JP3517765B2 - Rf電力増幅回路および移動体通信端末装置 - Google Patents

Rf電力増幅回路および移動体通信端末装置

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JP3517765B2
JP3517765B2 JP21712596A JP21712596A JP3517765B2 JP 3517765 B2 JP3517765 B2 JP 3517765B2 JP 21712596 A JP21712596 A JP 21712596A JP 21712596 A JP21712596 A JP 21712596A JP 3517765 B2 JP3517765 B2 JP 3517765B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信用のRF
電力増幅回路、さらにはGaAs・MESFET(Me
tal Semiconducter Fild Ef
ect Transister)やGaAs・HEMT
(High Electron Mobility T
ransistor)等のFETを使用するRF電力増
幅回路に適用して有効な技術に関するものであって、た
とえばPDC(パーソナル・デジタメ・セルラ)やPH
S(パーソナル・ハンディフォン・システム)などの移
動体通信端末装置に利用して有効な技術に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】PDCやPHSなどの移動体通信端末装
置では、1GHz以上のマイクロ波領域の無線信号を送
信するために、従来のシリコン・バイポーラ・トランジ
スタよりも動作速度の速いGaAs・MESFETを採
用したRF増幅電力増幅回路が使用される。
【0003】この種の移動体通信端末装置では、所定の
通信機能を確保する必要上、0.16〜1.4Wの比較
的大きな送信電力を要求される一方で、その携帯性を高
める必要から、小型軽量と電池での長時間動作が要求さ
れる。このような要求に応えるためには、無調整化、単
一電源動作、低消費電力化が不可欠となる。
【0004】低消費電力化のためには、たとえば3Vと
いった低電圧電源でも効率良く動作できるRF電力増幅
回路が必要となる。マイクロ波領域の無線信号を低電圧
電源で効率良く電力増幅するためには、シリコン半導体
を用いたバイポーラ・トランジスタでは素子特性上無理
があり、したがって、この場合の増幅素子としては、F
ET、とくにGaAs半導体を用いたMESFET(M
MIC)が採用されている。
【0005】なお、移動体通信端末装置については、た
とえば日経BP社刊行「日経エレクトロニクス 199
0年4月16日号(no.497)」121ページ(自
動車・携帯電話)などに、その概要が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。
【0007】すなわち、従来のRF電力増幅回路では、
増幅素子としてデプレッション型のMESFETをソー
ス接地で使用し、電源電圧とは逆極性の負電圧でゲート
バイアスをかけながら増幅動作させていた。このため、
バイアス用の負電圧電源が別に必要であった。負電圧
は、DC−CDコンバータにより正電圧電源からつくり
出すことができる。しかし、このDC−DCコンバータ
は消費電力や実装面積の増大を招き、小型軽量と電池で
の長時間動作という要求に逆行する。したがって、小型
軽量と電池での長時間動のためには、単一電源動作がど
うしても必要となる。
【0008】そこで、本発明者らは、エンハンスメント
型のFETを使用することで、ゲートバイアス用の負電
圧を不要にすることを検討した。ところが、この場合の
ゲートバイアス電圧は、0Vよりもわずかに高い正の電
圧に設定する必要があり、このような低電圧を正確かつ
安定に供給するためには、トリミング等の面倒な調整が
必要になることが判明した。
【0009】GaAs・FETは接合型FETであっ
て、ゲート・ソース間がダイオード(ショットキー・ダ
イオード)でバイパスされている。このため、そのダイ
オードの順方向電圧(0.5V程度)以上の信号をゲー
