JP3511107B2 - ベルト部材又はシート部材を締結する締結機構 - Google Patents

ベルト部材又はシート部材を締結する締結機構

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JP3511107B2
JP3511107B2 JP2000302161A JP2000302161A JP3511107B2 JP 3511107 B2 JP3511107 B2 JP 3511107B2 JP 2000302161 A JP2000302161 A JP 2000302161A JP 2000302161 A JP2000302161 A JP 2000302161A JP 3511107 B2 JP3511107 B2 JP 3511107B2
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保夫 高木
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株式会社タカギ・パックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、荷物を固定した
り又は荷崩れを防止するためのベルト部材又はシート部
材を締結する締結機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 荷物を固定したり又は荷崩れを防止す
るためのベルト部材又はシート部材(以下、便宜上、
「ベルト部材等」と称する。)がある。このベルト部材
等を用いて、荷物を固定したり又は荷崩れを防止するた
めには、まず、ベルト部材等を荷物の外周に巻回し、次
に、その巻回したベルト部材等を「バックル部材」や
「リング部材」などの締結手段によって締結するのであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 かかる場合、一人
で、ベルト部材又はシート部材を荷物の外周に巻回する
には、ベルト部材またはシート部材の一端を何処かに固
定する必要がある。例えば、ベルト部材等の一端を荷物
間に挟み込んで固定した後、他端を把持して荷物の外周
を巻回するのである。しかしながら、ベルト部材等の一
の端部側に取着されている所定(一定)厚さのバックル
部材やリング部材を荷物間に挟み込むには、その厚さ、
大きさ故に挿入困難な場合がある。このため、ベルト部
材等の他の端部側のみを荷物間に挟み込まなければなら
ない等、ベルト部材の一端を固定する作業が煩雑となっ
てしまうという問題点があった。ひいては、荷物を固定
したり又は荷崩れを防止する作業が煩雑となってしまう
という問題点があった。
【0004】一方、荷物を束ねるためにバックル部材等
(締結手段)を介して巻回したベルト部材等を締め付け
る際、或いは解除する際に、かかる硬質のバックル部材
等により荷物が傷つくことがあった。特に、荷物が段ボ
ール箱等の柔らかい部材の場合や、荷物が段ボール材、
ビニール材その他の梱包材により覆われておらず、製品
(又は商品)が剥き出しとなっている場合には、損傷し
やすかった。
【0005】このため、種々の発明又は考案がなされて
いる。例えば、実公昭46−29519号公報に記載の
「締付ベルト」の考案がある。この締付ベルトによれ
ば、尾錠に装着された合成樹脂製保護板の裏側に吸盤が
連接されており、この吸盤を物品の所定箇所に吸着せし
めるものである。しかしながら、尾錠に装着された保護
板は合成樹脂製であるため、結局、物品(荷物等)が傷
ついてしまうことを防止することができず、更には、物
品(荷物等)が吸盤の吸着するものに限定されてしまう
という問題点もあった。
【0006】また、実開昭59−41250号公報に記
載の「ゴムケース締付け構造」の考案がある。この考案
によれば、ゴムケースとバックル部との間にテーパー状
のスペーサが介在されており、このスペーサにより、ゴ
ムケースの表面の亀裂を防止することができるのであ
る。しかしながら、かかる実開昭59−41250号公
報に記載の考案においては、スペーサが可撓性を有する
