JP3516396B2 - 障子紙切断器 - Google Patents
障子紙切断器Info
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- JP3516396B2 JP3516396B2 JP2001072803A JP2001072803A JP3516396B2 JP 3516396 B2 JP3516396 B2 JP 3516396B2 JP 2001072803 A JP2001072803 A JP 2001072803A JP 2001072803 A JP2001072803 A JP 2001072803A JP 3516396 B2 JP3516396 B2 JP 3516396B2
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- Japan
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、障子の戸枠とその
内側の桟とに亙って貼り付けられた障子紙を、戸枠の内
側縁に形成された帯状の窪み面の外側縁に沿って切断す
るための、障子紙切断器に関する。
内側の桟とに亙って貼り付けられた障子紙を、戸枠の内
側縁に形成された帯状の窪み面の外側縁に沿って切断す
るための、障子紙切断器に関する。
【0002】
【従来の技術】障子の障子紙は、破れたりくすんだりし
た際に、その貼り替えが繰り返し行われる。障子紙の貼
り替えの際には、図7に示したように、障子の戸枠10
表面とその内側の格子状をした桟20表面とに亙って、
帯状をした障子紙30を糊等を用いて貼り付けている。
障子紙30は、図7に示したように、障子の戸枠10表
面とその内側の桟20表面とに亙って貼り付けた後に、
その帯状をした障子紙30を、戸枠10表面の内側に沿
って連続して形成された帯状の浅い窪み面12の内側縁
に沿って、カッター50により切断している。
た際に、その貼り替えが繰り返し行われる。障子紙の貼
り替えの際には、図7に示したように、障子の戸枠10
表面とその内側の格子状をした桟20表面とに亙って、
帯状をした障子紙30を糊等を用いて貼り付けている。
障子紙30は、図7に示したように、障子の戸枠10表
面とその内側の桟20表面とに亙って貼り付けた後に、
その帯状をした障子紙30を、戸枠10表面の内側に沿
って連続して形成された帯状の浅い窪み面12の内側縁
に沿って、カッター50により切断している。
【0003】その場合には、戸枠10表面と桟20表面
とに亙って貼り付けられた障子紙30を介して、戸枠1
0表面に物指しなどの定規40を押し当てている。そし
て、その定規40の長手方向を向く一方の側縁を、戸枠
の窪み面12の内側縁直上に位置させている。そして、
その窪み面12の内側縁直上に位置させた定規40の一
方の側縁にカッター50の胴部を押し当てるようにし
て、そのカッター50を定規40の一方の側縁に沿って
直線状にスライドさせている。そして、そのカッター5
0の刃部により、帯状をした障子紙30を、戸枠10表
面の内側に形成された帯状の窪み面12の内側縁に沿っ
て直線状に切断している。
とに亙って貼り付けられた障子紙30を介して、戸枠1
0表面に物指しなどの定規40を押し当てている。そし
て、その定規40の長手方向を向く一方の側縁を、戸枠
の窪み面12の内側縁直上に位置させている。そして、
その窪み面12の内側縁直上に位置させた定規40の一
方の側縁にカッター50の胴部を押し当てるようにし
て、そのカッター50を定規40の一方の側縁に沿って
直線状にスライドさせている。そして、そのカッター5
0の刃部により、帯状をした障子紙30を、戸枠10表
面の内側に形成された帯状の窪み面12の内側縁に沿っ
て直線状に切断している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにして、障子紙30を切断した場合には、その障子
紙30を、戸枠の窪み面12の内側縁に沿って、常に的
確に凹凸なく直線状に美麗に切断することができずに、
その障子紙30の切断作業に困難を極めた。
ようにして、障子紙30を切断した場合には、その障子
紙30を、戸枠の窪み面12の内側縁に沿って、常に的
確に凹凸なく直線状に美麗に切断することができずに、
その障子紙30の切断作業に困難を極めた。
【0005】その原因は、定規40を当てがう戸枠10
表面が、不透明な障子紙で覆われているからである。そ
のために、その定規40の一方の長手方向の側縁を、目
視等により、戸枠の窪み面12の内側縁に沿って、その
窪み面12の内側縁直上に正確に位置させて、当てがう
ことが困難であったからである。また、その戸枠の窪み
面12の内側縁直上に沿って当てがった定規40の一方
の側縁に、カッター50の胴部を常に隙間なく確実に密
着させて、そのカッター50を定規40の一方の側縁に
沿って直線状にスライドさせることが、極めて困難であ
ったからである。そして、その定規40の一方の側縁に
沿ってスライドさせるカッター50の胴部が、そのスラ
イド途中で、定規40の一方の側縁からしばしば離れて
しまうからである。
表面が、不透明な障子紙で覆われているからである。そ
のために、その定規40の一方の長手方向の側縁を、目
視等により、戸枠の窪み面12の内側縁に沿って、その
窪み面12の内側縁直上に正確に位置させて、当てがう
ことが困難であったからである。また、その戸枠の窪み
面12の内側縁直上に沿って当てがった定規40の一方
の側縁に、カッター50の胴部を常に隙間なく確実に密
着させて、そのカッター50を定規40の一方の側縁に
沿って直線状にスライドさせることが、極めて困難であ
ったからである。そして、その定規40の一方の側縁に
沿ってスライドさせるカッター50の胴部が、そのスラ
イド途中で、定規40の一方の側縁からしばしば離れて
しまうからである。
【0006】本発明は、このような課題を解消可能な、
障子紙を戸枠の窪み面の内側縁に沿って常に凹凸なく直
線状に美麗にカットできる、障子紙切断器を提供するこ
とを目的としている。
障子紙を戸枠の窪み面の内側縁に沿って常に凹凸なく直
線状に美麗にカットできる、障子紙切断器を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の障子紙切断器は、障子の戸枠表面とその
内側の桟表面とに亙って貼り付けられた障子紙を、前記
戸枠表面の内側に帯状に形成された窪み面の外側縁に沿
