JP3505958B2 - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
- Publication number
- JP3505958B2 JP3505958B2 JP15045497A JP15045497A JP3505958B2 JP 3505958 B2 JP3505958 B2 JP 3505958B2 JP 15045497 A JP15045497 A JP 15045497A JP 15045497 A JP15045497 A JP 15045497A JP 3505958 B2 JP3505958 B2 JP 3505958B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal member
- sealing
- sealing device
- permeation
- gap
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Sealing Material Composition (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
- Gasket Seals (AREA)
- Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
Description
とする密封装置に関する。
として、従来よりフロン系の冷却媒体が使用されてい
る。しかしながら、オゾン層破壊の原因となるCFC
(クロロフルオロカーボン)は既に使用禁止となり、現
在代替されているHCFC(ハイドロクロロフルオロカ
ーボン、R22等)も、西暦2020年には全面使用禁
止となることが予定されている。そして、これらフロン
系の冷却媒体はHFC(ハイドロフルオロカーボン、R
134等)に移行される予定となっている。
しないが、地球温暖化の要因となることが指摘されてお
り、現在ではオゾン層の破壊や地球温暖化の原因となら
ない冷却媒体として、CO2 も有力な候補となってい
る。
を冷却媒体として利用する装置には、従来と同様の密封
装置が使用不可能であるという問題がある。これは、例
えばCO2 を機器内部で圧縮する際に、原理的には従来
の冷却媒体の代わりにCO2 を使用することになるの
で、メカニカルな機構としては同様のものが使用可能で
あっても、従来のいわゆるシールやパッキン等の密封装
置が、CO2 を安定して密封することができず、機器の
機能を効果的に発揮させることができない問題である。
の冷却媒体をシールする密封装置の例を図5により説明
する。図5(a),(b)はゴム状弾性材の単一部材か
らなるUパッキン101とOリング102である。図5
(c),(d),(e),(f)は、摺動面(あるいは
当接面)にPTFE(ポリ4フッカエチレン)を配置
し、その他の部分に柔軟性や緊迫力を具備させるゴム状
弾性材を備えたシール装置103,104,105,1
06である。これらのシール装置において103a,1
04a,105a,106aはPTFEであり、103
b,104b,105b,106bはゴム状弾性材であ
る。
媒体に対して使用する場合には、 a)ゴム状弾性材はCO2 に対し、CO2 と接触した場
合に膨潤し発泡するものと発泡しないものがあり、選択
して使用することが必要である。そしてCO2 の透過量
が多い。
が、ゴム状弾性材と同様にCO2 の透過量が多い。 という問題があり、CO2 に対して発泡せずまた透過し
ないという両方の条件を満たすものではないので、その
まま利用することは不可能である。
ずまた透過しないという両方の条件、及び耐摩耗性や摺
動性等の従来より密封装置に求められる条件の全てを満
足させる材料は現在のところ開発されていない。
る為に成されたもので、その目的とするところは、密封
対象流体であるCO2 による発泡等の影響を受けず、長
期間にわたりCO2 を良好に密封可能とする密封装置を
提供することにある。
に本発明にあっては、CO2を封じ込める密封領域の隙
間に配置される密封装置であって、CO2密封側から順
に、CO2に対して膨潤しない材料からなる第1のシー
ル部材と、前記膨潤しない材料のCO 2 の透過量と比較
して、CO2の透過量の少ない材料からなる第2のシー
ル部材と、を備えることを特徴とする。
シール部材は膨潤により変形することなくシール性を発
揮する。そして、第1のシール部材をCO2 が透過して
も第2のシール部材で密封することにより、CO2 を確
実に密封することが可能である。
ール部材は、それぞれ前記隙間に当接してシールする当
接部を備えることも好適である。
のシール部材は、一体化していることも好適である。
の両面に当接する2つの対向当接部と、該対向当接部の
連結部を備え、前記第1のシール部材は、前記第2のシ
ール部材の対向当接部の間の被挟持部と、該被挟持部か
ら突出する前記隙間の両面に当接する2つの対向当接部
と、を備えることも好適である。
に対して膨潤しないゴム状弾性材であり、前記第2のシ
ール部材はCO2 の透過量の少ないナイロン系材料であ
ることも好適である。
はシリコン系材料であり、前記第2のシール部材はCO
2 の透過量の少ないナイロン系材料であることも好適で
ある。
に基づいて説明する。
態に関わる密封装置1を図1に示す。図1(a)は密封
装置1の断面図であり、図1(b)はCO2 を封じ込め
る密封容器の上ハウジングUHと下ハウジングLHの接
続部に密封装置1を備え、シール機能を発揮させている
状態である。すなわち、密封装置1は、下ハウジングL
Hの溝LH1に嵌め合わされ、上ハウジングUHの接合
面UH1と下ハウジングLHの溝LH1の底面に密着し
てシールしている。図において左側の密封領域MにはC
O2 が封入され、右側は大気側領域Oとしている。
に対して膨潤しない材料からなる第1のシール部材2
と、CO2 の透過量の少ない材料からなる第2のシール
部材3が一体的に形成されている。この実施の形態で
は、第1のシール部材2は、CO2 に対して膨潤しない
ゴム材が使用され、第2のシール部材3はCO2 の透過
量の少ない変性ナイロン(ザイテル(商品名)等)が使
用されている。
状であり、上ハウジングUHの接合面UH1と下ハウジ
ングLHの溝LH1の底面に当接する2つの対向当接部
3a,3bと対向当接部3a,3bを連結する連結部3
cを備えている。
3の対向当接部3a,3bに挟持される被挟持部2aと
被挟持部2aの解放側から外側に向かって突出する2つ
の対向当接部2b,2cとその間の溝部2dを備えてい
る。対向当接部2b,2cには弾性変形した状態で上ハ
ウジングUHの接合面UH1と下ハウジングLHの溝L
H1の底面に当接する当接部2e,2fが第2のシール
部材3の対向当接部3a,3bよりも外側に位置するよ
うに形成されている。
(b)のような状態で使用される。この状態では、第1
のシール部材2の対向当接部2b,2cが弾性変形して
当接部2e,2fがシール面をなし、また、第2のシー
ル部材3の対向当接部3a,3bも同様にシール面をな
している。
し膨潤したり発泡することがない為にシール性能の低下
が少ないので、直接的にCO2 に触れる部分に使用する
ことで、第1のシール部材2自体が多少のCO2 を透過
させてしまう材料であっても、シール性能を維持するこ
とを可能としている。
過した後に大気側領域Oへ発散してしまうことを防ぐ為
に、CO2 の透過量の少ない第2のシール部材3が第1
のシール部材よりも大気側領域O側に備えられている。
第2のシール部材3は、CO2 に対して膨潤してしまう
材料であっても、密封装置1のシール機能は第1のシー
ル部材2により維持されているので、第1のシール部材
2を透過するCO2 が大気側領域Oへ発散することを防
止できれば良い。もっとも、第1のシール部材2を透過
するCO2 の量は極めて少ないので、第2のシール部材
3の膨潤する量は少なく第2のシール部材3によるシー
ル機能も維持することは可能である。
Hと下ハウジングLHは相対移動を行わないことを前提
としているが、この密封装置を例えば回転軸とそのハウ
ジングのような相対移動を行なう隙間に備えることも可
能である。
R又はシリコン系材料を使用することも好適である。
の密封装置11を説明する図である。図2(a)におい
てこの密封装置11の断面形状は円形状であり、外周表
面の一方の側に第1のシール部材12が現れ、他方の側
に第2のシール部材13が現れている。第2のシール部
材13が断面円弧状の部材であり、第1のシール部材1
2の凸部12aに接合されている。図2(b)は、密封
装置11の使用されている状態を説明するものであり、
上ハウジングUHの接合面UH1と下ハウジングLHの
溝LH1の底面には、それぞれ第1のシール部材12と
第2のシール部材13が当接している。CO2 をシール
する機能は第1の実施の形態と同様である。
の密封装置21を説明する図である。この実施の形態で
は、密封装置21の第1のシール部材22と第2のシー
ル部材23が別体に構成されている。各シール部材は断
面V字状であり、第1のシール部材22はCO2 に対し
て膨潤しない材料からなり、第2のシール部材23はC
O2 の透過量の少ない材料からなっている。
となるようにV字を重ね合わせるように各シール部材を
組合せ、両側を押さえ部材24及び25により保持して
いる。
2と第2のシール部材23を1つずつ備える構成である
が、例えば第1のシール部材22を2枚重ねにしたり、
図4に示されるように、第2のシール部材23を2枚の
第1のシール部材22の間に挟むように位置させること
も、使用される状況に応じて適宜組合せることは可能で
ある。
実施の形態と同様であるが、シール部材を重ね合わせる
ことで、第2のシール部材23の膨潤による変形を抑え
ることが可能となる。
は、CO2 に直接接触する第1のシール部材は変形する
ことなくシール性を発揮する。そして、第1のシール部
材をCO2 が透過しても第2のシール部材で密封するこ
とにより、CO2 を確実に密封することが可能である。
説明図。
説明図。
説明図。
変形例の説明図。
Claims (6)
- 【請求項1】CO2を封じ込める密封領域の隙間に配置
される密封装置であって、 CO2密封側から順に、CO2に対して膨潤しない材料
からなる第1のシール部材と、前記膨潤しない材料のCO 2 の透過量と比較して、 CO
2の透過量の少ない材料からなる第2のシール部材と、
を備えることを特徴とする密封装置。 - 【請求項2】 前記第1のシール部材及び第2のシール
部材は、それぞれ前記隙間に当接してシールする当接部
を備えることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。 - 【請求項3】 前記第1のシール部材及び第2のシール
部材は、一体化していることを特徴とする請求項1また
は2のいずれかに記載の密封装置。 - 【請求項4】 前記第2のシール部材は、前記隙間の両
面に当接する2つの対向当接部と、該対向当接部の連結
部を備え、 前記第1のシール部材は、前記第2のシール部材の対向
当接部の間の被挟持部と、該被挟持部から突出する前記
隙間の両面に当接する2つの対向当接部と、を備えるこ
とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の密封
装置。 - 【請求項5】 前記第1のシール部材はCO2 に対して
膨潤しないゴム状弾性材であり、前記第2のシール部材
はCO2 の透過量の少ないナイロン系材料であることを
特徴とするとする請求項1乃至4のいずれかに記載の密
封装置。 - 【請求項6】 前記第1のシール部材はHNBR又はシ
リコン系材料であり、前記第2のシール部材はCO2 の
透過量の少ないナイロン系材料であることを特徴とする
とする請求項1乃至4のいずれかに記載の密封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15045497A JP3505958B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 密封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15045497A JP3505958B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 密封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10325466A JPH10325466A (ja) | 1998-12-08 |
JP3505958B2 true JP3505958B2 (ja) | 2004-03-15 |
Family
ID=15497289
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15045497A Expired - Fee Related JP3505958B2 (ja) | 1997-05-23 | 1997-05-23 | 密封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3505958B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1227271A4 (en) | 1999-06-18 | 2006-01-18 | Nok Corp | HIGH PRESSURE LIP SEAL |
JP4712960B2 (ja) * | 2000-11-15 | 2011-06-29 | 三菱電線工業株式会社 | シール材 |
JP4651202B2 (ja) * | 2001-01-12 | 2011-03-16 | 三菱電線工業株式会社 | シール材用ゴム組成物を用いたシール材 |
JP2013185638A (ja) * | 2012-03-07 | 2013-09-19 | Yazaki Corp | シール部材及びそれを有するタンクユニット |
DE102016213899A1 (de) * | 2016-07-28 | 2018-02-01 | Mahle International Gmbh | Dichtungselement |
EP3851708A1 (en) * | 2018-09-14 | 2021-07-21 | Eagle Industry Co., Ltd. | Lip type shaft sealing device |
-
1997
- 1997-05-23 JP JP15045497A patent/JP3505958B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10325466A (ja) | 1998-12-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7055824B2 (en) | Lip-type high pressure seal | |
KR100213689B1 (ko) | 밀봉장치 | |
JP3505958B2 (ja) | 密封装置 | |
JPS60205095A (ja) | シ−ルした流体スイベルジヨイント | |
KR920008391A (ko) | 동하중시의 누출 밀봉을 위한 패킹 수용공간 | |
JPS6048666B2 (ja) | 二つの機械要素を密にするためのパツキング及び使用方法 | |
JP3225244B2 (ja) | セグメントのシール構造 | |
EP2331853B1 (fr) | Joint composite deformable pour portees a fort defaut de planeite | |
JP2002156043A (ja) | 密封装置 | |
US3945650A (en) | Lip seal assembly | |
JPH01210665A (ja) | シャフトシールユニット | |
JP4243120B2 (ja) | 高圧ガス密封構造 | |
US4699387A (en) | Sealing means with central elastomeric member | |
JP2001355736A (ja) | 加圧された二酸化炭素用のシール装置 | |
JP2002156042A (ja) | 密封装置 | |
JP2003028302A (ja) | 密封装置 | |
US20070045969A1 (en) | Face seal | |
JPH0769018B2 (ja) | 軸封装置 | |
JPS6318857Y2 (ja) | ||
CN218669291U (zh) | 一种盘根组合 | |
JP2511717Y2 (ja) | 漏水防止セグメント及びセグメント継ぎ手部の漏水防止構造 | |
JPH044365A (ja) | メカニカルシール | |
JP2553634Y2 (ja) | バルブロッド用シール | |
JPS6324295Y2 (ja) | ||
JP2004108430A (ja) | 密封装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20031125 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20031208 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071226 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081226 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091226 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101226 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111226 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121226 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131226 Year of fee payment: 10 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |