JP2013238453A - 磁気センサ - Google Patents

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Hirohito Matsui
啓仁 松井
Tsutomu Hosoi
勉 細井
Muneo Yorinaga
宗男 頼永
Makoto Katagiri
誠 片桐
Daisuke Miyata
大輔 宮田
Yasutaka Kamiya
康孝 神谷
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Abstract

【課題】磁束密度を精確に測定できる磁気センサを提供する。
【解決手段】磁気センサ10は、磁束密度を測定する磁束密度センサ15と、磁界を測定する磁界センサ14とを備え、磁界センサ14は、磁界を測定する被測定面側に配置される一の磁界検出素子20a、20cと、該一の磁界検出素子に対して、被測定面とは反対側に配置される1つ又は複数の他の磁界検出素子20b、20dとを有し、磁束密度センサ15は、4つの探針30a〜30dと、4つの探針を付勢する第1弾性体31と、4つの探針30a〜30dそれぞれと、第1弾性体31との間に配置される個別の第2弾性体32と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁気センサに関する。
従来、電動機の磁心等の電磁気部品の鉄損を測定するために磁気センサが用いられている。
例えば、電動機固定子の磁心に対しては、鉄損を低減してエネルギー効率を高めることが求められている。
そのため、磁気センサを用いて、磁心の鉄損が調べられる。磁気センサを用いて磁心の磁束密度及び磁界を測定し、測定した磁束密度及び磁界からヒステリシスループを作成して、このヒステリシスループの面積から鉄損が得られる。
そこで、磁心の局所的な磁束密度を調べるため、2つの探針対を有する磁気センサを用いて、X方向及びY方向の磁束密度を測定することが提案されている。2本の探針を有する探針対を、磁束密度を測定する被測定面に接触させて、電圧を測定することにより、X方向又はY方向の内の何れかの一方の磁束密度の成分を測定する。従って、この磁気センサは、2つの探針対、即ち合計4本の探針を被測定面に接触させて磁束密度を測定する。
また、磁心の鉄損を調べるために、ホール素子等を有する磁気センサを用いて、磁界の測定が行われている。
特開2011−27475号公報 特開2007−189767号公報
上述した磁気センサは、磁束密度を測定する被測定面に対して、4本の探針の内の3本の探針が接触すると、被測定面に対して安定させることができる。そのため、4本の探針の内の1本の探針が被測定面と適切に接触していない状態で、磁束密度の測定が行われる場合があった。従って、4本の探針を有する磁束密度センサでは、正確な磁束密度の測定を行えないおそれがあった。
また、磁界の測定において、本来、測定されるべき磁界は、磁心の内部の磁界である。しかし、磁界の測定では、磁気センサを磁心の表面に近接させて測定することになる。そのため、磁気センサは、磁心の内部の磁界を直接測定してはいない。従って、従来の磁気センサは、真実の磁界と測定値との間には大きな誤差が生じおそれがあった。
そこで、本明細書は、磁束密度を精確に測定できる磁気センサを提供することを目的とする。
また、本明細書は、磁界を精確に測定できる磁気センサを提供することを目的とする。
本明細書に開示する磁気センサによれば、磁束密度を測定する磁束密度センサ(15)と、磁界を測定する磁界センサ(14)とを備える。
ここで、本明細書に開示する磁気センサでは、上記磁界センサ(14)が、磁界を測定する被測定面側に配置される一の磁界検出素子(20a、20c)と、該一の磁界検出素子に対して、被測定面とは反対側に配置される1つ又は複数の他の磁界検出素子(20b、20d)とを有することが好ましい。
また、本明細書に開示する磁気センサでは、上記磁束密度センサ(15)が、4つの探針(30a〜30d)と、4つの上記探針を付勢する第1弾性体(31)と、4つの上記探針(30a〜30d)それぞれと、第1弾性体(31)との間に配置される個別の第2弾性体(32)と、を有することが好ましい。
なお、上記各構成要素に付した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成要素との対応関係を示す一例である。
本明細書に開示する磁気センサの一実施形態を示す図である。 (A)及び(B)は、磁気センサの要部の拡大図である。 (A)は、磁界センサの断面図であり、(B)は、磁界センサの平面図である。 磁界センサの変型例を示す図である。 磁界センサの測定値を用いて磁界強度を求めることを説明する図である。 磁界センサの他の変型例を示す図である。 接触抵抗と探針の荷重との関係を示す図である。
以下、本明細書で開示する磁気センサの好ましい一実施形態を、図を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
図1は、本明細書に開示する磁気センサの一実施形態を示す図である。図2(A)及び(B)は、磁気センサの要部の拡大図である。
本実施形態の磁気センサ10は、磁束密度を測定する磁束密度センサ15と、磁界を測定する磁界センサ14とを備える。
例えば、磁気センサ10を用いて測定した磁束密度及び磁界からヒステリシスループを作成し、このヒステリシスループの面積から被測定面50の鉄損を求めることができる。
磁気センサ10は、磁束密度センサ15及び磁界センサ14を内部に収める筐体11を有する。筐体11は、筐体上部11aと筐体下部11bとにより形成される。筐体下部11bは、筐体上部11aの下方の凸部に着脱自在に嵌合する。磁界センサ14は、筐体下部11bに固定される。
磁気センサ10は、磁心を形成する鋼板等の磁性体である被測定面50の磁束密度及び磁界(磁場)を測定する。被測定面50では、磁束密度ベクトル及び磁界ベクトルは2次元ベクトル量である。
磁束密度センサ15は、2次元ベクトル量である磁束密度ベクトルのX方向及びY方向成分を測定することができる。同様に、磁界センサ14は、2次元ベクトル量である磁界ベクトルのX方向及びY方向成分を測定することができる。
磁束密度センサ15は、磁束密度の一方の成分を測定する第1の探針対30a、30bと、磁界の他方の成分を測定する第2の探針対30c、30dと、を有する。このように、磁束密度センサ15は、4本の導電性の探針30a〜30dを有している。
探針30a〜30dは、先端側の径が小さい探針下部30sと、探針下部よりも径が大きい基部側の探針上部30tと、探針下部と探針上部との間のテーパ部30mとを有する。探針30a〜30dは、断面形状が円形である。
探針30a〜30dが被測定面50と接触していない状態では、4つの探針30a〜30dの先端は同一平面上で菱形の頂点に位置する。
磁束密度を測定する際には、第1の探針対30a、30bを、被測定面50と電気的に接触させる。探針対30a、30bは、図示しない電圧計に接続されており、被測定面50の電圧が測定されて、磁束密度の一方の成分が求められる。同様に、第2の探針対30c、30dを用いて、磁束密度の他方の成分が求められる。
また、磁束密度センサ15は、4本の探針30a〜30dを付勢する第1弾性体31と、4つの探針30a〜30dそれぞれと第1弾性体31との間に配置される個別の第2弾性体32と、を有する。
本実施形態の第1弾性体31は円柱形状のコイルバネである。第1弾性体31は、可動部33の立設部33bの周囲に嵌め込まれている。可動部33は、4本の探針30a〜30dそれぞれからの力を受ける基部33aと、基部33aの中央に垂設された立設部33bとを有する。
また、磁気センサ10は、可動部33を上下方向に移動可能に保持する固定部16を有する。
固定部16は、筐体上部11aの中央に設けられた空間である中空部13に嵌め込まれている。中空部13は、固定部16が嵌め込まれた中空上部13aと、可動部33が配置される中空下部13bとを有する。
第1弾性体31は、中空下部13bに延出した固定部16の部分と、基部33aとの間で、伸縮自在に保持される。固定部16の下方には、立設部33bの上部を上下方向に移動可能に案内する凹部16aが設けられている。
4本の探針30a〜30bが被測定面50と接触していない状態では、第1弾性体31によって付勢された可動部33は、基部33aが中空下部13の底面と接触した状態にある。4本の探針30a〜30bも、基部33aを介して、第1弾性体31によって付勢されている。
一方、4本の探針30a〜30bが被測定面50と接触すると、4本の探針30a〜30bによって力を受けた第1弾性体31が伸縮するのと共に、立設部33bの上部が凹部16a内を上下方向に移動する。
本実施形態の第2弾性体32は、ゴム等の高分子材料により形成される。個別の第2弾性体32が、探針30a〜30dそれぞれと基部33aとの間に配置される。
基部33aは、探針30a〜30dが上方に向かって移動すると、第2弾性体32を介して、探針30a〜30dから上方に向かう力を受ける。
磁束密度センサ15の4本の探針30a〜30dは、筐体11内の空間である探針案内部12に収められている。探針案内部12は、探針30a〜30dの水平方向の動きを規制して、上下方向の移動を案内する。
探針案内部12は、円柱形状の案内上部12aと、案内上部12aよりも径が小さい円柱形状の案内下部12bとにより形成される。案内下部12bは、探針30a〜30dの探針下部30sが挿通可能な大きさを有し、案内上部12a探針30a〜30dの探針上部30tが挿通可能な大きさを有する。探針30a〜30dのテーパ部30mの寸法は、案内下部12bよりも大きいので、テーパ部30mが案内下部12bよりも下方に移動することが禁止されて、探針30a〜30dの探針案内部12内における上下方向の移動が規制される。
被測定面50は、凹凸等を有する場合があり、必ずしも平坦な面であるとは限らない。本実施形態の磁束密度センサ15は、被測定面50が平坦でなくとも、第1弾性体31及び4つの第2弾性体32によって、4本の探針30a〜30dの先端それぞれを、被測定面50と確実に接触させることができる。
磁束密度センサ15による磁束密度を測定する際に、第1弾性体31は、4本の探針30a〜30dからの力を受けて縮むように変形する。この第1弾性体31の変形量は、4本の探針30a〜30dに対して共通した量である。一方、4本の探針30a〜30dそれぞれが被測定面50から受ける力には異なる場合があるので、この力の差異による4本の探針30a〜30dそれぞれの上下方向の変位量を、各第2弾性体32の変位量として吸収させる。このようにして、4本の探針30a〜30dの先端それぞれを、被測定面50に確実に接触させることができる。
この観点から、第1弾性体31の弾性率は、第2弾性体32の弾性率の4倍、好ましくは3倍、更に好ましくは2倍よりも小さいことが好ましい。このような構成により、第1弾性体31の変位量を、各第2弾性体32の変位量よりも大きくして、4本の探針30a〜30dから受ける力の変位量の内の大部分を第1弾性体31の変形により吸収し、且つ4本の探針30a〜30dそれぞれが受ける力の差の部分を各第2弾性体32の変形により吸収できる。
次に、磁界センサ14について、以下に更に詳述する。
磁界センサ14は、磁界の一方の成分を測定する第1の磁界検出素子対20a、20bと、磁界の他方の成分を測定する第2の磁界検出素子対20c、20dと、を有する。このように、磁界センサ14は、4つの磁界検出素子20a〜20dを有している。
本実施形態の磁界検出素子20a〜20dは、ホール素子である。磁界検出素子20a〜20dは、平板状であり、測定する磁界の成分の向きに対して、面を垂直にして磁界が測定される。
第1の磁界検出素子対20a、20bが測定する磁界の成分は、第2の探針対30c、30dが測定する磁束密度の成分と同じである。図2(B)に示すように、第1の磁界検出素子対20a、20bにおける磁界検出素子の面の向きは、第2の探針対を構成する探針30c及び探針30dを結ぶ線と直交する。
また、第2の磁界検出素子対20c、20dが測定する磁界の成分は、第1の探針対30a、30bが測定する磁束密度の成分と同じである。図2(B)に示すように、第2の磁界検出素子対20c、20dにおける磁界検出素子の面の向きは、第1の探針対を構成する探針30a及び探針30bを結ぶ線と直交する。
また、磁界センサ14は、第1の磁界検出素子対20a、20bが配置される基板21aと、第2の磁界検出素子対20c、20dが配置される基板21bとを有する。基板21a、21bは、例えば、ガラスを用いて形成され得る。
基板21a、21bは、縦長の直方体形状を有する素子支持部22の隣接する側面に固定される。
図2(B)に示すように、基板21a、21bは、当接する部分が互いに突き合わされるようにテーパ状に形成されており、このテーパ状の部分を突き合わせて、素子支持部22上に配置される。このような構成により、磁界センサ14の寸法を小さくできる。
また、図2(A)に示すように、磁界センサ14の第1の磁界検出素子対20a、20bは、磁界を測定する被測定面50側に配置される一の磁界検出素子20aと、該一の磁界検出素子20aに対して、被測定面50とは反対側に配置される他の磁界検出素子20bとを有する。
他の磁界検出素子20bは、一の磁界検出素子20aに対して直線状に基板21a上に配置される。即ち、2つの磁界検出素子20a、20b、平らな被測定面50に対しては垂直に配置され得る。
第2の磁界検出素子対を形成する磁界検出素子20c、20dも、磁界検出素子20a、20bと同様に、基板21b上に配置される。
図3(A)は、磁界センサ14の第1の磁界検出素子対20a、20bの断面図であり、図3(B)は、磁界センサの第1の磁界検出素子対20a、20bの平面図である。
磁界検出素子20aは、磁界検出素子20aに電力を供給する一対の入力配線23a、23bと、磁界Hを受けた磁界検出素子20aからの信号を出力する出力配線24a、24bとを有する。なお、図3(A)及び(B)に示す入力配線23a、23b及び出力配線24a、24bは、それらの配線の一部を示している。
磁界検出素子20aにおける磁界検出素子20bと対向する端部からは、出力配線24aが、磁界検出素子20bに向かって延びている。
同様に、磁界検出素子20bは、磁界検出素子20bに電力を供給する一対の入力配線25a、25bと、磁界検出素子20bからの信号を出力する出力配線26a、26bとを有する。磁界検出素子20bにおける磁界検出素子20aと対向する端部からは、出力配線26bが、磁界検出素子20aに向かって延びている。
そして、隣接する磁界検出素子20a、20b同士は、対向する端部それぞれから出力配線24a、26bが延びて重なっている。出力配線24aと出力配線26bとの間には、両配線を電気的に絶縁する絶縁層27が配置される。
このように、2つの出力配線24a及び出力配線26bを重ねることにより、配線を配置するスペースを低減して、磁界検出素子20aと磁界検出素子20bとの間の距離を短くすることができる。
詳しくは後述するが、磁界センサ14は、磁界検出素子20aと磁界検出素子20bとの間の距離を短くする構成により、被測定面50の磁界をより精確に測定することができる。
図4は、磁界センサの変型例を示す図である。
図4に示す変型例では、磁界検出素子20aにおける被測定面50側の端部から、磁界検出素子20aを覆うように出力配線24bが、磁界検出素子20bに向かって延びている。出力配線24bは、絶縁層27bを介して磁界検出素子20aの上に積層される。また、出力配線24bは、磁界検出素子20aと磁界検出素子20bとの間では、絶縁層27aを介して出力配線26bの上に積層される。
図4に示す変型例では、出力配線24bを、磁界検出素子20aを覆うように配置することにより、出力配線24bを流れる電流によって誘起されるノイズが磁界検出素子の出力信号に与える影響を低減する。
例えば、出力配線24bを、磁界検出素子20aを迂回させて、磁界検出素子20bに向かって延びるように配置すると、出力配線24bによって囲まれる領域の中に磁界検出素子20aが位置することになる。そして、出力配線24bに電流が流れると、磁界が生成され、その磁界の変動によって出力配線24bに変位電流が発生すると、磁界検出素子の信号にノイズが生じる場合がある。
そこで、図4に示す変型例では、出力配線24bが磁界検出素子20aを覆うように配置することにより、磁界検出素子の信号にノイズ生じることを低減している。
また、図4に示す変型例では、磁界検出素子20bにおける磁界検出素子20a側の端部から、磁界検出素子20bを覆うように出力配線26bが、磁界検出素子20aとは反対側に向かって延びている。出力配線26bは、絶縁層27cを介して磁界検出素子20bの上に積層される。これにより、出力配線26bに流れる電流によって、磁界検出素子の信号にノイズ生じることを低減している。
上述した第1の磁界検出素子対20a、20bに対する説明は、第2の磁界検出素子対20c、20dに対しても適宜適用される。
次に、磁界センサ14を用いて、被測定面50の磁界を測定することを、図5を参照して、以下に説明する。
図5の縦軸は、被測定面から垂直方向の位置を示しており、横軸は、磁界の強度を示している。
ここで、磁界の測定において、本来、測定されるべき磁界を、磁心の内部の位置Zにおける磁界の強度H1とする。磁界の強度は、磁心である被測定面50から離れるのと共に減少する様子が、鎖線のカーブTによって表されている。
プロットM1は、磁界センサ14の磁界検出素子20aによる測定値H3を示す。磁界検出素子20aは、第1の磁界検出素子対20a、20bの内の被測定面側の素子であり、被測定面50の近くに配置される。磁界の測定値H3は、カーブTにおいて、被測定面50に対して磁界検出素子20aが配置された位置における磁界の強度である。
また、プロットM2は、磁界センサ14の磁界検出素子20bによる測定値H4を示す。磁界検出素子20bは、第1の磁界検出素子対20a、20bの内の磁界検出素子20aに対して被測定面50とは反対側に配置される素子である。磁界の測定値H4は、カーブTにおいて、被測定面50に対して磁界検出素子20bが配置された位置における磁界の強度である。
ここで、測定値H3,H4は、磁心の内部の位置Zにおける磁界の強度H1よりも低い値であり、強度H1とは異なっている。
ここで、2つのプロットM1、M2を結んだ直線Lを作成し、この直線Lを用いて磁心の内部の位置Zにおける磁界の強度を外挿により求めた値が、推定値H2である。推定値H2は、測定値H3,H4よりも、磁心の内部の位置Zにおける磁界の強度H1と近い値を示す。
このように磁界センサ14を用いて、精確な磁界を求めることができる。
ここで、磁界センサ14の磁界検出素子20bが磁界検出素子20aに対して離れており、例えば、磁界検出素子20bによる磁界の測定がプロットM3で行われたとする。ここで、2つのプロットM1、M3を結んだ直線Mを作成し、この直線Mを用いて磁心の内部の位置Zにおける磁界の強度を外挿により求めた値は、推定値H5となる。
推定値H5は、推定値H2よりも、磁心の内部の位置Zにおける磁界の強度H1とは異なった値となる。
従って、精確な磁界を求めるには、第1の磁界検出素子対20a、20bを形成する2つの磁界検出素子の間の距離を短くすることが望ましい。そこで、本実施形態では、上述したように、配線を重ねる構成を採用して、2つの磁界検出素子の間の距離を短くしている。
また、磁心の内部の位置Zにおける磁界の強度を外挿により求める直線を得るには、プロットの数が多いことが好ましい。
そこで、図6に示すように、磁界センサは、磁界を測定する被測定面50側に配置される一の磁界検出素子20aと、該一の磁界検出素子20aに対して、被測定面50とは反対側に配置される2つの他の磁界検出素子20b、20eとを有していても良い。
また、磁界センサは、磁界を測定する被測定面50側に配置される一の磁界検出素子20cと、該一の磁界検出素子20cに対して、被測定面50とは反対側に配置される2つの他の磁界検出素子20d、20fとを有していても良い。
更に、磁界センサは、磁界を測定する被測定面側に配置される一の磁界検出素子と、該一の磁界検出素子に対して、被測定面とは反対側に配置される3つ以上の磁界検出素子とを有していても良い。
このように、より多くの数の磁界検出素子を用いて磁界を測定し、得られた測定値を用いて、磁心の内部の位置Zにおける磁界の強度を求めることにより、更に精度の高い磁界を得ることができる。
次に、磁気センサ10の磁束密度センサ15を用いて、絶縁層によって被覆された被測定面を測定する際に探針30a〜30dに加わる荷重の好ましい範囲について、図7を参照して、以下に説明する。
通常、磁心を形成する鋼板の表面は樹脂等の絶縁膜によって覆われている。磁束密度の測定の際には、探針30a〜30dに荷重を加え、探針30a〜30dの先端が鋼板の表面を覆う絶縁膜を突き破り、探針30a〜30dを被測定面である鋼板と電気的に接触させる。
図7は、接触抵抗と探針の荷重との関係を示す図である。ここで、探針30a〜30dの先端の曲率半径を50μmとする。
探針30a〜30dに加える荷重が小さいと、探針30a〜30dの先端が鋼板の表面を覆う絶縁層を突き破れないので、接触抵抗が大きい。
一方、探針30a〜30dに加える荷重が大きすぎると、接触抵抗は小さくなるが、探針が破損するか又は摩耗が大きくなるおそれがある。
そこで、接触抵抗を低減しつつ、探針の破損を防止する観点から、探針に加える荷重は、30〜50gfであることが好ましい。ここで、探針30a〜30dの先端の曲率半径を50μmとすると、一本の探針あたりに加える荷重は1.0〜2.0Mpaとすることが好ましい。
上述した本実施形態の磁気センサによれば、磁束密度を精確に測定できる。
また、上述した本実施形態の磁気センサによれば、磁界を精確に測定できる。
本発明では、上述した実施形態の磁気センサは、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。また、一の実施形態が有する構成要件は、他の実施形態にも適宜適用することができる。
例えば、上述した実施形態では、第1弾性体はコイルバネであったが、第1弾性体は、板バネ等の他のバネであっても良いし、ゴム等の高分子材料により形成されていても良い。
また、上述した実施形態では、第2弾性体はゴム等の高分子材料により形成されていたが、第2弾性体は、コイルバネ又は板バネ等のバネであっても良い。
また、上述した実施形態では、磁界センサとして、ホール素子を用いていたが、磁界センサとして、コイルを有する素子を用いても良い。
10 磁気センサ
14 磁界センサ
15 磁束密度センサ
20a、20b、20c、20d、20e、20f 磁界検出素子
30a、30b、30c、30d 探針
31 第1弾性体
32 第2弾性体

Claims (11)

  1. 磁束密度を測定する磁束密度センサ(15)と、磁界を測定する磁界センサ(14)とを備えた磁気センサ。
  2. 前記磁界センサ(14)は、磁界を測定する被測定面側に配置される一の磁界検出素子(20a、20c)と、該一の磁界検出素子に対して、被測定面とは反対側に配置される1つ又は複数の他の磁界検出素子(20b、20d)とを有する請求項1に記載の磁気センサ。
  3. 1つ又は複数の前記他の磁界検出素子(20b、20d)は、前記一の磁界検出素子(20a、20c)に対して直線状に配置される請求項2に記載の磁気センサ。
  4. 隣接する磁界検出素子(20a、20b)同士は、対向する端部それぞれから配線(24a、26b)が延びて重なっている請求項2又は3に記載の磁気センサ。
  5. 少なくとも1つの磁界検出素子(20a、20b)の端部から、前記少なくとも1つの磁界検出素子(20a、20b)を覆うように配線(24b、26b)が延びている請求項2〜4の何れか一項に記載の磁気センサ。
  6. 前記磁束密度センサ(15)は、
    4つの探針(30a〜30d)と、
    4つの前記探針を付勢する第1弾性体(31)と、
    4つの前記探針(30a〜30d)それぞれと、第1弾性体(31)との間に配置される個別の第2弾性体(32)と、
    を有する請求項1〜5の何れか一項に記載の磁気センサ。
  7. 前記第1弾性体の弾性率(31)は、前記第2弾性体の弾性率(32)の4倍よりも小さい請求項6に記載の磁気センサ。
  8. 4つの前記探針(30a〜30d)の先端は同一平面上で菱形の頂点に位置する請求項6又は7に記載の磁気センサ。
  9. 前記磁束密度センサ(15)は、
    4つの探針(30a〜30d)と、
    4つの前記探針を付勢する第1弾性体(31)と、
    4つの前記探針(30a〜30d)それぞれと、第1弾性体(31)との間に配置される個別の第2弾性体(32)と、
    を有する請求項1に記載の磁気センサ。
  10. 前記第1弾性体の弾性率(31)は、前記第2弾性体の弾性率(32)の4倍よりも小さい請求項9に記載の磁気センサ。
  11. 4つの前記探針(30a〜30d)の先端は同一平面上で菱形の頂点に位置する請求項9又は10に記載の磁気センサ。
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