JP3502493B2 - ポリマー安定化用高分子量安定剤化合物 - Google Patents

ポリマー安定化用高分子量安定剤化合物

Info

Publication number
JP3502493B2
JP3502493B2 JP32937195A JP32937195A JP3502493B2 JP 3502493 B2 JP3502493 B2 JP 3502493B2 JP 32937195 A JP32937195 A JP 32937195A JP 32937195 A JP32937195 A JP 32937195A JP 3502493 B2 JP3502493 B2 JP 3502493B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molecular weight
compound
formula
polymer
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32937195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08253575A (ja
Inventor
ニルス・リチャード・ローゼンキスト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=23421324&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3502493(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JPH08253575A publication Critical patent/JPH08253575A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3502493B2 publication Critical patent/JP3502493B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/04Aromatic polycarbonates
    • C08G64/06Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation
    • C08G64/14Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation containing a chain-terminating or -crosslinking agent
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D249/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D249/16Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D249/18Benzotriazoles
    • C07D249/20Benzotriazoles with aryl radicals directly attached in position 2
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/04Aromatic polycarbonates
    • C08G64/06Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation
    • C08G64/08Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation containing atoms other than carbon, hydrogen or oxygen
    • C08G64/12Aromatic polycarbonates not containing aliphatic unsaturation containing atoms other than carbon, hydrogen or oxygen containing nitrogen
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G64/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carbonic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G64/20General preparatory processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G63/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
    • C08G63/64Polyesters containing both carboxylic ester groups and carbonate groups

