JP3496108B2 - メガネフレームのツル継手構造 - Google Patents
メガネフレームのツル継手構造Info
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- JP3496108B2 JP3496108B2 JP15166796A JP15166796A JP3496108B2 JP 3496108 B2 JP3496108 B2 JP 3496108B2 JP 15166796 A JP15166796 A JP 15166796A JP 15166796 A JP15166796 A JP 15166796A JP 3496108 B2 JP3496108 B2 JP 3496108B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はメガネフレームのツル継
手構造に関するものであり、蝶番とツルをロウ付けする
ことなく、しかもツルの長さが調整出来るようにしたも
のである。 【０００２】 【従来の技術】メガネフレームはフロントフレームの両
側にはツルを取り付けし、該ツルは折り畳み出来る構造
としている。その為にフロントフレーム側にはヨロイを
ロウ付けし、ツルはこのヨロイに蝶番を介在して連結し
ている。蝶番は周知の通り両蝶片を軸ネジにて連結し、
該軸ネジを中心として蝶片は屈曲することが出来る。従
って、各蝶片をヨロイとツル側にそれぞれロウ付けし、
軸ネジにて連結される。 【０００３】この場合、ヨロイ及びツルにロウ付けされ
る蝶片は正確でなくてはならず、位置ズレしてロウ付け
するならばヨロイに連結されるツルは傾斜したりして、
正しく取り付けされない。そしてロウ付けされるツルは
剥れることもあり、チタンのような材質では直接ロウ付
け加工が出来ないといった問題もある。 【０００４】一方、ヨロイと連結したツルはその長さが
定まり、当然ツルの長さ調整は出来ない。従来ではツル
をスライド型式として長さ調整が出来る構造としたもの
もあるが、スライド部の太さが大きくなってしまった
り、スライド部での段差が出来たりして該ツルの外観が
損なわれてしまう。 【０００５】 【本発明が解決しようとする課題】このように、従来の
メガネフレームのツル継手構造には上記のごとき問題が
ある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点で
あって、蝶片とロウ付けすることなく連結するととも
に、ツルの長さ調整を可能とするツル継手構造を提供す
る。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明のツル継手構造は
蝶番を構成する片方の蝶片とロウ付けすることなく連結
するように構成している。そこで、ツルのヨロイ側端部
内側にはガイド溝を形成し、このガイド溝内には蝶片に
形成したガイドが嵌合してスライド出来る連結構造とな
っている。そこで、該蝶片はガイド溝に嵌合してスライ
ド可能なような適度な長さとなっている。 【０００７】そして、ガイド溝とガイドは互いに噛み合
って嵌合し、スライド方向に動いてツルの長さが調整さ
れる。このツルの長さが決まったところで該ツルとガイ
ドを固定しなくてはならない訳であるが、その為に上記
ガイドには先端から適度な長さのスリット溝を形成し、
該スリット溝の途中にはネジ穴を設けてネジを螺合す
る。該ネジを螺合することでスリット溝の幅は拡大して
ガイド幅は広がり、ガイド溝の内側面に圧接することに
なり、ガイドはロックされる。以下、本発明に係る実施
例を図面に基づいて詳細に説明する。 【０００８】 【実施例】図１はメガネフレームであって、レンズを嵌
めるリム１、１は連結部材２にて連結され、リム１、１
の外側にはヨロイ３、３がロウ付けされ、そしてヨロイ
３、３にはツル４、４が蝶番５、５を介して折り畳み出
来るように連結している。又、リム１、１の内側には鼻
当てパット６、６が取り付けされている。本発明は上記
蝶番５を介して連結されるツル４の継手構造に特徴があ
る訳であり、メガネフレームの形態は何ら限定しない。 【０００９】図２は本発明のツル継手構造を示す外観図
であり、ヨロイ３とツル４は蝶番５にて繋がれ、同時に
蝶番５を介して折り畳み出来る。ところで蝶番５は蝶片
７と蝶片８が軸ネジ９にて連結され、該蝶片７はヨロイ
側にロウ付けされ、他方の蝶片８はツル側に固定されて
いる。同図から明らかなように、蝶片７は従来と同じで
あるが、他方の蝶片８は長く延びていて、ツル４との間
にスライドして位置が変更出来るような連結構造となっ
ている。 【００１０】図３はツル端部を表している拡大図であ
り、ツル４の内側にはガイド溝１０が形成され、このガ
イド溝１０には図４に示す蝶片８が取り付けされる。ガ
イド溝１０の断面は底の幅を大きくした台形をなし、こ
の台形ガイド溝１０に嵌るガイド１１も同じく台形断面
を成している。そして、蝶片８の先端からは細長いスリ
ット溝１２が形成され、スリット溝１２の中間位置には
ネジ穴１３が設けられている。 【００１１】上記スリット溝１２はガイド１１を２分
し、上記ネジ穴１３にネジを螺合する場合にはスリット
溝１２の幅を拡大してガイド１１を押し広げることにな
る。図５は蝶片８にツル４が連結した場合であり、該蝶
片８のガイド１１はツル４に形成しているガイド溝１０
に嵌合してネジ１４がネジ穴１３に螺合している。 【００１２】ツル４はその長さを適当に調整したところ
で該ツルの端部を切断して該蝶片８に取り付けすること
が出来る。従ってツルは前以て長めに加工されているこ
とが必要である。以上述べたように、本発明に係るツル
継手構造はヨロイとツルとが互いに噛み合うガイドを形
成するとともに、ヨロイにはスリット溝を設けてネジを
螺合して固定した構造であり、次のような効果を得るこ
とが出来る。 【００１３】 【発明の効果】本発明のツルはガイド及びガイド溝が噛
み合うことでヨロイと連結し、ヨロイ先端から切り込ん
だスリット溝にネジを螺合してガイド幅を拡張し、ガイ
ド溝に固定することが出来る。従ってツルはロウ付けす
ることなく連結し、ロウ付け不能な材質であってもツル
とヨロイの連結が出来る。そしてツルはガイドに沿って
スライドすることが出来る為に、ツルの長さを調整する
ことが出来、しかも長さ調整が出来る構造であっても継
手構造はメガネフレームの外観を損なうことはない。
手構造に関するものであり、蝶番とツルをロウ付けする
ことなく、しかもツルの長さが調整出来るようにしたも
のである。 【０００２】 【従来の技術】メガネフレームはフロントフレームの両
側にはツルを取り付けし、該ツルは折り畳み出来る構造
としている。その為にフロントフレーム側にはヨロイを
ロウ付けし、ツルはこのヨロイに蝶番を介在して連結し
ている。蝶番は周知の通り両蝶片を軸ネジにて連結し、
該軸ネジを中心として蝶片は屈曲することが出来る。従
って、各蝶片をヨロイとツル側にそれぞれロウ付けし、
軸ネジにて連結される。 【０００３】この場合、ヨロイ及びツルにロウ付けされ
る蝶片は正確でなくてはならず、位置ズレしてロウ付け
するならばヨロイに連結されるツルは傾斜したりして、
正しく取り付けされない。そしてロウ付けされるツルは
剥れることもあり、チタンのような材質では直接ロウ付
け加工が出来ないといった問題もある。 【０００４】一方、ヨロイと連結したツルはその長さが
定まり、当然ツルの長さ調整は出来ない。従来ではツル
をスライド型式として長さ調整が出来る構造としたもの
もあるが、スライド部の太さが大きくなってしまった
り、スライド部での段差が出来たりして該ツルの外観が
損なわれてしまう。 【０００５】 【本発明が解決しようとする課題】このように、従来の
メガネフレームのツル継手構造には上記のごとき問題が
ある。本発明が解決しようとする課題はこれら問題点で
あって、蝶片とロウ付けすることなく連結するととも
に、ツルの長さ調整を可能とするツル継手構造を提供す
る。 【０００６】 【課題を解決するための手段】本発明のツル継手構造は
蝶番を構成する片方の蝶片とロウ付けすることなく連結
するように構成している。そこで、ツルのヨロイ側端部
内側にはガイド溝を形成し、このガイド溝内には蝶片に
形成したガイドが嵌合してスライド出来る連結構造とな
っている。そこで、該蝶片はガイド溝に嵌合してスライ
ド可能なような適度な長さとなっている。 【０００７】そして、ガイド溝とガイドは互いに噛み合
って嵌合し、スライド方向に動いてツルの長さが調整さ
れる。このツルの長さが決まったところで該ツルとガイ
ドを固定しなくてはならない訳であるが、その為に上記
ガイドには先端から適度な長さのスリット溝を形成し、
該スリット溝の途中にはネジ穴を設けてネジを螺合す
る。該ネジを螺合することでスリット溝の幅は拡大して
ガイド幅は広がり、ガイド溝の内側面に圧接することに
なり、ガイドはロックされる。以下、本発明に係る実施
例を図面に基づいて詳細に説明する。 【０００８】 【実施例】図１はメガネフレームであって、レンズを嵌
めるリム１、１は連結部材２にて連結され、リム１、１
の外側にはヨロイ３、３がロウ付けされ、そしてヨロイ
３、３にはツル４、４が蝶番５、５を介して折り畳み出
来るように連結している。又、リム１、１の内側には鼻
当てパット６、６が取り付けされている。本発明は上記
蝶番５を介して連結されるツル４の継手構造に特徴があ
る訳であり、メガネフレームの形態は何ら限定しない。 【０００９】図２は本発明のツル継手構造を示す外観図
であり、ヨロイ３とツル４は蝶番５にて繋がれ、同時に
蝶番５を介して折り畳み出来る。ところで蝶番５は蝶片
７と蝶片８が軸ネジ９にて連結され、該蝶片７はヨロイ
側にロウ付けされ、他方の蝶片８はツル側に固定されて
いる。同図から明らかなように、蝶片７は従来と同じで
あるが、他方の蝶片８は長く延びていて、ツル４との間
にスライドして位置が変更出来るような連結構造となっ
ている。 【００１０】図３はツル端部を表している拡大図であ
り、ツル４の内側にはガイド溝１０が形成され、このガ
イド溝１０には図４に示す蝶片８が取り付けされる。ガ
イド溝１０の断面は底の幅を大きくした台形をなし、こ
の台形ガイド溝１０に嵌るガイド１１も同じく台形断面
を成している。そして、蝶片８の先端からは細長いスリ
ット溝１２が形成され、スリット溝１２の中間位置には
ネジ穴１３が設けられている。 【００１１】上記スリット溝１２はガイド１１を２分
し、上記ネジ穴１３にネジを螺合する場合にはスリット
溝１２の幅を拡大してガイド１１を押し広げることにな
る。図５は蝶片８にツル４が連結した場合であり、該蝶
片８のガイド１１はツル４に形成しているガイド溝１０
に嵌合してネジ１４がネジ穴１３に螺合している。 【００１２】ツル４はその長さを適当に調整したところ
で該ツルの端部を切断して該蝶片８に取り付けすること
が出来る。従ってツルは前以て長めに加工されているこ
とが必要である。以上述べたように、本発明に係るツル
継手構造はヨロイとツルとが互いに噛み合うガイドを形
成するとともに、ヨロイにはスリット溝を設けてネジを
螺合して固定した構造であり、次のような効果を得るこ
とが出来る。 【００１３】 【発明の効果】本発明のツルはガイド及びガイド溝が噛
み合うことでヨロイと連結し、ヨロイ先端から切り込ん
だスリット溝にネジを螺合してガイド幅を拡張し、ガイ
ド溝に固定することが出来る。従ってツルはロウ付けす
ることなく連結し、ロウ付け不能な材質であってもツル
とヨロイの連結が出来る。そしてツルはガイドに沿って
スライドすることが出来る為に、ツルの長さを調整する
ことが出来、しかも長さ調整が出来る構造であっても継
手構造はメガネフレームの外観を損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図１】メガネフレーム。
【図２】本発明のツル継手構造を示す実施例。
【図３】ツル端部に形成したガイド溝。
【図４】蝶番を構成する蝶片。
【図５】ツルのガイド溝に蝶片のガイドが嵌って連結し
た場合。 【符号の説明】 １ リム ２ 連結部材 ３ ヨロイ ４ ツル ５ 蝶番 ６ 鼻当てパット ７ 蝶片 ８ 蝶片 ９ 軸ネジ 10 ガイド溝 11 ガイド 12 スリット溝 13 ネジ穴 14 ネジ
た場合。 【符号の説明】 １ リム ２ 連結部材 ３ ヨロイ ４ ツル ５ 蝶番 ６ 鼻当てパット ７ 蝶片 ８ 蝶片 ９ 軸ネジ 10 ガイド溝 11 ガイド 12 スリット溝 13 ネジ穴 14 ネジ
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 メガネのフロントフレームの両サイドに
ヨロイを設け、該ヨロイには蝶番を介してツルを折り畳
み出来るように連結したツル継手構造において、ツル端
の内側にはガイド溝を設け、上記蝶番を構成する片方の
蝶片にはガイドを形成し、そして蝶片の先端から所定の
長さのスリット溝を設けてガイドを２分し、該スリット
溝の中間部にはネジ穴を有し、ガイド溝にガイドを嵌合
するとともに、ネジ穴にはネジを螺合して固定したこと
を特徴とするメガネフレームのツル継手構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15166796A JP3496108B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | メガネフレームのツル継手構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15166796A JP3496108B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | メガネフレームのツル継手構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09311299A JPH09311299A (ja) | 1997-12-02 |
| JP3496108B2 true JP3496108B2 (ja) | 2004-02-09 |
Family
ID=15523610
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15166796A Expired - Fee Related JP3496108B2 (ja) | 1996-05-23 | 1996-05-23 | メガネフレームのツル継手構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3496108B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102722036A (zh) * | 2012-07-13 | 2012-10-10 | 庄梅兰 | 一种镜腿可调式眼镜 |
-
1996
- 1996-05-23 JP JP15166796A patent/JP3496108B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09311299A (ja) | 1997-12-02 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |