JP3508056B2 - ゼラチンカプセルの製造方法並びにその製造装置 - Google Patents

ゼラチンカプセルの製造方法並びにその製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は薬剤等を内包したソ
フトタイプのゼラチンカプセルを製造する手法に関する
ものであって、特に内包体として粉粒体を適用した際
に、この粉粒体をゼラチンシートに、より正確に供給す
ることによって、ゼラチンカプセルの製造効率を向上さ
せる新規な製造方法並びにその製造装置に係るものであ
る。
【0002】
【発明の背景】薬剤や栄養剤等を柔軟なゼラチンによっ
てカプセル状に包み、服用しやすくした各種のソフトタ
イプのゼラチンカプセルが市販されている。そして本出
願人は、このようなゼラチンカプセル(以下本明細書中
においてゼラチンカプセルはソフトカプセルを指称する
ものである)を効率的且つ衛生的に製造する手法の開発
を種々試み、例えば「ゼラチンカプセルの製造装置にお
けるゼラチンシート成型装置」(特公平5−88143
号:特許第1876976号)や「ゼラチンカプセルの
製造装置における調整装置」(特公平5−88144
号:特許第1876977号)あるいは「ゼラチンカプ
セルの製造装置におけるカプセル取出装置」(特公平5
−88145号:特許第1876978号)等の特許取
得に至っている。
【0003】また本出願人は、ゼラチンカプセルの内包
体として液体(液体に粉体を混合させたものを含む)の
みに止まることなく、紛状あるいは粒状の粉粒体を内包
する場合の開発を試み、特開平10−211257号
「粉粒体を内包したゼラチンカプセル並びにその製造方
法並びにその製造装置」、特願平10−257218号
「ゼラチンカプセルの製造方法並びにその製造装置」の
特許出願に至っている。
【0004】しかしながらこのような手法においても以
下述べるような点においてまだ改良の余地が残されてい
た。すなわち上述した特願平10−257218号「ゼ
ラチンカプセルの製造方法並びにその製造装置」による
手法は、内包体をゼラチンシートに供給する供給口を二
股に分離するとともに、内包体を受け入れる部位たるポ
ケット部が形成されたゼラチンシートに対して、一つの
供給口から一カプセルのほぼ半分の量の内包体を各々供
給するため、ゼラチンシートの未縫合を防止するという
点では、非常に良好な結果が得られたものの、内包体と
して粉粒体を適用した場合、その粉粒の性状、例えば大
きさ等によっては、落下供給に時間がかかったり、ある
いは粉粒体そのものが、供給口や二股状の屈曲部分で固
まる、いわゆるブリッジと呼ばれる現象を起こしてしま
い、供給そのものが円滑に行えない場合があった。
【0005】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであって、内包体を屈曲させるこ
となく、ほぼ真下方向に押し出すように供給することに
よって、内包体の迅速な供給を図り、且つブリッジ現象
の発生を皆無とし、ゼラチンカプセルをより効率的に製
造し得る新規な製造方法並びにその製造装置の開発を試
みたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
ゼラチンカプセルの製造方法は、一対のダイロールに対
して二枚のゼラチンシートを供給するとともに、このゼ
ラチンシートに対して内包体を包み込むポケット部を形
成し、このポケット部の形成に伴いノズルセグメントか
らゼラチンシートに内包体を供給した後、ポケット部を
拝み合わせ状態に接合してゼラチンカプセルを製造する
方法において、前記内包体は、粉粒体が適用されるもの
であり、また計量孔を含んだ供給道は、各ダイロールの
ほぼ頂部に至るようにほぼ真下方向に向かうストレート
に形成されているものであり、前記内包体は、一カプセ
ル当たり半分の量の内包体が一つの供給道ごとに対応す
るそれぞれのポケット部に向けて分離された状態でほぼ
真下方向に押し出されて供給されることを特徴として成
るものである。この発明によれば、内包体は屈曲するこ
となく、ほぼ真下方向にストレート状に押し出されなが
ら供給されるため、正確且つ迅速な供給が行えるととも
に、ブリッジ現象の発生を防ぐことができる。
【0007】更にまた請求項記載のゼラチンカプセル
の製造方法は、前記請求項記載の要件に加え、前記ノ
ズルセグメントは、ほぼ全周にフッ素樹脂のコーティン
グ処理が施されていることを特徴として成るものであ
る。この発明によれば、ノズルセグメントにおける供給
口での内包体の詰まりやダイロールに沿った面でのゼラ
チンシートの張り付き等をより効果的に防止できる。
【0008】また請求項記載のゼラチンカプセルの製
造方法は、前記請求項または記載の要件に加え、前
記内包体は、ホッパーに投入された後、ホッパー下部に
設けられたスクリューによって、複数カ所に分散供給さ
れることを特徴として成るものである。この発明によれ
ば、一挙に大量のゼラチンカプセルを製造する場合にお
