JP3510216B2 - ランドセルの背環 - Google Patents

ランドセルの背環

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JP3510216B2 JP2001104095A JP2001104095A JP3510216B2 JP 3510216 B2 JP3510216 B2 JP 3510216B2 JP 2001104095 A JP2001104095 A JP 2001104095A JP 2001104095 A JP2001104095 A JP 2001104095A JP 3510216 B2 JP3510216 B2 JP 3510216B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランドセルの一対
の背負帯の上端を背板の上部に連結するために使用され
る、ランドセルの背環に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のランドセルの背環は、図4に示す
ようなものが使用されている。この図4の従来例は、周
縁に立壁部11を有した箱状本体10内の左右対称位置
に、一対の枢止軸部12,12を凸設し、該箱状本体1
0内には、枢止軸部12,12を夫々回転中心軸として
枢止される揺動板20a,20aを収納し、両揺動板2
0a,20aの上部は箱状本体10の上部に設けた立壁
欠部11bより外方に貫出させ、その先端に背負帯連結
環30を挿通連結する横方向筒体部22を連設してあ
る。そして、両揺動板20a,20aには保持軸16a
で保持されたコイルスプリング41の両端より突出した
バネアーム部41a,41aを掛けて、両揺動板20
a,20aの上部が中央に近接する方向に付勢するか、
又はその逆方向に付勢するようになしてある。なお、こ
の箱状本体10の上部中央にはランドセルを吊り下げる
ために使用するランドセル吊下環31が出没方向に摺動
可能に取り付けられ、該箱状本体10には、この箱状本
体10と平面形状が略一致する板材からなる蓋体15を
固定してある。
【0003】しかし、上記図4従来例では、種々の問題
点が及び要望点が指摘されている。先ず第一に、さらな
る小型化が要望されている。図4矢印AR1,AR2の
往復回動距離を所定距離以上確保するなら、揺動板20
a,20aは所定の大きさが必要でその長さを短くする
ことはできず、さらに、この図示例では、該揺動板20
a,20aの枢止軸12,12より下方にコイルスプリ
ング41を配してなるので、図4の上下寸法が大きくな
ってしまうことが避け得なかった。また、揺動板20a
の上にバネアーム部41a,41aが乗るようになして
あるので、その分厚みが厚くなるものでもあった。
【0004】次に、図示コイルスプリング41による付
勢力は弱く、背負帯が肩より外れたり、背負ったランド
セルが歩行時に背中で横揺れして背負づらくなるので、
この付勢力をより大きくする要望が有る。しかし、あま
りにも、この付勢力を大きくすると、バネアーム部41
aの先端を揺動板20aに掛けた部位が摩損し易くな
り、耐久性に問題が生ずる危険性があった。
【0005】さらに、図4例では、立壁欠部11bが開
口し、この開口部内を揺動板20aの一部が移動(回
動)するので、この開口部内に、他の物が挟まることが
あるという問題点を有している。この開口部は、指を挟
み込むほど大きくはないが、服の一部,襟等が引き込ま
れて挟まれたりする危険性があった。
【0006】また、ランドセルは意外と乱暴に取り扱わ
れるばかりか、6年間の長期間にわたって使用されるた
め、さらに強靱な構成とすることが要求され、図4例で
は、第一に前記したコイルスプリング41部位関連の破
損(長いバネアーム部41a,41aはヘタリと称して
バネ力が低下することがある)が心配され、第二には揺
動板20a,20aの枢止部位の摩耗が心配されている
ものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
及び要望に鑑みなされたもので、小型で強靱で安全性の
高いランドセルの背環を提供することを課題としたもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するため、周縁に立壁部11を有した箱状本体10内
の左右対称位置に、一対の枢止軸部12,12を凸設
し、上記箱状本体10内には、枢止軸部12,12を夫
々回転中心軸として枢止される略扇面形状の揺動板2
0,20を一対収納し、両揺動板20,20は扇面形状
の本体部25の上部に、くびれ部21を介して背負帯連
結環30を挿通連結する横方向筒体部22を一体連設
し、この横方向筒体部22を箱状本体10の上部に設け
た立壁欠部11bより外方に貫出させ、箱状本体10の
上記立壁欠部11bの中央部位には、上方に向けて突出
し二つ折り状に折り返し、その折り返し部位にランドセ
ル吊下環31の一辺を枢止する吊下環保持アーム部13
を凸設し、この吊下環保持アーム部13で前記立壁欠部
11bを左右に二分するようになすと共に、その下辺を
前記揺動板20,20の周面の上方に位置する略V字状
に構成し、上記吊下環保持アーム部13の下面部位と、
立壁部11の上部の下面部位とは、揺動板20,20の
上面と適宜なクリアランスを保って対峙する案内面13
a,11a,11aとなし、該揺動板20,20の周面
の一部は該揺動板20,20がいずれの回動位置にあっ
てもいずれか一方の案内面13a,11aの下方に位置
するようになすと共に、該揺動板20の円周距離を、こ
の揺動板20,20が最も回動端部にまで回動した回動
位置にあっても、案内面13a,11aの端部と揺動板
20,20の上面の端部とが近接して、大きな間隙が生
じないようになし、さらに、箱状本体10内には、揺動
板20,20のそれぞれの外側側面と、立壁部11の内
面との間に位置して、両揺動板20,20の上部を中央
側に向けて付勢する略V字状のバネ板40,40を収納
し、該箱状本体10には蓋体15を被せてなる技術的手
段を講じたものである。
【0009】それ故、本発明ランドセルの背環は、略扇
面形状の揺動板20,20を使用したので、立壁欠部1
1bをこの揺動板20,20の上面で常に塞ぎ、衣服等
が挟み込まれるのを防ぐ作用を呈する。
【0010】また、本発明は、揺動板20,20のそれ
ぞれの外側側面と、立壁部11の内面との間に、両揺動
板20,20の上部を中央側に向けて付勢する略V字状
のバネ板40,40を収納してあるので、箱状本体10
の深さを厚くすることなく、言い換えると箱状本体10
の厚みを厚くすることなく、強い付勢力が得られる作用
と、バネ板40,40との接触部が単なる壁面であるの
で損傷により破損する心配が少ない耐久性を保つ作用を
呈する。さらに、このバネ板40,40は揺動板20,
20と立壁部11との間のわずかな空隙部に収納できる
ので全体的にコンパクト化できる作用をも呈するもので
ある。
【0011】また、箱状本体10の上記立壁欠部11b
の中央部位には、上方に向けて突出し二つ折り状に折り
返し、その折り返し部位にランドセル吊下環31の一辺
を枢止する吊下環保持アーム部13を凸設し、この吊下
環保持アーム部13で前記立壁欠部11bを左右に二分
するようになすと共に、その下辺を前記揺動板20,2
0の周面の上方に位置する略V字状に構成し、上記吊下
環保持アーム部13の下面部位と、立壁部11の上部の
下面部位とは、揺動板20,20の上面と適宜なクリア
ランスを保って対峙する案内面13a,11a,11a
となし、該揺動板20,20の周面の一部は該揺動板2
0,20がいずれの回動位置にあってもいずれか一方の
案内面13a,11aの下方に位置するようになすと共
に、該揺動板20の円周距離を、この揺動板20,20
が最も回動端部にまで回動した回動位置にあっても、案
内面13a,11aの端部と揺動板20,20の上面の
端部とが近接して、大きな間隙が生じないようになして
あるので、揺動板20,20の回動が所定場所に限定さ
れ確実となる作用を呈し、さらには、荷重を枢止軸部1
2,12部に集中することなく、荷重の一部を案内面1
3a,11aでも受けて、その分耐久性を増す作用を呈
するものである。
【0012】次に、請求項2の発明は、周縁に立壁部1
1を有した箱状本体10内の左右対称位置に、一対の枢
止軸部12,12を凸設し、上記箱状本体10内には、
枢止軸部12,12を夫々回転中心軸として枢止される
略扇面形状の揺動板20,20を一対収納し、両揺動板
20,20は扇面形状の本体部25の上部に、くびれ部
21を介して背負帯連結環30を挿通連結する横方向筒
体部22を一体連設し、この横方向筒体部22を箱状本
体10の上部に設けた立壁欠部11bより外方に貫出さ
せ、箱状本体10の上記立壁欠部11bの中央部位に
は、上方に向けて突出し二つ折り状に折り返し、その折
り返し部位にランドセル吊下環31の一辺を枢止する吊
下環保持アーム部13を凸設し、この吊下環保持アーム
部13で前記立壁欠部11bを左右に二分するようにな
すと共に、その下辺を前記揺動板20,20の周面の上
方に位置する略V字状に構成し、上記吊下環保持アーム
部13の下面部位と、立壁部11の上部の下面部位と
は、揺動板20,20の上面と適宜なクリアランスを保
って対峙する案内面13a,11a,11aとなし、該
揺動板20,20の周面の一部は該揺動板20,20が
いずれの回動位置にあってもいずれか一方の案内面13
a,11aの下方に位置するようになすと共に、該揺動
板20の円周距離を、この揺動板20,20が最も回動
端部にまで回動した回動位置にあっても、案内面13
a,11aの端部と揺動板20,20の上面の端部とが
近接して、大きな間隙が生じないようになし、箱状本体
10内に、枢止軸部12,12より所定距離離れた位置
に第二軸部14,14を凸設すると共に、各揺動板20
には前記第二軸部14が係入して該揺動板20の回動を
案内する案内溝23を夫々設け、さらに、箱状本体10
内には、揺動板20,20のそれぞれの外側側面と、立
壁部11の内面との間に位置して、両揺動板20,20
の上部を中央側に向けて付勢する略V字状のバネ板4
0,40を収納し、該箱状本体10には蓋体15を被せ
てなる技術的手段を講じたものである。
【0013】それ故、本発明ランドセルの背環は、前記
請求項1の構成に加え、箱状本体10内に、枢止軸部1
2,12より所定距離離れた位置に第二軸部14,14
を凸設すると共に、各揺動板20には前記第二軸部14
が係入して該揺動板20の回動を案内する案内溝23を
夫々設けてなるので、揺動板20の揺動がより所定部位
を確実に揺動する作用を呈し、揺動範囲を厳格に規定す
ることで、大きな荷重が加わっても摩損を防ぐ作用を呈
するものである。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付図面を参照して
詳細に説明する。図1において、符号200がランドセ
ル本体で、201が該ランドセル200の背板である。
そして、符号100が本発明ランドセルの背環である。
この背環は背板201の上部中央に固着され、その背負
帯連結環30,30に、ランドセルの背負帯202,2
02の上端を連結する(該背負帯202,202の下端
は図示していないが底面204等に連結されているのは
従来と同じである。)ようになしてある。なお、本発明
ランドセルの背環はカバー生地203及び必要によって
取り付けられるカバー金具102と共に、鋲101,1
01,101・・・で背板201に鋲着して(必要に応
じて縫着も併用する)固定している。すなわち、本発明
ランドセルの背環100は、図1に示すようにランドセ
ル本体200の背板201に取り付けられるもので、前
記した背負帯連結環30,30は所定範囲で(例えば、
図4に矢印AR1,AR2方向に)揺動可能となす事
で、肩幅が小さい学童でも肩幅が広い学童でも、使用者
の体に合わせて背負帯202,202の上端連結部位の
