JP3512492B2 - 二重管における内管サポートの構造 - Google Patents
二重管における内管サポートの構造Info
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Description
ント用の二重管式熱交換器または反応器に係り、特に、
内管を外管内に確実に支持するのに好適な内管サポート
の構造に関するものである。
kg/cm2g以上の超高圧で運転するプラントであ
り、そのため、その昇圧には、一般に、ピストンの往復
動による圧縮機が用いられる。しかし、この圧縮機にお
いては脈動現象を生じるため、プラントを構成する機器
の防振は重要であり、そのため、このプラントでは、各
機器のサポートが最重要な事項となっている。
二重管式となっており、図3に示すように、鉄骨に組込
まれてサポートされており、内管には、エチレンガス
(圧力≒2000kg/cm2)が流され、外管内に
は、水またはスチーム(圧力=5〜30kg/cm2)
が流されている。
外管2が内管1を包み込んでおり、管の数個所に内管サ
ポートが設けられている。この内管サポートでは、管の
ベンド部の頂部では図5(a)に、管のストレート部で
は図6に、それぞれ断面図で示すように、外管2に溶接
された複数個のサポート用丸棒4により、内管1が支持
されている。ここで、図5(a)のベンド頂部において
は、内外管の温度変化による熱膨張差を吸収するため、
図5(b)に示すように、内管1と外管2の中心が相互
にずれて移動できる構造となっている。
圧ポリエチレンプラント用の二重管式の熱交換器や反応
器の構造においては、 (1)サポート用丸棒4を外管2に溶接する際に溶接ひ
ずみが生じ、サポート用丸棒4と内管1との間に多少の
すき間が生じる可能性がある。
す流体により、サポート用丸棒4と内管1との接触部に
すき間腐食が生じ、サポート用丸棒4と内管1との間に
多少のすき間が生じる。
ートにおいて、図5(b)に示すように、内外管1、2
の芯ずれが生じ、これにより、内管1とサポート用丸棒
4との間に多少のすき間が生じる。
トが不十分となり、圧縮機によって生じる脈動によって
振動が生じる。そして、この振動により、サポート用丸
棒4と内管1とが相互に衝撃し合い、フレッティング磨
耗現象が生じ、やがては、内管1に損傷が生じる可能性
がある。この内管1には2000kg/cm2gを超え
る超高圧のエチレンガスが充満しているので、損傷によ
り穴があき、高圧ガスが外に噴き出す可能性がある。
れたもので、上記の内管サポートが不十分になる現象を
防止し、内管のサポートを確実にし、上記の事故を生じ
させない二重管における内管サポートの構造を提供する
ことを目的とする。
に、本発明では、内管を外管内に支持する二重管におけ
る内管サポートの構造において、上記内管サポートによ
り上記内管を支持する個所の内管外周に耐食性に富む鋼
板を巻きつけ、該鋼板の外側から上記内管を複数個の内
管サポートにより支持し、かつ、該複数個の内管サポー
トのうちの少なくともその1つにねじ構造を設け、上記
内管サポートに用いられる丸棒の外径を、上記外管と内
管との間隙の幅の2倍以上にする。また、内管を外管内
に支持する二重管における内管サポートの構造におい
て、上記外管に取り付けられた1以上の下側サポート
と、内側に雌ねじ構造を有し上記外管に溶接されたボス
と、上記ボスにねじ込まれた雄ねじ状の上側サポート
と、上記内管サポートおよび上記上側サポートにより上
記内管を支持する個所の内管外周に巻きつけられたバン
ドとを設け、上記上側サポートをねじで締め付けること
により上記内管をサポートし、上記内管サポートに用い
られる丸棒の外径を、上記外管と内管との間隙の幅の2
倍以上にする。
て、まず、内管の支持個所に、例えば、ステンレスのよ
うな耐食性に富む材質の鋼板を巻きつけることにより、
内管サポートと内管外壁との接触面において発生し易い
すき間腐食によるすき間の発生が防止できる。
ポートのうち、少なくともそのうちの1つにねじ構造を
設けることにより、このねじにより、内管を確実に締め
込むことができ、管理された力により内管を支持するこ
とができる。
丸棒の太さを、内外管の間隙の幅の2倍以上の直径にす
ることにより、二重管製作時に生じた誤差とか、あるい
は、内外管の温度差による伸縮差により内外管に芯ずれ
が生じたとしても、内管がこのサポート用丸棒の接触面
から外れて脱落することがなくなる。
なる現象が防止でき、かつ、確実な力での内管サポート
が実現できる。
ポートの構造に対する実施例を示す。
ベンド頂部の断面(従来技術の図5(a)に相当)を示
したものである。ここで、内管1(外径=50〜110
mm程度)に厚さ2〜3mmの耐食性に富む材料、たと
えば、ステンレス材のバンド3を約50mm幅で巻きつ
け、バンド3の端同志を溶接して内管1に固定する。こ
れは、内管1は超高圧に耐えるために高張力鋼で製作さ
れており、これにバンド3を直接溶接することができな
いためである。次に、内管1の下側サポート7を溶接で
外管2に取り付け、上側には、内側に雌ねじ構造を有す
るボス5を外管2に溶接する。そして、雄ねじ状の上側
サポート6をねじで締め付けることにより、確実に、内
管1をサポートすることができる。この上側サポート6
は、ねじ締めされた後、シール溶接される。
ート部のサポート構造(従来技術の図6に相当)であ
り、下側サポート7を2個取り付けたバンド3を内管1
の外周に取り付け、さらに、内管1の上部へは、図1と
同様に、雌ねじを有するボス5を外管2に溶接し、雄ね
じ状の上側サポート6をねじ込み、確実にサポート力を
与えた後、シール溶接を行なう。
ト(図1)では、サポート用の丸棒6、7の直径dを、
外管2と内管1との間隙の幅aの2倍以上にしてある。
ポートとして、ねじ構造により管理された力で締め付け
を行ない、また、内管1の外周には耐食性に富む材料を
バンド3状に巻きつけることによりすき間腐食の発生を
防止し、かつ、ベンド部のサポート用丸棒6、7の直径
を内外管間隙幅の2倍以上とすることにより、内管1の
サポートからの脱落を防止している。これにより、より
確実な内管サポートが可能となり、圧縮機からの脈動流
による振動を防止することができ、本発明に係る二重管
により、安定に高圧ガスを供給することが可能になる。
管における内管サポートの構造においては、内管を外管
内に確実にサポートすることができるため、圧縮機の脈
動流による内管の振動を防止することができ、この二重
管により、超高圧で可燃性の大きいエチレンガスも安全
に取り扱うことができ、プラント装置の安全な運転が可
能になる。
明に係る内管サポート構造の断面図である。
明に係る内管サポート構造の断面図である。
または反応器の概念図である。
視における断面図であり、(a)は内外管の位置が正常
な場合、(b)は相互に芯ずれが生じている場合の図で
ある。
視における断面図である。
棒 5…ボス 6…上側サポート 7…下側サポート
Claims (2)
- 【請求項1】内管を外管内に支持する二重管における内
管サポートの構造において、上記内管サポートにより上
記内管を支持する個所の内管外周に耐食性に富む鋼板を
巻きつけ、該鋼板の外側から上記内管を複数個の内管サ
ポートにより支持し、かつ、該複数個の内管サポートの
うちの少なくともその1つにねじ構造を設け、上記内管
サポートに用いられる丸棒の外径を、上記外管と内管と
の間隙の幅の2倍以上にしたことを特徴とする二重管に
おける内管サポートの構造。 - 【請求項2】内管を外管内に支持する二重管における内
管サポートの構造において、上記外管に取り付けられた
1以上の下側サポートと、内側に雌ねじ構造を有し上記
外管に溶接されたボスと、上記ボスにねじ込まれた雄ね
じ状の上側サポートと、上記内管サポートおよび上記上
側サポートにより上記内管を支持する個所の内管外周に
巻きつけられたバンドとを備え、上記上側サポートをね
じで締め付けることにより上記内管をサポートし、上記
内管サポートに用いられる丸棒の外径を、上記外管と内
管との間隙の幅の2倍以上にしたことを特徴とする二重
管における内管サポートの構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27794994A JP3512492B2 (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | 二重管における内管サポートの構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27794994A JP3512492B2 (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | 二重管における内管サポートの構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08135854A JPH08135854A (ja) | 1996-05-31 |
JP3512492B2 true JP3512492B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=17590524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27794994A Expired - Fee Related JP3512492B2 (ja) | 1994-11-11 | 1994-11-11 | 二重管における内管サポートの構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3512492B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2591851A1 (en) | 2011-11-08 | 2013-05-15 | Alfa Laval Corporate AB | A tube module |
CN103727314B (zh) * | 2014-01-08 | 2015-10-28 | 江苏南通六建建设集团有限公司 | 无机化学品管道内穿软管施工方法 |
-
1994
- 1994-11-11 JP JP27794994A patent/JP3512492B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08135854A (ja) | 1996-05-31 |
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