JP3505184B2 - インライン制御弁 - Google Patents
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Description
を制御する弁に関する。本発明は特に本発明者等の先行
米国特許4681130に記載の形式のインライン制御弁に対
して特に有用であり、故にその形式の制御弁に関して以
下に述べる。
体圧力、例えば入口圧力、を弁内の二つの制御室へ付与
することにより閉位置へ作動され、前記両制御室は弁部
材の上流面へ付与される入口圧力により発生する開放力
よりも実質的に大きい組み合せ閉鎖力を協働して発生
し、入口圧力に対する弁の高速且つ安全な閉鎖がよりよ
く保証される。
が、各種の用途に適するように構成できる多くの改良点
と変更点を含むインライン制御弁を提供する。
れ、この制御弁は下記のものを含む;入口ポート、入口
ポートの下流の出口ポート、及び両ポートの間の弁座を
有するハウジング;及びハウジング内の弁組立体:この
弁組立体は下記のものを含む;弁座に対して進退運動可
能で弁座に面する上流面と出口ポートに面する下流面と
を有する弁部材;弁部材へ固定されてその下流へ延びた
弁ステム;弁ステムの下流端に担持され且つハウジング
の第1面と協働して第1制御室を画成する下流面を有す
るピストンヘッド;弁部材へ固定されてその下流へ延び
且つ弁ステムを包被するもピストンヘッドの手前で終っ
て弁部材、弁ステム及びハウジングの第2面と協働して
第2制御室を画成する筒状スカート;弁部材の開放状態
で流体の流れを通すハウジングの複数個の軸線方向延出
通路;第1室の流体圧力がピストンヘッドの下流面に作
用してこれと弁部材とを前記弁座の方へ動かそうとする
ように、且つ第2室の流体圧力が弁部材の上流面に作用
してこれと弁部材とを前記弁座の方へ動かそうとするよ
うに第1と第2の制御室の間の連通を確立する弁ステム
の通路;第3制御室の内部の流体圧力がピストンヘッド
の上流面に作用してこれと弁部材とを弁座から離れた弁
部材の開放位置の方へ動かそうとするように第3制御室
を画成するピストンヘッドの上流面とハウジングの第3
面;及び第3制御室に連通してその内部の流体を付与し
て弁部材を弁座から離れた開放位置へ動かそうとする制
御ポート。
の制御弁は下記のものを含む;入口ポート、入口ポート
の下流の出口ポート、及び両ポートの間の弁座を有する
ハウジング;及びハウジング内で可動の弁組立体:この
弁組立体は弁座に対して進退運動可能な弁部材を含
み、;この弁部材は弁座に面する上流面と出口ポートに
面する下流面とを有し;弁座は直径が下流方向に増加す
る円錐形であり;弁部材は弁部材の閉鎖位置で円錐形弁
座に係合可能な環状弾性シールを担持し;弁部材は上流
の円錐形弁カバーと相補円錐形状の下流弁体とを含み;
環状弾性シールは円錐形弁カバーと弁体との間に締着さ
れた円錐形スカートを含み;環状弾性シールは更に、弁
体の外周に形成された環状凹所に収容された内方区分
と、円錐形弁座に密封係合するために円錐形弁カバーに
より露出された環状面を有する外方区分とを有する肉厚
の外周を含む。
御するインライン制御弁が提供され、この制御弁は下記
のものを含む;入口ポート、入口ポートの下流の出口ポ
ート、及び両ポートの間の弁座を有するハウジング;弁
座に対して開放位置と閉鎖位置とへ可動であり且つ弁座
に面する上流面と出口ポートに面する下流面とを有する
弁部材;ハウジングは下記のものを含む;弁部材の下流
面と協働して弁部材の下流に制御室を画成する面;入口
ポートの流体圧力を制御室へ付与して、弁部材の上流面
へ付与される入口圧力により生じる弁部材を開放位置へ
動かそうとする開放力に抗して、弁部材を閉鎖位置へ動
かそうとする閉鎖力を生じるように上流面からその下流
面を通って制御室に連通した弁部材の通路;及び弁部材
をその開放位置と閉鎖位置とへ作動するアクチュエー
タ。
う。
れる。
示す縦断面図であり、弁部材は入口流体圧力の存在下で
取る常開位置に示されている。
へ付与されたときの閉鎖位置にある弁部材を示す図であ
る。
よく示すために45度回転した断面線に沿う横断面図であ
る。
を示す拡大断片図である。
する一態様を示す略図である。
示す縦断面図である。
すために45度回転した断面線に沿う図である。
態を示す縦断面図である。
に示す拡大断片図である。
元図であり、本発明により構成された内部モータ作動制
御弁を示す。
図である。
である。
に関して45度回転した断面線に沿って取った図である。
を示し、閉鎖状態にある弁を示す縦断面図である。
図である。
しくは金属製の、外方筒状区分11を含むハウジングと、
好ましくはプラスチック製の、内方筒状区分12と、ハウ
ジングの上流端に位置する入口継手ダクト13と、ハウジ
ングの下流端に位置する出口継手ダクト14とを含む。ま
た好ましくは金属製の、二つの継手ダクト13、14は円錐
形状であり、外方筒状区分11の金属側壁へ溶接される。
フランジ組立体15は二つの継手ダクト13、14を外方筒状
区分11へ溶接する接合点を補強し、シール16は内方筒状
区分12を継手ダクト13、14に関して密封する。
めの入口ポート17を含み、出口継手ダクト14は流体を放
出するための出口ポート18を含む。入口継手ダクト13は
その内面に円錐弁座19を形成し、この円錐弁座19はハウ
ジング内で弁組立体と協働して入口ポート17から出口ポ
ート18への流体流動を制御する。
それは円錐弁カバー21a及び弁体21bから構成される流体
力学的形状の弁部材21を含み、前記弁部材21は環状弾性
