JP3507498B2 - リアルタイム音声パケットレイヤエンコーダ - Google Patents

リアルタイム音声パケットレイヤエンコーダ

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の要約 本発明のパケットエンコーダは、システム状態を2s
りに定義可能なSビット出力信号を提供する状態マシン
(state machine)と、ヘッダ・データと圧縮音声デー
タの供給源と、マルチプレクサとから構成されている。
この状態マシンの出力ビットのうちNビット(N<
S)はマルチプレクサに結合されて直接マルチプレクサ
を制御する。この制御下で、マルチプレクサは所定のプ
ロトコルに従ってヘッダーと圧縮音声データとを連結さ
せてパケットを生成する。状態マシンのそれぞれの状態
は、状態デコーダを介入することなしにNビットでマル
チプレクサを制御できるように選択される。
発明の背景技術 高精細度の映像、ステレオ音声および補助データを指
定の帯域幅,互換性、コストの制約内で提供する方式の
ことを高精細度テレビジョン(HDTV)と一般に記述して
いる。HDTVの主要な点は、高解像度信号をデジタル化
し、標準テレビチャンネルに適合するようにデジタル信
号を圧縮し、圧縮されたデジタル信号を所定の制約内の
6MHzのチャンネルで送信することにある。高解像度信号
はその映像、音声、データ成分にそれぞれ分離される。
各成分は他の成分から別々に圧縮され符号化される。
現方式における音声デジタル信号の圧縮と符号化をMP
EG標準の点から説明する。MPEGは、国際標準化機関の中
の動画専門家グループがデジタル記憶媒体に記憶された
動画像や関連する音声のコード化表現法に関して開発し
た国際標準である。
音声処理機能は、衛星によってあるいはその他の伝送
媒体によって最終的には地球規模で転送される圧縮音声
信号を調節する。この音声処理機能は、CCSオーディオ
・プロダクツ社から入手できるCCS−CDQ−2000圧縮器の
ようなフレーム・エンコーダからの圧縮音声フレームの
直列ストリームを受け入れる。フレーム・エンコーダは
音声MPEG信号を所要の出力品質に応じて56から384Kbps
の範囲内でユーザーが選択可能な出力デジタルビット・
レートで提供する。音声プロセッサはビット・ストリー
ムをバイト幅のデジタル信号に変換し、適切なヘッダー
情報を挿入してMPEGパケットを生成し、このパケットを
転送する。この音声プロセッサは、クロックとタイミン
グの発生器、フレーム・シンクロナイザ、MPEGパケット
・エンコーダ、転送プロセッサ、出力バッファを包含し
てよい。本発明は、フレーム・シンクロナイザから供給
されたバイト幅デジタル信号を符号化してMPEG転送パケ
ットを生成するMPEGパケット・エンコーダに関するもの
である。
MPEGパケット・エンコーダは、ヘッダ情報をデジタル
音声データ信号に結するマルチプレクサと、ヘッダ情報
を供給する回路と、マルチプレクサへのヘッダ情報の入
力を制御するシーケンス・コントローラあるいは状態マ
シンを包含してよい。
発明の要約 フレーム・シンクロナイザはバイト幅データ信号で配
列されたフレームを遅延回路を通ってマルチプレクサへ
と供給する。遅延回路はこのデータ信号を遅延させて所
定のバイト数、例えば、8バイトの情報をフレーム・ヘ
ッダとしてデータ信号に挿入させる。ヘッダ情報の部分
は、符号化セッション前に演算して記憶媒体に記憶させ
てもよい。フレーム・シンクロナイザはパッケージ・シ
ーケンス・コントローラへフレーム開始信号を供給す
る。このフレーム開始信号に応答して、パッケージ・シ
ーケンス・コントローラは制御信号を生成し、この制御
信号により記憶媒体からヘッダ情報をデータ信号に挿入
する処理を制御したり、マルチプレクサの動作を制御す
る。パッケージ・シーケンス・コントローラには状態マ
シンが組み込まれており、この状態マシンは、マルチプ
レクサあるいはその他の回路を直接制御するための各定
義済み状態(state)を有する。
図面の簡単な説明 図1は、本発明を具現化したリアルタイム音声MPEGパ
ケットレイヤエンコーダの一実施例のブロック図であ
る。
図2は、MPEGパケット・シーケンス・コントローラの
一実施例のブロック図である。
図3は、状態マシンの具体例を示す。
図4および図5は、パケット・シーケンス・コントロ
ーラ内の状態マシンに関する状態“バブル”図(state"
bubble"diagrams)である。
図6は、時刻記録された(time−stamped)先頭パケ
ット用のMPEGパケットレイヤエンコーダのタイミング図
である。
図7は、時刻記録された続行パケット用のMPEGパケッ
トレイヤエンコーダのタイミング図である。
図1は、提案された本発明の様々な実施形態を包含す
る音声エンコーダのブロック図を表す。図1において、
CCS−CDQ−2000のようなフレーム・エンコーダ1からシ
リアルデータ入力信号とビットレート・クロック信号が
フレーム・シンクロナイザおよびシリアル/パラレル変
換器2に供給される。CCS−CDQ−2000は、16ビットアナ
ログ/デジタル変換器を用いて48Ksps(キロサンプル/
秒)のレートで音声信号をサンプリングすることでアナ
ログ音声信号をそれらのデジタル等価に変換するのに使
用される。このデジタル化した音声は、次にISO・MPEG
レイヤ2のアルゴリズム(MUSICAM)を用いて圧縮さ
れ、その結果得られたデジタル信号はV.35やX.21あるい
はRS422デジタル出力部を通って出力される。この出力
のデジタルビット・レートは、所要の出力品質に応じて
56から384Kbps(キロビット/秒)の範囲内でユーザー
が選択できる。
シリアル・データ入力信号のフレームの長さとデータ
転送速度は変更が可能で、CCS−CDQ−2000の構成によっ
て決まる。典型的なフレーム間は256Kbpsで発生するシ
リアル・ビット・ストリームに圧縮された24msecの連続
リアルタイム音声信号を含む。このMPEG音声フレームは
16ビットの音声フレーム同期ワード(フレーム開始コー
ド)を含む。さらに、伝送されたMPEG音声フレームは、
量子化した音声値は勿論のこと、ビット割り当てを表す
補助情報と位取り因数を含み、これらは全てデコーダに
よって音声情報を複製するのに要求される。
フレーム・シンクロナイザ2とエンコーダ9はシリア
ル・データを整理しなおし(reorder)、例えばヘッダ
・データ等を追加してCDQ−2000デジタル出力信号をMPE
Gパケット・プロトコルに適合させる。フレーム・シン
クロナイザ2はCCS−CDW−2000音声エンコーダ1からシ
リアル・データ入力信号を受け入れる。このフレーム・
シンクロナイザは、CDQ−2000デジタル出力信号からバ
イト幅(8ビット・バイト)のデータ・ストリームを生
成し、このデータ・ストリームは音声フレーム同期開始
ワードに揃えたバイト境界を伴っている。フレーム・シ
ンクロナイザ2はさらにバイト・レート・クロックと音
声フレーム同期パルスを生成し、この音声フレーム同期
パルスは、1ビット・レート・音声クロック期間の長さ
で、音声フレームの第1バイト期間中におけるバイトク
ロックの正の遷移に及ぶ。
フレーム・シンクロナイザ2からパケット・エンコー
ダ9へデータが供給される。エンコーダ9ではこの圧縮
音声データに可変のヘッダ情報とタイミング情報を付加
する。このエンコーダ9には、補正遅延器3、ヘッダ情
報および/または補助情報の供給源4,6、データを結合
するマルチプレクサ5、およびエンコーダ9内部の処理
素子の互々を調整するコントローラ7とが包含されてい
る。
パケット・エンコーダ9は、フレーム・シンクロナイ
ザ2からバイト幅フォーマットで音声フレームを受け入
れる。エンコーダ9内にデータおよびヘッダ情報を転送
することはビット・レート・クロックの制御の下に成し
遂げられ、このビット・レート・クロックは、どのデー
タ転送速度を選択してもバイト幅データ転送速度の8倍
の速度で実行する。バイト幅データ・ストリームの転送