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単独でまたは組み合わ
せて各種ポリマー性材料の安定剤として有用な高分子量
を有する組成物に係る。特に本発明は、連鎖を停止する
官能基が安定化作用をポリマー分子に付与する機能を果
たすポリカーボネート、コポリエステルカーボネートま
たはポリシロキサンコポリカーボネートに係る。さらに
特定的には、ポリマー分子に付与される安定化作用は紫
外線の有害な影響に対する改良された耐性である。
【0002】本発明はまた、本発明の組成物を製造する
方法を提供する。さらに本発明は、本発明の組成物から
なる製品も提供する。
【0003】
【従来の技術】ポリカーボネート、コポリエステルカー
ボネートおよびポリシロキサンコポリカーボネートは、
ジヒドロキシ化合物と二酸またはその反応性誘導体(た
とえば、酸ハロゲン化物)の縮合または共重縮合によっ
て製造される高分子量ポリマーである。ジヒドロキシ化
合物がビスフェノール‐Aで、酸誘導体がホスゲンであ
る場合単純なポリカーボネート(PC)ポリマーが得ら
れる。同様に、テレフタル酸とエチレングリコールが共
重縮合するとポリエチレンテレフタレート(PET)が
生成する。これらのポリマーは二官能性の前駆体モノマ
ーのポリエステルであるので、反応が完全に進行して反
応容器全体を充填するひとつの分子を形成することが理
論的に可能である。もちろん実際にはこうならない。な
ぜなら、重合が進むにつれてポリマーの平均鎖長が増大
し、反応媒質の粘度が上昇し、反応容器の単位容積中に
ある相補的な反応種が次第に少なくなるので反応の確率
が低下するからである。すなわち、反応確率の統計学お
よびポリマー鎖の立体配座の統計学に基づき、酸から誘
導された反応性の末端が反応性のヒドロキシル末端を見
つけてこれと反応する可能性が統計的に少なくなるの
で、反応が遅くなり、最終的には停止する。
【0004】これらのタイプのポリエステルポリマーを
製造する際には末端キャッピング剤または連鎖停止剤を
使用する。ポリマー分子の成長する末端を有効に停止さ
せるためには、ポリマー分子の成長末端との反応が起こ
ったとき個々のポリマー分子の鎖長のさらなる増大が停
止するように、これらの連鎖停止剤または末端キャッピ
ング種が単官能性でなければならない。このように、ポ
リマー成長の統計力学に応じて、連鎖停止剤の量(モル
基準)とポリマーの平均分子量との間に少なくともなん
らかの関連があるはずである。実際、反応性末端の除去
とは別に末端キャッピング剤のひとつの機能は、合成し
ようとしているポリマーの平均分子量を調節することで
ある。
【0005】典型的な末端キャッピング剤は分子量が小
さくて反応性が高く入手が容易で安価な単官能性の化合
物である。またこのような化合物は、重合する二官能性
モノマーの一方または他方の単官能性類似体である。た
とえば、ポリカーボネートの場合、典型的な末端キャッ
ピング剤はフェノール、tert‐ブチルフェノールお
よびp‐クミルフェノールのような各種フェノール類で
ある。クロマニルのような他の末端キャッピング剤がバ
イアルース(Bialous) らの米国特許第3,697,48
1号(引用により本明細書に含まれているものとする)
に開示されている。一般に、芳香族のポリカーボネート
およびポリカーボネートコポリマーは、米国特許第3,
635,895号および第4,001,184号(引用
により本明細書に含まれているものとする)に示されて
いるような各種の方法によって製造できる。
【0006】連鎖停止用化合物(たとえばフェノール)
と連鎖成長用化合物(たとえばビスフェノール‐Aおよ
びホスゲン)のモル比を変化させると得られるポリマー
の分子量を制御することが可能になる。反応混合物中の
連鎖停止剤の割合が高いと平均分子量が低くなる傾向が
あり、すなわち、平均ポリマー鎖長が短くなる傾向があ
る。逆に、反応混合物中の連鎖停止剤のレベルが低い
と、高めの平均分子量または長めの平均鎖長になる傾向
がある。
【0007】さらにまた個々の連鎖停止剤の選択に関連
して考慮すべき点または利点があることが多い。ポリエ
ステル、コポリエステルカーボネート、ポリカーボネー
ト、ポリシロキサンコポリカーボネートなどのようなポ
リマーはエステルであるので、加水分解やエステル交換
を受け易い。これらのポリマーの加水分解またはエステ
ル交換に対する感受性を低減する連鎖停止剤は、合成中
ポリマー連鎖調節剤として機能する上に改良された特性
をポリマーに付与することができる。
【0008】これらのポリマーは使用に際して他のポリ
マーとアロイ化したり、および/または各種安定化用・
官能化用添加剤と配合したりできる。一般に、この添加
剤化合物または添加剤化合物の混合物は、ポリマーを有
用な製品に変換するプロセスの間または安定化されたポ
リマーを含有する製品の有効寿命の間に起こる物理的ま
たは化学的な攻撃に対するポリマーの望ましくない反応
を防止するために加えられるものである。このような物
理的・化学的な攻撃としては、特に、ゆっくりした酸
化、急速な酸化(燃焼)、光分解、熱崩壊および加水分
解がある。その結果、ポリマーの物理的性質または化学
的性質のひとつ以上を改良したり安定化したりするさま
ざまな安定剤化合物が単独でまたは組み合わせて市販さ
れている。
【0009】ポリカーボネート系のポリマーに関連した
特定の問題は光分解、特に紫外線によって引き起こされ
る光分解に対する安定性である。したがって、紫外線が
ポリカーボネートポリマーに及ぼす影響に対して改良さ
れた耐性を付与するのに有用な多種多様な安定剤化合物
がある。これらの安定剤化合物の中にはフェノール性置
換ベンゾトリアゾール化合物がある。このベンゾトリア
ゾール系紫外線安定剤は、ポリマー配合物への低い添加
レベル、すなわち約0.5〜約1.0重量%以下では、
通常ポリマーマトリックスに良好に分散または溶解し、
広くポリマーに所望の紫外線耐性を付与する。より高レ
ベル、すなわち約2〜約3重量%以上では、ベンゾトリ
アゾール系安定剤は移行、相分離およびプレートアウト
を起こす傾向がある。これはある種の押出し、貼合せま
たは積層シート配合物の場合重大な問題である(このよ
うなシート品の場合、そのシートの機能はその下の構造
用またはガラスシートに対する保護作用を提供すること
である)。なぜならば、安定剤化合物が相分離を起こす
とポリマーマトリックス中に存在する安定剤化合物の有
効な量が低下するからである。さらに、ポリマーマトリ
ックスから移行する安定剤は製造装置を覆ったり、およ
び/または塞いだりし、製造される物品に表面のきずや
その他の品質上の問題を生じる。この結果、製造装置を
洗浄するための停止時間が長くなる。
【0010】過去のアプローチの一例が米国特許第4,
153,780号に教示されており、それによるとポリ
マーに紫外線耐性を付与するのに有効なフェノール性置
換ベンゾトリアゾールが末端キャッピング剤としてその
フェノール性ヒドロキシル残基を介してポリカーボネー
トポリマーに化学結合する。この方法では、連鎖停止剤
としてのフェノール性置換ベンゾトリアゾールがポリマ
ー性分子中に取り込まれる。しかし、置換ベンゾトリア
ゾールのフェノール性酸素と成長するポリカーボネート
ポリマーの末端クロロホルメート基との間に共有結合が
形成されるため、フェノール性置換ベンゾトリアゾール
が紫外線安定剤として機能する能力が大幅に低下するか
または全体として喪失する。明らかに、フェノール性置
換ベンゾトリアゾールの分子が紫外線の崩壊作用に対す
る抑制剤として機能するためには、この分子のフェノー
ル性ヒドロキシル基が水素結合を形成できなければなら
ない。本出願人は知識・情報の問題としてこの考えを信
ずるものであるが、本発明の実施可能性は特定の理論的
メカニズムに依存することはない。上記米国特許第4,
153,780号に教示されているようにベンゾトリア
ゾールを配合するとポリカーボネートの紫外線に対する
安定性をいくらか高めることができるが、それと比較し
て、ポリマーに結合させるのではなく遊離のベンゾトリ
アゾール安定剤化合物を同等な量ポリカーボネートに添
加すると、一般に、こうして処理されるポリマーの安定
化効果がより良好になる。したがって、安定剤分子をポ
リマー中に化学的に取り込むことによって達成できるで
あろう有益な効果は、その安定剤分子がポリマー中に取
り込まれたときにその安定剤分子に課せられる化学結合
の変化に起因する効力の損失によって相殺されるどころ
では済まない。
【0011】通常安定剤化合物は、安定化されるポリマ
ーと比べて分子量がかなり低い。この分子量の大きな差
によって一般に相溶性問題といわれている問題が生じ
る。すなわち、安定剤がポリマーに溶解できないか、ま
たはその分子量が低いために揮発したり移行したりして
ポリマーマトリックスから漏出する傾向がある。安定化
しようとするポリマーに溶解も分散もしない安定剤はポ
リマーに対していかなる有用な利益ももたらさない。同
様に、揮発したり移行したりしてポリマーマトリックス
から漏出する安定剤もまたポリマーに対して有用な利益
を付与することがないし、製造中問題が発生する。有名
ないわゆる「新車」の臭いは自動車の製造に広く用いら
れているポリマー配合物から各種のポリマー安定化用添
加剤や可塑剤が移行および/または揮発するためであ
る。
【0012】
【発明の概要】したがって、ポリマーを安定化する機能
をもち安定化しようとするポリマーまたはポリマーアロ
イに化学結合することによって、溶解性の欠如、移行ま
たは揮発性のために起こる問題を排除する安定剤化合物
があれば望ましい。本出願人は、紫外線の崩壊・有害作
用に対してポリカーボネートを安定化するのに有効な化
合物をポリカーボネートポリマーまたはポリカーボネー
トコポリマー分子中に化学的に組み込むが、その安定化
特性がポリマー中への化学的組み込み・取り込みによっ
て影響されない方法を発見したのである。
【0013】そこで、本発明は、一般に(a)(i)ビ
ス‐フェノール誘導体、および(ii)ホスゲン誘導体ま
たはカーボネートエステルの双方を含む縮合生成物と、
(b)この縮合生成物用の末端キャッピング剤としての
3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐
(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼ
ン‐プロパン酸またはその構造変異体とからなる、紫外
線の影響に対してポリマーを安定化するのに有用な高分
子量化合物を提供する。ここで、前記末端キャッピング
剤はエステル結合によって前記縮合生成物と化学結合し
ており、前記高分子量化合物の分子量は少なくとも1,
125である。ただし例外として、ビス‐フェノール化
合物と3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐
5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベ
ンゼン‐プロパン酸とのジ‐エステルも安定剤として働
き、このビスフェノールがビスフェノールAであるとき
の分子量は871である。このようなジ‐エステル化合
物は通常次式の化合物として説明できる。
【0014】
【化14】
【0015】ここで、R5 は各々が独立して水素、炭素
原子1〜約9個のアルキル基、および炭素原子6〜約1
5個のアリール基より成る群の中から選択され、Eは次
式を有する酸の群の中から選択されるエステル化された
酸である。
【0016】
【化15】
【0017】および
【0018】
【化16】
【0019】ただし、R1 は炭素原子2〜12個のアル
キル基、好ましくは4〜12個の炭素原子を含有する分
枝アルキル基の群の中から選択され、R2 は水素または
炭素原子1〜12個のアルキル基の群の中から選択さ
れ、nは0から20まで変動する。分子量は少なくとも
871である。本発明はさらに、そのような高分子量化
合物であって、ビスフェノール誘導体とホスゲン誘導体
の双方を含む前記縮合生成物がポリマーであるものを提
供する。また本発明は、前記高分子量化合物を含んでお
り紫外線の作用に対して耐性であるポリカーボネートを
含む安定化されたポリマーも提供する。
【0020】さらにまた、本発明は、本発明の高分子量
安定化用化合物を製造するいろいろな方法を提供する。 (1)前記高分子量安定剤化合物を製造するための第一
の方法は、ホスゲン誘導体とビス‐フェノール誘導体と
を界面縮合させて縮合生成物を製造することからなって
おり、(a)3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イ
ル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキ
シ‐ベンゼン‐プロパン酸と適切な触媒の存在下でホス
ゲン誘導体とビスフェノール誘導体を反応させ、(b)
次いで塩基を添加する。
【0021】(2)前記高分子量安定化用化合物を製造
するための第二の方法は、カーボネートエステルとビス
‐フェノール誘導体の溶融エステル交換からなってお
り、(a)カーボネートエステルおよびビスフェノール
誘導体を、3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イ
ル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキ
シ‐ベンゼン‐プロパン酸および適切な触媒と共に混合
し、(b)そのブレンドを減圧条件下で加熱することに
よって縮重合を生起させる。
【0022】(3)前記高分子量の安定化用化合物を製
造するための第三の方法は、(a)ポリカーボネートを
含むポリマーを溶融させ、(b)そこに3‐(2H‐ベ
ンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチ
ルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼン‐プロパン酸を
添加することからなっている。 (4)前記高分子量の安定剤化合物を製造するための第
四の方法は、(a)ポリカーボネートを含むポリマーと
3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐
(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼ
ン‐プロパン酸を混合し、(b)この混合物をエクスト
ルーダーに供給し、(c)溶融加工条件下反応を起こす
のに充分な温度で混合物を加工することからなってい
る。本明細書中で化合物3‐(2H‐ベンゾトリアゾー
ル‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4
‐ヒドロキシ‐ベンゼン‐プロパン酸に言及する場合、
後述するような構造変異体や米国特許第4,853,4
71号、同第4,973,702号および同5,03
2,498号に記載されているような構造変異体を代わ
りに使用して同じ目的を達成することができる。
【0023】本発明はさらに、本発明の高分子量安定剤
化合物を含む製品を提供する。このような製品はシー
ト、フィルム、成形品など多様な形態で存在できる。本
発明の化合物の特に有用な応用・用途としては、窓ガラ
ス材、自動車のヘッドライトやテールライトのレンズ、
メガネのレンズ、ならびに、本発明の化合物を含む材料
の物理的性質および光学的性質の両方のためにその使用
が有利な他の用途のような物品があるがこれらに限定さ
れることはない。本発明の化合物の他の特定の有用な用
途としては、共押出しにより製造されるシートまたはイ
ンサート射出成形プロセスにより製造される成形品のよ
うな物品であって、本発明の高分子量安定化用化合物が
保護層または保護表面層として存在し、その物品の残部
がそのような層または保護層の恩恵を得る樹脂または樹
脂の混合物、好ましくはポリカーボネートまたはそのコ
ポリマーであるようなものがある。
【0024】したがって、本発明は、高分子量ポリマー
分子と比較して、低分子量安定剤分子の混和性・分散性
の悪さまたは揮発性の高さに起因する安定剤濃度の低下
に伴なう問題を、モノマー性安定剤分子を官能化された
ポリマー性分子に変換すると同時に安定化機能を維持
し、揮発性を低下させ、かつ安定化用ポリマー分子の混
和性または分散性を改善することによって克服する。こ
のため、ポリマー加工中の高価な安定剤化合物の損失が
低減し、製造中の停止時間が短縮される。こうして形成
されたポリマーは安定剤としてポリマーまたはポリマー
アロイ中に使用したり、または直接製品中に配合したり
することができる。
【0025】
【発明の詳細な開示】本発明により、ポリカーボネート
を含むポリマーの末端を停止または連鎖を停止するのに
有用な、下記式を有する化合物の群の中から選択される
連鎖停止剤が提供される。
【0026】
【化17】
【0027】および
【0028】
【化18】
【0029】ここで、R1 は炭素原子2〜12個のアル
キル基、好ましくは4〜12個の炭素原子を含有する分
枝アルキル基の群の中から選択され、R2 は水素または
炭素原子1〜12個のアルキル基の群の中から選択さ
れ、nは0から約12までの範囲である。また本発明に
より、式
【0030】
【化19】
【0031】および
【0032】
【化20】
【0033】[式中、R1 は炭素原子2〜12個のアル
キル基、好ましくは4〜12個の炭素原子を含有する分
枝アルキル基の群の中から選択され、R2 は水素または
炭素原子1〜12個のアルキル基の群の中から選択さ
れ、nは0から約12までの範囲である]を有する化合
物の群の中から選択される連鎖停止剤と、式
【0034】
【化21】
【0035】[式中、R5 は各々が独立して水素、炭素
原子1〜約9個のアルキル基および炭素原子6〜約15
個のアリール基より成る群の中から選択される]のビス
フェノールとを含むポリカーボネート組成物が提供され
る。このポリカーボネートは、ポリカーボネートを含む
ポリマーに関して知られている各種用途に有用である。
またこのポリカーボネートは、他のポリカーボネート含
有配合物の紫外線崩壊作用に対する安定剤として有用で
ある。
【0036】さらに本発明によって、(a)pHが約7
〜約12の範囲である界面反応条件下で、式
【0037】
【化22】
【0038】および
【0039】
【化23】
【0040】[式中、R1 は炭素原子2〜12個のアル
キル基、好ましくは4〜12個の炭素原子を含有する分
枝アルキル基の群の中から選択され、R2 は水素または
炭素原子1〜12個のアルキル基の群の中から選択さ
れ、nは0から約12までの範囲である]を有する化合
物の群の中から選択される連鎖停止剤、式
【0041】
【化24】
【0042】[式中、R5 は各々が独立して水素、炭素
原子1〜約9個のアルキル基および炭素原子6〜約15
個のアリール基より成る群の中から選択される]のビス
フェノール、およびほぼ化学量論量のホスゲンを、ポリ
カーボネートを得るのに有効な量の式 R6 3 N (式中、R6 は各々が独立してC2 〜C10のアルキル基
の群の中から選択される)を有する第三級アミン触媒お
よび場合によっては相間移動触媒の存在下で反応させる
ことからなる、本発明のポリカーボネート組成物の製造
方法が提供される。本発明の化合物の中で分子量が最小
であるオリゴマー分子の例は、ビスフェノールAのカー
ボネートであり、これはカーボネート単位1個と、ビス
フェノールA2単位と、連鎖停止用分子、すなわち3‐
(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,
1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロ
パン酸2個とが縮合して2つのビスフェノール部分の末
端フェノール性ヒドロキシ基と連鎖停止剤のカルボン酸
官能基との間でエステル結合を形成しており、分子量は
少なくとも1,125である。ビスフェノールAと3‐
(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,
1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロ
パン酸とのジ‐エステルもまた本発明の安定化用分子で
あり、分子量は871である。
【0043】ビスフェノールに関して上記に示した式の
範囲内に入るビスフェノールの例をいくつか挙げる。
2,2‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)プロパン[す
なわち、ビスフェノールA]、2,2‐ビス(4‐ヒド
ロキシフェニル)ブタン[すなわち、ビスフェノール
B]、4,4‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)ヘプタ
ン、2,2‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)ヘキサ
ン、2,2‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)ペンタ
ン、2,2‐ビス(4‐ヒドロキシフェニル)‐4‐メ
チルペンタン、2,2‐ビス(4‐ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン、3,3‐ビス(4‐ヒドロキシフェニ
ル)‐2,4‐ジメチルペンタン。
【0044】上記に包含される相間移動触媒の例をいく
つか挙げると次のものがある。 [CH3 (CH2 3 4 NX、 [CH3 (CH2 5 4 NX、 [CH3 (CH2 6 4 NX、 CH3 [CH3 (CH2 3 3 NX。 ここで、XはCl−、Br−または−OR4 の中から選
択され、R4 は1〜9個の炭素原子を有するアルキル基
より成る群の中から選択される。
【0045】前記式の相間移動触媒に加えて、次式を有
する相間移動触媒も包含される。 CH3 (C4 9 3 NX、 CH3 (C4 9 3 PX、 C2 5 (C6 133 NX、 (C4 9 3 N−(CH2 6 −N(C4 9 3
X、 (C3 7 3 N−(CH2 6 −N(C3 7 3
X、 CH3 (C5 112 N−(CH2 4 −N(C
5 112 CH3 2X ここで、Xはすでに定義した通りである。
【0046】本発明のひとつの態様を実施する際には、
ビスフェノールと本発明の連鎖停止剤の混合物を、界面
反応条件下で有機溶媒を存在させて、かつ有効量の重合
触媒を存在させてホスゲン化する。いかなる特定の理論
にも縛られるつもりはないが、この連鎖停止剤がポリマ
ーの成長活性端と反応して置換ベンゾトリアゾールのフ
ェノール置換基の酸置換基を介してエステル結合を形成
すると考えられる。この型の反応では解離したり水素結
合したりできるフェノール性ヒドロキシル基が遊離した
まま残るので、この安定化用連鎖停止剤分子の安定化特
性はこの特定の化学反応によって乱されることなく残存
する。一般に、触媒の使用量は反応媒質中に存在するビ
スフェノールと連鎖停止剤の総モル数を基準にして約
0.05〜約10.00モル%の範囲である。このよう
な量は有効量を構成する。第三級アミンを触媒として使
用した場合その量は反応媒質中に存在するビスフェノー
ル‐Aのモル数を基準にして約0.01〜6.00モル
%の範囲であり、より好ましい範囲は0.01〜4.0
0モル%であり、最も好ましい範囲は0.20〜2.5
0モル%である。使用することができる適切な有機溶媒
は、たとえば、メチレンクロライド、クロロホルム、四
塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエタン、テトラ
クロロエタン、ジクロロプロパンおよび1,2‐ジクロ
ロエチレンのような塩素化脂肪族炭化水素、クロロベン
ゼン、o‐ジクロロベンゼンおよび各種クロロトルエン
のような置換芳香族炭化水素である。塩素化脂肪族炭化
水素、特にメチレンクロライドが好ましい。
【0047】ホスゲン化に先立ってビスフェノール反応
混合物のpHを10.5まで上げてビスフェノールと連
鎖停止剤のいくらかを水相中に溶解させるのに充分なア
ルカリ金属水酸化物を使用することができる。水性のア
ルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物を
使用してホスゲン化混合物のpHを維持することができ
る。このpHは約7〜約12の範囲であることができ、
8〜11の範囲が好ましい。反応中にpHを調節するに
はさまざまな方法がある。特に好ましい方法は米国特許
第5,025,081号(引用により本明細書に含まれ
ているものとする)に教示されている。使用することが
できるアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水
酸化物の例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムおよび水酸化カルシウムがある。水酸化ナトリウムお
よび水酸化カリウム、特に水酸化ナトリウムが好まし
い。
【0048】ビスフェノールのホスゲン化はバッチ式ま
たは連続式の各種反応器で実施することができる。その
ような反応器はたとえば撹拌槽型反応器であり、これは
バッチ式でも連続流でもよい。また、撹拌カラム反応器
および循環ループ連続反応器も包含される。ホスゲン化
の間およびその終了時の水相と有機相の容積比は0.2
〜1.1の範囲とすることができる。反応温度は約15
〜50℃の範囲とすることができる。メチレンクロライ
ドのような好ましい有機液体を使用する場合反応は還流
温度で実施でき、この温度は35〜42℃の範囲である
ことができる。反応は大気圧で実施することができる
が、所望により減圧または加圧も使用できる。
【0049】ホスゲン化の間、たとえば攪拌機その他通
常の装置を使用することによって混合物を掻き混ぜる。
ホスゲン化速度は、ビスフェノール1モル当たりホスゲ
ンが毎分約0.02〜0.2モルで変えることができ
る。ポリカーボネートはろ過、デカンテーションおよび
遠心分離といった標準的な方法によって回収することが
できるが、回収の前に通常クロロホルメート末端基を実
質的に除去する。或場合には、クロロホルメートの存在
が検出されなくなるまで長時間にわたって反応混合物を
撹拌しなければならないことがある。別法としては、反
応終了時にクロロホルメートのレベルと等しいレベルの
フェノール系化合物を加えることができる。
【0050】ポリカーボネートの所望の分子量に応じて
連鎖停止剤を使用することができ、その割合はビスフェ
ノールと連鎖停止剤の総モル数を基準にして0.05〜
8モル%である。本発明の組成物では、連鎖停止剤とし
