JP3495581B2 - 信号処理回路 - Google Patents
信号処理回路Info
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Description
シグナル プロセッサ)を含む信号処理回路に関する。
て、さまざまな多チャンネルの音場モードをDSPで再
生する場合、スピーカー等の設定の状況により、多数の
バス・マネージメントが必要となる。従来のバス・マネ
ージメントを構成する方法としては、(1)デジタル音
声信号をアナログ信号に変換後、アナログ処理回路でバ
ス・マネージメントを構成する方法、(2)DSP内の
デジタル処理によりバス・マネージメントを構成する方
法、の2つの方法がある。
それぞれ図6及び図7に示すブロック図構成の信号処理
回路で説明する。図6及び図7に示す信号処理回路は、
例えば、ドルビーデジタル(5.1ch)対応型DVD
(デジタル バーサタイル ディスク)プレーヤのデジタ
ル出力を処理するものとする。
サラウンドシステムのデジタルアプリケーションであ
り、DVD等のデジタルディスク等に基本の5チャンネ
ル(L、R、C(センター)、SL(リアL)、SR
(リアR))分のデータを圧縮記録したものである。デ
ィスクによっては上記の基本の5チャンネル以外にLF
Eという低域成分を持つSW(サブウーハー)用チャン
ネル分のデータを有している場合もあるが、この成分は
1チャンネル分ほどのデータ量ではないので0.1チャ
ンネル分とし、この0.1チャンネルも含むものをドル
ビーデジタル(5.1ch)と呼ぶ。
よるDVDの再生信号としてドルビーデジタル信号
(5.1ch)が入力され、DSP内に含まれるドルビ
ーデジタルデコーダでそれぞれ独立した6チャンネルの
デジタル信号すなわち、L(レフト)、R(ライト)、
C(センター)、SL(リアL)、SR(リアR)及び
LFE、にデコードされ、DA(デジタル/アナログ)
コンバータ2でDA変換される。
れた各チャンネルは、アナログ処理回路でバス・マネジ
メントのための信号処理が行われる。このアナログ回路
は、加算器101,102及び104、(+10dB)
アンプ103、HPF(ハイパスフィルタ)105,1
06及び107、LPF(ローパスフィルタ)108、
(ー4.5dB)アッテネータ109、遅延回路11
0,111及び112から構成されている。アナログ処
理回路で処理された各チャンネルの出力は、後段の音量
制御及びレベル調整回路(図示しない)に供給される。
ーヤによるDVDの再生信号としてドルビーデジタル信
号(5.1ch)が入力され、DSP内に含まれるドル
ビーデジタルデコーダでそれぞれ独立した6チャンネル
のデジタル信号すなわち、L(レフト)、R(ライ
ト)、C(センター)、SL(リアL)、SR(リア
R)及びLFE、にデコードされ、次いでデジタル処理
回路でバス・マネジメントのための信号処理が行われた
後、DA(デジタル/アナログ)コンバータ2に入力さ
れる。このデジタル処理回路は、(ー12dB)アッテ
ネータ11及び12、加算器13,18及び19、HP
F14,15及び16、LPF17、(ー1.5dB)
アッテネータ20、遅延回路21,22及び23から構
成されている。
ンネルは、DAコンバータ2でアナログ信号に変換さ
れ、後段の音量制御及びレベル調整回路(図示しない)
に供給される。なお、DAコンバータのL及びRチャン
ネル出力は、それぞれ(+12dB)アンプ3及び4で
増幅されて出力される。
(1)の方法(図6)の場合は、アナログ処理回路の構
成が非常に複雑で、回路規模が大きくなり、回路のコス
ト及びプリント板の実装上のコスト等、非常に高価なも
のとなる。
号処理時にL及びRチャンネルにおいて、DAコンバー
タ2のオーバーフローを防止する目的でアッテネータ1
1及び12で全周波数帯域においてー12dBの減衰を
行なっているので、DAコンバータ2の出力信号レベル
が12dB低くなるが、DAコンバータの性能は、ノイ
ズ信号レベルに変化がないためS/Nとして12dB悪
化することになる。すなわち、L及びRチャンネルにお
いて、バス・マネージメントによる、他のチャンネルの
信号のある周波数帯域成分との加算処理等が発生するた
め、限られたビット数のデジタル処理でヘッドルーム
(ある基準レベルに対して所定レベルまでレベルを上げ
てもクリップしないという規格条件を意味する)を考慮
し設計してゆくと、信号処理時にオーディオ全帯域を扱
うL及びRチャンネルのレベルを限定帯域を扱う他のチ
ャンネルに対してー12dBアッテネータ11及び12
で減衰させて処理する必要があり、その結果S/Nが悪
くなるという問題や、S/Nを満足させるためには高価
なハイ・ビットのデジタルICを使用しなければならな
くなる。
た信号処理回路を提供することにある。
路は、請求項1に記載のように、多チャンネルデジタル
信号をDSPでデジタル信号処理し、処理後の多チャン
ネルデジタル信号をDA変換手段でアナログ信号に変換
して出力する信号処理回路において、デジタル信号処理
時に他のチャンネルの信号成分と加算処理された特定チ
ャンネルの信号を、高周波ブーストフィルタを通して前
記DA変換手段に供給し、前記DA変換手段でアナログ
