JP3487253B2 - 光伝送路監視システム及び光伝送路監視方法 - Google Patents

光伝送路監視システム及び光伝送路監視方法

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JP3487253B2 JP2000063121A JP2000063121A JP3487253B2 JP 3487253 B2 JP3487253 B2 JP 3487253B2 JP 2000063121 A JP2000063121 A JP 2000063121A JP 2000063121 A JP2000063121 A JP 2000063121A JP 3487253 B2 JP3487253 B2 JP 3487253B2
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    • H04B10/00—Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07—Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • H04B10/073—Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an out-of-service signal
    • H04B10/0731—Testing or characterisation of optical devices, e.g. amplifiers

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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の光ファイ
バ増幅中継器を上り、下りの光ファイバ伝送路に配置
し、光波長多重端局間で送受信する光伝送システムにお
ける光伝送路監視システム及び光伝送路監視方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】監視用光パルスを光伝送路に伝播させ、
光ファイバ心線が断線した個所等で反射して生じる監視
用光パルスの後方散乱光を用いて、光ファイバ伝送路の
状態を監視するインサービス監視技術に関する一般的な
例について、図面を参照して説明する。図４は、従来技
術である光増幅中継システムの構成を示す図である。な
お、ここで、光波長多重端局１から光波長多重端局１１
に光信号を伝送する場合を「上り」、光波長多重端局１
１から光波長多重端局１に光信号を伝送する場合を「下
り」とし、上りに関しては符号ａを付し、下りに関して
は符号ｂを付して図示し、説明することにする。
【０００３】図４において、光波長多重端局１及び１１
は、複数の光ファイバ増幅中継器１０、１０…を介して
上り、下り１対の光伝送路４ａ，４ｂで接続され、光増
幅中継システムを構築している。監視装置２は、光増幅
中継システムにおける上りの光伝送路４ａを監視するた
め、特定波長の監視用光パルスを送受信する送信部２
ａ、受信部２ｂ及び測定部（不図示）を有するものであ
る。同様に、監視装置１２は、光増幅中継システムにお
ける下りの光伝送路４ｂを監視するため、特定波長の監
視用光パルスを送受信する送信部１２ｂ、受信部１２ａ
及び測定部（不図示）を有している。なお、監視用光パ
ルスの波長は、監視対象である上り、下りの光伝送路４
ａ、４ｂに対応して異なる方がよい。
【０００４】光波長多重端局１は、主信号光を送受信す
る送信部１ａ及び受信部１ｂと、送信部１ａからの主信
号光と監視装置２の送信部２ａからの上り光伝送路の監
視用光パルスとを合波し、監視対象である光伝送路４ａ
に送出する光合波器３ａと、受信部１ｂに主信号光、監
視装置２の受信部２ｂに監視光成分を分岐して送出する
光分波器３ｂとから成っている。同様に、光波長多重端
局１１は、主信号光の受信部１１ａ及び送信部１１ｂ
と、送信部１１ｂからの主信号光と監視装置１２の送信
部１２ｂからの下り光伝送路の監視用光パルスとを合波
し、監視対象である光伝送路４ｂに送出する光合波器１
３ｂと、受信部１１ａに主信号光、監視装置１２の受信
部１２ａに監視光成分を分岐して送出する光分波器１３
