JP3506927B2 - データ通信装置 - Google Patents

データ通信装置

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JP3506927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機、気象
状況を測定する機器、あるいは、電気,ガス,水道など
の使用量を測定する機器等のデータ蓄積機器に備えら
れ、この機器のデータを送受信するためのデータ通信装
置に関し、特に、ディジタルコードレス電話によるデー
タ通信を利用したデータ通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、データ通信装置を内蔵した機器が
急速に増えつつある。データ通信装置とは、電話回線あ
るいは無線電波を利用した通信により、各機器が保持し
ているデータの送受信を行うためのものである。データ
通信装置を備えておけば、管理者は、各機器が保持して
いるデータを、遠方から収集することができる。
【0003】一方で、このようなデータ通信装置をもた
ず、データの収集を人手に頼っている機器も、屋内・屋
外を問わず設置されている。例えば、たばこや飲料水な
どの自動販売機(販売を目的とした商品を扱う機器)や
気象状況のデータを測定する機器、あるいは、電気,ガ
ス,水道などの使用量のデータを測定する機器等がそれ
にあたる。以下では、これらの機器を、データ蓄積機器
とする。
【0004】これらのデータ蓄積機器では、通常、定期
的に人が巡回し、各機器の動作状況や故障状況のデー
タ、あるいは、各機器が測定したデータの収集が行われ
るようになっている。特に自動販売機では、管理者は、
商品補給や釣り銭補給、売り上げ金回収等を行うため
に、売り上げのデータを常に把握しなければならず、巡
回を頻繁に行う必要がある。そして、これらデータ蓄積
機器におけるデータ収集のコストは、人件費の高騰によ
り増大する傾向にある。
【0005】そこで、データ蓄積機器においても、デー
タ収集を自動化(機械化)してコストを低減するため
に、データ通信装置の導入が図られている。データ通信
装置を用いれば、各データ蓄積機器により蓄積されたデ
ータを、データ通信により所定の管理センターに収集
し、取りまとめることができる。
【0006】ところで、従来、データ通信装置によるデ
ータ通信は、公衆電話回線を利用した有線のアナログモ
デムによるデータ通信(アナログモデム通信)が一般的
であった。しかしながら、データ蓄積機器において、こ
のようなアナログモデム通信によってデータ収集を行う
ことは、コストの面で現実的ではなかった。
【0007】すなわち、アナログモデム通信を利用する
場合には、各データ蓄積機器に電話回線を引き込むため
の電話工事費用や、電話番号取得費用などのイニシャル
コストがかかる。さらに、管理センターと通信を行うた
びに通話料がかかるので、ランニングコストも発生する
ことになる。
【0008】このように、アナログモデム通信は、イニ
シャルコストおよびランニングコストの点で、データ蓄
積機器におけるデータ収集に応用することは困難であ
る。すなわち、データ蓄積機器におけるデータ収集の自
動化においては、これらのコストを抑えることが重要な
課題となっている。そこで、イニシャルコストを抑える
ために、電話回線を必要としない、コードレス電話を用
いたデータ通信を利用する方法が考えられている。
【0009】現在、屋内外において手軽に使用できるデ
ィジタルコードレス電話の普及が進んでいる。また、イ
ンターネットや電子メールといったコンピュータによる
データ通信が、一般的に活用されるようになった。この
ため、これらディジタルコードレス電話とコンピュータ
とを接続することにより、ディジタルコードレス電話に
よるデータ通信を容易に行うことが可能となっている。
【0010】ディジタルコードレス電話機による通常の
通話では、コード化された音声データが送受信される
が、ディジタルコードレス電話によるデータ通信(ディ
ジタルコードレス通信)では、この音声データの代わり
に、ユーザの所望のデータが送受信されるようになって
いる。このようなディジタルコードレス通信の実現によ
り、アナログモデム通信に比較して、高速・高品質のデ
ータ通信が可能となり、さらに、アナログモデム通信に
はない利点が生まれている。
【0011】このディジタルコードレス通信をデータ蓄
積機器に応用する場合には、ディジタルコードレス電話
通信機能を有するデータ通信装置(子機)を各機器に内
蔵させるとともに、管理センターに基地局を設置する。
そして、基地局が子機に対して通信を行うことにより、
データ収集を行うようになっている。
【0012】この場合、アナログモデム通信におけるイ
ニシャルコストの主な原因となっていた、電話工事費用
は不要となる。さらに、電話番号取得費用も、アナログ
モデム通信に比して低く抑えることができる。なお、各
データ蓄積機器の設置位置は、所定の範囲(ディジタル
コードレス通信のための電波が到達できる範囲)内であ
れば、自由に設定できる。
【0013】しかしながら、このようなディジタルコー
ドレス通信では、各データ蓄積機器における子機が、基
地局に対して個別に通信を行うことになる。従って、デ
ータ蓄積機器毎に通信料金が発生するので、ランニング
コストの低減が望めない。
【0014】そこで、通信料金を低減するための方法と
して、1つの特定のデータ蓄積機器における子機(代表
子機)に、他のデータ蓄積機器の子機(一般子機)との
データ通信を行わせる一方、代表子機だけに基地局との
データ通信を行わせる方法がある。以下では、代表子機
と一般子機とのデータ通信を子機間直接データ通信とす
るとともに、代表子機と基地局とのデータ通信を代表デ
ータ通信とする。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
通信方法は、以下の1 〜3 に示すような3つの手順を踏
む必要がある。すなわち、 1.まず、基地局から代表子機への代表データ通信によ
り、基地局が、データ通信を行う必要のある子機(必要
子機)を特定する情報を代表子機に取得させ、この通信
を終了する。 2.次に、代表子機が、上記の情報に従って子機間直接デ
ータ通信を行い、必要子機のデータを取得して、この通
信を終了する。 3.最後に、代表子機から基地局への代表データ通信によ
り、代表子機が、必要子機のデータを基地局に送信する
(この代表データ通信は、代表子機が、データを収集し
ている管理センターの電話番号に電話をかけることによ
り行われる)。という手順が必要となる。
【0016】このため、代表データ通信を行う回線は、
1 の終了時にいったん切断され、3 において再接続され
る必要があるので、通信料金が増加してしまうととも
に、手順終了までに時間がかかる(通信時のレスポンス
が遅くなる)。
【0017】また、特開平6−311213号公報で
は、コードレステレフォンにおける子機間通信の方式が
開示されている。この方式では、1台の親機を2つの特
定のスロットにより2台の子機と接続し、一方の子機の
データを、いったん親機のシフトレジスタに保存してか
ら他方の子機に送信するようになっている。
【0018】しかしながら、この方式では、1つの子機
が同時に通信を行える子機は1台だけであり、別の子機
との通信を行うためには、既存の回線を切断する必要が
ある。このため、上記と同様に、複数の子機との通信を
行うためには、ランニングコストの増加が避けられなか
った。また、特定のスロットを使用する必要があるの
で、特定の4台の子機だけとしか通信を行うことができ
なかった。さらに、この方式では、一方の子機から受信
したデータをシフトレジスタでシフトし、そのまま他方
の子機に転送しているので、データを再構成したり、所
望の形式に変換するといったことができなかった。
【0019】本発明は、上記したような従来の問題点を
解決するためになされたものである。そして、その目的
は、データ蓄積機器に適用されるデータ通信装置であっ
て、ランニングコストを削減し、かつ、通信レスポンス
を高速にすることができるデータ通信装置を提供するこ
とである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のデータ通信装置は、データ蓄積機器に備
えられ、データ蓄積機器のデータをディジタルコードレ
ス通信により管理機器に送信するためのデータ通信装置
において、スロットにより外部とのデータ通信を行うデ
ータ通信部と、使用可能なスロットを検索するための検
索部と、上記データ通信部を制御して、第1のスロット
により上記データ蓄積機器と外部機器とをデータ通信さ
せ、上記検索部を制御して、第1のスロットとは異なる
使用可能なスロットを検索させて第2のスロットとして
設定し、上記データ通信部を制御して、この第2のスロ
ットにより、上記第1のスロットによるデータ通信と並
行して、上記データ蓄積機器と他のデータ蓄積機器とを
データ通信させ、上記他のデータ蓄積機器のデータを上
記外部機器に送信させる通信制御部とを備えていること
を特徴としている。
【0021】上記の構成において、データ蓄積機器と
は、所定のデータの取得および記憶を行うための機器の
ことであり、例えば、自動販売機,気象状況の測定機
器、電気,ガス,水道等の使用量測定機器のことであ
る。また、管理機器とは、このようなデータ蓄積機器の
データを遠隔地から収集して、データ蓄積機器を管理す
るものである。
【0022】データ通信装置は、上記のようなデータ蓄
積機器に備えられているものであり、データ蓄積機器の
データを、ディジタルコードレス通信により管理機器に
送信するものである。ディジタルコードレス通信とは、
ディジタルコードレス電話によるデータ通信のことであ
る。
【0023】上記の構成におけるデータ通信部は、通信
制御部により設定されたスロットにより、外部とのデー
タ通信を行うものである。また、検索部は、キャリアセ
ンス等により、使用可能な空きスロット、すなわち、他
の通信に使用されていないスロットを検索するものであ
る。また、通信制御部は、これらデータ通信部および検
索部を制御して、ユーザの所望のデータ通信を行わせる
ものである。
【0024】そして、上記の構成によれば、通信制御部
は、まず、データ通信部を制御して、第1のスロットに
より所定の外部機器とデータ通信を行わせる。この通信
により、データ蓄積機器のデータを外部機器に送信する
ことができる。
【0025】さらに、通信制御部は、この第1のスロッ
トによるデータ通信と並行して別のデータ通信を行うた
めに、検索部を制御して、使用可能な空きスロットを検
索させる。そして、検索されたスロットを第2のスロッ
トとして設定し、データ通信部を制御して、この第2の
スロットにより他のデータ蓄積機器とのデータ通信を行
わせるようになっている。
【0026】そして、通信制御部は、データ通信部を制
御して、第2のスロットにおけるデータ通信により、他
のデータ蓄積機器からデータを取得させ、このデータ
を、第1のスロットによりデータ通信を行っている外部
機器に送信させるようになっている。
【0027】このように、上記の構成によれば、外部機
器とデータ通信を行っているときに、このデータ通信に
使用している通信回線を切断することなく、他のデータ
蓄積機器とデータ通信を行うことが可能となっている。
従って、外部機器との通信中に、他のデータ蓄積機器の
データをこの外部機器に送信する必要が生じた場合で
も、外部機器との通信回線を切断・再接続する必要がな
い。これにより、上記の構成によれば、通信コストを低
減することが可能となるとともに、通信のレスポンスを
非常に速くすることが可能となる。
【0028】また、本発明のデータ通信装置は、上記
構成において、上記外部機器が、上記管理機器であるこ
とを特徴としている。すなわち、この構成では、データ
通信装置は、管理機器およびデータ蓄積機器とのデータ
通信を並行して行うようになっている。従って、管理機
器とのデータ通信における回線を切断することなく、他
のデータ蓄積機器のデータを取得し、管理機器に送信す
ることができる。
【0029】このように、上記の構成によれば、コスト
が低くレスポンスの速いデータ通信により、複数のデー
タ蓄積機器のデータを管理機器に集めることができるの
で、データ蓄積機器の管理・運営のコストを低減するこ
とが可能となる。
【0030】また、本発明のデータ通信装置は、上記
構成において、上記外部機器は、さらに他のデータ蓄積
機器であってもよい。すなわち、この構成では、データ
通信装置は、2つの異なるデータ蓄積機器とのデータ通
信を並行して行うようになっている。従って、一方のデ
ータ蓄積機器のデータを、回線を切断することなく、他
方のデータ蓄積機器に送信することができる。
【0031】このように、上記の構成によれば、コスト
が低くレスポンスの速いデータ通信により、複数のデー
タ蓄積機器のデータを1つのデータ蓄積機器に集めるこ
とができる。従って、上記外部機器が、上記管理機器で
あるデータ通信装置と組み合わせて用いれば、データ蓄
積機器の管理・運営のコストをさらに低減することが可
能となる。
【0032】また、本発明のデータ通信装置は、上記外
部機器が、上記管理機器である構成において、上記通信
制御部は、上記データ通信部を制御して、第2のスロッ
トにより複数のデータ蓄積機器と順次データ通信させる
ことを特徴としている。
【0033】上記の構成では、管理機器およびデータ蓄
積機器とのデータ通信が並行して行われる。そして、通
信制御部は、データ通信部を制御して、第2のスロット
により、1つずつ、複数のデータ通信部とデータ通信を
行うようになっている。
【0034】このように、上記の構成によれば、管理機
器とのデータ通信に使用している回線を切断・再接続す
ることなく、複数のデータ蓄積機器のデータを1つのデ
ータ通信装置に集め、これを管理機器に送信することが
できる。従って、データ蓄積機器の管理・運営のコスト
を低減することが可能となる。さらに、複数のデータ蓄
積機器とのデータ通信に、1つのスロットを用いている
ので、データ通信部の構成を簡単なものとすることがで
き、データ通信装置の製造コストを低く抑えることが可
能となる。
【0035】また、本発明のデータ通信装置は、上記外
部機器が、上記管理機器である構成において、上記通信
制御部は、上記検索部を制御して使用可能な複数のスロ
ットを検索させて第2のスロットとして設定し、上記デ
ータ通信部を制御して、これら複数の第2のスロットに
より複数のデータ蓄積機器とデータ通信させることを特
徴としている。
【0036】上記の構成によれば、第2のスロットとし
て複数の空きスロットが設定され、これら複数の第2の
スロットと第1のスロットとにより、複数のデータ蓄積
機器および管理機器とのデータ通信が並行して行われる
ようになっている。
【0037】このように、上記の構成によれば、管理機
器とのデータ通信に使用している回線を切断・再接続す
ることなく、複数のデータ蓄積機器のデータを1つのデ
ータ通信装置に集め、これを管理機器に送信することが
できる。従って、データ蓄積機器の管理・運営のコスト
を低減することが可能となる。また、複数のデータ蓄積
機器のデータを1つのデータ通信装置に一度に集め、こ
れを管理機器に送信するので、1つのデータ蓄積機器に
データを収集するために要する時間を非常に短くするこ
とができる。これにより、管理機器によるデータ蓄積機
器の管理・運営の能率を上げることが可能となる。
【0038】また、本発明のデータ通信装置は、上記外
部機器が、上記管理機器であるいずれかの構成におい
て、上記通信制御部は、第2のスロットによるデータ通
信を、第1のスロットによるデータ通信において上記管
理機器から指定されたデータ蓄積機器に対して行わせる
ことを特徴としている。
【0039】上記の構成によれば、通信制御部は、第2
のスロットにおいてデータ通信するべきデータ蓄積機器
の情報を、管理機器から取得するようになっている。従
って、管理機器を使用するユーザは、データを収集する
データ蓄積機器を自由に選択することが可能となり、デ
ータ蓄積機器の管理・運営の能率をさらに上げることが
可能となる。
【0040】また、本発明のデータ通信装置は、上記
構成に加えて、データを記憶するための記憶部を備え、
上記通信制御部が、この記憶部を制御して、上記データ
通信部が他のデータ蓄積機器から取得したデータを記憶
させ、その後、上記データ通信部を制御して、上記記憶
部に記憶されているデータを上記管理機器に送信させる
ことを特徴としている。
【0041】上記の構成によれば、通信制御部は、第2
のスロットによるデータ通信において取得した他のデー
タ蓄積機器のデータを、記憶部にいったん記憶させるよ
うになっている。これにより、第1のスロットによる外
部機器とのデータ通信に不具合が生じても、送信するべ
きデータが消失してしまうようなことがなく、管理機器
とのデータ通信を再開すれば、データを送信することが
できる。従って、データ蓄積機器の管理・運営の能率を
さらに上げることが可能となる。また、データの形態を
変換するためのデータ変換部を備えておけば、記憶部に
記憶したデータを、ユーザの所望の形態に変換して管理
機器に送信することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について以
下に説明する。本実施の形態にかかるデータ通信システ
ム(以下、本通信システムとする)は、データ蓄積機器
のデータを、ディジタルコードレス電話によるデータ通
信(ディジタルコードレス通信)によって収集するため
のシステムである。
【0043】まず、本通信システムの構成について説明
する。図2は、本通信システムの構成を示す説明図であ
る。この図に示すように、本通信システムは、管理セン
ターKと、複数のデータ蓄積機器a〜dとから構成され
ている。
