JP3495421B2 - フラッシュ溶接機 - Google Patents

フラッシュ溶接機

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JP3495421B2
JP3495421B2 JP14448894A JP14448894A JP3495421B2 JP 3495421 B2 JP3495421 B2 JP 3495421B2 JP 14448894 A JP14448894 A JP 14448894A JP 14448894 A JP14448894 A JP 14448894A JP 3495421 B2 JP3495421 B2 JP 3495421B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄鋼プロセスライン
用のフラッシュ溶接機に関し、特に鉄鋼の端部同士を互
いに接続する際に、鉄鋼端部を支持して、溶接機の下部
電極の上面の摩耗を防止するフラッシュ溶接機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、製鉄所における冷延工場におけ
る酸洗ラインには、薄鋼板(以下、ストリップという)
を連続的に酸洗するために、既に酸洗槽の中に入ってい
る先行ストリップ(以下、先行板という)の後端と、こ
れから酸洗槽に入れる後行ストリップ(以下、後行板と
いう)の先端とを互いに溶接によって接続する工程があ
る。この先行板と後行板との溶接は通常フラッシュ溶接
機によって自動的に行われる。
【0003】ここで、従来のフラッシュ溶接機による先
行板と後行板との溶接方法を、図面を参照しつつ説明す
る。図19乃至図23はそれぞれ従来のフラッシュ溶接
機による先行板と後行板との溶接方法を示す工程図であ
り、図19乃至図23において、1aは先行板、1bは
後行板、2はコモンベース、3はコモンベース2上に固
定された固定台、4はコモンベース2上に固定台2と相
対して、かつ、固定台2に接離できるように移動可能に
取り付けられた移動台、5は移動台4の走行車輪、6は
コモンベース2に取り付けられて移動台4を走行させる
シリンダである。7は固定台3に取り付けられた出側下
部電極、8は固定台3に出側下部電極7に対向して取り
付けられた出側クランプ装置、9は出側クランプ装置8
を駆動する出側加圧装置である。10は移動台4に取り
付けられた入側下部電極、11は移動台4に入側下部電
極10に対向して取り付けられた入側クランプ装置、1
2は入側クランプ装置11を駆動する入側加圧装置であ
る。13aは出側ロータリシャー装置、13bは入側ロ
ータリシャー装置、14は固定台3に取り付けられた二
次導体接続装置、15は移動台4に取り付けられた溶接
トランス、16a、16bはそれぞれ先行板1aおよび
後行板1bの切断スクラップである。
【0004】まず、先行板1aの残量がなくなると、先
行板1aはその後端が固定台3と移動台4との間の溶接
位置まで引き込まれ、図19に示すように、その後端が
固定台3から所定長さ突出した状態で停止する(先行板
1aのスレッジング動作)。そして、出側加圧装置9が
作動して出側クランプ装置8を駆動し、先行板1aを固
定する。そこで、図20に示すように、出側ロータリシ
ャー装置13aにより先行板1aの後端を所定長さだけ
切断する。ついで、後行板1bが固定台3と移動台4と
の間の溶接位置まで送り込まれ、図21に示すように、
その先端が移動台4から所定長さ突出した状態で停止す
る(後行板1bのスレッジング動作)。そして、入側加
圧装置12が作動して入側クランプ装置11を駆動し、
後行板1bを固定する。そこで、図22に示すように、
入側ロータリシャー13b装置により後行板1bの先端
を所定長さだけ切断する。その後、シリンダ6を作動さ
せて移動台4を固定台3側に移動させ、先行板1aの後
端に後行板1bの先端を当接させる。そして、図23に
示すように、溶接トランス15、二次導体接続装置14
を介して先行板1a、後行板1bに給電しながら、シリ
ンダ6を作動させて移動台4をフラッシュ送りして、先
行板1aと後行板1bとを溶接する。そして、溶接され
たストリップは、図示していないが、溶接後鋳バリを除
去した後、パスライン上にあがり、通板開始されて酸洗
槽の方向に流れて行くことになる。なお、ストリップ
は、通板中は各種ロールによってパスライン上を維持さ
れながら走行し、停止しクランプされる時にダイライン
レベル、つまり下部電極7、10の上面に移動する。
【0005】このように、従来のフラッシュ溶接機で
は、固定台3と移動台4との間は出側および入側ロータ
リシャー装置13a、13bの走行スペース、および、
切断スクラップ16a、16bの落下スペースを確保す
るために広い間隔があけられている。そして、この間に
はストリップの支持手段がないので、出側および入側下
部電極7、10の間のストリップには張力がかからな
い。そこで、先行板1aの残量がなくなり、先行板1a
の後端が入側下部電極10を外れた時に、先行板1aの
後端側が垂れ下がり、先行板1aはその後端が固定台3
から所定長さ突出した状態となるまで出側下部電極7の
上面に接触しながら移動することになる。また、後行板
1bが送り込まれる際、その先端側が垂れ下がり、後行
板1bはその先端が移動台4から所定長さ突出した状態
となるまで入側下部電極10の上面に接触しながら移動
することになる。その結果、先行板1aおよび後行板1
bが出側下部電極7および入側下部電極10の上面に接
触しながら移動することにより、出側下部電極7および
入側下部電極10の上面が摩耗してしまうという欠点が
あった。
【0006】その改善策として、例えば特開平5−23
863号公報に記載されているように、ストリップの支
持機構を有するロータリシャー装置を備えたフラッシュ
溶接機が提案されている。
【0007】ここで、改善策としての従来のフラッシュ
溶接機による先行板と後行板との溶接方法を、図面を参