ト・ソース間に印可することはできない。つまり、ダイ
オードの逆方向にゲート電圧が印加される負バイアスの
場合とは異なり、ダイオードの順方向にゲート電圧が印
加される正バイアスでは、そのゲート入力電圧範囲が非
常に狭くなってしまう。例えば、エンハンスメント型の
FETのゲートしきい値電圧が0.1〜0.15ボルト
とすると、設定すべきゲートバイアス電圧は0〜0.2
ボルトとなり、しきい値電圧等のFETの素子バラツキ
を考慮すると、このバイアス設定は非常に困難である。
このように、そのゲートバイアス電圧は、大きく見積っ
ても、0.1〜0.5V程度の極く狭い範囲内に収める
必要があるが、このような微小な電圧を精度良く安定に
与えることは、トリミング等の面倒な調整が必要とな
り、また温度特性等の影響も敏感に受けるようになるこ
とから、その実施はきわめて困難であった。
【0010】バイアス電圧を無調整で供給する技術とし
ては、たとえばIEEE Trans. Circui
t Theory,vol.CT−12,pp.586
−590,Dec.1965に記載されているように、
シリコン・バイポーラ・トランジスタのコレクタ電圧/
電流特性を利用したバイアス回路が知られている。しか
し、そこで開示されているバイアス回路は、シリコン・
バイポーラ・トランジスタ固有の特性(コレクタ電圧/
電流特性やベース・エミッタ間電圧など)を利用したも
のであって、FETには適用できないことが本発明者ら
によってあきらかにされた。
【0011】本発明の目的は、たとえば1GHz以上の
マイクロ波領域での無線信号を用いる移動体通信端末装
置の小型軽量化と電池での長時間動作化に有効であると
ともに、トリミング等の面倒かつきわどい調整を必要す
ることなく、単一電源下での安定かつ効率的なRF電力
増幅を可能にする、という技術を提供することにある。
【0012】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0014】すなわち、ソース接地およびエンハンスメ
ント動作によりRF電力増幅を行う接合型FETに対
し、同一半導体チップ上に熱的な結合状態で形成された
同種のFETであって、チャネル長が略等しく、かつチ
ャネル幅の小さなFETと、このダミーFETのドレイ
ン電流と基準値の差分を増幅して電圧で出力する比較増
幅回路を設け、この比較増幅回路の出力電圧を上記ダミ
ーFETのゲートにバイアス電圧として与えることによ
り、上記ドレイン電流が上記基準値と等しくなるような
帰還制御を行う直流負帰還回路を形成し、この直流帰還
回路を形成する比較増幅回路の出力電圧を上記電力増幅
FETのゲートにバイアス電圧として与える、というも
のである。
【0015】上述した手段によれば、接合型FETのゲ
ート入力電圧範囲が、ゲート・ソース間をバイパスして
いるダイオードの順方向電圧によって極く狭い範囲に制
約されていても、その範囲内にて安定かつ適正なバイア
ス電圧を、無調整でもって自己整合的に与えることがで
きる。
【0016】これにより、たとえば1GHz以上のマイ
クロ波領域での無線信号を用いる移動体通信端末装置の
小型軽量化と電池での長時間動作化に有効であるととも
に、トリミング等の面倒かつきわどい調整を必要するこ
となく、単一電源下での安定かつ効率的なRF電力増幅
を可能にする、という目的が達成される。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る構成は、ソース接地
およびエンハンスメント動作によりRF電力増幅を行う
第1の接合型FET(J1)と、この第1のFET(J
1)に対して、同一半導体チップ上に熱的な結合状態で
形成された同種のFETであって、チャネル長が略等し
く、かつチャネル幅の小さな第2のFET(Jx)と、
この第2のFET(Jx)のドレイン電流と基準値の差
分を増幅して電圧で出力する比較増幅回路(15)と、
この比較増幅回路(15)の出力電圧(Vo)を上記第
2のFET(Jx)のゲートにバイアス電圧として与え
ることにより、上記ドレイン電流が上記基準値と等しく
なるような帰還制御を行う直流負帰還回路(16)とを
有するとともに、この直流負帰還回路(16)を形成す
る上記比較増幅回路(15)の出力電圧(Vo)を上記
第1のFET(J1)のゲートにバイアス電圧として与
えようにしたものであり、これにより、接合型FETの
ゲート入力電圧範囲が、ゲート・ソース間をバイパスし
ているダイオードの順方向電圧によって極く狭い範囲に
制約されていても、その範囲内にて安定かつ適正なバイ
アス電圧を、無調整でもって確実に与えることができる
という作用が得られる。
【0018】さらに本発明は、上記構成に加えて、第
1,第2のFET(J1,Jx)にそれぞれGaAs・
FETを使用したものであり、これにより、1GHz以
上のマイクロ波領域の無線信号を効率良く電力増幅する
ことができるという作用が得られる。
【0019】さらに本発明は、上記構成に加えて、各F
ET(Jx,J1,J2)のゲートバイアス電圧供給路
にそれぞれバイアス抵抗(Rx,R1,R2)を直列に
介在させるとともに、比較増幅回路(15)の出力側に
容量素子(C1)を並列に挿入することにより、各FE
T(Jx,J1,J2)のゲート間を互いに交流的に遮
断するようにしたものであり、これにより、RF信号の
回り込みによるFET間の動作干渉を防止することがで
きるという作用が得られる。
【0020】また本発明は、上記構成に加えて、第1の
FET(J1)のゲートバイアス電圧供給路に直列に介
在する第1の抵抗(R1)と、第2のFET(Jx)の
ゲートバイアス電圧供給路に直列に介在する第2の抵抗
(Rx)を有するとともに、第1の抵抗(R1)と第2
の抵抗(Rx)の抵抗値比が、第1のFET(J1)と
第2のFET(Jx)のチャネル幅比の逆数となるよう
に各抵抗(R1,Rx))の値を設定したものであり、
これにより、ゲートリーク電流の絶対値偏差および温度
依存性を打ち消すことができるという作用が得られる。
【0021】また本発明は、上記構成に加えて、第2の
FET(Jx)のドレインと電源電位(Vdd)の間に
接続してドレイン負荷手段をなす第3の抵抗(R3)
と、電源電圧(Vdd−0V)の分圧回路(17)を形
成する第4,第5の抵抗(r4,R5)とを有し、上記
第2のFET(Jx)のドレイン電圧を比較増幅回路
(15)の比較入力に与えるとともに、上記分圧回路
(17)の分圧出力電圧を上記比較増幅回路(15)の
基準入力(−)に与えることにより、第2のFET(J
x)のドレイン電流と基準値の差分を増幅するというも
のであり、これにより、バイアス条件を抵抗の選定によ
り任意に設定することができるという作用が得られる。
【0022】さらに本発明は、上記構成に加えて、第2
のFET(Jx)のドレインと電源電位(Vdd)の間
に接続してドレイン負荷手段をなす第3の抵抗(R3)
と、電源電圧(Vdd)を分圧して比較増幅回路(1
5)の基準値を生成する第4,第5の抵抗(R4,R
5)を有するとともに、上記第3〜5の抵抗(R3,R
4,R5)の少なくとも1つを電気的に可変設定可能な
抵抗で形成したものであり、これにより、バイアス条件
の変更によるRF増幅出力レベルの可変制御に合わせて
バイアス条件を最適化し、低消費電力化することができ
るという作用が得られる。
【0023】さらに本発明は、上記構成に加えて、第2
のFET(Jx)のチャネル幅を可変設定する切換手段
を同一半導体チップ上に備えたものであり、これによ
り、第1のFETと第2のFET間のドレインバイアス
電流比を任意に可変設定することができるという作用が
得られる。
【0024】さらに本発明は、上記構成に加えて、多段
RF電力増幅回路(10)の終段(11)とその前段
(12)に配置された複数のFET(J1,J2)の各
ゲートバイアス電圧をそれぞれ、直流負帰還回路(1
6)を形成する比較増幅回路(15)の出力から分岐し
て与えるものであり、これにより、多段RF電力増幅回
路(10)の各増幅段(11,12)をなすFET(J
1,J2)のゲートバイアス電圧をそれぞれに適正な値
に自己整合的に設定することができるという作用が得ら
れる。
【0025】また本発明は、移動体通信端末装置におい
て、ソース接地およびエンハンスメント動作によりRF
電力増幅を行う第1の接合型FET(J1)と、この第
1のFET(J1)に対して、同一半導体チップ上に熱
