JP3494883B2 - 生体磁場計測装置 - Google Patents

生体磁場計測装置

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JP3494883B2
JP3494883B2 JP08612598A JP8612598A JP3494883B2 JP 3494883 B2 JP3494883 B2 JP 3494883B2 JP 08612598 A JP08612598 A JP 08612598A JP 8612598 A JP8612598 A JP 8612598A JP 3494883 B2 JP3494883 B2 JP 3494883B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、生体の脳の神経活
動や心臓の心筋活動等、生体内の電流などにもとずく生
体の磁場を計測するのに適した生体磁場計測装置に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】従来から磁気センサである超伝導量子干
渉素子(以下、SQUIDという)を用いて、生体から
発生する微弱な磁場の分布を測定し、その測定結果か
ら、生体内部の活動電流の位置を推定し、その分布をイ
メージングする多チャンネルの生体磁気イメージング装
置で、前記生体内部の活動電流の磁界に対応した信号を
ニューラルネットに入力し、その教師信号を計算機上で
計算し、該ニューラルネットワークを用いて推定するも
のがある。これは生体から発生する磁界によつて、活動
電流源の位置推定をリアルタイムで行うことが可能で、
実時間表示が可能な有用な装置であった。そのような従
来例としては、例えば特開平4ー319334号公報記
載の技術がある。 【0003】また、生体の表面に垂直な方向の磁界デー
タから暫定的に大まかに生体活動源を推定する第一段階
の推定と、前記暫定的な生体活動電流源の位置付近にお
いてのみ、生体内部の導電率を設定した精密モデルに対
して三方向の磁界データを用いて推定を行うようにした
ものであり、精密計算は第一段階で推定された位置のみ
であるから計算量が少なく、推定時間を短縮できる優れ
た方法であった。そのような従来例としては、例えば特
開平5ー146416号等の公開公報に開示されてい
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】前記従来例の前者は、
生体磁気イメージング装置においてニューラルネットワ
ークを用いるもので動作原理に関するものであり、その
開示内容には実施化する上での技術課題の解決手段の検
討が不十分であるという問題点があつた。また、前記従
来例の後者は、脳を精密モデル化し、その内部に発生す
る生体活動電流を推定する推定法に関するものであっ
て、他の部位、例えば心臓に関する生体活動電流の推定
法については、何等具体的な開示がなされていないとい
う問題点があつた。 【0005】そこで、上記生体磁気計測によつて推定さ
れた推定電流源を2次元ディスプレイ上に表示する表示
方式における具体的な開示を説明する。推定された電流
ダイポールの位置、向き、大きさ、深さの内、位置、向
きを矢印の位置及び向きで表示し、さらに、大きさ及び
深さを上記矢印の大さ、長さ、縮尺度、明度、彩度、色
相の内、2種類のパラメータによって2次元デイスプレ
イ上に表示するようにしたものである。これに関連する
ものとしては、特開平2−246926号記載の技術が
ある。 【0006】しかし、上記具体的に開示されている表示
方式は、単なる2次元表示にとどまっており、さらに、
使用者の便利さや視認性に対する配慮が十分でないとい
う問題があった。本発明の目的は、複数の計測位置の磁
場強度の測定が容易、且つ検査者が信号データを正しく
読み取れるように、時間特性図を心電図と同じ尺度で比
較可能とし、操作の良好な生体磁場計測データの表示方
法および印刷方法を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明に係る生体磁場計
測データの表示方法の構成は、表示画面を備えた計算機
を用い、被検者の生体内から発せられる磁場を、計測セ
ンサで複数の計測位置で計測し、該計測信号を表示装置
の画面に表示する生体磁場計測データの表示方法におい
て、前記被検者の計測部位図と前記計測位置を重ね合せ
て表示することを特徴とするものである。前項記載の生
体磁場計測データの表示方法は、前記被検者の計測部位
図を、該計算機で、被検者情報もしくは計測条件に従
い、該データベースより選択し、表示することを特徴と
するものである。 【0008】本発明に係る生体磁場計測データの表示方
法の他の構成は、表示画面を備えた計算機を用い、被検
者の生体内から発せられる磁場を、計測センサで複数の
計測位置で計測し、該計測信号を表示装置の画面に表示
する生体磁場計測データの表示方法において、前記被検
者情報および計測条件を同時、且つ同一画面に表示する
ことを特徴とするものである。 【0009】本発明に係る生体磁場計測データの表示方
法のさらに他の構成は、表示画面を備えた計算機を用
い、被検者の生体内から発せられる磁場を、計測センサ
で複数の計測位置で計測し、該計測信号を表示装置の画
面に表示する生体磁場計測データの表示方法において、
前記計測信号の特性量を等高線図で表示する場合、前記
特性量の種類によって該計算機で選定した異なる配色で
表示することを特徴とするものである。前項記載の生体
磁場計測データの表示方法において、前記計測信号の特
性量が正値と負値の両方を取り得る場合に、絶対値の等
しい特性量には色度の等しい色を割り当てることを特徴
とするものである。 【0010】本発明に係る生体磁場計測データの表示方
法のさらに他の構成は、表示画面を備えた計算機を用
い、被検者の生体内から発せられる磁場を、計測センサ
で複数の計測位置で計測し、該計測信号を表示装置の画
面に表示する生体磁場計測データの表示方法において、
横軸を時間とし該表示尺度を1/25[秒/mm]と
し、縦軸を磁束密度とし該表示尺度を所定単位とするこ
とを特徴とするものである。 【0011】本発明に係る生体磁場計測データの印刷方
法の構成は、表示画面を備えた計算機を用い、被検者の
生体内から発せられる磁場を、計測センサで複数の計測
位置で計測し、該計測信号を印刷する生体磁場計測デー
タの印刷方法において、前記請求項6の表示画面で所定
の指定操作をすることにより、該請求項6で表示された
生体磁場計測データを、横軸の時間送り印刷尺度を1/
25[秒/mm]とし、縦軸を磁束密度とし該磁束密度
尺度を所定単位で印刷することを特徴とするものであ
る。 【0012】本発明に係る生体磁場計測データの表示方
法のさらに他の構成は、表示画面を備えた計算機を用
い、被検者の生体内から発せられる磁場を、計測センサ
で複数の計測位置で計測し、該計測信号を表示装置の画
面に表示する生体磁場計測データの表示方法において、
前記被検者情報および信号情報および選択チャンネルで
指定した多チャンネルの所定の計測信号の単一波形並び
に補助チャンネルに補助情報を同時、且つ同一画面に表
示することを特徴とするものである。 【0013】本発明に係る生体磁場計測データの印刷方
法の他の構成は、表示画面を備えた計算機を用い、被検
者の生体内から発せられる磁場を、計測センサで複数の
計測位置で計測し、該計測信号を表示装置の画面に表示
する生体磁場計測データの印刷方法において、前項記載
の表示画面で所定の指定操作により、該請求項記載の表
示画面を印刷することを特徴とするものである。 【0014】本発明に係る生体磁場計測データの表示方
法のさらに他の構成は、表示画面を備えた計算機を用
い、被検者の生体内から発せられる磁場を、計測センサ
で複数の計測位置で計測し、該計測信号を表示装置の画
面に表示する生体磁場計測データの表示方法において、
前項記載の表示画面で、所定の指定操作により、選択チ
ャンネルで指定した多チャンネルの所定の計測信号の単
一波形の代わりに、単一時間軸に対する多チャンネルの
重なり波形を表示することを特徴とするものである。 【0015】本発明に係る生体磁場計測データの印刷方
法のさらに他の構成は、表示画面を備えた計算機を用
い、被検者の生体内から発せられる磁場を、計測センサ
で複数の計測位置で計測し、該計測信号を表示装置の画
面に表示する生体磁場計測データの印刷方法において、
前項記載の表示画面で所定の指定操作により、該表示画
面の重なり波形を印刷することを特徴とするものであ
る。 【0016】本発明に係る生体磁場計測データの表示方
法のさらに他の構成は、表示画面を備えた計算機を用
い、被検者の生体内から発せられる磁場を、計測センサ
で複数の位置で計測し、該計測信号を表示装置の画面に
表示する生体磁場計測データの表示方法において、前記
計測信号の特性量を表示する場合、心拍数,血圧を合わ
せて表示することを特徴とするものである。 【0017】本発明に係る生体磁場計測データの表示方
法のさらに他の構成は、表示画面を備えた計算機を用
い、被検者の生体内から発せられる磁場を、計測センサ
で複数の位置で計測し、該計測信号を表示装置の画面に
表示する生体磁場計測データの表示方法において、該画
面で所定の指示動作により視線方向を設定し、該計算機
の演算処理により計測信号から三次元的な等高線図で表
示することを特徴とするものである。 【0018】本発明に係る生体磁場計測データの表示方
法のさらに他の構成は、表示画面を備えた計算機を用
い、被検者の生体内から発せられる磁場を、計測センサ
で複数の位置で計測し、該計測信号を表示装置の画面に
表示する生体磁場計測データの表示方法において、該計
測信号の波形表示開始時刻を表示することを特徴とする
ものである。 【0019】 【発明の実施の形態】図1ないし図12を参照して本発
明の実施の形態を説明する。まず、図1を参照して本発
明に係る生体磁気計測装置を説明する。図1は、本発明
の一実施形態に係る生体磁気計測装置の概略構成図であ
る。 【0020】図1において、生体磁気計測装置Mは、環
境磁気雑音の影響を除去するために、磁気シ−ルドル−
ム1内に設置される。生体からなる被検体である被検者
2は、通常ベッド3に仰向け状態で計測が行われるが、
うつ伏せなどの状態で計測が行われる場合もある。被検
者の生体面(胸部の場合は、一般に胸壁に平行な面)は
ベッド3の面とほぼ平行であるとしそしてこの面は直交
座標系(x,y,z)のx−y平面と平行であるものと
する。被検者の胸部は、曲面であると共に傾いている
が、説明を簡単にするためにほぼ平行とする。 【0021】被検者2の胸部の上方には冷媒である液体
ヘリウム(以下、液体Heという)で満たされたデユワ
4が配置され、該デユワ4は、図示せず超伝導量子干渉
素子(SQUID=Superconducting
Quantum Interference Devi
ce、以下、SQUIDという)と、該SQUIDに接
続された検出コイルとを含む複数個の磁気センサ(図2
を参照)を収容している。液体Heは、磁気シ−ルド1
の外部にある自動補給装置5から連続的に補給される。 【0022】該磁気センサの出力は、被検者2から発生
して検出コイルにより検出される生体磁場の強度(磁束
密度と考えることもできる)と特定の関係をもつ電圧を
出力し、その出力がFLL(Flux Locked
loop)回路6に入力される。このFLL回路6は、
SQUIDの出力を一定に保つように、SQUIDに入
力された生体磁場(生体磁気)の変化を帰還コイルを介
してキャンセルする(これを磁場ロックと呼ぶ)。その
帰還コイルに流した電流を電圧に変換することにより、
生体磁場信号の変化と特定の関係にある電圧出力を得る
ことができる。このように帰還コイルを介して検出する
方式を取っているので、微弱の磁場を高感度に検出でき
る。上記磁気センサからの出力電圧は、増幅器・フイル
タ−・増幅器(AFA)7に入力され、その出力はサン
プリングされて、A/D変換され、計算機8に取り込ま
れる。 【0023】計算機8は、パ−ソナルコンピュ−タから
なり、適宜なソフトウエア、例えばウィンドウズ95ア
プリケシヨンが搭載されており、8−1はそのデイスプ
レイ部、8−2はキ−ボ−ド、そして8−3はマウスが
示され、これらの操作により該計算機8は各種の処理を
行い、必要に応じてデイスプレイ部に表示することがで
き。 【0024】また、該マウス8−3は、デイスプレイ部
8−1の画面上でカ−ソルを移動させて処理対象を選択
するのに用いられる。この操作は、キ−ボ−ドを操作す
ることによっても行うことができる。計算機8にはプリ
ンタ9が接続されており、ディスプレイ部8−1で表示
された内容を出力用紙に配置して印刷することができ
る。プリンタは、カラー印刷でも白黒印刷でもよいが、
本実施形態ではカラー印刷可能なプリンタが接続されて
いるものとする。 【0025】AFA7の入力ゲインおよび出力ゲインは
調整可能であり、また、AFA7は、第1の基準周波数
以下の周波数信号を通過させるロ−パスフイルタ、第1
の基準周波数よりも低い第2の基準周波数以上の周波数
信号を通過させるハイパスフイルタおよび商用電源周波
数をカットするノッチフィルタが含まれている。計算機
8は、各種の処理を行うことができ、その処理結果はデ
イスプレイ部8−1に表示することができる。 【0026】なお、図1で示される前記計算機8を含む
構成は、一例を示したものであり、これに限定されるも
のではない。例えば、タッチパネルを備えたデイスプレ
イを備えたものや、マウスに変えて他の座標指示装置、
例えばトラックボールやジョスティック等のポインティ
ングデバイスを使用したものでも差し支えない。また場
合によっては公衆電話回線を介して接続される計算機で
も差し支えない。 【0027】SQUIDとしては、例えば1例として直
流SQUIDが用いられる。SQUIDに外部磁場が与
えられたときに、それに対応する電圧(V)が発生する
ようにSQUIDには直流バイアス電流(Ibias)が流
される。該外部磁場を磁束Φで表すと、VのΦに対する
特性曲線、すなわちΦ−V特性曲線は周期関数で与えら
れる。計測に当っては、それに先立って、FLL回路6
のオフセット電圧(VOFF)を調整してΦ−V特性曲線
の直流電圧をゼロレベルにする操作が行われる。 【0028】図2を参照して、磁気センサを説明する。
図2は、図1の生体磁場計測装置に用いられる複数の磁
気センサの斜視図である。図2に示されるように、複数
個の磁気センサ20−1〜20−8、21−1〜21−
8、22−1〜22−8、23−1〜23−8、24−
1〜24−8、25−1〜25−8、26−1〜26−
8および27−1〜は、生体面すなわちx−y平面とほ
ぼ平行な面上にマトリックス状に配置される。 【0029】該磁気センサ20−1、・・・・27−9
の数は任意であるが、図示では、磁気センサのマトリッ
クスは8行8列からなっているから、磁気センサの数
は、8×8=64個である。各磁気センサは、図示され
るように、その長手方向が生体面すなわちx−y平面に
対して垂直な方向(z方向)と一致するように配置され
ている。なお、この例では、ベッド面と磁気センサーの
X−Y面とを平行にしているが、測定精度を高めるには
該磁気センサを体に接近させる方が良く傾けるようにす
ることができる。但し、被検者である人体2は、常に動
いているので、人体2に密着させると、この動きが検出
部を動かし、かえって高精度の検出が困難となる。 【0030】該磁気センサ20−1、・・・・27−9
の検出コイルには、生体磁場の接線成分(生体面すなわ
ちx−y平面にほぼ平行な成分)を検出するコイルと生
体磁場の法線成分(生体面すなわちx−y平面に直交す
る成分)を検出するコイルがある。該生体磁場の接線成
分を検出するコイルとしては、コイル面がx方向および
y方向をそれぞれ向いた2つのコイルが用いられ、ま
た、前記生体磁場の法線成分を検出するコイルとしては
コイル面がz方向を向いたコイルが用いられる。 【0031】図3を参照して、磁気センサの各々の生体
磁場の法線成分Bzを検出するセンサの構成を説明す
る。図3は、図1の生体磁場計測装置に用いられる磁場
法線成分を検出する磁気センサの斜視図である。図3に
おいて、超伝導線(Ni−Ti線)で作られたコイル1
0,11は、そのコイル面がz方向を向くように配置さ
れている。このコイルは、互いに逆向きの二つのコイル
10および11の組み合わせからなり、被検者2に近い
方のコイル10は検出コイルとされ、遠い方のコイル1
1は外部磁場雑音を検出する参照コイルとされる。 【0032】外部磁場雑音は、被検者よりも遠い信号源
から生じており、したがって、その雑音信号は検出コイ
ル10および参照コイル11の両方によって検出され
る。一方、被検者からの磁場信号は微弱であるので、そ
の生体磁場信号は検出コイル10によって検出される
が、参照コイル11ではその生体磁場信号にほとんど感
応しない。 【0033】このため、検出コイル10は生体磁場信号
と外部磁場雑音信号とを検出し、参照コイル11は外部
磁場雑音信号を検出するから、両コイルで検出された信
号の差をとることにより、S/N比の高い生体磁場の計
測が可能となる。これらのコイルは、SQUID12を
実装した実装基板の超伝導線を介してSQUIDの入力
コイルに接続され、これによって、検出された生体磁場
信号の法線方向の成分BzがSQUIDに伝達される。 【0034】図4は、磁気センサの各々の生体磁場の接
線成分BxおよびByを検出するセンサの構成を説明す
る。図4は、図1の生体磁場計測装置において用いられ
る磁場の接線成分を検出する磁気センサの斜視図であ
る。図示するごとく、接線方向の生体磁場成分検出用の
磁気センサでは、平面コイルが用いられる。すなわち、
検出コイル10’および10”並びに参照コイル11’
および11”は平面コイルからなり、これらは互いにz
方向において間隔づけられている第1の平面13および
第2の平面14にそれぞれ配置される。これらのコイル
は、法線成分用と同様に、SQUID12’および1
2”の実装基板の入力コイルに接続される。4角柱の互
いに直交する2面14,13に、これらのBx成分検出
用のセンサおよびBy成分検出用のセンサが貼付けら
れ、これによってBx成分およびBy成分を検出し得る
センサが形成される。 【0035】接線成分Bx、Byについては、これを図
4に示される磁気センサを用いて検出する以外に、図3
の磁気センサで得られた法線成分Bzをx、yについて
偏微分して求めてもよい。この場合は一つの磁気センサ
で接線成分Bx、Byと法線成分Bzとの両方を検出し
測定することができる。 【0036】図5は、図2で示した磁気センサ20−
1、・・27−8と被検者2の被計測部である胸部30
との位置関係を説明する。図5は、図1の生体磁場計測
装置における磁気センサと胸部との位置関係の説明図で
ある。図示されている点は、図2に示されるマトリック
ス上の行と列との交点、すなわち被検者2の計測点すな
わち計測位置を表している。これらの各計測位置をチャ
ンネルとも呼ばれる。図示されるように、この例では、
被検者2の頭部から脚部を結ぶ体軸方向をy方向とし、
被検者2の横方向をx方向としている。 【0037】図28は、図5に示すそれぞれの計測位置
の生体磁場の測定信号線図である。この測定結果は、各
計測位置に対応する磁気センサでそれぞれ検出された信
号を基に上述の処理を行うことで得られた時間的に変化
する生体磁場波形をマトリックス中に対応するチャンネ
ル毎に示すものである。本例では、心臓の筋肉が発する
磁場を検出できる位置に各チャンネルを設けたので、図
28の波形は心磁波形を示している。図28に示される
ように、チャンネル毎に計測された計測データをチャン
ネル毎にその位置に対応させて表示する場合をグリッド
マップ表示と呼ぶ。図28分図(a)、分図(b)、分
図(c)は、それぞれ接線成分Bx、接線成分By、接
線成分Bzの心磁波形を示している。 【0038】図29は、図28の生体磁場測定信号の
内、2チャンネルについて計測された接線成分Bxの心
磁波形線図である。実線はあるチャンネルの、点線は他
のチャンネルの心磁波形を示すものである。心臓の心室
が脱分極した時間帯T1つまり収縮期のQRS波でのそ
れぞれの波形ピークの時間が、tQ、tR、tSとしてそ
れぞれ示されている。また、心臓の拡張期であるT波の
時間帯はT2として示されている。計測されたデータを
表示する場合、グリッドマップ表示の他に、行毎にまた
は列毎に単一チャンネルのデータを表示する場合を単一
波形表示といい、全チャンネルまたは複数のチャンネル
のデータを重ねて表示する場合を重ね波形表示とよばれ
る。 【0039】上記計算機8は、磁気センサからの出力電
圧を取り込み処理し得られた上記心磁波形をさらに演算
処理、例えば平均化処理、等磁線図、時間積分図作成の
処理をし、計算機8内の記憶装置に格納され、必要に応
じて、所定の操作により、ディスプレイ部上に表示する
ことができる。例えば、図29を参照すると、QRS波
の立上り部分がしきい値SLと一致した時点から予め定
められた時間(tOFF)だけ遡り、その遡った時点t1
ら予め定められた時間T3だけ経過した時点t2までの間
のデータを予め定められた回数だけを加算することが行
われる。これが平均化(アベレージング)であり、予め
定められた時間T3をアベレージング時間、tOFFをオフ
セット時間と呼ばれる。 【0040】また、心磁波形データは、予め定められた
時間範囲にわたって積分されてもよい。その時間積分値
が等しい点を結んで作られたマップを時間積分図と呼
ぶ。また、心磁波形信号値が等しい点を結んで作られた
マップを等磁線図と呼ぶ。図30は、図28の測定信号
に対応させて特定の時間毎に等磁場線図として表わした
ものであり、20msec毎のサンプリング周期の例が
示されており、この周期は、任意の周期に変えられるこ
とはいうまでもない。 【0041】なお、各チャンネルは粗く設定されている
ので、予め等磁線の間隔、つまり磁場強度差を設定して
各チャンネル間を直線補間して等磁線を描くことによ
り、より診断に適した等磁線図を作ることができる。ま
た、図29の心磁波形についていえば、各センサで検出
された信号データの時間特性において、時点t1からQ
RS波のピ−ク位置時点(tR) までの時間を伝播時間
と呼び、その伝播時間が等しい点を結んで作られたマッ
プを伝播時間図と呼ばれる。t1時点はさらに、QRS
波のピ−ク位置時点を検出し、この時点を基準として決
定されてもよい。 【0042】また、しきい値SLの設定レベルの変更可
能である。t1時点については、これを、QRS波の立
ち下がり部分がしきい値SLと一致した時点を基準にし
てもよい。該計測された生体磁場信号は、生体内の電気
的生理現象によつてされるものであり、その発生源は、
電流双極子モデルによつて近似され、その磁場発生源の
電流双極子は等磁線上に合成表示することができ、磁場
源表示とよばれるものである。前記等磁線図、時間積分
図および伝播時間図は、センサの配置されている平面に
対応させて再構成されるが、各演算処理による特性量を
該平面に垂直な方向に採って3次元マッピングとして再
構成することも出来る。 【0043】上記被検者2の登録からデータ計測までを
行い、そのデータ計測の解析表示、印刷は、ディスプレ
イ部8−1上の表示画面をみながら一連の操作により行
われるが、該表示画面の作成および説明をする。図1に
おいて、生体磁気信号の計測およびデータ解析は、適宜
なソフトを搭載した計算機8によってすべて上記に説明
した各解析図表が作成される。この作成時においては、
ディスプレイ部8−1に画面を、キーボード部8−2、
マウス8−3を操作することにより所望のレイアウトの
表示画面が得られる。 【0044】図1に示されるデイスプレイ8−1に表示
される所望の基本的なレイアウトの画面を図6に示す。
図6は、図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に表
示さ画面の基本的構成図である。図示する如く、図6の
表示画面の上方部は、上から順番に配置されたタイトル
バ−部801、メニュ−バ−部802およびアイコンが
配置されているツ−ルバ−部803が配設されている。 【0045】上記各部は、表示領域やエリアと考えるこ
ともできる。これらの配置は、他の処理目的、例えば被
検者の登録や読み出し、磁場の計測、計測デ−タの解析
のための処理などにおいても、その操作画面で共通して
表示される。これにより使用し易さが増し、計測や処理
の時間が短縮できる。 【0046】基本画面の中央部は、左から右へ順番に配
置された被検者情報部804、線図や波形のような解析
デ−タが表示される解析デ−タ部805および操作領域
部806が配設されている。また、下部は、ステ−タス
バ−807であり、これは左側に配置された次の操作に
関するガイドメッセ−ジを表示するメッセ−ジバ−部8
07−1とその右側に配置された日時表示部807−2
から構成される。なお、前記メッセ−ジバ−部807−
1と前記日時表示807−2を1つの表示領域としても
よい。なお、上記各部は、概略の場所を示し、いずれも
詳細な図示が省略されている。 【0047】この例における基本画面では、常に最上部
にこのシステムの名称が表示されるタイトルバ−部80
1と、このシステムの基本的な操作を行うメニュ−バ−
部802、および前記メニューバー部802における使
用頻度の高い操作が可能なツ−ルバ−部803が配置さ
れているので、使用者は、操作画面が変わるたびに操作
エリアを探す必要がなく、常に操作画面の上部を見れば
現在動作中のシステムを知ることができる。しかも、画
面の上部は、人が文章を読む場合を想定すると、明らか
なように、先ず最初に目を向ける部分であることから、
このシステムの操作における基本的な事項を最上部に設
けることで、自然な形で使いやすさを向上させている。 【0048】また、画面の中央部は、その中央にはこの
操作画面の主体をなす解析デ−タ部805を大きく設け
ることで見易さを向上するとともに、その右側にこの操
作画面に特有の操作領域部806を設けることで、右手
操作における操作画面と操作部の配置と、同様な配置と
しているので、違和感なく操作を行うことができる。し
たがって、この操作画面をタッチパネル付きの操作画面
に採用しても、操作領域部806を操作する右手が解析
デ−タ部805の障害となることがないように配慮され
ている。 【0049】また、同様に、解析デ−タ部805の左側
に確認機能しかない被検者情報部804が設けられてい
る。被検者情報部804には、計測中の被検者の情報あ
るいはデータ解析中のデータの情報と被検者の情報が表
示されるので、常に計測中の被検者あるいはデータ解析
中の信号データを確認しながら、操作を行うことができ
る。しかも、この左側の位置は、右手操作における最も
遠い位置となるのでタッチパネル付きの操作画面に採用
しても表示の見易さに影響をきたすことがないよう配慮
されている。 【0050】また、図10に示す如く、解析デ−タ部8
05および操作領域部806は被検者リストおよびその
被検者のデ−タリストが表示されるときだけは、それら
によって置き換えられる。被検者情報部804には、被
検者リスト画面が表示されているときは、その画面中の
被検者リストにおいて、カ−ソルが置かれる被検者の情
報が常時表示され、また、解析デ−タ部805には、図
12〜14等に示される如く、線図や波形のような解析
デ−タが表示されているときは、その表示されている解
析デ−タが得られた被検者の情報が常時表示される。 【0051】これによって、表示されている解析デ−タ
とその解析デ−タが得られた被検者との関係を明確に知
ることができる。このように、このシステムの操作画面
においては、メニュ−バ−部802と同様に、常に、被
検者情報部804が操作画面の定位置(図示では左側)
に表示されているので、使用者は操作画面が変わるたび
に、被検者情報エリアを探す必要がなく、常に操作画面
の所定位置(左側)を見れば知ることができる。 【0052】タイトルバ−部801には、図12〜14
に示す如く、フレ−ムの名称、具体的には、「Mult
ichannel MCG System」という名称
が表示される。該「Multichannel MCG
System」が図示上不鮮明であるので画面外に示
してある。以下の各図においては同様である。操作領域
部806にはボタンやテキストボックスのような操作要
素が配置されている。 【0053】メニュ−バ−部802は、操作メニュ−を
選択する部分で、「ファイル(F)」、「被検者リスト
(L)」、「デ−タ計測(Q)」、「デ−タ解析
(A)」、「オプション(O)」および「ヘルプ
(H)」からなり、操作の順序にしたがって配置されて
いる。 【0054】図7を参照して、画面中のメニュ−部80
2におけるそれぞれの操作メニュ−の内容を説明する。
図7は、図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に表
示される操作画面のメニューバー部における操作メニュ
ー説明図である。図7において、これらのメニュ−の内
容は、それぞれ対応するメニュ−ボタンをポインターデ
バイスのカソールで指定しクリックする(以下、単にク
リックという)ことによってプルダウンメニュ−として
表示される。このため、操作メニューを必要としないと
きは、前記各メニューを呼び出すためのキーワードのみ
メニュ−バ−部802にコンパクトに表示しているの
で、解析データ部や操作領域部等の各作業で必要な表示
エリアを広く設定することができる。 【0055】そして、操作メニューが必要なときは、操
作手順にしたがって配列された前記キーワードをメニュ
ーバー部802から選択することによって表示して操作
指示することができる。この際、前記キーワードは、文
字の配列(左から右)に準じて配列されているので、自
然な形で操作指示することができる。 【0056】図7において、「ファイル(F)」のプル
ダウンメニュ−には、ペ−ジレイアウトダイアログボッ
クス(図示せず)を開いて、ペイジレイアウトをセット
する「ペ−ジレイアウト(U)」、印刷前のプレビュ−
のための「プレビュ−(V)」、デ−タの印刷のための
「印刷(P)」及びMultichannelMCG
Systemを終了させる「心磁システムの終了
(X)」という項目が含まれている。 【0057】「被検者リスト(L)」のプルダウンメニ
ュ−には、「被検者リスト(L)」、「被検者削除
(P)」、「データ削除(D)」という項目が含まれ
る。プルダウンメニュ−の「被検者リスト(L)」がク
リックされると、図10に示される被検者リスト画面が
表示される。 【0058】また、プルダウンメニュ−の「被検者削除
(P)」は、図10の被検者リスト画面上の被検者リス
ト中のカ−ソルが置かれた被検者を削除するためのもの
で、それがクリックされると、削除してよいかどうかの
確認を行う確認ダイアログボックス(図示せず)が開か
れ、削除が必要な場合は、そのダイアログボックス中の
「OK」というボタンがクリックされ、削除をキャンセ
ルしたいときは「キャンセル」というボタンがクリック
される。被検者が削除されると、その被検者に関するデ
−タリスト中のすべてのデ−タも削除される。 【0059】「データ削除(D)」は、図10の被検者
リスト画面上の被検者リスト中のカ−ソルが置かれた被
検者に関するデータのうち、画面の下段に表示されてい
る該被検者のデータを削除するためのもので、それがク
リックされると、削除してよいかどうかの確認を行う確
認ダイアログボックス(図示せず)が開かれ、削除が必
要な場合は、そのダイアログボックス中の「OK」とい
うボタンがクリックされ、削除をキャンセルしたいとき
は「キャンセル」というボタンがクリックされる。 【0060】「デ−タ計測(Q)」のプルダウンメニュ
−は、「FLL調整(F)」および「データ計測
(Q)」という項目が含まれる。プルダウンメニュ−の
「FLL調整(F)」が選択されると、後述の図16の
フロ−にしたがってバイアス電流Ibias及びFLL
回路6のオフセット電圧VOFFが自動的に調整される。
FLL調整が実行されている時はそれが終了するまで、
操作画面の内容は更新されず、使用者からの入力も一切
受け付けない。FLLの調整が完了すると、FLL調整
を実行する前の状態に戻る。「データ計測(Q)」がク
リックされると、グリッドマップを含むデ−タ計測画面
(図12)が表示される。 【0061】「デ−タ解析(A)」のプルダウンメニュ
−は「単一波形表示(W)」、「重ね波形表示
(M)」、「グリッドマップ表示(G)」、「等磁線図
(B)」、「時間積分図(T)」および「伝播時間図
(P)」を含むものである。「単一波形表示(W)」が
クリックされると単一波形表示字画面(図18)が、
「重ね波形表示(M)」がクリックされると重ね波形操
作画面(図20)が、「グリッドマップ表示(G)」が
クリックされるとグリッドマップ操作画面(図21)が
それぞれ表示される。 【0062】また、「等磁線図(B)」がクリックされ
ると等磁線図画面(図23)が、「時間積分図(T)」
がクリックされると時間積分図画面(図27)が、「伝
播時間図(P)」がクリックされると伝播時間図画面
(図26)がそれぞれ表示される。 【0063】「オプシヨン(O)」のプルダウンメニュ
−は「磁場源表示(S)」、「ラインモード(L)」、
「塗潰しモード(F)」および「3D表示設定(D)」
が含まれる。「磁場源表示(S)」がクリックされると
等磁線図を表示する際に計測された磁場を生成したと推
定される電流ダイポールを等磁線図上に矢印で表示す
る。「ラインモード(L)」と「塗潰しモード(F)」
は、等磁線図を表示する際にそれぞれ等高線のみの表示
と等高線の間を塗潰す表示を指定し、互いに排他的に選
択される。また、「3D表示設定(D)」がクリックさ
れると等高線図を3次元的に表示するための視線方向を
設定するダイアログボックスが開いて、オペレータから
の入力を受け付ける。 【0064】「ヘルプ(H)」のプルダウンメユ−は、
「目次(C)」、「キ−ワ−ドで検索(S)」及び「バ
−ジョン情報(A)」を含み、それぞれヘルプウインド
ウを開いて目次を示すこと、キ−ワ−ドでトピックを検
索すること、バ−ジョンダイアログボックスを開くこと
のために用いられる。 【0065】ツ−ルバ−部803には、「印刷」(80
8)、「印刷プレビュー」(809)、「被検者リス
ト」(810)、「データ計測」(811)、「システ
ム調整」(812)、「単一波形表示」(813)、
「重ね波形表示」(814)、「グリッドマッフ゜波形
表示」(815)、「等磁線図」(816)、「時間積
分図」(817)、「伝播時間図」(818)というア
イコンが配置されている。これらは、その詳細な図示は
省略されているが、メニュ−の機能とリンクしていて、
プルダウンメニュ−の項目の内、使用頻度の高いものを
選択することができる。 【0066】すなわち、「印刷」(808)はファイル
(F)」の「印刷(P)]と、「印刷プレビュー」(8
09)は「ファイル(F)]の「印刷プレビュー
(V)」と、「被検者リスト」(810)は「被験者リ
スト(L)」の「被験者リスト(L)」と、「データ計
測」(811)は「データ計測(Q)」の「データ計測
(Q)」と、「システム調整」(812)は「データ計
測(Q)」の「FLL調整(F)」と、「単一波形表
示」(813)は「データ解析(A)」の「単一波形表
示(W)」と、「重ね波形表示」(814)は「データ
解析(A)」の「重ね波形表示」と、「グリッドマップ
波形表示」(815)は「データ解析(A)」の「グリ
ッドマップ波形表示」と、「等磁線図」(816)は
「データ解析(A)」の「等磁線図」と、「時間積分
図」(817)は「データ解析(A)」の「時間積分
図」と、「伝播時間図」(818)は「データ解析
(A)」の「伝播時間図」とそれぞれ対応している。 【0067】このように、アイコンとリンクしているメ
ニュ−については、そのメニュ−をアイコンをクリック
するだけで選択することもできる。したがって、使用頻
度の高い操作は、解析データ部805に隣接したアイコ
ンをクリックするだけで簡単に操作することができるの
で、前記メニュ−バ−部802の操作に比べて短時間
に、しかも認識し易いアイコンで操作することができ
る。なお、前記アイコンは利用者によって選択するよう
にしてもよく、また、利用頻度(回数)に準じて自動的
に前記ツ−ルバ−部803に表示するようにしてもよ
い。 【0068】以下、図8のフローチャートに従い、シス
テム操作について説明する。図8は、図1の生体磁場計
測装置において操作を示すフローチャートである。ま
た、システム調整、被検者選択および登録、データ計
測、データ解析の一連の説明には図9から図27を参照
して詳細に述べる。 【0069】図8において、計算機8の電源がONにさ
れると(S−1)、オペレ−テイングシステムが立ち上
げられ、計算機に組込まれたプログラム起動アイコンが
デイスプレイ部8−1に表示される(S−2)。そのア
イコンの中からMultichannel MCG S
ystemのプログラムを選択すると(S−3)操作画
面が表示されて操作可能となる。 【0070】MCGシステムが立ち上がると、前記のよ
うな操作画面が表示されるが、本例に係るシステムにお
いては、初期画面として図10に示される被検者リスト
画面が表示される(S−4)。これは被検者と、該被検
者の計測または解析データの関係が極めて重要であるた
め、このシステムでは被検者情報をキーワードとしてデ
ータ管理していることに起因する。すなわち、計測デー
タや解析データは被検者情報がないと管理ができないた
めである。 【0071】このため、このシステムでは、被検者リス
ト画面において、先ず、被検者を登録または登録されて
いるときは被検者を特定し、次に、新規計測の場合は、
計測に移行し、既に計測データがある場合は目的のデー
タを特定する。なお、本被検者リスト画面に先立ってシ
ステム立ち上げ時の時間待ちの操作画面を備えてもよ
く、更に本システムの目次的な役割をする操作画面を設
けてもよい。 【0072】被検者の登録から、その登録された被検者
のデ−タ計測を行って、その計測されたデ−タの解析を
行うまでの一連の操作はデイスプレイ8−1に表示され
る操作画面を見ながら行われる。このため、その一連の
操作の説明に先立って、まずその操作画面のレイアウト
を説明する。図10に示される被検者リスト画面につい
て説明する。図10は、図1の生体磁場計測装置のデイ
スプレイ部に表示される被検者リスト画面である。その
左側は、被検者情報部で占められる。また、その右側全
体の上部には被検者リストが、下部にはデ−タリストが
表示されるようになっている。被検者リストの項目は、
ID(被検者ID番号)、氏名、登録年月日(デ−タ登
録された日)、計測回数(デ−タ計測が行われた回
数)、生年月日、年齢、身長、体重、コメント(被検者
に関するコメント)等が含まれる。 【0073】右側上部の被検者リストについては、これ
を縦スクロ−ルバ−でスクロ−ルすることができ、前記
被検者リストの項目については、これを水平(横)スク
ロ−ルバ−でスクロ−ルすることができる。選択された
被検者の行は、強調表示される。 【0074】選択された被検者に関するデ−タリストの
項目は、ID、デ−タの種類(生(Raw)デ−タかア
ベレ−ジング(Averaging)か、サンプリング
間隔(デ−タ計測が行われたときの信号のミリ秒単位で
のサンプリング間隔)、サンプリング時間(秒単位)、
分類(病気の分類情報)、Date及びTime(デ−
タ計測が行われた日及び時刻)、コメント(デ−タに関
するコメント)等が含まれる。 【0075】デ−タリストについては、これを縦スクロ
−ルバ−でスクロ−ルすることができ、デ−タリストの
項目については、これを水平(横)スクロ−ルバ−でス
クロ−ルすることができる。選択されたデ−タの行は強
調表示される。この被検者リスト画面によれば、被検者
リストに各被検者の情報を1行表示する。これにより、
上下に配列される各被検者の情報が明確に区分けするこ
とができるので識別性を向上することができるから、た
とえば誤って別の被検者を選択する誤操作を軽減するこ
とができる。 【0076】この各被検者の情報は水平(横)スクロ−
ルバ−でスクロ−ルすることができる共に、選択された
被検者の情報は縦長の被検者情報部に項目毎に上下に配
列されるので視認性を損なうことがない。 【0077】この場合、各被検者のデ−タリストの項目
を前後(左右)に移動可能とすることにより視認性をよ
り向上させてもよい。更に、各被検者の情報を1行表示
すことにより、一度に沢山の被検者を見ることができる
ので、縦スクロ−ルバ−でスクロ−ルする回数を少なく
することができる。 【0078】また、被検者リストの中から目的の被検者
に関するデ−タを選択したい被検者リストにカーソルを
合わせてクリックするだけの簡単な操作で下部のデ−タ
リストに表示することができる。しかも、被検者リスト
とデ−タリストが上下に配置されているので、目線移動
が少なくできるから、その関連性を認識しやすい。 【0079】また、前記デ−タリストは、そのエリアの
上部にカーソルを移動してドラッグする簡単な操作でそ
の大きさを自由に変えることができるので、デ−タリス
トのリスト数に合わせて自由にその大きさを設定するこ
とができる。 【0080】被検者リスト画面上の被検者リストの中か
ら所望の被検者の行が選択される(S−5)。こののち
では、フロ−はメニュ−で3つに分岐される(S−
6)。前記分岐の一つによれば、「ファイル(F)」と
いうメニュ−の「心磁システム終了(X)」という項目
が選択され、この場合は操作画面を閉じる等の終了処理
が行われ(S−7)、それによって、システムの立ち下
げが行われる(S−8)。その後、計算機8の電源がO
FFにされ(S−9)、すべてが終了する。 【0081】分岐の他の一つによれば、デ−タ解析(S
−11)およびデ−タ計測(S−12)が行われる。ま
た、デ−タ解析は、「デ−タ解析(A)」というメニュ
−の「単一波形表示(W)」、「重ね波形表示
(M)」、「グリッドマップ表示(G)」、「等磁線図
(B)」、「時間積分図(T)」、「伝播時間図
(P)」という項目のいずれかを選択することにより実
行可能である。 【0082】さらに、デ−タ計測は「デ−タ計測
(Q)」というメニュ−の「計測パネル(P)」という
サブメニュ−を選択することにより実行可能である。別
の被検者あるいは別のデータを選択する場合は、「被検
者リスト(L)」というメニューの中の「被検者リスト
(L)」という項目を選択することによってS−4に戻
ることになる。ステップS−5の被検者選択、ステップ
S−11のデ−タ解析及びステップS−12のデ−タ解
析については、その詳細はそれぞれ図17〜20に関連
して以下に更に詳しく説明される。 【0083】図8のステップS−5における被検者選択
のフロ−を図9に示す。図9は、図8のフロチャートに
おける被検者選択のフロ−チャートである。被検者選択
のフローは、選択すべき被検者の情報が既にシステムに
登録されているか否かによって分岐する。もし、選択す
べき被検者の情報が未登録の場合には(S−5−1でY
ESの場合)、マウス8−3を使って、図10の被検者
リスト上のカーソルを一番最後の行に移動する(S−5
−2)。該一番最後の行は、常に新しい被検者情報を追
加して登録するために空行として用意されている。続い
て、該空行に対して被検者情報の各欄をキーボード8−
2を用いて入力する(S−5−3)。 【0084】被検者情報の登録のための被検者リストの
最後の空行にデータを入力すると、その行の下に、次の
登録のために新しく空行が追加される。もし、連続して
新しい被検者の情報を登録する場合にはカーソルを1行
下にずらして次々に入力すれば良い。もし、すべての入
力すべき被検者情報の入力が完了していなければ、(S
−5−4)、前記(S−5−2)に戻り、完了していれ
ば、被検者情報を選択する。 【0085】選択すべき被検者情報が既に登録されてい
る場合(S−5−1でNOの場合)、および該被検者情
報の入力が完了した場合(S−5−4でYESの場合)
には、選択すべき被検者情報をマウス8−3のボタンを
クリックすることによって、被検者リストの中から指定
する(S−5−5)。 【0086】この例では、被検者の名前や住所等の文字
入力を除いて、操作画面にプルダウンメニューを表示す
るなどして入力する複数の入力データまたは操作指示を
表示し、その選択対象の中からマウスで特定の前記対象
をクリック指示することで入力操作を行うようにしてい
る。これにより、マウス操作でほとんどの操作が可能と
なるのでキーボードに不慣れな作業者に快適な操作環境
を提供できるとともに、入力/操作の時間短縮を図るこ
とができる。 【0087】前記プルダウンメニューの複数の選択対象
は、この装置あるいはその入力/操作状態で入力/操作
可能な選択対象が事前に設定され表示されるので誤入力
/誤操作を軽減できる。また、この実施例では、入力エ
リアにカーソルを合わせてキーボードを介して入力する
こともできるので、操作者の入力の自由度を確保してい
る。 【0088】また、本例では、キーボードでの文字入力
を想定しているが、入力時にキーボードのダイヤログを
表示してこれをマウスで操作して入力してもよい。さら
に、手書入力ダイヤログを表示して、マウス操作で手書
入力するようにしてもよい。さらには、前記デイスプレ
イ部にタッチパネルを備えて入力/操作を画面に指先ま
たは入力ペンを介して操作してもよい。これらにより入
力/操作の操作性を格段に向上することができる。 【0089】図8のステップS−12におけるデ−タ計
測のフロ−を図11に示す。図11は、図8のフロチャ
ート中のデ−タ計測のフローチャートである。まず初め
に、初期画面として心磁波形のグリッドマップが図12
に示されるように表示される(S−12−1)。図12
は、図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に表示さ
れる全チャンネルデータ計測画面である。図12におい
て、操作領域部では、チャンネル選択、波形モニタのO
N−OFFのための操作をそれぞれ行うことができ、更
に、計測が被検者の正面から行われるかあるいは背面か
ら行われるかを示す方向、信号のサンプリング条件設
定、波形表示のスケ−ルの設定が可能である。 【0090】チャンネルは、8×8の64チャンネルか
らなり、「全チャンネル選択」ボタンをクリックする
か、又はチャンネルマトリックスを対角線に沿って端か
ら端までドラッグすることによって、全チャンネルを選
択することができる。また、行単位又は列単位でチャン
ネルマトリクスをドラッグすれば、チャンネルを行単位
又は列単位で選択することができる。 【0091】いずれにしても、選択されたチャンネルに
ついては、その心磁波形が解析デ−タ部に表示される。
行単位又は列単位での選択の場合は、図13のように表
示される。図13は、図1の生体磁場計測装置のデイス
プレイ部に表示される行単位又は列単位で選択されたデ
ータ計測画面である。この場合、選択された波形は時間
軸に関してはフルスケ−ルいっぱいに拡大されて表示さ
れる。 【0092】すなわち、64チャンネルすべてが選択さ
れている場合は、図12に示すように解析データ部を上
下左右(桝目)に分割してすべてのチャンネル表示を優
先させ、行単位又は列単位での選択の場合は、図13の
ように、解析データ部を上下に分割して時間軸を左右に
する見慣れたグラフの形態とすることで視認性を優先さ
せた表示形態としている。 【0093】波形のモニタについては、「ON」ボタン
(右方中段)が押されると、例えば0.5secから2
secの間で指定された時間毎に信号の取り込みと波形
の更新が繰り返され、被検者の心磁信号がモニタされ
る。また、「OFF」ボタンが押されると波形の更新が
停止する。FLLについては、「Lock」ボタンまた
は「Unlock」ボタンをクリックすれば、64個の
SQUIDセンサに対して磁場ロックを行ったり、その
ロックを解除したりすることができる。その場合、一方
の「Lock」または「Unlock」のボタンが押さ
れれば、他方が押されるまでそのままの状態が保たれ
る。これにより、選択されていない誤動作の状態を回避
している。 【0094】サンプリングの時間(計測時間)及び間隔
(スケール)については、逆黒三角印のついた対応テキ
ストボックスをクリックすれば、選択可能な数値のプル
ダウンメニュ−が開かれ、その中から所望の数字を選択
することができる。その選択可能な数字は、時間につい
ては、例えば1sec、5sec、10sec、30s
ec、1min及び2minであり、間隔についてはた
とえば0.1msec、0.5msec、1.0mse
c、2.0msec、4.0msec、5.0msec
及び10.0msecである。時間は必要に応じて1s
ec程度から24h程度までの間で選ばれるようにして
もよい。 【0095】図示「スケ−ル」ボックス内の「時間」と
あるのは、msec単位の時間スケ−ルすなわち水平方
向のスケ−ルを、「信号」とあるのは、A/D変換され
た信号のスケ−ルすなわち縦方向のスケ−ルをそれぞれ
意味する。これらについてもサンプリングの時間及び間
隔の選択と同様に、対応するテキストボックスをクリッ
クすることによって開かれるプルダウンメニュ−の中か
ら所望の数値が選択される。 【0096】チャンネルとしては、64チャンネル以外
にさらに、例えば16チャンネルの補助チャンネルが用
意されていて、その補助チャンネルでは例えば心電波形
が得られるようにされてもよい。図26の最下段には、
参照チャンネルとしての第10チャンネルの波形が表示
されているが、これは、その補助チャンネル中の第10
チャンネルで得られた心電波形である。心磁波形は、一
般に磁気雑音を含み、一方、心電波形はそのような雑音
を含まない。図26は、図1の生体磁場計測装置のデイ
スプレイ部に表示される伝播時間表示画面図である。 【0097】したがって、表示されている心磁波形を参
照チャンネルの心電波形と比較することにより心磁波形
に磁気雑音が含まれているかどうかの情報が得られる。
もちろん、その心電波形は補助チャンネルではなく、正
規の64チャンネルの中の任意のチャンネルから得られ
るようにしてもよい。また、心電波形以外に脳波、血流
波形、血圧波形等が用いられてもよい。更に、妊婦の心
電波形とその胎児の心磁波形が比較されるようにしても
よい。 【0098】また、参照波形としては、1チャンネルの
参照波形だけでなく、複数チャンネルの参照波形が表示
されるようにしてもよい。更に、参照チャンネルは、生
体からの信号だけでなく、保守等を目的とした種々の制
御信号を入力するのに用いられてもよい。 【0099】図12および図13のデータ計測の操作画
面の被検者情報部(図6の804)において、被検者情
報(ID他)の下に表示されている計測部位図76は、
被検者の計測部位と計測点との位置関係を表わしてい
る。被検者の計測部位と計測点との位置関係は被検者の
年齢、身長、体重、性別などの体格や、胸部表面あるい
は背面などの計測方向によって決まる。 【0100】本例では、図14に示すように、被検者の
計測部位と計測点との位置関係を示した描画情報を、被
検者の性別、計測方向、身長と体重などの体格情報、計
測方向によって引き出し可能なデータベースとして計算
機8内に内蔵されて設置されている。図14は、図6の
基本的な操作画面における被検者情報部に表示される被
検者の計測部位図を生成するためのデータベースであ
る。 【0101】該データベースから情報を取り出すため
に、図10の被検者リストの身長、体重などの体格情
報、同じく被検者リストの性別、生年月日と計測年月日
から計算された年齢および図12または図13における
計測の「方向」などの情報が使われる。心臓磁気を計測
する場合、体表面と体内部の心臓の位置関係は個人差が
大きいため、被検者を表わす図と測定部位との位置関係
を表わすパラメータを追加することも考えられる。ま
た、被検者の計測時の写真映像やMRIなどの医療画像
を被検者部位として合成することもできる。 【0102】再び、図11のフロ−チャートの説明に戻
る。モニタチャンネルが選択され指定される(S−12
−2)。FLLのロックボタンが押されると、すべての
SQUIDの磁場ロックがなされる(ステップS−12
−3)。その状態で、計測パラメ−タであるサンプリン
グの時間と信号の設定、被検者の計測方向の設定がなさ
れる(ステップS−12−4)。被検者の計測方向が入
力されると図10の被検者リストの被検者情報と入力さ
れた計測方向から、被検者の計測部位図を図13の計測
部位データベースから取り出して図12および図13の
被検者情報表示部804(図6参照)に計測部位図を表
示する。 【0103】これらの設定については、生体磁場計測装
置に、予め用意されている標準の設定値あるいは以前に
設定された条件を使うことができ、次回から省略するこ
とができる。これにより、毎回条件設定を行う必要がな
いので設定時間を短縮することができる。なお、前記設
定条件について名称等を付して記録し呼び出し可能とし
てもよい。 【0104】「計測」ボックスの「開始」ボタンが押さ
れるとデータ計測が開始さる(ステップS−12−
5)。計測が開始されると、表示されている信号波形は
そのまま固定化される。計測が終了すると、収集したデ
ータを表示して確認する。すなわち図15に示される画
面表示がなされ、波形の確認がなされる(S−12−
6)。その後、そのデ−タの保存の必要性が判断され
(S−12−7)、保存が必要な場合はメニュ−「ファ
イル(F)」−「保存(S)」が選択されて信号は保存
され、当該被検者のデ−タリストに追加される。保存が
必要ない場合は保存されない(S−12−8)。 【0105】そののち、保存が必要ない場合も含めて、
計測がもう一度必要かどうかの判断がなされ(S−12
−10)、必要ならば、モニタチャンネルが選択され、
[データ計測(Q)]メニューの「データ計測(Q)]
項目を選択して(S−12−2)以上のステップを繰り
返し、必要なければデ−タ計測の全ステップは終了す
る。図15は、図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ
部に計測終了時に表示される波形確認画面である。な
お、図15はチャンネルとして第2列目の行のチャンネ
ルが選択された例が示されている。。 【0106】図15において、解析デ−タ部の最下部に
は、スクロ−ルボックス261が移動するスクロ−ルバ
−262がある。スクロ−ルボックス261は、スクロ
−ルバ−262の左右の両端間で移動可能なるもので、
そのスクロ−ルボックス261の幅wは時間スケ−ルを
表す。そのスクロ−ルバ−262の左右の両端間の時間
幅は計測時間を表し、したがって、表示されている波形
は、計測時間中に生じる波形のスクロ−ルボックス26
1の時間スケ−ルwに相当する一部分の拡大された波形
である。 【0107】これにより、操作者は、現在解析デ−タ部
805に表示されている波形が計測時間(スクロ−ルバ
−262の幅)の中でどのくらいの時間(スクロ−ルボ
ックス261の幅)かを示し、前記波形が計測時間の中
で前半を示しているのか後半を示しているのか等を一目
で把握することができるので、視認性を向上させること
ができる。波形表示を別の機会に再現するためには正確
な表示開始時刻が必要となるため、スクロールバー26
2の左にそれを表示している。 【0108】また、前記スクロールボックス261の位
置と解析データ部805の波形を連動させているので、
カーソルを前記スクロールボックス261に合わせてド
ラッグしながら移動させることで、解析データ部805
の表示領域を移動させて所定時間の波形を見るようにし
てもよい。このようにすれば、所定時間の波形を簡単に
確認する等、前記スクロ−ルバ−262を目次的に扱い
で計測内容を詳細に確認することができる。 【0109】図8のステップS−11におけるデ−タ解
析のフロ−チャートを図16に示している。図16は、
図8のフロチャートにおけるデ−タ解析のフロ−チャー
トである。前記デ−タ解析は、いろいろな種類の波形や
線図を表示して診断に必要な情報を得ようとするもの
で、図8の「データ解析(A)」メニュ−で分岐の各項
目を選択することにより、(S−11−1)種々の種類
の波形や線図の画面を選択的に表示することができる。 【0110】すなわち、「デ−タ解析(A)」の「単一
波形表示(W)」を選択すれば図17に示される単一波
形画面が(S−11−2)で、「デ−タ解析(A)」の
「重ね合せ波形表示(M)」を選択すれば図20に示さ
れる重ね波形画面が(S−11−3)で、「デ−タ解析
(A)」の「グリッドマップ表示(G)」を選択すれば
図21に示されるグリッドマップ波形画面が(S−11
−4)で、「デ−タ解析(A)」の「等磁線図(B)」
を選択すれば図22、図23、図24に示される等磁線
図画面が(S−11−5)で、「デ−タ解析(A)」の
「伝播時間図(P)」を選択すれば図26に示される伝
播時間図画面が(S−11−6)で、そして「デ−タ解
析(A)」の「時間積分図(T)」を選択すれば図27
に示される時間積分図画面が(S−11−7)で、それ
ぞれ表示される。また、「ファイル(F)」の「心磁シ
ステムの終了(X)」を選択すれば、システムが終了す
る。 【0111】前記それぞれの画面において、図6のツー
ルバー部803上に配置されたアイコン813〜818
をクリックすれば、そのクリックによつて指定された波
形または線図の表示画面が代わって表示される。図16
のフロチャートで、S−11−1において、分岐の部分
を「メニュ−で分岐」のみに記載せずに、「メニュ−又
はアイコンで分岐」としたのはそのためである。 【0112】したがって、本例によれば、前記図8のフ
ロチャートで、メニュ−を選択することなく、前記ツー
ルバー部803にあるアイコンボタン813〜818を
クリックするだけで多様な解析データが得られるので、
操作時間の短縮が図れると共に、誤操作を軽減して操作
性を向上することができる。 【0113】図17、図20および図21の時間波形表
示画面を説明する。図17は、図1の生体磁場計測装置
のデイスプレイ部に表示される単一波形画面、図20
は、図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に表示さ
れる重ね波形画面、図21は、図1の生体磁場計測装置
のデイスプレイ部に表示されるグリッドマップ画面であ
る。図示する操作領域において、「スケ−ル」ボックス
内の磁束密度とあるのは、ゼロレベルを基準としたプラ
ス側及びマイナス側のフルスケ−ルの値(単位はピコテ
スラ(pT))であり、その値はそのテキストボックス
の三角黒ボタンをクリックすることにより、開かれるプ
ルダウンメニュ−で選択される。 【0114】図22〜24、図26および図27におい
て、「表示成分」ボックス内のラジオボックスをクリッ
クすることにより、法線成分の波形又は接線成分の波形
を選択して画面表示することができる。 【0115】図17に示される単一波形表示画面によれ
ば、解析データ部に上下に配列表示される各チャンネル
の波形の形状や大きさを比較することができる。同様
に、図20の重ね波形表示画面によれば、図17に示さ
れる上下に配列された単一波形が重ねて表示され、その
波形の形状や大きさを比較することができる。前記図1
7に示す単一波形表示画面を表示している時に、メニュ
ーバー部802の「ファイル(F)」メニューの「印刷
(P)」項目を選択すると、図18で示されるレポート
が出力される。図18は、図17の単一波形表示の印刷
レポートである。このレポートにおいて、被検者情報7
4、信号情報75および計測部位図76は、図17の単
一波形表示画面に表示されている情報に対応している。 【0116】図18に印刷される磁場波形51を詳細に
示したもの一部が図19に示されている。図19は、図
18の心磁波形の印刷出力の尺度を示す線図である。こ
の心磁波形を通常よく用いられる心電図と整合性を持た
せたものである。図18に示されるレポートには、9本
の磁場波形が印刷されているが、各々の磁場波形51
は、図19に示される格子模様の上に描画される。この
格子模様は、縦横1mmの正方形からなり、この正方形
が縦横5コずつ集まり、その境界は太線で書かれてい
る。図19の横軸は、時間軸を表わしており、1mm四
方の正方形の一マスは0.04秒、縦軸は、磁束密度を
表わしており、一マスは1[pT](ピコテスラ)であ
る。 【0117】図22を参照して、図1の生体磁場計測装
置のデイスプレイ部に表示される等磁線の色分け表示を
説明する。図22は、図1の生体磁場計測装置のデイス
プレイ部に表示される等磁線図である。図22におい
て、解析デ−タ部の右端には縦に細長の磁場強度指標ボ
ックス310が配置されている。その磁場強度指標ボッ
クスは互いに色の異なる12個の区画に区切られてい
る。これは、図22に示される等磁線図画面の各シマ模
様で示される磁場の強度範囲を色の種類で区別すること
で視覚的な(色彩的な)認識性を向上させるようにした
ものである。 【0118】すなわち、その磁場強度指標ボックス31
0の長手方向の中心位置311は、磁場強度がゼロの位
置で、その中心位置よりも上方の区画を中心位置に近い
順番に第1〜第6区画とそれぞれ呼ぶことにすれば、た
とえば第1区画は0〜2pTの磁場強度範囲に、第2区
画は2〜4pTの磁場強度範囲に、第3区画は4〜6p
Tの磁場強度範囲に、第4区画は6〜8pTの磁場強度
範囲に、第5区画は8〜10pTの磁場強度範囲に、そ
して第6区画は10〜12pTの磁場強度範囲にそれぞ
れ対応している。 【0119】中心位置よりも下方の区画についてもまっ
たく同じである。ただし、中心位置よりも上方の区画は
プラス方向の磁場強度を、下方の区画はマイナス方向の
磁場強度を表している。図22に示される等磁線図は、
磁場強度指標ボックス310内の磁場強度範囲と色との
対応関係の定めにしたがい、磁場強度に応じて色分け表
示される。なお、色として、磁場強度のプラス側を暖色
系、マイナス側は寒色系とし、中心部を黄色とするよう
にしてもよい。これにより、磁場の強弱を色彩的に認識
することができるので視認性を向上することができる。 【0120】本例では後述の図26の伝播時間図および
図27の時間積分図も同様な等高線図によって生体磁気
の特性量を表示しているため、上記等磁線図と同位置配
色で表示してしまうと、表示している特性量が分りにく
いため、表示する特性量によって、以下の説明のように
配色を変えている。 【0121】画面に表示される色は、RGBつまり赤緑
青の三色を合成して生成されている。RGBの各色の強
度を0から100で表わし、例えば、RGB値が(0,
0,0)ならば黒、(100,100,100)ならば
白、(100、0、0)は完全な赤、RGB値が(5
0,0,0)の時は明度が(100、0,0)の半分の
赤とする。このとき本例では、等磁線図の最大値を(1
00,20,20)の明るい赤色、最小値を(40,4
0,100)の紫の入った青、0値を(100,10
0,90)の象牙色とし、時間積分図では、それらを各
々(100,20,67)のピンク色に近い赤、(2
0,57,100)の緑が入った青、(90,100,
90)の淡い緑色、伝播時間図の最大値を(100,2
0,20)の明るい赤、0値を(97,97,97)の
薄い灰色とした(伝播時間図では0値が最小値とな
る)。最大値と0値あるいは最小値と0値の中間値の特
性量の色は最大値のRGB値と0値のRGB値の間を線
形保管して求める。 【0122】上記の配色によれば絶対値の等しい特性量
に相当色は、正値の場合には暖色系、負値の場合には寒
色系の色となるが色度は等しくなる。ここで色度という
のはその色の見えかたと同じ見え方をする灰色の明るさ
とし、色度が等しいということはそれらの色が同じよう
に目立って写るということになる。 【0123】等磁線図および時間積分図は、正の値およ
び負の値はほぼ同じ値域を持つため、正負の色度を揃え
ることによって特性量の強度によって同じ見え方になる
ため、それらの分布を正確に理解しやすくなる。また表
示内容を白黒のディプレイ装置で表示させた場合、ある
いは白黒のレーザープリンタによって印刷した場合に絶
対値の等しい特性量は同じ濃さの灰色で印刷されるた
め、特性量の分布を正確に読み取ることが出来る。 【0124】この例によれば、解析デ−タ部の近傍に磁
場強度指標ボックス310を設けたので、比較対象の
色、すなわち、マップに付された色と磁場強度指標ボッ
クス310の所定の色とを目線移動を大きく移動させる
ことなく比べながら確認することができるので、前記磁
場の強弱のレベルと色との関係を明確に判断することが
できる。なお、この実施例では、磁場強度指標ボックス
310を解析デ−タ部の右端に設けているが、解析デ−
タ部の近傍であればよく、例えば、上部、下部、左側で
もよい。 【0125】図22において、「再構成パラメ−タ」ボ
ックス内の「マップ数」とあるのは表示される等磁線図
の数を、「最大値」とあるのは磁場強度指標ボックス3
10の両端部に相当する磁場強度を、「間隔」とあるの
は磁場強度指標ボックス310内の各区画の長さに対応
する磁場範囲を意味する。その値については、これを対
応するテキストボックスの三角又は逆三角ボタンをクリ
ックして選択することができる。 【0126】解析デ−タ部の最下段には参照チャンネル
の心電波形と2個のマップ時刻選択用カ−ソル311及
び312が表示されている。その2個のマップ時刻選択
用カ−ソル311及び312間には間隔が同じ分割線が
表示され、この線の数はマップ数選択によって選択され
たマップの数と一致する。 【0127】また、2個のマップ時刻選択用カ−ソル3
11及び312はその位置を独立に左右方向に移動可能
で、その移動によってそのカ−ソル間の間隔が変わる
と、分割線の間隔も変わるが、分割線の間隔は常に等間
隔である。もちろん、各分割線にカーソルを備えて1本
1本別々に設定するようにしてもよい。 【0128】図22では、表示されている等磁線図の数
は16個であるが、これらの線図は参照チャンネルの波
形上の分割線が位置する時点での線図であり、各マップ
については、該マップが何時の時点のものであるかが分
かるようにその時刻も表示される。これにより操作者
は、現在解析デ−タ部に表示されているマップが解析時
間(参照チャンネルの波形の幅)の中でどのくらいの範
囲(2個のカ−ソル311と312の幅)を示し、前記
マップが示す範囲が解析時間の中でどこの範囲なのか等
を一目で把握することができるので、視認性を向上させ
ることができる。 【0129】また、前記マップが示す範囲を2個のカー
ソルをマウス操作で簡単に移動させることで設定できる
ので操作が容易である。更に、各分割線の間隔を自由に
設定するようにすれば、疑問のある部分を密にして他の
部分を疎にする等、操作者に多様な解析環境を提供でき
る。 【0130】図23を参照して他の等磁線図を説明す
る。図23は、図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ
部に表示される他の等磁線図である。また、図23の右
端の操作領域部にある「電流方向」のチェックボックス
をクリックしてチェック印を表示すると、等磁線図上に
は矢印が表示される。この矢印が表示された等磁線図を
アロ−マップと呼ばれる。矢印については、その位置
は、チャンネルの位置(磁気センサの位置)、長さは、
磁場の強度、そして方向は、磁場の方向を電流の方向に
変換した場合のその電流の方向をそれぞれ示している。 【0131】また、等磁線図は、2次元的な等高線図と
図24に示す3次元的な立体図によって表示することが
でき、操作領域806の表示方法の2Dおよび3Dラジ
オボタンによって切り替えることで、表示することがで
きる。つまり、2Dラジオボタンが押されると等磁線図
として、図22および図23で示される2次元的な等高
線図が表示される。また、3Dラジオボタンが押される
と、図24に示される立体図が表示される。図24は、
図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に表示される
さらに他の等磁線図である。 【0132】図25を参照して、三次元的立体図を合成
するための視線方向の設定ダイアログを説明する。図2
5は、等磁線図の三次元表示の視線方向を設定するため
のダイアログボックス図である。図25において、3D
表示の設定ダイアログは、メニューバー部803の「オ
プション(O)」メニューの「3D表示設定(D)」項
目をマウス8−3で選択し、クリックすることによって
開かれる。 【0133】通常、等磁線図の立体図は、図1の生体磁
場計測装置システムにおいて、検査者が被検者2をベッ
ド3にのせて、デュア4の下の測定可能な位置に設定す
るため、被検者の右側に立って腰部付近から被検者の胸
部を見下ろした角度で作成されたものが理解しやすい。
ところが、磁気シールドルーム1の設置条件によってベ
ッド3とデュア4が左右対称に設置される場合があり、
また、立体図の凹凸の状態を確認する場合のために立体
図を合成するための角度は設定可能でなければならな
い。 【0134】3D(3次元)表示の設定ダイアログの上
部には、デュア4とベッド3の配置図が示され、視線方
向の角度がどのように定義されているかを示している。
同下部には視線方向を定めるための2つの角度パラメー
タを受け付けるテキストボックスが配置されている。図
25に示す設定ダイアログで入力された値は、同様の操
作によって変更されない限り、それ以降の操作において
有効となる。 【0135】図26を参照して、伝播時間操作を説明す
る。図26は、図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ
部に表示される伝播時間表示画面である。図26におい
て、伝播時間の起点位置の変更は参照波形上で移動する
カ−ソル321の位置を変えることによって可能であ
り、カ−ソル321の位置の変更は、そのカ−ソルをマ
ウスを用いてドラッグすることにより可能である。伝播
時間図の表示も2Dおよび3Dラジオボタンによって等
磁線図も同様に2次元の等高線表示と3次元の立体表示
を切り替えることが出来る。 【0136】図27は、時間積分図操作を説明する。図
27は、図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に表
示される時間積分表示画面である。図27には、2つの
時間積分図と1つの差分図が表示されている。伝播時間
図の「差分表示」は、チェックボックスをクリックし
て、チェック印を表示することで簡単に表示することが
できる。「差分表示」がチエックされると、参照波形上
に4つのカ−ソル331〜334が現れ、更に図示のよ
うに上方左右に2つの時間積分図が、下方左側に差分図
がそれぞれ表示される。 【0137】二つの時間積分図は心磁波形を、参照波形
上でカ−ソル331及び332並びにカ−ソル333及
び334を用いてそれぞれ設定された100msec〜
140msec及び180msec〜240msecと
いう時間範囲に亘って積分した値に基づくもので、それ
ぞれの時間範囲はカ−ソル331及び332並びにカ−
ソル333及び334をマウスを用いてそれぞれドラッ
グすることで変えられ得る。 【0138】差分図は、二つの時間積分図の差を表すも
のである。チェック印がない場合は、カ−ソルについて
は2個のカ−ソル(たとえばカ−ソル331及び33
2)だけが現れ、時間積分図については1つの時間積分
図だけが表示される。もちろん、積分時間の変更は、カ
−ソルの位置を変えることによって可能である。このよ
うに、この本例によれば、「差分表示」にチェック印を
クリックすることにより、次の操作を促す2組のカーソ
ルが表示されるので、操作の迷いを与えず操作時間の短
縮が図れ、しかも、前記2組のカーソルをマウスで移動
させることで時間範囲を簡単に設定することができるか
ら操作性を向上することができる。時間積分図の表示も
2Dおよび3Dラジオボタンによって等磁線図も同様に
2次元の等高線表示と3次元の立体表示を切り替えるこ
とが出来る。 【0139】 【発明の効果】以上詳細に説明したごとく、本発明の構
成によれば、複数の計測位置の磁場強度の測定が容易
で、且つ検査者が信号データを正しく読み取れるよう
に、時間特性図を心電図と同一の尺度で比較可能とし、
操作性の良好な生体磁場計測データの表示方法および印
刷方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態に係る生体磁場計測装置の
概略構成図である。 【図2】図1の生体磁場計測装置に用いられる複数の磁
気センサの斜視図である。 【図3】図1の生体磁場計測装置において用いられる磁
場の法線成分を検出する磁気センサの斜視図である。 【図4】図1の生体磁場計測装置において用いられる磁
場の接線成分を検出する磁気センサの斜視図である。 【図5】図1の生体磁場計測装置における磁気センサと
被検者の胸部との位置関係の説明図である。 【図6】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に表
示される表示画面の基本的構成図である。 【図7】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に表
示画面のメニュ−バ−部における操作メニュ−説明図で
ある。 【図8】図1の生体磁場計測装置において操作を示すフ
ロ−チャートである。 【図9】図8のフロ−チャートにおける被検者選択のフ
ロ−チャートである。 【図10】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に
表示される被検者リスト画面である。 【図11】図8のフロ−チャート中のデ−タ計測のフロ
−チャートである。 【図12】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に
表示される全チャンネルのデータ計測画面である。 【図13】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に
表示される行単位または列単位のデ−タ計測画面であ
る。 【図14】図6の基本的な表示画面における被検者情報
部に表示される被検者の計測部位図を生成するためのデ
ータベースである。 【図15】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に
計測終了時に表示される波形確認画面である。 【図16】図8のフロ−チャートにおけるデ−タ解析の
フロ−チャートである。 【図17】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に
表示される単一波形画面である。 【図18】図17の単一波形表示を印刷レポートであ
る。 【図19】図18における心磁波形を出力する印刷出力
の尺度を示す線図である。 【図20】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に
表示される重ね波形画面である。 【図21】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に
表示されるグリッドマップ画面である。 【図22】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に
表示される等磁線図である。 【図23】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に
表示される他の等磁線図である。 【図24】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に
表示されるさらに他の等磁線図である。 【図25】等磁線図の3次元表示の視線方向を設定する
ためのダイアログボックス図である。 【図26】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に
表示される伝播時間表示画面である。 【図27】図1の生体磁場計測装置のデイスプレイ部に
表示される時間積分表示画面である。 【図28】図5に示すそれぞれ計測部位の生体磁場測定
信号線図である。 【図29】図28の生体磁場測定信号の内、2チャンネ
ルについての接線成分の心磁波形線図である。 【図30】図28の生体磁場測定信号に対応させて特定
時間毎の等磁線図である。 【符号の説明】 1…磁気シ−ルドル−ム、2…被検者、3…ベッド、4
…デユワ、5…自動補給装置、6…FLL回路、7…増
幅器・フイルタ−・増幅器、8…計算機、8−1…デイ
スプレイ部、8−2…キ−ボ−ド、8−3…マウス、2
0−1〜20−8、21−1〜21−8、22−1〜2
2−8、23−1〜23−8、24−1〜24−8、2
5−1〜25−8、26−1〜26−8及び27−1〜
27−8…磁気センサ、10、10’及び10”並びに
11、11’及び11”…コイル、12、12’及び1
2”…SQUID、13及び14…センサ、30…胸
部、261…スクロ−ルボックス、262…スクロ−ル
バ−、263…表示開始時刻、271…しきい値カ−ソ
ル、273〜275…スライダ−カ−ソル、311、3
12及び331〜334…カ−ソル、801…タイトル
バ−部、802…メニュ−バ−部、803…ツ−ルバ−
部、804…被検者情報部、805…解析デ−タ部、8
06…操作領域部、808…ステ−タスバ−部、807
−1…メッセイジバ−部、807−2…日時表示部、8
08〜814…アイコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神鳥 明彦 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社 日立製作所 中央研究所内 (72)発明者 町田 和久 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社 日立製作所 デザイン研究 所内 (72)発明者 勅使河原 健二 茨城県ひたちなか市市毛882番地 株式 会社 日立製作所 計測器事業部内 (72)発明者 三代 一弘 茨城県ひたちなか市堀口字長久保832番 地2 日立計測エンジニアリング株式会 社内 (56)参考文献 特開 平2−40578(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/05

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】被検者の生体内から発せられる磁場を計測
    する複数の計測センサと、 該計測センサにより計測された信号を画面に表示する表
    示装置と、前記被検者を含む複数の被検者の計測部位図を記憶する
    記憶手段と、 を備えた生体磁場計測装置において、前記表示装置に表示する計測部位図を、前記記憶手段に
    記憶されたデータ中から前記被検者の情報および計測条
    件に従って選択するとともに 前記被検者の計測部位図と
    前記計測センサの計測位置を重ね合せて前記表示装置に
    表示する機能を備えたことを特徴とする生体磁場計測装
    置。
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