JP3509732B2 - 微粒子担持シートの製造方法及び微粒子担持シート製造装置 - Google Patents
微粒子担持シートの製造方法及び微粒子担持シート製造装置Info
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- JP3509732B2 JP3509732B2 JP2000304519A JP2000304519A JP3509732B2 JP 3509732 B2 JP3509732 B2 JP 3509732B2 JP 2000304519 A JP2000304519 A JP 2000304519A JP 2000304519 A JP2000304519 A JP 2000304519A JP 3509732 B2 JP3509732 B2 JP 3509732B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気浄化装置、
除加湿装置あるいは熱交換器等を製作するために用いら
れるシートの製造方法及び製造装置に関するものであ
る。
除加湿装置あるいは熱交換器等を製作するために用いら
れるシートの製造方法及び製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、脱臭等の機能を付与するため
に機能性微粒子をベースシート等の基材に担持させる技
術として、以下のような技術がある。
に機能性微粒子をベースシート等の基材に担持させる技
術として、以下のような技術がある。
【0003】(a) 基材を機能性微粒子とバインダー
の混合液であるスラリーに浸漬することで、機能性微粒
子を基材にバインダー層を介して担持させる(ディッピ
ング法)。
の混合液であるスラリーに浸漬することで、機能性微粒
子を基材にバインダー層を介して担持させる(ディッピ
ング法)。
【0004】(b) バインダーを基材にコーティング
して所定厚みのバインダー層を形成し、機能性微粒子を
上記バインダー層に散布した後、押付けローラで機能性
微粒子を基材に押し付けることで、機能性微粒子を基材
にバインダー層を介して担持させる(散布押付け法−特
開平5−305213号公報及び特開平6−388号公
報参照−)。
して所定厚みのバインダー層を形成し、機能性微粒子を
上記バインダー層に散布した後、押付けローラで機能性
微粒子を基材に押し付けることで、機能性微粒子を基材
にバインダー層を介して担持させる(散布押付け法−特
開平5−305213号公報及び特開平6−388号公
報参照−)。
【0005】(c) バインダーを基材にコーティング
して所定厚みのバインダー層を形成し、機能性微粒子を
上記バインダー層に吹き付けることで、機能性微粒子を
基材にバインダー層を介して担持させる(吹付け法−特
開平8−98876号公報、特開平7−155521号
公報及び特開平9−225302号公報参照−)。
して所定厚みのバインダー層を形成し、機能性微粒子を
上記バインダー層に吹き付けることで、機能性微粒子を
基材にバインダー層を介して担持させる(吹付け法−特
開平8−98876号公報、特開平7−155521号
公報及び特開平9−225302号公報参照−)。
【0006】(d) バインダーを基材にコーティング
して所定厚みのバインダー層を形成し、この基材を2枚
の平板電極間に搬入する。この2枚の平板電極間に電圧
を印加して機能性微粒子を誘電分極させ、静電気力によ
り機能性微粒子を基材にバインダー層を介して担持させ
る(静電植毛法)。
して所定厚みのバインダー層を形成し、この基材を2枚
の平板電極間に搬入する。この2枚の平板電極間に電圧
を印加して機能性微粒子を誘電分極させ、静電気力によ
り機能性微粒子を基材にバインダー層を介して担持させ
る(静電植毛法)。
【0007】(e) 基材をアースして陽極とし、一
方、霧化した機能性微粒子に負の電荷を与えて基材を取
り巻く電界内に機能性微粒子を飛散させることで、静電
気力により機能性微粒子を基材に担持させる(静電粉体
塗装法)。
方、霧化した機能性微粒子に負の電荷を与えて基材を取
り巻く電界内に機能性微粒子を飛散させることで、静電
気力により機能性微粒子を基材に担持させる(静電粉体
塗装法)。
【0008】(f) スパッタリングや蒸着等により、
機能性微粒子を一旦加熱蒸発等させて基材に成膜する
(物理的気相蒸着法−特開平10−286456号公報
参照−)。
機能性微粒子を一旦加熱蒸発等させて基材に成膜する
(物理的気相蒸着法−特開平10−286456号公報
参照−)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の
(a)のディッピング法は、基材をスラリーに漬け込ん
で引き上げるやり方であるため、バインダー層の層厚は
厚く、しかも層厚を均一にすることが難しい。バインダ
ー層の層厚を薄くかつ均一にするには、スラリーの粘度
を低くする必要があるが、粘度があまり低くなると、単
位面積当たりの機能性微粒子の付着量が少なくなって十
分にその機能を発揮させることができなくなる。このた
め、スラリーの粘度をあまり低く設定することができ
ず、バインダー層の平滑性と機能性微粒子の付着量を考
慮すると、一般には、図2(b)に示すように、基材
(101)に形成されているバインダー層(102)の
層厚(t1)は、30〜40μmと厚く設定されてお
り、コストアップになる。また、このディッピング法で
は、基材(101)に担持されている機能性微粒子(1
03)は、そのほとんどがバインダー層(102)に埋
もれた状態になっており、十分にその機能を発揮できる
状態になっていない。さらには、一般に、機能性微粒子
(103)をスラリー中に均一に分散させることは難し
く、機能性微粒子(103)を基材(101)全体に一
様に分布させて担持させることがし辛い。加えて、この
ディッピング法は、その手法からして基材(101)を
一つ一つスラリーに漬け込んでは引き上げる操作を繰り
返すやり方であるため、基材(101)がシートのよう
な長尺物である場合には適用し難い。
(a)のディッピング法は、基材をスラリーに漬け込ん
で引き上げるやり方であるため、バインダー層の層厚は
厚く、しかも層厚を均一にすることが難しい。バインダ
ー層の層厚を薄くかつ均一にするには、スラリーの粘度
を低くする必要があるが、粘度があまり低くなると、単
位面積当たりの機能性微粒子の付着量が少なくなって十
分にその機能を発揮させることができなくなる。このた
め、スラリーの粘度をあまり低く設定することができ
ず、バインダー層の平滑性と機能性微粒子の付着量を考
慮すると、一般には、図2(b)に示すように、基材
(101)に形成されているバインダー層(102)の
層厚(t1)は、30〜40μmと厚く設定されてお
り、コストアップになる。また、このディッピング法で
は、基材(101)に担持されている機能性微粒子(1
03)は、そのほとんどがバインダー層(102)に埋
もれた状態になっており、十分にその機能を発揮できる
状態になっていない。さらには、一般に、機能性微粒子
(103)をスラリー中に均一に分散させることは難し
く、機能性微粒子(103)を基材(101)全体に一
様に分布させて担持させることがし辛い。加えて、この
ディッピング法は、その手法からして基材(101)を
一つ一つスラリーに漬け込んでは引き上げる操作を繰り
返すやり方であるため、基材(101)がシートのよう
な長尺物である場合には適用し難い。
【0010】上記の(b)の散布押付け法及び(c)の
吹付け法は共に、バインダーをコーティングした基材を
