JP3505262B2 - ダスト中のグアニン乃至ダニの検出方法及びキット - Google Patents
ダスト中のグアニン乃至ダニの検出方法及びキットInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダスト中のグアニン乃
至ダニを正確に且つ簡便に検出する方法並びにこの方法
に簡単且つ手軽に使用できるキットに関し、より詳細に
は、家屋内のダスト類の抽出液と芳香族ジアゾ化合物と
の呈色反応を行い、その呈色濃度に基いてダスト中のグ
アニン乃至ダニを正確に検出する方法及びキットに関す
る。
至ダニを正確に且つ簡便に検出する方法並びにこの方法
に簡単且つ手軽に使用できるキットに関し、より詳細に
は、家屋内のダスト類の抽出液と芳香族ジアゾ化合物と
の呈色反応を行い、その呈色濃度に基いてダスト中のグ
アニン乃至ダニを正確に検出する方法及びキットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】家屋内に生息しているダニ、例えば、コ
ナ表皮ダニやヤケ表皮ダニ並びにダスト類中のダニの排
泄物及び死骸は、喘息或いは湿疹等を誘発する成分(ア
レルゲン)を含むため、ダニの駆除及びこのアレルゲン
を含むダスト類の除去を定期的に行うことが望まれてい
る。
ナ表皮ダニやヤケ表皮ダニ並びにダスト類中のダニの排
泄物及び死骸は、喘息或いは湿疹等を誘発する成分(ア
レルゲン)を含むため、ダニの駆除及びこのアレルゲン
を含むダスト類の除去を定期的に行うことが望まれてい
る。
【0003】しかし、ダニが生息しているか否かの確認
は専門の検査室で顕微鏡等の器具を用いてのみ行うこと
ができるという困難を伴うため、さらにダニの排泄物及
び死骸に至ってはより複雑な検出作業を必要とするた
め、ダニの駆除等を行うべき時期の判断を家屋内で簡便
に行うことができなかった。
は専門の検査室で顕微鏡等の器具を用いてのみ行うこと
ができるという困難を伴うため、さらにダニの排泄物及
び死骸に至ってはより複雑な検出作業を必要とするた
め、ダニの駆除等を行うべき時期の判断を家屋内で簡便
に行うことができなかった。
【0004】近年、ダニの排泄物及び死骸中に含まれる
グアニンを家屋内のダスト類からアルカリ金属水酸化物
含水アルコール溶液で抽出し、得られた抽出液を芳香族
ジアゾ化合物の呈色反応に供して、この呈色濃度を定量
的に評価するグアニンの検出方法が提案された(特公平
4−64591号公報)。
グアニンを家屋内のダスト類からアルカリ金属水酸化物
含水アルコール溶液で抽出し、得られた抽出液を芳香族
ジアゾ化合物の呈色反応に供して、この呈色濃度を定量
的に評価するグアニンの検出方法が提案された(特公平
4−64591号公報)。
【0005】この方法は、抽出液と芳香族ジアゾニウム
化合物とを混合するという簡便な操作のみでダスト中の
グアニンを定量的に検出することができる。従って、あ
らかじめ抽出用アルコール溶液と芳香族ジアゾ化合物、
及び呈色濃度とグアニン濃度の関係を示した評価資料を
用意すれば家屋内で専門の知識等がなくても容易にダニ
の排泄物等の存在を確認し、ダニアレルゲンの存在を予
測することができるという利点がある。
化合物とを混合するという簡便な操作のみでダスト中の
グアニンを定量的に検出することができる。従って、あ
らかじめ抽出用アルコール溶液と芳香族ジアゾ化合物、
及び呈色濃度とグアニン濃度の関係を示した評価資料を
用意すれば家屋内で専門の知識等がなくても容易にダニ
の排泄物等の存在を確認し、ダニアレルゲンの存在を予
測することができるという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法は、
抽出液として使用するアルカリ性アルコール溶液がグア
ニンを実用上のレベルに溶解し抽出できるとしても、そ
の呈色の感度において未だ不十分のものであり、グアニ
ン濃度が低い場合にはその含有量を正確に検出し得ない
という問題がある。
抽出液として使用するアルカリ性アルコール溶液がグア
ニンを実用上のレベルに溶解し抽出できるとしても、そ
の呈色の感度において未だ不十分のものであり、グアニ
ン濃度が低い場合にはその含有量を正確に検出し得ない
という問題がある。
【0007】即ち、上記先行技術で溶剤として使用して
いるアルコール類は、活性水素原子を有するため、芳香
族ジアゾ化合物と反応して発色し、グアニンの濃度が低
い場合には溶剤との反応による発色と区別がつかないよ
うになり、検出の精度が低下するのである。
いるアルコール類は、活性水素原子を有するため、芳香
族ジアゾ化合物と反応して発色し、グアニンの濃度が低
い場合には溶剤との反応による発色と区別がつかないよ
うになり、検出の精度が低下するのである。
【0008】本発明者らは、ダスト中のグアニンの検出
のための抽出液の有機溶媒として、ジメチルスルフォキ
シドを使用すると、溶剤と芳香族ジアゾ化合物との反応
による発色が抑制され、低濃度で含有されるグアニンも
精度よく検出しうること及び上記ジメチルスルフォキシ
ドを使用するとグアニンの溶解度も高まり、一層精度及
び感度の高い検出が可能となることを見いだした。
のための抽出液の有機溶媒として、ジメチルスルフォキ
シドを使用すると、溶剤と芳香族ジアゾ化合物との反応
による発色が抑制され、低濃度で含有されるグアニンも
精度よく検出しうること及び上記ジメチルスルフォキシ
ドを使用するとグアニンの溶解度も高まり、一層精度及
び感度の高い検出が可能となることを見いだした。
【0009】本発明の目的は、ダスト中のグアニン乃至
ダニの検出を、高感度でしかも精度よく且つ手軽に行い
うる方法及びこの方法に用いるキットを提供するにあ
る。
ダニの検出を、高感度でしかも精度よく且つ手軽に行い
うる方法及びこの方法に用いるキットを提供するにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、家屋内
のダスト類を、アルカリ金属水酸化物のジメチルスルフ
ォキシド含水溶液で抽出し、得られる抽出液について芳
香族ジアゾ化合物との呈色反応を行い、その呈色濃度に
基いてダスト中のグアニン乃至ダニを検出する方法が提
供される。
のダスト類を、アルカリ金属水酸化物のジメチルスルフ
ォキシド含水溶液で抽出し、得られる抽出液について芳
香族ジアゾ化合物との呈色反応を行い、その呈色濃度に
基いてダスト中のグアニン乃至ダニを検出する方法が提
供される。
【0011】本発明によればまた、アルカリ金属水酸化
物のジメチルスルフォキシド含水溶液を収容し且つ家屋
内のダスト類を浸漬してグアニンを抽出するための小容
器と、芳香族ジアゾ化合物を基体に塗布乃至含浸させた
呈色試験要素と、グアニン濃度に対応する色見本の複数
をランク付けして配列した評価用サンプルとからなるこ
とを特徴とするダスト中のグアニン乃至ダニを検出する
ためのキットが提供される。
物のジメチルスルフォキシド含水溶液を収容し且つ家屋
内のダスト類を浸漬してグアニンを抽出するための小容
器と、芳香族ジアゾ化合物を基体に塗布乃至含浸させた
呈色試験要素と、グアニン濃度に対応する色見本の複数
をランク付けして配列した評価用サンプルとからなるこ
とを特徴とするダスト中のグアニン乃至ダニを検出する
ためのキットが提供される。
【0012】
【作用】グアニンとは、下記式(1)
【化1】
で示される化合物であり、ダニの代謝系において最終排
泄物として特異的に多く含まれることが知られている。
家屋内のダスト類においては、WHOがダニアレルゲン
の指標物質として認めており、1988年の提唱案で
は、ハウスダスト1gにつき0.6mgのグアニンがダ
ニ数で100匹に相当するとされている。
泄物として特異的に多く含まれることが知られている。
家屋内のダスト類においては、WHOがダニアレルゲン
の指標物質として認めており、1988年の提唱案で
は、ハウスダスト1gにつき0.6mgのグアニンがダ
ニ数で100匹に相当するとされている。
【0013】グアニンと芳香族ジアゾ化合物、例えばジ
アゾスルファニル酸とのアゾカップリングによる呈色反
応は、下記式(2)
アゾスルファニル酸とのアゾカップリングによる呈色反
応は、下記式(2)
【化2】
の反応式で示されるものである。
【0014】本発明では、家屋内のダスト類からグアニ
ンを抽出する抽出媒体として、アルカリ金属水酸化物の
ジメチルスルフォキシド(DMSO)含水溶液を使用す
ることが顕著な特徴であり、これにより家屋内のダスト
類中に含まれるグアニンの検出を高感度でしかも精度よ
く行うことができる。尚、含水溶液中にアルカリ金属水
酸化物を含有させるのは、グアニンは中性付近で有機溶
媒や水への溶解度が極めて低く、アルカリ金属水酸化物
の添加によりアルカリ性とすることにより溶解度が増大
することによる。
ンを抽出する抽出媒体として、アルカリ金属水酸化物の
ジメチルスルフォキシド(DMSO)含水溶液を使用す
ることが顕著な特徴であり、これにより家屋内のダスト
類中に含まれるグアニンの検出を高感度でしかも精度よ
く行うことができる。尚、含水溶液中にアルカリ金属水
酸化物を含有させるのは、グアニンは中性付近で有機溶
媒や水への溶解度が極めて低く、アルカリ金属水酸化物
の添加によりアルカリ性とすることにより溶解度が増大
することによる。
【0015】後述する実施例を参照されたい。アルカリ
金属水酸化物の含水有機溶媒溶液としてメタノールを使
用した場合、芳香族ジアゾ化合物水溶液との呈色は、最
も高濃度の発色を10及び無発色を1の10段階で評価
して、抽出液中のグアニン濃度がゼロであっても既に5
のレベルの呈色を示す。また、グアニン濃度100pp
mでの評価は7のレベルであるが、グアニン濃度10p
pmおよび20ppmでの評価はいずれも6のレベルで
あって、グアニン濃度が100ppmを下回ると精度の
よい検出ができない。
金属水酸化物の含水有機溶媒溶液としてメタノールを使
用した場合、芳香族ジアゾ化合物水溶液との呈色は、最
も高濃度の発色を10及び無発色を1の10段階で評価
して、抽出液中のグアニン濃度がゼロであっても既に5
のレベルの呈色を示す。また、グアニン濃度100pp
mでの評価は7のレベルであるが、グアニン濃度10p
pmおよび20ppmでの評価はいずれも6のレベルで
あって、グアニン濃度が100ppmを下回ると精度の
よい検出ができない。
【0016】これに対して、本発明に従い、アルカリ金
属水酸化物の含水有機溶媒溶液としてジメチルスルフォ
キシドを使用すると、芳香族ジアゾ化合物水溶液との呈
色は、同様に評価して、抽出液中のグアニン濃度がゼロ
ではのレベル1の呈色(無発色)であり、また、グアニ
ン濃度100ppmでの評価は7のレベルであるが、グ
アニン濃度10ppmおよび20ppmでの評価はそれ
ぞれ4及び5のレベルであって、グアニン濃度が100
ppmを下回る低濃度においても精度のよい検出が可能
となることがわかる。
属水酸化物の含水有機溶媒溶液としてジメチルスルフォ
キシドを使用すると、芳香族ジアゾ化合物水溶液との呈
色は、同様に評価して、抽出液中のグアニン濃度がゼロ
ではのレベル1の呈色(無発色)であり、また、グアニ
ン濃度100ppmでの評価は7のレベルであるが、グ
アニン濃度10ppmおよび20ppmでの評価はそれ
ぞれ4及び5のレベルであって、グアニン濃度が100
ppmを下回る低濃度においても精度のよい検出が可能
となることがわかる。
【0017】更に、アルカリ金属水酸化物の含水有機溶
媒溶液としてジメチルスルフォキシドを使用すると、家
屋内のダスト類からグアニンを短時間の内に高濃度で抽
出いうるという利点が達成される。後述する実施例の表
1を参照されたい。即ち、メタノールを使用する場合に
比して、ジメチルスルフォキシドを使用する場合には、
抽出液中のグアニン濃度を50%或いはそれ以上増加さ
せることができる。
媒溶液としてジメチルスルフォキシドを使用すると、家
屋内のダスト類からグアニンを短時間の内に高濃度で抽
出いうるという利点が達成される。後述する実施例の表
1を参照されたい。即ち、メタノールを使用する場合に
比して、ジメチルスルフォキシドを使用する場合には、
抽出液中のグアニン濃度を50%或いはそれ以上増加さ
せることができる。
【0018】本発明で溶剤として使用するジメチルスル
フォキシドは、水混和性の極性溶剤であり、下記式
(3)
フォキシドは、水混和性の極性溶剤であり、下記式
(3)
【化3】
で示されるとおり、活性水素原子を有しない溶剤、非プ
ロトン性溶剤であるという特徴を有する。この特徴によ
り、芳香族ジアゾ化合物との望ましくない呈色反応が防
止され、更にグアニンの高濃度での抽出が可能となるも
のと思われる。
ロトン性溶剤であるという特徴を有する。この特徴によ
り、芳香族ジアゾ化合物との望ましくない呈色反応が防
止され、更にグアニンの高濃度での抽出が可能となるも
のと思われる。
【0019】本発明のダスト中のグアニン乃至ダニの検
出方キットは、アルカリ金属水酸化物のジメチルスルフ
ォキシド含水溶液を収容し且つ家屋内のダスト類を浸漬
してグアニンを抽出するための小容器と、芳香族ジアゾ
化合物を基体に塗布乃至含浸させた呈色試験要素と、グ
アニン濃度に対応する色見本の複数をランク付けして配
列した評価用サンプルとから構成される。
出方キットは、アルカリ金属水酸化物のジメチルスルフ
ォキシド含水溶液を収容し且つ家屋内のダスト類を浸漬
してグアニンを抽出するための小容器と、芳香族ジアゾ
化合物を基体に塗布乃至含浸させた呈色試験要素と、グ
アニン濃度に対応する色見本の複数をランク付けして配
列した評価用サンプルとから構成される。
【0020】上記小容器には、予めアルカリ金属水酸化
物のジメチルスルフォキシド含水溶液が所定量収容され
ているので、家屋内で採取されたダスト類をこの溶液に
浸漬することにより、グアニンの抽出液を容易に調製す
ることができ、またこの抽出液中に呈色試験要素を浸漬
することにより、グアニンと芳香族ジアゾ化合物との呈
色反応を試験要素上で容易に行うことができ、呈色した
試験要素を評価用サンプルと対比することにより、家屋
内のダスト類に含まれるグアニンの量、即ちダニアレル
ゲンの量を検出することが可能となる。
物のジメチルスルフォキシド含水溶液が所定量収容され
ているので、家屋内で採取されたダスト類をこの溶液に
浸漬することにより、グアニンの抽出液を容易に調製す
ることができ、またこの抽出液中に呈色試験要素を浸漬
することにより、グアニンと芳香族ジアゾ化合物との呈
色反応を試験要素上で容易に行うことができ、呈色した
試験要素を評価用サンプルと対比することにより、家屋
内のダスト類に含まれるグアニンの量、即ちダニアレル
ゲンの量を検出することが可能となる。
【0021】また、上記各部品はキット化されているの
で、持ち運びが容易であり、検出すべき現場に手軽に持
ち込んで試験を行うことができ、しかも少しの訓練のみ
で、専門家や熟練者でなくともダスト中のグアニン乃至
ダニの検出が精度よく行いうるという衛生管理の点で多
大の利点が奏される。
で、持ち運びが容易であり、検出すべき現場に手軽に持
ち込んで試験を行うことができ、しかも少しの訓練のみ
で、専門家や熟練者でなくともダスト中のグアニン乃至
ダニの検出が精度よく行いうるという衛生管理の点で多
大の利点が奏される。
【0022】
【発明の好適態様】アルカリ金属水酸化物のDMSO含
水溶液は、アルカリ金属水酸化物、DMSO及び水を混
合して調製する。アルカリ金属水酸化物としては、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が使用され
る。また、DMSOとしては、工業薬品として、また試
薬として入手できるものが何れも使用される。水として
は、蒸留水やイオン交換による精製水、所謂純水等が使
用される。
水溶液は、アルカリ金属水酸化物、DMSO及び水を混
合して調製する。アルカリ金属水酸化物としては、例え
ば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が使用され
る。また、DMSOとしては、工業薬品として、また試
薬として入手できるものが何れも使用される。水として
は、蒸留水やイオン交換による精製水、所謂純水等が使
用される。
【0023】溶液の組成は、全体が均一でありしかもグ
アニンの溶解濃度が高まるように定める。グアニンの溶
解性の点で、DMSOは溶液全体当たり5乃至95重量
%、特に10乃至50重量%となる量で用いるのがよ
く、一方アルカリ金属水酸化物は0.1乃至10重量%
となるような量で存在させるのがよい。
アニンの溶解濃度が高まるように定める。グアニンの溶
解性の点で、DMSOは溶液全体当たり5乃至95重量
%、特に10乃至50重量%となる量で用いるのがよ
く、一方アルカリ金属水酸化物は0.1乃至10重量%
となるような量で存在させるのがよい。
【0024】アルカリ金属水酸化物は、一般に0.1乃
至10重量%程度の溶液の形で液に添加するのがよい。
各成分の添加順序には制限はなく、DMSO及び水の混
合溶液にアルカリ金属水酸化物を添加してもよいし、D
MSOにアルカリ金属水酸化物の水溶液を添加してもよ
い。
至10重量%程度の溶液の形で液に添加するのがよい。
各成分の添加順序には制限はなく、DMSO及び水の混
合溶液にアルカリ金属水酸化物を添加してもよいし、D
MSOにアルカリ金属水酸化物の水溶液を添加してもよ
い。
【0025】家屋内のダスト類の捕集は、例えば電気掃
除機等の吸引装置やほうき等を使用して行うことができ
る。取得したダスト試料は、例えば粗大な断片を取り除
いて抽出溶媒に浸漬しやすい状態とし、抽出溶媒として
のアルカリ金属水酸化物のDMSO含水溶液に浸漬し
て、目的とするグアニンを抽出する。
除機等の吸引装置やほうき等を使用して行うことができ
る。取得したダスト試料は、例えば粗大な断片を取り除
いて抽出溶媒に浸漬しやすい状態とし、抽出溶媒として
のアルカリ金属水酸化物のDMSO含水溶液に浸漬し
て、目的とするグアニンを抽出する。
【0026】ダスト類と上記抽出溶媒との比率は、特に
厳密のものではないが、一回の抽出に1乃至10g程度
の抽出溶媒を使用するのがよく、この抽出溶媒に0.0
1乃至1g程度のダスト類検体を添加してもよい。ま
た、他の具体例としては、家屋内のダスト類とアルカリ
金属水酸化物のジメチルスルフォキシド含水溶液とを、
ダスト類0.1mg当たりアルカリ金属水酸化物のジメ
チルスルフォキシド含水溶液が0.1乃至10mlとな
る割合で混合し抽出してもよい。
厳密のものではないが、一回の抽出に1乃至10g程度
の抽出溶媒を使用するのがよく、この抽出溶媒に0.0
1乃至1g程度のダスト類検体を添加してもよい。ま
た、他の具体例としては、家屋内のダスト類とアルカリ
金属水酸化物のジメチルスルフォキシド含水溶液とを、
ダスト類0.1mg当たりアルカリ金属水酸化物のジメ
チルスルフォキシド含水溶液が0.1乃至10mlとな
る割合で混合し抽出してもよい。
【0027】抽出温度は、室温で十分であるが、所望に
よっては加温してもよい。抽出時間は、ごく短時間でよ
く、一般に5秒乃至数10秒程度で十分である。グアニ
ン類の抽出を有効に行うために、ダスト類を添加した液
をよく振るなどして、十分振とうさせることも有効であ
る。小型のキャップ付き容器に前記抽出溶媒の所定量を
充填しておくと、ダスト類の添加及び振とうを手軽に行
えるので便利である。
よっては加温してもよい。抽出時間は、ごく短時間でよ
く、一般に5秒乃至数10秒程度で十分である。グアニ
ン類の抽出を有効に行うために、ダスト類を添加した液
をよく振るなどして、十分振とうさせることも有効であ
る。小型のキャップ付き容器に前記抽出溶媒の所定量を
充填しておくと、ダスト類の添加及び振とうを手軽に行
えるので便利である。
【0028】次いでグアニン抽出液と芳香族ジアゾ化合
物とを接触させて呈色反応を行わせる。芳香族ジアゾ化
合物は、これを溶解した溶液の形で用いることもできる
し、或いは芳香族ジアゾ化合物を基体に塗布乃至含浸さ
せた呈色試験要素の形で用いることもできる。
物とを接触させて呈色反応を行わせる。芳香族ジアゾ化
合物は、これを溶解した溶液の形で用いることもできる
し、或いは芳香族ジアゾ化合物を基体に塗布乃至含浸さ
せた呈色試験要素の形で用いることもできる。
【0029】芳香族ジアゾ化合物としては、グアニンと
カップリング可能で且つ呈色する芳香族ジアゾ化合物で
あれば、何れをも使用できるが、階調性に優れたもの、
即ち、グアニン濃度に応じて色調或いは色濃度がほぼ直
線的に変化するものが好ましい。更に、水溶性でしかも
耐光性のあるものが好ましく、鮮明な色調、例えば、
赤、青、紫等に発色するものが好適に使用される。芳香
族ジアゾ化合物は、アゾ染料等の分野において多くのも
のが知られており、これらは何れも本発明の目的に使用
できる。適当な例は、決してこれに限定されないが、4
−ジアゾベンゼンスルホン酸(ジアゾスルファニル
酸)、ジアゾアミノチアゾール等である。芳香族ジアゾ
化合物は、酸付加塩の形で安定化させて使用するのがよ
く、この目的に、無機酸、例えば、塩酸、硫酸等が使用
される。また、芳香族ジアゾ化合物の分解を防止するた
めに、安定化剤、特に亜硝酸塩、例えば、亜硝酸ナトリ
ウム、亜硝酸カリウム等を共存させるのが望ましい。
カップリング可能で且つ呈色する芳香族ジアゾ化合物で
あれば、何れをも使用できるが、階調性に優れたもの、
即ち、グアニン濃度に応じて色調或いは色濃度がほぼ直
線的に変化するものが好ましい。更に、水溶性でしかも
耐光性のあるものが好ましく、鮮明な色調、例えば、
赤、青、紫等に発色するものが好適に使用される。芳香
族ジアゾ化合物は、アゾ染料等の分野において多くのも
のが知られており、これらは何れも本発明の目的に使用
できる。適当な例は、決してこれに限定されないが、4
−ジアゾベンゼンスルホン酸(ジアゾスルファニル
酸)、ジアゾアミノチアゾール等である。芳香族ジアゾ
化合物は、酸付加塩の形で安定化させて使用するのがよ
く、この目的に、無機酸、例えば、塩酸、硫酸等が使用
される。また、芳香族ジアゾ化合物の分解を防止するた
めに、安定化剤、特に亜硝酸塩、例えば、亜硝酸ナトリ
ウム、亜硝酸カリウム等を共存させるのが望ましい。
【0030】芳香族ジアゾ化合物は、水或いはDMSO
或いはこれらの混合物に溶解させた溶液の形で用いるこ
とができる。この溶液中における芳香族ジアゾ化合物の
濃度は、0.1乃至2.5重量%の範囲にあることが好
ましい。
或いはこれらの混合物に溶解させた溶液の形で用いるこ
とができる。この溶液中における芳香族ジアゾ化合物の
濃度は、0.1乃至2.5重量%の範囲にあることが好
ましい。
【0031】また、芳香族ジアゾ化合物を、基体に塗布
乃至含浸させた呈色試験要素の形で使用すると、呈色反
応操作を手軽に行いうるので便利である。基体として
は、濾紙、コート紙等の各種紙や、紙とプラスチックフ
ィルムとの積層体等が使用される。基体に前述した芳香
族ジアゾ化合物の溶液を含浸させ、或いはコートするこ
とにより、呈色試験要素を形成させる。芳香族ジアゾ化
合物の塗布量は、基体の単位面積(1平方メートル)当
たり、0.01乃至1gていどであることが好ましい。
呈色試験要素は、細い短冊状等の形をしていることが、
抽出液との接触の点で好ましい。
乃至含浸させた呈色試験要素の形で使用すると、呈色反
応操作を手軽に行いうるので便利である。基体として
は、濾紙、コート紙等の各種紙や、紙とプラスチックフ
ィルムとの積層体等が使用される。基体に前述した芳香
族ジアゾ化合物の溶液を含浸させ、或いはコートするこ
とにより、呈色試験要素を形成させる。芳香族ジアゾ化
合物の塗布量は、基体の単位面積(1平方メートル)当
たり、0.01乃至1gていどであることが好ましい。
呈色試験要素は、細い短冊状等の形をしていることが、
抽出液との接触の点で好ましい。
【0032】抽出液中のグアニンと芳香族ジアゾ化合物
とのカップリング反応は、ほとんど瞬間的に進行するの
で、発色溶液或いは発色試験要素の発色濃度に基づい
て、比色法によりダスト中のグアニンを検出する。
とのカップリング反応は、ほとんど瞬間的に進行するの
で、発色溶液或いは発色試験要素の発色濃度に基づい
て、比色法によりダスト中のグアニンを検出する。
【0033】比色法による評価は、例えば、予め濃度既
知のグアニンの溶液について呈色反応を行い、各グアニ
ンの濃度における光学的濃度や色を比色計や分光光度計
等を用いて測定し、グアニン濃度に応じた検量線を作成
し、この検量線に基づいて濃度を測定、評価する方法で
行うことができる。また、現場で簡易にできる比色法と
して、グアニン濃度に対応する色見本の複数をランク付
けして配列した評価用サンプルを作製し、呈色反応物が
どの色見本に対応するかで、グアニン濃度を測定するこ
とができる。前記評価用サンプルは、写真でも印刷物で
あってもよい。
知のグアニンの溶液について呈色反応を行い、各グアニ
ンの濃度における光学的濃度や色を比色計や分光光度計
等を用いて測定し、グアニン濃度に応じた検量線を作成
し、この検量線に基づいて濃度を測定、評価する方法で
行うことができる。また、現場で簡易にできる比色法と
して、グアニン濃度に対応する色見本の複数をランク付
けして配列した評価用サンプルを作製し、呈色反応物が
どの色見本に対応するかで、グアニン濃度を測定するこ
とができる。前記評価用サンプルは、写真でも印刷物で
あってもよい。
【0034】本発明のダスト中のグアニンを検出するた
めのキットは、図1に示すとおり、アルカリ金属水酸化
物のジメチルスルフォキシド含水溶液1を収納し且つ家
屋内のダスト類を浸漬してグアニンを抽出するための蓋
付き小容器2と、芳香族ジアゾ化合物を基体に塗布乃至
含浸させた呈色試験要素3と、グアニン濃度に対応する
色見本の複数をランク付けして配列した評価用サンプル
4とからなる。
めのキットは、図1に示すとおり、アルカリ金属水酸化
物のジメチルスルフォキシド含水溶液1を収納し且つ家
屋内のダスト類を浸漬してグアニンを抽出するための蓋
付き小容器2と、芳香族ジアゾ化合物を基体に塗布乃至
含浸させた呈色試験要素3と、グアニン濃度に対応する
色見本の複数をランク付けして配列した評価用サンプル
4とからなる。
【0035】図1に示す具体例においては、呈色試験要
素3は短冊形の紙からなっており、小容器5の中に充填
されており、この小容器5の外面には、評価用サンプル
4が貼着されていて、ダスト中のグアニン濃度を簡便に
しかも正確に検出できるようになっている。
素3は短冊形の紙からなっており、小容器5の中に充填
されており、この小容器5の外面には、評価用サンプル
4が貼着されていて、ダスト中のグアニン濃度を簡便に
しかも正確に検出できるようになっている。
【0036】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらにより何ら限定されるものではない。
れらにより何ら限定されるものではない。
【0037】実施例1
呈色反応の感度及び精度を確かめるため、前記従来技術
におけるメタノール抽出液(3%KOH/80%メタノ
ール水溶液)と、本発明によるDMSO抽出液(3%K
OH/50%DMSO水溶液)にそれぞれグアニンを溶
かし、同量のジアゾスルファニル酸(2%液)と反応さ
せた場合の発色を判定スコアでみると、下記表1のとお
りとなった。
におけるメタノール抽出液(3%KOH/80%メタノ
ール水溶液)と、本発明によるDMSO抽出液(3%K
OH/50%DMSO水溶液)にそれぞれグアニンを溶
かし、同量のジアゾスルファニル酸(2%液)と反応さ
せた場合の発色を判定スコアでみると、下記表1のとお
りとなった。
【0038】
【表1】
【0039】上記の結果から、DMSOを抽出液に使用
する場合には、芳香族ジアゾ化合物との副反応が抑制さ
れ、グアニンの低濃度域での識別にDMSO抽出液がす
ぐれていることがわかる。
する場合には、芳香族ジアゾ化合物との副反応が抑制さ
れ、グアニンの低濃度域での識別にDMSO抽出液がす
ぐれていることがわかる。
【0040】実施例2
次に、抽出溶媒への溶解性を調べるため、次の実験を行
った。即ち、KOH濃度3%のDMSO含水溶液及びK
OH濃度3%のメタノール含水溶液のグアニンの溶解量
を表2に示す。
った。即ち、KOH濃度3%のDMSO含水溶液及びK
OH濃度3%のメタノール含水溶液のグアニンの溶解量
を表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】以上の結果から、ジメチルスルフォキシド
の使用は、グアニンの溶解量を増大させ、検出の感度を
高めるのに有効であることが了解される。
の使用は、グアニンの溶解量を増大させ、検出の感度を
高めるのに有効であることが了解される。
【0043】実施例3
(A)呈色試験要素の作成
スルファニル酸13.6g及び亜硝酸ナトリウム6.7
gを各々粉末状態で混合し、得られた混合物を氷冷下
(約5℃)で0.1規定塩酸1リットルに溶解して、紙
ディスクに含浸させ、凍結乾燥してダストチェッカーを
作成した。作成したダストチェッカーは遮光し、冷蔵保
存した。
gを各々粉末状態で混合し、得られた混合物を氷冷下
(約5℃)で0.1規定塩酸1リットルに溶解して、紙
ディスクに含浸させ、凍結乾燥してダストチェッカーを
作成した。作成したダストチェッカーは遮光し、冷蔵保
存した。
【0044】(B)グアニン検出評価表(ダストチェッ
カー判定スコア表)の作成 表3に示す濃度のグアニンを含有する標準グアニン溶液
を調製した。この標準グアニン溶液は、50容量%DM
SO水溶液にKOHを容量当たりの重量で3重量%添加
して調製した抽出液に、さらに表2に示す濃度となるよ
うグアニン(和光純薬社製)を溶解して調製した。
カー判定スコア表)の作成 表3に示す濃度のグアニンを含有する標準グアニン溶液
を調製した。この標準グアニン溶液は、50容量%DM
SO水溶液にKOHを容量当たりの重量で3重量%添加
して調製した抽出液に、さらに表2に示す濃度となるよ
うグアニン(和光純薬社製)を溶解して調製した。
【0045】
【表3】
【0046】各々の標準グアニン溶液について、前記ダ
ストチェッカーを用いた呈色反応を行った。また、グア
ニン濃度に応じた判定スコアを用いて、抽出液中のグア
ニン濃度を評価した。
ストチェッカーを用いた呈色反応を行った。また、グア
ニン濃度に応じた判定スコアを用いて、抽出液中のグア
ニン濃度を評価した。
【0047】呈色反応の結果、各々のダストチェッカー
は、グアニン濃度が高くなる順に、その呈色が、各々
黄、橙、赤、紫へと変化したものとして得られた。呈色
したダストチェッカーとグアニン検出評価表とを対比し
たところほぼ1:1の対応が認められた。
は、グアニン濃度が高くなる順に、その呈色が、各々
黄、橙、赤、紫へと変化したものとして得られた。呈色
したダストチェッカーとグアニン検出評価表とを対比し
たところほぼ1:1の対応が認められた。
【0048】実施例4
実施例3のシステムを用いて、一般家庭掃除機のハウス
ダスト4点について色見本による判定(スコア)、含有
グアニン量、ダニアレルゲン量の測定を行った。その結
果、下記表4に示す結果が得られた。
ダスト4点について色見本による判定(スコア)、含有
グアニン量、ダニアレルゲン量の測定を行った。その結
果、下記表4に示す結果が得られた。
【0049】
【表4】
【0050】実施例5
家屋内のダスト類中のグアニン量とダニアレルゲンとの
関係を調べるため、次の実験を行った。即ち、採取した
家屋内のダスト類について以下の測定を行った。 (1)グアニン:本発明にて測定 (2)ダニアレルゲン:モノクロナール抗体測定法によ
るアレルゲンDer pI(コナ表皮ダニ、Iは糞由来
のものを示す、以下同様)及びDer f I(ヤケ表
皮ダニ)) (3)ダニ抗原タンパク:プール血清によるサンドイッ
チ法ラストインヒビション法
関係を調べるため、次の実験を行った。即ち、採取した
家屋内のダスト類について以下の測定を行った。 (1)グアニン:本発明にて測定 (2)ダニアレルゲン:モノクロナール抗体測定法によ
るアレルゲンDer pI(コナ表皮ダニ、Iは糞由来
のものを示す、以下同様)及びDer f I(ヤケ表
皮ダニ)) (3)ダニ抗原タンパク:プール血清によるサンドイッ
チ法ラストインヒビション法
【0051】グアニン含有量と上記アレルゲンDer
p I(コナ表皮ダニ、Iは糞由来のもの)含有量との
相関関係を図2に示す。この結果によると、グアニン含
有量とDer p Iとの間には、高い相関性(r=
0.9326)が認められた。
p I(コナ表皮ダニ、Iは糞由来のもの)含有量との
相関関係を図2に示す。この結果によると、グアニン含
有量とDer p Iとの間には、高い相関性(r=
0.9326)が認められた。
【0052】グアニン含有量とトータルのアレルゲンD
er I(Der p I+Derf I)含有量との
相関関係を図3に示す。この結果によると、グアニン含
有量とDer Iとの間にも、高い相関性(r=0.9
074)が認められた。
er I(Der p I+Derf I)含有量との
相関関係を図3に示す。この結果によると、グアニン含
有量とDer Iとの間にも、高い相関性(r=0.9
074)が認められた。
【0053】ダニ抗原タンパクとトータルのアレルゲン
Der I含有量との相関関係を図4に示す。この結果
によると、ダニ抗原タンパクとDer Iとの間には、
高い相関性(r=0.95448)が認められた。
Der I含有量との相関関係を図4に示す。この結果
によると、ダニ抗原タンパクとDer Iとの間には、
高い相関性(r=0.95448)が認められた。
【0054】
【発明の効果】本発明のグアニンの検出方法によれば、
ダニアレルゲンと相関性のあるグアニンを精度よくしか
も低濃度においても感度よく検出することができる。更
に、本発明によれば、専門的な知識、高度な測定技術等
がなくとも、屋内で簡便にダニアレルゲンの存在を確認
できる。
ダニアレルゲンと相関性のあるグアニンを精度よくしか
も低濃度においても感度よく検出することができる。更
に、本発明によれば、専門的な知識、高度な測定技術等
がなくとも、屋内で簡便にダニアレルゲンの存在を確認
できる。
【図1】本発明のダスト中のグアニン検出用キットの斜
視図である。
視図である。
【図2】グアニン含有量とアレルゲンDer p I含
有量との相関関係を示すグラフである。
有量との相関関係を示すグラフである。
【図3】グアニン含有量とトータルのアレルゲンDer
I含有量との相関関係を示すグラフである。
I含有量との相関関係を示すグラフである。
【図4】ダニ抗原タンパクとアレルゲンDer I含有
量との相関関係を示すグラフである。
量との相関関係を示すグラフである。
1 ジメチルスルホキシド含水溶液
2 蓋付き小容器
3 呈色試験要素
4 評価用サンプル
5 小容器
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01N 33/48
A01M 1/00
G01N 33/50
G01N 33/52
Claims (7)
- 【請求項1】 家屋内のダスト類を、アルカリ金属水酸
化物のジメチルスルフォキシド含水溶液で抽出し、得ら
れる抽出液について芳香族ジアゾ化合物との呈色反応を
行い、その呈色濃度に基いてダスト中のグアニン乃至ダ
ニを検出する方法。 - 【請求項2】 アルカリ金属水酸化物のジメチルスルフ
ォキシド含水溶液が0.1乃至10重量%のアルカリ金
属水酸化物及び5乃至95重量%、特に10乃至50重
量%のジメチルスルフォキシドを含有する含水溶液であ
ることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 家屋内のダスト類とアルカリ金属水酸化
物のジメチルスルフォキシド含水溶液とを、ダスト類
0.1mg当たりアルカリ金属水酸化物のジメチルスル
フォキシド含水溶液が0.1乃至10mlとなる割合で
混合し抽出する請求項1または2記載の方法。 - 【請求項4】 前記呈色反応を、前記抽出液と芳香族ジ
アゾ化合物を含む呈色試験要素とを接触させることによ
り行う請求項1乃至3の何れかに記載の方法。 - 【請求項5】 前記呈色反応を、前記抽出液と芳香族ジ
アゾ化合物を含む溶液とを混合させることにより行う請
求項1乃至3の何れかに記載の方法。 - 【請求項6】 前記呈色濃度によるグアニン量及びダニ
数の検出を、グアニン量既知の前記抽出液と芳香族ジア
ゾ化合物との呈色見本と対比することにより行う請求項
1乃至5の何れかに記載の方法。 - 【請求項7】 アルカリ金属水酸化物のジメチルスルフ
ォキシド含水溶液を収容し且つ家屋内のダスト類を浸漬
してグアニンを抽出するための小容器と、芳香族ジアゾ
化合物を基体に塗布乃至含浸させた呈色試験要素と、グ
アニン濃度に対応する色見本の複数をランク付けして配
列した評価用サンプルとからなることを特徴とするダス
ト中のグアニン乃至ダニを検出するためのキット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09402495A JP3505262B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | ダスト中のグアニン乃至ダニの検出方法及びキット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09402495A JP3505262B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | ダスト中のグアニン乃至ダニの検出方法及びキット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08285841A JPH08285841A (ja) | 1996-11-01 |
JP3505262B2 true JP3505262B2 (ja) | 2004-03-08 |
Family
ID=14099001
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09402495A Expired - Fee Related JP3505262B2 (ja) | 1995-04-19 | 1995-04-19 | ダスト中のグアニン乃至ダニの検出方法及びキット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3505262B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114295609B (zh) * | 2022-01-05 | 2023-10-13 | 嘉兴威凯检测技术有限公司 | 一种快速检测重金属的试剂盒及检测方法 |
-
1995
- 1995-04-19 JP JP09402495A patent/JP3505262B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
J.Agric.Food Chem.,1991年,39,963−967 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08285841A (ja) | 1996-11-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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