ハロー フィールズ, ガーデンズ22 (56)参考文献 Toxicon,1980,Vol.18, pp.87〜96 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 37/02,37/64

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コブラ毒因子、MCP、DAFおよびC3に対する
    抗体よりなる群から選ばれてなる少なくとも1種の補体
    インヒビターと、シクロスポリン、エイコサノイド、ラ
    パマイシンおよびFK506よりなる群から選ばれてなる少
    なくとも1種のシクロスポリンAと同様の活性を有する
    免疫抑制剤とからなる、宿主における調和異種移植片お
    よび/または同種移植片の生存を顕著に促進する、また
    はこのような移植片を拒絶反応から救出するための製
    剤。
  2. 【請求項2】前記補体インヒビターが、MCP、DAFまたは
    C3に対する抗体からなることを特徴とする請求項1に記
    載の製剤。
  3. 【請求項3】前記補体インヒビターがコブラ毒因子から
    なることを特徴とする請求項1に記載の製剤。
  4. 【請求項4】前記シクロスポリンAと同様の活性を有す
    る免疫抑制剤としてのエイコサノイドが、PGI2、PGE2
    PGD2よりなる群から選ばれてなる少なくとも1種からな
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の製
    剤。
  5. 【請求項5】前記免疫抑制剤がシクロスポリンAである
    ことを特徴とする請求項1〜3に記載の製剤。
  6. 【請求項6】前記免疫抑制剤がFK506であることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の製剤。
  7. 【請求項7】コブラ毒因子、MCP、DAFおよびC3に対する
    抗体よりなる群から選ばれてなる少なくとも1種の補体
    インヒビターと、シクロスポリン、エイコサノイド、ラ
    パマイシンおよびFK506よりなる群から選ばれてなる少
    なくとも1種のシクロスポリンAと同様の活性を有する
    免疫抑制剤とを含み、同種移植片または調和異種移植片
    の生存の増進、あるいは拒否反応からの救出のために、
    同時に、または別個に、あるいは引き続いて使用する結
    合製剤として使用する生成物。
  8. 【請求項8】コブラ毒因子、MCP、DAFおよびC3に対する
    抗体よりなる群から選ばれてなる少なくとも1種の補体
    インヒビターの製剤と、シクロスポリン、エイコサノイ
    ド、ラパマイシンおよびFK506よりなる群から選ばれて
    なる少なくとも1種のシクロスポリンAと同様の活性を
    有する免疫抑制剤の製剤とからなる、宿主における調和
    異種移植片および/または同種移植片の生存を顕著に促
    進する、またはこのような移植片を拒絶反応から救出す
    るためのキット。
JP50651691A 1990-04-09 1991-04-04 同種移植および調和異種移植の拒否反応の阻害 Expired - Fee Related JP3518547B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9007971.6 1990-04-09
GB909007971A GB9007971D0 (en) 1990-04-09 1990-04-09 Pharmaceutical formulations
PCT/GB1991/000522 WO1991015221A1 (en) 1990-04-09 1991-04-04 Inhibition of allograft and concordant xenograft rejection

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05507266A JPH05507266A (ja) 1993-10-21
JP3518547B2 true JP3518547B2 (ja) 2004-04-12

Family

ID=10674123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50651691A Expired - Fee Related JP3518547B2 (ja) 1990-04-09 1991-04-04 同種移植および調和異種移植の拒否反応の阻害

Country Status (22)

Country Link
EP (1) EP0527762B1 (ja)
JP (1) JP3518547B2 (ja)
CN (1) CN1040178C (ja)
AT (1) ATE141167T1 (ja)
AU (1) AU7555591A (ja)
CZ (1) CZ283119B6 (ja)
DE (1) DE69121401T2 (ja)
DK (1) DK0527762T3 (ja)
ES (1) ES2090325T3 (ja)
GB (1) GB9007971D0 (ja)
GR (1) GR3021642T3 (ja)
HK (1) HK48597A (ja)
IE (1) IE911153A1 (ja)
IL (1) IL97788A (ja)
IN (1) IN173149B (ja)
MY (1) MY106158A (ja)
NZ (1) NZ237739A (ja)
PT (1) PT97277B (ja)
SG (1) SG47465A1 (ja)
SK (1) SK279949B6 (ja)
WO (1) WO1991015221A1 (ja)
ZA (1) ZA912467B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE297217T1 (de) 1999-10-27 2005-06-15 Alexandra Lucas Zusammensetzung zur vorbeugung und behandlung von transplantatabstossung
ATE453402T1 (de) * 2000-09-29 2010-01-15 Viron Therapeutics Inc Verwendung von serp-1 in kombination mit einem immunosuppressor zur behandlung von arthritis
WO2005110481A2 (en) * 2004-05-14 2005-11-24 Alexion Pharmaceuticals, Inc. Prolongation of survival of an allograft by inhibiting complement activity
US7285530B2 (en) 2004-10-21 2007-10-23 Viron Therapeutics, Inc. Use of SERP-1 as an antiplatelet agent
PL3028716T3 (pl) 2006-10-10 2021-03-08 Regenesance B.V. Hamowanie układu dopełniacza służące do lepszej regeneracji nerwów
HUE061548T2 (hu) 2008-11-10 2023-07-28 Alexion Pharma Inc Komplementtel összefüggõ rendellenességek kezelésére szolgáló eljárások és készítmények
KR102448976B1 (ko) 2013-08-07 2022-09-29 알렉시온 파마슈티칼스, 인코포레이티드 비정형적 용혈성 요독증후군 (ahus) 바이오마커 단백질