て、すでに一般式で定義した化合物3‐(2H‐ベンゾ
トリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエ
チル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸またはそ
の同族体を利用する。その非限定的な例は、3‐(2H
‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジ
メチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンエタン酸、
3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐
(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼ
ンメタン酸、3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イ
ル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキ
シ‐ベンゼンブタン酸、3‐(2H‐ベンゾトリアゾー
ル‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4
‐ヒドロキシ‐ベンゼンペンタン酸、3‐(2H‐ベン
ゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチル
エチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンイソブタン酸など
である。合成されたポリマー中に存在する連鎖停止剤の
量は、最終ポリマーの組成に対して、約0.07〜約1
4重量%の範囲であり、約1〜約12重量%の範囲が好
ましく、約2〜約10重量%の範囲が最も好ましい。高
分子量安定剤を含むポリマーアロイ中に存在する連鎖停
止剤の割合は、合成された高分子量ポリマー性安定剤中
に存在する連鎖停止剤の量およびこれとアロイ化される
他のポリマーの量に応じて変わる。
【0051】以上説明したポリカーボネートを含むポリ
マーの製造においては、連鎖停止剤として機能する安定
化用分子がポリマーの合成中ポリマー分子の末端に直接
取り込まれる。連鎖停止剤の混合物を使用して、安定化
用連鎖停止剤分子と他の機能を有する分子または単に連
鎖停止剤としてのみ機能する分子とのモル比を変えるこ
とができる。連鎖停止剤を取り込ませる別の方法ではエ
ステル交換などを利用する。エステル交換条件下でポリ
マーは、最終製品中に利用する分子量よりも高い平均分
子量で製造される。次いでポリマーを1種以上の連鎖停
止性安定剤化合物またはその混合物の適量と混合し、そ
の後場合により1種以上のエステル交換触媒を添加して
エステル交換する。安定化性の連鎖停止用化合物の量
は、ポリマーの所望の最終平均分子量に基づいて計算す
る。この方法によって、安定化用の連鎖停止性化合物を
組み込みながらポリマーの分子量を低下させることがで
きる。この方法は触媒を用いて、または用いないで反応
容器中で実施してもよいし、あるいは後述の実施例で示
すようにエクストルーダー中で溶融押出し条件下で行な
ってもよい。
【0052】エステル交換のひとつの特定のアプローチ
はカルボン酸官能基とポリカーボネート樹脂の反応であ
る。米国特許第5,081,205号、第4,960,
839号、第4,826,928号および第4,99
9,408号においては、側基またはペンダント基とし
て結合しているカルボン酸官能基がエステル交換によっ
て反応して別のポリマー鎖と架橋結合を形成する。米国
特許第4,814,395号においては、ポリカーボネ
ート鎖上の末端基として結合しているカルボン酸官能基
がエステル交換によって反応してヒドロキシル末端基を
有するポリカーボネート鎖が生成する。米国特許第4,
762,896号においては、カルボン酸官能性である
添加剤化合物たとえばステアリン酸がポリカーボネート
ポリマーと反応してポリマーの分子量を低下させる。こ
れらの例では、カルボン酸基がポリカーボネート樹脂中
のカーボネート基と反応することによって2つの新たな
ポリマー末端基を生成し、同時にポリマー鎖を2つのよ
り小さいポリマー分子に切断することによってポリマー
の分子量を低下させると仮定している。仮定された反応
は次の経路に従って進行し、
【0053】
【化25】
【0054】二酸化炭素の発生を伴なって新たなエステ
ル結合、フェノール性ヒドロキシ末端基が生成する。上
記式中でRはアルキル基かアリール基であり、Arはポ
リカーボネートポリマーのセグメントを示す。エステル
交換のもうひとつのアプローチは適当な触媒を使用する
カルボン酸エステルまたはカーボネートエステル官能基
とポリカーボネート樹脂の反応である。この反応は次の
式に沿って進行すると考えられる。
【0055】
【化26】
【0056】ここで、ArとRは前に定義した通りであ
り、R′は異なるアルキル基かアリール基である。ポリ
カーボネートポリマーのエステル交換の結果ポリマーの
測定可能な特性に関して少なくとも3つの事象が起こ
る。この事象はエステル交換反応が進行した程度を測定
するのに有用である。まず第一に、新たな末端基がポリ
マー中に追加して組み込まれると平均分子量が低下す
る。第二に、カルボン酸またはエステルのポリマーへの
取り込みは反応したポリマーの分析によって検出するこ
とができる。第三に、反応しなかった材料すなわち残留
する材料の量を分析することができる。安定化用の末端
キャッピング分子または連鎖停止性分子はポリマー中に
取り込まれると化学的手段または物理的手段によって検
出できる。このような取り込みが非常に低いレベルで起
こったときそれはゼロよりほんの少し大きいだけのこと
がある。ゼロより大きいという意味は、業界で公知の技
術を使用して化学的または物理的に測定し得る量の点で
ゼロより大きい量で存在するということである。
【0057】本発明で教示しているようなポリエステル
またはポリカーボネートタイプのポリマー、すなわちポ
リカーボネートを含むポリマーまたはコポリマーおよび
/またはポリエステルまたはコポリエステルポリマーの
エステル交換の結果2つの事象が起こり得る。適切な触
媒の存在下で2つのポリマーを一緒に融解させることが
でき、2つのポリマーの末端に異なる連鎖停止基が存在
すれば、生成物においてエステル交換およびエステル基
の交換が検出できる。あるいは、追加量の連鎖停止剤を
存在させ、エステル交換触媒を用いて、または用いない
で、所与のポリマーを融解させてもよく、連鎖停止剤が
ポリマー中に取り込まれ、その結果分子量が低下する。
安定化しようとするポリマー前駆体および本発明の安定
化用ポリマーはいろいろな技術によって製造できる。ポ
リカーボネートは米国特許第3,030,331号、第
3,169,121号および第3,275,601号
(引用により本明細書に含まれているものとする)に開
示・教示されている技術によって製造できる。ポリエス
テルポリカーボネートコポリマーは、米国特許第3,3
03,331号、第4,194,038号、第4,15
9,069号、第4,188,314号および第4,9
23,933号(引用により本明細書に含まれているも
のとする)に開示・教示されている技術によって製造で
きる。ポリカーボネートシロキサンコポリマーは米国特
許第3,419,634号、第3,832,419号お
よび第4,681,922号に開示されている技術によ
って製造できる。ポリマー前駆体を下記式を有する化合
物の群の中から選択された末端停止用化合物で末端キャ
ッピングして本発明のポリマーを製造する。
【0058】
【化27】
【0059】
【化28】
【0060】さらに、本発明によって本発明の安定化用
ポリマーを含む製品が提供される。そのような製品の非
限定例は全体または一部が本発明の安定化されたポリマ
ーから製造された押出しシートまたはフィルムである。
本明細書で引用した米国特許はすべて本明細書に含まれ
ているものとする。
【0061】
【実施例の記載】実 験 以下の実験例で本発明の特定の具体例および態様の実施
の様子を示す。実験室スケールで、これらの実施例は本
出願時点における本発明者の認識する最良の態様を示す
ものである。本発明のさまざまな具体例の商業スケール
の態様は、化学反応工学業界で公知の技術を応用するこ
とによって具現化可能であると考えられ、したがって、
実験室的スケールでの製造から商業スケールでの製造に
スケールアップすることに伴なう自明でなくかつ予測で
きない新たな困難性または問題がない限り、添付の特許
請求の範囲に含まれるものである。
【0062】樹脂試料に共有結合した3‐(2H‐ベン
ゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチル
エチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸残基を
分析するには、樹脂1gをメチレンクロライド10ml
に溶かし、この樹脂のメチレンクロライド溶液を撹拌し
ながらアセトン50mlに滴下して添加し、その後沈殿
を回収・乾燥した。共有結合した3‐(2H‐ベンゾト
リアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチ
ル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸の存在量は
波長343nmのUV吸収によって測定した。この際、
共有結合した3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イ
ル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキ
シ‐ベンゼンプロパン酸のモル吸光係数は遊離の3‐
(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,
1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロ
パン酸の吸光係数と本質的に同等であると仮定した。
【0063】樹脂試料の3‐(2H‐ベンゾトリアゾー
ル‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4
‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸を分析するには、樹
脂1gをアセトニトリル10mlで抽出し、C−18ボ
ンダパック(Bondapack) カラムを用いて15分にわたっ
てアセトニトリル70/水30ないしアセトニトリル1
00%で液体クロマトグラフィーにかけ、次いで15分
間アセトニトリル100%で保持した。樹脂試料の分子
量を分析するには、ウルトラスチラゲル(ultrastyrage
l) 線形カラム2つと500オングストロームのウルト
ラスチラゲルカラム1つを備えたウォーターズ・アソシ
エーツ(Waters Associates) 150C型装置を使用し溶
媒としてクロロホルムを用いてゲル透過クロマトグラフ
ィーを実施した。この装置はビスフェノール‐Aポリカ
ーボネート樹脂標準資料を使用して校正した。
【0064】実施例1:3‐(2H‐ベンゾトリアゾー
ル‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4
‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸1,6‐ヘキサンジ
イルエステル[チバ‐ガイギ(Ciba-Geigy)からチヌビン
(Tinuvin) 840(登録商標)として市販]の加水分解 加熱マントル、マグネチックスターラー、および乾燥管
で蓋をしたコンデンサーを備えた1000mlの丸底フ
ラスコ中でメタノール650mlと水酸化カリウム(K
OH)56.0g(1.0モル)を混合した。KOHの
溶解後3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐
5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベ
ンゼンプロパン酸1,6‐ヘキサンジイルエステル19
0g(0.25モル)を加えた。加熱還流すると反応混
合物は透明な暗赤色の溶液になった。還流を2日間続け
たが反応混合物に目に見える変化は認められなかった。
室温に冷却したところ溶液中に固体が残った。混合物を
過剰の塩酸で酸性化したところ多量の沈殿が生成したの
でこれをブフナー漏斗で集め、大過剰のメタノールで洗
い、風乾した。この物質は融点が190〜195℃であ
った。赤外分析の結果1700cm-1に典型的なカルボ
ン酸の吸収ピークが認められた。チヌビン(Tinuvin) 8
40(登録商標)の融点は115〜119℃である。酢
酸エチルで再結晶した後のこの物質の融点は191〜1
95℃であった。得られた化合物は3‐ (2H‐ベン
ゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチル
エチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸であ
る。液体クロマトグラフィーで分析したところ、得られ
た生成物は約11%のメチルエステルを含んでいた。