って切断するための切断器であって、一方の手に握るこ
との可能な棒把手と、該棒把手下面の長手方向に下方に
起立させて突設されたガイド板と、該棒把手の長手方向
の一方の側縁下部から棒把手脇部にL字状に延設された
当て板であって、その下面を棒把手下面と同一平面上に
位置させた当て板と、該当て板の長手方向に直線状に透
設されたスリットと、該スリット近くに備えられたガイ
ドに沿ってスリット直上を直線状にスライドさせるスラ
イダーであって、他方の手に握ることの可能なスライダ
ーと、該スライダーに取着されたカッターであって、そ
の刃部を前記スリットを通して当て板下面の下方に突出
させたカッターとからなり、前記ガイド板よりも内側の
棒把手下面と当て板下面とを障子紙を介して戸枠表面に
押し当てると共に、前記ガイド板の内側面を障子紙を介
して戸枠の外側面に押し当てた状態において、前記スリ
ットが障子紙を介して戸枠の窪み面の内側縁直上に位置
するように、スリットが前記当て板の所定部位に透設さ
れたことを特徴としている。
めに、本発明の障子紙切断器は、障子の戸枠表面とその
内側の桟表面とに亙って貼り付けられた障子紙を、前記
戸枠表面の内側に帯状に形成された窪み面の外側縁に沿
って切断するための切断器であって、一方の手に握るこ
との可能な棒把手と、該棒把手下面の長手方向に下方に
起立させて突設されたガイド板と、該棒把手の長手方向
の一方の側縁下部から棒把手脇部にL字状に延設された
当て板であって、その下面を棒把手下面と同一平面上に
位置させた当て板と、該当て板の長手方向に直線状に透
設されたスリットと、該スリット近くに備えられたガイ
ドに沿ってスリット直上を直線状にスライドさせるスラ
イダーであって、他方の手に握ることの可能なスライダ
ーと、該スライダーに取着されたカッターであって、そ
の刃部を前記スリットを通して当て板下面の下方に突出
させたカッターとからなり、前記ガイド板よりも内側の
棒把手下面と当て板下面とを障子紙を介して戸枠表面に
押し当てると共に、前記ガイド板の内側面を障子紙を介
して戸枠の外側面に押し当てた状態において、前記スリ
ットが障子紙を介して戸枠の窪み面の内側縁直上に位置
するように、スリットが前記当て板の所定部位に透設さ
れたことを特徴としている。
【0008】この障子紙切断器においては、棒把手を一
方の手に握って、ガイド板よりも内側の棒把手下面と棒
把手の一方の側縁下部からL字状に延設された当て板下
面とを、障子の戸枠表面とその内側の桟表面とに亙って
貼り付けられた障子紙を介して、障子紙が貼り付けられ
た戸枠表面に押し当てることができる。それと共に、そ
の棒把手下面に下方に起立させて突設されたガイド板の
内側面を、障子の戸枠表面とその内側の桟表面とに亙っ
て貼り付けられた障子紙を介して、戸枠の外側面に隙間
なく押し当てることができる。そして、当て板に透設さ
れた直線状のスリットを、障子紙を介して、障子紙が貼
り付けられた戸枠の窪み面の内側縁直上に位置させるこ
とができる。次いで、スライダーを他方の手に握って、
そのスライダーを当て板の長手方向に透設されたスリッ
ト近くに備えられたガイドに沿って、そのスリット直上
を直線状にスライドさせることができる。そして、その
スライダーに取着されたカッターの刃部であって、スリ
ットを通して当て板下面の下方に突出させたカッターの
刃部により、障子の戸枠表面とその内側の桟表面とに亙
って貼り付けたられた障子紙を、戸枠表面の内側に連続
して帯状に形成された窪み面の直線状をした内側縁に沿
って切断できる。その際には、スライダーを、当て板の
長手方向に凹凸なく直線状に透設されたスリット近くに
備えられたガイドに沿って、そのスリット直上を左右に
ぶれさせずに直線状にスライドさせることができる。そ
して、そのスライダーに取着されたカッターの刃部によ
り、障子の戸枠と桟とに亙って貼り付けられた障子紙
を、戸枠の窪み面の直線状をした内側縁に沿って常に正
確に凹凸なく直線状に美麗に切断できる。
方の手に握って、ガイド板よりも内側の棒把手下面と棒
把手の一方の側縁下部からL字状に延設された当て板下
面とを、障子の戸枠表面とその内側の桟表面とに亙って
貼り付けられた障子紙を介して、障子紙が貼り付けられ
た戸枠表面に押し当てることができる。それと共に、そ
の棒把手下面に下方に起立させて突設されたガイド板の
内側面を、障子の戸枠表面とその内側の桟表面とに亙っ
て貼り付けられた障子紙を介して、戸枠の外側面に隙間
なく押し当てることができる。そして、当て板に透設さ
れた直線状のスリットを、障子紙を介して、障子紙が貼
り付けられた戸枠の窪み面の内側縁直上に位置させるこ
とができる。次いで、スライダーを他方の手に握って、
そのスライダーを当て板の長手方向に透設されたスリッ
ト近くに備えられたガイドに沿って、そのスリット直上
を直線状にスライドさせることができる。そして、その
スライダーに取着されたカッターの刃部であって、スリ
ットを通して当て板下面の下方に突出させたカッターの
刃部により、障子の戸枠表面とその内側の桟表面とに亙
って貼り付けたられた障子紙を、戸枠表面の内側に連続
して帯状に形成された窪み面の直線状をした内側縁に沿
って切断できる。その際には、スライダーを、当て板の
長手方向に凹凸なく直線状に透設されたスリット近くに
備えられたガイドに沿って、そのスリット直上を左右に
ぶれさせずに直線状にスライドさせることができる。そ
して、そのスライダーに取着されたカッターの刃部によ
り、障子の戸枠と桟とに亙って貼り付けられた障子紙
を、戸枠の窪み面の直線状をした内側縁に沿って常に正
確に凹凸なく直線状に美麗に切断できる。
【0009】本発明の障子紙切断器においては、前記カ
ッターの刃部が、その中央部付近が先方に膨出したほぼ
円弧状に形成された構造とすることを好適としている。
ッターの刃部が、その中央部付近が先方に膨出したほぼ
円弧状に形成された構造とすることを好適としている。
【0010】この障子紙切断器にあっては、三角形状を
したナイフエッジ状の刃部を持つカッターに比べて、そ
の中央部付近が先方に膨出したほぼ円弧状をしたカッタ
ーの刃部により、障子の戸枠表面と桟表面とに亙って貼
り付けられた障子紙を、戸枠の窪み面の直線状をした内
側縁に沿って、その障子紙の上端縁側から下端縁側に向
けて、又はその障子紙の下端縁側から上端縁側に向け
て、その障子紙のいずれの方向からも、カッターの刃部
を障子紙に引っかけることなく、常に抵抗なく円滑に切