的な結合状態で形成された同種のFETであって、チャ
ネル長が略等しく、かつチャネル幅の小さな第2のFE
T(Jx)と、この第2のFET(Jx)のドレイン電
流と基準値の差分を増幅して電圧で出力する比較増幅回
路(15)と、この比較増幅回路(15)の出力電圧
(Vo)を上記第2のFET(Jx)のゲートにバイア
ス電圧として与えることにより、上記ドレイン電流が上
記基準値と等しくなるような帰還制御を行う直流負帰還
回路(16)を有し、この直流負帰還回路(16)を形
成する上記比較増幅回路(15)の出力電圧(Vo)を
上記第1のFET(J1)のゲートにバイアス電圧とし
て与えるようにしたRF電力増幅回路(10)を備えた
ことを特徴とするものであり、これにより、たとえば1
GHz以上のマイクロ波領域での無線信号を用いる移動
体通信端末装置の小型軽量化と電池(70)での長時間
動作化を可能にするという作用が得られる。
【0026】さらに本発明は、上記構成に加えて、第2
のFET(Jx)のドレインと電源電位(Vdd)の間
に接続してドレイン負荷手段をなす第3の抵抗(R3)
と、電源電圧(Vdd−0V)を分圧して比較増幅回路
(15)の基準値を生成する第4,第5の抵抗(R4,
R5)を有するとともに、上記第3〜5の抵抗(R3,
R4,R5)の少なくとも1つを電気的に可変設定可能
な抵抗で形成し、この可変設定可能な抵抗をRF送信電
力の可変設定と関係して設定されるようにしたものであ
り、これにより、受信信号の電界強度等に応じて過不足
のない最適な送信電力設定を低消費電力で行わせること
ができるという作用が得られる。
【0027】さらに本発明は、上記構成に加えて、第2
のFET(Jx)のチャネル幅を可変設定する切換手段
を有し、この切換手段をRF送信電力の可変設定と関係
して設定されるようにしたものであり、これにより、受
信信号の電界強度等に応じて過不足のない最適な送信電
力設定を低消費電力で行わせることができるという作用
が得られる。
【0028】以下、本発明の好適な実施態様を図面を参
照しながら説明する。
【0029】なお、図において、同一符号は同一あるい
は相当部分を示すものとする。
【0030】図1は本発明の技術が適用された移動体通
信端末装置の概略構成を示す。
【0031】同図に示す移動体通信端末装置は、RF電
力増幅回路10、出力整合回路13、RF受信プリアン
プ20、分波器(またはアンテナ切換器)31、無線送
受信アンテナ32、送信側周波数変換回路(アップバー
タ)41、受信側周波数変換回路(ダウンバータ)4
2、周波数変換用のローカル信号を発生する周波数合成
回路43、送受信IF部を含むベースバンドユニット5
0、論理制御ユニット60、操作部および表示部を含む
操作パネル61、送話器と受話器からなるヘッドセット
62、および装置全体の動作電源(Vdd)を賄う内蔵
電池70などによって構成される。
【0032】ここで、RF電力増幅回路10は、前段1
2と終段11の多段構成であり、各段11,12はそれ
ぞれソース接地動作するエンハンスメント型GaAs・
FETJ1,J2を用いて構成されている。各段11,
12のFETJ1,J2はそれぞれ、同一半導体チップ
上に形成されたバイアス発生回路14からゲートバイア
ス電圧を与えられながら、周波数変換回路41にて所定
の送信周波数に変換された無線信号を所定レベルに電力
増幅する。バイアス発生回路14は、FETJx、抵抗
R3,R4,R5、比較増幅回路15、容量素子C1な
どにより構成されている。
【0033】FETJxはバイアス発生のためのダミー
FETである。このダミーFETJxは、RF電力増幅
を行う接合型FETJ1,J2に対して、同一半導体チ
ップ上に熱的な結合状態で形成された同種のFETであ
って、チャネル長が等しく、かつチャネル幅が小さく形
成されている。
【0034】抵抗R3は、ダミーFETJxのドレイン
と電源電位Vddの間に接続されてドレイン負荷手段を
なす。この抵抗R3の両端には、ダミーFETJxのド
レイン電流に応じた電圧が現れる。抵抗R4,R5は電
源電圧(Vdd−0V)を分圧する分圧回路17を形成
する。容量素子C1は比較増幅回路15の出力電圧Vo
を平滑する。
【0035】比較増幅回路15は、十分に大きな増幅利
得を有する演算増幅器を用いて構成される。この比較増
幅回路15の比較入力(+)には、ダミーFETJxの
ドレイン電圧Vxが印加される。また、その基準入力
(−)には、上記分圧回路17の分圧出力電圧Vrが印
加される。これにより、比較増幅回路15はダミーFE
TJxのドレイン電流を変換したドレイン電圧Vxと分
圧回路17の分圧出力電圧Vxである基準値との差分を
検出するので、比較増幅回路15は、上記ダミーFET
Jxのドレイン電流と基準値の差分を増幅して電圧で出
力する。
【0036】上記比較増幅回路15の出力電圧Voは、
抵抗Rxを直列に介して上記ダミーFETJxのゲート
にバイアス電圧として与えられる。これにより、上記ド
レイン電流が上記基準値と等しくなるような帰還制御を
行う直流負帰還回路16が形成されている。そして、こ
の直流負帰還回路16を形成する比較増幅回路15の出
力電圧Voを、RF電力増幅段11,12のFETJ
1,J2にゲートにバイアス電圧として与えるようにし
てある。
【0037】各FETJx,J1,J2のゲートバイア
ス電圧供給路にはそれぞれバイアス抵抗Rx,R1,R
2が直列に介在させられているとともに、比較増幅回路
15の出力側に容量素子C1が並列に挿入されている。
これにより、各FETJx,J1,J2のゲート間が互
いに交流的に遮断されて、相互の動作干渉が素子される
ようになっている。
【0038】図2は、図1のバイアス発生回路14付近
に着目したRF電力増幅回路10の詳細回路図を示す。
【0039】同図において、比較増幅回路15は、Ga
As・FETJ41〜J45、抵抗R71〜R75、ダ
イオードD1〜D7による差動増幅回路により構成され
ている。この場合、FETJ41とJ42はそれぞれソ
ース・フォロワ入力回路を形成し、J43とJ44はソ
ース結合型の差動増幅部を形成する。この比較増幅回路
15は、上述した負帰還回路16により、100%の直
流負帰還下で動作させられるようになっている。
【0040】次に、動作について説明する。
【0041】図1および図2において、比較増幅回路1
5の比較基準電圧Vrは数式(1)で表される。また、
比較入力電圧Vxは数式(2)で与えられる。
【0042】
【数1】 FETの相互コンダクタンス係数をβ、ゲート・ソース
間しきい値電圧をVthとすれば、数式(2)は、数式
(3)で表すことができる。
【0043】
【数2】 比較増幅回路15は100%の直流負帰還下で動作させ
られるため、Vx=Vrとなって、数式(4)が成り立
つ。
【0044】
【数3】 これにより、比較増幅回路15の出力電圧Vbは数式
(5)で与えられる。
【0045】
【数4】 数式(5)で与えられる出力電圧Voは、FETの相互
コンダクタンス係数βやゲート・ソース間しきい値電圧
Vthのばらつきを包括している。したがって、この出
力電圧Voをバイアス電圧として電力増幅段11,12
のFETJ1,J2にゲートに与えることにより、βや
Vthのばらつきを自己整合的に打ち消し補正するよう
なゲートバイアスをかけることができる。
【0046】すなわち、FETJ1のドレイン電流IDJ
1は、数式(5)を代入することにより、数式(6)の
ように、電源電圧Vddと抵抗R3、R4、R5により
決定されて、βやVthの影響を受けなくなるものとな
る。
【0047】
【数5】 ここで、JxとJ1のチャネル幅をJx:J1=1:N
(N>1)に設定すると、J1には、Jxのアイドリン
グ電流であるドレイン電流Idxに対して、Id1=N
×Idxのドレイン電流Id1が流れる。これにより、
J1のドレイン電流Id1は、JxとJ1のチャネル幅
比で設定することができる。同様に、J2のドレイン電
流Id2もJxとJ2のチャネル幅比で設定することが
できる。
【0048】また、Rx:R1=1:Nに設定すると、
FETのゲートリーク電流がゲート幅にほぼ比例するこ
とが実験的に確認されているので、そのゲートリーク電
流によってRx,R1に発生する電圧が互いに等しくな
る(1×Rx=N×R1)。これにより、ゲートリーク
電流の絶対値偏差および温度依存性を打ち消すことがで
きるようになる。
【0049】以上のように、ソース接地およびエンハン
