JP3504191B2 - パチンコ機 - Google Patents

パチンコ機

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JP3504191B2
JP3504191B2 JP21833899A JP21833899A JP3504191B2 JP 3504191 B2 JP3504191 B2 JP 3504191B2 JP 21833899 A JP21833899 A JP 21833899A JP 21833899 A JP21833899 A JP 21833899A JP 3504191 B2 JP3504191 B2 JP 3504191B2
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吉平 新山
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株式会社ソフィア
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、上流の球貯留タン
ク側から供給される遊技球を、下流の球排出流路側に排
出する球排出装置と、上記球供給皿からオーバーフロー
した遊技球が排出される球受皿と、を備えたパチンコ機
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の遊技店においては、各島の端や
チンコ機間に球貸機を配設し、この球貸機から借り出し
た遊技球をパチンコ機の球供給皿に移して遊技を行うよ
うに構成されている。しかしながら、大量の遊技球を借
りようとした場合や頻繁に遊技球を借り出す場合には、
球貸機から排出された遊技球を球供給皿に移す手間が煩
わしいとともに、移す際に遊技球がこぼれ落ちて遊技者
の不利益となることもある。また、床にこぼれ落ちた遊
技球の上に載って転ぶなどの事故を未然に防止するため
に、遊技店の係員が床にこぼれた遊技球の掃除を頻繁に
行う必要があった。このため、遊技球をパチンコ機の球
供給皿へ直接排出するように構成した球貸機をパチンコ
機の側部に付加したものが、例えば特開昭63−122
482号によって提案されている。これは、遊技者が球
貸機に投入した金額に応じて、所定数の遊技球をパチン
機の球供給皿へ排出することによって、遊技者が球貸
機から球供給皿に遊技球を移す手間を省き、遊技中に遊
技球を追加して借りる際にも遊技者が遊技に専念できる
ようにしたものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
パチンコ機においては、パチンコ機の側部に隣接され
た球貸機に備えられる球排出装置から排出された遊技球
を距離の長い連絡樋を介して当該パチンコ機の球供給皿
へ誘導するように構成されていたため、賞球あるいは
が球排出装置から排出されてから球供給皿へ至るまで
に時間が掛かってしまったり、連絡樋内で球詰まりが発
生しやすいといった問題点があった。更に、球排出装置
からの賞球及び貸球が同一の経路により排出されるよう
に構成されていたため、排出された遊技球が賞球なのか
貸球なのかの確認を行うことが困難であった。そこで、
本発明は、パチンコ機に備えられる球排出装置から賞球
貸球の両方の遊技球を排出することができるようにす
ると共に、排出された遊技球が賞球なのか貸球なのかを
確認することができるようにしたパチンコ機を提供する
ことを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、上流の球貯留タンク側から
供給される遊技球を、下流の球排出流路を介して球供給
皿へ排出する球排出装置と、上記球供給皿からオーバー
フローした遊技球が排出される球受皿と、を備えたパチ
ンコ機において、賞球排出要求信号に基づいて上記球排
出装置から所要数の遊技球を賞球として排出させると共
に、球貸排出要求信号に基づいて上記球排出装置から所
要数の遊技球を貸球として排出させる制御を行う制御装
を備え、上記球排出流路の所定部を区画壁によって
上記賞球として球排出装置から排出された遊技球を流下
させるための第1排出流路と、上記貸球として球排出装
置から排出された遊技球を流下させるための第2排出流
路と、に分岐させると共に、上記区画壁によるこれら第
1排出流路と第2排出流路の分岐部に流路を切り換え
る排出流路切換手段を設け、上記排出流路切換手段を常
態では第1排出流路を開放する状態を保持するように構
成し、上記球供給皿が配設される開閉パネルには、上記
第1排出流路から流下される賞球を当該球供給皿に排出
するための賞球排出口と、上記第2排出流路から流下さ
れる貸球を当該球供給皿に排出するための球貸排出口
と、を夫々開設すると共に、これら賞球排出口と球貸排
出口の横に賞球排出表示器と球貸排出表示器を並設し、
上記制御装置は、上記球貸排出要求信号に対する貸球と
しての遊技球数を設定する球貸数設定部を有し、上記球
貸排出要求信号に基づく排出制御を行う場合は、常態に
ある排出流路切換手段に対して切換制御を行って第2排
出流路を開放する状態に変換させた後、上記球貸数設定
部に設定されている数の遊技球を貸球として球排出装置
より排出させると共に、球貸排出である旨を球貸排出表
示器で可視表示する一方、上記賞球排出要求信号に基づ
く排出制御の場合は、賞球排出である旨を賞球排出表示
器で可視表示するようにし上記第1排出流路は、上記賞
球排出口から後方に向けて突設した賞球受樋に流下端を
臨ませて、当該賞球受樋から賞球排出口へ賞球を流下さ
せると共に、当該第1排出流路を流下する賞球が当たる
と賞球排出音を発する賞球排出音発生ベルを備える構成
と成し、上記第2排出流路は、上記球貸排出口から後方
に向けて突設した貸球受樋に流下端を臨ませて、当該貸
球受樋から貸球排出口へ 貸球を流下させると共に、当該
第2排出流路を流下する貸球が当たると貸球排出音を発
する貸球排出音発生ベルを備える構成と成し、上記賞球
受樋が遊技球で満たされている場合には、第1排出流路
から賞球受樋に落下した賞球を下方のオーバーフロー流
路へ流下させることで、賞球受樋から溢れた遊技球を上
記球受皿へ排出する構成とし、上記貸球受樋が遊技球で
満たされている場合には、第2排出流路から貸球受樋に
落下した貸球を下方のオーバーフロー流路へ流下させる
ことで、貸球受樋から溢れた遊技球を上記球受皿へ排出
する構成としたことを特徴とする。 【0005】したがって、請求項1に記載のパチンコ機
においては、賞球排出要求信号に基づいて球排出装置か
ら所要数の遊技球を賞球として排出させると共に、球貸
排出要求信号に基づいて球排出装置から所要数の遊技球
を貸球として排出させる制御を制御装置が行い、排出流
路切換手段と制御装置の制御により、賞球としての遊技
球は、賞球排出音発生ベルを備える第1排出流路を流下
して賞球受樋へ落下し、賞球排出口から球供給皿へ排出
され、一方、貸球としての遊技球は、貸球排出音発生ベ
ルを備える第2排出流路を流下して貸球排出樋へ落下
し、球貸排出口から球供給皿へ排出され、制御装置は、
球貸排出要求信号に基づく排出制御を行う場合、球貸排
出である旨を球貸排出表示器で可視表示し、賞球排出要
求信号に基づく排出制御を行う場合、賞球排出である旨
を賞球排出表示器で可視表示し、賞球受樋が遊技球で満
たされている場合には、第1排出流路から賞球受樋に落
下した賞球を下方のオーバーフロー流路へ流下させるこ
とで、賞球受樋から溢れた遊技球を球受皿へ排出し、貸
球受樋が遊技球で満たされている場合には、第2排出流
路から貸球受樋に落下した貸球を下方のオーバーフロー
流路へ流下させることで、貸球受樋から溢れた遊技球を
球受皿へ排出する。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1および図2に示すパチンコ機1
の実施形態は、パチンコ機本体の一側に設けたサイドパ
ネル2に、遊技者が所望する球貸しの金額乃至数量を選
択する球貸し金額選択ボタン3、プリペイドカード4
(所定の金額で予め販売されるカードであって、通貨と
等価な有価データを磁気帯等の記憶部に記憶させたも
の)を挿入するカード挿入口5、挿入されたプリペイド
カード4の残高を表示するカード残高表示器6、カード
排出操作ボタン7などを設けてある。なお、サイドパネ
ル2に設けた上記部材は、後述するように、パチンコ機
本体に設けてもよい。 【0007】パチンコ機本体は、機枠8の前面側に額縁
状の前面枠9を開閉可能に設け、該前面枠9に開設した
窓部の前面側にガラス枠10と開閉パネル11を開閉可
能に軸着し、窓部の背面側には窓部を後方から塞ぐよう
にして遊技盤12を装着し、前面枠9の下部前面側に受
皿13と発射操作ハンドル14などを取り付けてある。
また、開閉パネル11には球貸し排出口15と賞球排出
口16を並べて開設し、これら排出口15,16の横に
球貸し表示器17と賞球排出表示器18を排出態様報知
手段として並設し、球貸し排出口15と賞球排出口16
に臨ませた状態で球供給皿19を遊技球貯留手段として
設けてある。 【0008】なお、球貸し排出表示器17と賞球排出表
示器18は、遊技者に球貸し排出または賞球排出である
旨を可視表示できればどのような構成でもよいが、図面
に示す実施形態ではランプやLEDなどの発光源とレン
ズとからなり、レンズには異なった色彩を付してある。 【0009】遊技盤12の表面にはガイドレール20で
囲んだ遊技部21を形成し、該遊技部21内に障害釘を
植設するとともに入賞具22a,22b,…を配設し、
遊技部21内の最下部にアウト口23を開設し、遊技盤
12の裏面には入賞具22a,22b,…に入賞したセ
ーフ球を入賞価値ごとに集める集合樋24を設けてあ
る。なお、本実施形態では、1の入賞に対して7個の賞
球が付与される価値の入賞具22aと1の入賞に対して
13個の賞球が付与される価値の入賞具22bとを備え
ているので、集合樋24は、7個用セーフ球集合用と1
3個用セーフ球集合用とを前後に重ねて設けてある。 【0010】前面枠9の裏側には上記各集合樋24によ
り集めた入賞球を処理したり、賞球を排出したり、ま
た、遊技者の要望により球貸しを行う各機構を設けてあ
り、これらの機構は機構盤25に取り付けてある。 【0011】図3に示すように、機構盤25の下部には
遊技盤12の各集合樋24から流下したセーフ球を流下
するセーフ球流下路26…を前後二重に形成し、各セー
フ球流下路26の途中にセーフ球を1個宛流下制御する
入賞球流下制御機構27を設け、また、遊技盤12のア
ウト口23からのアウト球を流下するアウト球流下路2
8をセーフ球流下路26の横に形成してある。 【0012】入賞球流下制御機構27は、図4および図
5に示すように、セーフ球を一列に整列しながら流下す
るセーフ球流下路26の途中に入賞球検出手段としてセ
ーフ球検出器29を臨ませ、該セーフ球検出器29の下
流側に、軸30により回動可能に設けた入賞球ストッパ
31の自由端を出没可能な状態で臨ませ、軸32により
回動可能に設けた入賞球流下抑制部材33の一端をセー
フ球検出器29の上流側に出没可能な状態で臨ませると
ともに該入賞球流下抑制部材33の他端を上記入賞球ス
トッパ31の上部に載置し、入賞球ストッパ31の途中
に電気的駆動源として設けた入賞球排出ソレノイド34
のプランジャを接続する。 【0013】入賞球排出ソレノイド34が消磁した状態
では、図4に示すように、スプリング35の付勢により
入賞球ストッパ31の自由端がセーフ球流下路26内に
入って流下してきた入賞球の最先の球がセーフ球検出器
29に作用した状態で停止し、入賞球流下抑制部材33
は、一端をセーフ球流下路26内から後退した状態で停
止している。したがって、複数のセーフ球が流下する
と、最先の球が入賞球ストッパ31により流下を阻止さ
れた状態でセーフ球流下路26内で待機する。 【0014】そして、入賞球排出ソレノイド34が励磁
すると、図5に示すように、入賞球ストッパ31が軸3
0を中心にして図中時計方向に回動することにより自由
端をセーフ球流下路26内から後退させる。また、入賞
球ストッパ31が回動すると、入賞球流下抑制部材33
の他端が入賞球ストッパ31の回動によって持ち上げら
れるので、一端がセーフ球流下路26内に入り込んで、
セーフ球検出器29に作用していた入賞球のすぐ上に位
置する。したがって、セーフ球検出器29に作用してい
た1つの入賞球だけが流下し、それ以降の入賞球は入賞
球流下抑制部材33によって流下を阻止される。入賞球
排出ソレノイド34が消磁すると、スプリング35の付
勢により入賞球ストッパ31が戻り回動して自由端をセ
ーフ球流下路26内に突入するとともに、入賞球流下抑
制部材33がウエイト36等の付勢により戻り回動して
セーフ球流下路26内から外れるので、入賞球流下抑制
部材33によって流下を阻止されていた入賞球が流下
し、最先の入賞球が入賞球ストッパ31により支持され
た状態でセーフ球検出器29に作用する位置で停止す
る。 【0015】なお、前後のセーフ球流下路26に設けた
入賞球流下制御機構27は、何れも同様の構成であり、
又、この入賞球流下制御機構27は入賞球を1個宛検出
