JP3496966B2 - フラッシュ弁装置 - Google Patents

フラッシュ弁装置

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JP3496966B2
JP3496966B2 JP33328293A JP33328293A JP3496966B2 JP 3496966 B2 JP3496966 B2 JP 3496966B2 JP 33328293 A JP33328293 A JP 33328293A JP 33328293 A JP33328293 A JP 33328293A JP 3496966 B2 JP3496966 B2 JP 3496966B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に便器への洗浄水の
供給を制御するフラッシュ弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、便器への洗浄水の供給を制御する
フラッシュ弁装置は、弁ハウジングの内部に、インレッ
トに連なる主弁室と、アウトレットに連なる低圧室と、
前記主弁室と低圧室とを連通遮断する主制御弁と、この
主制御弁を介し前記主弁室に隣接して配置されるととも
に連通路を介して前記主弁室に連なる圧力室とを備え、
前記低圧室と圧力室とがバイパス通路によって接続され
ていて、このバイパス通路をパイロット弁によって遮断
すると、主弁室と圧力室が等圧になり主制御弁が閉じて
主弁室と低圧室とが遮断され、一方、パイロット弁を開
いてバイパス通路を連通すると、圧力室が減圧されて主
制御弁が開き主弁室と低圧室とが連通して、洗浄水がイ
ンレットからアウトレットに流れるように構成されてい
る。
【0003】そして、フラッシュ弁装置内に装備した流
量計が洗浄水を一定量通過させたことを計量すると、パ
イロット弁が閉じ、その結果、再び主制御弁が閉じて、
洗浄水の供給を停止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のフラッシュ弁装
置においては、前記低圧室と圧力室とを結ぶバイパス通
路を、弁ハウジングの外側に設けた配管で構成するか、
あるいは、弁ハウジングの肉部に直接にバイパス通路を
穿設するかして構成していた。
【0005】このようにしてバイパス通路を構成する
と、外側に突出する配管があるため、あるいは弁ハウジ
ングの肉厚を厚くする必要があるため、フラッシュ弁装
置が大型化するという欠点があった。
【0006】本発明はこのような従来の技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、フラッシュ弁装置をよりコ
ンパクトにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本出願の第1の発明に係
るフラッシュ弁装置は、弁ハウジングの内部に、インレ
ットに連なる主弁室と、アウトレットに連なる低圧室
と、前記主弁室と低圧室とを連通遮断する主制御弁と、
この主制御弁を介し前記主弁室に隣接して配置されると
ともに連通路を介して前記主弁室に連なる圧力室とを備
えている。
【0008】更にこの弁ハウジングは、一端を前記低圧
室に開口させ他端を当該弁ハウジングの外周面に開口す
る第1バイパス通路と、一端を前記圧力室に開口し他端
を当該弁ハウジングの外周面に開口する第2バイパス通
路とを有し、この第2バイパス通路の途中がパイロット
弁によって連通遮断可能にされている。
【0009】又、前記弁ハウジングにはスリーブが両端
部をシールされて外嵌し、弁ハウジングの外周面とスリ
ーブの内周面との間に第3バイパス通路が形成されてい
て、この第3バイパス通路によって前記第2バイパス通
路におけるパイロット弁の下流側と前記第1バイパス通
路とが連通している。
【0010】前記第3バイパス通路は、弁ハウジングの
外側に全周的に設けてもよいし、あるいは、周方向の一
部分に設けてもよい。第3バイパス通路を周方向の一部
分に設ける場合には、弁ハウジングの外周面に溝を設
け、この溝をスリーブで覆うことによって形成すること
が可能である。
【0011】本出願の第2の発明に係るフラッシュ弁装
置は、主弁室と圧力室とを接続する前記連通路を主制御
