JP3495114B2 - カートリッジキャリアの組立構造 - Google Patents
カートリッジキャリアの組立構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カートリッジに収容さ
れたディスクを再生するディスク装置に用いるカートリ
ッジキャリアに関するものであり、特に、その組立構造
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、記録媒体であるディスクの記録再
生を行うディスク装置としては、ディスクオートチェン
ジャー(例えば車載用CDオートチェンジャー)など、
様々なタイプのものが開発されている。本出願人は、新
たなディスクオートチェンジャーとしてMDオートチェ
ンジャーを提案しており、このオートチェンジャーに関
して既に各種の特許出願をしている。 【0003】ここで図12を参照してこのタイプのオー
トチェンジャーの一例を具体的に説明する。すなわち、
装置前面にはMDのカートリッジCを挿入する挿入口1
1が形成されていて、この挿入口11の奥側にはカート
リッジCが通過可能なカートリッジキャリア12が昇降
自在に配置されている。またカートリッジキャリア12
の奥側には4枚のカートリッジCを積層して収納可能な
ストッカ14が配置されている。さらにカートリッジキ
ャリア12の下方にはMDを再生するためのディスク再
生部15が設けられている。 【0004】前記のカートリッジキャリア12とは、カ
ートリッジCを保持して昇降動作を行うことにより、こ
のカートリッジCをストッカ14およびディスク再生部
15に搬送するものである。またカートリッジキャリア
12にはカートリッジローディング機構が設けられてい
る。この機構は、挿入口11側またはストッカ14側か
らカートリッジキャリア12にカートリッジCを吸込ん
だり、反対にカートリッジキャリア12から挿入口11
側またはストッカ14側へカートリッジCを排出したり
する機構である。図に示したカートリッジキャリア12
において、カートリッジCを吸込み/排出する手段とし
てはカートリッジC上面に接するローディングローラ1
3が回動自在に設けられている。 【0005】ところで、上記のカートリッジキャリア1
2には前記カートリッジローディング機構の他に、次の
2つの機構が具備されている。1つはカートリッジCの
シャッタを開閉するシャッタ開閉機構である。この機構
は、カートリッジCがディスク再生部15に装着される
以前にシャッタを開放し、ディスク再生部15から離脱
した後、シャッタを閉鎖するものである。 【0006】もう1つはカートリッジ押出し部材の駆動
機構である。この機構を説明する前にまずカートリッジ
押出し部材を含むカートリッジ押出し機構について図1
3、図14を参照してその一例を説明する。図13はス
トッカ14の収納領域内にカートリッジCが収納された
状態、図14はストッカ14の収納領域からカートリッ
ジCが押出された状態を示している。 【0007】カートリッジ押出し機構とは、カートリッ
ジ押出し部材41、カートリッジ押出しレバー42を具
備した機構である。カートリッジ押出し部材41はスト
ッカ14の収納領域にスライド自在に設けられており、
図中下側の端部には被押圧部41aが形成されている。
また、ディスク押出し部材41の図中上側の端部にはカ
ートリッジ押出しレバー42に係合する係合部41bが
形成されている。カートリッジ押出しレバー42は、支
軸42aを中心にしてストッカ14の収納領域上に回動
自在に配置されており、図中の左側端部にはカートリッ
ジ押出し部材41の係合部41bに係合される被係合部
42bが形成されている。また、カートリッジ押出しレ
バー42の右側端部には押出し部42cが形成されてい
る。さらに、ストッカ14の収納領域にカートリッジC
が収納されている際、前記押出し部42cに近接するカ
ートリッジCのエッジには当接面43が当接されてい
る。 【0008】以上のような構成を有するカートリッジ押
出し機構を駆動させるための機構がカートリッジ押出し
部材駆動機構である。すなわち、カートリッジ押出し部
材駆動機構がカートリッジ押出し部材41を図中上方に
スライドさせることにより、係合部41bがディスク押
出しレバー42の被係合部42bを押して、カートリッ
ジ押出しレバー42は支軸42aを中心にして図中、時
計回転方向に回転する。そして、押出し部42cが当接
面43を図中下側に押圧することにより、カートリッジ
Cをストッカ14から押出すことができる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
カートリッジキャリア12においては、以下のような問
題点が存在した。すなわち、カートリッジキャリア12
に対してカートリッジローディング機構、シャッタ開閉
機構、カートリッジ押出し部材駆動機構という3つの機
構が取付けられているので、取付けるべき部材数が非常
に多く、細かい組立作業が大半を占めることになる。そ
のため、高い組立技術が要求され、組立作業が面倒とな
り、作業効率が低下した。 【0010】本発明は、上記の従来技術の問題点を解決
するために提案されたものであり、その目的は、組立作
業の容易化を図ることにより組立作業の効率を高めるカ
ートリッジキャリアの組立構造を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
に、本発明のカートリッジキャリアの組立構造は、カー
トリッジを保持するカートリッジ保持枠と、該カートリ
ッジ保持枠を外側から覆いこれを保持する外枠とから構
成され、前記カートリッジ保持枠にはカートリッジロー
ディング機構と、シャッタ開閉機構とが取付けられ、前
記外枠には、該外枠をディスク装置の本体側に支持する
支持シャフトと、カートリッジ押出し部材駆動機構とが
取付けられていることを特徴とする。 【0012】 【作用】上記のような構成を有する本発明においては、
カートリッジ保持枠にはカートリッジローディング機構
およびシャッタ開閉機構を、外枠にはカートリッジ押出
し部材駆動機構を取付けた後、両方の枠を組付けてカー
トリッジキャリアを完成させる。このような本発明によ
れば、単一の枠体に対してこれらの機構を全て取付けて
いた従来例と比べて、1つの枠に対して取付ける部材数
は少なくて済み、組立作業時間を短縮化することができ
る。しかも、すでに機構が取付けられた2つの枠を組付
ける作業は、細かい作業を必要としないので容易に行う
ことができる。 【0013】 【実施例】 (実施例の構成)以下、本発明によるカートリッジキャ
リアの組立構造の一実施例を、図1〜図11を参照して
説明する。なお本実施例は例えば、図12に示したMD
オートチェンジャと同様のディスク装置に採用される。
そのため、図12に示した従来例と同一の部材に関して
は同一符号を付し、説明は省略する。 【0014】[カートリッジキャリア60]まず、カー
トリッジキャリア60に関して図1,2を参照して説明
する。図1はカートリッジキャリア60を構成する枠体
単体の斜視図、図2はカートリッジキャリア60の平面
図である。但し、図2においては外枠31はその一部が
破断されており、またカートリッジ保持枠21の上面に
配置される部材に関しては、図面の理解を図るために、
ローディングローラ13を除いて、ここでは省略されて
いる。 【0015】カートリッジキャリア60はカートリッジ
Cを保持するカートリッジ保持枠21と、この保持枠2
1を外側から覆う外枠31から構成される。このうちカ
ートリッジ保持枠21側にカートリッジローディング機
構およびシャッタ開閉機構が設けられており、外枠31
側にカートリッジ押出し部材駆動機構が設けられてい
る。また外枠31の左側面中央および右側面の中央なら
びに図面上側端部にはカートリッジキャリア60をディ
スク装置の本体側に支持する支持シャフト61が設けら
れている。 【0016】続いて、上記カートリッジキャリア60に
設けられる各機構の構成および動作に関して説明する。 【0017】[カートリッジローディング機構]以下、
本実施例のカートリッジローディング機構に関して、図
3,4を参照して説明する。図3はカートリッジローデ
ィング機構の分解斜視図、図4は図2のI−I端面側面
図である。なお、図3の保持枠21は、その一部を省略
し、図1のP1部のみを示しており、また図4に示す側
面図は、図12に示した側面を反対側から見たものであ
る。 【0018】駆動モータ22は、保持枠21及び外枠3
1の双方に、又はいずれか一方に取付けられており、ウ
ォームギヤから成る駆動ギヤ22aが設けられている。
駆動ギヤ22aに近接して略三角形状のギヤプレート2
3が支軸23aを中心に保持枠21に回動自在に設けら
れている。このギヤプレート23には互いに噛合うよう
にして3つのギヤ23b(ストッカ14側),23c
(中央),ギヤ23d(挿入口11側)が回動自在に設
けられている。このうち中央に位置するギヤ23cに前
記駆動ギヤ22aが噛合っている。またギヤ23dに近
接してウォームギヤから成るシャッタ開閉用ギヤ49が
回動自在に設けられている。このシャッタ開閉用ギヤ4
9は、図示されないチェンジプレートによりギヤプレー
ト23が支軸23aを中心にして図4の状態から半時計
回転方向に回動するとき、ギヤ23dと噛合うようにな
っている。 【0019】さらにギヤプレート23に隣接して、保持
枠21に設けられた支軸24a,24bを中心にしてロ
ーラアーム24L,24Rが回動自在に設けられてい
る。ローラアーム24L,24Rはローディングローラ
13を回動自在に支持する部材である。ローラアーム2
4Lにはアームの長手方向に沿ってストッカ14側か
ら、互いに噛合うようにしてギヤ25,26,27が回
動自在に設けられている。このうちギヤ27に前記ギヤ
プレート23のギヤ23bが噛合っている。またローラ
アーム24Rにも同様にアームの長手方向に沿ってスト
ッカ14側から、互いに噛合うギヤ28,29,30が
回動自在に設けられている。このうち、ギヤ28に前記
ギヤプレート23の右側ギヤ23dが噛合っている。さ
らに、ローラアーム24L左端部のギヤ25およびロー
ラアーム24R右端部のギヤ30と同軸に、ローディン
グローラ13が取付けられている。なお、ローディング
ローラ13の一端は、上記のように保持枠21に取付け
られているが、その他端もローラアーム24L,24R
と同様のアームにより保持枠21の反対側または外枠3
1に取付けられている。後述のように、保持枠21の前
記反対側にはシャッタ開閉機構のリンク機構が設けられ
るので、外枠31に取付けた方が、その取付が容易であ
る。 【0020】ここで、駆動モータ22からローディング
ローラ13までの駆動力伝達経路をまとめる。一方のロ
ーディングローラ13までの伝達経路は、駆動ギヤ22
a、ギヤプレート23のギヤ23c、ギヤ23b、ロー
ラアーム24Lのギヤ27,26,25、ローディング
ローラ13となる。他方のローディングローラ13まで
の伝達経路は、駆動ギヤ22a、ギヤプレート23のギ
ヤ23c、ギヤ23d、ローラアーム24Rのギヤ2
8,29,30、ローディングローラ13となる。 以
上のような構成を有するカートリッジローディング機構
において、カートリッジCのローディング動作を行う場
合、駆動モータ22の動作により駆動ギヤ22aが正回
転し、この回転力が先に述べた所定の伝達経路に通って
ローディングローラ13に伝わり、ローディングローラ
13が回転して挿入口11からカートリッジキャリア6
0へ、あるいはカートリッジキャリア60からストッカ
14へカートリッジCを送込む。一方、カートリッジC
のアンローディング動作を行う場合、駆動モータ22の
動作により駆動ギヤ22aが逆回転し、この回転力が先
に述べた所定の伝達経路に通ってローディングローラ1
3に伝わり、ローディングローラ13が逆回転してカー
トリッジキャリア60から挿入口11へ、あるいはスト
ッカ14からカートリッジキャリア60へカートリッジ
Cを送出す。 【0021】なお、以上のようなカートリッジCのロー
ディング/アンローディング動作を行う際、ギヤプレー
ト23のギヤ23dとシャッタ開閉用ギヤ49とは噛合
うことがなく、シャッタ開閉機構に対して駆動力が伝達
されず、これが動作することはない。また、カートリッ
ジ押出し部材駆動機構は、図示されないカートリッジ検
出手段によりカートリッジ保持枠21内にカートリッジ
Cが存在しないことが確認されるときに限り、カートリ
ッジCのアンローディング動作に伴って動作する。 【0022】[シャッタ開閉機構]次にシャッタ開閉機
構に関して図5〜7を参照して説明する。本実施例のシ
ャッタ開閉機構は、上記ローディングローラ駆動機構と
同一の駆動源(駆動モータ22)を利用している。図5
はシャッタ開閉機構の分解斜視図、図6,7はカートリ
ッジ保持枠21の平面図である。シャッタ開閉機構は、
カートリッジ保持枠21上面および右側縁部のガイドプ
レート58上に配置されており、図4にも示したシャッ
タ開閉用ギヤ49、伝達ギヤ50a,50b,50c、
カムギヤ51、開放リンク52、開放爪部材53、ロッ
クリリースレバー54および連結部55から構成され
る。 【0023】なお、図6,7に示すように、カートリッ
ジCの右側縁部には開閉自在なシャッタSが設けられて
おり、このシャッタSはロック部材Rによって閉鎖位置
に係止されている。 【0024】シャッタ開放用ギヤ49は伝達ギヤ50a
〜50cを介してカムギヤ51に連結されている。カム
ギヤ51上面には紡錘形のカム51aが設けられてお
り、その端部にカムピン51bが設置されている。カム
51aはその中心から周辺部までの径の長さには、長径
部と、短径部と、その中間である中径部という3種類が
あり、それぞれシャッタSの全開状態、移動途中状態お
よび全閉状態を検知する。 【0025】開放リンク52は、支軸52aを中心に回
動自在に配置されている。開放リンク52の図中左端部
にはスライド溝52bが形成されており、ここにカムギ
ヤ51のカムピン51bが挿通されている。また開放リ
ンク52の図中右端部には連結部55がガイドピン55
aを中心にして回動自在に設けられている。 【0026】連結部55は、開放爪部材53およびロッ
クリリースレバー54を連結する部材であり、前記ガイ
ドピン55aの他に、右端部にカムピン55bを有して
いる。開放爪部材53は、連結部55に固定されてお
り、板バネ56およびオープナ57から構成される。板
バネ56は連結部55に固定されており、その先端部に
楔状のオープナ57が設けられている。 【0027】ところで、ガイドプレート58にはガイド
溝58aおよびカム溝58bが形成されており、ここに
連結部55のガイドピン55aおよびカムピン55bが
挿通されている。ガイド溝58aは直線状の溝であり、
カム溝58bは奥側(図中の上側)端部付近で外側に緩
やかなカーブを描く溝である。 【0028】ロックリリースレバー54は、支軸54a
を中心にガイドプレート58に回動自在に設けられてお
り、且つねじりコイルばね54zにより、反時計回転方
向に付勢されている。また該レバー54の奥側端部には
解除爪54bが形成されている。解除爪54bは、前記
カートリッジCのロック部材Rを、解除する部材であ
る。なお、前記ロック部材Rの右側縁部には凹部R1が
形成されている。 【0029】またロックリリースレバー54にはJ字形
の鉤爪54cが形成されている。この鉤爪54cは連結
部55のガイドピン55aに係合するようになってい
る。キャリア4側面の、ロックリリースレバー54およ
びオープナ57と対抗する部分には、カートリッジCの
搬送方向にそれぞれ長穴(図示せず)が形成されてい
る。 【0030】以上のような構成を有するシャッタ開閉機
構は次のようにシャッタ開放動作を行う。まず、シャッ
タSが閉じているカートリッジCをカートリッジ保持枠
21に挿入した場合、鉤爪54cがガイドピン55aに
係合しており、ロックリリースレバー54および連結部
55は共に最も奥側に位置している(図6)。このとき
ロックリリースレバー54の解除爪54bおよびオープ
ナ57はカートリッジ保持枠21の外側に位置してい
る。 【0031】このような状態から前記のカートリッジロ
ーディング機構の駆動源である駆動モータ22が動作
し、図示されないチェンジプレートが動作してギヤプレ
ート23が支軸23aを中心にして図4に示した状態か
ら半時計回転方向に回動し、これによりギヤ23dとシ
ャッタ開閉用ギヤ49とが噛合う。 【0032】なお、前記のチェンジプレートの動作は、
電磁ソレノイド等により行われても良いが、キャリア1
2の昇降位置に応じて(例えばキャリア12がディスク
再生部15のターンテーブル15Aに装着されたとき、
またはその直前の状態において)メカニカルに動作する
ように構成されても良い。 【0033】このとき、駆動モータ22からの駆動力
は、駆動ギヤ22a、ギヤプレート23のギヤ23c,
23d,シャッタ開閉用ギヤ49、伝達ギヤ50a,5
0b,50cを介してカムギヤ51に伝わり、カムギヤ
51は図中反時計回転方向に回転する。一方、ギヤプレ
ート23が回転することにより駆動モータ22からロー
ディングローラ13への駆動力伝達経路は途中で断たれ
ることになる。 【0034】カムギヤ51が図中反時計回転方向に回転
すると、カムピン51bは、開放リンク52のスライド
溝52bを図中右方向にスライドしながら、これを奥側
(図中上側)に押す。そのため、開放リンク52は支軸
52aを中心に図中時計回転方向に回転する。したがっ
て、開放リンク52の図中右端部に設けられた連結部5
5が手前側(図中下側)に移動を開始する。そしてサイ
ドプレート58のガイド溝58aおよびカム溝58bに
沿って、連結部55のガイドピン55aおよびカムピン
55bが移動する。カムピン55bがカム溝55bのカ
ーブした部分を通過する際に、連結部55は手前側への
移動と共にガイドピン55aを中心にして図中時計回転
方向に回動する。またガイドピン55aの移動により鉤
爪54cが手前側に押され、ロックリリースレバー54
は支軸54aを中心に図中反時計回転方向に回動する。 【0035】これにより、ロックリリースレバー54の
解除爪54bおよびオープナ57はカートリッジ保持枠
21の内側に突出していき、解除爪54bはロック部材
Rに当接し、またオープナ57はシャッタSに設けられ
た図示されない穴部に嵌合する。カムギヤ51が回転を
続けて開放リンク52の先端がさらに手前側に移動する
と、解除爪54bはロック部材Rを押してシャッタRの
ロックを外す。 【0036】さらにカムギヤ51が図中反時計回転方向
に回転し、開放リンク52が支軸52aを中心にさらに
図中時計回転方向に回転すると、連結部55の鉤爪54
cがガイドピン55aから離れて、連結部55とロック
リリースレバー54とが分離し、連結部55および開放
爪部材53が手前側に移動する。この移動により、オー
プナ57がシャッタを開放する(図6の状態)。一方、
シャッタSの閉鎖動作を行う場合は、以上の開放動作を
逆方向に行い、図6の状態から図5の状態へと戻る。 【0037】なお、シャッタSの全開後、ロック部材R
の凹部R1にロックリリースレバー54の解除爪54b
が当接してロック部材Rは初期状態に復帰する。当該デ
ィスク装置内はレーザ光源や各種モータの発熱などの影
響でかなり高温になるが、本実施例では前述のようにロ
ック部材Rが初期状態に復帰しているため、該ロック部
材Rが塑性変形を起こす恐れがない。 【0038】以上のようなシャッタ開閉機構において
は、カートリッジCがキャリア4内に搬送された後に、
該カートリッジ保持枠21内にオープナ57およびロッ
クリリースレバー54が突出するので、カートリッジC
は適宜キャリア4内を通り抜けることができる。そのた
めキャリア4の奥側にストッカ3を配置することが可能
である。また、シャッタSが開いたままカートリッジC
を挿入したときのようにオープナ57に過負荷がかかっ
ても、オープナ57を支持する板バネ56がこれを吸収
するため、開放爪部材53が破損することがない。この
場合、オープナ57の移動により最終的にはオープナ5
7はシャッタSの穴部に嵌合することができ、その後、
シャッタ開閉動作が支障なく行われる。また、カートリ
ッジCがキャリア4に対して多少傾いた状態で挿入され
ても、楔状のオープナ57の側面部がガイドとなり、オ
ープナ57とシャッタSとを確実に係合させることがで
きる。 【0039】[カートリッジ押出し部材駆動機構]本実
施例のカートリッジ押出し部材駆動機構は、上記ローデ
ィングローラ駆動機構と同一の駆動源(駆動モータ2
2)を利用しており、駆動モータ22からローラアーム
24Lのギヤ27までは前記のローディングローラ13
への駆動力伝達経路と同じである。前記ギヤ27には伝
達ギヤ39の入力側の大ギヤ39aが噛合っている(図
4に図示)。以下、図8〜10を参照してカートリッジ
押出し部材駆動機構について説明する。図8はカートリ
ッジ押出し部材駆動機構の分解斜視図、図9,10は図
2のII−II端面側面図である。 【0040】伝達ギヤ39は前記大ギヤ39aと出力側
の小ギヤ39bとから成る。小ギヤ39bには遊星ギヤ
34が噛合っている。遊星ギヤ34は、後で述べるギヤ
アーム33の下部右端部に回動自在に設けられたギヤで
あり、駆動ギヤ36と噛合い可能になっている。ここで
駆動モータ22から駆動ギヤ36までの駆動力伝達経路
をまとめると、駆動ギヤ22a、ギヤプレート23の中
央ギヤ23c、左側ギヤ23b、ローラアーム24Lの
ギヤ27、伝達ギヤ39、遊星ギヤ34、駆動ギヤ36
となる。 【0041】駆動ギヤ36は、支軸36aを中心に外枠
31の側面内側に回動自在に設けられており、周囲にギ
ヤ部36bと欠歯部36cとが形成されている。また駆
動ギヤ36にはカムピン37が固定されている。駆動ギ
ヤ36の内側には押出し操作部材38が前後方向にスラ
イド自在に取付けられている。この押出し操作部材38
は、ストッカ14側にスライド動作することにより、前
記ディスク押出し部材41(図13,14)を押圧する
ものである。押出し操作部材38にはガイド溝38a,
38cおよび制御溝38bが形成されている。このうち
両端部のガイド溝38a,38cは直線状であり、外枠
31に固定されたガイドピン31b,31cが挿通され
ている。 【0042】ここで図11に、押出し操作部材38の側
面形状を示す。図から明らかなように、制御溝38bの
両端部には下方に膨らむ弧部X1(左側/ストッカ14
側),X2(右側/挿入口11側)が形成されており、
中間部Zは弧部はなく直線的に構成されていている。な
お、外枠31側面には制御溝38bに対応する位置に円
弧状の規制溝31b(図9に一点鎖線にて図示)が形成
されている。この規制溝31bの円弧部分と弧部X1,
X2とは同じ曲率で構成されている。なお、この規制溝
31bは後述のギヤアーム33の揺動範囲を定めるもの
である。よって、矩形など円弧状でなくても良い。 【0043】また、制御溝38bの下方には略くの字形
のカム部38dが形成されていて、このカム部38dに
前記カムピン37に当接する。さらに、押出し操作部材
38におけるストッカ14側の端部には、ディスク押出
し部材41の被押圧部41aを押圧する押圧部38eが
設けられている。 【0044】さらに押出し操作部材38と外枠31との
間にはスプリング40が取付けられている。このスプリ
ング40は、押出し操作部材38を挿入口11側に常に
付勢するようになっている。 【0045】伝達ギヤ39と同軸上には支軸33aを中
心にしてギヤアーム33が揺動自在に配置されている。
このギヤアーム33にはギヤアーム33から直角に突出
した被規制ピン35が固定されている。被規制ピン35
の内側(図2の右側)の端部は、押出し操作部材38の
制御溝38bに挿通している。なお被規制ピン35がガ
イド溝38bの中間部Zに位置するとき、被規制ピン3
5は中間部Zに挟まれてギヤアーム33は揺動不能とな
る。また被規制ピン35の外側(図2の左側)の端部は
外枠31の規制溝31aに挿入している。 【0046】以上のような構成を有するカートリッジ押
出し部材駆動機構は、次のように動作する。まず図9は
押出し操作部材38の初期状態を示している。このと
き、カムピン37はスプリング40の弾性力によりカム
部38dの凹部に入り込んでおり、また、カートリッジ
保持枠21はカートリッジCを保持していないとする。
このような状態で、カートリッジCのアンローディング
動作を行う。すなわち駆動モータ22の動作により駆動
ギヤ22aが逆回転すると、この回転力が先に述べたロ
ーディングローラ駆動機構の伝達経路に通ってローディ
ングローラ13に伝わり、ローディングローラ13はカ
ートリッジキャリア60から挿入口11へ、あるいはス
トッカ14からカートリッジキャリア60へカートリッ
ジCを送出すように回転する。この際、ギヤ27と噛合
う伝達ギヤ39は、図9中、時計回転方向に回転する。
そしてギヤアーム33が右側に揺動して伝達ギヤ39と
のフリクションによりギヤアーム33は時計回転方向に
回動し、遊星ギヤ34が駆動ギヤ36(欠歯部36cの
開始部)との噛合いを開始する。また図9に示されるよ
うにギヤアーム33が左側に揺動しているとき(遊星ギ
ヤ34と駆動ギヤ36とがすでに噛合っているとき)は
そのまま駆動力の伝達が開始される。なお、遊星ギヤ3
4と駆動ギヤ36とが噛合うタイミングによっては、両
ギヤ34,36同士がいわゆる「噛んだ」状態となっ
て、回動不可能となる場合があるが、本実施例では欠歯
部36cの開始部分には弾性が生じるように溝Yが形成
してあるので、このような事態が発生することがない。 【0047】そして駆動ギヤ36は、押出し操作部材3
8から加わるスプリング40の弾性力に抗しつつ、時計
回転方向に回転を開始する。この駆動ギヤ36の回転に
より、カムピン37が押出し操作部材38のカム部38
dを下方に移動しながら押圧していき、ガイド溝38
a,38cが、ガイドピン31b,31cに摺動しつ
つ、押出し操作部材38がストッカ14方向にスライド
移動する。この押出し操作部材38の動作により、押圧
部38eがカートリッジ押出し部材41の被押圧部41
a(図13,14)を奥側に押圧する。駆動ギヤ36が
初期状態から180度回転した時点で、カムピン37は
再度カム部38dの凹部に入り込み、この段階で押出し
操作部材38が最もストッカ14側にスライドする(図
10参照)。このような押出し操作部材38のスライド
動作により、カートリッジ押出し部材41が駆動して、
図13,14に示したカートリッジ押出し機構が動作す
る。なお、押出し操作部材38のスライド移動に伴っ
て、ガイド溝38bに挿通している被規制ピン35にお
いて、弧部X1から中間部Zを通過して弧部X2へと移
動する。 【0048】以上述べたような本実施例によれば、カー
トリッジキャリア60を、カートリッジ収容枠21と外
枠31とから構成し、前者にはカートリッジローディン
グ機構およびシャッタ開閉機構を取付け、外枠31には
カートリッジ押出し部材駆動機構を取付け、こうしてユ
ニット化された2つの枠を組合わせることによって、組
立てることができる。したがって、組立作業が極めて容
易となり、熟練を要しないので簡単にカートリッジキャ
リア60を組立てることができる。 【0049】なお本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、カートリッジローディング機構、シャッタ
開閉機構およびカートリッジ押出し部材駆動機構の各機
構の構成は適宜変更可能であり、例えば上記実施例では
各機構の駆動源を同一のものとしたが、各機構ごとに独
立した駆動源を用いても構わない。また、ディスク装置
本体に対する配置位置も適宜選択自由であり、挿入口か
ら見てストッカの奥側でも良い。さらには昇降可能に設
置される必要もなく、ディスク装置本体に対して固定さ
れるものであっても良い。 【0050】また、上記実施例では、図12に示すよう
に、ディスクの搬送を行うローディングローラ13はカ
ートリッジキャリア12の上部にのみ配置されている。
このため、カートリッジキャリア12内に引き込まれた
カートリッジCが、ローディングローラ13によって下
方に押圧されてカートリッジキャリア12の下面との間
に摩擦を生じ、カートリッジCの引き込み動作の円滑性
を損なう可能性がある。そこで、図15に示すように、
カートリッジキャリア12の下面側にも、回動自在なガ
イドローラ13a(自由回動でも、モータ駆動でも可
能)を設ける構成としてもよい。 【0051】このような構成とした場合には、カートリ
ッジキャリア12内に引き込まれたカートリッジCは、
ローディングローラ13及びガイドローラ13aにより
上下方向から押圧されながら移動するので、カートリッ
ジキャリア12とカートリッジCとの間の摩擦を低減さ
せることができ、カートリッジCの引き込み動作をより
スムーズにすることができる。また、長期使用によりロ
ーディングローラ13にほこり等が付着しても、ガイド
ローラ13aによる補助が有効に働くので、ローディン
グ力の低減を防止できる。 【0052】なお、図15においては、ガイドローラ1
3aはローディングローラ13に対向する位置に設けら
れているが、必ずしも正確に対向する位置に設ける必要
はない。また、ガイドローラ13aを設ける代わりに、
カートリッジキャリア12の下面に樹脂等によるコーテ
ィングを施すことによっても、カートリッジCとの摩擦
抵抗を低減させ、カートリッジCの引き込み動作をスム
ーズにすることができる。 【0053】また、本発明は、MDのみならずCDやL
D、さらにはフロッピーディスク等の記録媒体を取扱う
装置に適用されても良い。さらにローディング機構は必
ずしもローラによるものではなく、ディスクやカートリ
ッジに係合してそれらを引込むアーム方式のものであっ
ても良い。 【0054】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カートリッジキャリアを、カートリッジを保持するカー
トリッジ保持枠と、このカートリッジ保持枠を覆う外枠
とから構成し、カートリッジ保持枠にはカートリッジロ
ーディング機構と、シャッタ開閉機構とを取付け、外枠
には該カートリッジキャリアをディスク装置の本体側に
支持する支持シャフトと、カートリッジ押出し部材駆動
機構とを取付け、こうしてユニット化された2つの枠を
組合わせることによってカートリッジキャリアを組立て
ることができるので、組立作業が極めて容易となる。
れたディスクを再生するディスク装置に用いるカートリ
ッジキャリアに関するものであり、特に、その組立構造
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、記録媒体であるディスクの記録再
生を行うディスク装置としては、ディスクオートチェン
ジャー(例えば車載用CDオートチェンジャー)など、
様々なタイプのものが開発されている。本出願人は、新
たなディスクオートチェンジャーとしてMDオートチェ
ンジャーを提案しており、このオートチェンジャーに関
して既に各種の特許出願をしている。 【0003】ここで図12を参照してこのタイプのオー
トチェンジャーの一例を具体的に説明する。すなわち、
装置前面にはMDのカートリッジCを挿入する挿入口1
1が形成されていて、この挿入口11の奥側にはカート
リッジCが通過可能なカートリッジキャリア12が昇降
自在に配置されている。またカートリッジキャリア12
の奥側には4枚のカートリッジCを積層して収納可能な
ストッカ14が配置されている。さらにカートリッジキ
ャリア12の下方にはMDを再生するためのディスク再
生部15が設けられている。 【0004】前記のカートリッジキャリア12とは、カ
ートリッジCを保持して昇降動作を行うことにより、こ
のカートリッジCをストッカ14およびディスク再生部
15に搬送するものである。またカートリッジキャリア
12にはカートリッジローディング機構が設けられてい
る。この機構は、挿入口11側またはストッカ14側か
らカートリッジキャリア12にカートリッジCを吸込ん
だり、反対にカートリッジキャリア12から挿入口11
側またはストッカ14側へカートリッジCを排出したり
する機構である。図に示したカートリッジキャリア12
において、カートリッジCを吸込み/排出する手段とし
てはカートリッジC上面に接するローディングローラ1
3が回動自在に設けられている。 【0005】ところで、上記のカートリッジキャリア1
2には前記カートリッジローディング機構の他に、次の
2つの機構が具備されている。1つはカートリッジCの
シャッタを開閉するシャッタ開閉機構である。この機構
は、カートリッジCがディスク再生部15に装着される
以前にシャッタを開放し、ディスク再生部15から離脱
した後、シャッタを閉鎖するものである。 【0006】もう1つはカートリッジ押出し部材の駆動
機構である。この機構を説明する前にまずカートリッジ
押出し部材を含むカートリッジ押出し機構について図1
3、図14を参照してその一例を説明する。図13はス
トッカ14の収納領域内にカートリッジCが収納された
状態、図14はストッカ14の収納領域からカートリッ
ジCが押出された状態を示している。 【0007】カートリッジ押出し機構とは、カートリッ
ジ押出し部材41、カートリッジ押出しレバー42を具
備した機構である。カートリッジ押出し部材41はスト
ッカ14の収納領域にスライド自在に設けられており、
図中下側の端部には被押圧部41aが形成されている。
また、ディスク押出し部材41の図中上側の端部にはカ
ートリッジ押出しレバー42に係合する係合部41bが
形成されている。カートリッジ押出しレバー42は、支
軸42aを中心にしてストッカ14の収納領域上に回動
自在に配置されており、図中の左側端部にはカートリッ
ジ押出し部材41の係合部41bに係合される被係合部
42bが形成されている。また、カートリッジ押出しレ
バー42の右側端部には押出し部42cが形成されてい
る。さらに、ストッカ14の収納領域にカートリッジC
が収納されている際、前記押出し部42cに近接するカ
ートリッジCのエッジには当接面43が当接されてい
る。 【0008】以上のような構成を有するカートリッジ押
出し機構を駆動させるための機構がカートリッジ押出し
部材駆動機構である。すなわち、カートリッジ押出し部
材駆動機構がカートリッジ押出し部材41を図中上方に
スライドさせることにより、係合部41bがディスク押
出しレバー42の被係合部42bを押して、カートリッ
ジ押出しレバー42は支軸42aを中心にして図中、時
計回転方向に回転する。そして、押出し部42cが当接
面43を図中下側に押圧することにより、カートリッジ
Cをストッカ14から押出すことができる。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
カートリッジキャリア12においては、以下のような問
題点が存在した。すなわち、カートリッジキャリア12
に対してカートリッジローディング機構、シャッタ開閉
機構、カートリッジ押出し部材駆動機構という3つの機
構が取付けられているので、取付けるべき部材数が非常
に多く、細かい組立作業が大半を占めることになる。そ
のため、高い組立技術が要求され、組立作業が面倒とな
り、作業効率が低下した。 【0010】本発明は、上記の従来技術の問題点を解決
するために提案されたものであり、その目的は、組立作
業の容易化を図ることにより組立作業の効率を高めるカ
ートリッジキャリアの組立構造を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達するため
に、本発明のカートリッジキャリアの組立構造は、カー
トリッジを保持するカートリッジ保持枠と、該カートリ
ッジ保持枠を外側から覆いこれを保持する外枠とから構
成され、前記カートリッジ保持枠にはカートリッジロー
ディング機構と、シャッタ開閉機構とが取付けられ、前
記外枠には、該外枠をディスク装置の本体側に支持する
支持シャフトと、カートリッジ押出し部材駆動機構とが
取付けられていることを特徴とする。 【0012】 【作用】上記のような構成を有する本発明においては、
カートリッジ保持枠にはカートリッジローディング機構
およびシャッタ開閉機構を、外枠にはカートリッジ押出
し部材駆動機構を取付けた後、両方の枠を組付けてカー
トリッジキャリアを完成させる。このような本発明によ
れば、単一の枠体に対してこれらの機構を全て取付けて
いた従来例と比べて、1つの枠に対して取付ける部材数
は少なくて済み、組立作業時間を短縮化することができ
る。しかも、すでに機構が取付けられた2つの枠を組付
ける作業は、細かい作業を必要としないので容易に行う
ことができる。 【0013】 【実施例】 (実施例の構成)以下、本発明によるカートリッジキャ
リアの組立構造の一実施例を、図1〜図11を参照して
説明する。なお本実施例は例えば、図12に示したMD
オートチェンジャと同様のディスク装置に採用される。
そのため、図12に示した従来例と同一の部材に関して
は同一符号を付し、説明は省略する。 【0014】[カートリッジキャリア60]まず、カー
トリッジキャリア60に関して図1,2を参照して説明
する。図1はカートリッジキャリア60を構成する枠体
単体の斜視図、図2はカートリッジキャリア60の平面
図である。但し、図2においては外枠31はその一部が
破断されており、またカートリッジ保持枠21の上面に
配置される部材に関しては、図面の理解を図るために、
ローディングローラ13を除いて、ここでは省略されて
いる。 【0015】カートリッジキャリア60はカートリッジ
Cを保持するカートリッジ保持枠21と、この保持枠2
1を外側から覆う外枠31から構成される。このうちカ
ートリッジ保持枠21側にカートリッジローディング機
構およびシャッタ開閉機構が設けられており、外枠31
側にカートリッジ押出し部材駆動機構が設けられてい
る。また外枠31の左側面中央および右側面の中央なら
びに図面上側端部にはカートリッジキャリア60をディ
スク装置の本体側に支持する支持シャフト61が設けら
れている。 【0016】続いて、上記カートリッジキャリア60に
設けられる各機構の構成および動作に関して説明する。 【0017】[カートリッジローディング機構]以下、
本実施例のカートリッジローディング機構に関して、図
3,4を参照して説明する。図3はカートリッジローデ
ィング機構の分解斜視図、図4は図2のI−I端面側面
図である。なお、図3の保持枠21は、その一部を省略
し、図1のP1部のみを示しており、また図4に示す側
面図は、図12に示した側面を反対側から見たものであ
る。 【0018】駆動モータ22は、保持枠21及び外枠3
1の双方に、又はいずれか一方に取付けられており、ウ
ォームギヤから成る駆動ギヤ22aが設けられている。
駆動ギヤ22aに近接して略三角形状のギヤプレート2
3が支軸23aを中心に保持枠21に回動自在に設けら
れている。このギヤプレート23には互いに噛合うよう
にして3つのギヤ23b(ストッカ14側),23c
(中央),ギヤ23d(挿入口11側)が回動自在に設
けられている。このうち中央に位置するギヤ23cに前
記駆動ギヤ22aが噛合っている。またギヤ23dに近
接してウォームギヤから成るシャッタ開閉用ギヤ49が
回動自在に設けられている。このシャッタ開閉用ギヤ4
9は、図示されないチェンジプレートによりギヤプレー
ト23が支軸23aを中心にして図4の状態から半時計
回転方向に回動するとき、ギヤ23dと噛合うようにな
っている。 【0019】さらにギヤプレート23に隣接して、保持
枠21に設けられた支軸24a,24bを中心にしてロ
ーラアーム24L,24Rが回動自在に設けられてい
る。ローラアーム24L,24Rはローディングローラ
13を回動自在に支持する部材である。ローラアーム2
4Lにはアームの長手方向に沿ってストッカ14側か
ら、互いに噛合うようにしてギヤ25,26,27が回
動自在に設けられている。このうちギヤ27に前記ギヤ
プレート23のギヤ23bが噛合っている。またローラ
アーム24Rにも同様にアームの長手方向に沿ってスト
ッカ14側から、互いに噛合うギヤ28,29,30が
回動自在に設けられている。このうち、ギヤ28に前記
ギヤプレート23の右側ギヤ23dが噛合っている。さ
らに、ローラアーム24L左端部のギヤ25およびロー
ラアーム24R右端部のギヤ30と同軸に、ローディン
グローラ13が取付けられている。なお、ローディング
ローラ13の一端は、上記のように保持枠21に取付け
られているが、その他端もローラアーム24L,24R
と同様のアームにより保持枠21の反対側または外枠3
1に取付けられている。後述のように、保持枠21の前
記反対側にはシャッタ開閉機構のリンク機構が設けられ
るので、外枠31に取付けた方が、その取付が容易であ
る。 【0020】ここで、駆動モータ22からローディング
ローラ13までの駆動力伝達経路をまとめる。一方のロ
ーディングローラ13までの伝達経路は、駆動ギヤ22
a、ギヤプレート23のギヤ23c、ギヤ23b、ロー
ラアーム24Lのギヤ27,26,25、ローディング
ローラ13となる。他方のローディングローラ13まで
の伝達経路は、駆動ギヤ22a、ギヤプレート23のギ
ヤ23c、ギヤ23d、ローラアーム24Rのギヤ2
8,29,30、ローディングローラ13となる。 以
上のような構成を有するカートリッジローディング機構
において、カートリッジCのローディング動作を行う場
合、駆動モータ22の動作により駆動ギヤ22aが正回
転し、この回転力が先に述べた所定の伝達経路に通って
ローディングローラ13に伝わり、ローディングローラ
13が回転して挿入口11からカートリッジキャリア6
0へ、あるいはカートリッジキャリア60からストッカ
14へカートリッジCを送込む。一方、カートリッジC
のアンローディング動作を行う場合、駆動モータ22の
動作により駆動ギヤ22aが逆回転し、この回転力が先
に述べた所定の伝達経路に通ってローディングローラ1
3に伝わり、ローディングローラ13が逆回転してカー
トリッジキャリア60から挿入口11へ、あるいはスト
ッカ14からカートリッジキャリア60へカートリッジ
Cを送出す。 【0021】なお、以上のようなカートリッジCのロー
ディング/アンローディング動作を行う際、ギヤプレー
ト23のギヤ23dとシャッタ開閉用ギヤ49とは噛合
うことがなく、シャッタ開閉機構に対して駆動力が伝達
されず、これが動作することはない。また、カートリッ
ジ押出し部材駆動機構は、図示されないカートリッジ検
出手段によりカートリッジ保持枠21内にカートリッジ
Cが存在しないことが確認されるときに限り、カートリ
ッジCのアンローディング動作に伴って動作する。 【0022】[シャッタ開閉機構]次にシャッタ開閉機
構に関して図5〜7を参照して説明する。本実施例のシ
ャッタ開閉機構は、上記ローディングローラ駆動機構と
同一の駆動源(駆動モータ22)を利用している。図5
はシャッタ開閉機構の分解斜視図、図6,7はカートリ
ッジ保持枠21の平面図である。シャッタ開閉機構は、
カートリッジ保持枠21上面および右側縁部のガイドプ
レート58上に配置されており、図4にも示したシャッ
タ開閉用ギヤ49、伝達ギヤ50a,50b,50c、
カムギヤ51、開放リンク52、開放爪部材53、ロッ
クリリースレバー54および連結部55から構成され
る。 【0023】なお、図6,7に示すように、カートリッ
ジCの右側縁部には開閉自在なシャッタSが設けられて
おり、このシャッタSはロック部材Rによって閉鎖位置
に係止されている。 【0024】シャッタ開放用ギヤ49は伝達ギヤ50a
〜50cを介してカムギヤ51に連結されている。カム
ギヤ51上面には紡錘形のカム51aが設けられてお
り、その端部にカムピン51bが設置されている。カム
51aはその中心から周辺部までの径の長さには、長径
部と、短径部と、その中間である中径部という3種類が
あり、それぞれシャッタSの全開状態、移動途中状態お
よび全閉状態を検知する。 【0025】開放リンク52は、支軸52aを中心に回
動自在に配置されている。開放リンク52の図中左端部
にはスライド溝52bが形成されており、ここにカムギ
ヤ51のカムピン51bが挿通されている。また開放リ
ンク52の図中右端部には連結部55がガイドピン55
aを中心にして回動自在に設けられている。 【0026】連結部55は、開放爪部材53およびロッ
クリリースレバー54を連結する部材であり、前記ガイ
ドピン55aの他に、右端部にカムピン55bを有して
いる。開放爪部材53は、連結部55に固定されてお
り、板バネ56およびオープナ57から構成される。板
バネ56は連結部55に固定されており、その先端部に
楔状のオープナ57が設けられている。 【0027】ところで、ガイドプレート58にはガイド
溝58aおよびカム溝58bが形成されており、ここに
連結部55のガイドピン55aおよびカムピン55bが
挿通されている。ガイド溝58aは直線状の溝であり、
カム溝58bは奥側(図中の上側)端部付近で外側に緩
やかなカーブを描く溝である。 【0028】ロックリリースレバー54は、支軸54a
を中心にガイドプレート58に回動自在に設けられてお
り、且つねじりコイルばね54zにより、反時計回転方
向に付勢されている。また該レバー54の奥側端部には
解除爪54bが形成されている。解除爪54bは、前記
カートリッジCのロック部材Rを、解除する部材であ
る。なお、前記ロック部材Rの右側縁部には凹部R1が
形成されている。 【0029】またロックリリースレバー54にはJ字形
の鉤爪54cが形成されている。この鉤爪54cは連結
部55のガイドピン55aに係合するようになってい
る。キャリア4側面の、ロックリリースレバー54およ
びオープナ57と対抗する部分には、カートリッジCの
搬送方向にそれぞれ長穴(図示せず)が形成されてい
る。 【0030】以上のような構成を有するシャッタ開閉機
構は次のようにシャッタ開放動作を行う。まず、シャッ
タSが閉じているカートリッジCをカートリッジ保持枠
21に挿入した場合、鉤爪54cがガイドピン55aに
係合しており、ロックリリースレバー54および連結部
55は共に最も奥側に位置している(図6)。このとき
ロックリリースレバー54の解除爪54bおよびオープ
ナ57はカートリッジ保持枠21の外側に位置してい
る。 【0031】このような状態から前記のカートリッジロ
ーディング機構の駆動源である駆動モータ22が動作
し、図示されないチェンジプレートが動作してギヤプレ
ート23が支軸23aを中心にして図4に示した状態か
ら半時計回転方向に回動し、これによりギヤ23dとシ
ャッタ開閉用ギヤ49とが噛合う。 【0032】なお、前記のチェンジプレートの動作は、
電磁ソレノイド等により行われても良いが、キャリア1
2の昇降位置に応じて(例えばキャリア12がディスク
再生部15のターンテーブル15Aに装着されたとき、
またはその直前の状態において)メカニカルに動作する
ように構成されても良い。 【0033】このとき、駆動モータ22からの駆動力
は、駆動ギヤ22a、ギヤプレート23のギヤ23c,
23d,シャッタ開閉用ギヤ49、伝達ギヤ50a,5
0b,50cを介してカムギヤ51に伝わり、カムギヤ
51は図中反時計回転方向に回転する。一方、ギヤプレ
ート23が回転することにより駆動モータ22からロー
ディングローラ13への駆動力伝達経路は途中で断たれ
ることになる。 【0034】カムギヤ51が図中反時計回転方向に回転
すると、カムピン51bは、開放リンク52のスライド
溝52bを図中右方向にスライドしながら、これを奥側
(図中上側)に押す。そのため、開放リンク52は支軸
52aを中心に図中時計回転方向に回転する。したがっ
て、開放リンク52の図中右端部に設けられた連結部5
5が手前側(図中下側)に移動を開始する。そしてサイ
ドプレート58のガイド溝58aおよびカム溝58bに
沿って、連結部55のガイドピン55aおよびカムピン
55bが移動する。カムピン55bがカム溝55bのカ
ーブした部分を通過する際に、連結部55は手前側への
移動と共にガイドピン55aを中心にして図中時計回転
方向に回動する。またガイドピン55aの移動により鉤
爪54cが手前側に押され、ロックリリースレバー54
は支軸54aを中心に図中反時計回転方向に回動する。 【0035】これにより、ロックリリースレバー54の
解除爪54bおよびオープナ57はカートリッジ保持枠
21の内側に突出していき、解除爪54bはロック部材
Rに当接し、またオープナ57はシャッタSに設けられ
た図示されない穴部に嵌合する。カムギヤ51が回転を
続けて開放リンク52の先端がさらに手前側に移動する
と、解除爪54bはロック部材Rを押してシャッタRの
ロックを外す。 【0036】さらにカムギヤ51が図中反時計回転方向
に回転し、開放リンク52が支軸52aを中心にさらに
図中時計回転方向に回転すると、連結部55の鉤爪54
cがガイドピン55aから離れて、連結部55とロック
リリースレバー54とが分離し、連結部55および開放
爪部材53が手前側に移動する。この移動により、オー
プナ57がシャッタを開放する(図6の状態)。一方、
シャッタSの閉鎖動作を行う場合は、以上の開放動作を
逆方向に行い、図6の状態から図5の状態へと戻る。 【0037】なお、シャッタSの全開後、ロック部材R
の凹部R1にロックリリースレバー54の解除爪54b
が当接してロック部材Rは初期状態に復帰する。当該デ
ィスク装置内はレーザ光源や各種モータの発熱などの影
響でかなり高温になるが、本実施例では前述のようにロ
ック部材Rが初期状態に復帰しているため、該ロック部
材Rが塑性変形を起こす恐れがない。 【0038】以上のようなシャッタ開閉機構において
は、カートリッジCがキャリア4内に搬送された後に、
該カートリッジ保持枠21内にオープナ57およびロッ
クリリースレバー54が突出するので、カートリッジC
は適宜キャリア4内を通り抜けることができる。そのた
めキャリア4の奥側にストッカ3を配置することが可能
である。また、シャッタSが開いたままカートリッジC
を挿入したときのようにオープナ57に過負荷がかかっ
ても、オープナ57を支持する板バネ56がこれを吸収
するため、開放爪部材53が破損することがない。この
場合、オープナ57の移動により最終的にはオープナ5
7はシャッタSの穴部に嵌合することができ、その後、
シャッタ開閉動作が支障なく行われる。また、カートリ
ッジCがキャリア4に対して多少傾いた状態で挿入され
ても、楔状のオープナ57の側面部がガイドとなり、オ
ープナ57とシャッタSとを確実に係合させることがで
きる。 【0039】[カートリッジ押出し部材駆動機構]本実
施例のカートリッジ押出し部材駆動機構は、上記ローデ
ィングローラ駆動機構と同一の駆動源(駆動モータ2
2)を利用しており、駆動モータ22からローラアーム
24Lのギヤ27までは前記のローディングローラ13
への駆動力伝達経路と同じである。前記ギヤ27には伝
達ギヤ39の入力側の大ギヤ39aが噛合っている(図
4に図示)。以下、図8〜10を参照してカートリッジ
押出し部材駆動機構について説明する。図8はカートリ
ッジ押出し部材駆動機構の分解斜視図、図9,10は図
2のII−II端面側面図である。 【0040】伝達ギヤ39は前記大ギヤ39aと出力側
の小ギヤ39bとから成る。小ギヤ39bには遊星ギヤ
34が噛合っている。遊星ギヤ34は、後で述べるギヤ
アーム33の下部右端部に回動自在に設けられたギヤで
あり、駆動ギヤ36と噛合い可能になっている。ここで
駆動モータ22から駆動ギヤ36までの駆動力伝達経路
をまとめると、駆動ギヤ22a、ギヤプレート23の中
央ギヤ23c、左側ギヤ23b、ローラアーム24Lの
ギヤ27、伝達ギヤ39、遊星ギヤ34、駆動ギヤ36
となる。 【0041】駆動ギヤ36は、支軸36aを中心に外枠
31の側面内側に回動自在に設けられており、周囲にギ
ヤ部36bと欠歯部36cとが形成されている。また駆
動ギヤ36にはカムピン37が固定されている。駆動ギ
ヤ36の内側には押出し操作部材38が前後方向にスラ
イド自在に取付けられている。この押出し操作部材38
は、ストッカ14側にスライド動作することにより、前
記ディスク押出し部材41(図13,14)を押圧する
ものである。押出し操作部材38にはガイド溝38a,
38cおよび制御溝38bが形成されている。このうち
両端部のガイド溝38a,38cは直線状であり、外枠
31に固定されたガイドピン31b,31cが挿通され
ている。 【0042】ここで図11に、押出し操作部材38の側
面形状を示す。図から明らかなように、制御溝38bの
両端部には下方に膨らむ弧部X1(左側/ストッカ14
側),X2(右側/挿入口11側)が形成されており、
中間部Zは弧部はなく直線的に構成されていている。な
お、外枠31側面には制御溝38bに対応する位置に円
弧状の規制溝31b(図9に一点鎖線にて図示)が形成
されている。この規制溝31bの円弧部分と弧部X1,
X2とは同じ曲率で構成されている。なお、この規制溝
31bは後述のギヤアーム33の揺動範囲を定めるもの
である。よって、矩形など円弧状でなくても良い。 【0043】また、制御溝38bの下方には略くの字形
のカム部38dが形成されていて、このカム部38dに
前記カムピン37に当接する。さらに、押出し操作部材
38におけるストッカ14側の端部には、ディスク押出
し部材41の被押圧部41aを押圧する押圧部38eが
設けられている。 【0044】さらに押出し操作部材38と外枠31との
間にはスプリング40が取付けられている。このスプリ
ング40は、押出し操作部材38を挿入口11側に常に
付勢するようになっている。 【0045】伝達ギヤ39と同軸上には支軸33aを中
心にしてギヤアーム33が揺動自在に配置されている。
このギヤアーム33にはギヤアーム33から直角に突出
した被規制ピン35が固定されている。被規制ピン35
の内側(図2の右側)の端部は、押出し操作部材38の
制御溝38bに挿通している。なお被規制ピン35がガ
イド溝38bの中間部Zに位置するとき、被規制ピン3
5は中間部Zに挟まれてギヤアーム33は揺動不能とな
る。また被規制ピン35の外側(図2の左側)の端部は
外枠31の規制溝31aに挿入している。 【0046】以上のような構成を有するカートリッジ押
出し部材駆動機構は、次のように動作する。まず図9は
押出し操作部材38の初期状態を示している。このと
き、カムピン37はスプリング40の弾性力によりカム
部38dの凹部に入り込んでおり、また、カートリッジ
保持枠21はカートリッジCを保持していないとする。
このような状態で、カートリッジCのアンローディング
動作を行う。すなわち駆動モータ22の動作により駆動
ギヤ22aが逆回転すると、この回転力が先に述べたロ
ーディングローラ駆動機構の伝達経路に通ってローディ
ングローラ13に伝わり、ローディングローラ13はカ
ートリッジキャリア60から挿入口11へ、あるいはス
トッカ14からカートリッジキャリア60へカートリッ
ジCを送出すように回転する。この際、ギヤ27と噛合
う伝達ギヤ39は、図9中、時計回転方向に回転する。
そしてギヤアーム33が右側に揺動して伝達ギヤ39と
のフリクションによりギヤアーム33は時計回転方向に
回動し、遊星ギヤ34が駆動ギヤ36(欠歯部36cの
開始部)との噛合いを開始する。また図9に示されるよ
うにギヤアーム33が左側に揺動しているとき(遊星ギ
ヤ34と駆動ギヤ36とがすでに噛合っているとき)は
そのまま駆動力の伝達が開始される。なお、遊星ギヤ3
4と駆動ギヤ36とが噛合うタイミングによっては、両
ギヤ34,36同士がいわゆる「噛んだ」状態となっ
て、回動不可能となる場合があるが、本実施例では欠歯
部36cの開始部分には弾性が生じるように溝Yが形成
してあるので、このような事態が発生することがない。 【0047】そして駆動ギヤ36は、押出し操作部材3
8から加わるスプリング40の弾性力に抗しつつ、時計
回転方向に回転を開始する。この駆動ギヤ36の回転に
より、カムピン37が押出し操作部材38のカム部38
dを下方に移動しながら押圧していき、ガイド溝38
a,38cが、ガイドピン31b,31cに摺動しつ
つ、押出し操作部材38がストッカ14方向にスライド
移動する。この押出し操作部材38の動作により、押圧
部38eがカートリッジ押出し部材41の被押圧部41
a(図13,14)を奥側に押圧する。駆動ギヤ36が
初期状態から180度回転した時点で、カムピン37は
再度カム部38dの凹部に入り込み、この段階で押出し
操作部材38が最もストッカ14側にスライドする(図
10参照)。このような押出し操作部材38のスライド
動作により、カートリッジ押出し部材41が駆動して、
図13,14に示したカートリッジ押出し機構が動作す
る。なお、押出し操作部材38のスライド移動に伴っ
て、ガイド溝38bに挿通している被規制ピン35にお
いて、弧部X1から中間部Zを通過して弧部X2へと移
動する。 【0048】以上述べたような本実施例によれば、カー
トリッジキャリア60を、カートリッジ収容枠21と外
枠31とから構成し、前者にはカートリッジローディン
グ機構およびシャッタ開閉機構を取付け、外枠31には
カートリッジ押出し部材駆動機構を取付け、こうしてユ
ニット化された2つの枠を組合わせることによって、組
立てることができる。したがって、組立作業が極めて容
易となり、熟練を要しないので簡単にカートリッジキャ
リア60を組立てることができる。 【0049】なお本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、カートリッジローディング機構、シャッタ
開閉機構およびカートリッジ押出し部材駆動機構の各機
構の構成は適宜変更可能であり、例えば上記実施例では
各機構の駆動源を同一のものとしたが、各機構ごとに独
立した駆動源を用いても構わない。また、ディスク装置
本体に対する配置位置も適宜選択自由であり、挿入口か
ら見てストッカの奥側でも良い。さらには昇降可能に設
置される必要もなく、ディスク装置本体に対して固定さ
れるものであっても良い。 【0050】また、上記実施例では、図12に示すよう
に、ディスクの搬送を行うローディングローラ13はカ
ートリッジキャリア12の上部にのみ配置されている。
このため、カートリッジキャリア12内に引き込まれた
カートリッジCが、ローディングローラ13によって下
方に押圧されてカートリッジキャリア12の下面との間
に摩擦を生じ、カートリッジCの引き込み動作の円滑性
を損なう可能性がある。そこで、図15に示すように、
カートリッジキャリア12の下面側にも、回動自在なガ
イドローラ13a(自由回動でも、モータ駆動でも可
能)を設ける構成としてもよい。 【0051】このような構成とした場合には、カートリ
ッジキャリア12内に引き込まれたカートリッジCは、
ローディングローラ13及びガイドローラ13aにより
上下方向から押圧されながら移動するので、カートリッ
ジキャリア12とカートリッジCとの間の摩擦を低減さ
せることができ、カートリッジCの引き込み動作をより
スムーズにすることができる。また、長期使用によりロ
ーディングローラ13にほこり等が付着しても、ガイド
ローラ13aによる補助が有効に働くので、ローディン
グ力の低減を防止できる。 【0052】なお、図15においては、ガイドローラ1
3aはローディングローラ13に対向する位置に設けら
れているが、必ずしも正確に対向する位置に設ける必要
はない。また、ガイドローラ13aを設ける代わりに、
カートリッジキャリア12の下面に樹脂等によるコーテ
ィングを施すことによっても、カートリッジCとの摩擦
抵抗を低減させ、カートリッジCの引き込み動作をスム
ーズにすることができる。 【0053】また、本発明は、MDのみならずCDやL
D、さらにはフロッピーディスク等の記録媒体を取扱う
装置に適用されても良い。さらにローディング機構は必
ずしもローラによるものではなく、ディスクやカートリ
ッジに係合してそれらを引込むアーム方式のものであっ
ても良い。 【0054】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カートリッジキャリアを、カートリッジを保持するカー
トリッジ保持枠と、このカートリッジ保持枠を覆う外枠
とから構成し、カートリッジ保持枠にはカートリッジロ
ーディング機構と、シャッタ開閉機構とを取付け、外枠
には該カートリッジキャリアをディスク装置の本体側に
支持する支持シャフトと、カートリッジ押出し部材駆動
機構とを取付け、こうしてユニット化された2つの枠を
組合わせることによってカートリッジキャリアを組立て
ることができるので、組立作業が極めて容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるカートリッジキャリア
60の斜視図であり、カートリッジキャリア60を構成
する枠体単体を示している。 【図2】本実施例の平面図。 【図3】本実施例のローディングローラ駆動機構の分解
斜視図。 【図4】図2のI−I端面側面図。 【図5】本実施例のシャッタ開閉機構の分解斜視図。 【図6】本実施例のカートリッジ保持枠21の平面図
(シャッタ閉鎖状態)。 【図7】本実施例のカートリッジ保持枠21の平面図
(シャッタ開放状態)。 【図8】本実施例のカートリッジ押出し部材駆動機構の
分解斜視図。 【図9】図2のII−II端面側面図(初期状態)。 【図10】図2のII−II端面側面図(カートリッジ押出
し動作状態)。 【図11】本実施例のカートリッジ押出し操作部材38
の側面図。 【図12】デッキタイプのMDオートチェンジャーの構
成を示すモデル図。 【図13】カートリッジ押出し機構の下面図(カートリ
ッジCの収納状態)。 【図14】カートリッジ押出し機構の下面図(カートリ
ッジCの押出し状態)。 【図15】MDオートチェンジャーにおけるローディン
グローラの改良例を示すモデル図。 【符号の説明】 11:挿入口 12,60:カートリッジキャリア 13:ローディングローラ 13a:ガイドローラ 14:ストッカ 21:カートリッジ保持枠 22:駆動モータ 23:ギヤプレート 23b,23c,23d,25,26,27,28,2
9,30:ギヤ 24L,24R:ローラアーム 31:外枠 33:ギヤアーム 34:遊星ギヤ 35:突出ピン 36:駆動ギヤ 37:カムピン 38:押出し操作部材 39:伝達ギヤ 40:スプリング 41:カートリッジ押出し部材
60の斜視図であり、カートリッジキャリア60を構成
する枠体単体を示している。 【図2】本実施例の平面図。 【図3】本実施例のローディングローラ駆動機構の分解
斜視図。 【図4】図2のI−I端面側面図。 【図5】本実施例のシャッタ開閉機構の分解斜視図。 【図6】本実施例のカートリッジ保持枠21の平面図
(シャッタ閉鎖状態)。 【図7】本実施例のカートリッジ保持枠21の平面図
(シャッタ開放状態)。 【図8】本実施例のカートリッジ押出し部材駆動機構の
分解斜視図。 【図9】図2のII−II端面側面図(初期状態)。 【図10】図2のII−II端面側面図(カートリッジ押出
し動作状態)。 【図11】本実施例のカートリッジ押出し操作部材38
の側面図。 【図12】デッキタイプのMDオートチェンジャーの構
成を示すモデル図。 【図13】カートリッジ押出し機構の下面図(カートリ
ッジCの収納状態)。 【図14】カートリッジ押出し機構の下面図(カートリ
ッジCの押出し状態)。 【図15】MDオートチェンジャーにおけるローディン
グローラの改良例を示すモデル図。 【符号の説明】 11:挿入口 12,60:カートリッジキャリア 13:ローディングローラ 13a:ガイドローラ 14:ストッカ 21:カートリッジ保持枠 22:駆動モータ 23:ギヤプレート 23b,23c,23d,25,26,27,28,2
9,30:ギヤ 24L,24R:ローラアーム 31:外枠 33:ギヤアーム 34:遊星ギヤ 35:突出ピン 36:駆動ギヤ 37:カムピン 38:押出し操作部材 39:伝達ギヤ 40:スプリング 41:カートリッジ押出し部材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 桜井 修
東京都文京区白山5丁目35番2号 クラ
リオン株式会社内
(56)参考文献 特開 昭63−273254(JP,A)
特開 平7−121965(JP,A)
実開 平5−67942(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G11B 17/26
G11B 17/04
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 カートリッジに収容されたディスクを再
生するディスク装置に用いるものであり、前記カートリ
ッジは開閉自在なシャッタを有したものであって、前記
ディスク装置は、前記ディスクを再生するディスク再生
部と、前記カートリッジを収納可能なストッカと、前記
カートリッジを保持してこれを前記ストッカおよび前記
ディスク再生部に搬送するカートリッジキャリアと、こ
のカートリッジキャリアに対して前記カートリッジを吸
込み、且つ排出するカートリッジローディング機構と、
前記カートリッジのシャッタを開閉するシャッタ開閉機
構と、前記ストッカ内に収納されたカートリッジを前記
カートリッジキャリア側へ押出すカートリッジ押出し部
材と、このカートリッジ押出し部材を駆動させるカート
リッジ押出し部材駆動機構とを具備したものであって、 前記カートリッジキャリアは、前記カートリッジを保持
するカートリッジ保持枠と、該カートリッジ保持枠を外
側から覆いこれを保持する外枠とから構成され、 前記カートリッジ保持枠には、前記カートリッジローデ
ィング機構と、前記シャッタ開閉機構とが取付けられ、 前記外枠には、該外枠をディスク装置の本体側に支持す
る支持シャフトと、前記カートリッジ押出し部材駆動機
構とが取付けられていることを特徴とするカートリッジ
キャリアの組立構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28092694A JP3495114B2 (ja) | 1993-12-28 | 1994-11-15 | カートリッジキャリアの組立構造 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7082493 | 1993-12-28 | ||
JP5-70824 | 1993-12-28 | ||
JP28092694A JP3495114B2 (ja) | 1993-12-28 | 1994-11-15 | カートリッジキャリアの組立構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07235117A JPH07235117A (ja) | 1995-09-05 |
JP3495114B2 true JP3495114B2 (ja) | 2004-02-09 |
Family
ID=26411956
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28092694A Expired - Fee Related JP3495114B2 (ja) | 1993-12-28 | 1994-11-15 | カートリッジキャリアの組立構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3495114B2 (ja) |
-
1994
- 1994-11-15 JP JP28092694A patent/JP3495114B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07235117A (ja) | 1995-09-05 |
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