層厚調整ロール間を通過させることで、基材に形成され
ているバインダー層の層厚を自在にコントロールするこ
とができるため、図2(c)に示すように、バインダー
層(202)の層厚(t2)を10μm程度に薄く設定
することができるとともに、バインダー層形成作業と機
能性微粒子散布作業や吹付け作業の連続した作業が可能
で、基材(201)がシートのような長尺物である場合
にも適用することができるが、その反面、機能性微粒子
(203)は散布や吹付けによりバインダー層(20
2)に付着するため、どうしても偏りが生じて機能性微
粒子(103)を基材(101)全体に一様に高密度に
分布させて担持させ難い。
吹付け法は共に、バインダーをコーティングした基材を
層厚調整ロール間を通過させることで、基材に形成され
ているバインダー層の層厚を自在にコントロールするこ
とができるため、図2(c)に示すように、バインダー
層(202)の層厚(t2)を10μm程度に薄く設定
することができるとともに、バインダー層形成作業と機
能性微粒子散布作業や吹付け作業の連続した作業が可能
で、基材(201)がシートのような長尺物である場合
にも適用することができるが、その反面、機能性微粒子
(203)は散布や吹付けによりバインダー層(20
2)に付着するため、どうしても偏りが生じて機能性微
粒子(103)を基材(101)全体に一様に高密度に
分布させて担持させ難い。
【0011】上記の(d)の静電植毛法は、静電気力に
より機能性微粒子を基材に担持させるので、上記の
(a)〜(c)に比べて機能性微粒子を基材全体に一様
に分布させて担持させることができるが、機能性微粒子
の担持に誘電分極を利用しているため、機能性微粒子の
形状が細長いものに限られ、汎用性に乏しい。また、設
備が大掛かりになって設備費用が嵩む。
より機能性微粒子を基材に担持させるので、上記の
(a)〜(c)に比べて機能性微粒子を基材全体に一様
に分布させて担持させることができるが、機能性微粒子
の担持に誘電分極を利用しているため、機能性微粒子の
形状が細長いものに限られ、汎用性に乏しい。また、設
備が大掛かりになって設備費用が嵩む。
【0012】上記の(e)の静電粉体塗装法及び(f)
の物理的気相蒸着法も共に、(d)の静電植毛法と同様
に、機能性微粒子を基材全体に一様に分布させて担持さ
せることができるが、設備が大掛かりになって設備費用
が嵩む。特に、(e)の静電粉体塗装法は、帯電させた
機能性微粒子を噴霧するため、機能性微粒子がバインダ
ー層だけでなく処理室の壁面にも付着して取れ難くな
り、回収作業や掃除等がし辛くなる。
の物理的気相蒸着法も共に、(d)の静電植毛法と同様
に、機能性微粒子を基材全体に一様に分布させて担持さ
せることができるが、設備が大掛かりになって設備費用
が嵩む。特に、(e)の静電粉体塗装法は、帯電させた
機能性微粒子を噴霧するため、機能性微粒子がバインダ
ー層だけでなく処理室の壁面にも付着して取れ難くな
り、回収作業や掃除等がし辛くなる。
【0013】この発明はかかる諸点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、機能性微粒子等の
微粒子をその種類を問わずバインダー層に埋もれてしま
うことなくその表面に緻密にかつ整然と無駄なく付着さ
せ、しかも大掛かりな設備を用いることなく効率良く微
粒子を担持したシートを得ることである。
のであり、その目的とするところは、機能性微粒子等の
微粒子をその種類を問わずバインダー層に埋もれてしま
うことなくその表面に緻密にかつ整然と無駄なく付着さ
せ、しかも大掛かりな設備を用いることなく効率良く微
粒子を担持したシートを得ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、微粒子(4)をベースシート(2)の
バインダー層(3)に付着させる直前に帯電させること
を特徴とする。
め、この発明は、微粒子(4)をベースシート(2)の
バインダー層(3)に付着させる直前に帯電させること
を特徴とする。
【0015】具体的には、この発明は、微粒子(4)が
ベースシート(2)にバインダー層(3)を介して担持
された微粒子担持シート(1)の製造方法及びこの微粒
子担持シート(1)を製造する微粒子担持シート製造装
置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
ベースシート(2)にバインダー層(3)を介して担持
された微粒子担持シート(1)の製造方法及びこの微粒
子担持シート(1)を製造する微粒子担持シート製造装
置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0016】すなわち、請求項1に記載の発明は、微粒
子(4)がベースシート(2)にバインダー層(3)を
介して担持された微粒子担持シート(1)を製造する微
粒子担持シート(1)の製造方法であって、ベースシー
ト(2)にバインダー層(3)をコーティングにより形
成し、次いで、上記バインダー層(3)が形成されたベ
ースシート(2)を連続して移動させ、微粒子担持手段
(13)がベースシート(2)との間に形成する電界領
域(23)を通過させる一方、微粒子供給手段(12)
から微粒子(4)を上記微粒子担持手段(13)の電界
領域(23)に気流の流れにより分散させながら供給し
て単極性に帯電させ、当該帯電微粒子(4)を静電気力
により微粒子層(24)としてバインダー層(3)に付
着させてベースシート(2)に担持させ、上記微粒子層
(24)の最外層の微粒子(4)が上記バインダ層
(3)に埋没することなくその形状の一部が当該バイン
ダー層(3)から露出した微粒子担持シート(1)を得
ることを特徴とする。
子(4)がベースシート(2)にバインダー層(3)を
介して担持された微粒子担持シート(1)を製造する微
粒子担持シート(1)の製造方法であって、ベースシー
ト(2)にバインダー層(3)をコーティングにより形
成し、次いで、上記バインダー層(3)が形成されたベ
ースシート(2)を連続して移動させ、微粒子担持手段
(13)がベースシート(2)との間に形成する電界領
域(23)を通過させる一方、微粒子供給手段(12)
から微粒子(4)を上記微粒子担持手段(13)の電界
領域(23)に気流の流れにより分散させながら供給し
て単極性に帯電させ、当該帯電微粒子(4)を静電気力
により微粒子層(24)としてバインダー層(3)に付
着させてベースシート(2)に担持させ、上記微粒子層
(24)の最外層の微粒子(4)が上記バインダ層
(3)に埋没することなくその形状の一部が当該バイン
ダー層(3)から露出した微粒子担持シート(1)を得
ることを特徴とする。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、微粒子(4)は、機能性微粒子である
ことを特徴とする。
の発明において、微粒子(4)は、機能性微粒子である
ことを特徴とする。
【0018】上記の構成により、請求項1に記載の発明
では、微粒子層(24)の最外層の微粒子(4)が、静
電気力の吸引作用によりバインダー層(3)に埋もれて
しまうことなく露出した状態で高密度にかつ整然と並ん
で無駄なく付着し、微粒子(4)のバインダー層(3)
からの露出部分が多くなって、微粒子(4)の本来的に
有する機能が十分に発揮される。
では、微粒子層(24)の最外層の微粒子(4)が、静
電気力の吸引作用によりバインダー層(3)に埋もれて
しまうことなく露出した状態で高密度にかつ整然と並ん
で無駄なく付着し、微粒子(4)のバインダー層(3)
からの露出部分が多くなって、微粒子(4)の本来的に
有する機能が十分に発揮される。
【0019】特に、バインダー層(3)の層厚(T)が
コーティング法により薄くかつ均一に形成され、その分
だけ材料費が掛からず、微粒子担持シート(1)が安価
に作られる。
コーティング法により薄くかつ均一に形成され、その分
だけ材料費が掛からず、微粒子担持シート(1)が安価
に作られる。
【0020】さらに、ディッピング法のようにスラリー
を低粘度にしなくてよいので、単位面積当たりの微粒子
(4)の付着量が確保される。
を低粘度にしなくてよいので、単位面積当たりの微粒子
(4)の付着量が確保される。
【0021】また、ベースシート(2)にバインダー層
(3)を形成した後、これに引き続いてバインダー層
(3)に微粒子(4)を付着させることから、バインダ
ー層形成作業と微粒子担持作業とが途切れることなく連
続して行われ、生産効率が良くなる。
(3)を形成した後、これに引き続いてバインダー層
(3)に微粒子(4)を付着させることから、バインダ
ー層形成作業と微粒子担持作業とが途切れることなく連
続して行われ、生産効率が良くなる。
【0022】加えて、静電気力を利用して微粒子(4)
をベースシート(2)に担持させているとはいっても、
静電植毛法とは異なり微粒子(4)を単極性に帯電させ
ているので、微粒子(4)が静電植毛法の如き細長い形
状のものに限られず、その種類を問わず汎用性に優れた
ものとなり、しかも、静電植毛法、静電粉体塗装法及び
物理的気相蒸着法で必要とした大掛かりな設備がいら
ず、経費があまり掛からない。
をベースシート(2)に担持させているとはいっても、
静電植毛法とは異なり微粒子(4)を単極性に帯電させ
ているので、微粒子(4)が静電植毛法の如き細長い形
状のものに限られず、その種類を問わず汎用性に優れた
ものとなり、しかも、静電植毛法、静電粉体塗装法及び
物理的気相蒸着法で必要とした大掛かりな設備がいら
ず、経費があまり掛からない。
【0023】さらにまた、微粒子(4)は電界領域(2
3)に供給されるまで帯電しておらず、電界領域(2
3)に供給されると同時に、つまりバインダー層(3)
に付着する直前に帯電させることから、電界領域(2
3)に入っていない微粒子(4)があっても、この微粒
子(4)は帯電しておらず、静電粉体塗装法の如き帯電
させた微粒子(4)を噴霧することにより微粒子(4)
が処理室壁面に付着して取れ難くなるといった不具合が
なくなり、回収作業や掃除等が容易に行われる。
3)に供給されるまで帯電しておらず、電界領域(2
3)に供給されると同時に、つまりバインダー層(3)
に付着する直前に帯電させることから、電界領域(2
3)に入っていない微粒子(4)があっても、この微粒
子(4)は帯電しておらず、静電粉体塗装法の如き帯電
させた微粒子(4)を噴霧することにより微粒子(4)
が処理室壁面に付着して取れ難くなるといった不具合が
なくなり、回収作業や掃除等が容易に行われる。
【0024】請求項2に記載の発明では、機能性微粒子
(4)の機能が妨げられることなく効果的に発揮され
る。
(4)の機能が妨げられることなく効果的に発揮され
る。
【0025】請求項3に記載の発明は、微粒子(4)が
ベースシート(2)にバインダー層(3)を介して担持
された微粒子担持シート(1)の微粒子担持シート製造
装置であって、ベースシート(2)にバインダー層
(3)をコーティングにより形成するバインダー層形成
手段(11)と、上記バインダー層形成手段(11)の
シート移動方向下流側に設けられた微粒子供給手段(1
2)と、上記微粒子供給手段(12)に隣設され、連続
して移動するベースシート(2)との間に電圧を印加し
て電界を形成し、上記ベースシート(2)が当該電界領
域(23)を連続して通過する過程で、上記微粒子供給
手段(12)から電界領域(23)に気流の流れにより
分散させながら供給された微粒子(4)を単極性に帯電
させ、当該帯電微粒子(4)を静電気力により微粒子層
(24)としてバインダー層(3)に付着させてベース
シート(2)に担持させ、上記微粒子層(24)の最外
層の微粒子(4)が上記バインダー層(3)に埋没する
ことなくその形状の一部が当該バインダー層(3)から
露出した微粒子担持シート(1)とする微粒子担持手段
(13)とを備えていることを特徴とする。
ベースシート(2)にバインダー層(3)を介して担持
された微粒子担持シート(1)の微粒子担持シート製造
装置であって、ベースシート(2)にバインダー層
(3)をコーティングにより形成するバインダー層形成
手段(11)と、上記バインダー層形成手段(11)の
シート移動方向下流側に設けられた微粒子供給手段(1
2)と、上記微粒子供給手段(12)に隣設され、連続
して移動するベースシート(2)との間に電圧を印加し
て電界を形成し、上記ベースシート(2)が当該電界領
域(23)を連続して通過する過程で、上記微粒子供給
手段(12)から電界領域(23)に気流の流れにより
分散させながら供給された微粒子(4)を単極性に帯電
させ、当該帯電微粒子(4)を静電気力により微粒子層
(24)としてバインダー層(3)に付着させてベース
シート(2)に担持させ、上記微粒子層(24)の最外
層の微粒子(4)が上記バインダー層(3)に埋没する
ことなくその形状の一部が当該バインダー層(3)から
露出した微粒子担持シート(1)とする微粒子担持手段
(13)とを備えていることを特徴とする。
【0026】上記の構成により、請求項3に記載の発明
では、微粒子担持シート(1)を得るための装置の構造
が具体化される。
では、微粒子担持シート(1)を得るための装置の構造
が具体化される。
【0027】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、微粒子担持手段(13)は、ベースシ
ート(2)のシート面に対して所定間隔をあけて平行に
配置された電極棒(20)と、上記電極棒(20)とベ
ースシート(2)との間に電圧を印加する電源(21)
とを備えていることを特徴とする。
の発明において、微粒子担持手段(13)は、ベースシ
ート(2)のシート面に対して所定間隔をあけて平行に
配置された電極棒(20)と、上記電極棒(20)とベ
ースシート(2)との間に電圧を印加する電源(21)
とを備えていることを特徴とする。
【0028】上記の構成により、請求項4に記載の発明
では、微粒子担持手段(13)の構成が具体化される。
これによれば、電極棒(20)の棒形状により平板電極
の場合に比べて平行度が容易に得られ、強電界が安定し
て得られるため、微粒子(4)が精度良く担持される。
では、微粒子担持手段(13)の構成が具体化される。
これによれば、電極棒(20)の棒形状により平板電極
の場合に比べて平行度が容易に得られ、強電界が安定し
て得られるため、微粒子(4)が精度良く担持される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
いて図面に基づいて説明する。
【0030】図2(a)はこの発明の実施の形態に係る
微粒子担持シート(1)の断面構造を模式的に示す。こ
の微粒子担持シート(1)は、例えばアルミニウム合金
等からなるベースシート(2)を備え、このベースシー
ト(2)上には、層厚(T)が10μm程度のバインダ
ー層(3)が形成されている。また、このバインダー層
(3)には、粒径が2〜10μmである機能性微粒子
(4)が付着しており、これにより、機能性微粒子
(4)がベースシート(2)にバインダー層(3)を介
して担持されて微粒子担持シート(1)を構成してい
る。
微粒子担持シート(1)の断面構造を模式的に示す。こ