ａとから成っている。
【０００５】それぞれの光ファイバ増幅中継器１０は、
大きく分けて、上りの中継器回路と下りの中継器回路を
有している。上りの中継器回路は、端局１の光合波器３
ａからの主信号光と上り光伝送路の監視用光パルスとの
合波出力光を光増幅する光ファイバ増幅器５ａと、光フ
ァイバ増幅器５ａの出力光を受入れ、監視対象である光
伝送路４ａに送出するとともに、光伝送路４ａよりの後
方散乱光を受入れ、光経路９を経て対向光伝送路４ｂの
光カプラ６ｂに送出する光カプラ６ａとから構成されて
いる。下りの中継器回路は、端局１１の光合波器１３ｂ
かの主信号光と下り光伝送路の監視用光パルスとの合波
出力光を光増幅する光ファイバ増幅器５ｂと、光ファイ
バ増幅器５ｂの出力光を受入れ、監視対象である光伝送
路４ｂに送出するとともに、光伝送路４ｂよりの後方散
乱光を受入れ光経路９を経て対向光伝送路４ａの光カプ
ラ６ａに送出する光カプラ６ｂとから構成されている。
【０００６】従来例における上り光伝送路のインサービ
ス監視動作について図面を参照して説明する。送信部１
ａからの波長多重主信号光と送信部２ａからの特定波長
である上り光伝送路の監視用光パルスが波長多重端局１
の光合波器３ａで合波され、光伝送路４ａに送出され
る。光ファイバ増幅器５ａは出力光レベルを一定に保つ
ように光増幅して出力光を光カプラ６ａに送出する。光
カプラ６ａは光ファイバ増幅器５ａからの合波出力光と
対向光伝送路４ｂからの後方散乱光とを受入れ、その出
力光を光伝送路４ａへと送出する。
【０００７】対向光伝送路４ｂに折り返されて光波長多
重端局１に戻って来た後方散乱光のうち監視光成分は光
分波器３ｂで分波され、監視装置２の受信部２ｂで受信
される。監視装置２(測定部)において、送信部２ａによ
る監視用光パルスの送信から受信部２ｂでの監視用光パ
ルスの後方散乱光の受信までの経過時間、監視用光パル
スと後方散乱光との出力比などを計測して求めることに
よって、光伝送路４ａ上の障害位置や光損失などを検知
することができる。
【０００８】下り光伝送路のインサービス監視において
も、上述と同じような動作をするものなのでその説明は
省略する。なお、上述の上り光伝送路における監視用光
パルス波長とは別の波長を用いることにより、同時に上
り、下りの光増幅中継システムをインサービスで監視す
ることができる。
【０００９】この従来例では、光ファイバ増幅中継器１
０内の上り、下りの光増幅器５の出力ポートは光カプラ
６の入力ポートに接続し、後方散乱光を対向光伝送路に
導びくように上記光カプラ６の他方の入力ポートを互い
に接続するようにしている。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来技術
には、次のような問題点がある。波長多重(WDM；Ｗavel
ength Division Multiplexing)伝送では、総伝送容量を
増大するために、光増幅器の広帯域化、高出力化が要求
されている。高出力の光増幅器を得るためには、上記光
カプラでの主信号光のロスを小さくしなければならな
い。その結果、後方散乱光を対向光伝送路へ導く光経路
の光カプラを経由した時のロスが大きくなるので、長伝
送距離かつ高距離分解能で光ファイバ増幅中継器の入力
端までの伝送路状態を監視するには、受信した微弱な監
視光信号に対して相当長い時間の平均化処理を必要とす
るという欠点がある。この発明は、上述の事情に鑑みて
なされたもので、光増幅中継システムによる波長多重伝
送での主信号光の伝送特性を劣化させず、また後方散乱
光の損失を小さくして精度の高い光伝送路監視システム
及び光伝送路監視方法を提供することを目的としてい
る。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１記載の発明は、光ファイバ伝送路監視シス
テムに係り、光ファイバ増幅器を含む上り、下りの各中
継器回路を有する光ファイバ増幅中継器を上り、下り１
対の光ファイバ伝送路に介挿し、光波長多重端局間で主
信号光を送受信する光伝送システムにおいて、前記光波
長多重端局に前記主信号光に合波する特定波長の監視用
光パルスの送受信手段を少なくとも含む監視装置を配置
し、前記上り、下りの各中継器回路には、それぞれの光
ファイバ増幅器の出力端側に光サーキュレータ及び光フ
ァイバグレーティングを配置し、光サーキュレータより
送出された主信号光と監視用光パルスが光ファイバ伝送
路を進行しながら発生した後方散乱光を前記光サーキュ
レータを経由して光ファイバグレーティングに導き、特
定波長である監視用光パルスの後方散乱光のみを対向光
ファイバ伝送路に送出すると共に、上り、下り１対の前
記光ファイバ伝送路の監視に際して、上りと下りとで、
前記監視用光パルスの波長が異なる構成になされている
ことを特徴としている。請求項２記載の発明は、請求項
１記載の光伝送路監視システムに係り、前記対向光ファ
イバ伝送路に送出される前記監視用光パルスの後方散乱
光は、前記対向光ファイバ伝送路側の光合波器で前記対
向光ファイバ伝送路の前記主信号光と合波されてから前
記光ファイバ増幅器及び前記光サーキュレータを介して
前記監視装置の受信手段に送られる構成になされている
ことを特徴としている。また、請求項３記載の発明は、
請求項１記載の光伝送路監視システムに係り、前記対向
光ファイバ伝送路に送出される前記監視用光パルスの後
方散乱光は、前記対向光ファイバ伝送路側の前記光ファ
イバ増幅器で増幅された前記対向光ファイバ伝送路の前
記主信号光と光合波器で合波されてから前記光サーキュ
レータを介して前記監視装置の受信手段に送られる構成
になされていることを特徴としている。
【００１２】請求項４記載の発明は、光ファイバ伝送路
監視方法に係り、光ファイバ増幅器を含む上り、下りの
各中継器回路を有する光ファイバ増幅中継器を上り、下
り１対の光ファイバ伝送路に介挿し、光波長多重端局間
で主信号光を送受信する光伝送システムにおいて、前記
光波長多重端局に前記主信号光に合波する特定波長の監
視用光パルスの送受信手段を少なくとも含む監視装置を
配置し、前記上り、下りの各中継器回路には、それぞれ
の光ファイバ増幅器の出力端側に光サーキュレータ及び
光ファイバグレーティングを配置し、光サーキュレータ
より送出された主信号光と監視用光パルスが光ファイバ
伝送路を進行しながら発生した後方散乱光を前記光サー
キュレータを経由して光ファイバグレーティングに導
き、特定波長である監視用光パルスの後方散乱光のみを
対向光ファイバ伝送路に送出すると共に、上り、下り１
対の前記光ファイバ伝送路の監視に際して、上りと下り
とで、前記監視用光パルスの波長を異にしたことを特徴
としている。
【００１３】また、請求項５記載の発明は、請求項４記
載の光伝送路監視方法に係り、前記対向光ファイバ伝送
路に送出される前記監視用光パルスの後方散乱光は、前
記対向光ファイバ伝送路側の光合波器で前記対向光ファ
イバ伝送路の前記主信号光と合波されてから前記光ファ
イバ増幅器及び前記光サーキュレータを介して前記監視
装置の受信手段に送られることを特徴としている。ま
た、請求項６記載の発明は、請求項４記載の光伝送路監
視方法に係り、前記対向光ファイバ伝送路に送出される
前記監視用光パルスの後方散乱光は、前記対向光ファイ
バ伝送路側の前記光ファイバ増幅器で増幅された前記対
向光ファイバ伝送路の前記主信号光と光合波器で合波さ
れてから前記光サーキュレータを介して前記監視装置の
受信手段に送られることを特徴としている。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。説明は、実施例を用いて
具体的に行う。 ◇第１実施例 この出願の第１実施例について図面を参照して説明す
る。図１は、第１実施例である光伝送路監視装置を適用
した波長多重伝送による光増幅中継システムの構成に示
すブロック図である。
【００１５】図１において、光波長多重端局１及び１１
は、複数の光ファイバ増幅中継器１０、１０…を介して
上り、下り１対の光伝送路４ａ，４ｂで接続され、光増
幅中継システムを構築している。監視装置２は、光増幅
中継システムにおける上りの光伝送路４ａを監視するた
め、特定波長の監視用光パルスを送受信する送信部２
ａ、受信部２ｂ及び測定部（不図示）を有するものであ
る。同様に、監視装置１２は、光増幅中継システムにお
ける下りの光伝送路４ｂを監視するため、特定波長の監
視用光パルスを送受信する送信部１２ｂ、受信部１２ａ
及び測定部（不図示）を有している。
【００１６】上り，下り光伝送路を監視対象とする監視
用光パルスの波長は、監視対象である上り、下りの光伝
送路に対応して異なる方が、上り、下りの判別をして同
時に監視できるのでよい。更に、主信号光と監視用光パ
ルスの波長を違えることにより、インサービスの監視を
実施することができる。
【００１７】光波長多重端局１は、主信号光を送受信す
る送信部１ａ及び受信部１ｂと、送信部１ａからの主信
号光と監視装置２の送信部２ａからの監視用光パルスと
を合波し、監視対象である光伝送路４ａに送出する光合
波器３ａと、受信部１ｂに主信号光、監視装置２の受信
部２ｂに監視光成分を分岐して送出する光分波器３ｂと
から成っている。同様に、光波長多重端局１１は、主信
号光の受信部１１ａ及び送信部１１ｂと、送信部１１ｂ
からの主信号光と監視装置１２の送信部１２ｂからの監
視用光パルスとを合波し、監視対象である光伝送路４ｂ
に送出する光合波器１３ｂと、受信部１１ａに主信号
光、監視装置１２の受信部１２ａに監視光成分を分岐し
て送出する光分波器１３ａとから成っている。
【００１８】それぞれの光ファイバ増幅中継器１０は、
大きく分けて、上りの中継器回路と下りの中継器回路を
有している。上りの中継器回路は、端局１の光合波器３
ａからの主信号光と上り光伝送路の監視用光パルスとの
合波出力光と対向光伝送路４ｂ中の光サーキュレータ１
７ｂからの後方散乱光(波長の異なる下りの監視光成分)
とを合波する光合波器１５ａと、光合波器１５ａの合波
出力光を増幅する光ファイバ増幅器１６ａと、光ファイ
バ増幅器１６ａの出力光を受入れ、監視対象である光伝
送路４ａに送出するとともに、光伝送路４ａよりの後方
散乱光を光グレーティング１８ａに導き、上り光伝送路
の監視光成分のみを光経路１９ａを経て対向光伝送路４
ｂの光合波器１５ｂに送出する光サーキュレータ１７ａ
とから構成されている。
【００１９】下りの中継器回路は、端局１１の光合波器
１３ｂかの主信号光と下り光伝送路の監視用光パルスと
の合波出力光と対向光伝送路４ａ中の光サーキュレータ
１７ａからの後方散乱光(波長の異なる上りの監視光成
分)とを合波する光合波器１５ｂと、光合波器１５ｂの
合波出力光を増幅する光ファイバ増幅器１６ｂと、光フ
ァイバ増幅器１６ｂの出力光を受入れ、監視対象である
光伝送路４ｂに送出するとともに、光伝送路４ｂよりの
後方散乱光を光グレーティング１８ｂに導き、下り光伝
送路の監視光成分のみを光経路１９ｂを経て対向光伝送
路４ａの光合波器１５ａに送出する光サーキュレータ１
７ｂとから構成されている。
【００２０】ここで、非相反デバイスである光サーキュ
レータは４つの入出力ポートを有するものである。ま
た、監視用光パルスの波長が上り、下りの光伝送路に対
応して異なることから、上り光伝送路の光ファイバグレ
ーティング１８ａの出力ポートは、上りの監視用光パル
スの後方散乱光を反射し、下りの監視用光パルスの後方
散乱光及び主信号光に対して無反射終端されている。同
様に、下り光伝送路の光ファイバグレーティング１８ｂ
の出力ポートは、下りの監視用光パルスの後方散乱光を
反射し、上りの監視用光パルスの後方散乱光及び主信号
光に対して無反射終端されている。
【００２１】第１実施例における上り光伝送路のインサ
ービス監視動作について図面を参照して説明する。図２
は増幅中継システムにおける光ファイバ増幅中継器の説
明図である。ここで、主信号光と監視用光パルスの波長
を違えることにより、インサービスの監視を実施するも
のである。また、上り，下り光伝送路を監視対象とする
各監視用光パルスの波長は異ならせることにより、上
り、下りの判別をして同時に監視できるが、説明の都合
上、上り、下りの順に説明する。
【００２２】送信部１ａからの波長多重主信号光と送信
部２ａからの特定波長である上り光伝送路の監視用光パ
ルスが波長多重端局１の光合波器３ａで合波され、増幅
中継器１０に向けて光伝送路４ａに送出される。増幅中
継器１０の光合波器１５ａは、光伝送路４ａからの合波
出力光と光サーキュレータ１７ｂからの対向光伝送路４
ｂでの後方散乱光(波長の異なる下りの監視光成分)とを
合波し、光ファイバ増幅器１６ａに出力する。光ファイ
バ増幅器１６ａは出力光レベルを一定に保つように光増
幅して光サーキュレータ１７ａの第１ポートに送出し、
さらに光サーキュレータ１７ａは第２ポートから出力光
を光伝送路４ａへと送出する。
【００２３】光伝送路４ａを伝播しながら、光ファイバ
から主信号光と監視用光パルスに発生した後方散乱光
は、折り返して光サーキュレータ１７ａの第２ポートに
戻り、その第３ポートを経由して光ファイバグレーティ
ング１８ａに入射する。光ファイバグレーティング１８
ａは、反射波長領域を狭くして予め指定された波長の上
り光伝送路の監視用光パルスの後方散乱光のみを反射す
るように設定することにより、主信号光の後方散乱光、
下りの監視用光パルスの後方散乱光は光ファイバグレー
ティング１８ａを通過して，そのまま無反射終端部によ
って拡散される。
【００２４】一方、上り光伝送路の監視用光パルスの後
方散乱光は光ファイバグレーティング１８ａで反射され
て、光サーキュレータ１７ａの第３ポートに入射し、第
４ポート、経路１９ａ及び光合波器１５ｂを経由して対
向光伝送路４ｂに送出される。光伝送路４ｂを伝播中の
上り光伝送路の監視用光パルスの後方散乱光に、更に後
方散乱光が生じても、それは光ファイバグレーティング
１８ｂによって拡散されるので、光伝送路４ａに漏れる
ことはない。
【００２５】対向光伝送路４ｂに折り返され光波長多重
端局１に戻って来た監視用光パルスの後方散乱光は光分
波器３ｂで分波され、監視装置２の受信部２ｂで受信さ
れる。監視装置２の測定部において、送信部２ａによる
監視用光パルスの送信から受信部２ｂでの監視用光パル
スの後方散乱光の受信までの経過時間、監視用光パルス
と後方散乱光との出力比などを計測して求めることによ
って、光伝送路４ａ上の障害位置や光損失などを検知す
ることができる。
【００２６】次に、第１実施例における下り光伝送路の
インサービス監視動作について図面を参照して説明す
る。上述の上り光伝送路における監視用光パルス波長と
は別の波長を用いることにより、同時に上り、下りの光
増幅中継システムをインサービスで監視することができ
る。
【００２７】送信部１１ｂからの波長多重主信号光と送
信部１２ｂからの特定波長(上りとは異なる)の上り光伝
送路の監視用光パルスが波長多重端局１１の光合波器１
３ｂで合波され、増幅中継器１０に向けて光伝送路４ａ
に送出される。増幅中継器１０の光合波器１５ｂは、光
伝送路４ｂからの合波出力光と光サーキュレータ１７ａ
からの伝送路４ａでの後方散乱光(波長の異なる上りの
監視光成分)とを合波し、光ファイバ増幅器１６ｂに出
力する。光ファイバ増幅器１６ｂは出力光レベルを一定
に保つように光増幅して光サーキュレータ１７ｂに送出
し、さらに光サーキュレータ１７ｂは出力光を光伝送路
４ｂへと送出する。
【００２８】光伝送路４ｂを伝播しながら、光ファイバ
から主信号光と監視用光パルスに発生した後方散乱光
は、光サーキュレータ１７ｂまで戻り、その経路を経由
して光ファイバグレーティング１８ｂに入射する。光フ
ァイバグレーティング１８ｂは、反射波長領域を狭くし
て予め指定された波長の下り光伝送路の監視光成分のみ
を反射するように設定することにより、主信号光の後方
散乱光、上りの監視用光パルスの後方散乱光は光ファイ
バグレーティング１８ｂを通過して，そのまま無反射終
端部によって拡散される。一方、下り光伝送路の監視用
光パルスの後方散乱光は光ファイバグレーティング１８
ｂで反射されて、経路１９ｂ及び光合波器１５ａを経由
して対向光伝送路４ａに送出される。光伝送路４ａを伝
播中の下り光伝送路の監視用光パルスの後方散乱光に、
更に後方散乱光が生じても、それは光ファイバグレーテ
ィング１８ａによって拡散されるので、光伝送路４ｂに
漏れることはない。
【００２９】対向光伝送路４ａに折り返され光波長多重
端局１１に戻って来た監視用光パルスの後方散乱光は光
分波器１３ａで分波され、監視装置２の受信部１２ａで
受信される。監視装置１２の測定部において、送信部１
２ｂによる監視用光パルスの送信から受信部１２ａでの
監視用光パルスの後方散乱光の受信までの経過時間、監
視用光パルスと後方散乱光との出力比などを計測して求
めることによって、光伝送路４ｂ上の障害位置や光損失
などを検知することができる。
【００３０】◇第２実施例 ◇次に、この出願の第２実施例について図面を参照して
説明する。図３はこの発明の第２実施例であるにおける
光ファイバ増幅中継器の説明図である。第２実施例は、
上り光伝送路４ａについて、光ファイバ増幅中継器１０
