JP3509748B2 - 光増幅中継器およびその監視方法 - Google Patents
光増幅中継器およびその監視方法Info
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Description
使用する光増幅中継器およびその監視方法に関し、特に
端局装置からの監視信号光により監視が可能な光増幅中
継器およびその監視方法に関するものである。
確な伝搬を保証するために、端局装置が監視信号光によ
り伝送路も含めて光増幅中継器を監視する必要がある。
図6は、従来の端局装置からの監視信号光により監視が
可能な光増幅中継器を示し、図7は、その光増幅中継器
での監視信号光の転送動作を示す。
送路9aの入力側から出力側に向かって光増幅器2aお
よび光カプラ(2×2)3aが配置され、同様に下り光
ファイバ伝送路9bの入力側から出力側に向かって光増
幅器2bおよび光カプラ(2×2)3bが配置され、さ
らに光カプラ3a、3bの間に上り用および下り用の光
減衰器4a、4bがループ状に配置された構成となって
いる。
スペクトラム(縦軸は光強度、横軸は光波長)に示すよ
うな4波長多重(λ1〜λ4)の主信号光と別波長(λ
sv)の監視信号光が、端局装置から上り光ファイバ伝
送路9aに送信された場合を説明する。
aで増幅されて光カプラ3aで分岐される。そして、分
岐された主信号光および監視信号光は、光減衰器4aで
減衰されて、光カプラ3bで下り光ファイバ伝送路9b
を伝搬してくる信号光と結合され、主信号光および監視
信号光を発信した端局装置へ返信される。これにより、
端局装置の伝送路監視装置は、光増幅中継器1の監視を
行うことができる(特開平6−204949号公報参
照)。
により監視が可能な別の光増幅中継器を示し、図9は、
その光増幅中継器での監視信号光の転送動作を示す。こ
の光増幅中継器11は、上り光ファイバ伝送路19aの
入力側から出力側に向かって光増幅器12aおよび光カ
プラ(2×2)13aが配置され、同様に下り光ファイ
バ伝送路19bの入力側から出力側に向かって光増幅器
12bおよび光カプラ(2×2)13bが配置され、さ
らに光カプラ13a、13bの間に上り用および下り用
の光バンドパスフィルタ14a、14bがループ状に配
置された構成となっている。
スペクトラム(縦軸は光強度、横軸は光波長)に示すよ
うな4波長多重(λ1〜λ4)の主信号光と別波長(λ
sv)の監視信号光が、端局装置から上り光ファイバ伝
送路19aに送信された場合を説明する。
2aで増幅されて光カプラ13aで分岐される。そし
て、分岐された主信号光および監視信号光は、光バンド
パスフィルタ14aで図9に示す透過率で監視信号光の
み透過されて、光カプラ13bで下り光ファイバ伝送路
19bを伝搬してくる信号光と結合され、主信号光およ
び監視信号光を発信した端局装置へ返信される。これに
より、端局装置の伝送路監視装置は、光増幅中継器11
の監視を行うことができる(特開平8−181656号
公報参照)。
示す光増幅中継器1によると、監視信号光と共に主信号
光も上り光ファイバ伝送路9aあるいは下り光ファイバ
伝送路9b、即ち対向回線に転送されてしまうため、転
送された主信号光が対向回線を伝搬してくる主信号光と
干渉したりその主信号光に混入し、対向回線を伝搬して
くる主信号光のレベル低下等の主信号光劣化を引き起こ
すという問題があった。
bの減衰率を大きく設定、即ち折り返し経路の損失を大
きく設定すれば良いが、折り返される監視信号光のレベ
ルが小さくなってしまうため、端局装置の伝送路監視装
置に高精度な受信回路を設けなくてはならないという欠
点があった。
によると、監視信号光は光バンドパスフィルタ14a、
14bにより抽出されて上り光ファイバ伝送路19aあ
るいは下り光ファイバ伝送路19b、即ち対向回線に転
送されるが、光バンドパスフィルタ14a、14bは透
過帯域を狭小化することが困難なため、監視信号光に隣
接する主信号光が漏れて対向回線に転送される場合があ
る。そして、転送された主信号光が対向回線を伝搬して
くる主信号光と干渉したりその主信号光に混入し、対向
回線を伝搬してくる主信号光のレベル低下等の主信号光
劣化を引き起こすという問題があった。
を主信号光の波長から遠ざける必要があるが、光増幅器
12a、12bの増幅波長帯域を広くしなければならな
いという欠点があった。さらに、各光増幅中継器1、1
1によると、光カプラ3aと3b、13aと13bの間
の折り返し回路を2本の光路で構成する必要があるた
め、光増幅中継器1、11の組立工数が掛かるという問
題があった。