照しつつ説明する。図24は改善策としての従来のフラ
ッシュ溶接機におけるロータリシャー装置の架台が起立
した状態を示す正面図、図25はロータリシャー装置の
架台が転倒した状態を示す正面図、図26はロータリシ
ャー装置の移動態様を示す正面図、図27はロータリシ
ャー装置のサドルの取付構造を説明する要部断面図であ
り、図24乃至図27において、20はストリップの移
動方向と直交する方向に水平に固定されたレール、21
はレール20に軸受22によって往復移動可能に取り付
けられたサドル、23はサドル21上に、レール20と
直交する方向の水平軸24を中心として起倒自在に取り
付けられた架台、25は架台23に回転自在に取り付け
られた一対の丸刃であり、この丸刃25は起立した架台
23がレール20の他端から一端に向かって移動する際
にストリップの端部を切断する。26はストリップの移
動方向と直交する方向の回転軸を有し、架台23に回転
自在に取り付けられた通板ロールであり、この通板ロー
ル26は、架台23とともに転倒した状態で、レール2
0の一端からストリップの幅方向中央部まで移動するこ
とによりストリップの端部を支持するものであって、転
倒した時の通板ロール26の上端レベルは、出側および
入側下部電極7、10の上面レベルより若干高く設定さ
れている。27はサドル21上に取り付けられて、切断
中架台23の荷重を支持する受台である。28は架台2
3に取り付けられた起立転倒ロール、29は架台23が
レール20の他端に移動した際に起立転倒ロール28と
係合して架台23を起立させる起立ストッパ、30は架
台23がレール20の一端に移動した際に起立転倒ロー
ル28と係合して架台23を転倒させる転倒ストッパで
ある。31はモータ、32はチェーン、33はスプロケ
ットであり、モータ31、チェーン32およびスプロケ
ット33によりサドル21の走行機構を構成している。
34はロータリシャー装置である。
【0008】この改善策としてのフラッシュ溶接機は、
このように構成されたロータリシャー装置34を出側お
よび入側ロータリシャー装置13a、13bに代えて固
定台3および移動台4のそれぞれに配設している点を除
いて、図19乃至図23に示した従来のフラッシュ溶接
機と同様に構成されている。このロータリシャー装置3
4は、モータ31の回転方向を変えることによりチェー
ン32の走行方向が変えられ、サドル21がレール20
に沿って往復移動する。そして、サドル21がレール2
0の他端側から移動して一端に到達すると、起立転倒ロ
ール28が転倒ストッパ30に当接して水平軸24を回
転中心として架台23を転倒させる力が作用し、図25
に示すように、架台23が転倒される。また、サドル2
1がレール20の一端側から他端に到達すると、起立転
倒ロール28が起立ストッパ29に当接して水平軸24
を回転中心として架台23を起立させる力が作用し、図
24に示すように、架台23が起立する。この時、水平
軸24を回転中心として回転した架台23は受台27に
受け止められ、起立状態が保持される。
【0009】まず、先行板1aの残量がなくなると、転
倒状態の架台23が一端から先行板1aの幅方向中央部
まで移動する。そして、先行板1aは通板ロール26の
上端面に接触しながら、その後端が固定台3と移動台4
との間の溶接位置まで引き込まれ、その後端が固定台3
から所定長さ突出した状態で停止する。この時、先行板
1aは出側下部電極7の上面上に接触することなく移動
し、出側下部電極7の上面は摩耗しない。その後、出側
加圧装置9が作動して出側クランプ装置8を駆動し、先
行板1aを固定する。ついで、架台23を他端まで移動
し、起立させた後、他端から一端側に移動させる。そこ
で、架台23は一対の丸刃25により先行板1aの後端
を所定長さだけ切断しながら移動する。そして、一端ま
で移動すると、架台23は転倒され、次の溶接に備えて
待機する。一方、後行板1bの移動台4への搬入に先立
って、転倒状態の架台23が一端から後行板1bの幅方
向中央部まで移動する。そして、後行板1bが通板ロー
ル26の上端面に接触しながら、固定台3と移動台4と
の間の溶接位置まで送り込まれ、その先端が移動台4か
ら所定長さ突出した状態で停止する。この時、後行板1
bは入側下部電極10の上面上に接触することなく移動
し、入側下部電極10の上面は摩耗しない。その後、入
側加圧装置12が作動して入側クランプ装置11を駆動
し、後行板1bを固定する。ついで、架台23を他端ま
で移動し、起立させた後、他端から一端側に移動させ
る。そこで、架台23は一対の丸刃25により後行板1
bの後端を所定長さだけ切断しながら移動する。そし
て、一端まで移動すると、架台23は転倒され、次の溶
接に備えて待機する。その後、シリンダ6を作動させて
移動台4を固定台3側に移動させ、先行板1aの後端に
後行板1bの先端を当接させる。そして、溶接トランス
15、二次導体接続装置14を介して先行板1a、後行
板1bに給電しながら、シリンダ6を作動させて移動台
4をフラッシュ送りして、先行板1aと後行板1bとを
溶接する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のフラッシュ溶接
機は、固定台3と移動台4との間が広く、かつ、この間
にはストリップの支持手段がないので、出側および入側
下部電極7、10の間のストリップには張力がかからな
い。そこで、先行板1aの残量がなくなり、先行板1a
がその後端を固定台3から所定長さ突出した状態となる
まで引き込まれる際に出側下部電極7の上面に接触しな
がら移動し、また後行板1bがその先端を移動台4から
所定長さ突出した状態となるまで送り込まれる際に入側
下部電極10の上面に接触しながら移動し、出側下部電
極7および入側下部電極10の上面が摩耗してしまうと
いう課題があった。
【0011】また、改善策としての従来のフラッシュ溶
接機は、先行板1aおよび後行板1bを切断する前に、
