JP2001355736A - 加圧された二酸化炭素用のシール装置 - Google Patents

加圧された二酸化炭素用のシール装置

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JP2001355736A
JP2001355736A JP2000184539A JP2000184539A JP2001355736A JP 2001355736 A JP2001355736 A JP 2001355736A JP 2000184539 A JP2000184539 A JP 2000184539A JP 2000184539 A JP2000184539 A JP 2000184539A JP 2001355736 A JP2001355736 A JP 2001355736A
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seal ring
sealing device
carbon dioxide
housings
cross
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Takashi Sumi
貴史 角
Takeshi Sakai
猛 酒井
Masafumi Nakajima
雅文 中島
Toshinobu Takasaki
俊伸 高崎
Hiroyasu Kato
裕康 加藤
Seishu Kimura
成秀 木村
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Denso Corp
Soken Inc
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Denso Corp
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧されたCO2 の透過及び漏洩を実質的に
阻止し得る密封性の向上したシールリングを使用するシ
ール装置を提供すること。 【解決手段】 内部に加圧された二酸化炭素が存在する
空間を取り囲んでいる2つのハウジング12,15の接
続部分13,16においてCO2 の透過及び漏洩を防止
するために、何らの外力も作用していない無荷重の状態
において、例えば断面形が始めから楕円形であるよう
な、接続部分の合わせ目の方向に長い偏平な形状を有す
る環状のシールリング11を用いる。このシールリング
11は2つのハウジング12,15の間で圧縮されて、
その断面形が更に偏平な圧縮されたシールリング11’
となる。CO2 がシールリング11’に浸透してそれを
透過しようとしても、透過距離が従来のOリングの場合
に比べて長くなっているのと、透過し得る断面積が縮小
しているので容易に透過することができない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加圧された二酸化
炭素(CO2 )用のシール装置に係り、例えば、CO2
を冷媒として作動する冷凍或いは空調装置において冷凍
サイクルを構成する冷媒圧縮機等の機器の内部にあるC
2 冷媒が、機器のハウジングの接続部分から大気中へ
洩れ出るのを防止するために使用されるシール装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】炭化水素のフルオロクロロ置換体類(商
品名フレオン等)として総称されるフッ素を含む有機化
合物を冷媒として作動する従来周知の冷凍或いは空調装
置においては、冷凍サイクルを構成するものとして冷媒
圧縮機や凝縮器、リザーバ、膨張弁、蒸発器、或いはそ
れらの間を接続する配管のような幾つかの機器が使用さ
れているが、内部空間に加圧されたフレオン類の冷媒が
存在するそれらの機器のハウジング等の接続部分から冷
媒が大気中へ洩れ出るのを防止するために、断面が円形
で全体が環状である所謂Oリングからなるシール装置が
よく使用されている。Oリングは、通常、ニトリルゴム
やフッ素ゴムのような合成ゴムから成形されたものであ
って、それによって十分に高い密封性が得られている。
【0003】しかしながら、使用後に廃棄された冷凍或
いは空調装置から放出されるフレオン類の冷媒が、地球
を取り巻くように形成されているオゾン層を破壊する原
因の一つになっているという指摘があることから、フレ
オン類の冷媒に代わる安全な冷媒として自然界に多量に
存在する二酸化炭素(CO2 )を冷凍或いは空調装置の
冷媒として使用することが検討されている。CO2 冷媒
を使用する場合は、フレオン類を冷媒とする場合に比べ
て冷凍サイクル内の作動圧力が低圧側でも大気圧に比べ
てかなり高くなるので、CO2 冷媒の冷凍サイクルを構
成する機器においてハウジング等の接続部分に設けられ
るOリングからなるシール装置は高い耐圧性能を有して
