JP3509202B2 - 非接触容積測定方法および装置 - Google Patents

非接触容積測定方法および装置

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JP3509202B2
JP3509202B2 JP17373094A JP17373094A JP3509202B2 JP 3509202 B2 JP3509202 B2 JP 3509202B2 JP 17373094 A JP17373094 A JP 17373094A JP 17373094 A JP17373094 A JP 17373094A JP 3509202 B2 JP3509202 B2 JP 3509202B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、測定物表面上に照射さ
れたスリット光をテレビカメラにより撮影されたスリッ
ト画像に基づくスリットデータの各要素間の変位および
変化率から測定物の表面部分を判別するとともに、前記
測定物の表面部分の基準となる基準面を近似する近似式
に基づき前記基準面の傾きおよび位置のずれを求めてス
リット毎の容積を算出し、それを積分して測定物の測定
すべき容積を求めるようにした非接触容積測定方法およ
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の非接触容積測定装置(特開平4−
301707および特開平4−301708)は、図7
に示すように測定物Tの表面部分の基準となる基準面R
の位置および傾きを固定として、測定を行いスリット毎
にその基準面Rからの距離すなわち奥行きを求めてそれ
らを加算し、測定物Tの凹部Cの容積を求めていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の非接触容積
測定装置は、前記測定物Tの基準面Rの位置および傾き
を固定として、測定を行い前記測定物Tの前記凹部Cの
容積を求めるものであるため、前記測定物Tの傾きおよ
び位置、あるいはセンサであるカメラの傾きおよび位置
が変化する場合や、前記基準面Rが曲面である場合に
は、前記測定物Tの前記凹部Cの容積を正確に演算する
ことが出来ないという問題が有った。
【0004】そこで本発明者らは、測定物表面上に照射
されたスリット光をテレビカメラによって撮影されたス
リット画像に基づく3次元座標のスリットデータの各要
素間の変位又は変化率から測定物の基準面を判別すると
ともに、前記測定物の基準面を近似する近似式に基づき
前記基準面の傾きおよび位置のずれを求めて前記測定物
の凹部の容積を求めるという本発明の技術的思想に着眼
し、さらに研究開発を重ねた結果、前記測定物の基準面
に傾きおよび位置のずれが有っても、前記測定物の凹部
の容積を正確に求めることが出来るという目的を達成す
る本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)の非接触容積測定方法は、スリット光源よ
り測定物にスリット光を投射し、測定物表面上のスリッ
ト光をテレビカメラによりスリット画像として取込み、
取り込んだスリット画像をもとに所定座標からの3次
元座標データであるスリットデータの演算を行い、この
スリットデータによりスリット投射位置のスリット毎の
容積を算出し、それを積分して測定すべき容積を求める
非接触容積測定方法において、前記スリットデータの各
要素間の変位又は変化率から測定物の表面部分を判別す
るとともに、前記測定物の判別された表面部分の基準と
なる基準面を、そのスリットデータに基づき近似し、
判別した表面部分と該判別した表面部分の基準となる基
準面とのずれを求めて、前記スリットデータにより前記
スリット投射位置のスリット毎の容積を算出するように
したものである。
【0006】本発明(請求項2に記載の第2発明)の非
接触容積測定方法は、第1発明において、前記スリット
データの各要素間の変位又は変化率の急変により前記測
定物の表面部分を判別するものである。
【0007】本発明(請求項3に記載の第3発明)の非
接触容積測定方法は、前記第1発明において、前記測定
物の判別された表面部分の基準となる基準面の位置およ
び傾きを、そのスリットデータに基づき近似するもので
ある。
【0008】本発明(請求項4に記載の第4発明)の非
接触容積測定方法は、前記第3発明において、前記測定
物の前記基準面を、そのスリットデータより適合する近
似式を探索して近似式により近似するものである。
【0009】本発明(請求項5に記載の第5発明)の非
接触容積測定方法は、前記第4発明において、前記測定
物の前記基準面を近似する近似式に基づき前記基準面の
傾きおよび位置のずれを求め、求めた前記基準面の傾き
および位置のずれにより前記容積演算を補償するもので
ある。
【0010】本発明(請求項6に記載の第6発明)の非
接触容積測定方法は、前記第5発明において、前記測定
物の前記基準面を近似する近似式に基づくデータと取り
込んだ計測データとの差を求めて、求めた差により前記
容積演算を補償するものである。
【0011】本発明(請求項7に記載の第7発明)の非
接触容積測定装置は、測定物を所定方向に所定距離移動
する移動台と、前記測定物にスリット光を照射するスリ
ット光源と、前記スリット光源から照射されたスリット
光が測定物に当たっている時のスリット画像を撮影する
カメラと、前記カメラから得られるスリット画像から3
次元座標のスリットデータを演算する3次元座標演算手
段と、演算されたスリットデータより前記測定物の表面
部分の基準となる基準面に適合する近似式を探索して近
似式により近似する近似手段と、前記近似式に基づき前
記基準面の傾きおよび位置のずれを求め、求めた前記基
準面の傾きおよび位置のずれにより補償してスリット毎
の容積を算出し、それを積分して測定すべき容積を求め
る容積演算手段とから成る画像処理装置とから成るもの
である。
【0012】本発明(請求項8に記載の第8発明)の非
接触容積測定方法は、前記第6発明において、前記スリ
ットデータの各要素間の変位又は変化率から判別された
測定物の表面部分の基準となる基準面に適合する近似式
を探索し、該近似式に基づくデータとスリットデータと
の差と、スリットデータのデータピッチとにより、前記
スリット投射位置のスリット毎の容積を算出するように
したものである。
【0013】
【作用】上記構成より成る第1発明の非接触容積測定方
法は、前記スリット光源より測定物にスリット光を投射
し、前記測定物表面上のスリット光を前記テレビカメラ
によりスリット画像として取込み、取り込んだスリット
画像をもとに所定座標からの3次元座標データであるス
リットデータの演算を行い、前記スリットデータの各要
素間の変位又は変化率から前記測定物の表面部分を判別
、前記測定物の判別された表面部分の基準となる基準
面を、そのスリットデータに基づき近似し、該判別した
表面部分と該判別した表面部分の基準となる基準面との
ずれを求めて、前記スリットデータにより前記スリット
投射位置のスリット毎の容積を算出し、それを積分して
測定すべき容積を演算するものである。
【0014】上記構成より成る第2発明の非接触容積測
定方法は、第1発明において、前記スリットデータの各
要素間の変位又は変化率の急変により前記測定物の表面
部分を判別して、基準となる基準面を判別するものであ
る。
【0015】上記構成より成る第3発明の非接触容積測
定方法は、前記第1発明において、前記測定物の判別さ
れた表面部分の基準となる基準面の位置および傾きを、
そのスリットデータに基づき近似するものである。
【0016】上記構成より成る第7発明の非接触容積測
定装置は、前記移動台が前記測定物を所定方向に所定距
離移動し、前記スリット光源が前記測定物にスリット光
を照射し、前記カメラが前記スリット光源から照射され
たスリット光が測定物に当たっている時のスリット画像
を撮影し、前記画像処理装置の前記3次元座標演算手段
が前記カメラから得られるスリット画像から3次元座標
のスリットデータを演算し、前記近似手段が演算された
スリットデータより前記測定物の表面部分の基準となる
基準面に適合する近似式を探索して近似式により近似
し、前記容積演算手段が前記近似式に基づき前記基準面
の傾きおよび位置のずれを求め、求めた前記基準面の傾
きおよび位置のずれに基づきスリット毎の容積を算出
し、それを積分して測定すべき容積を求めるものであ
る。
【0017】上記構成より成る第8発明の非接触容積測
定方法は、前記第6発明において、前記スリットデータ
の各要素間の変位又は変化率から判別された測定物の表
面部分の基準となる基準面に適合する近似式を探索し、
該近似式に基づくデータとスリットデータとの差と、ス
リットデータのデータピッチとにより、前記スリット投
射位置のスリット毎の容積を算出し、それを積分して測
定すべき容積を演算するものである
【0018】
【発明の効果】上記作用を奏する第1発明の非接触容積
測定方法は、前記スリットデータの各要素間の変位又は
変化率から前記測定物の表面部分を判別し、前記測定物
の判別された表面部分の基準となる基準面を、そのスリ
ットデータに基づき近似し、該判別した表面部分と該判
別した表面部分の基準となる基準面とのずれを求めて、
前記スリットデータにより前記スリット投射位置のスリ
ット毎の容積を算出し、それを積分して測定すべき容積
を演算するもので、前記測定物の基準面に傾きおよび位
置のずれが有っても、前記測定物の容積を正確に求める
ことが出来るという効果を奏する。
【0019】上記作用を奏する第2発明の非接触容積測
定方法は、前記スリットデータの各要素間の変位および
変化率の急変により前記測定物の表面部分を判別して、
基準となる基準面を判別するもので、一層正確に前記測
定物の容積を正確に求めることが出来るという効果を奏
する。
【0020】上記作用を奏する第3発明の非接触容積測
定方法は、前記測定物の判別された表面部分の基準とな
る基準面の位置および傾きを、そのスリットデータに基
づき近似した値に基づき容積を演算するので、一層正確
に前記測定物の容積を正確に求めることが出来るという
効果を奏する。
【0021】上記作用を奏する第7発明の非接触容積測
定装置は、前記測定物の前記基準面に適合する近似式に
基づき前記基準面の傾きおよび位置のずれを求め、求め
た前記基準面の傾きおよび位置のずれに基づきスリット
毎の容積を算出し、それを積分して測定すべき容積を求
めるので、前記測定物の基準面に傾きおよび位置のずれ
が有っても、前記測定物の容積を一層正確に求めること
が出来るという効果を奏する。
【0022】上記作用を奏する第8発明の非接触容積測
定方法は、前記スリットデータの各要素間の変位又は変
化率から判別された測定物の表面部分の基準となる基準
面に適合する近似式を探索し、該近似式に基づくデータ
とスリットデータとの差と、スリットデータのデータピ
ッチとにより、前記スリット投射位置のスリット毎の容
積を算出し、それを積分して測定すべき容積を演算する
もので、前記測定物の基準面に傾きおよび位置のずれが
有っても、前記測定物の容積を正確に求めることが出来
るという効果を奏する。
【0023】
【実施例】以下本発明の実施例につき、図面を用いて説
明する。
【0024】(第1実施例) 本第1実施例の非接触容積測定方法および装置は、図1
および図3に示すように測定物10を所定方向に所定距
離移動する移動テーブル1と、前記測定物10にスリッ
ト光を照射するレーザスリット光源2と、前記レーザス
リット光源2から照射されたスリット光が前記測定物1
0に当たっている時のスリット画像を撮影するカメラ3
と、前記レーザスリット光源2とカメラ3を配設したレ
ンジファインダ4と、前記カメラ3から得られるスリッ
ト画像から3次元座標のスリットデータを演算する3次
元座標演算手段51と、演算されたスリットデータより
前記測定物10の表面部分の基準となる基準面に適合す
る近似式を探索して近似式により近似する近似手段52
と、前記近似式に基づくデータと取り込んだ計測データ
との差を求めて、求めた差により折れ点を求めてスリッ
ト毎の容積を算出し、それを積分して測定すべき容積を
求める容積演算手段53とを備えた画像処理装置5とか
ら成るものである。
【0025】前記移動テーブル1は、図1に示すように
測定物である上面11に円形凹部12を有する円筒体1
0を図中X軸方向に微小一定量だけ移動し得る構成より
成る。
【0026】前記レーザスリット光源2は、図1および
図3に示すように前記円筒体10の上面11にスリット
光20を照射し得る構成より成る。
【0027】前記カメラ3は、図1および図3に示すよ
うに前記レーザスリット光源2に対して傾斜して配設さ
れ、前記円筒体10の上面11のスリット光照射部に指
向させてスリット画像を撮影するCCDテレビカメラに
よって構成されている。
【0028】前記レンジファインダ4は、図1および図
3に示すようにくの字状の部材の前記移動テーブル1上
に載置された前記円筒体10の真上の水平部41に配設
された前記レーザスリット光源2と、前記水平部に対し
て傾斜して形成された傾斜部42に配設されたCCDカ
メラ3によって構成されている。
【0029】前記CCDテレビカメラ3は、図1および
図3に示すようにスリット画像を格納する前記画像処理
装置5を構成する画像メモリ50に接続されるととも
に、モニタ6に接続されている。
【0030】前記画像処理装置5は、図1および図3に
示すように撮影されたスリット画像を抽出して三次元デ
ータを画像処理し、前記円筒体10の円形凹部12の容
積を演算するパソコンによって構成され、前記3次元座
標演算手段51と、前記近似手段52と、前記容積演算
手段53との機能を備えた画像演算装置55によって構
成される。
【0031】前記パソコン50のI/O56に接続され
たドライバ7は、入力された駆動信号に基づき前記移動
テーブル1をX軸方向に微小一定量だけ移動させ得る構
成より成る。
【0032】前記画像演算装置55を構成するパソコン
は、レンジファインダ4、画像処理装置5、ドライバ6
をI/O56を介してCPU57により制御するもの
で、そのために以下に詳述する図2に示される容積演算
の基本プログラムが予めROM58に格納されている。
【0033】上記構成より成る第1実施例の非接触容積
測定装置の非接触容積測定方法について、前記プログラ
ムに従い説明する。図2に示すように、プログラムの第
1ステップにおいては、前記レンジファインダ4の前記
レーザスリット光源2より測定物である円筒体10の上
面11にスリット光20を投射する。投射されたスリッ
ト光は、前記円筒体10の上面11の表面形状に応じた
凹凸表面をスリット画像として浮き出す。
【0034】第2ステップにおいては、前記CCDテレ
ビカメラ3が、前記円筒体10の上面11上のレーザス
リット光を図1に示すスリット画像としてそれぞれ取り
込み、さらに第3ステップにおいて前記CCDテレビカ
メラ3が取り込んだスリット画像を画像処理装置5内の
画像メモリ50に格納する。
【0035】第4ステップにおいては、パソコンによっ
て構成される画像演算装置55が、前記画像メモリ50
に格納されたスリット画像を抽出する。
【0036】第5ステップにおいては、前記画像演算装
置55により抽出されたスリット画像上の各点に対し、
所定座標からの三次元座標データの演算を行う。具体的
にはスリット画像上の点は約480点あり、これらの各
点がドーナツ状の基準面11の基準高さからどれだけの
長さ離れているかを演算する。
【0037】第6ステップにおいては、スリット上の三
次元座標データに基づき、第1スリットのスリット投射
位置の容積(1スリット容積Vc)を算出する。
【0038】第7ステップにおいては、X軸ドライバ7
に信号を出力してX軸ドライバ7が駆動信号を出力する
ことにより移動テーブル1をX軸方向に微小一定量移動
させ、上記第1ステップから第6ステップを繰り返す。
【0039】第8ステップにおいては、前記測定物であ
る円筒体10の上面部11すべてについて、各1スリッ
ト毎の容積が算出されれば計測を終了し、上記全ての1
スリット容積Vcを積分することにより上面部11の円
形凹部Wの容積Vを演算する。
【0040】なお前記基準面11の近似演算について図
4ないし図6に基づき説明する。図4に示すようにステ
ップ201において、前記画像メモリ50に格納されて
いるスリット画像データの中から前記測定物10の前記
基準面11の両サイド20ポイントずつのデータを取込
み、ステップ202において、各データの値から近似式
への当てはめを行う。
【0041】ステップ203において、前記両サイド2
0ポイントずつのデータすなわちトータル40ポイント
のデータを用いて両サイドの近似式を求め、ステップ2
04において、求めた近似式を用いて両サイドから折れ
点(K点、L点)の位置を演算する。
【0042】ステップ205において、計測したデータ
と前記近似式に基づくデータとの差を求め、ステップ2
06において、求めた差のデータをもちいて計測データ
ピッチとの積により面積を求める。
【0043】ステップ207において、nライン分の体
積を算出して、ステップ208において、dxだけステ
ージを移動させる。
【0044】なおステップ202において、前記測定物
10の加工頂面11は、一定方向に対して3次の曲線を
出すことは非常に難しく、容積を測定する必要性も少な
いため、本実施例においては近似曲線は2次式までとす
る。
【0045】近似式の適応条件は、 A(yj ,zj )は、j−1とj−2番目のデータから
1次式で求めたj番目のデータ(y,z)である。 B(yj ,zj )は、j−1とj−2とj−3番目のデ
ータから2次式で求めたj番目のデータ(y,z)であ
る。 a(yj ,zj )A(yj ,zj )は、a点とA点の距
離である。 jは、1スリット内の定ピッチ毎のデータ番号である。 dzj は、jとj−1番目のzデータの変化量、dzj
=zj −zj-1 である。 zj は、j番目のzデータである。 a(yj ,zj )は、計測したj番目のy,zデータで
ある。
【0046】前記測定物10の量サイドの40ポイント
内には、図5に示すように凹部はないとして、下記条件
で近似式を選定する 条件1 0次近似式 数1 条件2 1次近似式 数2 条件3 2次近似式 数3
【数1】
【数2】
【数3】 条件1ないし3の順に処理を行い成り立ったところの条
件で近似式を求める。条件に当てはまらない場合は、上
次式に当てはめる。
【0047】ステップ203における近似式の算出は、
計測したデータ(凹部でないところ両サイド40ボイン
ト)を用い、近似式を求める。すなわち、第1に計測し
たデータの連続性を近似式への当てはめみるため、近似
式を求めるために必要な最小限のデータを採用し近似式
を求める。第2に近似式の次数を決定した後、再度40
ポイント全てのデータによって近似式を求める。
【0048】ここでいう近似式は、特に限定はなく最適
な近似式を用いれば良い。例として最小自乗法の一次式
と二次式の一般式と解について以下に数4および数5と
して記述する。
【数4】
【数5】 前記最小自乗法の他、ラグランジェ補間法、スプライン
補間法、ベジェ近似曲線等その他いくつかの近似法があ
る。
【0049】ステップ204における折れ点の検出は、
測定物の両サイドから近似式により折れ点(凹部の境界
点)の位置を求めるもので、計測したデータを前記第1
ないし第3の選択された近似式に当てはめ近似式を満た
さなくなった点を夫々K点およびL点とするものであ
る。
【0050】すなわち本第1実施例の非接触容積測定方
法および装置は、前記レーザスリット光源2より測定物
10にスリット光を投射し、前記測定物10の上面11
上のスリット光を前記CCDカメラ3によりスリット画
像として取込み、取り込んだスリット画像をもとに所定
座標からの3次元座標データであるスリットデータの演
算を行い、前記測定物10である円筒体の表面部分の基
準となる両サイドの頂面である基準面を、そのスリット
データに基づき上記条件に従い最適な近似式によって近
似するとともに、計測データを前記近似式に当てはめ外
れた点(K点、L点)を折れ点として、前記求めたK点
とL点の間の上記スリットデータによりスリット投射位
置のスリット毎の容積を算出し、それを積分して測定す
べき容積を演算するものである。
【0051】なお、図5に示すように前記基準面となる
両サイドの頂面が傾いていても、前記スリットデータに
それが反映されており、かかる傾きを考慮してその影響
を補償して前記凹部の容積が演算される。
【0052】上記作用を奏する第1実施例の非接触容積
測定方法および装置は、前記スリットデータの各要素間
の変位および変化率から前記測定物10の基準面である
両サイドの頂面を最適な近似式で近似するので、前記測
定物10の基準面11に傾きおよび位置のずれが有った
りカメラに傾きやずれが有っても、前記測定物の容積を
正確に求めることが出来るという効果を奏する。
【0053】また第1実施例の非接触容積測定方法およ
び装置は、前記スリットデータの各要素間の変位および
変化率から前記測定物10の基準面である両サイドの頂
面を最適な近似式で近似して、近似式に計測したデータ
を当てはめ、当てはまらない点を、前記凹部との境界点
である折れ点(K点、L点)として求めて、前記折れ点
の間の前記凹部の容積を測定するので、前記測定物の容
積を一層正確に求めることが出来るという効果を奏す
る。
【0054】さらに第1実施例の非接触容積測定方法お
よび装置は、前記測定物10の基準面11に傾きおよび
位置のずれが有り、前記凹部の底面に傾きおよび位置ず
れが有る場合でも前記基準面である両サイドの頂面を近
似する近似式で表現される直線または曲線を基準にした
距離により前記凹部の面積を求めるので、前記凹部の容
積を正確に測定することが出来るという効果を奏する。
【0055】上述の実施例は、説明のために例示したも
ので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0056】また、上述の第1実施例は、前記近似式に
計測データを当てはめて、外れた点を前記凹部の折れ点
とする例について一例として述べたが、本発明は、それ
に限定するものでは無く、近似式を用いないで計測デー
タの変化または変化率の急変点によって前記凹部の折れ
点を求める態様も採用可能である。
【0057】さらに上述の第1実施例は、前記凹部の折
れ点を求めるために前記近似式に計測データを当てはめ
て、外れた点を折れ点とする例について説明したが、本
発明は、近似式と計測データとを比較してその差を用い
て容積演算を補償することにより、演算精度を高める態
様も採用可能である。
【0058】さらに、上述の第1実施例は、被測定物を
直線的に動かす例について説明したが、レンジファイン
ダ4を微小量ずつ直線的に動かしたり、測定対象物を微
小角だけ回転させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体を示す全体図であ
る。
【図2】第1実施例の容積測定のフローを示すチャート
図である。
【図3】第1実施例の画像処理装置の機能で大別したブ
ロック図である。
【図4】第1実施例の画像処理における近似演算のフロ
ーを示すチャート図である。
【図5】第1実施例の近似式に基づく容積演算を説明す
るための線図である。
【図6】第1実施例の容積演算を説明するための部分拡
大図である。
【図7】従来装置の容積演算を説明するための線図であ
る。
【符号の説明】
1 移動テーブル 2 レーザスリット光源 3 CCDテレビカメラ 4 レンジファインダ 5 画像処理装置 6 モニタ 51 3次元座標演算手段 52 近似手段 53 容積演算手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−301707(JP,A) 特開 平4−301708(JP,A) 特開 平5−172538(JP,A) 特開 平6−241737(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G06T 7/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリット光源より測定物にスリット光を
    投射し、 測定物表面上のスリット光をテレビカメラによりスリッ
    ト画像として取込み、 取り込んだスリット画像をもと
    に所定座標からの3次元座標データであるスリットデー
    タの演算を行い、 このスリットデータによりスリット投射位置のスリット
    毎の容積を算出し、それを積分して測定すべき容積を求
    める非接触容積測定方法において、 前記スリットデータの各要素間の変位又は変化率から測
    定物の表面部分を判別するとともに、前記測定物の判別された表面部分の基準となる基準面
    を、そのスリットデータに基づき近似し、 該判別した表面部分と該判別した表面部分の基準となる
    基準面とのずれを求めて、前記スリットデータにより前
    記スリット投射位置のスリット毎の容積を算出するよう
    にしたことを特徴とする非接触容積測定方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記スリットデータの各要素間の変位又は変化率の急変
    により前記測定物の表面部分を判別することを特徴とす
    る非接触容積測定方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記測定物の判別された表面部分の基準となる基準面
    位置および傾きを、そのスリットデータに基づき近似す
    ることを特徴とする非接触容積測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記測定物の前記基準面を、そのスリットデータより適
    合する近似式を探索して近似式により近似することを特
    徴とする非接触容積測定方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記測定物の前記基準面を近似する近似式に基づき前記
    基準面の傾きおよび位置のずれを求め、求めた前記基準
    面の傾きおよび位置のずれにより前記容積演算を補償す
    ることを特徴とする非接触容積測定方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記測定物の前記基準面を近似する近似式に基づくデー
    タと取り込んだ計測データとの差を求めて、求めた差に
    より前記容積演算を補償することを特徴とする非接触容
    積測定方法。
  7. 【請求項7】 測定物を所定方向に所定距離移動する移
    動台と、 前記測定物にスリット光を照射するスリット光源と、 前記スリット光源から照射されたスリット光が測定物に
    当たっている時のスリット画像を撮影するカメラと、 前記カメラから得られるスリット画像から3次元座標の
    スリットデータを演算する3次元座標演算手段と、演算
    されたスリットデータより前記測定物の表面部分の基準
    となる基準面に適合する近似式を探索して近似式により
    近似する近似手段と、前記近似式に基づき前記基準面の
    傾きおよび位置のずれを求め、求めた前記基準面の傾き
    および位置のずれにより補償してスリット毎の容積を算
    出し、それを積分して測定すべき容積を求める容積演算
    手段とから成る画像処理装置とから成ることを特徴とす
    る非接触容積測定装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、 前記スリットデータの各要素間の変位又は変化率から判
    別された測定物の表面部分の基準となる基準面に適合す
    る近似式を探索し、該近似式に基づくデータとスリット
    データとの差と、スリットデータのデータピッチとによ
    り、前記スリット投射位置のスリット毎の容積を算出す
    るようにしたことを特徴とする非接触容積測定方法。
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