JP3512723B2 - オープン式発酵処理装置 - Google Patents

オープン式発酵処理装置

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JP3512723B2 JP2000266784A JP2000266784A JP3512723B2 JP 3512723 B2 JP3512723 B2 JP 3512723B2 JP 2000266784 A JP2000266784 A JP 2000266784A JP 2000266784 A JP2000266784 A JP 2000266784A JP 3512723 B2 JP3512723 B2 JP 3512723B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オープン式発酵処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】牛、豚などの生糞や食品生産工場や家庭
などから排出される生ゴミや汚泥などの有機質廃物を水
分調整材により含水率を調整して成る大量の被処理物を
経時的に投入堆積し、所要期間発酵させて堆肥を生産す
るための従来の発酵処理装置は、所望の長尺広幅を存し
て対向し且つ平行する長尺壁を配設し、その平行する長
尺壁間に被処理物を経時的に投入堆積するためのピット
を形成して成るピット式発酵槽を構築し、その両側の長
尺壁の上面にレールを敷設し、そのピットを跨ぎその左
右のレール上を撹拌機を具備した台車を長さ方向に往復
動走行自在に設けて成るものである。しかし乍ら、上記
従来の発酵処理装置は、被処理物を投入堆積するための
長尺広幅の面域の両側に相当の深さを有するピット式発
酵層を構築するには、平行する一対のコンクリート長尺
壁を処理場に構築し、その左右の長尺壁の上面に一対の
レールを敷設する工事に相当の時間もかゝり、その設備
費も高価となる。これに加え、このピット式発酵槽を用
いて、大量の有機質廃物を毎日投入堆積し所要期間発酵
させ堆肥を連続生産するには、極めて面倒且つ非能率な
作業を要するなど種々の不都合を伴った。出願人は、上
記従来の発酵処理装置並びに発酵処理法の上記課題を解
消し、容易且つ安価なオープン式発酵処理装置と経時的
な投入堆積発酵処理作業を容易にし、各種の畜糞、家庭
廃棄物や産業廃棄物として排出される有機質廃物を高温
発酵を保持し乍ら良好な発酵処理を確保し得られ、特
に、栄養分の比較的少ない牛糞や活性汚泥の発酵処理に
適し得るオープン式発酵処理法を特願平11−2222
12号により提示した。図9及び図10は、上記の出願
により提示した発酵処理装置と発酵処理法の基本構成と
概要を説明するための概略図を示す。図9はその平面
図、図10は図9のA−A線裁断面図である。本発明
は、先ず第一に、発酵槽として従来のピット式発酵槽を
廃し、オープン式発酵槽に構成したことを特徴とする。
図面において、1はオープン式発酵槽を示す。該オープ
ン式発酵槽1は、長棟(図示しない)内の所定個所に、
畜糞、家庭廃棄物、汚泥、活性汚泥など所望の有機質廃
物を水分調整材と共に経時的に、例えば毎日投入堆積
し、その夫々の堆積物を所要期間発酵処理するに足る所
望の長尺広幅の面域a、例えば長さ30〜100m、幅
7〜8mの長尺広幅面域aと、その長さ方向の1側に、
例えば長さ100m、高さ1〜2mのコンクリート製の
長尺壁1aと、該長尺壁1aと対向する他側には、長尺
壁を構築することなく長尺開放側面2とから成る。本発
明は、かゝるオープン式発酵槽1を構成すると共に、そ
の該長尺壁1aの上端面にその全長に亘りレール3を敷
設し、該レール3上と該長尺開放側面2側の面域a側に
その床面a上を回転走行する車輪4を左右前後に配設し
て具備すると共に、該オープン式発酵槽1内に投入堆積
された被処理物を撹拌する正,逆回転自在のロータリー
式撹拌機5を具備した台車6を該オープン式発酵槽1の
長さ方向に、即ち、該長尺広幅面域aの長さ方向に往復
動走行自在に設けることにより、オープン式発酵処理装
置Pを構成する。図面で7は、正,逆回転自在のモータ
を示し、これにより該ロータリー式撹拌機5は、台車6
の往動走行時には正転方向に回転し、台車6の復動走行
時には逆転回転せしめられる。該撹拌機5は、その幅方
向に延びる回転軸5aにその全長に亘り且つその全周に
多数のパドル5b,5b,…が配設されており、各パド
ル5bは、長手板状でその先端は広幅帯状面域aの底面
に略達する長さを有し、その先端には堆積物を掬い上げ
る板状、爪状などの掬い上げ部材5cを有し、その回転
により堆積物の撹拌とその正転、逆転による往復動撹拌
を行う作用を有する。図面で8は、車輪4を駆動する可
逆モータ、9は、電源に接続するケーブル10を巻取り
自在に保持するケーブルリール11に接続するコントロ
ールボックスを示す。該コントロールボックス9は夫々
前記のロータリー式撹拌機駆動用モータ7、車輪駆動用
モータ8、台車6の始動、停止、台車6の往復動走行に
おける夫々の反転リミットスイッチ、全停止リミットス