弁の内部に形成したものであり、このようにするとフラ
ッシュ弁装置を更にコンパクトにすることができる。
【0012】本出願の第3の発明に係るフラッシュ弁装
置は、前記弁ハウジングを第1弁ハウジングと第2弁ハ
ウジングとから構成し、第1弁ハウジングに前記主弁室
と低圧室と第1バイパス通路とを設け、第2弁ハウジン
グに前記第2バイパス通路とパイロット弁とを設け、第
1弁ハウジングと第2弁ハウジングとの間に圧力室と主
制御弁を設け、第1弁ハウジングと第2弁ハウジングと
の連結部分に前記スリーブを外嵌させたものである。こ
のようにすると、組み立てが容易にでき、極めて実用的
である。
【0013】本出願の第4の発明に係るフラッシュ弁装
置では、前記第2弁ハウジングに、圧力室に連なる貫通
孔と、この貫通孔と平行をなす有底の摺動孔と、前記貫
通孔と摺動孔とを連通する第1通路と、一端を前記摺動
孔に開口し他端を第1弁ハウジングの外周面に開口する
第2通路とを設ける。
【0014】更に、前記貫通孔には先端を開口させた中
空の第1筒体を摺動可能に設ける。この第1筒体と貫通
孔とは前記第2通路を間に挟んでその両側をシールし、
且つこれらシール部間では第1筒体と貫通孔との間に隙
間を設ける。
【0015】一方、前記摺動孔には先端を開口させた中
空の第2筒体をシール状態に摺動可能に設ける。更に、
これら第1筒体と第2筒体を可動体に連結し、可動体を
コイルスプリング等によって第2弁ハウジングから離反
する方向へ付勢する。この可動体には第1筒体の中空部
と第2筒体の中空部とを接続し前記パイロット弁によっ
て連通遮断される通路を設ける。
【0016】この第4の発明に係るフラッシュ弁装置で
は、前記第1筒体の中空部と第2筒体の中空部と可動体
内の通路と摺動孔と第2通路によって前記第2バイパス
通路が構成される。
【0017】
【作用】前記パイロット弁によって前記第2バイパス通
路が遮断された状態では、主弁室に連なる圧力室は主弁
室と等圧になり、その結果、前記主制御弁が閉じて、主
弁室と低圧室とが遮断される。したがって、インレット
とアウトレットとは非連通状態になるので、洗浄水は流
れない。
【0018】パイロット弁を開いて第2バイパス通路を
連通すると、圧力室内の洗浄水が第2バイパス通路、第
3バイパス通路、及び第1バイパス通路を経由して低圧
室に流れ、圧力室内が減圧する。その結果、圧力室が主
弁室よりも低圧になり、その圧力差により主制御弁が圧
力室側に移動し、主弁室と低圧室とが連通し、インレッ
トとアウトレットが連通状態になって洗浄水が流れる。
【0019】このフラッシュ弁装置では、第3バイパス
通路を弁ハウジングとスリーブの間に設けたので、バイ
パス通路用の配管を弁ハウジングの外側に設けないで済
む。又、弁ハウジングの外径を小さくすることができる
とともに、スリーブを厚肉にする必要もないので、フラ
ッシュ弁装置をコンパクトにすることができる。
【0020】又、第4の発明に係るフラッシュ弁装置で
は、可動体内の通路をパイロット弁によって遮断した状
態で、可動体を付勢力に抗して第2弁ハウジングに接近
する方向へ押動すると、第1筒体と貫通孔との間の圧力
室側のシール部がシール解除されて、貫通孔と第1筒体
との間の隙間と第1通路と摺動孔と第2通路を介して圧
力室と前記第3バイパス通路とが連通し、主制御弁を手
動で開けることができる。可動体を第2弁ハウジングか
ら離反する方向へ戻すと、圧力室と第3バイパス通路と
が遮断され、主制御弁を手動で閉じることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図7の図
面に基いて説明する。図3は本発明に係るフラッシュ弁
装置1の全体縦断面図である。このフラッシュ弁装置1
は、スリーブ2によって連結された第1弁ハウジング1
0と第2弁ハウジング40とを具備している。
【0022】第1弁ハウジング10は入口側ブロック1
1と出口側ブロック12からなる。入口側ブロック11
は下部にインレット13を有し、このインレット13に
流入管14が連結されている。インレット13には、流
入管14から供給される洗浄水の水圧によって開閉動作
する逆止弁15がコイルスプリング15aによって閉方
向へ付勢されて設置されている。入口側ブロック11の
上部にはストレーナ80が収納されている。
