JP3507055B2 - 抗酸化剤、真皮線維芽細胞賦活剤及び表皮細胞賦活剤 - Google Patents
抗酸化剤、真皮線維芽細胞賦活剤及び表皮細胞賦活剤Info
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Description
物を有効成分とする抗酸化剤および細胞賦活剤に関す
る。さらに、かかる抗酸化剤および細胞賦活剤を有効成
分として含有する老化防止および表皮恒常性回復に有効
な皮膚外用剤に関する。
じるシワ、シミの発生、皮膚弾性の低下といった皮膚の
老化症状には、皮膚真皮の線維芽細胞の機能低下やマト
リックス線維の減少または分解、変性が重要な要因とな
っている。従って、皮膚の老化防止、改善作用を有する
皮膚外用剤を得るため、線維芽細胞の賦活あるいは増殖
促進作用を有する成分や、活性酸素種の消去を目的とし
た抗酸化作用を有する成分に関して検討が行われてい
る。
用に関しては、ビワ抽出物(特公平5−127206号
公報)、α−ヒドロキシ酢酸(特開平5−112422
号公報)、α−ヒドロキシ酸のステロールエステル(特
開平8−104632号公報)、6−ベンジルアミノプ
リン(特開平7−233037号公報)、特定のリボヌ
クレアーゼ(特開平7−309778号公報)、L−リ
シル−L−グリシル−L−ヒスチジン(特開平7−31
6192号公報)、乳汁由来線維芽細胞増殖因子(特開
平8−119867号公報)、酸化型コエンザイムA
(特開平8−175961号公報)等が開示されてい
る。また、酸化防止剤に関してはキク科へテロ属(特開
平11−180886号公報)などが知られているほ
か、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)やBHT
(ブチルヒドロキシトルエン)などの合成抗酸化剤の配
合や天然の抗酸化剤として知られているビタミンEなど
の配合が考えられる。
り、シワ等の老化の兆候のほかに肌荒れが誘発される
が、これは当該ストレスにより表皮の恒常性ぐずれるこ
とが重要な因子と成っていることが知られている。この
問題を解決するために、グリセリントウのポリオール
類、ヒアルロン酸等のムコ多糖類、アミノ酸、有機酸、
尿素、動植物の抽出物等の保湿剤を配合した化粧料が対
症療法的に用いられてきた。
の中には、作用効果が不十分であったり、安定性が悪い
などの問題点があり、皮膚外用剤基剤中に含有させた場
合、有効な効果を得るにはかなりの量を含有させなけれ
ばならないものも存在していた。また、好ましくない副
作用や刺激性などを有していたり、製剤安定性に悪影響
を及ぼすものや、臭いや色の点で外用剤に配合しにくい
もの、一定の作用、品質を維持することの困難なものも
多かった。中でも、肌荒れの改善用の成分として知られ
ている成分には、保湿効果が一時的なものが多く、表皮
自体を活性化するものは非常にまれであり、根本的な表
皮の状態の改善効果のある皮膚外用剤、すなわち表皮の
恒常性の回復効果のある皮膚外用剤の開発が望まれてい
た。
は、加齢や紫外線等の外来ストレスにより生じるシワ、
シミの発生、皮膚弾性の低下といった皮膚の老化症状や
肌荒れの等の皮膚のさまざまなトラブルに対応する皮膚
外用剤を提供することに有り、その具体的な効果は、抗
老化効果および表皮の恒常性の回復効果である。
め、本発明者らは、抗酸化効果、真皮線維芽細胞および
表皮細胞の賦活効果を指標として有効な活性化作用のあ
る物質のスクリーニングを行った。その結果、驚くべき
ことにサクラソウ科サクラソウ属の植物の抽出物に顕著
な抗酸化効果、真皮線維芽細胞および表皮細胞賦活効果
があることを見出し、本発明を完成するに至った。
ンシスの抽出物を有効成分とする頭皮を除く皮膚用抗酸
化剤、真皮線維芽細胞賦活剤、表皮細胞賦活剤にかかる
ものである。
る。本発明のサクラソウ属植物抽出物に関する技術とし
ては、レシチンとの併用による乳化の安定化技術(特公
平07−8333)や、コウジ酸との併用による美白剤
に関する技術(特開平07−17846)あるいは、メ
ラニン産生促進剤に関する技術(特開2001−294
516)などが既に開示されているが、サクラソウ属植
物抽出物が顕著な抗酸化効果および細胞賦活効果を有す
ることは知られておらず、今回はじめて見出された。ま
た、当該植物抽出物を抗老化皮膚外用剤および/または
表皮恒常性回復用皮膚外用剤に関する技術に関しても、
知られていなかった。
rimula L.)の植物としては、プリムラ・シッ
キメンシス(P.sikkimensis Hook.
オウカホウシュン(黄花報春))、プリムラ・ファベリ
(P.faberi Oliv.ガビホウシュン(峨眉
報春))、プリムラ・パテンス(P.patens T
urcz.スイナンホウシュン(翠南報春))、プリム
ラ・シノデンティクラタ(P.sinodenticu
lata Balf. f.テンホクキュウカホウシュ
ン(てん北球花報春))、プリムラ・ヴィッタータ
(P.vittata Bur. et Franc
h.ジョウモンホウシュン(条紋報春))、プリムラ・
カピタータ(P.capitata Hook.ヒマラ
ヤサクラソウ)や、その他、プリムラ・デンティクラタ
(P.denticulata)、プリムラ・ストゥア
ルティイ(P.stuartii)、プリムラ・オブリ
カ(P.obliqa)、プリムラ・マクロフィラ
(P.macrophylla)、プリムラ・コンキナ
(P.concinna)、プリムラ・ウォラストニイ
(P.wollastonii)、プリムラ・クロキフ
ォリア(P.crocifolia)、プリムラ・コッ
クブルニアナ(P.cockburniana)、プリ
ムラ・プロリフェラ(P.prolifera)、プリ
ムラ・プルヴェルレンタ(P.pulverulent
a)、プリムラ・サクシティリス(P.saxtili
s)、プリムラ・コルツソイデス(P.cortuso
ides)、 プリムラ・ヴィアリイ(P.viali
i)等が好適に用いられるが、これらの種に限定するも
のではない。これらの植物は、主としてシベリアから中
国内陸部を経てヒマラヤに至る高原地帯の冷涼な気候の
地域に分布・自生する植物である。
花、実、種子、葉、茎、根等の何れの部分を用いても良
く、さらにはその全草を用いても良い。
植物の抽出物を調製する方法について以下に述べるが、
これらの抽出溶媒および抽出方法に限定されるものでは
ない。水、エタノール、メタノール、イソプロパノー
ル、イソブタノール、n−ヘキサノール、メチルアミル
アルコール、2−エチルブタノール、n−オクチルアル
コールなどのアルコール類、グリセリン、エチレングリ
コール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコ
ール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロ
ピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレング
リコール、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレング
リコール等の多価アルコール又はその誘導体、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メ
チル−n−プロピルケトンなどのケトン類、酢酸エチ
ル、酢酸イソプロピルなどのエステル類、エチルエーテ
ル、イソプロピルエーテル、n−ブチルエーテル等のエ
ーテル類などの極性溶媒から選択される1種又は2種以
上の混合溶媒が好適に使用でき、また、リン酸緩衝生理
食塩水を用いることができる。或いは、石油エーテル、
n−ヘキサン、n−ペンタン、n−ブタン、n−オクタ
ン、シクロヘキサン、スクワラン等の炭化水素類、四塩
化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、トリクロロエ
チレン、ベンゼン、トルエンなどの低極性もしくは無極
性溶媒から選択される1種又は2種以上の混合溶媒も好
適に使用することもできる。さらには、水や二酸化炭
素、エチレン、プロピレン、エタノール、メタノール、
アンモニアなどの1種または2種以上の超臨界流体や亜
臨界流体も用いることもできる。
減圧下で、室温、冷却又は加熱した状態で含浸させて抽
出する方法、水蒸気蒸留などの蒸留法を用いて抽出する
方法、サクラソウ属植物を圧搾して抽出物を得る圧搾法
などが例示され、これらの方法を単独で、又は2種以上
を組み合わせて抽出を行うこともできる。
の抽出物は、抽出物をそのまま用いることもできるが、
その効果を失わない範囲で、脱臭、脱色、濃縮などの精
製操作を加えたり、さらにはカラムクロマトグラフィー
などを用いて分画物として用いてもよい。これらの抽出
物や精製物、分画物は、これらから溶媒を除去すること
によって乾固物とすることもでき、さらに、アルコール