断できる。
したナイフエッジ状の刃部を持つカッターに比べて、そ
の中央部付近が先方に膨出したほぼ円弧状をしたカッタ
ーの刃部により、障子の戸枠表面と桟表面とに亙って貼
り付けられた障子紙を、戸枠の窪み面の直線状をした内
側縁に沿って、その障子紙の上端縁側から下端縁側に向
けて、又はその障子紙の下端縁側から上端縁側に向け
て、その障子紙のいずれの方向からも、カッターの刃部
を障子紙に引っかけることなく、常に抵抗なく円滑に切
断できる。
【0011】本発明の障子紙切断器においては、前記カ
ッターが、スリットの長手方向に回動可能なように、前
記スライダーに取着された構造とすることを好適として
いる。
ッターが、スリットの長手方向に回動可能なように、前
記スライダーに取着された構造とすることを好適として
いる。
【0012】この障子紙切断器にあっては、前記のよう
にして、障子の戸枠表面と桟表面とに亙って貼り付けら
れた障子紙を、戸枠表面の窪み面の直線状をした内側縁
に沿って、その障子紙の上端縁側から下端縁側に向け
て、又はその障子紙の下端縁側から上端縁側に向けて、
スライダーに取着されたカッターの刃部により切断した
際に、そのカッターを、スライダーに対して、障子紙の
切断方向とは逆方向に適宜角度回動させることができ
る。そして、そのカッターの刃部を、該刃部により障子
紙を抵抗なく円滑に切断するのに適した、障子紙の切断
方向とは逆方向に傾斜させることができる。そして、そ
の障子紙の切断方向とは逆方向に傾斜させたカッターの
刃部により、該刃部を障子紙に引っ掛からせずに、障子
紙をその切断方向に抵抗なく円滑に切断できる。
にして、障子の戸枠表面と桟表面とに亙って貼り付けら
れた障子紙を、戸枠表面の窪み面の直線状をした内側縁
に沿って、その障子紙の上端縁側から下端縁側に向け
て、又はその障子紙の下端縁側から上端縁側に向けて、
スライダーに取着されたカッターの刃部により切断した
際に、そのカッターを、スライダーに対して、障子紙の
切断方向とは逆方向に適宜角度回動させることができ
る。そして、そのカッターの刃部を、該刃部により障子
紙を抵抗なく円滑に切断するのに適した、障子紙の切断
方向とは逆方向に傾斜させることができる。そして、そ
の障子紙の切断方向とは逆方向に傾斜させたカッターの
刃部により、該刃部を障子紙に引っ掛からせずに、障子
紙をその切断方向に抵抗なく円滑に切断できる。
【0013】本発明の障子紙切断器においては、前記カ
ッターが、スライダーの内外に出入可能なようにスライ
ダーに支持されると共に、カッターをスライダー外方に
突出させる付勢力をカッターに付与するためのカッター
付勢手段が備えられた構造とすることを好適としてい
る。
ッターが、スライダーの内外に出入可能なようにスライ
ダーに支持されると共に、カッターをスライダー外方に
突出させる付勢力をカッターに付与するためのカッター
付勢手段が備えられた構造とすることを好適としてい
る。
【0014】この障子紙切断器にあっては、障子の戸枠
表面とその内側の桟表面とに亙って貼付けられた障子紙
を、戸枠の窪み面の直線状をした内側縁に沿ってカッタ
ーにより切断する際に、その戸枠の窪み面を覆う障子紙
の厚さに合わせて、カッター付勢手段の付勢力を用い
て、カッターをスライダー外方に長短に突出させること
ができる。そして、その障子紙の厚さに合わせてスライ
ダー外方に適宜長さ突出させたカッターの刃部により、
窪み面を覆う障子紙を、その窪み面の内側縁に沿って切
り残しなく確実に切断できる。また、戸枠の窪み面に凹
凸があっても、それに合わせて、カッターを、カッター
付勢手段の付勢力に抗して、又はカッター付勢手段の付
勢力を用いて、スライダーの内外に適宜量出入させるこ
とができる。そして、その窪み面の凹凸をカッターを抵
抗なく円滑に乗り越えさせることができる。そして、そ
のカッターの刃部により、窪み面を覆う障子紙を、その
窪み面の内側縁に沿って切り残しなく確実に切断でき
る。
表面とその内側の桟表面とに亙って貼付けられた障子紙
を、戸枠の窪み面の直線状をした内側縁に沿ってカッタ
ーにより切断する際に、その戸枠の窪み面を覆う障子紙
の厚さに合わせて、カッター付勢手段の付勢力を用い
て、カッターをスライダー外方に長短に突出させること
ができる。そして、その障子紙の厚さに合わせてスライ
ダー外方に適宜長さ突出させたカッターの刃部により、
窪み面を覆う障子紙を、その窪み面の内側縁に沿って切
り残しなく確実に切断できる。また、戸枠の窪み面に凹
凸があっても、それに合わせて、カッターを、カッター
付勢手段の付勢力に抗して、又はカッター付勢手段の付
勢力を用いて、スライダーの内外に適宜量出入させるこ
とができる。そして、その窪み面の凹凸をカッターを抵
抗なく円滑に乗り越えさせることができる。そして、そ
のカッターの刃部により、窪み面を覆う障子紙を、その
窪み面の内側縁に沿って切り残しなく確実に切断でき
る。
【0015】本発明の障子紙切断器においては、前記当
て板が、透明板で形成された構造とすることを好適とし
ている。
て板が、透明板で形成された構造とすることを好適とし
ている。
【0016】この障子紙切断器にあっては、その透明板
で形成された当て板を通して、障子紙を介して当て板が
押し当てられた戸枠表面を、覗き見ることができる。そ
して、その戸枠表面の窪み面の直線状をした内側縁直上
に沿って当て板に透設された直線状をしたスリットが的
確に位置しているか否かを、目視により確認できる。そ
して、そのスリットが窪み面の内側縁直上に正確に位置
していない場合には、そのスリットが窪み面の内側縁直
上に正確に位置するように、当て板とガイド板とを、戸
枠表面と戸枠の外側面とに、障子紙を介して、密着させ
て押し当て直すことができる。
で形成された当て板を通して、障子紙を介して当て板が
押し当てられた戸枠表面を、覗き見ることができる。そ
して、その戸枠表面の窪み面の直線状をした内側縁直上
に沿って当て板に透設された直線状をしたスリットが的
確に位置しているか否かを、目視により確認できる。そ
して、そのスリットが窪み面の内側縁直上に正確に位置
していない場合には、そのスリットが窪み面の内側縁直
上に正確に位置するように、当て板とガイド板とを、戸
枠表面と戸枠の外側面とに、障子紙を介して、密着させ
て押し当て直すことができる。
【0017】本発明の障子紙切断器においては、前記ガ
イド板が、棒把手の内方に埋没したり、棒把手下面から
その下方に突出したり可能なように、棒把手に出入自在
に備えられると共に、ガイド板を棒把手下面からその下
方に突出させる付勢力をガイド板に付与するための付勢
手段が備えられた構造とすることを好適としている。
イド板が、棒把手の内方に埋没したり、棒把手下面から
その下方に突出したり可能なように、棒把手に出入自在
に備えられると共に、ガイド板を棒把手下面からその下
方に突出させる付勢力をガイド板に付与するための付勢
手段が備えられた構造とすることを好適としている。
【0018】この障子紙切断器にあっては、平面上に置
かれた障子紙を含む他の紙を凹凸なく直線状に美麗にカ
ットしようとする場合に、一方の手に握った棒把手下面
を切断しようとする紙表面に強く押し当てることによ
り、棒把手下面からその下方に突出させたガイド板を、
付勢手段の付勢力に抗して、棒把手の内方に埋没させる
ことができる。そして、そのガイド板に邪魔されずに、
棒把手下面とその棒把手下面の一方の側縁下部に延設さ
れた当て板下面とを、切断しようとする紙表面に連続し
て隙間なく密着させて押し当てることができる。そし
て、その当て板に透設された直線状をしたスリットを、
切断しようとする紙表面の直線状をした切断箇所直上に
沿って正確に位置させることができる。次いで、他方の
手に握ったスライダーを直線状をしたスリット直上をス
ライドさせることにより、そのスライダーに取着された
カッターの刃部であって、スリットを通して当て板下方
に突出させたカッターの刃部により、切断しようとする
紙の直線状をした切断箇所を切断できる。その際には、
凹凸の無い直線状に形成されたスリット直上をスライダ
ーをガイドに沿って左右にぶれさせずに直線状にスライ
ドさせることにより、そのスライダーに取着されたカッ
ターの刃部により、切断しようとする紙の切断箇所を常
に確実に凹凸なく直線状に美麗に切断できる。
かれた障子紙を含む他の紙を凹凸なく直線状に美麗にカ
ットしようとする場合に、一方の手に握った棒把手下面
を切断しようとする紙表面に強く押し当てることによ
り、棒把手下面からその下方に突出させたガイド板を、
付勢手段の付勢力に抗して、棒把手の内方に埋没させる
ことができる。そして、そのガイド板に邪魔されずに、
棒把手下面とその棒把手下面の一方の側縁下部に延設さ
れた当て板下面とを、切断しようとする紙表面に連続し
て隙間なく密着させて押し当てることができる。そし
て、その当て板に透設された直線状をしたスリットを、
切断しようとする紙表面の直線状をした切断箇所直上に
沿って正確に位置させることができる。次いで、他方の
手に握ったスライダーを直線状をしたスリット直上をス
ライドさせることにより、そのスライダーに取着された
カッターの刃部であって、スリットを通して当て板下方
に突出させたカッターの刃部により、切断しようとする
紙の直線状をした切断箇所を切断できる。その際には、
凹凸の無い直線状に形成されたスリット直上をスライダ
ーをガイドに沿って左右にぶれさせずに直線状にスライ
ドさせることにより、そのスライダーに取着されたカッ
ターの刃部により、切断しようとする紙の切断箇所を常
に確実に凹凸なく直線状に美麗に切断できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明の障子紙
切断器の好適な実施の形態を示し、図1はその側面断面
図、図2はその平面図、図3はその底面図である。以下
に、この障子紙切断器を説明する。
切断器の好適な実施の形態を示し、図1はその側面断面
図、図2はその平面図、図3はその底面図である。以下
に、この障子紙切断器を説明する。
【0020】図の障子紙切断器は、図4に示したように
して、障子の戸枠10表面とその内側の格子状の桟20
表面とに亙って貼り付けられた帯状をした障子紙30
を、戸枠10表面の内側に連続して帯状に形成された窪
み面12の直線状をした内側縁に沿って凹凸なく直線状
に切断するのに用いられる。この障子紙切断器は、一方
の手に握ることの可能な棒把手100と、その棒把手1
00下面の長手方向に下方に垂直に起立させて突設され
たガイド板102と、棒把手100の長手方向の一方の
側縁下部から棒把手100脇部にL字状に延設された当
て板104であって、その下面を棒把手100下面と同
一平面上に位置させた当て板104と、その当て板10
4の長手方向に直線状に透設された細幅のスリット10
6と、そのスリット106近くに備えられたガイド10
9に沿ってスリット106直上を直線状にスライドさせ
るスライダー108であって、他方の手に握ることの可
能なスライダー108と、そのスライダー108に取着
されたカッター50であって、その刃部52をスリット
106を通して当て板104下面の下方に突出させたカ
ッター50とから構成されている。棒把手100は、四
角柱状をしている。スライダー108は、スリット10
6両側近くの当て板104表面に沿って貼着された断面
コの字状をした左右一対のガイド109の内側に沿って
摺動させることにより、スリット106直上をスリット
106に沿って前後にスライドさせることができるよう
に構成されている。
して、障子の戸枠10表面とその内側の格子状の桟20
表面とに亙って貼り付けられた帯状をした障子紙30
を、戸枠10表面の内側に連続して帯状に形成された窪
み面12の直線状をした内側縁に沿って凹凸なく直線状
に切断するのに用いられる。この障子紙切断器は、一方
の手に握ることの可能な棒把手100と、その棒把手1
00下面の長手方向に下方に垂直に起立させて突設され
たガイド板102と、棒把手100の長手方向の一方の
側縁下部から棒把手100脇部にL字状に延設された当
て板104であって、その下面を棒把手100下面と同
一平面上に位置させた当て板104と、その当て板10
4の長手方向に直線状に透設された細幅のスリット10
6と、そのスリット106近くに備えられたガイド10
9に沿ってスリット106直上を直線状にスライドさせ
るスライダー108であって、他方の手に握ることの可
能なスライダー108と、そのスライダー108に取着
されたカッター50であって、その刃部52をスリット
106を通して当て板104下面の下方に突出させたカ
ッター50とから構成されている。棒把手100は、四
角柱状をしている。スライダー108は、スリット10
6両側近くの当て板104表面に沿って貼着された断面
コの字状をした左右一対のガイド109の内側に沿って
摺動させることにより、スリット106直上をスリット