は2段遅延器3を通って緩衝され、それからマルチプレ
クサ5へ供給される。この遅延器3は、連続したデータ
の流れを受け取る間に、ヘッダを本例では、16ヘッダ・
バイトまでバイト幅データ・ストリームに挿入するため
の時間をマルチプレクサ5に提供することを含む。その
バイト情報(すなわちヘッダ・バイト)は上述のデータ
信号内に存在するフレーム開始コードの前に挿入され
る。
フレーム・シンクロナイザ2は、フレームの開始が検
出されたことを示すためにパッケージ・シーケンス・コ
ントローラ7へ音声同期パルスまたはフレーム開始信号
を供給する。シーケンス・コントローラ7はマルチプレ
クサ5、ヘッダ回路6、およびトランスポート・プロセ
ッサ8を制御する出力制御信号を生成する。
図2に好例のシーケンス・コントローラを図示する。
このシーケンス・コントローラ7は、状態マシン22、パ
ケットの時刻記録(タイムスタンプ)を制御する回路31
(TSHIFT)、および各パケットに含まれたフレームの数
をカウントする回路24(FRCOUNT)とを包含する。回路T
SHIFT(Tシフト)31は16対1・マルチプレクサ25とカ
ウンタ26とを含んでいる。このカウンタ26は、循環(ラ
ップ・アラウンド)で動作するアップカウンタである。
このカウンタは、状態マシン22から供給される信号TSPS
に反応してそのカウント値をインクリメント(増分)す
る。信号TSPSはそれぞれの音声パケットの終了を示して
いる。カウンタ26は、パケットカウントを示すカウンタ
信号CSを16対1・マルチプレクサ25の制御入力ポートへ
供給する。16対1・マルチプレクサ25は本例では、16個
のスィッチ30からのユーザにより事前設定された16の信
号もまた受信する。これに代えて、これらの信号をマイ
クロプロセッサの制御の下で生成させることもできるは
ずである。これら16の信号は、どのパケットがタイムス
タンプされるべきか、すなわち、1つおきに、3つおき
に、あるいは全てのパケットにタイムスタンプするかを
定める1つの“パターン”を形成する。16対1・マルチ
プレクサ25はこの“パターン”と、タイムスタンプを次
のパケットに含めるべきかどうかを表すパケットカウン
トとに基づいて信号TSを生成する。
補助回路であるFRCOUNT(FRカウント)24は各パケッ
ト内に含まれるフレームの数をカウントし、そのカウン
ト値と所要の数値、本例では、一組のスイッチに設定さ
れている所要の数値(FRAMES/PAKET)とを比較し、これ
ら2つが一致した時を信号IMAXを介して状態マシンへ通
知する。FRCOUNTは、状態デコーダ(状態復号器)29
と、5ビットカウンタ28と、比較器27とを含む。状態デ
コーダ29は状態マシン22の状態を監視し、ここでSTART
CODE1(SC1)とINCREMENT(INC)として指名された2
つの特有の状態(unique state)を認識するように整え
られている。状態SC1は新しいパケットの開始を示し、
デコーダ29はこの状態を認識するとカウンタ28を所定値
に、例えば、0にリセットする。状態INCは現フレーム
の終了を示し、デコーダ29はこの状態を認識するとカウ
ンタ28の値を1単位増分する。
状態マシン22はマルチプレクサ5を調整してパケット
構築中に対応する入力信号(appropriate input signa
l)を指定の回数通過させる。図3に好例の状態マシン
を示す。この状態マシンにおいて、装置(ユニット)51
(例えば、プログラム可能アレイ論理装置)は、フレー
ム・シンクロナイザからのPビット幅の制御信号とNビ
ット幅の自身の出力信号とによってアドレス指定され
る。状態マシンは従ってNビット幅の信号を生成する。
この信号は部分アドレスとして装置51へフィードバック
される。装置51から提供された出力のN−Mビット(N
マイナスMビット)はマルチプレクサ5の制御入力ポー
トに結合される。その残りのMビットは比較器52で分析
され、この比較器は、有効なデータがマルチプレクサを
現に通過中の時だけ第1出力状態を示し、それ以外の時
は第2状態を示す。
比較器52の出力は他のDATA ENABLE&CONTROL(デー
タ・イネーブルおよび制御)信号と共にトランスポート
・プロセッサ8に供給される。これらの信号は、マルチ
プレクサ5からの出力がパケットの一部であるか、ある
いは無視される出力であるかどうか、さらにパケット開
始の場合か、パケット終了の場合かを示す。
プログラム可能アレイ論理装置からのNビット幅信号
はFRCOUNT回路24に供給される。ずっと前に説明したよ
うに、この回路は各パケット内にあるフレームの数をカ
ウントする。カウントされたフレームの数が所定の固定
値に等しくなると、FRCOUNT回路24は、現パケットは十
分であり、新規のパケットが開始されるべきことを示す
信号IMAXを状態マシンへ送る。
図4はコントローラに関する状態「バブル」図を示
す。各バブルは状態マシンのそれぞれの状態を表してい
る。
状態マシンからの各出力をデコード(復号)する必要
性を回避するために、マルチプレクサを直接制御するの
に使用できるように状態マシンの下位状態ビットが選択
されている。図5は図4のバブル図を状態名に置き換え
てそれらの状態を代表する2進等価値(binary equival
ents)で示している。状態マシンは、マルチプレクサと
は無関係ではあるが他の回路を制御することのできる補
助制御状態だけでなく、マルチプレクサへの各入力信号
についての2進数で表わされた状態を定義する。状態は
所要のマルチプレクサ・オペレーションに従って選択さ
れる。この実施例では、4個の最下位ビット(LSB)が
マルチプレクサを直接制御するのに使用される。それ以
外の状態を定義する補助的なビットも実際には含まれて
おり、補助(付属)システム機能、例えば、“WAIT(待
機)”期間の設定、FIFO(first−in first−out;先入
れ先出し)の初期化、カウンタ26のインクリメントなど
を実行するためのビットも含まれている。しかしなが
ら、マルチプレクサの制御に関連がある状態は特有のも
のでないということは、認められるであろう。4個のLS
B(最下位ビット)をマルチプレクサの制御に適用する
のは残りの最上位ビット(MSB)が全てゼロの時だけで
ある。従って、例えば、状態132において、最下位ビッ
トの1000の組み合わせで判別されたときにマルチプレク
サはデータを通過させるが、このデータはパケット構成
(formation)とは無関係である。
マルチプレクサのオペレーションに関する規格外の状
態(extra states)にも適応させるために、最上位ビッ
トの全部の論理和をとってイネーブル/ディスエイブル
(使用可能/機能抑止)信号を生成し、この信号は、マ
ルチプレクサによって受け渡されたデータが有効の場合
は0の状態、無効の場合は1の状態をそれぞれ示す。こ
のイネーブル/ディスエイブル信号はマルチプレクサか
らのデータと一緒にトランスポート・プロセッサへ受け
渡される。当該技術の通常の熟練者であれば、ビットの
数や位置を変更して回路を制御し、状態を規定すること
は容易なことである。
システムの立ち上げ時に、状態マシンは初期RESET[1
31]となり、フレーム・シンクロナイザ2から有効なフ
レーム同期信号(/ASW)を受け取るまでこの状態を維持
する。いったん/ASWが検出されると、システムはDELAY
[132]およびFIFO[133]セット・アップ状態を通り抜
け、この間に適切なDATA ENABLEおよびCONTROL信号
(データ・イネーブルおよび制御信号)がトランスポー
ト・プロセッサに結合されて適切な入力データがマルチ
プレクサのためにセットアップ(準備)される。
初期化の後、状態マシンはSTART CODE 1[134],S
TART CODE 2[135]、およびSTART CODE 3[13
6]の各状態を通り抜けることでパケットの構築が開始
するが、これら3つの状態はマルチプレクサを調整して
ヘッダ情報源回路4からのパケット開始コードの3バイ
トを逐次選択する。STREAM ID[137]と示した次の状
態は、マルチプレクサを調整してヘッダ情報源回路4か
らのサービス識別子(SID)を受け渡して、パケットが
音声信号、映像信号、あるいはビジタル信号を含んでい
るのかどうかを指示させる。PACKET LENGTH 1[13
8]とPACKET LENGTH 2[139]は、パケット当たりの
フレーム数のフレーム・サイズを基にしてパケットの長
さをバイト単位で示す2バイトを含む状態である。この
データはヘッダルックアップ・テーブル6から供給さ
れ、状態138と状態139の間にマルチプレクサ5によって
受け渡される。マルチプレクサ25からの信号TSの状態に
従って、状態マシンは次にマルチプレクサ5を調整して
DATA ID状態[146]にある時に1個の追加ヘッダ・バ
イトを挿入し、あるいは、TIME STAMP状態、すなわ
ち、TIME STAMP1[140],TIME STAMP2[141],TIME
STAMP3[142],TIME STAMP4[143]およびTIME STTMP
5[144]を通過する間に5個の追加バイトを挿入させ
る。最後に、システムはDATA[145]状態に移行し、マ
ルチプレクサ5を調整して音声デジタルデータ信号から
のデータを受け渡しする。データ・バイトの挿入が終わ
ると、システムは別のデータ・バイトがラッチに準備さ
れるまでWAIT状態に入る。新規フレームが開始された場
合は、システムはSTART CODE1の状態に入る。そうでな
い場合は、システムはWAIT状態とDATA状態の間を交互に
起りながらその時間のほとんどをWAIT状態で費やす。1/
8ビットレート・クロックでデータが到着され続けてい
ることを思い出してほしい。
図6と図7は、パケットの構築に使用される制御信号
の相関関係を示す。もっとはっきりといえば、図6と図
7の両方において、SACはシリアル入力データのビット
レート・クロックを表わし、BYCEはバイト・レート・ク
ロックを表わし、PACはバイト・クロックを表わし、/AS
Wはフレーム開始信号を表わす。STATEはシーケンス・コ
ントローラの現在の状態を表わしている。TSPSは状態マ
シンから回路TSHIFTへ供給された信号を表し、この信号
は各音声パケットの終端を示している。
図6において、T0の時点で状態マシンは初期のRESET
状態にあると想定される。最初の有効なフレーム開始信
号を検出するとすぐに、フレーム・シンクロナイザはT1
時に信号/ASWを生成し、シーケンス・コントローラをト
リガして初期化を実行させるが、この初期化はT2時のDE
LAY状態とT4時のFIFO状態で示されており、この間にシ
ーケンス・コントローラからトランスポート・プロセッ
サへ制御情報が送られる。図5に示したように、DELAY
状態とFIFO状態の両方の状態にある間は状態マシンの出
力はその5番目のビットが1となっている。従って、イ
ネーブル/ディスエイブル信号は1であり、マルチプレ
クサ5に結合されている回路はマルチプレクサ5によっ
て同時に渡されたデータを無視するように条件付けられ
ている。この時点で、DATA(データ)バイトは区間T2時
からT10時の間に遅延器の第1ラッチ内にクロックで記
録される。T6の時点で、イネーブル/ディスエイブル信
号はロー(low)になり、マルチプレクサ5に結合され
ている回路はマルチプレクサ5によって受け渡されたデ
ータを利用できるようになる。
T6時のSC1(START CODE1)で表わされた状態になる
とシステムはヘッダ情報の挿入を開始する。シーケンス
コントローラはヘッダバイトの残り部分を(ビットクロ
ック・レートで)データストリームに挿入し続ける。T8
の時点でSC2状態に入り、START CODE2のデータが連結
され、T10の時点でSC3状態に入り、START CODE3のデー
タが連結され、T12の時点でSID状態に入り、STREAM ID
データが連結され、T14の時点でPL1状態に入り、PACKET
