JP3505836B2 - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents

難燃性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アミン含有リン酸亜鉛
を樹脂に添加してなる難燃性樹脂組成物に関するもので
ある。
【0002】難燃性樹脂組成物は、各種電気部品をはじ
めとして、自動車部品、建材、ケーブル等の材料として
広範に使用される。
【0003】
【従来の技術】ポリエチエン、ポリプロピレン、ポリス
チレン、塩化ビニル等に代表されるプラスチック材料
(樹脂)は、電気部品、自動車部品、建材、ケーブル、
船舶等の構造材料に多く使用されている。通常、可燃性
のプラスチック材料を構造材料として使用する場合、材
料に難燃剤を配合し、難燃性を付与して使用されてい
る。従来から使用されている難燃剤としては、リン酸エ
ステル、ポリリン酸アンモニウム、赤リン、リン酸アミ
ン等のリン系難燃剤、テトラブロモビスフェノールA、
デカブロモジフェニルオキサイド、塩素化パラフィン等
のハロゲン系難燃剤、水酸化マグネシウム、水酸化アル
ミニウム、ホウ酸亜鉛等の無機系難燃剤等がある。これ
らのうちハロゲン系難燃剤は難燃性に優れ広く使用され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらハロゲン
系難燃剤を配合した樹脂は、燃焼時に有害なハロゲン含
有ガスを放出する。また、煙が多く発生するという問題
点を有している。
【0005】有害ガスや煙の発生は火災時の人身災害を
増大させるものであり、低有害ガス化、低発煙化を含め
た材料の安全性は、難燃化技術とともに重要な技術とな
っている。
【0006】また水酸化マグネシウムに代表される無機
系難燃剤は、低有害ガス化、低発煙化が可能な材料であ
るが、難燃性、分解温度等の面で必ずしも満足されてい
ないのが現状である。
【0007】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、有害ガスが発生せず、発煙量が少
ない新たな難燃性樹脂組成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明者等は、難燃性に優れ有
害ガスが発生せず、発煙量が少ない難燃性樹脂組成物を
開発するため、特に樹脂に配合する難燃剤に着目して鋭
意検討を行った結果、アミン含有リン酸亜鉛を樹脂に配
合した難燃性樹脂組成物は、難燃効果、有害ガス発生抑
制効果、低発煙効果に優れた難燃性樹脂組成物であるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明は、樹脂100重量部に対
してアミン含有リン酸亜鉛を5〜200重量部添加して
なる難燃性樹脂組成物である。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】本発明のアミン含有リン酸亜鉛とは、アミ
ンとリン酸亜鉛の化合物のことであり、リン、亜鉛、酸
素、水素、及び窒素を基本組成とする化合物であれば特
に限定するものではない。例えば、PO4 3-、HPO4 2-
及びH2PO4 -からなる群より選ばれる1種以上のイオ
ンとZn2+との組合わせで構成される3次元的開骨格の
中に、アミンのプロトン化カチオンが吸蔵された化合物
等が挙げられる。
【0012】PO4 3-、HPO4 2-及びH2PO4 -からな
る群より選ばれる1種以上のイオンとZn2+との組合わ
せで構成される3次元的開骨格とは具体的には、ZnP
4 -、Zn2(HPO43 2-、Zn4(PO42(HPO
42 2-、Zn(HPO4)(H2PO42 2-等のアニオン
が例示される。
【0013】3次元的開骨格内に吸蔵されるアミンは特
に限定されないが、熱安定性の面から1分子内にアミノ
基が2個以上あるものが好ましく、また工業的入手の容
易さの面から、エチレンジアミン、プロピレンジアミ
ン、1,4−ジアミノブタン、1,6−ジアミノヘキサ
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
トリエチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン等が
好適である。
【0014】吸蔵されるアミンの量は、アニオンケージ
の価数とアミンのプロトン化カチオンの価数で決定さ
れ、電気的中性が保たれるだけの量のアミンが吸蔵され
る。
【0015】本発明のアミン含有リン酸亜鉛の2次粒径
は、20μm以下であるものが難燃性配合樹脂中での分
散性の点で特に好ましい。なお、本発明のアミン含有リ
ン酸亜鉛のBET比表面積は特に限定するものではない
が、通常0.1〜20m2/g程度である。
【0016】以下、Zn2282210を例にと
り、本発明を更に詳細に説明する。
【0017】Zn2282210は、R.H.Jo
nesらによって合成された材料である(Studie
