JP3498773B2 - 出力電力制御方法及び出力電力システム - Google Patents
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Description
特にCDMAセルラ電話における出力電力制御に関する。
車電話を含めあらゆる種類のCDMAセルラ電話の設計及び
動作を規制している。これらの標準は、当業者には理解
されているものと見て良いであろう。本発明に係わりの
ある標準の一例はTIA/EIA/IS-95 デュアルモード広帯域
拡散スペクトル・セルラ・システムのための移動局−基
地局整合性標準(TIA/EIA/IS-95 Mobil Station-Base S
tation Compatibility Standard for Dual-Mode Wideba
nd Spread Spectrum Cellular System)及びTIA/EIA/IS
-98, デュアルモード広帯域拡散スペクトルセルラ移動
局のための推奨最小性能標準(TIA/EIA/IS-98, Recomme
nded Miminum Performance Standards forDual-Mode Wi
deband Spread Spectrum Cellular Mobile Stations)
である。
MAセルラ電話システムを適切かつ効率的に動作させるた
めにとても重要である。移動局が最も近い基地局から遠
く離れているときは、最適の通信リンクを保つため、移
動局は最大の電力で信号の送信をしなければならない。
しかし、CDMA移動局が基地局に近付くにつれ、通信を続
けるに必要な移動局出力電力は低下する。さらに、その
ような出力電力の低減は、移動局間の干渉を減らすため
に必要である。かくして、バッテリーの消耗を抑えるた
めだけではなく、移動局出力電力を小さくして、常に強
固な通信リンクを保証することは、CDMAセルラ電話シス
テムの適切な動作のために必要である。
力調整のための2つの独立した手段を有しなければなら
ない。一つが開ループ制御であり、これは移動局内で完
結する動作である。もう一つは閉ループ補正であり、移
動局と基地局とにより行なわれる。開ループ利得制御シ
ステムは基地局からの受信信号の強さを検出し、この値
を用いて移動局の出力電力を逆に制御する。従って、開
ループ利得制御システムでは、受信信号強度が高まるに
つれ(移動局が基地局に近付くにつれ)、出力電力が小
さくされる。典型的な開ループ利得制御システムは、受
信信号強度を受け、この値を用いて利得可調整送信増幅
器を制御し、この増幅器はこれにより無線送信信号に加
えられる利得を変化させる従来の自動利得制御システム
を有する。かくして、開ループ利得制御システムは、基
地局から送信され、移動局で受信された信号の強度に基
づいて行なわれる移動局内の動作である。
基地局の双方が関与する。閉ループ利得制御システムに
おいては、移動局からの信号を基地局で受信し、これに
基づき移動局に対し電力の増減を指示する。移動局は基
地局からの制御データ(典型的には電力の増加又は減少
を指示する単一のビット)を常に分析して、出力電力を
増加すべきか減少すべきを決める。閉ループ利得制御シ
ステムは典型的には、移動局モデム特定用途向け集積回
路(MSM ASIC)内のパルス密度変調器(pulsedensity m
odulator)に機能的に結合され閉ループ電力制御レジス
タを用いて、レジスタ内に記憶された値のアナログ出力
表現を与えることにより、実現される。このアナログ表
現は開ループ利得制御システムからの出力と組合せられ
て調整可能な送信増幅器の制御に用いられる。レジスタ
値及び可調整送信増幅器はまた通常逆の関係を有し、レ
ジスタ値が増加する(典型的には基地局から"1"を受け
ることにより)と、全体的電力が減少する。
システムを備えた出力電力制御システムを適切に動作さ
せようとすると特別の困難に遭遇する。そのような元々
独立の2つのシステムを組合せることにより当然予想さ
れる困難の他に、上記の標準による要求により別個の問
題が生じる。即ち、全電力出力及びスプリアス発射レベ
ルに制限があり、開ループ推定値を中心とし、閉ループ
制御を行なう必要があり、基地局からの指示に対する応
答の時間についての要求がある。まず、フル・レート通
信における移動局を用いたとき、最大電力における実効
的放射電力は上限が30dBm、下限が23dBmである。従
って、最大電力において移動局は少なくとも23dBmで
放射し、多くとも30dBmで放射する。最大出力電力に
おける実効的放射電力は実際には28dBm程度である。
これは最大のスプリアス発射レベルを決める第2の要求
のためである。全出力電力スケールの下端においては、
出力電力が最小に設定されたとき移動局の平均制御出力
電力は−50dBmでなければならない。従って、業界の
標準仕様によれば、移動局は−50dBmから30dBmまで
の範囲の出力電力を出すことができるのが望ましい。
テムは、開ループ推定値を中心に上下に少なくとも24
dBmの利得制御範囲を持たなければならない。言換えれ
ば、開ループ推定値が−50dBmから30dBmの範囲のど
こに全出力電力を位置させようとも、開ループ推定値か
ら上方又は下方に、全出力電力を少なくとも24dB増加
または減少させる閉ループ利得制御システムが必要であ
る。閉ループ利得制御システムの一つの例では、閉ルー
プ範囲が、利得の1dB単位に対応するメモリ増分により
表わされる等しいステップに分割される。従って、基地
局が移動局に電力の増加又は減少を指示すると、閉ルー
プ利得制御システムは全出力電力を1dBずつ増加又は減
少させようとする。
及び閉ループ利得制御に関するこれらの要求は、相反す
る可能性を持つ。言換えれば、もし開ループ推定値が最
大出力電力の24dB以内である(例えば理想的な30dB
のシステムにおいて6dBより上である)とすれば、閉ル
ープシステムが飽和状態に入る可能性がある。例えば、
移動局が基地局から遠く離れているときは、基地局は移
動局に対し、その出力電力が最大になった後も、電力を
増加するよう指示を与え続けるかも知れない。そのよう
な状況では、閉ループシステムは移動局の最大出力能力
の少なくとも24ステップ上であり、従って、電力を下
げるときには、基地局は少なくとも24回連続して電力
を下げる指示を出し、その後にはじめて実際に移動局の
出力電力が下がり始める。不幸にして、この結果は上記
標準の他の要求、即ち閉ループの応答性についての要求
により許容できない。この応答性に関する要求によれ
ば、移動局が基地局から電力減少指示を受けた後、移動
局は短い定められた時間内に電力の減少を開始しなけれ
ばならない。フル・レートで通信しているときには、こ
の時間は2.5msである。フル・レートでは基地局から
の電力制御指示は、1.25ms毎に到着するのであるか
ら、移動局は、2つの後続の有効な電力制御指示が届く
までに全出力電力の減少を始めなければならない。上記
のように、閉ループシステムを飽和状態から引戻すため
に24以上のステップを要するので、従来の電力制御シ
ステムは閉ループ応答性要求を満たすことができないか
も知れない。
解決し、すべての状況で所望の結果を出し、かつ諸々の
要求を満たすことは容易ではない。困難の原因の一つ
は、最大出力電力に達した後に開ループシステムもまた
増加し続けることである。さらに、ビルのような大きな
一時的な障害物のため出力電力の変更ないし修正が必要
である。かくして、急速に変化する条件下で、業界の標
準仕様を満たすシステムが必要である。最後に、製造及
び他のバラつきにおける許容誤差を補償するため、閉ル
ープの範囲がプラス・マイナス24dBよりも大きいこと
が要求される。不幸にして、範囲を広げることによりこ
れらの必要に答えることは閉ループ利得制御システムの
飽和をより大きくする危険を孕んでいる。
することのできる方法及び装置が求められている。
利得制御システムの応答性を維持する方法及び装置を提
供することである。
プ利得制御システムを有する無線電話の飽和防止方法及
び装置を提供することである。
力減少命令を受けた後特定の時間内出力電力の減少を開
始する出力電力制御システムを提供することである。
制御レジスタを修正して、応答時間飽和を防止し、出力
電力を制限する無線電話出力電力制御システムを提供す
ることである。
出力電力トリガーレベルを超えたかどうかを連続的に示
すRF出力検出器及びRF出力比較器を提供することであ
る。
制御レジスタの従来の閉ループ利得制御システムに取っ
て代るための根拠として演算増幅器出力比較器を有する
飽和防止システムを提供することである。
制御レジスタの従来の閉ループ利得制御システムに取っ
て代るための根拠として出力検出器及びA/D変換器を有
する飽和防止システムを提供することである。
えた状態を検出したとき出力電力を自動的に減少させる
飽和防止システムを提供することである。
びスプリアス発射要求を満たす無線電話の出力電力を制
限する飽和防止システムを提供することである。
制御レジスタを修正するに当り、受信信号強度を評価す
る飽和防止システムを提供することである。
力電力トリガーレベルを超えたときに飽和防止処理を開
始し、該飽和防止処理がディジタルメモリ素子の修正に
より全出力電力を徐々に減少させるものである飽和防止
システムを提供することである。
力電力トリガーレベルを超えたときに飽和防止処理を開
始し、該飽和防止処理が基地局から受信された閉ループ
電力制御情報を無視することを含むものである飽和防止
システムを提供することである。
力電力トリガーレベルを超えたときに飽和防止処理を開
始し、該飽和防止処理が、受信信号強度が低下しない限
り閉ループ電力制御レジスタを一定値に維持し、受信信
号強度が低下したときは開ループ成分の増加を補償する
ことを含むものである飽和防止システムを提供すること
である。
無線電話における閉ループ利得制御システムの応答性を
維持する方法及び装置を含む。第1の好ましい実施の形
態によれば、本発明の装置は、移動局モデム(MSM)ASI
Cと方向性結合器(送信信号線上の無線周波数(RF)電
力増幅器の後段に配置されている)の間に結合された出
力検出器(94)と出力比較器(92)とを含む。出力
検出器(94)は、無線電話の全出力電力のDC表現を発
生し、このDC表現は出力比較器(92)内の演算増幅器
において一定のDC値と連続的に比較され、全出力が出力
電力トリガーレベルを超えて最大出力電力レベルに達し
たかどうかが判定される。この連続的比較の結果がMSM
ASICに読み込み可能(readable)I/Oポートを介して入力
される。該I/Oポートが特別にプログラムされたCPUによ
り1.25ms毎に調べられる。
ば、無線電話の全出力電力が出力電力トリガーレベルよ
りも小さい間は、全出力電力は従来の方法で決められ
る。この第1のモードにおいては、開ループ利得制御シ
ステム及び閉ループ利得制御システムが組合せて用いら
れる。この閉ループ利得制御システムにおいては、基地
局から受信された閉ループ電力制御情報により従来の方
法で制御されるMSM ASIC内に配置された閉ループ電力制
御レジスタからのパルス密度変調出力が用いられる。し
かし、全出力電力が出力電力トリガーレベルよりも大き
くなると、CPUはMSM ASICのI/Oポートを介してこれを検
知し、第2の(飽和防止)モードでの動作を開始する。
この飽和防止モードでは、閉ループ電力制御レジスタ
が、基地局から受信された閉ループ電力制御情報によっ
てではなく、CPUにより制御される。
IC内に配置された閉ループ電力制御レジスタを制御する
一つの好ましい方法は、全出力電力が出力電力トリガー
レベルよりも小さくなるまで、閉ループ電力制御レジス
タを修正し、全出力電力を減少させることを含む。出力
比較器が、MSM ASIC I/Oポートを介して、全出力電力が
出力電力トリガーレベルを超えて最大レベルに達したこ
とを示している限り、CPUは閉ループ電力制御レジスタ
を減少させ続ける。(全出力の開ループ成分が変化する
ので、"最大電力"と言う語は、出力電力トリガーレベル
よりも上の出力電力レベルの極めて小さい範囲のもので
あると理解されるべきである。)このようにして、CPU
は、閉ループ制御情報を評価することなく閉ループ電力
制御レジスタを減少させるとともに、そのような情報の
効果を不能にすることにより、基地局から受信された閉
ループ電力制御情報を無視する。さらに、一貫性と信頼
性がある解決のため全出力電力が連続的に検出され、CP
Uにより連続的に調べられており、開ループ利得制御シ
ステムにおける変化は直ちに考慮される。全出力電力が
出力電力トリガーレベルよりも小さくなると、本発明の
電力制御システムは第1のモードによる、閉ループ電力
制御レジスタの従来の閉ループ制御に戻る。以後、本発
明の第1の好ましい実施の形態の電力制御システムは、
全出力電力が最大出力レベルに達したか、それより小さ
くなったかに応じて、第1のモードと第2のモードを交
替させる。
ば、MSM ASIC I/Oポートは最初にエッジ・トリガー割込
みポートとして構成される。この、エッジ・トリガー割
込みポートとしての構成において、CPUはMSM ASIC I/O
ポートを連続的に調べることをしない。全出力電力が出
力電力トリガーレベルよりも大きくなったことが出力検
出器及び出力比較器により検出され示されるまで、出力
比較器信号は、CPUにより基本的に無視される(CPU資源
を節約できる)。全出力電力が出力電力トリガーレベル
よりも大きくなったことが検出されると、CPUにより割
込みサービスルーチンが始められる。閉ループ電力制御
レジスタの制御は、MSM ASICによる従来の閉ループ制御
から、CPUによる飽和防止制御に移行する。閉ループ電
力制御レジスタは、全出力電力を1ステップ小さくすべ
く修正され、MSM I/Oポートは読み込み可能ポートとし
て再構成される。その後、第1の好ましい実施の形態の
方法と同様、全出力電力が出力電力トリガーレベルより
も上である限り、CPUは閉ループ電力制御レジスタを修
正を続けて、全出力電力を減少させる。これは全出力電
力が出力電力トリガーレベルよりも小さくなるまで続
く。全出力電力が出力電力トリガーレベルよりも小さく
なると、MSM I/Oポートが再びエッジ・トリガー割込み
ポートとして構成され、割込みサービスルーチンが終
り、閉ループ電力制御レジスタの従来の閉ループ制御が
可能にされる。可能なら、別個のMSM ASICを用いて割込
み及び読み込みを行なうこととしても良い。
初にMSM ASIC I/Oポートがレベル・トリガー割込みポー
トとして構成される。全出力電力が最大レベルに達した
ことを出力比較器が示すと、レベル・トリガー割込みポ
ートにより出力比較器の新たなレベルが検出され、CPU
により割込みサービスルーチンが開始される。このルー
チンの間、割込みポートの付加的サービスは不能にさ
れ、閉ループ電力制御レジスタの飽和防止制御が行なわ
れる。すると、全出力電力を1ステップ減少させるべく
閉ループ電力制御レジスタが修正され、その後閉ループ
電力制御レジスタは従来の閉ループ電力制御に戻る。そ
の後の遅延時間経過後、割込みポートの付加的サービス
が再び可能にされ、割込みサービスルーチンが終る。閉
ループ電力制御レジスタの飽和防止制御は極めて短い持
続時間を有するので、基地局からのすべての電力制御情
報が閉ループ電力制御レジスタに影響を与える。従っ
て、次の遅延時間中に移動局により受信された基地局か
らの電力制御情報が電力の増加を要求するものであると
きは、割込みサービスルーチンがトリガーされる可能性
が高い。これは全出力電力の開ループ成分の変化に依存
する。
おいては、第1の好ましい実施の形態の出力比較器の代
りにA/D変換器が用いられる。第1の好ましい実施の形
態のように、演算増幅器において全出力電力の検出され
たDC表現を一定のDCレベルと比較する代りに、出力検出
器からの出力を連続的にサンプルする。このディジタル
サンプルは直接CPUに入力され、出力電力トリガーレベ
ルの記憶された表現と比較される。第1の好ましい実施
の形態と同様、全出力電力が出力電力トリガーレベルよ
りも大きくなるまでは、閉ループ電力制御レジスタは、
従来の閉ループ利得制御モードにより制御される。同様
に、全出力電力が高過ぎる(出力電力トリガーレベルよ
りも大きい)と判定されると、CPUは飽和防止モードに
入り、閉ループ電力制御レジスタの制御を行ない、全出
力電力を減少させるべくレジスタを修正する。これは、
全出力電力が出力電力トリガーレベルよりも小さくなる
まで続く。
ループ電力制御レジスタを修正するために、受信信号強
度の測定値を一つの因子として用いる。この2つの実施
の形態間の主な違いは、全出力電力が出力電力トリガー
レベルよりも大きくなったことを検出する手段に関係す
る。一つの実施の形態は、第1の好ましい実施の形態と
同様の出力検出器及び出力比較器が用いる。他方の実施
の形態は、先に述べた好ましい実施の形態と同様A/D変
換器を用いる。両実施の形態において、全出力電力が出
力電力トリガーレベルを超えたと判定された後、移動局
が、全出力電力を下げることを要求する基地局からの電
力制御命令を受けるまで、維持飽和防止処理が行なわれ
る。この維持飽和防止モードにおいて、受信信号強度が
落ちた(全出力電力における開ループ成分の増加をもた
らす)ことが検出されない限り、閉ループ電力制御レジ
スタは一定レベルに維持される。受信信号強度の低下が
検出されると、受信信号強度の相対的低下が計算され、
閉ループ電力制御レジスタにより補償が行なわれ、開ル
ープ利得制御システムが電力制御システムを飽和状態に
押上げるのを防止し、一方閉ループ電力制御レジスタは
その他の点では、一定の値に維持される。移動局が最後
に基地局から全出力電力を下げることを要求する電力制
御情報を受けない場合、閉ループ電力制御レジスタは、
全出力電力を、最後の受信信号強度比較結果プラス付加
的な1ステップに従って、全出力電力を減少させるべく
修正される。遅延時間の経過後、閉ループ電力制御レジ
スタは、従来の閉ループ制御に戻る。
付の図面を参照してなされる以下の説明から明らかとな
ろう。
て、同じ符号は同様の構成要素ないし回路を示す。図1
は本発明の第1の実施の形態によるCDMA拡散スペクトラ
ムセルラ電話の一部を示すブロック図である。選択され
た受信機及び送信機の回路素子は、ベースバンドASIC2
0、移動局モデム(MSM)ASIC22、及び中央処理装置
(CPU)24(MSM ASIC22にアドレス/データバス2
3により接続されている)に接続されている。本発明の
第1の好ましい実施の形態によれば、ベースバンドASIC
20は慣用手段により低周波数アナログ処理及びディジ
タル信号への或いはディジタルからの変換を行なって、
MSM ASIC22とのインターフェイスを行なう。特に、ベ
ースバンドASIC20の機能は中間周波数(IF)からベー
スバンドへの変換(及びその逆)、ベースバンド及びIF
フィルタリング、ベースバンド信号直交分離及び合成、
ベースバンド・アナログ−ディジタル変換及びディジタ
ル−アナログ変換、ベースバンドDCオフセット制御、局
部発振器直交発生、クロック振幅調整を含む。さらに、
本発明の第1の好ましい実施の形態によれば、MSM ASIC
22は従来と同じく復調ユニット、復号ユニット、イン
ターリービング/ディインターリービング(deinterlea
ving)ユニットを介して大部分の物理レイヤー信号発生
を行なう。他の機能部材のうち、復調ユニットはマルチ
プル・パス及び検索受信機と信号合成回路とを有し、復
号ユニットはビタビ(viterbi)復号器及びデータ品質検
査(verification)手段を含み、インターリービング/デ
ィインターリービングユニットは、畳込み(convolution
al)符号化器、インターリーバー、ディインターリーバ
ー、疑似乱数(PN)列拡散器(spreader)、データ・
バースト・ランダム化器(randomoizer)、有限インパル
ス応答(FIR)フィルターを含む。慣用メモリ及び支
持回路に加え、CPU24は従来公知のスタティックCM
OS高集積(complementary-symmetry metal-oxide-sem
iconductor)マイクロプロセッサと、汎用レジスタ、セ
グメントレジスタ、ベース・レジスタ、インデックス・
レジスタ、状態レジスタ、及び制御レジスタを備えてい
る。
の形態に用い得る回路に関するものである。ここに記載
する内部構成の変形(プログラミング等)を除き、従来
例の使用可能なCPU24、MSM ASIC22、及びベースバ
ンドASIC20は、それぞれカリフォルニア州、サニーベ
イル(Sunnyvale, CA)のアドバンスト・マイクロ・デバ
イセズ(Advanced Micro Devices)から入手可能な80
C186マイクロプロセッサ、カリフォルニア州、サン
ディエゴ(San Diego, CA)のカルコム・インコーポレテ
ィッド(Qualcomm, Inc)から入手可能なQ53101−
1S2ベースバンドASIC、及び同じくカルコム・インコ
ーポレティッド(Qualcomm, Inc)から入手可能なQ52
501−1S2MSMである。さらに、図1に示された無
線電話の一部は、セルラ電話全体の選択された部分のみ
を示すものであり、セルラ電話全体の中には他の回路の
ホストを含む。該ホストは図面には示されていないが、
各回路の動作及び必要性に関し、当業者には容易に理解
されるものである。さらに、回路ブロックは、名称が意
味する機能のほか、慣用のフィルタリング、ノイズリダ
クション、バイアス回路が含まれていることが理解され
るべきである。
ると、デュープレクサ28はこの信号を無線(RF)受信
増幅器30に導き、該無線受信増幅器30は受信された
信号を増幅した後ダウンコンバータ回路32に供給す
る。このダウンコンバータ回路32は増幅されたRF信号
をより低い周波数のIF信号に変換する。IF信号は、IF受
信増幅回路38によりさらに増幅された後、IF入力線3
9を介してベースバンドASIC20に供給される。ベース
バンドASIC20はまた送信IF信号をIF出力線41を介し
てIF送信増幅回路40に供給する。増幅の後、送信信号
はアップコンバータ42により、より高いIF周波数に変
換され、次に利得可調整IF信号増幅回路44により、調
整可能に増幅される。次にアップコンバータ46がIF信
号をRF信号に変換し、このRF信号はRF増幅回路48によ
り増幅される。方向性結合器40はRF信号を通過させて
デュープレクサ28に導き、該デュープレクサ28はRF
送信出力信号をアンテナ26に送り、該アンテナ26に
より送信される。
連続的調整により、受信IF信号はその変動が小さな範囲
に抑えられ、ベースバンドASIC20の入力として許容し
得るものとなる。利得可調整IF受信増幅回路34の制御
は、自動利得制御回路(AGC)60により行なわれる。A
GC検出回路62はAGC入力線63を介して代表的なIF信
号を受ける。以下に詳述するように、受信された信号の
強さを表わすDC信号がAGC検出回路62からAGC検出出力
線64上に出力される。AGC積分回路66はDC信号を、M
SM ASIC22からAGC基準線67を介して供給される比較
的一定のAGC基準信号と比較して、両者の差を積分す
る。2つの信号の差の積分値は、開ループ出力線68に
出力され、該開ループ出力線68は線形インバータ70
に接続されている。この線形インバータ70はAGC制御
信号を受信増幅制御線72を介して利得可調整IF受信増
幅回路34に供給する。線形インバータ70は、開ルー
プ出力線68を介して供給された信号を反転し、これに
より受信された信号の強さと利得可調整IF受信増幅回路
34による増幅量とが逆の関係になるようにする。従っ
て、例えば受信された信号の強さが低下するに従い、利
得可調整IF受信増幅回路34の増幅量が大きくなる。
対する入力を伝える。加算反転回路80は送信増幅制御
線82を介して利得可調整IF送信増幅回路44を制御す
る。このようにして、開ループ出力線68は全出力電力
制御の開ループ成分を提供し、これによりAGC積分回路
66及びAGC検出回路62もまた開ループ利得制御に寄
与する。加算反転回路80の機能の一つ、即ち受信信号
の強さと増幅との間に逆の関係をつくる機能は、線形イ
ンバータ回路70の機能と同様である。従って、例えば
閉ループ効果に関係なく、受信信号の強さが低下するに
従い、利得可調整IF送信増幅回路44の増幅量が大きく
なる。閉ループ制御に関し、加算反転回路80はまたMS
M ASIC22から送信利得調整線90を介して直接入力を
受ける。上記のように、送信利得調整線90上の送信利
得調整信号は、全出力電力制御のうちの閉ループ利得制
御部分を表わすアナログ信号であり、これは送信増幅制
御線82上の送信増幅制御信号により規定される。本発
明は主としてこの、送信利得調整線90上の送信利得調
整信号の発生の方法に関わる。
はMSM22内部の処理並びにベースバンドASIC20、CPU
24、及び出力比較回路92からの入力に応じてMSM AS
IC22により発生される。出力比較回路92は出力検出
回路94から入力を受ける。出力検出回路94は方向性
結合器50から入力を受ける。出力検出回路94は無線
電話の全出力電力を表わすDC信号を発生する。このDC信
号は、出力電力トリガー・レベルを表わすものとしてMS
M ASIC22により発生される線95上の一定の比較器し
きい値電圧と、出力比較回路92内で比較される。この
連続的比較の結果は、出力比較回路からライン97を介
してMSM ASIC22に供給される。
ある。方向性結合器50はRF増幅器48からの出力信号
の一部を端子OUT2に導く。端子OUT2から出力された信
号は出力検出器94で受信され、出力検出器94は無線
電話の全出力電力を表わすDC信号を発生する。AC結合コ
ンデンサ100は方向性結合器50からの信号のDC成分
を取除く。バイアス抵抗102、104及びコイル10
6によるフィルタリング及び調整を受けた後、残りのAC
信号は半波整流器として作用するダイオード108によ
り半波整流信号とされる。ダイオード108からの出力
は、コンデンサ110、114及び抵抗器112、11
6、118により、平滑され、出力比較回路92に入力
するのに適したように調整される。
の全出力電力を表わすDC信号を受ける。このDC信号は演
算増幅器120によりMSM ASIC22により設定される一
定の信号と連続的に比較される。この一定の信号はMSM
ASIC22の比較器しきい値(COMP THRESH)出力131
から出力された後、演算増幅器120の非反転入力への
入力のためフィルタリング及び調整を受ける。このCOMP
THRESH信号はMSM ASIC22内に配置された比較しきい
値レジスタ130内の値(表現)のパルス密度変調した
形態のもので、同様に配置されたパルス密度変調器(PD
M)132により発生する。PDM132は基本的に比較し
きい値レジスタ130、即ちデジタル・メモリ素子内に
表わされる一定の値をディジタル−アナログ変換する。
0の非反転入力に導かれるので、出力検出回路94の出
力がMSM ASIC22のCOMP THRESH出力からのフィルタリ
ングされ、調整された一定出力よりも低い限り、演算増
幅器は高レベルの信号をMSMASIC22の入力/出力(I/
O)ポート133に出力する。この状態は、無線電話の
全出力電力が出力電力トリガーレベルよりも低い状態に
対応する。無線電話の全出力電力が出力電力トリガーレ
ベルよりも大きくなると、出力比較回路92の出力が高
レベルから低レベルへ遷移する。この出力は、出力検出
回路94の出力が再びフィルタリングされ調整されたCO
MP THRESHレベルよりも下になるまで、即ち無線電話の
全出力電力が出力電力トリガーレベルよりも下に落ちる
まで、低レベルのままである。
及びCPU24は、出力比較器92から検出される信号レ
ベルを利用して、MSM ASIC22内に配置されている閉ル
ープ電力制御レジスタ(CL PWR CTRL REG)140(内
に記憶されている値)を変更ないし修正する。比較しき
い値レジスタ130及びPDM132と同様、PDM142は
閉ループ電力制御レジスタ140内に記憶されている値
のアナログ表現を提供する。このアナログ表現はMSM AS
ICの送信利得調整(TX GAIN ADJ)出力150を介して
送信利得調整線90に出力される。この送信利得調整線
90は、図1に示される加算反転回路80に接続されて
いる。AGC基準線67にAGC基準信号を供給するAGC基準
出力152も示されている。MSM ASIC22はまた、MSM
ASIC22メモリの領域に配置された制御ビット(CB)1
43を有する。MSM ASIC22メモリはCPU24により書
込み可能であり、従来の閉ループ電力制御技術により、
MSMASIC22が閉ループ電力制御レジスタ140を制御
するか、CPU24が閉ループ電力制御レジスタ140を
制御するかを制御する。
信IF出力(RX IF OUT)から、AGC入力線63を介して、
AGC検出器62に供給する。受信IF信号はAGC検出器62
により調べられ、受信信号強度のDC成分をAGC検出出力
線64に生じさせる。コンデンサ170は、AGC入力線
63上のDC成分を阻止する。バイアス素子172、17
4、176、178、及び180はバイポーラトランジ
スタ190を能動増幅領域に置くようなバイアスを与え
るように値が定められており、これにより、バイポーラ
トランジスタ190のベース・コレクタ間に一定の利得
が与えられる。バイポーラトランジスタ190は増幅線
192に接続されており、該増幅線192はコンデンサ
200に接続されており、このコンデンサ200はダイ
オード202にカソード及びダイオード204のアノー
ドに接続されている。ダイオード202のアノードは接
地されている。ダイオード204のカソードは抵抗20
6(一端が接地されている)及び抵抗210に接続さ
れ、該抵抗210はAGC検出出力線64及びコンデンサ
212(一方の電極が接地されている)に接続されてい
る。コンデンサ200は後の素子と直列に接続され(AC
結合され)ているので、コンデンサ200はAGC入力信
号からDC成分を除去し、またダイオード202及び20
4と協働して、入力AC信号レベルに線形的に比例するAC
成分に、新たなDCレベルを付加する。AC信号レベルが上
昇すると、コンデンサ200が充電され、AC信号レベル
が落ちると、ダイオード202がオンし、上方向の電圧
シフトが起きる。レジスタ210及びコンデンサ212
はロー・パス・フィルタとして動作し、残っているAC成
分を除去し、DC信号を残す。このDC信号は、AGC入力信
号のAC信号レベルに線形的に比例する。さらに、抵抗2
10は平均化手段として働き、コンデンサ212の充電
を遅くする。これによりAGC出力線64上のAGC出力信号
は平均化された線形の出力となる。さらに、抵抗206
及び210は互に値が略等しいことが望ましい。
70及び加算反転回路80を示す。AGC検出出力線64
はバイアス抵抗220を介して演算増幅器222の非反
転入力に信号を供給する。該入力は、バイアス素子22
0、226及び228にも接続されている。AGC REF線
67は比較的一定のAGC信号を、バイアス素子230、
232、234及び236の回路網を介して演算増幅器
222の反転入力に供給する。演算増幅器222の反転
入力と出力とはコンデンサ238を介して接続され、演
算増幅器222は開ループ積分器として働き、開ループ
出力線68上に利得制御信号を発生する。この利得制御
信号は、AGC検出出力線64及びAGC REF線67上の信号
レベル相互間の差に等しい。線形インバータ70は開ル
ープ出力線68上の利得制御信号を受け、受信増幅制御
線72を介して出力を発生する。開ループ出力線68
は、抵抗250を介して演算増幅器252の反転入力に
接続されている。抵抗254が演算増幅器252の出力
及び反転入力相互間に接続されている。演算増幅器25
2の非反転入力はバイアス素子257、258及び25
9の回路網を介して接地されている。このようにして、
演算増幅器は、過度に複雑な構成を取ることなく、線形
に動作する反転増幅器として機能する。
力線68及び送信利得調整線90を介して開及び閉ルー
プ信号を受ける。素子270、272、274、28
0、及び284で構成されるバイアス/フィルター回路
網を通った後、開ループ出力線68及び送信利得調整線
90からの信号は演算増幅器300の反転入力において
合成される。バイアス フィルター回路網(270〜2
84)は安定な動作を確保するために適切な時定数遅延
を有する。本発明の第1の好ましい実施の形態によれ
ば、この遅延時間は、開ループ出力線68に対しおよそ
30msであり、送信利得調整線90に対しおよそ0.5
msである。演算増幅器300は、素子302、304、
306、308、320及び322によりバイアスされ
て、2つの入力信号の和を増幅し、反転して、送信増幅
制御線82上に出力を提供する。このように、演算増幅
器300により、閉ループ利得制御及び開ループ利得制
御成分が合成されて、無線電話の全出力電力の制御に用
いられる。
図1の示された素子の電力制御処理をフローチャートで
表わしたものである。主として図4を参照し、さらに図
1及び図2を参照し、ステップ400で処理が始まった
後、I/Oポート133は、ステップ402において、CPU
24により読み込み可能な、汎用I/Oポートとなるよう
に構成される。但し、すでにそのように構成されていれ
ばその限りではない。次に、ステップ404において、
CPU24により、MSM ASIC22による閉ループ電力制御
レジスタ140の従来の閉ループ制御が開始される。本
発明のこの第1の好ましい実施の形態によれば、ステッ
プ404の処理には、制御ビット143を、閉ループ電
力制御レジスタの通常のMSM ASIC22制御を可能にする
状態への初期化が含まれる。次にステップ406におい
て、CPU24によりI/Oポート133が読まれる。I/Oポ
ート133が高レベル(例えば+5V)の信号を受けて
いることが検出されると、ステップ408の判定結果
が"NO"であり、ステップ410において、従来の公知の
閉ループ電力制御レジスタ140の閉ループ制御が維持
される(即ち制御ビット143は変更されない)。次に
遅延ステップ412において、所定の遅延時間経過後、
ステップ406に戻る。本発明のこの第1の好ましい実
施の形態によれば、この遅延は、基地局からの閉ループ
電力制御情報の受信相互間の周期であり、例えば1.2
5msである。このようにして、I/Oポート133が高レ
ベル(無線電話の全出力電力が出力電力トリガーレベル
よりも低いことを示す)の間、第1のモードの動作が維
持される。本発明における遅延の他の理由は、再びI/O
ポート133を読み込む前に、電力制御の効果が現われ
るのを待つことである。
ルを上回るときは、出力比較器92はI/Oポート133
に低レベルの信号を出力する。この場合、ステップ40
8の判定結果は"YES"となり、ステップ414に進み、
電力制御飽和を防止し、無線電話の最大出力電力を制限
する第2のモードが始まる。ステップ414においてCP
U24は制御ビット143を変更し、閉ループ電力制御
レジスタ140の飽和防止制御を可能にし、そのレジス
タの従来の閉ループ電力制御を不能にする。次にCPU2
4は自動的に閉ループ電力制御レジスタ140を修正し
て、無線電話の全出力電力を1ステップ小さくする。本
発明のこの好ましい実施の形態では、この処理には、閉
ループ電力制御レジスタ140に記憶されている値を1
ステップ大きくすることが含まれる。これは、出力電力
の1dBの低下に対応する。本発明の好ましい実施の形態
の一例では、閉ループ電力制御レジスタは、8ビットの
レジスタの7つのMSBを含み、従って全部で128の
制御ステップ(開ループ推定値より上で64ビット、そ
れより下で64ビット)を有する。このように、閉ルー
プ制御の範囲を大きくすることで、製造のばらつき等を
吸収することができる。
により遅延を行なった後、ステップ406に戻る。これ
により、I/Oポート133はCPU24により連続的に読ま
れる。ステップ408の判定結果が"YES"である限り、
飽和防止モードが続き、閉ループ電力制御レジスタ14
0は連続的に増加する(全出力電力は減少する)。これ
は、全出力電力が出力電力トリガーレベルよりも小さく
なるまで続く。全出力電力が出力電力トリガーレベルよ
りも小さくなると、ステップ408の判定結果が"NO"と
なり、ステップ410における、従来の閉ループ動作に
復帰する。多くの場合、ステップ408で"YES"と判定
され、それにより処理(ステップ414、416)が1
ループ行なわれると、次のループでは、ステップ408
の判定が"NO"になる。しかし、全出力電力に対する開ル
ープ利得制御システムの寄与も大きくなるかも知れない
ので、ステップ408における判定結果が"YES"となる
ループが続くこともあり、この場合、全出力電力は出力
電力トリガーレベルよりも小さくなるまで、連続的に小
さくされる。
態における、図1の回路のための電力制御処理を示すフ
ローチャートである。ステップ420により処理を開始
した後、この第2の電力制御方法においては、I/Oポー
ト133を、汎用割込みポートではなく、エッジ・トリ
ガー(edge triggered)割込みポートとして構成する。こ
の、エッジ・トリガー割込みポートの構成においては、
CPU24によるMSM ASICI/Oポート133の連続的検出は
行なわれず、代りに、出力比較器92から出力される信
号が、高レベルから低レベルへ変化し、無線電話の全出
力電力が出力電力トリガーレベルよりも大きくなったこ
とが示されると、これをMSM ASIC22がCPU24に知ら
せる。かくして、全出力電力が出力電力トリガーレベル
よりも小さい限り、I/Oポート133における出力比較
器信号は、CPUにより無視される(CPU資源を節約でき
る)。ステップ424及び426に示されるように、閉
ループ電力制御レジスタ140の従来の閉ループ制御が
可能にされた後、閉ループ電力制御の第1の従来のモー
ドの間、CPU24は他の処理を続行する。
3における高レベルから低レベルへの遷移が検地される
と、CPU24において割込みサービスルーチンが始めら
れる。すると、閉ループ電力制御レジスタ140の制御
は、ステップ430において、MSM ASIC22による従来
の閉ループ制御から、CPU24による飽和防止制御に移
行する。次に、ステップ432において、閉ループ電力
制御レジスタ140が修正されて、出力電力を1ステッ
プ(1dB)小さくされ、その後I/Oポート133が読み
込み可能ポートとして構成される(ステップ434)。
もちろん、余裕があれば、割込み及び読み込みの機能性
のため、別個のMSM ASICポートを利用することもでき
る。次に、第1の好ましい実施の形態の方法におけるよ
うに、ステップ436〜444において全出力電力が出
力電力トリガーレベルよりも大きい限り、全出力電力の
減少のため、CPU24が閉ループ電力制御レジスタ14
0の修正を続ける。これは全出力電力が出力電力トリガ
ーレベルよりも小さくなるまで続けられる。全出力電力
が出力電力トリガーレベルよりも小さくなったことがス
テップ438で検知されると、割込みサービスルーチン
が終り、I/Oポート133が再びエッジ・トリガー割込
みポートとして構成され、閉ループ電力制御レジスタ1
40の従来の閉ループ制御が可能にされる。
の形態における、図1の回路のための電力制御処理を示
すフローチャートである。ステップ460により処理を
開始した後、ステップ462においてI/Oポート133
がレベル・トリガー(level-triggered)割込みポートと
して構成される。この種の割込みポートは、入力信号が
トリガーレベルに達するまで(図示の回路の場合には、
出力比較器92からの信号が低レベルである間は)基本
的に無視される。ステップ464で、閉ループ電力制御
レジスタ140の従来の閉ループ制御を可能にした後、
CPU24はステップ466において他の処理を続行す
る。これは、レベル・トリガー割込み信号がI/Oポート
133から発生され、ステップ468で検知されるまで
続けられる。レベル・トリガー割込み信号が検知される
と割込みサービスルーチンが開始される。ステップ47
2で、閉ループ電力制御レジスタ140の飽和防止制御
が始まる。閉ループ電力制御レジスタ140は修正され
て、全出力電力を1ステップ減少させ、その後ステップ
476における、閉ループ電力制御レジスタ140が従
来の閉ループ制御への復帰が行なわれる。次に、ステッ
プ478における遅延を行なった後、割込みサービスル
ーチンが終り、処理はステップ466に戻る。閉ループ
電力制御レジスタ140の飽和防止制御はきわめて短い
持続時間を有するので、先に説明した方法とは異なり、
基地局からのすべての電力制御情報が閉ループ電力制御
レジスタ140に影響を与える。従って、無線電話が遅
延時間中に受信した次の基地局制御情報がやはり電力増
加を命令するものである場合、割込みサービスルーチン
はステップ478の直後に始められる可能性が高い。但
し、これは全出力電力の開ループ成分の変化に依存す
る。
おける無線電話の一部を示すブロック図である。図7の
回路はMSM ASIC22'及びCPU24'のプログラミング及
びメモリ構成を除き、図1のものと同一である。ただ
し、図1の出力比較器92が省略され、CPU24と直接
通信のための出力比較器94とアドレス/バス23の間
に接続されたA/D変換器500が設けられている点で図
1と異なる。閉ループ電力制御レジスタ140及び制御
ビット143(図2)はMSM ASIC22'にも存在する
が、第1の好ましい実施の形態の比較しきい値レジスタ
130並びにこれに関連するPDM132及び出力ポート
133は設けられていない。さらに、第1の好ましい実
施の形態におけるように、演算増幅器により検出された
全出力電力のDC表現を一定のDCレベルと連続的に比較す
るのではなく、図7の無線電話は出力電力をA/D変換器
500により連続的にサンプルし、ディジタルサンプル
が、CPU24’に直接入力され、記憶されている出力
電力トリガーレベルのDC表現と比較される。
示すフローチャートである。ステップ520〜530に
関し、本発明の第1の好ましい実施の形態と同様、全出
力電力が出力電力トリガーレベルよりも小さいときは、
閉ループ電力制御レジスタ140は従来の閉ループ利得
制御モードで制御される。ステップ532及び534を
参照し、全出力電力が高過ぎる(出力電力トリガーレベ
ルよりも高い)と判定されたときはCPU24'は飽和防止
モードに入り、閉ループ電力制御レジスタ140の制御
を始め、閉ループ電力制御レジスタ140を修正して全
出力電力を減少させる。これは全出力電力が出力電力ト
リガーレベルよりも小さくなるまで行なわれる。A/D変
換器500としては、カリフォルニア州サニーベイル
(Sunnyvale, CA)のマキシム・インテグレイテッド・プ
ロダクツ(Maximum Integrated Produces)から入手可能
なMAX153を用い得る。
図9及び図10に示されている。図9のブロック図は図
1の類似の無線電話を示す。異なるのは、受信信号強度
指示(RSSI)検出器552を付加したことである。このR
SSI検出器552はRSSI入力線550を介して開ループ
出力線68に接続されている。RSSI検出器552の一例
は、上記のA/D変換器500の一例として上記したもの
と同じである。MSM ASIC22"及びCPU24"は出力電力
制御における一つの因子としてRSSI検出器552を利用
するために変形されている。図10の処理は、図4の処
理と類似であり、ステップ560〜572はステップ4
00〜408と同一である。I/Oポート133における
信号が低レベルであるときは、ステップ574で遅延が
行なわれ、次にステップ570に戻る。そうでなく、ス
テップ572における判定結果が"YES"であれば、次に
ステップ580において閉ループ電力制御レジスタ14
0の飽和防止制御が可能にされる。次に、ステップ58
2で、受信信号強度指示値がRSSI検出器552により受
信され、CPU24"により記憶される。
力電力を下げるよう要求する基地局からの閉ループ制御
情報が送られるのを待つ。そのような電力減少命令が受
信されるまでは、ステップ584の判定結果は"NO"であ
り、ステップ590に進む。ステップ590は、1命令
周期(例えば1.25ms)の内部遅延時間を有し、現在
のRSSIをステップ582で記憶されたRSSIと連続的に比
較し、それに伴い必要に応じてMSM ASIC22"内の閉ル
ープ電力制御レジスタ140を修正する。このループの
間、受信信号強度が減少しなければ、閉ループ電力制御
レジスタ140に対し修正は加えられない。もし、RSSI
が減少した場合、これを補償するために閉ループ電力制
御レジスタ140は修正される。言換えれば、もし全出
力電力の開ループ成分が上昇すれば、閉ループ電力制御
レジスタは補償のため用いられる。この処理は、閉ルー
プ電力制御レジスタ140をどれだけ修正するかを決め
るに当り、CPU24"により行なわれる相対的ルックアッ
プテーブルを利用する。他の方法として、相対的差を求
めるのではなく、受信信号強度の絶対的関数として、ル
ックアップテーブルにより閉ループ電力制御レジスタ1
40のために適切な値を決めることとしても良い。
テップ584の判定結果を"YES"とすることを指示す
る)が受信されるまで続く。ステップ592の処理は、
ステップ590の動作(actions)(但し、内部遅延を除
く)と電力減少命令という付加的因子を含む。従って、
ステップ592における閉ループ電力制御レジスタ14
0の修正は、電力減少命令による付加的な1ステップ
(1.0dB)の出力電力の減少を含む。MSM ASIC22"
に対する付加的要求は、基地局閉ループ電力制御命令が
CPU24"に供給可能であることである。この点はカルコ
ム(Qualcomm)社の従来のMSM ASIC22はこの要求を満
たさない。従って、本発明はその例からそのように変形
されたMSM ASIC22"を必要とする。この好ましい実施
の形態及び先に説明した他の好ましい実施の形態の方法
に対する代替方法は、他の別個のMSMASIC(CPU24の関
与なくして開示された処理のいずれかを内部で行ない得
るもの)を用いることである。ステップ592の後に、
ステップ594において閉ループ電力制御レジスタ14
0の従来の閉ループ制御が可能にされ、ステップ596
において遅延が行なわれ、その後ステップ570に戻
る。
ましい実施の形態に関する。この好ましい実施の形態と
図9及び図10の好ましい実施の形態との主たる違い
は、全出力電力が出力電力トリガーレベルよりも上にな
ったことを検出する手段に関する。先に説明した好まし
い実施の形態(図9及び図10)は、第1の好ましい実
施の形態と同様の出力検出器94及び出力比較器94を
利用している。これに対し、この好ましい実施の形態
(図11及び図12)は、マルチプレキサ602を介し
て出力検出器94及び開ループ出力線68の双方にRSSI
/出力検出器600を利用している。マルチプレキサ選
択制御線601を介して制御されるマルチプレキサ60
2を介して、RSSI/出力検出器600は、CPU24"'と協
働して、図7のA/D変換器500及び図9のRSSI検出器
552の双方の機能を果すことができる。従って、図1
2に示すように、この好ましい実施の形態の処理動作
は、出力電力決定のためにA/Dサンプリング源を用いた
ことによる変更点を除き、図10のものと略同じであ
る。
大電力」と言う語及び同様の語は出力電力トリガーレベ
ルより上の全出力電力レベルの小さい範囲内のものであ
る。同様に、本発明の範囲には、種々の通信モードに基
づく複数の出力電力トリガーレベルを有する付加的な好
ましい実施の形態を含む。例えば、ある通信モードで
は、従来の閉ループ制御ステップが1.0dBよりも大き
くても良い。従って、そのモードにおける通信において
出力電力を適切に制限するためにしきい値は低くする必
要がある。
の形態を開示したが、他の実施の形態は当業者には本開
示に基づき容易に着想されよう。従って、本発明の精神
と範囲に従って、変形及び修正が可能であることが理解
されよう。さらに、特許請求の範囲における機能的表現
で記載した手段及びステップの均等物には特許請求の範
囲に記載した機能を果すすべての構造、物質、動作が含
まれる。
プ利得制御システムの応答性を維持することができる。
また、開ループ及び閉ループ利得制御システムを有する
無線電話の飽和を防止することができる。
線電話の一部を示すブロック図である。
る、図1の回路の電力制御処理を示すフローチャートで
ある。
図1の回路の電力制御処理を示すフローチャートであ
る。
ける、図1の回路の電力制御処理を示すフローチャート
である。
電話の一部を示すブロック図である。
る、図7の回路の電力制御処理を示すフローチャートで
ある。
電話の一部を示すブロック図である。
る、図9の回路の電力制御処理を示すフローチャートで
ある。
線電話の一部を示すブロック図である。
る、図11の回路の電力制御処理を示すフローチャート
である。
調整IF増幅器 46:アップコンバータ 48:
RF増幅器 62:AGC検出器 68:AGC積
分器 80:加算反転回路 92:出力比較器
94:出力検出器 130:比較しきい値レジスタ
132:PDM 140:閉ループ電力制御レジス
タ 142:PDM
Claims (50)
- 【請求項1】基地局と通信する無線電話の出力電力を制
御する方法であって、出力電力トリガーレベルを定める
ステップと、開ループ自動利得制御システム及び上記基
地局から受信された電力制御情報に応答する閉ループ制
御システムの双方により決められた上記出力電力により
定められた第1のモードにおいて上記出力電力を初期的
に制御するステップと、上記無線電話の無線周波数(R
F)送信電力増幅器の出力レベルを検出することによ
り、出力電力をモニターするステップと、上記出力電力
と上記出力電力トリガーレベルの関係を判定するステッ
プと、上記出力電力が上記出力電力トリガーレベルより
も大きいと判定されたときに、上記開ループ自動利得制
御システム及び飽和防止制御システムの双方により決め
られた出力により定められる第2のモードにより上記出
力電力を制御するステップとを有し、上記飽和防止制御
システムは、上記出力電力の上記閉ループ制御システム
部分を自動的に減らすことにより、上記基地局からの電
力制御情報を無視することにより、上記閉ループ制御シ
ステムに取って代るものであり、さらに、上記出力電力
が上記出力電力トリガーレベルよりも大きい状態の後、
上記出力電力トリガーレベルよりも小さくなったと判定
されたときに、上記出力電力を再び上記第1のモードで
制御し、これにより、上記出力電力と上記出力電力トリ
ガーレベルの交互に変化する関係の判定結果に応じて、
上記第1のモードと上記第2のモードとの交互実施を開
始するステップを有することを特徴とする基地局と通信
する無線電話の出力電力制御方法。 - 【請求項2】上記出力電力をモニターするステップは、
上記出力電力のAC成分を表わす整流されたDC電圧を連続
的に発生するステップを含むことを特徴とする請求項1
に記載の方法。 - 【請求項3】上記出力電力と上記出力電力トリガーレベ
ルの関係を判定するステップは、上記整流されたDC電圧
を上記出力電力トリガーレベルを表わす電圧を演算増幅
器で連続的に比較するステップを含み、上記演算増幅器
は、上記出力電力が上記出力電力トリガーレベルよりも
大きいか小さいかを表わす比較出力を提供するよう構成
されていることを特徴とする請求項2に記載の方法。 - 【請求項4】上記出力電力と上記出力電力トリガーレベ
ルの関係を判定するステップはさらに、上記演算増幅器
の上記比較出力を汎用入力手段により連続的に調べるス
テップを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。 - 【請求項5】上記出力電力と上記出力電力トリガーレベ
ルの関係を判定するステップはさらに、上記出力電力が
上記出力電力トリガーレベルよりも小さく、上記出力電
力が上記出力電力トリガーレベルよりも大きくなるまで
の間、エッジ・トリガー割込み手段により、上記演算増
幅器の上記比較出力を無視するステップと、上記出力電
力が上記出力電力トリガーレベルよりも大きく、上記出
力電力が上記出力電力トリガーレベルよりも小さくなる
までの間、汎用入力手段により演算増幅器の比較出力を
連続的に調べるステップとを含むことを特徴とする請求
項3に記載の方法。 - 【請求項6】上記出力電力と上記出力電力トリガーレベ
ルの関係を判定するステップはさらに、上記出力電力を
上記出力電力トリガーレベルと連続的に比較して、上記
出力電力が上記出力電力トリガーレベルよりも大きいか
小さいかを示す比較出力を提供するステップと、汎用入
力手段により、上記比較出力を連続的に調べるステップ
とを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項7】上記出力電力と上記出力電力トリガーレベ
ルの関係を判定するステップはさらに、上記出力電力を
上記出力電力トリガーレベルと連続的に比較して、上記
出力電力が上記出力電力トリガーレベルよりも大きいか
小さいかを示す比較出力を提供するステップと、上記出
力電力が上記出力電力トリガーレベルよりも小さく、上
記出力電力が上記出力電力トリガーレベルよりも大きく
なるまでの間、エッジ・トリガー割込み手段により上記
比較出力を無視するステップと、上記出力電力が上記出
力電力トリガーレベルよりも大きく、上記出力電力が上
記出力電力トリガーレベルよりも小さくなるまでの間、
汎用入力手段により上記比較出力を連続的に調べるステ
ップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項8】上記出力電力と上記出力電力トリガーレベ
ルの関係を判定するステップはさらに、上記出力電力を
上記出力電力トリガーレベルと連続的に比較して、上記
出力電力が上記出力電力トリガーレベルよりも大きいか
小さいかを示す比較出力を提供するステップと、上記出
力電力が上記出力電力トリガーレベルよりも小さく、上
記出力電力が上記出力電力トリガーレベルよりも大きく
なるまでの間、レベル・トリガー割込み手段により上記
比較出力を無視するステップと、上記出力電力が上記出
力電力トリガーレベルよりも大きく、上記出力電力が上
記出力電力トリガーレベルよりも小さくなるまでの間、
上記レベル・トリガー割込み手段により上記比較出力を
連続的に調べるステップとを含むことを特徴とする請求
項1に記載の方法。 - 【請求項9】上記出力電力をモニターするステップは、
全出力電力レベルを表わす整流されたDC電圧をディジタ
ル的にサンプルして、上記出力電力を表わすディジタル
サンプルを提供するステップを含むことを特徴とする請
求項1に記載の方法。 - 【請求項10】上記出力電力と上記出力電力トリガーレ
ベルの関係を判定するステップはさらに、上記ディジタ
ルサンプルを上記出力電力トリガーレベルのディジタル
的表現と比較するステップを含むことを特徴とする請求
項9に記載の方法。 - 【請求項11】上記出力電力を上記第2のモードで制御
するステップは、上記出力電力の上記閉ループ制御シス
テム部分を、上記出力電力を上記出力電力トリガーレベ
ルよりも小さくするために必要な回数、減少させるステ
ップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項12】上記減少させるステップは、上記出力電
力の上記閉ループ制御システム部分を、1.25ms毎に
約1dBずつ連続的に減少させるステップを含むことを特
徴とする請求項11に記載の方法。 - 【請求項13】上記第1のモードで上記出力電力を制御
するステップは、上記基地局から受信された上記電力制
御情報に応じてディジタルメモリ素子を連続的に調整し
て、上記電力制御情報に応じて上記出力電力の上記閉ル
ープ制御システム部分を連続的に調整するステップを含
み、上記第2のモードで上記出力電力を制御するステッ
プは、上記ディジタルメモリ素子を調整して、上記出力
電力の上記閉ループ制御システム部分を減少させるステ
ップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項14】上記第2のモードで上記出力電力を制御
するステップは、上記出力電力が上記出力電力トリガー
レベルよりも小さくなるまで、上記基地局から受信され
たすべての電力制御情報を無視し、上記ディジタルメモ
リ素子を連続的に調整して、上記出力電力の上記閉ルー
プ制御システム部分を連続的に減少させるステップを含
むことを特徴とする請求項13に記載の方法。 - 【請求項15】上記第2のモードで上記出力電力を制御
するステップは、上記第2のモードでの動作を続けなが
ら、上記ディジタルメモリ素子を調整し、その後ディジ
タルメモリ素子の制御を閉ループ制御システムに戻すス
テップを含み、これにより上記出力電力の上記閉ループ
制御システム部分の自動的減少が、上記基地局から受信
された先の電力制御情報を無視して起こる一方、上記基
地局から受信されたすべての電力制御情報は、なおも上
記出力電力の上記閉ループ制御システム部分の変化をも
たらすことを特徴とする請求項13に記載の方法。 - 【請求項16】上記第2のモードで上記出力電力を制御
するステップは、 上記第2のモードに入ったとき初期受信信号強度指示値
を判定するステップと、 上記閉ループ制御システムからの上記ディジタルメモリ
素子の制御を不能にして、上記基地局から受信されたす
べての電力制御情報を上記ディジタルメモリ素子に対し
て無効とするステップと、 上記基地局からの上記電力制御情報をモニターするステ
ップと、 上記基地局からの、電力の減少を求める電力制御情報を
検出したときに、その後の受信信号強度指示値を判定す
るステップと、 上記初期の受信信号強度指示値と上記後の受信信号強度
指示値とを分析して、上記開ループ補正値を決定するス
テップと、 上記開ループ補正値を一つの因子として用いて上記ディ
ジタルメモリ素子を調整するステップと、 上記ディジタルメモリ素子の制御を上記閉ループ制御シ
ステムに戻すステップとを含むことを特徴とする請求項
13に記載の方法。 - 【請求項17】上記第2のモードで上記出力電力を制御
するステップは、上記ディジタルメモリ素子を調整する
に当り、上記受信信号強度指示値を一つの因子として利
用するステップを含むことを特徴とする請求項13に記
載の方法。 - 【請求項18】上記第2のモードで上記出力電力を制御
するステップは、上記出力電力の上記閉ループ制御シス
テム部分をどれだけ減少させるかを決定するに当り、上
記受信信号強度指示値を一つの因子として利用するステ
ップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項19】上記第2のモードで上記出力電力を制御
するステップは、上記開ループ自動利得制御システムか
らの出力の変化による出力電力の変化を補償することを
含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 【請求項20】基地局と通信する無線電話の出力電力を
制御するシステムであって、 無線送信信号に対し調整可能な増幅を行なって、増幅さ
れた無線周波数(RF)出力信号を発生する可調整増幅手
段と、 利得調整信号を発生し、これを上記可調整増幅手段に与
えて、上記無線送信信号の増幅度を制御することによ
り、上記無線電話の出力電力を制御する利得調整信号発
生手段とを有し、 上記利得調整信号発生手段は、 受信信号強度に基づいて開ループ自動利得制御信号を発
生する手段と、 上記基地局から受信された電力制御情報に基づいて閉ル
ープ制御信号を発生する手段と、 上記開ループ自動利得制御信号と上記閉ループ制御信号
とを合成して上記利得調整信号を発生する手段とを有
し、 さらに、出力電力トリガーレベルを定める手段と、 上記増幅されたRF出力信号を上記出力電力トリガーレベ
ルと比較する手段と、 上記比較手段に応じて上記閉ループ制御信号を選択的に
変更して、上記無線電話の上記出力電力を制御する変更
手段とを有することを特徴とする出力電力システム。 - 【請求項21】上記可調整増幅手段は、可調整中間周波
数(IF)増幅を上記無線送信信号に与えて、増幅された
IF信号を発生する手段と、上記IF増幅手段に結合され、
上記増幅されたIF信号を混合してRF信号を発生する手段
と、上記混合手段に結合され、RF電力増幅を上記RF信号
に与えて増幅されたRF出力信号を発生する手段とを有す
ることを特徴とする請求項20に記載のシステム。 - 【請求項22】上記閉ループ信号発生手段は、メモリ値
を記憶する記憶手段と、上記閉ループ制御信号を、上記
記憶手段に記憶されている上記メモリ値表現として発生
する手段と、出力電力修正のための基地局命令を受信し
て、分析する手段と、上記基地局命令に応じて上記記憶
手段に記憶されている上記メモリ値を変化させる手段と
を有することを特徴とする請求項20に記載のシステ
ム。 - 【請求項23】上記記憶手段は、ディジタルメモリ素子
を有し、上記発生手段は上記ディジタルメモリ素子に記
憶された値を、アナログ値に変換する手段を有すること
を特徴とする請求項22に記載のシステム。 - 【請求項24】上記変更手段は、上記増幅されたRF出力
信号が上記出力電力トリガーレベルよりも高くなったと
きに上記記憶手段に記憶されている上記メモリ値を修正
する修正手段を有することを特徴とする請求項22に記
載のシステム。 - 【請求項25】上記修正手段は、増幅されたRF出力信号
が出力電力トリガレベル以下となるまで、上記記憶手段
に記憶されている上記メモリ値を連続的に修正する手段
を有することを特徴とする請求項24に記載のシステ
ム。 - 【請求項26】上記連続的に修正する手段は、上記基地
局命令に応じて上記記憶手段に記憶されている上記メモ
リ値を変化させる手段に取って代る手段を有することを
特徴とする請求項25に記載のシステム。 - 【請求項27】上記修正手段は、受信信号強度を、上記
記憶手段に記憶されている上記メモリ値を修正するため
の一つの因子として分析する手段を有することを特徴と
する請求項24に記載のシステム。 - 【請求項28】上記閉ループ信号発生手段は、移動局モ
デムASIC内に形成されていることを特徴とする請求項2
2に記載のシステム。 - 【請求項29】上記比較手段は、上記増幅されたRF出力
信号のAC成分を表わす整流されたDC電圧を発生する手段
と、演算増幅器により、上記整流されたDC電圧を上記出
力電力トリガーレベルを表わすものと連続的に比較する
手段とを有し、上記演算増幅器は、上記出力電力が上記
出力電力トリガーレベルよりも大きいか小さいかを表わ
す比較出力を提供することを特徴とする請求項20に記
載のシステム。 - 【請求項30】上記比較手段は、上記増幅されたRF信号
をディジタル的表現を発生する手段と、上記増幅された
RF信号をディジタル的に表わすものを上記出力電力トリ
ガーレベルとディジタル的に比較する手段とを有するこ
とを特徴とする請求項20に記載のシステム。 - 【請求項31】上記比較手段は、比較指示信号を発生す
る手段を有し、上記変更手段は上記比較指示信号を分析
する手段を有することを特徴とする請求項20に記載の
システム。 - 【請求項32】上記変更手段は、上記実際の比較指示信
号に関係なく汎用入力手段で、上記比較指示信号を連続
的に分析する手段を有することを特徴とする請求項31
に記載のシステム。 - 【請求項33】上記変更手段は、 上記増幅されたRF出力信号が上記出力電力トリガーレベ
ルよりも小さいことを上記比較指示信号が示している間
は、エッジ・トリガー割込み手段により比較指示信号を
無視する手段と、 上記増幅されたRF出力信号が上記出力電力トリガーレベ
ルよりも大きいことを上記比較指示信号が示している間
は、汎用入力手段により上記比較指示信号を連続的に分
析する手段とを有することを特徴とする請求項31に記
載のシステム。 - 【請求項34】上記変更手段は、上記増幅されたRF出力
信号が上記出力電力トリガーレベルよりも大きくなって
から、上記増幅されたRF出力信号が上記出力電力トリガ
ーレベルよりも小さくなるまでの間、上記閉ループ制御
信号を減少させる手段を有することを特徴とする請求項
20に記載のシステム。 - 【請求項35】上記減少手段は、上記基地局命令に応じ
て上記記憶手段に記憶されている上記メモリ値を変化さ
せる手段に取って代る手段を有することを特徴とする請
求項34に記載のシステム。 - 【請求項36】上記変更手段は、受信信号強度を上記閉
ループ制御信号を変更するための因子として分析する手
段を有することを特徴とする請求項20に記載のシステ
ム。 - 【請求項37】上記変更手段はさらに、上記無線電話の
出力電力の新たな減少を要求する電力制御情報を上記基
地局から受けたとき、上記閉ループ制御信号を減少させ
る減少手段を有することを特徴とする請求項20に記載
のシステム。 - 【請求項38】上記減少手段は、上記受信信号強度を考
慮する手段を有することを特徴とする請求項37に記載
のシステム。 - 【請求項39】上記変更手段は上記閉ループ制御システ
ムの応答性を維持する手段を有することを特徴とする請
求項20に記載のシステム。 - 【請求項40】上記変更手段は、上記閉ループ制御信号
を、1.25ms毎に約1dBずつ連続的に減少させること
を特徴とする請求項20に記載のシステム。 - 【請求項41】調整可能な送信増幅を提供して、全体的
出力電力を制御する提供手段と、 利得調整信号により上記提供手段を制御する制御手段
と、 上記制御手段は、 受信信号強度に基づいて開ループ自動利得制御表現を発
生する手段と、 上記基地局から受信された電力制御情報に基づいて閉ル
ープ利得制御表現を発生する発生手段と、 上記開ループ自動利得制御表現と上記閉ループ利得制御
表現とを合成して利得調整信号を発生する手段とを有
し、 さらに、上記全体的出力電力に基づいて上記閉ループ利
得制御表現を制御する更なる制御手段を有することを特
徴とする出力電力システム。 - 【請求項42】上記提供手段は可調整送信増幅回路を有
し、該増幅回路は、可調整中間周波数(IF)増幅器と、
上記可調整IF増幅器に結合された無線周波数(RF)混合
器と、上記RF混合器に結合されたRF電力増幅器とを有す
ることを特徴とする請求項41に記載のシステム。 - 【請求項43】上記出力電力システムは、基地局と通信
する無線電話の出力電力を制御するシステムであって、 上記発生手段は、 ディジタルメモリ素子を有する、メモリ値を記憶する手
段と、 上記ディジタルメモリ素子に記憶されている値をアナロ
グ信号に変換することにより、上記記憶手段に記憶され
ている値を、閉ループ利得制御表現に変換する手段と、 出力電力修正のための基地局命令を受信して分析する手
段と、 上記基地局命令に応じて上記記憶手段に記憶されている
メモリ値を変化させる手段とを有することを特徴とする
請求項41に記載のシステム。 - 【請求項44】上記更なる制御手段は、出力電力トリガ
ーレベルを定める手段と、上記全体的出力電力を上記出
力電力トリガーレベルと比較する手段と、上記比較手段
に応じて、上記閉ループ利得制御表現を選択的に変更し
て上記全体的出力電力を制御する手段とを有することを
特徴とする請求項41に記載のシステム。 - 【請求項45】上記更なる制御手段は、受信信号強度
を、上位閉ループ利得制御表現を変更するための因子と
して分析する手段を有することを特徴とする請求項44
に記載のシステム。 - 【請求項46】上記比較手段は、上記全体的出力電力を
表わす整流されたDC電圧を発生する手段と、演算増幅器
回路において、上記整流されたDC電圧を、上記出力電力
トリガーレベルを表わすものと連続的に比較する手段と
を有し、上記演算増幅器回路は、上記全体的出力電力が
上記出力電力トリガーレベルよりも大きいか小さいかを
示す比較出力を提供するよう構成されていることを特徴
とする請求項44に記載のシステム。 - 【請求項47】上記比較手段は、上記全体的出力電力の
ディジタル表現を発生する手段と、上記全体的出力電力
のディジタル表現を上記出力電力トリガーレベルとディ
ジタル的に比較する手段とを有することを特徴とする請
求項44に記載のシステム。 - 【請求項48】上記更なる制御手段は、1.25ms毎に
約1dBずつ上記閉ループ利得制御表現を連続的に減少さ
せる手段を有することを特徴とする請求項41に記載の
システム。 - 【請求項49】第1の送信信号に対し調整可能な増幅を
行なって、増幅された第2の送信信号を出力する可調整
送信増幅器と、 上記可調整送信増幅器に結合され、受信信号強度に基づ
いて、開ループ自動利得制御信号を発生する第1の発生
手段と受信された電力制御情報に基づいて閉ループ利得
制御信号を発生する第2の発生手段とを有し、この開ル
ープ自動利得制御信号とこの閉ループ利得制御信号とを
合成した利得調整信号を上記可調整送信増幅器に与え上
記第2の送信信号の増幅度を制御する可調整利得制御器
と、 上記可調整送信増幅器に結合され、第2の送信信号の電
力を検出して電力検出信号を出力する出力電力検出器
と、 上記出力電力検出器に結合され、上記電力検出信号とト
リガーレベルとを比較する出力電力トリガーレベル比較
器と、 上記出力電力比較器及び上記可調整利得制御器の上記第
2の発生手段に結合され、上記出力電力トリガーレベル
比較器の比較結果に応じて上記第2の送信信号の増幅度
を減少させる減少器とを有する出力電力システム。 - 【請求項50】上記可調整送信増幅器は、可調整中間周
波数(IF)増幅器と、上記可調整IF増幅器に結合された
無線周波数(RF)混合器と、上記RF混合器に結合された
RF電力増幅器とを有することを特徴とする請求項49に
記載のシステム。
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