JP3503863B2 - 電線のインサート成形方法、該方法に用いられる成形金型 - Google Patents

電線のインサート成形方法、該方法に用いられる成形金型

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JP3503863B2 JP25513997A JP25513997A JP3503863B2 JP 3503863 B2 JP3503863 B2 JP 3503863B2 JP 25513997 A JP25513997 A JP 25513997A JP 25513997 A JP25513997 A JP 25513997A JP 3503863 B2 JP3503863 B2 JP 3503863B2
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    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線のインサート
成形方法、該成形方法に用いられる成形金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のインストルメントパネル
の電気回路は、所望の電気回路に基づいて形成されたワ
イヤーハーネスを自動車のボデーやインストルメントパ
ネルのダッシュボードに手作業で配索し、そのワイヤー
ハーネスのコネクタと、スイッチおよび計器類のコネク
タとを接続して回路を形成する手段が採られている。
【0003】一方、自動車における電子化と電気的制御
の高度化に伴い、運転席の前面に設けられるインストル
メントパネルは、スイッチ、計器類の増加と電気回路の
複雑化が顕著となり、その回路形成に用いられるワイヤ
ーハーネスは一段と肥大化、重量化し、限定された空間
内にそれらを収容することが困難になるとともに、その
組み付け作業がきわめて煩雑で非能率な作業となる傾向
にある。
【0004】そこで、実開昭62−138630号公報
(実願昭61−27168号、出願人:ダイハツ工業株
式会社)には、インストルメントパネルの電気回路を簡
素化するために、樹脂内に電線を全域にわたって分散さ
せて埋設したインストルメントパネルが提案されてい
る。
【0005】上記公報に提案されたインストルメントパ
ネルにあっては、大型の構造体であるインストルメント
パネルを射出成形するために、非常に高い圧力を成形金
型にかける必要がある。しかし、その射出圧力によっ
て、成形体(インストルメントパネル)を形成する成形
空間に配策された電線が移動してしまい、電線が所望の
位置に埋設されない、樹脂の流れを妨げてショートする
部分が発生してしまうといった問題点がある。
【0006】また、インストルメントパネルの成形後
に、電気回路の変更、又は、埋設した電線の経路変更を
することが非常に困難であるといった問題点を有してい
る。
【0007】更にまた、電線が全域にわたって分散させ
て埋設されているので、ユーザがオプション品や後付け
用として市販されているユニットを取り付けようとした
場合、電源やアース線などの電線取り出し位置が分から
ない、電線を誤って切断又は接続してしまうといった問
題点もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した問
題点を解消するため、成形性が格段に向上する電線のイ
ンサート成形方法と、該成形方法に用いられる成形金型
とを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
なされた請求項1記載の本発明の電線のインサート成形
方法は、固定型と、一対の可動型とを備え、これらの型
間に成形体を形成する成形空間が設けられ、前記一対の
可動型の相対する分割面に前記電線の一部を屈 曲させて
装着するとともに互いに対向する溝がそれぞれ設けられ
た成形金型を用いて、成形体に電線をインサート成形す
る方法において、前記溝内に電線の一部を装着して、型
締めし、前記溝が前記成形空間内に充填される樹脂から
前記電線の一部を退避、かつ、保持した後、前記成形空
間内に樹脂を充填することを特徴としている。
【0010】上記構成において、成形体を形成する成形
金型の成形空間に、その成形空間に充填される樹脂から
電線の一部を退避、かつ、保持を連成する。この
成形金型のに屈曲させた電線の一部を装着した後、成
形空間内に樹脂を充填する。これにより電線が成形空間
内で充填される樹脂の圧力によって移動してしまうこと
がなく、成形性が格段に向上する。
【0011】請求項2記載の本発明の電線のインサート
成形方法は、請求項1に記載の電線のインサート成形方
法において、前記を前記電線の位置決めに用いること
を特徴としている。
【0012】上記構成において、を電線の位置決めに
用いることにより、電線を所望の位置に確実に配策する
ことができる。
【0013】請求項3記載の本発明の電線のインサート
成形方法は、請求項1又は請求項2に記載の電線のイン
サート成形方法において、前記に異なる被覆の色の前
記電線を装着し、前記成形体における前記電線の識別を
することを特徴としている。
【0014】上記構成において、に異なる被覆の色の
