JP3516838B2 - インクジェットヘッドの取付け構造およびインク液滴の吐出制御方法 - Google Patents

インクジェットヘッドの取付け構造およびインク液滴の吐出制御方法

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JP3516838B2
JP3516838B2 JP19344497A JP19344497A JP3516838B2 JP 3516838 B2 JP3516838 B2 JP 3516838B2 JP 19344497 A JP19344497 A JP 19344497A JP 19344497 A JP19344497 A JP 19344497A JP 3516838 B2 JP3516838 B2 JP 3516838B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドの取付け構造およびインク液滴の吐出制御方法に関
し、詳しくは、複写機、ファクシミリ装置、プリンター
装置等に用いられ、吐出孔から記録紙に異なる種類の色
のインクを吐出することによりカラー画像を形成するこ
とができるインクジェットヘッドの取付け構造およびイ
ンク液滴の吐出制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インク液滴を吐出孔から吐出して画像を
出力するインクジェット方式のプリンター装置は、低音
性に優れ、小型化が容易であることから、近時広く使用
されており、このインクジェット方式のプリンター装置
としては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4
色のインクを充填した4個のインクジェットヘッド(以
下、これを単に4ヘッドユニットという)によってフル
カラーの画像を形成するものがある。
【0003】このプリンター装置でカラー画像を形成す
る場合には、インク液滴を吐出するインクジェットヘッ
ドをプリンター装置上に1列に並べ、各ヘッドから異な
る色のインク液滴を吐出するようになっており、各ヘッ
ドから吐出される各色のインクの相対的な着弾位置精度
が画像の品質に大きく影響することから、各色の相対的
な着弾位置のずれが生じて色ずれが発生するのを防止す
る必要がある。
【0004】ところで、このようなインクジェットヘッ
ドは通常、接着剤等によってヘッド保持部材に固定され
るようになっているが、近時ではヘッドをヘッド保持部
材に接着剤を介して直接的に取付けるのではなく、中間
保持部材を介してヘッド保持部材に固定するようにした
ものが本出願人により提案されている(例えば、特願平
9−55645号参照)。
【0005】このものは、図11または図12にモデル図を
示すように、ヘッド101とヘッド保持部材103の間に中間
保持部材102が介装され、この中間保持部材102が接着剤
104によってヘッド101に固定されるとともに接着剤105
を介してヘッド保持部材103に固定されるようになって
いる。この中間保持部材102を用いる理由を説明する
と、4ヘッドユニットは各ヘッドの吐出孔の相対位置が
出ていなければならないため、ヘッド毎の調整作業が必
要となり、その調整はXYZ方向全てに行なう必要があ
る。
【0006】このため、ヘッド保持部材およびヘッドの
間に基本的にクリアランスが必要となり、直接面接触さ
せることができないことから、固定の補助機構として中
間保持部材を用意し、この中間保持部材を仲立ちにして
ヘッドとヘッド保持部材をそれぞれ接着固定する。この
とき、中間保持部材の接着面に接着剤を塗布した後、中
間保持部材をヘッドとヘッド保持部材の接着面にそれぞ
れ取付けることにより、ヘッドと中間保持部材を介して
ヘッド保持部材に取付ける。このため、ヘッドをヘッド
保持部材に所望する固定精度を得ることができ、各ヘッ
ドから吐出される各色のインクの相対的な着弾位置精度
を高くすることができるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のインクジェットヘッドの取付け構造にあって
は、ヘッド101を中間保持部材102を介してヘッド保持部
材103に取付けることにより、ヘッド101をヘッド保持部
材103に高精度で取付けることができるが、以下の点で
改良の余地がある。
