JP3514275B2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JP3514275B2
JP3514275B2 JP23170095A JP23170095A JP3514275B2 JP 3514275 B2 JP3514275 B2 JP 3514275B2 JP 23170095 A JP23170095 A JP 23170095A JP 23170095 A JP23170095 A JP 23170095A JP 3514275 B2 JP3514275 B2 JP 3514275B2
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release lever
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和雄 鎌田
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外面の一部に形成
された開口部からシャッタ機構及びレリーズレバーが一
部露呈したユニット本体の少なくとも一部を、前記開口
部を含めて外装用ラベルで覆ったレンズ付きフイルムユ
ニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】レンズ付きフイルムユニットは、複数の
射出成形品からなり、簡単な撮影機構を内蔵するととも
に予めパトローネ付きフイルムを装填したユニット本体
と、これを覆う紙箱とで構成するものであり、廉価で使
用も簡単であることから広く普及している。
【0003】ユニット本体は、パトローネを収納するパ
トローネ室とフイルムロールを収納するフイルム室とが
一体に形成された本体基部と、この本体基部の前面に設
けられ、撮影レンズ及びシャッタ機構を備えるメカユニ
ットと、本体基部の背面から、パトローネ及びフイルム
ロールを収納したパトローネ室及びフイルム室とを光密
に塞ぐ後カバーと、メカユニットを覆うように設けられ
る前カバーとから構成されており、これらは樹脂部品で
構成されている。本体基部と前後カバーは射出成形によ
る一体成形品であり、製造コストが極力抑えられてい
る。
【0004】こうしたレンズ付きフイルムユニットで
は、巻き上げ操作によりフイルム室から未露光の写真フ
イルムが引き出され、その巻き上げ操作に連動してシャ
ッターチャージが行われ、レリーズボタンを押圧すると
撮影が行われる。そして、露光済みの写真フイルムは、
巻き上げ操作によってパトローネに巻き込み収納され
る。
【0005】ところで、前カバーの上部にレリーズボタ
ンが一体成形されており、前カバーの前面側には、レリ
ーズボタンの押圧力をシャッタ機構に伝達してシャッタ
機構を作動させるためのレリーズレバーが、レリーズボ
タンと一体成形されている。このレリーズレバーを、前
カバーの前面に形成した開口部に一部入り込むように配
置して、ユニット本体の厚みが抑えられている。
【0006】ところで、こうしたレンズ付きフイルムユ
ニットでは、箱形に折り曲げてユニット本体の表面を全
体的に覆う外装体が用いられているが、この他に、外装
体の両端もしくは全面に糊付け等を行い、ユニット本体
の中央部分に巻き付ける帯状の外装用ラベルが検討され
ている。このような帯状の外装用ラベルを用いると、ユ
ニット本体の表面を全体的に覆うものに比べて、外装材
料が少なくて済むため低コストであり、包装工程の高速
化を図ることができ、しかも、レンズ付きフイルムユニ
ットの外形寸法を小さくすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述したもの
では、前カバーの前面の開口部から、レリーズレバーと
シャッタ機構の可動部品が一部露呈するため、帯状の外
装用ラベルでユニット本体を覆った場合に、外装用ラベ
ルにレリーズレバーやシャッタ機構の可動部品が粘着し
て、スムーズな作動が困難となる。しかも、撮影時等に
外側から指で押し付けられると強く粘着して、シャッタ
レリーズが不能になる恐れがある。
【0008】また、レリーズレバーやシャッタ機構の可
動部品のスムーズな作動を可能とするために、開口部を
覆う部分に粘着剤を塗布しないようにするのは難しい。
また、そのような外装用ラベルができたとしても、貼り
付け時の位置合わせが難しいため、貼り付け速度の大幅
な低下から生産コストが増大するといった問題が生じて
しまう。
【0009】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、シャッタ機構の可動部品やレリーズレバー
に、外装用ラベルが強く粘着しないようにしたレンズ付
きフイルムユニットを提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述したような問題を解
決するために、請求項1記載の発明では、可動部品又は
レリーズレバーのうち、少なくとも開口部から露呈する
部分の表面が梨地にされている。請求項2記載の発明で
は、外装用ラベルはユニット本体を帯状に一周取り囲ん
でいるものである。外装用ラベルの開口部を覆っている
部分と、可動部品又はレリーズレバーとが強く粘着しな
い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図4は、本発明を実施するレンズ
付きフイルムユニットで使用されるユニット本体の分解
斜視図を示すものである。ユニット本体3は、本体基部
5,前カバー6及び後カバー7,ストロボユニット8,
シャッタ機構及びフイルム巻き止め機構等を備えたメカ
ユニット9,パトローネ10及びフイルム11から構成
されている。本体基部5,前カバー6及び後カバー7は
射出成形によって一体形成された樹脂成形部品である。
【0012】メカユニット9は、フイルム1コマ分の移
動により1回転する従動スプロケットと、従動スプロケ
ットと同軸で回転し、フイルム1コマ巻き上げ時には係
止レバー12を時計回りに僅かに回転させるカムと、フ
イルム1コマ巻き上げ時に、パトローネ10のスプール
に係合した巻き上げダイヤル13の回転を禁止する係止
レバー12と、係止レバー12を時計回りに付勢してカ
ムに嵌入させ、フイルム送りを禁止させるバネとで構成
されたフイルム巻き止め機構と、係止レバー12により
シャッタチャージ位置で係止され係止レバー12が反時
計回りに回転した際にシャッタ羽根を蹴ってシャッタ開
口を開閉させるシャッタレバーとを有している。
【0013】本体基部5は、前面にメカユニット9とス
トロボユニット8とを組み付けると、前カバー6によっ
て覆われる。本体基部5の両側にはパトローネ室22と
フイルム室23とが形成されており、パトローネ室22
とフイルム室23には、それぞれパトローネ25と、パ
トローネ25から引き出してロール形態にしたフイルム
26が収納される。
【0014】前カバー6の上部には、撮影時に押圧され
るレリーズボタン16が一体に形成されている。レリー
ズボタン16には、レリーズボタン16を押圧した際に
係止レバー12を反時計回りに回転させ、シャッタレバ
ーを作動させるレリーズレバー20が一体成形されてい
る。射出形成によって前カバー6に一体成形する都合に
よって、レリーズレバー20は、前カバー6の前面に、
撮影レンズ12と撮影機構を含めて覆うために突出され
た突出部14,ファインダ11等を露呈するための開口
部等とともに形成した開口部21から露呈して形成され
ており、開口部21に一部が入り込んでユニット本体3
の厚みが抑えられている。
【0015】前カバー6の前面から突出したグリップ部
15は、パトローネ室22の外形に倣って半円筒形に突
出したもので、撮影時にはグリップとして使用される。
後カバー7は、パトローネ10とフイルム11とをそれ
ぞれ収納したパトローネ室22とフイルム室23とを覆
うように、本体基部5の背後から取り付けられる。
【0016】図3は、本発明を実施したレンズ付きフイ
ルムユニットを前方から見た斜視図を示すもので、レン
ズ付きフイルムユニット2は、前述したユニット本体3
と、装飾用の印刷が施された外装用ラベル4とから構成
されている。外装用ラベル4はユニット本体3の表面中
央を帯状に一周取り囲むようにして被せられている。こ
の外装用ラベル4には、ユニット本体3の前面を覆って
いる部分と、互いに重なり合った両端部とに粘着剤が塗
布されて固定されている。開口部21が覆われて、開口
部21からの塵や埃の進入が防止される。
【0017】この外装用ラベル4の各部に形成した開口
からは、突出部14,ファインダ11等を露呈してい
る。外装用ラベル4の両側から、グリップ部15と、ス
トロボ発光部18等が露呈している。
【0018】こうしたレンズ付きフイルムユニットでの
撮影を簡単に説明すると、まず、巻き上げダイヤル13
を回転してフイルム1コマ巻き上げを行う。フイルム1
コマ分の移動によりシャッタレバーがシャッタチャージ
位置に戻され、係止レバー12に係止される。レリーズ
ボタン16を押圧すると、レリーズレバー19が係止レ
バー12を反時計回りに回転する。係止レバー12によ
る係止が解除されたシャッタレバーは、シャッタ羽根を
蹴ってシャッタ開口を開閉させる。
【0019】図1は、本発明を実施したレンズ付きフイ
ルムユニットの要部斜視図である。レリーズレバー19
と係止レバー12は、開口部21から露呈する斜線で示
す範囲は梨地33になっている。レリーズレバー19や
係止レバー12に外装用ラベル4が押し付けられた場合
でも、剥がやすくなっている。
【0020】したがって、図2(A)に示すように、開
口部21を覆っている部分が指50で押されてレリーズ
レバー19や係止レバー12に外装用ラベル4が押し付
けられた場合でも梨地33であるため強く粘着せず、外
装用ラベル4は、レリーズレバー19や係止レバー12
の作動力で剥がれたり、押し付けられた部分の復元力に
よって自然と剥がれて、図2(B)に示すようにもとに
戻るので、撮影に支障をきたすことがなくなるけでな
く、良好な外観を維持することができる。
【0021】また、上記したものでは、外装用ラベル4
でユニット本体3を一周取り囲んだレンズ付きフイルム
ユニットを示しているが、外装用ラベルでユニット本体
3を一周せずに覆うようにしたレンズ付きフイルムユニ
ットに本発明を適用してもよい。
【0022】また、梨地33をレリーズレバー19や係
止レバー12だけでなくシャッタレバーにも形成するよ
うにし、それに伴い、シャッタレバーが入り込むように
大きな開口を設けたり、新たに設けたりして、ユニット
本体3の薄形化が図られるようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニットによれば、可動部品又はレリーズレバーの
うち、少なくとも開口部から露呈する部分の表面は梨地
にされて、外装用ラベルの開口部を覆っている部分と、
可動部品又はレリーズレバーとが強く粘着しないように
なっているので、押し付けられた部分の復元力によって
外装用ラベルは自然と剥がれたり、可動部品又はレリー
ズレバーの作動によって簡単に剥がれたりする。撮影に
支障をきたすことがなくなり、良好な外観も維持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の要部を示す斜視図である。
【図2】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の要部を示す平面一部破断図である。
【図3】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の前面側斜視図である。
【図4】図3に示すユニット本体の分解斜視図である。
【符号の説明】
3 ユニット本体 4 外装用ラベル 6 前カバー 9 メカユニット 12 係止レバー 16 レリーズボタン 20 レリーズレバー 21 開口部 33 梨地
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03C 3/00 575 G03B 17/02 G03B 17/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 簡単なシャッタ機構及びフイルム巻き止
    め機構からなるメカユニットと、前記シャッタ機構を作
    動させるレリーズレバーを備え、前記メカユニットの可
    動部品又はレリーズレバーの少なくとも一部を露呈する
    開口部が形成されたユニット本体の少なくとも一部を、
    全面に粘着剤が塗布された外装用ラベルで前記開口部を
    含めて覆って粘着固定したレンズ付きフイルムユニット
    において、 前記可動部品又はレリーズレバーのうち、少なくとも前
    記開口部から露呈する部分の表面を梨地にしたことを特
    徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記外装用ラベルは前記ユニット本体を
    帯状に一周取り囲んでいることを特徴とする請求項1記
    載のレンズ付きフイルムユニット。
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US09/933,770 US6522836B2 (en) 1995-07-19 2001-08-22 Lens-fitted photo film unit having a recess and ridges in a housing thereof

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