シール22を弁カバーの外周回りに取着し、円錐弁座19に
対して進退運動する。弁部材21はアクチュエータへ接続
され、前記アクチュエータは弁部材21へ螺合されその下
流で延びる弁ステム23を含む。弁ステム23の下流端はハ
ウジング区分12内に筒状ライナーの形のシリンダ25内で
可動な密封リング24aを有するピストンヘッド24を担持
する。
18に隣接して、後方キャップ27により画成された放射方
向壁とピストンヘッド24との間のスプリング26により図
2に示す弁閉鎖状態へ付勢される。キャップ27はスパイ
ダ形状であり、複数個の放射方向延出リブ27a(図1)
が形成されており、これらはそれらの間に出口ポート18
へ通ずる複数個の軸線方向通路27b(図3)を画成す
る。リブ27aの外面は出口継手ダクト14の内方円錐面14a
に対して相補的な形状であり、これによりスプリング26
は継手ダクト14にキャップ27をしっかりと押圧し、一
方、リブ27a間の通路27bが出口ポート18への流体流動用
の大軸線方向通路を画成する。
た複数個の放射方向延出リブ12a(図1)が同様に形成
され、また弁組立体20がその開放位置にあるとき(図
1)制御弁を通じて流体を流動するためにキャップ27の
通路27bと整合した複数個の軸線方向延出通路12b(図
3)が画成されている。
カート28は弁部材21の弁体21bが一体的に形成され、ま
たその下流で延出し、弁ステム23の各部分を包被する。
筒状スカート28はハウジング区分12のリブ12aを通じて
軸線方向に形成された筒状凹所29内を可動である。筒状
スカート28の内面は密封リング30によりハウジングに関
して密封され、一方、スカートの外面はシールされず、
ハウジング区分12の軸線方向通路12bを通る流体の自由
流動を可能にする。
た上流区分23aとピストンヘッド24に隣接した下流区分2
3bとが形成される。前記下流区分23bは上流区分23aより
も外径が大きく、二つの区分間に環状壁23cを画成す
る。上流区分23aは密封リング31によりハウジングに関
して密封され、下流区分23bは密封リング32によりハウ
ジングに関して密封される。密封リング30及び31はハウ
ジング区分12の放射方向延出壁12cにより担持され、ま
た取り付け具34でそれへ取着される保持板33により適正
位置に保持される。
にハウジング区分12と協働して幾つかの室を以下のよう
に画成していることが見られる。即ち; (1)室C1はピストンヘッド24の下流面、ハウジングシ
リンダ25の面10a、及びキャップ27の対向面により画成
される。以下でより詳細に述べるが、室C1は第1制御室
として機能し、またハウジングリブ12aの内の一つのリ
ブの通路を経て室C1と連通する制御ポートCP1を経て加
圧流体が付与されるとき、弁部材21をその常開位置から
閉位置へ動かす力を生じる。室C1は大気へのドレイン35
を含むがこのドレインは閉栓されるので図1−3の常開
構成では有効でない。
流面、ハウジング区分12の(放射方向壁12cの保持板33
上の)面10b、及び弁ステム23の外面により画成され
る。室C2は弁ステム23の軸線方向通路36a及び放射方向
通路36bを経て室C1と連通する。またこのように室C2は
室C1で生じた力を増大する力を生じる制御室として機能
し、制御ポートCP1を経て制御圧力が付与されると弁部
材21をその常開位置から閉位置へ動かす。
隣接部分、及びハウジングシリンダ25の面10cにより画
成される。室C3はハウジングリブ12aの内の一つのリブ
の通路を経て第2制御ポートCP2と連通し、それにより
弁部材21が閉鎖され加圧流体が制御ポートCP2へ付与さ
れると、弁部材21が、以下でより詳細に述べるが、その
開放位置へ動かされる。
分12の放射方向壁12c上の面10dにより画成される。室C4
は弁部材の弁座19に対する突然の衝撃を回避するために
弁部材21の最終閉位置への運動を緩和する緩衝室として
機能する。緩衝室C4は弁ステム23上の密封リング32及び
ハウジングの放射方向壁12c上の密封リング31により密
封される。
の逃口が形成され、これは密封リング32の僅かに下流の
ピストンステム23内の場所で、環状溝38に連通する軸線
方向孔37を含む。特に図4で示す如く、環状溝38は内方
端38aを密封リング39により閉鎖している。そのように
生じた逃口は一方向逃口であり、制御ポートCP2の方向
に緩衝室C4からだけの流体流動を可能にする。
射方向壁12cの手前で終る複数個の軸線方向延出スロッ
ト40が形成される。
部材21の弁座19に対する衝撃を緩和するためにその閉位
置へ最終的に動く時だけ弁組立体20の閉鎖運動を遅らせ
緩和するのに効果的であるようなものである。室C4で生
じる力は弁組立体の最終開放運動を強化するのにも効果
的である。
ち; 制御弁がそのラインに接続されていないとき又は接続
されているならば、そのラインがまだ加圧されていない
とき、弁組立体はスプリング26の影響下で図2に示す閉
位置にある。しかしながら、制御弁がそのライン内へ接
続されまたそのラインが加圧されるとき、入口圧力は弁
部材21の上流面へ付与され、それにより弁組立体20が図
1に示すような開放状態に移動される。このように、図
示の弁はそのラインが加圧されるとき常開状態にある。
する下流圧力により付与される力及びスプリング26によ
り付与される力も弁組立体20をその閉鎖状態へ(図1)
動かし、それにより出口ポート18、入口ポート17、及び
入口ポートへ接続された上流パイプ(図示せず)を経て
