JP3517667B2 - 糸の多軸不織布の製造装置 - Google Patents
糸の多軸不織布の製造装置Info
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Description
芯が交差してなる糸の多軸不織布の製造装置に関するも
のである。
と経方向の3軸方向に交差してなる3軸不織布の製造技
術及び装置は既に公知である。又、本発明人は特許第1
725947号「糸の多軸不織布とその製法並びに装
置」において、3軸に緯軸方向を加えた4軸を含む多軸
不織布に関する技術を提供した。上記技術においては何
れも経方向1列に等ピッチ毎に糸掛け用ピンを配したピ
ン列を左右に有し、経方向に進行するコンベヤに対し、
直角又は斜め方向に往復動する給糸ガイドを経て、経方
向1列に供給した多数本の連続糸をコンベヤの左右のピ
ンにジグザグ形に引掛ける如くなして糸のZ軸斜交体を
形成する工程を含んでいる。
ヤの左右のピンに引掛けて折返す為には、給糸ガイドと
コンベヤの相関関係は正確さと精密さを必要とされるの
で、給糸ガイドの往復駆動は一般には行程の定まった円
筒カムが採用される。コンベヤに対する該カムの取付け
角度従って給糸ガイドの往復軌道の角度如何によって糸
目の形状、製品のパターンが定まるものであり、この角
度が直角であれば、糸は経方向に対し互いに逆の等しい
角度で斜交し斜めであれば互いに異なる角度で斜交す
る。従つて従来技術においては、多軸不織布の糸目パタ
ーン及び製品巾に応じて、上記円筒カムの取付角度及び
行程が自づと定まるものであり、同一カムを用い、異な
る糸目パターンを得る為に、カムの取付角度を変更する
時は必然的にコンベヤに対して給糸ガイドの往復巾即ち
製品巾が変わり左右ピン列間の距離の調整等の不都合を
生じる。
せない為にはカム自体の行程巾を変更しなければなら
ず、この事は不可能ではないが非常に面倒であり時間と
労力を伴う難点を有している。又、同じ糸目パターンで
製品巾を変更する為にはカム自体の行程巾を変えなけれ
ばならないが、この事自体も不可能ではないが、同じ様
に面倒であり時間と労力が必要となる。
の上述した欠点を解消し、1台の装置で多様な軸組合せ
の多軸不織布を簡単且つ容易に製造し得る装置の提供を
目的とするものである。
置において、左右に糸掛け用ピン列を備えたコンベヤの
上方に之を所定の角度で横切る如く設けた2組の平行軌
道と円筒カムにて両端を支えられた直線軌条を第1の軌
条として上記平行軌道に沿ってトラバースせしめ之と異
なる高さで交差し、望まれる糸目パターンに対応した所
定の角度でコンベヤを横切る第2の直線軌条をコンベヤ
上に設け、給糸ガイドを第1の軌条に経方向に移動可能
な如く支承し、その一端を第2の軌条に沿って移動し得
る如く把持したものであり給糸ガイドはその多数本の細
管列を経方向に維持しつつ第2の直線軌条に沿ってコン
ベヤに対し所定の方向にトラバースする。この場合、糸
目のパターンは第2の直線軌条のコンベヤに対する取付
角度により任意に選定可能であり、且つ第1の直線軌条
のトラバース巾は不変であって製品の巾変更をもたらす
事はない。又、第2の直線軌条の取付角度を一定に維持
し、上記平行軌道とカムの取付角度を変えれば、第2の
直線軌条に沿って往復動する給糸ガイドの往復巾が変わ
り、コンベヤの左右ピン間距離を之に相当する値に調整
する事により、製品糸目のパターンを変更する事なく製
品巾を微細に変える事も可能となる。
装置の要部1組の例を示す略図でありコンベヤ1は進行
方向左右に夫々所定のピッチで糸掛け用ピン2を経方向
1列に配したピン列を有し、経方向に進行する。その上
方に経方向に対し所定の角度αでコンベヤを横切る2組
の平行軌道3,3と円筒カム4,4を具え、これらによ
って両端を支えられたトラバース具5は円筒カム4,4
の回転により、該軌道に沿って経方向への平行を維持し
てトラバースする。
多数本の糸ガイド用細管6が配設された給糸ガイド7は
トラバース具5と一体に取付けられ5と共にコンベヤの
左右ピン列間を往復する。図示してないがコンベヤ1の
速度と給糸ガイド7の往復速度は、給糸ガイド7の1往
復の間にその細管と同数のピンが進行する如く駆動装置
にて定められ、給糸ガイドの細管に供給された多数本の
糸Yは夫々コンベヤの左右ピンにジグザグ形に引掛けら
れてコンベヤ上に互いに交差した糸の斜交体Cを形成す
る。その上下面又は片面に経糸を供給して之によって斜
交体をピンから外す前又は、後で糸の交点を接着固定し
て多軸不織布となすものである。
1に示す従来装置におけるトラバース具5を2組の平行
軌道3,3にて両端を支えられた第1の直線軌条とな
し、コンベヤ上に該軌条と異なる高さで交差し、コンベ
ヤを所定の角度βで横切る第2の直線軌条8を設け、前
