JP3509184B2 - 固体撮像装置の駆動方法 - Google Patents

固体撮像装置の駆動方法

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JP3509184B2
JP3509184B2 JP11549694A JP11549694A JP3509184B2 JP 3509184 B2 JP3509184 B2 JP 3509184B2 JP 11549694 A JP11549694 A JP 11549694A JP 11549694 A JP11549694 A JP 11549694A JP 3509184 B2 JP3509184 B2 JP 3509184B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像装置の駆動方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、CCD固体撮像素子の撮像領域
の要部を示す。このCCD固体撮像素子1は、画素とな
る複数のセンサ部(受光部)2がマトリックス状に配列
され、各センサ部列の一側に転送電極3〔3A,3B,
3C,3D〕を多数配列したCCD構造の垂直転送レジ
スタ4が設けられる。転送電極3は、その第2及び第4
の転送電極3B及び3Dが例えば1層目の多結晶シリコ
ン膜で形成され、第1及び第3の転送電極3A及び3C
が例えば2層目の多結晶シリコン膜で形成される。垂直
転送レジスタ4の転送電極3は、各センサ部2に対して
2つの転送電極が対応して配列される。例えば1つ置き
の水平ラインのセンサ部2ではこれに接するように2つ
の転送電極3D及び3Aが対応し、他の1つ置きの水平
ラインのセンサ部2ではこれに接するように2つの転送
電極3B及び3Cが対応するようになされる。この例の
垂直転送レジスタ4では転送電極3A,3B,3C及び
3Dに4相の駆動パルスφV1,φV2,φV3及びφV4を印
加する4相駆動方式が採用される。
【0003】垂直転送レジスタ4の転送チャネル領域6
と各センサ部2間には読み出しゲート部7が形成され
る。読み出しゲート部7のゲート電極は、第1の転送電
極3Aと第3の転送電極3Cの延長部で形成される。セ
ンサ列の他側と、垂直方向に隣り合うセンサ部2間とに
は、センサ部2を分離するためのチャネルストップ領域
8が形成される。
【0004】図9は図8のA−A線上の断面構造を示
す。即ち第1導電型例えばn型のシリコン基板11上に
第2導電型即ちp型の第1のウエル領域12が形成さ
れ、この第1のp型ウエル領域12内にn型の不純物拡
散領域13、第2のp型ウエル領域14を介して形成さ
れた垂直転送レジスタ4を形成するn型転送チャネル領
域6、並びにp型のチャネルストップ領域8が形成さ
れ、n型の不純物拡散領域13上にp型の正電荷蓄積領
域15が形成される。
【0005】ここで、n型の不純物拡散領域13とp型
ウエル領域12とのpn接合jによるフォトダイオード
PDによってセンサ部(光電変換部)2が形成される。
【0006】垂直転送レジスタ4を構成する転送チャネ
ル領域6、チャネルストップ領域8及び読み出しゲート
部7上にゲート絶縁膜17を介して多結晶シリコンから
なる転送電極3が形成され、この転送電極3〔3A,3
B,3C,3D〕、ゲート絶縁膜7及び転送チャネル領
域6により垂直転送レジスタ4が構成される。18は層
間絶縁膜であり、図示さぜるも、垂直転送レジスタ4上
にはAl等による遮光膜が形成される。
【0007】次に、かかるCCD固体撮像素子における
従来の駆動方法、即ち、センサ部2の信号電荷を垂直転
送レジスタ4に読み出す際の読み出し動作を説明する。
図10及び図11にセンサ部2から垂直転送レジスタ4
への信号電荷の読み出し及び垂直転送(ラインシフト)
のための4相駆動タイミングシャートを示す。図10は
垂直方向に隣り合う一方の2画素分を読み出し、混合し
て転送する奇数フィールドの4相駆動タイミングシャー
ト、図11は垂直方向に隣り合う他方の2画素分を読み
出し、混合して転送する偶数フィールドの4相駆動タイ
ミングチャートである。また、図12及び図13は夫々
各時点での転送部のポテンシャル及び電荷転送状態を示
す。
【0008】奇数フィールドでは、図10及び図12に