して流下制御することができればどのような構成でもよ
い。 【0016】また、機構盤25には上部に遊技媒体であ
る球を貯留するための球貯留タンク37を配設し、該球
貯留タンク37の球落下口の下方から僅かに下り傾斜し
た状態で誘導樋38を延設し、この誘導樋38の流下端
を遊技媒体排出装置39に接続し、該遊技媒体排出装置
39から下方に球排出路40を僅かに蛇行させた状態で
延設し、この球排出路40を途中で第1排出流路40a
と第2排出流路40bとに分岐し、この分岐部には排出
流路切換手段として排出路切換弁41を設け、第1排出
流路40aを前記した賞球排出口16に、第2排出流路
40bを球貸し排出口15に各々連通させる。 【0017】本実施形態では、図8に示すように、球貸
し排出口15と賞球排出口16とから夫々上面開放の賞
球受け樋42と貸し球受樋43を後方に向けて突設し、
賞球受け樋42の後部を第1排出流路40aの内部に、
貸し球受け樋43の後部を第2排出流路40bの内部に
それぞれ臨ませる。したがって、貸し球受け樋43や賞
球受け樋42に球が溜っているときに第1排出流路40
a、第2排出流路40bを球が流下すると、これらの球
は貸し球受け樋43や賞球受け樋42からオーバーフロ
ーして、その下方に形成してあるオーバーフロー流路4
4を流下して前記球受皿13に排出されるように構成し
てある。なお、オーバーフロー流路44内に球が充満し
ている場合には、途中に設けたオーバーフロー検出器4
5により検出し、後述する制御装置46によって遊技媒
体排出装置39の作動を一時停止させる。 【0018】球を2列に整列しながら流下させる誘導樋
38の傾斜上端側には球貯留タンク37内の球の不足を
検出する貯留球不足検出機構47を設けてあり、この貯
留球不足検出機構47が球不足を検出すると、パチンコ
機列の上方に設けた球補給機構(図示せず)により球を
球貯留タンク37内に補給するようにしてある。 【0019】また、誘導樋38の傾斜下端側には球不足
検出機構48を設けてある。なお、この球不足検出機構
48は、遊技媒体排出装置39から排出可能な遊技媒体
の残量が所定量以下になったことを検出する遊技媒体残
量検出手段として機能する。 【0020】図6および図7に示す球不足検出機構48
は、球不足検出器49と、該球不足検出器49に作用す
る作用部材50と、誘導樋38内に球がないことに基づ
いて上記作用部材50に作用する球不足検出部材51と
からなる。球不足検出部材51は、軸52に対して相対
する方向に延出する球受片53および第1作用片54を
有し、機構盤25に取り付けられた軸52に対して、球
受片53および第1作用片54が揺動自在な状態として
ある。なお、第1作用片54には第1ウエイト55を設
けてあり、常態では第1作用片54が下方に、球受片5
3が上方に付勢されている。また、誘導樋38の球流路
の適所には検出孔56を開設してあり、球受片53が球
流路の上流側から下流側へ立ち上がる状態で、該検出孔
56から誘導樋38の球流路内へ突出するようにしてあ
る。さらに、誘導樋38の球流路内を球が流下した場合
には、球が球受片53上へ乗り上げ、この流下球の重量
によって、第1作用片54に設けた第1ウエイト54の
付勢に抗して球受片53を押し下げ、押し下げられた球
受片53は検出孔56を閉塞する。したがって、流下球
が検出孔56から落下することなく円滑に球流下路内を
流下する。 【0021】また、作用部材50は、軸57に対して相
対する方向に延出する第2作用片58およびスイッチ押
圧片59を有し、第2作用片58は上記球不足検出部材
51の第1作用片54の先端部下方と当接し得る形状
に、スイッチ押圧片59は上記球不足検出器49の作動
突起を押圧可能な形状に夫々形成してある。なお、スイ
ッチ押圧片59には上記第1ウエイト55よりも軽い第
2ウエイト60を設けてあり、球不足検出部材51の第
1作用片54によって第2作用片58が下方へ押圧され
ない間は、上記第2ウエイト60の付勢によって、第2
作用片58を上方へ押し上げるが、第1ウエイト55の
付勢によって第2作用片58が下方に押し下げられる
と、スイッチ押圧片59が上方に押し上げられて、該ス
イッチ押圧片59によって球不足検出器49がオンにさ
れる。 【0022】したがって、誘導樋38の球流路内におけ
る検出孔56上に球が存在する場合には、球不足検出部
材51の球受片53が球によって下方に押し下げられる
ことにより、該球不足検出部材51の第1作用片54が
作用部材50の第2作用片58に作用しないため、作用
部材50のスイッチ押圧片59は第2ウエイト60の付
勢によって下方に押し下げられ、球不足検出器49は作
用部材50のスイッチ押圧片59が作用しないためにオ
フ状態となる。一方、誘導樋38の球流路内における検
出孔56上に球が存在しない場合には、球不足検出部材
51の球受片53が第1作用片54に設けた第1ウエイ
ト55の付勢によって上方に押し上げられることによ
り、該球不足検出部材51の第1作用片54が作用部材
50の第2作用片58を押し上げる方向に作用するた
め、作用部材50のスイッチ押圧片59は上方に押し上
げられ、球不足検出器49は作用部材50のスイッチ押
圧片59が作用することによってオン状態となる。この
ようにして、球不足検出機構48によれば、誘導樋38
の球流路に設けた検出孔56から球の不足を検出し、遊
技媒体排出装置39へ排出用の遊技媒体として供給する
球が充分であるか否かを検出することができる。 【0023】なお、誘導樋38の検出孔56の上方に
は、軸61により球均し部材62を揺動自在に軸着して
あり、この球均し部材62は、球均し片63と相対する
方向に球流下阻止片64を形成してある。したがって、
図6に示すように、常には球均し片63によって誘導樋
38内を流下する球を一段に均すことができ、図7に示
すように、球均し片63を上方に回動すると、球流下阻
止片64が誘導樋38内に入り込んで球の流下を阻止す
ることができる。したがって、メンテナンスや調整時に
この球均し部材62により球の流下を止めておくと、球
を抜かなくても作業を行うことができる。 【0024】次に、遊技媒体排出装置39について説明
する。この遊技媒体排出装置39は、所定数の遊技媒体
を流下することができればどのような構成でもよい。な
お、図面に示す遊技媒体排出装置39は、同じ構成の排
出機構を誘導樋38の球流下路ごとにユニット基板65
の両側に設けてあるので、主として表側の排出機構につ
いて説明する。 【0025】この遊技媒体排出装置39の排出機構は、
図11から図13に示すように、ユニット基板65に流
下圧を適宜に減少させるために蛇行させて形成した流路
66の傾斜部分67に排出球の検出器である排出球検出
器68を設けるとともに、該排出球検出器68の下流側
に所定の間隔で配設した排出ストッパ機構69とからな
り、ユニット基板65を機構盤25に固定するようにし
てある。 【0026】排出ストッパ機構69は、流路内に進入し
て遊技球の流下を阻止するストッパ用係止爪70と、電
気的駆動源である排出ソレノイド71と、該ソレノイド
71のプランジャとストッパ用係止爪70を接続するリ
ンク片72とからなる。なお、ストッパ用係止爪70
は、略扇形の部材であって、要部分をユニット基板65
に軸73により回動可能に軸着し、排出ソレノイド71
の駆動により回動すると球阻止部となる扇状外周部が回
動軌跡と一致するように構成してある。 【0027】上記した構成からなる排出ストッパ機構6
9は、排出ソレノイド71が消磁した状態では、図12
に示すように、ストッパ用係止爪70の球阻止部が流路
内に進入した第1状態で停止する。したがって、流路内
の遊技球はストッパ用係止爪70の球阻止部により流下
を阻止され、2番目の遊技球が排出球検出器68に作用
した状態で停止する。そして、排出ソレノイド71を励
磁すると、ストッパ用係止爪70が軸73を中心にして
回動し、球阻止部が流路から外れて第2状態に変換す
る。したがって、流路内の遊技球が流下する。遊技球が
流下すると、排出球検出器68を設けた部分がほぼ45
度傾斜し、その上流側の流路が蛇行しているので、傾斜
部分を流下する遊技球と遊技球との間に間隔が生じ、排
出球検出器68は、流下する球技球により正確にONー
OFFを繰り返し、これにより流下する遊技球を1個宛
正確に検出することができる。排出球検出器68が流下
する遊技球を検出すると、この信号に基づいて後述する
制御装置46がカウントし、所定数に達すると排出ソレ
ノイド71を消磁する。 【0028】排出ソレノイド71が消磁すると、スプリ
ング74の付勢によりストッパ用係止爪70が戻り回動
して球阻止部が流路内に進入し、遊技球の流下を停止さ
せる。なお、ストッパ用係止爪70は、制御装置46が
排出球検出器68からの信号の到来に基づいてタイミン
グを計って排出ソレノイド71を消磁するので、球阻止
部は遊技球と遊技球との間にタイミングよく入り込み、
球噛みを起こすことはなく、所定数の遊技球を過不足な
く流下制御する。 【0029】ユニット基板65の表側と裏側に設けた排
出機構は制御装置46によって別個に制御されている。
したがって、両排出機構の流下遊技球数を適宜に組み合
せることにより所望する数量の遊技球を排出することが
できるし、一方の排出機構だけを作動することにより所
望するだけの遊技球を排出することもできる。例えば、
13個の遊技球を排出する場合には表側の排出機構によ
り7個、裏側の排出機構により6個の遊技球を排出し、
25個の遊技球を排出する場合には表側の排出機構によ
り13個、裏側の排出機構により12個の遊技球を排出
するようにしてもよい。 【0030】次に、遊技媒体排出装置39から流下した
遊技球が落下する球排出路40とその周辺の機器につい
て説明する。球排出路40は、遊技球の流下速度を低減
させるために遊技媒体排出装置39の下方部分が蛇行
し、その途中の側面部分に球抜き流路75の入口が開口
しており、この入口に流路切換弁76が設けられてい
る。そして、球抜き流路75の入口の下流において球排
出路40の一側を隆出させて流路を図中左側に傾斜さ
せ、この傾斜部分において区画壁77によって第1排出
流路40aと第2排出流路40bとに分岐し、この分岐
部、即ち区画壁77の上端に排出路切換弁41を配設
し、第1排出流路40aを賞球排出口16に、第2排出
流路40bを球貸し排出口15に各々連通させている。
このように、賞球の排出口と貸し球の排出口とを異なら
しめておけば、実際に排出されている球が賞球か貸し球
かを遊技者に認識させることができると共に、賞球排出
動作と貸し球排出動作の検査を行う場合にも、夫々個別
に検査できることから有用である。 【0031】球抜きに使用する流路切換弁76は、球排
出路を横断して閉塞可能であるとともに入口を閉塞し得
る大きさの板状の弁体の下端を軸78によって入口の開
口縁下部に回動可能に軸着し、電気的駆動源として設け
た球抜き流路切換用ソレノイド79と公知の機械的伝達
手段、例えばリンク機構により接続してなる。常態、即
ちパチンコ機1が稼働している間はソレノイド79が消
磁して、弁体が球抜き流路の入口を閉塞した第1状態
(図8中実線で示す状態)で停止している。したがっ
て、この第1状態で遊技媒体排出装置39から遊技球が
流下してくると、これらの遊技球は球排出路40をその
まま流下する。 【0032】一方、管理室からの指令などによりソレノ
イド79を励磁すると、弁体が軸78を中心に回動し、
入口を開放して球排出路40を閉塞する第2状態(図8
中点線で示す状態)に変換する。したがって、この第2
状態で遊技媒体排出装置39から流下した遊技球は、弁
体の上面に案内されて入口から球抜き流路75内に流路
を変更して流下する。球抜き流路75内を流下した遊技
球は、当該パチンコ機1から出るとパチンコ機1列の下
部に設けてある球回収樋(図示せず)により回収され
る。したがって、球抜き流路切換用ソレノイド79と遊
技媒体排出装置39の排出ソレノイド71を一定時間以
上励磁し続けると、タンク37内の遊技球を全て回収樋
に排出することができる。なお、球抜き流路切換用ソレ
ノイド79を消磁すると、弁体がスプリング等の付勢に
より戻り回動して球排出路40を開放して球抜き流路7
5の入口を閉塞する第1状態に復帰する。 【0033】また、遊技媒体排出装置39からの遊技媒
体を球貸し排出口15または賞球排出口16に切り換え
て排出させる排出路切換弁41は、第1排出流路40a
の入口、第2排出流路40bの入口を交互に閉塞可能な
大きさの弁体を区画壁77の上端に軸80により回動可
能に軸着し、該軸80に設けた偏心軸81を揺動レバー
82の一端に接続し、揺動レバー82の他端には付勢部
材として設けたバネ83の一端を接続し、揺動レバー8
2の軸84と他端との間において接続した接続片85の
上端を電気的駆動源として設けたゲート切換ソレノイド
86のプランジャに接続してなる。 【0034】したがって、ゲート切換ソレノイド86が
消磁した状態においては、バネ83の付勢により弁体が
第2排出流路40bの入口を塞いで第1排出流路40a
の入口を開放した第1状態(図8中実線で示す状態)で
停止している。このため、排出路切換弁41が第1状態
のときに遊技媒体排出装置39から遊技媒体が流下する
と、これらの遊技媒体は、第1排出流路40aを通って
流下し、そのうちの幾つかが賞球排出音発生ベル87に
当って賞球排出効果音を発生し、賞球受け樋42上に落
下する。賞球受け樋42が空いていればこれらの遊技球
は、賞球排出口16から球供給皿19に排出され、賞球
受け樋42が球で満たされていれば賞球受け樋42から
落下してオーバーフロー流路44を流下し、球受皿13
に排出される。 【0035】一方、制御装置46からの指令によりゲー
ト切換ソレノイド86が励磁すると、プランジャが上昇
して接続片85を介して揺動レバー82をバネ83の付
勢に抗して一端が下降する方向に揺動する。揺動レバー
82の一端が下降する方向に揺動すると、弁体が軸80
を中心にして回動し、図8中点線で示すように、第2排
出流路40bの入口を開放して第1排出流路40aの入
口を閉塞する第2状態に変換する。このため、排出路切
換弁41が第2状態の時に遊技媒体排出装置39から遊
技媒体が流下すると、これらの遊技媒体は、第2排出流
路40bを通って流下し、そのうちの幾つかが球貸し排
出音発生ベル88に当って球貸し排出効果音を発生し、
貸し球受け樋43上に落下する。貸し球受け樋43が空
いていればこれらの遊技球は、球貸し排出口15から球
供給皿19に排出され、万一貸し球受け樋43が球で満
たされていれば貸し球受け樋43から落下してオーバー
フロー流路44を流下し、球受皿13に排出される。 【0036】そして、ゲート切換ソレノイド86が消磁
すると、バネ83の付勢により揺動レバー82が戻り揺
動するので、弁体は、第2排出流路40bの入口を閉塞
して第1排出流路40aの入口を開放する第1状態に復
帰する 【0037】なお、賞球排出音発生ベル87と球貸し排
出効果音発生ベル88は、音色が異なるベルを用い、遊
技者がベルの音を聞いただけでも賞球が排出されたの
か、或は貸し球が排出されたのかをベルの音によって識
別できるようにしておくことが望ましい。 【0038】以上説明したように、本実施形態において
は常には排出路切換弁41が第1状態を維持して遊技媒
体排出装置39と賞球排出口16を連通させ、制御装置
46からの信号によって遊技媒体排出装置39と球貸し
排出口15とを連通する第2状態に変換する。以下に遊
技媒体排出装置39や排出路切換弁41などを制御する
制御装置46について説明する。 【0039】制御装置46は、図14のブロック図に示
すようにプリペイドカード4の記憶内容を読み書きした
り遊技者の球貸し選択操作に応じた球貸し排出を要求す
る球貸し選択手段101と、遊技中の賞球の排出を要求
する賞球排出制御手段102と、遊技媒体排出装置39
を制御する遊技媒体排出制御手段103と、球貸し排出
と賞球排出とのどちらを優先して排出させるか制御する
優先排出制御手段104などからなる。 【0040】球貸し選択手段101は、主としてカード
リーダ105と球貸し排出制御手段106とから構成さ
れている。カードリーダ105は、図15に示すよう
に、プリペイドカード4がカード挿入口5内に挿入され
た際にカード残高読取手段107が記憶内容を読み込
み、読み込んだ内容をカード残高記憶手段108に送
る。カード残高記憶手段108は、記憶内容であるカー
ド残高をカード残高判定手段109とカード残高書換手
段110に送る。カード残高判定手段109は、残高が
ゼロか否かを判定して判定結果の信号をカード保持制御
手段111と球貸し排出制御手段106に送るととも
に、所定残高の信号をパンチ穴制御手段112に送る。
カード保持制御手段111は、カード残高がゼロである
旨の信号または遊技者がカード返却操作部(カード排出
操作ボタン7)からの返却信号を受けると、後述する優
先排出制御手段104からの球貸し排出中信号で球貸し
が行われていないことを条件にしてカード排出制御手段
113を作動してプリペイドカード4を遊技者に返却す
る。また、このカード保持制御手段111は、カード保
持中(プリペイドカード4がカードリーダ105の中に
取り込まれている状態)であればカード残高記憶手段1
08にその旨の信号を送り、プリペイドカード4を返却
する際にはパンチ穴制御手段112に信号を送って、プ
リペイドカード4を返却する際にカード残高書換手段1
10が残高を書き換えることに併せてカード残高に応じ
て、残高の目安となる穴をプリペイドカード4に開設す
る。 【0041】球貸し排出制御手段106は、図16に示
すように、遊技者の操作により送られてくる球貸し所望
信号を記憶する球貸し要求記憶手段114、貸し球の単
価(例えば100円で25個)を設定しておく球貸し数
設定部115、遊技媒体排出装置39が排出した遊技球
の数をカウントする球貸し数カウント部116、および
各種のゲートなどから構成されている。第1オアゲート
117を介してカード残高ゼロ信号またはカードの返却
信号を受けると、この信号により球貸し要求記憶手段1
14がリセットされる。球貸し要求記憶手段114は、
遊技者が球貸し金額選択ボタン3を操作することにより
発せられる球貸し所望信号により記憶内容をアップし、
記憶が有ると球貸し排出要求信号(例えば「H」レベル
信号)を優先排出制御手段104に送るとともに、第1
アンドゲート118の一方の入力側に送る。 【0042】第1アンドゲート118は、後述する優先
排出制御手段104からの球貸し排出中信号(例えば
「H」レベル信号)を他方の入力としているので、優先
排出制御手段104から球貸し排出中信号「H」を受け
ると開いて第2アンドゲート119の一方の入力側にH
レベル信号を送るとともに、球貸し要求記憶手段114
にダウン信号として送る。球貸し要求記憶手段114
は、ダウン信号を受けると、記憶内容を「1」減算す
る。 【0043】第2アンドゲート119は、球貸し数設定
部115からの出力を他方の入力としているので、第1
アンドゲート118からの「H」レベル信号を受ける度
に開いて球貸し数カウント部116に球貸し数をセット
する。例えば、球貸し数設定部115に、100円で2
5個と予め設定した場合には、球貸し数設定部115か
ら25の「H」レベル信号が第2アンドゲート119に
送られて球貸し数カウント部116に球貸し数「25」
がセットされる。 【0044】球貸し数カウント部116は、第3アンド
ゲート120の出力を減算信号として入力しており、第
3アンドゲート120は、第1アンドゲート118の出
力を一方の入力とし、遊技媒体排出装置39の排出球検
出器68からの排出球検出信号を他方の入力としてい
る。したがって、遊技媒体排出装置39が作動すること
により遊技球が流下すると、排出球検出器68からの
「H」レベル信号を受ける度に開いて減算信号を球貸し
数カウント部116に送り、球貸し数カウント部116
は減算信号を受ける度にセットされた数値から「1」宛
減算して、「0」になると(例えば100円分の25個
を流下すると)球貸し排出終了信号を送出する。 【0045】なお、本実施形態における遊技媒体排出装
置39は、排出ストッパ機構69により遊技球の流下を
止めた場合に、排出球検出器68は排出ストッパ機構6
9のストッパ用係止爪70上に係止した遊技球自体では
なく、その上(2番目)の遊技球を検出する構成である
が、このズレは一定であり、流下した遊技球の数量を制
御するに何等不都合は生じない。 【0046】また、本実施形態では遊技媒体排出装置3
9の2本の球流下路にそれぞれ排出球検出器68、排出
ソレノイド71を備えているので、それぞれ別個に制御
されて作動するが、説明を判り易くするために、1つの
排出球検出器68から信号が送出されているがごとく説
明し、また、排出ソレノイドについても1つの排出ソレ
ノイド71が励磁、消磁するがごとく説明する。 【0047】球貸し数カウント部116の数値が「0」
になっても、球貸し要求記憶手段114の記憶内容が
「1」以上記憶されている場合には、再び球貸し排出要
求信号が送出されるので、上記と同様の作動により球貸
し動作が行われる。したがって、球貸し要求記憶手段1
14の記憶がなくなるまで球貸しの作動が繰り返し行わ
れる。 【0048】一方、遊技中に打球が入賞した場合には、
賞球排出制御手段102の制御のもとで賞球排出を行
う。 【0049】次に、球貸し排出要求信号を処理する優先
排出制御手段104について説明する。図18に示す優
先排出制御手段104の実施形態は、賞球排出要求信号
と球貸し排出要求信号の両方が発生して制御装置46
入ってきた場合には球貸し排出要求信号を電気的に優先
制御して、球貸し排出を優先的に実行させるようにした
ものであり、各種ゲート、タイマ、信号保持手段などか
ら構成されている。なお、ここでは球貸し要求信号だけ
が入ったときの説明にとどめておき、賞球排出要求信号
が入った場合については後述する。 【0050】球貸し排出要求信号は、優先排出制御手段
104の第4アンドゲート121の一方の入力側に反転
して入力するとともに、第5アンドゲート122の一方
の入力側に入力し、第5アンドゲート122の出力が球
貸し排出要求信号保持手段123のセット側に入力して
いる。第5アンドゲート122は、第6アンドゲート1
24と同様に、第2オアゲート125の出力を反転して
他方の入力としており、第2オアゲート125は、排出
作動中信号と第1タイマ126の出力を入力としてい
る。第1タイマ126は、賞球排出終了信号と球貸し排
出終了信号を入力とする第3オアゲート127の出力を
セット信号としており、流路切替所要時間および排出区
切り時間を確保するためのものである。したがって、こ
の状態で第1タイマ126は「L」信号を出力し、ま
た、排出作動中信号も「L」信号なので、第2オアゲー
ト125の出力は「L」信号を出力している。このた
め、この「L」信号を反転して他方の入力とする第5ア
ンドゲート122は、球貸し排出要求信号「H」を一方
の入力側に入力すると開いて「H」信号を送出して球貸
し排出要求信号保持手段123をセットする。 【0051】球貸し排出要求信号保持手段123がセッ
トされると、出力の「H」信号が駆動手段128に送ら
れてゲート切換ソレノイド86を励磁するとともに、第
2タイマ129をセットする。第2タイマ129は、球
貸し要求があってから、流路(ゲート)切り換えのため
の所定時間が経過した後に球貸し排出を実行させる遅延
手段として機能するものであり、球貸し排出要求信号保
持手段123からの「H」信号を入力してから所定時間
が経過すると、「H」信号を第7アンドゲート130の
一方の入力側に送出する。第7アンドゲート130は、
第2タイマ129の入力信号、即ち球貸し排出要求信号
保持手段123からの出力を他方の入力としているの
で、第2タイマ129からの「H」信号を入力すると開
いて、第8アンドゲート131の一方の入力側に「H」
信号を送出する。この第8アンドゲート131は第1タ
イマ126の出力を反転して他方の入力としているの
で、第7アンドゲート130からの「H」信号を一方の
入力側に入力すると開いて、第4オアゲート132を介
して排出要求信号「H」を送出するとともに、第9アン
ドゲート133の一方の入力側に送出する。この第9ア
ンドゲート133は、排出作動中信号を他方の入力とし
ているので、遊技媒体排出装置39の排出球検出器68
から排出作動中信号として「H」信号を入力すると開い
て、球貸し排出中信号として「H」信号を送出する。 【0052】また、第9アンドゲート133からの
「H」信号は、効果音発生手段134、アンプ135を
作動させてスピーカ136から球貸し効果音を発生させ
るとともに、駆動手段137を作動させて球貸し排出表
示器17からの発光によって現在球貸し排出中である旨
を遊技者に可視表示する。 【0053】優先排出制御手段104から送出された排
出要求信号は、遊技媒体排出制御手段103に送られ
る。この遊技媒体排出制御手段103は、遊技媒体を排
出しても不都合が生じないかを確認しながら遊技媒体排
出装置39の作動を制御するもので、図19に示す実施
形態では、各種のゲート、排出動作記憶手段138、排
出ソレノイド用の駆動手段139などから構成されてい
る。 【0054】優先排出制御手段104からの排出要求信
号は、第10アンドゲート140の一方の入力側に入力
する。この第10アンドゲート140は排出開始禁止信
号を反転して他方の入力としており、正常な状態では排
出開始信号が「L」レベルなので、排出要求信号「H」
を入力すると開いて「H」信号を出力することにより排
出動作記憶手段138をセットする。 【0055】なお、排出開始禁止信号は、図14に示す
ように、球不足検出器49、オーバーフロー検出器4
5、パネル開放検出器141からの信号を入力とする第
5オアゲート142の出力によるものである。したがっ
て、球貯留タンク37内から導出した球が不足したこと
を検出して球不足検出器49から「H」信号が送出され
た場合、オーバーフロー流路44内に球が充満したこと
を検出してオーバーフロー検出器45から「H」信号が
送出された場合、開閉パネル11が開いていることを機
枠8に取り付けたパネル開放検出器141が検出して
「H」信号が送出された場合には、これら「H」信号が
