JP3504304B2 - 付着スケール除去装置 - Google Patents
付着スケール除去装置Info
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Description
スを導いて排出させるダクトの途中部に中和用ガス吹込
み管を垂設し、このガス吹込み管の側面に開口する多数
のノズルから中和用ガスを吹込んで排気を浄化させる際
にノズルに付着する中和反応生成物等の付着物を自動的
に除去する付着スケール除去装置に関する。
要を示すように、ボイラ1において燃焼した燃料の排ガ
スはダクト2、集塵機3、煙突4を通じて大気中に放出
されるが、硫酸ガスSO 3 の排出による大気汚染を防ぐ
ためボイラ1に近い位置のダクト2内でアンモニア等の
中和用ガスを吹込み、中和させて硫酸アンモニウムに変
え、大気汚染を防ぐようにしている。
複数本の中和用ガス吹込み管5,5…を互いに所要の間
隔をおいて上方から垂設し、この中和用ガス吹込み管
5,5…の周面に下流に向けて突出するよう上下方向に
多数列設したノズル6,6…から中和用ガスを排ガス中
に吹込むようになされている。
む場合、中和反応時に生成される生成物7(硫化物)が
前記中和用ガス吹込み管5,5…のノズル6,6…の先
端から発生して図14に示すようにその周囲にダストを
含んで付着し、これが次第に成長してノズル6,6…間
を橋絡し、ダクト2内を流れる排ガスの通気抵抗を増大
させて燃料効率を低下させ、そのまま放置すると遂には
ダクト2が閉塞し、トリップに至る。これは低質燃料を
使用した場合に特に顕著に現われる。
上面に設けられたマンホール8の蓋を開け、そのマンホ
ール8から棒状物を挿入して付着物を取り除くか、ある
いは高圧空気(または高圧水)を吹付けて付着物を飛散
させるか、さらには音波発生機による音波により付着物
を剥離除去することによっている。
除去手段によっても、中和用ガス吹込み管5,5…の上
下方向に多数のノズル6,6…が下流側を向いて同方向
に列設されているので、最上位乃至はその付近のノズル
への付着物の除去は可能であっても下方のノズルへの付
着物の除去ができなかった。またマンホール8を通じて
の作業では、ダクト2内の熱風を防禦しながら作業を勧
めなければならず、過酷な条件下での作業となり、その
作業が容易でないうえ、きわめて非能率であった。
端から発生して次第に成長することに着目し、そのノズ
ル先端での発生段階においてすべてのノズルから付着物
を確実に除去することができる付着スケール除去装置を
提供することを目的とする。
問題点を解決する手段として、本発明は、燃焼ガスを排
出させるダクトの途中部に、中和用ガスを吹き込む多数
のノズルを有する中和用ガス吹込み管を備えた燃焼ガス
中和装置において、各ノズルに付着する中和反応生成物
等の付着物を除去する付着スケール除去装置であって、
ノズルの先端近傍の外周部に付着する付着物を掻き取
り、前記ダクトの通路断面積の減少を防止するスクレー
パーを各ノズル毎に配置したことを特徴とするものであ
り、請求項2では、燃焼ガスを排出させるダクトの途中
部に、中和用ガスを吹き込む多数のノズルを有する中和
用ガス吹込み管を備えた燃焼ガス中和装置において、ノ
ズルに付着する中和反応生成物等の付着物を除去する付
着スケール除去装置であって、前記ノズルを前記ガス吹
込み管の側面に沿って間隔をおいて複数本配列するとと
もに、前記ガス吸い込み管に沿って平行にスクレーパー
軸を縦設し、前記ノズルの先端近傍の外面部に付着する
付着物を掻き取り、前記ダクトの通路断面積の減少を防
止するスクレーパーを各ノズル毎に配置し、前記スクレ
ーパー軸を駆動し、各スクレーパーを一度に作動させる
ようにしたことを特徴とし、請求項3では、前記スクレ
ーパー軸に前記ガス吹込み管のノズルの上下に所要の間
隔をおいて挟むように上下一対のスクレーパーを各ノズ
ルに対応して水平方向に突設し、前記スクレーパー軸に
は前記スクレーパーを前記ノズルの先端位置を含む角度
範囲水平面内で旋回させる駆動手段を接続し、前記スク
レーパー軸の回動により前記スクレーパーでノズル先端
の外周部に付着した付着物を掻き取るようにしたもので
ある。また、前記スクレーパー軸に前記ガス吹込み管の
ノズルの上下に所要の間隔をおいて挟むように上下一対
のスクレーパーを各ノズルに対応して水平方向に突設
し、前記スクレーパー軸には前記スクレーパーを前記ノ
ズルの先端位置を含む角度範囲水平面内で旋回させる駆
動手段を接続し、前記スクレーパー軸の回動により前記
スクレーパーでノズル先端の外周部に付着した付着物を
掻き取るようにしたことを請求項3とし、さらに前記ス
クレーパー軸に前記ガス吹込み管のノズルの先端面直近
位置を上下に移動するスクレーパーを各ノズルに対応し
て水平方向に突設し、前記スクレーパー軸には前記スク
レーパーを前記ノズルの先端位置を含む範囲上下動させ
る駆動手段を接続し、前記スクレーパー軸の上下動によ
り前記スクレーパーでノズル先端の外周部に付着した付
着物を掻き取るようにしたことを請求項4とするもので
ある。
ーを移動させることによりノズル先端に生成付着した付
着物(中和反応生成物)を自動的に掻き取ることができ
る。請求項2では回転軸を旋回駆動すると、回転軸に各
ノズルに対応して上下対をなして突設されたスクレーパ
ーが所要角度範囲往復旋回動し、このスクレーパーがノ
ズルの先端の上下位置を通過する際にノズルの先端に生
成付着した付着物が掻き落される。掻き落されて落下し
た付着物は再びノズルに付着することはなく、排気流に
乗って下流側へ運ばれ、集塵機等により捕捉回収され
る。
ームが水平面内で旋回し、これに係合しているスクレー
パーがノズルにそってその先端を含む範囲往復摺動し、
ノズルに付着した付着物が掻き取られる。
スクレーパーがノズルの先端面の直近位置を上下に移動
し、ノズルの先端に付着した付着物が掻き取られる。
図13と共通する部材にはこれと同一符号を用いて説明
する。
で、ダクト2内に配設される中和用ガス吹込み管5は、
従来と同様にダクト2の上面から下面にかけて複数本が
横並びに縦設されるもので、図1、図4では便宜上その
1本を取出して示している。
にこれと平行に回転軸10がダクト2の上部外面に取付
く基板11に設けられた軸受12と前記中和用ガス吹込
み管5の下方部に取付具13により固着されたダクトシ
ール付きの軸受14とより回転自在に支持して設けら
れ、この回転軸10には前記吹込み管5の側部にダクト
2の下流側に向け水平方向に突出するノズル6と対応し
かつこのノズル6の先端上下に僅かの間隔をおいて挟む
ように上下一対のスクレーパー15,15の基部15
a,15aが固着されて水平方向に突出されている。
4にその一組を示しているように平板状の部材を用いて
もよいが、図8にその一組を示すように回転軸10に固
着される丸棒材16の先端に平板状部材17を溶接等に
より固着し、この平板状部材17がノズル6の先端部6
aの直近位置を通過するようにして付着物の掻きとり性
を高めるようにするなど、適宜な構造を採用することが
できる。
範囲往復旋回動させる駆動手段18が設けられている。
この実施例における駆動手段18は、減速機付きで断熱
処理されたモータ19(200W程度)と、このモータ
19により回動される駆動軸20に一端が固着されたア
ーム21と、このアーム21の先端と前記回転軸10に
一端が固着されたクランクアーム22の先端とを連結す
るクランクロッド23とで構成されており、前記駆動軸
20の回転によりアーム21が回転し、クランクロッド
23を介してクランクアーム22を往復旋回動させるよ
うになっている。このときクランクアーム22の旋回角
度θを20°とする場合、アーム21の回転半径をr、
クランクアーム22の回転半径をRとするとき、およそ
r=R/6の関係とすればよい。これは極力ノズルから
大きく逃がすようにした方が好ましいためである。
減速機を介して駆動軸20が毎分1回程度の緩速で回転
し、その回転によりアーム21が回転し、クランクロッ
ド23を介してクランクアーム22が角度θの範囲で往
復旋回動する。これによりクランクアーム22が固着さ
れている回転軸10が同角度往復回動し、これに伴いス
クレーパー15,15が同角度の範囲を往復旋回動す
る。
りその先端が図7に示すようにノズル6の先端部6aの
上下直近位置を通過する際にノズル6の先端に生成付着
した中和反応生成物が掻き落される。こうしてスクレー
パー15,15の絶間ない旋回動により生成物が成長す
るいとまを与えず、ノズル6の先端はもとより、ノズル
6の周面に生成物が付着堆積することが防がれる。
ノズル6に付着することなくダクト2内を流れる排気流
に乗って下流側へ運ばれ、集塵機3により回収される。
18は、図示の実施例に限られる必要はなく、要すれば
回転軸10を緩速で旋回動させ得るものであれば他の構
成によってもよいことはもちろんである。またボイラ1
の排ガスに限らず、他の排ガス処理装置に対しても同様