イッチ、蛇行走行防止用リミットスイッチなどの種々の
電気、電子機器を駆動、制御を行っている。該長尺広幅
面域aは、好ましくは、その面域aにコンクリート製な
ど施工床面a′に形成し、台車6の開放側面2側の車輪
4,4がその平坦な施工床面a′上を走行するようにす
ることが好ましく一般である。また、該長尺広幅面域a
の長さ方向の両端は開放端面のまゝでも差支えないが、
例えば、該長尺壁1の両端から該長尺壁1に対し直角に
幅方向に所望長さ延びる例えば、幅7〜8m延び且つ高
さ1.5〜2mのコンクリートの両端壁1b,1bを構
築し、堆積物の両端の崩れを防止し、該長尺広幅面域a
上に囲壁1a,1b,1bで囲まれ、その他側の開放側
面2を介して投入堆積される極めて大量の被処理物をコ
字状に区劃収容するに足る大容積の長尺コ字状のオープ
ン式発酵槽1とすることが好ましく一般である。被処理
物の投入堆積される堆積物Tは、高さ1.4〜1.9
m、その幅は6〜7m程度まで図示の仮想線のように堆
積できる。上記のオープン式発酵処理装置の構成によ
り、次のような利点をもたらす。 容易且つ安価に構築できる。 被処理物Tを、図1、図2に示すように、オープン式
発酵槽の長尺開放側面2を介してその長さ方向の所望の
個所からでもショベル車などで矢示のように投入堆積と
その堆積物の発酵済みの堆肥の取り出しを長尺開放側面
2を介し容易に行うことができる。 水分調整材を、その長尺開放側面2のいずれの個所か
らでも堆積物Tの水分調整のために投入できる。 1日に投入すべき大量の被処理物はもとより、例え
ば、15日分の極めて大量の被処理物をその長尺開放側
面2を介して一度に投入できる。 水分調整材を、そのオープン式発酵槽内のその長さ方
向に堆積され発酵中の被処理物の上に水分調整を必要と
する個所に投入できる。 新たな堆積物の投入は、該長尺開放側面を介して、未
だ空いている空間に直接投入できるので、従来のような
新たな堆積物の投入を必要とする度に、ピット内の一端
を移動用台車を往復動走行して投入に必要な容積空間を
空ける必要がないので、作業が容易となると同時に、台
車を運転する消費電力が著しく節約される。 投入された堆積物は、台車のロータリー式撹拌機で撹
拌する場合は、往復動撹拌であるので、投入された位置
で撹拌混合が終了すると共に所要期間の発酵が行われ発
酵終了後は、投入場所と同じ所から取り出すことがで
き、その取り出した跡に、新たな被処理物の投入堆積を
行うことができ、堆肥の連続生産が容易に且つ低コスト
で行うことができる。従来の撹拌用台車により、ピット
の他端の方向へ堆積物を移動させ、その発酵済みの堆肥
をその他端から取り出す面倒を解消できる。 堆肥の生産管理が容易でランニングコストが低下し、
安価に生産し得る。上記のオープン式発酵処理装置に関
連し、その装置のロータリー式撹拌機5により堆積物の
往復動撹拌を行ったとき、堆積物の長尺開放側面2側に
おいて外方へ崩れ、堆積仏間所望の高さが低くなり、人
手によるスコップによる掬い積み上げ作業を要する不都
合を伴う不都合を解消し、当初の高さの堆積状態で発酵
処理ができるオープン式発酵処理装置を特願平11−2
60846号及び特願2000−8670号により提示
した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、出願人提
案の一連の上記のオープン式発酵処理装置は、その稼動
時に下記する課題を有することが判った。即ち、図6及
び図7に示すオープン式発酵処理装置において説明すれ
ば、その稼動時、被処理物をオープン式発酵槽内に投
入、堆積する際に、被処理物の中に混ざっている団子状
の団塊が、図10に仮想線で示す堆積物Tの長尺開放側
面2側の傾斜面を転げ落ちて、該台車5の床面a上を回
転走行する前後の車輪4,4の走行軌跡上に落下するの
で、これによりその台車5の往復動走行を邪げる不都合
を生ずることがあることが判った。従って、かゝる不都
合を解消し、円滑な台車の所定の往復動走行が常にでき
る作業能率を向上したオープン式発酵処理装置の開発が
望まれる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解消し、上記の要望を満足するオープン式発酵処理装置
を提供するもので、有機質廃物を経時的に投入堆積発酵
処理する長尺広幅の面域の長さ方向の1側に長尺壁を設
け、その他側は長尺壁のない長尺開放側面として成る大
容積のオープン式発酵槽を構成すると共に、該長尺壁の
上端面にレールを敷設し、該レール上と該長尺開放側面
側の床面上を回転走行する車輪を配設されて具備すると
共に堆積物を往復動撹拌する正,逆回転自在のロータリ
ー式撹拌機を具備した台車を該オープン式発酵槽の長さ
方向に往復動走行自在に設けて成るオープン式発酵処理
装置において、該台車の前後に、該長尺開放側面側の床
面上を回転走行する車輪の走行軌道上に、前車輪と後車
輪の夫々の前方に、モータにより駆動され掃除用羽根車
を設けたことを特徴とする。更に上記の本発明におい
て、該台車の前後に、該前車輪と該後車輪の各前方に配
設した前後の掃除用羽根車の外側面に対向して延びる防
壁を夫々設けたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の態様を添付図面に
基づいて説明する。図1乃至図6は、台車6の前後に掃
除用羽根車25,25を配設したことを特徴とする本発
明のオープン式発酵処理装置P′の実施の1例を示す。
図1は、本発明のオープン式発酵装置P′の1例の平面
図を示し、オープン式発酵槽1は、その一部が省略され
ているが、先に提案の図9及び図10で示したものと変
わりがない。図2は、該オープン式発酵槽1を横断し、
台車5の前方から見た同装置の正面図、図3は、長尺開
放側面2側から見た同装置の側面図、図4は、長尺壁2
の外側から見たオープン式発酵槽1の一部を省略した側
面図、図5は、台車6の前後に配設した掃除用羽根車5
7を含む掃除用羽根車駆動装置Dの拡大側面図、図6
は、図5のVI−VI線裁断平面図を示す。
【0006】次に、図示の台車6の具体的な構成につき
詳述する。台車6は、幅6メートル、前後方向の長さ約
3メートルの方形のH鋼などの鋼材から成る堅牢な方形
の囲枠基台6aと、これに左右前後に配設した車輪4,
4,4,4とから成る。その囲枠基台6aの左右の側枠
6a1,6a2の長さの中間部において、そのいくらか
下方に位置して床面a′から約1.4メートルの高さに
位置して横型ロータリー式撹拌機5の回転軸5aを左右
のベアリング部を介し回転自在に架設した。該回転軸5
aは、その囲枠基台6aの右側枠6a1より外方へ突出
する外端に設けた伝導車輪及びベルトから成る伝導装置
12を介して該囲枠基台6aの後側枠6a3と前側枠6
a4とを連結する右側枠6a1上に、その中間で且つ該
回転軸5aの直上に位置して設置した駆動用可逆モータ
7により正,逆回転自在に駆動されるようにした。該回
転軸5aには、その長さ方向に且つ周面に多数本のパド
ル5b,5b,…を螺旋状に配設した。各パドル5b
は、適当に広幅で板状又は角型の長杆から成り、その長
さは、床面a′に摺接するほどに長手であり、その先端
には、堆積物を掬い上げる板状、爪状などの掬い上げ部
材5cを有し、且つ各相隣るパドル5b,5bの掬い上
げ部材5c,5cの対向端側は、互いに重なるような位
置に存し、かくして、床面a′上の堆積物Tをその幅全
長に亘り隙間なく掬い上げることができるようにした。
尚、各パドル5bは、その基部を該回転軸5aに予め螺
旋状に配設された各エ字状の嵌合基部5dに嵌合し、ボ
ルトナットで結着し、必要に応じ交換し得るように取り
付けた。該台車6の囲枠基台6aの長尺開放側面2側に
位置する右側枠6a1には、その前後に位置して下方に
延びる脚部13,13を設け、その下端に、夫々前後の
車輪4,4を回転自在に取り付け、その前車輪4を車輪
駆動用可逆モータ8により伝導装置14を介して駆動自
在とした。また、該台車6の左側枠6a2上には、これ
から外方に突設した台上に車輪駆動用可逆モータ8′を
設置し、その伝導装置14′を介し、後車輪4を駆動自
在とした。各該脚部13は、図示の例では、H鋼などの
鋼材を材料として堅牢に図示のように組み立てたもので
ある。前後の脚部13,13間には、鋼材から成る補強
用梁15a,15aを上下に2本張り渡し、その下部の
梁15b上には、前記の車輪駆動用可逆モータ8を設置
した。一方、前記の囲枠基台6aの左側枠6a2は、コ
字状の外側枠6bとコ字状の内側枠6cとで構成され、
両内外側枠をその長さ方向において間隔を存して配設し
た連結部材6dを介して相互に溶接して構成した。台車
6の囲枠基台6aの右側枠6a1の下方には、車輪駆動
用モータ8を収容する空間16を外面に形成せしめた屈
曲凹板から成る側壁17をその前後の脚部13,13に
溶接して設け、これにより、堆積物Tが撹拌される際に
飛散するその粉粒などが該モータ8にかゝらない保護壁
として作用せしめ、該モータ8をその飛散物による汚
染、損傷から防止するようにした。また、該囲枠基台6
aの上面には、その中心に大きい方形の上面開放面18
を残してその前後の開放面を上面からカバーする傾斜し
た金属蓋板19,19を前後の囲枠基台6aの前後側枠
6a4,6a3から斜め上方へ突設せしめた。これによ
り、高温発酵中の堆積物を往復動撹拌する時に生ずる飛
散による駆動モータなどの機器の汚染、損傷を防止する
と同時に、その上面開口部18より水分を蒸散させ、該
発酵中の堆積物の水分除去による乾燥をもたらすように
した。尚、前後の対向する傾斜金属蓋板19,19は、
その両端において囲枠基台6aの左右側枠6a2,6a
1から立ち上がる左右の垂直壁20,20に接続するよ
うにした。
【0007】該囲枠基台6aの左側枠6a2の前端部上
面には、ケーブルリール11を設立し、台車6の往復動
走行に伴い、外部の供給電源よりのケーブル10を揺動
自在の案内杆11aを介して巻き付け巻き解し自在と
し、そのケーブル10の供給端を該囲枠基台6aの前側
枠6a4上面を横切り、その右側枠6a1の側面に取り
付けたコントロールボックス9に接続するようにし、該
コントロールボックス9からは、図示しない多数本のケ
ーブルを介して、ロータリー式撹拌機駆動用モータ7、
車輪駆動用可逆モータ8,8′、後記する反転用リミッ
トスイッチ、全停止リミットスイッチ、蛇行防止用リミ
ットスイッチなどに接続されるようにし、コントロール
ボックス9の内部には、タイマー、変流器、撹拌機起動
用インバータ、メーターリレー、シーケンサー、ノイズ
フィルターなどの各種電気・電子機器が内蔵され、その
開閉扉の外部に電源ランプ、起動ボタン、自動運転用ボ
タン、非常停止ボタン(図示しない)などの所望の操作
用ボタンを外部から操作できるような構成が配備されて
いる。
【0008】図4に示すように、該台車6の囲枠基台6
aには、更にその左側枠6a2には、その長さ方向の所
望の位置に、例えば、その中間部に、その下面に取り付
けた基板21から該長尺壁1aの外壁面に沿って所望の
長さ下垂する前後一対の杆部22a,22bの下端部に
前後一対の反転リミットスイッチ23aと23bを配設
すると共に、該前後一対の杆部22a,22bの前面に
両杆部22a,22b間に跨がり取り付けた横杆24の
中央から下垂する杆部25の全停止リミットスイッチ2
6を設ける。一方、該長尺壁1aの両端の該壁面には、
反転リミットスイッチ23a,23bに夫々当接する高
さを有する当接部材27a,27bを前後に配備して固
設した。台車6が往動走行し、該長尺壁1aの一端(図
4では右端)に来たとき、前側反転リミットスイッチ2
3aが前端の該当接部材27aに当接して反転し、台車
6が復動走行し、該長尺壁1aの一端(図4では左端)
に来たとき、後側反転リミットスイッチ23bが後端の
該当接部材27bに当接して台車6が反転走行するよう
にした。一方、該全停止リミットスイッチ26は、別個
に用意した可搬当接スタンド28を少なくとも1個用意
しておき、これを該長尺壁1aの外壁面に沿った長さ方
向における所定の位置で台車6の走行を止めると同時
に、そのロータリー式撹拌機の作動を停止させたい場
合、即ち、全停止させたい場合に、その所定の位置に全
停止リミットスイッチ22の進路内に立てておく。かく
して台車6の往動走行或いは復動走行の過程で、その全
停止リミットスイッチ22が該可搬当接スタンド28に
当たったとき、台車6の全ての駆動装置は停止する。詳
細には、車輪駆動用モータ8,8′及びロータリー式撹
拌機駆動用モータ7は停止する。即ち、全停止する。ま
た、台車6を、その該長尺壁1aの長さ方向における所
望の長さ間を所望の複数回往復動せしめる場合には、反
転リミットスイッチ23a,23bと当接する高さを有
する一対の可搬当接スタンド29a,29bを、その長
尺壁1の外壁面に沿いその所望の往復動する長さ間隔を
存して前後に配置し、台車6の往動走行においてその前
方の反転リミットスイッチ23aが前位の該可搬当接ス
タンド29aに当接したとき反転し、復動走行してその
後方の後位反転リミットスイッチ23bが後位の該可搬
当接スタンド29bに当たったとき反転し、かくして、
台車6の所定距離間の往復動がなし得られ、これにより
その間の堆積物を正,逆回転撹拌混合がなし得られ、所
望回数の台車6の往復動走行が得られる。所望回数の往
動撹拌後、全停止を行う場合には、反転用可搬当接スタ
ンド29a,29bのいずれか一方を除き、これに代わ
り全停止用の可搬当接スタンド28を所望の位置に設置
すれば、その位置で台車6の全停止が得られる。台車6
は、通常、オープン式発酵槽1のいずれか一方の端部
に、電源を切って全停止させ、待機させておく。所望量
の被処理物をオープン式発酵槽1の他端側の空所に投入
し、通常、長尺壁1aの高さより僅かに低い高さまで、
例えば、長尺壁1aの高さが1.5mの場合は、1.4
m位までに堆積する。また、堆積物Mの幅は、台車6の
ロータリー式撹拌機5の回転軸5aの長さに略対応する
ものとする。オープン式発酵槽1の他端の空所に在る堆
積物を往復動撹拌する場合は、スイッチオンして台車6
を往動走行させ、その他端の固定反転リミットスイッチ
27aに当接させて反転させ、その往動走行中に、該長
尺壁1aの外側の床面a′上に、全停止用の可搬当接ス
タンド28を所定の位置に立てる。然るときは、往動走
行する台車6は、その全停止用リミットスイッチ26
が、該全停止用可搬当接スタンド28に当たったときに
全停止し、堆積物の1回の往復動撹拌が終了する。複数
回の往復動撹拌を行いたい場合は、該長尺壁1aの外側
の床面a′上に、反転用の可搬当接スタンド29bを立
てておけば、往動走行する台車6は、その後側の反転リ
ミットスイッチ23bが該反転用の可搬当接スタンド2
9bに当たり、反転し再び往動走行する。かくして、所
望回数の往復動撹拌を行うことができる。オープン式発
酵槽1の中間部に投入堆積した堆積物を往復動撹拌する
には、該長尺壁1aの外側の床面a′上に、該堆積物が
往復動撹拌できるような間隔を存して前後一対の反転用
の可搬当接スタンド29a,29bを立てれば良い。1
回又は所望回数の往復動撹拌を行った後、そのオープン
式発酵槽1の中間位置で全停止させるには、いずれか一
方の反転用可搬スタンド29a又は29bを除去し、そ
の所望の中間位置に全停止用の可搬当接スタンド28を
立てれば良い。これに代え、電源を切って全停止させる
こともできることは勿論である。
【0009】上記図示の例では、製作を簡単にするた
め、台車6の左側枠6a2の長さ方向の中間部に前後一
対の反転リミットスイッチ23a,23bとその中間に
全停止用リミットスイッチ26とを一組にまとめて構成
したが、これに限定されない。例えば、前後一対の反転
リミットスイッチ23a,23bは、台車6の左側枠6
a2の中心位置から左右に等距離の位置であればどの位
置でも良く、左側枠6a2の両端部に配置すれば、それ
だけ早く台車6の往動走行及び復動走行における反転を
行うことができる。
【0010】また、上記の台車6には、機械的又は/及
び電気的な蛇行防止装置を設けることが好ましい。即
ち、図4は、台車6に、機械的な蛇行防止装置の1例を
具備した場合を示す。同図に明示したように、台車6の
囲枠基台6aの左側枠6a2の前,後端部に、蛇行防止
装置30を夫々配設して成り、該前後の各蛇行防止装置
30は、基端部を取り付けられて下垂せしめた保持部材
30aとその下端に長尺壁1aの外壁面に対し直角に近
接させてボールベアリングを介し回転自在に水平に保持
されたローラ30bとから成る。一般に、台車6は、往
動走行或いは復動走行のいずれの場合においても、レー
ルに付設した湿気やぬめりなどにより車輪が滑り或いは
回転速度が遅くなるなどによりしばしば台車6は、その
走行中に左右に僅かに蛇行する嫌いがある。台車6が走
行中直線進路に対し左側又は右側に傾動変位しようとす
るときは、その往動走行又は復動走行する台車6の後側
に位置する蛇行防止装置30のローラ30b或いは前側
に位置する蛇行防止装置30のローラ30bのいずれか
一方がレール3の側面に当たり、それ以上の傾動変位を
防止することができ、その転動により良好な円滑な走行
を維持することができる。
【0011】更に、微細な蛇行防止装置として、図1〜
図4に示すように、その台車6の囲枠基台6aの前,後
側枠6a4,6a3に、レール3の側面に近接してガイ
ドリミットスイッチ31a,31bを配設することがで
きる。台車6が、その台車6の直進に対し左又は右に偏
位しようとするとき、その走行する台車6の後位のガイ
ドリミットスイッチ31b又は前位のガイドリミットス
イッチ31aがレール上を走行する車輪4,4の例えば
前車輪4が滑り、その回転速度が瞬時床面上を走行する
車輪4,4より遅くなると、台車6は、直線走行に対し
レール3側に偏位し、その前位のガイドリミットスイッ
チ31aはレール3の側面に当接してONし、その床面
側の車輪4,4を数秒停止させることにより直線走行を
回復するようにし、また、レール上の後車輪4が滑りそ
の回転速度が瞬時遅くなると、その後位のガイドリミッ
トスイッチ31bはレール3の側面に当たってONし、
床面a′上の車輪4,4を一旦停止させることにより直
線走行を回復するようにし、かくして、走行中の台車8
の蛇行を防止することができる。
【0012】台車6は、通常、長尺壁1の一端(図面上
では右端)に待機している。コントロールボックス9に
内蔵の自動制御装置により、台車6の自動運転制御を次
に例示する。即ち、起動ボタンONにより、ロータリー
式撹拌機駆動用モータ7が始動し、該ロータリー式撹拌
機5は正回転し、次で1分以内の所定のタイムラグを存
して車輪駆動用モータ8,8′が始動し、台車6を前進
走行即ち往動走行せしめ、長尺壁1の一端(図面上では
左端)に固設の当接部材27aに又は可搬当接スタンド
29aを長尺壁1aの中間の所定位置に予め立てた場合
には、該可搬当接スタンド29aに反転リミットスイッ
チ23aが当接したときに駆動用モータ8,8′の停止
により台車6の往動走行が停止し、30秒以内の所定の
タイムラグで駆動用モータ8,8′の停止によりロータ
リー式撹拌機5は正回転が停止し、次で30秒以内の所
定のタイムラグで駆動用モータ7は始動してロータリー
式撹拌機5を逆回転せしめ、次で60秒以内の所定のタ
イムラグで車輪駆動用モータ8,8′が始動して該台車
6を後進走行、即ち往動走行せしめる。往動走行する台
車6は、長尺壁1aの長さ方向の所望の位置に予め立て
ておいた全停止用の可搬当接スタンド28に、その全停
止リミットスイッチ26が当接したとき、車輪駆動用モ
ータ8,8′及びロータリー式撹拌機駆動用モータ7は
停止して台車の走行及び撹拌作業は停止する。かくし
て、この台車6の所定の長さの往復動走行の間に、所望
の長さ及び位置の堆積物の正,逆回転撹拌混合が行われ
る。上記では、便宜上、台車6を長尺壁1aの左端側へ
進行する場合を前進方向としてその作動を説明したが、
長尺壁1aの右端側へ進行する場合を前進方向として同
様にその作動を説明することができることは言うまでも
ない。
【0013】本発明のオープン式発酵処理装置P′の以
上までの構成は、先に提案した図9及び図10に示すオ
ープン式発酵処理装置Pの構成と対比し、該回転軸5a
を正,逆回転する駆動用する可逆モータ7の位置が、該
台車6の前後方向の中間位置に設置した以外は変わりが
ない。
【0014】オープン式発酵槽1は、先に提案した図9
及び図10に示すオープン式発酵槽1と変わりがなく、
例えば、全長100メートル、高さ1.5メートルのコ
字状のオープン式発酵槽1である。被処理物の投入堆
積、撹拌等の発酵処理法は、先に提案の装置による場合
と変わりはない。即ち、そのオープン式発酵槽1の長尺
の開放側面2を介して、そのコ字状空間内に、その長さ
方向の所望の場所に、その牛糞などの所望の被処理物を
ショベル車により例えば毎日外部から搬送投入しその堆
積物Tを適時該台車6の往復動走行によりロータリー式
撹拌機5で撹拌往復動移動させることを繰り返し、発酵
終了した堆肥をショベル車によりその開放側面2を介し
て取り出すようにして発酵処理生産作業を行うが、オー
プン式発酵槽1の内部に投入堆積せしめた被処理物T
は、図1及び図3に仮想線で示すような状態で堆積され
るが、牛糞などの被処理物に団塊が混ざっているので、
被処理物Tの投入堆積時や往復動走行中の台車6のロー
タリー式撹拌機5による堆積物Tの往復動撹拌などに伴
い、堆積物Tの開放面側2の傾斜面を転げ落ちて台車6
の開放面側の床面を走行する前後の車輪の走行軌道Rを
塞ぎ、台車6の往動走行又は/及び復動走行を邪げるこ
とがしばしば見られ、円滑な往復動撹拌作業を邪げる嫌
いがあることが、先に提案のオープン式発酵処理装置で
は回避できないことが判った。
【0015】そこで、本発明は、先に提案のオープン式
発酵処理装置の不都合を解消するため、請求項1に記載
のように、台車の前後に、オープン式発酵槽の長尺開放
側面側の床面上を回転走行する前後の車輪4,4の走行
軌道上に、その前車輪4と後車輪4の各前方に、モータ
ーにより回転駆動される掃除用羽根車を設けたことを特
徴とするオープン式発酵処理装置P′を提供したもので
ある。
【0016】次に、その実施の態様の1例として示す図
1乃至図6に基づき詳述する。前記の台車6の右側枠6
a1の前端部と後端部の下面から下垂する前後の脚1
3,13の前壁面及び後壁面の各壁面の中間部に、所望
の長さのスペーサー50を、図示の例では、H鋼材など
から成るスペーサー50をその一端に同材の取付け板部
50aを介し溶接、ボルト結着などにより固着し、その
各壁面から前方へ所望の長さ水平に突出するように取り
付けた。図示の例では、該スペーサー50の2部材を用
い、これらを所望の高さ間隔を存して上下に一対配設し
たものを示す。次に、その前脚13及び後脚13の壁面
の夫々に配設された各上下一対の50,50の先端に跨
り垂直に延びるステンレススチール製などの耐腐食性の
長矩形状の支持板51を取り付けた。かくして、台車6
の前後に、その前脚13及び後脚13の夫々の前方に、
所定の距離を存して夫々配設された前後の垂直支持板5
1,51の夫々の上端部の外面に床面a上を回転走行す
る前後の車輪4,4の走行軌道Rの上方に位置してボル
トナットなどの連結具52,52により水平に中心軸を
垂直下方向に向けた状態に嵌着保持せしめて設置し、夫
々の前後のモータ54,54の直下に、チェーンカップ
リング55,55を介して伝導軸56,56を連結し、
その夫々伝導軸56,56の下端部に、掃除用羽根車5
7,57の垂直方向に向けた回転軸57aの上端部を上
下に重ねたフランジ58,59部を介してボルトナット
59,59,…により着脱自在に連結し、その垂直回転
軸57aは、前後の車輪4,4の回転走行軌道R上に位
置し、その垂直回転軸57aの周面に放射状に取り付け
た複数枚の、図示の例では4枚の羽根57b,57b,
…が、前後の車輪4,4の夫々の前方に位置し、且つそ
の各羽根57bの下端が床面aに略接するように配設さ
れて成る掃除用羽根車駆動装置D,Dが、該台車6の前
後に夫々具備せしめるようにした。図面で56a,56
aは、前後の各伝導軸56を回転自在に支持するべく上
下に配設したピロー形軸受を示す。尚、前記の垂直支持
板51は、例えば、高さ寸法の異なる掃除用羽根車57
を具備した各種の掃除用羽根車駆動装置Dの夫々の高さ
に応じて垂直支持板51にその高さを調節して取り付け
ることができるように構成することが好ましい。そのた
め、図5に明示のように、垂直支持板51を上下のスペ
ーサー50,50の先端に溶接により結着された垂直支
持板51aとその前面に重ねた長孔51cを穿設した可
動式垂直支持板51bとの2枚で構成し、選択した掃除
用羽根車駆動装置Dを直接支持したその可動式垂直支持
板51bを上下して該駆動装置Dの高さ位置を決め、こ
の位置で該長孔51cに通したボルトナット51dによ
り垂直支持板51aに固定するように取り付けるように
することが好ましい。
【0017】尚、図示の例では、放射状の羽根57b,
57b,…の基部を取り付ける回転軸57aは、四周壁
面を有し、且つ軽量な方形の筒状体とし、その平坦な四
辺面に夫々の羽根57bの基部をボルトナット60によ
り取り付けたもので、その各羽根57bは、放射方向に
対し一方向に傾斜弯曲せしめたものを使用した。このよ
うに該回転軸57aの外周面に放射状の羽根57b,5
7b,…を設けて成る掃除用羽根車57は、必要により
修理や新しいものと交換するため、前記の伝導軸56の
下端に着脱自在に取り付けるようにすることが好まし
い。そのため、該掃除用羽根車57の回転軸57aの上
端部に溶接して設けたフランジ59を前記の伝導軸56
の下端部に筒状のフランジ58をその筒状部58aを嵌
合しキー61固定し、そのフランジ58の下面に当て、
その両フランジ58,59をボルトナット62,62,
…により結着するように構成した。
【0018】尚、前側のモータ54及び後側のモータ5
4は、図示しないが、コントロールボックス9に電気的
に接続されており、台車6の往動走行においては、これ
に連動して前側のモータ54が起動し、これにより前側
の該掃除用羽根車57の垂直回転軸57aがその前側の
掃除用羽根車57を例えば、図1に示す矢示方向に回転
せしめ、その回転する放射状の羽根57b,57b,…
により往動走行する台車6の進行方向前方の軌道R上に
落下している被処理物の団塊が在る場合に、これを軌道
R上から側方へ排除して掃除し、台車6の前後の車輪
4,4の円滑な回転による往動走行が行われるように
し、台車6が復動走行する時は、これに連動して後側の
モータ54が起動し、これにより該後側の掃除用羽根車
57の垂直回転軸57aが図1に示す矢示方向に回転せ
しめ、その回転する放射状の羽根57b,57b,…に
より復動走行する台車6の進行方向前方の軌道R上に落
下している被処理物の団塊が在る場合に、これを掃除、
軌道R上から排除し、台車6の円滑な往動走行が行われ
るようにした。かくして、前後のモータ54,54の起
動・停止は、台車の往復動走行に伴い交互に行われるよ
うにすることが好ましいが、前後のモータ54,54の
両者を台車の往復動走行に伴い駆動し、前後の両掃除用
羽根車を同時に回転するようにしてもよい。尚、前後の
各掃除用羽根車57の直径は、例えば500mm程度と
し、その回転速度は、100〜150/R.m.pの範
囲とする。また、前後のモータ54,54として可逆モ
ータを使用し、その回転方向は正,逆いずれの方向を選
択でき、これにより掃除用羽根車57,57をいずれの
方向にも回転できるようにしておくこともできる。
【0019】その台車6の往復動走行中、上記の前後の
掃除用羽根車57,57の回転により、車輪走行軌道R
上の被処理物を外周側方に排除する掃除作用において、
その飛散する被処理物は、軌道Rの内側、即ち、堆積物
T側に排除されるものは差し支えないが、軌道Rの外側
の開放側面域2に飛散することを防止することが好まし
い。そのため、図示の実施例に示すように、台車6の前
後に配設した前後の前部及び後部の掃除用羽根車57,
57の夫々の放射状羽根57b,57b,…の外側面に
対向して延びる防壁63,63を配設する。図示の例で
は、前後の各防壁63は、前脚13及び後脚13の夫々
の壁面に取り付けられる基板部63aと該基板部63a
に対し、90°以上の角度で、図示の例では120°の
角度で折り曲げた防壁主体板部63bとから成るステン
レススチールなどの耐腐食性の板状の防壁63に形成さ
れ、その板状の防壁板63を2枚用意し、その夫々を、
その基板部63a,63aで台車6の前脚13及び後脚
13の夫々の下端部壁面に溶接などの結着手段で取り付
け配設したもので、かくして、その前後の板状の防壁6
3,63の各防壁主体板部63bは、その取り付けられ
た各基板部63aの外端から各掃除用羽根車57の放射
状の羽根57b,57b,…の外側面に対向して延び
る、図示の例では、走行軌道Rに対し30°の角度で斜
め前方に延びる防壁に構成される。尚、基板部63aの
幅は脚13の幅より広幅とすることが一般である。脚1
3の壁面に取付けた基板部63aの外端を掃除用羽根車
57の放射状羽根57b,57b,…よりも外方へ突出
する広幅に形成するときは、掃除用羽根車57の回転に
よる被処理物の掃除の際に、その被処理物がその後方の
車輪側へ飛散することを防止する防壁として役立つと共
に、必要に応じ、基板部63aの外端から90°の角度
で折り曲がり、車輪の走行軌道Rに沿って平行に延びる
防壁主体板部63bをもつ防壁63を構成することがで
きる。各板状防壁63の寸法は、その防壁主体板部63
bは、該掃除用羽根車57,57よりも長く前方へ延び
る長さと少なくとも各羽根57bの高さよりも高い高さ
を有するものとし、その脚13の下部に取り付けにおい
て、その下端は、該放射状の羽根57bの下端と略同じ
低さとし、その高さは、その上端が放射状羽根57bの
上端よりは上位に存せしめるように取り付けることが好
ましい。図示の例では、その高さは、掃除用羽根車57
の高さを充分に越え伝導軸56の下端部に達する高さと
した。
【0020】前記の実施例の掃除用羽根車57の羽根5
7bは、回転軸57aの径方向に対し1側方向に弯曲し
た板状としたものを使用したが、これに限定されない。