転倒状態の架台23を一端から先行板1aおよび後行板
1bの幅方向中央部まで移動させる必要があり、さらに
は先行板1aおよび後行板1bをクランプ拘束した後、
架台23を他端まで移動させ起立させてから架台23を
一端側に移動させて先行板1aおよび後行板1bの端部
を切断する必要があり、マシンタイムが長くなるという
課題があった。また、先行板1aおよび後行板1bは、
クランプ拘束されるまで通板ロール26の上端面に接触
しながら移動するので、先行板1aおよび後行板1bの
通板中に振動が通板ロール26を介してロータリシャー
装置34に加わり、レール20に往復移動可能に支持さ
れているサドル21の支持機構に悪影響を与えるという
課題もあった。さらに、通板ロール26が架台23に取
り付けられているため、その軸方向長さには限界があ
る。そこで、通板ロール26の軸方向長さが先行板1a
および後行板1bの幅(1300〜2000mm)に比
べて短くなり、先行板1aおよび後行板1bの幅方向に
曲がりを生じるおそれがある。このような場合には、先
行板1aおよび後行板1bの両側が出側下部電極7およ
び入側下部電極10の上面に接触しながら移動すること
になり、出側下部電極7および入側下部電極10の上面
の摩耗を完全に防止できないという課題もあった。
【0012】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、マシンタイムの短縮を図るとと
もに、出側および入側下部電極の上面の摩耗を防止でき
るフラッシュ溶接機を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係るフラッシュ溶接機は、コモンベース上に固定された
固定台と、コモンベース上に固定台に相対して接離可能
に取り付けられた移動台と、固定台に取り付けられた出
側下部電極と、固定台に出側下部電極に相対して取り付
けられ、ストリップの切断および溶接時に先行ストリッ
プを出側下部電極との間にクランプ拘束する出側クラン
プ装置と、移動台に取り付けられた入側下部電極と、移
動台に入側下部電極に相対して取り付けられ、ストリッ
プの切断時と切断後の後退時および溶接時に後行ストリ
ップを入側下部電極との間にクランプ拘束する入側クラ
ンプ装置と、ストリップの移動方向と直交する方向に水
平に往復移動可能に設置され、ストリップの移動方向と
直交する切断用丸刃がストリップの移動方向に所定間隙
をもって相対して回転自在に取り付けられたロータリシ
ャー装置と、移動中のストリップの下面に接触してスト
リップを支持する支持部材と、ストリップの移動時にス
トリップの下面に接触する位置まで支持部材を上昇さ
せ、ストリップの切断時と切断後の後退時および溶接時
に往復移動するロータリシャー装置と干渉しない退避位
置まで支持部材を下降させる支持部材の昇降手段とを備
えたものである。
【0014】また、この発明の第2の発明に係るフラッ
シュ溶接機は、上記第1の発明において、ロータリシャ
ー装置が、固定台および移動台の一方にストリップの移
動方向と直交する方向に水平に敷設されたレールに往復
移動可能に装着されているとともに、支持部材の昇降手
段が、固定台および移動台の他方に装着されているもの
である。
【0015】また、この発明の第3の発明に係るフラッ
シュ溶接機は、上記第1の発明において、ロータリシャ
ー装置が、固定台および移動台の一方にストリップの移
動方向と直交する方向に水平に敷設されたレールに往復
移動可能に装着されているとともに、支持部材の昇降手
段が、コモンベースに装着されているものである。
【0016】また、この発明の第4の発明に係るフラッ
シュ溶接機は、上記第1乃至第3のいずれかの発明にお
いて、支持部材が、ストリップの移動方向に複数個に分
割されているものである。
【0017】また、この発明の第5の発明に係るフラッ
シュ溶接機は、上記第1乃至第3のいずれかの発明にお
いて、支持部材が、ストリップの移動方向と直交する方
向に複数個に分割されているものである。
【0018】また、この発明の第6の発明に係るフラッ
シュ溶接機は、上記第1乃至第5のいずれかの発明にお
いて、支持部材が、回転自在なロール体で構成されてい
るものである。
【0019】また、この発明の第7の発明に係るフラッ
シュ溶接機は、上記第1乃至第5のいずれかの発明にお
いて、支持部材が、ブロック体で構成されているもので
ある。
【0020】
【作用】この発明の第1乃至第3の発明においては、ス
トリップ(先行ストリップおよび後行ストリップ)の通
板中では、昇降手段により支持部材がストリップの下面
に接触する位置まで上昇され、ストリップがその下面を
支持部材に接触して支持された状態で移動する。そこ
で、ストリップは出側下部電極および入側下部電極の上
面に接触することなく移動し、出側下部電極および入側
下部電極の上面の摩耗が防止される。そして、先行スト
リップの後端および後行ストリップの先端の切断時は、
昇降手段により支持部材が往復移動するロータリシャー
装置と干渉しない退避位置まで降下され、出側および入
側クランプ装置を作動し、先行ストリップおよび後行ス
トリップがクランプ拘束される。そこで、ロータリシャ
ー装置が支持部材に衝突することなくストリップの移動
方向と直交する方向に移動され、ストリップの移動方向
に所定間隙をもって相対して取り付けられたストリップ
の移動方向と直交する切断用丸刃により先行ストリップ
の後端および後行ストリップの先端が同時に切断され
る。その後、移動台が固定台側に移動され、先行ストリ
ップの後端に後行ストリップの先端を接近させ、出側お
よび入側下部電極を介して給電しながら、移動台をフラ
ッシュ移動させて両者が溶接される。
【0021】また、この発明の第4の発明においては、
支持部材がストリップの移動方向に複数個に分割されて
いる。そこで、先行ストリップの後端を切断するため
に、先行ストリップの後端が固定台の出側下部電極から
所定長さ突出するまで先行ストリップを引き出す際に、
先行ストリップの後端側が複数個に分割された支持部材
上を移動台側から固定台側に向かって移動し、先行スト
リップの後端側の垂れ下がりが防止される。また、後行
ストリップの先端を切断するために、後行ストリップの
先端が移動台の入側下部電極から所定長さ突出するまで
送り込まれる際に、後行ストリップの先端が複数個に分
割された支持部材上を移動台側から固定台側に向かって
移動し、後行ストリップの先端側の垂れ下がりが防止さ
れる。
【0022】また、この発明の第5の発明においては、
支持部材がストリップの移動方向と直交する方向に複数
個に分割されている。そこで、先行ストリップおよび後
行ストリップの幅方向が複数個に分割された支持部材に
より分割支持され、先行ストリップおよび後行ストリッ
プの幅方向の曲がりが防止される。
【0023】また、この発明の第6の発明においては、
支持部材が回転自在なロール体で構成されているので、
先行ストリップおよび後行ストリップが通板する際に、
支持部材が先行ストリップおよび後行ストリップの下面
に接触して回転する。そこで、先行ストリップおよび後
行ストリップがスムーズに移動できる。
【0024】また、この発明の第7の発明においては、
支持部材がブロック体で構成されているので、支持部材
の昇降手段への取付構造が簡易となる。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1および図2はそれぞれこの発明の実施例
1に係るフラッシュ溶接機によるストリップの通板状態
を示す正面図および上面図であり、図において図19乃
至図27に示した従来のフラッシュ溶接機と同一または
相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図
において、40は支持部材としての通板ロール、41は
移動台4に装着された支持部材の昇降手段としてのシリ
ンダであり、通板ロール40がその軸方向をストリップ
の移動方向と直交する方向と一致するようにシリンダ4
1に回転自在に支持されている。そして、このシリンダ
41は伸長動作により通板ロール40の上端レベルを出
側および入側下部電極7、10の上面レベルより若干高
い位置まで上昇させ、収縮動作により通板ロール40を
退避位置まで下降させる。42は固定台3に装着された
ロータリシャー装置である。
【0026】ここで、ロータリシャー装置42の構成に
ついて図3および図4を参照しつつ説明する。固定台3
には、レール20がストリップの移動方向と直交する方
向に水平に敷設されている。そして、このレール20に
は、サドル21が軸受(図示せず)によってレール20
に沿って往復移動可能に取り付けられている。さらに、
架台23がサドル21上にレール20と直交する方向の
水平軸24を中心として起倒自在に取り付けられてい
る。また、ストリップの移動方向と直交する切断用の一
対の丸刃25がストリップの移動方向に所定間隙をもっ
て相対して回転自在に架台23の両側面のそれぞれに取
り付けられている。このように構成されたロータリシャ
ー装置42は、架台23が起立した状態でレール20に
沿って移動する際、丸刃25にて先行板1a(先行スト
リップ)および後行板1b(後行ストリップ)の端部を
切断する。なお、このロータリシャー装置42は、架台
23に取り付けられた丸刃25が二対である点および架
台23に通板ロール26が取り付けられていない点を除
いて、図24乃至図27に示した従来のフラッシュ溶接
機のロータリシャー装置34と同様に構成されている。
【0027】つぎに、この実施例1のフラッシュ溶接機
による先行板1aと後行板1bとの溶接方法について図
1乃至図10を参照しつつ説明する。まず、先行板1a
が移動台4側からフラッシュ溶接機中を通板し、酸洗槽
(図示せず)の方向に流され、酸洗いされる。この時、
シリンダ41が伸長して通板ロール40の上端レベルが
出側および入側下部電極7、10の上面レベルより若干
高くなるように通板ロール40を上昇させている。そこ
で、フラッシュ溶接機を通板する先行板1aは、図1お
よび図2に示すように、その下面が固定台3と移動台4
との間で通板ロール40に接触して支持され、出側およ
び入側下部電極7、10の上面上に接触することなく移
動する。したがって、出側および入側下部電極7、10
の上面は摩耗しない。先行板1aがフラッシュ溶接機中
を通板中、ロータリシャー装置42が転倒状態のままレ
ール20に沿って他端側に移動し、起立転倒ロール28
が起立ストッパ29に衝突し、架台23が起立される。
そして、ロータリシャー装置42は、図3および図4に
示すように、起立状態で他端側に待機している。そし
て、先行板1aの残量がなくなると、先行板1aは、図
5および図6に示すように、その下面が通板ロール40
に接触して支持され、出側下部電極7の上面上に接触す
ることなく移動し、その後端が固定台3と移動台4との
間の溶接位置まで引き込まれ、その後端が固定台3から
所定長さ突出した状態で停止する(先行板1aのスレッ
ジング動作)。したがって、出側下部電極7の上面は摩
耗しない。さらに、後行板1bが移動台4側から送り込
まれ、その先端が移動台4から突き出ると通板ロール4
0に支持され、図5および図6に示すように、入側下部
電極10の上面上に接触することなく固定台3と移動台
4との間の溶接位置まで移動し、その先端が移動台4か
ら所定長さ突出した状態で停止する(後行板1bのスレ
ッジング動作)。したがって、ここでも出側および入側
下部電極7、10の上面は摩耗しない。
【0028】ついで、シリンダ41を収縮させて通板ロ
ール40を退避位置(往復移動するロータリシャー装置
42と干渉しない位置)まで降下させる。そして、出側
および入側加圧装置9、12を作動して出側および入側
クランプ装置8、11を駆動し、先行板1aおよび後行
板1bをクランプ拘束する。そこで、図7および図8に
示すように、ロータリシャー装置42を起立状態のまま
レール20に沿って他端側から一端側に移動させ、二対
の丸刃25により先行板1aの後端および後行板1bの
先端を同時に切断する。そして、ロータリシャー装置4
2は一端まで移動し、起立転倒ロール28が転倒ストッ
パ30に衝突し、架台23が転倒されて一端側に待機し
ている。その後、シリンダ6を作動させて移動台4を固
定台3側に前進移動させ、先行板1aの後端に後行板1
bの先端を当接させる。そして、図9および図10に示
すように、溶接トランス15、二次導体接続装置14を
介して先行板1a、後行板1bに給電しながら、シリン
ダ6を作動させて移動台4をフラッシュ送りして、先行
板1aと後行板1bとをフラッシュ溶接する。ついで、
出側および入側加圧装置9、12を作動して出側および
入側クランプ装置8、11を駆動し、先行板1aおよび
後行板1bのクランプ拘束を解除する。さらに、シリン
ダ6を作動させて移動台4を後退させて、溶接作業を完
了する。
【0029】このように、この実施例1によれば、通板
ロール40がシリンダ41を介して昇降自在に移動台4
に取り付けられているので、ストリップの通板時および
スレッジング時にはシリンダ41を伸長させて通板ロー
ル40の上端レベルを出側および入側下部電極7、10
の上面レベルより若干高く位置させてストリップを支持
させることができ、ストリップの切断および溶接時には
シリンダ41を収縮させて退避位置まで下降させ、ロー
タリシャー装置42を往復移動させることができる。そ
して、ストリップの通板時およびスレッジング時に、ス
トリップがその下面を通板ロール40に接触支持されて
出側および入側下部電極7、10の上面上に接触するこ
となく移動できる。この時、通板ロール40はストリッ
プの移動とともに回転している。そこで、出側および入
側下部電極7、10の上面の摩耗が防止でき、ストリッ
プをスムーズに移動させることができ、さらには移動に
ともなうストリップの損傷を抑えることができる。
【0030】また、通板ロール40がロータリシャー装
置42と独立して設けられているので、通板ロール40
の軸方向長さ(ストリップの移動方向と直交する方向の
長さ)を自由に設定できる。そこで、通板ロール40の
軸方向長さをストリップの幅より大きく設定すれば、ス
トリップの通板時およびスレッジング時に、ストリップ
の幅方向全域が通板ロール40に支持され、ストリップ
の幅方向の曲がりの発生が阻止される。したがって、ス
トリップの幅方向の曲がりに起因するストリップの両側
部と出側および入側下部電極7、10との接触がなく、
出側および入側下部電極7、10の上面の摩耗が防止で
きる。また、通板ロール40とロータリシャー装置42
とが独立して設けられているので、ストリップの通板時
およびスレッジング時に通板ロール40に加わる振動が
ロータリシャー装置42に伝達されない。そこで、振動
によりロータリシャー装置42の走行機構、例えば軸受
22によるレール20の支持機構がガタつく等の不具合
を防止できる。また、通板ロール40とロータリシャー
装置42とが独立して設けられているので、ストリップ
の通板時およびスレッジング時に、通板ロール40の動
作に拘わらず、ロータリシャー装置42を架台23を起
立した状態、つまり切断可能な状態で待機させることが
でる。そこで、切断準備ができれば、その時点ですぐに
ロータリシャー装置42を移動させて切断工程を実施で
き、マシンタイムを短くすることができる。また、ロー
タリシャー装置42にはその架台23にストリップの移
動方向と直交する切断用丸刃25がストリップの移動方
向に所定間隙をもって相対して回転自在に取り付けられ
ているので、先行板1aの後端および後行板1bの先端
を一度に切断できる。そこで、先行板1aの切断用と後
行板1bの切断用との2台のロータリシャー装置を設置
する必要がなく、装置全体の小型化が図られるととも
に、切断時間が短縮され、マシンタイムを短くすること
ができる。
【0031】なお、上記実施例1では、ロータリシャー
装置42が固定台3に敷設されたレール20に装着され
ているものとしているが、例えば、さらにコモンベース
2からガイドを立設し、該ガイドによりロータリシャー
装置42のサドル21の走行を補助的に案内するよう
し、ロータリシャー装置42を固定台3とコモンベース
2とにまたがって支持するようにしてもよい。
【0032】実施例2.上記実施例1では、ロータリシ
ャー装置42を固定台3に装着し、通板ロール40をシ
リンダ41を介して移動台4に装着するものとしている
が、この実施例2では、図11に示すように、ロータリ
シャー装置42を移動台4に装着し、通板ロール40を
シリンダ41を介して固定台3に装着するものとし、同
様の効果を奏する。
【0033】実施例3.上記実施例1では、1個の通板
ロール40がその軸方向をストリップの移動方向と直交
する方向と一致するようにシリンダ41に回転自在に取
り付けられているものとしているが、この実施例3で
は、図12に示すように、シリンダ41に固着された枠
体43に2個の通板ロール44a、44bを回転自在に
取り付けるものとしている。なお、通板ロール44a、
44bは、それらの軸方向がストリップの移動方向と直
交する方向と一致し、それらの上端レベルが一致し、か
つ、ストリップの移動方向に並設されている。
【0034】この実施例3では、通板ロール44a、4
4bが固定台3と移動台4との間に並設されており、並
設された通板ロール44a、44bによりストリップを
広範囲に支持することができる。そこで、先行板1aの
スレッジング時には、先行板1aの後端側は、入側下部
電極10から引き出された後、垂れ下がることなく通板
ロール44a、44bに支持されて移動し、ついには通
板ロール44aのみに支持されて移動し、停止する。ま
た、後行板1bのスレッジング時には、後行板1bの先
端側は、入側下部電極10から送り出された後、垂れ下
がることなくすみやかに通板ロール44bに支持されて
移動し、停止する。したがって、この実施例3によれ
ば、上記実施例1の効果に加えて、特にストリップのス
レッジング時における先行板1aおよび後行板1bと出
側および入側下部電極7、10との接触をより確実に防
止でき、出側および入側下部電極7、10の上面の摩耗
を一層防止することができる。
【0035】実施例4.上記実施例3では、シリンダ4
1に固着された枠体43に2個の通板ロール44a、4
4bを回転自在に取り付けるものとしているが、この実
施例4では、図13に示すように、シリンダ41に固着
された枠体45に3個の通板ロール46a、46b、4
6cを回転自在に取り付けるものとしている。なお、通
板ロール46a、46b、46cは、それらの軸方向が
ストリップの移動方向と直交する方向と一致し、それら
の上端レベルが一致し、かつ、ストリップの移動方向に
並設されている。
【0036】この実施例4によれば、固定台3と移動台
4との間に3個の通板ロール46a、46b、46cが
並設されているので、ストリップをより広範囲に支持す
ることができる。そこで、上記実施例3に比べて、スト
リップのスレッジング時における先行板1aおよび後行
板1bと出側および入側下部電極7、10との接触をよ
り確実に防止でき、出側および入側下部電極7、10の
上面の摩耗を一層防止することができる。
【0037】実施例5.上記実施例1では、通板ロール
40をシリンダ41を介して移動台4に昇降自在に装着
するものとしているが、この実施例5では、図14に示
すように、通板ロール40をシリンダ41を介してコモ
ンベース2に昇降自在に装着するものとしている。
【0038】この実施例5によれば、上記実施例1と同
様の効果を奏するとともに、シリンダ41が固定部材で
あるコモンベース2に取り付けられている分、通板ロー
ル40の安定した支持構造が得られる。
【0039】実施例6.上記実施例5では、ロータリシ
ャー装置42が固定台3にストリップの移動方向と直交
する方向に水平に敷設されたレール20に往復移動可能
に装着されているのものとしているが、この実施例6で
は、図15に示すように、ロータリシャー装置42が移
動台4にストリップの移動方向と直交する方向に水平に
敷設されたレール20に往復移動可能に装着されている
のものとし、同様の効果を奏する。
【0040】実施例7.上記実施例1では、1個の通板
ロール40がその軸方向をストリップの移動方向と直交
する方向と一致するようにシリンダ41に回転自在に取
り付けられているものとしているが、この実施例7で
は、図16に示すように、シリンダ41に2個の通板ロ
ール47a、47bを回転自在に取り付けるものとして
いる。なお、通板ロール47a、47bは、それらの軸
方向がストリップの移動方向と直交する方向と一致し、
それらの上端レベルが一致し、かつ、ストリップの移動
方向と直交する方向(ストリップの幅方向)に並設され
ている。
【0041】この実施例7によれば、ストリップの幅方
向に2個の通板ロール47a、47bが並設されている
ので、上記実施例1のように、通板ロール40の軸方向
長さを長くすることなく、ストリップの両側部を2個の
通板ロール47a、47bで分割支持でき、ストリップ
の両側の曲がりを防止することができる。
【0042】実施例8.上記実施例1では、支持部材と
して回転自在なロール体である通板ロール40を用いる
ものとしているが、この実施例8では、図17に示すよ
うに、支持部材としてブロック体である通板ブロック4
8を用いるものとしている。なお、この通板ブロック4
8は、台形の断面形状をなし、その上面が平滑に形成さ
れ、シリンダ41を介してその上面が水平を維持しつつ
昇降自在に移動台4に装着されている。
【0043】この実施例8では、ストリップの通板時お
よびスレッジング時には、シリンダ41を伸長して通板
ブロック48の上面レベルが出側および入側下部電極
7、10の上面レベルより若干高い位置まで上昇し、ス
トリップの下面に通板ブロック48の上面を接触させて
支持している。また、ストリップの切断および溶接時に
は、シリンダ41を収縮して通板ブロック48を退避位
置まで下降し、往復移動するロータリシャー装置42と
の衝突を回避している。なお、他の動作は、上記実施例
1と同様である。
【0044】この実施例8によれば、上記実施例1と同
様の効果が得られるとともに、支持部材が通板ブロック
48で構成されているので、通板ロール40のように回
転可能に支持する必要がなく、その分支持部材の構造お
よびその支持構造が簡易となる。
【0045】なお、上記実施例8では、ロータリシャー
装置42が固定台3に装着され、通板ブロック48がシ
リンダ41を介して移動台4に装着されているものとし
ているが、ロータリシャー装置42が移動台4に装着さ
れ、通板ブロック48がシリンダ41を介して固定台3
に装着されてもよい。また、ロータリシャー装置42が
固定台3および移動台4の一方に装着され、通板ブロッ
ク48がシリンダ41を介してコモンベース2に装着さ
れてもよい。
【0046】実施例9.上記実施例8では、支持部材が
1個の通板ブロック48で構成されているものとしてい
るが、この実施例9では、支持部材がストリップの移動
方向に並設された2個の通板ブロックで構成するものと
している。なお、2個の通板ブロックは、それらの上面
レベルが水平でかつ一致している。
【0047】この実施例9によれば、固定台3と移動台
4との間に2個の通板ブロックが並設されているので、
通板ブロックによるストリップの支持範囲が広範囲とな
り、上記実施例8に比べて、ストリップの通板時および
スレッジング時の先行板1aおよび後行板1bと出側お
よび入側下部電極7、10との接触がより確実に防止で
きる。
【0048】実施例10.上記実施例8では、支持部材
が1個の通板ブロック48で構成されているものとして
いるが、この実施例10では、図18に示すように、支
持部材がストリップの幅方向に並設された2個の通板ブ
ロック49a、49bで構成するものとしている。な
お、2この通板ブロック49a、49bはそれらの上面
レベルが水平でかつ一致している。
【0049】この実施例10によれば、ストリップの幅
方向に2個の通板ブロック49a、49bが並設されて
いるので、上記実施例8のように、通板ブロック48の
軸方向長さを長くすることなく、ストリップの両側部を
2個の通板ブロック49a、49bで分割支持でき、ス
トリップの両側の曲がりを防止することができる。
【0050】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0051】この発明の第1の発明によれば、ストリッ
プの移動方向と直交する方向に水平に往復移動可能に設
置され、ストリップの移動方向と直交する切断用丸刃が
ストリップの移動方向に所定間隙をもって相対して回転
自在に取り付けられたロータリシャー装置と、移動中の
ストリップの下面に接触してストリップを支持する支持
部材と、ストリップの移動中にストリップの下面に接触
する位置まで支持部材を上昇させ、ストリップの切断時
と切断時の後退時および溶接時に往復移動するロータリ
シャー装置と干渉しない退避位置まで支持部材を下降さ
せる支持部材の昇降手段とを備えている。そこで、スト
リップの通板時およびスレッジング時にストリップを支
持部材に支持されて移動でき、出側および入側下部電極
の上面の摩耗を防止することができる。また、先行スト
リップの後端および後行ストリップの先端とを同時に切
断でき、マシンタイムの短縮を図ることができるととも
に、ロータリシャー装置を先行ストリップ切断用および
後行ストリップ切断用の2台配置する必要がなく、装置
の小型化を図ることができる。また、ロータリシャー装
置を切断可能な状態で待機でき、切断準備ができた時点
から切断工程に進むことができ、マシンタイムの短縮を
図ることができる。さらに、ストリップの通板時および
スレッジング時の振動がロータリシャー装置に伝達され
ない。
【0052】また、この発明の第2の発明によれば、上
記第1の発明において、ロータリシャー装置が、固定台
および移動台の一方にストリップの移動方向と直交する
方向に水平に敷設されたレールに往復移動可能に装着さ
れているとともに、支持部材の昇降手段が、固定台およ
び移動台の他方に装着されているので、上記第1の発明
と同様の効果を奏する。
【0053】また、この発明の第3の発明によれば、上
記第1の発明において、ロータリシャー装置が、固定台
および移動台の一方にストリップの移動方向と直交する
方向に水平に敷設されたレールに往復移動可能に装着さ
れているとともに、支持部材の昇降手段が、コモンベー
スに装着されているので、上記第1の発明の効果に加え
て、昇降手段が固定部材であるコモンベースに装着され
ている分、昇降手段による支持部材の支持構造が簡易と
なる。
【0054】また、この発明の第4の発明によれば、上
記第1乃至第3のいずれかの発明において、支持部材が
ストリップの移動方向に複数個に分割されているので、
ストリップのスレッジング時に、先行ストリップの後端
側および後行ストリップの先端側が垂れ下がることなく
支持部材に支持されて、ストリップが出側および入側下
部電極と接触することなく移動できる。そこで、上記第
乃至第3の発明の効果に加えて、出側および入側下部電
極の上面の摩耗が確実に防止できる。
【0055】また、この発明の第5の発明によれば、上
記第1乃至第3のいずれかの発明において、支持部材が
ストリップの移動方向と直交する方向に複数個に分割さ
れているので、ストリップの通板時およびスレッジング
時に、ストリップの両端が支持部材で分割支持されて、
ストリップの幅方向の曲がりが防止される。そこで、上
記第1乃至第3の発明の効果に加えて、ストリップの両
側部が出側および入側下部電極の上面に接触せず、出側
および入側下部電極の上面の摩耗が確実に防止できる。
【0056】また、この発明の第6の発明によれば、上
記第1乃至第5のいずれかの発明において、支持部材が
回転自在なロール体で構成されているので、ストリップ
の通板時およびスレッジング時に、支持部材が回転しつ
つストリップが移動される。そこで、上記第1乃至第5
の発明の効果に加えて、ストリップがスムーズに移動で
きるとともに、損傷の発生が抑えられる。
【0057】また、この発明の第7の発明によれば、上
記第1乃至第5のいずれかの発明において、支持部材が
ブロック体で構成されているので、支持部材は昇降手段
に固定された状態で支持される。そこで、支持部材の支
持構造が簡易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1に係るフラッシュ溶接機
におけるストリップの通板時を示す正面図である。
【図2】 この発明の実施例1に係るフラッシュ溶接機
におけるストリップの通板時を示す上面図である。
【図3】 この発明の実施例1に係るフラッシュ溶接機
におけるロータリシャー装置の起立状態を示す側面図で
ある。
【図4】 この発明の実施例1に係るフラッシュ溶接機
におけるロータリシャー装置の転倒状態を示す正面図で
ある。
【図5】 この発明の実施例1に係るフラッシュ溶接機
におけるストリップのスレッジング時を示す正面図であ
る。
【図6】 この発明の実施例1に係るフラッシュ溶接機
におけるストリップのスレッジング時を示す上面図であ
る。
【図7】 この発明の実施例1に係るフラッシュ溶接機
におけるストリップの切断時を示す正面図である。
【図8】 この発明の実施例1に係るフラッシュ溶接機
におけるストリップの切断時を示す上面図である。
【図9】 この発明の実施例1に係るフラッシュ溶接機
におけるストリップの溶接時を示す正面図である。
【図10】 この発明の実施例1に係るフラッシュ溶接
機におけるストリップの溶接時を示す上面図である。
【図11】 この発明の実施例2に係るフラッシュ溶接
機におけるストリップの通板時を示す正面図である。
【図12】 この発明の実施例3に係るフラッシュ溶接
機におけるストリップの通板時を示す正面図である。
【図13】 この発明の実施例4に係るフラッシュ溶接
機におけるストリップの通板時を示す正面図である。
【図14】 この発明の実施例5に係るフラッシュ溶接
機におけるストリップの通板時を示す正面図である。
【図15】 この発明の実施例6に係るフラッシュ溶接
機におけるストリップの通板時を示す正面図である。
【図16】 この発明の実施例7に係るフラッシュ溶接
機におけるストリップの通板時を示す上面図である。
【図17】 この発明の実施例8に係るフラッシュ溶接
機におけるストリップの通板時を示す正面図である。
【図18】 この発明の実施例10に係るフラッシュ溶
接機におけるストリップの通板時を示す上面図である。
【図19】 従来のフラッシュ溶接機における先行板の
スレッジング時を示す正面図である。
【図20】 従来のフラッシュ溶接機における先行板の
切断時を示す正面図である。
【図21】 従来のフラッシュ溶接機における後行板の
スレッジング時を示す正面図である。
【図22】 従来のフラッシュ溶接機における後行板の
切断時を示す正面図である。
【図23】 従来のフラッシュ溶接機におけるストリッ
プの溶接時を示す正面図である。
【図24】 従来の他のフラッシュ溶接機におけるロー
タリシャー装置の架台が起立した状態を示す正面図であ
る。
【図25】 従来の他のフラッシュ溶接機におけるロー
タリシャー装置の架台が転倒した状態を示す正面図であ
る。
【図26】 従来の他のフラッシュ溶接機におけるロー
タリシャー装置の移動態様を示す正面図である。
【図27】 従来の他のフラッシュ溶接機におけるロー
タリシャー装置のサドルの取付構造を説明する要部断面
図である。
【符号の説明】
1a 先行板(先行ストリップ)、1b 後行板(後行
ストリップ)、2 コモンベース、3 固定台、4 移
動台、7 出側下部電極、8、出側クランプ装置、10
入側下部電極、11 入側クランプ装置、20 レー
ル、40 通板ロール(支持部材)、41 シリンダ
(昇降手段)、42 ロータリシャー装置、44a、4
4b 通板ロール(支持部材)、46a、46b、46
c 通板ロール(支持部材)、47a、47b 通板ロ
ール(支持部材)、48 通板ブロック(支持部材)、
49a、49b 通板ブロック(支持部材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 11/04 102 B21C 47/26 B23D 19/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コモンベース上に固定された固定台と、
    前記コモンベース上に前記固定台に相対して接離可能に
    取り付けられた移動台と、前記固定台に取り付けられた
    出側下部電極と、前記固定台に前記出側下部電極に相対
    して取り付けられ、ストリップの切断および溶接時に先
    行ストリップを前記出側下部電極との間にクランプ拘束
    する出側クランプ装置と、前記移動台に取り付けられた
    入側下部電極と、前記移動台に前記入側下部電極に相対
    して取り付けられ、前記ストリップの切断および溶接時
    に後行ストリップを前記入側下部電極との間にクランプ
    拘束する入側クランプ装置と、前記ストリップの移動方
    向と直交する方向に水平に往復移動可能に設置され、前
    記ストリップの移動方向と直交する切断用丸刃が前記ス
    トリップの移動方向に所定間隙をもって相対して回転自
    在に取り付けられたロータリシャー装置と、移動中の前
    記ストリップの下面に接触して前記ストリップを支持す
    る支持部材と、前記ストリップの移動時に前記ストリッ
    プの下面に接触する位置まで前記支持部材を上昇させ、
    前記ストリップの切断時と切断後の後退時および溶接時
    に往復移動する前記ロータリシャー装置と干渉しない退
    避位置まで前記支持部材を下降させる支持部材の昇降手
    段とを備えたフラッシュ溶接機。
  2. 【請求項2】 ロータリシャー装置が、固定台および移
    動台の一方にストリップの移動方向と直交する方向に水
    平に敷設されたレールに往復移動可能に装着されている
    とともに、支持部材の昇降手段が、前記固定台および前
    記移動台の他方に装着されていることを特徴とする請求
    項1記載のフラッシュ溶接機。
  3. 【請求項3】 ロータリシャー装置が、固定台および移
    動台の一方にストリップの移動方向と直交する方向に水
    平に敷設されたレールに往復移動可能に装着されている
    とともに、支持部材の昇降手段が、コモンベースに装着
    されていることを特徴とする請求項1記載のフラッシュ
    溶接機。
  4. 【請求項4】 支持部材が、ストリップの移動方向に複
    数個に分割されていることを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれかに記載のフラッシュ溶接機。
  5. 【請求項5】 支持部材が、ストリップの移動方向と直
    交する方向に複数個に分割されていることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のフラッシュ溶
    接機。
  6. 【請求項6】 支持部材が、回転自在なロール体で構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のい
    ずれかに記載のフラッシュ溶接機。
  7. 【請求項7】 支持部材が、ブロック体で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに
    記載のフラッシュ溶接機。
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