る主信号光に悪影響を与えずに監視信号光を転送するこ
とができる光増幅中継器およびその監視方法を提供する
ことにある。
現するため、端局装置から第1の伝送路を介して送信さ
れる監視信号光を対向する第2の伝送路を介して前記端
局装置へ返信する光増幅中継器において、前記端局装置
から前記第1の伝送路を介して送信される主信号光およ
び監視信号光を増幅する増幅手段と、前記増幅手段で増
幅された主信号光および監視信号光の一部を分岐する分
岐手段と、前記分岐手段で分岐された主信号光および監
視信号光を減衰する減衰手段と、前記減衰手段で減衰さ
れた主信号光のみを透過して拡散させ、監視信号光のみ
を反射する反射手段と、前記反射手段で反射された前記
監視信号を前記第1の伝送路に対向する前記第2の伝送
路に結合させて前記端局装置へ返信する結合手段を有す
ることを特徴とする光増幅中継器を提供する。
光と主信号光を反射手段により反射および透過という異
なる方向に分離しているので、監視信号光のみを確実に
抽出することができ、対向する伝送路を伝搬してくる信
号光に悪影響を与えずに転送することができる。
装置から第1の伝送路を介して送信される監視信号光を
対向する第2の伝送路を介して前記端局装置へ返信する
光増幅中継器において、前記端局装置から前記第1およ
び第2の伝送路を介して送信される主信号光および監視
信号光を増幅する第1および第2の増幅手段と、前記第
1および第2の伝送路に設けられて信号光を分岐結合す
る第1および第2の分岐結合手段と、前記第1および第
2の分岐結合手段を接続する第1および第2の信号光ラ
インと、前記第1の信号光ラインに設けられて前記主信
号光を透過し、前記監視信号光を反射する透過反射手段
を有することを特徴とする光増幅中継器を提供する。
装置から第1の伝送路を介して光増幅中継器に監視信号
光を送信し、対向する第2の伝送路を介して前記端局装
置へ返信される前記監視信号光に基づいて前記光増幅中
継器を監視する監視方法において、光強度変調、光周波
数変調または光位相変調の何れかの変調方式により変調
された監視信号を前記第1の伝送路に伝送される主信号
光に合波し、合波された監視信号光と主信号光を前記第
1の伝送路を介して前記光増幅中継器に送信し、前記光
増幅中継器で前記監視信号光のみを抽出して対向する前
記第2の伝送路を伝搬してくる主信号光に合波し、対向
する前記第2の伝送路を介して返信される前記主信号光
と監視信号光とを分離し、分離された監視信号光の強度
振幅、位相、周波数または時間差情報に基づいて前記光
増幅中継器を監視することを特徴とする監視方法を提供
する。
監視信号光により監視が可能な光増幅中継器の実施形態
を示し、図2は、その光増幅中継器での監視信号光の転
送動作を示す。この光増幅中継器21は、上り光ファイ
バ伝送路29aの入力側から出力側に向かって光増幅器
22aおよび光カプラ(2×2)23aが配置され、同
様に下り光ファイバ伝送路29bの入力側から出力側に
向かって光増幅器22bおよび光カプラ(2×2)23
bが配置され、さらに光カプラ23a、23bの1つの
入出力ポートには上り用および下り用の光減衰器24
a、24b、光グレーティング25a、25b、および
無反射終端26a、26bが直列に配置された構成とな
っている。
2aの入力ポートが上り光ファイバ伝送路29aの入力
ポートとされ、光増幅器22aの出力ポートが光カプラ
23aの一方の入力ポートと接続されている。光カプラ
23aの一方の出力ポートが上り光ファイバ伝送路29
aの出力ポートとされ、光カプラ23aの他方の入出力
ポートが光減衰器24aの入力ポートと接続されてい
る。
グレーティング25aの入力ポートと接続され、光グレ
ーティング25aの出力ポートが無反射終端26aと接
続されている。同様に、光増幅器22bの入力ポートが
下り光ファイバ伝送路29bの入力ポートとされ、光増
幅器22bの出力ポートが光カプラ23bの一方の入力
ポートと接続されている。
光ファイバ伝送路29bの出力ポートとされ、光カプラ
23bの他方の入出力ポートが光減衰器24bの入力ポ
ートと接続されている。そして、光減衰器24bの出力
ポートが光グレーティング25bの入力ポートと接続さ
れ、光グレーティング25bの出力ポートが無反射終端
26bと接続されている。
ートと光カプラ23bの他方の入出力ポートとが接続さ
れている。ここで、光増幅器22a、22bは、上り光
ファイバ伝送路29a、下り光ファイバ伝送路29bを
伝搬してくる主信号光と監視信号光を所定の増幅率で増
幅する機能を備えている。
a、22bで増幅された主信号光と監視信号光の一部を
分岐結合する機能を備えており、例えば光ファイバカプ
ラ等が用いられる。光減衰器24a、24bは、光カプ
ラ23a、23bで分岐された主信号光と監視信号光を
所定の減衰率で減衰する機能を備えており、例えば金属
を光ファイバのコア部に添加した金属添加光ファイバが
用いられる。
衰器24a、24bで減衰された主信号光と監視信号光
のうち、予め指定された波長の主信号光のみを透過させ
て無反射終端26a、26bで拡散させると共に、予め
指定された波長の監視信号光のみを反射する機能を備え
ており、例えば光ファイバグレーティングや光導波路グ
レーティングが用いられる。
スペクトラム(縦軸は光強度、横軸は光波長)に示すよ
うな4波長多重(λ1〜λ4)の主信号光と別波長(λ
sv)の監視信号光が、端局装置から上り光ファイバ伝
送路29aに送信された場合を説明する。
2aで増幅されて光カプラ23aで分岐される。そし
て、分岐された主信号光および監視信号光は、光減衰器
24aで減衰され、主信号光が光グレーティング25a
を透過して無反射終端26aで拡散されると共に、監視
信号光のみが図2に示す反射率で反射される。そして、
反射された監視信号光は、再び光減衰器24aを通って
光カプラ23bで下り光ファイバ伝送路29bを伝搬し
てくる信号光と結合され、主信号光および監視信号光を
発信した端局装置へ返信される。
の反射波長帯域幅は非常に狭く設計することが可能であ
るので、主信号光と監視信号光の波長間隔を狭くして
も、主信号光のみを透過させ、監視信号光のみを反射さ
せることができる。これにより、端局装置の伝送路監視
装置は、主信号光には悪影響を与えない監視信号光のみ
を取り出すことができ、光増幅中継器21の監視を的確
に行うことができる。また、上り光ファイバ伝送路29
aと下り光ファイバ伝送路29bを結ぶ光路は、光カプ
ラ23aと光カプラ23bを結ぶ1本の光路のみである
ので、光増幅中継器21の構成は簡易であり、組立が容
易となる。
えた光伝送システムを示す。この光伝送システム100
は、送受信端局装置101、111に備えられている複
数の光送信機102、112が、光カプラ103、11
3および光増幅器104、114に接続され、複数の光
受信機105、115が、光バンドパスフィルタ10
6、116、光カプラ107、117および光増幅器1
08、118に接続されている。
および光増幅器114と光増幅器118が、2本の光フ
ァイバ伝送路109、119で接続され、各光ファイバ
伝送路109、119の途中に複数の光増幅中継器21
が接続され、さらに各光増幅器104、114、10
8、118の出力端側に伝送路監視装置110、120
が結合された構成となっている。
局装置101、111の各光送信機102、112から
送信される波長の異なる複数の主信号光は、光カプラ1
03、113で合波されて光増幅器104、114で増
幅され、光ファイバ伝送路109、119を介して他方
の送受信端局装置111、101に送信される。そし
て、送信されてきた主信号光は、他方の送受信端局装置
111、101の光増幅器118、108で増幅されて
光カプラ117、107で分岐され、光バンドパスフィ
ルタ116、106で波長選択されて各光受信機10
5、115で受信される。
強度変調、光周波数変調または光位相変調の何れかの変
調方式により監視信号が重畳されて送信される監視信号
光は、光カプラ201、202で主信号と合波されて光
ファイバ伝送路109、119に伝送される。そして、
伝送途中の光増幅中継器21で上述した動作により、監
視信号光のみが対向回線の光ファイバ伝送路119、1
09に転送されて光カプラ203、204を経て伝送路
監視装置120、110で受信される。これにより、伝
送路監視装置120、110は、送信した監視信号光と
受信した監視信号光の強度振幅、位相、周波数、時間差
情報に基づいて、各光増幅中継器21が正常動作してい
るか否かを監視することができる。
光により監視が可能な光増幅中継器の別の実施形態を示
し、図1の光増幅中継器と同一構成箇所は同一番号を付
して説明を省略する。この光増幅中継器31は、光減衰
器24a、24bと光グレーティング25a、25bの
終端側にさらに光グレーティング35a、35bを直列
接続した点で図1の光増幅中継器21と異なる構成とな
っている。このような構成とすることにより、波長の異
なる複数の監視信号光を転送することが可能となり、光
増幅中継器31をさらに詳細に監視することができる。
光により監視が可能な光増幅中継器のさらに別の実施形
態を示し、図1の光増幅中継器と同一構成箇所は同一番
号を付して説明を省略する。この光増幅中継器41は、
光減衰器24aと光減衰器24bを1つの光グレーティ
ング25aのみを介して接続した点で図1の光増幅中継
器21と異なる構成となっている。このような構成とす
ることにより、上り下りの監視信号光の反射を1つの光
グレーティング25aで兼用させることが可能となり、
構成部品数を減少させてコストダウンを図ることができ
る。
易な構成により、伝送路を伝搬する主信号光に悪影響を
与えずに監視信号光を転送することができ、装置の生産
性を向上させることができると共にコストダウンを図る
ことができ、また装置の信頼性を高めることができる。
が可能な光増幅中継器の実施形態を示す図である。
を示す図である。
示す図である。
が可能な光増幅中継器の別の実施形態を示す図である。
が可能な光増幅中継器のさらに別の実施形態を示す図で
ある。
可能な光増幅中継器を示す図である。
を示す図である。
可能な別の光増幅中継器を示す図である。
を示す図である。
(反射手段) 29a 上り光ファイバ伝送路 29b 下り光ファイバ伝送路 100 光伝送システム 101、111 送受信端局装置 102、112 光送信機 103、113、107、117 光カプラ 104、114、108、118 光増幅器 105、115 光受信機 106、116 光バンドパスフィルタ 109、119 光ファイバ伝送路 110、120 伝送路監視装置
Claims (5)
- 【請求項1】 第1の伝送路上に配置され、入力された
第1の主信号光および該第1の主信号光の波長と異なる
波長を有する第1の監視信号光を増幅して第1の増幅主
信号光および第1の増幅監視信号光を出力する第1の増
幅手段と、前記 第1の増幅監視信号光の一部を分岐して第1の分岐
伝送路へ第1の分岐監視信号光を出力する第1の分岐手
段と、 前記第1の分岐監視信号光の波長の光のみを選択的に反
射する第1の光グレーティングと、 第2の伝送路上に配置され、入力された第2の主信号光
および該第2の主信号光の波長と異なる波長を有する第
2の監視信号光を増幅して第2の増幅主信号光および第
2の増幅監視信号光を出力する第2の増幅手段と、前記 第2の増幅監視信号光の一部を分岐して第2の分岐
伝送路へ第2の分岐監視信号光を出力する第2の分岐手
段と、 前記第2の分岐監視信号光の波長の光のみを選択的に反
射する第2の光グレーティングとを備え、 前記第1の光グレーティングにより反射された前記第1
の分岐監視信号光を前記第2の光伝送路と結合させると
ともに、前記第2の光グレーティングにより反射された
前記第2の分岐監視信号光を前記第1の光伝送路に結合
させる結合手段とを備えたことを有することを特徴とす
る光増幅中継器。 - 【請求項2】 請求項1記載の光増幅中継器であって、 さらに前記第1の分岐手段と前記第1の光グレーティン
グの間に配置される第1の減衰手段と、 前記第2の分岐手段と前記第2の光グレーティングの間
に配置される第2の減衰手段とを備えていることを特徴
とする請求項1記載の光増幅中継器。 - 【請求項3】 前記第1の監視信号光は互いに異なる複
数の波長を有する第1の信号光を含み、前記第1の光グ
レーティングは前記第1の信号光をそれぞれ選択的に反
射させる回折手段が直列接続され、 前記第2の監視信号光は互いに異なる複数の波長を有す
る第2の信号光を含み、前記第2の光グレーティングは
前記第2の信号光をそれぞれ選択的に反射させる回折手
段が直列接続されていることを特徴とする請求項1記載
の光増幅中継器。 - 【請求項4】 前記第1の分岐手段と前記第2の分岐手
段はそれぞれ2×2光カプラであり、 前記結合手段は前記第1の分岐手段と前記第2の分岐手
段を接続する光路を含むことを特徴とする請求項1又は
請求項2記載の光増幅中継器。 - 【請求項5】 前記第1の光グレーティングと前記第2
の光グレーティングに代えて前記第1の監視信号光と前
記第2の監視信号光を選択的に反射する共通の光グレー
ティングを有し、 前記第1の分岐伝送路と前記第2の分岐伝送路はそれぞ
れ接続することを特徴とする請求項1記載の光増幅中継
器。
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Cited By (1)
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- 2000-12-18 JP JP2000384409A patent/JP3509748B2/ja not_active Expired - Fee Related
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