106に沿って前後にスライドさせることができるよう
に構成されている。
【0021】スリット106は、図4に示したように、
ガイド板102よりも内側の棒把手100下面と当て板
104下面とを障子紙30を介して戸枠10表面に押し
当てると共に、ガイド板102の内側面を障子紙30を
介して戸枠10の外側面に押し当てた状態において、ス
リット106が障子紙30を介して戸枠10表面の内側
に形成された窪み面12の内側縁直上に位置するよう
に、当て板104のほぼ中央に透設されている。
ガイド板102よりも内側の棒把手100下面と当て板
104下面とを障子紙30を介して戸枠10表面に押し
当てると共に、ガイド板102の内側面を障子紙30を
介して戸枠10の外側面に押し当てた状態において、ス
リット106が障子紙30を介して戸枠10表面の内側
に形成された窪み面12の内側縁直上に位置するよう
に、当て板104のほぼ中央に透設されている。
【0022】図1ないし図3に示した障子紙切断器は、
以上のように構成されていて、この障子紙切断器におい
ては、図4に示したように、棒把手100を一方の手に
握って、ガイド板102よりも内側の棒把手100下面
と棒把手100の一方の側縁下部からL字状に延設され
た当て板104下面とを、障子の戸枠10表面と桟20
表面とに亙って貼り付けられた障子紙30を介して、障
子紙30が貼り付けられた戸枠10表面に押し当てるこ
とができる。それと共に、その棒把手100下面に垂直
に下方に起立させて突設されたガイド板102の内側面
を、障子の戸枠10表面と桟20表面とに亙って貼り付
けられた障子紙30を介して、戸枠10の外側面に隙間
なく押し当てることができる。そして、当て板104に
透設された直線状のスリット106を、障子紙30を介
して、戸枠10表面の内側に形成された窪み面12の内
側縁直上に位置させることができる。次いで、スライダ
ー108を他方の手に握って、そのスライダー108を
当て板104の長手方向に直線状に透設されたスリット
106近くに備えられたガイド109に沿って、そのス
リット106直上を直線状にスライドさせることができ
る。そして、そのスライダー108に取着されたカッタ
ーの刃部52であって、スリット106を通して当て板
104下面の下方に突出させたカッターの刃部52によ
り、障子の戸枠10表面と桟20表面とに亙って貼り付
けたられた障子紙30を、戸枠10表面の内側に連続し
て帯状に形成された窪み面12の直線状をした内側縁に
沿って切断できる。その際には、スライダー108を、
当て板104の長手方向に直線状に透設されたスリット
106近くに備えられた一対のガイド109に沿って、
そのスリット106直上を左右にぶれさせずに直線状に
スライドさせることができる。そして、そのスライダー
108に取着されたカッターの刃部52により、障子の
戸枠10表面と桟20表面とに亙って貼り付けられた障
子紙30を、戸枠10表面の内側に形成された窪み面1
2の直線状をした内側縁に沿って常に正確に凹凸なく直
線状に美麗に切断できる。
以上のように構成されていて、この障子紙切断器におい
ては、図4に示したように、棒把手100を一方の手に
握って、ガイド板102よりも内側の棒把手100下面
と棒把手100の一方の側縁下部からL字状に延設され
た当て板104下面とを、障子の戸枠10表面と桟20
表面とに亙って貼り付けられた障子紙30を介して、障
子紙30が貼り付けられた戸枠10表面に押し当てるこ
とができる。それと共に、その棒把手100下面に垂直
に下方に起立させて突設されたガイド板102の内側面
を、障子の戸枠10表面と桟20表面とに亙って貼り付
けられた障子紙30を介して、戸枠10の外側面に隙間
なく押し当てることができる。そして、当て板104に
透設された直線状のスリット106を、障子紙30を介
して、戸枠10表面の内側に形成された窪み面12の内
側縁直上に位置させることができる。次いで、スライダ
ー108を他方の手に握って、そのスライダー108を
当て板104の長手方向に直線状に透設されたスリット
106近くに備えられたガイド109に沿って、そのス
リット106直上を直線状にスライドさせることができ
る。そして、そのスライダー108に取着されたカッタ
ーの刃部52であって、スリット106を通して当て板
104下面の下方に突出させたカッターの刃部52によ
り、障子の戸枠10表面と桟20表面とに亙って貼り付
けたられた障子紙30を、戸枠10表面の内側に連続し
て帯状に形成された窪み面12の直線状をした内側縁に
沿って切断できる。その際には、スライダー108を、
当て板104の長手方向に直線状に透設されたスリット
106近くに備えられた一対のガイド109に沿って、
そのスリット106直上を左右にぶれさせずに直線状に
スライドさせることができる。そして、そのスライダー
108に取着されたカッターの刃部52により、障子の
戸枠10表面と桟20表面とに亙って貼り付けられた障
子紙30を、戸枠10表面の内側に形成された窪み面1
2の直線状をした内側縁に沿って常に正確に凹凸なく直
線状に美麗に切断できる。
【0023】図1ないし図3に示した障子紙切断器にお
いては、カッターの刃部52を、図5に示したように、
その中央部付近が先方に膨出したほぼ円弧状に形成する
と良い。
いては、カッターの刃部52を、図5に示したように、
その中央部付近が先方に膨出したほぼ円弧状に形成する
と良い。
【0024】その場合には、三角形状をしたナイフエッ
ジ状の刃部を持つ汎用のカッターに比べて、その中央部
付近が先方に膨出したほぼ円弧状をしたカッターの刃部
52により、障子の戸枠10表面と桟20表面とに亙っ
て貼り付けられた障子紙30を、戸枠10表面の内側に
形成された窪み面12の直線状をした内側縁に沿って、
その障子紙30の上端縁側から下端縁側に向けて、又は
その障子紙30の下端縁側から上端縁側に向けて、その
障子紙30のいずれの方向からも、カッターの刃部52
を障子紙30に引っかけることなく、常に抵抗なく円滑
に切断できる。
ジ状の刃部を持つ汎用のカッターに比べて、その中央部
付近が先方に膨出したほぼ円弧状をしたカッターの刃部
52により、障子の戸枠10表面と桟20表面とに亙っ
て貼り付けられた障子紙30を、戸枠10表面の内側に
形成された窪み面12の直線状をした内側縁に沿って、
その障子紙30の上端縁側から下端縁側に向けて、又は
その障子紙30の下端縁側から上端縁側に向けて、その
障子紙30のいずれの方向からも、カッターの刃部52
を障子紙30に引っかけることなく、常に抵抗なく円滑
に切断できる。
【0025】図1ないし図3に示した障子紙切断器にお
いては、図5に示したように、カッター50を、当て板
104に透設されたスリット106の長手方向に所定角
度回動可能なように、スライダー108に軸107等を
介して取着すると良い。
いては、図5に示したように、カッター50を、当て板
104に透設されたスリット106の長手方向に所定角
度回動可能なように、スライダー108に軸107等を
介して取着すると良い。
【0026】その場合には、前記のようにして、障子の
戸枠10表面と桟20表面とに亙って貼り付けられた障
子紙30を、戸枠10表面の内側に形成された窪み面1
2の直線状をした内側縁に沿って、その障子紙30の上
端縁側から下端縁側に向けて、又はその障子紙30の下
端縁側から上端縁側に向けて、スライダー108に取着
されたカッターの刃部52により切断した際に、そのカ
ッター50を、スライダー108に対して、障子紙30
の切断方向とは逆方向に適宜角度回動させることができ
る。そして、そのカッターの刃部52を、その刃部52
により障子紙30を抵抗なく円滑に切断するのに適し
た、障子紙30の切断方向とは逆方向に傾斜させること
ができる。そして、その傾斜させたカッターの刃部52
により、その刃部52を障子紙30に引っ掛からせず
に、障子紙30をその切断方向に抵抗なく円滑に切断で
きる。
戸枠10表面と桟20表面とに亙って貼り付けられた障
子紙30を、戸枠10表面の内側に形成された窪み面1
2の直線状をした内側縁に沿って、その障子紙30の上
端縁側から下端縁側に向けて、又はその障子紙30の下
端縁側から上端縁側に向けて、スライダー108に取着
されたカッターの刃部52により切断した際に、そのカ
ッター50を、スライダー108に対して、障子紙30
の切断方向とは逆方向に適宜角度回動させることができ
る。そして、そのカッターの刃部52を、その刃部52
により障子紙30を抵抗なく円滑に切断するのに適し
た、障子紙30の切断方向とは逆方向に傾斜させること
ができる。そして、その傾斜させたカッターの刃部52
により、その刃部52を障子紙30に引っ掛からせず
に、障子紙30をその切断方向に抵抗なく円滑に切断で
きる。
【0027】図1ないし図3に示した障子紙切断器にお
いては、図5に示したように、カッター50を、スライ
ダー108の内外に出入可能なように、スライダー10
8に設けられた盲溝101内側に支持すると良い。具体
的には、カッター50の上下に長い長穴111に挿通さ
れた前記の軸107を介してカッター50をスライダー
の盲溝101内側に支持すると良い。それと共に、カッ
ター50をスライダー108外方に突出させる付勢力を
カッター50に付与するためのカッター付勢手段113
を備えると良い。カッター付勢手段113は、圧縮コイ
ルばね又は板ばねから形成して、その圧縮コイルばね又
は板ばねを、カッター50上端とそれに対向する盲溝1
01内側の天井壁との間に挟持させると良い。
いては、図5に示したように、カッター50を、スライ
ダー108の内外に出入可能なように、スライダー10
8に設けられた盲溝101内側に支持すると良い。具体
的には、カッター50の上下に長い長穴111に挿通さ
れた前記の軸107を介してカッター50をスライダー
の盲溝101内側に支持すると良い。それと共に、カッ
ター50をスライダー108外方に突出させる付勢力を
カッター50に付与するためのカッター付勢手段113
を備えると良い。カッター付勢手段113は、圧縮コイ
ルばね又は板ばねから形成して、その圧縮コイルばね又
は板ばねを、カッター50上端とそれに対向する盲溝1
01内側の天井壁との間に挟持させると良い。
【0028】その場合には、障子の戸枠10表面とその
内側の桟20表面とに亙って貼付けられた障子紙30
を、戸枠の窪み面12の直線状をした内側縁に沿ってカ
ッター50により切断する際に、その戸枠の窪み面12
を覆う障子紙30の厚さに合わせて、カッター付勢手段
113の付勢力を用いて、カッター50をスライダー1
08外方に長短に突出させることができる。そして、そ
の障子紙30の厚さに合わせてスライダー108外方に
適宜長さ突出させたカッターの刃部52により、戸枠の
窪み面12を覆う障子紙30を、その窪み面12の内側
縁に沿って切り残しなく確実に切断できる。また、戸枠
の窪み面12に凹凸があっても、それに合わせて、カッ
ター50を、カッター付勢手段113の付勢力に抗し
て、又はカッター付勢手段113の付勢力を用いて、ス
ライダー108の内外に適宜量出入させることができ
る。そして、その窪み面12の凹凸をカッター50を抵
抗なく円滑に乗り越えさせることができる。そして、そ
のカッターの刃部52により、窪み面12を覆う障子紙
30を、その窪み面12の内側縁に沿って切り残しなく
確実に切断できる。
内側の桟20表面とに亙って貼付けられた障子紙30
を、戸枠の窪み面12の直線状をした内側縁に沿ってカ
ッター50により切断する際に、その戸枠の窪み面12
を覆う障子紙30の厚さに合わせて、カッター付勢手段
113の付勢力を用いて、カッター50をスライダー1
08外方に長短に突出させることができる。そして、そ
の障子紙30の厚さに合わせてスライダー108外方に
適宜長さ突出させたカッターの刃部52により、戸枠の
窪み面12を覆う障子紙30を、その窪み面12の内側
縁に沿って切り残しなく確実に切断できる。また、戸枠
の窪み面12に凹凸があっても、それに合わせて、カッ
ター50を、カッター付勢手段113の付勢力に抗し
て、又はカッター付勢手段113の付勢力を用いて、ス
ライダー108の内外に適宜量出入させることができ
る。そして、その窪み面12の凹凸をカッター50を抵
抗なく円滑に乗り越えさせることができる。そして、そ
のカッターの刃部52により、窪み面12を覆う障子紙
30を、その窪み面12の内側縁に沿って切り残しなく
確実に切断できる。
【0029】図1ないし図3に示した障子紙切断器にお
いては、当て板104を、透明板で形成すると良い。
いては、当て板104を、透明板で形成すると良い。
【0030】その場合には、透明板で形成された当て板
104を通して、障子紙30を介して当て板104が押
し当てられた戸枠10表面を、覗き見ることができる。
そして、その戸枠10表面の窪み面12の直線状をした
内側縁直上に沿って当て板104に透設された直線状を
したスリット106が的確に位置しているか否かを、目
視により確認できる。そして、そのスリット106が窪
み面12の内側縁直上に正確に位置していない場合に
は、そのスリット106が窪み面12の内側縁直上に正
確に位置するように、当て板104とガイド板102と
を、障子紙30で覆われた戸枠10表面と戸枠10の外
側面とに、障子紙30を介して、密着させて押し当て直
すことができる。
104を通して、障子紙30を介して当て板104が押
し当てられた戸枠10表面を、覗き見ることができる。
そして、その戸枠10表面の窪み面12の直線状をした
内側縁直上に沿って当て板104に透設された直線状を
したスリット106が的確に位置しているか否かを、目
視により確認できる。そして、そのスリット106が窪
み面12の内側縁直上に正確に位置していない場合に
は、そのスリット106が窪み面12の内側縁直上に正
確に位置するように、当て板104とガイド板102と
を、障子紙30で覆われた戸枠10表面と戸枠10の外
側面とに、障子紙30を介して、密着させて押し当て直
すことができる。
【0031】図1ないし図3に示した障子紙切断器にお
いては、図1等に示したように、ガイド板102を、棒
把手100の内方に埋没させたり、棒把手100下面か
らその下方に突出させたり可能なように、棒把手100
に出入自在に備えると良い。それと共に、ガイド板10
2を棒把手100下面からその下方に突出させる付勢力
をガイド板102に付与するための付勢手段110を備
えると良い。具体的には、図1に示したように、ガイド
板102を棒把手100の内外に出入させるスリット状
をした盲穴114を、棒把手100下面の長手方向に刻
設すると良い。それと共に、その盲穴114の内外に出
入自在なようにガイド板102を棒把手100に支持す
るアーム116を備えると良い。そして、そのアーム1
16を、ガイド板102の上下方向に長く透設されたガ
イド穴118に上下方向に摺動自在なように挿通して、
そのアーム116に、ガイド板102を、盲穴114の
内外に出入自在なように支持すると良い。付勢手段11
0は、コイルばね又は板ばねから形成すると良い。そし
て、そのコイルばね又は板ばねを、アーム116に支持
されたガイド板102の上端縁とそれに対向する盲穴1
14内側の天井壁との間に挟持すると良い。
いては、図1等に示したように、ガイド板102を、棒
把手100の内方に埋没させたり、棒把手100下面か
らその下方に突出させたり可能なように、棒把手100
に出入自在に備えると良い。それと共に、ガイド板10
2を棒把手100下面からその下方に突出させる付勢力
をガイド板102に付与するための付勢手段110を備
えると良い。具体的には、図1に示したように、ガイド
板102を棒把手100の内外に出入させるスリット状
をした盲穴114を、棒把手100下面の長手方向に刻
設すると良い。それと共に、その盲穴114の内外に出
入自在なようにガイド板102を棒把手100に支持す
るアーム116を備えると良い。そして、そのアーム1
16を、ガイド板102の上下方向に長く透設されたガ
イド穴118に上下方向に摺動自在なように挿通して、
そのアーム116に、ガイド板102を、盲穴114の
内外に出入自在なように支持すると良い。付勢手段11
0は、コイルばね又は板ばねから形成すると良い。そし
て、そのコイルばね又は板ばねを、アーム116に支持
されたガイド板102の上端縁とそれに対向する盲穴1
14内側の天井壁との間に挟持すると良い。
【0032】その場合には、図6に示したように、平面
200上に置かれた障子紙を含む他の紙32を凹凸なく
直線状に美麗にカットしようとする場合に、一方の手に
握った棒把手100を切断しようとする紙32表面に強
く押し当てることにより、棒把手100下面からその下
方に突出させたガイド板102を、付勢手段110の付
勢力に抗して、棒把手100下面に刻設された盲穴11
4の内方に埋没させることができる。そして、そのガイ
ド板102に邪魔されずに、棒把手100下面とその棒
把手100の一方の側縁下部に延設された当て板104
下面とを、切断しようとする紙32表面に隙間なく密着
させて押し当てることができる。そして、その当て板1
04に透設された直線状をしたスリット106を、切断
しようとする紙32表面の直線状をした切断箇所直上に
沿って正確に位置させることができる。次いで、他方の
手に握ったスライダー108を直線状をしたスリット1
06直上をスライドさせることにより、そのスライダー
108に取着されたカッターの刃部52であって、スリ
ット106を通して当て板104下方に突出させたカッ
ターの刃部52により、切断しようとする紙32の直線
状をした切断箇所を切断できる。その際には、直線状に
形成されたスリット106直上をスライダー108をガ
イド109に沿って左右にぶれさせずに直線状にスライ
ドさせることにより、そのスライダー108に取着され
たカッターの刃部52により、切断しようとする紙32
の切断箇所を常に確実に凹凸なく直線状に美麗に切断で
きる。
200上に置かれた障子紙を含む他の紙32を凹凸なく
直線状に美麗にカットしようとする場合に、一方の手に
握った棒把手100を切断しようとする紙32表面に強
く押し当てることにより、棒把手100下面からその下
方に突出させたガイド板102を、付勢手段110の付
勢力に抗して、棒把手100下面に刻設された盲穴11
4の内方に埋没させることができる。そして、そのガイ
ド板102に邪魔されずに、棒把手100下面とその棒
把手100の一方の側縁下部に延設された当て板104
下面とを、切断しようとする紙32表面に隙間なく密着
させて押し当てることができる。そして、その当て板1
04に透設された直線状をしたスリット106を、切断
しようとする紙32表面の直線状をした切断箇所直上に
沿って正確に位置させることができる。次いで、他方の
手に握ったスライダー108を直線状をしたスリット1
06直上をスライドさせることにより、そのスライダー
108に取着されたカッターの刃部52であって、スリ
ット106を通して当て板104下方に突出させたカッ
ターの刃部52により、切断しようとする紙32の直線
状をした切断箇所を切断できる。その際には、直線状に
形成されたスリット106直上をスライダー108をガ
イド109に沿って左右にぶれさせずに直線状にスライ
ドさせることにより、そのスライダー108に取着され