【0008】すなわち、ヘッド101とヘッド保持部材103
の接着面と中間保持部材102の接着面に接着剤104、105
を塗布した後、接着剤104、105が硬化することにより、
ヘッド101が中間保持部材102を介してヘッド保持部材10
3に固定されるが、接着剤104、105の硬化時に接着剤10
4、105が収縮して応力σが発生する。この応力σはヘッ
ド101とヘッド保持部材103の接着面と中間保持部材102
の接着面に対して垂直方向に作用するために、図11に示
すものでは、ヘッド保持部材103に対してヘッド101がX
方向およびZ方向に位置ずれしてしまい、図12に示すも
のはヘッド保持部材103に対してヘッド101がZ方向に位
置ずれしてしまった。
【0009】したがって、上述したようにヘッド保持部
材103に対して4色のインクを充填した4個のヘッド101
を中間保持部材102を介してヘッド保持部材103に対して
取付ける場合、接着剤の収縮によって各ヘッド101の相
対位置がずれてしまうと、本来なら図13(a)に示すよ
うに、各ヘッド101から記録紙Pに吐出されたインク液
滴によって印字されたサンプルの直線が重ならなければ
ならないのに、図13(b)に示すように、各ヘッド101
から記録紙Pに向かって吐出されるインク液滴によって
印字されたサンプルの直線がそれぞれ所定位置からr、
s、tだけずれてしまい、印字精度が低下してしまっ
た。
【0010】なお、図13(a)において、xは4ヘッド
ユニットの主走査方向であり、yは記録紙Pの走査方向
である。このように印字されたサンプルの直線がそれぞ
れ所定位置からr、s、tだけずれるのは、4つのヘッ
ド101の相対位置の関係を、4ヘッドユニットの走査速
度に基づいて各ヘッド101のインクの吐出タイミング
(4ヘッドユニットの走査開始時点からインク液滴が吐
出されるまでの時間)を各ヘッド101毎に求め、そのタ
イミングでインク液滴を吐出するように制御しているか
らであり、予めその間隔でヘッド101をヘッド保持部材1
03に取付けても、上述したように接着剤104、105が収縮
することによりヘッド101の相対位置がずれてしまうか
らである。
【0011】以上のように従来のインクジェットヘッド
の取付け構造では、最終的な要求特性であるインク吐出
位置(すなわち、着弾位置)を高精度に維持することが
できない上に、インク吐出位置がずれてしまうため、組
立工程で不良品として扱われることから歩留りが低下し
てしまい、未だ改良の余地がある。そこで本発明は、最
終的な要求特性であるインク吐出位置を高精度に維持す
ることができるとともに、歩留りが低下するのを防止す
ることができるインクジェットヘッドの取付け構造およ
びインク液滴の吐出制御方法を提供することを目的とし
ている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
上記課題を解決するために、異なる色のインク液滴を吐
出孔から吐出する少なくとも2つ以上のインクジェット
ヘッドが中間保持部材を介してヘッド保持部材に取付け
られたインクジェットヘッドの取付け構造であって、前
記中間保持部材が接着剤によってインクジェットヘッド
およびヘッド保持部材に固定され、該中間保持部材の接
着界面をインクジェットヘッドの移動方向である主走査
方向に略直交しかつ該主走査方向と記録紙の搬送方向で
ある副走査方向とからなるインクジェットヘッドの走査
平面と略直交する平面側に設定したことを特徴として
いる。
【0013】その場合、インクジェットヘッドの走査平
面に対して主走査方向と略直交する平面側に設定するこ
とにより、インクジェットヘッドの主走査方向に対して
接着剤が収縮することによって、この主走査方向で各ヘ
ッドの相対位置がずれた場合に、このずれ量に基づいて
インクジェットヘッドの走査開始時点からインク液滴が
吐出されるまでのタイミングを電気的な制御で補正する
ことにより(インクジェットヘッドを主走査方向に所定
の速度で移動する際に主走査方向における基準の吐出位
置でインク液滴が吐出されるように各ヘッドの吐出タイ
ミングを合わせる)、インク液滴の着弾位置を正常な位
置にすることができる。
【0014】したがって、予め、接着剤の収縮によるヘ
ッドの位置ずれを電気的な制御で補正可能なように、中
間保持部材の接着界面をインクジェットヘッドの走査平
面に対して主走査方向と略直交する平面に設定すること