下流パイプ(図示せず)から流体が逆流するのを防ぐ。
1へ付与される。通常、これは制御ポートCP1を入口圧力
に接続するパイロット弁(例えば、図5に示すパイロッ
ト弁45)を使用して行われる。これが生じるとき、入口
圧力が制御室C1へ付与され、また弁ステム23を通り通路
36a及び36bを経て制御室C2へ付与される。
(即ち、図3で右方向へ)動かそうとするピストンヘッ
ド24に対する力を生じ、この力の大きさは室C1内の圧力
にピストンヘッド24の外径(D1)面積を掛けた値に等し
い。室C2内の圧力はまた弁組立体20をその閉鎖状態の方
へ動かす方向に作用する、即ち室C1内に生じる力を増強
する力を生じる。しかしながら、室C2に生じる力は弁部
材21の下流面に作用し、またこの力は筒状スカート28の
内径(D2)から弁ステム区分23aの外径(D3)を差し引
いたものに相当する大きさである。
組立体をその開放状態に維持するために作用する力は入
口圧力に筒状スリーブ28の外径(D4)に相当する面積を
掛けた値に等しい。弁を開放状態に維持するために作用
するこの力は制御ポートCP1を経て室C1及び室C2へ付与
される圧力により生じる力及びスカート28の面28aへ付
与される下流圧力により生じる力の合計よりも小さく、
それらは全て弁組立体を閉鎖するために作用する。故
に、弁組立体はその閉鎖状態の方へ動き始める。
C4はスロット40及び制御ポートCP2を経て大気と連通
し、それにより弁組立体のその閉位置への運動を遅らせ
るような圧力の増大は室C4内に発生しない。弁組立体が
その閉位置へ近づくと、ここで密封リング32はスロット
40の端部(右端)を通るが、室C4は密封された室とな
り、故に弁組立体の閉鎖運動を緩和するように作用す
る。特に液体(圧縮不能)の流動を制御するときの緩衝
度は逃口孔37及び環状溝38により許される流速に依存す
る。
緩和するように作用する。先に示した如く、下流圧力は
弁組立体をその閉位置へ動かす方向にスカート面28aに
対して作用する。弁組立体が閉位置へ近づくにつれ、弁
組立体の両端の差圧は、より高い流動抵抗のために、増
加し、それにより弁組立体がその最終閉位置に近づくに
つれてスカート面28aに付与される出口圧力が減少す
る。
することにより行われ、この場合、弁部材21へ付与され
る入口圧力は図1に示す開放位置へ弁組立体を動かす。
トCP2へ圧力を付与することにより再開放できる。これ
が行われるとき、室C3内の加圧流体はピストンヘッド24
の上流面に対する開放力を生じ、これは弁部材21に対す
る入口圧力により生じる開放力と共に、弁組立体を図1
に示す如きその開放状態へ動かす。
口へ付与されるとき、弁を再開放するためだけに使用で
きる。またこの制御ポートは弁組立体の運動を規制又は
抑制するために制御ポートCP1と共に使用できる。
が開放されるとき、密封リング39はこの加圧流体が逃口
孔37及び環状溝38を通過して緩衝室C4内へ入るのを防
ぐ。このように、弁の開放の開始時に、(直径D1引くD5
により画成された)室C3の面部域だけが、弁部材21へ付
与される入口圧力と共に、弁組立体を開放するのに効果
的である。しかしながら、弁ステム23の密封リング32が
スロット40の右端を通るや否や、室C3内の圧力も室C4へ
付与され、それにより開放力が増加する。
鎖されるとき、より簡単な態様で弁の選択的な制御が可
能となる。このように、図5に示す如く、共通供給パイ
プ44へ並列接続された一連の弁41−43は、各々その各弁
の制御ポートCP1へ接続された個別パイロット弁45−47
と全ての弁の制御ポートCP2へ接続された共通パイロッ
ト弁48とにより個々に制御できる。このように、圧力
(例えば入口圧力)を共通パイロット弁48を経て全ての
制御ポートCP2へ付与することにより、弁41−43の各々
は各共通パイロット弁45−47を介する各制御ポートCP1
への加圧流体の付与を停止することにより下流パイプ49
に関して選択的に閉鎖できる。
同じ構成の弁を示すが、これは図1−4の構成に於ける
如き常開弁よりもむしろ、弁を常閉弁(入口圧力がそれ
へ付与されるとき)にするための幾つかの改変を含む。
常閉弁の重要な利点は、制御圧力システムが万一故障し
た場合に、弁をフェールセーフ閉鎖するようにしている
ことである。理解を容易ならしめるために、図1−4の
弁のものと一般的に同じ素子は同じ参照符号で示す。
通路50がその弁部材21を通じて形成されていることであ
り、これは弁ステムの軸線方向通路36aとの連通を確立
しており、それにより入口圧力も室C1へ付与されてピス
トンヘッド24の下流面に作用し、また室C2へ付与されて
弁体21bの下流面に作用し、これら両方の力は図6及び
図7に示す如き閉鎖状態に弁組立体20を動かそうとす
る。他の変更点はそれが室C1及び室C2と連通するハウジ
ング区分12を通る制御ポートCP1を必要としないことで
あり、故に制御ポートCP1は閉栓され、単一の制御ポー
トCP2を室C3と連通させておく。更なる変更点は室C3が
スロット40及び図1−3の構成の逃口孔37よりも大径の
孔51を通じて室C4と連続連通しており、また図1−3の
構成の密封リング32及び39が省略されていることであ
る。
るためにその円周回りに離間された複数個の放射方向延
出装着タブ53が形成されたピストン52を含む。ピストン
52は端壁55によりその上流端で閉鎖される。その下流端
はキャップ27の筒状空洞56内に摺動可能に収容され、ま
た密封リング56aを含みそれにより更なる室C5を画成す
る。室C5はスプリング26を含み、ドレイン35を経て大気
へ逃がされる。故に、図6−8の構成のドレイン35は図
1−3の構成に於けるようには閉栓されない。
路36aから離間されこの軸線方向通路を遮断しないよう
になっている。このスペース57は装着タブ53間のスペー
ス58(図6a、7)を経て室C1と連通する。このように、
入口圧力は軸線方向通路50、36a、及びスペース57、58
を経て室C1へ付与される。図1−3の構成の如く、室C1
で生じる圧力はまた室C2へ付与され、両室で生じる力
は、弁を開放するように弁部材21に対して入口圧力によ
り生じる力とは異なり、弁を閉鎖するのに役立つ。しか
しながら、図1−3の構成と区別される如く、室C1で生
じる閉鎖力はピストン52の外方横断面部域により減少さ
れる(これは室C5が大気へ逃がされているからであ
る)。閉鎖力は、制御圧力が制御ポートCP2を経て付与
されるとき、室C3及びC4で生じる開放力により対向され
る。
き、入口圧力は弁部材21の上流面へ付与され、それによ
り弁を開放しようとする力を生じる。しかしながら、入
口圧力はまた通路50、36aを経て室C1へ付与され、通路3
6aを経て室C2へ付与され、両方とも弁を閉鎖しようとす
る力を生じる。両室で生じる力は、(弁が閉鎖されない
ときの)下流圧力により面28aに対して生じる力、及び
スプリング26により生じる力と共に、開放力よりも十分
に大きいので弁は図6に示す如き常閉状態にある。
入口圧力)は制御ポートCP2へ付与される。この制御圧
力は室C3及び室C4の両室へ(室C4はスロット40及び孔51
を経て)付与され、これにより生じる開放力は入口圧力
により弁部材21の上流面に対して生じる開放力と共に、
図8に示す如き開放状態へ弁組立体を動かすのに十分で
ある。圧力が制御ポートCP2から除去されるとき、弁は
その常閉状態に戻る。
と実質的に同態様で構成され操作される。
す。しかしながら、この場合、弁部材21及び弁ステム23
を通る軸線方向通路50は弁ステム23の下流端と後方キャ
ップ27との間の室C5へ軸線方向通路36aを経て延びる。
一方、図6−8の構成に於て、室C5は大気へ逃がされ、
図9、10の構成に於て、室C5はそのようには逃がされな
いが、むしろ弁ステム23の下流端の外面と後方キャップ
27の空洞61の内面との間で密封リング60により密封され
る。故に、この構成に於て、ドレイン35(図8)は閉栓
されるが、制御ポートCP1(例えば、図1)は大気へ逃
がされる。
弁スカート用の環状凹所29が形成されたハウジング区分
12の面は複数個の軸線方向延出スロット63が設けられ、
それにより室C6と室C2との間の連通を確立する。
る入口圧力は室C5、室C2及び室C6の入口圧力により生じ
る閉鎖力の合計により実質的にバランスされる開放力を
生じる。故に、スプリング26により生じる閉鎖力は常閉
状態へ弁組立体を動かすのに十分である。
(図8)へ付与されるが、通常これは入口圧力である。
圧力が制御ポートCP2へ付与されるとき、開放力は室C3
及び室C4に生じ、ここで、入口圧力により弁部材21の上
流面に対して生じる開放力に加えられるとき、弁を開放
するのに十分である。
8に関して上述したものと実質的に同態様で構成及び操
作される。
環状弾性シール22及び弁部材21に対する上記制御弁の何
れにも使用できる好適構造を示す。図11aは環状弾性シ
ールをその初期閉鎖位置で示し、図11bはその最終閉鎖
位置で示し、図11cはどのように弁部材がチャタリング
現象を実質的に除去するかを概略的に示す。
閉鎖状態で円錐形弁座19に係合する肉厚の外周71が形成
された円錐形スカート70を含む。円錐形スカート70は上
流側の円錐形弁カバー21aと対接リング73に支持された
下流側の弁体21bとの間にボルト72により締着され、ま
た弁部材21のこれら二部分として相補円錐形になってい
る。
の下流面を収容する環状スロット75が形成される。スロ
ット75は台形横断面であり、円錐形弁部材21の上流面と
実質的に平行な底面75a及び弁組立体20の縦軸線に実質
的に平行な対向側面75b、75cが形成される。
て相補形状である。尚、それには環状弾性シール22の肉
厚環状周囲71の下流面に形成された相補あり型溝78に収
容された環状あり型リブ76が形成される。
の(即ち、外方向に厚みが減少する)外方状区分79が形
成される。環状区分79は円錐形弁部材21の上流面に対し
て鈍角の内方壁79a及び円錐形弁部材21の上流面に対し
てより小さい鈍角の外方壁79bにより画成される。円錐
形弁座19に接触してシーリングを受ける環状区分79の外
方面79cは曲線形状である。
前記面に対して相補形状である。弾性シール22の外方環
状区分79の外端は面79bにより画成されており、通常、
弁体21bの外端の面21cから離間されている。
シール22の面79cが円錐形座19(図11a)に係合し、弾性
シールのこの区分は弁部材21の最終閉鎖位置で(図11
b)弁体21bの面21cに当接して変形される。このよう
に、図11bに示す如く、弾性シール22の面79bは弁体21b
の面21cに押圧され、弁の閉鎖位置で円錐形座19に対し
て確実なシールを行う。
流体が逆流する場合に、弁部材からシールを脱着させよ
うとする非常に大きい力に抗してシール22を弁部材21へ
確実に取着することが判明している。また、特に図11c
に示す如く、シール22の外周は十分に可撓性があり、弁
が僅かだけ開放されるときこの外周は流れの規制を行う
円錐形弁座19に対して、流れにより振動する。かかる構