示すように、時点t4 において第1の転送電極3Aに駆
動パルスφV1中の転送時より高い電圧の読み出しパルス
1が印加され、対応するセンサ部2の信号電荷e1
読み出しゲート部7を通して垂直転送レジスタ4の第1
の転送電極3A下に読み出され、位相のずれた時点t 6
で第3の転送電極3Cに駆動パルスφV3中の転送時より
高い電圧の読み出しパルスP2 が印加され、対応するセ
ンサ部2の信号電荷e2 が読み出しゲート部7を通して
垂直転送レジスタ4の第3の転送電極3C下に読み出さ
れる。各読み出しパルスP1 又はP2 が与えられている
間、他の転送電極3B,3C,3D又は転送電極3A,
3B,3Dの電位は固定状態である。その後、時点t8
で垂直方向に隣り合う一方の2画素に対応する信号電荷
1及びe2 が混合される。
【0009】偶数フィールドでは、図11及び図13に
示すように、時点t12において、第1の転送電極3Aに
駆動パルスφV1中の読み出しパルスP3 が印加され、対
応するセンサ部2の信号電荷e3 が読み出しゲート部7
を通して第1の転送電極3A下に読み出され、位相のず
れた時点t14で第3の転送電極3Cに駆動パルスφV3
の読み出しパルスP4 が印加され、対応するセンサ部2
の信号電荷e4 が読み出しゲート部7を通して第3の転
送電極3C下に読み出される。この場合も、読み出しパ
ルスP3 及びP4 が与えられている間、他の転送電極3
B,3C,3D又は転送電極3A,3B,3Dの電位は
固定状態である。その後、時点t16で垂直方向に隣り合
う他方の2画素に対応する信号電荷e4及びe3 が混合
される。
【0010】以後、混合された信号電荷は、水平ブラン
キング期間毎に垂直転送レジスタ内を1ビット分ずつ転
送される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のCC
D固体撮像素子1において、センサ部2のグランド(G
ND)電位はp+ のチャネルストップ領域8により決ま
っているが、しかし、数十万画素が並ぶ撮像領域の中心
部(画面中心)では周囲からの距離が遠いので、本来G
ND電位が与えられるチャネルストップ領域8もチャネ
ルストップ領域8自身の幅Wと長Lとの比W/Lが小さ
いことによる抵抗分(いわゆるチャネルストップ領域の
拡散抵抗)R1 を介して接地された状態になる(図9参
照)。
【0012】この場合には、図9に示すように、転送電
極3〔3C,3B〕とチャネルストップ領域8及びセン
サ部2の正電荷蓄積領域15との間の結合容量C
〔C1 ,C 2 ,C3 〕の方がインピーダンスが小さくな
り、転送電極3に印加される駆動電圧の変化により瞬間
的に追従しGND電位が変動する。この結果、チャネル
ストップ領域8の電位やセンサ部2の電位が局部的に変
動する。
【0013】従来は、この変動を生じない様に読み出し
時には、図10及び図11に示すように、読み出しパル
ス以外の他のクロックパルスは停止状態にしていた。し
かし、読み出しパルスを印加すること自体がチャネルス
トップ領域のGND電位をプラス側に変動し、センサ部
2のポテンシャル、チャネルストップ領域8のポテンシ
ャルを深くしてしまい、読み出しにくくしていた。そこ
で従来は、転送残りがないように読み出し電圧を高くし
て読み出すようにしていた。
【0014】一方、スミア成分や暗電流成分の電荷(以
下スミア・暗電流電荷という)aは、奇数フィールドの
場合、図12に示すように、時点t3 で一旦第1の転送
電極3A下と第3の転送電極3C下に分配されるも、2
画素の信号電荷e1 ,e2 が混合される時点t8 で再び
集められるので、スミア・暗電流電荷による分配雑音
(固定パターンノイズ)は発生しない。
【0015】しかし、偶数フィールドの場合には、図1
3に示すように、スミア・暗電流電荷aが時点t11で第
1の転送電極3A下と第3の転送電極3C下に分配さ
れ、その分配された状態で夫々時点t16において、2画
素の信号電荷e4 ,e3 の混合が行われるので、スミア
・暗電流電荷による分配雑音が発生する。
【0016】本発明は、上述の点に鑑み、低い読み出し
電圧で完全読み出しを可能にし、併せてスミア・暗電流
電荷による分配雑音の防止を可能にした固体撮像装置の
駆動方法を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る固体撮像装
置の駆動方法は、複数のセンサ部と、センサ部のそれぞ
れに複数の転送電極が対応するように各センサ部列に設
けられた垂直転送レジスタとを有する固体撮像装置の駆
動方法であって、信号電荷読み出し対象とする前記転送
電極へ読み出しパルスを印加している最中に、前記垂直
転送レジスタが信号電荷を転送する向きと逆の向きにお
いて前記読み出しパルスを印加している転送電極に隣接
する他の前記転送電極へ供給しているパルスの極性を前
記読み出しパルスと逆極性に遷移させることを特徴とす
る。また、固体撮像装置としては、複数の転送電極がセ
ンサ部を分離するチャネルストップ領域上に跨がって形
成された構成とする。
【0018】本発明に係る固体撮像装置の駆動方法は、
複数のセンサ部と、前記センサ部のそれぞれに2つの転
送電極が対応するように配列された垂直転送レジスタと
を有する固体撮像装置の駆動方法であって、4相の駆動
パルスが印加される垂直方向に連続する4つの転送電極
のうち、一の隣接する第1、第2の転送電極の駆動パル
スを高レベルにし、他の隣接する第3、第4の転送電極
を低レベルにする第1ステップと、第2の転送電極の駆
動パルスを高レベルより高い読み出しパルスにすると共
に、こ読み出しパルスを印加している最中に第1の転
送電極の駆動パルスを高レベルから低レベルに遷移させ
て、第2の転送電極下に一のセンサ部の第1の信号電荷
を読み出す第2ステップと、第2の転送電極及び第3、
第4の転送電極の駆動パルスを高レベルにする第3のス
テップと、第2の転送電極の駆動パルスを低レベルに
し、第4の転送電極の駆動パルスを高レベルより高い読
み出しパルスにすると共に、この読み出しパルスを印加
している最中に第3の転送電極の駆動パルスを高レベル
から低レベルに遷移させ、第4の転送電極下に一のセン
サ部に隣接する他のセンサ部の第2の信号電荷を読み出
すと共に、第1の信号電荷と第2の信号電荷を混合する
第4ステップとを有することを特徴とする
【0019】
【作用】本発明の固体撮像装置の駆動方法によれば、セ
ンサ部の信号電荷を垂直転送レジスタへ読み出す時に、
信号電荷読み出し対象とする転送電極へ読み出しパルス
を印加している最中に、前記垂直転送レジスタが信号電
荷を転送する向きと逆の向きにおいて前記読み出しパル
スを印加している転送電極に隣接する他の前記転送電極
へ供給しているパルスの極性を、読み出しパルスと逆極
性に遷移させることにより、読み出しパルスによるチャ
ネルストップ領域及びセンサ部のポテンシャルの変動が
相殺され、或いはチャネルストップ領域及びセンサ部の
ポテンシャルがより浅くなり、信号電荷の完全な読み出
しが行える。これによって、読み出し電圧の低減化が図
れる。また、2相以上の駆動方式において、信号電荷の
完全な読み出し及び読み出し電圧の低減が図れると共
に、スミア・暗電流電荷の分配が起こらず、分配雑音が
防止できる。複数の転送電極がセンサ部がセンサ部を分
離するチャネルストップ領域上に跨がって形成された構
成では、読み出しパルスがチャネルストップ領域及びセ
ンサ部に影響しそのポテンシャルが変動し易くなるも、
上記作用によりそのポテンシャルの変動が抑制される。
【0020】本発明に係る固体撮像装置の駆動方法によ
れば、第1〜第4の転送電極に印加する駆動パルスを、
上述の第1ステップ〜第4ステップで示すような波形及
びタイミングで供給することにより、フィールド読み出
し方式の固体撮像装置において、奇数フィールド及び偶
数フィールドの読み出しのいずれにおいても、信号電荷
の完全な読み出し及び読み出し電圧の低減が図れると共
、スミア・暗電流電荷の分配が起こらず、分配雑音が
防止できる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
【0022】図1は本実施例に係るCCD固体撮像素子
の撮像領域の要部を示す。本例の撮像素子21も前述と
同様の構成を採る。即ち、画素となる複数のセンサ部
(受光部)22がマトリックス状に配列され、各センサ
列の一側に複数の転送電極23〔23A,23B,23
C,23D〕を有したCCD構造の垂直転送レジスタ2
4が設けられる。
【0023】各転送電極23は、各垂直転送レジスタ2
4に共通となるように水平方向に延びる帯状に形成され
る。第2及び第4の転送電極23B及び23Dは例えば
1層目の多結晶シリコン膜で形成され、第1及び第3の
転送電極23A及び23Cは2層目の多結晶シリコン膜
で形成される。
【0024】垂直転送レジスタ24の転送電極23で
は、各センサ部22に対して2つの転送電極が対応する
ように配列される。例えは奇数ラインのセンサ部22で
は、このセンサ部22に接するように2つの転送電極2
3D,23Aが対応し、偶数ラインのセンサ部22で
は、このセンサ部22に接するように2つの転送電極2
3B,23Cが対応して形成される。垂直転送レジスタ
24では、23A,23B,23C及び23Dに図3及
び図4で示す3値4相の駆動パルスφV1,φV2,φ V3
びφV4が夫々印加され、いわゆる4相駆動方式が採られ
る。
【0025】垂直転送レジスタ24の転送チャネル26
と各センサ部22間には読み出しゲート部27が形成さ
れる。例えば1つ置きの水平ラインのセンサ部22では
第1の転送電極23Aの延長部をゲート電極としてここ
に読み出しゲート部27が形成され、例えば他の1つ置
きの水平ラインのセンサ部22では第3の転送電極23
Cの延長部をゲート電極としてここに読み出しゲート部
27が形成される。
【0026】センサ列の他側と、垂直方向に隣り合うセ
ンサ部22間とには、各センサ部22を分離するための
チャネルストップ領域28が形成される。各転送電極2
3〔23A,23B,23C,23D〕は、このチャネ
ルストップ領域28上に跨るようにして形成されること
になる。
【0027】図2は、図1のB−B線上の断面構造を示
す。第1導電型例えばn型のシリコン基板31上に第2
導電型即ちp型の第1のウエル領域32が形成され、こ
の第1のp型ウエル領域32内にn型の不純物拡散領域
33、第2のp型ウエル領域34を介して形成された垂
直転送レジスタ24を構成するn型転送チャネル領域2
6、並びにp型のチャネルストップ領域28が形成さ
れ、n型の不純物拡散領域33上にp型の正電荷蓄積領
域35が形成される。
【0028】ここで、n型の不純物拡散領域33とp型
ウエル領域32とのpn接合jによるフォトダイオード
PDによってセンサ部(光電変換部)22が構成され
る。
【0029】垂直転送レジスタ24を構成する 転送チ
ャネル領域26、チャネルストップ領域28及び読み出
しゲート部27上にゲート絶縁膜37を介して多結晶シ
リコンからなる転送電極23〔23C,23B〕が形成
され、転送電極23、ゲート絶縁膜37及び転送チャネ
ル領域26により垂直転送レジスタ24が構成される。
38は層間絶縁膜であり、図示さぜるも、垂直転送レジ
スタ24上にはAl等による遮光膜が形成される。
【0030】次に、本実施例に係るCCD固体撮像素子
21の駆動方法、特にセンサ部22の信号電荷を垂直転
送レジスタ24へ読み出す際の読み出し動作を説明す
る。
【0031】図3は奇数フィールドに関する4相駆動パ
ルスφV1,φV2,φV3,φV4のタイミングチャート、図
4は偶数フィールドに関する4相駆動パルスφV1
φV2,φ V3,φV4のタイミングチャートを夫々示す。駆
動パルスφV1及びφV3は夫々読み出しパルス(P1 ,P
2 ,P3 ,P4 )を有する3値のパルスであり、駆動パ
ルスφV2及びφV4は2値のパルスである。図5は奇数フ
ィールド時の各時点T1 〜T8 におけるポテンシャルの
動作、図6は偶数フィールド時の各時点T9 〜T16にお
けるポテンシャルの動作を夫々示す。図7はセンサ部2
2から垂直転送レジスタ24への信号電荷の読み出しの
瞬間のポテンシャル動作を示す。
【0032】先ず、図4、図6及び図7を用いて偶数フ
ィールドの読み出し動作を述べる。センサ部22から垂
直転送レジスタ24へ信号電荷を読み出す直前の時点T
9 では、駆動パルスφV1が低レベル、駆動パルスφV2
高レベル、駆動パルスφV3が高レベル、駆動パルスφV4
が低レベルにあり、センサ部22に信号電荷が蓄積され
ている。
【0033】次の時点T10で、第3の転送電極23Cに
駆動パルスφV3中の転送時より高い電圧である読み出し
パルスP4 が印加され、垂直転送レジスタ24の第3の
転送電極23C下のポテンシャルが深くなり、対応する
センサ部22の信号電荷e4が第3の転送電極23C下
に読み出される。この時点T10では、図7Bのポテンシ
ャルで示すように、第3の転送電極23Cに読み出しパ
ルスP4 が印加されたことにより、第3の転送電極23
C下のチャネルストップ領域28及びセンサ部22の電
位が変動し、ポテンシャルが深くなって電荷残りが生じ
ている。
【0034】しかし、次の瞬間の時点T11(読み出しパ
ルスP4 が印加されている期間内)で、第3の転送電極
23Cに隣接している第2の転送電極23Bに逆変調パ
ルス(いわゆる読み出しパルスP4 とは逆極性のパル
ス)S4 が印加される。即ち、第2の転送電極23Bの
駆動パルスφV2が高レベルから低レベルに変化する。
【0035】この第2の転送電極23Bの電圧変化によ
り、第2の転送電極23B下のチャネルストップ領域2
8及びセンサ部22の電位が逆方向に変動し、図7Cに
示すように、チャネルストップ領域28及びセンサ部2
2のポテンシャルが浅くなる方向に変化する。即ち、こ
の第2の転送電極23Bの電位変化で第3の転送電極2
3Cに読み出しパルスP4 が印加されたことによるポテ
ンシャル変動が相殺され、もしくは、より浅いポテンシ
ャルにシフトする。この結果、センサ部22の信号電荷
4 の垂直転送レジスタ24への読み出しが完全に行わ
れる。
【0036】次に、時点T12を経て時点T13において、
第1の転送電極23Aに駆動パルスφV1中の読み出しパ
ルスP3 が印加され、垂直転送レジスタ24の第1の転
送電極23A下に対応するセンサ部22の信号電荷e3
が読み出される。そして、次の瞬間の時点T14(読み出
しパルスP3 が印加されている期間内)で、第1の転送
電極23Aに隣接している第4の転送電極23Dに逆変
調パルス(いわゆる読み出しパルスP3 とは逆極性のパ
ルス)S3 が印加される。即ち第4の転送電極23Dの
駆動パルスφV4が高レベルから低レベルに変化する。こ
れによって、図7で説明したと同様に、センサ部22の
ポテンシャルが浅くなることによって、センサ部22の
信号電荷e3 が第1の転送電極23A下へ完全に読み出
される。時点T13及び時点T14において、垂直方向に隣
り合う2画素分の信号電荷e4とe3 が加算される。
【0037】次に、時点T15では、駆動パルスφV2が高
レベルになり、混合された信号電荷e4 +e3 は第1及
び第2の転送電極23A及び23Bにわたって転送され
る。次の信号電荷e4 及びe3 の読み出し、混合が終了
した後の時点T16では、駆動パルスφV1及びφV2が高レ
ベルになり、駆動パルスφV3及びφV4が低レベルとなる
ことから、混合された信号電荷e4 +e3 は第1及び第
2の転送電極23A及び23Bにわたって転送され、次
の水平ブランキング期間まで待機される。
【0038】一方、スミア・暗電流電荷についてみる
と、図6に示すように、時点T9 ではスミア・暗電流電
荷aが第2及び第3の転送電極23B及び23C下にわ
たって蓄積される。次の、時点T10の読み出し時、第3
の転送電極23Cの電位が読み出し電圧(読み出しパル
スP4 )になることにより、スミア・暗電流電荷aは変
わらずに第2及び第3の転送電極23B及び23C下に
存する。
【0039】次に、時点T11で第2の転送電極23Bに
印加される駆動パルスφV2が低レベルになることから、
第2の転送電極23B下のスミア・暗電流電荷aは第3
の転送電極23C下の深いポテンシャル井戸に集められ
る。以後、図6で示すように、スミア・暗電流電荷aは
分配されることなく、信号電荷と共に転送され、時点T
16に至る。
【0040】次に、奇数フィールドの読み出しに際して
も、偶数フィールドと同様の読み出し動作が行われる。
即ち、図3及び図5に示すように、時点T2 で第1の転
送電極23Aに駆動パルスφV1中の読み出しパルスP1
が印加され、対応するセンサ部22からの信号電荷e1
が垂直転送レジスタ24の第1の転送電極23A下に読
み出され、その直後の時点T3 (読み出しパルスP1
印加されている期間内)で、第1の転送電極23Aに隣
接する第4の転送電極23Dに逆変調パルス(読み出し
パルスP 1 とは逆極性のパルス)S1 が印加される。即
ち第4の転送電極23Dの駆動パルスφV4が高レベルか
ら低レベルに変化する。これによって前述と同様に、セ
ンサ部22から垂直転送レジスタ24への信号電荷e1
の読み出しが完全に行える。
【0041】また、時点T4 を経て、時点T5 の読み出
し時にも、第3の転送電極23Cに駆動パルスφV3中の