いても、より正確に内包体の計量が行え、効率よく生産
できる。
【0009】また請求項記載のゼラチンカプセルの製
造装置は、二枚のゼラチンシートを拝み合わせ状態に接
合するとともに、接合を行う前の段階までにこのゼラチ
ンシートに対して内包体を包み込むポケット部を形成す
る一対のダイロールと、このポケット部の形成に伴いゼ
ラチンシートに内包体を供給するノズルセグメントとを
具え、内包体を包んだゼラチンカプセルを製造する装置
において、前記内包体は、粉粒体が適用されるものであ
り、また計量孔を含んだ供給道は、各ダイロールのほぼ
頂部に至るようにほぼ真下方向に向かうストレート状に
形成されているものであり、前記内包体の供給は一カプ
セル当たり半分の量の内包体が一つの供給道ごとに対応
するそれぞれのポケット部に向けて分離された状態でほ
ぼ真下方向に押し出されて供給されることを特徴として
成るものである。この発明によれば、内包体は屈曲する
ことなく、ほぼ真下方向にストレート状に押し出されな
がら供給されるため、供給口等で詰まることがほとんど
ない。また内包体として液体、粉粒体等種々のものが適
用できる。
【0010】また請求項記載のゼラチンカプセルの製
造装置は、前記請求項記載の要件に加え、前記ノズル
セグメントは、ほぼ全周にフッ素樹脂のコーティング処
理が施されていることを特徴として成るものである。こ
の発明によれば、ノズルセグメントにおける供給口での
内包体の詰まりやダイロールに沿った面でのゼラチンシ
ートの張り付き等をより効果的に防止できる。
【0011】また請求項記載のゼラチンカプセルの製
造装置は、前記請求項または記載の要件に加え、前
記ノズルセグメントは、ここにおける内包体の供給
寸法が、ノズルセグメントの全高さ寸法の約20%程度
であることを特徴として成るものである。この発明によ
れば、ノズルセグメントを偏平状、すなわちノズルセグ
メントの高さ寸法に対して、供給道寸法を比較的短く形
成できるため、供給道内でのブリッジ現象をより効果的
に防止できる。
【0012】また請求項記載のゼラチンカプセルの製
造装置は、前記請求項4、5または記載の要件に加
え、前記内包体が投入されるホッパーは、前記内包体を
複数カ所に分散供給できるスクリューを、下部に設けて
いることを特徴として成るものである。この発明によれ
ば、一挙に大量のゼラチンカプセルを製造する場合にお
いても、より正確に内包体の計量が行え、効率よく生産
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を図示の実施の形態に
基づいて説明する。説明にあたっては、本発明の製造装
置1によって製造されるゼラチンカプセルAについて概
略的に説明した後、次いでこの製造装置1について説明
し、その後この装置の作動態様を説明しながら併せて本
発明の製造方法について説明する。まずゼラチンカプセ
ルAは、図13に示すようにゼラチンシートSを出発材
料とするものであり、完成状態では、カプセル外皮部G
と、これにより包み込まれる内包体Mとによって構成さ
れるものである。カプセル外皮部Gは、後述するように
出発材料たるゼラチンシートSが一対、対向的に供給さ
れながら最中状に拝み合わされた後、融着して形成され
る。また内包体Mには一例として医薬品、栄養剤、健康
食品エキス、調味料、嗜好品等適宜の粉粒体が適用され
る。
【0014】次にゼラチンカプセルの製造装置1につい
て説明する。このものは図1に示すように大別してシー
ト成形部2と、カプセル成形部3とを具えて成るもので
あって、これら各部材がフレームFに対し組み付けられ
て成るものである。まずシート成形部2について概略的
に説明する。このものは、カプセル外皮部Gの出発材料
たるゼラチンシートSを成形する部位であり、成形され
た二枚のゼラチンシートSを前記カプセル成形部3に対
して拝み合わせ状態に供給するため、一例としてカプセ
ル成形部3を挟んでフレームFの左右に一対設けられ
る。しかしながらこのような形態のほかにも例えば一基
のシート成形部2によってゼラチンシートSを成形し、
これをカプセル成形部3に至らせる間に二枚に切断し、
対向的にカプセル成形部3に供給する形態等が採り得
る。
【0015】そして前記シート成形部2の上方には、溶
融したゼラチンを収納するためのゼラチンタンク5を設
けるとともに、このゼラチンタンク5から供給ホース6
を下方に引き出し、その途中にバルブ7を具えるもので
ある。ゼラチンタンク5内にはゼラチンの溶融状態を確
保するためにヒータを設けるものであり、このゼラチン
タンク5内において溶融状態となったゼラチンは、供給
ホース6を介してその下方のスプレダーボックス10に
供給される。その後ゼラチンは、スプレダーボックス1
0の下方に設けられた冷却ドラム30に送り込まれ、こ
こで適宜の温度に冷却されながら適宜の厚さのゼラチン
シートSに成形される。なおシート成形部2の上述した
以上の詳細についてはここでは省略し、前記特開平10
−211257号「粉粒体を内包したゼラチンカプセル
並びにその製造方法並びにその製造装置」中の記載内容
を援用する。
【0016】次にカプセル成形部3について説明する。
このものは、以上のように構成されたシート成形部2の
後段、すなわちゼラチンシートSが供給されてゆく側に
設けられるものであり、各成形部を中継するようにフィ
ードロール40が形成されている。このためゼラチンシ
ートSは、冷却ドラム30を巡って適宜の温度に冷却さ
れた後、複数のフィードロール40の間をジグザグ状に
通過しながらカプセル成形部3に投入される。なおフィ
ードロール40の近傍にはカプセル成形部3に投入され
るゼラチンシートSの厚さを計測する厚さセンサ410
が設けられる。この厚さセンサ410についての詳細は
ここでは省略し、本出願人の出願に係る特開平8−18
2744号「ゼラチンカプセルの製造装置におけるゼラ
チンシートの厚さ監視装置」中の記載内容を援用する。
【0017】そしてカプセル成形部3は、図3〜5に示
すようにダイロールフレーム43に対し一対のダイロー
ル44を設けて成るダイヘッド42を主要部材として構
成される。この一対のダイロール44は、一方が固定さ
れ、他方がこの固定されたダイロール44に対し接近自
在に構成されるものであって、両者を区別して表示する
必要がある場合には一方を固定側ダイロール44a、他
方を可調側ダイロール44bとして区別する。
【0018】また各ダイロール44には、その表面に適
宜の形状の成形突起45が形成されるものであって、例
えばほぼ紡錘状を呈するゼラチンカプセルAを形成する
場合には、中央部が凹陥した長円状の形状に形成され
る。そして各成形突起45の内周部には、供給されてく
るゼラチンシートSを吸引するための吸引孔45aが形
成される。このものは図4に示すように各吸引孔45a
の底部に形成された吸引道45bに通じるように構成さ
れ、吸引道45bはダイロールフレーム43側端面から
吸引孔45aまで延びるように形成されている。なおこ
の実施の形態では、成形突起45は、ダイロール44の
幅方向(軸方向)に対して一つ形成されるものと、二つ
形成されるものとが交互に配列されており、これに伴い
一つの吸引道45bに通じる吸引孔45aの数が一つの
ものと二つのものがあるが、これは適宜変更可能であ
る。すなわち例えば一挙に大量のゼラチンカプセルAを
製造するような場合には、ダイロール44の幅方向寸法
や直径寸法を大きくし、これによって成形突起45、ひ
いては吸引孔45aや吸引道45bを増やすことが可能
である。また一つの吸引道45bに通じる吸引孔45a
の数の相違により、ゼラチンシートSを成形突起45の
内周部に均一に付着させるのが難しい場合には、ダイロ
ール44の幅方向に形成される成形突起45の数を一定
にし、一つの吸引道45bに通じる吸引孔45aの数を
常に一定とすることも可能である。
【0019】またダイロール44とダイロールフレーム
43との間にシート吸引機構70が構成され、このもの
はダイロール44とともに回転するダイロール受け71
と、ダイロールフレーム43に固定的に取り付けられる
吸引本体72とを具えて成るものである。ダイロール受
け71は、ダイロール44に内嵌めされ、ボルト等によ
ってダイロール44に固定されるものであり、ダイロー
ル44の外周とほぼ同程度の周縁部が形成される。そし
てこの周縁部にはダイロール44の吸引道45bと同寸
法で同数の連通穴71aが形成される。なおこの実施の
形態ではダイロール44とダイロール受け71とを別体
に形成しているが、一体的に形成することも可能であ
る。
【0020】一方、吸引本体72にはダイロール受け7
1側の面上に、上部やや手前側からゼラチンシートSの
引き込み側にかけて一例として115°程度の範囲で吸
引溝72aが形成され、更に吸引溝72aの上部は、吸
引本体72頂部に形成されたバキューム孔72bに続く
ように形成されている。そしてバキューム孔72bから
吸引が開始されると、その吸引作用は、ダイロール受け
71を介して回転しているダイロール44の吸引道45
bに伝達されることになり、吸引本体72に形成された
吸引溝72aに対応して吸引孔45aが、上部やや手前
側から115°程度回転する範囲内で、ゼラチンシート
Sを成形突起45の内周部になじんだ形状に変形させ、
ポケット部Pを形成する。なおこのシート吸引機構70
とダイロール44の吸引孔45a及び吸引道45b等を
含め、実質的に前記ポケット部Pの形成に寄与する機構
をポケット部形成機構と総称する。
【0021】次にこのダイロール44の接触圧力の調整
機構について説明する。図3、5に示すように可調側ダ
イロール44bの軸受部46は、ダイロールフレーム4
3に対して他の固定側ダイロール44a側に摺動自在に
形成されているものであって、この軸受部46に対して
押圧用の前後一対の板バネ47、48が作用するように
構成されている。すなわち一対の板バネ47、48は中
央が突出した中央接触部49によって互いに接触しあ
い、且つ軸受部46に近い側の板バネ47が、その両端
を軸受部46に接触させることにより軸受部46を固定
側ダイロール44a側に押し込むように作用している。
【0022】そして他方の板バネ48の両端には調整プ
ッシュロッド51が当接するものであって、この調整プ
ッシュロッド51はダイロールフレーム43に対し螺合
するように構成されており、その操作端に調整ダイヤル
52を有し、この調整プッシュロッド51の捻じ込みを
きつくした場合に、より強い接触圧が得られるように構
成する。そしてこの接触圧は押圧力ゲージ53によって
数値的に検出されるように構成されている。
【0023】更に前記一対のダイロール44を含むカプ
セル成形部3にはダイロール44の周方向の位置ズレの
発生を検知する位置ズレ検出機構441が設けられる。
この位置ズレ検出機構441についての詳細もここでは
省略し、本出願人の出願に係る特開平8−182743
号「ゼラチンカプセルの製造装置におけるダイロールの
位置ズレ監視装置」中の記載内容を援用する。
【0024】次に内包体供給部80について説明する。
このものは、ポケット部形成機構によりポケット部Pが
形成されたゼラチンシートSに対して、一カプセルに内
包する内包体Mをほぼ等分量ずつに分けて供給するもの
であって、一例として図2に示すように内包体Mを適宜
の供給量に計量するための計量機構81と、計量後の内
包体MをゼラチンシートSまで案内する案内機構82
と、最終的に内包体Mを押し出す押出し機構83とを具
えて成るものである。以下各構成機構について説明す
る。
【0025】まず計量機構81について説明する。この
ものは、粉粒体等の内包体Mを貯留するホッパー84
と、このホッパー84や押出し機構83等を支持する支
持部材85と、支持部材85の下部に固定状態に設けら
れるトッププレート86と、トッププレート86の下部
に左右方向にスライド自在に設定されるスライダープレ
ート87とを具えて成るものである。トッププレート8
6には、図6に示すように、後述するノズルセグメント
96の供給口98のほぼ真上位置、すなわち後述するプ
ッシャー101のほぼ真下位置に連通孔88が設けら
れ、更にこの連通孔88を挟んだ左右に、等分量ずつの
内包体Mを貯留する貯留孔89が設けられる。この貯留
孔89は、ホッパー84の下部に設けられ、落下してく
る内包体Mを貯留するものである。
【0026】なおこの実施の形態では、一例として連通
孔88を左右に三カ所ずつ、計六カ所設けるとともに、
各連通孔88の右側(図6に向かって右)に貯留孔89
を一カ所、左側に貯留孔89を二カ所設けるものであ
る。これは先に述べた成形突起45が、ダイロール44
の幅方向に一つ形成されるものと、二つ形成されるもの
とがあり、これらが交互に配設されることに因んでい
る。このため左右一カ所ずつの貯留孔89は、ダイロー
ル44の幅方向に対して一カ所形成される成形突起45
に作用するものであり、左右二カ所ずつの貯留孔89
は、ダイロール44の幅方向に対して二カ所形成される
成形突起45に作用する。なおこれら貯留孔89を区別
して表す場合には、ダイロール44の幅方向に一カ所形
成される成形突起45に作用する貯留孔を89a、二カ
所形成される成形突起45に作用する貯留孔を89bと
符号を付して区別する。従ってこれに伴いホッパー84
においても、作用する成形突起45によって区別する場
合には、ダイロール44の幅方向に一カ所形成されるも
のに作用するホッパーを84a、二カ所形成されるもの
に作用するホッパーを84bと符号を付して区別する。
【0027】以上述べた連通孔88や貯留孔89あるい
は後述するスライダプレート87の計量孔94やノズル
セグメント96の供給口98等は、先のダイロール44
の説明においても述べたように、量産時等にあっては成
形突起45の増化に伴い、多数形成することが可能であ
る。またこのような場合、正確且つ効率良く内包体Mを
分散供給する目的から、一例として図8に示すようにホ
ッパー84の下部に、螺旋溝90aを形成したスクリュ
ー90を設ける形態が採り得る。そして供給時には、こ
のスクリュー90を回転させて、内包体Mをホッパー8
4から各貯留孔89まで正確に移送するものである。ま
たスクリュー90を回転させるにあたっては、各スクリ
ュー90の基端側にギヤ91を設け、これらをモータ等
によって駆動される駆動ギヤ92で回転させるようにし
ている。
【0028】スライダープレート87は、実質的に内包
体Mを計量する部材であり、一例として図2に示すよう
に装置正面部分に設けられたアクチュエータ93によっ
て、左右にスライド自在に構成されている。このスライ
ダープレート87には、例えば図6、7に位置した状態
において、トッププレート86の連通孔88(前後左右
の計四カ所)のほぼ真下位置と、貯留孔89aのほぼ真
下位置とに計量孔94が形成される。なお図示した状態
は、アクチュエータ93によってスライダープレート8
7を右側(図6に向かって右側)に寄せた状態を示し、
トッププレート86の貯留孔89bのみを非連通状態と
しているが、逆にスライダープレート87を左側に寄せ
た状態とした時には、図9、10に示すように、今度は
トッププレート86の貯留孔89aのみを非連通状態と
するものである。
【0029】またスライダープレート87の計量孔94
も、トッププレート86の連通孔88や貯留孔89と同
様に、成形突起45の形成態様に合わせて形成されるも
のであり、この計量孔94を、作用する成形突起45に
よって区別する場合には、ダイロール44の幅方向に一
つ形成されるものに作用する計量孔を94a、二つ形成
されるものに作用する計量孔を94bと符号を付して区
別するものであり、この実施の形態では計量孔94aが
左右に一カ所ずつ計二カ所、計量孔94bが左右に二カ
所ずつ計四カ所形成される。
【0030】次に案内機構82について説明する。この
ものは、スライダープレート87の下部に固定状態に設
けられるアンダープレート95と、一対のダイロール4
4の間に入り込むように設けられたノズルセグメント9
6とを具えて成るものである。そしてアンダープレート
95には、後述するノズルセグメント96の供給口98
の真上位置に案内孔97が、同数形成される。
【0031】ノズルセグメント96は、図6に示すよう
に先端部が一対のダイロール44の間に充分入り込むよ
うに突出した形状を成し、左右両側に最終的に内包体M
を供給する供給口98を具えるものである。このノズル
セグメント96は、ほぼ全周にわたってフッ素樹脂等の
コーティングが施され、粉粒体等の内包体Mの詰まりや
ゼラチンシートSの張り付き等の防止作用を担ってい
る。またこのものには、一例として三本のヒータ99が
挿入され、ゼラチンシートSを比較的広い範囲にわたっ
て適宜の温度以上に保温する作用を担っている。なお三
本のヒータ99の配置は、一例としてノズルセグメント
96の左右端部に各々一つ配され、もう一つはゼラチン
シートSを縫合する部位の直上部に配される。これは内
包体Mの供給口98を、二分割したために採り得る構造
であって、このためにゼラチンシートSは効果的に温め
られ、その後のポケット部Pの形成や、内包体Mを包み
込んだ後の縫合等の一連の製造がよりスムーズに行える
ものである。またヒータ99の数は、ダイロール44や
ノズルセグメント96の大きさあるいは吸引作用力の大
きさ等種々の条件によって適宜変更可能である。また図
示するように本発明に係るノズルセグメント96は、全
体的に偏平状、すなわち内包体Mの供給路寸法が、ダ
イロール44間に入り込んだ全高さ寸法の約20%程度
に形成されており、これにより内包体Mの移送経路が比
較的短く構成され、供給動作そのものがスムーズに行え
るものである。
【0032】なお上述したアンダープレート95の案内
孔97やノズルセグメント96の供給口98も、成形突
起45の形成態様に合わせて形成されるものであって、
この実施の形態では一例として左右に三カ所ずつ計六カ
所形成されるものである。またトッププレート86の連
通孔88からノズルセグメント96の供給口98まで
は、実質的に内包体Mが押し出される通路となるため、
この通路を内包体Mの供給道100と総称するものであ
る。
【0033】次に押出し機構83について説明する。こ
のものは図11(a)に示すように実質的に内包体Mを
押し出す複数のプッシャー101と、このプッシャー1
01を所定のタイミングで上下にスライドさせるシリン
ダ102と、適宜組分けされたプッシャー101を同調
させるための押しプレート103とを具えて成るもので
ある。そしてプッシャー101は、概ね円形、四角形等
の適宜の断面形状を有する柱状部材であり、左右二本が
一対となって、一カプセルに内包される内包体Mを、ほ
ぼ等分量ずつ同時に押し出すものである。そして本発明
の特徴の一つとして、プッシャー101によって押し出
される内包体Mの供給道100が、ストレート状に真下
に向かうように形成されるものであり、これによって供
給道100の途中において粉粒体等の内包体Mが固まっ
てしまう、いわゆるブリッジ現象を効果的に防止するも
のである。
【0034】なおプッシャー101等も、成形突起45
の形成態様に合わせて形成されるものであって、この実
施の形態では一例として三対、計六本が適用される。ま
たこのプッシャー101を作用する成形突起45によっ
て区別する場合には、ダイロール44の幅方向に一つ形
成されるものに内包体Mを押し出すプッシャーを101
a、二つ形成されるものに内包体Mを押し出すプッシャ
ーを101bと符号を付して区別するものであり、この
実施の形態ではプッシャー101aがセンター部分に一
組、プッシャー101bが前後部に二組設けられる。こ
こでプッシャー101aは上述したホッパー84a、貯
留孔89a、計量孔94aに対応し、プッシャー101
bは、ホッパー84b、貯留孔89b、計量孔94bに
対応する。
【0035】またシリンダ102及び押しプレート10
3においても、作用する成形突起45によって区別する
場合には、ダイロール44の幅方向に一つ形成されるも
のに関与するものをシリンダ102a及び押しプレート
103aとし、二つ形成されるものに関与するものをシ
リンダ102b及び押しプレート103bと符号を付し
て区別するものである。なお図11(b)に示す実施の
形態は、先に述べた成形突起45が、ダイロール44の
幅方向に四つ形成されるものと、五つ形成されるものと
があり、これらが交互に配設された場合を示すものであ
って、これに伴いプッシャー101aを左右に四対、プ
ッシャー101bを左右に五対設けるものである。
【0036】次にダイロール44の下方に設けられ、製
品たるゼラチンカプセルAの取り出し等に関与する部材
について説明する。図12に示すように符号61はゼラ
チンカプセルAの取出トラフであって、ダイロール44
の下方から装置前面に引き出されるように構成されてい
る。
【0037】そしてダイロール44にはそれぞれダイロ
ール44の成形突起45の間に食い込んだままのゼラチ
ンカプセルAを取り出すためのダイロール用掻取ブラシ
63を接触させるようにする。更にゼラチンカプセルA
はゼラチンカプセルAが打ち抜かれたブランクシート
S′にも残留することが予想され、このブランクシート
S′からゼラチンカプセルAを取り外すブランクシート
用掻取ブラシ64をブランクシートS′を両側から挟む
ように対設する。
【0038】そして更にその下方にはブランクシート
S′を積極的に下方に引き込むブランクシート送りロー
ル65を設ける。そして本装置にあってはこのダイロー
ル用掻取ブラシ63とブランクシート用掻取ブラシ64
及びブランクシート送りロール65については他の駆動
系統とは別系統に駆動している。なおこの駆動系統につ
いての詳細もここでは省略し、前記特公平5−8814
5号(特許第1876978号)中の記載内容を援用す
る。
【0039】次に以上のように構成されたゼラチンカプ
セルの製造装置1の作動態様について説明しながら実質
的に本発明のゼラチンカプセルの製造方法について説明
する。なお説明にあたってはポケット部形成機構によっ
てポケット部Pを形成する作動態様と、このポケット部
Pに粉粒体等の内包体Mを供給する作動態様とに分けて
説明する。また装置全体の作動態様の説明もここでは省
略し、前記特公平5−88145号(特許第18769
78号)中の記載内容を援用する。
【0040】まずゼラチンシートSに対してポケット部
Pを形成する作動態様について説明する。 (1)吸引開始 まずシート成形部2において成形されたゼラチンシート
Sは、フィードロール40を経て徐々にダイロール44
に送り込まれる。そして図13に示すようにゼラチンシ
ートSが、ダイロール44の頂部やや手前側の吸引位置
に達すると同時に、成形突起45の内周部に形成された
吸引孔45aが、吸引本体72の吸引溝72aに達し、
ゼラチンシートSの吸引が開始される。
【0041】(2)ポケット部の形成 吸引が開始されるとゼラチンシートSは、吸引孔45a
に引き付けられ、成形突起45の内周面になじんだ形状
に変形し、ポケット部Pが形成される。なおこのポケッ
ト部Pに、一カプセルのほぼ半分の量の内包体Mが、ほ
ぼ真上から供給される。
【0042】(3)縫合部の形成 そしてダイロール44の回転によって、ゼラチンシート
Sが接触を始めると、この接触した部分から成形突起4
5の作用により縫合部gが形成される。その際左右のポ
ケット部Pは、ほぼ等分量の内包体Mを包み込んだま
ま、拝み合わせ状態に溶着され、縫合部gが下方から全
周に及び、カプセル外皮部Gが形成される。なお二つに
分割した供給口98から内包体Mを供給するため、縫合
部gの直上部にヒータ99を一つ配することが可能であ
り、これによってゼラチンシートSは、合計で三本のヒ
ータ99によって吸引開始からカプセル外皮部Gの形成
に至るまで、常時効果的に温められ、ゼラチンカプセル
Aの一連の製造がスムーズに行えるものである。
【0043】(4)吸引解除 カプセル外皮部Gの形成終了とほぼ同時に、吸引孔45
aはダイロール44上部からほぼ90°の回転位置に達
し、吸引作用が解除され、ゼラチンカプセルAが成形突
起45の間から取り外される。なおこの実施の形態では
吸引本体72に約115°の範囲で吸引溝72aを形成
し、その範囲内のみでゼラチンシートSを吸着する形態
を採っているが、成形突起45の数等に応じて適宜の角
度が設定し得る。
【0044】次に内包体MをゼラチンシートSに対して
供給する作動態様について説明する。 (1)初期状態(右寄り状態) 上述したようなポケット部Pの形成に伴い、粉粒体等の
内包体Mの供給が行われる。その際一例として図6、7
に示すようにアクチュエータ93によってスライダープ
レート87を右側(図6に向かって右側)に寄せた状態
を初期状態として説明する。この初期状態において、ス
ライダープレート87の計量孔94aが、トッププレー
ト86の貯留孔89aに接続される一方、別の計量孔9
4bが、トッププレート86の連通孔88やアンダープ
レート95の案内孔97あるいはノズルセグメント96
の供給口98に接続されて供給道100を形成してい
る。なおこの状態で、ホッパー84aに投入されていた
内包体Mが計量孔94aに充填されて、実質的な計量が
行われる。
【0045】(2)左寄り状態 計量孔94aに内包体Mを充填し、計量を終了すると、
図9、10に示すように、アクチュエータ93によって
スライダープレート87が左側(図9に向かって左側)
に寄せられた状態となる。この状態において、今度はス
ライダープレート87の計量孔94bが、トッププレー
ト86の貯留孔89bに接続される一方、別の計量孔9
4aが、トッププレート86の連通孔88やアンダープ
レート95の案内孔97あるいはノズルセグメント96
の供給口98に接続されて供給道100を形成する。な
おこの状態で、上述したように計量孔94aにより計量
されていた内包体Mが、プッシャー101aによって供
給道100内をほぼ真下方向にストレート状に押し出さ
れるとともに、他の計量孔94bにおいては、ホッパー
84bに投入されていた内包体Mが充填されて、計量孔
94bによる実質的な計量が行われる。
【0046】(3)右寄り状態 計量孔94aに充填されていた内包体Mの供給が終了す
ると、アクチュエータ93によって再度、スライダープ
レート87が右側に寄せられた状態となる。この状態
は、上述した初期状態と同じ状態であって、計量孔94
bにより計量されていた内包体Mが、プッシャー101
bによって供給道100内をほぼ真下方向にストレート
状に押し出されるとともに、他の計量孔94aにおいて
は、新たに他の内包体Mが充填され、再度、計量孔94
aによる計量が行われ、このような作動が順次繰り返さ
れる。なお内包体MをゼラチンシートSに押し出すタイ
ミングについては、上述したようにポケット部Pが形成
されてから押し出す形態のほか、内包体Mを押し出しな
がらこの押出力を副次的に利用してポケット部Pを形成
するような、言わば両者を同時に行う形態等が採り得
る。またこのような場合、ゼラチンシートSの吸引開始
位置は、内包体Mが供給されるダイロール44のほぼ頂
部位置とすることが可能である。
【0047】なおこの実施の形態では、主にゼラチンシ
ートSを吸引することによってポケット部Pを形成する
ものであるが、この他にも例えば金型等によるエンボス
加工やエアノズル等を用いて成形突起45上に供給され
てきたゼラチンシートSを押圧する形態等種々の形態が
採り得る。
【0048】
【発明の効果】まず請求項1または記載の発明によれ
ば、内包体Mは屈曲することなく、ほぼ真下方向にスト
レート状に押し出されながら供給されるため、正確且つ
迅速な供給が行えるとともに、ブリッジ現象の発生を防
ぐことができる。また内包体として液体、粉粒体等種々
のものが適用できる。
【0049】更にまた請求項または記載の発明によ
れば、ノズルセグメント96における供給口98での内
包体Mの詰まりやダイロール44に沿った面でのゼラチ
ンシートSの張り付き等をより効果的に防止できる。
【0050】更にまた請求項または記載の発明によ
れば、一挙に大量のゼラチンカプセルを製造する場合に
おいても、より正確に内包体Mの計量が行え、効率よく
生産できる。
【0051】更にまた請求項記載の発明によれば、ノ
ズルセグメント96を偏平状、すなわちノズルセグメン
ト96の高さ寸法に対して、供給道100の長さを比較
的短く形成できるため、供給道100内でのブリッジ現
象をより効果的に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゼラチンカプセルの製造装置を示す斜
視図である。
【図2】内包体供給部を示す正面図である。
【図3】ダイヘッド周辺を拡大して示す平面断面図であ
る。
【図4】ダイロールと吸引機構を示す分解斜視図であ
る。
【図5】ダイヘッド周辺を示す斜視図である。
【図6】スライダープレートを右側に寄せた際の計量機
構を示す正面断面図である。
【図7】同上分解斜視図である。
【図8】螺旋溝を有したスクリューを適用し、複数の貯
留孔に内包体を落下させる様子を部分的に示す断面図で
ある。
【図9】スライダープレートを左側に寄せた際の計量機
構を示す正面断面図である。
【図10】同上分解斜視図である。
【図11】押出し機構の二種の実施の形態を示す説明図
である。
【図12】ダイロール取出側に配される諸部材を示す正
面図である。
【図13】一対のダイロールによってゼラチンカプセル
を成形する状態を骨格的に示す正面図である。
【符号の説明】