LENGHT1のデータが連結され、T16の時点でPL2状態に
入り、PACKET LENGTH2のデータが連結される。
この実施例では、時刻記録(time−stamping)が選択
された。それ故、T18、T20、T22、T24およびT26の時点
では、それぞれTS1、TS2、TS3、TS4およびTS5の状態に
入る。これら5つの状態の期間において、映像システム
クロックをカウントするモジュロ・R・カウンタから33
ビット・タイムコードが標本抽出(サンプル)され、
(MPEG標準に記述されているように)それぞれ8ビット
単位の5バイトにオペランド解析された(parsed int
o)7つの固定マーカービットと上記33ビットタイムコ
ードが音声パケットに連結される。この挿入期間におい
て、すなわち、T17からT26までの期間にデータバイトは
遅延器の第2ラッチへ移動する。ヘッダバイトが挿入さ
れると、T28のDATA状態においてそのデータ・バイトは
第2遅延ラッチから読み出されてパケットに挿入され
る。バイト幅データはSACクロックレートの1/8のレート
でシステムに入力されるので、数クロック周期の間は追
加データを利用できない。T30の時点で状態マシンは、W
AIT状態に入り、T35の時点でBYCE信号により新しいバイ
トが示されるまで8ビット・レート・クロック周期毎に
遅延ラッチから1バイトのデータを抽出する。WAIT状態
の時においては、マルチプレクサは状態マシンから関連
のある信号を受け取ることはない。
/ASW信号によって示されているように新規フレームが
検出された場合は、図7に示すようにT2の時点で状態マ
シンはINC(INCREMENT)状態を通り抜ける。INC状態の
期間では、T4の時点のDATA状態の時に、遅延器の第2ラ
ッチ内のData Byte(データバイト)が転送される前に
FRCOUNT(図2に示す)のフレームカウンタがインクリ
メントされる。遅延ラッチのために、システムは新規パ
ケットを開始する前に直前のフレームの最後のバイトを
転送しなければならない。パケット内に所要の数のフレ
ームが含まれていることをフレームカウンタが示した場
合は、状態マシンはSC1(START CODE1)の状態に移っ
て新規MPEGパケットを開始する。もしそうでなければ、
状態マシンはWAIT状態に単に戻って現在のパケット内に
次のフレームを含ませる。
図7の後続のパケットを構築しなければならない時の
エンコーダのオペレーションを示す。音声MPEGレイヤパ
ケットが整数の音声フレームで成り立っているので、い
つ新規パケットを開始するかを知るためにコントローラ
は入力データを監視し続けなければならない。必要数の
フレームがパケット内に挿入されてしまうと、コントロ
ーラはフレーム開始信号/ASWを監視する。遅延器のため
に、T4時点の第1DATA状態で図示されているようなヘッ
ダが挿入可能になる前に、現在のパケットの最後のバイ
トを第2パイプラインラッチの中から読み出さねばなら
ない。次に、図6でしたと同様にシーケンス・コントロ
ーラはヘッダの作成をただちに開始する(T6の時点から
始まってシステムはSC1、SC2、SC3、SID,PL1,PL2,TS1,T
S2,TS3,TS4およびTS5状態を通り抜ける)。T28の時点で
ヘッダが完成するまでは、第2ラッチで第1データ・バ
イトが利用できる。図6の場合と同様に、(T28の時点
で)DATA状態に入って、第1データ・バイトが連結され
る。T30の時点でWAIT状態に入り、第2データバイトがT
36の時点で転送されてラッチ2で利用可能となるまでWA
IT状態となる。
本発明の状態マシンは、遅延器がない場合は最大8バ
イトまでが適応可能なデータ・ストリーム内に16ヘッダ
バイトを挿入するのを許容する。しかし遅延器は8ヘッ
ダ・バイト以上を必要としない。もし、8ヘッダ・バイ
トより少ないヘッダバイトが要求された場合は、コント
ローラはヘッダが構成された後にWAIT状態に導入するこ
とができる。これにより、コントローラは遅延回路中に