内にある光サーキュレータ１７ａの出力ポートに対向光
伝送路４ｂの光合波器１５ｂを接続し、光合波器１５ｂ
を光ファイバ増幅器１６ｂの出力端側に配置する光ファ
イバ増幅中継器の例である。光ファイバ増幅中継器１０
は、光ファイバ増幅器１６ａ，１６ｂ、光合波器１５
ａ，１５ｂ、光サーキュレータ１７ａ，１７ｂ、光グレ
ーティング１８ａ，１８ｂ及び光経路１９ａ，１９ｂの
順から成る上り、下りの中継器回路を有している。
【００３１】上りの中継器回路は、光電送路４ａから主
信号光と監視用光パルスとを受入れて増幅する光ファイ
バ増幅器１６ａと、光ファイバ増幅器１６ａの出力を受
入れる光合波器１５ａと、光合波器１５ａの出力を受入
れ、監視対象である後段の光伝送路４ａに送出するとと
もに、監視対象である光伝送路４ａよりの後方散乱光を
光グレーティング１８ａに導き、監視用光パルスのみを
光経路１９ａを経て対向光伝送路４ｂの光合波器１５ｂ
に送出する光サーキュレータ１７ａとから構成されてい
る。光サーキュレータ１７ａは４つの入出力ポートを有
するものである。また、光ファイバグレーティング１８
ａの出力ポートは、下り光伝送路監視用光パルスの後方
散乱光及び主信号光に対して無反射終端されている。下
りの中継器回路は、前述の上りの中継器回路と同じよう
な構成であるので、その説明は省略する。
【００３２】このような第２実施例の構成によっても、
上述した第１実施例とほぼ同様の作用効果を得ることが
できる。以上、この発明の実施例を図面により詳述して
きたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものでは
なく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等
があってもこの発明に含まれる。例えば、光分波器とし
て光ファイバグレーティングを用いたが、光ファイバグ
レーティングに限ることなく等価な他のものであっても
よい。
【００３３】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の光増幅
中継システムのインサービス監視方法によれば、反射波
長領域を狭くすることができる光ファイバグレーティン
グを用いることによって、他の波長の主信号光が対向光
伝送路に漏れず、対向光伝送路の主信号光の伝送特性を
劣化させずに監視光成分を対向光伝送路に伝播させるこ
とができる。また、光ファイバ増幅器の出力端に光サー
キュレータを配置することによって対向光伝送路に導か
れた監視用光パルスにより発生した後方散乱光の損失が
小さいので、長中継間隔システムを高距離分解能かつ短
時間で光伝送路損失異常の測定ができる。このように、
従来の技術より主信号光の伝送特性を劣化させずに、精
度の高いインサービス伝送路監視を行うことができる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施例である光伝送路監視装置を適用した
波長多重伝送による光増幅中継システムの構成に示すブ
ロック図である。
【図２】第１実施例における光ファイバ増幅中継器の説
明図である。
【図３】第２実施例における光ファイバ増幅中継器の説
明図である。
【図４】従来技術である光伝送路監視装置を適用した光
増幅中継システムの構成に示すブロック図である。
【符号の説明】
１、１１ 光波長多重端局 １ａ、１１ｂ 送信部 １ｂ、１１ａ 受信部 ２、１２ 監視装置 ２ａ、１２ｂ 送信部 ２ｂ、１２ａ 受信部 ３ａ、１３ｂ 光合波器 ３ｂ、１３ａ 光分波器 ４ａ、４ｂ 光伝送路 ５ａ、５ｂ 光ファイバ増幅器 ６ａ、６ｂ 光カプラ ９ 光経路 １０ 光ファイバ増幅中継器 １５ａ、１５ｂ 光合波器 １６ａ，１６ｂ 光ファイバ増幅器 １７ａ、１７ｂ 光サーキュレータ １８ａ、１８ｂ 光ファイバグレーティング １９ａ、１９ｂ 光経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｊ 14/00 14/02 (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H04B 17/00 H04B 10/08 H04B 10/16 H04B 10/17 H04J 14/00 H04J 14/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 光ファイバ増幅器を含む上り、下りの各
