JP3502503B2 - 水質分析装置 - Google Patents
水質分析装置Info
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- JP3502503B2 JP3502503B2 JP10376196A JP10376196A JP3502503B2 JP 3502503 B2 JP3502503 B2 JP 3502503B2 JP 10376196 A JP10376196 A JP 10376196A JP 10376196 A JP10376196 A JP 10376196A JP 3502503 B2 JP3502503 B2 JP 3502503B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は水質分析装置に関
する。 【０００２】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば、工業用ｐＨ計は、種々の要因により不斉電位および
感度が経時変化するところから、測定前にあるいは定期
的に校正することが必要であり、また、電極部の汚れを
取るために洗浄することが必要である。そこで、従来よ
り、筒状の電極ホルダー内の下方開口直上に電極部を設
け、前記下方開口を開閉自在に覆うカバー体を設け、下
方開口とカバー体との間にＯリング等によるシール機構
を設け、電極ホルダをエアシリンダにて上昇させること
により、電極部を被測定液中から洗浄・校正位置まで引
き上げた後、前記下方開口に前記カバー体で蓋をし、電
極部に洗浄液または校正用標準液を供給して電極部を洗
浄液または校正用標準液に浸漬できる構成のｐＨ計が提
案されているけれども、前記シール機構を必要とすると
ともに、どうしても液漏れが生じやすかった。 【０００３】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、洗浄液または校正用標準液が漏
れるのを防止するシール機構を必要とすることなく電極
部の洗浄または校正を行うことができる水質分析装置を
提供することにある。 【０００４】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、エアシリンダによって上下移動可能に
構成され、被測定液中に浸漬される電極部と、前記エア
シリンダの下部外壁に取付けられたエアシリンダによっ
て横方向の回転軸を中心に回転し、洗浄・校正位置まで
引き上げた前記電極部を収容する状態および前記電極部
の移動軌跡外へ退避する状態に切換可能なバスケットと
を備え、前記バスケット内に前記電極部を収容した状態
で前記バスケット内に洗浄液または校正用標準液を供給
して前記電極部の洗浄または校正を行うように構成して
ある。 【０００５】この発明では、電極部が上昇した位置にあ
るときに、バスケットを電極部の移動軌跡外から移動軌
跡内に移動させて、前記上昇した位置にある電極部を収
容する。この状態でバスケット内に洗浄液または校正用
標準液を供給して電極部を洗浄液または校正用標準液に
浸漬させることで自動洗浄または自動校正が行える。 【０００６】そして、バスケットから廃液を回収する場
合は、廃液回収後に空になったバスケットを電極部の前
記移動軌跡外へ退避させ、バスケットから廃液を放流す
る場合には、バスケットを電極部の移動軌跡内から移動
軌跡外に移動させることによってバスケット内の廃液を
排出する。 【０００７】しかる後、電極部を下降させて電極部を被
測定液中に浸漬させ、被測定液の測定が行われる。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて説明する。図１，２は、この発明の一実施
形態に係る水質分析装置、例えば工業用ｐＨ計を示し、
図３，４は、その洗浄および校正操作を示す。なお、こ
の実施形態では、電極ホルダー１の先端に保持されてい
る電極部２の洗浄に供されたバスケット１２内の洗浄水
およびｐＨ計校正後のバスケット１２内の校正用標準液
を、液供給・回収管１３、ポンプ１１を介して廃液タン
ク３２に回収する機構を備えているものを採用してい
る。 【０００９】図１〜４において、１は、先端（下端）に
電極部２を保持している電極ホルダーで、上下移動可能
に構成されている。３は、支持枠で、測定槽の槽壁また
は被測定液４の流路の側壁等に固定して取付けられてい
る。５は、支持体で、固定枠６，７によって支持枠３に
固定されている。８は、電極部２を上下移動させるため
のエアシリンダで、支持体５内に取付けられており、電
極ホルダー１の上端部１ａを連結杆９を介してピストン
ロッド１０の上端部１０ａに連結してある。１１は、所
定の順序で洗浄水（例えば純水）、校正用のｐＨ標準液
の供給と回収を行うポンプ１１であり、固定枠６に取付
けられている。なお、３０，３１，３２はそれぞれ、洗
浄水タンク、校正用のｐＨ標準液タンク、廃液タンクで
あり、各タンク３０，３１，３２は固定枠７に載置され
ている。 【００１０】１２は、バスケットで、電極部２を収容し
た状態で、前記タンク３０，３１から所定の順序でポン
プ１１、液供給・回収管１３を介して供給される洗浄液
および校正用標準液により電極部２の洗浄または校正が
行われる。１５は、中継箱で、所定の順序で洗浄・校正
・回収を行うための指令を発するＣＰＵ（図外）に接続
されている。 【００１１】更に、１６はエアシリンダで、バスケット
１２を、上昇した位置にある電極部２を収容する状態と
電極部２の移動軌跡外へ退避する状態とに回転可能に切
換える。このエアシリンダ１６は、電極ホルダー１を上
下移動させるためのエアシリンダ８の下部外壁に取付け
られている。そして、バスケット１２の一側壁１２ａ
を、一側壁１２ａの外面を覆うよう取付けられたフラン
ジ１７、連結片１８を介してピストンロッド１９の下端
部１９ａに連結してある。そして、液供給・回収管１３
に連通する流通路２０が一側壁１２ａとフランジ１７に
形成されている。また、２２は、連結片１８とピストン
ロッド１９の先端を接合するピン、２３はバスケット１
２の回転軸であり、エアシリンダ１６、ピストンロッド
１９、フランジ１７、連結片１８、ピン２２および回転
軸２３でバスケット回転手段が構成される。つまり、こ
のバスケット回転手段によって、図３に示すような電極
部２の移動軌跡外へ退避しているバスケット１２が、図
４に示すように、ピストンロッド１９の下降による連結
片１８の回動に連動して回転軸２３の回りに回転して電
極部２を収容する状態に位置する。なお、２４は電極保
護筒である。 【００１２】以下動作について説明する。ｐＨ計は、ｐ
Ｈ測定時においては、図１に示すように、電極ホルダー
１を下降させて電極部２を被測定液４中に浸漬すること
により、被測定液４のｐＨ測定を行う。 【００１３】次に、前記ＣＰＵからの制御信号によって
駆動ポンプが始動し、圧縮空気がエアシリンダ８内に圧
入されると、図２に示すように、ピストンロッド１０が
上昇し、連結杆９を介してピストンロッド１０に連結さ
れた電極ホルダー１が上昇する。その後、別の制御信号
によってピストンロッド１９が下降してバスケット１２
は電極部２の移動軌跡外から移動軌跡内に移動して上昇
した位置にある電極部２を収容する。この状態でバスケ
ット１２内に洗浄液を供給して電極部２を洗浄液に浸漬
させることで電極部２の自動洗浄が行われる。 【００１４】この自動洗浄では、例えば、前記ＣＰＵ内
のプログラムに従って洗浄開始の信号が中継箱１５を介
してポンプ１１に発せられ、洗浄水タンク３０の開閉弁
３０ａが開かれることにより、ポンプ１１から予め計量
した洗浄水がエアー等で圧送されて液供給・回収管１３
を介してバスケット１２内に供給される。そして、自動
洗浄後、洗浄に供された水は液供給・回収管１３、ポン
プ１１を介して廃液タンク３２に回収される。 【００１５】次に、洗浄水タンク３０の前記開閉弁３０
ａが閉じられ、洗浄と同様の動作で、ｐＨ計の自動校正
が行われる。すなわち、ｐＨ標準液タンク３１の開閉弁
３１ａが開かれることにより、校正用標準液がポンプ１
１、液供給・回収管１３を介してバスケット１２内に供
給され、所望の自動校正が行われた後、校正用標準液は
液供給・回収管１３、ポンプ１１を介して廃液タンク３
２に回収される。 【００１６】そして、上記した一連の洗浄・校正操作が
終了すると、エアシリンダ１６を動作させてピストンロ
ッド１９を上昇させ、かつ上述したバスケット回転手段
により、図２，４に示す位置にある空のバスケット１２
を電極部２の移動軌跡内から移動軌跡外の図１，３に示
す位置に移動させる。その後、エアシリンダ８を動作さ
せてピストンロッド１０を下降させ、電極ホルダーの下
方への移動に伴い電極部２が被測定液４中に浸漬され、
被測定液４の測定が行われる。 【００１７】このように、電極部２をバスケット１２内
に納まるように構成し、このバスケット１２に洗浄液、
校正用標準液を溜めて洗浄・校正操作を行えるようにし
たので、洗浄液、校正用標準液が漏れるのを確実に防止
できるとともに、従来の電極ホルダーの下方開口とカバ
ー体との間に設けられるＯリングなどによるシール部材
等の消耗品を不要にでき、メンテナンスを簡易にでき
る。 【００１８】なお、この実施形態では、洗浄液および校
正用標準液を回収する洗浄・校正操作を示したが、電極
部２の自動洗浄後に洗浄液をバスケット１２から廃液と
して放流したり、あるいは、自動校正後に校正用標準液
をバスケット１２から放流してもよく、洗浄液を放流す
る場合は、エアシリンダ１６を動作させてピストンロッ
ド１９を上昇させ、図１，３に示す位置に移動させる操
作が自動洗浄後に必要であり、また、校正用標準液を放
流する場合にも、エアシリンダ１６を動作させてピスト
ンロッド１９を上昇させ、図１，３に示す位置に移動さ
せる操作が自動校正後に必要であることは勿論である。 【００１９】また、この実施形態では、所定の順序で洗
浄液および校正用標準液をバスケット１２内に供給する
一連の洗浄・校正操作を示したが、この発明は、自動洗
浄操作単独に適用できたり、自動校正操作単独に適用で
きる。 【００２０】また、この実施形態では、電極部２の上昇
・下降手段として、エアシリンダ８を用いたものを示し
たが、これに限るものではない。さらに、バスケット１
２を回転させる回転手段として、エアシリンダ１６を含
む上記バスケット回転手段を用いたものを示したが、こ
れに限るものではない。 【００２１】また、この発明では、バスケット１２にブ
ラシ付きの超音波洗浄装置を設け、自動洗浄時に電極部
２等に付着した付着物を確実に除去できるように構成し
てもよい。 【００２２】 【発明の効果】以上説明したように、この発明において
は、電極部が上昇した位置にあるときに、バスケットを
電極部の移動軌跡外から移動軌跡内に移動して前記上昇
した位置にある電極部を収容する。この状態でバスケッ
ト内に洗浄液または校正用標準液を供給して電極部を洗
浄液または校正用標準液に浸漬させることで自動洗浄ま
たは自動校正が行える。 【００２３】すなわち、電極部をバスケット内に納まる
ように構成し、このバスケットに洗浄液または校正用標
準液を溜めて校正操作を行えるようにしたので、洗浄液
または校正用標準液が漏れるのを確実に防止できるとと
もに、従来の電極部を保持する電極ホルダーの下方開口
とカバー体との間に設けられるＯリングなどによるシー
ル部材等の消耗品を不要にでき、メンテナンスを簡易に
できる。
する。 【０００２】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば、工業用ｐＨ計は、種々の要因により不斉電位および
感度が経時変化するところから、測定前にあるいは定期
的に校正することが必要であり、また、電極部の汚れを
取るために洗浄することが必要である。そこで、従来よ
り、筒状の電極ホルダー内の下方開口直上に電極部を設
け、前記下方開口を開閉自在に覆うカバー体を設け、下
方開口とカバー体との間にＯリング等によるシール機構
を設け、電極ホルダをエアシリンダにて上昇させること
により、電極部を被測定液中から洗浄・校正位置まで引
き上げた後、前記下方開口に前記カバー体で蓋をし、電
極部に洗浄液または校正用標準液を供給して電極部を洗
浄液または校正用標準液に浸漬できる構成のｐＨ計が提
案されているけれども、前記シール機構を必要とすると
ともに、どうしても液漏れが生じやすかった。 【０００３】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、洗浄液または校正用標準液が漏
れるのを防止するシール機構を必要とすることなく電極
部の洗浄または校正を行うことができる水質分析装置を
提供することにある。 【０００４】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、エアシリンダによって上下移動可能に
構成され、被測定液中に浸漬される電極部と、前記エア
シリンダの下部外壁に取付けられたエアシリンダによっ
て横方向の回転軸を中心に回転し、洗浄・校正位置まで
引き上げた前記電極部を収容する状態および前記電極部
の移動軌跡外へ退避する状態に切換可能なバスケットと
を備え、前記バスケット内に前記電極部を収容した状態
で前記バスケット内に洗浄液または校正用標準液を供給
して前記電極部の洗浄または校正を行うように構成して
ある。 【０００５】この発明では、電極部が上昇した位置にあ
るときに、バスケットを電極部の移動軌跡外から移動軌
跡内に移動させて、前記上昇した位置にある電極部を収
容する。この状態でバスケット内に洗浄液または校正用
標準液を供給して電極部を洗浄液または校正用標準液に
浸漬させることで自動洗浄または自動校正が行える。 【０００６】そして、バスケットから廃液を回収する場
合は、廃液回収後に空になったバスケットを電極部の前
記移動軌跡外へ退避させ、バスケットから廃液を放流す
る場合には、バスケットを電極部の移動軌跡内から移動
軌跡外に移動させることによってバスケット内の廃液を
排出する。 【０００７】しかる後、電極部を下降させて電極部を被
測定液中に浸漬させ、被測定液の測定が行われる。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、図
面に基づいて説明する。図１，２は、この発明の一実施
形態に係る水質分析装置、例えば工業用ｐＨ計を示し、
図３，４は、その洗浄および校正操作を示す。なお、こ
の実施形態では、電極ホルダー１の先端に保持されてい
る電極部２の洗浄に供されたバスケット１２内の洗浄水
およびｐＨ計校正後のバスケット１２内の校正用標準液
を、液供給・回収管１３、ポンプ１１を介して廃液タン
ク３２に回収する機構を備えているものを採用してい
る。 【０００９】図１〜４において、１は、先端（下端）に
電極部２を保持している電極ホルダーで、上下移動可能
に構成されている。３は、支持枠で、測定槽の槽壁また
は被測定液４の流路の側壁等に固定して取付けられてい
る。５は、支持体で、固定枠６，７によって支持枠３に
固定されている。８は、電極部２を上下移動させるため
のエアシリンダで、支持体５内に取付けられており、電
極ホルダー１の上端部１ａを連結杆９を介してピストン
ロッド１０の上端部１０ａに連結してある。１１は、所
定の順序で洗浄水（例えば純水）、校正用のｐＨ標準液
の供給と回収を行うポンプ１１であり、固定枠６に取付
けられている。なお、３０，３１，３２はそれぞれ、洗
浄水タンク、校正用のｐＨ標準液タンク、廃液タンクで
あり、各タンク３０，３１，３２は固定枠７に載置され
ている。 【００１０】１２は、バスケットで、電極部２を収容し
た状態で、前記タンク３０，３１から所定の順序でポン
プ１１、液供給・回収管１３を介して供給される洗浄液
および校正用標準液により電極部２の洗浄または校正が
行われる。１５は、中継箱で、所定の順序で洗浄・校正
・回収を行うための指令を発するＣＰＵ（図外）に接続
されている。 【００１１】更に、１６はエアシリンダで、バスケット
１２を、上昇した位置にある電極部２を収容する状態と
電極部２の移動軌跡外へ退避する状態とに回転可能に切
換える。このエアシリンダ１６は、電極ホルダー１を上
下移動させるためのエアシリンダ８の下部外壁に取付け
られている。そして、バスケット１２の一側壁１２ａ
を、一側壁１２ａの外面を覆うよう取付けられたフラン
ジ１７、連結片１８を介してピストンロッド１９の下端
部１９ａに連結してある。そして、液供給・回収管１３
に連通する流通路２０が一側壁１２ａとフランジ１７に
形成されている。また、２２は、連結片１８とピストン
ロッド１９の先端を接合するピン、２３はバスケット１
２の回転軸であり、エアシリンダ１６、ピストンロッド
１９、フランジ１７、連結片１８、ピン２２および回転
軸２３でバスケット回転手段が構成される。つまり、こ
のバスケット回転手段によって、図３に示すような電極
部２の移動軌跡外へ退避しているバスケット１２が、図
４に示すように、ピストンロッド１９の下降による連結
片１８の回動に連動して回転軸２３の回りに回転して電
極部２を収容する状態に位置する。なお、２４は電極保
護筒である。 【００１２】以下動作について説明する。ｐＨ計は、ｐ
Ｈ測定時においては、図１に示すように、電極ホルダー
１を下降させて電極部２を被測定液４中に浸漬すること
により、被測定液４のｐＨ測定を行う。 【００１３】次に、前記ＣＰＵからの制御信号によって
駆動ポンプが始動し、圧縮空気がエアシリンダ８内に圧
入されると、図２に示すように、ピストンロッド１０が
上昇し、連結杆９を介してピストンロッド１０に連結さ
れた電極ホルダー１が上昇する。その後、別の制御信号
によってピストンロッド１９が下降してバスケット１２
は電極部２の移動軌跡外から移動軌跡内に移動して上昇
した位置にある電極部２を収容する。この状態でバスケ
ット１２内に洗浄液を供給して電極部２を洗浄液に浸漬
させることで電極部２の自動洗浄が行われる。 【００１４】この自動洗浄では、例えば、前記ＣＰＵ内
のプログラムに従って洗浄開始の信号が中継箱１５を介
してポンプ１１に発せられ、洗浄水タンク３０の開閉弁
３０ａが開かれることにより、ポンプ１１から予め計量
した洗浄水がエアー等で圧送されて液供給・回収管１３
を介してバスケット１２内に供給される。そして、自動
洗浄後、洗浄に供された水は液供給・回収管１３、ポン
プ１１を介して廃液タンク３２に回収される。 【００１５】次に、洗浄水タンク３０の前記開閉弁３０
ａが閉じられ、洗浄と同様の動作で、ｐＨ計の自動校正
が行われる。すなわち、ｐＨ標準液タンク３１の開閉弁
３１ａが開かれることにより、校正用標準液がポンプ１
１、液供給・回収管１３を介してバスケット１２内に供
給され、所望の自動校正が行われた後、校正用標準液は
液供給・回収管１３、ポンプ１１を介して廃液タンク３
２に回収される。 【００１６】そして、上記した一連の洗浄・校正操作が
終了すると、エアシリンダ１６を動作させてピストンロ
ッド１９を上昇させ、かつ上述したバスケット回転手段
により、図２，４に示す位置にある空のバスケット１２
を電極部２の移動軌跡内から移動軌跡外の図１，３に示
す位置に移動させる。その後、エアシリンダ８を動作さ
せてピストンロッド１０を下降させ、電極ホルダーの下
方への移動に伴い電極部２が被測定液４中に浸漬され、
被測定液４の測定が行われる。 【００１７】このように、電極部２をバスケット１２内
に納まるように構成し、このバスケット１２に洗浄液、
校正用標準液を溜めて洗浄・校正操作を行えるようにし
たので、洗浄液、校正用標準液が漏れるのを確実に防止
できるとともに、従来の電極ホルダーの下方開口とカバ
ー体との間に設けられるＯリングなどによるシール部材
等の消耗品を不要にでき、メンテナンスを簡易にでき
る。 【００１８】なお、この実施形態では、洗浄液および校
正用標準液を回収する洗浄・校正操作を示したが、電極
部２の自動洗浄後に洗浄液をバスケット１２から廃液と
して放流したり、あるいは、自動校正後に校正用標準液
をバスケット１２から放流してもよく、洗浄液を放流す
る場合は、エアシリンダ１６を動作させてピストンロッ
ド１９を上昇させ、図１，３に示す位置に移動させる操
作が自動洗浄後に必要であり、また、校正用標準液を放
流する場合にも、エアシリンダ１６を動作させてピスト
ンロッド１９を上昇させ、図１，３に示す位置に移動さ
せる操作が自動校正後に必要であることは勿論である。 【００１９】また、この実施形態では、所定の順序で洗
浄液および校正用標準液をバスケット１２内に供給する
一連の洗浄・校正操作を示したが、この発明は、自動洗
浄操作単独に適用できたり、自動校正操作単独に適用で
きる。 【００２０】また、この実施形態では、電極部２の上昇
・下降手段として、エアシリンダ８を用いたものを示し
たが、これに限るものではない。さらに、バスケット１
２を回転させる回転手段として、エアシリンダ１６を含
む上記バスケット回転手段を用いたものを示したが、こ
れに限るものではない。 【００２１】また、この発明では、バスケット１２にブ
ラシ付きの超音波洗浄装置を設け、自動洗浄時に電極部
２等に付着した付着物を確実に除去できるように構成し
てもよい。 【００２２】 【発明の効果】以上説明したように、この発明において
は、電極部が上昇した位置にあるときに、バスケットを
電極部の移動軌跡外から移動軌跡内に移動して前記上昇
した位置にある電極部を収容する。この状態でバスケッ
ト内に洗浄液または校正用標準液を供給して電極部を洗
浄液または校正用標準液に浸漬させることで自動洗浄ま
たは自動校正が行える。 【００２３】すなわち、電極部をバスケット内に納まる
ように構成し、このバスケットに洗浄液または校正用標
準液を溜めて校正操作を行えるようにしたので、洗浄液
または校正用標準液が漏れるのを確実に防止できるとと
もに、従来の電極部を保持する電極ホルダーの下方開口
とカバー体との間に設けられるＯリングなどによるシー
ル部材等の消耗品を不要にでき、メンテナンスを簡易に
できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の一実施形態におけるバスケットと電
極部のｐＨ測定時の状態を示す構成説明図である。 【図２】上記実施形態におけるバスケットと電極部の洗
浄または校正時の状態を示す構成説明図である。 【図３】上記実施形態におけるバスケットと電極部の洗
浄または校正前後の状態を示す要部構成説明図である。 【図４】上記実施形態におけるバスケットと電極部の洗
浄または校正時の状態を示す要部構成説明図である。 【符号の説明】 ２…電極部、４…被測定液、８…エアシリンダ、１２…
バスケット、１６…エアシリンダ、２３…回転軸。
極部のｐＨ測定時の状態を示す構成説明図である。 【図２】上記実施形態におけるバスケットと電極部の洗
浄または校正時の状態を示す構成説明図である。 【図３】上記実施形態におけるバスケットと電極部の洗
浄または校正前後の状態を示す要部構成説明図である。 【図４】上記実施形態におけるバスケットと電極部の洗
浄または校正時の状態を示す要部構成説明図である。 【符号の説明】 ２…電極部、４…被測定液、８…エアシリンダ、１２…
バスケット、１６…エアシリンダ、２３…回転軸。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平５−164736（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−251757（ＪＰ，Ａ)
実開 昭63−161356（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭59−168155（ＪＰ，Ｕ)
実開 平１−67560（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
G01N 27/38 301
G01N 27/28 341
G01N 33/18 106
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 エアシリンダによって上下移動可能に構
成され、被測定液中に浸漬される電極部と、前記エアシ
リンダの下部外壁に取付けられたエアシリンダによって
横方向の回転軸を中心に回転し、洗浄・校正位置まで引
き上げた前記電極部を収容する状態および前記電極部の
移動軌跡外へ退避する状態に切換可能なバスケットとを
備え、前記バスケット内に前記電極部を収容した状態で
前記バスケット内に洗浄液または校正用標準液を供給し
て前記電極部の洗浄または校正を行うように構成してあ
ることを特徴とする水質分析装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10376196A JP3502503B2 (ja) | 1996-03-30 | 1996-03-30 | 水質分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10376196A JP3502503B2 (ja) | 1996-03-30 | 1996-03-30 | 水質分析装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09269311A JPH09269311A (ja) | 1997-10-14 |
| JP3502503B2 true JP3502503B2 (ja) | 2004-03-02 |
Family
ID=14362505
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10376196A Expired - Fee Related JP3502503B2 (ja) | 1996-03-30 | 1996-03-30 | 水質分析装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3502503B2 (ja) |
Cited By (1)
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1996
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