s in Surface Seience and
Catalysis,Zeolites and Re
lated Microporous Materia
ls,Vol.84,p.2229(1994),El
sevier Science B.V.)。
【0018】この化合物は、正四面体ZnO4と正四面
体PO4のネットワークで形成されたアニオンZnPO4
-の3次元的開骨格内にカチオンH3N(CH22NH3
2+が吸蔵された構造を有する。またX線回折ピークは表
2に示した面間隔で出現し、
【0019】
【表2】
【0020】CuKα線を用いて測定したX線回折パタ
ーンは図1のようになる。
【0021】H2N(CH22NH2はケージ内に吸蔵さ
れているため、沸点117℃以上でも安定に存在し、約
400℃までケージ内に保持される。約800℃では熱
分解が進行し、脱水縮合してZn227に構造変化す
る。
【0022】代表的な無機系難燃剤の分解温度は、水酸
化マグネシウムで約340℃、水酸化アルミニウムで約
200℃である。本発明のアミン含有リン酸亜鉛は、従
来の無機系難燃剤に比べて分解温度が400℃と高くな
っており、加工温度が高く適応が不可能であった樹脂に
対しても難燃剤として使用することが可能であり、汎用
性が高い材料である。
【0023】本発明の樹脂添加用アミン含有リン酸亜鉛
の製造方法は、特に限定するものではないが、Zn22
82210を例にとり、好ましい実施態様について
説明する。
【0024】Zn2282210は、リン酸亜鉛水
溶液の調製、リン酸亜鉛水溶液とエチレンジアミン溶液
との混合によるゲル生成、生成ゲルの結晶化、濾過、洗
浄、乾燥、粉砕の工程で製造される。
【0025】リン酸亜鉛水溶液は亜鉛の化合物とH3
4をZn/P比(モル比)が1/10〜2/5となる
量で混合し、均一に溶解して調製される。亜鉛の化合物
としては水酸化亜鉛、酸化亜鉛、リン酸水素亜鉛、リン
酸二水素亜鉛等が挙げられるが特に限定するものではな
い。H3PO4の濃度は特に限定するものではなく、14
〜85重量%の濃度で行えばよい。
【0026】リン酸亜鉛水溶液とエチレンジアミンと
は、H2N(CH22NH2/P比(モル比)が2/1〜
1/2となる量で混合する。エチレンジアミンの濃度は
特に限定するものではなく、5〜100重量%の濃度で
行えばよい。混合方法は、特に限定するものではない
が、例えば、リン酸亜鉛水溶液にエチレンジアミン水溶
液を添加する方法、エチレンジアミン水溶液にリン酸亜
鉛水溶液を添加する方法、リン酸亜鉛水溶液とエチレン
ジアミン水溶液を反応槽内に連続的に添加する方法等の
混合方法が挙げられる。混合は、反応槽内を均一にする
ために、攪拌しながら行うことが好ましい。
【0027】リン酸亜鉛水溶液とエチレンジアミンを混
合することによってゲルが生成する。
【0028】Zn2282210は、生成したゲル
を結晶化して製造する。結晶化の際の温度は5〜90
℃、時間は5分〜3日間程度で十分である。なお結晶化
は、反応槽内を均一にするために、攪拌しながら行うこ
とが好ましい。
【0029】結晶化して生成したZn22822
10は、固液分離後、洗浄する。固液分離の方法は特に限
定するものではなく、ヌッチェ、ドラムフィルター、フ
ィルタープレス、ベルトフィルター等が例示される。洗
浄水量は特に限定するものではなく、未反応のH3
4、H2N(CH22NH2が除去されるまで洗浄すれ
ばよい。
【0030】次に、Zn2282210結晶の乾燥
を行う。乾燥時の温度は特に限定するものではなく、6
0〜250℃で行えばよい。
【0031】更に、乾燥したZn2282210
軽く粉砕する。粉砕方法は自動乳鉢、ハンマーミル等に
よる粉砕方法等が挙げられるが特に限定するものではな
い。
【0032】上記の方法でZn2282210が製
造できる。
【0033】本発明の難燃性樹脂組成物は、アミン含有
リン酸亜鉛を樹脂100重量部に対して、5〜200重
量部、特に好ましくは50〜150重量部添加した組成
物である。アミン含有リン酸亜鉛の添加量が5重量部よ
りも小さい場合、難燃効果が不十分で好ましくなく、ま
た200重量部を超える場合、樹脂の機械物性が低下す
るために好ましくない場合がある。
【0034】樹脂は、用途に応じて特に限定されること
なく使用することができる。例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−プロピレン−ジエンモノマー三元共重合体、エチレ
ン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体等のオレフィン系モノマーの単独重合体、あ
るいは共重合体であるポリオレフィン、スチレンの単独
重合体、ゴム変性ポリスチレン、ゴムとアクリロニトリ
ルあるいは(メタ)アクリレートとスチレンとのグラフ
ト重合体等のビニル芳香族モノマーを主体とする単独重
合体、あるいは共重合体であるポリスチレン、ポリ(メ
タ)アクリル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリアリレート等のポリエ
ステル、6−ナイロン、6,6−ナイロン、12−ナイ
ロン、46−ナイロン、芳香属ポリアミド等のポリアミ
ド、ポリフェニレンエーテル、変性ポリフェニレンエー
テル、ポリオキシメチレン等のポリエーテル、ポリカー
ボネート、スチレン−共役ジエン共重合体、ポリブタジ
エン、ポリイソプレン、アクリロニトリル−ブタジエン
共重合体、ポリクロロプレン等のゴム、ポリ塩化ビニル
等が挙げられる。また、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタン等の熱硬化性樹
脂も挙げられる。これらの樹脂は、単独で用いても、複
数を混合して用いてもよい。
【0035】樹脂に難燃剤を配合する方法としては、ロ
ール混練、ニーダ混練、押出し混練、バンバリー混練等
が挙げられるが、特に限定されるものではなく、使用す
る樹脂に合った方法で行えばよい。
【0036】以上の方法で、本発明の難燃性樹脂組成物
が調製できる。
【0037】本発明のアミン含有リン酸亜鉛に1,3,
5−トリアジン誘導体を併用すると難燃性が更に向上す
る。
【0038】本発明の1,3,5−トリアジン誘導体と
しては、1,3,5−トリアジン骨格を有するものであ
れば特に限定されないが、1,3,5−トリアジン、メ
ラミン、メチロール化メラミン、(イソ)シアヌール酸
及びそのメラミン等との塩やエステル等が挙げられる。
【0039】1,3,5−トリアジン誘導体を併用する
場合の難燃性樹脂の組成は、樹脂100重量部に対し
て、アミン含有リン酸亜鉛が5〜200重量部、特に好
ましくは50〜150重量部であり、1,3,5−トリ
アジン誘導体が2〜100重量部、特に好ましくは15
〜45重量部である。
【0040】本発明の難燃性樹脂組成物には、必要に応
じてその他の添加剤を添加しても差し支えない。
【0041】添加剤としては、他の難燃剤、難燃助剤、
可塑剤、潤滑剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線防止剤等
が例示される。また、架橋剤、架橋助剤等を使用するこ
ともできる。
【0042】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0043】実施例1 Zn/Pモル比が2/5となる量の酸化亜鉛をリン酸水
溶液に溶解して調製したリン酸亜鉛水溶液に、H2NC2
4NH2/Pモル比が1/2となる量のエチレンジアミ
ンを添加し、生成したゲルを25℃で3時間結晶化させ
た後、固液分離、洗浄、乾燥してZn22822
10を調製した(以下、このアミン含有リン酸亜鉛粉末を
「難燃剤1」と略称する)。難燃剤1は、BET比表面
積が0.9m2/g、2次粒径が2.0μmであった。
難燃剤1のX線回折パターンを図1に示す。
【0044】低密度ポリエチレン(東ソー製、商品名
「ペトロセン202」)100重量部に対して、難燃剤
1を50重量部配合し、105℃の温度でロール混練
後、150℃の温度でプレス成形し、難燃性樹脂組成物
を調製した。
【0045】難燃性の評価は、JIS K 7201に
規格化されている酸素指数法による高分子材料の燃焼試
験方法に従って行い、酸素指数は21であった。
【0046】また、電子顕微鏡観察により、この難燃性
樹脂組成物中には、難燃剤1の著しい凝集は認められな
かった。
【0047】実施例2 Zn/Pモル比が2/5となる量の酸化亜鉛をリン酸水
溶液に溶解して調製したリン酸亜鉛水溶液を、H2NC2
4NH2/Pモル比が1/2となる量のエチレンジアミ
ンに添加し、生成したゲルを25℃で1時間結晶化させ
た後、固液分離、洗浄、乾燥してZn22822
10を調製した(以下、このアミン含有リン酸亜鉛粉末を
「難燃剤2」と略称する)。難燃剤2は、BET比表面
積が1.0m2/g、2次粒径が2.2μmであった。
【0048】低密度ポリエチレン(東ソー製、商品名
「ペトロセン202」)100重量部に対して、難燃剤
2を100重量部配合し、実施例1と同様の方法で難燃
性樹脂組成物を調製した。
【0049】難燃性の評価を実施例1と同様の方法で行
った。その結果、酸素指数は24であった。
【0050】実施例3 低密度ポリエチレン(東ソー製、商品名「ペトロセン2
02」)100重量部に対して、2次粒径が25μmの
Zn2282210を50重量部配合し、実施例1
と同様の方法で難燃性樹脂組成物を調製した。
【0051】実施例1と同様の方法で測定した酸素指数
は21であった。また、難燃性樹脂組成物には、Zn2
282210の凝集が観察された。
【0052】実施例4 低密度ポリエチレン(東ソー製、商品名「ペトロセン2
02」)100重量部に対して、難燃剤1を150重量
部配合し、実施例1と同様の方法で難燃性樹脂組成物を
調製した。
【0053】難燃性の評価を実施例1と同様の方法で行
った。その結果、酸素指数は29であった。
【0054】実施例5 低密度ポリエチレン(東ソー製、商品名「ペトロセン2
02」)100重量部に対して、難燃剤1を100重量
部、メラミンを28重量部配合し、実施例1と同様の方
法で難燃性樹脂組成物を調製した。
【0055】難燃性の評価は、実施例1と同様の方法で
行った。その結果、酸素指数は29であった。
【0056】比較例1 低密度ポリエチレン(東ソー製、商品名「ペトロセン2
02」)100重量部に対して、リン酸亜鉛(キシダ化
学製)100重量部配合し、実施例1と同様の方法で難
燃性樹脂組成物を調製した。
【0057】実施例1と同様の方法で測定した酸素指数
は19であり、リン酸亜鉛の難燃性付与の効果は認めら
れなかった。
【0058】比較例2 低密度ポリエチレン(東ソー製、商品名「ペトロセン2
02」)100重量部に対して、水酸化マグネシウム
(協和化学製、商品名「キスマー5A−1」)100重
量部を配合し、実施例1と同様の方法で難燃性樹脂組成
物を調製した。
【0059】難燃性の評価を実施例1と同様の方法で行
った。その結果、酸素指数は24であった。
【0060】比較例3 低密度ポリエチレン(東ソー製、商品名「ペトロセン2
02」)100重量部に対して、リン酸亜鉛(キシダ化
学製)100重量部、メラミンを28重量部配合し、実
施例1と同様の方法で難燃性樹脂組成物を調製した。
【0061】実施例1と同様の方法で測定した酸素指数
は20であり、リン酸亜鉛とメラミンとの相乗効果は認
められなかった。
【0062】比較例4 低密度ポリエチレン(東ソー製、商品名「ペトロセン2
02」)100重量部に対して、水酸化マグネシウム
(協和化学製、商品名「キスマー5A−1」)100重
量部、メラミン28重量部を配合し、実施例1と同様の
方法で難燃性樹脂組成物を調製した。
【0063】実施例1と同様の方法で測定した酸素指数
は24であり、水酸化マグネシウムとメラミンとの相乗
効果は認められなかった。
【0064】
【発明の効果】本発明の難燃性樹脂組成物は難燃性に優
れ、有害ガスを発生せず、発煙量が少ない高性能なもの
である。また本発明のアミン含有リン酸亜鉛は、従来の
無機系難燃剤に比べて分解温度が高いため、加工温度が
高く適応が不可能であった樹脂に対しても難燃剤として
使用することが可能であり、汎用性が高い材料である。
【0065】
【図面の簡単な説明】
【図1】難燃剤1の結晶構造を示すX線回折図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−208866(JP,A) 特開 昭54−46250(JP,A) 特開 平5−287119(JP,A) 特開 昭51−62838(JP,A) 特開 昭55−127446(JP,A) 特表 平5−505409(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/16 C08K 3/00 - 13/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂100重量部に対してアミン含有リ
    ン酸亜鉛を5〜200重量部添加してなる難燃性樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 請求項1の難燃性樹脂組成物に、更に
    1,3,5−トリアジン誘導体を2〜100重量部添加
    してなる難燃性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 1,3,5−トリアジン誘導体が、メラ
    ミン、シアヌール酸、シアヌール酸誘導体、イソシアヌ
    ール酸、イソシアヌール酸誘導体、メラミンシアヌレー
    ト、及びメラミンイソシアヌレートからなる群から選ば
    れる1種以上であることを特徴とする請求項2に記載の
    難燃性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 アミン含有リン酸亜鉛が、PO4 3-、H
    PO4 2-及びH2PO4 -からなる群より選ばれる1種以上
    のイオンとZn2+との組合わせで構成される3次元的開
    骨格の中に、アミンのプロトン化カチオンを吸蔵したも
    のであることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載
    の難燃性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 アミン含有リン酸亜鉛が、一般式がZn
    2282210であり、表1のX線回折パターンを
    示すことを特徴とする請求項4に記載の難燃性樹脂組成
    物。 【表1】
  6. 【請求項6】 アミン含有リン酸亜鉛の2次粒径が20
    μm以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項5
    のいずれかに記載の難燃性樹脂組成物。
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