JP3494644B1 - ベビーベッド - Google Patents

ベビーベッド

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JP3494644B1
JP3494644B1 JP2003115093A JP2003115093A JP3494644B1 JP 3494644 B1 JP3494644 B1 JP 3494644B1 JP 2003115093 A JP2003115093 A JP 2003115093A JP 2003115093 A JP2003115093 A JP 2003115093A JP 3494644 B1 JP3494644 B1 JP 3494644B1
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Abstract

【要約】 【課題】 横柵の係止を解除して開閉させる際に、世話
人が立った姿勢からでもまた力の弱い者であっても、力
の加えやすい容易な操作で確実に解除して無理なく開閉
させる。 【解決手段】 開閉可能な横柵の上柵20を端壁に係止
解除可能に係止させるための係止機構25は、端壁の係
止孔16と、上部バー22に対し繰出方向及び退入方向
に変位可能に設けられた一対の係止ロッド35と、係止
ロッド35を常には繰出方向に付勢して先端部35aを
係止孔16に係入させるコイルバネ36と、上部バー2
2の途中にその下面から突出するとともに上下動可能に
設けられた握りボタン40と、握りボタン40を握って
上動させたときにその上動を方向変換して係止ロッド3
5を退入方向に変位させ先端部35aを係止孔16から
離脱させる変換機構50とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベビーベッドに関
し、特に開閉可能な横柵の係止機構に係るものである。
【0002】
【従来の技術】ベビーベッドにおいては、世話人が乳児
の世話をしやすいように、一方の横柵を床板の高さ位置
を境に上柵と下柵とに分け、上柵を上下動可能に設けた
り手前側に回動可能に設けたりして開閉可能にしてい
る。この上柵を閉じるときに頭側端壁及び足側端壁に係
止解除可能に係止させるための係止機構としては、係止
孔と係止ロッドとを用いたものが一般的である。例え
ば、図7に示す従来例の係止機構は、頭側端壁61及び
足側端壁に設けられた係止孔62と、上柵60の上部バ
ー63の中央部から各端面63aへ延びて各端面63a
から先端部64aが繰出すように配され且つ上部バー6
3に対し繰出方向及び退入方向に変位可能に設けられた
一対の係止ロッド64と、一対の係止ロッド64を常に
は繰出方向に付勢して各先端部64aを係止孔62に係
入させるロッド付勢部材としてのコイルバネ66と、一
対の係止ロッド64の各基端部64bに取付けられて上
部バー63より下方まで延びる一対のレバー67とから
構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】上柵60を閉じて頭側端壁61及び足側端
壁に係止させるには、コイルバネ66により繰出方向に
付勢されて各端面63aからの繰出量が大きくなった先
端部64aを係止孔62に係入させる。この係止を解除
するには、図7(a)から(b)の変化で示すように、
世話人が片手で両レバー67を掴んでコイルバネ66の
付勢力に抗して互いに接近させ、一対の係止ロッド64
を退入方向に変位させる。すると、各端面63aからの
繰出量が小さくなった先端部64aが係止孔62から離
脱するので、上柵60を開くことができる。図7の例
は、頭側端壁61及び足側端壁に係止孔62より浅い案
内溝65が設けられ、この案内溝65を前記繰出量が小
さくなった先端部64aが上下方向に摺動することによ
り、上柵60が上下動可能になっているため、上柵60
を下動させて開くことになる。
【0004】
【特許文献1】実開平3−72764号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の係止機構では、
両係止ロッド64が独立して変位するため、両レバー6
7を掴んで接近させるときに均等に力をかけないと、一
方の係止ロッド64だけが係止孔62から離脱し、他方
の係止ロッド64がまだ少し係止孔62に係入している
いわば半解除状態で、上柵60を無理に下動させるとい
ったことが起こりうる。また、両レバー67を掴んで接
近させる操作は親指と人差し指で行うため、そもそも大
きな力をかけにくい。このため、係止ロッド64が上部
バー63内でこじれると、力の弱い世話人では操作でき
ないおそれがある。また、この両レバー67の操作は世
話人がベビーベッドの上柵60の前に立って行うことが
多いが、そのときの見下げる視線では両レバー67が上
部バー63の下に隠れてよく見えないため、手探りで両
レバー67を掴む必要があり、うまく掴めなかったり操
作できなかったりすることもある。その場合、世話人は
屈んで両レバー67を操作することになり不便である。
また、世話人が前記係止を解除するつもりではなく上部
バー63に手を掛けたとき等に不意に両レバー67に触
れることがありうるが、そのときにも両レバー67は変
位してしまうので、場合によっては不意に前記係止が解
除されて上柵60が動いてしまうおそれがある。
【0006】 本発明の目的は、上記課題を解決し、横
柵を頭側端壁及び足側端壁に係止させた状態からその係
止を解除して開閉させる際に、世話人が立った姿勢から
でもまた力の弱い者であっても、力の加えやすい容易な
操作で確実に解除して無理なく開閉させることができる
ベビーベッド提供することにある。さらには、その操
作を不要時にはロックできるようにして、不意に前記係
止が解除されて横柵が動いてしまうおそれをなくすこと
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のベビーベッドは、開閉可能な横柵を頭側端
壁及び足側端壁に係止解除可能に係止させるための係止
機構を備えたベビーベッドにおいて、係止機構は、頭側
端壁及び足側端壁にそれぞれ設けられた係止孔と、横柵
の上部バーの中央部から各端面へ延びて各端面から先端
部が繰出すように配され且つ上部バーに対し繰出方向及
び退入方向に変位可能に設けられた一対の係止ロッド
と、一対の係止ロッドを常には繰出方向に付勢して各先
端部を係止孔に係入させるロッド付勢部材と、上部バー
の途中にその下面から突出するとともに上下動可能に設
けられた握りボタンと、握りボタンを握って上動させた
ときにその上動を方向変換して一対の係止ロッドを退入
方向に変位させ各先端部を係止孔から離脱させる変換機
構とから構成されたことを特徴とする。
【0008】ここで、「開閉可能な横柵」は、ベビーベ
ッドに一対ある横柵のいずれか一方でもよいし両方でも
よい。また、一つの横柵の全体を開閉可能にしてもよい
し、一つの横柵を例えば床板の高さ位置を境に上柵と下
柵とに分け、上柵のみを開閉可能にしてもよい。横柵の
開閉の方向は、特に限定されず、例えば横柵が垂直な姿
勢のまま上下動することで開閉する態様や、横柵がその
下端を中心にして手前側に回動することで開閉する態様
を例示できる。
【0009】横柵を頭側端壁及び足側端壁に係止させる
のは主として横柵を閉じたときのためであるから、係止
孔は頭側端壁及び足側端壁のうち横柵を閉じたときの上
部バーと同じ高さに設けられる。但し、横柵が上下動す
ることで開閉する態様においては、横柵を下動させて開
いたときやその下動の途中においても頭側端壁及び足側
端壁に係止させるようにすることができ、その場合、係
止孔は頭側端壁及び足側端壁のうち前記係止させたいと
きの上部バーと同じ高さにも設けられる。
【0010】係止ロッドの「繰出方向」とは上部バーの
端面から係止ロッドの先端部が繰出す方向であり、係止
ロッドの「退入方向」とは繰出方向とは逆方向、すなわ
ち係止ロッドの先端部が上部バーの端面に退入しようと
する方向である(必ずしも先端部が端面に完全に入り込