反転して第10アンドゲート140に入力するので、排
出要求信号が入ってきても排出動作記憶手段138はセ
ットされない。 【0056】排出動作記憶手段138がセットされる
と、「H」信号が第11アンドゲート143の一方の入
力側に送出される。第11アンドゲート143は、排出
中断信号を反転して他方の入力としており、排出中断信
号は通常は「L」レベルなので、排出動作記憶手段13
8から「H」信号が送られると開いて、「H」レベル出
力信号により駆動手段139を作動する。したがって、
排出ソレノイド71が励磁し、遊技媒体排出装置39が
球を流下し始める。遊技媒体排出装置39が球を流下す
ると排出球検出器68が球を1個宛検出して「H」信号
を遊技媒体排出制御手段103の排出球検出手段144
に送り、排出球検出手段144はノイズをカットして排
出球検出信号を前記球貸し排出制御手段106、賞球排
出制御手段102に送る。 【0057】また、上記排出動作記憶手段138が第1
1アンドゲート143に「H」信号を送出して排出動作
を開始すると、同時にこの「H」信号を排出作動中信号
として前記優先排出制御手段104に送るとともに、図
14に示す第12アンドゲート145の一方の入力側に
送る。第12アンドゲート145は、パネル開放検出器
141からの信号を他方の入力としているので、排出動
作中に開閉パネル11が開放されるとアンドが採れて排
出中断信号「H」を遊技媒体排出制御手段103の第1
1アンドゲート143に送る。したがって、排出動作中
であっても、開閉パネル11が開放されると、第11ア
ンドゲート143が閉じて排出ソレノイド71が消磁
し、遊技媒体排出装置39の作動が停止して球の流下が
一時中断される。なお、開閉パネル11が閉じられて第
12アンドゲート145の出力が「L」レベルに戻る
と、第11アンドゲート143が開くので、排出ソレノ
イド71が再度励磁することにより球の流下が再開され
る。 【0058】遊技媒体排出装置39の作動により球が排
出され、前記したように、球貸し排出制御手段106が
排出球検出信号にもとづいて排出された球数をカウント
し、このカウント数が所定数に達すると(例えば100
円分である25個の流下をカウントすると)、球貸し排
出終了信号が送出される。この球貸し排出終了信号は、
遊技媒体排出制御手段103の第6オアゲート146を
介して排出動作記憶手段138のリセット側に入る。し
たがって、遊技媒体排出装置39が所定数の球を流下す
ると、球貸し排出終了信号により排出動作記憶手段13
8がリセットされて出力が「L」レベルになり、これに
より第11アンドゲート143が閉じて排出ソレノイド
71が消磁し、遊技媒体排出装置39の作動、即ち球の
排出が停止する。 【0059】また、球貸し排出終了信号は、優先排出制
御手段104の第3オアゲート127を介して第1タイ
マ126をセットする。第1タイマ126はセットされ
ると直ちに出力を「L」から「H」に切り替え、所定時
間経過後に「L」に戻る。したがって、第1タイマ12
6の出力を反転して他方の入力としている第8アンドゲ
ート131は、球貸し排出終了信号「H」が送出される
と第1タイマ126からの「H」によって直ちに閉じ
て、出力を「L」信号に変換する。即ち、球貸し排出終
了信号「H」が送出されると、第4オアゲート132の
出力である排出要求信号は、直ちに「L」信号に変換す
る。 【0060】球貸し排出制御手段106の球貸し要求記
憶手段114の記憶値が「1」以上あれば、即ち、先に
説明した優先排出制御手段104の第9アンドゲート1
33から送出される球貸し排出中信号「H」により第1
アンドゲート118が開いて、この第1アンドゲート1
18の出力である「H」により球貸し要求記憶手段11
4の記憶値を「1」減算した結果として記憶値が「1」
以上であれば、球貸し要求信号が「H」レベルを維持し
ているので、優先排出制御手段104の第4アンドゲー
ト121の他方の入力側に球貸し排出終了信号「H」が
入っても第4アンドゲート121は閉じたままである。
したがって、球貸し排出要求信号保持手段123の出力
は「H」を維持し、これによりゲート切換ソレノイド8
6は励磁し続け、球排出路40は球貸し側(第2球排出
路40b)に流路を切り換えた第2状態を維持する。 【0061】そして、第1タイマ126に設定した所定
時間が経過すると、第1タイマ126の出力が「L」信
号に戻る。この「L」信号を反転して他方の入力として
いる第8アンドゲート131は、球貸し排出要求信号保
持手段123が「H」信号を出力し続けていることによ
り一方の入力は引き続き「H」なので、第1タイマ12
6の所定時間経過と同時に開き、第4オアゲート132
を介して排出要求信号「H」を再び送出する。この排出
要求信号は、遊技媒体排出制御手段103に送られるの
で、前記と同様に、遊技媒体排出装置39を作動して、
2回目の球貸しを実行させる。このように、優先排出制
御手段104の第1タイマ126は、先の球貸し動作と
次の球貸し動作との間を所定時間だけ区切る機能を果た
すこととなる。 【0062】そして、前記と同様に、遊技媒体排出装置
39が所定数(次の100円分である25個)の球を流
下して、この数がカウントされると、球貸し排出制御手
段106の球貸し数カウント部116から球貸し終了信
号が送出され、これにより2回目の球貸しが終了する。 【0063】なお、2回目の球貸し動作の実行における
球貸し排出中信号に基づいて球貸し排出制御手段106
の球貸し要求記憶手段114の記憶値を「1」減算する
ことも、優先排出制御手段104の第9アンドゲート1
33の出力により球貸し効果音を発生させたり、球貸し
排出表示を行うことも、1回目の球貸しと同様である。 【0064】球貸し排出制御手段106の球貸し要求記
憶手段114の記憶値が「1」以上ある場合は、上記し
た球貸し動作を繰り返し行いながら記憶値を「1」宛減
算していく。そして、繰り返し減算した結果、球貸し要
求記憶手段114の記憶値が「0」になると、球貸し要
求信号が「L」レベルに変換するので、優先排出制御手
段104の第4アンドゲート121の一方の入力側が反
転して「H」となり、他方の入力である球貸し排出終了
信号「H」とによってアンドが採れ、第4アンドゲート
121の出力「H」信号によって球貸し排出要求信号保
持手段123がリセットされる。したがって、球貸し排
出要求信号保持手段123の出力が「L」レベルに変換
し、これにより駆動手段128の作動が停止してゲート
切換ソレノイド86が消磁し、球排出路40が賞球排出
側(第1球排出路40a)に戻る。 【0065】また、球貸し排出要求信号保持手段123
の出力が「L」信号に変換すると、第7アンドゲート1
30が閉じて出力信号を「L」信号に変換するので、こ
の第7アンドゲート130の出力を一方の入力としてい
る第8アンドゲート131は、球貸し排出終了信号
「H」によってセットされた第1タイマ126から再び
「H」信号を他方の入力側に受け入れても「L」信号を
出力し続ける。したがって、優先排出制御手段104か
ら排出要求信号は「L」信号を送出し続け、球貸しを終
了する。 【0066】上記のようにして球貸しが行われて球供給
皿19内に球が排出されると、遊技者は、発射操作ハン
ドル14を操作することにより打球発射装置を作動する
とともに球供給装置を作動して、球供給皿19内の球を
1個宛遊技部21内に発射することができる。そして、
発射した球が遊技部21内を流下する途中でいずれの入
賞具22a,22b,…にも入賞しないと、この球は遊
技部21内下端のアウト口23からアウト球流下路28
を介して回収され、アウト球として処理される。一方、
遊技部21内を流下する途中で入賞具22a,22b,
…に入賞すると、この球は遊技盤12の裏側でセーフ球
として集合樋24によって回収される。なお、本実施形
態では、1の入賞に対して7個の賞球が付与される価値
の入賞具22aと、1の入賞に対して13個の賞球が付
与される価値の入賞具22bとを備えているので、セー
フ球は、それぞれの入賞具に応じた集合樋24a,24
bによって回収される。7個用セーフ球集合によって回
収されたセーフ球は、7個用セーフ球流下路26aを流
下し、途中に設けてある7個用入賞球制御機構27aに
より1個宛流下制御される。また、13個用セーフ球集
合によって回収されたセーフ球は、13個用セーフ球流
下路26bを流下し、途中に設けてある13個用入賞球
制御機構27bにより1個宛流下制御される。7個用セ
ーフ球検出器29aがセーフ球を検出すると、制御装置
46に第1入賞球検出信号を送り、また、13個用セー
フ球検出器29bがセーフ球を検出した場合は第2入賞
球検出信号を送る。 【0067】第1入賞球検出信号を受けた制御装置46
は、遊技媒体排出装置39を作動して、7個の球を賞球
として球供給皿19に排出させ、第2入賞球検出信号を
受けた場合には遊技媒体排出装置39を作動して13個
の球を賞球として排出させる。 【0068】制御装置46の賞球排出制御手段102の
実施形態は、第1入賞球信号と第2入賞球信号とが同時
に入った場合には第1入賞球信号を優先して、7個の賞
球を排出してから13個の賞球を排出するようにしてあ
り、7個用の第1賞球数設定部150、13個用の第2
賞球数設定部151、賞球数カウント部152、第1入
賞球排出制御手段153、第2入賞球排出制御手段15
4、各種ゲートなどから構成してある。 【0069】第1入賞球検出信号「H」は、第13アン
ドゲート155に入力する。この第13アンドゲート1
55は、賞球数カウント部152の出力と、第1賞球数
設定部150の出力と、賞球排出中信号を他の入力とし
ている。賞球数カウント部152は賞球数がセットされ
ていない状態では「H」信号を出力し、第1賞球数設定
部150も「H」信号を出力しているので、第13アン
ドゲート155は、第1入賞球検出信号「H」信号を入
力した状態では、賞球排出中信号だけが「L」信号の状
態で待機する。第1入賞球検出信号「H」は、第7オア
ゲート156を介して賞球排出要求信号として優先排出
制御手段104に送出される。 【0070】優先排出制御手段104は、第6アンドゲ
ート124の一方の入力として賞球排出要求信号を受
け、第6アンドゲート124は第2オアゲート125を
介して排出作動中信号を反転して他方の入力としてい
る。したがって、第6アンドゲート124は、排出作動
中信号が「H」の状態、即ち、遊技媒体排出装置39が
作動している状態では開かないが、排出作動中信号が
「L」の状態で開いて、第14アンドゲート157の一
方の入力側に「H」信号を送出する。 【0071】第14アンドゲート157は、球貸し排出
要求信号保持手段123の出力を反転して他方の入力と
しているので、球貸し排出要求信号保持手段123から
「H」信号が出力されている状態では開くことがなく、
これにより球貸し排出要求信号と賞球排出要求信号とが
同時に到来しても球貸しを優先させることができる。球
貸し排出要求信号保持手段123の出力が「L」信号で
あると、換言すれば球貸し排出が行われていない状態で
あれば、第14アンドゲート157は、賞球排出要求信
号「H」を入力すると開き、賞球排出要求信号保持手段
158を「H」信号出力によりセットする。賞球排出要
求信号保持手段158はセットされると「H」信号を出
力し、この「H」信号は第4オアゲート132を介して
排出要求信号として遊技媒体排出制御手段103に送出
される。 【0072】遊技媒体排出制御手段103は、排出要求
信号「H」を第10アンドゲート140の一方の入力側
に受けると、前記した球貸し排出のときと同様に、排出
開始禁止信号が「L」であれば第10アンドゲート14
0を開いて、出力信号「H」により排出動作記憶手段1
38をセットする。排出動作記憶手段138がセットさ
れると、この出力が「H」信号に変換するので、駆動手
段139が遊技媒体排出装置39の排出ソレノイド71
を励磁して球の流下を開始させるとともに、排出作動中
信号「H」を送出する。 【0073】排出作動中信号は、優先排出制御手段10
4の第15アンドゲート159の一方の入力側に入力す
る。この第15アンドゲート159は、上記賞球排出要
求信号保持手段158の出力である「H」信号を他方の
入力としているので、排出作動中信号「H」を入力する
と開いて、「H」信号を駆動手段160に送出して賞球
排出表示器18を作動させるとともに、効果音発生手段
134を作動させてスピーカ136から効果音を発生さ
せる。また、第15アンドゲート159が開くと、
「H」信号を賞球排出中信号として出力し、賞球排出制
御手段102の第13アンドゲート155に送出する。 【0074】第13アンドゲート155は、賞球排出中
信号「H」を受ける以前に他の入力側が「H」なので、
賞球排出中信号を受けると開き、賞球数カウント部15
2に賞球数「7」をセットする。賞球数カウント部15
2は、賞球排出中信号を一方の入力とし、排出球検出信
号を他方の入力としている第16アンドゲート161の
出力を減算信号として受け入れている。賞球排出中信号
はこの状態で「H」である。したがって、遊技媒体排出
装置39の排出球検出器68が球を検出して「H」信号
を排出球検出信号として送出する度に第16アンドゲー
ト161が開いて賞球数カウント部152に減算信号
「H」を送る。即ち、遊技媒体排出装置39が球を流下
する度に賞球数カウント部152が球数を「1」宛減算
カウントし、このカウント数が「0」になる(遊技媒体
排出装置39が7個の球を流下する)と、賞球数カウン
ト部152は「H」信号を第17アンドゲート162の
一方の入力側に送出するとともに第13アンドゲート1
55の入力側に送出する。 【0075】なお、遊技媒体排出装置39が上記のよう
にして球を流下すると、この状態ではゲート切換ソレノ
イド86が消磁して球排出路40を賞球排出側(第1球
排出路40a)に連通させた第1状態なので、遊技媒体
排出装置39から流下した球は、第1球排出路40aを
流下して賞球排出口16から球供給皿19内に排出され
る。 【0076】第17アンドゲート162は、賞球排出中
信号を他方の入力としているので、賞球数カウント部1
52から一方の入力側に「H」信号を入力した時点では
排出中信号「H」を受けている。したがって、第17ア
ンドゲート162は、賞球数カウント部152から
「H」信号を入力すると開き、出力信号「H」を第18
アンドゲート163及び第19アンドゲート164の一
方の入力側に送出するとともに、賞球排出終了信号とし
て優先排出制御手段104と遊技媒体排出制御手段10
3に送出する。 【0077】第18アンドゲート163は、第13アン
ドゲート155の出力を他方の入力としている。したが
って、7個用セーフ球検出器29aから第1入賞球検出
信号「H」が第13アンドゲート155に入って賞球の
排出が行われる時点で第18アンドゲート163の他方
の入力側には「H」信号が入っており、第17アンドゲ
ート162から「H」信号が他方の入力側に入ると開い
て、出力信号「H」により第1入賞球排出制御手段15
3をセットする。 【0078】第1入賞球排出制御手段153がセットさ
れると、出力が「L」から「H」に変換するので、これ
により駆動手段165が作動して7個用セーフ球流下路
26aの入賞球流下制御機構27aの第1入賞球排出ソ
レノイド34aを励磁する。第1入賞球排出ソレノイド
34aが励磁すると、図5に示すように、入賞球ストッ
パ31が回動するので、第1セーフ球検出器29aに作
用していた1つの入賞球だけが流下し、それ以降の入賞
球は入賞球流下抑制部材33によって流下を阻止され
る。 【0079】第1セーフ球検出器29aに作用していた
入賞球が流下すると、次の入賞球が作用するまで第1セ
ーフ球検出器29aは出力、即ち第1入賞球検出信号を
「H」から「L」に変換する。したがって、第1入賞球
検出信号を反転してリセット入力としている第1入賞球
排出制御手段153は、第1セーフ球検出器29aから
入賞球が外れた時点でリセットされる。第1入賞球排出
制御手段153がリセットされると、第1入賞球排出ソ
レノイド34aが消磁し、スプリング35の付勢により
入賞球ストッパ31が戻り回動する。したがって、入賞
球流下抑制部材33によって流下を阻止されていた入賞
球が流下し、最先の入賞球が入賞球ストッパ31により
支持された状態で第1セーフ球検出器29aに作用する
位置で停止する。 【0080】第1セーフ球検出器29aに次のセーフ球
が作用すると、第1セーフ球検出器29aの出力である
第1入賞球検出信号が「H」信号になるが、これによっ
て直ちに次の賞球排出が行われるわけではなく、賞球の
排出に区切りができるように構成してある。 【0081】即ち、上記した賞球排出終了信号は、優先
排出制御手段104の賞球排出要求信号保持手段158
のリセット入力として送出されるとともに、第1タイマ
126のスタート信号としても送出される。賞球排出要
求信号保持手段158が賞球排出終了信号によりリセッ
トされると、出力が「H」信号から「L」に変換するの
で、第4オアゲート132を介して送出される排出要求
信号が「L」に変換する。また、第1タイマ126が賞
球排出終了信号によりスタートすると、第1タイマ12
6からの出力が「H」信号に変換するので、第2オアゲ
ート125を介して第6アンドゲート124の反転入力
が「L」信号になる。したがって、第1セーフ球検出器
29aから送出される第1入賞球検出信号が「L」から
直ちに「H」に戻って、第7オアゲート156を介して
送られる第6アンドゲート124の一方の入力が「H」
信号になっても、第6アンドゲート124は確実に閉じ
る。 【0082】第1タイマ126に設定した所定時間が経
過すると、第1タイマ126の出力が「H」信号から
「L」に戻る。これにより第2オアゲート125を介し
て入力する第6アンドゲート124の反転入力側が
「H」信号となり、賞球排出要求信号が「H」になった
時点で開く状態になる。 【0083】第1セーフ球検出器29aが次のセーフ球
を検出すると、前記のとおり、賞球排出要求信号が
「H」になるので、第6アンドゲート124が開き、出
力信号「H」を第14アンドゲート157の一方の入力
側に送出する。第14アンドゲート157は、球貸し排
出要求信号保持手段123の出力を反転して他方の入力
としているので、第6アンドゲート124が閉じてから
再び開くまでの間に球貸し排出要求信号保持手段123
の出力が「H」信号にならない限り第6アンドゲート1
24からの「H」信号を入力した時点で開いて賞球排出
要求信号保持手段158をセットする。 【0084】なお、第6アンドゲート124からの
「H」信号が第14アンドゲート157に入力するまで
の間に球貸し排出要求信号保持手段123からの出力が
「H」信号になった場合(球貸し排出の要求があった場
合)には、前記したように、球貸しが賞球排出に優先し
て行われる。 【0085】賞球排出要求信号保持手段158が第14
アンドゲート157からの「H」信号によってセットさ
れると、賞球排出要求信号保持手段158の出力が
「H」信号になるので、この「H」信号が第4オアゲー
ト132を介して遊技媒体排出制御手段103に排出要
求信号として送出され、また、第15アンドゲート15
9の一方の入力側に送出される。 【0086】遊技媒体排出制御手段103は、排出要求
信号「H」を受けると前記と同様に、排出開始禁止信号
が「H」でない限り第10アンドゲート140が開いて
排出動作記憶手段138をセットし、該排出動作記憶手
段138の「H」信号出力を排出作動中信号として送出
するとともに、第11アンドゲート143の一方に送出
して開き、駆動手段139により排出ソレノイド71を
励磁させる。したがって、遊技媒体排出装置39が球を
流下し始める。遊技媒体排出装置39が球を流下する
と、排出球検出器68が球を1個宛検出して信号を遊技
媒体排出制御手段103に送ってくるので、この遊技媒
体排出制御手段103から排出球検出信号「H」が賞球
排出制御手段102に送られる。 【0087】賞球排出制御手段102では、排出球検出
信号「H」を受けると、第16アンドゲート161にお
いて賞球排出中信号とのアンドが採れる度に賞球数カウ
ント部152の賞球数を「1」宛減算し、「0」になる
と第17アンドゲート162が開いて「H」信号を賞球
排出終了信号としてを送出するとともに、該「H」信号
により第18アンドゲート163を開いて第1入賞球排
出ソレノイド34aを励磁する。 【0088】第1入賞球排出ソレノイド34aが励磁す
ると、当該賞球排出の要因となっていたセーフ球が第1
セーフ球検出器29aから流下して外れるので、第1入
賞球検出信号が「H」信号から「L」に変換する。した
がって、第1入賞球検出信号を反転して入力する第1入
賞球排出制御手段153がリセットされる。そして、第
1入賞球排出制御手段153がリセットされると、第1
入賞球排出ソレノイド34aが消磁する。 【0089】このようにして第1入賞球排出ソレノイド
34aが消磁すると、スプリング35の付勢により入賞
球ストッパ31が戻り回動して入賞球流下抑制部材33
によって流下を阻止されていた入賞球があればこの入賞
球が流下し、入賞球ストッパ31により支持された状態
で第1セーフ球検出器29aに作用する位置で停止す
る。 【0090】第1セーフ球検出器29aに次のセーフ球
が作用すると、第1セーフ球検出器29aの出力である
第1入賞球検出信号が「H」信号になるので、前記した
ように、所定時間インターバルがあった後に次の賞球排
出が行われる。 【0091】一方、第1セーフ球検出器29aに作用す
る入賞球がなかった場合には、第1セーフ球検出器29
aからの出力が「L」を維持するので、賞球排出制御手
段102の第13アンドゲート155が開かれず、その
後に入賞球が到来するまでは7個の賞球排出は行われな
い。 【0092】ここまでが第1入賞球検出信号が「H」に
なった場合の処理であり、次に、第2入賞球検出信号が
「H」になった場合について説明する。 【0093】13個用セーフ球検出器29bがセーフ球
を検出した場合は第2入賞球検出信号「H」を賞球排出
制御手段102に送る。賞球排出制御手段102では、
この第2入賞球検出信号を受けると、第7オアゲート1
56を介して賞球排出要求信号「H」として優先排出制
御手段104に送出するとともに、第20アンドゲート
166の入力側に送る。この第20アンドゲート166
は、第1入賞球検出信号を反転した信号、第2賞球数設
定部151の出力、賞球排出中信号を他の入力としてい
る。7個用セーフ球検出器29aがセーフ球を検出して
いない場合は第1入賞球検出信号は「L」なので、この
「L」が反転して「H」となって第20アンドゲート1
66に入力し、また、第2賞球数設定部151も「H」
信号を出力しているので、第13アンドゲート155
は、第2入賞球検出信号「H」を入力した状態では、賞
球排出中信号だけが「L」信号の状態で待機する。 【0094】なお、第1入賞球検出信号が「H」である
場合には、この「H」が反転して第20アンドゲート1
66に入力するので、第2入賞球検出信号「H」にもと
づいて賞球数カウント部152に賞球数「13」がセッ
トされることはなく、第1入賞球検出信号が「H」の場
合には第2入賞球検出信号の有無に拘らず第1入賞球検
出信号に基づいて賞球数カウント部152に賞球数
「7」がセットされる。即ち、第1入賞球検出信号を反
転して第20アンドゲート166の入力とすることによ
り、7個賞球排出を13個賞球排出に対して確実に優先
させている。 【0095】賞球排出制御手段102の第7オアゲート
156から送出される賞球排出要求信号は、優先排出制
御手段104の第6アンドゲート124の一方の入力と
して送られる。第6アンドゲート124は第2オアゲー
ト125を介して排出作動中信号を反転して他方の入力
としている。したがって、第6アンドゲート124は、
排出作動中信号が「H」の状態、即ち、遊技媒体排出装
置39が作動している状態では開かないが、排出作動中
信号が「L」の状態で開いて、第14アンドゲート15
7の一方の入力側に「H」信号を送出する。 【0096】第14アンドゲート157は、球貸し排出
要求信号保持手段123の出力を反転して他方の入力と
しているので、球貸し排出要求信号保持手段123から
「H」信号が出力されている状態では開くことがなく、
7個の賞球を排出する場合と同じ様に、これにより球貸
し排出要求信号と賞球排出要求信号とが同時に到来して
も球貸しを優先させることができる。球貸し排出要求信
号保持手段123の出力が「L」信号である場合、第1
4アンドゲート157は、賞球排出要求信号「H」を入
力すると開き、賞球排出要求信号保持手段158を
「H」信号出力によりセットする。賞球排出要求信号保
持手段158はセットされると「H」信号を出力し、こ
の「H」信号は第4オアゲート132を介して排出要求
信号として遊技媒体排出制御手段103に送出される。 【0097】遊技媒体排出制御手段103は、排出要求
信号「H」を第10アンドゲート140の一方の入力側
に受けると、排出開始禁止信号が「L」であれば第10
アンドゲート140を開いて、出力信号「H」により排
出動作記憶手段138をセットする。排出動作記憶手段
138がセットされると、この出力が「H」信号に変換
するので、駆動手段139が遊技媒体排出装置39の排
出ソレノイド71を励磁して球の流下を開始させるとと
もに、排出作動中信号「H」を送出する。 【0098】排出作動中信号は、優先排出制御手段10
4の第15アンドゲート159の一方の入力側に入力す
る。この第15アンドゲート159は、上記賞球排出要
求信号保持手段158の出力である「H」信号を他方の
入力としているので、排出作動中信号「H」を入力する
と開いて、「H」信号を駆動手段160に送出して賞球
排出表示器18を作動させるとともに、効果音発生手段
134を作動させてスピーカ136から効果音を発生さ
せる。また、第15アンドゲート159が開くと、
「H」信号を賞球排出中信号として出力し、賞球排出制
御手段102の第20アンドゲート166に送出する。 【0099】第20アンドゲート166は、先に説明し
たように、第1入賞球検出信号「L」が反転して「H」
として入力し、第2賞球数設定部151からの出力が
「H」で、第2入賞球検出信号が「H」の状態で賞球排
出中信号を待機していたので、この賞球排出中信号
「H」を入力すると直ちに開いて、第2賞球数設定部1
51からの出力に応じて賞球数カウント部152に賞球
数「13」をセットする。 【0100】賞球数カウント部152は、賞球排出中信
号を一方の入力とし排出球検出信号を他方の入力として
いる第16アンドゲート161の出力を減算信号として
受け入れている。賞球排出中信号はこの状態で「H」で
ある。したがって、遊技媒体排出装置39の排出球検出
器68が球を検出して「H」信号を排出球検出信号とし
て送出する度に第16アンドゲート161が開いて賞球
数カウント部152に減算信号「H」を送る。即ち、遊
技媒体排出装置39が球を流下する度に賞球数カウント
部152が球数を「1」宛減算カウントし、このカウン
ト数が「0」になる(遊技媒体排出装置39が13個の
球を流下する)と、賞球数カウント部152は「H」信
号を第17アンドゲート162の一方の入力側に送出す
るとともに第13アンドゲート155の入力側に送出す
る。 【0101】なお、遊技媒体排出装置39が上記のよう
にして球を流下すると、この状態ではゲート切換ソレノ
イド86が消磁して流路を賞球排出側(第1球排出路4
0a)に連通させた第1状態なので、遊技媒体排出装置
39から流下した球は、第1球排出路40aを流下して
賞球排出口16から球供給皿19内に排出される。 【0102】第17アンドゲート162は、賞球排出中
信号を他方の入力としているので、賞球数カウント部1
52から一方の入力側に「H」信号を入力した時点では
排出中信号「H」を受けている。したがって、第17ア
ンドゲート162は、賞球数カウント部152から
「H」信号を入力すると開き、出力信号「H」を第18
アンドゲート163及び第19アンドゲート164の一
方の入力側に送出するとともに、賞球排出終了信号とし
て優先排出制御手段104と遊技媒体排出制御手段10
3に送出する。 【0103】第18アンドゲート163は、閉じている
第13アンドゲート155の出力を他方の入力としてい
るので、開かない。一方、第19アンドゲート164
は、第20アンドゲート166の出力を他方の入力とし
ている。したがって、13個用セーフ球検出器29bか
ら第2入賞球検出信号「H」が第20アンドゲート16
6に入って開いた時点で第19アンドゲート164の他
方の入力側には「H」信号が入っており、第17アンド
ゲート162から「H」信号が一方の入力側に入ると開
いて、出力信号「H」により第2入賞球排出制御手段1
54をセットする。 【0104】第2入賞球排出制御手段154がセットさ
れると、出力が「L」から「H」に変換するので、これ
により駆動手段167が作動して13個用セーフ球流下
路26bの入賞球制御機構27bの第2入賞球排出ソレ
ノイド34bを励磁する。第2入賞球排出ソレノイド3
4bが励磁すると、入賞球ストッパ31が回動するの
で、第2セーフ球検出器29bに作用していた1つの入
賞球だけが流下し、それ以降の入賞球は入賞球流下抑制
部材33によって流下を阻止される。 【0105】第2セーフ球検出器29bに作用していた
入賞球が流下すると、次の入賞球が作用するまで第2セ
ーフ球検出器29bは出力、即ち第2入賞球検出信号を
「H」から「L」に変換する。したがって、第2入賞球
検出信号を反転してリセット入力としている第2入賞球
排出制御手段154は、第2セーフ球検出器29bから
入賞球が外れた時点でリセットされる。第2入賞球排出
制御手段154がリセットされると、第2入賞球排出ソ
レノイド34bが消磁し、スプリング35の付勢により
入賞球ストッパ31が戻り回動する。したがって、入賞
球流下抑制部材33によって流下を阻止されていた入賞
球が流下し、最先の入賞球が入賞球ストッパ31により
支持された状態で第2セーフ球検出器29bに作用する
位置で停止する。 【0106】第2セーフ球検出器29bに次のセーフ球
が作用すると、第2入賞球検出信号が「H」信号になる
が、これによって直ちに次の賞球排出が行われるわけで
はなく、賞球の排出に区切りができるように構成してあ
る。 【0107】即ち、上記した賞球排出終了信号は、優先
排出制御手段104の賞球排出要求信号保持手段158
のリセット入力として送出されるとともに、第1タイマ
126のスタート信号としても送出される。賞球排出要
求信号保持手段158が賞球排出終了信号によりリセッ
トされると、出力が「H」信号から「L」に変換するの
で、第4オアゲート132を介して送出される排出要求
信号が「L」に変換する。また、第1タイマ126が賞
球排出終了信号によりスタートすると、第1タイマ12
6からの出力が「H」信号に変換するので、第2オアゲ
ート125を介して第6アンドゲート124の反転入力
が「L」信号になる。したがって、第2セーフ球検出器
29bから送出される第2入賞球検出信号が「L」から
直ちに「H」に戻って、第7オアゲート156を介して
送られる第6アンドゲート124の一方の入力が「H」
信号になっても、第6アンドゲート124は確実に閉じ
る。 【0108】第1タイマ126に設定した所定時間が経
過すると、第1タイマ126の出力が「H」信号から
「L」に戻る。これにより第2オアゲート125を介し
て入力する第6アンドゲート124の反転入力側が
「H」信号となり、賞球排出要求信号が「H」になった
時点で開く状態になる。 【0109】第2セーフ球検出器29bが次のセーフ球
を検出すると、前記のとおり、賞球排出要求信号が
「H」になるので、第6アンドゲート124が開き、出
力信号「H」を第14アンドゲート157の一方の入力
側に送出する。第14アンドゲート157は、球貸し排
出要求信号保持手段123の出力を反転して他方の入力
としているので、第6アンドゲート124が閉じてから
再び開くまでの間に球貸し排出要求信号保持手段123
の出力が「H」信号にならない限り第6アンドゲート1
24からの「H」信号を入力した時点で開いて賞球排出
要求信号保持手段158をセットする。 【0110】なお、第6アンドゲート124からの
「H」信号が第14アンドゲート157に入力するまで
の間に球貸し排出要求信号保持手段123からの出力が
「H」信号になった場合(球貸しの要求があった場合)
には、前記したように、球貸しが賞球排出に優先して行
われる。 【0111】賞球排出要求信号保持手段158が第14
アンドゲート157からの「H」信号によってセットさ
れると、賞球排出要求信号保持手段158の出力が
「H」信号になるので、この「H」信号が第4オアゲー
ト132を介して遊技媒体排出制御手段103に排出要
求信号として送出され、また、第15アンドゲート15
9の一方の入力側に送出される。 【0112】遊技媒体排出制御手段103は、排出要求
信号「H」を受けると前記と同様に、排出開始禁止信号
が「H」でない限り第10アンドゲート140が開いて
排出動作記憶手段138をセットし、該排出動作記憶手
段138の「H」信号出力を排出作動中信号として送出
するとともに、第11アンドゲート143の一方に送出
して開き、駆動手段139により排出ソレノイド71を
励磁させる。したがって、遊技媒体排出装置39が球を
流下し始める。遊技媒体排出装置39が球を流下する
と、排出球検出器68が球を1個宛検出して信号を遊技
媒体排出制御手段103に送ってくるので、この遊技媒
体排出制御手段103から排出球検出信号「H」が賞球
排出制御手段102に送られる。 【0113】賞球排出制御手段102では、排出球検出
信号「H」を受けると、第16アンドゲート161にお
いて賞球排出中信号とのアンドが採れる度に賞球数カウ
ント部152の賞球数を「1」宛減算し、「0」になる
と第17アンドゲート162が開いて「H」信号を賞球
排出終了信号としてを送出するとともに、該「H」信号
により第19アンドゲート164を開いて第2入賞球排
出ソレノイド34bを励磁する。 【0114】第2入賞球排出ソレノイド34bが励磁す
ると、当該賞球排出の要因となっていたセーフ球が第2
セーフ球検出器29bから流下して外れるので、第2入
賞球検出信号が「H」信号から「L」に変換する。した
がって、第2入賞球検出信号を反転して入力する第2入
賞球排出制御手段154がリセットされる。そして、第
2入賞球排出制御手段154がリセットされると、第2
入賞球排出ソレノイド34bが消磁する。 【0115】このようにして第2入賞球排出ソレノイド
34bが消磁すると、スプリング35の付勢により入賞
球ストッパ31が戻り回動して入賞球流下抑制部材33
によって流下を阻止されていた入賞球があればこの入賞
球が流下し、入賞球ストッパ31により支持された状態
で第2セーフ球検出器29bに作用する位置で停止す
る。 【0116】第2セーフ球検出器29bに次のセーフ球
が作用すると、第2セーフ球検出器29bの出力である
第2入賞球検出信号が「H」信号になるので、前記した
ように、所定時間インターバルがあった後に次の賞球排
出が行われる。 【0117】但し、13個の賞球排出を行っている間に
第1セーフ球検出器29aが入賞球を検出して第13ア
ンドゲート155に第1入賞球検出信号「H」を送出し
ていると、第2セーフ球検出器29bが次のセーフ球を
検出して第20アンドゲート166に第2入賞球検出信
号「H」を送出しても、第1入賞球検出信号を反転して
入力している第20アンドゲート166は開かない。し
たがって、第13アンドゲート155が先に開いて、賞
球数カウント部152には賞球数「7」がセットされ、
7個の賞球排出動作が優先して行われる。 【0118】なお、第2セーフ球検出器29bに作用す
る入賞球がなかった場合には、第2セーフ球検出器29
bからの出力が「L」を維持するので、賞球排出制御手
段102の第20アンドゲート166が開かれず、その
後に入賞球が到来するまでは13個の賞球排出は行われ
ない。 【0119】次に、図20〜図29に示すフローチャー
トにより球貸し排出と賞球排出の制御を簡単に説明す
る。先ず、球貸し排出から説明すると、ST1でプリペ
イドカード4(以下単にカードという)が保持されてい
るか否かを判定し、保持していないと判定するとST2
でカードが挿入されたか否かを判定する。カードが挿入
されていないと判定すると、排出制御、ランプ制御処
理、音声制御処理、排出データ送信を経て最初に戻る。 【0120】ST2でカードが挿入されたことを判定す
るとカード残高を読み出し、ST1でカード保持を判定
すると、ST3でカード残高が「0」であるか否かを判
定し、「0」であればカードを返却する。また、カード
残高が「0」ではないと判定すると、ST4でカード返
却記憶の有無を判定し、記憶があれば球貸し排出中であ
るかをST5で判定してから処理し、記憶がなければカ
ード返却ボタン(カード排出操作ボタン7)がONであ
るかST6で判定する。カード返却ボタンがONであれ
ば球貸し排出記憶を帰零して球貸し排出中であるかを確
認しながらカードを返却するよう処理する。一方、カー
ド返却ボタンがONでなければST7で球貸しボタンが
ONであるか(球貸し金額選択ボタン3が操作された
か)を判定し、ONであれば球貸し排出記憶を「1」加
算する。なお、ST7でONでないと判定すると、上記
処理を繰り返して行う。 【0121】次に、排出制御について説明する。図21
に示すように、先ず、ST8で排出動作中か否かが判定
され、遊技者がパチンコ機1を選択してこれから球を借
り出して遊技を行おうとしている状態では排出動作中で
はないので、次にST9で球貸し排出準備中であるかが
判定され、準備中でないと判定されると、開閉パネル1
1の開放や球不足、オーバーフーロなど排出開始条件が
確認されてST10で排出開始が可能であるかが判定さ
れる。排出開始が可能であれば、ST11で球貸し排出
記憶が有るか否かが判定され、記憶がなければST12
の1でセーフ球検出器29aがONであるかが判定され
る。したがって、本実施形態においては、賞球排出より
も球貸し排出が優先して行われる。遊技者が球貸し金額
選択ボタン3を操作して球貸し排出制御手段106の球
貸し要求記憶手段114に「1」以上の記憶が有ると、
球貸し排出記憶が有ると判定されて、球貸し排出記憶が
「1」減算、即ち球貸し要求記憶手段114の記憶内容
が「1」ダウンされ、球貸し排出準備処理に移行する。 【0122】球貸し排出準備処理は、図22に示すよう
に、ゲート切換ソレノイド86をオンするとともに、ゲ
ート切換タイマ(優先排出制御手段104の第2タイマ
129)をスタートさせることにより行う。 【0123】そして、ST9で球貸し排出準備中である
と判定されると、ST13でゲート切換タイマに設定し
た所定時間が経過したかが判定され、所定時間の経過が
判定されると、即ち、流路が球貸し側(第2球排出路4
0b側)に切り換わるに要する時間が経過すると、球貸
し排出開始処理が行われる。 【0124】球貸し排出開始処理は、図23に示すよう
に、球貸し排出数量を各排出系に分けて(例えば、球貸
し排出制御手段106の球貸し数設定部115により、
100円で25個の球を貸し出すように設定すると、遊