の微粒子担持シート(1)は、例えばアルミニウム合金
等からなるベースシート(2)を備え、このベースシー
ト(2)上には、層厚(T)が10μm程度のバインダ
ー層(3)が形成されている。また、このバインダー層
(3)には、粒径が2〜10μmである機能性微粒子
(4)が付着しており、これにより、機能性微粒子
(4)がベースシート(2)にバインダー層(3)を介
して担持されて微粒子担持シート(1)を構成してい
る。
【0031】上記バインダー層(3)を構成するバイン
ダーとしては、例えばコロイダルシリカ等の無機バイン
ダー、有機バインダー、熱可塑性樹脂接着剤、熱硬化性
樹脂接着剤、水性又は有機溶媒性のエマルジョン系接着
剤、溶剤系接着剤、天然ゴム系接着剤、合成ゴム系接着
剤、シリコーンゴム系接着剤等が挙げられるが、使用さ
れるベースシート(2)及び機能性微粒子(4)の種類
に応じて適宜選択すればよい。
ダーとしては、例えばコロイダルシリカ等の無機バイン
ダー、有機バインダー、熱可塑性樹脂接着剤、熱硬化性
樹脂接着剤、水性又は有機溶媒性のエマルジョン系接着
剤、溶剤系接着剤、天然ゴム系接着剤、合成ゴム系接着
剤、シリコーンゴム系接着剤等が挙げられるが、使用さ
れるベースシート(2)及び機能性微粒子(4)の種類
に応じて適宜選択すればよい。
【0032】上記機能性微粒子(4)は、後述する製造
方法のところで詳述するが、上記ベースシート(2)が
連続して通過する電界領域(23)に供給されて単極性
に帯電し、静電気力により整然と並んだ状態で、かつ上
記ベースシート(2)全体を満遍なく高密度に覆った状
態で3層の微粒子層(24)となってバインダー層
(3)に付着してベースシート(2)に担持され、上記
微粒子層(24)の最外層の微粒子(4)は、上記バイ
ンダー層(3)に埋没することなくその形状の一部を当
該バインダー層(3)から露出させている。
方法のところで詳述するが、上記ベースシート(2)が
連続して通過する電界領域(23)に供給されて単極性
に帯電し、静電気力により整然と並んだ状態で、かつ上
記ベースシート(2)全体を満遍なく高密度に覆った状
態で3層の微粒子層(24)となってバインダー層
(3)に付着してベースシート(2)に担持され、上記
微粒子層(24)の最外層の微粒子(4)は、上記バイ
ンダー層(3)に埋没することなくその形状の一部を当
該バインダー層(3)から露出させている。
【0033】これにより、機能性微粒子(4)のバイン
ダー層(3)からの露出部分を多く確保することがで
き、機能性微粒子(4)の本来的に有する機能を十分に
発揮させることができる。
ダー層(3)からの露出部分を多く確保することがで
き、機能性微粒子(4)の本来的に有する機能を十分に
発揮させることができる。
【0034】上記機能性微粒子(4)としては、除湿,
加湿,脱臭,有害ガス除去等の諸機能を発揮するゼオラ
イト、殺菌,芳香,有用成分付加等の諸機能を発揮する
マイクロカプセル、酸化することにより脱臭,殺菌,抗
菌,防虫,防藻等の諸機能を発揮する光触媒、その他、
磁性体、高誘電体、熱伝導体、ダイヤモンドパウダ、蓄
光体等が挙げられる。これらは単一に用いるだけでな
く、複合的に用いることもできる。なお、以下に挙げる
機能性微粒子(4)の具体例は例示に過ぎず、これらの
ものに限定されるものではなく、あらゆる産業分野で要
求される特殊な機能を発揮することができる微粒子であ
れば、特にその種類を問わず用いることができるもので
ある。
加湿,脱臭,有害ガス除去等の諸機能を発揮するゼオラ
イト、殺菌,芳香,有用成分付加等の諸機能を発揮する
マイクロカプセル、酸化することにより脱臭,殺菌,抗
菌,防虫,防藻等の諸機能を発揮する光触媒、その他、
磁性体、高誘電体、熱伝導体、ダイヤモンドパウダ、蓄
光体等が挙げられる。これらは単一に用いるだけでな
く、複合的に用いることもできる。なお、以下に挙げる
機能性微粒子(4)の具体例は例示に過ぎず、これらの
ものに限定されるものではなく、あらゆる産業分野で要
求される特殊な機能を発揮することができる微粒子であ
れば、特にその種類を問わず用いることができるもので
ある。
【0035】上記マイクロカプセルとしては、例えば、
カニ殻やエビ殻に多く含まれる天然多糖で抗菌、抗カビ
性を備えるキトサンをマイクロカプセルとしたもの、そ
の他、殺菌、制菌等の作用をなす有効成分をマイクロカ
プセルとしたもの等である。
カニ殻やエビ殻に多く含まれる天然多糖で抗菌、抗カビ
性を備えるキトサンをマイクロカプセルとしたもの、そ
の他、殺菌、制菌等の作用をなす有効成分をマイクロカ
プセルとしたもの等である。
【0036】上記光触媒としては、例えば、TiO2、
CdS、CdSe、WO3、Fe2O3、SrTiO3、Z
nO、ZnO2、RuO2、Cs3Sb、InAs、In
Sb、GaAs等であり、さらには、これらをベースに
白金等の金属を担持したものである。
CdS、CdSe、WO3、Fe2O3、SrTiO3、Z
nO、ZnO2、RuO2、Cs3Sb、InAs、In
Sb、GaAs等であり、さらには、これらをベースに
白金等の金属を担持したものである。
【0037】上記磁性体としては、例えば、CrO2、
Fe2O3、Feメタル粉、バリウムフェライト粉Co置
換体等である。
Fe2O3、Feメタル粉、バリウムフェライト粉Co置
換体等である。
【0038】上記高誘電体としては、例えば、BaTi
O3にLa、Zr、Sr等を加えたセラミックスであ
る。
O3にLa、Zr、Sr等を加えたセラミックスであ
る。
【0039】上記熱伝導体としては、例えば、SiC
(炭化ケイ素)等のセラミックスである。
(炭化ケイ素)等のセラミックスである。
【0040】上記ダイヤモンドパウダとしては、例え
ば、天然、人造を問わず、ダイヤモンドCのパウダであ
る。
ば、天然、人造を問わず、ダイヤモンドCのパウダであ
る。
【0041】上記蓄光体としては、例えば、MAl2O4
で表される化合物で、Mは、カルシウム、ストロンチウ
ム、バリウムからなる群から選ばれる少なくとも1つ以
上の金属元素(場合によっては、さらにマグネシウムを
添加した複数の金属元素)からなる化合物を母結晶に
し、これに賦活剤としてユウロピウムを、Mで表す金属
元素に対するモル%で所定量添加し、さらに、共賦活剤
としてランセン、セリウム、プラセオジウム等をMで表
す金属元素に対するモル%で所定量添加した蓄光体(特
開平7−11250号公報参照)や、ZnS:Cu(硫
化亜鉛系蓄光体)、CaS:Bi、CaSrS:Bi等
である。
で表される化合物で、Mは、カルシウム、ストロンチウ
ム、バリウムからなる群から選ばれる少なくとも1つ以
上の金属元素(場合によっては、さらにマグネシウムを
添加した複数の金属元素)からなる化合物を母結晶に
し、これに賦活剤としてユウロピウムを、Mで表す金属
元素に対するモル%で所定量添加し、さらに、共賦活剤
としてランセン、セリウム、プラセオジウム等をMで表
す金属元素に対するモル%で所定量添加した蓄光体(特
開平7−11250号公報参照)や、ZnS:Cu(硫
化亜鉛系蓄光体)、CaS:Bi、CaSrS:Bi等
である。
【0042】次に、上述の如く構成された微粒子担持シ
ート(1)を製造する微粒子担持シート製造装置の一例
を図1に基づいて説明する。
ート(1)を製造する微粒子担持シート製造装置の一例
を図1に基づいて説明する。
【0043】図1に示すように、この微粒子担持シート
製造装置は、バインダー層形成手段としてのバインダー
塗布装置部(11)と、このバインダー塗布装置部(1
1)のシート移動方向下流側(図1右側)に配置された
微粒子供給手段としての微粒子供給装置(12)と、こ
の微粒子供給装置(12)に隣設された微粒子担持手段
としての微粒子担持装置(13)とに大別される。
製造装置は、バインダー層形成手段としてのバインダー
塗布装置部(11)と、このバインダー塗布装置部(1
1)のシート移動方向下流側(図1右側)に配置された
微粒子供給手段としての微粒子供給装置(12)と、こ
の微粒子供給装置(12)に隣設された微粒子担持手段
としての微粒子担持装置(13)とに大別される。
【0044】上記バインダー塗布装置部(11)は、バ
インダー(3′)が貯留されたバインダー槽(14)
と、このバインダー槽(14)のシート移動方向下流側
(図1右側)に回転自在に配置された上下一対の層厚調
整ロール(15)とで構成されている。上記バインダー
槽(14)には、4本のガイドロール(16)が回転自
在に2本ずつ上下に配置され、そのうち下側の2本のガ
イドロール(16)はバインダー槽(14)内に配置さ
れてバインダー(3′)に浸漬されているとともに、上
側の2本のガイドロール(16)はバインダー槽(1
4)の上方に配置されている。また、上記一対の層厚調
整ロール(15)は、形成しようとするバインダー層
(3)の層厚(T)に応じて互いの間隔を調整可能にな
っている。上記バインダー槽(14)のシート移動方向
上流端(図1左端)には送出しシャフト(17)が、シ
ート移動方向下流端(図1右端)には巻取りシャフト
(18)がそれぞれ配置され、上記送出しシャフト(1
7)にはベースシート(2)がロール状に巻かれて配置
されている。このベースシート(2)は、上記巻取りシ
ャフト(18)を回転駆動することで送り出され、ガイ
ドロール(16)に案内されてバインダー槽(14)内
を通過した後、上記一対の層厚調整ロール(15)間に
導入されるようになっている。上記バインダー槽(1
4)を通過することでベースシート(2)に付着したバ
インダ(3′)は、一対の層厚調整ロール(15)間を
通過する過程で付着量が調整されてコーティングされ、
所定厚みのバインダー層(3)を形成するようになって
いる。なお、本例では、図1でベースシート(2)下面
に付着したバインダー(3′)は図示しないブレード等
により取り除き、ベースシート(2)上面にのみバイン
ダー層(3)を形成している。
インダー(3′)が貯留されたバインダー槽(14)
と、このバインダー槽(14)のシート移動方向下流側
(図1右側)に回転自在に配置された上下一対の層厚調
整ロール(15)とで構成されている。上記バインダー
槽(14)には、4本のガイドロール(16)が回転自
在に2本ずつ上下に配置され、そのうち下側の2本のガ
イドロール(16)はバインダー槽(14)内に配置さ
れてバインダー(3′)に浸漬されているとともに、上
側の2本のガイドロール(16)はバインダー槽(1
4)の上方に配置されている。また、上記一対の層厚調
整ロール(15)は、形成しようとするバインダー層
(3)の層厚(T)に応じて互いの間隔を調整可能にな
っている。上記バインダー槽(14)のシート移動方向
上流端(図1左端)には送出しシャフト(17)が、シ
ート移動方向下流端(図1右端)には巻取りシャフト
(18)がそれぞれ配置され、上記送出しシャフト(1
7)にはベースシート(2)がロール状に巻かれて配置
されている。このベースシート(2)は、上記巻取りシ
ャフト(18)を回転駆動することで送り出され、ガイ
ドロール(16)に案内されてバインダー槽(14)内
を通過した後、上記一対の層厚調整ロール(15)間に
導入されるようになっている。上記バインダー槽(1
4)を通過することでベースシート(2)に付着したバ
インダ(3′)は、一対の層厚調整ロール(15)間を
通過する過程で付着量が調整されてコーティングされ、
所定厚みのバインダー層(3)を形成するようになって
いる。なお、本例では、図1でベースシート(2)下面
に付着したバインダー(3′)は図示しないブレード等
により取り除き、ベースシート(2)上面にのみバイン
ダー層(3)を形成している。
【0045】上記微粒子供給装置(12)は、機能性微
粒子(4)が貯留されたホッパー(19)を備え、この
ホッパー(19)内の機能性微粒子(4)を気流の流れ
により分散させながら供給口(19a)から後述する電
界領域(23)に供給するようになっている。
粒子(4)が貯留されたホッパー(19)を備え、この
ホッパー(19)内の機能性微粒子(4)を気流の流れ
により分散させながら供給口(19a)から後述する電
界領域(23)に供給するようになっている。
【0046】上記微粒子担持装置(13)は、ベースシ
ート(2)上方にそのシート面に対して所定間隔(例え
ば100mm)をあけて平行に配置された電極棒(2
0)を備え、この電極棒(20)には電源(21)のプ
ラス電極が接続され、マイナス電極は上記ベースシート
(2)に接続され、当該ベースシート(2)はアースさ
れている。そして、上記送出しシャフト(17)から送
り出されて複数本のガイドロール(22)に案内されな
がら連続して移動するベースシート(2)と、上記電極
棒(20)との間に電圧(例えば5〜10kV)を印加
して電界を形成するようになっている。図1中、符号
(23)で示す領域が電界領域である。
ート(2)上方にそのシート面に対して所定間隔(例え
ば100mm)をあけて平行に配置された電極棒(2
0)を備え、この電極棒(20)には電源(21)のプ
ラス電極が接続され、マイナス電極は上記ベースシート
(2)に接続され、当該ベースシート(2)はアースさ
れている。そして、上記送出しシャフト(17)から送
り出されて複数本のガイドロール(22)に案内されな
がら連続して移動するベースシート(2)と、上記電極
棒(20)との間に電圧(例えば5〜10kV)を印加
して電界を形成するようになっている。図1中、符号
(23)で示す領域が電界領域である。
【0047】そして、上記ベースシート(2)が当該電
界領域(23)を連続して通過する過程で、上記微粒子
供給装置(12)から電界領域(23)に供給された機
能性微粒子(4)を単極性に帯電させ、当該帯電微粒子
(4)を静電気力により整然と並んだ状態で、かつ上記
ベースシート(2)全体を満遍なく高密度に覆った状態
で3層の微粒子層(24)としてバインダー層(3)に
付着させてベースシート(2)に担持させ、上記微粒子
層(24)の最外層の機能性微粒子(4)が上記バイン
ダー層(3)に埋没することなくその形状の一部が当該
バインダー層(3)から露出した微粒子担持シート
(1)とするようになっている。
界領域(23)を連続して通過する過程で、上記微粒子
供給装置(12)から電界領域(23)に供給された機
能性微粒子(4)を単極性に帯電させ、当該帯電微粒子
(4)を静電気力により整然と並んだ状態で、かつ上記
ベースシート(2)全体を満遍なく高密度に覆った状態
で3層の微粒子層(24)としてバインダー層(3)に
付着させてベースシート(2)に担持させ、上記微粒子
層(24)の最外層の機能性微粒子(4)が上記バイン
ダー層(3)に埋没することなくその形状の一部が当該
バインダー層(3)から露出した微粒子担持シート
(1)とするようになっている。
【0048】上記微粒子担持装置(13)のシート移動
方向下流側(図1右側)には、乾燥室(25)が配置さ
れ、微粒子担持装置(13)で機能性微粒子(4)がバ
インダ層(3)に付着したベースシート(2)を乾燥室
(25)に導入することで、上記バインダ層(3)を乾
燥させて機能性微粒子(4)がベースシート(2)にバ
インダー層(3)を介して担持された微粒子担持シート
(1)とし、この微粒子担持シート(1)を巻取りシャ
フト(18)に巻き取るようになっている。
方向下流側(図1右側)には、乾燥室(25)が配置さ
れ、微粒子担持装置(13)で機能性微粒子(4)がバ
インダ層(3)に付着したベースシート(2)を乾燥室
(25)に導入することで、上記バインダ層(3)を乾
燥させて機能性微粒子(4)がベースシート(2)にバ
インダー層(3)を介して担持された微粒子担持シート
(1)とし、この微粒子担持シート(1)を巻取りシャ
フト(18)に巻き取るようになっている。
【0049】次に、上述の如く構成された微粒子担持シ
ート製造装置により微粒子担持シート(1)を製造する
要領を図1に基づき説明する。
ート製造装置により微粒子担持シート(1)を製造する
要領を図1に基づき説明する。
【0050】まず、巻取りシャフト(18)を回転駆動
させ、送出しシャフト(17)にロール状に巻き付けら
れたベースシート(2)を所定のスピードで送り出す。
これにより、ベースシート(2)がガイドロール(1
6)に案内されてバインダー槽(14)を通過し、ベー
スシート(2)表面にバインダー(3′)が付着する。
させ、送出しシャフト(17)にロール状に巻き付けら
れたベースシート(2)を所定のスピードで送り出す。
これにより、ベースシート(2)がガイドロール(1
6)に案内されてバインダー槽(14)を通過し、ベー
スシート(2)表面にバインダー(3′)が付着する。
【0051】次いで、バインダー(3′)が付着したベ
ースシート(2)が連続してシート移動方向下流側(図
1右側)に移動し、上下一対の層厚調整ロール(15)
間を通過する。これにより、上記バインダー(3′)の
付着量が調整されてコーティングされ、所定厚みのバイ
ンダー層(3)をコーティングによりベースシート
(2)に形成する。
ースシート(2)が連続してシート移動方向下流側(図
1右側)に移動し、上下一対の層厚調整ロール(15)
間を通過する。これにより、上記バインダー(3′)の
付着量が調整されてコーティングされ、所定厚みのバイ
ンダー層(3)をコーティングによりベースシート
(2)に形成する。
【0052】その後、バインダー層(3)が形成された
ベースシート(2)がガイドロール(22)に案内され
て連続してシート移動方向下流側(図1右側)に移動
し、微粒子担持装置(13)を通過する。微粒子担持装
置(13)では、電源(21)をONして電圧を印加し
ており、電極棒(20)とベースシート(2)との間に
電界領域(23)を形成している。また、この電界領域
(23)には、機能性微粒子(4)が微粒子供給装置
(12)から連続して一定量供給されており、この機能
性微粒子(4)が電界領域(23)に入って単極性に帯
電する。したがって、上記ベースシート(2)が電界領
域(23)を通過する過程で、上記帯電微粒子(4)が
静電気力によりベースシート(2)のバインダー層
(3)に引き寄せられる。これにより、機能性微粒子
(4)が整然と並んだ状態で、かつ上記ベースシート
(2)全体を満遍なく高密度に覆った状態で3層の微粒
子層(24)としてバインダー層(3)に付着してベー
スシート(2)に担持され、上記微粒子層(24)の最
外層の機能性微粒子(4)が上記バインダー層(3)に
埋没することなくその形状の一部が当該バインダー層
(3)から露出した微粒子担持シート(1)が得られる
(図2(a)参照)。
ベースシート(2)がガイドロール(22)に案内され
て連続してシート移動方向下流側(図1右側)に移動
し、微粒子担持装置(13)を通過する。微粒子担持装
置(13)では、電源(21)をONして電圧を印加し
ており、電極棒(20)とベースシート(2)との間に
電界領域(23)を形成している。また、この電界領域
(23)には、機能性微粒子(4)が微粒子供給装置
(12)から連続して一定量供給されており、この機能
性微粒子(4)が電界領域(23)に入って単極性に帯
電する。したがって、上記ベースシート(2)が電界領
域(23)を通過する過程で、上記帯電微粒子(4)が
静電気力によりベースシート(2)のバインダー層
(3)に引き寄せられる。これにより、機能性微粒子
(4)が整然と並んだ状態で、かつ上記ベースシート
(2)全体を満遍なく高密度に覆った状態で3層の微粒
子層(24)としてバインダー層(3)に付着してベー
スシート(2)に担持され、上記微粒子層(24)の最
外層の機能性微粒子(4)が上記バインダー層(3)に
埋没することなくその形状の一部が当該バインダー層
(3)から露出した微粒子担持シート(1)が得られる
(図2(a)参照)。
【0053】しかる後、微粒子担持シート(1)が乾燥
室(25)を連続して移動してバインダー層(3)が乾
燥され、その後、巻取りシャフト(18)に巻き取られ
て一連の作業が終了する。
室(25)を連続して移動してバインダー層(3)が乾
燥され、その後、巻取りシャフト(18)に巻き取られ
て一連の作業が終了する。
【0054】このようにして得られる微粒子担持シート
(1)では、バインダー層(3)をコーティングにより
形成していることから、その層厚(T)を薄くかつ均一
に高密度に形成することができ、その分だけ材料費を削
減して微粒子担持シート(1)を安価に作ることができ
る。
(1)では、バインダー層(3)をコーティングにより
形成していることから、その層厚(T)を薄くかつ均一
に高密度に形成することができ、その分だけ材料費を削
減して微粒子担持シート(1)を安価に作ることができ
る。
【0055】さらに、ディッピング法のようにスラリー
を低粘度にしなくてよいので、一定面積に対して機能性
微粒子(4)を高密度に付着させることができる。
を低粘度にしなくてよいので、一定面積に対して機能性
微粒子(4)を高密度に付着させることができる。
【0056】また、ベースシート(2)にバインダー層
(3)を形成した後、これに引き続いて途切れることな
く連続してバインダー層(3)に機能性微粒子(4)を
付着させているので、効率良く微粒子担持シート(1)
を生産することができる。
(3)を形成した後、これに引き続いて途切れることな
く連続してバインダー層(3)に機能性微粒子(4)を
付着させているので、効率良く微粒子担持シート(1)
を生産することができる。
【0057】加えて、機能性微粒子(4)を単極性に帯
電させて静電気力を利用してベースシート(2)に担持
させているので、誘電分極させる静電植毛法の如き機能
性微粒子(4)の形状に制限を受けず、その種類を問わ
ず用いることができて汎用性に優れ、しかも、静電植毛
法、静電粉体塗装法及び物理的気相蒸着法の如き大掛か
りな設備を用いずに簡易な装置で膨大な設備投資をなく
すことができる。
電させて静電気力を利用してベースシート(2)に担持
させているので、誘電分極させる静電植毛法の如き機能
性微粒子(4)の形状に制限を受けず、その種類を問わ
ず用いることができて汎用性に優れ、しかも、静電植毛
法、静電粉体塗装法及び物理的気相蒸着法の如き大掛か
りな設備を用いずに簡易な装置で膨大な設備投資をなく
すことができる。
【0058】さらにまた、機能性微粒子(4)を電界領
域(23)に供給することで帯電させるので、電界領域
(23)に入っていない機能性微粒子(4)は帯電して
いないため、帯電させた機能性微粒子(4)を噴霧する
静電粉体塗装法の如き機能性微粒子(4)の処理室壁面
への付着をなくすことができ、回収作業や掃除等の際に
取扱いを容易にすることができる。
域(23)に供給することで帯電させるので、電界領域
(23)に入っていない機能性微粒子(4)は帯電して
いないため、帯電させた機能性微粒子(4)を噴霧する
静電粉体塗装法の如き機能性微粒子(4)の処理室壁面
への付着をなくすことができ、回収作業や掃除等の際に
取扱いを容易にすることができる。
【0059】また、電界を形成する一方の電極として電
極棒(20)を採用しているので、その棒形状により電
極が平板である場合に比べて平行度を容易に得ることが
でき、安定した強電界により機能性微粒子(4)を精度
良くバインダー層(3)に付着させることができる。
極棒(20)を採用しているので、その棒形状により電
極が平板である場合に比べて平行度を容易に得ることが
でき、安定した強電界により機能性微粒子(4)を精度
良くバインダー層(3)に付着させることができる。
【0060】このようにして製造された微粒子担持シー
ト(1)は、図3(a)に示すような円板状のハニカム
ロータや、図3(b)に示すような直方体のハニカムコ
ア材等のハニカム構造体(A)に加工される。これらハ
ニカム構造体(A)は、図3(c)に示すように、上記
微粒子担持シート(1)をコルゲート加工して形成され
た波形シート(1a)と、上記微粒子担持シート(1)
のフラットシート(1b)とを交互に積層して構成さ
れ、空気浄化装置、除加湿装置あるいは熱交換器等を製
作するために用いられる。
ト(1)は、図3(a)に示すような円板状のハニカム
ロータや、図3(b)に示すような直方体のハニカムコ
ア材等のハニカム構造体(A)に加工される。これらハ
ニカム構造体(A)は、図3(c)に示すように、上記
微粒子担持シート(1)をコルゲート加工して形成され
た波形シート(1a)と、上記微粒子担持シート(1)
のフラットシート(1b)とを交互に積層して構成さ
れ、空気浄化装置、除加湿装置あるいは熱交換器等を製
作するために用いられる。
【0061】なお、上記の実施の形態では、ベースシー
ト(2)の片面に機能性微粒子(4)を担持させたが、
電極棒(20)をベースシート(2)の下側にも配置し
てベースシート(2)の両面に機能性微粒子(4)を担
持させるようにしてもよい。
ト(2)の片面に機能性微粒子(4)を担持させたが、
電極棒(20)をベースシート(2)の下側にも配置し
てベースシート(2)の両面に機能性微粒子(4)を担
持させるようにしてもよい。
【0062】また、上記の実施の形態では、ベースシー
ト(2)を一方の電極として電極棒(20)との間に電
界を形成したが、ベースシート(2)がセラミックス紙
等のように誘電率の低いものである場合には、ベースシ
ート(2)の下面に電極板を配置して電界を形成するよ
うにすればよい。
ト(2)を一方の電極として電極棒(20)との間に電
界を形成したが、ベースシート(2)がセラミックス紙
等のように誘電率の低いものである場合には、ベースシ
ート(2)の下面に電極板を配置して電界を形成するよ
うにすればよい。
【0063】さらに、上記の実施の形態では、微粒子層
(24)が3層である場合を示したが、機能性微粒子
(4)の粒径や用途目的に応じて1層又は2層でもよ
く、あるいは4層以上であってもよい。
(24)が3層である場合を示したが、機能性微粒子
(4)の粒径や用途目的に応じて1層又は2層でもよ
く、あるいは4層以上であってもよい。
【0064】さらにまた、上記の実施の形態では、微粒
子が機能性を有する場合を対象に説明したが、特別な機
能を有しない微粒子にも同様に適用することができるも
のである。
子が機能性を有する場合を対象に説明したが、特別な機
能を有しない微粒子にも同様に適用することができるも
のである。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜4に係
る発明によれば、機能性微粒子等の微粒子(4)をベー
スシート(2)が連続して通過する電界領域(23)に
供給して単極性に帯電させ、静電気力により整然と並ん
だ状態で、かつ上記ベースシート(2)全体を満遍なく
高密度に覆った状態で1層又は2層以上の微粒子層(2
4)としてバインダー層(3)に付着させてベースシー
ト(2)に担持させ、上記微粒子層(24)の最外層の
微粒子(4)を、上記バインダー層(3)に埋没するこ
となくその形状の一部を当該バインダー層(3)から露
出させているので、微粒子(4)が機能性微粒子である
場合にその機能を十分に発揮させることができる。
る発明によれば、機能性微粒子等の微粒子(4)をベー
スシート(2)が連続して通過する電界領域(23)に
供給して単極性に帯電させ、静電気力により整然と並ん
だ状態で、かつ上記ベースシート(2)全体を満遍なく
高密度に覆った状態で1層又は2層以上の微粒子層(2
4)としてバインダー層(3)に付着させてベースシー
ト(2)に担持させ、上記微粒子層(24)の最外層の
微粒子(4)を、上記バインダー層(3)に埋没するこ
となくその形状の一部を当該バインダー層(3)から露
出させているので、微粒子(4)が機能性微粒子である
場合にその機能を十分に発揮させることができる。
【0066】特に、請求項1に係る発明によれば、バイ
ンダー層(3)の層厚(T)をコーティング法により薄
くかつ均一に形成することができるので、材料費を掛け
ずに安価な微粒子担持シート(1)を得ることができる
とともに、ディッピング法のようにスラリーを低粘度に
しなくてよいので、微粒子(4)を高密度に付着させる
ことができる。さらに、バインダー層形成作業と微粒子
担持作業とを途切れることなく連続して行うので、効率
良く微粒子担持シート(1)を生産することができる。
加えて、微粒子(4)を誘電分極ではなく単極性に帯電
させているので、静電植毛法の如き粒子形状に制限がな
く、汎用性大なるものにすることができるとともに、静
電植毛法、静電粉体塗装法及び物理的気相蒸着法の如く
設備を大掛かりにすることなく廉価な設備でよい。さら
にまた、電界領域(23)に入った微粒子(4)だけ帯
電させてそれ以外の微粒子(4)を帯電させないので、
静電作用で処理室内壁に付着した微粒子(4)を取り除
くといった煩わしい作業をなくすことができる。
ンダー層(3)の層厚(T)をコーティング法により薄
くかつ均一に形成することができるので、材料費を掛け
ずに安価な微粒子担持シート(1)を得ることができる
とともに、ディッピング法のようにスラリーを低粘度に
しなくてよいので、微粒子(4)を高密度に付着させる
ことができる。さらに、バインダー層形成作業と微粒子
担持作業とを途切れることなく連続して行うので、効率
良く微粒子担持シート(1)を生産することができる。
加えて、微粒子(4)を誘電分極ではなく単極性に帯電
させているので、静電植毛法の如き粒子形状に制限がな
く、汎用性大なるものにすることができるとともに、静
電植毛法、静電粉体塗装法及び物理的気相蒸着法の如く
設備を大掛かりにすることなく廉価な設備でよい。さら
にまた、電界領域(23)に入った微粒子(4)だけ帯
電させてそれ以外の微粒子(4)を帯電させないので、
静電作用で処理室内壁に付着した微粒子(4)を取り除
くといった煩わしい作業をなくすことができる。
【0067】また、請求項4に係る発明によれば、平板
電極に比べて平行度に優れている電極棒(20)を一方
の電極として採用しているので、安定した強電界により
微粒子(4)を精度良く付着させることができる。
電極に比べて平行度に優れている電極棒(20)を一方
の電極として採用しているので、安定した強電界により
微粒子(4)を精度良く付着させることができる。
【図1】この実施の形態に係る微粒子担持シート製造装
置を概略的に示す全体構成図である。
置を概略的に示す全体構成図である。
【図2】(a)はこの実施の形態に係る微粒子担持シー
トの断面構造を模式的に示す図、(b)及び(c)はそ
れぞれ従来例の微粒子担持シートの断面構造を模式的に
示す図である。
トの断面構造を模式的に示す図、(b)及び(c)はそ
れぞれ従来例の微粒子担持シートの断面構造を模式的に
示す図である。
【図3】(a)はハニカム構造体としてのハニカムロー
タ、(b)はハニカム構造体としてのハニカムコア材、
(c)は(a)におけるa1部及び(b)におけるa2
部の拡大図である。
タ、(b)はハニカム構造体としてのハニカムコア材、
(c)は(a)におけるa1部及び(b)におけるa2
部の拡大図である。
1 微粒子担持シート
1a 波形シート
1b フラットシート
2 ベースシート
3 バインダー層
4 機能性微粒子
11 バインダー塗布装置部(バインダー層
形成手段) 12 微粒子供給装置(微粒子供給手段) 13 微粒子担持装置(微粒子担持手段) 20 電極棒 21 電源 23 電界領域 24 微粒子層 A ハニカム構造体
形成手段) 12 微粒子供給装置(微粒子供給手段) 13 微粒子担持装置(微粒子担持手段) 20 電極棒 21 電源 23 電界領域 24 微粒子層 A ハニカム構造体
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平6−246194(JP,A)
特開2001−179865(JP,A)
特開2002−45777(JP,A)
実開 昭54−107637(JP,U)
特公 昭62−19302(JP,B1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B32B 1/00 - 35/00
B05D 1/06
Claims (4)
- 【請求項1】 微粒子(4)がベースシート(2)にバ
インダー層(3)を介して担持された微粒子担持シート
(1)を製造する微粒子担持シート(1)の製造方法で
あって、 ベースシート(2)にバインダー層(3)をコーティン
グにより形成し、 次いで、上記バインダー層(3)が形成されたベースシ
ート(2)を連続して移動させ、微粒子担持手段(1
3)がベースシート(2)との間に形成する電界領域
(23)を通過させる一方、微粒子供給手段(12)か
ら微粒子(4)を上記微粒子担持手段(13)の電界領
域(23)に気流の流れにより分散させながら供給して
単極性に帯電させ、当該帯電微粒子(4)を静電気力に
より微粒子層(24)としてバインダー層(3)に付着
させてベースシート(2)に担持させ、上記微粒子層
(24)の最外層の微粒子(4)が上記バインダ層
(3)に埋没することなくその形状の一部が当該バイン
ダー層(3)から露出した微粒子担持シート(1)を得
ることを特徴とする微粒子担持シートの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の微粒子担持シート(1)
の製造方法において、 微粒子(4)は、機能性微粒子であることを特徴とする
微粒子担持シートの製造方法。 - 【請求項3】 微粒子(4)がベースシート(2)にバ
インダー層(3)を介して担持された微粒子担持シート
(1)の微粒子担持シート製造装置であって、 ベースシート(2)にバインダー層(3)をコーティン
グにより形成するバインダー層形成手段(11)と、 上記バインダー層形成手段(11)のシート移動方向下
流側に設けられた微粒子供給手段(12)と、 上記微粒子供給手段(12)に隣設され、連続して移動
するベースシート(2)との間に電圧を印加して電界を
形成し、上記ベースシート(2)が当該電界領域(2
3)を連続して通過する過程で、上記微粒子供給手段
(12)から電界領域(23)に気流の流れにより分散
させながら供給された微粒子(4)を単極性に帯電さ
せ、当該帯電微粒子(4)を静電気力により微粒子層
(24)としてバインダー層(3)に付着させてベース
シート(2)に担持させ、上記微粒子層(24)の最外
層の微粒子(4)が上記バインダー層(3)に埋没する
ことなくその形状の一部が当該バインダー層(3)から
露出した微粒子担持シート(1)とする微粒子担持手段
(13)とを備えていることを特徴とする微粒子担持シ
ート製造装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の微粒子担持シート製造装
置において、 微粒子担持手段(13)は、ベースシート(2)のシー
ト面に対して所定間隔をあけて平行に配置された電極棒
(20)と、 上記電極棒(20)とベースシート(2)との間に電圧
を印加する電源(21)とを備えていることを特徴とす
る微粒子担持シート製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000304519A JP3509732B2 (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | 微粒子担持シートの製造方法及び微粒子担持シート製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000304519A JP3509732B2 (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | 微粒子担持シートの製造方法及び微粒子担持シート製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002103497A JP2002103497A (ja) | 2002-04-09 |
JP3509732B2 true JP3509732B2 (ja) | 2004-03-22 |
Family
ID=18785555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000304519A Expired - Fee Related JP3509732B2 (ja) | 2000-10-04 | 2000-10-04 | 微粒子担持シートの製造方法及び微粒子担持シート製造装置 |
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JP (1) | JP3509732B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54107637U (ja) * | 1978-01-13 | 1979-07-28 | ||
JPS58132545A (ja) * | 1982-02-02 | 1983-08-06 | 株式会社西部抜研 | 全熱交換器用素材の製造法 |
JPH06246194A (ja) * | 1993-02-22 | 1994-09-06 | Nkk Corp | 金属反射板の製造方法及び装置 |
JP2001179865A (ja) * | 1999-12-28 | 2001-07-03 | Daikin Ind Ltd | 微粒子担持シート、微粒子担持シートの製造方法、微粒子担持シート製造装置及びハニカム構造体 |
JP3712923B2 (ja) * | 2000-08-04 | 2005-11-02 | 株式会社巴川製紙所 | 粉体層積層体の製造方法及びその製造装置 |
-
2000
- 2000-10-04 JP JP2000304519A patent/JP3509732B2/ja not_active Expired - Fee Related
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