材質から成り、ともすれば、このスペーサによって、ゴ
ム(荷物等)が傷つく恐れがあるという問題点があっ
た。一方、スペーサが別体で構成されており、また、ス
ペーサの大きさがバックル部の大きさよりも著しく大き
くなるために、管理が煩雑となってしまうという問題点
があった。
【0007】更に、実開昭61−153760号公報に
記載の「保護部材を設けたベルト」の考案がある。この
ベルトによれば、リング背面締結対象物側に保護部材を
設け、その保護部材により、ベルトを締結する際に、荷
物が損傷してしまうことを防止することができるのであ
る。しかしながら、かかる保護部材によりベルト全体が
滑ってしまい、リングを介してベルトを引き締める作業
が困難となるという問題点があった。ひいては、リング
によるベルトの締結が困難となるという問題点があっ
た。
【0008】そこで、案出されたのが本発明であって、
その目的とするところは、バックル部材付きのベルト部
材等の巻き付け作業を一人で容易に行うことができると
ともに、ベルト部材等を引き締める際のベルト部材等自
体の「スベリ」を軽減せしめ、しかも、ベルト部材等を
強く締め付けても、硬質性を有する締結手段により荷物
が傷ついてしまうことを防止することができる、ベルト
部材又はシート部材の締結機構を提供することを目的と
している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 この目的を達成する
ために請求項1記載の締結機構は、荷物に巻回されて該
荷物を固定したり又は結束するためのベルト部材又はシ
ート部材の一端側に取着される硬質性を有する締結手段
と、該締結手段又は該締結手段近傍のベルト部材若しく
はシート部材に固着され、且つ前記締結手段と前記荷物
との間に配設された状態で前記締結手段と前記荷物との
接触を防止する柔軟性を有する保護手段と、該保護手段
の端部に設けられ、前記荷物間に挟み込み又は差し込み
可能な長さに形成された差込部とを備えており、該差込
部は、前記荷物間に挟み込まれ又は差し込まれた状態で
前記締結手段及び保護手段を係止するものである。
【0010】この請求項1記載の締結機構によれば、硬
質性を有する締結手段により、荷物に巻回されて該荷物
を固定したり又は結束するためのベルト部材等(ベルト
部材又はシート部材)が締結される。ここで、かかる締
結手段と荷物との間には柔軟性を有する保護手段が配設
されるが、この柔軟性を有する保護手段により、硬質性
を有する締結手段と荷物とが接触してしまうことが防止
される。また、保護手段の端部に設けられた差込部が荷
物間に挟み込まれ又は差し込まれることにより、締結手
段及び保護手段が係止される。更には、保護手段が締結
手段又は該締結手段近傍のベルト部材等に固着されてい
るので、ベルト部材等を締結したり若しくは締結を解除
したりする場合、又はベルト部材等を保管中の場合に
も、保護手段のみを単独で紛失してしまうことが防止さ
れる。
【0011】請求項2記載の締結機構は、荷物に巻回さ
れて該荷物を固定したり又は結束するためのベルト部材
又はシート部材の一端側に取着される硬質性を有する締
結手段と、該締結手段又は該締結手段近傍のベルト部材
若しくはシート部材に固着され、且つ前記締結手段と前
記荷物との間に配設された状態で前記締結手段と前記荷
物との接触を防止する柔軟性を有する保護手段と、該保
護手段の前記荷物との接触面部に配設された該接触面の
滑りを防止する滑り防止手段とを備えているものであ
る。
【0012】この請求項2記載の締結機構によれば、硬
質性を有する締結手段により、荷物に巻回されて該荷物
を固定したり又は結束するためのベルト部材等が締結さ
れる。ここで、かかる締結手段と荷物との間には柔軟性
を有する保護手段が配設されるが、この柔軟性を有する
保護手段により、硬質性を有する締結手段と荷物とが接
触してしまうことが防止される。また、保護手段の荷物
との接触面側に配設された滑り防止手段により、かかる
接触面の滑りが防止されるので、締結手段によりベルト
部材等を締結する場合に、ベルト部材等自体が滑ってし
まうことが防止され、又は軽減される。更には、保護手
段が締結手段又は該締結手段近傍のベルト部材等に固着
されているので、ベルト部材等を締結したり若しくは締
結を解除したりする場合、又はベルト部材を保管中の場
合にも、保護手段のみを単独で紛失してしまうことが防
止される。
【0013】請求項3記載の締結機構は、請求項1記載
の締結機構において、保護手段の荷物との接触面部に配
設された該接触面の滑りを防止する第2滑り防止手段を
備えているものである。
【0014】この請求項3記載の締結機構によれば、請
求項1記載の締結機構と同様に作用する上、保護手段の
荷物との接触面部に配設された第2滑り防止手段によ
り、かかる接触面の滑りが防止される。このため、ベル
ト部材等を荷物に巻回する場合においても、荷物間に挟
み込まれ又は差し込まれた保護手段が其の荷物間から抜
け出てしまうことが防止される。
【0015】また、保護手段の締結手段接触面の反対面
部に第2滑り防止手段が配設されている場合には、締結
手段によりベルト部材等を締結するときにも、ベルト部
材等自体が滑ってしまうことが防止され、又は軽減され
る。
【0016】請求項4記載の締結機構は、請求項3記載
の締結機構において、第2滑り防止手段が保護手段の先
端部にのみ形成されているものである。
【0017】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の一実施例である締結機構1を有するベルト部材10
の上方斜視図である。なお、本実施例においては、発明
の理解を容易とするために、所謂「ベルト部材」の場合
について説明するが、所謂「シート部材」の場合も同様
であるので実施例の説明を省略する。
【0018】図1に示すように、本締結機構1は、バッ
クル部材2と、保護シート部材3とを備えている。バッ
クル部材2は、銅材(Au)、鉄材(Fe)、ニッケル材
(Ni)その他合金材により形成された金属製のものであ
り、ベルト部材10の一端部10aと他端部10b(図
4参照)とを締結するものである。なお、図1に示すバ
ックル部材2は、所謂「カムバックル式」から成るもの
であるが、他の方式のバックル部材(所謂「ラチェット
バックル式」又は「オーバーセンター式」)から成るも
のであっても良いし、バックル部材2に代えてリング部
材102(図8及び図9参照)から成るものであっても
良い。また、バックル部材2又はリング部材102は、
金属製のものに限られるものではなく、硬質性を有する
材質であれば、如何なる部材であっても良い。具体例と
しては、ポリプロピレン材(polypropylene)、ポリエ
チレン材(polyethylene)、ポリオレフィン材(polyol
efin)その他の合成樹脂材により形成された樹脂製のも
のであっても良い。ここで、硬質性を有する材質とは、
所謂「硬質プラスチック」等、材質の名称の前に「硬
質」という語句が付く材質に限定される意味ではない。
【0019】なお、図9及び図10に示すように、リン
グ部材51の数は、一つであっても複数であっても良
い。また、図10に示すように、ベルト部材10の一端
部10aにリング部材51が一つのみ配設されている場
合には、ベルト部材10の他端部10bに配設された所
謂「面ファスナー部材50」により、固定するようにし
ても良い。なお、図9は、締結機構10の変形例50を
有するベルト部材10の上方斜視図であり、図10は、
締結機構10の変形例60を有するベルト部材10の上
方斜視図である。
【0020】保護シート部材3は、ポリエステル繊維か
ら成る織物であって、シート状に形成されており、バッ
クル部材2近傍のベルト部材10(ベルト部材10の一
の端部10a)に縫いつけられることによって、固着さ
れている。従って、ベルト部材10により荷物100を
固定又は結束する作業中の場合、ベルト部材10を保管
中の場合にも、保護シート部材3のみを紛失してしまう
ことを防止することができるのである。なお、保護シー
ト部材3の材料は、ポリエステル繊維に限られるもので
はなく、また、保護シート部材3の形状は、シート状に
限られるものではなく、他の形状、例えば、スポンジ状
とされても良い。更に、バックル部材2のベルト部材1
0への固着方法は、縫い付けに限られるものではなく、
例えば、接着材により接着するようにしても良い。
【0021】また、柔軟性を有する保護シート部材3に
より、バックル部材2と荷物100とが接触してしまう
ことを防止することができるのである。従って、荷物1
00に巻回されたベルト部材10がバックル部材2を介
して締め付けられる場合にも、荷物100に傷が付いて
しまうことを防止することができるのである。このよう
に構成されることにより、荷物100のように段ボール
箱等の柔らかい材質の場合や、荷物100が段ボール
材、ビニール材その他の梱包材により覆われておらず、
製品(又は商品)が剥き出しとなっている場合(例え
ば、荷物が家具やガラス、美術品等の場合)に顕著な効
果を奏するのである。特に、荷物が剥き出しの場合に
は、例えバックル部材2が樹脂製から成るときにも、現
状、需要者から嫌われるのである。
【0022】一方、保護シート部材3の端部には、荷物
100間に挟み込み又は差し込み可能な長さに形成され
た差込部3aが設けられている。図2は、保護シート部
材3の端部に形成された差込部3aを荷物100間に差
し込んだ(挟み込んだ)状態を示した図であり、図3
は、荷物100間に差込部3aを差し込んだ状態でベル
ト部材10を巻回する状況を示した図であり、図4は、
ベルト部材10により荷物100が固定された状態を示
した図である。
【0023】図2に示すように、保護シート部材3の差
込部3aを荷物100間に差し込むことによって、バッ
クル部材2及び保護シート部材3を係止することができ
る。ひいては、ベルト部材10を荷物100に巻回する
作業(図3及び図4参照)が煩雑となってしまうことを
防止することができるのである。具体例としては、ベル
ト部材10の端部10a,10bのうち何れの端部であ
っても固定することができ、更には、固定する側の端部
を、把持する等、人力により固定するという煩雑さを解
消することができるのである。
【0024】更に、保護シート部材3の端部には、滑り
防止部材3bが配設されている。この滑り防止部材3b
は、保護シート部材3の荷物100との接触面の滑りを
防止するものであり、ゴム材から成るものである。従っ
て、荷物100にベルト部材10を巻回する場合におい
ても、荷物100間に挟み込まれた保護シート部材3が
荷物100間から抜け出てしまうことを防止することが
できるのである。ひいては、バックル部材2付きのベル
ト部材10であっても、そのベルト部材10の巻き付け
作業を一人で行うことができるのである。なお、滑り防
止部材3bは、必ずしも、ゴム材から成るものに限られ
るものではなく、滑り防止部材3の荷物100との接触
面の滑りを防止することができる材質であれば如何なる
材質から成るものであっても良い。 「第2実施例」次に、第2実施例の締結機構20につい
て説明する。第2実施例の締結機構20は、第1実施例
の締結機構1に対して、滑り防止の部分を変更したもの
である。以下、第1実施例の締結機構1と同一の部分に
は同一の符号を付してその説明は省略し、異なる部分の
みを説明する。
【0025】図5は、第2実施例の締結機構20を有す
るベルト部材10の側面図であり、図6は、締結機構2
0を有するベルト部材10により荷物100を固定する
状態を示した図である。なお、図5および図6において
は、本発明の理解を容易とするために保護シート部材3
及び滑り防止部材3bの部分のみを断面図で示してい
る。
【0026】図5に示すように、滑り防止部材3bが保
護シート部材3全体を覆うようにされている。具体的に
は、保護シート部材3のバックル部材2取着面側A、及
び其の取着面Aの反対面側Bの両側に配設されている。
従って、第1実施例と同様の効果を奏する上、保護シー
ト部材3の先端部100を荷物100間に強固に固定す
ることができるのである。更には、保護シート部材3の
反対面側Bに配設された滑り防止部材3bにより、具体
的には滑り防止部材3bと荷物100との接触部分3c
により、バックル部材2を介してベルト部材10の他端
部10bを引き締める作業を行う場合にも、ベルト部材
10全体(バックル部材2自体)が矢印C方向(図6参
照)へ滑ってしまうことを防止(又は、軽減)すること
ができるのである。ひいては、バックル部材2によるベ
ルト部材10の締結作業(ベルト部材10による荷物1
00の固定(結束)作業が煩雑となってしまうことを防
止することができるのである。 「第3実施例」次に、第3実施例の締結機構30につい
て説明する。第3実施例の締結機構30は、第1実施例
と同様に、滑り防止の部分を変更したものである。以
下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付してそ
の説明は省略し、異なる部分のみを説明する。
【0027】図7は、第3実施例の締結機構30を有す
るベルト部材10の側面図であり、保護シート部材31
の部分のみを断面図で示している。図7に示す保護シー
ト部材31は、保護シート部材3の材質をゴム材等の滑
り難い材質としたものである。従って、保護シート部材
3の表面に滑り防止を施す工程を省略することができる
のである。 「第4実施例」次に、第4実施例の締結機構40につい
て説明する。第4実施例の締結機構40は、例えば第1
実施例で示すように保護部材3とベルト部材10とを別
部品で構成せず、同一部品で構成したものである。
【0028】図8は、第4実施例の締結機構40を有す
るベルト部材41の上方斜視図である。図8に示すよう
に、締結機構40は、リング部材102と保護部41c
とによって構成されている。リング部材102は、ベル
ト部材41の一端部41aの一面側に取着されており、
其の一端部41aと他端部41bとを締結するものであ
る。保護部41cは、保護シート部材3と同様にリング
部材102と荷物100とが接触してしまうことを防止
するものであり、ベルト部材41の一端部41aに形成
されている。即ち、べルト部材41等におけるリング部
材41の取着箇所付近より端側が保護部41cを形成す
るのである。勿論、保護部41cに滑り防止部を形成す
るようにしても良い。
【0029】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることが容易に推察することができるもので
ある。
【0030】例えば、本実施例によれば、滑り防止部材
3bが保護シート部材3の差込部3aに配設されている
場合には、滑り防止部材3bが保護シート部材3のバッ
クル部材2取着面側A、及び其の反対面側Bの両面側に
配設されている。しかしながら、かかる滑り防止部材3
bは、必ずしも、かかる両面側に配設されるものに限ら
れるものではなく、取着面側A及び反対面側Bの何れか
一方面側に配設されるものであれば良い。このように構
成することによって、差込部3aが荷物100間に挟み
込まれた場合にも、その何れかの面側に配設された滑り
防止部材3bにより、荷物100間に差し込まれた差込
部3aが其の荷物100間から抜け出てしまうことを防
止することができるのである。また、抜け防止をするこ
とができるのにも拘わらず、材料費の上昇を低く抑える
ことができるのである。なお、差込部3aのみに滑り防
止部材3bを配設して、差込部3a以外の部分には滑り
防止部材3bを非配設と(配設しないように)しても良
い。
【0031】また、本実施例によれば、保護シート部材
3には、荷物100間に差し込まれる差込部3aが形成
されている。しかしながら、図11に示すように、保護
シート部材3には、必ずしも、差込部3aが形成される
必要はない。この場合、保護シート部材3は、バックル
部材2又はリング部材51と荷物100との間を完全に
遮断するものに限られるものではなく、多少、バックル
部材2又はリング部材51が保護シート部材3よりはみ
出しているものであっても良い。即ち、バックル部材2
又はリング部材51と荷物100との接触を防止するこ
とができるものであれば良い。更に、このように差込部
3aのない保護シート部材3においては、滑り防止部材
3がバックル部材2取着面側Aの反対面側Bにのみ形成
されていれば良い。このように構成されることによっ
て、バックル部材2を介してベルト部材10の他端部1
0bを引き締める作業を行う場合にも、ベルト部材10
全体が滑ってしまうことを防止(又は、軽減)すること
ができるのである。ひいては、バックル部材2によるベ
ルト部材10の締結作業(ベルト部材10による荷物1
00の固定(結束)作業)が煩雑となってしまうことを
防止することができるのである。なお、図11に示すよ
うに、変形例の締結機構70を有するベルト部材10の
側面図であり、発明の理解を容易とするために、保護シ
ート部材3の部分のみを断面図としている。
【0032】なお、疑義が生じないよう念のために説明
すれば、特許請求の範囲に記載の「接触面の滑りを防止
する」の意味は、かかる接触面の滑りを完全に防止する
意味に限られるものではなく、かかる接触面の滑りを軽
減する意味をも包含するものである。
【0033】
【発明の効果】 請求項1記載の締結機構によれば、締
結手段と荷物との間に配設される柔軟性を有する保護手
段により、荷物に巻回されて該荷物を固定又は結束する
ためのベルト部材等が締結手段により締結する場合に
も、締結手段が硬質性を有するために、かかる荷物が傷
ついてしまうことを防止することができるという効果が
ある。特に、荷物が段ボール箱等の柔らかい部材の場合
や、荷物が段ボール材、ビニール材その他の梱包材によ
り覆われておらず、製品(又は商品)が剥き出しとなっ
ている場合に、顕著な効果を奏するのである。
【0034】また、保護手段の端部に設けられた差込部
が荷物間に挟み込まれ又は差し込まれることにより、締
結手段及び保護手段が係止されるので、ベルト部材等を
荷物に巻回する作業が煩雑となってしまうことを防止す
ることができるという効果がある。具体例としては、ベ
ルト部材等の何れの端部も固定することができるととも
に、かかる端部を人力により固定するという煩雑さを解
消することができるのである。
【0035】更には、保護手段が締結手段又は該締結手
段近傍のベルト部材等に固着されているので、ベルト部
材等を締結したり若しくは締結を解除したりする場合、
又はベルト部材等を保管中の場合にも、保護手段のみを
単独で紛失してしまうことを防止することができるとい
う効果がある。ひいては、本締結機構を備えるベルト部
材等の管理を容易とすることができるという効果があ
る。
【0036】請求項2記載の締結機構によれば、締結手
段と荷物との間に配設される柔軟性を有する保護手段に
より、荷物に巻回されて該荷物を固定又は結束するため
のベルト部材等が締結手段により締結される場合にも、
締結手段が硬質性を有するために、かかる荷物が傷つい
てしまうことを防止することができるという効果があ
る。特に、荷物が段ボール箱等の柔らかい部材の場合
や、荷物が段ボール材、ビニール材その他の梱包材によ
り覆われておらず、製品(又は商品)が剥き出しとなっ
ている場合に、顕著な効果を奏するのである。
【0037】また、保護手段の荷物との接触面側に配設
された滑り防止手段により、かかる接触面の滑りが防止
されるので、締結手段によりベルト部材等を締結する場
合にも、ベルト部材等自体が滑ってしまうことを防止
し、又は軽減することができるという効果がある。ひい
ては、締結手段によるベルト部材等の締結作業が困難と
なってしまうことを防止することができるという効果が
ある。
【0038】更には、保護手段が締結手段又は該締結手
段近傍のベルト部材等に固着されているので、ベルト部
材等を締結したり若しくは締結を解除したりする場合、
又はベルト部材等を保管中の場合にも、保護手段のみを
単独で紛失してしまうことを防止することができるとい
う効果がある。ひいては、本締結機構を備えるベルト部
材等の管理を容易とすることができるという効果があ
る。
【0039】請求項3記載の締結機構によれば、請求項
1記載の締結機構の奏する効果に加え、更に、保護手段
の荷物との接触面部に配設された第2滑り防止手段によ
り、かかる接触面の滑りが防止されるので、ベルト部材
等を荷物に巻回する場合においても、荷物間に挟み込ま
れ又は差し込まれた保護手段が其の荷物間から抜け出て
しまうことを防止することができるという効果がある。
ひいては、ベルト部材等の巻き付け作業を一人で容易に
行うことができるのである。また、保護手段の締結手段
接触面の反対面部に第2滑り防止手段が配設されている
場合には、締結手段によりベルト部材等を締結するとき
にも、ベルト部材等自体が滑ってしまうことを防止し、
又は軽減することができるという効果がある。
【0040】請求項4記載の締結機構によれば、請求項
3記載の締結機構の奏する効果に加え、更に、第2滑り
防止手段が保護手段の先端部にのみ形成されているの
で、荷物間に挟み込まれ又は差し込まれた保護手段が該
荷物間から抜け出てしまうことを防止することができる
にも拘わらず、本締結具の材料費、ひいては製造費を低
コストとすることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である締結機構を有するベ
ルト部材の上方斜視図である。
【図2】 保護シート部材の端部に形成された差込部を
荷物間に差し込んだ状態を示した図である。
【図3】 荷物間に差込部を差し込んだ状態でベルト部
材を巻回する状況を示した図である。
【図4】 ベルト部材により荷物が固定された状態を示
した図である。
【図5】 第2実施例の締結機構を有するベルト部材の
側面図である。
【図6】 第2実施例の締結機構を有するベルト部材に
より荷物を固定する状態を示した図である。
【図7】 第3実施例の締結機構を有するベルト部材の
側面図である。
【図8】 第4実施例の締結機構を有するベルト部材の
上方斜視図である。
【図9】 第5実施例の締結機構を有するベルト部材の
上方斜視図である。
【図10】 第6実施例の締結機構を有するベルト部材
の上方斜視図である。
【図11】 第7実施例の締結機構を有するベルト部材
の側面図である。
【符号の説明】
1,20,30,40,50,60,70 締結機構 2 バックル部
材(締結手段) 3 保護シート
部材(保護手段) 3a 差込部 3b 滑り防止部
材(滑り防止手段) 10,41 ベルト部材 31 保護シート
部材(保護手段、及び滑り防止手段) 10a 一端部(一
の端部) 41a 一端部(一
の端部) 41c 保護部(保
護手段) 51 リング部材
(締結手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷物に巻回されて該荷物を固定したり又
    は結束するためのベルト部材又はシート部材の一端側に
    取着される硬質性を有する締結手段と、 該締結手段又は該締結手段近傍のベルト部材若しくはシ
    ート部材に固着され、且つ前記締結手段と前記荷物との
    間に配設された状態で前記締結手段と前記荷物との接触
    を防止する柔軟性を有する保護手段と、 該保護手段の端部に設けられ、前記荷物間に挟み込み又
    は差し込み可能な長さに形成された差込部とを備えてお
    り、 該差込部は、前記荷物間に挟み込まれ又は差し込まれた
    状態で前記締結手段及び保護手段を係止するものである
    ことを特徴とする締結機構。
  2. 【請求項2】 荷物に巻回されて該荷物を固定したり又
    は結束するためのベルト部材又はシート部材の一端側に
    取着される硬質性を有する締結手段と、 該締結手段又は該締結手段近傍のベルト部材若しくはシ
    ート部材に固着され、且つ前記締結手段と前記荷物との
    間に配設された状態で前記締結手段と前記荷物との接触
    を防止する柔軟性を有する保護手段と、 該保護手段の前記荷物との接触面部に配設された該接触
    面の滑りを防止する滑り防止手段とを備えていることを
    特徴とする締結機構。
  3. 【請求項3】 保護手段の荷物との接触面部に配設され
    た該接触面の滑りを防止する第2滑り防止手段を備えて
    いることを特徴とする請求項1記載の締結機構。
  4. 【請求項4】 第2滑り防止手段が保護手段の先端部に
    のみ形成されていることを特徴とする請求項3記載の締
    結機構。
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