JP3510750B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
特にパワー部と制御部とが同一半導体基板上に形成され
たパワー半導体装置に関する。
部とを有したパワーMOSFETの断面図である。N+
型半導体基板1には、その表面にN-型のエピタキシャ
ル層2を有しており、上記したパワー部のドレイン領域
の一部を構成する。パワー部のドレイン領域2には多数
の規則的に配列されたP型のボディ領域5を備えてお
り、そのボディ領域5内には、リング状のN+型のソー
ス領域4が形成されている。チャネル領域3となるボデ
ィー領域5上には絶縁層を介して、多結晶シリコンから
なるゲート電極7が形成され、さらに、ゲート絶縁膜を
介してアルミニウム等の金属が蒸着されソース領域4を
共通接続するソース電極8が形成される。
ル層2はP型の拡散層で電気的に分離され、その分離領
域PW内にはMOSトランジスタ等の複数の素子が形成
され、上記パワー部を制御する所定の制御回路が形成さ
れる。この制御部には、パワー部に形成されたパワーM
OSFETが主に異常時に発生する過電流、過電圧保護
のための保護回路が内蔵されており、異常時にパワーM
OSFETが破壊するのを抑制している。
は、例えば、図5に示すように、パワーMOSFETに
流れる異常電流を検出する電流検出抵抗Rと、定電流源
M1、M2と、定電流源M1、M2によって形成された
基準電圧Vrefと検出抵抗Rによって検出された検出電圧
とを比較する比較器9と、比較器9から出力される出力
信号で制御されパワーMOSFETをON/OFFする
MOSFETとから構成され、過電流がパワーMOSF
ETに流れた時には、比較器から所定の出力信号が出力
されMOSFETをONさせパワーMOSFETのゲー
トに供給される所定の信号を遮断しパワーMOSFET
をOFFさせ過電流によるパワーMOSFETの破壊を
阻止する。上記した同様の技術は、例えば、特開平7−
231090号公報に記載されている。
は、図4に示した制御部に形成される。定電流源として
NchデプリションMOSFET、そのデプリションM
OSFETに直列にNchデプリションMOSFETの
ドレイン、ゲートが短絡するように接続形成され、所定
の基準電圧Vrefを形成し制御部内に形成された比較器に
供給している。
Tで形成した場合、以下のような不具合がある。制御部
のPウェル領域にNchデプリションMOSFETを形
成する場合、NchMOSFETのチャネルとなる領域
には、ゲート電極を形成する前にN型の不純物(As、
P等)が注入・拡散される。しかし、その後、パワー部
に形成されるパワーMOSFETの製造工程では、P又
はN型チャネル領域(P又はN型ボディ領域)及びP又
はN型高濃度領域を拡散形成するための高温の熱処理工
程があるために、先に拡散してあるNchデプリション
MOSFETのチャネル領域となるN型不純物拡散領域
がさらに拡散されるPウェル領域が浅い場合には、N型
不純物拡散領域がPウェル領域を突き抜ける恐れがあ
り、Pウェル領域の深さを十分深く形成していた。
ル領域の不純物拡散濃度は、これらの高温熱処理工程に
よる温度影響を考慮して設計し、所定の特性を得るよう
にしているが、実際には、NchデプリションMOSF
ETのチャネル領域の拡散濃度にはバラツキが生じ、そ
のバラツキは、図6に示すように、Nchデプレション
MOSFETのI−V特性のバラツキを生じさせる原因
の大きな要素となっていた。上記の問題は、パワーMO
SFETのON抵抗の低減化及びアバランシェ耐量の向
上化を行うために、チャネル領域とそのチャネル領域内
に形成される高濃度領域とをほぼ同一面にする場合に
は、拡散工程による高温熱処理時間が長時間となり、N
chデプレションMOSFETのI−V特性のバラツキ
が顕著に現れやすくなる。
のNchデプレションMOSFETM1、M2が、図6
に示したような特性バラツキがある場合には、図7に示
すように、NchデプレションMOSFET M1、M
2とで形成される基準電圧Vrefは、Nchデプリション
MOSFET M2のゲート、ドレインがMOSFET
M1と短絡接続されるためにMOSFET M1のバラ
ツキに依存してバラツキを生じることになる。
fを1.5Vとして設計した場合、Nchデプリション
MOSFET M1の電流バラツキにより、M1、M2
によって形成される基準電圧Vrefが、図7に示すような
バラツキが生じた場合には、設計過電流検出値の±10