技媒体排出装置39の第1排出ソレノイド71a側(排
出系A)で12個、第2排出ソレノイド71b側(排出
系B)で13個)セットし、その後で第1排出ソレノイ
ド71a、第2排出ソレノイド71bをON(励磁)
し、球貸し排出表示器17の点灯乃至点滅態様などの球
貸し表示データ、スピーカ136から鳴らされる球貸し
排出音データをセットすることにより行われる。 【0125】第1排出ソレノイド71a、第2排出ソレ
ノイド71bが励磁すると、ST8で排出動作中と判定
され、ST14で排出中断中かどうか、ST15でパネ
ル開放スイッチ141がOFFかどうか、ST16でパ
ネル開放スイッチ141がONかどうかなどが判定さ
れ、ST17で球貸し排出中であるかが判定される。な
お、上記判定において、パネル開放スイッチ141がO
Nであれば排出ソレノイド71a,71bをOFFにし
て排出を中断し、パネル開放スイッチ141がOFFに
なると排出ソレノイド71a,71bを励磁して排出を
再開する。そして、球貸し排出中であると判定すると、
球貸し排出処理に移行する。 【0126】球貸し排出処理は、図26に示すように、
ST18で球貸し終了処理中であるかを判定し、球貸し
終了処理中、即ち、流路を球貸し側(第2球排出路40
b)から賞球排出側(第1球排出路40a)に戻す処理
が終了したかを判定し、球貸し排出中であれば勿論球貸
し終了処理していないので、次のST19で排出系Aで
の排出が終了したかを判定し、終了していなければST
20で排出センサA(排出系Aの排出球検出器68)が
ONかを判定する。第1排出ソレノイド71aが励磁し
ていれば球が流下して排出センサAがONになるので、
排出系Aの排出数量を「1」減算し、ST21で排出系
Aの残り排出数量が「0」になったかを判定し、「0」
でなければST22で排出センサB(排出系Bの排出球
検出器68)がONかを判定する。第2排出ソレノイド
71bが励磁していれば球が流下して排出センサBがO
Nになるので、排出系Bの排出数量を「1」減算し、S
T23で排出系Bの残り排出数量が「0」になったかを
判定する。 【0127】本実施形態では、排出系Aに「12」、排
出系Bに「13」セットしたので、排出系A,Bそれぞ
れが球を1個流下する度にそれぞれ上記した判定および
減算処理を繰り返して行う。そして、ST21で排出系
Aの残り排出数量が「0」であると判定(排出系Aで1
2個の球を流下)すると、第1排出ソレノイド71aを
OFFにして排出系Aの排出を終了し、ST24で排出
系Bの排出終了を判定する。ST19で排出系Aの排出
が終了したことが判定されると、ST25で排出系Bの
排出が終了したかが判定される。 【0128】排出系Bの球の流下が進行し、ST23で
排出系Bの残り排出数量が「0」であると判定(排出系
Bで13個の球を流下)すると、第2排出ソレノイド7
1bをOFFにして排出系Bの排出を終了し、ST26
で排出系Aの排出終了が判定される。 【0129】ST26で排出系Aの排出終了が判定され
ると、球貸し表示データがリセットされ、球貸し排出音
データがリセットされ、カード残高が減算され、排出間
隔タイマ(優先排出制御手段104の第1タイマ12
6)がセットされる。 【0130】なお、排出系Bが先に排出を終了した場合
は、排出系Aの排出終了がなされた直後にST24で排
出系Bの排出終了が判定されて、上記処理に移行する。 【0131】上記のようにして排出系Aと排出系Bの排
出が終了すると、ST27で排出間隔タイマ(第1タイ
マ126)のタイムアップ(設定時間の経過)を判定
し、タイムアップを判定するとST28でカード残高が
「0」であるかを判定する。そして、カード残高が
「0」であると判定すると、ゲート切換ソレノイド86
をOFFにし、ゲート切換タイマ(第2タイマ129)
をスタートさせる。したがって、球排出路40は賞球排
出口16に連通する第1状態に復帰する。 【0132】カード残高が「0」ではないと判定する
と、ST29で球貸し排出記憶の有無を判定し、記憶が
ないと判定すると、カード残高が「0」のときと同様
に、ゲート切換ソレノイド86をOFFにし、ゲート切
換タイマをスタートさせて球貸し排出を終了させる。 【0133】一方、球貸し排出記憶が有ると判定する
と、排出開始条件を確認し、ST30で排出開始可能で
あるかを判定し、可能であれば球貸し排出記憶を「1」
減算し、球貸し排出数量を各排出系に分けてセットし、
排出ソレノイドA,BをONにするなどの球貸し排出開
始処理を行う。したがって、これにより2回目の球貸し
が行われる。 【0134】次に、賞球排出について説明する。上記し
た球貸し排出が行われていない状態でST12の1で第
1セーフ球センサ29aがセーフ球を検出すると、賞球
排出開始処理を行う。 【0135】賞球排出開始処理は、図25に示すよう
に、賞球排出数量を各排出系に分けてセットする。本実
施形態では、第1セーフ球センサ29aで7個排出のセ
ーフ球を検出しているので、例えば排出系Aに「3」、
排出系Bに「4」をセットする。そして、排出ソレノイ
ドA,B(71a,71b)をON(励磁)し、賞球表
示データ、賞球排出音データをセットする。このような
賞球排出開始処理が行われると、ST8で排出動作中と
判定され、ST14で排出中断中かどうか、ST15で
パネル開放スイッチ141がオンかどうか、ST17で
球貸し排出中かどうかなどが判定される。そして、この
状態では球貸し中ではないと判定されるので、賞球排出
処理に移行する。 【0136】賞球排出処理は、図29に示すように、S
T31で賞球排出終了処理中であるかを判定する。本実
施形態では、当該賞球排出の要因となったセーフ球は賞
球排出が終了するまで保持しておき、終了してから流下
させるように構成してあるので、この状態では賞球排出
終了処理中ではないと判定される。次にST32で排出
系Aでの排出が終了したかを判定し、終了していなけれ
ばST33で排出センサA(排出系Aの排出球検出器6
8a)がONかを判定する。第1排出ソレノイド71a
が励磁していれば球が流下して排出センサA68aがO
Nになるので、排出系Aの排出数量を「1」減算し、S
T34で排出系Aの残り排出数量が「0」になったかを
判定し、「0」でなければST35で排出センサB(排
出系Bの排出球検出器68)がONかを判定する。第2
排出ソレノイド71bが励磁していれば球が流下して排
出センサB(68b)がONになるので、排出系Bの排
出数量を「1」減算し、ST36で排出系Bの残り排出
数量が「0」になったかを判定する。 【0137】本実施形態では、排出系Aに「3」、排出
系Bに「4」セットしたので、排出系A,Bそれぞれが
球を1個流下する度にそれぞれ上記した判定および減算
処理を繰り返して行う。そして、ST34で排出系Aの
残り排出数量が「0」であると判定(排出系Aで3個の
球を流下)すると、第1排出ソレノイド71aをOFF
にして排出系Aの排出を終了し、ST37で排出系Bの
排出終了を判定する。ST37で排出系Bの排出が終了
していないことが判定されると、ST35で排出センサ
B(68b)がONかを判定し、ONであれば排出系B
の排出数量を「1」減算し、ST36で排出系Bの残り
排出数量が「0」になったかを判定する。 【0138】排出系Bの球の流下が進行し、ST36で
排出系Bの残り排出数量が「0」であると判定(排出系
Bで4個の球を流下)すると、第2排出ソレノイド71
bをOFFにして排出系Bの排出を終了し、ST38で
排出系Aの排出終了が判定される。 【0139】ST38で排出系Aの排出終了が判定され
ると、賞球表示データ、賞球排出音データがそれぞれリ
セットされ、排出間隔タイマ(優先排出制御手段104
の第1タイマ126)がセットされ、第1入賞球排出ソ
レノイド34aがON(励磁)にされ、賞球排出終了処
理が開始される。 【0140】なお、排出系Bが先に排出を終了した場合
は、排出系Aの排出終了がなされた直後にST37で排
出系Bの排出終了が判定されて、賞球表示データリセッ
トなどの賞球排出終了処理に移行する。 【0141】上記のようにして排出系Aと排出系Bの排
出が終了して賞球排出終了処理が開始されると、ST3
9で排出間隔タイマ(優先排出制御手段104の第1タ
イマ126)のタイムアップ(設定時間の経過)を判定
し、タイムアップを判定するとST40で7個排出用の
セーフ球センサ29aのOFFが確認される。そして、
このセーフ球センサ29aがOFFであると判定する
と、入賞球排出ソレノイド34aがOFF(消磁)さ
れ、賞球排出処理が終了される。 【0142】そして、この後ST12の1で第1セーフ
球センサ29aのONが判定されると、上記した処理を
繰り返し、ONが判定されない場合には、ST12の2
で第2セーフ球センサ29bのONが判定される。 【0143】球貸し排出が行われていない状態でST1
2の2で第2セーフ球センサ29bがセーフ球を検出す
ると、賞球排出開始処理を行う。 【0144】賞球排出開始処理は、賞球排出数量を各排
出系に分けてセットする。本実施形態では、第2セーフ
球センサ29bで13個排出のセーフ球を検出している
ので、例えば排出系Aに「6」、排出系Bに「7」をセ
ットする。そして、排出ソレノイドA,BをON(励
磁)し、賞球表示データ、賞球排出音データをセットす
る。このような賞球排出開始処理が行われると、ST8
で排出動作中と判定され、ST14で排出中断中かどう
か、ST15でパネル開放スイッチがオンかどうか、S
T17で球貸し排出中かどうかなどが判定される。そし
て、この状態では球貸し中ではないと判定されるので、
賞球排出処理に移行する。 【0145】賞球排出処理は、ST31で賞球排出終了
処理中であるかを判定する。本実施形態では、当該賞球
排出の要因となったセーフ球は賞球排出が終了するまで
保持しておき、終了してから流下させるように構成して
あるので、この状態では賞球排出終了処理中ではないと
判定される。次にST32で排出系Aでの排出が終了し
たかを判定し、終了していなければST33で排出セン
サA(排出系Aの排出球検出器68a)がONかを判定
する。第1排出ソレノイドが励磁していれば球が流下し
て排出センサAがONになるので、排出系Aの排出数量
を「1」減算し、ST34で排出系Aの残り排出数量が
「0」になったかを判定し、「0」でなければST35
で排出センサB(排出系Bの排出球検出器68b)がO
Nかを判定する。第2排出ソレノイドが励磁していれば
球が流下して排出センサBがONになるので、排出系B
の排出数量を「1」減算し、ST36で排出系Bの残り
排出数量が「0」になったかを判定する。 【0146】本実施形態では、排出系Aに「6」、排出
系Bに「7」セットしたので、排出系A,Bそれぞれが
球を1個流下する度にそれぞれ上記した判定および減算
処理を繰り返して行う。そして、ST34で排出系Aの
残り排出数量が「0」であると判定(排出系Aで6個の
球を流下)すると、第1排出ソレノイドをOFFにして
排出系Aの排出を終了し、ST37で排出系Bの排出終
了を判定する。ST37で排出系Bの排出が終了してい
ないことが判定されると、ST35で排出センサBがO
Nかを判定し、ONであれば排出系Bの排出数量を
「1」減算し、ST36で排出系Bの残り排出数量が
「0」になったかを判定する。 【0147】排出系Bの球の流下が進行し、ST36で
排出系Bの残り排出数量が「0」であると判定(排出系
Bで7個の球を流下)すると、第2排出ソレノイドをO
FFにして排出系Bの排出を終了し、ST38で排出系
Aの排出終了が判定される。 【0148】ST38で排出系Aの排出終了が判定され
ると、賞球表示データ、賞球排出音データがそれぞれリ
セットされ、排出間隔タイマ(優先排出制御手段104
の第1タイマ126)がセットされ、第2入賞球排出ソ
レノイド34bがON(励磁)にされ、賞球排出終了処
理が開始される。 【0149】なお、排出系Bが先に排出を終了した場合
は、排出系Aの排出終了がなされた直後にST37で排
出系Bの排出終了が判定されて、賞球表示データリセッ
トなどの賞球排出終了処理に移行する。 【0150】上記のようにして排出系Aと排出系Bの排
出が終了して賞球排出終了処理が開始されると、ST3
9で排出間隔タイマ(優先排出制御手段104の第1タ
イマ126)のタイムアップ(設定時間の経過)を判定
し、タイムアップを判定するとST40で13個排出用
のセーフ球センサのOFFが確認される。そして、この
セーフ球センサがOFFであると判定すると、入賞球排
出ソレノイドがOFF(消磁)され、賞球排出処理が終
了される。 【0151】以上説明したパチンコ機1の実施形態は、
パチンコ機本体の一側に設けたサイドパネル2に球貸し
金額選択ボタン3やカードリーダ105などを設けたも
のであるが、本発明は、これに限定されるものではな
い。 【0152】例えば、図30および図31に示すパチン
コ機1の第2の実施形態は、パチンコ機本体の一側に設
けたサイドパネル2にカード挿入口5を設けるととも
に、カード挿入口5の裏側にカードリーダ105を取り
付け、パチンコ機本体の球供給皿19にカード残高表示
器6、球貸し金額選択ボタン3、カード排出操作ボタン
7などを設けたものである。なお、他の構成は、前記し
た実施形態と同様である。 【0153】また、図32およぼ図33に示すパチンコ
機1の第3の実施形態は、カード挿入口5及びカードリ
ーダ105をもパチンコ機本体に設けたものである。そ
して、カードリーダ105を取り付けるに当っては、図
32に示すように、機枠8内の蝶着側下端にカードリー
ダ105を固定し、前面枠9を閉じてもカードリーダ1
05のカード挿入口5が遊技者側に出るように前面枠9
の下端一側に切欠部171を形成してある。この様に、
カードリーダ105を機枠8側に取り付けると、カード
リーダ105の重量が前面枠9に掛からないし、前面枠
9を開閉した際の振動がカードリーダ105に加わらな
いので、精密機械であるカードリーダ105のトラブル
を減少することができる。 【0154】図34乃至図36に示すパチンコ機1の第
3の実施形態は、機枠8の幕板172に開口部を開設
し、この開口部にカードリーダ105を貫通した状態で
取り付け、幕板172の表面には前面にカード挿入口5
を開設したカバー173を取り付け、該カバー173の
上面にカード残高表示器6、球貸し金額選択ボタン3、
カード排出操作ボタン7などを設けてある。また、上記
カバー173の側面部分174を曲面形状に形成し、こ
の側面部分174の曲面形状に対応する形状とした球箱
175をカバー173の一側に当接すると、球箱175
が受皿13の球落下口176の下方の所定位置に位置決
めされ、受皿13の球落下操作部177を操作すると、
受皿13内の球が球箱175内に確実に流下するように
構成してある。 【0155】図39および図40に示すパチンコ機1の
第4の実施形態は、カードリーダ105を機枠8内の蝶
着側上端に取り付けたもので、前面枠9の上端一側に切
欠部178を形成することにより、前面枠9を閉じた状
態でカードリーダ105の前面に開口しているカード挿
入口5が遊技者側に出るように構成してある。なお、カ
ード残高表示器6、球貸し金額選択ボタン3などは球供
給皿19に設けてある。 【0156】図42および図43に示すパチンコ機1の
第5の実施形態は、前面枠9の下部にカードリーダ10
5を取り付け、受皿13と一体成形した装飾部材179
にカード挿入口5を開設し、カード残高表示器6、球貸
し金額選択ボタン3、カード排出操作ボタン7などは球
供給皿19に取り付け、球貸し排出表示器17と賞球排
出表示器18を一体化した排出態様表示器180を開閉
パネル11に取り付けたものである。 【0157】 【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
によれば、賞球排出要求信号に基づいて球排出装置から
所要数の遊技球を賞球として排出させると共に、球貸排
出要求信号に基づいて球排出装置から所要数の遊技球を
貸球として排出させる制御を制御装置が行うものとした
ので、賞球と貸球の両方を正確かつ迅速に単一の球排出
装置から排出することができる。また、球排出流路を区
画壁によって第1排出流路と第2排出流路とに分岐し、
制御装置の制御により流路切換手段が第1排出流路と第
2排出流路を切り換えることで、賞球としての遊技球は
第1排出流路を流下して賞球受樋へ落下し、賞球排出口
から球供給皿へ排出されることとなり、一方、貸球とし
ての遊技球は第2排出流路を流下して貸球排出樋へ落下
し、球貸排出口から球供給皿へ排出されることとなるの
で、球供給皿へ排出される遊技球が賞球か貸球かを明確
に識別できる。しかも、制御装置は、球貸排出要求信号
に基づく排出制御を行う場合、球貸排出である旨を球貸
排出表示器で可視表示し、賞球排出要求信号に基づく排
出制御を行う場合、賞球排出である旨を賞球排出表示器
で可視表示するので、賞球排出口と球貸排出口の横に並
設した賞球排出表示器と球貸排出表示器の表示によっ
て、球貸排出と賞球排出とを遊技者が一層明瞭に識別す
ることが可能となる。加えて、第1排出流路を流下する
賞球が賞球排出音発生ベルに当たることで発生する賞球
排出音と、第2排出流路を流下する貸球が貸球排出音発
生ベルに当たることで発生する貸球排出音とから、球供
給皿へ排出された遊技球が賞球であるのか貸球であるの
かを判別できるので、球供給皿の賞球排出口や球貸排出
口、賞球排出表示器や球貸排出表示器を見て確認する必
要が無く、遊技者の利便性を更に高めることが出来る。
さらに、賞球受樋が遊技球で満たされている場合には、
第1排出流路から賞球受樋に落下した賞球を下方のオー
バーフロー流路へ流下させることで、賞球受樋から溢れ
た遊技球を球受皿へ排出し、貸球受樋が遊技球で満たさ
れている場合には、第2排出流路から貸球受樋に落下し
た貸球を下方のオーバーフロー流路へ流下させること
で、貸球受樋から溢れた遊技球を球受皿へ排出するの
で、賞球受樋 と貸球受樋の何れか一方若しくは両方が遊
技球で溢れていても、第1排出流路と第2排出流路にま
で遊技球が溢れて、賞球排出音発生ベルや貸球排出音発
生ベルにまで達することは無く、第1排出流路を遊技球
が流下する際の賞球排出音が発生しなくなったり、第2
排出流路を遊技球が流下する際の貸球排出音が発生しな
くなったりすることはない。従って、球供給皿に遊技球
が溢れているために賞球排出口や球貸排出口から賞球若
しくは貸球が排出されない場合でも、賞球排出音発生ベ
ルによる賞球排出の報知と貸球排出音発生ベルによる貸
球排出の報知を確実ならしめることができ、パチンコ機
の遊技球排出動作に対する信頼を損なうことはない。
【図面の簡単な説明】 【図1】パチンコ機の斜視図である。 【図2】図1に示すパチンコ機を列設したパチンコ機列
の斜視図である。 【図3】パチンコ機の背面図である。 【図4】入賞球の流下を阻止している第1状態における
入賞球流下制御機構の断面図である。 【図5】最先の入賞球だけを流下する第2状態における
入賞球流下制御機構の断面図である。 【図6】誘導樋内の球不足を検出する機構の正面図であ
る。 【図7】球均し部材により球の流下を停止した状態にお
ける球不足検出機構の正面図である。 【図8】途中に切換弁を設けて流路を2つに分岐した球
排出路の正面図である。 【図9】球排出路を切り換える切換弁の斜視図である。 【図10】切換弁の弁体を駆動する機構を示す分解斜視
図である。 【図11】遊技媒体排出装置の正面図である。 【図12】遊技球の流下を停止した第1状態における遊
技媒体排出装置の要部拡大正面図である。 【図13】遊技球を流下する第2状態における遊技媒体
排出装置の要部拡大正面図である。 【図14】制御装置のブロック図である。 【図15】カードリーダのブロック図である。 【図16】球貸し排出制御手段のブロック図である。 【図17】賞球排出制御手段のブロック図である。 【図18】優先排出制御手段のブロック図である。 【図19】遊技媒体排出制御手段のブロック図である。 【図20】球貸し排出と賞球排出のフローチャートであ
る。 【図21】排出制御のフローチャートである。 【図22】球貸し排出準備処理のフローチャートであ
る。 【図23】球貸し排出開始処理のフローチャートであ
る。 【図24】排出開始条件確認のフローチャートである。 【図25】賞球排出開始処理のフローチャートである。 【図26】球貸し排出処理のフローチャートである。 【図27】球貸し排出処理の後半のフローチャートであ
る。 【図28】カード残高減算のフローチャートである。 【図29】賞球排出処理のフローチャートである。 【図30】パチンコ機の第2の実施形態の斜視図であ
る。 【図31】図30に示すパチンコ機を列設したパチンコ
機列の斜視図である。 【図32】パチンコ機の第3の実施形態の裏側を示す斜
視図である。 【図33】図32に示すパチンコ機を列設したパチンコ
機列の斜視図である。 【図34】カードリーダを機枠の幕板に取り付けたパチ
ンコ機の第4実施形態のカード挿入口の斜視図である。 【図35】図34に示すパチンコ機を列設したパチンコ
機列の斜視図である。 【図36】図34に示すパチンコ機の機枠の斜視図であ
る。 【図37】球箱の斜視図である。 【図38】球箱を受皿の板に置いた状態におけるパチン
コ機列の斜視図である。 【図39】パチンコ機の第4の実施形態の斜視図であ
る。 【図40】図39に示すパチンコ機を列設したパチンコ
機列の斜視図である。 【図41】前面枠を開放した状態における図39に示す
パチンコ機の斜視図である。 【図42】パチンコ機の第5の実施形態の斜視図であ
る。 【図43】前面枠を開放した状態における図42に示す
パチンコ機の斜視図である。 【符号の説明】 1 パチンコ機 2 サイドパネル 3 球貸し金額選択ボタン 4 プリペイドカード 5 カード挿入口 6 カード残高表示器 15 球貸し排出口 16 賞球排出口 17 球貸し排出表示器 18 賞球排出表示器 19 球供給皿 22 入賞具 27 入賞球流下制御機構 29 セーフ球検出器 33 入賞球流下抑制部材 34 入賞球排出ソレノイド 39 遊技媒体排出装置 40 球排出路 41 球排出路の切換弁 46 制御装置 68 排出球検出器 71 遊技媒体排出装置の排出ソレノイド 86 ゲート切換ソレノイド 87 賞球排出音発生ベル 88 球貸し排出音発生ベル 101 球貸し選択手段 102 賞球排出制御手段 103 遊技媒体排出制御手段 104 優先排出制御手段 105 カードリーダ 106 球貸し排出制御手段 115 球貸し数設定部 116 球貸し数カウント部 134 効果音発生手段 136 スピーカ 152 賞球数カウント部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02 324 A63F 7/02 352

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 上流の球貯留タンク側から供給される遊
    技球を、下流の球排出流路を介して球供給皿へ排出する
    球排出装置と、上記球供給皿からオーバーフローした遊
    技球が排出される球受皿と、を備えたパチンコ機におい
    て、 賞球排出要求信号に基づいて上記球排出装置から所要数
    の遊技球を賞球として排出させると共に、球貸排出要求
    信号に基づいて上記球排出装置から所要数の遊技球を貸
    球として排出させる制御を行う制御装置を備え、 上記球排出流路の所定部を区画壁によって、上記賞球と
    して球排出装置から排出された遊技球を流下させるため
    の第1排出流路と、上記貸球として球排出装置から排出
    された遊技球を流下させるための第2排出流路と、に分
    岐させると共に、上記区画壁による第1排出流路と第2
    排出流路の分岐部に流路を切り換える排出流路切換手
    を設け、 上記排出流路切換手段を常態では第1排出流路を開放す
    る状態を保持するように構成し、 上記球供給皿が配設される開閉パネルには、 上記第1排出流路から流下される賞球を当該球供給皿に
    排出するための賞球排出口と、上記第2排出流路から流
    下される貸球を当該球供給皿に排出するための球貸排出
    口と、を夫々開設すると共に、これら賞球排出口と球貸
    排出口の横に賞球排出表示器と球貸排出表示器を並設
    し、 上記制御装置は、 上記球貸排出要求信号に対する貸球としての遊技球数を
    設定する球貸数設定部を有し、 上記球貸排出要求信号に基づく排出制御を行う場合は、
    常態にある排出流路切換手段に対して切換制御を行って
    第2排出流路を開放する状態に変換させた後、上記球貸
    数設定部に設定されている数の遊技球を貸球として球排
    出装置より排出させると共に、球貸排出である旨を球貸
    排出表示器で可視表示する一方、上記賞球排出要求信号
    に基づく排出制御の場合は、賞球排出である旨を賞球排
    出表示器で可視表示するようにし 上記第1排出流路は、 上記賞球排出口から後方に向けて突設した賞球受樋に流
    下端を臨ませて、当該賞球受樋から賞球排出口へ賞球を
    流下させると共に、当該第1排出流路を流下する賞球が
    当たると賞球排出音を発する賞球排出音発生ベルを備え
    る構成と成し、 上記第2排出流路は、 上記球貸排出口から後方に向けて突設した貸球受樋に流
    下端を臨ませて、当該貸球受樋から貸球排出口へ貸球を
    流下させると共に、当該第2排出流路を流下する貸球が
    当たると貸球排出音を発する貸球排出音発生ベルを備え
    る構成と成し、 上記賞球受樋が遊技球で満たされている場合には、第1
    排出流路から賞球受樋に落下した賞球を下方のオーバー
    フロー流路へ流下させることで、賞球受樋から溢れた遊
    技球を上記球受皿へ排出する構成とし、上記貸球受樋が
    遊技球で満たされている場合には、第2排出流路から貸
    球受樋に落下した貸球を下方のオーバーフロー流路へ流
    下させることで、貸球受樋から溢れた遊技球を上記球受
    皿へ排出する構成とし たことを特徴とするパチンコ機。
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