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
Toxicon,1980,Vol.18,pp.87〜96

Also Published As

Publication number Publication date
SK279949B6 (sk) 1999-06-11
HK48597A (en) 1997-04-25
IL97788A0 (en) 1992-06-21
DK0527762T3 (da) 1996-09-02
CN1056240A (zh) 1991-11-20
DE69121401T2 (de) 1996-12-12
ZA912467B (en) 1992-12-30
ES2090325T3 (es) 1996-10-16
DE69121401D1 (de) 1996-09-19
EP0527762B1 (en) 1996-08-14
CS9100988A2 (en) 1991-12-17
MY106158A (en) 1995-03-31
EP0527762A1 (en) 1993-02-24
IE911153A1 (en) 1991-10-09
IL97788A (en) 1998-02-08
JPH05507266A (ja) 1993-10-21
PT97277B (pt) 1998-08-31
PT97277A (pt) 1992-01-31
WO1991015221A1 (en) 1991-10-17
GR3021642T3 (en) 1997-02-28
ATE141167T1 (de) 1996-08-15
AU7555591A (en) 1991-10-30
NZ237739A (en) 1993-09-27
CZ283119B6 (cs) 1998-01-14
IN173149B (ja) 1994-02-19
SG47465A1 (en) 1998-04-17
CN1040178C (zh) 1998-10-14
GB9007971D0 (en) 1990-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Shevach The effects of cyclosporin A on the immune system.
MANNICK et al. Prolongation of allograft survival by an alpha globulin isolated from normal blood
MORRIS et al. A controlled trial of cyclosporine in renal transplantation with conversion to azathioprine and prednisolone after three months
CRAMER et al. Cardiac transplantation in the rat: II. Alteration of the severity of donor graft arteriosclerosis by modulation of the host immune response
Kahan Cyclosporine: a powerful addition to the immunosuppressive armamentarium
US8435520B2 (en) Combinations of immunosuppressive agents for the treatment or prevention of graft rejections
RU2014837C1 (ru) Средство для лечения панкреатита и предупреждения отторжения трансплантата поджелудочной железы и способ предупреждения отторжения трансплантата поджелудочной железы
JP3518547B2 (ja) 同種移植および調和異種移植の拒否反応の阻害
Okuno et al. SQ 14, 225 attenuates the vascular response to norepinephrine in the rat mesenteric arteries
US20010018051A1 (en) Inhibition of allograft and concordant xenograft rejection
Anderson et al. Vaccinia virus complement control protein inhibits hyperacute xenorejection in a guinea pig-to-rat heterotopic cervical cardiac xenograft model by blocking both xenoantibody binding and complement pathway activation
Neild et al. Severe systemic vascular necrosis in cyclosporin-treated rabbits with acute serum sickness.
EP0705110B1 (en) Immunoglobulin infusion in xenotransplantation
Kupiec-Weglinski et al. Behavior of helper T lymphocytes in cyclosporine-mediated long-term graft acceptance in the rat
JPS6272621A (ja) コレラ毒素類を活性成分とする免疫抑制剤
JPH09506115A (ja) 細胞毒性薬の副作用を軽減するためのトランスフェリン組成物
Black et al. Cyclosporine-induced long-term allograft survival and its potential in posttrauma tissue replacement
Reece et al. Early results of cardiac transplantation at the Texas Heart Institute.
Takiff et al. Low-dose cyclosporine maintenance therapy after immunosuppressive induction in a rat cardiac transplant model
Novitzky, D., Cooper, DKC & Wicomb A successful method of administering cyclosporin A to the chacma baboon
Ludwin et al. Prolonged allograft survival resulting from donor pretreatment with phytohemagglutinin-P
Cofer et al. Effects of pre-and postengraftment donor-specific transfusions and cyclosporine on the enhancement of experimental allograft survival
de Bruin et al. The effect of pretransplant donor-specific blood transfusions on various segments of small bowel grafts
Kahn et al. Use of verapamil with conventional immunosuppression after porcine renal transplantation
Maxwell et al. Cyclosporine

Legal Events

Date Code Title Description
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040120

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees