JP3507794B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Description
ターンが形成された半導体ウェハの表面を高度に平坦化
処理する半導体装置の製造方法に関するものである。
いるウェハに配線構造を形成する製造方法を図17
(a),(b)に示す。この方法は、シリコン基板50
上の表面の平坦な層間絶縁膜51に配線溝52を形成
し、配線溝52を埋め込むように金属膜53を成長し
(図17(a))、さらに層間絶縁膜51上の金属膜5
3を化学機械研磨法(以後、CMP法と呼ぶ)により選
択的に除去することで、配線溝52に選択的に金属を埋
め込む配線53aを製造するものである(図17
(b))。このような配線の製造方法の場合には、いか
に精度良く金属膜を薄膜化し、研磨していくかが非常に
重要である。
MP装置)の一例を示す。従来のCMP装置は、半導体
デバイスパターンの形成された半導体ウェハをCMP装
置に搬入・搬出するためのウェハ搬送系61,ポリウレ
タンシート等の研磨パッド63が張られた回転大口径研
磨定盤62, ウェハ搬送系61からウェハWを受け取
り、研磨パッド63上にウェハ面を押し付ける回転ウェ
ハ保持ヘッド64, 研磨パッド63に100〜500
μm程度のダイヤモンド微粒子を電着させた回転円盤を
用いて研磨パッド63の表面を目立てする研磨パッドコ
ンディショナ65, 純水にシリカ粒子を分散させたス
ラリ(研磨液)の供給部66からなる。このCMP装置
では、ウェハ直径の2倍以上の研磨定盤62に張られた
研磨パッド63が上向面であり、ウェハの研磨面が下向
面となっている。研磨スラリはパイプ66aを通じて研
磨パッド63上に直接滴下され、上向きとなっている研
磨パッド63上に液膜となって保持されてウェハ表面に
至る。また、下向きとなっている研磨パッドコンディシ
ョナが、研磨パッド面に下降することで研磨パッド表面
を目立てする方式となっている。
ときにはウェハおよび研磨定盤の回転速度の増加と研磨
圧力の増加により、金属膜の研磨速度を大きくすること
ができるが、金属膜表面への傷の発生を抑制するには低
圧力・高速回転が望ましい。しかしながら、このCMP
装置では大口径の研磨定盤を回転する必要があり、低圧
力・高速回転の研磨条件(例えば、定盤回転速度=30
0rpm,研磨圧力=0.1kg/cm2)を達成する
ことは不可能であった。また、研磨パッドが上向きとな
っているため研磨パッド上に研磨パッドコンディショナ
からのダイヤモンド粒子が脱落しやすい構造となってお
り、滑落ダイヤモンド粒子により金属膜に傷を発生させ
る場合があった。
に、従来は、第1の研磨定盤と、第2の研磨定盤との2
基の研磨定盤を用いて2段処理により行われていた。す
なわち、第1の研磨定盤は硬質の研磨布が貼られたもの
であり、粗研磨による平坦化処理に用いられ、第2の研
磨定盤は軟質の研磨布が貼られたものであり、仕上げ処
理に用いられる。実際の研磨に際しては、両研磨定盤を
回転駆動しつつ、まず第1の研磨定盤にウェハを押付
け、ウェハの銅薄膜表面を粗研磨して平坦化した後、第
2の研磨定盤に平坦化されたウェハの表面を押し付けて
仕上げ処理を行っていた。
研磨するウェハの大きさに比してはるかに大型であり、
ウェハの平坦化並びに仕上げ処理に2基の大型の研磨定
盤を用いたのでは、限られた工場内のスペースを大きく
専有することとなって、空間の利用効率が低下する。殊
に、最近のウェハの大型化に伴い研磨定盤も益々大型化
に向かう傾向にあり、研磨定盤の設置スペース確保の問
題は、いずれ深刻な問題になってくることが予想され
る。さらには、大型の研磨定盤の全体に研磨液をゆき渡
らせる必要から大量の研磨液を要し、これがランニング
コストを上昇させ、使用済の研磨液の処分が大きな環境
問題となっていた。また、2基の研磨定盤を用いること
の今一つの問題は、両研磨定盤間にウェハを移し替える
ための時間的ロスの問題である。
リ)を用い、研磨液を供給しつつチャックに加えたウェ
ハを研磨定盤に押し付けて研磨が行われるが、第1研磨
定盤から第2研磨定盤に移行させるためにはウェハを第
1研磨定盤側のチャックから外し、さらに第2研磨定盤
側のチャックに付け替えなければならない。この付け替
えに時間がかかると半導体ウェハに付着した研磨液が乾
燥し、これがウェハ上の傷となり、また、ウェハがエッ
チングされるという問題を生ずる。さらに、従来はチャ
ッキングしたウェハを下向きにして大径の研磨定盤に押
し付けるという方式であったため、ウェハの研磨面を全
く観察することができず、研磨状況を把握することがで
きなかった。
用い、ウェハ搬入,研磨並びに搬出を同時並行に行い、
あわせて上記、従来のCMP装置の保有する問題点を一
挙に解消しうる半導体装置の製造方法を提供することに
ある。
め、本発明による半導体装置の製造方法においては、半
導体基板の埋め込み膜を上向きにして前記半導体基板を
インデックステーブル上のホルダに保持し、前記ホルダ
を回転させて前記基板を一定方向に回転させるととも
に、前記回転する基板の上方より、ポリッシングヘッド
を下降させ、ポリッシングヘッドに取り付けられた研磨
布を基板上でその半径方向に往復動させつつ前記半導体
基板上の前記埋め込み膜を平坦化研磨する半導体装置の
製造方法であって、前記研磨布は、前記半導体基板の直
径と同等以下で半導体基板の半径以上の大きさであり、
研磨布張り付け板を介してベースプレート上に保持さ
れ、ベースプレートは任意の方向に傾斜可能であると共
に上下方向にも揺動可能にポリッシングヘッドで支えら
れたものであり、高圧空気で加圧され、その圧力によっ
て研磨布を前記半導体基板に対して平行の姿勢に保持さ
せるとともに、ポリッシングヘッドの移動方向と前記半
導体基板表面との平行性の崩れに対してベースプレート
を微動させつつ前記半導体基板上の埋め込み膜を平坦化
研磨するものである。
れた各ステーションにて同時並行に基板の研磨、インデ
ックステーブル上への基板の搬入並びにインデックステ
ーブルからの基板の搬出を行うものである。また、前記
埋め込み膜が導電体金属である。また、前記埋め込み膜
が銅膜と導電性密着膜からなるものである。また、銅膜
と導電性密着膜である前記埋め込み膜を、少なくとも2
つ以上の前記ポリッシングヘッドで平坦化研磨するもの
である。また、銅膜と導電性密着膜である前記埋め込み
膜を平坦化研磨する際、異なる種類の研磨液を用いるも
のである。
ら研磨液を供給するものである。また、研磨終了時に、
ポリッシングヘッドによる加圧を解き、研磨液を洗浄液
に切り替え、前記ポリッシンングヘッドの回転中心から
洗浄水を供給して基板上から研磨液を取り除くものであ
る。
きにして前記半導体ウエハをホルダ上に保持して研磨す
る際、該ホルダの周辺部に設けられた水シール室に洗浄
水を圧入し、これをシール室より溢流させ、研磨液が基
板の下面に回りこんで研磨中に研磨液がホルダの基板保
持面に固着するのを防止するものである。
埋め込み膜の研磨中に、直接光を照射し、その直接反射
光を受光し、ウエハ上に形成されている金属膜がすべて
研磨除去され、地膜が表面に露出して金属反射から地膜
反射に変化した時の反射率の変化をもって研磨終点を検
出するものである。
埋め込み膜の研磨中に、直接光を照射し、ポリッシング
ヘッドがウエハ径よりも小さく、かつウエハ上を往復運
動することから、その直接反射光を受光してウエハの表
面性状を常にモニタすることで研磨終点を検出するもの
である。
埋め込み膜の研磨中の光の入射位置には、ウエハの表面
一部に気体あるいは液体を吹き付け、前記埋め込み膜表
面の光直接照射領域に付着する研磨液を部分的に除去し
て研磨終点検出を行うものである。
を、半導体ウェハの一次研磨と、二次研磨との二段階研
磨によって表面を平坦化処理する装置に適用した例につ
いてその実施形態を説明する。
においては、インデックステーブル1を有し、インデッ
クステーブル1の周上にローディングステーションS1
と、一次研磨ステーションS2と、二次研磨ステーショ
ンS3と、アンローディングステーションS4とが設定さ
れたものである。インデックステーブル1は、ウェハを
保持させる複数のホルダ2を同心上に有し、各ステーシ
ョンS1〜S4に順次転回送りが与えられ、各ステーショ
ンS1〜S4は、インデックステーブル1の停止位置に割
り付けられたものである。
ックステーブル1上にウェハを搬入する領域であり、ア
ンローディングステーションS4は、テーブル1上から
ウェハを搬出する領域である。この実施形態において、
一次研磨ステーションS2は、インデックステーブル1
上に搬入されたウェハの表面を平坦化処理する領域であ
り、二次研磨ステーションS3は、平坦化処理後のウェ
ハの表面を仕上げ処理する領域である。
心を含んで90°の間隔で隔壁1aより4区画され、そ
れぞれの区画にホルダ2を装備したものである。図3に
おいて、インデックステーブル1はステッピングモータ
3で駆動されて回転角90°ずつ転回し、インデックス
テーブル1の停止位置に割付けられたステーションに順
次ホルダ2を移送する。ホルダ2は、ウェハを保持する
ものであり、この実施形態ではウェハを吸着するバキュ
ームチャック4を上面に有している。一方、各ステーシ
ョンS1〜S4には、それぞれホルダ2を駆動するモータ
5が設置されている。ホルダ2は、ベアリング1aを介
してインデックステーブル1に支持されており、電磁ク
ラッチ6を有し、電磁クラッチ6でモータ5に接続する
ことによって、モータ5と連動し、各ステーションに移
送されてきたホルダ2は、それぞれのモータ5の回転速
度で一方向に回転駆動される。
一体となったスリーブ1bが外装されている。バキュー
ムチャック4の真空引きの経路は、ホルダ2内に形成さ
れ、ホルダ2の胴部に環状に開口し、開口は、スリーブ
1bにシールされるとともに、スリーブ1bのポート1
cで外部配管4aに受けられる。配管4aは、真空ポン
プ(図示略)に通じ、配管4aには切替バルブ1eが介
装されている。なお、ポート1cは電磁チャックの機能
を有し、ポート1cの電磁チャックは、ホルダ2が研磨
ステーションS2又はS3に達したときに動作し、外部配
管4aをバキュームチャック4に連通させ、真空ポンプ
の駆動により、外部配管4aを通じてバキュームチャッ
ク4を脱気させる。なお、インデックステーブル1の転
回移動中は、ポート1cは閉じられ、ホルダ2側のバキ
ュームチャック4の真空引き経路は、外部配管4aから
隔離される。なお、後に説明するように、バキュームチ
ャック4の逆洗を行うときには、切替バルブ1eを純水
等の洗浄液供給配管に接続し、洗浄液をバキュームチャ
ック4に給水して逆噴射させる。
周のシールリング29から、純水が供給される。ホルダ
2内には、純水の供給経路を有し、純水の供給経路に
は、ポンプ1fに汲み上げられて外部配管4bから供給
された純水がスリーブ1bのポート1dを通じて給水さ
れる。ポート1dは、電磁クラッチの機能を有し、ポー
ト1dの電磁クラッチは、先のポート1cの電磁クラッ
チと同じようにホルダ2がステーションS2又はS3に達
したときにのみ動作して外部配管4bをホルダ2内の純
水供給経路に連通させるものである。
明する。 (1)ローディングステーションS1 ローディングステーションS1には、ロボットアーム7
と、ウェハ裏面洗浄手段8とチャック洗浄手段9とを装
備している。ロボットアーム7は、ウェハキャリア10
からウェハWを一枚ずつ取り出し、これをピンクランプ
11下に搬送する。ピンクランプ11は、クランプのウ
ェハ裏面洗浄処理後、インデックステーブル1上にウェ
ハWを搬入するものであり、ウェハWの周縁を保持する
ために、数本のピンを同一円周上の位置で拡縮可能に配
列している。ウェハ裏面洗浄手段8は、ピンクランプ1
1に保持されたウェハWの裏面を洗浄するものである。
ウェハ裏面洗浄手段8は、例えばブラシである。その構
造を図4に示す。
ラシホルダ12の両端に上向きに取付けられ、各々のブ
ラシ軸に装着された遊星歯車13を中心歯車14に噛合
させ、ブラシホルダ12を中心歯車14にて回転駆動す
ることにより、各々のブラシ8a,8bを自転させなが
ら公転させるようにしたものである。このブラシ8a,
8bをピンクランプ11に保持させたウェハWの裏面に
押し当て、洗浄水を供給しながら回転させてウェハ裏面
の異物を除去する。
持させるホルダ2のバキュームチャック4を洗浄するも
のである。チャック洗浄手段9は、ウェハWの搬入に先
立って、ホルダ2上に進出し、ホルダ2上に下降してバ
キュームチャック4の吸着面を払拭する。
図5において、チャック洗浄手段9は、例えば、回転軸
15の軸端に円盤状のチャック洗浄部16を有するもの
である。チャック洗浄部16は、円形のセラミックリン
グであり、ウェブ面には洗浄水の供給孔17が開口され
ている。チャック洗浄部16を回転駆動し、供給孔17
を通して洗浄水を注水しながらチャック洗浄部16をバ
キュームチャック4の吸着面に押し付けてバキュームチ
ャック4の吸着面を洗浄する。この洗浄によって、チャ
ック4の保持面上にスラッジがあれば、これを破断,洗
浄し、ウェハWにディンプルの発生を防止する。
Wの裏面を洗浄した後、ピンクランプ11上のウェハW
をローディングステーションS1のホルダ2上に搬入
し、バキュームチャック4の吸着面にウェハWを吸着さ
せる。ウェハWの搬入後、インデックステーブル1を一
定の回転角度(90°)転回させ、搬入されたウェハW
をまず、一次研磨ステーションS2へ移行させ、ローデ
ィングステーションS1に移行してきた次のホルダ2に
対しては、新たなウェハの搬入に備える。
ッシングヘッド18と、パッドコンディショナ手段19
と、パッドクリーニング手段20とを装備している。ポ
リッシングヘッド18は、図7に示すように、加圧シリ
ンダ21と、ベースプレート22と、研磨布張り付板2
3との組立体からなり、研磨面に硬質の研磨布24を有
している。加圧シリンダ21を支えるスピンドル25に
よって上方から垂下され、図6に示すように退避位置か
ら一次研磨ステーションS2のバキュームチャック4上
に進出し、バキュームチャック4上に吸着されたウェハ
W上に下降し、研磨布24をウェハWの表面に押し付
け、粗研磨によって平坦化処理する。粗研削工程は、ウ
ェハWを保持するホルダ2を高速で回転させ、ポリッシ
ングヘッド18を一方向に回転駆動し、その回転中心の
給液孔18aより、研磨液(スラリ)を研磨布24に供
給しつつ行う。これによって研磨液は、研磨布24の外
周方向に一様に分散し、ホルダ2の高速回転が可能とな
る。
ュームチャック4の吸着孔26にクランプされている
が、バキュームチャック4には、吸着孔26の開口領域
の外側に、環状溝として上面に開口された水シール室2
7を有し、水シール室27は、バキュームチャック4の
側面に開口した通水溝28に通じ、通水溝28は、固定
側であるシールリング29の内壁に開口した給水孔30
に連通させ、給水孔30内に洗浄水を圧入し、これを水
シール室27より溢流させている。これによって研磨液
がウェハWの下面に回り込んで研磨中にウェハ保持面に
固着するのを防いでいる。あわせて、バキュームチャッ
ク4の吸着孔26への研磨液の進入は防止される。
は、ベースプレート22の張出し縁22aが加圧シリン
ダ21の鍔部分21aに支えられ、研磨布24は、研磨
布張り付板23を介してベースプレート22に保持され
ているものである。加圧シリンダ21内の加圧室31内
にはダイヤフラム32が張り渡され、スピンドル25内
を通じて加圧室31内に高圧空気が圧入され、その圧力
によってベースプレート22は、任意の方向に傾斜可能
であると共に上下方向にも揺動可能に支えられ、下面の
研磨布24は、ウェハWの表面に対して平行の姿勢に保
持される。
は本発明の自動研磨装置において極めて重要である。す
なわち、ポリッシングヘッドはインデックステーブル上
に設置されたレールをガイドとして往復運動するわけで
あるが、ポリッシングヘッド部が完全剛体で形成されて
いた場合、レールとウェハ表面との完全平行性が要求さ
れる。この平行性が崩れていた場合、ポリッシングヘッ
ドの送りとともに研磨圧力が変化し、ウェハ面内で研磨
が不均一となってしまう。本発明では、高圧空気による
研磨布への加圧で研磨布面が微小に揺動する機構を具備
していることで構造的遊びを持たせているのである。回
転トルクは、加圧シリンダ21からベースプレート22
に伝えられる。なお、図9に示すようにポリッシングヘ
ッド18の周囲をフード33で覆い、ウェハの研磨加工
中及び加工完了後は、フード33の内面に沿って洗浄水
fを流しつづけることにより、飛散した研磨液の固化、
ひいては研磨液の固形物の落下によるウェハWの破損を
防止できる。
ってポリッシングヘッド18の研磨布24に生ずる目づ
まり,目の不揃いは、パッドコンディショナ手段19に
よって修正する。パッドコンディショナ手段19は、回
転するパッドコンディショニングディスク34を有し、
このディスク34を回転させながらポリッシングヘッド
18の研磨布24に押し付けて目立て(ドレスアップ)
を行う。
図7において、加圧シリンダ21内にさらに高圧空気を
圧入し、ダイヤフラム32を通じてベースプレート22
の張出し縁22aを加圧シリンダ21の鍔部分21aに
ポリシング圧力より強い所定圧で圧着すれば、研磨布2
4を取り付けたベースプレート22は、加圧シリンダ2
1に固定して研磨布24が安定する。研磨布24の目立
て後は、パットクリーニング手段20としてのブラシを
回転しつつ進退動させ、研磨布24の表面に付着してい
る脱落砥粒や研磨粉などを除去して次のウェハの粗研磨
に備え、インデックステーブル1を一定角度(90°)
転回させて粗研磨による平坦化処理が終了したウェハW
を二次研磨ステーションS3に移行させる。
は、一次研磨による平坦化処理されたウェハ表面の面粗
度をさらに小さくすることを目的として研磨処理が行わ
れる。研磨液は、一次研磨処理に用いた研磨液とは異な
り、仕上げ研磨処理に適したものを用いるのが一般的で
ある。二次研磨ステーションS3においても一次研磨ス
テーションS2と同様にポリッシングヘッド35のほか
にパッドコンディショナ手段36及びパットクリーニン
グ手段37を備えている。二次研磨ステーションS3に
移送されてきたウェハWは、ポリッシングヘッド35に
て表面仕上げ処理が行われるほか、パッドコンディショ
ナ手段36及びパットクリーニング手段37によるポリ
ッシングヘッド35の研磨布のコンディショニング並び
にクリーニングの処理を行う点は、一次研磨ステーショ
ンS2での処理と、処理の操作としては全く同じであ
る。
リッシングヘッド35に用いられる研磨布は、一次研磨
ステーションS2のポリッシングヘッド18に用いられ
た研磨布の硬度に比して軟質であり、仕上げ処理は、平
坦化処理よりも長い時間をかけて研磨加工が行われる場
合が一般的である。仕上げ処理が完了すると、インデッ
クステーブル1は一定角度転回し、ウェハWはアンロー
ディングステーションS4に移送される。
には、ウェハ表面洗浄手段38と、ロボットアーム39
とを装備している。ウェハ表面洗浄手段38は、例えば
ウェハWの表面を洗浄するブラシである。
回転させ、回転するウェハW上にウェハ表面洗浄手段3
8を押し付けて洗浄する。ウェハ表面洗浄手段38は、
図10に示すような回転する円板状のブラシを用いるこ
とができ、ブラシの使用時に退避位置からホルダ2の上
方に移動させてウェハWの洗浄を行う。洗浄後、逆圧力
をかけてバキュームチャック4内から水とエアを噴出
し、ホルダ2上からウェハを脱着する。ロボットアーム
39は、ホルダ2上からピンクランプ40により取り出
されたウェハWをコンベア41上に移すものであり、コ
ンベア41は、研磨されたウェハWを次工程へ搬出させ
る。一方、インデックステーブル1は一定角度(90
°)転回し、ウェハWが取外されたホルダ2をローディ
ングステーションS1に移し、次のウェハの搬入に備え
る。
ステーションS1にウェハを搬入し、以後、インデック
ステーブルを一定角度(90°)づつ転回させてウェハ
を順次一次研磨ステーションS2,二次研磨ステーショ
ンS3を経由させて平坦化処理,仕上げ処理を行い、ア
ンローディングステーションS4から外部へ搬出しつつ
次々に搬入されたウェハの平坦化処理と仕上げ処理を同
じインデックステーブル1上で行うものである。本発明
においては、インデックステーブル1に備えたホルダ2
のバキュームチャック4にウェハWを吸着させ、その上
方からポリッシングヘッド18,35を圧下して平坦化
処理並びに仕上げ処理を行うため、ウェハの直径よりも
小さいポリッシングヘッドを用いることによりウェハの
研磨面は常に観測可能であり、ウェハ表面の性状,研磨
厚みを計測しつつ、ホルダ2の回転速度,ポリシング圧
を自由に設定することができ、ひいてはウェハWの1つ
づつについて、最適の加工条件を設定して研磨加工を行
うことができる。
坦化処理と、二次研磨ステーションS3での仕上げ処理
との処理時間に長短があったとしても、両処理の研磨開
始時間をずらせて処理終了時間を合致させることによっ
て、研磨後,洗浄までの時間を短縮し、また、研磨後,
研磨液のウェハへの乾燥固着を防ぐことが可能となる。
ハを吸着保持するホルダ2の吸着保持面の大きさは、少
なくともウェハの外径よりも小さく設定されている。し
たがって、ローディングステーションS1へのウェハの
搬入およびアンローディングステーションS4からのウ
ェハの搬出は、ピンクランプによって行われるが、ホル
ダの吸着保持面の外径がウェハの外径よりも小さいと、
ウェハは、ホルダの外縁に張り出して保持されることに
なるため、ローディングステーションのホルダ上にウェ
ハを搬入するとき、あるいは、アンローディングステー
ションからウェハを搬出するときにも、ウェハの張り出
し部分をピンクランプで保持してホルダへの搬出並びに
ホルダからの搬出を無理なくできる。
げ完了を検知するウェハ表面検知手段42を装備した例
を示す図である。ウェハ表面検知手段42は、光源43
と、光度計44とを有している。光源43より発した一
定強度のレーザ光をハーフミラー45で反射させて研磨
処理中のウェハ表面に垂直に入射し、その反射光の強度
を光度計44で連続的に検出する。ウェハW上に形成さ
れている金属膜がすべて研磨除去されて地膜(例えばシ
リコン酸化膜)が表面に露出すると、金属の反射から下
地膜の反射へと変化する。このウェハ上の反射率の変化
による反射光の強度を検出することで、金属膜研磨の完
了を検知することができる。この実施形態においては、
ウェハに対して光源を垂直に入射する例を示したが、ウ
ェハ面に対して任意の角度で入射してもよく、また、光
の反射に限らず、ウェハの表面の温度変化を測定して仕
上げ研磨の完了時点を知ることができる。
ーブル上で、研磨処理として粗研磨と、仕上げ研磨を行
う例を説明したが、本発明において粗研磨と、仕上げ研
磨とは必ずしも1度ずつの研磨処理を行う場合に限ら
ず、研磨処理に3以上のステーションを割り当てて2回
以上の粗研磨又は2回以上の仕上げ研磨を行うことがで
きる。もっとも、本発明は、少くとも1回の粗研磨処理
又は仕上げ研磨処理にのみ用いることもできる。ローデ
ィングステーションとアンローディングステーションは
共用でき、また、ステーションの区画は、2つ以上であ
ればよい。また、インデックステーブルは、90°毎の
転回送りに限るものではない。
図12は、MOSFETが形成されたシリコン基板10
1上の多層配線構造を示す。
線を接続するためのタングステン・コンタクトプラグ部
102、(2)CMOS回路ブロック内を接続するアル
ミ・ローカル配線部103、(3)低誘電率有機膜に銅
を埋め込んだ銅・グローバル配線部104から構成され
る。ここでは、まずMOSFET間の素子分離には、C
MP法を利用してシリコン基板101に形成された溝に
シリコン酸化膜を埋め込んだ平坦化素子分離構造が採用
されている。さらに、MOSFET上にはBPSG膜1
05を成長するが、このBPSG膜105もCMP法で
平坦化されている。この平坦化されたBPSG膜105
にはMOSFETの拡散層およびゲート電極に至るコン
タクトホールが形成されており、ここではシリカ粒子を
酸化剤水溶液に分散させたスラリを用い、W−CMP法
を利用したタングステン・コンタクトプラグが形成され
ている。このタングステンコンタクトプラグ上には、第
1シリコン酸化膜106に形成された第1配線溝にアル
ミの埋め込まれた第1埋め込みアルミ配線が形成されて
いる。さらに、その上層の第2シリコン酸化膜107に
形成された第1スルーホールと第2配線溝に一括してア
ルミの埋め込まれた第2埋め込みアルミ配線が形成され
ている。これら埋め込みアルミ配線は、配線溝あるいは
配線溝とスルーホールとに高温スパッタ法でアルミの埋
め込み成膜を行い、シリカ粒子やアルミナ粒子を酸化剤
水溶液に分散させたスラリを用いたAl−CMP法で埋
め込み平坦化を行う。さらに、第2シリコン酸化膜10
7上の低誘電率有機膜108に形成された第2スルーホ
ールと第3配線溝に銅の埋め込まれた第3埋め込み銅配
線と、第3スルーホールと第4配線溝に銅の埋め込まれ
た第4埋め込み銅配線が形成されている。これら埋め込
み銅配線は、配線溝あるいは配線溝とスルーホールとに
MOCVD法で銅の埋め込み成膜を行い、シリカ粒子や
アルミナ粒子を酸化剤水溶液に分散させたスラリを用い
たCu−CMP法で埋め込み平坦化を行う。
リコン基板101上の多層配線の形成には、メタルCM
P法を用いたW,Al,Cu,Ti,TiN,WS
iX,TiSiX等の金属の埋め込み平坦化が多用されて
いるわけである。また、平坦化素子分離形成やBPSG
膜表面の表面平坦化にも、酸化膜CMP法が適用されて
いるわけである。ここでは、本発明による自動研磨装置
を用いて、低誘電率有機膜108に埋め込み銅配線形成
する場合の実施例を詳細に説明する。
さ1μm程度の低誘電率有機膜108、たとえばポリイ
ミドやベンゾシクロブテンに深さ0.5μmの配線溝と
その底部から下地配線層に至る深さ0.5μm程度のス
ルーホールに、厚さ10〜30nm程度のTiNやTi
の導電性密着膜109をコリメートスパッタ法で成膜し
た。次に、図14に示すように、成長基板温度を170
℃〜250℃としたMOCVD法で0.8μm厚の銅膜
110を成長し、銅膜/導電性密着膜/低誘電率有機膜
間の密着性向上と銅膜の結晶成長を目的とした250℃
〜400℃、10分間程度の真空結晶化アニールを行っ
た。この真空結晶化アニールにより銅膜110の比抵抗
は2.2μΩcmから1.8−1.9μΩcmにまで低
減した。かかる銅膜110には、図13のような下地配
線溝の粗密度に対応した表面凹凸がある。すなわち、配
線溝幅が銅の成長膜厚の半分倍以下(ここでは、0.4
μm)の幅の狭い配線溝H1には、両側の配線溝側壁か
らの銅膜の成長が合わさることで、配線溝が完全に埋め
込まれる。一方、幅の広い配線溝H2の場合、両側の配
線溝側壁からの銅膜の成長が合わさらないため、銅膜表
面は凹状となる。このような下地配線溝幅に依存した表
面段差が銅膜表面に存在する。
研磨する。まず、ローディングステーションS1では、
銅膜110の成長面を上向きに24枚程度の8インチ・
シリコンウェハが収納されたウェハキャリアからウェハ
を一枚ずつ取り出し、ピンクランプ下に搬送する。ピン
クランプでウェハの周縁を保持し、ウェハ裏面洗浄ブラ