%以内の範囲の基準電圧Vrefを良品としたとき、この範
囲以外でバラツキが生じた半導体装置は設計外として不
良品扱いされ歩留率を大きく低下させる要因となってい
た。
の特性バラツキは、制御回路機能付パワーMOSFET
を形成した場合、単一のウエハー当たりで良品となる領
域と不良品となる領域に区別され、定電流源であるNc
hデプレションMOSFETの特性バラツキが歩留率に
大きく影響し、安定供給することが困難であった。本発
明は、上記した事情に鑑みて成されたものであり、定電
流源として用いるNchデプレションMOSFETの特
性バラツキにより、許容範囲以上に基準電圧Vrefがばら
ついたとしても不良品として取り扱うことなく再生し、
歩留率を著しく向上させることを目的とする。
決するために、以下の構成を採用した。即ち、本発明の
半導体装置は、同一半導体基板上に多数のパワーMOS
FETからなるパワー部と、前記パワー部を制御する制
御回路からなる制御部とが形成され、前記制御回路は、
少なくとも所定の基準電圧を発生させる基準電圧発生回
路と、前記パワーMOSFETに流れる過電流を検出す
る検出手段と、前記基準電圧と前記検出手段によって発
生した所定の検出電圧とを比較し前記パワーMOSFE
Tを制御するための出力信号を供給する比較部とが形成
された半導体装置であって、前記基準電圧発生回路はデ
プリション型MOSからなる定電流源にチャネル長がそ
れぞれ異なる複数の基準電圧調整用デプリション型MO
SFETを並列接続配置し、前記基準電圧調整用デプリ
ション型MOSFETの近傍に前記調整用デプリション
型MOSFETの一端に接続され前記基準電圧を測定す
る測定パッドを配置したことを特徴としている。
のパワーMOSFETは、チャネル不純物領域と、前記
チャネル不純物領域内に形成され、前記チャネル不純物
領域よりも高濃度で前記チャネル不純物領域の底面と略
同一面まで拡散された高濃度不純物領域とが形成される
ことを特徴としている。上述したように、基準電圧発生
回路を構成する定電流源のデプリション型MOSFET
にチャネル長がそれぞれ異なる複数の基準電圧調整用デ
プリション型MOSFETを並列接続し、且つ、基準電
圧調整用デプリション型MOSFETの近傍に前記調整
用デプリション型MOSFETの一端に接続され、基準
電圧を測定する測定パッドを配置することにより、高温
熱処理工程で定電流源であるデプリションMOSFET
の特性にバラツキが生じ、そのバラツキにより基準電圧
Vrefが許容範囲以上にバラツキが生じた時であっても、
並列接続された複数の上記基準電圧調整用デプリション
MOSFETに接続されたMOSFETを選択的にON
/OFFさせて調整用デプリションMOSFETのチャ
ネル長、即ち、抵抗値を調整することで許容範囲以上に
バラツキを生じた基準電圧Vrefを許容範囲内に調整する
ことができる。
ETには、基準電圧測定用の測定パッドが形成されてい
るために、過電流検出値が比較的小さい場合には、ウエ
ハー状態で、その各測定パッドに測定装置のプローブを
接触させ、定電流源デプレションMOSFET及び、チ
ャネル長が調整された調整用デプリションMOSFET
に微電流を流し、基準電圧を測定しながら基準電圧を設
定値に調整することができる。さらに、過電流検出値が
数十Aとなる場合には、調整後、実際に過電流を流すこ
とができないが、上記測定パッドの電圧を測定すること
により、調整後の基準電圧を確認することができる。
施形態について図面を参照し説明する。図1は、本発明
の実施形態の制御回路機能付パワーMOSFETの断面
図である。N+型半導体基板11の一主面には、N-型の
エピタキシャル層12が形成され、パワー部PのMOS
FETのドレイン領域13の一部を構成する。パワー部
Pのドレイン領域13には、チャネルを形成するP型の
チャネル不純物領域14が規則的に配列形成される。そ
のチャネル不純物領域14内には、チャネル不純物領域
14よりも濃度が高い高濃度不純物領域15が形成され
る。チャネル不純物領域14内に形成された高濃度不純
物領域15の底面部は、チャネル不純物領域14の底面
部と略同一面となるように形成されている。
状のN+型のソース領域16が形成され、チャネル不純
物領域14のチャネルとなる領域上に絶縁層17を介し
てゲート電極18が形成される。ソース領域16とチャ
ネル不純物領域14とは、アルミ蒸着膜からなる金属電
極であるソース電極19に接続され、半導体基板11の
裏面には金属電極であるドレイン電極20が形成されて
いる。
