JP3507258B2 - 590MPa級圧延形鋼およびその製造方法 - Google Patents

590MPa級圧延形鋼およびその製造方法

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JP3507258B2 JP30448696A JP30448696A JP3507258B2 JP 3507258 B2 JP3507258 B2 JP 3507258B2 JP 30448696 A JP30448696 A JP 30448696A JP 30448696 A JP30448696 A JP 30448696A JP 3507258 B2 JP3507258 B2 JP 3507258B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建造物の構造部材
として用いられる靭性の優れた高張力圧延形鋼およびそ
の製造方法に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】建築物の超高層化、安全規準の厳格化な
どから、柱用に用いられる鋼材、例えば特に板厚の大き
なサイズのH形鋼(以下、極厚H形鋼と称す)には、一
層の高強度化、高靭性化、低降伏比化が求められてい
る。このような要求特性を満たすために、従来は圧延終
了後に焼準処理などの熱処理を施すことが行われた。熱
処理の付加は熱処理コストと生産効率の低下など大幅な
コスト上昇を招き、経済性に問題があった。この問題を
解決するために、圧延ままで高性能の材質特性が得られ
るような新しい合金設計による鋳片と製造法の開発が必
要となった。
【0003】一般に、フランジを有する形鋼、例えばH
形鋼をユニバーサル圧延により製造すると、圧延造形上
からの圧延条件(温度、圧下率)の制限およびその形状
の特異性からウエブ、フランジ、フィレットの各部位で
圧延仕上げ温度、圧下率、冷却速度に差を生じる。その
結果、部位間に強度、延性、靭性のバラツキが発生し、
例えば溶接構造用圧延鋼材(JIS G3106) 等の規準に満た
ない部位が生じる。特に極厚H形鋼を連続鋳造鋳片を素
材とし圧延製造する場合には、連続鋳造設備での製造可
能な鋳片最大厚みに限界があり、造形に必要な十分な鋳
片断面積が得られないため、その圧延は低圧下比圧延と
なる。さらに、圧延造形により製品の寸法精度を得るた
めに高温圧延を指向するので板厚の厚いフランジ部は高
温圧延となり、圧延終了後の鋼材冷却も徐冷となる。そ
の結果、ミクロ組織は粗粒化し、強度・靭性が低下す
る。
【0004】圧延プロセスでの組織微細化法として、T
MCP(Thermo-Mechanical-Controll Process)がある
が、形鋼圧延では、圧延条件に制限があるので、鋼板で
のTMCPのような低温・大圧下圧延の適用は困難であ
る。また、厚鋼板分野ではVNの析出効果を利用し高強
度・高靭性鋼を製造する、例えば特公昭62−5054
8号公報、特公昭62−54862号公報の技術が提案
されている。しかし、この方法を590MPa 級の製造に
適用した場合には、高濃度の固溶Nを含有することか
ら、生成するベイナイト組織内に高炭素島状マルテンサ
イト(以降M*と称する)を生成し、靭性が著しく低下
して規格値をクリアーすることは困難であるという問題
があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記の問題を解決する
ためには、形鋼圧延ままでM*生成量の少ない低炭素ベ
イナイトを生成させ組織を微細化する必要がある。それ
には圧延加熱時のγ粒径を細粒化するために製鋼過程に
おいて、鋳片中に予めMgOを微細晶出させ、これを核
にTiNを微細析出させ、加えて、低炭素化するため
に、微量で高強度が得られるマイクロアロイの微量添加
した鋳片を製造する必要がある。また、H形鋼のフラン
ジとウェブの結合部のフィレット部はCC鋳片の中心偏
析帯と一致し、この偏析帯内のMnSは圧延により著し
く延伸する。ここでの高濃度の元素偏析帯と延伸MnS
は板厚方向の絞り値・靭性を著しく低下させ、さらに溶
接時にラメラテイ ア割れを生じさせる場合もあり、この
有害な作用を持つMnSの生成を阻止することも大きな
課題である。このように従来の技術では目的の信頼性の
高い高強度・高靭性の圧延形鋼をオンラインで製造し安
価に提供することは困難である。
【0006】本発明は、従来の焼準処理などの熱処理を
施すことなく、低コストで(圧延ままで)高張力圧延形
鋼の製造を可能とし、建造物の構造部材に用いる高強度
で靭性の優れた590MPa 級圧延形鋼およびその製造方
法を提供すること目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は従来の発
想とは異なり、Mgを添加し、これにより生成させた微
細酸化物とTiNの微細分散およびマイクロアロイの添
加による低炭素ベイナイト組織の生成とによる組織の微
細化により高強度でかつ高靭性の圧延形鋼を実現した点
にある。
【0008】加えて採用したTMCPの特徴は厚鋼板で
実施されている大圧下圧延に代わる形鋼圧延での軽圧下
の熱間圧延においても効率的に組織の細粒化が可能なよ
うに圧延パス間で水冷し、圧延と水冷を繰り返す方法に
ある。本発明は、圧延ままで、M*含有量の少ない低炭
素ベイナイトの微細組織が得られる鋳片を鋳造し、この
鋳片を用い、形鋼圧延において効率的なTMCPを行い
高強度かつ高靭性を有する形鋼を製造することを特徴と
している。
【0009】その鋳片は、製鋼過程において、圧延加熱
時のγ細粒化を目的に、鋳片内にMg添加により微細M
gOの晶出とTi添加によりTiNを微細分散させ、加
えて、圧延後の組織内のM*低減を狙い、合金元素を微
量のNb、V、Mo添加で代替し、さらに極低B化を行
ない製造する。次いで、この鋳片を圧延造形し形鋼を製
造するが、この圧延形鋼圧延プロセスでは、熱間圧延パ
ス間で鋼材を水冷することにより、鋼材の表層部と内部
に温度差を与え、軽圧下条件下においても、より高温の
鋼材内部への圧下浸透を高め、γ粒内でのベイナイト生
成核となる加工転位を導入し、その生成核を増加させ
る。加えて、圧延後のγ/α変態温度域を冷却制御する
ことにより、その核生成させたベイナイトの成長を抑制
する方法によればミクロ組織の微細化ができ、高能率で
製造コストの安価な制御圧延形鋼の製造が可能であると
言う知見に基づき前記課題を解決したもので、その要旨
とするところは、以下のとおりである。
【0010】重量% で、C:0.02〜0.06% 、Si:0.05 〜0.
25% 、Mn:0.8〜1.6%、Ti:0.005〜0.025%、Mg:0.0005 〜
0.0050% 、Nb:0.04 〜0.10% 、V :0.01 〜0.10% 、Mo:
0.05〜0.40% 、N :0.002〜0.006%、およびO:0.003 〜0.
006%を含み、残部がFeおよび不可避不純物からなり、該
不可避不純物のうち B含有量を0.0003% 以下およびAl含
有量を0.005%以下に制限した化学組成を有し、かつベイ
ナイトの面積率が50〜90%で、残部がフェライト・
パーライトおよび高炭素島状マルテンサイトから成り、
該高炭素島状マルテンサイトの面積率が5%以下であっ
て、熱間圧延完了後の旧γ粒径が40μm以下であるミ
クロ組織を有することを特徴とする590MPa 級圧延形
鋼。
【0011】重量% で、C:0.02〜0.06% 、Si:0.05 〜0.
25% 、Mn:0.8〜1.6%、Ti:0.005〜0.025%、Mg:0.0005 〜
0.0050% 、Nb:0.04 〜0.10% 、V :0.01 〜0.10% 、Mo:
0.05〜0.40% 、N :0.002〜0.006%、O:0.003 〜0.006%、
およびCr:0.1〜1.0%、Ni:0.1〜1.0%およびCu:0.1〜1.0%
のうちの少なくとも1種を含み、残部がFeおよび不可避
不純物からなり、該不可避不純物のうち B含有量を0.00
03% 以下およびAl含有量を0.005%以下に制限した化学組
成を有し、かつベイナイトの面積率が50〜90%で、
残部がフェライト・パーライトおよび高炭素島状マルテ
ンサイトから成り、該高炭素島状マルテンサイトの面積
率が5%以下であって、熱間圧延完了後の旧γ粒径が4
0μm以下であるミクロ組織を有することを特徴とする
590MPa 級圧延形鋼。
【0012】重量% で、C:0.02〜0.06% 、Si:0.05 〜0.
25% 、Mn:0.8〜1.6%、Ti:0.005〜0.025%、Mg:0.0005 〜
0.0050% 、Nb:0.04 〜0.10% 、V :0.01 〜0.10% 、Mo:
0.05〜0.40% 、N :0.002〜0.006%、およびO:0.003 〜0.
006%を含み、残部がFeおよび不可避不純物からなり、該
不可避不純物のうち B含有量を0.0003% 以下およびAl含
有量を0.005%以下に制限した鋳片を1200〜1300℃の温度
域に加熱した後に圧延を開始し、圧延工程で形鋼のフラ
ンジ表面を700 ℃以下にまで水冷し復熱過程で圧延する
水冷・圧延サイクルを一回以上行い、圧延終了後に0.5
〜10℃/sの冷却速度で700 〜400 ℃の温度域に冷却した
後に放冷することを特徴とする590MPa 級圧延形鋼の
製造方法。
【0013】重量% で、C:0.02〜0.06% 、Si:0.05 〜0.
25% 、Mn:0.8〜1.6%、Ti:0.005〜0.025%、Mg:0.0005 〜
0.0050% 、Nb:0.04 〜0.10% 、V :0.01 〜0.10% 、Mo:
0.05〜0.40% 、N :0.002〜0.006%、O:0.003 〜0.006%、
およびCr:0.1〜1.0%、Ni:0.1〜1.0%およびCu:0.1〜1.0%
のうちの少なくとも1種を含み、残部がFeおよび不可避
不純物からなり、該不可避不純物のうち B含有量を0.00
03% 以下およびAl含有量を0.005%以下に制限した鋳片を
1200〜1300℃の温度域に加熱した後に圧延を開始し、圧
延工程で形鋼のフランジ表面を700 ℃以下にまで水冷し
復熱過程で圧延する水冷・圧延サイクルを一回以上行
い、圧延終了後に0.5 〜10℃/sの冷却速度で700 〜400
℃の温度域に冷却した後に放冷することを特徴とする5
90MPa 級圧延形鋼の製造方法。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。鋼の高強度化はフェライト結晶の微細化、合
金元素による固溶体強化、硬化相による分散強化、微
細析出物による析出強化等によって達成される。また、
高靭性化は、結晶の微細化、母相(フェライト)の
固溶N、Cの低減、破壊の発生起点となる硬化相の高
炭素マルテンサイト及び粗大な酸化物、析出物の低減と
微小化等により達成される。
【0015】一般的には鋼の高強度化により靭性は低下
し、高強度化と高靭性化は相反する対処が必要である。
両者を同時に満たす冶金因子は唯一、結晶の微細化であ
る。本発明の特徴は、製鋼工程における、Mg添加によ
る微細Mg酸化物とTiNの分散およびマイクロアロイ
ング合金設計に基づく低炭素ベイナイト組織化による組
織微細化により高強度・高靭性化を達成するものであ
る。
【0016】加えて本発明では、熱間圧延工程におい
て、熱間圧延パス間でフランジ表面を水冷し、その復熱
時に圧延する工程を繰り返すことによりフランジの板厚
中心部に圧下浸透効果を付与し、この部位においてもT
MCPによる組織微細化効果を高め、この組織微細化に
よりH形鋼の各部位における母材の機械特性を向上させ
るとともにバラツキを低減し均質化を達成するものであ
る。
【0017】以下に本発明形鋼の成分範囲、ミクロ組織
および制御条件の限定理由について述べる。まず、Cは
鋼を強化するために添加するもので、0.02% 未満では構
造用鋼として必要な強度が得られず。また、0.06% を超
える添加では、母材靭性、耐溶接割れ性、溶接熱影響部
(以下HAZと略記)靭性などを著しく低下させるの
で、下限を0.02% 、上限を0.06% とした。
【0018】次に、Siは母材の強度確保、溶鋼の予備
脱酸などに必要であるが、0.25% を超えると母材および
HAZの硬化組織中に高炭素島状マルテンサイトを生成
し、母材および溶接継手部靭性を著しく低下させる。ま
た、0.05% 未満では溶鋼の予備脱酸が十分にできないた
めSi含有量を0.05〜0.25% の範囲に限定した。Mnは
母材の強度確保には0.8%以上の添加が必要であるが、母
材および溶接部の靭性、割れ性などに対する許容濃度か
ら上限を1.6%とした。
【0019】TiはTiNを析出し、固溶Nを低減する
ことによりM*の生成を抑制する。また、微細析出した
TiNはγ相の細粒化にも寄与する。これらのTiの作
用により組織を微細化し強度・靭性を向上させる。従っ
て、0.005%未満ではTiNの析出量が不足し、これらの
効果を発現し得ないためTi量の下限値を0.005%とし
た。しかし0.025%を超えると過剰なTiはTiCを析出
し、その析出硬化により母材および溶接熱影響部の靭性
を劣化させるため0.025%以下に制限した。
【0020】Mgは、Mg系酸化物による粒界ピンニン
グ作用により、熱間圧延直後のγ粒径を40μm以下に
微細化するために必要である。Mg添加に使用するMg合
金はSi-Mg-Al及びNi-Mg が好ましい。Mg合金を用いた
理由は合金化によりMg含有濃度を低減し、溶鋼への添
加時の脱酸反応を抑制し、添加時の安全性の確保とMg
の歩留を向上させるためである。Mgを0.0005〜0.005%
に限定するのは、Mgも強力な脱酸元素であり、晶出し
たMg酸化物は溶鋼中で容易に浮上分離されるため0.00
5%を超えて添加しても、これ以上は歩留まらないため上
限を0.005%とした。また、0.0005% 未満ではγ粒径微細
化のためのMg系酸化物の分散密度が不足するため下限
を0.0005% とした。なお、ここでのMg系酸化物は、主
にMgOと表記しているが、電子顕微鏡解析などによる
と、この酸化物はTi、微量のAlおよび不純物として
含まれているCaなどとの複合酸化物を形成している。
【0021】Nbは焼入性を上昇させ強度を増加させる
目的で添加している。この効果の発現には、Nb含有量
は0.04% 以上が必要である。しかし0.10% 超では、Nb
炭窒化物の析出量が増加し固溶Nbとしての効果が飽和
するので0.10% 以下に制限した。Vは微量添加により圧
延組織を微細化でき、バナジン炭窒化物の析出により強
化することから低合金化でき溶接特性を向上できる。こ
の効果の発現には、V含有量は0.01% 以上が必要であ
る。しかしながら、Vの過剰な添加は溶接部の硬化や、
母材の高降伏点化をもたらすので、含有量の上限をV:0.
10% とした。
【0022】Moは母材強度の確保に有効な元素であ
る。この効果の発現には、Mo含有量は0.05% 以上が必
要である。しかし0.4%超では、Mo炭化物(Mo2 C)
を析出し固溶Moとしての焼入性向上効果が飽和するの
で0.4%以下に制限した。Nはα中に固溶し、強度を上昇
させるが、上部ベイナイト組織では、M*を生成し、靭
性を劣化させるので、固溶Nはできるだけ低減する必要
がある。しかし、本発明でのNはTiと化合させ鋼中に
TiNを微細析出させ、固溶Nを低減させた上で、Ti
Nによる結晶の粒成長を抑制し組織微細化効果を発揮さ
せる目的で添加している。従って、この効果の発現に
は、N量が0.002%未満ではTiNの析出量が不足し、0.
006%超では析出量は十分となるが、固溶Nが増加し、靭
性を損ねるのでN:0.002 〜0.006%に限定した。
【0023】Bは微量添加で焼入性を上昇させ強度増加
に寄与する。しかし、0.0003% 超のBを含有すると上部
ベイナイト組織中にM*を生成し靭性を著しく低下させ
ることが判明したので、Bはむしろ不純物として0.0003
% 以下に制限した。Alを0.005%以下としたのは、Al
は強力な脱酸元素であり、0.005%超の含有では、M gO
の生成が阻害され、微細な分散ができないため、Alも
不純物として0.005%以下に制限した。
【0024】O(酸素)はMg−Oの生成に不可欠であ
り、それには0.003 %以上の含有が必要であるが、0.00
6%を超えて含有すると、生成するMg−O粒子は粗大化
し、靭性を低下させるため、O含有量を 0.003〜0.006%
に限定した。不可避不純物として含有するP、Sについ
ては、それらの量を特に限定しないが凝固偏析による溶
接割れ、靭性低下の原因となるので、極力低減すべきで
ありP、S量はそれぞれ0.02% 未満に制限することが望
ましい。
【0025】以上の元素に加えて、母材強度の上昇、お
よび母材の靭性向上の目的で、Cr、NiおよびCuの
うちの少なくとも1種を含有することができる。Crは
焼入性の向上により、母材の強化に有効である。この効
果の発現にはCr含有量は0.1%以上が必要である。しか
し1.0%を超える過剰の添加は、靭性および硬化性の観点
から有害となるため、上限を1.0%とした。
【0026】Niは母材の強靭性を高める極めて有効な
元素である。この効果の発現にはNi含有量は0.1%以上
が必要である。しかし、1.0%を超える添加は合金コスト
を増加させ経済的でないので上限を1.0%とした。Cuは
母材の強靱性を高める元素であり、この効果の発現には
Cu含有量0.1%以上が必要である。しかし、1.0 %を
超えて添加すると鋳片に表面割れを発生させるなど、高
温延性を低下させるのでCu:0.1〜1.0%に限定した。
【0027】本発明の圧延形鋼は、590MPa (60kg
f/mm2)級の引張強さと靱性とを同時に確保するために、
ベイナイトの面積率が50〜90%で、残部がフェライ
ト・パーライトおよび高炭素島状マルテンサイトから成
り、該高炭素島状マルテンサイトの面積率が5%以下で
あって、熱間圧延完了後のγ粒径が40μm以下である
ミクロ組織を有することが必要である。
【0028】また、本発明の590MPa 級圧延形鋼は、
梁材として用いる際のボルト穴を開けるために、表面か
ら深さ3mm以内の表層硬さがHv250以下であるこ
とが望ましい。上記のミクロ組織および表層硬さは、本
発明の方法によって実現できる。すなわち、上記の化学
組成を有する鋳片を1200〜1300℃の温度域に再
加熱する。この温度域に再加熱温度を限定したのは、熱
間加工による形鋼の製造には塑性変形を容易にするため
1200℃以上の加熱が必要であり、且つV、Nbなど
の元素を十分に固溶させる必要があるため再加熱温度の
下限を1200℃とした。その上限は加熱炉の性能、経
済性から1300℃とした。
【0029】熱間圧延のパス間で水冷し、圧延中に、フ
ランジ表面温度を700℃以下に冷却し、次の圧延パス
間の復熱過程で圧延する水冷・圧延サイクルを1回以上
行うとしたのは、圧延パス間の水冷により、フランジの
表層部と内部とに温度差を付与し、軽圧下条件において
も内部への加工歪みを浸透させるためと、水冷により短
時間で低温圧延を実現させTMCPを効率的に行うため
である。
【0030】フランジ表面温度を700℃以下に冷却し
た後、復熱過程で圧延するのは、仕上げ圧延後の加速冷
却による表面の焼入れ硬化を抑制し軟化させるために行
うものである。その理由はフランジ表面温度を700℃
以下に冷却すれば一旦γ/α変態温度を切り、次の圧延
までに表層部は復熱昇温し、圧延はγ/αの二相共存温
度域での加工となり、γ細粒化と加工された微細αとの
混合組織を形成する。これにより表層部の焼入性を著し
く低減でき、加速冷却により生じる表面層の硬化を防止
できるからである。
【0031】また、圧延終了後、引続き、0.5 〜10℃/s
の冷却速度で700〜400℃まで冷却し放冷するとし
たのは、加速冷却によりベイナイトの粒成長を抑制し、
ベイナイト組織を微細化して、高強度・高靭性を付与す
るためである。次いで、加速冷却を700〜400℃で
停止するのは、700℃を超える温度で停止した場合に
は、表層部の一部がAr1 点以上となりγ相を残存し、こ
のγ相が、共存するフェライトを核にフェライト変態
し、さらにフェライトが成長し粗粒化するため加速冷却
の停止温度を700℃以下とした。また、400℃未満
の冷却では、その後の放冷中にベイナイト相のラス間に
生成する高炭素マルテンサイトが、冷却中にセメンタイ
トを析出することにより分解できず、硬化相として存在
することになる。この高炭素マルテンサイトは脆性破壊
の起点として作用し、靭性低下の原因となる。これらの
理由により、加速冷却の停止温度を700〜400℃に
限定した。
【0032】
【実施例】試作形鋼は転炉溶製し、合金を添加後、予備
脱酸処理を行い、溶鋼の酸素濃度を調整後、Ti、Mg
合金を順次添加し、連続鋳造により250 〜300mm 厚鋳片
に鋳造した。鋳片の冷却はモールド下方の二次冷却帯の
水量と鋳片の引き抜き速度の選択により制御した。該鋳
片を加熱し、粗圧延工程の図示は省略するが、図1に示
す、ユニバーサル圧延装置列でH形鋼に圧延した。圧延
パス間水冷は中間ユニバーサル圧延機4の前後に水冷装
置5aを設け、フランジ外側面のスプレー冷却とリバー
ス圧延の繰り返しにより行い、圧延後の加速冷却は仕上
げユニバーサル圧延機6で圧延終了後にその後面に設置
した冷却装置5bでフランジ外側面をスプレー冷却し
た。
【0033】機械特性は図2に示す、フランジ2の板厚
t2 の中心部(1/2t2 )でフランジ幅全長(B) の1/4,1/
2 幅(1/4B,1/2B) から、採集した試験片を用い求めた。
なお、これらの箇所についての特性を求めたのは、フラ