シでウェハ裏面を洗浄する。このウェハ裏面洗浄と同時
に、多孔質アルミナからなるバキュームチャックの吸着
面の洗浄がチャック洗浄部により行われている。チャッ
ク洗浄手段では、吸着面上のスラッジを除去して吸着面
の平坦性を確保する。このバキュームチャック洗浄時に
はチャック洗浄部から洗浄液が供給されるが、バキュー
ムチャックから吸着面への逆洗を同時に行って多孔質ア
ルミナの微細孔壁に析出した研磨剤等の固体微粒子(ス
ラッジ)も取り除くことができる。
ク面洗浄により固体微粒子を完全に除去することは非常
に重要である。すなわち、ウェハとバキュームチャック
間に固体異物が存在すると、吸着されたウェハの表面が
局部的に凸状に変形する。このウェハを平坦化研磨する
と局所的凸部も平坦化されるが、ウェハをバキュームチ
ャックから外した際にディンプル(局所的凹部)となっ
てしまうからである。バキュームチャックの吸着面およ
びウェハの裏面の洗浄時間は30秒から60秒程度であ
るが、この洗浄時間に制限はない。洗浄液としては純水
あるいは純水を電気分解した電解イオン水を用いるが洗
浄液種に限定はなく、例えば、純水にセルロース等の水
溶性有機高分子分散水溶液を用いて、ウェハ裏面に有機
高分子層を吸着させて親水性処理してもよい。この基板
裏面の親水性処理によりスラッジの乾燥固着を抑制でき
る効果もある。また、アルコール,メチルエチルケト
ン,有機アミンを用いることもできる。
着面の洗浄後、ピンクランプ上のウェハをローディング
ステーションS1のホルダ上に搬入し、バキュームチャ
ックの吸着面にウェハを銅膜形成面を上向きに吸着させ
る。ウェハの搬入後、インデックステーブルを一角度
(90°)回転させ、搬入されたウェハをまず一次研磨
ステーションS2へ移動させる。ポリッシングヘッド
は、研磨布をウェハ上の銅膜表面に0.01〜0.4k
g/cm2程度の圧力で押しつけて平坦化処理を行う。
ハを保持するホルダを50〜300rpm程度の速度で
回転させ、50〜1000rpmで回転するポリッシン
グヘッドをウェハ上に0.1〜5cm/秒の速度で往復
させる。この際、研磨布の中心より研磨液(スラリ)を
ウェハ上に供給しつつ行う。この際、往復速度は常に一
定とする必要はなく、ウェハ中心部に長く研磨布が存在
するように可変速移動させることも可能である。研磨布
の直径はウェハの直径と同程度以下である。下限値はな
いがあまり小さくなると研磨布とウェハとの接触面積が
小さくなり、また研磨布の周速が小さくなることから銅
膜の研磨速度が著しく遅く実用的でない。従って、研磨
布の直径として少なくともウェハの半径以上が望まし
い。研磨布としては、発泡ポリウレタンやポリプロピレ
ン等の高分子シートに溝を形成したものを用いた。研磨
布に形成された溝は研磨液の給液孔18aのある中心か
ら螺旋状あるいは放射状に形成されており、研磨布中心
から外周部に向って効率よく研磨液が供給されるよう工
夫されている。なお、溝の断面形状に制限はないがV字
型が望ましく、溝縁が丸め加工されているとさらに望ま
しい。
のシリカ粒子を10〜20wt%程度酸化剤水溶液に分
散させたものを用いた。研磨液にはアンモニアを微量添
加して弱アルカリ性としたが、HNO3,燐酸,クエン
酸,酢酸やシュウ酸を微量添加した酸性研磨液を用いて
もよい。酸化剤としては、過酸化水素水やヨウ化カリウ
ム水溶液であるが、その種類に限定はない。また、研磨
剤としてアルミナ粒子,過酸化マンガン粒子,酸化セリ
ウム粒子等を用いてもよい。本発明による自動研磨装置
では、研磨液供給管内壁や研磨液廃液管内壁にはテフロ
ン(登録商標)コーティング等の酸・アルカリ耐性処理
が施されている。さらに、各ステーションS1〜S4はア
クリル等の衝壁で仕切られており、少なくともステーシ
ョンS2とS3には局所排気がなされ、酸あるいはアルカ
リ性研磨液の蒸気が滞留しない構造となっている。さら
に、研磨中にはポリッシングヘッドの周囲をフードで覆
い、ウェハの研磨加工中および加工完了後は、フードの
内壁に洗浄水を流し続けることで、飛散した研磨液の固
化や研磨液の液体成分の蒸発を防いでいる。洗浄水とし
ては純水を用いるのが一般的であるが、研磨液自体をフ
ード内壁に流すことも可能である。さらに、水シール室
からの洗浄水をバキュームチャック外側から供給するこ
とで、研磨中にウェハ裏面に研磨液が侵入することを防
いでいる。
によって、図15に示すように銅膜110の表面段差が
なくなり平坦となる。一例として、低誘電率有機膜上に
成長した0.8μm厚の銅膜を0.2μm程度にまで、
研磨することで表面を平坦化した。一次研磨ステーショ
ンでの研磨時間の研磨が終了すると、まずポリッシング
ヘッドの圧力を無加重とし、さらに研磨布の中心部から
供給されている研磨液を純水に切り替えて銅膜上から研
磨液を素早く取り除く。研磨液には銅をエッチングする
作用もあるため、この純水供給処理は重要である。な
お、この際洗浄液である純水も研磨布中心から供給され
るため、効率良くウェハ上の銅膜から研磨液を除去する
ことを可能としている。この純水洗浄工程は10〜30
秒程度である。
引き離され、ポリッシングヘッドはパッドコンディショ
ナ手段により、研磨布表面の目立てを行う。パッドコン
ディショナは、回転するパッドコンディショニングディ
スクを有し、このディスクを回転させながら研磨布に押
しあてる。パッドコンディショニングディスクの表面に
は、50〜500μm径のダイヤモンド微粒子が電着さ
れ、あるいはガラス中に埋め込まれており、このダイヤ
モンドヤスリで研磨布の目立てを行う。この際、研磨布
の中心部から研磨液あるいは純水を供給する。今回、ダ
イヤモンド微粒子はパッドコンディショニングディスク
の外周1cm幅の帯状に形成されているものを用いた
が、全面に形成されているものを用いてもよい。ここで
の特徴は研磨布が下向きでダイヤモンド電着面が上向き
となっていることで、仮にダイヤモンド粒子がディスク
より脱落したとしても研磨布上に残留しにくい。さら
に、パッドコンディショニング終了後、パッドクリーニ
ング手段で研磨布表面を自動洗浄することで、研磨布表
面の清浄度を保つ。
ている際、インデックステーブルは90°回転されて、
ウェハWは二次研磨ステーションS3に移行される。こ
の回転より、ローディングステーションからは一次研磨
ステーションS2に新たなウェハが供給されてくる。
次研磨ステーションと同様に、研磨中にはポリッシング
ヘッド周囲をフードで覆い、ウェハの研磨加工中フード
の内壁に洗浄水を流し続けることで、飛散した研磨液の
固化や研磨液の液体成分の蒸発を防いでいる。さらに、
水シール室からの洗浄水をバキュームチャック外側から
供給することで、研磨中にウェハ裏面に研磨液が侵入す
ることを防いでいる。
ヘッドには、軟質の研磨布が張られている。例えば、気
泡密度の高い発泡ポリウレタンシートやポリエステル等
の化学繊維型の研磨布を用いる。この二次研磨工程にお
いても、ウェハを保持するホルダを50〜300rpm
程度の速度で回転させ、50〜1000rpmで回転す
るポリッシングヘッドをウェハ上に0.1〜5cm/秒
の速度で往復させて、銅膜110を研磨により薄膜化し
てゆく。ポリッシングヘッドの中心から供給される研磨
液には、0.1〜1wt%のセルロース等の水溶性有機
高分子と5〜10Wt%のシリカ粒子を溶解させた酸化
剤水溶液を用いた。水溶性有機高分子は研磨後銅膜表面
に吸着して銅表面を親水性化することで、研磨剤粒子の
乾燥・固着を抑制する効果を有している。ここでは、二
次研磨ステーションS3で研磨布と研磨液種を一次研磨
ステーションと変える場合を示したが、これらの研磨部
材を変更せずに、研磨圧力をさらに低下させポリッシン
グヘッドの回転速度を上げる等の研磨条件の変更を行う
こともできる。
面のレーザ光の反射率の変化を検出する光度計が具備さ
れている。なお、ウェハ上のレーザ光入射位置には高圧
窒素ガス,高圧空気あるいは純水が吹きつけられてお
り、ウェハ上の研磨液を押しのけるように工夫がなされ
ている。ここでは、配線溝領域以外の低誘電率有機膜上
の銅膜が完全に研磨されて反射率が低下した時点を研磨
終了点とした。このように、本発明による自動研磨装置
では、ポリッシングヘッドがウェハ径よりも小さくウェ
ハハ上を往復運動しても、ウエハ表面一部は上方から観
察が可能であることから、ウェハの表面性状を常にモニ
タすることで研磨の終点検出を可能ならしめているので
ある。なお、パッドコンディショナ手段及びパッドクリ
ーニング手段によるポリッシングヘッドの研磨布のコン
ディショニング並びにクリーニングの処理を行う点は、
一次研磨ステーションでの処理と同じである。
り、図16に示すように有機膜108の配線溝に銅の埋
め込まれた銅配線111が得られる。
ては、ウェハを保持するバキュームチャックからなるホ
ルダを50rpm程度の速度で回転させ、回転するウェ
ハに同じく50rpm程度で回転するウェハ表面洗浄手
段のブラシを押しつけて洗浄する。洗浄液としては、純
水あるいはそれを電気分解した電解イオン水を用いる。
洗浄後、バキュームチャックの吸着面に空気と純水との
逆圧力をかけてウェハを解放する。ロボットアームでウ
ェハをコンベア上に移し、コンベアは銅膜の研磨された
ウェハを次工程であるスクラブ洗浄装置へと速やかに移
送する。
ては、ウェハのローディングステーションS1における
ウェハ搬入処理、一次研磨ステーションS2における銅
膜の平坦化研磨処理、二次研磨ステーションS3におけ
る銅膜の除去仕上げ処理、アンローディングステーショ
ンS4でのウェハ搬出処理を同時並行に行い、かつイン
デックステーブルの一定方向への回転で複数のウェハを
同時に次段の工程に速やかに送ることを可能としてい
る。最も効率良く本発明の自動研磨装置を運転するに
は、一次研磨ステーションと二次研磨ステーションの研
磨時間がほぼ同じになるようにそれぞれの研磨条件を設
定することが望ましい。少なくとも、一次研磨処理の終
了時と二次研磨処理との終了時とが一致するよう各々の
研磨処理開始時のタイミング調整をする必要がある。
研磨する場合について述べたが、シリコン酸化膜上のア
ルミ膜やタングステン膜の研磨に適用できることも自明
である。さらに、BPSG膜やシリコン酸化膜の表面平
坦化にも適用できる。この場合には、一次研磨ステーシ
ョンと二次研磨ステーションとに硬質研磨布とシリカ粒
子分散研磨液を用い、両ステーションで同時並行に平坦
化研磨を行うことも可能である。
ンデックステーブルに割り付けられた各ステーションに
て同時並行にウェハの研磨,インデックステーブル上へ
のウェハの搬入並びにインデックステーブルからのウェ
ハの搬出を行って、ウェハの研磨作業を能率よく行うこ
とができ、また、ウェハの研磨による性状変化を常時監
視しつつ研磨することができるため、粗研磨と仕上げ研
磨とを同じインデックステーブル上で順次に行う場合に
おいて、粗研磨と仕上げ研磨との研磨終了の時機を一致
させることができ、これによって、研磨処理後、ウェハ
を待機されることがなく、ひいては、研磨液の乾燥固化
によってウェハの品質を低下させることがない。本発明
によれば、研磨装置の設置に広いスペースを必要とせ
ず、各ウェハに対して全く同じ条件で研磨処理を行うこ
とができ、高品質で均一な製品に仕上げることができ
る。本発明によれば、各種ガラス,Si,SiO2,各
種セラミックス,アルチック,ガリウムヒ素,インジウ
ムリン,サファイアなどの研磨処理に広く適用すること
ができる。
る。
ある。
処理工程を示す図である。
処理工程を示す図である。
処理工程を示す図である。
処理工程を示す図である。
処理工程を示す図である。
図である。
処理の一例を示す図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 半導体基板の埋め込み膜を上向きにして
前記半導体基板をインデックステーブル上のホルダに保
持し、前記ホルダを回転させて前記基板を一定方向に回
転させるとともに、前記回転する基板の上方より、ポリ
ッシングヘッドを下降させ、ポリッシングヘッドに取り
付けられた研磨布を基板上でその半径方向に往復動させ
つつ前記半導体基板上の前記埋め込み膜を平坦化研磨す
る半導体装置の製造方法であって、 前記研磨布は、前記半導体基板の直径と同等以下で半導
体基板の半径以上の大きさであり、研磨布張り付け板を
介してベースプレート上に保持され、ベースプレートは
任意の方向に傾斜可能であると共に上下方向にも揺動可
能にポリッシングヘッドで支えられたものであり、高圧
空気で加圧され、その圧力によって研磨布を前記半導体
基板に対して平行の姿勢に保持させるとともに、ポリッ
シングヘッドの移動方向と前記半導体基板表面との平行
性の崩れに対してベースプレートを微動させつつ前記半
導体基板上の埋め込み膜を平坦化研磨することを特徴と
する半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 インデックステーブルに割り付けられた
各ステーションにて同時並行に基板の研磨、インデック
ステーブル上への基板の搬入並びにインデックステーブ
ルからの基板の搬出を行うことを特徴とする請求項1に
記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 前記埋め込み膜が導電体金属であること
を特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 前記埋め込み膜が銅膜と導電性密着膜か
らなるものであることを特徴とする請求項1に記載され
た半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 銅膜と導電性密着膜である前記埋め込み
膜を、少なくとも2つ以上の前記ポリッシングヘッドで
平坦化研磨することを特徴とする請求項1又は2に記載
された半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 銅膜と導電性密着膜である前記埋め込み
膜を平坦化研磨する際、異なる種類の研磨液を用いるこ
とを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項7】 前記ポリッシングヘッドの回転中心から
研磨液を供給することを特徴とする請求項1に記載の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項8】 研磨終了時に、ポリッシングヘッドによ
る加圧を解き、研磨液を洗浄液に切り替え、前記ポリッ
シンングヘッドの回転中心から洗浄水を供給して基板上
から研磨液を取り除くことを特徴とする請求項7に記載
の半導体装置の製造方法。 - 【請求項9】 半導体ウエハ上の埋め込み膜を上向きに
して前記半導体ウエハをホルダ上に保持して研磨する
際、該ホルダの周辺部に設けられた水シール室に洗浄水
を圧入し、これをシール室より溢流させ、研磨液が基板
の下面に回りこんで研磨中に研磨液がホルダの基板保持
面に固着するのを防止することを特徴とする請求項1に
記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項10】 上向きに保持されたウエハ上の前記埋
め込み膜の研磨中に、直接光を照射し、その直接反射光
を受光し、ウエハ上に形成されている金属膜がすべて研
磨除去され、地膜が表面に露出して金属反射から地膜反
射に変化した時の反射率の変化をもって研磨終点を検出
することを特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製
造方法。 - 【請求項11】 上向きに保持されたウエハ上の前記埋
め込み膜の研磨中に、直接光を照射し、ポリッシングヘ
ッドがウエハ径よりも小さく、かつウエハ上を往復運動
することから、その直接反射光を受光してウエハの表面
性状を常にモニタすることで研磨終点を検出することを
特徴とする請求項10に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項12】 上向きに保持されたウエハ上の前記埋
め込み膜の研磨中の光の入射位置には、ウエハの表面一
部に気体あるいは液体を吹き付け、前記埋め込み膜表面
の光直接照射領域に付着する研磨液を部分的に除去して
研磨終点検出を行うことを特徴とする請求項11に記載
の半導体装置の製造方法。
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