【0044】データ蓄積機器a〜dは、所定地域F内の
複数箇所にそれぞれ設けられ、所定のデータを測定して
蓄積するものである。すなわち、各データ蓄積機器a〜
dは、データの測定を行うためのデータ測定装置(図示
せず)と、データの収集・蓄積を行うためのデータ収集
装置32とを備えている。なお、データ蓄積機器a〜d
において測定・蓄積されるデータとは、例えば、たばこ
や飲料水などの自動販売機における売り上げデータ、気
象観測のデータ、電気,ガス,水道などの使用状況のデ
ータ等である。
【0045】管理センターKは、これらデータ蓄積機器
a〜dに蓄積されたデータを収集し、収集したデータに
基づいて、各データ蓄積機器a〜dの管理・運営を行う
ものである。
【0046】また、本通信システムでは、管理センター
Kにおけるデータ蓄積機器a〜dからのデータの収集、
および、各データ蓄積機器a〜d間におけるデータの送
受信は、ディジタルコードレス通信によって行われる。
すなわち、この図に示すように、これら管理センターK
は、ディジタルコードレス通信における通信基地局とな
る基地局11を備え、データ蓄積機器a〜dは、同じく
通信端末(移動局)となるデータ通信装置31を備えて
いる。
【0047】次に、データ蓄積機器a〜dにおけるデー
タ通信装置31の構成について説明する。図1は、デー
タ通信装置31の構成を示すブロック図である。この図
に示すように、データ通信装置31は、送受信部41,
通信部42,データ変換部43,着信検出部44,シー
ケンス管理部45,着信通知部46,記憶部47および
通信コマンド入出力部48を備えている。
【0048】送受信部(データ通信部,検索部)41
は、アンテナATを備え、このアンテナATにより所定
の電波を送受信するためのものであり、通信部42に接
続されている。所定の電波とは、ディジタルコードレス
電話で使用される電波のことである。すなわち、送受信
部41は、アンテナATにより受信した電波に応じた信
号を生成して通信部42に出力するとともに、通信部4
2から入力された信号に応じた電波を生成してアンテナ
ATから出力するものである。
【0049】また、送受信部41は、基地局11とのス
ロット同期をとるとともに、空きスロットを検索する機
能も有する。さらに、送受信部41には、利用される各
スロットに応じた専用のスロットメモリ(図示せず)が
設けられている。そして、送受信部41は、各スロット
において受信されたデータあるいは送信されるデータ
を、スロットメモリに一時的に記憶することができる。
なお、これらスロットメモリに記憶されたデータは、シ
ーケンス管理部45の制御により、後述する通信部42
を介してデータ変換部43に伝達されて所定の形態に変
換されるか、あるいは、記憶部47に伝達されて記憶さ
れる。
【0050】通信部42(データ通信部,検索部)は、
送受信部41から入力された信号を、信号の種類毎に、
後述するデータ変換部43,着信検出部44あるいはシ
ーケンス管理部45に出力するものである。また、通信
部42は、これらデータ変換部43,着信検出部44あ
るいはシーケンス管理部45から入力された信号を、送
受信部41に出力する機能も有する。
【0051】すなわち、送受信部41から入力された信
号が基地局11からの呼出信号である場合には、通信部
42は、この信号を着信検出部44に出力する。また、
基地局11との通信を制御するための信号(メッセージ
も含む)である場合には、通信部42は、この信号をシ
ーケンス管理部45に出力する。さらに、通信にかかる
データである場合には、通信部42は、記憶部47ある
いはデータ変換部43に出力する。
【0052】また、通信部42は、シーケンス管理部4
5から入力されたメッセージ、データ変換部43から入
力されたデータ、後述する着信通知部46から出力され
た子機呼出信号を、送受信部41に出力する。また、通
信部42は、シーケンス管理部45からのキャリアセン
ス要求に応えて、指定されたスロットおよびキャリアに
対するキャリアセンスを行い、その結果をシーケンス管
理部45に伝達する機能も有している。
【0053】データ変換部43は、データ収集装置32
から出力されたデータを、通信データの形式に変換して
通信部42に出力するものである。また、データ変換部
43は、通信部42から入力されるデータを、データ収
集装置32に記憶するために最適な形態に変換する機能
も有している。
【0054】着信検出部44は、送受信部41が受信し
た呼出信号が、自分の属するデータ通信装置31に発信
された信号であるか否かを判断するものである。そし
て、自分の属するデータ通信装置31に発信された信号
であると判断した場合には、着信検出部44は、着信検
出を行ったことを示す着信検出信号を、シーケンス管理
部45および後述する通信コマンド入出力部48に出力
する。
【0055】シーケンス管理部45は、データ通信装置
31におけるデータ通信の全ての手順を管理する、デー
タ通信装置31における中枢部である。すなわち、シー
ケンス管理部45は、送受信部41および通信部42を
制御して、外部に対してデータやメッセージの送受信を
行うものである。なお、データやメッセージの送受信
は、着信検出部44からの着信検出信号の入力、あるい
は、後述する通信コマンド入出力部48からの発信要求
信号の入力等に応じて行われる。
【0056】また、シーケンス管理部45は、データ通
信装置31と基地局11との回線が完全に接続され、デ
ータ通信可能な状態となったときに、通信コマンド入出
力部48に対して着信確立信号を出力する。さらに、シ
ーケンス管理部45は、基地局11とのデータ通信が終
了したときに、着信通知部46および通信コマンド入出
力部48に、通信終了信号(着信終了信号)を出力す
る。
【0057】着信通知部46は、シーケンス管理部45
の指示により、送受信部41および通信部42を制御し
て、他のデータ蓄積機器におけるデータ通信装置31を
呼び出させるものである。この呼び出しは、呼び出し先
のデータ通信装置31が応答するまで続けられる。
【0058】通信コマンド入出力部48は、データ収集
装置32とデータ通信装置31とのインターフェイスと
なるものである。通信コマンド入出力部48は、シーケ
ンス管理部45から着信確立信号が入力されたとき、す
なわち、基地局11とのデータ通信が可能な状態となっ
たときには、データ収集装置32を制御して、出力すべ
きデータを準備させる。そして、準備が完了した後、シ
ーケンス管理部45に発信要求信号を出力する。そし
て、シーケンス管理部45の制御により、データ収集装
置32からデータ変換部43にデータを出力させる。
【0059】記憶部47は、通信コマンド入出力部48
やシーケンス管理部45から出力される、PS呼出番号
(子機呼出番号)を記憶するためのものである。また、
記憶部47は、シーケンス管理部45あるいは通信コマ
ンド入出力部48の制御により、記憶しているPS呼出
番号を通信部42に伝達する機能も有する。このPS呼
出番号とは、各データ蓄積機器a〜dにおけるデータ通
信装置31の電話番号のことである。さらに、記憶部4
7は、他のデータ蓄積機器におけるデータ通信装置31
から入力されたデータを、一時的に記憶する機能も有し
ている。
【0060】次に、データ通信装置31の動作について
説明する。なお、以下では、各データ蓄積機器a〜dに
おけるデータ通信装置31…を、この順に子機A〜Dと
称する。
【0061】図3は、基地局11および子機A・B間で
行われる通信の例を示すシーケンスチャートである。す
なわち、このシーケンスチャートでは、基地局11の指
示により、子機Aが、子機Aおよび子機Bのデータを基
地局11に送信する場合の例を示している。以下に、こ
の通信例における子機Aの動作について説明する。
【0062】この図に示すように、基地局11から発信
された呼出信号SG1が、子機Aにおける送受信部41
に受信されると(S1)、着信検出部44は、着信検出
信号をシーケンス管理部45に出力する。シーケンス管
理部45は、この信号に応えて、送受信部41および通
信部42を制御して、リンクチャネル確立要求信号SG
2を基地局に送信させる(S2)。
【0063】このリンクチャネル確立要求信号SG2
は、基地局11および他の子機Bとの通信に子機Aが使
用する複数のスロットおよびキャリアを示す情報を要求
するための信号である。以下では、子機Aと基地局11
との通信を行うためのスロットおよびキャリアを、第1
のスロットおよびキャリアとする。また、子機Aと子機
Bとの通信を行うスロットおよびキャリアを、第2のス
ロットおよびキャリアとする。
【0064】リンクチャネル確立要求信号SG2を受信
すると、基地局11は、リンクチャネル割当信号SG3
を子機Aに出力する(S3)。このリンクチャネル割当
信号SG3は、子機Aの要求に応じることが可能な、複
数組のスロットおよびキャリアの情報を含む信号であ
る。
【0065】このリンクチャネル割当信号SG3が受信