により、インクジェットヘッドの位置ずれ量を補正して
最終的な要求特性であるインク吐出位置を高精度に維持
することができるとともに、歩留りが低下するのを防止
することができる。
【0015】なお、インクジェットヘッドの走査平面に
対して主走査方向と略直交する平面側に設定したという
ことは、その接着界面が走査平面に対して主走査方向と
略直交する平面と同一平面であっても、その略直交する
同一平面と平行な平面であっても良いことを指す。請求
項2記載の発明は、上記課題を解決するために、請求項
1記載の発明において、前記中間保持部材の接着界面
を、インクジェットヘッドの走査平面側にも設定するこ
とを特徴としている。
【0016】その場合、中間保持部材の接着界面をイン
クジェットヘッドの走査平面に対して主走査方向と略直
交する平面側に加えて、中間保持部材の接着界面をイン
クジェットヘッドの走査平面側にもしたので、該ヘッド
のインク液滴の吐出位置と該ヘッドから吐出されるイン
ク液滴の着弾位置を結んだ線上で接着剤が収縮すること
によって、この線上で各ヘッドの相対位置がずれた場合
に、このずれ量に基づいてインクジェットヘッドの走査
開始時点からインク液滴が吐出されるまでのタイミング
を電気的な制御で補正することにより(前記線上におけ
る基準位置に対してインク液滴の吐出位置と着弾位置の
距離が短い場合には吐出タイミングを遅くし、インク液
滴の吐出位置と着弾位置の距離が長い場合には吐出タイ
ミングを早くする)、インク液滴の着弾位置を正常な位
置にすることができる。
【0017】したがって、予め、接着剤の収縮によるヘ
ッドの位置ずれを電気的な制御で補正可能なように、中
間保持部材の接着界面をインクジェットヘッドの走査平
面に対して主走査方向と略直交する平面で、かつ中間保
持部材の接着界面をインクジェットヘッドの走査平面と
同一平面にすることで、インクジェットヘッドの2方向
での位置ずれ量を補正して最終的な要求特性であるイン
ク吐出位置を高精度に維持することができるとともに、
歩留りが低下するのを防止することができる。
【0018】なお、接着界面をインクジェットヘッドの
走査平面側に設定したということは、その接着界面がイ
ンクジェットヘッドの走査平面と同一平面であっても、
走査平面と同一平面と平行な平面であっても良いことを
指す。請求項3記載の発明は、上記課題を解決するため
に、請求項1または2記載のインクジェットヘッドの取
付け構造から吐出されるインク液滴の吐出制御方法であ
って、インクジェットヘッドを所定の速度で主走査方向
に走査したときに、各インクジェットヘッドから吐出さ
れるインク液滴の着弾位置のずれ量を測定し、該ずれ量
およびインクジェットヘッドの走査速度に基づいて各イ
ンクジェットヘッドから吐出されるインク液滴の吐出タ
イミングを設定することにより、各インクジェットヘッ
ドから吐出されるインク液滴が正常な位置に着弾される
ようにしたことを特徴としている。
【0019】その場合、各インクジェットヘッドの相対
的な位置ずれが発生した場合であっても、最終的な要求
特性であるインク吐出位置を高精度に維持することがで
きるとともに、歩留りが低下するのを防止することがで
きる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1〜4は本発明に係るインクジェ
ットヘッドの取付け構造およびインク液滴の吐出制御方
法の第1実施形態を示す図である。まず、構成を説明す
る。図1、2において、1a〜1dはそれぞれ10面形状
のインクジェットヘッドであり、このインクジェットヘ
ッド1a〜1dはそれぞれ順番にシアン、マゼンタ、イ
エロー、ブラックの4色のインクが充填され、複数の吐
出孔2から各色のインク液滴を吐出するようになってい
る。また、このヘッド1a〜1dは記録紙の搬送方向
(yで示す副走査方向)と直交する主走査方向(xで示
す)に1列に配列されている。
【0021】各ヘッド1a〜1dはそれぞれ板状の4つ
の中間保持部材3a〜3dを介してヘッド保持部材4に
取付けられており、中間保持部材3a〜3dは紫外線硬
化型の接着剤5によってヘッド1a〜1dに固定される
とともに同様に紫外線硬化型の接着剤5を介してヘッド
保持部材4に固定されている。また、この中間保持部材
3a〜3dは紫外線を透過する材料から構成されてい
る。
【0022】本実施形態では、ヘッド1a〜1d、中間
保持部材3およびヘッド保持部材4がユニット化されて
4ヘッドユニットを構成されており、この4ヘッドユニ
ットは、ヘッド保持部材4がファクシミリ装置または複
写機等に装着されたプリンター装置に装着され、記録紙
の搬送方向(副走査方向y)と直交する主走査方向
(x)に移動するようになっている。
【0023】また、中間保持部材3a〜3dの接着剤5
の塗布される接着界面は4ヘッドユニットの走査平面に
対して主走査方向(x)と略直交する平面(Z−y平
面)側に設定されている。なお、この接着界面は、主走
査方向(x)と略直交する平面(Z−y平面)と同一平
面であっても、主走査方向(x)と略直交する平面(Z
−y平面)と同一平面と平行な平面であっても良い(す
なわち、各ヘッド1a〜1dの接着界面が平面(Z−y
平面)に対して平行にずれていても良い)。
【0024】次に、インク液滴の吐出制御方法について
説明する。プリンター装置上では、4ヘッドユニットを
x方向に走査しながら記録紙に各ヘッド1a〜1dから
インク液滴を吐出することにより画像を形成するように
なっている。また、記録紙もy方向に搬送されることに
より記録紙全体に画像を形成することができる。
【0025】ここで、接着剤5の収縮によって各ヘッド
1a〜1dの相対位置がずれてしまうと、図13(b)に
示すものと同様に、各ヘッド1a〜1dから記録紙に向
かって吐出されるインク液滴によって印字されたサンプ
ルの直線がそれぞれ所定位置からr、s、tだけずれて
しまい、印字精度が低下してしまう。本実施形態では、
中間保持部材3a〜3dの接着剤5の塗布される接着界
面は、4ヘッドユニットの主走査方向(x方向)および
副走査方向(y方向)からなる走査平面(x−y平面)
に対して主走査方向(x)と略直交する平面(Z−y平
面)側に設定されているため、接着剤5の収縮によって
生じる各ヘッド1a〜1dの位置ずれが、図3に示すよ
うにヘッド1a〜1dの主走査方向(x)になる。
【0026】このため、各ヘッド1a〜1dの位置ずれ
が、例えば、ヘッドの基準ピッチをxとすると、このピ
ッチxに対してx+nまたはx−nだけずれてしまい、
各ヘッド1a〜1dの相対位置がずれてしまう。ここ
で、このような接着界面に限定した理由を説明すると、
ヘッド1a〜1dの主走査方向(x)に対して接着剤15
が収縮することによって、この主走査方向(x)で各ヘ
ッド1a〜1dの相対位置がずれた場合には、このずれ
量に基づいてヘッド1a〜1dの走査開始時点からイン
ク液滴が吐出されるまでのタイミングを電気的な制御で
補正することにより、インク液滴の着弾位置を正常な位
置にすることができるからである。
【0027】仮に、接着界面をヘッド1a〜1dの走査
平面に対して主走査方向(x)と略直交する平面(Z−
x平面)に設定した場合には、接着剤5の収縮によって
生じる各ヘッド1a〜1dの位置ずれは図4に示すよう
に4ヘッドユニットの副走査方向になる。この場合、各
ヘッド1a〜1dから吐出されるインク液滴が画像信号
に応じた突出孔2の任意の位置によって決定されること
から、走査開始時点からインク液滴が吐出されるまでの
タイミングを電気的な制御で補正してもヘッド1a〜1
dが主走査方向にずれている分だけインク液滴が吐出さ
れる吐出孔2の位置自体がずれてしまい、印字された直
線は副走査方向にずれた直線となって位置ずれを補正す
ることができない。
【0028】本実施形態では、このような理由から、ヘ
ッド1a〜1dを主走査方向に所定の速度で移動する際
に主走査方向(x)における基準の吐出位置でインク液
滴が吐出されるように各ヘッド1a〜1dの吐出タイミ
ングを合わせる制御を行なうことにより、インク液滴の
着弾位置を正常な位置にすることができる。以上説明し
たように、本実施形態では、予め、接着剤5の収縮によ
るヘッドの位置ずれを電気的な制御で補正可能なように
中間保持部材3a〜3dの接着界面をヘッド1a〜1d
の走査平面(x−y平面)に対して主走査方向(x)と
略直交する平面(Z−y平面)側に設定することによ
り、ヘッド1a〜1dの位置ずれ量を補正して最終的な
要求特性であるインク吐出位置を高精度に維持すること
ができるとともに、歩留りが低下するのを防止すること
ができる。
【0029】なお、本実施形態では、4色のインクを有
する4ヘッドユニットを対象にしているが、これに限ら
ず、ブラックを除いたシアン、マゼンタ、イエローから
なる3色のヘッドを有する構造、シアン、マゼンタ、イ
エローの中の2色を組合せた構造に適用しても良い。要
は、ヘッドが2つ以上組合された構造であれば如何なる
構造にも適用することができる。
【0030】図5〜10は本発明に係るインクジェットヘ
ッドの取付け構造およびインク液滴の吐出制御方法の第
2実施形態を示す図である。まず、構成を説明する。図
5において、11a〜11dはそれぞれ10面形状のインクジ
ェットヘッドであり、このインクジェットヘッド11a〜
11dはそれぞれ順番にシアン、マゼンタ、イエロー、ブ
ラックの4色のインクが充填され、複数の吐出孔12から
各色のインク液滴を吐出するようになっている。また、
このヘッド11a〜11dは記録紙の搬送方向(xで示す主
走査方向)と直交する副走査方向(yで示す)に1列に
配列されている。
【0031】各ヘッド11a〜11dはそれぞれL字形状の
4つの中間保持部材13a〜13dを介してヘッド保持部材
14に取付けられており、中間保持部材13a〜13dは紫外
線硬化型の接着剤15によってヘッド11a〜11dに固定さ
れるとともに同様に紫外線硬化型の接着剤15を介してヘ
ッド保持部材14に固定されている。また、この中間保持
部材13a〜13dは紫外線を透過する材料から構成されて
いる。
【0032】また、ヘッド保持部材14は仕切部14aによ
ってヘッド11a〜11dの取付け位置が仕切られていると
ともに、下面に図示しない固定部が設けられており、こ
の固定部が図示しないプリンター本体に取付けられるよ
うになっている。なお、このプリンター本体はプリンタ
ー装置、ファクシミリ装置あるいは複写機等に装着され
るものである。
【0033】また、中間保持部材13a〜13dの接着剤15
の塗布される接着界面は、中間保持部材13a〜13dの一
端側とヘッド11a〜11dに対しては、4ヘッドユニット
の主走査方向(x方向)および副走査方向(y方向)か
らなる走査平面(x−y平面)側に設定されており、中
間保持部材13a〜13dの他端側とヘッド保持部材14に対
しては、4ヘッドユニットの走査平面に対して主走査方
向(x)と略直交する平面(Z−y平面)側に設定され
ている。
【0034】次に、インク液滴の吐出制御方法について
説明する。プリンター装置上では、4ヘッドユニットを
x方向に走査しながら記録紙に各ヘッド11a〜11dから
インク液滴を吐出することにより画像を形成するように
なっている。また、記録紙もy方向に搬送されることに
より記録紙全体に画像を形成することができる。
【0035】本実施形態では、中間保持部材13a〜13d
の接着界面が4ヘッドユニットの走査平面に対して主走
査方向(x)と略直交する平面(Z−y平面)側に設定
されることに加えて、走査平面(x−y平面)側に設定
されている。なお、この接着界面は、走査平面(x−y
平面)と同一平面であっても、走査平面(x−y平面)
と同一平面と平行な平面であっても良い(すなわち、各
ヘッド11a〜11dの接着界面が走査平面に対して平行に
ずれていても良い)。
【0036】ここで、中間保持部材13a〜13dの接着界
面を走査平面(x−y平面)側に設定したときの制御を
説明する。接着剤15の収縮によって生じる各ヘッド11a
〜11dの走査平面(xーy平面)の位置ずれは図6に示
すように走査平面(x−y平面)と垂直な面に限定され
る。この位置ずれによるインク液滴の飛翔距離がヘッド
11a〜11dのインク液滴の吐出位置(吐出孔12)とヘッ
ド11a〜11dから吐出されるインク液滴の着弾位置(記
録紙P面上)を結んだ線上で接着剤15が収縮した分だけ
変化し、また、4ヘッドユニットのインク液滴の着弾位
置が4ヘッドユニットの吐出走査開始時点からインク液
滴が吐出されるまでの時間によって設定されているた
め、4ヘッドユニットを所定の速度で走査したときに、
各ヘッド11a〜11dから吐出されるインク液滴の着弾位
置のずれ量を予め測定し、このずれ量および4ヘッドユ
ニットの走査速度に基づいて各ヘッド11a〜11dから吐
出されるインク液滴の吐出タイミングを設定することに
より、各ヘッド11a〜11dから吐出されるインク液滴が
正常な位置に着弾されるように電気的に制御可能にする
ためである。
【0037】具体的には、図6に示すように各ヘッド11
a〜11dの吐出孔12と記録面P上を結んだ基準位置(ヘ
ッド11aの位置)に対してインク液滴の吐出位置と着弾
位置の距離が短いヘッド11cに対しては吐出タイミング
を遅くし、インク液滴の吐出位置と着弾位置の距離が長
いヘッド11b、11dに対しては吐出タイミングを早く
し、これに第1実施形態で説明したものと同様な制御を
行なうことにより、インク液滴の着弾位置を正常な位置
にすることができる。
【0038】以上説明したように、本実施形態では、予
め、接着剤15の収縮によるヘッドの位置ずれを電気的な
制御で補正可能なように中間保持部材13a〜13dの接着
界面を4ヘッドユニットの走査平面側で、かつ、4ヘッ
ドユニットの走査平面(x−y平面)に対して主走査方
向(x)と略直交する平面(Z−y平面)側に設定する
ことにより、ヘッド11a〜11dの2方向での位置ずれ量
を補正して最終的な要求特性であるインク吐出位置を高
精度に維持することができるとともに、歩留りが低下す
るのを防止することができる。
【0039】なお、本実施形態では、10面体形状のヘッ
ド11a〜11dを使用しているが、これに限らず、図7、
8に示すような立方体形状のヘッド31、32を用いても良
い。要は、接着面が1面以上あれば、特に面の数に限定
されるものではないのである。また、相対する被接着面
が平行になっていれば、面形状も特に平面に限定される
ものではなく、曲面や球面でも良い。
【0040】また、中間保持部材も4つではなく、図8
に示すように1つのインクジェットヘッドに対して2つ
の中間保持部材39から構成しても良く、ヘッド1個当り
に1個以上配設すれば問題はない。また、ヘッド保持部
材14に関しても、仕切部14aに仕切られている形状に限
らず、図7、8に示すように平板状のヘッド保持部材3
5、36であっても良い。
【0041】何れの構造であっても、中間保持部材13a
〜13dの接着剤15の塗布される接着界面を、中間保持部
材13a〜13dの一端側とヘッド31または32に対しては、
4ヘッドユニットの主走査方向(x方向)および副走査
方向(y方向)からなる走査平面(x−y平面)側に設
定し、中間保持部材13a〜13dの他端側とヘッド保持部
材35または36に対しては、ヘッド31または32の走査平面
に対して主走査方向(x)と略直交する平面(Z−y平
面)側に設定すれば良い。
【0042】図9、10は本発明に係るインクジェットヘ
ッドの取付け構造およびインク液滴の吐出制御方法の第
3実施形態を示す図であり、1つのインクジェットヘッ
ドに対して中間部材を1つ設けた例を示している。図9
において、51はインクジェットヘッド、52はヘッド保持
部材、53は中間保持部材、54は接着剤である。中間保持
部材53は2ヵ所の接着面53a、53bを有しており、その
接着面53a、53bは平面で各面が直交している。また、
接着面53aはヘッド51に接着剤54によって固定されてお
り、接着面53bは接着剤54によってヘッド保持部材52に
固定されている。
【0043】また、中間保持部材53の接着面53b(接着
界面)は、ヘッド保持部材52に対しては4ヘッドユニッ
トの主走査方向(x方向)および副走査方向(y方向)
からなる走査平面(x−y平面)側に設定されており、
接着面53a(接着界面)は、ヘッド51に対しては、ヘッ
ド51の走査平面に対して主走査方向(x)と略直交する
平面(Z−y平面)側に設定されている。
【0044】このようにしても、第2実施形態で説明し
た同様の吐出制御を行なうことにより、同様の効果を得
ることができる。なお、本実施形態では、1つの中間保
持部材53をヘッド51とヘッド保持部材52の間に介装して
いるが、図10に示すように中間保持部材61、62を分割し
ても良い。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、予め、接
着剤の収縮によるヘッドの位置ずれを電気的な制御で補
正可能なように中間保持部材の接着界面をインクジェッ
トヘッドの走査平面に対して主走査方向と略直交する平
面側に設定することにより、最終的な要求特性であるイ
ンク吐出位置を高精度に維持することができるととも
に、歩留りが低下するのを防止することができる。
【0046】請求項2記載の発明によれば、予め、接着
剤の収縮によるヘッドの位置ずれを電気的な制御で補正
可能なように中間保持部材の接着界面をインクジェット
ヘッドの走査平面に対して主走査方向と略直交する平面
側に設定するとともに、走査平面側にも設定すること
で、インクジェットヘッドの2方向での位置ずれ量を補
正して最終的な要求特性であるインク吐出位置を高精度
に維持することができるとともに、歩留りが低下するの
を防止することができる。
【0047】請求項3記載の発明によれば、各インクジ
ェットヘッドの相対的な位置ずれが発生した場合であっ
ても、最終的な要求特性であるインク吐出位置を高精度
に維持することができるとともに、歩留りが低下するの
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットヘッドの取付け構
造およびインク液滴の吐出制御方法の第1実施形態を示
す図であり、その取付け構造の斜視図である。
【図2】第1実施形態の取付け構造の要部正面図であ
る。
【図3】第1実施形態の取付け構造のインクジェットヘ
ッドの位置ずれが発生した状態を示す図である。
【図4】第1実施形態の吐出制御ができないインクジェ
ットヘッドの位置ずれ状態を示す図である。
【図5】本発明に係るインクジェットヘッドの取付け構
造およびインク液滴の吐出制御方法の第2実施形態を示
す図であり、(a)はその取付け構造の斜視図、(b)
はその正面図である。
【図6】第2実施形態の取付け構造のインクジェットヘ
ッドの位置ずれが発生した状態を示す図である。
【図7】第2実施形態の取付け構造の他の態様を示す図
である。
【図8】第2実施形態の取付け構造の他の態様を示す図
である。
【図9】本発明に係るインクジェットヘッドの取付け構
造およびインク液滴の吐出制御方法の第3実施形態のイ
ンクジェットヘッドの取付け構造体を示す図であり、
(a)はその上面図、(b)は同図(a)のF−F断面
図である。
【図10】第3実施形態の取付け構造体の他の態様を示す
図である。
【図11】インクジェットヘッドを中間保持部材を介して
ヘッド保持部材に取付けたモデル図である。
【図12】インクジェットヘッドを中間保持部材を介して
ヘッド保持部材に取付けた他のモデル図である。
【図13】(a)は各インクジェットヘッドから吐出され
たインク液滴が正規の位置に着弾した状態を示す図、
(b)は各インクジェットヘッドから吐出されたインク
液滴が正規の位置に着弾しない状態を示す図である。
【符号の説明】
11a〜11d、31、32 インクジェットヘッド 12 吐出孔 13a〜13d、53、61、62 中間保持部材 14、35、36、52 ヘッド保持部材 5、15、54 接着剤

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる色のインク液滴を吐出孔から吐出す
    る少なくとも2つ以上のインクジェットヘッドが中間保
    持部材を介してヘッド保持部材に取付けられたインクジ
    ェットヘッドの取付け構造であって、 前記中間保持部材が接着剤によってインクジェットヘッ
    ドおよびヘッド保持部材に固定され、該中間保持部材の
    接着界面をインクジェットヘッドの移動方向である主走
    査方向に略直交しかつ該主走査方向と記録紙の搬送方向
    である副走査方向とからなるインクジェットヘッドの
    査平面と略直交する平面側に設定したことを特徴とす
    るインクジェットヘッドの取付け構造。
  2. 【請求項2】前記中間保持部材の接着界面を、前記走査
    平面側にも設定することを特徴とする請求項1記載のイ
    ンクジェットヘッドの取付け構造。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のインクジェットヘ
    ッドの取付け構造から吐出されるインク液滴の吐出制御
    方法であって、インクジェットヘッドを所定の速度で主
    走査方向に走査したときに、各インクジェットヘッドか
    ら吐出されるインク液滴の着弾位置のずれ量を測定し、
    該ずれ量およびインクジェットヘッドの走査速度に基づ
    いて各インクジェットヘッドから吐出されるインク液滴
    の吐出タイミングを設定することにより、各インクジェ
    ットヘッドから吐出されるインク液滴が正常な位置に着
    るようにしたことを特徴とするインク液滴の吐出制
    御方法。
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