    中継器回路を有する光ファイバ増幅中継器を上り、下り
    １対の光ファイバ伝送路に介挿し、光波長多重端局間で
    主信号光を送受信する光伝送システムにおいて、前記光
    波長多重端局に前記主信号光に合波する特定波長の監視
    用光パルスの送受信手段を少なくとも含む監視装置を配
    置し、前記上り、下りの各中継器回路には、それぞれの
    光ファイバ増幅器の出力端側に光サーキュレータ及び光
    ファイバグレーティングを配置し、光サーキュレータよ
    り送出された主信号光と監視用光パルスが光ファイバ伝
    送路を進行しながら発生した後方散乱光を前記光サーキ
    ュレータを経由して光ファイバグレーティングに導き、
    特定波長である監視用光パルスの後方散乱光のみを対向
    光ファイバ伝送路に送出すると共に、上り、下り１対の前記光ファイバ伝送路の監視に際し
    て、上りと下りとで、前記監視用光パルスの波長が異な
    る構成になされていることを特徴とする光ファイバ伝送
    路監視システム 。
  2. 【請求項２】 前記対向光ファイバ伝送路に送出される
    前記監視用光パルスの後方散乱光は、前記対向光ファイ
    バ伝送路側の光合波器で前記対向光ファイバ伝送路の前
    記主信号光と合波されてから前記光ファイバ増幅器及び
    前記光サーキュレータを介して前記監視装置の受信手段
    に送られる構成になされていることを特徴とする請求項
    １記載の光伝送路監視システム。
  3. 【請求項３】 前記対向光ファイバ伝送路に送出される
    前記監視用光パルスの後方散乱光は、前記対向光ファイ
    バ伝送路側の前記光ファイバ増幅器で増幅された前記対
    向光ファイバ伝送路の前記主信号光と光合波器で合波さ
    れてから前記光サーキュレータを介して前記監視装置の
    受信手段に送られる構成になされていることを特徴とす
    る請求項１記載の光伝送路監視システム。
  4. 【請求項４】 光ファイバ増幅器を含む上り、下りの各
    中継器回路を有する光ファイバ増幅中継器を上り、下り
    １対の光ファイバ伝送路に介挿し、光波長多重端局間で
    主信号光を送受信する光伝送システムにおいて、前記光
    波長多重端局に前記主信号光に合波する特定波長の監視
    用光パルスの送受信手段を少なくとも含む監視装置を配
    置し、前記上り、下りの各中継器回路には、それぞれの
    光ファイバ増幅器の出力端側に光サーキュレータ及び光
    ファイバグレーティングを配置し、光サーキュレータよ
    り送出された主信号光と監視用光パルスが光ファイバ伝
    送路を進行しながら発生した後方散乱光を前記光サーキ
    ュレータを経由して光ファイバグレーティングに導き、
    特定波長である監視用光パルスの後方散乱光のみを対向
    光ファイバ伝送路に送出すると共に、上り、下り１対の前記光ファイバ伝送路の監視に際し
    て、上りと下りとで、前記監視用光パルスの波長を異に
    したことを特徴とする光ファイバ伝送路監視方法 。
  5. 【請求項５】 前記対向光ファイバ伝送路に送出される
    前記監視用光パルスの後方散乱光は、前記対向光ファイ
    バ伝送路側の光合波器で前記対向光ファイバ伝送路の前
    記主信号光と合波されてから前記光ファイバ増幅器及び
    前記光サーキュレータを介して前記監視装置の受信手段
    に送られることを特徴とする請求項４記載の光伝送路監
    視方法。
  6. 【請求項６】 前記対向光ファイバ伝送路に送出される
    前記監視用光パルスの後方散乱光は、前記対向光ファイ
    バ伝送路側の前記光ファイバ増幅器で増幅された前記対
    向光ファイバ伝送路の前記主信号光と光合波器で合波さ
    れてから前記光サーキュレータを介して前記監視装置の
    受信手段に送られることを特徴とする請求項４記載の光
    伝送路監視方法。
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