信号に変換された特定チャンネルの信号を、前記高周波
ブーストフィルタと逆の周波数特性を有する低周波ブー
ストフィルタを通して出力するようにしたことを特徴と
する。
項2に記載のように、多チャンネルデジタル信号をDS
Pでデジタル信号処理し、処理後の多チャンネルデジタ
ル信号をDA変換手段でアナログ信号に変換して出力す
る信号処理回路において、デジタル信号処理時に、特定
チャンネルの信号を低域アッテネートフィルタを通して
他のチャンネルの信号成分と加算処理して前記DA変換
手段に供給し、前記DA変換手段でアナログ信号に変換
された特定チャンネルの信号を、前記低域アッテネート
フィルタと逆の周波数特性を有する低域ブーストフィル
タを通して出力するようにしたことを特徴とする。
項3に記載のように、請求項1または2記載の信号処理
回路において、特定チャンネルは多チャンネルオーディ
オ信号のレフト及びライトチャンネルであることを特徴
とする。
の一実施例を示すブロック図である。なお、図1におい
て図4の構成要素と同一のものは同一符号を付して説明
する。図1では、図4に示す構成要素のほかに、デジタ
ル処理回路においてL及びRチャンネルの加算器18及
び19の出力側に、それぞれ、高周波ブーストフィルタ
5及び6が挿入され、DAコンバータ2の出力側のL及
びRチャンネルに、それぞれ、低周波ブーストフィルタ
5及び6が挿入されたことを特徴とする。
5乃至8の周波数特性の一例を示す。図2(A)は高周
波ブーストフィルタ5及び6の周波数特性であり、例え
ば、周波数80Hzを中心として24dB/オクターブ
の右上がり勾配で、低域周波数で0dB、高域周波数で
+12dBのゲインとなる特性を有している。一方、図
2(B)は低周波ブーストフィルタ7及び8の周波数特
性であり、周波数80Hzを中心として24dB/オク
ターブの左上がり勾配で、低域周波数で+12dB、高
域周波数で0dBのゲインとなる特性を有している。こ
のように、図2(A)の特性と図2(B)の特性は周波
数的に逆の特性になっている。なお、図2(A)及び
(B)におけるレベル変換特性の周波数及び勾配は単な
る一例であり、適宜変更可能である。
マネージメントのためのデジタル処理の際に、L及びR
チャンネルの信号を高周波ブーストフィルタ5及び6で
その周波数特性と逆特性の信号処理を行ない、周波数特
性的にフラットな特性にし、DAコンバータ2へ出力す
る。この信号をDAコンバータ2でアナログ信号に変換
した後に、アナログ処理回路として追加した低周波ブー
ストフィルタ7及び8で再度逆特性に変換し、正常な信
号(周波数特性)に戻す。
理においてどのようなバス・マネージメントを使用した
場合でも、DSP1の出力はフラットになるため、DA
コンバータ2は、同一レベルでの信号変換ができるの
で、ヘッドルームやS/Nが有利になる。このため、高
価な、ハイ・ビットのデジタルICを使用する必要がな
くなる。また、アナログ処理回路で正常な信号に戻す必
要があるため、図4に示した従来の信号処理回路より回
路規模は大きくなるが、図3に示した従来の信号処理回
路より回路が簡単なため、コストメリットは十分にあ
る。
の実施例を示すブロック図である。なお、図3において
図1の構成要素と同一のものは同一符号を付して説明す
る。図3では、図1に示すアッテネータ11及び12
と、高周波ブーストフィルタ5及び6と、低周波ブース
トフィルタ7及び8の代わりに、低域アッテネートフィ
ルタ24及び25と、低域ブーストフィルタ26及び2
7を備えたことを特徴とする。低域アッテネートフィル
タ24及25は、それぞれ、デジタル処理回路において
L及びRチャンネルの加算器18及び19の入力側に挿
入され、低域ブーストフィルタ26および27は、それ
ぞれ、DAコンバータ2の出力側のL及びRチャンネル
に挿入される。
域ブーストフィルタ24乃至27の周波数特性の一例を
示す。図4(A)は低域アッテネートフィルタ24及び
25の周波数特性であり、例えば、周波数80Hzを中
心として24dB/オクターブの左下がり勾配で、低域
周波数でー12dB、高域周波数で0dBのゲインとな
る特性を有している。一方、図4(B)は低域ブースト
フィルタ26及び27の周波数特性であり、中心周波数
80Hzを中心として24dB/オクターブの右上がり
勾配で、低域周波数で0dB、高域周波数で+12dB
のゲインとなる特性を有している。このように、図4
(A)及び(B)の特性は、互いに周波数的に逆の特性
になっている。
4(A)及び(B)におけるフィルタの周波数特性の中
心周波数及び勾配は単なる一例であり適宜変更可能であ
るが、低域アッテネートフィルタ24及び25の周波数
特性における中心周波数及び勾配はLFEチャンネルの
LPF17の周波数特性(図5に示す)の中心周波数及
び勾配に一致させる必要がある。なぜなら、もし両者の
周波数特性が一致してない場合は、加算器18及び19
から出力される信号の周波数特性の低域がフラットにな
らなくなるからである。
マネージメントのためのデジタル処理の際に、L及びR
チャンネルの信号を低域アッテネートフィルタ24及2
5で低域周波数を所定レベルだけ減衰させる(この例で
はー12dB)信号処理を行ない、DAコンバータ2に
供給する。この信号をDAコンバータ2でアナログ信号
に変換した後に、アナログ処理回路として追加した低域
ブーストフィルタ26及び27で再度逆特性に変換し、
正常な信号(周波数特性)に戻す。
理においてどのようなバス・マネージメントを使用した
場合でも、L及びRチャンネルの低域周波数が減衰され
てDAコンバータに入力されるため、DAコンバータ2
はオーバーフローすることなく、ヘッドルームやS/N
が有利になる。このため、高価な、ハイ・ビットのデジ
タルICを使用する必要がなくなる。また、ー12dB
アッテネータが不要になるので、コストメリットがあ
る。
に有用な信号処理回路が得られる。
ロック図である。
波及び低周波ブーストフィルタの周波数特性の一例を示
す。
ブロック図である。
アッテネートフィルタ及び低域ブーストフィルタの周波
数特性の一例を示す。
す。
ある。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 多チャンネルデジタル信号をDSPでデ
ジタル信号処理し、処理後の多チャンネルデジタル信号
をDA変換手段でアナログ信号に変換して出力する信号
処理回路において、デジタル信号処理時に、他のチャン
ネルの信号成分と加算処理された特定チャンネルの信号
を、高周波ブーストフィルタを通して前記DA変換手段
に供給し、前記DA変換手段でアナログ信号に変換され
た特定チャンネルの信号を、前記高周波ブーストフィル
タと逆の周波数特性を有する低周波ブーストフィルタを
通して出力するようにしたことを特徴とする信号処理回
路。 - 【請求項2】 多チャンネルデジタル信号をDSPでデ
ジタル信号処理し、処理後の多チャンネルデジタル信号
をDA変換手段でアナログ信号に変換して出力する信号
処理回路において、デジタル信号処理時に、特定チャン
ネルの信号を低域アッテネートフィルタを通して他のチ
ャンネルの信号成分と加算処理して前記DA変換手段に
供給し、前記DA変換手段でアナログ信号に変換された
特定チャンネルの信号を、前記低域アッテネートフィル
タと逆の周波数特性を有する低域ブーストフィルタを通
して出力するようにしたことを特徴とする信号処理回
路。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の信号処理回路に
おいて、特定チャンネルは多チャンネルオーディオ信号
のレフト及びライトチャンネルであることを特徴とする
信号処理回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30984797A JP3495581B2 (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 信号処理回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30984797A JP3495581B2 (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 信号処理回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11136800A JPH11136800A (ja) | 1999-05-21 |
JP3495581B2 true JP3495581B2 (ja) | 2004-02-09 |
Family
ID=17998009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30984797A Expired - Fee Related JP3495581B2 (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 信号処理回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3495581B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP2006319804A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Pioneer Electronic Corp | デジタルバスブースト装置及びバーチャルサラウンドデコーダ装置 |
JP2006014367A (ja) * | 2005-08-05 | 2006-01-12 | Pioneer Electronic Corp | 音声データ処理方法 |
JP4825044B2 (ja) * | 2006-04-24 | 2011-11-30 | パイオニア株式会社 | 音声処理装置、その方法、そのプログラム、そのプログラムを記録した記録媒体、および再生装置 |
-
1997
- 1997-10-24 JP JP30984797A patent/JP3495581B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11136800A (ja) | 1999-05-21 |
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