されると、シーケンス管理部45は、通信部42を制御
して、この信号SG3において指定された1組のスロッ
トおよびキャリアに対するキャリアセンスを行わせる
(S4)。そして、キャリアセンスの結果が良好である
場合、シーケンス管理部45は、これらが使用可能であ
ると判断し、これらを第1のスロットおよびキャリアと
して設定する。
【0066】次に、シーケンス管理部45は、通信部4
2を制御して、リンクチャネル割当信号SG3において
指定された他の1組のスロットおよびキャリアに対する
キャリアセンスを行わせる(S5)。S5におけるキャ
リアセンスの結果が良好な場合、シーケンス管理部45
は、これらを第2のスロットおよびキャリアとして設定
する。
【0067】その後、シーケンス管理部45は、第1の
スロットおよびキャリアによる送受信タイミングの同期
を確立する(S6)。そして、同期の確立が完了した
後、シーケンス管理部45は、通信部42および送受信
部41を制御して、メッセージやデータを誤りなく送受
信するために、子機Aと基地局11との間における『レ
イヤ2』の確立を行わせる(S7)。『レイヤ2』の確
立により、無線区間における通信路の誤りが発生して
も、再送制御により、子機Aと基地局11との間におけ
るデータを保証することが可能となる。
【0068】S7の後、シーケンス管理部45は、通信
部42および送受信部41を制御して、着呼応答メッセ
ージSG4を基地局11に出力させる(S8)。この着
呼応答メッセージSG4とは、呼出信号SG1に対する
子機Aの応答信号であり、着信に対する無線区間の応答
信号である。
【0069】基地局11は、着呼応答メッセージSG4
を受信することで、子機Aとの通信状態が得られたこと
を認識し、子機Aに呼設定メッセージSG5を送信する
(S9)。この呼設定メッセージSG5には、データ通
信に必要な通信条件の情報(通信条件情報)が含まれて
おり、子機A・Bは、この通信条件情報に基づいてデー
タ通信を行う。この通信条件情報には、例えば、データ
通信を行うために必要な容量のチャネルやプロトコル種
別を選択するための情報、呼出信号SG1を発信した発
信者の電話番号情報、通信の目的がデータの送受信であ
ることを示す情報等が含まれている。
【0070】なお、子機Aと子機Bとのデータ通信(子
機間直接データ通信)は、S9の後に、子機Aと基地局
11との通信に並行して、第2のスロットおよびキャリ
アを用いて行われるが、詳細については後述する。
【0071】S9の後、シーケンス管理部45は、この
呼設定メッセージSG5に応えて、通信部42および送
受信部41を制御して、呼設定受付メッセージSG6を
送信させる(S10)。この呼設定受付メッセージSG
6は、基地局11に対して、呼設定メッセージSG5を
受信したことを示す信号である。
【0072】S10の後、呼設定受付メッセージSG6
が受信されると、基地局11は、子機Aに対し、認証要
求信号SG7を送信する(S11)。この認証要求信号
SG7は、呼出信号SG1に反応した子機Aが、ネット
ワーク上に存在する子機であるか否かを確認するための
信号である。シーケンス管理部45は、この認証要求信
号SG7に基づいて認証演算を行い、演算結果を、認証
応答メッセージSG8として基地局11に対して送信す
る(S12)。
【0073】以上に示したS1〜S12の処理により、
基地局11と子機Aとのデータ通信が可能な状態とな
る。S12の後、シーケンス管理部45は、呼出メッセ
ージSG9を基地局11に対して送信する(S13)。
この呼出メッセージSG9は、子機Aと基地局11との
データ通信が可能な状態となったことを基地局11側に
伝えるための信号である。
【0074】また、S12の後、シーケンス管理部45
は、通信コマンド入出力部48に着信確立信号を出力す
る。この信号に応えて、通信コマンド入出力部48は、
データ収集装置32を制御して出力すべきデータを準備
させる。そして、通信コマンド入出力部48は、データ
収集装置32のデータ出力の準備ができたときに、デー
タの送信が可能となったことを示す発信要求信号をシー
ケンス管理部45に伝達する。
【0075】また、S9の後に行われる子機間直接デー
タ通信により、子機Bのデータは、記憶部47に記憶さ
れるようになっている。そして、シーケンス管理部45
は、子機Bのデータが全て記憶部47に記憶され、さら
に、通信コマンド入出力部48から発信要求信号が伝達
されたとき、基地局11に対して応答メッセージSG1
0を出力する(S14)。この応答メッセージSG10
は、データ収集装置32のデータを送信できる状態とな
ったことを基地局11に伝達するための信号である。そ
して、シーケンス管理部45は、通信コマンド入出力部
48を制御して、データ収集装置32からデータ変換部
43にデータを出力させる。
【0076】そして、シーケンス管理部45は、データ
変換部43を制御して、データを通信データの形式に変
換させて、通信部42に伝達させる。その後、シーケン
ス管理部45は、通信部42および送受信部41を制御
して、このデータを基地局11に送信させる(S1
5)。そして、シーケンス管理部45は、データ収集装
置32のデータの送信が完了した後、記憶部47を制御
して、子機Bのデータを通信部42に伝達させ、同様に
基地局11に送信させる。
【0077】ここで、S9の後に行われる子機間直接デ
ータ通信について説明する。S9において基地局11か
ら子機Aに送信された呼設定メッセージSG5には、着
サブアドレス情報が含まれている。そして、この着サブ
アドレス情報には、子機Aが子機間直接データ通信を行
う相手先である、子機Bを特定する情報(子機番号)が
含まれている。すなわち、基地局11は、呼設定メッセ
ージSG5に着サブアドレス情報を含ませることによ
り、子機Aに、子機間直接データ通信を行わせる子機を
指定するようになっている。
【0078】すなわち、S9の後、子機Aのシーケンス
管理部45は、呼設定メッセージSG5から着サブアド
レス情報を取り出して、着信通知部46に伝達する。そ
して、着信通知部46は、着サブアドレス情報に含まれ
ている子機番号に対応する子機Bを特定し、記憶部47
から、子機BのPS呼出番号を出力させる。そして、着
信通知部46は、送受信部41および通信部42を制御
して、このPS呼出番号を利用して、子機Bに、子機間
直接データ通信用の子機呼出信号SH1を送信させる
(S16)。
【0079】子機Bでは、子機Aからの子機呼出信号S
H1に応じて同期確立が行われ(S17)、子機Aとの
子機間直接データ通信が可能な状態となる。その後、子
機Bは、子機Aに対して応答信号を送信し(S18)、
データを送信する(S19)。そして、子機Aでは、シ
ーケンス管理部45が、子機Bから送信されたデータを
記憶部47に記憶させる。
【0080】なお、子機間直接データ通信における子機
BのS17〜S19の動作は、前述したS6,S14お
よびS15と同様である。また、呼設定メッセージSG
5に含まれる着サブアドレス情報には、ユーザの所望の
情報を含ませることが可能である(ユーザによって定義
可能である)。
【0081】また、子機Aとの子機間直接データ通信を
行わせる子機の指定は、子機Aと基地局11とのデータ
通信(S15)の際に行われるようにしてもよい。図4
は、この場合における基地局11および子機A・B間で
の通信の例を示すシーケンスチャートである。この図に
示すように、この場合には、子機Aは、S15における
データ通信中に、基地局11から子機間直接データ通信
を行うべき子機(子機B)のPS呼出番号を取得し、S
15と並行して子機Bとの通信(S16〜S19)を行
うようになっている。そして、子機Aは、S19におい
て取得した子機Bのデータを、S15において基地局1
1に出力する。なお、この場合、PS呼出番号は、S1
5において基地局11から出力されるデータ通信情報に
含まれている。
【0082】次に、図3のS5におけるキャリアセンス
が不良であった場合の子機Aの動作について説明する。
図5は、この場合における基地局11と子機Aとの間に
おける通信の例を示すシーケンスチャートであり、S1
〜S5は、図3に示したS1〜S5と同一である。すな
わち、この図のS4におけるキャリアセンスの結果が良
好な場合、シーケンス管理部45は、キャリアセンスを
行ったスロットおよびキャリアを第1のスロットおよび
キャリアとして設定する。その後、シーケンス管理部4
5は、通信部42を制御して、他の1組のスロットおよ
びキャリアに対するキャリアセンスを行わせる(S
5)。
【0083】そして、S5におけるキャリアセンスが不
良の場合、シーケンス管理部45は、キャリアセンスの
対象となったスロットおよびキャリアは他のディジタル
コードレス電話機により使用されていると判断する。そ
して、シーケンス管理部45は、使用可能なスロットお
よびキャリアの割り当てを要求するため、リンクチャネ
ル確立要求信号SG2を基地局11に再度送信する(S
2a)。
【0084】基地局11は、この信号に応えて、新たな
スロットおよびキャリアを指定するためのリンクチャネ
ル割当信号SG3を、子機Aに再送信する(S3a)。
そして、シーケンス管理部45は、再送信されたリンク
チャネル割当信号SG3において指定されたスロットお
よびキャリアに対して再度キャリアセンスを行う。そし
て、その結果が良好な場合、シーケンス管理部45は、
これらを第2のスロットおよびキャリアとして設定す
る。なお、これ以降の通信は、図3に示したS6以降の
通信と同様である。
【0085】次に、図3に示した子機Aと基地局11お
よび子機Bとの通信における、スロットの使用形態につ
いて説明する。図6は、この使用形態の例を示す説明図
である。この図に示すように、子機Aは、625μse
c(100万分の625秒)毎に切り替えられる4つの
スロットSL1〜SL4のうちの2つ(図6ではスロッ
トSL1・SL3)を用いてデータ通信を行うようにな
っている。そして、例えば、子機Aと基地局11とのデ
ータ通信にスロットSL1が用いられる場合には、子機
Aと子機Bとの子機間直接データ通信には、スロットS
L3が使用されるようになっている。
【0086】従って、子機AがスロットSL1・SL3
により基地局11あるいは子機Bに対して送信を行って
いるときには、基地局11あるいは子機Bは受信状態と
なっている。一方、基地局11あるいは子機Bがスロッ
トSL1・SL3により子機Aに対して送信を行ってい
るときには、子機Aは受信状態となっている。
【0087】このようにスロットを使用することで、子
機Aにおける、基地局11に対する送信タイミングと、
子機Bに対する送信タイミングとを異なるようにするこ
とが可能である。従って、子機Aのシーケンス管理部4
5は、1つの送受信部41を異なる時間帯で使用するこ
とができるので、1つの送受信部41により、2つの通
信回線を維持することができる。このため、2つの送受
信部41を用いる構成に比して、製造・運転コストを低
減させることが可能となっている。
【0088】次に、子機Aから子機Bに送信される子機
呼出信号SH1について説明する。図7は、この子機呼
出信号SH1の構成を示す説明図である。この図に示す
ように、この子機呼出信号SH1は、システム呼出符号
(あるいはシステム呼出信号),PS呼出番号,PS呼
出符号および呼出符号(あるいは呼出信号)より構成さ
れており、各子機A〜Dにおける着信通知部46によっ
て生成されるものである。
【0089】システム呼出符号は、自営システムで使用
される親機(基地局11)のCS_IDを示す符号であ
り、固定局の発識別符号または着識別符号である。この
CS_ID(Cell Station Identification)は、基地局
11に対して登録を行ったときに付与されるIDであ
る。PS呼出符号は、子機呼出信号SH1を送信してい
る子機のPS_ID(Personal Station Identificatio
n)を示す符号であり、移動局の発識別符号または着識別
符号である。呼出符号は、子機呼出信号SH1が、子機
間直接データ通信用の呼出信号であることを示すための
符号である。
【0090】PS呼出番号は、子機呼出信号SH1を送
信する先の電話番号であり、着信通知部46は、次の1
〜4におけるいずれかの方法により取得するようになっ
ている。1.図3におけるS9において基地局11から送
信される呼設定メッセージSG5における着サブアドレ
ス情報に基づいて取得する。2.通信コマンド入出力部4
8等によりデータ収集装置32にあらかじめ記憶されて
いる子機番号を、通信コマンド入出力部48を介して入
力し、この子機番号に基づいて記憶部47から取得す
る。3.シーケンス管理部45や通信コマンド入出力部4
8によりあらかじめ記憶部47に記憶されている番号を
取得する。4.図4におけるS15において、基地局11
から送信されるデータ通信情報から取得する。なお、図
3に示した例では上記1 の方法で、図4に示した例では
上記4 の方法でPS呼出番号を取得するようになってい
る。
【0091】次に、子機Aが基地局11および複数の子
機B〜Dと通信を行う場合における、子機Aの動作につ
いて説明する。図8は、子機Aが、複数の空きスロット
を使用して、複数の子機B〜Dとデータ通信を行う場合
のシーケンスチャートであり、図9は、この場合のスロ
ットの使用形態を示す説明図である。
【0092】この場合、子機Aは、基地局11との通信
にスロットSL1を使用するとともに、図9に示すよう
に、各子機B〜Dとの通信に、スロットSL2〜SL4
を割り当てる。
【0093】そして、図8に示すように、子機Aと各子
機B〜Dとは、全て並列に、子機呼出信号SH1の送信
(S16,S20,S24)、同期確立(S17,S2
1,S25),応答信号の送信(S18,S22,S2
6)およびデータ通信(S19,S23,S27)を行
うようになっている。従って、各子機B〜Dと個別に通
信を行う場合に比して、通信時間を短縮することができ
る。なお、この場合、スロットの一部あるいは全部が使
用中であれば、スロットが空くまで、子機Aからの子機
呼出信号SH1の送信は保留される。また、各スロット
は固定ではない。
【0094】図10は、子機Aが、1つのスロットを使
用して、複数の子機B〜Dとデータ通信を行う場合のシ
ーケンスチャートであり、図11は、この場合のスロッ
トの使用形態を示す説明図である。
【0095】この場合、図11に示すように、子機A
は、基地局11との通信にスロットSL1を使用すると
ともに、各子機B〜Dとの通信にスロットSL2を使用
する(各スロットは固定ではない)。
【0096】そして、図10に示すように、子機Aは、
子機Bとの通信(S16〜S19)が終了した時点で、
子機Cとの通信を行い(S20〜S23)、その後、子
機Dとの通信を行う(S24〜S27)。
【0097】この場合には、全ての子機間直接データ通
信を1つのスロットを用いて行うので、図8および図9
に示した場合に比して通信時間が長くなる(各子機B〜
Dとの通信毎に通信時間が発生する)。しかしながら、
1つのスロットを使用することで、各子機B〜Dへの接
続を容易にすることができ、ハード的な制約を少なくで
きる。
【0098】なお、図8および図9を用いて示した、複
数のスロットにより複数の子機と通信を行う方法と、図
10および図11を用いて示した、1つのスロットで複
数の子機と通信を行う方法とを併用すれば、子機Aは、
より多くの子機との通信を行うことが可能となる。
【0099】次に、子機Aが、子機を中継させて他の子
機と子機間直接データ通信を行う場合について説明す
る。図12はこの場合のシーケンスチャートであり、図
13はこの場合のスロットの使用形態を示す説明図であ
る。
【0100】この場合、図12および図13に示すよう
に、子機Aは、基地局11との通信にスロットSL1を
使用するとともに、子機Bとの通信に、スロットSL2
を使用する(S16〜S19)。
【0101】そして、子機Bは、子機Aから伝達された
子機番号(あるいはPS呼出番号)、あるいは、あらか
じめ子機Bの内部に記憶されたPS呼出番号に基づい
て、スロットSL3を使用して子機Cとの通信を行う
(S20〜S23)。同様に、子機Cは、スロットSL
4を使用して、子機Dとの通信を行う(S24〜S2
7)。
【0102】このように、この場合の各子機間直接デー
タ通信は、時間的に少しずつずれた状態で行われる。そ
して、各子機のデータは、その上流側の子機に一時的に
記憶されながら、基地局11まで送信される。例えば、
子機Dのデータは、子機C〜Aを経由して基地局11に
送信される。
【0103】そして、この場合には、複数の子機を中継
してデータ通信を行うことができるようになっているの
で、例えば、遠方にある子機であっても、確実にそのデ
ータを取得することができる。なお、各スロットは固定
ではない。
【0104】次に、図12および図13を用いて示し
た、子機を中継させてデータ通信を行う場合の、各子機
A〜D間における通信動作について説明する。図14
は、この場合での各子機A〜Dにおける記憶部47等の
記憶領域を示す説明図である。この図に示すように、こ
の場合には、各子機A〜Dに共通の電話帳50を記憶さ
せるようになっている。
【0105】例えば、子機Aが子機Bおよび子機Cを呼
び出してデータ通信を行う場合、子機Aは、まず、電話
帳50における自分自身の電話番号(PS呼出番号)欄
の下に記載されている子機Bの電話番号を用いて子機B
を呼び出し、子機Bとのデータ通信を行う。
【0106】そして、子機Aからの指示を受けた子機B
が、同様に、電話帳50における自分自身の電話番号欄
の下に記載されている子機Cの電話番号を用いて子機C
を呼び出し、子機Cとデータ通信を行う。これにより、
子機Aは、子機Bを介して子機Cを呼び出し、子機Bお
よび子機Cとデータ通信を行うことが可能となる。
【0107】また、子機Cが子機Aを呼び出す場合(端
末発呼の場合)、子機Cは、電話帳50の自分自身の電
話番号欄の上に記載されている子機Bの電話番号を用い
て子機Bを呼び出し、子機Bとデータ通信を行う。そし
て、子機Cからの指示を受けた子機Bが、同様に、電話
帳50における自分自身の電話番号欄の上に記載されて
いる子機Aの電話番号を用いて子機Aを呼び出し、子機
Aとデータ通信を行う。これにより、子機Cは、子機B
を介して子機Aにデータを送信することが可能となる。
【0108】また、子機を中継させてデータ通信を行う
ためには、基地局11から子機Aに送信される呼出信号
SG1および子機呼出信号SH1に、所定の数列を含ま
せることによっても可能となる。この数列は、これら呼
出信号SG1・SH1を送信する機器の番号と、データ
通信を求められる子機の子機番号とが組み入れられたも
のである。
【0109】図15は、この数列を用いた通信を説明す
るための説明図である。この図に示す例では、基地局1
1および各子機A〜Dの子機番号は2桁であり、各子機
A〜Dの子機番号はそれぞれ12,34,56および7
8、基地局11の番号は00である。
【0110】そして、基地局11が、子機A〜Dとデー
タ通信を行いたい場合、基地局11は、自らの番号と子
機A〜Dの番号とを順に並べて形成される数列、すなわ
ち、『0012345678』なる数列を子機Aに送信
する。この数列では、子機A〜Dの子機番号の並び順
は、中継の順序に従ったものとなる。
【0111】そして、この数列を受信した子機Aのシー
ケンス管理部45は、この数列を記憶部47に記憶さ
せ、この数列の左から3,4桁目の数字が自分の子機番
号か否かを着信検出部44に判断させる。そして、自分
の子機番号である場合には、シーケンス管理部45は、
通信部42および送受信部41を制御して、1つのスロ
ットにおいて基地局11とデータ通信を行わせるととも
に、別のスロットにおいて数列の送信を行わせる。すな
わち、子機Aのシーケンス管理部45は、この数列の左
から1,2桁めの数字を削除して『12345678』
なる数列を作成し、基地局11から送信された数列の左
から5,6桁めの数字が示す子機、すなわち、子機Bに
対してこの数列を送信する。
【0112】この数列を受信した子機Bのシーケンス管
理部45は、同様に、子機Aから送られた数列『123
45678』を記憶部47に記憶させ、この数列の左か
ら3,4桁目の数字が自分の子機番号か否かを着信検出
部44に判断させる。そして、自分の子機番号である場
合には、子機Bのシーケンス管理部45は、通信部42
および送受信部41を制御して、1つのスロットで子機
Aとデータ通信を行わせるとともに、別のスロットにお
いて、数列の送信を行わせる。すなわち、子機Bのシー
ケンス管理部45は、この数列の左から1,2桁めの数
字を削除して『345678』なる数列を作成し、子機
Aから送信された数列の左から5,6桁めの数字が示す
子機、すなわち、子機Cに対してこの数列を送信する。
そして、この数列を受信した子機Cのシーケンス管理部
45も、同様に、子機Bとデータ通信を行うとともに、
子機Dに『5678』なる数列を送信し、子機Dとのデ
ータ通信を行う。
【0113】このように、上記の例では、左から1,2
桁が呼び出し元の基地局11あるいは子機の番号、3,
4桁が呼び出し先の子機番号、5,6桁が次の呼び出し
先の子機番号、7桁以降がそれ以降に呼び出される子機
番号となるような数列が用いられるようになっている。
このようにすれば、各子機のシーケンス管理部45は、
呼び出し元,呼び出し先の子機番号を容易に把握するこ
とができ、通信速度を高めることができるとともに、基
地局11による子機管理が容易となる。
【0114】以上のように、本通信システムでは、管理
センターKが基地局11を、データ蓄積機器a〜dが子
機A〜D(データ通信装置31)をそれぞれ備え、基地
局11と各子機A〜Dとの間のデータ通信、および、各
子機A〜D間における子機間直接データ通信行うことが
できるようになっている。そして、子機間直接データ通
信により、各データ蓄積機器a〜dのデータを、1つの
子機Aに集めることができるようになっている。
【0115】さらに、本通信システムでは、この子機A
が、基地局11との通信に使用されるスロットとは異な
る空きスロットを用いて、基地局11との通信に並行し
て、他の子機B〜Dとの子機間直接データ通信を行うこ
とができる。すなわち、子機Aでは、シーケンス管理部
45が、送受信部41および通信部42を制御して、複
数のスロットを用いて複数の回線を接続維持させること
によって、複数の相手とデータ通信を行うことができ
る。
【0116】従って、管理センターKでは、基地局11
と1つの子機Aとの間でデータ通信を行うだけで、全て
のデータ蓄積機器a〜dのデータを収集することができ
る。さらに、データ収集の際に、基地局11と子機Aと
の通信回線が切断されることがないので、通信料金等の
ランニングコストを低く抑えることが可能となるととも
に、通信時のレスポンスを非常に速くすることが可能と
なっている。
【0117】また、基地局11とデータ通信を行う子機
Aでは、子機間直接データ通信を行う際、通信部42が
キャリアセンスを行い、使用可能なスロットを検索する
ようになっている。従って、使用するスロットをあらか
じめ設定しておかなくても、任意の子機との子機間直接
データ通信を良好に行うことができるようになってい
る。
【0118】なお、本実施の形態では、基地局11は、
4つの子機A〜Dからデータを収集するようになってい
る。しかしながら、本通信システムにおける子機の数は
4つに限らず、ユーザの所望の数とすることができる。
【0119】また、本実施の形態では、基地局11が子
機Aとデータ通信を行うとともに、子機Aが他の子機B
〜Dとデータ通信を行い、子機Aが、子機A〜Dのデー
タを基地局11に送信するようになっている。しかしな
がら、基地局11とのデータ通信を行い、各子機A〜D
のデータを送信する子機は、子機Aに限らず、他の子機
B〜Dのいずれかであってもよい。
【0120】また、図3に示した通信例において、子機
Aにおけるシーケンス管理部45は、子機間直接データ
通信で取得した子機Bのデータを、データ変換部43に
よって所望の形態に変換してから基地局11に送信する
ようにしてもよい。また、子機間直接データ通信で得ら
れたデータを、記憶部47ではなく、基地局11に設け
られたスロットメモリに保存するようにしてもよい。
【0121】また、図3に示した例では、S9におい
て、子機Aが子機間直接データ通信を行うべき子機の子
機番号を取得するとしたが、これに限らず、基地局11
がPS呼出番号を着サブアドレス情報に含ませておき、
子機Aが、このPS呼出番号を直接取得するようにして
もよい。
【0122】また、子機Aから基地局11にデータを送
信する場合、子機Aの通信コマンド入出力部48は、着
信検出部44から着信検出信号が入力されたとき、すな
わち、基地局11からの呼出信号SG1が入力されたと
きに、データ収集装置32を制御して、出力すべきデー
タを準備させ、準備が完了した後、シーケンス管理部4
5に発信要求信号を出力するようにしてもよい。この場
合には、シーケンス管理部45から着信確立信号が入力
されたとき、すなわち、基地局11とのデータ通信が可
能な状態となったときには、データ収集装置32を制御
して、データ変換部43にデータを出力させる。
【0123】また、子機Aからの呼出メッセージSG9
の送信(図3のS13)は、認証応答メッセージSG8
の送信と子機Bのデータ入力とが完了したときに行われ
るようにしてもよい。
【0124】また、図3におけるS12の後、子機Aの
シーケンス管理部45は、着信通知部46に着信確立信
号を出力するようにしてもよい。また、子機Aと子機B
とがデータ通信状態にある場合、子機Aは、基地局11
に対しての応答メッセージSG10を、子機Aと子機B
とのデータ終了時点に出力するようにしてもよい。
【0125】また、図4に示した例のように、S15に
おいてデータ通信情報にPS呼出番号を含ませる場合に
は、子機Aは、データ変換部43および通信コマンド入
出力部48を介してデータからPS呼出番号を取得し、
記憶部47を経由して通信部42に対して出力するよう
にしてもよい。
【0126】また、図5におけるS2aにおいて、子機
Aのシーケンス管理部45が基地局11にリンクチャネ
ル確立要求信号SG2を送信する理由は、基地局11か
ら指定されたスロットを含む他のスロットが、子機呼出
信号SH1を送信するために使用可能である場合が想定
されるからである。これにより、シーケンス管理部45
は、子機間直接データ通信用の呼出信号を送信すること
が可能なスロットを検索することが可能となる。
【0127】また、図6の例では、子機Aと基地局11
との通信に使用されるスロットをスロットSL1とし、
子機Aと子機Bとの通信に使用されるスロットをスロッ
トSL3としているが、使用されるスロットはこの組み