記エピタキシャル層12内には、チャネル不純物領域1
4の不純物濃度より濃度の低いP型の不純物が拡散され
たウェル領域21が形成される。このウェル領域21内
に、パワー部Pを制御するための過電流保護回路が形成
される。本発明の特徴とするところは、制御部に形成す
る過電流保護回路にある。過電流保護回路は、図2に示
すように、少なくともNchデプリション型MOS31
からなる定電流源にチャネル長がそれぞれ異なり、並列
接続された複数の基準電圧調整用Nchデプリション型
MOSFET32,33...及びそのデプリションM
OSFET32,33...の各ソースに接続されたス
イッチ用NchエンハンスメントMOSFET40,4
1...とからなり調整可能な所定の基準電圧を発生さ
せる基準電圧発生回路30と、基準電圧発生回路30に
よって形成された形成される基準電圧を測定する測定パ
ッド50と、パワーMOSFETに流れる過電流を検出
する検出手段37と、基準電圧と検出手段37によって
発生した所定の検出電圧とを比較しパワーMOSFET
を制御するための出力信号を供給する比較部38とをか
ら構成される。
された上記複数の調整用NchデプレションMOSFE
T32,33...及びMOSFET41,41...
が配置形成されているために、定電流源Nchデプレシ
ョンMOSFET31のチャネル領域の拡散層のバラツ
キにより、定電流源デプレションMOSFET31のI
DSがばらついた場合、そのIDSのバラツキにより基準電
圧発生回路30で形成される基準電圧Vrefも依存して
バラツキを生じるが、MOSFET40,41...選
択的にON/OFFさせて、上記調整用Nchデプレシ
ョンMOSFET32,33...のチャネル長を任意
に調整することでバラツキを生じた基準電圧Vrefを設
定値に補正する。
FETの共通接続されるドレイン32D,33D...
には、基準電圧を測定するための測定パッド50が設け
られているために、その測定パッド50を用いて基準電
圧を確認しながら上述した調整用NchデプレションM
OSFET32,33...のチャネル長を調整するこ
とができる。
路付パワーMOSFETの製造方法に基づき、本発明の
特徴をさらに説明する。N+型半導体基板11にN-型エ
ピタキシャル層12を成長させた基板を準備し、制御部
となる領域のエピタキシャル層12にP-型の不純物で
あるボロン(B)を注入・拡散し制御部CとなるPウェ
ル領域21を形成する。
ネル不純物領域14と高濃度不純物領域15よりも低く
し、長期間の熱拡散工程を行いウェル領域21を安定化
させ、以降に行われる熱拡散工程でウェル領域の拡散の
進行を抑制する。このウェル領域21は十分に拡散しな
いと、以降の拡散工程でウェル領域21の拡散が進行
し、エピタキシャル層12の膜厚を厚くしなければ成ら
ず、共通基板上に形成されるパワーMOSFET領域の
エピタキシャル層の厚みも厚くなり、オン抵抗の低減化
の妨げとなるために、長時間で十分に拡散することが重
要である。さらに、ウェル領域21の深さは、チャネル
不純物領域14と高濃度不純物領域15の底面部と略同
一面か、或いは若干浅く成るように形成する。
70KeVでドーズ量1×10-13〜3.5×10-13の
ボロンを注入し、約1100℃〜1200℃で約500
分から800分間の熱拡散を行いウェル領域を形成す
る。ウェル領域21のドーズ量は、上記した具体例に限
定されるものではなく、エピタキシャル層の濃度、即
ち、設定する耐圧値により適宜に選択し、ウェル領域2
1に形成するNチャネルEMOSのVthをコントロー
ルする。
21内にNchデプリションMOSFETのチャネルと
なる領域に砒素(As)等のN型の不純物が注入・拡散
されNchデプリションMOSFETのチャネル領域2
2が形成される。NchデプリションMOSFETのチ
ャネル領域22形成後、絶縁層を介して選択的にゲート
電極18,18Aを形成する。即ち、パワー部P領域に
は、パワーMOSFETのゲート電極18、制御部C領
域には、NチャネルEMOS、NチャネルDMOS等の
横型MOSのゲート電極18Aが形成される。このNc
hデプリションMOSFETは、過電流保護回路の定電
流源、基準電圧調整用の素子として用いられる。各Nc
hエンハンスメントMOSFET40,41...は、
基準電圧調整用デプリションMOSFETのチャネル長
を選択的に調整するスイッチとしてのみ用いられるた
め、そのサイズは可能な限り小さく形成され且つ同一サ
イズとなるようにゲート電極が形成される。
スクとして、P型不純物であるボロン(B)を所定のド
ーズ量でエピタキシャル層12表面に注入し、所定の温
度条件の第1の熱拡散処理を行いチャネル領域となる極
めて浅いチャネル不純物領域14が形成される。具体的
には、例えば、打ち込みエネルギー70KeVでドーズ
量3×10-13〜5×10-13のボロンを注入し、約11
00℃〜1200℃で約100から200分間の第1の
熱処理工程を行う。このチャネル不純物領域14を形成
する同一工程で必要に応じてウェル領域21内にP+型
の不純物を拡散する場合もある。
物領域15となるチャネル不純物領域14の濃度よりも
濃度の高いP型のボロン(B)が注入される。具体的に
は、例えば、チャネル不純物領域14のボロン(B)の
ドーズ量が3×10-13〜5×10-13である場合、打ち
込みエネルギー80KeVでドーズ量8×10-14〜1
×10-15のボロンを注入する。
物を注入した後、高濃度不純物の拡散する第2の熱拡散
処理を行う。この第2の拡散工程は、高濃度不純物領域
15の底面部と上記した第1の拡散工程で拡散したチャ
ネル不純物領域14の底面部とが略同一面になるように
行われる。一般的に不純物拡散は、不純物濃度、拡散温
度、拡散時間により、その不純物の拡散深さが決定され
る。チャネル不純物領域の不純物濃度と高濃度不純物領
域の不純物濃度とは、上記したように濃度差を有してい
ることから高濃度不純物領域の拡散の方がチャネル不純
物領域の拡散より高速である。
不純物の濃度と、チャネル不純物領域14に注入した不
純物の濃度とを予め設定すれば第2の熱拡散工程の温
度、時間の設定を行うことで、高濃度不純物領域15と
チャネル不純物領域14とが同時に拡散し、拡散進行方
向の高濃度不純物領域15の底面部とチャネル不純物領
域14の底面部とを略同一面に形成することができる。
上記したように、チャネル不純物領域14となる不純物
であるボロン(B)のドーズ量を3×10-13〜5×1
0-13とし約1100℃〜1200℃で100分〜20
0分の第1の予備熱処理工程を行った後、高濃度不純物
領域15となる不純物であるボロン(B)のドーズ量を
8×10-14〜1×10-15とし、約1100℃〜120
0℃で約30分〜90分間の第2の熱処理工程を行うこ
とにより、上記したように、高濃度不純物領域15の底
面部とチャネル不純物領域14の底面部とを略同一面に
形成している。
ル不純物領域14及びウェル領域21にソース領域1
6、16A及びドレイン領域16BとなるN+型の不純
物を注入拡散してソース領域が形成される。ソース領域
となるN型不純物はリン(P)、砒素(As)等を使用
することができ、ここでは、打ち込みエネルギー100
〜150KeVでドーズ量5×10-15〜1×10-16の
砒素(As)を注入し、約900℃〜1100℃で約3
0分〜60分の熱拡散処理を行いソース領域16、16
Aを形成している。
極18,18Aの表面に常圧又は減圧CVD法等によっ
てSiO2等の絶縁層を堆積、ホトエッチングしゲート電
極18,18A表面を絶縁層17で被覆する。そして、
露出した表面にアルミ膜をスパッタリング又は蒸着によ
り、パワー部P領域に形成したソース領域16を共通接
続するソース電極19を形成し、制御部C領域に形成し
たMOSのドレイン、ソース電極22、23を形成す
る。さらに、半導体基板11の裏面にパワーMOSFE
Tのドレイン電極20となる金属層を形成し、図1に示
す制御回路機能付パワーMOSFETが完成する。
うに、制御部に形成された過電流保護回路を構成する定
電流源となるNchデプリションMOSFET31の出
力にチャネル長がそれぞれ異なる複数の第1、第
2、、、の調整用デプリションMOSFET32、3
3...を並列接続し、その各デプリションMOSFE
T32,33...のソース32S,33S...に同
一サイズのMOSFET40,41...が接続された
基準電圧発生回路30を制御部内に形成し、且つ、各調
整用デプリションMOSFETのドレイン32D,33
D...を共通接続するアルミ配線Aから延在された配
線の先端部分に測定パッド50を形成することにある。
ミ配線一部からなり、半導体基板11の表面に露出する
ように形成され、基準電圧発生回路30で形成された基
準電圧を設定値に調整する際に用いられる測定専用のパ
ッドである。それぞれの調整用デプリションMOSFE
Tのドレイン32D、33D...及びゲート32G,
33G...は、図3に示すように、アルミ配線A等に
より、定電流源となるNchデプリションMOSFET
31のソース31Sに共通接続される。
FETの各ソース32S,33S...は、限りなく小
さく且つ同一サイズに形成されたNchエンハンスメン
トMOSFET40,41...を介して異なるアルミ
配線Bで共通接続されている。即ち、各Nchエンハン
スメントMOSFET40,41...のドレイン40
D,41D...は、調整用デプリションMOSFET
のソース32S,33S...と共通に形成され、エン
ハンスメントMOSFET40,41...のソース4
0S,41S...をアルミ配線Bで共通接続すること
で、異なる2本のアルミ配線A,B間にNchエンハン
スメントMOSFET40,41...を介して複数の
調整用NchデプリションMOSFET32,3
3,...が並列接続配置されことになる。
32,33,...のチャネル長は、上記したように、
それぞれ異なるように形成し、各調整用Nchデプリシ
ョンMOSFET32,33,...の抵抗値をそれぞ
れ異ならしめておくことで、定電流源Nchデプリショ
ンMOSFET31の電流特性にバラツキが生じ、その
バラツキにより基準電圧Vrefに大きなバラツキが生じた
としても、並列接続された各調整用Nchデプリション
MOSFET32,33,...の全体のチャネル長を
調整することで、基準電圧Vrefのバラツキを許容範囲内
に補正する。
ンMOSFET32のチャネル長Lを50μm、チャネ
ル幅Wを7μm、Rsを5KΩとして設計したときの調
整用デプリションMOSFET32の抵抗値は35KΩ
となる。この調整用NchデプリションMOSFET3
2を仮に、第1の調整用NchデプリションMOSFE
Tとする。過電流検出値を2Aとし、その過電流検出値
と比較される設計基準電圧を1.5Vとした場合、定電
流源NchデプリションMOSFETの定電流IDSの設
計値は42.8μAとなる。
MOSFET32のチャネル長は、上記条件で50μm
であり、隣接配置形成される残りの第2、第3、第4、
及び第5の調整用NchデプリションMOSFET3
3,34...のチャネル長をそれぞれ100μm、2
00μm、400μm、800μmという具合に倍々に長
くすると、第2、第3、第4及び第5の調整用Nchデ
プリションMOSFET33,34...の抵抗値は、
それぞれ70KΩ、140KΩ、280KΩ、560K
Ωとなる。即ち、定電流源NchデプリションMOSF
ET31の出力に第1〜第5の調整用Nchデプリショ
ンMOSFET32,33,...が接続されることに
なる。
31の設計IDS値を上記した42.8μAとして形成し
た場合、「発明が解決しようとする課題」及び上述した
製造方法でも説明したように、定電流源Nchデプリシ
ョンMOSFET31のチャネル領域の不純物拡散層
は、パワーMOSFETのチャネル領域、及び高濃度領
域を形成する前に、即ち、NchデプリションMOSF
ETのゲート電極形成前に、先にされるために、パワー
MOSFETのチャネル拡散領域及び高濃度領域を形成
するための第1及び第2の拡散工程による高温熱処理工
程により、定電流源NchデプリションMOSFET3
1のチャネル領域の拡散層のバラツキによりIDSにもバ
ラツキが生じる(図6参照)。
31のIDSにバラツキが生じると設定基準電圧Vrefも
そのバラツキに依存してバラツキが生じ、許容範囲以上
に基準電圧Vrefがばらついたときは、不良品として取
り扱っていた。しかし、本発明では、仮に、定電流源N
chデプリションMOSFET31のチャネル拡散層の
バラツキにより、IDSが設計値より大きくバラツキ、そ
のバラツキにより基準電圧Vrefが許容範囲以上にばら
ついたとしても、その基準電圧Vrefをほぼ設定値に修
正することができる。
のソース32S、33S...を共通接続するアルミ配
線Bと各ソース32S,33S...の出力間には、上
記したように、同一サイズに形成したエンハンスメント
MOSFET40,41...からなるスイッチ手段が
接続形成されており、この各エンハンスメントMOSF
ET40,41...は、基準電圧調整前はON状態と
なるように回路構成がなされ、各調整用デプリションM
OSFET32,33,...はアルミ配線Bにより導
通状態が保持されている。即ち、制御機能付パワーMO
SFETの完成する前までは、各調整用Nchデプリシ
ョンMOSFET32,33,...は並列接続され、
合成抵抗値を最小値にしている。ここで、上記完成と
は、各諸特性をチェックし、ウエハーから個別に分離し
た状態をいう。
の設計IDSを上記した42.8μAとし、半導体基板に
定電流源NchデプリションMOSFET31を形成し
た時、チャネル拡散のバラツキが無く、設定値の42.
8μAが実測で得られた場合には、第2〜第5の調整用
NchデプリションMOSFET33,34...のソ
ース33S,34S..に接続されたエンハンスメント
MOSFET41,42...がOFFとなるように、
専用パッドに所定の電力を供給し、ゲート41G,42
G...OFF信号を入力する。エンハンスメントMO
SFET40のみをONすることで第1の調整用Nch
デプリションMOSFET32のみが導通状態となり設
定基準電圧値である1.5Vを得ることができる。
調整用デプリションMOSFETのドレイン32D,3
3D...を共通接続するアルミ配線Aから延在される
先端部分に測定パッド50が設けられているために、ウ
エハー状態で、その各測定パッドに測定装置のプローブ
を接触させ、定電流源デプリションMOSFET31及
び、各調整用デプリションMOSFET32,33..
に設定過電流値と同じ電流を流し、測定パッド50で基
準電圧を測定しながら、基準電圧発生回路で形成された
基準電圧を初期設定値に調整することができる。
FET31のチャネル拡散層にバラツキが生じ、実測I
DSが仮に64.4μAとなった場合は、第3〜第5の調
整用NchデプリションMOSFET34,35...
のソース34S,35S...に接続されたエンハンス
メントMOSFET42,43...がOFFとなるよ
うに、専用パッドに所定の電力を供給し、ゲート42
G,4G...OFF信号を入力する。エンハンスメン
トMOSFET40、41のみをONすることで並列接
続された第1及び第2の調整用NchデプリションMO
SFET32、33のみが導通状態となり設定基準電圧
値である1.5Vを得ることができる。
に測定装置のプローブを接触させ、定電流源デプリショ
ンMOSFET31及び、各調整用デプリションMOS
FET32,33..に設定過電流値と同じ電流を流
し、測定パッド50で基準電圧を測定しながら、基準電
圧発生回路30で形成された基準電圧を初期設定値に調
整することができる。
MOSFET32,33,...を定電流源Nchデプ
リションMOSFET31の出力に並列接続配置するこ
と及び測定パッド50を設けることにより、定電流源N
chデプリションMOSFET31のチャネル拡散層の
バラツキによりIDSがバラツキ、基準電圧Vrefが設定
値よりばらついたとしても、測定パッド50を用いてチ
ャネル長の異なる各調整用デプリションMOSFET3
2,33,...を選択しの全体のチャネル長を調整し
ながらバラツキの生じた基準電圧を初期設定値に補正す
ることができる。本実施形態では、第1〜第5の調整用
NchデプリションMOSFET32,33,...を
用いているために31段階の調整が可能である。
NchデプリションMOSFET32,33...が配
置される。基準電圧調整前は、各調整用Nchデプリシ
ョンMOSFET32,33...は全て並列接続され
た状態であり、バラツキの大きさに応じて、各調整用N
chデプリションMOSFET32,33...必要に
応じて選択して、そのチャネル長を可変調整し、基準電
圧発生回路で形成される基準電圧を設計値に近似させる
ことができる。即ち、本発明では、基準電圧発生回路で
形成される基準電圧は、設計基準電圧値とすることがで
きるため、過電流保護回路で検出する過電流を的確に検
出することができる。例えば、過電流検出を1〜2.5
±0.5Aに設定することが可能となる。
の過電流破壊は、5〜10A以上十分に保証されている
が、この制御回路付パワーMOSFETと電気的接続さ
れる他の周辺回路素子に上記過電流が流れた場合には、
パワーMOSFETは破壊せずに周辺回路素子が破壊さ
れる恐れがある。しかし、制御回路機能付パワーMOS
FETの過電流検出値を1〜2.5Aに設定すれば、過
電流による周辺回路素子の破壊を防止することができ
る。
検出するためには、基準電圧のバラツキが大きく影響す
るが、本発明では、上述したように、基準電圧にバラツ
キを生じたときでも、設計基準電圧値に補正することが
でき、過電流による周辺回路素子の破壊を防止すること
ができる。
よれば、基準電圧発生回路を構成する定電流源のデプリ
ション型MOSFETにチャネル長がそれぞれ異なる複
数の基準電圧調整用デプリション型MOSFETを並列
接続し、且つ、基準電圧調整用デプリション型MOSF
ETの近傍に前記調整用デプリション型MOSFETの
一端に接続され、基準電圧を測定する測定パッドを配置
することにより、高温熱処理工程で定電流源であるデプ
リションMOSFETの特性にバラツキが生じ、そのバ
ラツキにより基準電圧Vrefが許容範囲以上にバラツキが
生じた時であっても、並列接続された複数の上記基準電
圧調整用デプリションMOSFETに接続されたMOS
FETを選択的にON/OFFさせて調整用デプリショ
ンMOSFETのチャネル長、即ち、抵抗値を調整する
ことで許容範囲以上にバラツキを生じた基準電圧Vrefを
許容範囲内に調整することができる。従って、製造工程
により特性バラツキが生じ不良品扱いとなったものでも
良品として調整することが可能となり歩留まりを著しく
向上することができる。
測定パッドが形成されているために、基準電圧を測定し
ながらバラツキの生じた基準電圧を設定値に調整するこ
とができることにより、精度良く調整することができ
る。
Tの特性図。
Claims (2)
- 【請求項1】同一半導体基板上に多数のパワーMOSF
ETからなるパワー部と、前記パワー部を制御する制御
回路からなる制御部とが形成され、前記制御回路は、少
なくとも所定の基準電圧を発生させる基準電圧発生回路
と、前記パワーMOSFETに流れる過電流を検出する
検出手段と、前記基準電圧と前記検出手段によって発生
した所定の検出電圧とを比較し前記パワーMOSFET
を制御するための出力信号を供給する比較部とが形成さ
れた半導体装置であって、前記基準電圧発生回路はデプ
リション型MOSからなる定電流源にチャネル長がそれ
ぞれ異なる複数の基準電圧調整用デプリション型MOS
FETを並列接続配置し、前記基準電圧調整用デプリシ
ョン型MOSFETの近傍に前記調整用デプリション型
MOSFETの一端に接続され前記基準電圧を測定する
測定パッドが配置されたことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記パワー部に形成される前記多数のパ
ワーMOSFETは、チャネル不純物領域と、前記チャ
ネル不純物領域内に形成され、前記チャネル不純物領域
よりも高濃度で前記チャネル不純物領域の底面と略同一
面まで拡散された高濃度不純物領域とが形成されること
を特徴とする請求項1記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32036896A JP3510750B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32036896A JP3510750B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 半導体装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10163475A JPH10163475A (ja) | 1998-06-19 |
JP3510750B2 true JP3510750B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=18120705
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32036896A Expired - Fee Related JP3510750B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 半導体装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3510750B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100501583B1 (ko) * | 1998-10-27 | 2005-09-30 | 주식회사 하이닉스반도체 | 센스앰프 회로 |
JP2005236207A (ja) * | 2004-02-23 | 2005-09-02 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP32036896A patent/JP3510750B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH10163475A (ja) | 1998-06-19 |
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