ンジ1/4F部はH形鋼の平均的な機械特性を示し、フラン
ジ1/2F部はその特性が最も低下するので、これらの2箇
所によりH形鋼の機械試験特性を代表できると判断した
ためである。
【0034】表1、表3には、本発明鋼及び比較鋼の化
学成分値を、表2、表4には、それらの鋼のTi添加前
の溶鋼の酸素濃度およびMg系酸化物とその酸化物とT
iNの複合体の個数を、表5、表6には、圧延・加速冷
却条件を示す。次いで表7、表8には、それらのH形鋼
の機械試験特性値、フランジ側面の表面硬さおよびベイ
ナイト、M*の面積率及び圧延後の旧γ粒径を示す。な
お、圧延加熱温度を1300℃に揃えたのは、一般的に
加熱温度の低下によりγ粒は細粒化し、機械試験特性を
向上させることは周知であり、高温加熱条件では機械特
性の最低値を示すと推定され、この値がそれ以下の加熱
温度での機械試験特性を代表できると判断したためであ
る。また、各表中で下線を付した数値は本発明の範囲外
である。
【0035】表7,8に示すように、本発明によるH形
鋼1〜5、H形鋼A1〜A3では、降伏強度、抗張力と
もに590MPa級鋼でのJIS規格値を満たしてい
る。すなわち降伏強度はその下限値の445MPaを超
え、拡張力も590MPaを超えており、またこれらの
降伏比(YS/TS)は0.8 以下の低YR値を満たして
いる。シャルピー衝撃値についても−10℃で47
(J)を超えておりJIS規格値を十分に満たしてい
る。
【0036】一方、H形鋼6ではSiとMo含有量が、
H形鋼7では炭素含有量が、H形鋼8ではTiとN含有
量が、H形鋼9ではボロンとA1含有量が、H形鋼10
ではNb含有量が、各々の上限値を超え、靱性を劣化さ
せるM*面積率が5%を超えるために、−10℃でのシ
ャルピー吸収エネルギー値が、目標の47J以上をクリ
アできない。加えてH形鋼7では、Mg含有量が下限値
未満であり、H形鋼9ではA1含有量が上限値を超える
ために、Mg系酸化物の分散個数が不足し、圧延後のγ
粒径を40μm以下に細粒化できないために、組織が粗
大化し靱性値をクリアーできない。また、H形鋼6およ
びH形鋼9では、焼入性が上昇し、フランジ表面硬さが
Hv250を超える。
【0037】H形鋼A4では、Ti添加前の溶鋼の酸素
濃度が低く、酸素含有量の下限値未満であるので、Mg
系酸化物の生成個数が減少するため、γ粒径を細粒化で
きず、組織が粗大化して靱性が低下し、目標のシャルピ
ー吸収エネルギー値をクリアできない。これに反して、
H形鋼A5では、酸素含有量が上限値を超えたために、
Mg系酸化物の粗大化が生じ、これにより靱性値がクリ
アできない。次いで、H形鋼A6では、圧延中の水冷お
よび圧延後の冷却速度の要件を満たしていないために、
強度の目標値をクリアできない。
【0038】すなわち、本発明の製造法の要件が総て満
たされた時に、表7,8に示されるH形鋼1〜5、A1
〜A3のように、圧延形鋼の機械試験特性の最も保証し
にくいフランジ板厚1/2、幅1/2部においても十分
な強度、低温靱性を有する、高張力圧延形鋼の生産が可
能になる。なお、本発明が対象とする圧延形鋼は上記実
施例のH形鋼に限らずI形鋼、山形鋼、溝形鋼、不等辺
不等厚山形鋼等のフランジを有する形鋼にも適用できる
ことは勿論である。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】
【表7】
【0046】
【表8】
【0047】
【発明の効果】本発明による合金設計された鋳片と制御
圧延法を適用した圧延形鋼は機械試験特性の最も保証し
にくいフランジ板厚1/2、幅1/2部においても十分
な強度を有し、優れた靭性を持つ形鋼の製造が圧延まま
で可能となり、大型鋼構造物の信頼性の向上、安全性の
確保、経済性等の産業上の効果は極めて顕著なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明法を実施する装置配置例の略図
である。
【図2】図2は、H形鋼の断面形状および機械試験片の
採取位置を示す図である。
【符号の説明】
1…H形鋼 2…フランジ 3…ウェブ 4…中間圧延機 5a…中間圧延機前後面の水冷装置 5b…仕上げ圧延機後面冷却装置 6…仕上げ圧延機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−263182(JP,A) 特開 平7−188837(JP,A) 特開 平8−283902(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 - 38/60 C21D 8/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量% で C:0.02〜0.06% 、 Si:0.05 〜0.25% 、 Mn:0.8〜1.6%、 Ti:0.005〜0.025%、 Mg:0.0005 〜0.0050% 、 Nb:0.04 〜0.10% 、 V :0.01 〜0.10% 、 Mo:0.05 〜0.40% 、 N :0.002〜0.006%、および O:0.003 〜0.006%、 を含み、残部がFeおよび不可避不純物からなり、該不可
    避不純物のうち B含有量を0.0003% 以下およびAl含有量
    を0.005%以下に制限した化学組成を有し、かつベイナイ
    トの面積率が50〜90%で、残部がフェライト・パー
    ライトおよび高炭素島状マルテンサイトから成り、該高
    炭素島状マルテンサイトの面積率が5%以下であって、
    熱間圧延完了後の旧γ粒径が40μm以下であるミクロ
    組織を有することを特徴とする590MPa 級圧延形鋼。
  2. 【請求項2】 表面から深さ3mm以内の表層硬さがH
    v250以下であることを特徴とする請求項1記載の5
    90MPa 級圧延形鋼。
  3. 【請求項3】 重量% で C:0.02〜0.06% 、 Si:0.05 〜0.25% 、 Mn:0.8〜1.6%、 Ti:0.005〜0.025%、 Mg:0.0005 〜0.0050% 、 Nb:0.04 〜0.10% 、 V :0.01 〜0.10% 、 Mo:0.05 〜0.40% 、 N :0.002〜0.006%、 O:0.003 〜0.006%、および Cr:0.1〜1.0%、Ni:0.1〜1.0%およびCu:0.1〜1.0%のうち
    の少なくとも1種、を含み、残部がFeおよび不可避不純
    物からなり、該不可避不純物のうち B含有量を0.0003%
    以下およびAl含有量を0.005%以下に制限した化学組成を
    有し、かつベイナイトの面積率が50〜90%で、残部
    がフェライト・パーライトおよび高炭素島状マルテンサ
    イトから成り、該高炭素島状マルテンサイトの面積率が
    5%以下であって、熱間圧延完了後の旧γ粒径が40μ
    m以下であるミクロ組織を有することを特徴とする59
    0MPa 級圧延形鋼。
  4. 【請求項4】 表面から深さ3mm以内の表層硬さがH
    v250以下であることを特徴とする請求項3記載の5
    90MPa 級圧延形鋼。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載の590 MPa 級圧
    延形鋼を製造する方法であって、請求項1記載の化学組
    成を有する鋳片を1200〜1300℃の温度域に加熱した後に
    圧延を開始し、圧延工程で形鋼のフランジ表面を700 ℃
    以下にまで水冷し復熱過程で圧延する水冷・圧延サイク
    ルを一回以上行い、圧延終了後に0.5 〜10℃/sの冷却速
    度で700 〜400 ℃の温度域に冷却した後に放冷すること
    を特徴とする590MPa 級圧延形鋼の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項3または4記載の590 MPa 級圧
    延形鋼を製造する方法であって、請求項3記載の化学組
    成を有する鋳片を1200〜1300℃の温度域に加熱した後に
    圧延を開始し、圧延工程で形鋼のフランジ表面を700 ℃
    以下にまで水冷し復熱過程で圧延する水冷・圧延サイク
    ルを一回以上行い、圧延終了後に0.5 〜10℃/sの冷却速
    度で700 〜400 ℃の温度域に冷却した後に放冷すること
    を特徴とする590MPa 級圧延形鋼の製造方法。
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