屈曲させた電線の一部を装着し、成形空間に樹脂を充填
して成形体を形成する。これにより、成形後において、
即時に外見でその成形体における電線の識別をすること
ができ、電線の取り出し性や配策性を格段に向上させる
ことができる。
【0015】請求項4記載の本発明の電線のインサート
成形方法は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一
項に記載の電線のインサート成形方法において、前記
に装着される電線は少なくとも電源及びアース線である
ことを特徴としている。
【0016】上記構成において、に装着される電線は
少なくとも電源及びアース線である。一般的に電源とア
ース線は容易に識別ができるように被覆の色が区別され
ているので、成形体における電線の識別をすることがで
きる。また、電線を取り出して、他の電気回路と接続す
ることができる。
【0017】請求項5記載の本発明の電線のインサート
成形方法は、請求項1ないし請求項3のうちいずれか一
項に記載の電線のインサート成形方法において、前記成
形体は、自動車における構造体であり、前記に装着さ
れる電線は少なくとも電源、アース、ACC及びIGN
線であることを特徴としている。
【0018】上記構成において、成形体は自動車におけ
る構造体であり、に装着される電線は少なくとも電
源、アース、ACC及びIGN線であるので、ユーザー
オプション品や後付けユニットを容易に接続することが
でき、電線の取り出し性を格段に向上させることができ
る。
【0019】請求項6記載の本発明の電線のインサート
成形方法は、請求項5に記載の電線のインサート成形方
法において、前記構造体は、インストルメントパネルで
あることを特徴としている。
【0020】上記構成において、自動車における構造体
は、インストルメントパネルであるので、このインスト
ルメントパネルの電線の配索及び取り出し性を格段に向
上させることができる。
【0021】上記課題を解決するためなされた請求項7
記載の本発明の成形金型は、成形体に電線をインサート
成形する際に用いられる成形金型おいて、固定型と、一
対の可動型とを備え、これらの型間に前記成形体を形成
する成形空間が設けられ、前 記一対の可動型の相対する
分割面に前記電線の一部を屈曲させて装着するとともに
互いに対向する溝がそれぞれ設けられており、前記溝内
電線の一部を装着して、型締めし、前記溝が前記成形
空間内に充填される樹脂から前記電線の一部を退避、か
つ、保持することを特徴としている。
【0022】上記構成において、成形体を形成する可動
型の分割面に、屈曲させた電線の一部を装着するととも
に、充填される樹脂から電線の一部を退避、かつ、保持
を連成する成形金型であるので、に電線の一部
を屈曲させて装着すれば、充填される樹脂の圧力によっ
て電線が移動してしまうことがなく、成形性が格段に向
上する。また、を電線の位置決めに用いれば、電線を
成形体の所望の位置に確実に配策することができる。
【0023】が可動型の分割面にそれぞれ対向して形
成されているので、屈曲させた電線を保持する構造を容
易に分割面に形成することができる。
【0024】請求項8記載の本発明の成形金型は、請求
項7に記載の成形金型において、前記分割面にそれぞれ
形成された溝は、略Ω字状であることを特徴としてい
る。
【0025】上記構成において、分割面にそれぞれ対向
して形成される溝が略Ω字状であるので、この溝に電線
を保持させれば、成形空間に充填される樹脂の圧力によ
って電線が移動してしまうことがない。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明の電線のインサー
ト成形方法の一実施の形態を示す斜視図を示し、図2は
図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、
図4は電線をインサート成形する状態を本発明の成形金
型の断面を含む斜視図とともに示し、図5は図4の成形
金型によって形成された成形体の斜視図、図6は他の成
形体の一例を示す斜視図、図7は他の成形金型の構造を
示す可動型の斜視図、図8は更に他の成形金型の構造を
説明する図を示す。また、図9は本発明の一実施の形態
のインストルメントパネルの断面を含む斜視図を示し、
図10はインストルメントパネルを形成するための成形
金型の断面図を示す。
【0027】図1において、1は射出成形によって形成
された板状の成形体であって、その成形体1には複数本
の電線2が一体に成形されている。電線2はその一部を
成形体1の表面から略Ω字状にループさせて露出し、一
対の電線取り出し部3、3を形成している。
【0028】ここで、成形体1とは、例えば自動車にお
けるインストルメントパネル、ドアトリムパネル、ピラ
ーなどの合成樹脂材により射出成形された構造体を指
し、更には、広く工業製品において、電線を樹脂内に一
体に成形して配索した構造体をも指すことができる。
【0029】また、電線2は、被覆電線、撚り線などを
適用することができ、本説明においては自動車用の被覆
電線を一例としている。自動車用の被覆電線2は、線径
が太く剛性の高い電源用の電線と、スイッチ及び計器類
を制御するための線径が細く柔軟な信号用の電線とに分
かれており、ここでは、電源用の電線、即ち電源線2
a、アース線2b、ACC(アクセサリー)線2c及び
IGN(イグニッション)線2dが図中に示されてい
る。
【0030】電線2は、図2および図3に示される如
く、成形体1の中央(板厚方向)に埋設されており、こ
こから表面に向けて略Ω字状にループして露出し、電線
取り出し部3、3を形成している。電線取り出し部3の
露出する高さは、電線2の剛性及び成形体1が取り付け
られる場所のスペースなどを考慮して適宜設定すること
ができる。
【0031】また、電源線2a、アース線2b、ACC
線2c及びIGN線2d(図1参照)は、それぞれ異な
る色の被覆によって一般的に区別されており、電線取り
出し部3の電線の被覆の色を一目見るだけで電線2の種
類を判別することができる。これにより、ユーザーが既
知の分岐手段によって電線取り出し部3から分岐し、図
示しないエアコンディショニング、集中ドアロック及び
ナビゲーションなどのオプション品、後付けユニットを
容易に接続することができる。
【0032】次に、上記電線2a〜2dを成形体1に一
体にインサート成形する方法を図4に示される成形金型
5と共に説明する。図中において、成形金型5はキャビ
ティ部のみが図示されており、固定型6及び一対の可動
型7、7から主に構成されている。固定型6は成形体1
の外郭を形成するように彫り込まれており、可動型7と
の分割面6a、6aによって、成形空間8を形成する。
可動型7には、成形空間8に充填される樹脂から電線2
の一部を退避、かつ、保持させる電線装着空間としての
略Ω字状の溝9が、可動型7、7の段差を有する分割面
7a、7aにそれぞれ形成されている。この溝9は、配
索される電線2a〜2dに対応して形成されており、各
電線2a〜2dに対して少なくとも2箇所設けて電線2
の位置決めを兼ねている(図中は一方側の溝のみ図示し
てある)。
【0033】上記構成のような成形金型5において、各
電線2a〜2dの一部を略Ω字状に屈曲させて溝9に装
着する。そして、可動型7、7を矢線C方向にスライド
させて型締めすると、各電線2a〜2dは、可動型7、
7によってしっかりと保持される。続いて、可動型7、
7と固定型6との型締め(矢線D方向)が成されると、
可動型7、7によって保持された各電線2a〜2dが成
形空間8において位置決めされる。この状態から、成形
空間8に樹脂を充填し、充填完了後型締めを解除して取
り出すと、図5に示されるような成形体1′が形成され
る。
【0034】上述のように、成形空間8には、可動型
7、7によってしっかりと保持された各電線2a〜2d
が位置決めされているので、射出圧力によって電線が移
動してしまうことがなく、従来のような問題点を解消す
ることができる。
【0035】図6は上記成形体の他の形態を示してお
り、成形体1″の表面には、各電線2a〜2dの電線取
り出し部3がほぼ同一箇所から露出している。このよう
な成形体1″を形成するためには、上述の成形金型5の
可動型7、7の分割面7a、7aの段差をやめて平らに
するとともに、四本分の電線が装着できるように溝9を
深く彫り込んで成形金型を構成し、各電線2a〜2dが
電線同士を乗り越えながら溝9内に装着するようにすれ
ばよい。
【0036】また、図7に示される如く、可動型7、7
の、図示しない成形体を形成する面7b、7bに、一部
を屈曲させた電線2を圧入することができる方体状の電
線装着空間部10を連成することにより、該成形体に電
線取り出し部3を形成することもできる。
【0037】更にまた、図8に示される如く、電線取り
出し部用の相対向する一対のコマ11、11を設け、こ
のコマ11、11の対向面に、上述の溝9、9をそれぞ
れ形成する。そして、図示しない可動型にコマ11、1
1に対応する図示しないコマ保持部を形成し、前記電線
2を装着したコマ11、11を挿入して成形し、図示し
ない成形体に電線取り出し部(図示しない)を形成する
こともできる。
【0038】以上の通り説明した成形方法と該方法に用
いられる成形金型によって、電線取り出し部が形成され
たインストルメントパネルを形成することができる。図
9は自動車の運転席の前面に設けられるインストルメン
トパネルを示し、該インストルメントパネル21には、
運転席側に図示しないメータモジュール及びステアリン
グのための開口部22、23が形成されている。ダッシ
ュボード24には、そのダッシュボード24を一段窪ま
せて、トレイ24aが平らに形成されている。
【0039】また、ダッシュボード24には、その内
部、即ちインストルメントパネル21の表面(車室内
側)21aと裏面(ボデー側)21bとの間に、上述と
同じく、線径が太くて剛性のある電線2a〜2dが埋設
(断面部分参照)されており、各電線2a〜2dから電
線取り出し部3が略Ω字状にループして裏面21bの所
望の各所に露出している。裏面21bには、電線取り出
し部3の他に、線径が細くて柔軟な制御信号用の電線束
25が該裏面21bに沿って配策され、25a〜25c
で示される分岐部を形成している。電線束25は、相対
向する一対の突条26、26によって形成された配策経
路にクランプなどの既知の保持手段によって保持されて
いる。
【0040】以上のような構成のインストルメントパネ