などの溶媒に可溶化した形態、或いは乳剤の形態で用い
ることができる。
は、前述のサクラソウ属植物抽出物を有効成分とする。
また、かかる抗酸化剤,細胞賦活剤の有効成分であるサ
クラソウ属植物抽出物を皮膚外用剤に配合することによ
り、優れた老化防止効果および表皮恒常性回復効果を発
揮することができる。
配合量としては、乾燥物として一般的に0.0001重
量%〜10.0重量%であり、好ましくは、0.001
重量%〜5.0重量%、さらに好ましくは、0.001
重量%〜1.0重量%である。
外用剤の剤型としては、クリームや乳液などの乳化物
や、化粧水やジェル状化粧料などの水性化粧料、石鹸や
洗顔フォームなどの洗浄用化粧料、あるいはピールオフ
型や洗い流し型のパック剤などがあげらる。
用できる原料としては、次に示す(A)群に含まれる原
料が挙げられ、これらを目的に応じて組合せて使用する
ことができる。当然のことであるが、本発明は、組み合
わせて使用できるものを(A)群に含まれる原料に限る
ものではなく、発明の効果を損なわない範囲で種々の原
料と併用することができる。(A)油分、保湿剤、界面
活性剤、増粘剤、中和剤、防腐剤、粉体成分、色素、キ
レート剤、香料、紫外線吸収剤、薬効剤、細胞賦活剤、
抗酸化剤。
詳細に説明する。
の乾燥物を粉砕し、その1.67kgを10重量倍量の
50%エタノールにて一週間含浸した。その後、濾過に
より残渣を取り除き抽出液を減圧濃縮、さらには凍結乾
燥を行い、0.1kgの抽出物を得、これを実施例1と
した。
物を粉砕し、その124.0gを10重量倍量の50%
エタノールにて一週間含浸した。その後、濾過により残
渣を取り除き、これを実施例2とした。
物を粉砕し、その186.0gを10重量倍量の50%
1,3−ブチレングリコールにて一週間含浸した。その
後、濾過により残渣を取り除き、これを実施例3とし
た。
物を粉砕し、1.35kgを10重量倍量のn−ヘキサ
ンにて一週間含浸した。その後、濾過により残渣を取り
除き抽出液を減圧濃縮および乾燥を行い、8.3gの抽
出物を得、これを実施例4とした。
乾燥物を粉砕し、98.0gを10重量倍量のスクワラ
ンで一週間含浸した。その後、濾過により残渣を取り除
き、実施例5とした。
た実施例1の50%エタノール溶液を96穴プレートに
100μL添加した。次に0.2mMの1,1−ジフェ
ニル−2−ピクリルヒドラジル(DPPH)エタノール
溶液を、96穴マイクロプレートに100μL添加し
た。室温,暗所にて24時間放置後、DPPHラジカル
に由来する516nmの波長の光の吸光度を測定した。
実施例1を無添加の場合の吸光度を(A)、サンプルの
みの吸光度を(B)としたとき、実施例1のラジカル消
去率は次の式(1)で表すことができる。 ラジカル消去率=[1−(B)/(A)]×100 式(1) 測定データより得られた、DPPHラジカルを50%消
去するのに必要な実施例1の濃度(IC50)、および
比較例として既存の抗酸化剤として良く用いられるdl
−α−トコフェロールのIC50値を表1に示す。表1
より明らかなように、dl−α−トコフェロールの0.
0062%と比較して、実施例1はより低濃度の0.0
039%濃度でDPPHラジカルを50%消去すること
が認められ、これによりサクラソウ属植物抽出物の優れ
た抗酸化効果が明らかとなった。
線維芽細胞を1穴あたり2.0×104個となるように
96穴プレートに播種した。播種培地は5%牛胎児血清
を添加した市販培地のD−MEM(日研生物医学研究所
製)を用いた。24時間培養後、任意の濃度の実施例1
を添加した1%牛胎児血清含有D−MEM培地に交換
し、さらに48時間培養を行った。その後、3−(4,
5−ジメチル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニル
テトラゾリウムブロミド(MTT)を100μg/mL
添加したD−MEM培地に交換して2時間培養し、テト
ラゾリウム環の開環により生じるフォルマザンを2−プ
ロパノールにて抽出し、550nmの吸光度を測定し
た。同時に、濁度として650nmにおける吸光度を測
定し,両測定値の差により真皮線維芽細胞賦活作用を評
価した。その結果を実施例1が無添加の場合の真皮線維
芽細胞賦活作用を100とした相対値として表2に示
す。表2より明らかなように、0.025重量%〜0.
05重量%の濃度の範囲で、明らかな(1%有意)真皮
線維芽細胞賦活作用が認められた。
ノサイトを1穴あたり2.0×104個となるように9
6穴プレートに播種した。播種培地は市販培地のKG−
2(クラボウ製)を用いた。24時間培養後、任意の濃
度の実施例1を添加したKG−2培地に交換し、さらに
24時間培養を行った。その後、3−(4,5−ジメチ
ル−2−チアゾリル)−2,5−ジフェニルテトラゾリ
ウムブロミド(MTT)を100μg/mL添加したK
G−2培地に交換して2時間培養し、テトラゾリウム環
の開環により生じるフォルマザンを2−プロパノールに
て抽出し、550nmの吸光度を測定した。同時に、濁
度として650nmにおける吸光度を測定し,両測定値
の差により表皮細胞賦活作用を評価した。その結果を実
施例1が無添加の場合の表皮細胞賦活作用を100とし
た相対値として表3に示す。表3より明らかなように、
0.03125重量%〜0.0625重量%の濃度の範
囲で、明らかな(1%有意)表皮細胞賦活作用が認めら
れた。
キシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.)0.30
(3)サクラソウ属植物抽出物(実施例2) 0.05
(4)パラオキシ安息香酸メチル 0.02(5)濃グ
リセリン 3.00(6)1、3−ブチレングリコール
1.00(7)精製水 残部 製法:(1)に(2)、(3)、(4)を順次添加し、
均一に溶解しアルコール相とする。これを、あらかじめ
(7)に(5)及び(6)を添加して均一にした水相に
撹拌しながら均一に混合する。
リン酸 2.00(3)水素添加パーム核油 0.50
(4)水素添加大豆リン脂質 0.10(5)セタノー
ル 3.60(6)親油型モノステアリン酸グリセリン
2.00(7)グリセリン 10.00(8)パラオ
キシ安息香酸メチル 0.10(9)カルボキシビニル
ポリマー 0.15(10)L−アルギニン 0.10
(11)サクラソウ属抽出物(実施例3) 5.00
(12)精製水 残部 製法:(1)〜(6)の油相成分を加熱溶解し、80℃
とする。一方(7)〜(9)及び(12)の一部を加熱
溶解し、80℃とする。これに前記油相を攪拌しながら
加えたあと、(10)を(12)の残部に溶解したもの
を80℃まで加熱溶解したものを加えて、ホモジナイザ
ーにより均一に乳化する。30℃まで冷却した後、(1
1)を添加し混合、均一化する。
ウ属植物抽出物(実施例5) 5.00(3)メチルフ
ェニルポリシロキサン 4.00(4)水素添加パーム
核油 0.50(5)モノステアリン酸ポリオキシエチ
レンソルビタン(20E.O.) 1.30(6)モノ
ステアリン酸ソルビタン 1.00(7)グリセリン
10.00(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15(10)L
−アルギニン 0.10(12)精製水 残部 製法:(1)〜(6)の油相成分を加熱溶解し、80℃
とする。一方(7)〜(9)および(12)を加熱溶解
したもの(水相A)と、(10)と(12)の残部を加
熱したもの(水相B)を調製し、80℃とする。水相A
を前記油相に攪拌しながら加えたあと、水相Bを加え、
ホモジナイザーにより均一に乳化した後、冷却する。
(2)エタノール 2.00(3)精製水 50.00
(4)ポリエチレングリコール1500 1.50
(5)1,3−ブチレングリコール 5.00(6)パ
ラオキシ安息香酸メチル0.10(7)サクラソウ属植
物抽出物(実施例1) 0.20(8)ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油(50E.O.) 0.20(9)エ
タノール 8.00(10)精製水 残部 製法:(1)に(2)を加え湿らせておいたものに、常
温の(3)を加え、ゆっくりと撹拌しながら80℃まで
加熱する。(1)が均一に溶解したことを確認後、50
℃まで冷却し、(4)、(5)を加え撹拌する。(4)
の溶解を確認後、30℃まで冷却し、あらかじめ(9)
に(6)〜(8)を溶解したアルコール層と(10)を
順次添加して、均一に撹拌する。
(2)カルボキシビニルポリマー 0.50(3)水酸
化カリウム 0.10(4)パラオキシ安息香酸メチル
0.10(5)サクラソウ属植物抽出物(実施例4)
0.05(6)精製水 残部 製法:(6)に(2)を均一に溶解した後、(1)に
(4)、(5)を溶解して添加し、次いで(3)を加え
て増粘させる。
アリン酸 12.00(3)親油型モノステアリン酸グ
リセリン 3.00(4)濃グリセリン 15.00
(5)精製水 30.00(6)水酸化カリウム 7.
80(7)サクラソウ属植物抽出物(実施例2) 3.
00(8)精製水 残部 製法:(1)、(2)、(3)、(4)を順次量りこ
み、80℃まで加熱する。これに、(6)を溶解させた
(5)を80℃まで加熱したものをゆっくりと撹拌しな
がら加える。均質になるまで撹拌後、45℃まで冷却
し、(7)および(8)を加えて均質になるまで撹拌す
る。
サクラソウ属植物抽出物を配合した皮膚外用剤(実施例
6〜実施例10)を用いて使用試験を行った。同時に、
実施例6〜実施例10において配合した実施例1〜実施
例5をそれぞれ次のものに代替してそれぞれ比較例1〜
5として、同様に使用試験を行った。実施例1を精製
水、実施例2を50%エタノール、実施例3を50%
1,3−ブチレングリコール、実施例4を精製水、実施
例5をスクワランにそれぞれ代替した。
各20名を1群として、ブラインドにて、起床時の洗顔
後および就寝直前の1日2回、試料の適量を顔面に塗布
させ行った。なお、パネラーは使用試験の前後に、角質
層の状態評価、キュートメーターを用いた肌の弾力、肉
眼および写真判定による小じわの評価を行った。なお、
角質層の状態評価については、使用試験開始後30日後
の状態を、肌の弾力および小じわの評価については、6
0日後の状態を使用前と比較して評価した。 [角質層の状態評価]洗顔後の油分の少ない状態で、市
販のセロファンテープを被験者の頬に貼り付け、しばら
く抑えた後、これを剥がし、あらかじめ固着剤を塗布し
たスライドガラスに貼り付ける。ついで、このスライド
ガラスを1時間キシレンに浸漬し、テープを静かに剥が
した後再度、キシレンに1時間浸漬する。その後、スラ
イドガラスを取り出し、風乾させた後、10分間1%ゲ
ンチアナバイオレットB水溶液に浸漬する。ついで、ス
ライドガラスを取り出し、水洗、乾燥後バルサム封入し
て角層標本を得る。
観察し、角質細胞の形状、剥離密度、有核細胞数の数に
ついて、それぞれ表4〜表6に示した基準にてスコア化
した。また角質の剥離多重度については、得られた角質
層の画像をコンピュータに取り込み、画像解析ソフトを
用いて以下のようにしてスコア化した。
分の面積Sおよび、n枚の角層の重なっている部分の面
積Snを、画像解析ソフトを用いて求める。この値によ
り下記式(2)を用いて角層剥離多重度を算出し、得ら
れた角質剥離多重度の値を表7に示す基準でスコア化し
た。 角質剥離多重度=Σn・Sn/S (2)
の合計値と比較して、「改善」、「やや改善」、「変化
なし」の3段階で評価した。肌の弾力、および小じわの
状態の状態の変化についても、「改善」、「やや改
善」、「変化なし」の3段階で評価した。これらの結果
について、下表8にまとめた。
合した皮膚外用剤は表皮および角質層の状態を顕著に改
善させ、さらには高い老化防止を有することが明らかと
なった。さらに、この使用試験期間中、実施例6〜10
の連用による皮膚への影響を観察したが、いずれの実施
例を使用した群においても、痛み、かゆみ等の皮膚刺激
やアレルギー反応等の皮膚障害を訴えたパネラーはいな
かった。
虐待試験を試みたが、配合成分の沈降、分離及び変質等
の化粧料の品質の低下もみられなかった。
化剤および細胞賦活剤を提供することができる。さらに
これを外用剤に配合することで加齢や紫外線等の外来ス
トレスにより生じるシワ、シミの発生、皮膚弾性の低下
といった皮膚の老化症状や肌荒れの等の皮膚のさまざま
なトラブル対応できる、抗老化効果および表皮の恒常性
の回復効果に優れた皮膚外用剤を提供することができ
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 プリムラ・シッキメンシスの抽出物を有
効成分とする頭皮を除く皮膚用抗酸化剤。 - 【請求項2】 プリムラ・シッキメンシスの抽出物を有
効成分とする頭皮を除く皮膚用真皮線維芽細胞賦活剤。 - 【請求項3】 プリムラ・シッキメンシスの抽出物を有
効成分とする頭皮を除く表皮細胞賦活剤。
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