JP3499162B2 - 油冷式スクリュ圧縮機 - Google Patents
油冷式スクリュ圧縮機Info
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Description
本体の吐出口側部分が油分離エレメントを収容するケー
シング内に位置する油冷式スクリュ圧縮機に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】従来、図3に示す油冷式スクリュ圧縮機
が公知である(特開平11-62869号公報)。この圧縮機
は、圧縮機本体1、モータ2、油分離回収部3とからな
っている。圧縮機本体1は、一方に吸込口11と、他方
に吐出口12を形成した本体ケーシング13内に互いに
噛み合う雌雄一対のスクリュロータ14(図面では一方
のスクリュロータのみが表れている)を回転可能に収容
した周知の構造を有するものである。 【0003】モータ2は、本体ケーシング13と一体的
に形成したモータケーシング15を備え、その出力軸1
6は一方のスクリュロータ14のロータ軸にもなってお
りスクリュロータ14を駆動する。また、モータケーシ
ング15の反圧縮機本体側の端面にはガス吸込み用の貫
通孔17が穿設してあり、この貫通孔17に吸込みフィ
ルタ18が設けてある。そして、この吸込みフィルタ1
8を通過して、モータケーシング15内に流入したガス
はモータ2のステータとロータとの間の空隙部を経て吸
込口11に至る。 【0004】 油分離回収部3は、外部ケーシング21
と、油分離エレメント22と、第1吐出管23と、遮へ
い板24と、第2吐出管25とからなっている。外部ケ
ーシング21は、吸込口11とは遮断した状態で、吐出
口12を含め、圧縮機本体1の本体ケーシング13を包
囲している。油分離エレメント22は、環状仕切板26
により仕切られた内側部分22Aおよび外側部分22B
からなり、圧縮機本体側の空間27と反圧縮機本体側の
空間28とに二分している。第1吐出管23は、流路断
面を小さくした絞り管としての機能を有し、圧縮機本体
1の吐出口12から油を伴って吐出された圧縮ガスを内
側部分22Aに導いている。遮へい板24は、内側部分
22Aを圧縮機本体側の空間27と遮断している。第2
吐出管25は、油分離エレメント22および反圧縮機本
体側の空間28を覆う外部ケーシング21の部分(図1
において油分離エレメントの左側部分)を貫いて反圧縮
機本体側の空間28から外側部分22Bを経て圧縮機本
体側の空間27に流入した圧縮ガスを外部に導くもので
ある。 【0005】なお、外部ケーシング21の下部は、油溜
まり部29になっており、ここに一旦溜った油は排油口
30から排出させ、油フィルタ、油冷却器、油ポンプ等
を経て、圧縮機本体1内の軸受・軸封部、ロータ室等の
注油箇所に送り込まれた後、再度油溜まり部29に戻さ
れ、循環使用されるようになっている。 【0006】そして、上記構成からなる圧縮機におい
て、吸込口11から吸込まれたガスは油溜まり部29か
らの油の注入を受けつつ圧縮され、油を伴った状態で吐
出口12より絞り管として機能する第1吐出管23に吐
出される。この第1吐出管23を通過した圧縮ガス、油
は油分離エレメント22の内側部分22Aに達して、一
気に広がり、これにより吐出騒音が低減させられる。ま
た、この内側部分22Aにて、油が捕捉され、残った油
分と圧縮ガスは、この内側部分22Aから反圧縮機本体
側の空間28に入り、Uターンして外側部分22Bに流
入する。この過程で、再度圧縮ガスから油が分離され
る。 【0007】このように、油を伴った圧縮ガスをUター
ンさせ、かつ油分離エレメント22の内側部分22Aと
は遮断された異なる領域である外側部分22Bに導き、
ここで再度油分離することにより、油分離エレメント2
2の一部に偏ることなく、全体的に満遍なく油分離を行
わせるようになり、油分離効率の一層の向上が可能とな
っている。外側部分22Bにて油分離されたクリーンな
圧縮ガスは、圧縮機本体側の空間27に入った後、第2
吐出管25より機外に送り出される。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】上述した圧縮機では、
油分離エレメント22に遮へい板24および環状仕切板
26を設けるとともに、環状仕切板26により外側部分
22Bとは仕切られた内側部分22Aに第1吐出管23
を介して吐出ガスを導き、この吐出ガスをUターンさせ
た後、内側部分22Aの中心部を貫く第2吐出管25よ
り外部に送出すことにより、吐出騒音の低減および油分
離の向上を図っている。しかしながら、その吐出騒音の
低減および油分離の向上については、必ずしも満足すべ
きものとは言えず、さらなる改善が望まれている。本発
明は、斯る従来の要望に応えることを課題としてなされ
たもので、吐出騒音の低減および油分離効率のより一層
の向上を可能とした油冷式スクリュ圧縮機を提供しよう
とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、吸込口とは遮断した状態で、少なくとも
圧縮機本体の吐出口側の軸受部を包囲する外部ケーシン
グと、上記軸受部を含む上記圧縮機本体側の空間と上記
圧縮機本体とは反対側の反圧縮機本体側の空間とに二分
し、径方向に関して内側部分と外側部分とに環状仕切板
により仕切られた油分離エレメントと、上記圧縮機本体
の吐出口から油を伴って吐出された圧縮ガスを上記内側
部分に導く第1吐出管と、上記内側部分を上記圧縮機本
体側の空間と遮断する遮へい板と、上記反圧縮機本体側
の空間に通じる開口部を有し、上記内側部分の上記反圧
縮機本体側の端面を部分的に閉じる端面板と、上記遮へ
い板、内側部分、端面板および上記反圧縮機本体側の空
間を覆う上記外部ケーシングの部分を貫いて、上記反圧
縮機本体側の空間から上記外側部分を経て上記圧縮機本
体側の空間に流入した圧縮ガスを外部に導く第2吐出管
とを備えた構成とした。 【0010】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の一形態を図
面にしたがって説明する。図1及び2は、本発明に係る
油冷式スクリュ圧縮機を示し、図3に示す油冷式スクリ
ュ圧縮機と互いに共通する部分については、同一番号を
付して説明を省略する。この油冷式スクリュ圧縮機で
は、上記反圧縮機本体側の空間に通じる開口部31を有
し、内側部分22Aの上記反圧縮機本体側の端面を部分
的に閉じる端面板32が設けられ、第2吐出管25は、
遮へい板24、内側部分22A、端面板32および上記
反圧縮機本体側の空間を覆う外部ケーシング21の部分
を貫いて設けられている。 【0011】 そして、斯かる構成により第1吐出管2
3から油分離エレメント22の内側部分22Aに流入し
た油ミストを伴った含む圧縮ガスは、ここで一気に広が
る。さらに、端面板32は反圧縮機本体側の空間に部分
的に開口しているだけであるので、この圧縮ガスの多く
はこの内側部分22A内で直線的に進むことなく、方向
転換を繰返しつつ進み、油分離したうえで反圧縮機本体
側の空間に至り、さらにUターンして外側部分22Bを
通過し、さらにUターンした後、第2吐出管25から外
部に出てゆく。そして、これらの過程で油分離エレメン
ト22の一部分に偏ることなく、できる限り広い範囲を
利用して圧縮ガスの振動エネルギを吸収し、吐出騒音を
低減させるとともに、圧縮ガスに随伴する油ミストも分
離も効率よく分離できるようになっている。 【0012】 なお、好ましくは、開口部31は第1吐
出管23からできるだけ離れた位置に設けるのがよく、
さらにこの開口部31は内側部分22Aの下部に位置す
るのがよい。そして、このようにすることにより、さら
に一層上記油ミストの分離効率および吐出騒音の低減効
果も改善されることとなる。ところで、上述した圧縮機
では、本体ケーシング13は、吐出口12を含め、圧縮
機本体1を包囲しているが、本発明は、これに限定する
ものではなく、本体ケーシング13が、圧縮機本体1の
吐出口12側の軸受部を包囲した圧縮機であれば、本発
明に含まれる。 【0013】 【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
によれば、吸込口とは遮断した状態で、少なくとも圧縮
機本体の吐出口側の軸受部を包囲する外部ケーシング
と、上記軸受部を含む上記圧縮機本体側の空間と上記圧
縮機本体とは反対側の反圧縮機本体側の空間とに二分
し、径方向に関して内側部分と外側部分とに環状仕切板
により仕切られた油分離エレメントと、上記圧縮機本体
の吐出口から油を伴って吐出された圧縮ガスを上記内側
部分に導く第1吐出管と、上記内側部分を上記圧縮機本
体側の空間と遮断する遮へい板と、上記反圧縮機本体側
の空間に通じる開口部を有し、上記内側部分の上記反圧
縮機本体側の端面を部分的に閉じる端面板と、上記遮へ
い板、内側部分、端面板および上記反圧縮機本体側の空
間を覆う上記外部ケーシングの部分を貫いて、上記反圧
縮機本体側の空間から上記外側部分を経て上記圧縮機本
体側の空間に流入した圧縮ガスを外部に導く第2吐出管
とを備えた構成としてある。 【0014】このため、第1吐出管より油分離エレメン
トの内側部分に油ミストを伴って流入した圧縮ガスは、
一気に広がり、殆ど直線的に進むことなく、方向転換を
繰返しながら進み、Uターンをして外側部分を通過し、
さらにUターンした後外部に出てゆくようになり、吐出
騒音の低減効率および油分離効率の向上が可能になると
いう効果を奏する。
である。 【図2】 図1のII-II線断面図である。 【図3】 従来の油冷式スクリュ圧縮機の断面図であ
る。 【符号の説明】 1 圧縮機本体 2 モータ 11 吸込口 12 吐出口 13 本体ケーシング 15 モータケーシン
グ 21 外部ケーシング 22 油分離エレメン
ト 22A 内側部分 22B 外側部分 23 第1吐出管 24 遮へい板 25 第2吐出管 26 環状仕切板 27 圧縮機本体側の空間 28 反圧縮機本体側
の空間 31 開口部 32 端面板
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 吸込口とは遮断した状態で、少なくとも
圧縮機本体の吐出口側の軸受部を包囲する外部ケーシン
グと、上記軸受部を含む上記圧縮機本体側の空間と上記圧縮機
本体とは反対側の反圧縮機本体側の空間とに二分し、径
方向に関して内側部分と外側部分とに環状仕切板により
仕切られた 油分離エレメントと、 上記圧縮機本体の吐出口から油を伴って吐出された圧縮
ガスを上記内側部分に導く第1吐出管と、 上記内側部分を上記圧縮機本体側の空間と遮断する遮へ
い板と、 上記反圧縮機本体側の空間に通じる開口部を有し、上記
内側部分の上記反圧縮機本体側の端面を部分的に閉じる
端面板と、 上記遮へい板、内側部分、端面板および上記反圧縮機本
体側の空間を覆う上記外部ケーシングの部分を貫いて、
上記反圧縮機本体側の空間から上記外側部分を経て上記
圧縮機本体側の空間に流入した圧縮ガスを外部に導く第
2吐出管とを備えたことを特徴とする油冷式スクリュ圧
縮機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001065483A JP2001065483A (ja) | 2001-03-16 |
JP3499162B2 true JP3499162B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
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Family Applications (1)
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JP23825199A Expired - Fee Related JP3499162B2 (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | 油冷式スクリュ圧縮機 |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 1999-08-25 JP JP23825199A patent/JP3499162B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN103486042B (zh) * | 2012-06-13 | 2016-06-08 | 珠海格力电器股份有限公司 | 旋转式油气分离器 |
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