述の給糸ガイド7を第1の軌条5に遊合する直動軸受
9,9にて移動し得る如く取付ける一方、給糸ガイドの
一端を直線軌条8に遊合する直動軸受10にて軌条8に
沿って移動し得る如く把持したものである。給糸ガイド
7はトラバース具5即ち第1の直線軌条に沿って経方向
への平行を維持しつつ第2の直線軌条8に従ってトラバ
ースする。従来の装置では糸目のパターンは前記平行軌
道3,3及びカム4,4とコンベヤの経方向とのなす角
αによって決定されたが、本装置においては第2の直線
軌条8と経方向のなす角βによって定まるものである。
従って角αは任意で良いが通常はα=90°が採用され
る場合が多い。
に示す如くコンベヤ上で糸は経方向に対し互いに等しい
角度で逆斜め方向に交差した斜交体となり、之に経糸1
1を加える事により3軸不織布が得られる。又、コンベ
ヤ上に、β=63.5゜とした1組の装置と之に引続い
てβ=−63.5°とした1組の装置を連続せしめて設
け経糸を加える事により、先発明の特許第172594
7号に示した経緯2軸と経に互いに逆45°方向に交差
した斜交2軸よりなる糸の4軸不織布がえられる。斜交
する糸が経方向となす角度が小さくなるに従い、又、糸
目が細かくなる程、トラバース具の往復行程の端末で給
糸ガイドの細管と経方向に移動するコンベヤのピンとの
間隙が小となり、引掛かりや衝突等の支障を生じ易く、
之を防ぐ為図示してないが、ピンと交差する瞬間給糸ガ
イドを経方向に移動せしめる機構を該部に設ける事が有
効である。本発明において糸とは有機,無機,または金
属繊維の糸,ストランド,ロービング,または延伸テー
プ,スプリットヤーン等を意味する。
々中央にピツチ7mm毎に直経1.5mm高さ15mm
の糸掛け用ピンをうえた巾75mmの補強芯材入りのベ
ルトコンベヤをピン列間560mmとして循環せしめ、
コンベヤ上方に之を直角に横切る平行軌道とストローク
570mmの円筒カムを1000mmの距離を隔てて2
組設け、長さ1000mmの直線軌条5の両端を平行軌
道及びカムにて支え、カムの200回転で直線軌条が1
0往復し、この間にコンベヤが5.6m進行する如くな
した。コンベヤ上の2組の平行軌道の間には上記直線軌
条5と異なる高さで経方向と63.5゜の角度で之と交
差する別の直線軌条8を設けた。経方向一列にピッチ1
4mm毎に内径2mm、長さ30mmの細管40本を取
付けた給糸ガイド7を直動軸受9,9を介して直線軌条
5に取付け、その一端を同じく直動軸受10を介して直
線軌条8に取付けた。図示していないが同じコンベヤ上
に図示した装置に引続いて直線軌条8のコンベヤの経方
向に対する角度が図と全く逆方向即ち−63.5゜であ
る装置を接続して1万デニールのガラス繊維ロービング
40本宛を前後の装置の給糸ガイドの細管を経てコンベ
ヤ上に供給し、コンベヤを18m/minの速度で運転
した。図3の装置で糸は14mmピツチで何れか45°
斜めと緯方向に斜交し、続く装置で1ピッチ宛ずれた形
で逆45°斜めと緯に斜交して重なり、結局左右ピン列
間に7mmピツチ毎に互いに45°逆方向と緯方向に交
差した斜交体を形成し、之をホットメルト糊を塗布した
1万デニールのロービング糸を7mmピッチ毎に交互に
上下面から供給してピンから取外し、加熱して各交点部
を接着して取出した。製品は7mmピッチ毎に経緯方向
の糸と之と互いに逆45°方向の糸が交差した規則的な
4軸不織布であり、FRP用基布として優れた性能を持
つ製品であった。
がコンベヤの経方向となす角β=90°となした3軸不
織布製造装置の要部を示した。この装置を使用して、芯
層が高密度PE、表裏層が低密度PEからなる三層複合
構造の400デニールの細巾テープ280本を延伸後、
適温の熱風を用いて固体壁と接触せしめる事なく加熱
し、実質的にテープ温度125°Cの状態で5%の収縮
熱処理を施し、細管ピッチ5.2mmの給糸ガイド7に
通し、ストローク巾1256mmで毎分20回往復せし
め、左右に1251mm隔てて高さ3.5mm のピン
2がピッチ5.2mmごとにうえられたコンベヤ1を2
9.12m/minの速度で循環し、ピン間に60°で
交差した糸の斜交体を形成し之をその上下から交互に挟
む形で同様のテープを経糸11として280本沿わせて
順次ピンから取外して後続する加熱ロール群に経糸及び
圧着ロールで圧押し糸の交点部を116°Cに加熱し、
接着せしめて冷却後取出した。この時、斜交糸は熱処理
されているので、熱収縮によるピッチの乱れは殆んどな
かった。得られた製品は巾1235mm,経糸ピッチ
4.5mm,斜交糸の経方向ピッチ5.2mm,斜交角
60°で正三角形の糸目パターンをもつ3軸不織布であ
った。
る第2の直線軌条の取付角度を変更する簡単な作業によ
って、製品の目的,用途に応じた多様な軸組合わせの多