1 製造装置 2 シート成形部 3 カプセル成形部 5 ゼラチンタンク 6 供給ホース 7 バルブ 10 スプレダーボックス 30 冷却ドラム 40 フィードロール 410 厚さセンサ 42 ダイヘッド 43 ダイロールフレーム 44 ダイロール 44a 固定側ダイロール 44b 可調側ダイロール 441 位置ズレ検出機構 45 成形突起 45a 吸引孔 45b 吸引道 46 軸受部 47 板バネ 48 板バネ 49 中央接触部 51 調整プッシュロッド 52 調整ダイヤル 53 押圧力ゲージ 61 取出トラフ 63 ダイロール用掻取ブラシ 64 ブランクシート用掻取ブラシ 65 ブランクシート送りロール 70 シート吸引機構 71 ダイロール受け 71a 連通穴 72 吸引本体 72a 吸引溝 72b バキューム孔 80 内包体供給部 81 計量機構 82 案内機構 83 押出し機構 84 ホッパー 84a ホッパー 84b ホッパー 85 支持部材 86 トッププレート 87 スライダープレート 88 連通孔 89 貯留孔 89a 貯留孔 89b 貯留孔 90 スクリュー 90a 螺旋溝 91 ギヤ 92 駆動ギヤ 93 アクチュエータ 93a 摺動子 94 計量孔 94a 計量孔 94b 計量孔 95 アンダープレート 96 ノズルセグメント 97 案内孔 98 供給口 99 ヒータ 100 供給道 101 プッシャー 101a プッシャー 101b プッシャー 102 シリンダ 102a シリンダ 102b シリンダ 103 押しプレート 103a 押しプレート 103b 押しプレート A ゼラチンカプセル F フレーム G カプセル外皮部 g 縫合部 M 内包体 P ポケット部 S ゼラチンシート S′ ブランクシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−211257(JP,A) 特開 昭61−109566(JP,A) 特開2000−84050(JP,A) 特公 昭45−33678(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61J 3/07

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のダイロールに対して二枚のゼラチ
    ンシートを供給するとともに、このゼラチンシートに対
    して内包体を包み込むポケット部を形成し、このポケッ
    ト部の形成に伴いノズルセグメントからゼラチンシート
    に内包体を供給した後、ポケット部を拝み合わせ状態に
    接合してゼラチンカプセルを製造する方法において、前
    記内包体は、粉粒体が適用されるものであり、また計量
    孔を含んだ供給道は、各ダイロールのほぼ頂部に至るよ
    うにほぼ真下方向に向かうストレートに形成されている
    ものであり、前記内包体は、一カプセル当たり半分の量
    の内包体が一つの供給道ごとに対応するそれぞれのポケ
    ット部に向けて分離された状態でほぼ真下方向に押し出
    されて供給されることを特徴とするゼラチンカプセルの
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ノズルセグメントは、ほぼ全周にフ
    ッ素樹脂のコーティング処理が施されていることを特徴
    とする請求項記載のゼラチンカプセルの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記内包体は、ホッパーに投入された
    後、ホッパー下部に設けられたスクリューによって、複
    数カ所に分散供給されることを特徴とする請求項また
    記載のゼラチンカプセルの製造方法。
  4. 【請求項4】 二枚のゼラチンシートを拝み合わせ状態
    に接合するとともに、接合を行う前の段階までにこのゼ
    ラチンシートに対して内包体を包み込むポケット部を形
    成する一対のダイロールと、このポケット部の形成に伴
    いゼラチンシートに内包体を供給するノズルセグメント
    とを具え、内包体を包んだゼラチンカプセルを製造する
    装置において、前記内包体は、粉粒体が適用されるもの
    であり、また計量孔を含んだ供給道は、各ダイロールの
    ほぼ頂部に至るようにほぼ真下方向に向かうストレート
    状に形成されているものであり、前記内包体の供給は一
    カプセル当たり半分の量の内包体が一つの供給道ごとに
    対応するそれぞれのポケット部に向けて分離された状態
    でほぼ真下方向に押し出されて供給されることを特徴と
    するゼラチンカプセルの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記ノズルセグメントは、ほぼ全周にフ
    ッ素樹脂のコーティング処理が施されていることを特徴
    とする請求項記載のゼラチンカプセルの製造装置。
  6. 【請求項6】 前記ノズルセグメントは、ここにおける
    内包体の供給路寸法が、ノズルセグメントの全高さ寸
    法の約20%程度であることを特徴とする請求項また
    記載のゼラチンカプセルの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記内包体が投入されるホッパーは、前
    記内包体を複数カ所に分散供給できるスクリューを、下
    部に設けていることを特徴とする請求項4、5または
    記載のゼラチンカプセルの製造装置。
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