JP3502365B2 - 透明導電膜のエッチング液組成物 - Google Patents
透明導電膜のエッチング液組成物Info
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Description
用液晶表示装置などで透明電極の微細パターンを形成す
る際に用いられる酸化インジウム錫膜(以下、ITO膜
という)である透明導電膜のエッチング液組成物に関す
る。
装置、プラズマディスプレイパネル(plasma display pa
nel)表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置など
の平板ディスプレイ用表示装置に幅広く用いられている
薄膜であって、前記平板ディスプレイ用表示装置に透明
導電膜を形成するためには望む微細パターンを形成させ
るエッチング工程が必要である。この際に用いられる透
明導電膜としてはITO膜が主に用いられている。
上にITO膜を形成させた後、フォトレジスターをマス
クとして塗布してITO膜をエッチングするのであっ
て、既存のITO膜用エッチング液としては塩酸、硝酸
混合水溶液(王水系)、塩酸・酢酸混合水溶液、塩化第二
鉄水溶液、尿素酸水溶液、燐酸水溶液、オキシル酸(蓚
酸)水溶液などが用いられているが、これらの従来公知
のITO膜用エッチング液は下記の如き問題点を内包し
ている。
混合水溶液は、エッチング速度が早く安定しているが、
エッチング液の経時変化が現われる点と、塩酸による装
置腐蝕現像と、薄膜トランジスター製造工程でゲート電
極として用いているアルミニウムまたはアルミニウム・
ネオジウム合金をエッチングさせるという問題点があ
る。
度が早く安定しているが、相対的に側面エッチング量が
多く鉄の汚染を誘発させるという問題点がある。
ッチング量が少く良好なエッチング特性を有するが、エ
ッチング液の経時変化が大きいという問題点がある。
いられているアルミニウムまたはアルミニウム・ネオジ
ウム合金をエッチングさせるという問題点がある。
ング特性が安定しており、エッチング液の経時変化も起
らないため良好であるが、エッチング時に残渣が発生し
易いという問題点を有している。
膜用エッチング液である塩酸・硝酸混合水溶液(王水
系)、塩酸・酢酸混合水溶液、塩化第二鉄水溶液、尿素
酸水溶液、燐酸水溶液、オキシル酸(蓚酸)水溶液を使用
するときに発生するサイドエッチング現象、経時変化現
象、エッチング時残渣発生現象、アルミニウムまたはア
ルミニウム・ネオジウム合金など、ITO膜以外の他の
薄膜のエッチング現象などの問題点を解決し得る、透明
導電膜であるITO膜用エッチング液の組成物を提供す
るためのもので、ITO膜用エッチング液の主反応剤と
してMHSO4(M=KまたはNaもしくはNH4)と添加
剤と水とで構成されているのであって、上述した従来公
知のITO膜用エッチング液の問題点を完全に除去して
くれるものである。
問題点であるエッチング時の残渣発生現象と、アルミニ
ウムまたはアルミニウム・ネオジウム合金とモリブデン
またはモリブデン・タングステン合金などのITO膜以
外のセルパターンを形成している他の薄膜をエッチング
させる現象を除去することにより、ITO膜エッチング
工程におけるエッチング不良率を減少させて工程収率を
向上させるようにしたものである。
ター液晶表示装置を含む平板ディスプレイ用表示装置の
透明導電膜であるITO膜のパターンエッチング時に適
用されるITOエッチング液であって、エッチング液の
経時変化部門とエッチングの諸般特性が良好でエッチン
グ時に残渣発生が生じず、また、電極材料として主に使
用されているアルミニウムまたはアルミニウム・ネオジ
ウム合金とモリブデンまたはモリブデン・タングステン
合金をエッチングさせないエッチング選択性を有するよ
うにしたITO膜用水溶性エッチング液である。
液の組成は、エッチング時の主反応剤である0.1〜2
0wt.%のMHSO4(M=KまたはNaもしくはNH
4)を主要成分とする水溶液であり、エッチング速度とエ
ッチングの諸要求特性を調整するためには本発明のエッ
チング液の主成分であるMHSO4(M=KまたはNaも
しくはNH4)の濃度を調節したりまたは添加剤を追って
添加して使用する。
O4、H2O2、H2SO4、M2S2O8(M=KまたはNa
もしくはNH4)、MHSO5(M=KまたはNaもしくは
NH4)、HNO3、HClO4、NaClO4、HIO4、
KIO4のうちで一つまたは二つ以上が共に用いられ、
適当な添加量は0.1〜30wt.%である。
メカニズムは下記の通りである。
成っているため、エッチングは各酸化物とITOエッチ
ング液の主成分であるMHSO4(M=KまたはNaもし
くはNH4)との反応により形成され、代表的にKHSO
4との反応式を表示してみれば、下記の通り表示するこ
とができる。
特性のうちでエッチング速度とエッチングプロウファイ
ル(Etching Profile)と臨界寸法損失(CD(critical dime
nsion)Loss)とエッチングユーニフォーミティ(Etching
Uniformity)を調整ために添加剤を追って添加して用い
る。
剤として0.1〜20wt.%のMHSO4(M=Kまた
はNaもしくはNH4)を用い、これに0.1〜30w
t.%の添加剤を用い、残りは水で構成されている。
例に基いて説明する。
HNO3と0.5wt%のH2O2と水を添加してエッチ
ング液を製造した。
ーでパターンを形成したITO膜基板(ITO膜厚さ5
00Å)を40℃で10分間スプレーしてエッチングし
た後、約1分間超純水により水洗して、窒素を用いて乾
燥した。
表面を電子顕微鏡により観察してみた結果、基板表面に
どのような残渣もみられなく、アルミニウム・ネオジウ
ム膜とモリブデン膜にエッチング現象もなく、ITO膜
は良好にエッチングされたものを確認することができ
た。
HNO3と1.5wt%のH2O2と水を添加してエッチ
ング液を製造した。
ーでパターンを形成したITO膜基板(ITO膜厚さ2
000Å)を40℃で5分間スプレーしてエッチングし
た後、約1分間超純水により水洗して、窒素を用いて乾
燥した。
表面を電子顕微鏡により観察してみた結果、基板表面に
どのような残渣もみられなく、アルミニウム・ネオジウ
ム膜とモリブデン膜にエッチング現象もなく、ITO膜
は良好にエッチングされたものを確認することができ
た。
O3と1.5wt%のH2O2と水を添加してエッチング
液を製造した。
ーでパターンを形成したITO膜基板(ITO膜厚さ2
000Å)を40℃で5分間スプレーしてエッチングし
た後、約1分間超純水により水洗して、窒素を用いて乾
燥した。
表面を電子顕微鏡により観察してみた結果、基板表面に
どのような残渣もみられなく、アルミニウム・ネオジウ
ム膜とモリブデン膜にエッチング現象もなく、ITO膜
は良好にエッチングされたものを確認することができ
た。
NO3と1.0wt%のH2O2と水を添加してエッチン
グ液を製造した。
ーでパターンを形成したITO膜基板(ITO膜厚さ2
000Å)を40℃で5分間スプレーしてエッチングし
た後、約1分間超純水により水洗して、窒素を用いて乾
燥した。
表面を電子顕微鏡により観察してみた結果、基板表面に
どのような残渣もみられなく、アルミニウム・ネオジウ
ム膜とモリブデン膜にエッチング現象もなく、ITO膜
は良好にエッチングされたものを確認することができ
た。
膜トランジスター液晶表示装置を含む平板ディスプレイ
用表示装置の透明導電膜であるITO膜のパターンエッ
チングのために適用する場合、従来のITO膜用エッチ
ング液とは異なり、エッチング時の残渣発生現象やアル
ミニウムまたはアルミニウム・ネオジウム合金とモリブ
デンまたはモリブデン・タングステン合金のようなIT
O膜以外の他の薄膜のエッチング現象の問題点が生じな
いため、製造原価の節減と工程収益の向上の効果をもた
らすようになる。
Claims (3)
- 【請求項1】 薄膜トランジスター液晶表示装置を含む
平板ディスプレイ用表示装置の透明導電膜であるITO
膜のパターンエッチングのために用いられるエッチング
液で主反応剤であるMHSO4(M=KまたはNaもし
くはNH4)と添加剤および水で構成されることを特徴
とする、透明導電膜のエッチング液組成物。 - 【請求項2】 前記エッチング液の主反応剤であるMH
SO4(M=KまたはNaもしくはNH4)は0.1〜2
0wt.%であることを特徴とする、請求項1に記載の
透明導電膜のエッチング液組成物。 - 【請求項3】 前記添加剤としてはKMnO4、H
2O2、H2SO4、M2S2O8(M=M=KまたはNaもし
くはNH4)、MHSO5(M=KまたはNaもしくはNH
4)、HNO3、HClO4、KClO4、HIO4およびK
IO4のうちで少くとも一つ以上が共に用いられ、添加
剤の添加量は0.1〜30wt.%であることを特徴と
する、請求項1に記載の透明導電膜のエッチング液組成
物。
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