例えば、図7及び図8に示す変形例のように、回転軸5
7aの径方向に直線的に延びる平板から成る羽根57
b′を用いてもよい。また、この変形例に示す掃除用羽
根車57′は、4枚の羽根57b′を先の実施例のよう
に、回転軸57aの周面に直接連結することなく、間接
的に連結して成るものである。即ち、四周壁面を有する
中空方形の回転軸57aの該四周壁に取り付けられたス
テンレススチールなどの金属製の円形板状囲枠57cの
外周面に、4枚の羽根57b′を90°の等角度間隔に
配置し、溶接により結着したものである。該円形板状囲
枠57cの該回転軸57aへの取り付けは、該円形板状
囲枠57cの内周壁面にその中央において所定の間隔を
存して張り渡し溶接結着した平行する2枚のステンレス
スチール製の連結板57c1の中間部を、中空方形の該
回転軸57aの対向壁にボルトナット60′,60′,
…により結着して行ったものである。尚、各羽根57
b′には、その上端に該円形板状囲枠57cの外周面に
溶接されたステンレススチール製の矩形板状の補強板5
7dの下面を溶接し、被処理物を排除する際にかゝる負
荷に対する耐圧強度を増大せしめるようにすることが好
ましい。
【0021】以上の実施例では、板状の防壁63を、そ
の基板部63aを前後の脚13,13の前壁面及び後壁
面に取り付けた場合を示したが、これに代え、前後の脚
13,13の外壁面に夫々取り付けるようにしてもよい
ことは言うまでもない。防壁63を取り付ける個所は、
前後の脚13,13に取り付けることに限定されるもの
ではなく、また、防壁63もL字状などの板状に限定さ
れる理由はなく、その形状を問わず、要は、放射状に配
設された羽根車57b,57b,…の外側に対向する壁
面を構成すればよい。
【0022】
【発明の効果】このように本発明によるときは、オープ
ン式発酵処理装置における往復動走行台車の前後に、オ
ープン式発酵槽の長尺開放側面側の床面上を回転走行す
る車輪の走行軌道上に、前車輪と後車輪の各前方にモー
タにより駆動回転される掃除用羽根車を配設したので、
堆積物の一部が車輪の走行軌道上に落下しても、これを
排除し、台車の往復動走行を常に円滑に行うことを確保
することができる。この場合、該台車に、該台車の前後
に配設した各掃除用羽根車の外周側面に対向して延びる
防壁を設けることにより、その掃除作用において被処理
物を車輪の走行軌道の外側の床面に飛散することを防止
すると共に常に堆積物側へ戻すことができる効果をもた
らす。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の1例のオープン式発酵処理装
置の一部を省略した平面図。
【図2】 オープン式発酵槽を横断し、台車の前方から
見た同装置の正面図。
【図3】 長尺開放面側から見た同装置の側面図。
【図4】 長尺壁の外側から見た同装置の一部を省略し
た側面図。
【図5】 図1のV−V線矢示方向に見た掃除用羽根車
装置の拡大側面図。
【図6】 図5のVI−VI線裁断平面図。
【図7】 掃除用羽根車の変形例の側面図。
【図8】 図7のVIII−VIII線裁断平面図。
【図9】 先に提案したオープン式発酵処理装置の平面
図。
【図10】 図9のA−A線裁断面図。
【符号の説明】
1 オープン式発酵槽 1a 長尺壁 a 長尺広幅面域 a′ 施工床面 2 長尺開放側面 3 レール 4 車輪 6 台車 54 モータ 57 掃除用羽
根車 57a 垂直回転軸 57b 羽根 D 羽根車駆動装置 63 防壁 P′ 本発明の発酵処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12M 1/02 B09B 3/00 ZABD

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機質廃物を経時的に投入堆積発酵処理
    する長尺広幅の面域の長さ方向の1側に長尺壁を設け、
    その他側は長尺壁のない長尺開放側面として成る大容積
    のオープン式発酵槽を構成すると共に、該長尺壁の上端
    面にレールを敷設し、該レール上と該長尺開放側面側の
    床面上を回転走行する車輪を配設されて具備すると共に
    堆積物を往復動撹拌する正,逆回転自在のロータリー式
    撹拌機を具備した台車を該オープン式発酵槽の長さ方向
    に往復動走行自在に設けて成るオープン式発酵処理装置
    において、該台車の前後に、該長尺開放側面側の床面上
    を回転走行する車輪の走行軌道上に、前車輪と後車輪の
    夫々の前方に、モータにより駆動される掃除用羽根車を
    設けたことを特徴とするオープン式発酵処理装置。
  2. 【請求項2】 該台車の前後に、該前車輪と該後車輪の
    夫々の前方に配設した前後の掃除用羽根車の外側面に対
    向して延びる防壁を夫々設けたことを特徴とする請求項
    1記載のオープン式発酵処理装置。
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