ル21は、図10に示される如くの成形金型27によっ
て射出成形される。この図10は、図9で示されたイン
ストルメントパネル21の断面部分に対応する位置で型
締めがされているキャビティ部の断面を示し、成形金型
27は、固定型28と可動型29、30とから主に構成
される。固定型28は、インストルメントパネル21の
表面21aに対応した形状で彫り込まれて窪んでいる。
【0041】また、可動型29、30の固定型28との
分割面(図中のラインPL1がこれに相当する)は、そ
れぞれインストルメントパネル21の裏面21bに対応
する形状を有し、固定型28と可動型29、30とによ
ってインストルメントパネル21を形成するための成形
空間31が形成される。可動型29には、電線束25を
保持するための突条26、26に対する空間32が形成
されている。更に、可動型29と30との分割面(図中
のラインPL2がこれに相当する)には、成形空間31
に充填される樹脂から電線2a〜2dの一部を退避、か
つ、保持させる電線装着空間としての略Ω字状の溝9、
9(図4参照)が形成されている。
【0042】成形前の成形金型27が開いている状態
で、可動型29の溝9に各電線2a〜2dの一部を略Ω
字状に屈曲させて装着する。次に、可動型29と可動型
30とをスライドさせて型締めし、各電線2a〜2dが
可動型29、30によってしっかりと保持される。続い
て、可動型29、30を固定型28に向けて移動させ、
各型28〜30を型締めする。各電線2a〜2dは成形
空間31内で確実に位置決めがされ、充填される樹脂の
圧力によって移動してしまうこともない。
【0043】以上のように、インストルメントパネル2
1は、成形中に樹脂の流れを妨げてショートする部分が
発生することがなく、確実に各電線2a〜2dが所望の
位置に埋設されて成形性が格段に向上する。また、四つ
の電源用の電線2a〜2dを埋設しているので、信号用
の電線束25のみをインストルメントパネル21の裏面
21bに配策すればよく、裏面21bに電線が占める割
合が従来よりもはるかに小さくなり、配策作業性も向上
する。更にまた、電線取り出しが容易になり、さまざま
なオプション品などの接続も可能になる。そして、電線
取り出し部3を一目見るだけで、電線の種類が判別でき
て、配索作業性及び電線取り出し性も格段に向上する。
【0044】尚、上記インストルメントパネル21に、
電源線2a、アース線2b、ACC線2c及びIGN線
2dを埋設する一例を示したが、信号線も共に埋設する
ことも可能である。また、インストルメントパネルに限
らず、ドアトリムパネルやピラー、自動車以外の構造
体、などにも適用することができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れた本発明によれば、成形体を形成する成形金型の成形
空間に、その成形空間に充填される樹脂から電線の一部
を退避、かつ、保持させるを連成する。この成形金型
に屈曲させた電線の一部を装着した後、成形空間内
に樹脂を充填する。これにより電線が成形空間内で充填
される樹脂の圧力によって移動してしまうことがなく、
成形性が格段に向上するという効果を奏する。
【0046】請求項2に記載された本発明によれば、
を電線の位置決めに用いることにより、電線を所望の位
置に確実に配策することができるという効果を奏する。
【0047】請求項3に記載された本発明によれば、
に異なる被覆の色の屈曲させた電線の一部を装着し、成
形空間に樹脂を充填して成形体を形成する。これにより
成形後において、即時に外見でその成形体における電線
の識別をすることができ、電線の取り出し性や配策性を
格段に向上させることができるという効果を奏する。
【0048】請求項4に記載された本発明によれば、
に装着される電線は少なくとも電源及びアース線であ
る。一般的に電源とアース線は容易に識別ができるよう
に被覆の色が区別されているので、成形体における電線
の識別をすることができる。また、電線を取り出して、
他の電気回路と接続することができるという効果を奏す
る。
【0049】請求項5に記載された本発明によれば、成
形体は自動車における構造体であり、に装着される電
線は少なくとも電源、アース、ACC及びIGN線であ
るので、ユーザーオプション品や後付けユニットを容易
に接続することができ、電線の取り出し性を格段に向上
させることができるという効果を奏する。
【0050】請求項6に記載された本発明によれば、自
動車における構造体は、インストルメントパネルである
ので、このインストルメントパネルの電線の配索及び取
り出し性を格段に向上させることができるという効果を
奏する。
【0051】請求項7に記載された本発明によれば、成
形体を形成する可動型の分割面に、屈曲させた電線の一
部を装着するとともに、充填される樹脂から電線の一部
を退避、かつ、保持を連成する成形金型であるの
で、に電線の一部を屈曲させて装着すれば、充填され
る樹脂の圧力によって電線が移動してしまうことがな
く、成形性が格段に向上する。また、を電線の位置決
めに用いれば、電線を成形体の所望の位置に確実に配策
することができるという効果を奏する。
【0052】が可動型の分割面にそれぞれ対向して形
成されているので、屈曲させた電線を保持する構造を容
易に分割面に形成することができるという効果を奏す
る。
【0053】請求項に記載された本発明によれば、分
割面にそれぞれ対向して形成される溝は、略Ω字状であ
ので、この溝に電線を保持させれば、成形空間に充填
される樹脂の圧力によって電線が移動してしまうことが
ないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電線のインサート成形方法の一実
施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】成形金型の断面斜視図に基づいて電線をインサ
ート成形する状態を説明する斜視図である。
【図5】図4の成形金型によって形成された成形体の斜
視図である。
【図6】他の成形体の一例を示す斜視図である。
【図7】他の成形金型の構造を示す可動型の斜視図であ
る。
【図8】更に他の成形金型の構造を説明する図である。
【図9】本発明の一実施の形態のインストルメントパネ
ルの断面を含む斜視図である。
【図10】図9のインストルメントパネルを形成するた
めの成形金型の断面図である。
【符号の説明】
1、1′、1″ 成形体 2 電線 2a 電源線 2b アース線 2c ACC線 2d IGN線 3 電線取り出し部 5、27 成形金型 6、28 固定型 7、29、30 可動型 8、31 成形空間 9 溝(電線装着空間、電線装着空間
部) 10 電線装着空間部 11 コマ 21 インストルメントパネル 21a 表面 21b 裏面 22、23 開口部 24 ダッシュボード 25 電線束 26 突条
フロントページの続き (72)発明者 荒木 和男 群馬県太田市由良330 しげる工業株式 会社内 (56)参考文献 実開 平2−13430(JP,U) 実開 昭62−138630(JP,U) 実開 平9−132(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 16/02 620 B29C 39/10 B60K 37/00 H01B 13/00 513

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定型と、一対の可動型とを備え、これ
    らの型間に成形体を形成する成形空間が設けられ、前記
    一対の可動型の相対する分割面に前記電線の一部を屈曲
    させて装着するとともに互いに対向する溝がそれぞれ設
    けられた成形金型を用いて、成形体に電線をインサート
    成形する方法において、前記溝内に電線の一部を装着して、型締めし、前記溝が
    前記成形空間内に充填される樹脂から前記電線の一部を
    退避、かつ、保持した後、 前記成形空間内に樹脂を充填
    することを特徴とする電線のインサート成形方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電線のインサート成形
    方法において、 前記を前記電線の位置決めに用いることを特徴とする
    電線のインサート成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の電線のイ
    ンサート成形方法において、 前記に異なる被覆の色の前記電線を装着し、前記成形
    体における前記電線の識別をすることを特徴とする電線
    のインサート成形方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のうちいずれか
    一項に記載の電線のインサート成形方法において、 前記に装着される電線は少なくとも電源及びアース線
    であることを特徴とする電線のインサート成形方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項3のうちいずれか
    一項に記載の電線のインサート成形方法において、 前記成形体は、自動車における構造体であり、前記
    装着される電線は少なくとも電源、アース、ACC及び
    IGN線であることを特徴とする電線のインサート成形
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の電線のインサート成形
    方法において、 前記構造体は、インストルメントパネルであることを特
    徴とする電線のインサート成形方法。
  7. 【請求項7】 成形体に電線をインサート成形する際に
    用いられる成形金型おいて、固定型と、一対の可動型とを備え、これらの型間に前記
    成形体を形成する成形空間が設けられ、前記一対の可動
    型の相対する分割面に前記電線の一部を屈曲させて装着
    するとともに互いに対向する溝がそれぞれ設けられてお
    り、 前記溝内に 電線の一部を装着して、型締めし、前記溝が
    前記成形空間内に充填される樹脂から前記電線の一部を
    退避、かつ、保持することを特徴とする成形金型。
  8. 【請求項8】 請求項に記載の成形金型において、 前記分割面にそれぞれ形成された溝は、略Ω字状である
    ことを特徴とする成形金型。
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