に適用可能である。
もので、前記実施例の図4、図6と対応している。
端直状部分に筒状のスクレーパー15′,15′が可及
的密に嵌合されて軸方向に摺動可能に設けられ、回転軸
10にはアーム24の中央部が固着されて水平面内で旋
回可能とされている。
リット25,25(長孔でもよい)が形成され、このス
リット25,25に前記スクレーパー15′,15′の
上面に突設されたピン26,26が嵌挿されていて、前
記回転軸10の所定角度範囲往復回動することによりア
ーム24が旋回してそのスリット25,25とピン2
6,26を介してスクレーパー15′,15′がノズル
6,6の先端を含む範囲にわたり往復摺動するように構
成されている。
図5と同じ構造であり、これらと共通する部材には同一
符号を付すに留める。また、図9において27,28
は、回転軸10の軸受部分を被覆する耐食カバーであ
る。
ータ19を駆動して回転軸10が往復回動すると、その
回転によりアーム24が図10において矢印B方向に旋
回往復動し、このアーム24の旋回動によってそのスリ
ット25,25にピン26,26を介して係合されてい
るスクレーパー15′,15′がノズル6,6上をスト
ロークSの範囲にわたって往復移動し、その移動により
ノズル6,6の先端部に付着した付着物が掻き落され
る。
例を示すもので、この実施例では前記回転軸10とは反
対の位置に軸10′がダクト2の基板11上の軸受12
と中和用ガス吹込み管5に固定の軸受14にスプライン
29またはキー等により不回転にかつ上下方向にはスラ
イド可能に支持され、この軸10′に平面形状が略C字
状をなすスクレーパー15″の基部15a″が固着され
ており、このスクレーパー15″の左右の腕部15
b″,15b″間に中和用ガス吹込み管5が位置されて
いる。
15b″の先端の互いに向き合う方向に屈曲された先端
部15c″,15c″がノズル6,6の先端面に対し小
許の間隔をおいてその直近を上下に垂直移動するよう構
成され、軸10′の上下動によりスクレーパー15″の
先端部15c″,15c″が図11の実線図示と鎖線図
示との範囲にわたり昇降されるようになっている。
8′は、モータ19の回転を軸10′に上下動として伝
達するもので、ダクト2の基板11上に設置されたモー
タ19の軸にアーム21の一端が固着され、このアーム
21の先端にクランクアーム22の一端がピン30で連
結され、さらにクランクアーム22の他端が軸10′の
上端にピン31で連結されていて、前記アーム21の回
転によりクランクアーム22を介し軸10′を所定のス
トロークにわたり上下動させるようになっている。
モータ19を駆動すると、アーム21が回転し、このア
ーム21に連結されたクランクアーム22が上下動す
る。このクランクアーム22の上下動により軸10′が
上下動し、この軸10′に固定されたスクレーパー1
5″が図11の実線図示位置と鎖線図示位置との間にわ
たり上下動し、その際にスクレーパー15″の先端部1
5c″,15c″がノズル6,6の先端面直近位置を通
過することによりノズル6,6の先端の付着物が掻きと
られる。なお上記スクレーパー15″の形状構造に関し
ては適宜な形態を選択することができ、また軸10′の
駆動手段18′に関しても他にシリンダその他の機構を
採用することができる。
ガズ中に中和用ガスを吹込み、排ガスを中和させて排出
させるような場合、ガス吹込み用のノズルの先端乃至は
その周辺に付着する中和反応生成物等の付着物を自動的
に取り除くことができるので、この生成付着物が成長し
てダクトの通路断面積を減少させることがなく、燃料効
率を著しく高めることができる。また人手を介する必要
が全くないので省力化が図れ、かつ重労働を強いること
がないなどの種々優れた効果がある。
斜視図。
図。
図。
図。
を示す構成図。
図。
Claims (5)
- 【請求項1】燃焼ガスを排出させるダクトの途中部に、
中和用ガスを吹き込む多数のノズルを有する中和用ガス
吹込み管を備えた燃焼ガス中和装置において、ノズルに
付着する中和反応生成物等の付着物を除去する付着スケ
ール除去装置であって、 前記ノズルの先端近傍の外周部に付着する付着物を掻き
取り、前記ダクトの通路断面積の減少を防止するスクレ
ーパーを各ノズル毎に配置した ことを特徴とする付着ス
ケール除去装置。 - 【請求項2】燃焼ガスを排出させるダクトの途中部に、
中和用ガスを吹き込むノズルを有する多数の中和用ガス
吹込み管を備えた燃焼ガス中和装置において、ノズルに
付着する中和反応生成物等の付着物を除去する付着スケ
ール除去装置であって、 前記ノズルを前記ガス吹込み管の側面に沿って間隔をお
いて複数本配列するとともに、前記ガス吸い込み管に沿
って平行にスクレーパー軸を縦設し、前記ノズルの先端
近傍の外面部に付着する付着物を掻き取り、前記ダクト
の通路断面積の減少を防止するスクレーパーを各ノズル
毎に配置し、前記スクレーパー軸を駆動し、各スクレー
パーを一度に作動させるようにしたことを特徴とする付
着スケール除去装置。 - 【請求項3】前記スクレーパー軸に前記ガス吹込み管の
ノズルの上下に所要の間隔をおいて挟むように上下一対
のスクレーパーを各ノズルに対応して水平方向に突設
し、前記スクレーパー軸には前記スクレーパーを前記ノ
ズルの先端位置を含む角度範囲水平面内で旋回させる駆
動手段を接続し、前記スクレーパー軸の回動により前記
スクレーパーでノズル先端の外周部に付着した付着物を
掻き取るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
付着スケール除去装置。 - 【請求項4】前記スクレーパー軸に前記ガス吹込み管の
ノズルの上下に所要の間隔をおいて挟むように上下一対
のスクレーパーを各ノズルに対応して水平方向に突設
し、前記スクレーパー軸には前記スクレーパーを前記ノ
ズルの先端位置を含む角度範囲水平面内で旋回させる駆
動手段を接続し、前記スクレーパー軸の回動により前記
スクレーパーでノズル先端の外周部に付着した付着物を
掻き取るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
付着スケール除去装置。 - 【請求項5】前記スクレーパー軸に前記ガス吹込み管の
ノズルの先端面直近位置を上下に移動するスクレーパー
を各ノズルに対応して水平方向に突設し、前記スクレー
パー軸には前記スクレーパーを前記ノズルの先端位置を
含む範囲上下動させる駆動手段を接続し、前記スクレー
パー軸の上下動により前記スクレーパーでノズル先端の
外周部に付着した付着物を掻き取るようにしたことを特
徴とする請求項1に記載の付着スケール除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27860593A JP3504304B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 付着スケール除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27860593A JP3504304B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 付着スケール除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07127838A JPH07127838A (ja) | 1995-05-16 |
JP3504304B2 true JP3504304B2 (ja) | 2004-03-08 |
Family
ID=17599607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27860593A Expired - Fee Related JP3504304B2 (ja) | 1993-11-08 | 1993-11-08 | 付着スケール除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3504304B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105674306A (zh) * | 2016-02-22 | 2016-06-15 | 绵阳佳联印染有限责任公司 | 纺织印染业导热油锅炉的炉渣破碎清理装置及方法 |
CN114950066B (zh) * | 2022-07-26 | 2022-11-01 | 济南德洋低温科技有限公司 | 一种低温动态吸附纯化装置 |
-
1993
- 1993-11-08 JP JP27860593A patent/JP3504304B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07127838A (ja) | 1995-05-16 |
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