たカッターの刃部52により、切断しようとする紙32
の切断箇所を常に確実に凹凸なく直線状に美麗に切断で
きる。
【0033】当て板104の外側縁には、図2に示した
ように、目盛105を刻設しても良い。そして、本発明
の障子紙切断器を用いて切断する紙等の寸法を、当て板
104外側縁の目盛105で計測できるようにしても良
い。また、スリット106上下の当て板104の表面部
分には、図2に示したように、スリット106を戸枠の
窪み面12の内側縁に正確に合わせ易くするための、直
線107を刻設しても良い。
ように、目盛105を刻設しても良い。そして、本発明
の障子紙切断器を用いて切断する紙等の寸法を、当て板
104外側縁の目盛105で計測できるようにしても良
い。また、スリット106上下の当て板104の表面部
分には、図2に示したように、スリット106を戸枠の
窪み面12の内側縁に正確に合わせ易くするための、直
線107を刻設しても良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の障子紙切
断器によれば、障子の戸枠表面とその内側の格子状の桟
表面とに亙って糊等を用いて貼り付けられた障子紙を、
戸枠表面の内側に連続して帯状に形成された窪み面の直
線状をした内側縁に沿って、常に正確に凹凸なく直線状
に切断することが可能となる。また、ガイド板が、棒把
手の内外に出入可能なように、棒把手に備えられた本発
明の障子紙切断器にあっては、平面上に置かれた障子紙
を含む他の紙の直線状に切断しようとする箇所を、常に
正確に凹凸なく直線状に切断することが可能となる。
断器によれば、障子の戸枠表面とその内側の格子状の桟
表面とに亙って糊等を用いて貼り付けられた障子紙を、
戸枠表面の内側に連続して帯状に形成された窪み面の直
線状をした内側縁に沿って、常に正確に凹凸なく直線状
に切断することが可能となる。また、ガイド板が、棒把
手の内外に出入可能なように、棒把手に備えられた本発
明の障子紙切断器にあっては、平面上に置かれた障子紙
を含む他の紙の直線状に切断しようとする箇所を、常に
正確に凹凸なく直線状に切断することが可能となる。
【図1】本発明の障子紙切断器の側面断面図である。
【図2】本発明の障子紙切断器の平面図である。
【図3】本発明の障子紙切断器の底面図である。
【図4】本発明の障子紙切断器の使用状態説明図であ
る。
る。
【図5】本発明の障子紙切断器のスライダー部分の構造
説明図である。
説明図である。
【図6】本発明の障子紙切断器の使用状態説明図であ
る。
る。
【図7】従来の障子紙の切断方法の説明図である。
10 戸枠
12 窪み面
20 桟
30 障子紙
32 紙
40 定規
50 カッター
52 カッターの刃部
100 棒把手
102 ガイド板
104 当て板
106 スリット
108 スライダー
109 ガイド
110 付勢手段
200 平面
Claims (5)
- 【請求項1】 障子の戸枠表面とその内側の桟表面とに
亙って貼り付けられた障子紙を、前記戸枠表面の内側に
帯状に形成された窪み面の内側縁に沿って切断するため
の切断器であって、 一方の手に握ることの可能な棒把手と、該棒把手下面の
長手方向に下方に起立させて突設されたガイド板と、該
棒把手の長手方向の一方の側縁下部から棒把手脇部にL
字状に延設された当て板であって、その下面を棒把手下
面と同一平面上に位置させた当て板と、該当て板の長手
方向に直線状に透設されたスリットと、該スリット近く
に備えられたガイドに沿ってスリット直上を直線状にス
ライドさせるスライダーであって、他方の手に握ること
の可能なスライダーと、該スライダーに取着されたカッ
ターであって、その刃部を前記スリットを通して当て板
下面の下方に突出させたカッターとからなり、 前記ガイド板よりも内側の棒把手下面と当て板下面とを
障子紙を介して戸枠表面に押し当てると共に、前記ガイ
ド板の内側面を障子紙を介して戸枠の外側面に押し当て
た状態において、前記スリットが障子紙を介して戸枠の
窪み面の内側縁直上に位置するように、スリットが前記
当て板の所定部位に透設され、 さらに、前記ガイド板が、棒把手の内方に埋没したり、
棒把手下面からその下方に突出したり可能なように、棒
把手に出入可能に備えられると共に、ガイド板を棒把手
下面からその下方に突出させる付勢力をガイド板に付与
するための付勢手段が備えられた ことを特徴とする障子
紙切断器。 - 【請求項2】 前記カッターの刃部が、その中央部付近
が先方に膨出したほぼ円弧状に形成された請求項1記載
の障子紙切断器。 - 【請求項3】 前記カッターが、スリットの長手方向に
回動可能なように、前記スライダーに取着された請求項
1又は2記載の障子紙切断器。 - 【請求項4】 前記カッターが、スライダーの内外に出
入可能なようにスライダーに支持されると共に、カッタ
ーをスライダー外方に突出させる付勢力をカッターに付
与するためのカッター付勢手段が備えられた請求項1、
2又は3記載の障子紙切断器。 - 【請求項5】 前記当て板が、透明板で形成された請求
項1、2、3又は4記載の障子紙切断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001072803A JP3516396B2 (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | 障子紙切断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001072803A JP3516396B2 (ja) | 2001-03-14 | 2001-03-14 | 障子紙切断器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002273685A JP2002273685A (ja) | 2002-09-25 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3516396B2 (ja) |
-
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- 2001-03-14 JP JP2001072803A patent/JP3516396B2/ja not_active Expired - Fee Related
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