存在する2つのラッチを通って転送されてくるデータを
“待機”できる。
ヘッダ・バイトの成分の一つは、パケット全体の長さ
を識別する2バイト・文字列(sequence)(PACKET LE
NGTH1とPACKET LENGTH2)である。この数(quantity)
は固定されておらず、パケット毎に変えても良い。パケ
ット長は、パケットが時刻記録情報を含むかどうか、パ
ケット当たりのフレームの個数、およびフレーム当たり
のバイト数を含むいくつかの項目(item)で決まる。一
般的に、定められた符号化期間中ではこれらの値は固定
されているものであるけれども、これらの値は変更可能
である。
本実施例では、CCS−CDQ−2000は可能なフレーム長を
8つ有する。これらは3ビットで表すことができる。本
実施例では、パケット当たりのフレーム数は5ビットを
表わすことのできる28フレームまで許容する。2通りの
起り得る時刻記録オプション(時刻記録をする場合と、
しない場合)を1ビットで表すことができる。それゆ
え、2(3+5+1)=512通りの有効な組み合わせが
存在する。これらの値をリアルタイムに計算するには大
規模な回路が必要となるであろう。その代わりに、符号
化を開始する前にパケットサイズで取り得る組み合わせ
の計算を一度実行して記憶させておくことができる。本
実施例では、図1においてヘッダ・ルックアップ・テー
ブル6に示すように、512バイトの2個のROMにパケット
サイズの上位バイトと下位バイトを記憶している。パケ
ットサイズを決める変数の全てはヘッダ・ルックアップ
・テーブル6で解読され、その解読結果がマルチプレク
サ5が直接利用できるようにパケット・ヘッダに編入さ
れる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレーム開始コードをそれぞれ備えた複数
    の音声フレーム内に存在する圧縮音声データを所定のプ
    ロトコルに従ってデータのパケットにフォーマットする
    装置において、 前記圧縮音声データと関連タイミング信号の供給源
    (2)と、 サービスタイプのデータとタイミング・データを含む各
    パケット・ヘッダ・データの供給源(4と6)と、 各前記ヘッダ・データ供給源(4と6)と前記圧縮音声
    データ・関連タイミング信号供給源(2)とに結合され
    た各信号入力ポートと、マルチプレクサ制御信号を入力
    するNビット制御入力ポートと、出力ポートとを有する
    マルチプレクサ(5)と、 入力ポートを有し、かつSがNよりも大きく、SとNが
    正の整数である時に起り得るシステムの出力状態を定義
    するSビット出力信号を供給する出力ポートを有する状
    態マシンであって、前記状態マシンの前記出力ポートか
    ら出るSビットは前記関連タイミング信号と組み合わさ
    れて前記状態マシンの前記入力ポートに結合され、前記
    Sビット出力信号のうちNビットは前記マルチプレクサ
    の前記Nビット制御入力ポートに結合されて前記マルチ
    プレクサ(5)を制御して前記プロトコルに従ってヘッ
    ダ・データと音声データを通過させる状態マシン(22)
    と、 前記マルチプレクサ(5)の前記出力ポートに接合され
    た利用手段(8)と を有することを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】前記Sビット出力信号のうちのS−Nの残
    存ビットの論理結合を形成してイネーブル/ディスエイ
    ブル信号を生成する手段(52)をさらに包含し、前記利
    用手段(8)は該イネーブル/ディスエイブル信号によ
    って実行可能化/実行不可能化されることを特徴とする
    請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】前記論理結合を形成する手段(52)はOR
    (論理和)ゲート(52)であることを特徴とする請求項
    2記載の装置。
  4. 【請求項4】前記状態マシンの所定の状態に応答して、
    当該装置によって受信されたフレームの数のカウント値
    を提供する手段(28と29)と、 比較手段(27)を含み、前記カウント値がプリセット値
    (事前設定値)と等しくなった時に前記状態マシン(2
    2)を所定状態に設定する手段とをさらに具備している
    ことを特徴とする請求項1記載の装置。
  5. 【請求項5】前記状態マシンの所定の状態に応答する手
    段は、 前記状態マシン(22)からの前記Sビット出力信号に結
    合されて、前記システム状態を解読して、該システム状
    態に基づいた制御信号を生成する状態デコーダ(29)
    と、 前記制御信号に応答して前記マルチプレクサ(5)によ
    って受信されたフレームの数のカウント値を提供し、か
    つプリセット値と比較するためのカウント信号を生成す
    るカウンタ(28)とを具備した請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】圧縮音声データとヘッダ・データとを含
    み、前記マルチプレクサの前記出力ポートに供給される
    データの所定の区間をパケットと指名し、各パケットは
    あるパターンに従って前記ヘッダ・データ内にタイミン
    グ・データが含まれることを特徴としており、また、 前記状態マシン(22)の特定の状態に応答して該特定の
    状態の各出現毎にインクリメントされるカウント値を発
    生するカウンタ(26)と、 前記カウント値に応答して前記状態マシン(22)を調整
    して、タイミング・データを有するあるいはタイミング
    ・データを有しない各パケットに含まれているヘッダ・
    データによって判定される所定の交互に起る状態を、前
    記パターンに従って示す手段(25)をさらに具備してい
    ることを特徴とする請求項1記載の装置。
  7. 【請求項7】前記カウント値に応答する手段は、 前記パターンに配列されたどのパケットがどの所定の交
    互に起る状態を示すかを指示する複数の1と0の値(3
    0)と、 該複数の値と結合して前記カウンタ(26)により制御を
    受ける各入力端子を有し、前記複数の1および0の値と
    前記カウント値とに応じて1または0を生成するマルチ
    プレクサ(25)とを具備しており、該マルチプレクサ
    (25)で生成された前記1または0はどの所定の交互に
    起る状態が示されるべきかを指示することを特徴とする
    請求項6記載の装置。
  8. 【請求項8】前記圧縮信号データの供給源(2)と前記
    マルチプレクサ(5)の前記各入力部との間に結合され
    て、前記圧縮音声データの所定位置に所定ヘッダ・デー
    タを含ませることを許容するための遅延手段(3)をさ
    らに具備していることを特徴とする請求項1記載の装
    置。
  9. 【請求項9】前記パケット・ヘッダ・データの供給源
    (6)は、予め計算しておいた前記データのパケットの
    取り得るサイズを記憶するメモリ手段を具備しており、
    前記取り得るパケットサイズはフレームサイズ、パケッ
    ト当たりのフレーム数、および時刻記録の有無を変える
    ことができることを特徴とする請求項1記載の装置。
  10. 【請求項10】前記圧縮音声データの供給源は、 アナログ音声信号をそれらのデジタル等価信号に変換
    し、該信号を圧縮する音声符号器および圧縮器(1)
    と、 該音声符号器および圧縮器(1)と前記マルチプレクサ
    (5)の間に結合して、シリアル・データを8ビットバ
    イトのデータにするパラレル/シリアル変換器(2)と
    を具備していることを特徴とする請求項1記載の装置。
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