【0023】出口側ブロック12は上部にアウトレット
を16を有し、このアウトレット16に流出管17が連
結されている。又、出口側ブロック12の下部には流量
計収納室18が形成されていて、ここに流量計ユニット
81が収納されている。流量計ユニット81は図4に示
すように、ケーシング82に回動自在に支持された回転
翼車83と、回転翼車83に設置されたホール素子84
とから構成されており、回転翼車83と一体に回転する
ホール素子84の回転によって検出される磁力の変化を
パルスとして識別し、出口側ブロック12に設置された
パルスカウンタ85で計数して、収納室18を流れる洗
浄水を計量するようになっている。
【0024】入口側ブロック11と出口側ブロック12
の連結構造は次のようになっている。入口側ブロック1
1の先端に設けた小径部19は出口側ブロック12の下
部に挿入されており、小径部19と出口側ブロック12
との間はシールリング20によってシールされている。
入口側ブロック11の上部外周面と出口側ブロック12
の下部外周面にはそれぞれ環状の溝21,22が形成さ
れていて、この溝21,22には、縦断面コ字形をなし
平面視半円弧状をなす左右一対の連結リング23,24
が、それぞれ入口側ブロック11と出口側ブロック12
に架け渡すようにして挿入されている。連結リング2
3,24の外側には入口側ブロック11にねじ込まれた
円筒状のスリーブ25が外嵌しており、連結リング2
3,24の脱落を阻止している。
【0025】この連結状態において、前記収納室18内
の流量計ユニット81と前記ストレーナ80が収納室1
8の内壁と小径部19の先端面とによって挟持されてい
る。尚、小径部19の先端面とストレーナ80との間に
弾性を有するスペーサを介在させると、製作誤差や組み
立て誤差等が吸収でき好ましい。
【0026】前記第1弁ハウジング10の出口側ブロッ
ク12の内部には、前記アウトレット16に連なる低圧
室26と、この低圧室26に連なり低圧室26を包囲す
るように形成された主弁室27とが設けられており、低
圧室26と主弁室27との間には弁座28が形成されて
いる。尚、主弁室27は前記収納室18に連なってい
る。
【0027】又、図1に示すように、出口側ブロック1
2の上部外周面には段差部29が形成されており、この
段差部29より上方は小径部30になっている。出口側
ブロック12には、一端を前記小径部30の外周面に開
口し他端を低圧室26に開口させた第1バイパス通路3
1が形成されている。
【0028】一方、第2弁ハウジング40の下部外周面
にも段差部41が形成され、この段差部41より下方は
小径部42になっており、小径部42の下部から更に小
径の筒部43が延びている。この筒部43が出口側ブロ
ック12の小径部30にねじ込まれて、第2弁ハウジン
グ40は第1弁ハウジング10に連結固定されている。
尚、第1弁ハウジング10の小径部30と第2弁ハウジ
ング40の筒部43との間はシールリング44によって
シールされている。
【0029】第2弁ハウジング40の筒部43内は弁摺
動孔45になっていて、この弁摺動孔45に主制御弁7
0が図中上下方向へ移動可能に収容されている。主制御
弁70の上端部には弁摺動孔45との間をシールするシ
ールリング71が固定されていて、このシールリング7
1が弁摺動孔45を摺動するようになっている。この弁
摺動孔45と主制御弁70によって包囲された空間が圧
力室46にされている。
【0030】主制御弁70には前記第1弁ハウジング1
0の弁座28に対して着座離間するパッキン72が取り
付けられており、主制御弁70は弁座28に着座して低
圧室26と主弁室27との間を遮断し、弁座28から離
間することにより低圧室26と主弁室27とを連通させ
る。主制御弁70は第2弁ハウジング40との間に設け
られたコイルスプリング73によって弁座28に接近す
る方向(図中下方)へ付勢されており、通常は弁座28
に着座している。この主制御弁70には主弁室27と圧
力室46とを連通する連通路74を有している。
【0031】第1弁ハウジング10の小径部30と第2
弁ハウジング40の小径部42の外径は同一径になって
おり、これら小径部30,42の外側にはスリーブ2が
外嵌している。スリーブ2の両端部はそれぞれ第1弁ハ
ウジング10の段差部29及び第2弁ハウジング40の
段差部41に突き当たっている。
【0032】小径部30,42の外周面とスリーブ2の
内周面との間には隙間が設けられており、各小径部3
0,42とスリーブ2との間はシールリング32,47
によってシールされている。尚、シールリング32は前
記第1バイパス通路31よりも下側に配されている。そ
して、両シールリング32,47の間は第3バイパス通
路3にされている。
【0033】図5に示すように、前記第2弁ハウジング
40の上部には凹部48が形成されていて、この凹部4
8からは圧力室46に貫通する貫通孔49と有底の摺動
孔50とが下方に平行に延びている。貫通孔49の下端
は下方に拡径するテーパー孔49aになっている。
【0034】又、第2弁ハウジング40には、貫通孔4
9と摺動孔50とを連通する第1通路51と、一端を摺
動孔50に開口し他端を小径部42の外周面に開口する
第2通路52が形成されている。
【0035】又、凹部48には可動体53が第2弁ハウ
ジング40に接近離間する方向(図中上下方向)へ移動
可能に収容されている。この可動体53はコイルスプリ
ング54によって第2弁ハウジング40から離間する方
向(図中上方)へ付勢されるとともに、第2弁ハウジン
グ40に固定されたストッパー55によって上限位置を
規制されている。
【0036】可動体53の下面には、前記貫通孔49内
に摺動可能に挿入される中空の第1筒体56と、前記摺
動孔50に摺動可能に挿入される中空の第2筒体57が
固定されている。第1筒体56の外周面と貫通孔49の
内周面との間には、洗浄水の流通を可能にする隙間が設
けられており、貫通孔49の上下部において第1筒体5
6と貫通孔49との間はシールリング58a,58bに
よりシールされている。又、第2筒体57と摺動孔50
との間はシールリング59によってシールされている。
【0037】可動体53の内部には第1筒体56の中空
部56aと第2筒体57の中空部57aとを接続する通
路53aが形成されており、この通路53aはパイロッ
ト弁60によって連通遮断可能にされている。パイロッ
ト弁60は可動体53の上部に固定された電磁駆動部6
1によって開閉制御されている。
【0038】即ち、電磁駆動部61はソレノイドコイル
62によって上下駆動されるプランジャ63を有し、こ
のプランジャ63の先端にパイロット弁60が設けられ
ている。通常、ソレノイドコイル62は非通電状態にな
っており、この時、パイロット弁60は前記通路53a
を遮断している。そして、ソレノイドコイル62に通電
すると、プランジャ63が上方へ引き付けられ、その結
果、パイロット弁60が開いて前記通路53aを連通せ
しめる。
【0039】尚、この実施例においては、テーパー孔4
9aと、第1筒体56の中空部56aと、可動体53の
通路53aと、第2筒体57の中空部57aと、摺動孔
50と、第2通路52によって第2バイパス通路64が
構成されている。
【0040】又、第2弁ハウジング40には、前記可動
体53及び電磁駆動部61を覆うカバー65が固定され
ており、このカバー65の上部中央の孔から、電磁駆動
部61の上部に固定された押ボタン66が突出してい
る。
【0041】次に、このフラッシュ弁装置1の作用を説
明する。電磁駆動部61のソレノイドコイル62が非通
電状態では、パイロット弁60が可動体53内の通路5
3aを遮断している。したがって、主制御弁70の連通
路74を介して主弁室27に連通している圧力室46
は、主弁室27内と等圧になる。その結果、主制御弁7
0はコイルスプリング73の付勢力、及び低圧室26と
主弁室27との圧力差に基づく力によって弁座28に着
座せしめられ、低圧室26と主弁室27とを遮断する。
この状態がフラッシュ弁装置1の閉状態であり、洗浄水
は流れない。又、この状態では、逆止弁15もインレッ
ト13を遮断している。
【0042】前記ソレノイドコイル62を通電状態にす
ると、パイロット弁60が開いて可動体53内の通路5
3aが連通し、第2バイパス通路64が連通する。その
結果、第2バイパス通路64と第3バイパス通路3と第
1バイパス通路31を介して圧力室46と低圧室26と
が連通し、圧力室46内の洗浄水が低圧室26へと流
れ、圧力室46内の圧力が低下する。そして、圧力室4
6と主弁室27との圧力差に基づく力が、コイルスプリ
ング73の付勢力、及び低圧室26と主弁室27との圧
力差に基づく力に勝った時に主制御弁70が上方へ押動
され、弁座28から離間して、低圧室26と主弁室27
とを連通する。すると、主弁室27内の洗浄水が低圧室
26を通り、アウトレット16及び流出管17を通っ
て、便器へと流出する。
【0043】この洗浄水の流出により主弁室27内の圧
力が低下すると、流入管14側の洗浄水の圧力により逆
止弁15がコイルスプリング15aの付勢力に抗して押
動されて開状態となる。その結果、インレット13とア
ウトレット16が連通し、洗浄水が流入管14から流出
管16を通って便器に流出する。
【0044】そして、前記流量計ユニット81が所定流
量の洗浄水の流出を検出すると、電磁駆動部61のソレ
ノイドコイル62への通電が停止されて、パイロット弁
60が可動体53内の通路53aを遮断する。すると、
第2バイパス通路64が遮断されるので、圧力室46が
再び主弁室27と等圧になり、主制御弁70が弁座28
に着座して、低圧室26と主弁室27とを遮断し洗浄水
の流出を停止する。洗浄水の流出が停止すると、主弁室
27内が流入管14内と等圧になるので、逆止弁15が
コイルスプリング15aの付勢力に押動されてインレッ
ト13を遮断する。
【0045】又、このフラッシュ弁装置1においては、
ソレノイドコイル62への通電をせずに手動で洗浄水を
流出させることができる。即ち、ソレノイドコイル62
の非通電時には通路53aが遮断された状態であるが、
この状態のまま押ボタン66をコイルスプリング54の
付勢力に抗して下方に押動すると、可動体53の下降と
ともに、第1筒体56及び第2筒体57がそれぞれ貫通
孔49あるいは摺動孔50を下降する。そして、図7に
示すように、第1筒体56の下側のシールリング58b
がテーパー孔49a内に侵入すると、テーパー孔49a
が第1筒体56の外周面と貫通孔49の内周面との間の
隙間を介して第1通路51に連通し、更に摺動孔50及
び第2通路53を介して第3バイパス通路3に連通す
る。その結果、パイロット弁60を閉状態にしたまま圧
力室46を低圧室26に連通せしめることができ、主制
御弁70を弁座28から離間させて主弁室27を低圧室
26に連通し、洗浄水をインレット13からアウトレッ
ト16へ流出させることができる。
【0046】そして、押ボタン66から手を離し、コイ
ルスプリング54によって可動体53をスプリングバッ
クさせると、シールリング58bによってテーパー孔4
9aと第1通路51との間が再び遮断されて、圧力室4
6と低圧室26とが遮断されるので、主制御弁70を弁
座28に着座させて洗浄水の流出を停止せしめることが
できる。
【0047】このフラッシュ弁装置1では、第3バイパ
ス通路3を、第1弁ハウジング10の小径部30及び第
2弁ハウジング40の小径部42とスリーブ2との間に
設けたので、フラッシュ弁装置1をコンパクトにするこ
とができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フラッシュ弁装置をコンパクトにすることができる。
又、フラッシュ弁装置を手動で開状態にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラッシュ弁装置のアウトレット
近傍の拡大縦断面図である。
【図2】図1のI−I断面図である。
【図3】前記フラッシュ弁装置の全体縦断面図である。
【図4】前記フラッシュ弁装置の流量計ユニット周りの
拡大縦断面図である。
【図5】前記フラッシュ弁装置のパイロット弁が閉弁し
た状態を示すパイロット弁周りの拡大縦断面図である。
【図6】前記フラッシュ弁装置のパイロット弁が開弁し
た状態を示すパイロット弁周りの要部拡大縦断面図であ
る。
【図7】前記フラッシュ弁装置を手動で開弁した状態を
示すパイロット弁周りの拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 フラッシュ弁装置 2 スリーブ 3 第3バイパス通路 10 第1弁ハウジング 13 インレット 16 アウトレット 26 低圧室 27 主弁室 31 第1バイパス通路 32 シールリング 40 第2弁ハウジング 46 圧力室 47 シールリング 49 貫通孔 50 摺動孔 51 第1通路 52 第2通路 53 可動体 53a 通路 54 コイルスプリング 56 第1筒体 56a 中空部 57 第2筒体 57a 中空部 58a,b シールリング 59 シールリング 60 パイロット弁 61 電磁駆動部 64 第2バイパス通路

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁ハウジングの内部に、インレットに連
    なる主弁室と、アウトレットに連なる低圧室と、前記主
    弁室と低圧室とを連通遮断する主制御弁と、この主制御
    弁を介し前記主弁室に隣接して配置されるとともに連通
    路を介して前記主弁室に連なる圧力室とを備え、更にこ
    の弁ハウジングは、一端を前記低圧室に開口させ他端を
    当該弁ハウジングの外周面に開口する第1バイパス通路
    と、一端を前記圧力室に開口し他端を当該弁ハウジング
    の外周面に開口する第2バイパス通路とを有し、この第
    2バイパス通路の途中がパイロット弁によって連通遮断
    可能にされており、又、前記弁ハウジングにはスリーブ
    が両端部をシールされて外嵌し、弁ハウジングの外周面
    とスリーブの内周面との間に第3バイパス通路が形成さ
    れており、この第3バイパス通路によって前記第2バイ
    パス通路におけるパイロット弁の下流側と前記第1バイ
    パス通路とが連通していて、前記パイロット弁が前記第
    2バイパス通路を遮断した状態では前記主弁室と圧力室
    とが等圧になり前記主制御弁が閉じて主弁室と低圧室と
    が遮断され、パイロット弁が第2バイパス通路を連通し
    た時に圧力室が減圧されて主制御弁が開き主弁室と低圧
    室とが連通することを特徴とするフラッシュ弁装置。
  2. 【請求項2】 前記連通路が主制御弁の内部に形成され
    ていることを特徴とする請求項1に記載のフラッシュ弁
    装置。
  3. 【請求項3】 前記弁ハウジングが第1弁ハウジングと
    第2弁ハウジングとからなり、第1弁ハウジングに前記
    主弁室と低圧室と第1バイパス通路とが設けられ、第2
    弁ハウジングに前記第2バイパス通路とパイロット弁と
    が設けられ、第1弁ハウジングと第2弁ハウジングとの
    間に圧力室と主制御弁が設けられていて、第1弁ハウジ
    ングと第2弁ハウジングとの連結部分に前記スリーブが
    外嵌していることを特徴とする請求項1または2に記載
    のフラッシュ弁装置。
  4. 【請求項4】 前記第2弁ハウジングには、圧力室に連
    なる貫通孔と、この貫通孔と平行をなす有底の摺動孔
    と、前記貫通孔と摺動孔とを連通する第1通路と、一端
    を前記摺動孔に開口し他端を第1弁ハウジングの外周面
    に開口する第2通路とが設けられ、前記貫通孔には先端
    を開口させた中空の第1筒体が摺動可能に設けられ、こ
    の第1筒体と貫通孔とは前記第2通路を間に挟んでその
    両側をシールされ且つこれらシール部間では第1筒体と
    貫通孔との間に隙間が設けられており、一方、前記摺動
    孔には先端を開口させた中空の第2筒体がシール状態に
    摺動可能に設けられ、これら第1筒体と第2筒体が第2
    弁ハウジングから離反する方向へ付勢された可動体に連
    結されていて、この可動体には第1筒体の中空部と第2
    筒体の中空部とを接続し前記パイロット弁によって連通
    遮断される通路が設けられており、前記第1筒体の中空
    部と第2筒体の中空部と可動体内の通路と摺動孔と第2
    通路によって前記第2バイパス通路が構成されていて、
    可動体内の通路がパイロット弁によって遮断された状態
    で可動体を第2弁ハウジングに接近する方向へ押動する
    と、第1筒体と貫通孔との間の圧力室側のシール部がシ
    ール解除されて、貫通孔と第1筒体との間の隙間と第1
    通路と摺動孔と第2通路を介して圧力室と前記第3バイ
    パス通路とが連通することを特徴とする請求項3に記載
    のフラッシュ弁装置。
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