JP3501059B6 - 半導体集積回路 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、クロック信号に同期して動作する半導体集積回路に係り、例えば、LSI(大規模集積回路)等の内部で構成する場合に好適な半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
クロック信号に同期して動作する半導体集積回路では、一般に、内部の各順序回路に1つのクロック信号が供給され、これらの順序回路が同一タイミングで動作するようになっている。この種の半導体集積回路は、例えばLSIの一部として組み込まれるものであり、従来では図5に示すように、入力信号Si1をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S11を出力する遅延型フリップフロップ(以下、「D−FF」という)11を有している。D−FF11の出力側には、出力信号S11と図示しない他の信号とを入力して出力信号S12を出力する組合わせ回路12が接続されている。組合わせ回路12は例えばAND回路12a,12b,12c,12d,12eを有し、これらが順次縦続接続されている。AND回路12a,12b,12c,12d,12eの他の入力端子には、図示しない他の論理回路が接続されている。組合わせ回路12は、この半導体集積回路における最大の伝搬遅延時間T12を有している。そのため、クロック信号ckの周期は、伝搬遅延時間T12以上に設定されている。AND回路12eの出力端子には、出力信号S12をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S13を出力するD−FF13が接続されている。
【0003】
また、この半導体集積回路は、入力信号Si2をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S21を出力するD−FF21を有している。D−FF21の出力側には、出力信号S21と図示しない他の信号とを入力して出力信号S22を出力する組合わせ回路22が接続されている。組合わせ回路22は例えばAND回路22a,22b,22cを有し、これらが順次縦続接続されている。AND回路22a,22b,22cの他の入力端子には、図示しない他の論理回路が接続されている。組合わせ回路22は、伝搬遅延時間T22(但し、T22≦T12)を有している。AND回路22cの出力端子には、出力信号S22をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S23を出力するD−FF23が接続されている。
【0004】
さらに、この半導体集積回路には、入力信号Si3をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S31を出力するD−FF31が設けられている。D−FF31の出力側には、出力信号S31と図示しない他の信号とを入力して出力信号S32を出力する組合わせ回路32が接続されている。組合わせ回路32は例えばAND回路32aを有し、該AND回路32aの他の入力端子には、図示しない他の論理回路が接続されている。組合わせ回路32は、伝搬遅延時間T32(但し、T32≦T22)を有している。AND回路32aの出力端子には、出力信号S32をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S33を出力するD−FF33が接続されている。
【0005】
図6は、図5の半導体集積回路の動作を説明するための各部の信号のタイムチャートであり、縦軸に論理レベル、及び横軸に時間がとられている。この図を参照して、図5の半導体集積回路の動作について説明する。時刻t1において、入力信号Si1はクロック信号ckに同期してD−FF11に取り込まれ、該D−FF11から出力信号S11が出力される。出力信号S11は組合わせ回路12に入力され、伝搬遅延時間T12が経過した後に該組合わせ回路12から出力信号S12が出力される。時刻t2において、出力信号S12は、クロック信号ckに同期してD−FF13に取り込まれ、該D−FF13から出力信号S13が出力される。
【0006】
また、時刻t1において、入力信号Si2はクロック信号ckに同期してD−FF21に取り込まれ、該D−FF21から出力信号S21が出力される。出力信号S21は組合わせ回路22に入力され、伝搬遅延時間T22が経過した後に該組合わせ回路22から出力信号S22が出力される。時刻t2において、出力信号S22は、クロック信号ckに同期してD−FF23に取り込まれ、該D−FF23から出力信号S23が出力される。さらに、時刻t1において、入力信号Si3はクロック信号ckに同期してD−FF31に取り込まれ、該D−FF31から出力信号S31が出力される。出力信号S31は組合わせ回路32に入力され、伝搬遅延時間T32が経過した後に該組合わせ回路32から出力信号S32が出力される。時刻t2において、出力信号S32は、クロック信号ckに同期してD−FF33に取り込まれ、該D−FF33から出力信号S33が出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の半導体集積回路では、次のような問題点があった。従来の半導体集積回路では、クロック信号ckがD−FF11,13,21,23,31,33に共通に供給され、これらのD−FF11,13,21,23,31,33が同一タイミングで動作する。ところが、近年、半導体集積回路のLSIが進み、クロック信号に同期して同時に動作するフリップフロップ等の順序回路の数が飛躍的に高まっている。そのため、これらの順序回路の同時動作に起因する電源ノイズが増加して誤動作が発生するという問題があった。また、ある2つの順序回路の間に接続された組合わせ回路の伝搬遅延時間が極めて短い場合、これらの順序回路の間のレーシングによって誤動作が発生するという問題もあった。
【0008】この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、電源ノイズを低減し、かつ複数の順序回路の間のレーシングを回避することによって誤動作を防止した半導体集積回路を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、クロック信号に同期して第1の入力データを取り込んで第1の出力データを出力し、該第1の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第1のフリップフロップと、前記クロック信号の周期の最小値に対応した第1の伝搬遅延時間T1を有し、前記第1の出力データを含む単数又は複数の第2の入力データを入力して所定の処理を行って第2の出力データを出力する第1の組合わせ回路と、前記クロック信号に同期して前記第2の出力データを取り込んで第3の出力データを出力し、該第3の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第2のフリップフロップと、前記クロック信号に同期して第3の入力データを取り込んで第4の出力データを出力し、該第4の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第3のフリップフロップと、第2の伝搬遅延時間T2(但し、T2≦T1)を有し、前記第4の出力データを含む単数又は複数の第4の入力データを入力して所定の処理を行って第5の出力データを出力する第2の組合わせ回路と、前記クロック信号に同期して前記第5の出力データを取り込んで第6の出力データを出力し、該第6の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第4のフリップフロップとを含む半導体集積回路に係り、第3の伝搬遅延時間T3(但し、T3≦T1−T2)を有し、前記クロック信号を遅延して前記第3のフリップフロップに与える遅延回路を設けたことを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の半導体集積回路に係り、前記遅延回路は、与えられた制御信号に基づいて前記伝搬遅延時間T3が調整される可変遅延回路で構成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、クロック信号に同期して第1の入力データを取り込んで第1の出力データを出力し、該第1の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第1のフリップフロップと、前記クロック信号の周期の最小値に対応した伝搬遅延時間T1を有し、前記第1の出力データを含む単数又は複数の第2の入力データを入力して所定の処理を行って第2の出力データを出力する第1の組合わせ回路と、前記クロック信号に同期して前記第2の出力データを取り込んで第3の出力データを出力し、該第3の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第2のフリップフロップと、前記クロック信号に同期して第3の入力データを取り込んで第4の出力データを出力し、該第4の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第3のフリップフロップと、第4の伝搬遅延時間T4(但し、T4≦T1)を有し、前記第4の出力データを含む単数又は複数の第4の入力データを入力して所定の処理を行って第5の出力データを出力する第2の組合わせ回路と、前記クロック信号に同期して前記第5の出力データを取り込んで第6の出力データを出力し、該第6の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第4のフリップフロップとを含む半導体集積回路に係り、第5の伝搬遅延時間T5を有し、前記クロック信号を遅延して前記第3のフリップフロップに与える第1の遅延回路と、第6の伝搬遅延時間T6(但し、T6≧T4+T5−T1、かつT6<T5)を有し、前記クロック信号を遅延して前記第4のフリップフロップに与える第2の遅延回路とを設けたことを特徴としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の半導体集積回路に係り、前記第1の遅延回路は、与えられた第1の制御信号に基づいて前記伝搬遅延時間T5が調整される第1の可変遅延回路で構成され、前記第2の遅延回路は、与えられた第2の制御信号に基づいて前記伝搬遅延時間T6が調整される第2の可変遅延回路で構成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項5記載の発明は、クロック信号に同期して第1の入力データを取り込んで第1の出力データを出力し、該第1の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第1のフリップフロップと、前記クロック信号の周期の最小値に対応した第1の伝搬遅延時間T1を有し、前記第1の出力データを含む単数又は複数の第2の入力データを入力して所定の処理を行って第2の出力データを出力する第1の組合わせ回路と、前記クロック信号に同期して前記第2の出力データを取り込んで第3の出力データを出力し、該第3の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第2のフリップフロップと、前記クロック信号に同期して第3の入力データを取り込んで第4の出力データを出力し、該第4の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第3のフリップフロップと、第2の伝搬遅延時間T2(但し、T2≦T1)を有し、前記第4の出力データを含む単数又は複数の第4の入力データを入力して所定の処理を行って第5の出力データを出力する第2の組合わせ回路と、前記クロック信号に同期して前記第5の出力データを取り込んで第6の出力データを出力し、該第6の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第4のフリップフロップとを含む半導体集積回路に係り、与えられた第1の制御信号に基づいて伝搬遅延時間が調整され、前記クロック信号を遅延して前記第1のフリップフロップに与える第1の可変遅延回路と、与えられた第2の制御信号に基づいて伝搬遅延時間が調整され、前記クロック信号を遅延して前記第2のフリップフロップに与える第2の可変遅延回路と、与えられた第3の制御信号に基づいて伝搬遅延時間が調整され、前記クロック信号を遅延して前記第3のフリップフロップに与える第3の可変遅延回路と、与えられた第4の制御信号に基づいて伝搬遅延時間が調整され、前記クロック信号を遅延して前記第4のフリップフロップに与える第4の可変遅延回路とを設けたことを特徴としている。
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
第1の実施形態
図1は、この発明の第1の実施形態である半導体集積回路の要部の電気的構成を示す回路図である。この形態の半導体集積回路は、同図に示すように、入力信号Si1をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S41を出力する第1のフリップフロップ(例えば、D−FF)41を有している。D−FF41の出力側には、出力信号S41と図示しない他の信号とを入力して出力信号S42を出力する第1の組合わせ回路42が接続されている。組合わせ回路42は例えばAND回路42a,42b,42c,42d,42eを有し、これらが順次縦続接続されている。AND回路42a,42b,42c,42d,42eの他の入力端子には、図示しない他の論理回路が接続されている。組合わせ回路42は、この半導体集積回路における最大の伝搬遅延時間T42を有している。そのため、クロック信号ckの周期は、伝搬遅延時間T42以上に設定されている。AND回路42eの出力端子には、出力信号S42をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S43を出力する第2のフリップフロップ(例えば、D−FF)43が接続されている。
【0016】
また、この半導体集積回路は、入力信号Si2を遅延クロック信号S54に同期して取り込んで出力信号S51を出力する第3のフリップフロップ(例えば、D−FF)51を有している。D−FF51の出力側には、出力信号S51と図示しない他の信号とを入力して出力信号S52を出力する第2の組合わせ回路52が接続されている。組合わせ回路52は例えばAND回路52a,52b,52cを有し、これらが順次縦続接続されている。AND回路52a,52b,52cの他の入力端子には、図示しない他の論理回路が接続されている。組合わせ回路52は、伝搬遅延時間T52(但し、T52≦T42)を有している。AND回路52cの出力端子には、出力信号S52をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S53を出力する第4のフリップフロップ(例えば、D−FF)53が接続されている。D−FF51のクロック入力端子Cには、クロック信号ckを入力して遅延クロック信号S54を出力する遅延回路54が接続されている。遅延回路54は、例えば、バッファ54a,54bを有し、これらが順次縦続接続されて構成されている。遅延回路54は、伝搬遅延時間T54(但し、T54≦T42−T52)を有している。
【0017】
さらに、この半導体集積回路には、入力信号Si3を遅延クロック信号S64に同期して取り込んで出力信号S61を出力するD−FF61が設けられている。D−FF61の出力側には、出力信号S61と図示しない他の信号とを入力して出力信号S62を出力する組合わせ回路62が接続されている。組合わせ回路62は、例えばAND回路62aを有し、該AND回路62aの他の入力端子には、図示しない他の論理回路が接続されている。組合わせ回路62は、伝搬遅延時間T62(但し、T62≦T52)を有している。AND回路62aの出力端子には、出力信号S62を遅延クロック信号S65に同期して取り込んで出力信号S63を出力するD−FF63が接続されている。D−FF61のクロック入力端子Cには、クロック信号ckを入力して遅延クロック信号S64を出力する遅延回路64が接続されている。遅延回路64は、例えば、バッファ64a,64b,64c,64d,64e,64fを有し、これらが順次縦続接続されて構成されている。遅延回路64は、伝搬遅延時間T64を有している。D−FF63のクロック入力端子Cには、クロック信号ckを入力して遅延クロック信号S65を出力する遅延回路65が接続されている。遅延回路65は、例えば、バッファ65a,65bを有し、これらが順次縦続接続されて構成されている。遅延回路65は、伝搬遅延時間T65(但し、T65≧T62+T64−T42、かつT65<T64)を有している。
【0018】
図2は、この形態の半導体集積回路の動作を説明するための各部の信号のタイムチャートであり、縦軸に論理レベル、及び横軸に時間がとられている。この図を参照して、この形態の半導体集積回路の動作について説明する。時刻t1において、入力信号Si1はクロック信号ckに同期してD−FF41に取り込まれ、該D−FF41から出力信号S41が出力される。出力信号S41は組合わせ回路42に入力され、伝搬遅延時間T42が経過した後に該組合わせ回路42から出力信号S42が出力される。時刻t2において、出力信号S42は、クロック信号ckに同期してD−FF43に取り込まれ、該D−FF43から出力信号S43が出力される。
【0019】
また、時刻t1から伝搬遅延時間T54が経過した時刻t3において、入力信号Si2は遅延クロック信号S54に同期してD−FF51に取り込まれ、該D−FF51から出力信号S51が出力される。出力信号S51は組合わせ回路52に入力され、伝搬遅延時間T52が経過した後に該組合わせ回路52から出力信号S52が出力される。時刻t2において、出力信号S52は、クロック信号ckに同期してD−FF53に取り込まれ、該D−FF53から出力信号S53が出力される。この場合、伝搬遅延時間T52は、伝搬遅延時間T42よりも短いので、遅延クロック信号S54がクロック信号ckよりも伝搬遅延時間T54(但し、T54≦T42−T52)だけ遅れても、この半導体集積回路は正常に動作する。
【0020】
さらに、時刻t1から伝搬遅延時間T64が経過した時刻t4において、入力信号Si3は遅延クロック信号S64に同期してD−FF61に取り込まれ、該D−FF61から出力信号S61が出力される。出力信号S61は組合わせ回路62に入力され、伝搬遅延時間T62が経過した時刻t5に該組合わせ回路62から出力信号S62が出力される。時刻t2から伝搬遅延時間T65が経過した時刻t5において、出力信号S62は、遅延クロック信号S65に同期してD−FF63に取り込まれ、該D−FF63から出力信号S63が出力される。この場合、遅延クロック信号S64がクロック信号ckよりも伝搬遅延時間T64(但し、T64≦T42+T65−T62)だけ遅れても、この半導体集積回路は正常に動作する。
【0021】
以上のように、この第1の実施形態では、D−FF41,43,51,53,61,63の動作タイミングが全て同一になることがないので、同時動作に起因する電源ノイズが低減され、半導体集積回路の誤動作が防止できる。さらに、この実施形態では、伝搬遅延時間T65が伝搬遅延時間T64よりも短いので、組合わせ回路62の伝搬遅延時間T62が極めて短い場合でも、D−FF61とD−FF63との間のレーシングによる誤動作が防止できる。
【0022】
第2の実施形態 図3は、この発明の第2の実施形態である半導体集積回路の要部の電気的構成を示す回路図であり、第1の実施形態を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。 この形態の半導体集積回路では、図3に示すように、D−FF41のクロック入力端子Cに可変遅延回路44が接続されている。可変遅延回路44は、制御信号S70aに基づいてクロック信号ckの伝搬遅延時間T44を調整し、遅延クロック信号S44を出力する回路である。D−FF43のクロック入力端子Cには、可変遅延回路45が接続されている。可変遅延回路45は、制御信号S70bに基づいてクロック信号ckの伝搬遅延時間T45を調整し、遅延クロック信号S45を出力する回路である。
【0023】
また、この半導体集積回路では、図1中の遅延回路54に代えて、異なる構成の可変遅延回路55が設けられている。可変遅延回路55は、制御信号S70cに基づいてクロック信号ckの伝搬遅延時間T55を調整し、遅延クロック信号S55を出力する回路である。D−FF53のクロック入力端子Cには、可変遅延回路56が接続されている。可変遅延回路56は、制御信号S70dに基づいてクロック信号ckの伝搬遅延時間T56を調整し、遅延クロック信号S56を出力する回路である。さらに、この半導体集積回路では、図1中の遅延回路64,65に代えて、異なる構成の可変遅延回路66,67が設けられている。可変遅延回路66は、制御信号S70eに基づいてクロック信号ckの伝搬遅延時間T66を調整し、遅延クロック信号S66を出力する回路である。可変遅延回路67は、制御信号S70fに基づいてクロック信号ckの伝搬遅延時間T67を調整し、遅延クロック信号S67を出力する回路である。可変遅延回路44,45,55,56,66,67には、遅延設定回路70が接続されている。遅延設定回路70は、例えば、リードオンリメモリ等で構成され、与えられた設定値inに基づいて制御信号S70a,S70b,S70c,S70d,S70e,S70fを出力する回路である。他は、図1と同様の構成である。
【0024】
図4は、可変遅延回路44の一例を示す回路図である。この可変遅延回路44は、クロック信号ckを入力して出力信号S44aを出力するバッファ44aを有している。バッファ44aの出力側には、クロック信号ck又は出力信号S44aを制御信号S70aに基づいて選択して出力信号S44bを出力するセレクタ44bが接続されている。セレクタ44bの出力側には、出力信号S44bを入力して出力信号S44cを出力するバッファ44cが接続され、該バッファ44cの出力側には出力信号S44cを入力して出力信号S44dを出力するバッファ44dが接続されている。バッファ44dの出力側には、出力信号S44b又は出力信号S44dを制御信号S70aに基づいて選択して出力信号S44eを出力するセレクタ44eが接続されている。
【0025】
セレクタ44eの出力側には、出力信号S44eを入力して出力信号S44fを出力するバッファ44fが接続され、該バッファ44fの出力側には出力信号S44fを入力して出力信号S44gを出力するバッファ44gが接続されている。バッファ44gの出力側には、出力信号S44gを入力して出力信号S44hを出力するバッファ44hが接続され、該バッファ44hの出力側には出力信号S44hを入力して出力信号S44iを出力するバッファ44iが接続されている。バッファ44iの出力側には、出力信号S44e又は出力信号S44iを制御信号S70aに基づいて選択して出力信号S44を出力するセレクタ44jが接続されている。可変遅延回路45,55,56,66,67も、可変遅延回路44と同様の構成である。
【0026】
この形態の半導体集積回路の動作が第1の実施形態の半導体集積回路の動作と異なるところは、以下の点である。すなわち、3ビットの制御信号S70aは例えば“111”に設定され、セレクタ44bでクロック信号ck、セレクタ44eで出力信号S44b,及びセレクタ44jで出力信号S44eが選択され、伝搬遅延時間T44が0に設定される。同様に、制御信号S70bは例えば“111”に設定され、伝搬遅延時間T45が0に設定される。制御信号S70cは例えば“101”に設定され、伝搬遅延時間T55が第1の実施形態の伝搬遅延時間T54と同一値に設定される。制御信号S70dは例えば“111”に設定され、伝搬遅延時間T56が0に設定される。制御信号S70eは例えば“000”に設定され、伝搬遅延時間T66が第1の実施形態の伝搬遅延時間T64と同一値に設定される。制御信号S70fは例えば“101”に設定され、伝搬遅延時間T67が第1の実施形態の伝搬遅延時間T65と同一値に設定される。この設定状態で第1の実施形態と同様の動作が行われる。
【0027】
以上のように、この第2の実施形態では、半導体集積回路中の各D−FF41,45,51,53,61,63毎に予め可変遅延回路44,45,55,56,66,67をそれぞれ設け、各伝搬遅延時間の設定を遅延設定回路70で行うようにしたので、第1の実施形態の利点に加え、各D−FF41,45,51,53,61,63に後で遅延回路を付加する手間が省けると共に、半導体集積回路に変更が生じた場合でも、再設定が容易になるという利点がある。
【0028】
以上、この発明の実施形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、D−FF41,45,51,53,61,63は、クロック信号ckに基づいて動作する順序回路であれば、任意の回路でよい。また、組合わせ回路42,52,62の内部構成は、組合わせ回路を構成するものであれば、任意の回路でよい。但し、組合わせ回路42は、半導体集積回路における最大の伝搬遅延時間T42を有する。また、遅延回路54,64,65及び可変遅延回路44,45,55,56,66,67の内部構成は、伝搬遅延時間を発生するものであれば、任意の回路でよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の構成によれば、各フリップフロップの動作タイミングが全て同一になることがないので、同時動作に起因する電源ノイズを低減でき、半導体集積回路の誤動作を防止できる。さらに、伝搬遅延時間T6が伝搬遅延時間T5よりも短いので、第2の組合わせ回路の伝搬遅延時間T4が極めて短い場合でも、第3のフリップフロップと第4のフリップフロップとの間のレーシングによる誤動作を防止できる。さらに、半導体集積回路中の各フリップフロップ毎に予め可変遅延回路をそれぞれ設け、各伝搬遅延時間の設定を遅延設定回路で行うようにしたので、後で各フリップフロップに遅延回路を付加する手間が省け、また、半導体集積回路に変更が生じた場合でも、再設定を容易できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態である半導体集積回路の電気的構成を示す回路図である。
【図2】同半導体集積回路の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図3】この発明の第2の実施形態である半導体集積回路の電気的構成を示す回路図である。
【図4】可変遅延回路44の回路図である。
【図5】従来の半導体集積回路の電気的構成を示す回路図である。
【図6】同半導体集積回路の動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
41,43,51,53,61,63 D−FF
42,52,62 組合わせ回路
44,45,55,56,66,67 可変遅延回路
【発明の属する技術分野】
この発明は、クロック信号に同期して動作する半導体集積回路に係り、例えば、LSI(大規模集積回路)等の内部で構成する場合に好適な半導体集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
クロック信号に同期して動作する半導体集積回路では、一般に、内部の各順序回路に1つのクロック信号が供給され、これらの順序回路が同一タイミングで動作するようになっている。この種の半導体集積回路は、例えばLSIの一部として組み込まれるものであり、従来では図5に示すように、入力信号Si1をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S11を出力する遅延型フリップフロップ(以下、「D−FF」という)11を有している。D−FF11の出力側には、出力信号S11と図示しない他の信号とを入力して出力信号S12を出力する組合わせ回路12が接続されている。組合わせ回路12は例えばAND回路12a,12b,12c,12d,12eを有し、これらが順次縦続接続されている。AND回路12a,12b,12c,12d,12eの他の入力端子には、図示しない他の論理回路が接続されている。組合わせ回路12は、この半導体集積回路における最大の伝搬遅延時間T12を有している。そのため、クロック信号ckの周期は、伝搬遅延時間T12以上に設定されている。AND回路12eの出力端子には、出力信号S12をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S13を出力するD−FF13が接続されている。
【0003】
また、この半導体集積回路は、入力信号Si2をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S21を出力するD−FF21を有している。D−FF21の出力側には、出力信号S21と図示しない他の信号とを入力して出力信号S22を出力する組合わせ回路22が接続されている。組合わせ回路22は例えばAND回路22a,22b,22cを有し、これらが順次縦続接続されている。AND回路22a,22b,22cの他の入力端子には、図示しない他の論理回路が接続されている。組合わせ回路22は、伝搬遅延時間T22(但し、T22≦T12)を有している。AND回路22cの出力端子には、出力信号S22をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S23を出力するD−FF23が接続されている。
【0004】
さらに、この半導体集積回路には、入力信号Si3をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S31を出力するD−FF31が設けられている。D−FF31の出力側には、出力信号S31と図示しない他の信号とを入力して出力信号S32を出力する組合わせ回路32が接続されている。組合わせ回路32は例えばAND回路32aを有し、該AND回路32aの他の入力端子には、図示しない他の論理回路が接続されている。組合わせ回路32は、伝搬遅延時間T32(但し、T32≦T22)を有している。AND回路32aの出力端子には、出力信号S32をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S33を出力するD−FF33が接続されている。
【0005】
図6は、図5の半導体集積回路の動作を説明するための各部の信号のタイムチャートであり、縦軸に論理レベル、及び横軸に時間がとられている。この図を参照して、図5の半導体集積回路の動作について説明する。時刻t1において、入力信号Si1はクロック信号ckに同期してD−FF11に取り込まれ、該D−FF11から出力信号S11が出力される。出力信号S11は組合わせ回路12に入力され、伝搬遅延時間T12が経過した後に該組合わせ回路12から出力信号S12が出力される。時刻t2において、出力信号S12は、クロック信号ckに同期してD−FF13に取り込まれ、該D−FF13から出力信号S13が出力される。
【0006】
また、時刻t1において、入力信号Si2はクロック信号ckに同期してD−FF21に取り込まれ、該D−FF21から出力信号S21が出力される。出力信号S21は組合わせ回路22に入力され、伝搬遅延時間T22が経過した後に該組合わせ回路22から出力信号S22が出力される。時刻t2において、出力信号S22は、クロック信号ckに同期してD−FF23に取り込まれ、該D−FF23から出力信号S23が出力される。さらに、時刻t1において、入力信号Si3はクロック信号ckに同期してD−FF31に取り込まれ、該D−FF31から出力信号S31が出力される。出力信号S31は組合わせ回路32に入力され、伝搬遅延時間T32が経過した後に該組合わせ回路32から出力信号S32が出力される。時刻t2において、出力信号S32は、クロック信号ckに同期してD−FF33に取り込まれ、該D−FF33から出力信号S33が出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の半導体集積回路では、次のような問題点があった。従来の半導体集積回路では、クロック信号ckがD−FF11,13,21,23,31,33に共通に供給され、これらのD−FF11,13,21,23,31,33が同一タイミングで動作する。ところが、近年、半導体集積回路のLSIが進み、クロック信号に同期して同時に動作するフリップフロップ等の順序回路の数が飛躍的に高まっている。そのため、これらの順序回路の同時動作に起因する電源ノイズが増加して誤動作が発生するという問題があった。また、ある2つの順序回路の間に接続された組合わせ回路の伝搬遅延時間が極めて短い場合、これらの順序回路の間のレーシングによって誤動作が発生するという問題もあった。
【0008】この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、電源ノイズを低減し、かつ複数の順序回路の間のレーシングを回避することによって誤動作を防止した半導体集積回路を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、クロック信号に同期して第1の入力データを取り込んで第1の出力データを出力し、該第1の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第1のフリップフロップと、前記クロック信号の周期の最小値に対応した第1の伝搬遅延時間T1を有し、前記第1の出力データを含む単数又は複数の第2の入力データを入力して所定の処理を行って第2の出力データを出力する第1の組合わせ回路と、前記クロック信号に同期して前記第2の出力データを取り込んで第3の出力データを出力し、該第3の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第2のフリップフロップと、前記クロック信号に同期して第3の入力データを取り込んで第4の出力データを出力し、該第4の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第3のフリップフロップと、第2の伝搬遅延時間T2(但し、T2≦T1)を有し、前記第4の出力データを含む単数又は複数の第4の入力データを入力して所定の処理を行って第5の出力データを出力する第2の組合わせ回路と、前記クロック信号に同期して前記第5の出力データを取り込んで第6の出力データを出力し、該第6の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第4のフリップフロップとを含む半導体集積回路に係り、第3の伝搬遅延時間T3(但し、T3≦T1−T2)を有し、前記クロック信号を遅延して前記第3のフリップフロップに与える遅延回路を設けたことを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の半導体集積回路に係り、前記遅延回路は、与えられた制御信号に基づいて前記伝搬遅延時間T3が調整される可変遅延回路で構成されていることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、クロック信号に同期して第1の入力データを取り込んで第1の出力データを出力し、該第1の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第1のフリップフロップと、前記クロック信号の周期の最小値に対応した伝搬遅延時間T1を有し、前記第1の出力データを含む単数又は複数の第2の入力データを入力して所定の処理を行って第2の出力データを出力する第1の組合わせ回路と、前記クロック信号に同期して前記第2の出力データを取り込んで第3の出力データを出力し、該第3の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第2のフリップフロップと、前記クロック信号に同期して第3の入力データを取り込んで第4の出力データを出力し、該第4の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第3のフリップフロップと、第4の伝搬遅延時間T4(但し、T4≦T1)を有し、前記第4の出力データを含む単数又は複数の第4の入力データを入力して所定の処理を行って第5の出力データを出力する第2の組合わせ回路と、前記クロック信号に同期して前記第5の出力データを取り込んで第6の出力データを出力し、該第6の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第4のフリップフロップとを含む半導体集積回路に係り、第5の伝搬遅延時間T5を有し、前記クロック信号を遅延して前記第3のフリップフロップに与える第1の遅延回路と、第6の伝搬遅延時間T6(但し、T6≧T4+T5−T1、かつT6<T5)を有し、前記クロック信号を遅延して前記第4のフリップフロップに与える第2の遅延回路とを設けたことを特徴としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の半導体集積回路に係り、前記第1の遅延回路は、与えられた第1の制御信号に基づいて前記伝搬遅延時間T5が調整される第1の可変遅延回路で構成され、前記第2の遅延回路は、与えられた第2の制御信号に基づいて前記伝搬遅延時間T6が調整される第2の可変遅延回路で構成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項5記載の発明は、クロック信号に同期して第1の入力データを取り込んで第1の出力データを出力し、該第1の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第1のフリップフロップと、前記クロック信号の周期の最小値に対応した第1の伝搬遅延時間T1を有し、前記第1の出力データを含む単数又は複数の第2の入力データを入力して所定の処理を行って第2の出力データを出力する第1の組合わせ回路と、前記クロック信号に同期して前記第2の出力データを取り込んで第3の出力データを出力し、該第3の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第2のフリップフロップと、前記クロック信号に同期して第3の入力データを取り込んで第4の出力データを出力し、該第4の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第3のフリップフロップと、第2の伝搬遅延時間T2(但し、T2≦T1)を有し、前記第4の出力データを含む単数又は複数の第4の入力データを入力して所定の処理を行って第5の出力データを出力する第2の組合わせ回路と、前記クロック信号に同期して前記第5の出力データを取り込んで第6の出力データを出力し、該第6の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第4のフリップフロップとを含む半導体集積回路に係り、与えられた第1の制御信号に基づいて伝搬遅延時間が調整され、前記クロック信号を遅延して前記第1のフリップフロップに与える第1の可変遅延回路と、与えられた第2の制御信号に基づいて伝搬遅延時間が調整され、前記クロック信号を遅延して前記第2のフリップフロップに与える第2の可変遅延回路と、与えられた第3の制御信号に基づいて伝搬遅延時間が調整され、前記クロック信号を遅延して前記第3のフリップフロップに与える第3の可変遅延回路と、与えられた第4の制御信号に基づいて伝搬遅延時間が調整され、前記クロック信号を遅延して前記第4のフリップフロップに与える第4の可変遅延回路とを設けたことを特徴としている。
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。
第1の実施形態
図1は、この発明の第1の実施形態である半導体集積回路の要部の電気的構成を示す回路図である。この形態の半導体集積回路は、同図に示すように、入力信号Si1をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S41を出力する第1のフリップフロップ(例えば、D−FF)41を有している。D−FF41の出力側には、出力信号S41と図示しない他の信号とを入力して出力信号S42を出力する第1の組合わせ回路42が接続されている。組合わせ回路42は例えばAND回路42a,42b,42c,42d,42eを有し、これらが順次縦続接続されている。AND回路42a,42b,42c,42d,42eの他の入力端子には、図示しない他の論理回路が接続されている。組合わせ回路42は、この半導体集積回路における最大の伝搬遅延時間T42を有している。そのため、クロック信号ckの周期は、伝搬遅延時間T42以上に設定されている。AND回路42eの出力端子には、出力信号S42をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S43を出力する第2のフリップフロップ(例えば、D−FF)43が接続されている。
【0016】
また、この半導体集積回路は、入力信号Si2を遅延クロック信号S54に同期して取り込んで出力信号S51を出力する第3のフリップフロップ(例えば、D−FF)51を有している。D−FF51の出力側には、出力信号S51と図示しない他の信号とを入力して出力信号S52を出力する第2の組合わせ回路52が接続されている。組合わせ回路52は例えばAND回路52a,52b,52cを有し、これらが順次縦続接続されている。AND回路52a,52b,52cの他の入力端子には、図示しない他の論理回路が接続されている。組合わせ回路52は、伝搬遅延時間T52(但し、T52≦T42)を有している。AND回路52cの出力端子には、出力信号S52をクロック信号ckに同期して取り込んで出力信号S53を出力する第4のフリップフロップ(例えば、D−FF)53が接続されている。D−FF51のクロック入力端子Cには、クロック信号ckを入力して遅延クロック信号S54を出力する遅延回路54が接続されている。遅延回路54は、例えば、バッファ54a,54bを有し、これらが順次縦続接続されて構成されている。遅延回路54は、伝搬遅延時間T54(但し、T54≦T42−T52)を有している。
【0017】
さらに、この半導体集積回路には、入力信号Si3を遅延クロック信号S64に同期して取り込んで出力信号S61を出力するD−FF61が設けられている。D−FF61の出力側には、出力信号S61と図示しない他の信号とを入力して出力信号S62を出力する組合わせ回路62が接続されている。組合わせ回路62は、例えばAND回路62aを有し、該AND回路62aの他の入力端子には、図示しない他の論理回路が接続されている。組合わせ回路62は、伝搬遅延時間T62(但し、T62≦T52)を有している。AND回路62aの出力端子には、出力信号S62を遅延クロック信号S65に同期して取り込んで出力信号S63を出力するD−FF63が接続されている。D−FF61のクロック入力端子Cには、クロック信号ckを入力して遅延クロック信号S64を出力する遅延回路64が接続されている。遅延回路64は、例えば、バッファ64a,64b,64c,64d,64e,64fを有し、これらが順次縦続接続されて構成されている。遅延回路64は、伝搬遅延時間T64を有している。D−FF63のクロック入力端子Cには、クロック信号ckを入力して遅延クロック信号S65を出力する遅延回路65が接続されている。遅延回路65は、例えば、バッファ65a,65bを有し、これらが順次縦続接続されて構成されている。遅延回路65は、伝搬遅延時間T65(但し、T65≧T62+T64−T42、かつT65<T64)を有している。
【0018】
図2は、この形態の半導体集積回路の動作を説明するための各部の信号のタイムチャートであり、縦軸に論理レベル、及び横軸に時間がとられている。この図を参照して、この形態の半導体集積回路の動作について説明する。時刻t1において、入力信号Si1はクロック信号ckに同期してD−FF41に取り込まれ、該D−FF41から出力信号S41が出力される。出力信号S41は組合わせ回路42に入力され、伝搬遅延時間T42が経過した後に該組合わせ回路42から出力信号S42が出力される。時刻t2において、出力信号S42は、クロック信号ckに同期してD−FF43に取り込まれ、該D−FF43から出力信号S43が出力される。
【0019】
また、時刻t1から伝搬遅延時間T54が経過した時刻t3において、入力信号Si2は遅延クロック信号S54に同期してD−FF51に取り込まれ、該D−FF51から出力信号S51が出力される。出力信号S51は組合わせ回路52に入力され、伝搬遅延時間T52が経過した後に該組合わせ回路52から出力信号S52が出力される。時刻t2において、出力信号S52は、クロック信号ckに同期してD−FF53に取り込まれ、該D−FF53から出力信号S53が出力される。この場合、伝搬遅延時間T52は、伝搬遅延時間T42よりも短いので、遅延クロック信号S54がクロック信号ckよりも伝搬遅延時間T54(但し、T54≦T42−T52)だけ遅れても、この半導体集積回路は正常に動作する。
【0020】
さらに、時刻t1から伝搬遅延時間T64が経過した時刻t4において、入力信号Si3は遅延クロック信号S64に同期してD−FF61に取り込まれ、該D−FF61から出力信号S61が出力される。出力信号S61は組合わせ回路62に入力され、伝搬遅延時間T62が経過した時刻t5に該組合わせ回路62から出力信号S62が出力される。時刻t2から伝搬遅延時間T65が経過した時刻t5において、出力信号S62は、遅延クロック信号S65に同期してD−FF63に取り込まれ、該D−FF63から出力信号S63が出力される。この場合、遅延クロック信号S64がクロック信号ckよりも伝搬遅延時間T64(但し、T64≦T42+T65−T62)だけ遅れても、この半導体集積回路は正常に動作する。
【0021】
以上のように、この第1の実施形態では、D−FF41,43,51,53,61,63の動作タイミングが全て同一になることがないので、同時動作に起因する電源ノイズが低減され、半導体集積回路の誤動作が防止できる。さらに、この実施形態では、伝搬遅延時間T65が伝搬遅延時間T64よりも短いので、組合わせ回路62の伝搬遅延時間T62が極めて短い場合でも、D−FF61とD−FF63との間のレーシングによる誤動作が防止できる。
【0022】
第2の実施形態 図3は、この発明の第2の実施形態である半導体集積回路の要部の電気的構成を示す回路図であり、第1の実施形態を示す図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。 この形態の半導体集積回路では、図3に示すように、D−FF41のクロック入力端子Cに可変遅延回路44が接続されている。可変遅延回路44は、制御信号S70aに基づいてクロック信号ckの伝搬遅延時間T44を調整し、遅延クロック信号S44を出力する回路である。D−FF43のクロック入力端子Cには、可変遅延回路45が接続されている。可変遅延回路45は、制御信号S70bに基づいてクロック信号ckの伝搬遅延時間T45を調整し、遅延クロック信号S45を出力する回路である。
【0023】
また、この半導体集積回路では、図1中の遅延回路54に代えて、異なる構成の可変遅延回路55が設けられている。可変遅延回路55は、制御信号S70cに基づいてクロック信号ckの伝搬遅延時間T55を調整し、遅延クロック信号S55を出力する回路である。D−FF53のクロック入力端子Cには、可変遅延回路56が接続されている。可変遅延回路56は、制御信号S70dに基づいてクロック信号ckの伝搬遅延時間T56を調整し、遅延クロック信号S56を出力する回路である。さらに、この半導体集積回路では、図1中の遅延回路64,65に代えて、異なる構成の可変遅延回路66,67が設けられている。可変遅延回路66は、制御信号S70eに基づいてクロック信号ckの伝搬遅延時間T66を調整し、遅延クロック信号S66を出力する回路である。可変遅延回路67は、制御信号S70fに基づいてクロック信号ckの伝搬遅延時間T67を調整し、遅延クロック信号S67を出力する回路である。可変遅延回路44,45,55,56,66,67には、遅延設定回路70が接続されている。遅延設定回路70は、例えば、リードオンリメモリ等で構成され、与えられた設定値inに基づいて制御信号S70a,S70b,S70c,S70d,S70e,S70fを出力する回路である。他は、図1と同様の構成である。
【0024】
図4は、可変遅延回路44の一例を示す回路図である。この可変遅延回路44は、クロック信号ckを入力して出力信号S44aを出力するバッファ44aを有している。バッファ44aの出力側には、クロック信号ck又は出力信号S44aを制御信号S70aに基づいて選択して出力信号S44bを出力するセレクタ44bが接続されている。セレクタ44bの出力側には、出力信号S44bを入力して出力信号S44cを出力するバッファ44cが接続され、該バッファ44cの出力側には出力信号S44cを入力して出力信号S44dを出力するバッファ44dが接続されている。バッファ44dの出力側には、出力信号S44b又は出力信号S44dを制御信号S70aに基づいて選択して出力信号S44eを出力するセレクタ44eが接続されている。
【0025】
セレクタ44eの出力側には、出力信号S44eを入力して出力信号S44fを出力するバッファ44fが接続され、該バッファ44fの出力側には出力信号S44fを入力して出力信号S44gを出力するバッファ44gが接続されている。バッファ44gの出力側には、出力信号S44gを入力して出力信号S44hを出力するバッファ44hが接続され、該バッファ44hの出力側には出力信号S44hを入力して出力信号S44iを出力するバッファ44iが接続されている。バッファ44iの出力側には、出力信号S44e又は出力信号S44iを制御信号S70aに基づいて選択して出力信号S44を出力するセレクタ44jが接続されている。可変遅延回路45,55,56,66,67も、可変遅延回路44と同様の構成である。
【0026】
この形態の半導体集積回路の動作が第1の実施形態の半導体集積回路の動作と異なるところは、以下の点である。すなわち、3ビットの制御信号S70aは例えば“111”に設定され、セレクタ44bでクロック信号ck、セレクタ44eで出力信号S44b,及びセレクタ44jで出力信号S44eが選択され、伝搬遅延時間T44が0に設定される。同様に、制御信号S70bは例えば“111”に設定され、伝搬遅延時間T45が0に設定される。制御信号S70cは例えば“101”に設定され、伝搬遅延時間T55が第1の実施形態の伝搬遅延時間T54と同一値に設定される。制御信号S70dは例えば“111”に設定され、伝搬遅延時間T56が0に設定される。制御信号S70eは例えば“000”に設定され、伝搬遅延時間T66が第1の実施形態の伝搬遅延時間T64と同一値に設定される。制御信号S70fは例えば“101”に設定され、伝搬遅延時間T67が第1の実施形態の伝搬遅延時間T65と同一値に設定される。この設定状態で第1の実施形態と同様の動作が行われる。
【0027】
以上のように、この第2の実施形態では、半導体集積回路中の各D−FF41,45,51,53,61,63毎に予め可変遅延回路44,45,55,56,66,67をそれぞれ設け、各伝搬遅延時間の設定を遅延設定回路70で行うようにしたので、第1の実施形態の利点に加え、各D−FF41,45,51,53,61,63に後で遅延回路を付加する手間が省けると共に、半導体集積回路に変更が生じた場合でも、再設定が容易になるという利点がある。
【0028】
以上、この発明の実施形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、D−FF41,45,51,53,61,63は、クロック信号ckに基づいて動作する順序回路であれば、任意の回路でよい。また、組合わせ回路42,52,62の内部構成は、組合わせ回路を構成するものであれば、任意の回路でよい。但し、組合わせ回路42は、半導体集積回路における最大の伝搬遅延時間T42を有する。また、遅延回路54,64,65及び可変遅延回路44,45,55,56,66,67の内部構成は、伝搬遅延時間を発生するものであれば、任意の回路でよい。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の構成によれば、各フリップフロップの動作タイミングが全て同一になることがないので、同時動作に起因する電源ノイズを低減でき、半導体集積回路の誤動作を防止できる。さらに、伝搬遅延時間T6が伝搬遅延時間T5よりも短いので、第2の組合わせ回路の伝搬遅延時間T4が極めて短い場合でも、第3のフリップフロップと第4のフリップフロップとの間のレーシングによる誤動作を防止できる。さらに、半導体集積回路中の各フリップフロップ毎に予め可変遅延回路をそれぞれ設け、各伝搬遅延時間の設定を遅延設定回路で行うようにしたので、後で各フリップフロップに遅延回路を付加する手間が省け、また、半導体集積回路に変更が生じた場合でも、再設定を容易できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態である半導体集積回路の電気的構成を示す回路図である。
【図2】同半導体集積回路の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図3】この発明の第2の実施形態である半導体集積回路の電気的構成を示す回路図である。
【図4】可変遅延回路44の回路図である。
【図5】従来の半導体集積回路の電気的構成を示す回路図である。
【図6】同半導体集積回路の動作を説明するためのタイムチャートである。
【符号の説明】
41,43,51,53,61,63 D−FF
42,52,62 組合わせ回路
44,45,55,56,66,67 可変遅延回路
Claims (3)
- クロック信号に同期して第1の入力データを取り込んで第1の出力データを出力し、該第1の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第1のフリップフロップと、
前記クロック信号の周期の最小値に対応した第1の伝搬遅延時間T1を有し、前記第1の出力データを含む単数又は複数の第2の入力データを入力して所定の処理を行って第2の出力データを出力する第1の組合わせ回路と、
前記クロック信号に同期して前記第2の出力データを取り込んで第3の出力データを出力し、該第3の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第2のフリップフロップと、
前記クロック信号に同期して第3の入力データを取り込んで第4の出力データを出力し、該第4の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第3のフリップフロップと、
式(1)に従う第2の伝搬遅延時間T2を有し、前記第4の出力データを含む単数又は複数の第4の入力データを入力して所定の処理を行って第5の出力データを出力する第2の組合わせ回路と、
前記クロック信号に同期して前記第5の出力データを取り込んで第6の出力データを出力し、該第6の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第4のフリップフロップとを含む半導体集積回路において、
式(2)に従う第3の伝搬遅延時間T3を有し、前記クロック信号を遅延して前記第3のフリップフロップに与える遅延回路を設けたことを特徴とする半導体集積回路。
T2≦T1 ・・・(1)
T3≦T1−T2 ・・・(2)
【請求項2】前記遅延回路は、
与えられた制御信号に基づいて前記伝搬遅延時間T3が調整される可変遅延回路で構成されていることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。 - クロック信号に同期して第1の入力データを取り込んで第1の出力データを出力し、該第1の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第1のフリップフロップと、
前記クロック信号の周期の最小値に対応した第1の伝搬遅延時間T1を有し、前記第1の出力データを含む単数又は複数の第2の入力データを入力して所定の処理を行って第2の出力データを出力する第1の組合わせ回路と、
前記クロック信号に同期して前記第2の出力データを取り込んで第3の出力データを出力し、該第3の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第2のフリップフロップと、
前記クロック信号に同期して第3の入力データを取り込んで第4の出力データを出力し、該第4の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第3のフリップフロップと、
式(3)に従う第4の伝搬遅延時間T4を有し、前記第4の出力データを含む単数又は複数の第4の入力データを入力して所定の処理を行って第5の出力データを出力する第2の組合わせ回路と、
前記クロック信号に同期して前記第5の出力データを取り込んで第6の出力データを出力し、該第6の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第4のフリップフロップとを含む半導体集積回路において、
式(4)に従う第5の伝搬遅延時間T5を有し、前記クロック信号を遅延して前記第3のフリップフロップに与える第1の遅延回路と、
式(4)に従う第6の伝搬遅延時間T6を有し、前記クロック信号を遅延して前記第4のフリップフロップに与える第2の遅延回路とを設けたことを特徴とする半導体集積回路。
T4≦T1 ・・・(3)
T6≧T4+T5−T1、かつT6<T5 ・・・(4)
【請求項4】前記第1の遅延回路は、与えられた第1の制御信号に基づいて前記伝搬遅延時間T5が調整される第1の可変遅延回路で構成され、
前記第2の遅延回路は、与えられた第2の制御信号に基づいて前記伝搬遅延時間T6が調整される第2の可変遅延回路で構成されていることを特徴とする請求項3記載の半導体集積回路。 - クロック信号に同期して第1の入力データを取り込んで第1の出力データを出力し、該第1の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第1のフリップフロップと、
前記クロック信号の周期の最小値に対応した第1の伝搬遅延時間T1を有し、前記第1の出力データを含む単数又は複数の第2の入力データを入力して所定の処理を行って第2の出力データを出力する第1の組合わせ回路と、
前記クロック信号に同期して前記第2の出力データを取り込んで第3の出力データを出力し、該第3の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第2のフリップフロップと、
前記クロック信号に同期して第3の入力データを取り込んで第4の出力データを出力し、該第4の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第3のフリップフロップと、
式(5)に従う第2の伝搬遅延時間T2を有し、前記第4の出力データを含む単数又は複数の第4の入力データを入力して所定の処理を行って第5の出力データを出力する第2の組合わせ回路と、
前記クロック信号に同期して前記第5の出力データを取り込んで第6の出力データを出力し、該第6の出力データを前記クロック信号の次の周期のエッジが来るまで保持する第4のフリップフロップとを含む半導体集積回路において、
与えられた第1の制御信号に基づいて伝搬遅延時間が調整され、前記クロック信号を遅延して前記第1のフリップフロップに与える第1の可変遅延回路と、
与えられた第2の制御信号に基づいて伝搬遅延時間が調整され、前記クロック信号を遅延して前記第2のフリップフロップに与える第2の可変遅延回路と、
与えられた第3の制御信号に基づいて伝搬遅延時間が調整され、前記クロック信号を遅延して前記第3のフリップフロップに与える第3の可変遅延回路と、
与えられた第4の制御信号に基づいて伝搬遅延時間が調整され、前記クロック信号を遅延して前記第4のフリップフロップに与える第4の可変遅延回路とを設けたことを特徴とする半導体集積回路。
T2≦T1 ・・・(5)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000001112A JP3501059B6 (ja) | 2000-01-06 | 半導体集積回路 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (3)
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JP2001196915A JP2001196915A (ja) | 2001-07-19 |
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