合わせに限らない。すなわち、これら2つの通信に使用
されるスロットは、異なる2つのスロットであれば、ス
ロットSL1〜SL4のいずれが用いられてもよい。
【0128】また、図7に示した子機呼出信号SH1に
おけるPS呼出番号は、基地局11から着呼した子機の
呼設定信号に含まれる着サブアドレスの内容が設定され
てもよいし、データ収集装置32に記憶された子機番号
を通信コマンド入出力部48を介して入力するようにし
てもよい。さらに、シーケンス管理部45や通信コマン
ド入出力部48により子機に記憶された子機呼出番号
や、基地局11とのデータ通信情報に含まれる子機呼出
番号を設定するようにしてもよい。
【0129】また、各子機A〜Dに、使用するスロット
に専用のスロットメモリを設けるようにし、受信された
スロットや送信するスロットを一時的に記憶するように
してもよい。この場合、スロットメモリに記憶されたデ
ータは、シーケンス管理部45からの指示により、通信
部42に渡され、組立加工され、データ変換部43に渡
されたり、記憶部47に記憶される。
【0130】また、各子機A〜Dにおける通信コマンド
入出力部48は、各子機A〜Dとデータ収集装置32と
のインターフェースを司る機能を有するようにしてもよ
い。さらに、通信コマンド入出力部48は、データ収集
装置32に対して、着信状態の通知および発信要求の受
付などを行うようにしてもよい。
【0131】また、子機間直接データ通信に用いられる
第2のスロットおよびキャリアは、子機番号あるいはP
S_IDを元に、あらかじめ定められたパターンで選択
されるようにすることが好ましい。このように選択され
ることにより、各子機A〜Dにおける着信通知部46あ
るいは送受信部41が受信する電波の種類を限定するこ
とができ、着信通知部46あるいは送受信部41の消費
電力を最小限に抑えることができる。
【0132】また、基地局11が子機Aとデータ通信を
行うとともに、子機Aが他の子機B〜Dとデータ通信を
行い、子機Aが、子機A〜Dのデータを基地局11に送
信する場合、子機Aにおけるデータの送受信は、ディジ
タルコードレス電話機のシステムにおいて、子機Aから
基地局11に対して625μsec毎の4スロットの送
信タイミングと、基地局11から子機Aに対して625
μsec毎の4スロットの受信タイミングからなり、子
機Aが送信時には基地局11側あるいは子機B側が受信
タイミングに、基地局11側あるいは子機B側が送信時
には子機Aが受信タイミングになるよう構成されていて
もよい。
【0133】また、複数の子機を中継してデータ通信を
行う場合、基地局11が同一の基地局エリア内で遠方に
ある子機を呼び出すときは、この子機間にある他の子機
を中継するように子機間呼出を配置することで、確実に
呼び出し通信することが可能である。
【0134】なお、本発明のデータ通信装置は、以下の
第1〜第10のデータ通信装置として表現することもで
きる。すなわち、第1のデータ通信装置は、外部また
は、設置内蔵されている機器からの各種データを収集す
るためのデータ収集手段と、データ収集手段により得ら
れたデータをディジタルコードレス電話機のデータフォ
ーマットに変換するデータ変換手段と、このデータ変換
手段を備えた複数のディジタルコードレス電話機の子機
とからなるデータ通信装置について、ディジタルコード
レス電話機の子機が着信状態になった場合、ディジタル
コードレス電話機の子機が着信時に使用していないスロ
ットを使用して、ディジタルコードレス電話機の他の子
機に対して呼び出し、データ通信を行う子機間直接通信
手段を有した構成である。
【0135】また、第2のデータ通信装置は、第1のデ
ータ通信装置の構成において、複数の子機を呼び出すと
き、空きスロットを順次使用して子機を呼び出す構成で
ある。また、第3のデータ通信装置は、第1のデータ通
信装置の構成において、複数の子機を呼び出すとき、同
一スロットを順次使用して子機を呼び出す構成である。
【0136】また、第4のデータ通信装置は、第1のデ
ータ通信装置の構成において、呼出を受けた子機は、子
機番号情報を基にさらに他の子機が使用しているスロッ
ト以外のスロットを用いて呼び出す構成である。
【0137】また、第5のデータ通信装置は、第1のデ
ータ通信装置の構成において、ディジタルコードレス電
話機の子機が基地局から呼設定情報を受信したとき、呼
設定情報に含まれる着サブアドレスと伝達能力情報を使
用して、ディジタルコードレス電話の他の子機を呼び出
す構成である。
【0138】また、第6のデータ通信装置は、第1のデ
ータ通信装置の構成において、ディジタルコードレス電
話機が着信状態になり、データ通信状態になったとき、
データ通信情報に含まれる子機番号を基に子機を呼び出
す構成である。
【0139】また、第7のデータ通信装置は、第1のデ
ータ通信装置の構成において、ディジタルコードレス電
話機の外部から子機呼出番号を入出力できる通信コマン
ド入出力手段と、通信コマンド入出力手段で得られた子
機番号で子機を呼び出す構成である。
【0140】また、第8のデータ通信装置は、第1のデ
ータ通信装置の構成において、ディジタルコードレス電
話機の内部の記憶部に記憶されている複数の子機番号に
従って、順次、この子機番号に従って子機を呼び出す構
成である。
【0141】また、第9のデータ通信装置は、第1のデ
ータ通信装置の構成において、基地局と着信状態になっ
たディジタルコードレス電話機の子機は、ディジタルコ
ードレス電話機の他の子機との子機間データ通信が終了
した時点で応答信号を返すことを備えた構成である。
【0142】また、第10のデータ通信装置は、第1の
データ通信装置の構成において、複数の子機の呼出番号
を1つの数列として置き換え、この数列を基に、順次各
子機を呼び出す構成である。
【0143】これら第1〜第10のデータ通信装置の構
成によれば、複数のデータ蓄積装置にコードレス電話機
の本発明のデータ通信機能を内蔵することで、データを
集中管理する管理センターの各データ蓄積装置の呼出・
データ通信が、回線の再接続などの煩雑な管理をするこ
となく、一回の回線接続でデータ通信が行える。また、
複数の子機の管理を同時に行えるため、センターの運営
が容易になり、回線使用料なども低く押さえることがで
きるデータ通信装置を提供することが可能となる。
【0144】また、本通信システムは、以下の第1のデ
ータ通信システムとして表現することも可能である。す
なわち、第1のデータ通信システムは、データ蓄積機器
に備えられたデータ通信装置を用いて各データ蓄積機器
のデータを管理機器に収集するためのデータ通信システ
ムであって、上記データ通信装置は、指定されたスロッ
トを利用して外部とのデータ通信を行うデータ通信部
と、上記データ通信部を制御して、第1のスロットを用
いて上記管理機器とのデータ通信を行わせる一方、この
第1のスロットとは異なる第2のスロットを用いて他の
データ蓄積機器に備えられたデータ通信装置とデータ通
信を行わせることにより、他のデータ蓄積機器のデータ
を管理機器に送信させる通信制御部とを備えている構成
である。
【0145】
【発明の効果】以上のように、本発明のデータ通信装置
は、データ蓄積機器に備えられ、データ蓄積機器のデー
タをディジタルコードレス通信により管理機器に送信す
るためのデータ通信装置において、スロットにより外部
とのデータ通信を行うデータ通信部と、使用可能なスロ
ットを検索するための検索部と、上記データ通信部を制
御して、第1のスロットにより上記データ蓄積機器と外
部機器とをデータ通信させ、上記検索部を制御して、第
1のスロットとは異なる使用可能なスロットを検索させ
て第2のスロットとして設定し、上記データ通信部を制
御して、この第2のスロットにより、上記第1のスロッ
トによるデータ通信と並行して、上記データ蓄積機器と
他のデータ蓄積機器とをデータ通信させ、上記他のデー
タ蓄積機器のデータを上記外部機器に送信させる通信制
御部を備えている構成である。
【0146】上記の構成によれば、外部機器とデータ通
信を行っているときに、このデータ通信に使用している
通信回線を切断することなく、他のデータ蓄積機器とデ
ータ通信を行うことが可能となっている。従って、外部
機器との通信中に、他のデータ蓄積機器のデータをこの
外部機器に送信する必要が生じた場合でも、外部機器と
の通信回線を切断・再接続する必要がない。これによ
り、上記の構成によれば、通信コストを低減することが
可能となるとともに、通信のレスポンスを非常に速くす
ることが可能となるという効果を奏する。
【0147】また、本発明のデータ通信装置は、上記
構成において、上記外部機器が、上記管理機器である構
成である。上記の構成によれば、コストが低くレスポン
スの速いデータ通信により、複数のデータ蓄積機器のデ
ータを管理機器に集めることができるので、請求項1の
効果に加えて、データ蓄積機器の管理・運営のコストを
低減することが可能となるという効果を奏する。
【0148】また、本発明のデータ通信装置は、上記
構成において、上記外部機器は、さらに他のデータ蓄積
機器である構成であってもよい
【0149】上記の構成によれば、コストが低くレスポ
ンスの速いデータ通信により、複数のデータ蓄積機器の
データを1つのデータ蓄積機器に集めることができる。
従って、上記外部機器が、上記管理機器である構成の
ータ通信装置と組み合わせて用いれば、上記の効果に加
えて、データ蓄積機器の管理・運営のコストをさらに低
減することが可能となるという効果を奏する。
【0150】また、本発明のデータ通信装置は、上記外
部機器が、上記管理機器である構成において、上記通信
制御部は、上記データ通信部を制御して、第2のスロッ
トにより複数のデータ蓄積機器と順次データ通信させる
構成である。
【0151】上記の構成によれば、管理機器とのデータ
通信に使用している回線を切断・再接続することなく、
複数のデータ蓄積機器のデータを1つのデータ通信装置
に集め、これを管理機器に送信することができる。従っ
て、上記外部機器が、上記管理機器である場合の効果に
加えて、データ蓄積機器の管理・運営のコストを低減す
ることが可能となるという効果を奏する。さらに、複数
のデータ蓄積機器とのデータ通信に、1つのスロットを
用いているので、データ通信部の構成を簡単なものとす
ることができ、データ通信装置の製造コストを低く抑え
ることが可能となる。
【0152】また、本発明の記載のデータ通信装置は、
上記外部機器が、上記管理機器である構成において、上
記通信制御部は、上記検索部を制御して使用可能な複数
のスロットを検索させて第2のスロットとして設定し、
上記データ通信部を制御して、これら複数の第2のスロ
ットにより複数のデータ蓄積機器とデータ通信させる構
成である。
【0153】上記の構成によれば、管理機器とのデータ
通信に使用している回線を切断・再接続することなく、
複数のデータ蓄積機器のデータを1つのデータ通信装置
に集め、これを管理機器に送信することができる。従っ
て、上記外部機器が、上記管理機器である場合の効果に
加えて、データ蓄積機器の管理・運営のコストを低減す
ることが可能となるという効果を奏する。また、複数の
データ蓄積機器のデータを1つのデータ通信装置に一度
に集め、これを管理機器に送信するので、1つのデータ
蓄積機器にデータを収集するために要する時間を非常に
短くすることができる。これにより、管理機器によるデ
ータ蓄積機器の管理・運営の能率を上げることが可能と
なる。
【0154】また、本発明のデータ通信装置は、上記外
部機器が、上記管理機器であるいずれかの構成におい
て、上記通信制御部は、第2のスロットによるデータ通
信を、第1のスロットによるデータ通信において上記管
理機器から指定されたデータ蓄積機器に対して行わせる
構成である。
【0155】上記の構成によれば、管理機器を使用する
ユーザは、データを収集するデータ蓄積機器を自由に選
択することが可能となるので、上記外部機器が、上記管
理機器である場合におけるいずれかの効果に加えて、デ
ータ蓄積機器の管理・運営の能率をさらに上げることが
可能となるという効果を奏する。
【0156】また、本発明のデータ通信装置は、上記
構成に加えて、データを記憶するための記憶部を備え、
上記通信制御部が、この記憶部を制御して、上記データ
通信部が他のデータ蓄積機器から取得したデータを記憶
させ、その後、上記データ通信部を制御して、上記記憶
部に記憶されているデータを上記管理機器に送信させる
構成である。
【0157】上記の構成によれば、第1のスロットによ
管理機器とのデータ通信に不具合が生じても、送信す
るべきデータが消失してしまうようなことがなく、管理
機器とのデータ通信を再開すれば、データを送信するこ
とができる。従って、上記の効果に加えて、データ蓄積
機器の管理・運営の能率をさらに上げることが可能とな
るという効果を奏する。また、データの形態を変換する
ためのデータ変換部を備えておけば、記憶部に記憶した
データを、ユーザの所望の形態に変換して管理機器に送
信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるデータ通信装置の
構成を示す説明図である。
【図2】図1に示したデータ通信装置を備えたデータ蓄
積機器および管理センターからなる、本発明の一実施形
態にかかるデータ通信システムの構成を示す説明図であ
る。
【図3】図2に示したデータ通信システムにおけるデー
タ通信の例を示すシーケンスチャートである。
【図4】図2に示したデータ通信システムにおけるデー
タ通信の他の例を示すシーケンスチャートである。
【図5】上記データ通信システムにおける図3に示した
データ通信の例において、S5におけるキャリアセンス
が不良であった場合の通信の例を示すシーケンスチャー
トである。
【図6】図2に示したデータ通信システムにおけるスロ
ットの使用形態の例を示す説明図である。
【図7】図1に示したデータ通信装置が送信する子機呼
出信号の構成を示す説明図である。
【図8】図2に示したデータ通信システムのさらに他の
データ通信の例を示すシーケンスチャートである。
【図9】上記データ通信システムの図8に示したデータ
通信例における、スロットの使用形態を示す説明図であ
る。
【図10】図2に示したデータ通信システムのさらに他
のデータ通信の例を示すシーケンスチャートである。
【図11】上記データ通信システムの図10に示したデ
ータ通信例における、スロットの使用形態を示す説明図
である。
【図12】図2に示したデータ通信システムのさらに他
のデータ通信の例を示すシーケンスチャートである。
【図13】上記データ通信システムの図12に示したデ
ータ通信例における、スロットの使用形態を示す説明図
である。
【図14】図12および図13を用いて示した上記デー
タ通信システムのデータ通信例における、各子機の記憶
領域を示す説明図である。
【図15】図12および図13を用いて示した上記デー
タ通信システムのデータ通信例における、基地局および
各子機間で送受信される数列を示す説明図である。
【符号の説明】
11 基地局 31 データ通信装置(子機) 32 データ収集装置 41 送受信部(データ通信部,検索部) 42 通信部(データ通信部,検索部) 43 データ変換部 44 着信検出部 45 シーケンス管理部(通信制御部) 46 着信通知部 47 記憶部 48 通信コマンド入出力部 K 管理センター a〜d データ蓄積機器 A〜D 子機(データ通信装置)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データ蓄積機器に備えられ、データ蓄積機
    器のデータをディジタルコードレス通信により管理機器
    に送信するためのデータ通信装置において、 スロットにより外部とのデータ通信を行うデータ通信部
    と、 使用可能なスロットを検索するための検索部と、 上記データ通信部を制御して、第1のスロットにより上
    記データ蓄積機器と管理機器とをデータ通信させ、上記
    検索部を制御して、第1のスロットとは異なる使用可能
    なスロットを検索させて第2のスロットとして設定し、
    上記データ通信部を制御して、この第2のスロットによ
    り、上記第1のスロットによるデータ通信と並行して、
    上記データ蓄積機器と他のデータ蓄積機器とをデータ通
    信させ、上記他のデータ蓄積機器のデータを上記管理機
    に送信させる通信制御部とを備えていることを特徴と
    するデータ通信装置。
  2. 【請求項2】上記通信制御部は、上記データ通信部を制
    御して、第2のスロットにより複数のデータ蓄積機器と
    順次データ通信させることを特徴とする請求項1に記載
    のデータ通信装置。
  3. 【請求項3】上記通信制御部は、上記検索部を制御して
    使用可能な複数のスロットを検索させて第2のスロット
    として設定し、上記データ通信部を制御して、これら複
    数の第2のスロットにより複数のデータ蓄積機器とデー
    タ通信させることを特徴とする請求項1に記載のデータ
    通信装置。
  4. 【請求項4】上記通信制御部は、第2のスロットによる
    データ通信を、第1のスロットによるデータ通信におい
    て上記管理機器から指定されたデータ蓄積機器に対して
    行わせることを特徴とする請求項1,2および3のいず
    れかに記載のデータ通信装置。
  5. 【請求項5】データを記憶するための記憶部を備え、 上記通信制御部は、この記憶部を制御して、上記データ
    通信部が他のデータ蓄積機器から取得したデータを記憶
    させ、その後、上記データ通信部を制御して、上記記憶
    部に記憶されているデータを上記管理機器に送信させる
    ことを特徴とする請求項1に記載のデータ通信装置。
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