JP3502072B2 - 肝臓保護用健康食品組成物(Healthyfoodcompositionforprotectinghepatic) - Google Patents

肝臓保護用健康食品組成物(Healthyfoodcompositionforprotectinghepatic)

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JP3502072B2 JP2001242593A JP2001242593A JP3502072B2 JP 3502072 B2 JP3502072 B2 JP 3502072B2 JP 2001242593 A JP2001242593 A JP 2001242593A JP 2001242593 A JP2001242593 A JP 2001242593A JP 3502072 B2 JP3502072 B2 JP 3502072B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は肝臓保護用健康食品
組成物に関し、より詳細には、いんちん蓬(河原蓬)、桑
黄、霊芝(万年茸)、山査子、遠志(糸姫萩)、鶏腸草(つ
ゆくさ)、アロエ、複盆子(徳利苺の実)、川弓、桂皮、
くこ子、白じゅつ(おけらの根)、山しゅゆ、霍香(排草
香)、梅の実、五加皮、黄精、白伏苓、何首烏(つるどく
だみ)、魚星草、浦公英(たんぽぽ)を混合して製造する
ことにより、嗜好性が優れ肝臓保護に効果がある健康食
品組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】飲食物の代謝において肝臓(liver)は身
体臓器のうち最も重要な器官の一つである。肝臓は体重
の2.5〜3%を占め身体にある腺器官のうち最も大き
い。大人の肝臓の重量は約1〜1.5kg程である。位
置は横隔膜の下の右側上腹部にあり、鎌状の靭帯により
左右葉に分かれている。 【0003】生体において肝臓は主に以下に挙げる三つ
の機能を有する。即ち、先ず第一機能として肝臓は消化
腺として活動し、1日に500〜1000ccの胆汁を分泌して
小腸における脂肪の消化および吸収を助ける。また、第
二機能として肝臓は各種の栄養素の体内における化学的
変化、貯蔵および利用、即ち、中間代謝に関与する。ま
た、第三機能として肝臓は解毒作用を行い、体外からの
有害物質、例えば、毒物および体内で作られた有毒物質
を酸化・還元・凝集などの解毒処理をしたり、またはこ
れを胆汁に混入させて廃棄したり、腎臓に送って尿中に
排泄する。 【0004】肝臓の血流のうち約80%は腸で吸収され
た栄養素を肝臓に運ぶ門脈であり、残りの20%は肝臓
に酸素と栄養素を運ぶ肝臓動脈である。従って、肝硬変
症で肝臓の血液循環が阻害されると門脈圧の亢進により
食道・胃・腸・脾臓などに鬱血が生じ色々な症状が現れ
る。肝臓は門脈を通じて運ばれる栄養素の分解・合成・
貯蔵の外に胆汁の分泌、有毒物質の解毒と排泄など重要
な機能を果たし、身体内では中間代謝の中心的役割を遂
行している。 【0005】肝臓機能には大きな代償機能があり(肝臓
の4/5を切り取っても生命の危険はない)、再生能力も
強い。肝臓の血流は常に一定ではなく、ある程度の予備
力を有しており、血液の貯蔵或いは血液量の調節に大き
な役割をする。門脈で肝臓に運ばれる栄養素は窮極的に
肝細胞内で分解されてエネルギー給源になったり、再合
成されて肝臓に貯蔵され、或いは血中に放出される。 【0006】肝臓は栄養素の吸収・代謝・貯蔵、胆汁生
産、尿素形成、浸透圧調節、代謝物運搬、血液凝固に影
響を与える。単糖類(ブドウ糖など)は肝臓細胞内でグ
リコーゲン(glycogen)に合成(glycogenesis)されて
肝臓に貯蔵され、必要によってブドウ糖に分解(glycol
ysis)されて血糖調節に寄与する。また、ミトコンドリ
ア(mitochondria)のTCAサイクルでエネルギーを産
出する。 【0007】脂肪酸は肝臓細胞のミトコンドリア内でβ
酸化を受けでアセチルCoAになる。このアセチルCo
AはTCAサイクルで酸化されて多量のATPを放出す
るエネルギー源になる。また、脂肪酸はコレステロール
も合成し、脂肪酸がグリセロールと結合することにより
中性脂肪と燐脂質が合成される。肝臓に貯蔵されている
脂肪(3〜5%)は活発に代謝され、抗脂肪肝因子(me
thionine, cholin, lecithinなど)の作用により常に一
定量以上の脂肪は増加しない。 【0008】アミノ酸は肝臓細胞内の蛋白質、即ち、ア
ルブミン、グロブリン、フィブリノーゲン、プロトロン
ビン、リポプロテインなどに生合成されて肝臓に貯蔵
(タンパク質プール)されたり、血中に放出される。フ
ィブリノーゲンとプロトロンビンは血液凝固に必須的で
あり、また、リポプロテインは脂肪が血中運搬されるの
に必須である。肝臓細胞内におけるアミノ酸は脱アミノ
作用(deamination)或いはアミン基の転移作用(trans
-amination)により代謝され、脱アミノ作用で生成され
たケト酸(keto acid)はクレブス回路(Krebs cycle)
で酸化されてエネルギー源になったり、ケトン体(keto
ne body)生成または糖生成に利用される。脱アミノ作
用で生成されたアンモニアはオルニチン回路(ornithin
cycle)で尿素になって小便で排泄される。肝臓の糖新
生(Gluconeogenesis)はアミノ酸、例えば、アラニン
の他に乳酸、グリセロールなどの糖でない物質から糖が
作られるのである。 【0009】肝臓細胞では各種のビタミン、特に、A,
D,B,B,葉酸,B12などの貯蔵と活性化が行
われ、小腸で脂肪代謝に必要な胆汁酸を生成し、血中の
異物・細菌などの解毒作用(detoxication)をする。ま
た、このフィブリンは肝臓でグルクロン酸(glucuronic
acid)と結合して親水性になって腸内に排泄され、腸
内の細菌により還元されてウロビリルビン(urobilirub
in)になる。これは更にウロビリン(urobilins)に酸
化されて小便で排泄するようになる。 【0010】肝臓に異常が生じると、糖質代謝、脂質代
謝、タンパク質と窒素代謝、アミノ酸代謝、タンパク質
代謝と肝性脳疾患(hepatic encephalopathy)、ビタミ
ン代謝、吸収不良などの代謝性障害が発生し、肝炎、脂
肪性肝臓、肝硬変症などの肝臓疾患が悪化する。 【0011】肝臓疾患とは、前記物質代謝機能異常およ
び生合成機能異常に起因する肝機能障害、例えば、薬物
などによる急性肝炎、またはこのような急性肝炎が慢性
化した慢性肝炎、飲酒などによる脂肪肝またはこれらが
慢性化した慢性肝炎、ウイルス感染によるウイルス性肝
炎、またはこれが慢性化した慢性肝炎、そして以上の各
障害結果により生じる肝硬変などの多様な肝臓機能障害
を現す疾患を言う。 【0012】同様に、肝臓疾患の治療方法としては、現
在肝臓機能保存のための療法、例えば、安定療法と食餌
療法および薬物療法が知られている。これら療法のうち
薬物療法としては具体的にアミノ酸、例えば、アスパラ
ギン酸、チオキト酸、メチオニン、チオプロリン、グリ
シンおよびグルタチオンなどのペプチド類、肝臓抽出エ
キス、胎盤抽出エキス、グルクロン酸誘導体および甘草
から抽出精製したグリチリチンなどを用いる療法があ
る。そして、これら薬剤のうちグリチリチンは慢性肝炎
に起因する肝臓機能の改善に有効なものと知られている
が、このグリチリチンは経口投与では無効であるという
投与上の問題点を有している。 【0013】また、肝臓疾患の発生機転はウイルス感
染、中毒性肝炎の外には解明されていなく、肝臓疾患の
治療法も安定療法および食餌療法などが主に利用されて
来た。しかし、近年、例えば、肝細胞の蛋白質合成およ
びRNA合成を復活させることにより肝繊維化進展抑制
作用を有するマロチレート(malotilate)が開発された。
しかし、このようなマロチレートは肝硬変の治療にのみ
適用するのが認められているに過ぎない。 【0014】また、その作用機転が不明な免疫復活剤と
してシアニダノールが開発されてB型ウイルス性肝炎の
治療に有効であると言われている。しかし、イタリア、
ポルトガルにおいて、シアニダノールを投与した患者の
死亡事故が発生したため、日本においてはシアニダノー
ルの販売が現在禁止されている。また、このような理由
に因り広汎な肝臓疾患の治療および予防に有効で安定性
が優れた薬剤および食品の開発が嘱望されているのが現
状である。 【0015】本発明者は肝臓を保護し得る食品の研究に
注力した結果、天然生薬材であるいんちん蓬(河原蓬)、
桑黄、霊芝(万年茸)、山査子、遠志(糸姫萩)、鶏腸草
(つゆくさ)、アロエ、複盆子(徳利苺の実)、川弓、桂
皮、くこ子、白じゅつ(おけらの根)、山しゅゆ、霍香
(排草香)、梅の実、五加皮、黄精、白伏苓、何首烏(つ
るどくだみ)、魚星草、浦公英(たんぽぽ)を混合して摂
取することにより、肝臓保護効果を得ることができるこ
とを見出し、本発明を完成した。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は肝臓保護効果が優れた健康食品組成物を提供すること
にある。 【0017】 【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、天
然薬材らであるいんちん蓬(河原蓬)5〜10重量%、桑
黄5〜10重量%、霊芝(万年茸)5〜10重量%、山査
子2〜8重量%、遠志(糸姫萩)2〜8重量%、鶏腸草
(つゆくさ)2〜8重量%、アロエ2〜8重量%、複盆子
(徳利苺の実)2〜8重量%、川弓2〜8重量%、桂皮2
〜8重量%、くこ子2〜8重量%、白じゅつ(おけらの
根)2〜8重量%、山しゅゆ2〜8重量%、霍香(排草
香)2〜8重量%、梅の実2〜8重量%、五加皮2〜8
重量%、黄精2〜8重量%、白伏苓2〜8重量%、何首
烏(つるどくだみ)2〜8重量%、魚星草2〜8重量%、
浦公英(たんぽぽ)2〜8重量%を混合して肝臓保護用健
康食品組成物を製造し、該組成物を用いて動物実験を実
施して肝臓保護効果を確認することにより達成した。 【0018】以下、本発明の具体的な構成および効果を
具体例を挙げて説明するが、食品種類の選択および組成
比の変更などは健康食品の効果を低下させ、当業者が権
利の範囲を意図的に無意味に変更を図ることができる
が、このような数値範囲の変更は勿論本発明の技術的範
囲内に属する。 【0019】本発明の望ましい実施例によれば、いんち
ん蓬(河原蓬)5〜10重量%、桑黄5〜10重量%、霊
芝5〜10重量%、山査子2〜8重量%、遠志2〜8重
量%、鶏腸草(つゆくさ)2〜8重量%、アロエ2〜8重
量%、複盆子(徳利苺の実)2〜8重量%、川弓2〜8重
量%、桂皮2〜8重量%、くこ子2〜8重量%、白じゅ
つ(おけらの根)2〜8重量%、山しゅゆ2〜8重量%、
霍香(糸姫萩)2〜8重量%、梅の実2〜8重量%、五加
皮2〜8重量%、黄精2〜8重量%、白伏苓2〜8重量
%、何首烏(つるどくだみ)2〜8重量%、魚星草2〜8
重量%、浦公英(たんぽぽ)2〜8重量%を細かく粉砕し
て粉末に加工した後に混合して粉末を加工する。 【0020】がわらよもぎと呼ばれるいんちん蓬(Artem
isia Messerschmidtiana Besser)は高さ1〜1.5m
に至る多年生草である。いんちん蓬の前梢には精油(ピ
ネン、テルピネン、リモネン、テルピネオール、シネオ
ール)、芳香族オキシカルボン酸(クロロゲン酸、カペイ
ン酸、ぺロリ酸)、フラボノイド、オキシクマリン(スコ
ポリン、スコポレチン)があり、最近にはウンべリペロ
ンも分離確認された。同意治療で炎症薬、解熱薬、利胆
薬として発熱性黄疸、肝炎、胆嚢炎などに用いる。 【0021】山査子は花梨の実のようにクエルセリン、
オレアノール酸を含有しているため利尿作用をし、ビタ
ミンB・C、カロチン、クロロゲン酸などを含有してい
るため産後腹痛、宿酔、健胃、消化不良、慢性下痢に効
果的であり、胃腸の活動を調節し、消化不良を治療する
効果もある。 【0022】遠志は遠志科の多年生草でいとひめはぎ
(糸姫萩)とも呼ばれ、根は太く長く、根先で幾つかの原
茎が多数に分け出て30cm内外に育ち、殆ど毛がな
い。花は7〜8月に咲き、紫色であり、総状花序に疎ら
に吊り下がっている。花がく片は五つであり、後側と下
側のもの二つは線形であり、両側の二つは花葉形状であ
る。花葉は上部分が開き下部分が付いており、末端が刷
毛のように分けられている。朔果は平らで二つに分けら
れる。漢方では根を遠志と言い、去痰および強腸・強壮
剤として用いる。 【0023】鶏腸草は鶏腸草科に属する1年生草であ
る。背が15〜50cmであり、薬として葉と茎を用い
る。 【0024】アロエ(Aloe sp.)にはアロインC20
18が16〜20%、アロエ-エモジン、ナタロイ
ン、ラバルべロン、樹脂が12%入っており、苦味強壮
薬、消化および食欲増進、下痢薬として用いられ、同意
治療では子供のかん積(貧血)、便秘に1〜2gを用い
る。 【0025】複盆子は朝鮮うらしろ苺(Rubus sachaline
nsis Lev.)(徳利苺)の線実で2.2%のレモン酸を始め
として有機酸、サリチン酸、カプロン酸、蟻酸とその
塩、多量のペクチン、カロチン(0.3mg%)、ビタミ
ンB群、ブドウ糖4.3%、果糖8%、ショ糖6.5
%、タンニン質0.3%、チアニジンクロリドC27
、アセトインC、β-ヨノン、ベン
ズアルデヒドが入っている。複盆子を煎じた薬は動物実
験で解熱作用と強心利尿作用が確認され、同意治療では
複盆子を発汗解熱薬として風邪、熱性疾病、肺炎、咳、
強精強壮薬として用いる。 【0026】川弓は山川弓(Ligusticum jeholense Kita
g.)の根であって、精油、クマリンなどを成分として含
有しており、鎮静作用をする。 【0027】桂皮(Zanthoxylum piperitum(L.)DC.)は
山椒の木の実およびその皮で、実の皮には精油が2〜4
%あり、主成分はジペンテンC1016(54%)、シ
トロネラルC1018(8%)、1-β-ぺランドレンC
1016(54%)、ゲラニオール、シトロネロールな
どから成っている。また、実には辛味成分でサンソール
IとIIが5〜8%入っているが、これは局所麻痺作用が
あり、実が熟する程作用が強くなり、種種の病因性細菌
に対する抑菌作用をする。同意治療では芳香性健胃薬、
炎症薬として胃腸炎、胃拡張症、胃下垂に用い、その外
に利尿薬、局所興奮剤、駆虫薬として用いる。 【0028】桑黄(Phellinus linteus)は松鱗茸科(Hyme
nochaetaceae)の泥茸属(Phellinus)に属する白色腐朽菌
で、自実体抽出物から96.7%の非常に強力な腫瘍阻
止率を示し、最近に菌糸体抽出物の抗腫瘍作用、免疫調
節が知られている。 【0029】くこ子(Lycium Chinese Miller)はくこの
木の実で、ビタミン0.1%、カロチノイドであるゼア
クサンチンがあり、最近生物学的活性物質であるスコプ
レチンを分離確認した。また、カロチノイドとステリン
も分離したが、これはピサリエンとβ-シトステリンで
ある。くこ子には血圧を下す作用があり、血液のコレス
テリン量を減らすので、動脈硬化の予防と治療に用いら
れる。同意治療では実を補薬として腰痛、無力症、目眩
症、頭痛、消渇に用い、長期服用すると骨を強化し、身
を軽くし、白髪を黒くし、目を明るくし、寒暑も感じな
く耐えて、長生きすると伝えられて来ている。 【0030】白じゅつ(おけら)は高さが約80mに至る
多年生草であるおけら(Atractylodes Japonica(Koid
z.)Kitag. )の根または根茎で、蒼じゅつ、三枝九葉
草、淫洋霍、仙霊脾とも呼ばれる。春または秋に掘って
水に洗い細根を整い日光で乾燥したものを蒼じゅつと呼
び、太く塊になったものを選び外皮を剥がしたものを白
じゅつと言い、葉と茎を乾燥して調剤したものを淫洋霍
と言う。根茎には約1.5%の精油とカロチン、イヌリ
ン、ゴム質、アルカロイド反応がある。精油は鎮静作
用、中枢神経麻痺作用、血圧下降作用、利尿作用があ
り、芳香性健胃薬として消化不良症に広く用いられ、同
意治療では身中にある余分の水を身外に排泄させる作用
があるため、腎臓機能障害で消化管や皮下組織中で水分
代謝の不全に利尿・発汗薬として同意処方に配合する非
常に重要な薬である。また、下痢と嘔吐を止める作用が
あり、糖尿病、肺結核と咳、リューマチス、痛風、熱性
疾病、風邪、肝臓疾病、脾臓疾病、悪性腫瘍などに用い
られる。 【0031】山しゅゆ(Macrocarpium officinale Sieb.
et Zucc.)は山しゅゆの木の実の皮で、実には結晶性有
機酸、没食子酸、林檎酸、葡萄酸などがあり、実の皮に
はイリドイド配糖体であるモルロニシド、ロガニンなど
がある。同意治療では滋養強壮薬、収斂薬として腎臓を
補し、汗をしばしば流し小便を少量ずつ度々するとき、
腰痛、月経不順のときに用いる。 【0032】かわみどり(排草香)(Agastache rugosa(Fi
sher et Meyer) O.Kuntze)と呼ばれる霍香は、高さ1〜
1.5mに至る多年生草で、精油は前梢に約0.3%、
葉に0.2〜2.3%、花穂に5%、茎に0.1%があ
る。精油の主成分はメチルカビゴール、アニスアルデヒ
ド、アネトール、d-リモネン、セスクイテルペン、α-
ピネン、β-ピネン、α-リモネン、オキサノン、P-チ
モール、リナロールがあり、フラボノイドとしてアカチ
ェリン、チリアニン、リナリン、アガスタコシドが分離
された。同意治療で健胃薬、駆風薬、消化薬、解熱薬と
して熱射病((heatstroke)のときや食滞したとき、風
邪、頭痛と嘔吐・下痢のときに用いる。また、皮質病、
腫瘍治療薬としても稀に用い、特に、脾臓と胃腸病に用
いられる重要な薬である。 【0033】梅の実は肝臓と胆を治し、細胞を健やかに
し、血液を正常化し、繁熱を下し、四肢痛症を止める。
また、内臓の熱を治し、渇症を調節し、こしけ(帯下)を
なくし、下痢を止める。そして、月経不順、炎症帯下、
大便不通、血便、血尿、中風、驚風に用いる。 【0034】五加皮はうこぎ(五加)(Acanthopanax sess
iliflorum Seeman)の木皮で、配糖体であるアカントシ
ド、タンニル質、精油、ビタミンAとC、油がある。五
加皮には水に溶ける多糖類があるが、これは薬草に入っ
ている成分らを水によく溶けるようにして吸収を助け
る。同意治療では強壮、利水、去湿、鎮痛薬として身体
衰弱時と関節炎、神経痛、神経性消化不良症、脚気、風
邪、腰痛、妊娠時の痛症、健胃に用いられる。 【0035】黄精は鶏腸草科の一年生蔓植物で、山の麓
の湿ったい所で生育する。茎はひとかたまりになって伸
びて枝を出し柔軟で、長さは80cm程であり、葉は行
き違い長い葉柄があり、ハート型であるが、先は非常に
尖っており、縁はすんなりしている。7〜8月に白色の
花が枝先と茎先に2〜3個ずつ咲くが、直径は5〜6m
mである。花がくは1〜3脈で、長さは4mm程であ
り、雄しべの茎に曲がりくねった毛があり、実は朔果で
三つの稜線があり、楕円形の長さ8〜11mmで毛がな
い。種子は2〜6個ずつ入っており、外側には細かい突
起がある。幼い茎と葉は食用する。 【0036】白伏苓(Poria cocos(Schw.)Wolf.)の
成分は、多糖類であるパキマンが約94%、トリテルペ
ン酸、糖、無機物、エルゴステロールがあり、同意治療
で利尿薬・鎮静薬として小便がよく出ないとき、腫れと
水溜、食べたものが消化されなく食欲がないとき、胃内
停水、胸の動悸、不眠症に用いる。また、筋肉の肝臓帯
性痙攣と目眩症にも用いる。 【0037】何首烏はつるどくだみ(Polygonum multifl
orum Thunb.)の根で、オキシメチルアントラキノン誘導
体1.8%、緑末(澱粉)約45%、油約3%、レチチン
3.7%、水に溶ける物質が約26%入っている。同意
治療では何首烏を産後および老人性便秘、疥癬と湿疹な
どの皮膚病に用いる。強壮・補血作用は地黄(あかやじ
お)の根や天門冬(くさすぎかずら(草杉蔓))より強いと
言われている。 【0038】魚星草(Hottuynia cordata Thunb.)は、
薬蕎麦とも呼ばれ、高さ15〜30cm程の多年生草で
ある。前梢は炎症薬・利尿解毒薬として淋疾と尿道炎、
膀胱炎、子宮炎、肺炎、気管支炎、水溜、水虫痔漏、脱
肛、悪蒼などに用い、茶のように煎じて毎日飲むと動脈
硬化を予防することができる。 【0039】霊芝(万年茸)は担子菌類の平皺目茸科の茸
で、不老草とも呼ばれる。夏にかつ葉樹の根に寄生して
地上にも昇る。漢方では強壮・鎮咳・消腫などの効能が
あるため、神経衰弱・心臓病・高血圧・各種癌腫に用い
る。霊芝は笠茎が硬い角皮に包まれており、ニスを塗っ
たような光沢があって、日本では万年茸、中国では霊芝
と呼び、漢薬材として貴重に用いられ、装飾用としても
利用される。 【0040】浦公英(たんぽぽ)(Taraxacum Platycarp
um H.dahlsi.)は、肝臓胆道疾病治療薬・健胃消化薬・
食欲増進薬として、特に、回復期患者達の栄養食として
広く用いられる。同意治療で健胃薬・利尿薬・浄血薬と
して消化不良、胃炎、胃痛、乳病、大便が固く小便を排
尿し難いとき、風邪、咽喉炎、目病などの化膿症に用い
られる。 【0041】本発明は、食品で人体に全く害がなく、我
らが常に食べている食品原料のうち山野で自生している
可食生(edible)食品原料であるいんちん蓬(河原蓬)、桑
黄、霊芝、山査子、遠志(糸姫萩)、鶏腸草(つゆくさ)、
アロエ、複盆子(徳利苺の実)、川弓、桂皮、くこ子、白
じゅつ(おけらの根)、山しゅゆ、霍香(排草香)、五加
皮、黄精、白伏苓、何首烏(つるどくだみ)、魚星草、浦
公英(たんぽぽ)を微細に粉砕した後、乾燥して混合粉末
に作ったもので、人体に害がなく、その成分中には肝臓
保護などの新陳代謝作用に関与するものがあるため、有
用なものである。 【0042】本発明の健康食品組成物に含有されている
成分は、全て生薬材・食品材料および食品として用いら
れるもので、服用または摂取時に人体に対する安全性が
優れている。 【0043】本発明による望ましい食品組成物の製型
は、通常の方法により粉末化したものであるが、熱水ま
たは有機溶媒で抽出して担体を入れて乾燥した後、カプ
セル化したり、その他の錠剤・顆粒・粉末・飲料・粥な
どの形態に製型化することができる。 【0044】 【実施例】本発明の肝臓保護用健康食品組成物の望まし
い実施例を挙げると次の通りであるが、本発明はこれら
に限定されるものではない。 【0045】 【実施例1】 肝臓保護用組成物 (単位:全体100に対する重量%) いんちん蓬 8重量% 桑黄 6重量% 霊芝 6重量% 山査子 4重量% 遠志 4重量% 鶏腸草 4重量% アロエ 4重量% 複盆子 4重量% 川弓 4重量% 桂皮 4重量% くこ子 4重量% 山しゅゆ 4重量% 霍香 4重量% 梅の実 4重量% 五加皮 4重量% 黄精 4重量% 白伏苓 4重量% 何首烏 4重量% 魚星草 4重量% たんぽぽ 4重量% 【0046】以下、本発明の実施例による肝臓保護効果
を測定するための動物実験とその結果を提示する。 【0047】 【実験例1】本発明の肝臓保護用健康食品組成物が4塩
化炭素による急性肝臓障害に及ぼす影響 実験動物としては体重200g内外のスプラグ-ドーリ
(Sprague-Dawley)系ラットを恒温・恒湿が維持される動
物飼育室で1週間以上適用した後、一般状態を観察し、
外観上健康なラットを選別して実験に用いた。前記の通
り選別したラット50匹をそれぞれ10匹ずつ5個群に
分けて、本発明の肝臓保護用健康食品組成物の容量を異
にして投与した。4塩化炭素(CCl 4)と玉蜀黍油(c
orn oil)を1:4(v/v%)に混合して、体重100
g当り0.2mlずつ経口投与し、正常対照群(A)と4
塩化炭素投与対照群(B)には食塩水を投与し、実験群に
は本発明の健康食品組成物を0.9%の食塩水に懸濁し
て、それぞれ1mg/kg/day(C)、20mg/k
g/day(D)、100mg/kg/day(E)を静脈注
射で投与した。その投与期間は4日間として投与日程は
下記表の通りである。 【0048】 【表1】 【0049】前記の通り薬物を投与した後、第5日目に
は予め12時間断食させて麻酔状態で心臓の血液を採取
して血清酵素の活性を測定した結果、表2の通り現れ
た。 【0050】 【表2】 【0051】実験の結果、本発明の肝臓保護用健康食品
組成物の投与量を増加させる程肝臓保護効果が著しく向
上するのが分かった。 【0052】 【実験例2】本発明の肝臓保護用健康食品組成物とα-
トコペロールとの肝臓保護効果比較肝臓保護効果がある
ものと知られたα-トコペロールと本発明の肝臓保護用
健康食品組成物との肝臓保護効果を比較するために、前
記実験例1の通り、ラットを利用して本発明の肝臓保護
用健康食品組成物は20mg/kg/day、トコペロ
ールは350mg/kg/dayの容量を投与し、各実
験群のラットの血液を採取して、A−ASTとA−AL
Tを比較した。 【0053】実験の結果、表3に示した通り、本発明の
肝臓保護用健康食品組成物を投与したとき、トコペロー
ルより却ってもっと優れた肝臓保護効果を示すのを確認
することができた。 【0054】 【表3】 【0055】 【実験例3】癲癇および発育不進の治療効果実験(人体
臨床実験) 癲癇があり、出生後10箇月まで発育が不進な李水蓮
(女;住民登録番号:981002-2038010;住所:ソウル市
西大門区北加佐洞漢陽アパート1-1111号)に対し延世大
医大付属新村セブランス病院小児科で5箇月間治療した
結果、効果がなかったが、前記実施例1で製造した本発
明の肝臓保護用組成物を1日3回食後30分毎に100
mg/kg/day基準で0.9%の食塩水に懸濁して
経口投与した結果、7日後から歩みが安定になり、高熱
(38.5℃)が解消され始めて、3箇月後には癲癇が治
療され、発育が正常的に進行された。 【0056】 【発明の効果】以上の実施例と実験例で説明した通り、
本発明によれば、前記の肝臓保護用健康食品を提供し、
用いた場合に副作用なく使用者に満足感を与える優れた
効果があり、肝臓保護に優れた効果があるため、健康食
品産業上非常に有用な発明である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/30 A61K 35/78

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 いんちん蓬(河原よもぎ)5〜10重量
    %、桑黄5〜10重量%、霊芝(万年茸)5〜10重量
    %、山査子2〜8重量%、遠志(糸姫萩)2〜8重量%、
    鶏腸草(つゆくさ)2〜8重量%、アロエ2〜8重量%、
    複盆子(徳利苺の実)2〜8重量%、川弓2〜8重量%、
    桂皮2〜8重量%、くこ子2〜8重量%、白じゅつ(お
    けらの根)2〜8重量%、山しゅゆ2〜8重量%、霍香
    (排草香(かわみどり))2〜8重量%、梅の実2〜8重量
    %、五加皮2〜8重量%、黄精2〜8重量%、白伏苓2
    〜8重量%、何首烏(つるどくだみ)2〜8重量%、魚星
    草2〜8重量%、浦公英(たんぽぽ)2〜8重量%で構成
    されることを特徴とする肝臓保護用健康食品組成物。
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