間隔を変更となしたものである。
【0015】そして、上記ランドセルの背環100は、
周縁に立壁部11を有した箱状本体10内の左右対称位
置に、一対の枢止軸部12,12を凸設してあるのは従
来と同じである。この箱状本体10は、合成樹脂材で成
型され、扁平状に構成され、その平面形状は適宜選定す
ればよいが、図示例では、上方に向かって拡幅さる平面
略逆台形に構成してある。
【0016】上記箱状本体10内には、枢止軸部12,
12を夫々回転中心軸として枢止される略扇面形状の揺
動板20,20を収納してある。図4従来例の揺動板2
0aはまっすぐな帯板形状であったが、本発明揺動板2
0は平面形状が略扇面形状となし、その下部を枢止軸1
2で夫々枢止するようになしてある。なお、この枢止軸
12,12は箱状本体10の底面より円筒状に一体的に
立設されると共に、底面には該筒状部に連通する通孔が
設けられ、該枢止軸12が後記する蓋体15の固定用の
鋲孔筒を兼ねるようになしてある。
【0017】上記両揺動板20,20は扇面形状の本体
部25の上部に、くびれ部21を介して背負帯連結環3
0を挿通連結する横方向筒体部22を一体連設し、この
横方向筒体部22を箱状本体10の上部に設けた立壁欠
部11bより箱状本体10の外方に貫出させてある。す
なわち、揺動板20は扇面形状の本体部25の上部(図
2上方)に、くびれ部21と横方向筒体部22とが一体
連設された形状となしてある。なお、背負帯連結環30
は図2に最も明らかに示すように三角環が使用され、そ
の一辺を上記横方向筒体部22に挿通して、該揺動板2
0に連結するようになしてある。
【0018】なお、上記横方向筒体部22には、略ラン
ドセル全体に加わる荷重に等しい大きな荷重が加わるの
で、その筒部に補強用の金属筒24を挿入し、背負帯連
結環30の一辺はこの金属筒24内を挿通するようにな
してある。また、上記背負帯連結環30には、図2に示
される上斜辺を、図1に示したように背負帯202の上
端折り返し部で包み込むようにして、該背負帯202,
202が連結されるようになしてあるのは従来と同じで
ある。
【0019】なお、上記揺動板20のくびれ部21は、
立壁欠部11bに適合する位置に設けられ、揺動板20
が箱状本体10内側に、横方向筒体部22が該箱状本体
10の外側に位置するようになしてあるのは無論であ
る。
【0020】そして、箱状本体10の上記立壁欠部11
bの中央部位には、上方に向けて突出し二つ折り状に折
り返し、その折り返し部位にランドセル吊下環31の一
辺を枢止する吊下環保持アーム部13を凸設し、この吊
下環保持アーム部13で前記立壁欠部11bを左右に二
分するようになすと共に、その下辺を前記揺動板20,
20の周面の上方に位置する略V字状に構成してある。
上記ランドセル吊下環31は枢止されることで回動可能
となるが、これは、ランドセルを背負って頭を下げた
際、ランドセルがずれ落ちて、下げた後頭部に衝突して
怪我をした例が有ったので、このような怪我を該ランド
セル吊下環31が回動することで防止するためで、その
先端(図2の上辺)も大径にして、大きな衝撃力が加わ
らないようになしてあるが、この構成は従来より汎用さ
れているものである。
【0021】上記吊下環保持アーム部13は、箱状本体
10の立壁欠部11bを左右に二分するようになして、
すなわち、その上面(図3左面)が立壁部11の上面
(図3左面)と一致する高さとなるようになしてある。
そして、この吊下環保持アーム部13の下辺を前記揺動
板20,20の周面の上方に位置する略V字状に構成し
て、揺動板20が図2の実線で示す回動位置にある場合
は、該揺動板20の周面の一部が該吊下環保持アーム部
13の下辺に接触して、荷重をこの吊下環保持アーム部
13の下辺でも受けるようになしてある。
【0022】なお、上記吊下環保持アーム部13の折り
返し片部13dの下端内面には突起部13b(図3参
照)を設け、この突起部13bを吊下環保持アーム部1
3に設けた係入孔13c内に係入するようになしてあ
る。また、この吊下環保持アーム部13には通孔が設け
られ、この通孔は本発明ランドセルの背環を背板201
に固定する際の鋲孔26に使用されるようになしてあ
る。
【0023】なお、上記吊下環保持アーム部13を大き
く設定すると、背負帯連結環30,30の回動の支障と
なる場合があるが、本実施例では揺動板20,20に連
設する横方向筒体部22,22を図2奥方向(図3右方
向)に位置をずらしてこの支障を回避している。
【0024】そして、上記吊下環保持アーム部13の下
面部位と、立壁部11の上部の下面部位とは、揺動板2
0,20の上面と適宜なクリアランスを保って対峙する
案内面13a,11a,11aとなし、該揺動板20,
20の周面の一部は該揺動板20,20がいずれの回動
位置にあってもいずれか一方の案内面13a,11aの
下方に位置するようになすと共に、該揺動板20の円周
距離を、この揺動板20,20が最も回動端部にまで回
動した回動位置にあっても、案内面13a,11aの端
部と揺動板20,20の上面の端部とが近接して、大き
な間隙が生じないようになしてある。すなわち、吊下環
保持アーム部13の下面部位と、立壁部11の上部の下
面部位とは、揺動板20,20の上面と適宜なクリアラ
ンスを保って対峙する案内面13a,11a,11aと
なすことで、第一に揺動板20の回動を案内して、その
回動を確実化している。
【0025】ランドセルは結構収納物が多く、重い場合
が多い。すると、荷重が大きく加わり、上記揺動板2
0,20等の回動部にも大きな荷重が加わることにな
り、その部位が少しの偏荷重で極端に摩損してしまうこ
とがある。従って、回動を所定部位で確実化することで
大きく耐久性が向上するものである。
【0026】また、上記揺動板20の円周距離を、この
揺動板20,20が最も回動端部にまで回動した回動位
置にあっても、案内面13a,11aの端部と揺動板2
0,20の上面の端部とが近接して、大きな間隙が生じ
ないようになすことで、揺動板20,20が回動する際
に、被服等を挟み込むことを防止するものである。さら
に、万が一、長期間の使用で枢止軸12部位に摩耗が発
生すると、該案内面13a,11aと揺動板20の周面
とが接触して多くの場合荷重を受けて、さらに摩耗が進
行するのを防止するものである。
【0027】さらに、箱状本体10内には、揺動板2
0,20のそれぞれの外側側面と、立壁部11の内面と
の間に位置して、両揺動板20,20の上部を中央側に
向けて付勢する略V字状のバネ板40,40を収納し、
該箱状本体10には蓋体15を被せてなる。上記バネ板
40は、略V字状をしており、その上両端を窄めるよう
になして、揺動板20,20のそれぞれの外側側面と、
立壁部11の内面との間に掛けてある。なお、図2の符
号16は位置決め軸で、バネ板40はこの位置決め軸1
6をその内側谷底部位に位置させることで、大まかな位
置決めが行えるようになしてある。従って、該揺動板2
0,20は、両背負帯連結環30,30が中央側に寄る
方向に付勢され、両背負帯連結環30,30を両外側に
回動する場合は該バネ板40,40の付勢力に抗して回
動するようになしてある。
【0028】上記蓋体15は、箱状本体10と同じ平面
形状の板で構成され、該箱状本体10の上に被せ、前記
枢止軸12,12を挿通する鋲(図示せず)で該箱状本
体10に鋲着してある。なお、図中26,26は本発明
ランドセルの背環を背板20に鋲着する鋲孔を示すもの
である。
【0029】次に、請求項2の発明は、上記構成に加
え、箱状本体10内に、枢止軸部12,12より所定距
離離れた位置に第二軸部14,14を凸設すると共に、
各揺動板20には前記第二軸部14が係入して該揺動板
20の回動を案内する案内溝23を夫々設けてなる。本
発明では、揺動板20,20が枢止軸12,12で枢止
され、その周面が案内面13a,11a,11aで案内
されるため、その揺動範囲は所定部位に限定されること
になる。しかし、大きな荷重が複雑な方向から加わるこ
とを想定すると、該揺動板20,20の揺動は厳格に案
内することが望ましく、片寄った荷重が局所的に加わら
ないように、揺動案内部を増やす目的で上記案内溝23
と第二軸部14とを設けたものである。
【0030】
【発明の効果】本発明は、上記のように略扇面形状の揺
動板20,20を使用したので、立壁欠部11bをこの
揺動板20,20の上面(周面)で常に塞ぎ、衣服等が
挟み込まれるのを防止でき、安全なランドセルの背環を
提供できるものである。
【0031】また、本発明は、揺動板20,20のそれ
ぞれの外側側面と、立壁部11の内面との間に、両揺動
板20,20の上部を中央側に向けて付勢する略V字状
のバネ板40,40を収納してあるので、箱状本体10
の深さを厚くすることなく、強い付勢力が得られ、バネ
板40,40と揺動板20,20との接触部が単なる壁
面であるので破損する心配が少ない耐久性の大きなラン
ドセルの背環を提供できるものである。
【0032】さらに、バネ板40,40を使用したこと
で、このバネ板40,40は揺動板20,20と立壁部
11との間のわずかな空隙部に収納できるので全体的に
コンパクトなランドセルの背環を提供できるものであ
る。
【0033】また、本発明は、揺動板20,20の周面
の一部が、該揺動板20,20がいずれの回動位置にあ
ってもいずれか一方の案内面13a,11aの下方に位
置するようになすと共に、該揺動板20の円周距離を、
この揺動板20,20が最も回動端部にまで回動した回
動位置にあっても、案内面13a,11aの端部と揺動
板20,20の上面の端部とが近接して、大きな間隙が
生じないようになしてあるので、揺動板20,20の回
動が所定範囲部に限定されて確実となるので、荷重を枢
止軸部12,12部に集中することなく、荷重の一部を
該案内面13a,11aでも受けて、その分耐久性の大
きいランドセルの背環を提供できるものである。
【0034】特に、請求項2の発明は、さらに、案内溝
23と第二軸部14とを設けたことで、揺動板20,2
0の揺動範囲がさらに厳格に案内され、複雑な方向から
加わる大きな荷重によっても摩損しづらいランドセルの
背環を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ランドセルの背環の取付部位の部品分解
斜視図である。
【図2】本発明ランドセルの一実施例一部切欠平面図で
ある。
【図3】縦中央断面図である。
【図4】従来例一部切欠平面図である。
【符号の説明】
10 箱状本体 11 立壁部 11a 案内面 11b 立壁欠部 12 枢止軸部 13 吊下環保持アーム部 13a 案内面 14 第二軸部 15 蓋体 20 揺動板 21 くびれ部 22 横方向筒体部 23 案内溝 25 本体部 30 背負帯連結環 31 ランドセル吊下環 40 バネ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45C 3/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周縁に立壁部(11)を有した箱状本体
    (10)内の左右対称位置に、一対の枢止軸部(12,
    12)を凸設し、 上記箱状本体(10)内には、枢止軸部(12,12)
    を夫々回転中心軸として枢止される略扇面形状の揺動板
    (20,20)を一対収納し、 両揺動板(20,20)は扇面形状の本体部(25)の
    上部に、くびれ部(21)を介して背負帯連結環(3
    0)を挿通連結する横方向筒体部(22)を一体連設
    し、この横方向筒体部(22)を箱状本体(10)の上
    部に設けた立壁欠部(11b)より外方に貫出させ、 箱状本体(10)の上記立壁欠部(11b)の中央部位
    には、上方に向けて突出し二つ折り状に折り返し、その
    折り返し部位にランドセル吊下環(31)の一辺を枢止
    する吊下環保持アーム部(13)を凸設し、この吊下環
    保持アーム部(13)で前記立壁欠部(11b)を左右
    に二分するようになすと共に、その下辺を前記揺動板
    (20,20)の周面の上方に位置する略V字状に構成
    し、 上記吊下環保持アーム部(13)の下面部位と、立壁部
    (11)の上部の下面部位とは、揺動板(20,20)
    の上面と適宜なクリアランスを保って対峙する案内面
    (13a,11a)となし、該揺動板(20,20)の
    周面の一部は該揺動板(20,20)がいずれの回動位
    置にあってもいずれか一方の案内面(13a,11a)
    の下方に位置するようになすと共に、該揺動板(20)
    の円周距離を、この揺動板(20,20)が最も回動端
    部にまで回動した回動位置にあっても、案内面(13
    a,11a)の端部と揺動板(20,20)の上面の端
    部とが近接して、大きな間隙が生じないようになし、 さらに、箱状本体(10)内には、揺動板(20,2
    0)のそれぞれの外側側面と、立壁部(11)の内面と
    の間に位置して、両揺動板(20,20)の上部を中央
    側に向けて付勢する略V字状のバネ板(40,40)を
    収納し、該箱状本体(10)には蓋体(15)を被せて
    なるランドセルの背環。
  2. 【請求項2】 周縁に立壁部(11)を有した箱状本体
    (10)内の左右対称位置に、一対の枢止軸部(12,
    12)を凸設し、 上記箱状本体(10)内には、枢止軸部(12,12)
    を夫々回転中心軸として枢止される略扇面形状の揺動板
    (20,20)を一対収納し、 両揺動板(20,20)は扇面形状の本体部(25)の
    上部に、くびれ部(21)を介して背負帯連結環(3
    0)を挿通連結する横方向筒体部(22)を一体連設
    し、この横方向筒体部(22)を箱状本体(10)の上
    部に設けた立壁欠部(11b)より外方に貫出させ、 箱状本体(10)の上記立壁欠部(11b)の中央部位
    には、上方に向けて突出し二つ折り状に折り返し、その
    折り返し部位にランドセル吊下環(31)の一辺を枢止
    する吊下環保持アーム部(13)を凸設し、この吊下環
    保持アーム部(13)で前記立壁欠部(11b)を左右
    に二分するようになすと共に、その下辺を前記揺動板
    (20,20)の周面の上方に位置する略V字状に構成
    し、 上記吊下環保持アーム部(13)の下面部位と、立壁部
    (11)の上部の下面部位とは、揺動板(20,20)
    の上面と適宜なクリアランスを保って対峙する案内面
    (13a,11a)となし、該揺動板(20,20)の
    周面の一部は該揺動板(20,20)がいずれの回動位
    置にあってもいずれか一方の案内面(13a,11a)
    の下方に位置するようになすと共に、該揺動板(20)
    の円周距離を、この揺動板(20,20)が最も回動端
    部にまで回動した回動位置にあっても、案内面(13
    a,11a)の端部と揺動板(20,20)の上面の端
    部とが近接して、大きな間隙が生じないようになし、 箱状本体(10)内に、枢止軸部(12,12)より所
    定距離離れた位置に第二軸部(14,14)を凸設する
    と共に、各揺動板(20)には前記第二軸部(14)が
    係入して該揺動板(20)の回動を案内する案内溝(2
    3)を夫々設け、 さらに、箱状本体(10)内には、揺動板(20,2
    0)のそれぞれの外側側面と、立壁部(11)の内面と
    の間に位置して、両揺動板(20,20)の上部を中央
    側に向けて付勢する略V字状のバネ板(40,40)を
    収納し、該箱状本体(10)には蓋体(15)を被せて
    なるランドセルの背環。
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