造は弁部材が最終閉鎖位置に近づくにつれてチャタリン
グを実質的に除去することも判明している。
されるハウジングを含み、前記ハウジングは主要筒状区
分112と、上流端の入口継手ダクト113と、下流端に出口
継手ダクト114とを有する。二つの継手ダクト113、114
は円錐形状であり、一対の螺状継手リング115、116によ
り主要ハウジング区分112へ取着される。
ダクト114は出口ポート118を含む。入口継手ダクト113
の内面には入口ポート117から出口ポート118への流体流
動を制御するための一般的に120で示される弁部材と協
働可能な円錐形弁座119が形成される。
カバー121と、円錐形弁座119に対して進退運動可能な外
周回りに環状弾性シール122とを含む。弁部材120は更に
弁カバー121の下流面へ螺着されたステム123と、弁カバ
ー121の下流面に弁体124とを含む。弁体124は、ステム1
23が弁カバー121へ螺着されるとき弾性環状シール122が
弁カバー121と弁体124との間にしっかりと締着されるよ
うに、対接リング125に係合可能である。
クト114に係合しハウジング110の後方壁を構成するキャ
ップ127に形成された筒状空洞126に収容される。
流に延びた筒状スカート128を更に含む。筒状スカート1
28はハウジング112に軸線方向に形成された筒状スロッ
ト129内に収容される。
壁130を含む。壁130は弁ステム123を収容するために中
央開口を形成されている。
出通路112b(図15)を画成する周方向離間した複数個の
放射方向延出リブ112a(図13、14)が形成される。キャ
ップ127には相互に周方向離間した複数個の放射方向延
出スパイダ腕127aが通路127bを画成するために同様に形
成される。キャップ127のスパイダ腕127aはハウジング1
12の放射方向リブ112aと整合し、ハウジングとキャップ
とのそれぞれの軸線方向通路112b,127bは弁部材120がそ
の開放状態にあるときに相互に整合して入口ポート117
から出口ポート118への流体の流れを許す。円錐形の出
口継手ダクト114の内面と、スパイダ腕127aの外面とは1
27cで示す如く相補円錐形状であり、故にスパイダ腕は
出口ポート118の丁度上流で出口継手ダクト114に確実に
係合する。
その入口継手ダクト113、及び出口継手ダクト114との間
の密封リング131、132;ハウジング壁130と弁ステム123
との間の密封リング133;キャップ127と弁ステム123との
間の密封リング134;キャップ127とハウジング区分112と
の間の密封リング135;及び弁スカート128と弁スカート
を収容するスロット129を形成されたハウジング区分112
の対応面との間の密封リング136。
の下流面123aとキャップ127に形成された筒状空洞126の
壁との間の制御室C1;(2)弁体124、弁スカート128の
内面、、ハウジング壁130の上流面、及びハウジング壁1
30と弁体124との間で弁スカート128により包被された弁
ステム123の部分により画成された制御室C2;(3)弁ス
カート128の下流面128aとハウジング区分112に形成され
た筒状スロット129の壁とにより画成された制御室C3;及
び(4)ハウジング区分112の内面、その放射方向壁130
の下流面、そのキャップ127の上流面、及び壁130とキャ
ップ127との間の弁ステム123の外面により画成された室
C4. カバー121、弁体124、弁ステム123を含む弁部材120に
軸線方向通路140が形成され、この通路は弁ステムの下
流端の室C1へ通じる。入口圧力はこのように軸線方向通
路140を経て制御室C1へ付与され、弁部材120をその閉鎖
位置へ動かす方向に第1の力を生じる。
弁ステム123に形成される。このように、軸線方向通路1
40を経て室C1へ付与される入口圧力は放射方向通路141
を経て室C2へも付与され、弁部材120をその閉鎖位置へ
動かす室C1に生じるのと同じ方向に作用する第2の力を
生じる。
12に形成された複数個の縦方向スロット142により室C2
へ接続される。このように、室C2に付与された入口圧力
はスロット142を経て室C3へも付与され、弁部材120をそ
の閉鎖位置へ動かす室C1、C2に生じるのと同じ方向に作
用する第3の力を生じる。
された逃口143を経て大気中に逃がされる。故に、これ
は弁部材へ付与される力を生じない。
位置へ作動するアクチュエータを含む。図12−14に示す
例では、一般的に150で示すアクチュエータは弁ステム1
23の外面に形成されたネジ152と係合するネジ151を内面
に形成された電気回転モータの形式のものであり、モー
タ150が回転すると、ステム123、それによって弁部材12
0がモータの回転方向に応じて開放位置あるいは閉鎖位
置へ動かされる。
12、13に示す閉鎖位置にあるものとすれば、入口圧力が
入口ダクト117へ付与されると、入口圧力は入口圧力に
弁部材120の上流面の面積を掛けた値に等しい開放力を
生じる。
室C1へ、(2)放射方向通路141を経て制御室C2へ、
(3)スロット142を経て制御室C3へ付与される。故
に、入口圧力に弁ステム123の下流面123aの面積を掛け
た値に等しい第1の力が制御室C1に生じる;入口圧力に
スカート128の内面及び弁ステム123の外面により規定さ
れた面積を掛けた値に等しい第2の力が制御室C2に生じ
る;入口圧力にスカート128の下流面128aの面積を掛け
た値に等しい第3の力が制御室C3に生じる。図13から判