軸不織布製品を一工程の装置によって製造し得る事を可
能にした効果は大きい。
Claims (5)
- 【請求項1】 進行方向に所定のピッチで糸掛け用ピン
を配したピン列を左右に備えたコンベヤを有し、その上
方に之を所定の角度で横切る2組の平行軌道とカムから
なるトラバース案内装置及びトラバース具、及び之と共
に往復動し、コンベヤのピンと同じピッチで多数本の細
管を経方向1列に配設した給糸ガイドを有し、コンベヤ
のピンが給糸ガイドの細管と同数進行する間に給糸ガイ
ドが1往復するごとくコンベヤと給糸ガイドの速度を定
めた駆動装置を有する糸の多軸不織布の製造装置におい
て、上記トラバース具を2組の平行軌道にて両端を支承
されて経方向に平行な第1の直線軌条となし、該軌条と
異なる高さで之と交差し、コンベヤを所定の角度で横切
る第2の直線軌条をコンベヤ上に設け、前記給糸ガイド
を第1の直線軌条にそって移動し得る如く支承し、且つ
その一端を第2の直線軌条にそって移動し得る如く把持
したことを特徴とする糸の多軸不織布の製造装置。 - 【請求項2】 請求項1において、トラバース案内装置
の2組の平行軌道とカムがコンベヤを横切る角度が経方
向に対して実質的に90°である事を特徴とする糸の多
軸不織布の製造装置。 - 【請求項3】 請求項1において、コンベヤを横切る第
2の直線軌条のコンベヤの経方向に対する角度が実質的
に90°である事を特徴とする糸の多軸不織布の製造装
置。 - 【請求項4】 請求項1において、コンベヤを横切る第
2の直線軌条のコンベヤの経方向に対する角度が実質的
に63.5°である事を特徴とする糸の多軸不織布の製
造装置。 - 【請求項5】 請求項1において、トラバース具の往復
行程の端末で、給糸ガイドを経方向に所定距離づつ前後
進せしめる機構を有する事を特徴とする糸の多軸不織布
の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4772095A JP3517667B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 糸の多軸不織布の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4772095A JP3517667B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 糸の多軸不織布の製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08209518A JPH08209518A (ja) | 1996-08-13 |
JP3517667B2 true JP3517667B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=12783161
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4772095A Expired - Lifetime JP3517667B2 (ja) | 1995-01-30 | 1995-01-30 | 糸の多軸不織布の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3517667B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6605553B2 (en) | 1999-12-28 | 2003-08-12 | Polymer Processing Research Institute, Ltd. | Tow multiaxial non-woven fabric |
JP4843818B2 (ja) * | 2001-07-13 | 2011-12-21 | 株式会社高分子加工研究所 | 多軸積層不織布からなるジオグリッドおよびその製法 |
JP4934865B2 (ja) * | 2008-04-30 | 2012-05-23 | 株式会社高分子加工研究所 | 位置微調整型糸掛ピンを有する糸の斜交不織布製造装置 |
JP5882048B2 (ja) * | 2011-12-26 | 2016-03-09 | 宇部エクシモ株式会社 | 多軸不織布の製造方法、及び多軸不織布の製造装置 |
-
1995
- 1995-01-30 JP JP4772095A patent/JP3517667B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08209518A (ja) | 1996-08-13 |
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