JP3026947U - 製袋機における包装用フィルムの切断補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装用フィルムの端末部分の切断を容易迅速
に行うための補助具を提供すること。 【解決手段】 ロール状に巻かれた包装用フィルムを装
着するセット台に、繰り出された包装用フィルムを案内
するローラーが回転自由に支持されたベースを設け、該
ベース上に前記繰り出された包装用フィルムの横断方向
に刃物を挿入するスリットが形成された押え部材を押圧
自由に設けるように構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は製袋機における包装用フィルムの切断補助具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ロール状に巻かれた包装用フィルムを長手方向で側縁を上方にして二つに折り 重ね、一定の袋幅毎に縦シールを施して未切断の連続した袋とし、これを切断し て一枚の袋とする製袋機が特公昭５２−４７３９６号公報で公知である。かかる 製袋機において新しい包装用フィルムを補充する場合、前のフィルムの終端と次 のフィルムの先端とを、印刷された図柄等がほぼ一致するようにハサミ等で適宜 切断してから粘着テープで接続していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記包装用フィルムの切断は、フィルムに切断線を描いてその切断線に沿って ハサミで切るか、定規をあてがってカッターナイフ等の刃物で切るということに より行われていた。ところが、フィルムの横断方向にきちんとした切断線を描く ことや、定規でフィルムを押えながらカッターナイフで切ることは容易でなく、 何れも手間がかかるという不都合があった。

【０００４】 よって、本考案の目的は、包装用フィルムの端末部分の切断を容易迅速に行う ための補助具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するために本考案は、ロール状に巻かれた包装用フィルムを装 着するセット台に、繰り出された包装用フィルムを案内するローラーが回転自由 に支持されたベースを設け、該ベース上に前記包装用フィルムの横断方向に刃物 を挿入するスリットが形成された押え部材を押圧自由に設けるように構成したこ とを特徴とする。

【０００６】

【考案の作用及び効果】

押え部材でベース上の包装用フィルムを押さえることにより、該フィルムは確 実に固定される。この状態で、別途カッターナイフ等の刃物をスリットに挿入し て押しながら移動させることにより、包装用フィルムはきれいに切断される。 よって、この包装用フィルムの切断補助具によれば、フィルムを確実に固定す ることができるため、その後のフィルムの切断を迅速に施すことができるという 利益がある。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下に、本考案の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図１は平面図、図 ２は正面図、図３は押え部材とベースとの関係を示す断面図、図４は製袋機の概 要を示す正面図である。

【０００８】 図において、１は図４に示すような製袋機Ｓのロール状に巻かれた包装用フィ ルムｆを装着するセット台ａに取り付けられる板状のベースである。このベース １の下面２にアーム３、３が取り付けられ、該アーム３、３の先端部４、４に、 繰り出される包装用フィルムｆを案内するローラー５を回転自由に設けた支持軸 ６が固定されている。ベース１の長手方向上面に突片７、７を適宜間隔を置いて 設け、押え部材１０に設けられたＵ字形のヒンジ１１、１１を該突片７、７にそ れぞれ外嵌して軸８、８で固定し、該押え部材１０を回転自由に設ける。

【０００９】 押え部材１０は、２個の角棒１２、１２をスリット１３が形成されるように少 し離して平行に配置し、図３に示すようにそれらの下面両端に継ぎ板１４、１４ を当ててビス１５、１５で締め付けることにより一体化されている。１６は前記 スリット１３を形成する角棒１２、１２の内面上方を斜めに切り欠いて形成され たガイド溝である。１７、１７は角棒１２、１２の下面にそれぞれ貼着されたゴ ム板である。ヒンジ１１と反対側に位置する角棒１２の両端部には、ハンドル１ ８、１８のレバー軸１９、１９を螺着する。

【００１０】 ２０は前記押え部材１０が仰向けに起こされて不使用状態にある場合に、ヒン ジ１１に当接させてその姿勢を保持するためのストッパーであり、該ストッパー ２０の軸部２１がベース１に螺着されている。また、ベース１には、押え部材１ ０を伏動させてベース１に押圧した時にスリット１３の位置に一致するような逃 がし溝１ａを形成する。２２はローラー５側のベース１の側面１ｂに設けたスケ ールである。しかして、ハンドル１８の回転操作により押え部材１０をベース１ に対して押圧自由とした包装用フィルムの切断補助具Ｊが構成される。

【００１１】 かかる包装用フィルムの切断補助具Ｊは、図４に示すような製袋機Ｓに設置し て使用される。因にその製袋機Ｓの概要は、ロール状に巻かれたフィルムｆを繰 り出すフィルム供給機構iと、該フィルムｆを長手方向で側縁を上方にして二つ に折り重ねる成形手段iiと、成形手段iiにより折り曲げられたフィルムｆの底部 分にヒートシールを施す底シール手段iiiと、一定の袋幅毎にヒートシールを施 す縦シール手段ivと、未切断の連続した袋を間欠的に送り出すフィルム送り機構 vと、フィルム送り機構vの送り停止時に前記未切断の袋を一枚の袋ａに切断する カッター機構vi等からなる。

【００１２】 この包装用フィルムの切断補助具Ｊによれば、ベース１上に包装用フィルムｆ を載せてスケール２２を目安にして左右方向を決めてから、ハンドル１８を操作 して押え部材１０で該フィルムｆを押し付けることにより、該フィルムｆは確実 に固定される。この状態で、別途カッターナイフをスリット１３に挿入して押し ながら移動させることにより、包装用フィルムｆは簡単に切断される。 しかしてこの包装用フィルムの切断補助具は、包装用フィルムを挟んで確実に 固定することができるため、フィルムの端末部分の切断を施す際に大変便利であ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】平面図

【図２】正面図

【図３】押え部材とベースとの関係を示す断面図

【図４】製袋機の概要を示す正面図

【符号の説明】

Ｊ→包装用フィルムの切断補助具 Ｓ→製袋機 ａ→セ
ット台 ｆ→包装用フィルム １→ベース ５→ローラー １０→押え部材 １３→ス
リット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ロール状に巻かれた包装用フィルムを装
   着するセット台に、繰り出された包装用フィルムを案内
   するローラーが回転自由に支持されたベースを設け、該
   ベース上に前記繰り出された包装用フィルムの横断方向
   に刃物を挿入するスリットが形成された押え部材を押圧
   自由に設けるように構成したことを特徴とする製袋機に
   おける包装用フィルムの切断補助具。