スメント動作によりRF電力増幅を行う接合型FETJ
1,J2に対し、同一半導体チップ上に熱的な結合状態
で形成された同種のFETであって、チャネル長が等し
く、かつチャネル幅の小さなダミーFETJxと、この
ダミーFETJxのドレイン電流と基準値の差分を増幅
して電圧で出力する比較増幅回路15を設け、この比較
増幅回路15の出力電圧を上記ダミーFETJxのゲー
トにバイアス電圧として与えることにより、上記ドレイ
ン電流が上記基準値と等しくなるような帰還制御を行う
直流負帰還回路16を形成し、この直流帰還回路16を
形成する比較増幅回路15の出力電圧Voを上記電力増
幅FETJ1,J2のゲートにバイアス電圧として与え
ることにより、FETのゲート入力電圧範囲が、ゲート
・ソース間をバイパスしているダイオードの順方向電圧
によって極く狭い範囲に制約されていても、その範囲内
にて安定かつ適正なバイアス電圧を、無調整でもって自
己整合的に与えることができる。
【0050】これにより、たとえば1GHz以上のマイ
クロ波領域での無線信号を用いる移動体通信端末装置の
小型軽量化と電池での長時間動作化に有効であるととも
に、トリミング等の面倒かつきわどい調整を必要するこ
となく、単一電源下での安定かつ効率的なRF電力増幅
が可能になる。
【0051】さらに、上記数式(5)によれば、ゲート
バイアス電圧として分配される比較増幅回路15の出力
電圧Voは、Jxのドレイン負荷手段をなす抵抗R3、
比較基準入力電圧Vrを分圧する抵抗R4,R5をパラ
メータ要素としている。したがって、抵抗R3,R4,
R5の少なくとも1つを電気的に可変設定可能な抵抗で
形成することにより、バイアス条件の変更によるRF増
幅出力レベルの可変制御を電気的に行わせることができ
るようになる。
【0052】この可変制御は、例えばマスタースライス
方式の配線接続の切換え等の手法によるダミーFETJ
xのチャネル幅を可変設定する切換手段を備えることに
よっても実現できる。すなわち、同一半導体チップ上で
の配線切換えによりJxのチャネル幅を切換可変するこ
とで、JxとJ1のドレイン電流比、およびJxとJ2
間のドレイン電流比を任意に可変設定することができる
ようになる。
【0053】したがって、たとえば図1に示すように、
分圧回路17内の抵抗R4またはR5を電気的に可変制
御可能な抵抗で構成し、この可変抵抗を論理制御ユニッ
ト60からの制御信号により、受信信号の電界強度に応
じて可変設定させるようにすれば、その受信信号の電界
強度等に応じて過不足のない最適な送信電力設定を最適
なバイアス電流で自動的に行わせることができるように
なる。
【0054】図3は、本発明で使用するFETJx,J
1,J2およびバイアス抵抗Rx,R1,R2のレイア
ウトパターンを模式的に示す。
【0055】同図において、GはFETのゲート電極パ
ターン、Lはそのチャネル長、Wはそのチャネル幅をそ
れぞれ示す。同図に示すように、バイアス発生回路14
のダミーFETJxは、RF電力増幅段11,12のF
ETJ1,J2に対して、同一半導体チップ上に熱的な
結合状態で形成されるとともに、チャネル長Lが等し
く、かつチャネル幅が小さく形成されている。
【0056】これとともに、各FETのゲートバイアス
電圧供給路に直列に介在するバイアス抵抗Rx,R1,
R2は、FETのチャネル幅比の逆数となるような抵抗
値を持つように、その抵抗体パターンの長さが設定され
ている。
【0057】図4は、抵抗R3、R4、R5の少なくと
もひとつのための電気的に可変制御可能な抵抗の一例を
示す。
【0058】同図に示す可変抵抗は、複数の抵抗素子r
1〜r4をそれぞれスイッチ回路S1〜S4を介して選
択的に並列接続させるようにしたもので、各スイッチS
1〜S4はそれぞれ制御信号によって個別にオン/オフ
設定されるようになっている。これにより、複数の抵抗
素子r1〜r4の任意の組合わせによる合成抵抗を電気
的に設定することができる。
【0059】以上、本発明者によってなされた発明を実
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0060】以上の説明では主として、本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野である移動
体通信端末装置に適用した場合について説明したが、そ
れに限定されるものではなく、たとえば太陽電池などで
電源バックアップされるPHS基地局、あるいは無線ビ
ーコン発信装置などにも適用できる。
【0061】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0062】すなわち、たとえば1GHz以上のマイク
ロ波領域での無線信号を用いる移動体通信端末装置の小
型軽量化と電池での長時間動作化に有効であるととも
に、トリミング等の面倒かつきわどい調整を必要するこ
となく、単一電源下での安定かつ効率的なRF電力増幅
が可能になる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術が適用された移動体通信端末装置
の第1の実施例を示す回路図
【図2】図1の装置で使用されているRF電力増幅回路
の詳細回路図
【図3】本発明にて使用する接合型FETおよびバイア
ス抵抗のレイアウト図
【図4】電気的に可変制御可能な抵抗の一例を示す回路
【符号の説明】
10 RF電力増幅回路 11 多段RF電力増幅回路の終段 12 多段RF電力増幅回路の前段 13 出力整合回路 J1,J2 RF電力増幅段をなすGaAs・FET 14 バイアス発生回路 Jx ダミーFET 15 比較増幅回路 J41〜J44 GaAs・FET R71〜R75 抵抗 D1〜D7 ダイオード 16 直流負帰還回路 17 分圧回路 R3,R4,R5 抵抗 C1 容量素子C1 20 RF受信プリアンプ 31 分波器(またはアンテナ切換器) 32 無線送受信アンテナ 41 送信側周波数変換回路(アップバータ) 42 受信側周波数変換回路(ダウンバータ) 43 周波数合成回路 50 送受信IF部を含むベースバンドユニット 60 論理制御ユニット 61 操作パネル 62 ヘッドセット 70 内蔵電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−90707(JP,A) 特開 平4−284008(JP,A) 特開 平4−278705(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03F 1/00 - 3/72

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソース接地およびエンハンスメント動作に
    よりRF電力増幅を行う第1の接合型FETと、 第1のFETに対して、同一半導体チップ上に熱的な
    結合状態で形成された同種のFETであって、チャネル
    長が略等しく、かつチャネル幅の小さな第2のFET
    と、 第2のFETのドレイン電流と基準値の差分を増幅
    して電圧で出力する比較増幅回路と、上記第1のFETのゲートと上記比較増幅回路の出力側
    との間に直列に接続された第1の抵抗と、 上記第2のFETのゲートと上記比較増幅回路の出力側
    との間に直列に接続された第2の抵抗と、 上記 比較増幅回路の出力電圧を上記第2のFETのゲー
    トに上記第2の抵抗を直列に介してバイアス電圧として
    与えることにより、上記ドレイン電流が上記基準値と等
    しくなるような帰還制御を上記第1のFETのゲートと
    上記第2のFETのゲートとの間が互いに交流的に遮断
    された状態で行う直流負帰還回路とを有するとともに、 直流負帰還回路を形成する上記比較増幅回路の出力電
    上記第1のFETのゲートに上記第1の抵抗を直列
    に介してバイアス電圧として与えられるよう構成されて
    いることを特徴とするRF電力増幅回路。
  2. 【請求項2】上記第1および第2のFETはGaAs
    ・FETであることを特徴とする請求項1に記載のRF
    電力増幅回路。
  3. 【請求項3】上記比較増幅回路の出力側に容量素子
    列に接続され上記第1および第2のFETのゲート間
    互いに交流的に遮断されていることを特徴とする請求
    項1または2に記載のRF電力増幅回路。
  4. 【請求項4】上記第1の抵抗と上記第2の抵抗の抵抗
    値比が、上記第1のFETと上記第2のFETのチャ
    ネル幅比の逆数に略等しいことを特徴とする請求項1
    3のいずれかに記載のRF電力増回路。
  5. 【請求項5】上記第2のFETのドレインと電源電位の
    間に接続してドレイン負荷手段をなす第3の抵抗と、電
    源電圧の分圧回路を形成する第4および第5の抵抗とを
    有し、 上記第2のFETのドレイン電圧を上記比較増幅回路の
    比較入力に与えるとともに、上記分圧回路の分圧出力電
    圧を上記比較増幅回路の基準入力に与えることにより、
    上記第2のFETのドレイン電流と基準値の差分を増
    ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記
    載のRF電力増幅回路。
  6. 【請求項6】上記第2のFETのドレインと電源電位の
    間に接続してドレイン負荷手段をなす第3の抵抗と、電
    源電圧を分圧して上記比較増幅回路の基準値を生成する
    第4および第5の抵抗を有、 上記第3〜5の抵抗の少なくとも1つ電気的に可変設
    定可能な抵抗で形成されていることを特徴とする請求項
    乃至4のいずれかに記載のRF電力増幅回路。
  7. 【請求項7】上記第2のFETのチャネル幅を可変設定
    する切換手段を同一半導体チップ上に備えたことを特徴
    とする請求項1乃至6のいずれかに記載のRF電力増幅
    回路。
  8. 【請求項8】上記第1のFETは、多段接続された複数
    のFETを含んで成り、 複数のFETの各ゲートバイアス電圧は、それぞれ、
    上記直流負帰還回路を形成する上記比較増幅回路の出力
    から分岐して与えられることを特徴とする請求項1乃至
    7のいずれかに記載のRF電力増幅回路。
  9. 【請求項9】ソース接地およびエンハンスメント動作に
    よりRF電力増幅を行う第1の接合型FETと、 第1のFETに対して、同一半導体チップ上に熱的な
    結合状態で形成された同種のFETであって、チャネル
    長が略等しく、かつチャネル幅の小さな第2のFET
    と、 第2のFETのドレイン電流と基準値の差分を増幅
    して電圧で出力する比較増幅回路と、上記第1のFETのゲートと上記比較増幅回路の出力側
    との間に直列に接続された第1の抵抗と、 上記第2のFETのゲートと上記比較増幅回路の出力側
    との間に直列に接続された第2の抵抗と、 上記 比較増幅回路の出力電圧を上記第2のFETのゲー
    トに上記第2の抵抗を直列に介してバイアス電圧として
    与えることにより、上記ドレイン電流が上記基準値と等
    しくなるような帰還制御を上記第1のFETのゲートと
    上記第2のFETのゲートとの間が互いに交流的に遮断
    された状態で行う直流負帰還回路を有するとともに 直流負帰還回路を形成する上記比較増幅回路の出力電
    上記第1のFETのゲートに上記第1の抵抗を直列
    に介してバイアス電圧として与えられるよう構成された
    RF電力増幅回路を具備することを特徴とする移動体通
    信端末装置。
  10. 【請求項10】上記第2のFETのドレインと電源電位
    の間に接続してドレイン負荷手段をなす第3の抵抗と、
    電源電圧を分圧して上記比較増幅回路の基準値を生成す
    る第4および第5の抵抗を有、 上記第3〜5の抵抗の少なくとも1つ電気的に可変設
    定可能な抵抗で形成され可変設定可能な抵抗に基づ
    いてRF送信電力の可変設定が行われることを特徴とす
    る請求項9に記載の移動体通信端末装置。
  11. 【請求項11】上記第2のFETのチャネル幅を可変設
    定する切換手段を有し、切換手段により設定されたチ
    ャネル幅に基づいてRF送信電力の可変設定が行われる
    ことを特徴とする請求項9または10に記載の移動体通
    信端末装置。
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