いることが要求される。
【0004】それに加えて、CO2 冷媒は、フレオン類
の冷媒よりも分子量が小さいことから明らかなように分
子の大きさが小さいので、シール装置のOリングが機械
的に完全に機器のハウジングの接続部分等の隙間を塞い
でいても、CO2 冷媒が高圧の作用の下で合成ゴム等か
らなるOリングそのものに浸透して、僅かな量ではあっ
てもOリングを透過するので、それを放置しておくと、
冷凍サイクル内に封入されたCO2 冷媒が徐々に大気中
へ放出されることによって失われる。洩れ出たCO2
媒によって公害が発生する恐れはないが、冷凍サイクル
内の冷媒量が徐々に減少して、冷凍或いは空調装置の運
転に必要な量よりも不足した状態になると、当然のこと
として冷凍或いは空調装置が所定の冷凍能力を発揮する
ことができなくなるので、比較的頻繁にCO2 冷媒を補
充する必要があるため、サービスのために手間がかかる
という問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、C
2 冷媒を使用する冷凍或いは空調装置の冷凍サイクル
を構成している機器のように、加圧されたCO2 が内部
に存在する空間を取り囲んでいるハウジングの接続部分
を、従来のように合成ゴム等からなる断面が円形で環状
のOリングからなるシール装置によって密封する場合に
生じるCO2 の透過及び漏洩を実質的に阻止することが
できるような、加圧されたCO2 用の密封性の向上した
シール装置を提供することを第1の目的としている。ま
た、本発明は、このシール装置を使用して、加圧された
CO2 の透過及び漏洩を実質的に阻止することにより、
加圧されたCO2 を取り扱う機器が長期間にわたって本
来の性能を維持することができると共に、CO2 を補充
するようなサービスのための手間が少なくなるようにす
ることを第2の目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、特許請求の範囲の請求項1
に記載された加圧された二酸化炭素用のシール装置を提
供する。
【0007】本発明の特徴とするシールリングの断面形
が始めから、即ち無荷重の状態において2つのハウジン
グの接続部分の合わせ目の方向に長い偏平な形状を有す
るため、シールリングが2つのハウジングの面の間で挟
圧されて押しつぶされた状態では、従来の断面形が真円
形のOリングを用いるシール装置と比べて、接続部分の
合わせ目の方向におけるシールリングとハウジングの面
との接触領域の幅が広くなる。従って、二酸化炭素がそ
の分子量が小さいためにシールリングそのものに浸透し
て透過しようとしても、透過距離が長くなるために透過
し難くなる。
【0008】シールリングの断面形としては、2つのハ
ウジングの接続部分の合わせ目の方向に長径を有する楕
円形や、複数個の突起が合わせ目の方向に並んでいる形
状とすることが好適で、その突起は滑らかな曲線からな
る断面形を有することが好ましい。最も簡単な断面形と
しては、合わせ目の方向に長い長方形とすることもでき
るが、この場合は必要な大きさの面圧を発生させるため
に、比較的大きな押圧力を作用させる必要がある。シー
ルリングを挟圧する程度に制限を設けて最適の圧縮状態
を実現する停止手段として、2つのハウジングの接続部
分に形成された一対の面のうちの少なくとも一方に溝を
形成することができる。この場合、シールリングは溝の
深さの分だけ圧縮されるが、それ以上は圧縮されない。
本発明の二酸化炭素用のシール装置は、加圧された二酸
化炭素を冷媒とする冷凍或いは空調装置の冷凍サイクル
を構成する機器に使用するのに適している。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を説明する前に、
図3及び図4に示すような従来から広く使用されている
Oリングからなるシール装置の構造について説明する。
図3に示すように、従来のOリング100は、何らの外
力も作用していない無荷重の状態では断面形が実質的に
真円形であって、全体の形状は図示していないが通常は
円環状となっている。Oリング100はニトリルゴムや
フッ素ゴムのような合成ゴムから成形されることが多
い。断面形が真円形であるため無荷重状態における断面
の縦横の寸法(直径)X4 及びY4 は等しい。例えば冷
媒圧縮機のようなシールの対象となる機器は、通常、分
割された一方のハウジング101の平面状の表面102
にOリング100を収容するための環状の溝103を備
えている。溝103の深さはOリング100の直径X4
(=Y4 )よりも所定の割合だけ小さく設定されてい
る。
【0010】環状の溝103の中にOリング100が挿
入されて、機器の一方のハウジング101とは別体の他
方のハウジング104の平面状の表面105によって、
図4に矢印として示す押圧力Pによって押圧されること
により、Oリング100は押しつぶされて断面形が実質
的に楕円形となるように弾性変形し、圧縮されたOリン
グ100’の状態となる。圧縮されたOリング100’
が一方のハウジング101の溝103の底面と、他方の
ハウジング104の表面105に押しつけられることに
より、さほど幅の広くない帯状の接触領域C11,C12
そこに形成されると共に、Oリング100の直径X4
溝103の寸法の設定によっては、Oリング100’は
更に溝103の両側壁にも押しつけられて、狭い帯状の
接触領域C13,C14が形成され、それぞれの帯状の接触
領域C11,C12,C13,C14に面圧を生じる。従来のシ
ール装置106はこのような構成となっている。
【0011】なお、言うまでもなく、一方のハウジング
101と他方のハウジング104の間の押圧力Pは両者
を締結している図示しないボルトのような押圧手段によ
って発生し、それによって平面状の表面102,105
は一応密着して、分割された両ハウジング101,ハウ
ジング104は一体化されている。従って、両ハウジン
グ101,104の合わせ面102,105の微小な隙
間を通って例えばフレオン類の冷媒のような比較的分子
量の大きい流体が漏洩しようとしても、その流体の圧力
が前述の圧縮されたOリング100’とその各部分に対
向する面との間の接触領域C11,C12に生じている面圧
を超えない限り、流体の漏洩は阻止されることになる。
【0012】しかしながら、従来のシール装置106が
CO2 のように比較的分子量の小さな流体をシールする
場合には、分割されたハウジング101,104の間の
合わせ面102,105に生じる微小な隙間を通過して
漏洩しようとするCO2 は、環状の溝103内において
圧縮されたOリング100’が、溝103の底面とそれ
に対向するハウジングの面に対して、接触領域C11,C
12,C13,C14を形成することによって隙間なしに完全
に閉塞していても、そのような流体は合成ゴム等からな
るOリング100自体に浸透して、少量ながらもそれを
透過するので、長期間の間には透過による漏洩量が無視
することができない程度に達し、機器が正常に作動する
ことができなくなる。従って、加圧されたCO2 のよう
な流体を取り扱う機器に対しては比較的頻繁にその流体
を補充しなければならない。図1及び図2に示す本発明
の第1実施例のシール装置10を始めとする各シール装
置は、これらの問題を解消するために提供されたもので
ある。
【0013】本発明の第1実施例のシール装置10にお
いては、図1に示すように、始めから偏平な楕円形の断
面形を有するシールリング11を使用する。即ち、第1
実施例のシールリング11は、何らの外力も作用してい
ない無荷重状態において既に前述の押圧力Pによって圧
縮されているかのような楕円形の断面形を有する。従っ
て、始めから断面形の長径X1 が短径Y1 よりも大きい
ことによって、全体としても偏平なものとなっている。
しかしながら、シールリング11の全体形状が例えば円
環状のような環状であること、及びシールリング11が
NBRやHNBRのようなニトリルゴムとかフッ素ゴム
のような合成ゴムを材料として製造されることは、従来
のOリング100と同様である。
【0014】シールリング11の無荷重状態の断面形が
楕円形であることに合わせて、図1に示すように、第1
実施例のシール装置10を構成する一方のハウジング1
2の平面状の表面13には、図3及び図4に示した従来
例における環状の溝103よりも浅くて、半径方向に幅
の広い断面形状を有する環状の溝14が形成されてい
る。この場合の半径方向はシールすべき加圧されたCO
2 が漏洩しようとするハウジングの接続部分(合わせ
目)の方向と一致している。溝14の幅と深さは、その
中に挿入されるシールリング11が溝14の深さに相当
する厚さになるまで圧縮されたときに、ハウジングとの
間の帯状の接触領域にシールのために必要な大きさの面
圧が発生すると共に、半径方向の幅が増加して一層偏平
となったシールリング11の半径方向における内外の縁
部が、溝14の内外の側壁に軽く接触する程度の大きさ
とする。従って、溝14は、シールリング11を挟圧す
る2つのハウジングの面がそれ以上接近しないように停
止させる停止手段となる。
【0015】前述の従来のシール装置106と同様に、
第1実施例のシール装置10においても、他方のハウジ
ング15は図2に示すように単なる平面状の表面16と
なっているが、その変形として、図示してはいないが、
一方のハウジング12の環状の溝14に対応(対向)し
て他方のハウジング15にも環状の溝を形成すると共
に、ハウジング12及び15にそれぞれ形成された溝の
深さの合計が環状の溝14の深さと同じになるようにし
てもよい。
【0016】第1実施例のシール装置10においては、
このように形成された比較的浅い環状の溝14の中に、
始めから偏平な楕円形の断面形状を有するシールリング
11が挿入され、他方のハウジング15の平面状の表面
16によって断面形が更に偏平になるように、締結用の
ボルトのような押圧手段によって発生する図2に示す押
圧力Pがその矢印の方向にシールリング11を押圧す
る。それによってシールリング11は圧縮されて一層偏
平な楕円形に近い形に弾性変形する。このように圧縮さ
れたシールリング11’は一方のハウジング12の溝1
4の底面と、他方のハウジング15の表面16に押しつ
けられて、比較的幅の広い帯状の接触領域C1 ,C2
形成される。
【0017】また、圧縮されたシールリング11’の半
径方向における内外の縁部も溝14の両側壁に押しつけ
られて帯状の接触領域C3 ,C4 が形成される。このよ
うにして、それぞれの帯状の接触領域には所定の大きさ
の面圧が発生する。圧縮されることによってシールリン
グ11’の断面形の長径はX1'となり、短径はY1'とな
る。第1実施例のシール装置10は、シールリング11
が圧縮されて断面形がより偏平なシールリング11’と
なることにより、断面形の寸法が、CO2 が漏洩しよう
とする方向、即ちハウジング12及び15の合わせ面1
3,16(接続部分)の方向において伸びると共に、そ
れと直角の方向において縮小する。
【0018】従って、第1実施例のシール装置10にお
いては、ハウジング12及び15の合わせ面13,16
の微小な隙間を通って加圧されたCO2 が漏洩しようと
するときに、CO2 の圧力が圧縮されたシールリング1
1’の一部とそれに対向する面との間の4つの接触領域
のうちで、実質的に接触領域C1 又はC2 に生じている
面圧を超えない限り、圧縮されたシールリング11’と
それに対向するハウジング側の2つの面との間からのC
2 の漏洩は阻止される。
【0019】しかしながら、前述のようにCO2 のよう
な分子量の小さい流体は一見完全にシールされていて
も、流体が圧縮されたシールリング11’自体に浸透し
てそれを透過することにより外部へ漏洩しようとする。
これに対して第1実施例のシール装置10においては、
圧縮されたシールリング11’の接触領域C1 及びC2
の幅が比較的に広いのと、流体が漏洩しようとする方向
におけるシールリング11の幅、即ち図1に示す楕円形
の断面形の長径X1 が真円形に比べて始めから大きい上
に、それが押圧力Pによって押しつぶされることによっ
て長径が更に増大して図2に示すX1'となっているため
に、CO2 が透過する際に通過しなければならない透過
距離が大きくなっている。
【0020】しかも、押圧力Pによって押しつぶされる
ことにより、透過方向と直角の方向の短径が縮小してY
1'となっているため、流体が透過し得るシールリング1
1’の断面積が狭くなっているので、CO2 のように分
子の小さい流体でも圧縮されたシールリング11’を容
易に透過することができない。従って、第1実施例のシ
ール装置10によれば、断面が円形のOリングを用いた
従来のシール装置106に比べて透過による流体の漏洩
量が著しく減少する。
【0021】次に、本発明のシール装置を適用すること
ができる機器を例示して説明する。図5はCO2 冷媒を
用いる冷凍或いは空調装置の冷凍サイクルの一部となる
スクロール型の冷媒圧縮機20を示すものである。基本
的な構成は通常のスクロール型圧縮機と同じであるが、
フレオン類を冷媒とする場合に比べて、CO2 冷媒を用
いる冷凍サイクルにおいては低圧側でも大気圧に比べて
かなり高い圧力の下で運転されるために、CO2 冷媒用
のスクロール型冷媒圧縮機20では構造の肉厚を大きく
して頑丈になっているのと、冷媒の循環量が比較的少な
くても大きな冷凍能力が得られるので、図5からも明ら
かなように、対になった渦巻き形の羽根である2つのス
クロール部材の巻き数が比較的少なくなっている。
【0022】CO2 冷媒用のスクロール型冷媒圧縮機2
0の外殻は、図5に示すようにフロントハウジング21
と、センターハウジング(シェル)22及びリアハウジ
ング23から構成されている。分割されたこれらのハウ
ジングは複数個のボルト24によって締結されて一体化
される。なお、多数のボルト24の中でもシールリング
11を跨いで設けられたものはシールリング11のため
の押圧手段となる。センターハウジング22の内部には
固定スクロール部材25が形成され、それに対して可動
スクロール部材26が偏心した位置において位相を18
0°ずらして噛み合っている。可動スクロール部材26
は実質的に円板形である可動の端板27と一体的に形成
されている。端板27の背面の円筒形のボス部分はニー
ドル軸受28を介して、駆動軸29の端部に形成された
偏心軸部30によって回転可能に支持されている。駆動
軸29は主軸受31を介してフロントハウジング21に
よって軸支されている。
【0023】図5のスクロール型冷媒圧縮機20におい
て、本発明の第1実施例のシール装置10が適用される
位置として例示されているのは、フロントハウジング2
1とセンターハウジング22との接続部分(合わせ面)
である。従って、フロントハウジング21が図2に示さ
れた一方のハウジング12に相当し、センターハウジン
グ22が他方のハウジング15に相当する。フロントハ
ウジング21とセンターハウジング22を締結するボル
ト24を締めつけることにより、シールリング11はフ
ロントハウジング21に形成された環状の溝14内にお
いてセンターハウジング22の表面によって圧縮され
て、より偏平なシールリング11’となっている。それ
によって、フロントハウジング21とセンターハウジン
グ22との合わせ面を通って、冷媒圧縮機20の内部に
ある加圧されたCO2 冷媒がシールリング11’を透過
して大気中へ漏洩するのを効果的に阻止することができ
る。なお、スクロール型圧縮機自体の作動は通常のもの
と同じであるから、その説明は省略する。
【0024】図6は、加圧されたCO2 の通路となる管
路の継手50に第1実施例のシール装置10を用いた例
を示すものである。この継手50は一方のパイプ51と
他方のパイプ52を接続するために設けられたもので、
パイプ51及び52からなる管路は、例えばCO2 冷媒
を使用する冷凍或いは空調装置の冷凍サイクルにおい
て、前述のような冷媒圧縮機やその他の機器の間を接続
してCO2 冷媒を流すために使用することができる。
【0025】図6に示す管路の継手50の例では、図2
に示す一方のハウジング12に相当する一方のパイプ5
1の末端に接続部分として一方のフランジ53が一体的
に設けられていると共に、他方のハウジング15に相当
する他方のパイプ52の末端にも接続部分として他方の
フランジ54が一体的に設けられている。それらのフラ
ンジ53,54が数本のボルト55によって一体的に締
結されることにより、一方のフランジ53に形成された
環状の溝14に挿入されている始めから偏平なシールリ
ング11が他方のフランジ54の押圧によって圧縮され
て、それらのフランジ53,54の間に第1実施例のシ
ール装置10を形成している。この場合も一方のパイプ
51から他方のパイプ52へ流れる加圧されたCO
2 が、シールリング11’に浸透してフランジ53,5
4の接続部分(合わせ目)から大気中へ漏洩しようとす
るのを、従来よりも確実に阻止することができる。
【0026】第1実施例のシール装置10の効果を実証
するために、図2に示すようなシール装置において、経
過時間に対応するCO2 の累積漏洩量を測定した実験結
果を図7の線図として示す。横軸は経過時間(hr)
を、縦軸は累積漏洩量(g)を示している。この実験結
果から、最初の過渡期を除いて時間の経過と共にCO2
の累積漏洩量が概ね直線的に増大して行くことがわか
る。なお、この実験では偏平なシールリング11として
HNBRから製作したものを使用した。
【0027】また、図7に示す実験結果を更に詳しく解
析するために、単位時間当たりの量として測定される微
小なCO2 漏洩量を1年当たりの漏洩量(g)に換算し
て、この年間漏洩量が時間(hr)の経過と共にどのよ
うに変化するかということを調べた結果を図8に示す。
図8から明らかなように、年間漏洩量は最初は零である
が、100時間を少し超える時期から漏洩が始まり、凡
そ200時間が経過する時期までの過渡期においては年
間漏洩量が徐々に増加する。そして過渡期が過ぎると年
間漏洩量が殆ど増加しなくなり、概ね一定の値を示すよ
うになる。
【0028】図8からわかることは次のような事実であ
る。実験開始後の100時間余りは加圧されたCO2
シールリング11’そのものに徐々に浸透して行く時期
であって、シール装置10の機械的なシール性能(閉塞
能力)は完全であるために、その間はCO2 が外部へ全
く漏洩することがない。その段階が終わる時期にはシー
ルリング11’へ浸透したCO2 が飽和状態に近づくの
で、透過したCO2 が少しずつ大気中へ洩れ始める。単
位時間当たりの漏洩量は徐々に増加して行き、略200
時間くらい経過してシールリング11’がCO2 によっ
て完全に飽和した後は、単位時間当たりの漏洩量が殆ど
一定になる。これはハウジングの内部においてシールリ
ング11’へ浸透して吸収されたのと同じ量のCO2
外部へ放出されつつあるものと考えることができる。
【0029】比較のために同じような実験を図4に示す
ような従来のシール装置106に対して行った結果が図
9と図10に示されている。図9を図7と比較すれば明
らかなように、圧縮されたOリング100’を用いる従
来のシール装置106においては、例えば比較的短い2
00時間余りでも、第1実施例のシール装置10の場合
の1500時間分に相当する累積漏洩量が発生する。ま
た、従来のシール装置106においては、図10から明
らかなように、過渡期を過ぎた後の年間漏洩量が非常に
大きくなっており、第1実施例のシール装置10の場合
の数倍以上で、十倍に近い大量の漏洩量が発生すること
がわかる。
【0030】次に、図11及び図12によって本発明の
第2実施例としてのシール装置70を説明する。図1と
同様に図11は無荷重状態を示すもので、第2実施例に
おいては半径方向の幅がX2 で厚さがY2 の図示のよう
な断面形を有する環状のシールリング71が使用され
る。このシールリング71が適用される環状の溝14を
有する一方のハウジング12と他方のハウジング15
は、いずれも図1及び図2に示す第1実施例のそれらと
同様なものである。シールリング71の断面形は、それ
が押しつけられる一方のハウジング12の環状の溝14
の底面と、他方のハウジング15の表面16に対向する
部分に多数の滑らかな波状の突起を有する。それによっ
て、全体として始めから偏平な環状のシールリング71
の表裏には多数の環状の突条が形成されている。
【0031】従って、押圧力Pを作用させてシールリン
グ71を一方のハウジング12の環状の溝14の底面
と、他方のハウジング15の表面16との間で押しつぶ
すと、シールリング71は図12に示すように弾性変形
して、圧縮されたシールリング71’となり、その表裏
に多数の接触領域Cm1,Cm2,…,Cm とCn1,Cn2
…,Cn が環状に且つ同心円状に形成され、それぞれの
接触領域に面圧が発生してシール作用をする。環状の接
触領域が多数発生するために、機械的なシール作用が強
化されるだけでなく、加圧されたCO2 がシールリング
71’に透過して漏洩しようとしても、透過しなければ
ならない距離が長くなるので、第1実施例の圧縮された
シールリング11’の場合以上に透過することが難しく
なる。従って、十分な大きさの押圧力Pを与えて各接触
領域に必要な大きさの面圧を発生させることができる場
合には、第2実施例のシール装置70は加圧されたCO
2 に対しても非常に高いシール効果をもたらす。
【0032】更に、図13及び図14によって本発明の
第3実施例としてのシール装置80を説明する。図13
は図1と同様に無荷重状態を示すもので、第3実施例に
おいては半径方向の幅がX3 で厚さがY3 の長方形の断
面形を有する偏平な環状のシールリング81が使用され
る。このシールリング81も図1及び図2に示す第1実
施例の場合と同様に、環状の溝14を有する一方のハウ
ジング12と、他方のハウジング15との間に適用され
る。
【0033】一方のハウジング12の環状の溝14の底
面と、他方のハウジング15の表面16との間に比較的
大きな押圧力Pを作用させてシールリング81を押しつ
ぶすと、シールリング81は図14に示すように弾性変
形して圧縮されたシールリング81’となり、その表裏
の表面が溝14の底面と表面16に密着して環状の広い
接触領域Ca ,Cb が形成されてシール作用が生じる。
第3実施例の場合は接触領域Ca ,Cb の半径方向の幅
が広いために、加圧されたCO2 がシールリング81’
に透過して漏洩しようとしても、透過しなければならな
い距離が非常に長くなるので、CO2 は第1実施例の圧
縮されたシールリング11’の場合以上に透過すること
が難しくなる。従って、大きな押圧力Pを与えて接触領
域Ca 及びCb に必要な大きさの面圧を発生させ得る場
合には、第3実施例のシール装置80は非常に高いシー
ル効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のシール装置の要部の無荷重状態を
示す断面図である。
【図2】第1実施例のシール装置の荷重状態を示す断面
図である。
【図3】従来のシール装置の要部の無荷重状態を示す断
面図である。
【図4】従来のシール装置の荷重状態を示す断面図であ
る。
【図5】本発明のシール装置が適用される一例を示す縦
断面図である。
【図6】本発明のシール装置が適用される他の例を示す
部分的な縦断面図である。
【図7】本発明の作用を示すための線図である。
【図8】本発明の効果を確認するための線図である。
【図9】従来例の作用を示すための線図である。
【図10】従来例の問題を確認するための線図である。
【図11】第2実施例のシール装置の要部の無荷重状態
を示す断面図である。
【図12】第2実施例のシール装置の荷重状態を示す断
面図である。
【図13】第3実施例のシール装置の要部の無荷重状態
を示す断面図である。
【図14】第3実施例のシール装置の荷重状態を示す断
面図である。
【符号の説明】
10…第1実施例のシール装置 11…無荷重状態のシールリング(第1実施例) 11’…圧縮されたシールリング(第1実施例) 12…一方のハウジング 14…環状の溝(停止手段) 15…他方のハウジング 20…CO2 冷媒用のスクロール型の冷媒圧縮機 21…フロントハウジング 22…センターハウジング(シェル) 24…分割されたハウジングを締結するボルト(押圧手
段) 50…管路の継手 51,52…ハウジングに相当するパイプ 53,54…フランジ 55…ボルト(押圧手段) 70…第2実施例のシール装置 71…無荷重状態のシールリング(第2実施例) 71’…圧縮されたシールリング(第2実施例) 80…第3実施例のシール装置 81…無荷重状態のシールリング(第3実施例) 81’…圧縮されたシールリング(第3実施例)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 1/00 395 F25B 1/00 395Z (72)発明者 酒井 猛 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 中島 雅文 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 高崎 俊伸 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 加藤 裕康 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 木村 成秀 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB07 AC03 AD03 BC00 3H029 AA02 AA17 AB03 BB16 CC03 CC04 CC09 CC19 CC23 CC38 3H039 AA02 AA12 BB15 CC26 CC31 CC33 CC35 3J040 AA01 AA12 AA17 BA02 EA01 EA16 FA05 HA08 HA15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に加圧された二酸化炭素が存在する
    空間を取り囲んでいる2つのハウジングの接続部分に二
    酸化炭素の透過及び漏洩を防止するために設けられるシ
    ール装置であって、環状のシールリングと、前記2つの
    ハウジングの接続部分にそれぞれ形成されて前記シール
    リングを挟むように対向して配置される一対の面と、前
    記一対の面の間に挟まれている前記シールリングを挟圧
    するするために前記2つのハウジングの一方を他方に向
    かって押圧する押圧手段と、前記押圧手段による前記シ
    ールリングの圧縮の限界を設定するための停止手段とを
    含んでいると共に、無荷重の状態において前記シールリ
    ングの断面形が始めから前記2つのハウジングの接続部
    分の合わせ目の方向に長い偏平な形状を有することを特
    徴とする加圧された二酸化炭素用のシール装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、無荷重の状態におけ
    る前記シールリングの断面形が、前記2つのハウジング
    の接続部分の合わせ目の方向に長径を有する楕円形であ
    ることを特徴とする加圧された二酸化炭素用のシール装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、無荷重の状態におけ
    る前記シールリングの断面形が、前記2つのハウジング
    の接続部分の合わせ目の方向に並ぶ複数個の突起を有す
    ることを特徴とする加圧された二酸化炭素用のシール装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記突起が滑らかな
    曲線状の断面形を有することを特徴とする加圧された二
    酸化炭素用のシール装置。
  5. 【請求項5】 請求項1において、無荷重の状態におけ
    る前記シールリングの断面形が、前記2つのハウジング
    の接続部分の合わせ目の方向に長い長方形であることを
    特徴とする加圧された二酸化炭素用のシール装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記シールリングが合成ゴムからなることを特徴とする
    加圧された二酸化炭素用のシール装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記停止手段が、前記2つのハウジングの接続部分に形
    成された前記一対の面のうちの少なくとも一方に溝とし
    て形成されていることを特徴とする加圧された二酸化炭
    素用のシール装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    二酸化炭素を冷媒とする冷凍或いは空調装置の冷凍サイ
    クルを構成する機器の少なくとも1つに使用されている
    ことを特徴とする加圧された二酸化炭素用のシール装
    置。
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