【0065】実施例2:3‐(2H‐ベンゾトリアゾー
ル‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4
‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸で末端キャッピング
したポリカーボネートの製造 2000mlの四ツ首フラスコにメカニカルスターラ
ー、pHプローブ、ガス導入管、およびドライアイスコ
ンデンサーと苛性アルカリ水溶液導入管を備えたクライ
ゼンアダプターを設置した。このフラスコに、水325
ml、メチレンクロライド400ml、ビスフェノール
‐A57g(0.25モル)、トリエチルアミン0.7
ml(0.005モル、2モル%)および実施例1で製
造した3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐
5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベ
ンゼンプロパン酸2.63g(0.0077モル、3.
1モル%)を加えた。ホスゲンを1g/分の速度で30
分間フラスコに導入した。この間反応の最初の12分間
は水相のpHを8に保ち、その後は水相のpHを10.
2に保った。反応終了時速やかに層を分離した。樹脂溶
液は多少黄色であった。メチレンクロライド層を2%塩
酸水溶液で二回、次いで水で三回洗い、硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、温水を用いてワーリング(Waring)ブレンダ
ー中で沈殿させた。この沈殿から得られた粉末は多少黄
色であった。同様にして3‐(2H‐ベンゾトリアゾー
ル‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4
‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸3.48g(4.1
モル%)と3.9g(4.6モル%)を用いてさらに二
回実験を行なった。各反応で得られたブライン層を酸性
化したところ沈殿は生成しなかった。3‐(2H‐ベン
ゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチル
エチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸で末端
キャッピングしたポリカーボネートに関する分析結果を
表1に示す。 表1:3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐ (1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼン プロパン酸で末端キャッピングしたポリカーボネート 末端キャ 試 ッピング Tg モル% 重量% MW MN Disp A 3.1 4.2 35,100 11,500 3.07 151 B 4.1 5.6 28,200 9,800 2.88 149 C 4.6 6.2 24,300 8,400 2.88 147 製造した3つの試料の分子量は(ここで使用したカルボ
ン酸官能性末端キャッピング剤が約11%の未反応メチ
ルエステルを含有していた事実を考慮すると)通常の単
官能性末端キャッピング剤を3.1モル%、4.1モル
%および4.6モル%使用して製造した標準の市販樹脂
の分子量とほぼ等しい。表1の3つの樹脂試料を液体ク
ロマトグラフィー(LC)で分析したところ、最初にポ
リマーと混合した3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2
‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒド
ロキシ‐ベンゼンプロパン酸の0.03モル%未満が未
反応形態で存在していた。これは、3‐(2H‐ベンゾ
トリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエ
チル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸が完全に
樹脂中に取り込まれたことを強く示唆している。試料A
(表1)の共有結合した3‐(2H‐ベンゾトリアゾー
ル‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4
‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸を分析したところ、
再沈殿した樹脂中に4.6重量%が存在しており、ほと
んど完全に取り込まれていることが確認された。推定値
と理論値との差は、分析の精度、および3‐(2H‐ベ
ンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチ
ルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸官能
性を有するポリマーが多少優勢に選択的に沈殿する可能
性に起因している。
【0066】これらの反応条件下における公知のカルボ
ン酸(すなわち、米国特許第4,431,793号に示
されている末端キャップとして取り込まれるモノカルボ
ン酸または米国特許第5,025,081号に示されて
いるコモノマーとして取り込まれるジカルボン酸)の反
応性、および3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イ
ル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキ
シ‐ベンゼンプロパン酸が単官能性試薬すなわち末端キ
ャッピング剤として取り込まれたことを示す分子量デー
タを基にすると、得られた結果が示していることは、3
‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐
(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼ
ンプロパン酸の高度に立体障害を受けているフェノール
性基が使用した反応条件下においては反応しなかったと
いうことである。この結論は、3‐(2H‐ベンゾトリ
アゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチ
ル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸のフェノー
ル性ヒドロキシ基が反応性であったならばこの化合物は
コモノマーとして取り込まれ、その結果有効な末端キャ
ッピング用試薬がなくなるために非常に高い分子量を有
する樹脂が生成するはずであるという仮定に基づいてい
る。
【0067】実施例3:3‐(2H‐ベンゾトリアゾー
ル‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4
‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸のビスフェノール‐
Aジ‐エステル[すなわち、2,2‐ビス(4‐ヒドロ
キシフェニル)プロピル‐ビス‐(3‐(2H‐ベンゾ
トリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエ
チル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパノエート)]
の製造 乾燥管で蓋をしたコンデンサーを備えた丸底フラスコ中
で3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐
(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼ
ンプロパン酸33.9g(0.1モル)、乾燥トルエン
30ml、塩化チオニル12ml(0.156モル)を
混合した。室温で30分撹拌(反応の徴候なし)後、フ
ラスコを還流温度より少し低い温度に暖めたところ塩化
水素ガスが発生した。4時間反応させた後試料を取り、
赤外分光にかけたところ、1796cm-1の強い赤外吸
収ピークによって反応が完了したことが示された。5時
間半後反応混合物に加えていた加熱を止め、反応混合物
を3日間静置した。反応混合物に乾燥トルエン75ml
を加え、吸引によって減圧にした減圧蒸留で反応混合物
からトルエン50mlを留去して過剰の塩化チオニルを
除去した。フラスコを冷却した。乾燥トルエン50ml
に溶かしたビスフェノール‐A11.4g(0.05モ
ル)およびトリエチルアミン17.5mlを、冷却した
フラスコの中味に加えた。2時間反応後生成した結晶を
ブフナー漏斗で集めた。母液から溶媒を除いたところ油
が得られた。この油を結晶化した。2つの結晶性試料を
メタノールで洗い、それぞれの赤外吸収スペクトルを比
較して同一であることを確認した。回収された結晶の合
計重量は33.9gであった。結晶性物質をトルエンで
再結晶してやや黄色い結晶性固体を21g得た。このも
ののプロトンnmrスペクトルは2,2‐ビス(4‐ヒ
ドロキシフェニル)プロピル‐ビス‐(3‐(2H‐ベ
ンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチ
ルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパノエー
ト)の構造と一致していた。液体クロマトグラフィーに
よって、この製造された生成物は未知の物質を約4%含
有していることが分かった。
【0068】実施例4:安定化用連鎖停止剤を取り込む
ポリカーボネート樹脂の溶融エステル交換 溶融エステル交換は業界で公知のいくつかの技術のいず
れでも実施できる。本発明のポリマーをエステル交換す
るのに特に有用な手段はいわゆる反応性押出しにおいて
反応容器として加熱されたエクストルーダーを利用する
ことである。2モル%のレベルになるように充分な量の
3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐
(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼ
ンプロパン酸を分子量が33,000のポリカーボネー
ト450g中にブレンドした。3/4″のウェイン(Way
ne) エクストルーダーを使用してポリカーボネートと3
‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐
(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼ
ンプロパン酸の混合物を600°Fで押出した。2モル
%取り込むと約4モル%の新たな末端基が生成し、その
結果ポリマーの分子量は低下する。表2参照。 表2:ポリカーボネートと安定化用末端キャッピング剤3‐(2H‐ ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐ 4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸の反応性押出し 末端キャ 安定化用末端 ッピング キャッピング 分子量 分子量 樹 脂 剤モル% 剤 モル% (MW) (MN) 基準 樹脂#1 2.4 0 33,000 17,400 実施例4A 2.4 2.0 18,500 7,600 実施例4B 2.4 2.0 17,400 7,000 樹脂#2 6.5 0 16,700 7,700 注:4A試料は押出しの始まりに採取 4B試料は押出しの最後に採取 反応性押出しとして実施した溶融エステル交換によっ
て、基準樹脂#1の分子量は約33,000から約1
8,000まで低下した。比較のため、通常の手段によ
り6.5モル%の末端キャッピング剤(基準樹脂#1よ
り末端キャッピング剤が4.1モル%多い)を用いて製
造した標準的な市販参照樹脂#2の分子量データも表2
に示した。データに示されているように、エステル交換
した2つの樹脂試料4Aと4Bは分子量の点で参照樹脂
#2に極めて近似している。これは、これら2つの樹脂
が約6.5モル%の末端基をもっていることを示してい
る。したがって、エステル交換反応に供給された2モル
%の酸が完全に反応した場合の予測通り、エステル交換
によって基準樹脂#1の末端基が4モル%追加された。
【0069】実施例5:安定化用連鎖停止剤を取り込む
ポリカーボネート樹脂の溶融エステル交換(より低温に
おける大スケールの例) 3.6モル%(4.6重量%)のレベルになるように充
分な量の3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)
‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐
ベンゼンプロパン酸を分子量が33,000のポリカー
ボネート樹脂1800g中にブレンドした。3‐(2H
‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジ
メチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸
は実施例1と同様にして製造したが、酢酸エチルによる
最終再結晶段階を付加した。少量のエポキシとホスファ
イト系安定剤および蛍光増白剤もブレンドした。このブ
レンドを、温度ゾーンを465〜480°Fに設定した
ワーナー‐プフライデラー(Werner-Pfleiderer) SK3
0二軸式エクストルーダーで押出してペレットとした。
このペレットサンプルのポリマーに結合した3‐(2H
‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジ
メチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸
を再沈殿およびUV分析によって直接分析した。残留す
る未反応の3‐ (2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イ
ル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキ
シ‐ベンゼンプロパン酸はLCで分析した。結果を表3
に示す。
【0070】 表3:ポリカーボネートと安定化用末端キャッピング剤3‐(2H‐ ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐ 4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸(BzTrzl)の反応性押出し (第二の溶融加工段階を含む低温押出し) BzTrzlの分析 配合量 結 合 遊 離 モル% 重量% 溶 融 加 工 分子量 重量% 重量% 3.6 4.6 単一、 15,800 1.4 2.8 465〜480°F 3.6 4.6 単一+500°Fで 10,700 − 0.5 さらに1.5分 3.6 4.6 単一+500°Fで 9,900 − 0.38 さらに2分 3.6 4.6 単一+500°Fで 9,500 − 0.13 さらに3分 注:サンプルはすべて465〜480°Fで二軸式エクストルーダーを受けた (単一と表示)後さらに500°Fで表示した第二の加工段階を受けた。表示し た分子量は重量平均分子量である。
【0071】表3に示した結果に示されているように、
465〜480°Fにおける単一の反応性押出しでは3
‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐
(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼ
ンプロパン酸の反応が完了しない。最初に配合した4.
6重量%のうち結合した末端キャッピング剤が1.4重
量%であり、残りの2.8重量%が未反応のまま残留し
ている。4.2重量%と4.6重量%の違いの原因は分
析精度の不確かさである。すなわち、3‐(2H‐ベン
ゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチル
エチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸の他の
反応生成物を分析していないからである。これは、再沈
殿しない結合した3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2
‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒド
ロキシ‐ベンゼンプロパン酸を含有する短鎖のオリゴマ
ーの場合が考えられる。酢酸エチルで再結晶してない3
‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐
(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼ
ンプロパン酸を用いた上記実験を繰返したところ、最初
の押出し後遊離の3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2
‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒド
ロキシ‐ベンゼンプロパン酸を1.7重量%有する試料
が得られた。この実験をより高粘度のポリカーボネート
(すなわちより高分子量の)樹脂を用いて繰返したとこ
ろほとんど同じ結果であった。
【0072】実施例6:安定化用連鎖停止剤を取り込む
ポリカーボネート樹脂の溶融エステル交換(溶融加工の
反復、任意に触媒を追加) 実施例5で製造したペレットのサンプルを115℃で2
時間乾燥させた後、500°F(260℃)、60rp
mに設定した小規模ベンチトップエクストルーダー[カ
スタム・サイエンティフィック社(Custom Scientific C
orp.) 製のCSI MAX混合エクストルーダー]に過
少供給した。このエクストルーダーで加工しようとする
樹脂の最小滞留時間は約1分であった。エクストルーダ
ーの出口を暫時塞ぐことによって滞留時間を長くするこ
とができた。触媒物質、たとえば酸や塩基をペレットサ
ンプルに添加するには、一定量の触媒物質をポリカーボ
ネート樹脂のサンプルに分散して樹脂触媒濃縮物を製造
し、その樹脂触媒濃縮物を1重量%実施例5のペレット
に添加したとき表4に示した触媒レベルが得られるよう
にした。
【0073】表3の結果が明らかに示しているように、
エクストルーダーでの溶融反応加工を追加して増やす
と、ポリカーボネートポリマーと3‐(2H‐ベンゾト
リアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ジメチルエチ
ル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸末端キャッ
ピング用試薬との反応が完了に近付く。表4の結果が示
しているように、塩基性触媒は溶融エステル交換を促進
するが、温和な酸性触媒はより速い溶融エステル交換を
促進する上で特に有効ということはない。この結果は、
極めて低レベルの塩基(十億分の一または百万分のいく
つか)が樹脂生成物中に移動してエステル交換を触媒す
る機能を果たすということに基づいて説明することがで
きるかもしれない。より強い酸性物質と塩基性物質はエ
ステル交換を触媒することが知られている。 表4:ポリカーボネートと安定化用末端キャッピング剤3‐ (2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐(1,1‐ ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸の 反応性押出し(第二の溶融加工段階と触媒の添加) 第二溶融 加工時間 遊離BzTrzl (分) 触 媒 分 子 量 重量% 0 なし 15,800 2.8 1.5 なし 10,700 0.5 2.0 なし 9,900 0.38 3.0 なし 9,500 0.13 1.5 酸200ppm 13,900 − 2.0 酸200ppm 13,800 − 3.0 酸200ppm 14,800 − 1.0 なし 9,900 0.081 1.5 なし 9,300 0.0066 2.0 なし 8,850 NDA 1.0 塩基0.025モル% 9,800 0.049 1.5 塩基0.025モル% 9,000 0.0051 2.0 塩基0.025モル% 9,200 0.0055 表4の注: 1. サンプルはすべて、3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐5‐ (1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシ‐ベンゼンプロパン酸のレベルが 3.6モル%(4.6重量%)になるように製造した。 2. サンプルはすべて、465〜480°Fの第一溶融加工段階を経た後表に 示した第二溶融加工を受けた。 3. 使用した酸触媒は重量比2:1のトリス(ノニルフェニル)ホスファイト と亜リン酸のブレンドであった。 4. 使用した塩基触媒は水酸化テトラエチルアンモニウムであった。 5. 触媒なしに再加工した2組のサンプルは別の実験であり、それぞれ表でそ の下に示した酸または塩基を用いた実験の対照に相当する。どちらも、再加工2 〜3分後にほぼ完全な反応が観察された。これらの間の違いは、小規模の押出し 装置を用いた場合に通常起こる反応温度や反応時間の差に起因するものと思われ る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 64/00 - 64/42 C08L 69/00 WPI/L(QUESTEL)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線の影響に対してポリマーを安定化
    するのに有用な高分子量化合物の製造方法であって、上
    記高分子量化合物が (a)(i)ビス‐フェノール誘導体と(ii)ホスゲン
    誘導体又はカーボネートエステルとからなる縮合生成
    物、及び (b)下記の式(I)の化合物及び式(II)の化合物か
    らなる群から選択される末端キャッピング用又は連鎖停
    止用分子からなり、上記末端キャッピング剤がエステル
    結合によって上記縮合生成物と化学結合しており、上記
    高分子量化合物の分子量が1125以上であり、当該方
    法が、 (A)ポリカーボネートを含んでなるポリマーを溶融
    し、 (B)上記溶融ポリマーに、下記の式(I)の化合物又
    は式(II)の化合物からなる末端キャッピング用又は連
    鎖停止用分子を添加することからなる、方法。 【化1】 【化2】 式中、R1 は炭素原子数2〜12のアルキル基の群から
    選択され、R2 は水素又は炭素原子数1〜12のアルキ
    ル基の群から選択され、0〜20の数である。
  2. 【請求項2】 紫外線の影響に対してポリマーを安定化
    するのに有用な高分子量化合物の製造方法であって、上
    記高分子量化合物が (a)(i)ビス‐フェノール誘導体と(ii)ホスゲン
    誘導体又はカーボネートエステルとからなる縮合生成
    物、及び (b)上記縮合生成物の末端キャッピング剤としての式
    (I)の化合物と式(II)の化合物からなる群から選択
    される末端キャッピング用又は連鎖停止用分子からな
    り、上記末端キャッピング剤がエステル結合によって上
    記縮合生成物と化学結合しており、上記高分子量化合物
    の分子量が1125以上であって、当該方法が、 (a)ポリカーボネートを含んでなるポリマーと、下記
    の式(I)の化合物又は式(II)の化合物からなる末端
    キャッピング用又は連鎖停止用分子とを混合して混合物
    を生じさせ、 (b)上記混合物をエクストルーダーに供給し、 (c)反応を生起させるのに充分な温度の溶融加工条件
    下で上記混合物を加工することからなる、方法。 【化3】 【化4】 式中、R1 は炭素原子数2〜12のアルキル基の群から
    選択され、R2 は水素又は炭素原子数1〜12のアルキ
    ル基の群から選択され、0〜20の数である。
  3. 【請求項3】 前記ホスゲン誘導体がクロロホルメート
    化合物である、請求項1又は請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 R1 が炭素原子数4〜12の分枝炭化水
    素基からなる群から選択される、請求項1乃至請求項3
    のいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記末端キャッピング用又は連鎖停止用
    分子が3‐(2H‐ベンゾトリアゾール‐2‐イル)‐
    5‐(1,1‐ジメチルエチル)‐4‐ヒドロキシベン
    ゼンプロパン酸である、請求項1乃至請求項4のいずれ
    か1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 次の成分(a)と(b)を含む、紫外線
    の影響に対して安定化されたポリマー組成物。 (a)(i)ビスフェノール誘導体と(ii)ホスゲン誘
    導体又はカーボネートエステルとからなる縮合生成物、
    及び (b)次の式(III)のジエステル化合物。 【化5】 式中、R5 は各々独立して水素、炭素原子数1〜9のア
    ルキル基及び炭素原子数6〜15のアリール基からなる
    群から選択され、Eは下記の式(I)及び式(II)の酸
    から選択されるエステル化酸であり、当該ジエステルの
    エステル結合は上記酸のカルボキシレート基から形成さ
    れ、当該ジエステルの分子量は871以上である。 【化6】 【化7】 式中、R1 は炭素原子数2〜12のアルキル基の群から
    選択され、R2 は水素又は炭素原子数1〜12のアルキ
    ル基の群から選択され、0〜20の数である。
JP32937195A 1994-12-21 1995-12-19 ポリマー安定化用高分子量安定剤化合物 Expired - Fee Related JP3502493B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/361,264 US5523379A (en) 1994-12-21 1994-12-21 High molecular weight stabilizer compounds for stabilizing polymers
US08/361264 1994-12-21

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08253575A JPH08253575A (ja) 1996-10-01
JP3502493B2 true JP3502493B2 (ja) 2004-03-02

Family

ID=23421324

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32937195A Expired - Fee Related JP3502493B2 (ja) 1994-12-21 1995-12-19 ポリマー安定化用高分子量安定剤化合物

Country Status (4)

Country Link
US (5) US5523379A (ja)
EP (1) EP0718341B1 (ja)
JP (1) JP3502493B2 (ja)
DE (1) DE69515620T2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4417748A1 (de) * 1994-05-20 1995-11-23 Bayer Ag UV-stabile Polycarbonate gegebenenfalls im Gemisch mit bekannten aromatischen Polycarbonaten, ihre Herstellung und ihre Verwendung
US5523379A (en) * 1994-12-21 1996-06-04 General Electric Plastics High molecular weight stabilizer compounds for stabilizing polymers
US6500890B2 (en) 2000-12-15 2002-12-31 Wellman, Inc. Polyester bottle resins having reduced frictional properties and methods for making the same
US6599596B2 (en) 2000-12-15 2003-07-29 Wellman, Inc. Methods of post-polymerization injection in continuous polyethylene terephthalate production
US6590069B2 (en) 2000-12-15 2003-07-08 Wellman, Inc. Methods of post-polymerization extruder injection in condensation polymer production
WO2002051616A2 (en) * 2000-12-15 2002-07-04 Wellman, Inc. Methods of post-polymerisation extruder injection in condensation polymer production
US7759449B2 (en) * 2000-12-15 2010-07-20 Wellman, Inc. Methods for introducing additives into polyethylene terephthalate
US6573359B2 (en) 2000-12-15 2003-06-03 Wellman, Inc. Methods of post-polymerization injection in condensation polymer production
US6569991B2 (en) 2000-12-15 2003-05-27 Wellman, Inc. Methods of post-polymerization extruder injection in polyethylene terephthalate production
US7198096B2 (en) * 2002-11-26 2007-04-03 Thermotek, Inc. Stacked low profile cooling system and method for making same
US7122613B1 (en) 2002-12-20 2006-10-17 General Electric Company Method for the production of polycarbonates
AU2003288638A1 (en) * 2003-12-25 2005-08-12 Council Of Scientific And Industrial Research Antiozonant based functionalized benzotriazole uv absorbers and the process thereof
US7311856B2 (en) * 2005-03-30 2007-12-25 Cabot Microelectronics Corporation Polymeric inhibitors for enhanced planarization
EP2430089B1 (de) 2009-05-15 2013-07-31 Basf Se Hochmolekulare unpolare benztriazole
CN105911205B (zh) * 2016-04-25 2017-10-10 中华人民共和国台州出入境检验检疫局 液质联用法检测3种紫外吸收剂特定迁移量的方法
US12006398B2 (en) 2019-04-02 2024-06-11 Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. Polycarbonate resin

Family Cites Families (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3275601A (en) 1956-01-04 1966-09-27 Bayer Ag Manufacture of polycarbonates using tertiary amines, quaternary amines and salts thereof as catalysts
IT595468A (ja) 1957-08-22
US3030331A (en) 1957-08-22 1962-04-17 Gen Electric Process for preparing copolyesters comprising reacting a carbonyl halide with a dicarboxylic acid and a dihydroxy compound in the presence of a tertiary amine
US3303331A (en) * 1962-09-11 1967-02-07 Tab Products Co Data scanning and indicating apparatus
US3635895A (en) * 1965-09-01 1972-01-18 Gen Electric Process for preparing thermoplastic polycarbonates
US3419634A (en) * 1966-01-03 1968-12-31 Gen Electric Organopolysiloxane polycarbonate block copolymers
US3697481A (en) * 1971-03-08 1972-10-10 Gen Electric Chromanyl terminated polycarbonate
JPS4999596A (ja) * 1973-01-25 1974-09-20
US3832419A (en) * 1973-03-23 1974-08-27 Gen Electric Organopolysiloxane-polycarbonate block copolymers
US4001184A (en) * 1975-03-31 1977-01-04 General Electric Company Process for preparing a branched polycarbonate
US4128559A (en) * 1975-10-28 1978-12-05 Eastman Kodak Company Benzotriazole ortho-ester compounds useful as ultraviolet stabilizers
US4188314A (en) * 1976-12-14 1980-02-12 General Electric Company Shaped article obtained from a carbonate-polyester composition
US4155494A (en) * 1977-07-28 1979-05-22 Poncy George W Surgical glove package and donning system
US4194038A (en) * 1979-01-25 1980-03-18 Allied Chemical Corporation Poly(ester-carbonates) from dicarboxylic acid chlorides
EP0057160B1 (de) * 1981-01-23 1985-06-19 Ciba-Geigy Ag 2-(2-Hydroxyphenyl)-benztriazole, ihre Verwendung als UV-Absorber und ihre Herstellung
US4853471A (en) * 1981-01-23 1989-08-01 Ciba-Geigy Corporation 2-(2-Hydroxyphenyl)-benztriazoles, their use as UV-absorbers and their preparation
DE3344911A1 (de) * 1983-12-13 1985-06-13 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Thermoplastische polysiloxan-polyester(carbonat)-blockcopolymere, ihre herstellung und verwendung
US4535104A (en) * 1984-07-20 1985-08-13 General Electric Company Ultraviolet light stabilized copolyestercarbonate
US4762896A (en) * 1984-12-28 1988-08-09 General Electric Company Process for preparing aromatic polycarbonate of improved melt processability with fatty acid
US4826928A (en) * 1986-12-22 1989-05-02 General Electric Company Copolyester-carbonate resins having trimellitic acid units in the polymer backbone and their use as crosslinking or branching agents
EP0272422A3 (en) * 1986-12-23 1989-05-10 General Electric Company Ultraviolet radiation stabilized polycarbonate resin and interpolymer modifier blends
US4782103A (en) * 1987-08-19 1988-11-01 The Dow Chemical Company Ultra violet light resistant carbonate polymers with improved processing stability
US4814395A (en) * 1987-12-14 1989-03-21 General Electric Company Ester terminated polycarbonates
DE3888952D1 (de) * 1987-12-28 1994-05-11 Ciba Geigy Neue 2-(2-Hydroxyphenyl)-benztriazol-derivate.
US4960839A (en) * 1988-12-07 1990-10-02 General Electric Company Method of making a polycarbonate cross-linked resin
US5081205A (en) * 1988-12-07 1992-01-14 General Electric Company Preparation of cross-linked polycarbonate with cross-linker polycarbonate resin
US4999408A (en) * 1988-12-07 1991-03-12 General Electric Company Method of crosslinking resin with carboxyl polycarbonate
US4923933A (en) * 1989-01-06 1990-05-08 General Electric Company Polycarbonate/polyphthalate carbonate blends exhibiting good flame resistance
CA2021108A1 (en) * 1989-09-14 1991-03-15 John R. Campbell Method for preparing reactively terminated polycarbonates
US5025081A (en) * 1989-12-22 1991-06-18 General Electric Company Preparation of polyestercarbonate from aliphatic dicarboxylic acid
US5086097A (en) * 1991-01-07 1992-02-04 Mobay Corporation Ultraviolet stabilizer for polycarbonate compositions
US5412059A (en) * 1993-04-05 1995-05-02 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Polybenzimidazoles via aromatic nucleophilic displacement
JPH0827371A (ja) * 1994-05-09 1996-01-30 Japan Carlit Co Ltd:The 紫外線及び赤外線吸収樹脂組成物
DE4417748A1 (de) * 1994-05-20 1995-11-23 Bayer Ag UV-stabile Polycarbonate gegebenenfalls im Gemisch mit bekannten aromatischen Polycarbonaten, ihre Herstellung und ihre Verwendung
US5523379A (en) * 1994-12-21 1996-06-04 General Electric Plastics High molecular weight stabilizer compounds for stabilizing polymers

Also Published As

Publication number Publication date
EP0718341A2 (en) 1996-06-26
DE69515620D1 (de) 2000-04-20
US5807963A (en) 1998-09-15
EP0718341A3 (en) 1997-07-16
EP0718341B1 (en) 2000-03-15
US5523379A (en) 1996-06-04
US5900487A (en) 1999-05-04
US5919891A (en) 1999-07-06
US5962558A (en) 1999-10-05
JPH08253575A (ja) 1996-10-01
DE69515620T2 (de) 2000-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3502493B2 (ja) ポリマー安定化用高分子量安定剤化合物
CA1062845A (en) Process for preparing a branched polycarbonate
US5510448A (en) Copolyestercarbonate composition derived from dihydricphenol, carbonate precursor and alpha omega-dicarboxylic acid
US4506066A (en) Thermoplastic polycarbonates, their preparation and their use as shaped articles and films
JPH03212424A (ja) プロセス
WO2008093860A1 (ja) ポリカーボネート樹脂およびその製造方法
US4460752A (en) Reacting polycarbonate resin with aryl chlorocarbonate to improve aging characteristics
US4533702A (en) Aromatic polyester carbonates having a high notched impact strength and a process for the production thereof
EP0695511B1 (en) Preparation of copolyestercarbonates by the bischloroformate process
JP2004505103A (ja) ジカルボン酸のジアリールエステルの合成方法
US5104963A (en) Two-stage process for the production of polycarbonates based on special dihydroxydiphenylalkanes
JP2002516620A (ja) ポリカーボネート類
JP3365444B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート及びその製造法
JP3039757B2 (ja) 低いガラス転移温度のコポリエステルカーボネート
US4999408A (en) Method of crosslinking resin with carboxyl polycarbonate
US4927914A (en) Polycarbonate cross-linker resin and fire resistant compositions made therefrom
US20030120025A1 (en) Process for the production of polycarbonate
JP2783910B2 (ja) 組成物
US5408027A (en) Process for the production of aliphatic-aromatic polycarbonates
JP3329421B2 (ja) 熱可塑性芳香族ポリカーボネート又は熱可塑性芳香族ポリエステルカーボネートならびにその製造方法
JPH03501745A (ja) ベンゾジオキシルメチン化合物残基を含有する縮合ポリマー及びそれから製造される造形品
JPH0796614B2 (ja) 芳香族ポリカーボネートの製造方法
WO2022230471A1 (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びそれに添加される配合剤
JPH0762072A (ja) 芳香族ポリカーボネート及びその製造方法
JPH0733866A (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂の製造法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031205

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081212

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091212

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101212

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111212

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121212

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131212

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees