JP3498187B2 - 帯域阻止誘電体フィルタ - Google Patents
帯域阻止誘電体フィルタInfo
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- dielectric
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Description
に関する。具体的にいうと、例えばTMモード共振器等
の誘電体共振器を用いた帯域阻止誘電体フィルタ(BE
P)に関する。
段の帯域阻止誘電体フィルタを示す回路図である。1は
TM二重モード共振器であって、図1では2つのRLC
直列共振回路からなる等価回路で示されており、入力側
のコネクタ2a(心線)とアース間に接続されているQ
eループ(励振用ループ)3aはTM二重モード共振器
1の一方の単モード誘電体共振子4に磁気結合されてお
り、出力側のコネクタ2b(心線)とアース間に接続さ
れているQeループ3bは他方の単モード誘電体共振子
5に磁気結合されている。また、両コネクタ2a,2b
間は4分の1波長(λ/4)分布結合形の伝送部6によ
って接続されており、伝送部6の両端には整合用スタブ
7a,7bが設けられている。しかして、TM二重モー
ド共振器1の共振周波数とほぼ等しい帯域における信号
の場合には、Qeループ3a,3b及びTM二重モード
共振器1を通って出力側へ流れる信号と伝送部6を通っ
て出力側へ流れる信号との位相が180°異なるため、
出力側のコネクタ2bへ信号が出力されない。すなわ
ち、TM二重モード共振器1の共振周波数とほぼ等しい
周波数帯域の信号をカットする帯域阻止フィルタが構成
される。
た帯域阻止誘電体フィルタにおいては、従来はセミリジ
ッドタイプの同軸管によって伝送部6を構成していた。
例えば、図2に示すものは、TM二重モード共振器(図
示せず)を用いて構成された2段の帯域阻止誘電体フィ
ルタBであって、Qeループ3a及び3b間を結ぶ伝送
部6としてL字形に屈曲した4分の1波長分布結合形の
TEMモード同軸管8を用いている。
軸管は切削加工によって製作されるものであるので、伝
送部のコストが高くついたり、重量も重くなったりする
という問題があった。また、組み立て時のばらつきによ
り、同軸管の電気長やインピーダンスが大きくばらつ
き、帯域阻止誘電体フィルタの特性に影響を及ぼすとい
う欠点があった。
れたものであって、その目的とするところは、帯域阻止
誘電体フィルタを低コスト化、軽量化し、さらに特性の
安定した帯域阻止誘電体フィルタを製造可能にすること
にある。
フィルタは、入力部と出力部との間を伝送部によって接
続し、入力部と出力との間に当該伝送部と並列に誘電体
共振器を接続した帯域阻止誘電体フィルタにおいて、T
Mモードを有する2つの単モード誘電体共振子を十字形
に一体化してTM二重モードの前記誘電体共振器を形成
し、前記伝送部をマイクロストリップラインによって構
成し、前記伝送部の両端に接続された各Qeループをそ
れぞれ各単モード誘電体共振子に磁気結合させたことを
特徴としている。
いては、前記伝送部を高周波基板に形成された金属導体
によってマイクロストリップライン化してもよい。
プラインによって構成しているので、同軸管を用いた従
来例に比較して伝送部、ひいては帯域阻止誘電体フィル
タを軽量化することができる。また、組み立て時におけ
る伝送部の電気長やインピーダンスのばらつきを低減さ
せることができ、帯域阻止誘電体フィルタの特性を安定
させることができる。さらに、伝送部をマイクロストリ
ップライン化し、例えば高周波基板に形成した金属導体
によってマイクロストリップラインを形成すれば、伝送
部の製作を容易にすることができ、伝送部のコストを安
価にすることができる。
帯域阻止誘電体フィルタAを示す斜視図及び下面図であ
る。また、図4はその一部破断した側面図である。9は
アルミ板等によって製作された略角枠状をした外枠ケー
スであって、外枠ケース9の一方側面には入力用のコネ
クタ2aをネジ止めされ、他方側面には出力用のコネク
タ2bがネジ止めされている。
の高周波基板10が取り付けられており、高周波基板1
0の下面の銅箔を一部エッチング除去することによって
銅パターンによってマイクロストリップライン11が形
成されている。すなわち、マイクロストリップライン1
1によって高周波信号を通過させるための伝送部6が形
成されており、マイクロストリップライン11の周囲が
残りの銅箔部分(アース面12)から分離されている。
また、マイクロストリップライン11の両端部にはそれ
ぞれ整合用スタブ7a,7bとなる銅パターンが一体に
形成されている。各コネクタ2a,2bの心線13a,
13bはマイクロストリップライン11の端部に直接ハ
ンダ付けされておらず、バネ性を有する金属片14を介
して接続されている。このため、外的ストレスは金属片
14の弾性によって吸収され、コネクタ2a,2bの心
線13a,13bに力が加わらないようになっている。
れていてアース面15となっており、高周波基板10の
上面には略環状をした2つのアース板16a,16bが
載置されている。また、アース板16a,16bの内周
の開口とほぼ一致させて、アース面15にも開口部分1
7(高周波基板10の絶縁部分の露出面)が設けられて
いる。上端部をループ状に形成されたQeループ3a,
3bの一方の足はアース面15の開口部分17の中心で
高周波基板10に挿通され、高周波基板10の下面でマ
イクロストリップライン11の端部にハンダ付けされて
いる。Qeループ3a,3bの他方の足(アース側)は
アース板16a,16b及び高周波基板10を貫通して
下面のアース面12にハンダ付けされ、アース板16
a,16b及びアース面12を介してアースされてい
る。
置される誘電体共振器18の構造を示す平断面図であ
る。これは導波管として機能する導電性のケース19内
にTM二重モード共振器1を収納したものである。TM
二重モード共振器1は誘電体セラミック材料からなり、
TMモードを有する2つの単モード誘電体共振子4,5
を十字形に一体成形したものである。
共振器1を水平にした姿勢で高周波基板10の上に載置
され、ケース19の下面に開口した孔(図示せず)から
2本のQeループ3a,3bを挿入され、図5に示すよ
うに各単モード誘電体共振子4,5とQeループ3a,
3bとを磁気結合させられている。また、ケース19は
アース板16a,16bと接触することによってアース
され。この結果、図1に示したような回路構成の帯域阻
止誘電体フィルタAが構成される。
折り曲げられた折曲片21を外枠ケース9にハンダ付け
することによって固定される。
ライン11によって構成すれば、マイクロストリップラ
イン11をエッチング等によって任意のパターンに形成
することができ、伝送部6の製作を容易にできると共に
製作コストも安価にすることができる。また、電気的特
性の調整も容易に行なうことができる。
に比較して伝送部、ひいては帯域阻止誘電体フィルタを
軽量化することができる。また、所望特性の伝送部を容
易に製作することができ、伝送部の製作コストを安価に
することができる。さらに、組み立て時における伝送部
の電気長やインピーダンスのばらつきを低減させること
ができ、帯域阻止誘電体フィルタの特性を安定させるこ
とができる。
図である。
ある。
止誘電体フィルタの斜視図及び下面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 入力部と出力部との間を伝送部によって
接続し、入力部と出力との間に当該伝送部と並列に誘電
体共振器を接続した帯域阻止誘電体フィルタにおいて、TMモードを有する2つの単モード誘電体共振子を十字
形に一体化してTM二重モードの前記誘電体共振器を形
成し、 前記伝送部をマイクロストリップラインによって構成
し、 前記伝送部の両端に接続された各Qeループをそれぞれ
各単モード誘電体共振子に磁気結合させた ことを特徴と
する帯域阻止誘電体フィルタ。 - 【請求項2】 前記伝送部を高周波基板に形成された金
属導体によってマイクロストリップライン化したことを
特徴とする請求項1に記載の帯域阻止誘電体フィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02634694A JP3498187B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 帯域阻止誘電体フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02634694A JP3498187B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 帯域阻止誘電体フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07221503A JPH07221503A (ja) | 1995-08-18 |
JP3498187B2 true JP3498187B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=12190895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02634694A Expired - Lifetime JP3498187B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 帯域阻止誘電体フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3498187B2 (ja) |
-
1994
- 1994-01-28 JP JP02634694A patent/JP3498187B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07221503A (ja) | 1995-08-18 |
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