る如く、例えば、室C1,C2,C3の有効面積の合計は弁部材
120の上流面の面積と実質的に等しいから、三つの制御
室に生じる閉鎖力は弁部材120の入口面に生じる開放力
と実質的に等しく、これと釣り合う。
び閉鎖される。前述の力のバランスにより、アクチュエ
ータ150の操作は弁部材120をその閉鎖位置(図12、13)
又は開放位置(図14、15)へ動かすのに必要とするエネ
ルギーは比較的小さい。
構成された弁を示し、故に同一参照符号は対応部分を識
別するのに使用されている。図16、17に示す弁の主要な
差異は内部電気モータにより作動される代わりに、弁ハ
ウジングを通り弁部材まで延びる機械継手を有する外部
電気モータにより弁が作動される点である。
装置は弁ステム123に形成された雄ネジ162に係合する雌
ネジ161を有する歯車ユニット160の形態である。一方、
歯車160には室C4内の傘歯車164に係合するベベル歯163
が形成され、ハウジング区分112を通り延びる駆動軸165
により結合され、ハウジングの外方で電気モータ166に
より駆動される。歯車160は歯車160の外面とハウジング
区分112の対応面との間で回転軸受167、168により回転
するように更に支持できる。
に関して上述したのと実質的に同じ態様で構成され作用
する。このように、上述の如く、室C1,C2,C3へ付与され
る入口圧力はすべて同じ方向に作用して弁部材120の上
流面へ付与された入口圧力により生じる開放力と釣り合
う閉鎖力を生じ、電気モータ166は弁部材をその開放位
置あるいはその閉鎖位置へ動かすのに殆どエネルギーを
必要としない。
これらは例として述べただけであり、多くの変更例が可
能であることは了解されよう。例えば、図11に示す弁シ
ール構造はここに述べたインライン弁構造の任意の一つ
に使用でき、また他の弁構造にも使用できる。本発明の
多くの他の改変例と用途は明らかである。
Claims (36)
- 【請求項1】インライン制御弁であって、このインライ
ン制御弁は下記のものを含む: 入口ポート17、入口ポート17の下流の出口ポート18、及
び前記2つのポートの間の弁座19を有するハウジング1
0; 前記ハウジング10内の弁組立体20であって、前記弁座19
に対して進退運動可能で弁座19に面する上流面と出口ポ
ート18に面する下流面とを有する弁部材21を含む弁組立
体20; 弁部材21へ固定されてその下流へ延びた弁ステム23; 弁ステム23の下流端に担持されてハウジング10の面10a
と協働して第1制御室C1を画成する下流面を有するピス
トンヘッド24; 弁部材21へ固定されてその下流へ延び前記弁ステム23を
包被するもピストンヘッド24の手前で終わり、弁部材2
1、弁ステム23及び前記ハウジング10の面10bと協働して
第2制御室C2を画成する筒状スカート28; 弁部材21の開放状態で流体の流れを通す前記ハウジング
10によって画成される複数個の軸線方向延出通路12b,27
b; 前記第1制御室C1の流体圧力がピストンヘッド24の下流
面に作用してこれと弁部材21とを前記弁座19の方へ動か
そうとするように、且つ前記第2制御室C2の流体圧力が
弁部材21の下流面に作用してこれと弁部材21とを前記弁
座19の方へ動かそうとするように前記第1と第2の制御
室C1,C2の間の連通を確立する前記弁ステム23における
通路36a,36b; 第3制御室C3の内部の流体圧力がピストンヘッド24の上
流面に作用してこれと弁部材21とを弁座19から離れた弁
部材21の開放位置の方へ動かそうとするように第3制御
室C3を画成するピストンヘッド24の上流面とハウジング
10の面10c;及び 流体圧力源に接続され前記第3制御室C3に連通してその
内部の流体を付与して弁部材21を前記弁座19から離れた
開放位置へ動かす制御ポートCP2。 - 【請求項2】請求の範囲第1項記載の弁であって、前記
弁ステム23は下記のものを含む:前記弁部材21、その筒
状スカート28及びハウジング10の前記面10bと協働して
前記第2制御室C2を画成する上流区分23a;ピストンヘッ
ド24の上流面及びハウジング10の前記面10cと協働して
前記第3制御室C3を画成する下流区分23b;前記下流区分
23bは外径が前記上流区分23aよりも大きく且つ、前記上
流区分23aの隣接部分の環状壁23cと前記ハウジング10の
面10dとの間に緩衝室C4を画成する環状壁23cを生じ、こ
の緩衝室C4は弁ステム23、従って弁部材21が弁部材21の
閉鎖位置へ運動するのを緩衝する。 - 【請求項3】請求の範囲第2項記載の弁であって、前記
緩衝室C4は弁ステム23の外面とハウジング10との間にシ
ール32、及び前記緩衝室C4を前記制御ポートCP2へ接続
して緩衝室C4内の流体を制御ポートCP2を介して逃しこ
れにより閉鎖位置への弁部材21の運動を緩衝する弁ステ
ム23の小径の逃し開口を含む。 - 【請求項4】請求の範囲第3項記載の弁であって、前記
小径の逃口は前記緩衝室C4から前記制御ポートCP2への
方向にのみ流体の流れを許す一方向逃口である。 - 【請求項5】請求の範囲第1−4項の何れか一項記載の
弁であって、ピストンヘッド24及び弁部材21を閉鎖位置
の方へ付勢するようにピストンヘッド24の下流面に作用
するスプリング26を更に含む。 - 【請求項6】請求の範囲第5項記載の弁であって、前記
スプリング26はピストンヘッド24の下流面と前記出口ポ
ート18のハウジング10の下流端に放射方向壁を画成する
キャップ27との間に介在され、前記キャップ27には前記
出口ポート18へ流体を流す複数個の軸線方向延出通路27
bが形成される。 - 【請求項7】請求の範囲第1−6項の何れか一項記載の
弁であって、弁組立体20の前記筒状スカート28はハウジ
ング10の軸線方向に形成された環状凹所29内を可動であ
り、スカート28の内面はハウジング10に対して密封され
前記第2制御室C2を画成し、前記スカート28の外面は弁
部材21の開放状態で前記スカート28とハウジング10との
間の流体の流れを可能にするようにハウジング10に対し
て密封されていない。 - 【請求項8】請求の範囲第7項記載の弁であって、前記
弁座19の直径は前記スカート28の内径d2よりも大きいが
前記スカート28の外径d4よりも小さい。 - 【請求項9】請求の範囲第1−8項の何れか一項記載の
弁であって、複数個の軸線方向延出通路12b,27bは前記
ハウジング10に形成された複数個の放射方向延出リブ12
aにより画成された複数個の軸線方向延出通路12bを含
む。 - 【請求項10】請求の範囲第1−9項の何れか一項記載
の弁であって、前記弁部材21は通常は、弁部材21の上流
面へ付与された前記入口ポート17の流体圧力により開放
位置にあり、前記ハウジング10は他の一つの制御ポート
CP1を含み、これは前記第1制御室C1と連通しその内部
の流体圧力を前記弁座19に対して閉鎖位置に弁部材21を
動かす方向に付与する。 - 【請求項11】請求の範囲第1項記載の弁であって、前
記通路36a,36bは前記入口ポート17の流体圧力が通常は
弁部材21を閉鎖位置へ動かす方向にピストンヘッド24へ
も付与されるように弁部材21の上流面とピストンヘッド
24の下流面との間の連通を確立する通路50を含む。 - 【請求項12】請求の範囲第1−11項の何れか一項記載
の弁であって、前記弁座19は下流方向に直径が増加する
円錐形状であり、前記弁部材21も円錐形状であり弁部材
21の閉鎖位置で前記円錐形弁座19に係合可能な環状弾性
シール22を担持する。 - 【請求項13】請求の範囲第12項記載の弁であって、前
記弁部材21は上流の円錐形弁カバー21aと下流弁体21bと
を含み、前記環状弾性シール22は前記円錐形弁カバー21
aと弁体21bとの間に締着された円錐形スカート70を含
み、前記環状弾性シール22は前記弁体21bの外周に形成
された環状スロット75に収容された内方区分と、前記円
錐形弁座19に密封係合するように前記円錐形弁カバー21
aにより露出された環状面79cを有する外方環状区分79と
を有する肉厚外周71を更に含む。 - 【請求項14】請求の範囲第13項記載の弁であって、弁
体21bの前記スロット75は環状弾性シール22の前記肉厚
外周71の下流面に形成されたあり型溝78を収容し且つこ
れと連動する環状あり型リブ76を含む。 - 【請求項15】請求の範囲第14項記載の弁であって、弁
体21bの前記スロット75はその外方縁から内方向に離間
され、前記環状あり型リブ76は弁体21bの前記スロット7
5内に収容された錨着部材77に形成される。 - 【請求項16】請求の範囲第15項記載の弁であって、前
記スロット75は円錐形弁部材21の上流面に実質的に平行
な底面75a及び弁組立体20の縦軸線に実質的に平行な対
向側面75b,75cを含む。 - 【請求項17】請求の範囲第13−16項の何れか一項記載
の弁であって、環状弾性シール22の前記外方環状区分79
はその外方向に向かって減少する先細の厚みであり、円
錐形弁部材21の上流面に対して鈍角の内方壁79aと円錐
形弁部材21の上流面に対してより小さい鈍角の外方壁79
bとにより画成され、前記円錐形弁部材21は環状弾性シ
ール22の前記内方壁79aで終わり、且つ前記内方壁79aと
して相補形状になっている。 - 【請求項18】請求の範囲第17項記載の弁であって、環
状弾性シール22の前記外方環状区分79の外方面79cは前
記弁体21bの外端の外方面21cの上流にあり通常はそこか
ら離間されるが閉鎖圧力によりそれと係合するように変
形可能である。 - 【請求項19】加圧流体の流れを制御するインライン制
御弁であって、この制御弁は:入口ポート117、入口ポ
ート117の下流の出口ポート118、及び前記2つのポート
の間の弁座119を有するハウジング110;弁座119に対して
開放位置と閉鎖位置とへ可動であり且つ弁座119に面す
る上流面と前記出口ポート118に面する下流面とを有す
る弁部材120;前記ハウジング110は下記のものを含む;
前記弁部材120と協働して弁部材120の下流に制御室C1,C
2,C3を画成する面;前記入口ポート117の流体の入口圧
力を前記制御室C1,C2,C3へ付与して、弁部材120の上流
面へ付与される入口圧力により生じる弁部材120を開放
位置へ動かそうとする開放力に抗して、弁部材120を閉
鎖位置へ動かそうとする閉鎖力を生じるように上流面か
らその下流面を通って前記制御室C1,C2,C3に連通した前
記弁部材120の通路140,141;及び前記弁部材120をその開
放位置と閉鎖位置とへ作動するアクチュエータ150を含
み、前記弁部材120は下記のものを含む:弁部材120の閉
鎖位置で前記弁座119に係合可能な外周の回りに弾性シ
ール122を担持する弁体124;及び弁体124の延出下流域に
固定された弁ステム123;前記制御室C1,C2,C3は弁ステム
123の下流端を受け入れるキャップ127に形成された筒状
空洞126の壁と前記弁ステム123の下流面123aとにより画
成された第1制御室C1を含み;前記通路140,141は前記
弁体124及び弁ステム123を通じて形成されて前記第1制
御室C1に至る軸線方向通路140を含み、前記開放力に抗
して第1閉鎖力を生じるように前記第1制御室C1へ入口
圧力を付与する。 - 【請求項20】請求の範囲第19項記載の弁であって、前
記弁部材120は更に、弁体124に固定されそこから下流へ
延び弁ステム123を包被するもそこから離間された筒状
型の弁スカート128を含み;前記制御室C1,C2,C3はハウ
ジング壁130の上流面、前記弁スカート128、弁ステム12
3の包被された部分、及び弁ステム123と弁スカート128
との間の弁体124の下流面の一部により画成された第2
制御室C2を含み;前記通路140,141は弁ステム123に形成
され前記軸線方向通路140から前記第2制御室C2へ通じ
る放射方向通路141を含み、前記開放力に抗する第2閉
鎖力を生じるように前記第2制御室C2へ入口圧力を付与
する。 - 【請求項21】請求の範囲第20項記載の弁であって、前
記弁スカート128は前記ハウジング110の軸線方向に形成
された筒状凹所に収容され;前記制御室C1,C2,C3は前記
ハウジング区分112に形成された筒状スロット129の壁及
び前記第2制御室C2に連通した前記弁スカート128の下
流面により画成された第3制御室C3を含み、前記第2制
御室C2の前記入口圧力が前記第3制御室C3へも付与され
前記開放力に抗する第3の力を生じる。 - 【請求項22】請求の範囲第21項記載の弁であって、前
記入口圧力を受け入れる前記第1、第2及び第3制御室
C1,C2,C3の下流面の面積の合計は入口圧力を受け入れる
弁部材120の上流面の面積と実質的に等しく、それによ
り前記第1、第2及び第3閉鎖力の合計が前記開放力に
実質的に等しくなる。 - 【請求項23】請求の範囲第21項又は第22項記載の弁で
あって、弁スカート128の外方面とハウジング区分112に
形成される筒状スロット129の壁との間に密封リング136
が存在し前記第3制御室C3を画成し、弁スカート128の
内面に沿ってハウジング区分112に形成された複数個の
縦方向延出スロット142が存在し前記第3制御室C3と前
記第2制御室C2との間の前記連通を確立する。 - 【請求項24】請求の範囲第19−23項の何れか一項記載
の弁であって、前記キャップ127は出口ポート118への前
記腕127a間の通路127bを画成する複数個の放射方向延出
スパイダ腕127aが形成されている。 - 【請求項25】請求の範囲第24項記載の弁であって、前
記キャップ127は個別部材であり、そのスパイダ腕127a
は、前記出口ポート118に隣接するハウジング110の内面
に係合させる前記第1制御室C1の入口圧力により、押圧
される。 - 【請求項26】請求の範囲第25項記載の弁であって、前
記出口ポート118に隣接するハウジング110の前記内面、
及びそれと係合可能な前記スパイダ腕127aの外面は相補
円錐形状である。 - 【請求項27】請求の範囲第25項又は第26項記載の弁で
あって、前記ハウジング110はキャップ127のスパイダ腕
127aに整合し且つそれと協働して弁部材120がその開放
状態にあるとき前記入口ポート117から前記出口ポート1
18への流体流動用の軸線方向通路112bを画成する複数個
の放射方向延出リブ112aを含む。 - 【請求項28】請求の範囲第27項記載の弁であって、前
記ハウジング110は前記キャップ127及び弁ステム123の
下流部分と協働して室C4を画成し、室C4は大気へ逃がさ
れている。 - 【請求項29】請求の範囲第28項記載の弁であって、前
記室C4はハウジング110の前記リブ112aの一つを通過す
る逃口143により大気へ逃がされる。 - 【請求項30】請求の範囲第28項又は第29項記載の弁で
あって、前記ハウジング110は弁ステム123を収容し前記
室C2,C4を画成する開口が形成された放射方向延出壁を
含む。 - 【請求項31】請求の範囲第28−30項の何れか一項記載
の弁であって、前記アクチュエータ150は前記室C4に配
置された駆動装置を含む。 - 【請求項32】請求の範囲第31項記載の弁であって、前
記駆動装置は回転駆動装置であり、これは弁ステム123
の下流部分に形成されたネジ152に係合するネジ151を有
し、それにより駆動装置が一方の方向に回転すると弁部
材120はその閉鎖位置へ動かされ、駆動装置が反対方向
に回転すると弁部材120をその開放位置へ動かす。 - 【請求項33】請求の範囲第32項記載の弁であって、前
記回転駆動装置はハウジング110の前記室C4の電気モー
タである。 - 【請求項34】請求の範囲第32項記載の弁であって、前
記回転駆動装置は前記ハウジング110の外方の電気モー
タ166であり、またハウジング110の前記室C4の前記回転
駆動装置へ機械的に結合される。 - 【請求項35】請求の範囲第6項に記載の弁であって、
前記ピストンヘッド24の前記下流面に装着されたピスト
ン52を更に含み、前記ピストン52は閉鎖される上流端と
前記キャップ27の筒状空洞56内に収容される下流端を有
し、かつそれと協働して大気中に逃がされる室C5を画成
する。 - 【請求項36】請求の範囲第35項に記載の弁であって、
前記ピストン52は、前記入口ポート17と前記ピストンヘ
ッド24の前記下流面との間の圧力の連通を可能とするよ
うな方法で、前記ピストンヘッド24の前記下流面に装着
される。
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