読み出しパルスP2 が印加され、対応するセンサ部22
からの信号電荷e2 が垂直転送レジスタ24の第3の転
送電極23C下に読み出されると共に、その直後の時点
6 (読み出しパルスP2 が印加されている期間)で、
第3の転送電極23Cに隣接する第2の転送電極23B
に逆変調パルス(読み出しパルスP2 とは逆極性のパル
ス)S2 が印加され、即ち第2の転送電極23Bの駆動
パルスφV2が高レベルから低レベルに変化する。これに
よって、センサ部22から垂直転送レジスタ24への信
号電荷e2 の読み出しが完全に行える。この時点T5
垂直2画素分の信号電荷e1 とe2 が加算される。同時
に、スミア・暗電流電荷aの分配も阻止される。
【0042】上述の実施例によれば、センサ部22から
垂直転送レジスタ24へ信号電荷を読み出す際に、読み
出しパルスが印加されている転送電極23A又は23C
に隣接する転送電極23D又は23B、即ちその読み出
されるセンサ部に接している転送電極に、逆変調パルス
(S1 ,S2 ,S3 又はS4 )を印加し、、即ち、その
駆動パルスφV4又はφV2を高レベルから低レベルに変化
させることにより、読み出しパルス(P1 ,P2 ,P3
又はP4 )によるチャネルストップ領域28及びセンサ
部22のポテンシャル変動が相殺され、もしくは、さら
に浅くなり、センサ部22から垂直転送レジスタ24へ
信号電荷を完全読み出しすることができる。このため、
読み出し電圧を低減することができる。
【0043】さらに、スミア・暗電流電荷が分配される
ことがないので、分配雑音(いわゆる固定パターンノイ
ズ)を防止することができる。
【0044】上例では、読み出しパルス(P1 ,P2
3 又はP4 )を印加した直後に逆変調パルス(S1
2 ,S3 又はS4 )を印加したが、その他、読み出し
パルス(P1 ,P2 ,P3 又はP4 )と逆変調パルス
(S1 ,S2 ,S3 又はS4 )の印加が同時でも、同様
に効果がある。
【0045】上例では、垂直転送レジスタが2層多結晶
シリコンによる4相駆動方式である場合に適用したが、
その他、多層多結晶シリコンによる2相以上の駆動方式
にも本発明は適用可能である。
【0046】また、上例では、逆変調を読み出し用の転
送電極に隣接する1つの転送電極で行ったが、その他、
多層駆動方式の場合には、読み出し用転送電極以外でそ
の読み出すセンサ部に接する2つ以上の転送電極に逆変
調パルスを同位相、もしくはずらして印加することも可
能である。
【0047】本発明の駆動方法は、インターライン転送
方式、フレームインターライン転送方式等のCCD固体
撮像装置に適用できる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、センサ部の信号電荷を
垂直転送レジスタに読み出す際に、その信号電荷読み出
し対象とする転送電極へ読み出しパルスを印加している
最中に、垂直転送レジスタが信号電荷を転送する向きと
逆の向きにおいて前記読み出しパルスを印加している転
送電極に隣接する他の転送電極へ供給しているパルスの
極性を読み出しパルスと逆極性に遷移することにより、
センサ部から垂直転送レジスタへの信号電荷の完全読み
出しを可能にし、且つ読み出し電圧を低減化することが
できる。複数の転送電極がセンサ部を分離するチャネル
ストップ領域上に跨がって形成されている場合、本発明
の構成によって読み出しパルスによるチャネルストップ
領域及びセンサ部のポテンシャルの変動を抑制すること
ができ、センサ部から垂直転送レジスタへ転送残りなく
信号電荷を完全読み出しするのを可能にし、且つ読み出
し電圧を低減化することができる。
【0049】本発明によれば、第1〜第4の転送電極に
印加する駆動パルスを、前述の第1ステップ〜第4ステ
ップで示す波形及びタイミングで供給することにより、
フィールド読み出し方式の固体撮像装置において、信号
電荷の完全な読み出し及び読み出し電圧の低減化を可能
にすると共に、スミア成分、暗電流成分の電荷の分配が
起こらず、分配雑音を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るCCD固体撮像素子の一例を示す
撮像部の平面図である。
【図2】図1のB−B線上の断面図である。
【図3】本発明に係る奇数フィールドにおける駆動パル
スのタイミングチャートである。
【図4】本発明に係る偶数フィールドにおける駆動パル
スのタイミングチャートである。
【図5】奇数フィールドでの各時点T1 〜T8 のポテン
シャル動作図である。
【図6】偶数フィールドでの各時点T9 〜T16のポテン
シャル動作図である。
【図7】A 本発明に係る時点T9 の読み出し動作のポ
テンシャル図である。 B 本発明に係る時点T10の読み出し動作のポテンシャ
ル図である。 C 本発明に係る時点T11の読み出し動作のポテンシャ
ル図である。
【図8】従来例に係るCCD固体撮像素子の一例を示す
撮像部の平面図である。
【図9】図8のA−A線上の断面図である。
【図10】従来例に係る奇数フィールドにおける駆動パ
ルスのタイミングチャートである。
【図11】従来例に係る偶数フィールドにおける駆動パ
ルスのタイミングチャートである。
【図12】従来例の奇数フィールドでの久各時点t1
8 のポテンシャル動作図である。
【図13】従来例の偶数フィールドでの各時点t9 〜t
16のポテンシャル動作図である。
【符号の説明】
21 CCD固体撮像素子 22 センサ部 23〔23A,23B,23C,23D〕 転送電極 24 垂直転送レジスタ 26 転送チャネル 27 読み出しゲート部 28 チャネルストップ領域 φV1〜φV4 駆動パルス P1 〜P4 読み出しパルス S1 〜S4 逆変調パルス
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/335 H01L 27/148

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセンサ部と、前記センサ部のそれ
    ぞれに複数の転送電極が対応するように各センサ部列に
    設けられた垂直転送レジスタとを有する固体撮像装置の
    駆動方法であって、 信号電荷読み出し対象とする前記転送電極へ読み出しパ
    ルスを印加している最中に、前記垂直転送レジスタが信
    号電荷を転送する向きと逆の向きにおいて前記読み出し
    パルスを印加している転送電極に隣接する他の前記転送
    電極へ供給しているパルスの極性を前記読み出しパルス
    と逆極性に遷移させることを特徴とする固体撮像装置の
    駆動方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の転送電極が前記センサ部を分
    離するチャネルストップ領域上に跨がって形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の固体撮像装置の駆動
    方法。
  3. 【請求項3】 複数のセンサ部と、前記センサ部のそれ
    ぞれに2つの転送電極が対応するように配列された垂直
    転送レジスタとを有する固体撮像装置の駆動方法であっ
    て、 4相の駆動パルスが印加される垂直方向に連続する4つ
    の転送電極のうち、一の隣接する第1、第2の転送電極
    の駆動パルスを高レベルにし、他の隣接する第3、第4
    の転送電極を低レベルにする第1ステップと、 前記第2の転送電極の駆動パルスを前記高レベルより高
    い読み出しパルスにすると共に、該読み出しパルスを印
    加している最中に第1の転送電極の駆動パルスを高レベ
    ルから低レベルに遷移させて、前記第2の転送電極下に
    一のセンサ部の第1の信号電荷を読み出す第2ステップ
    と、 前記第2の転送電極及び前記第3、第4の転送電極の駆
    動パルスを高レベルにする第3のステップと、 前記第2の転送電極の駆動パルスを低レベルにし、前記
    第4の転送電極の駆動パルスを前記高レベルより高い読
    み出しパルスにすると共に、該読み出しパルスを印加し
    ている最中に前記第3の転送電極の駆動パルスを高レベ
    ルから低レベルに遷移させ、前記第4の転送電極下に前
    記一のセンサ部に隣接する他のセンサ部の第2の信号電
    荷を読み出すと共に、前記第1の信号電荷と第2の信号
    電荷を混合する第4ステップとを有することを特徴とす
    る固体撮像装置の駆動方法。
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