まなくてもよい)。係止ロッドのロッド付勢部材として
は、特に限定されないが、バネ(コイルバネ、板バネ
等)、ゴム部材、エアシリンダ等を例示できる。
【0011】変換機構としては、特に限定されないが、
上部バーの各端面に対し下側ほど遠ざかるように傾斜し
ており握りボタンとともに上下動する一対の斜状部と、
一対の係止ロッドの各基端部を一対の斜状部に案内され
て相対動しうるように係合させる係合部とで構成され、
一対の斜状部が握りボタンとともに上動するときに係合
部を介し係止ロッドの各基端部が退入方向に引かれるこ
とで方向変換を行う機構を例示できる。その他、ギアに
より方向変換するもの、カムにより方向変換するものを
例示できる。「斜状部」としては、斜状の長孔、溝、条
等を例示できる。
【0012】係止機構は、横柵の係止時に、握りボタン
が上動できないようにロックするロック状態と、握りボ
タンが上動できるようにするロック解除状態とを切り替
えるロック機構を備えることが好ましい。
【0013】 ロック機構としては、特に限定されない
が、握りボタンの下部に上部バーに沿って変位可能に設
けられたロック部材を例示できる。このロック部材が握
りボタンよりはみ出して上部バーの下面に下から近接す
るロック位置に変位されたときにロック状態となり、該
ロック部材が握りボタンよりはみ出さないロック解除位
置に変位されたときにロック解除状態となる。さらに、
ロック部材を常にはロック位置に向けて付勢するロック
付勢部材を設けることが好ましい。ロック付勢部材とし
ては、特に限定されないが、バネ(コイルバネ、板バネ
等)、ゴム部材、エアシリンダ等を例示できる。さら
に、ロック部材に該ロック部材を前記ロック解除位置へ
変位させるときに指の側部が引掛かる引掛かり部を設け
ることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した開閉可
能な横柵を頭側端壁及び足側端壁に係止解除可能に係止
させるための係止機構を備えたベビーベッドの実施形態
について、図1〜図5を参照して説明する。このベビー
ベッド1は、乳児の四方を囲う直方枠状の囲い2と、囲
い2の内部の高さ方向中間部に支持された床板3とから
構成されている。囲い2は、乳児の頭側を囲う頭側端壁
5と、乳児の足側を囲う足側端壁6と、乳児の横側を囲
う一対の横柵7、8とからなる。なお、頭側端壁5と足
側端壁6とは明確な区別がある訳ではなく、逆向きに使
用される場合もある。
【0015】頭側端壁5は、左右一対の支柱10、10
と、両端が支柱10に取り付けられた上下一対のバー1
1、12と、両支柱10、10間に取り付けられたボー
ド13とから構成されている。足側端壁6は、左右一対
の支柱10、10と、両端が支柱10に取り付けられた
上下一対のバー11、12と、両バー11、12間に取
り付けられた複数の縦桟14とから構成されている。頭
側端壁5の支柱10及び足側端壁6の支柱10の向かい
合う各側面には、上端付近から下端付近にかけて延びる
均一幅及び均一深さの案内溝15が設けられている。
【0016】一方の横柵7はその全体が、上部バー31
と、下部バー32と、これらのバー31、32の間に取
り付けられた複数の縦桟33とから構成され、頭側端壁
5の支柱10及び足側端壁6の支柱10に固定されてい
る。他方の横柵8は床板3の高さを境に固定の下柵21
と開閉可能な上柵20とに分けて構成されている。下柵
21は、上部バー26と、下部バー27と、これらのバ
ー26、27の間に取り付けられた複数の縦桟28とか
ら構成されており、支柱10、10の向かい合う側面に
ボルトで固定されている。
【0017】上柵20は、下柵21と同様に上部バー2
2と、下部バー23と、これらのバー22、23間に取
り付けられた複数の縦桟24とを備えるが、さらに、下
部バー23の各端面23aに突設された一対のガイドピ
ン29と、後述するように上部バー22の各端面22a
から繰出した一対の係止ロッド35の先端部35aと
が、頭側端壁5及び足側端壁6の各案内溝15に摺動可
能に係合することにより上下動可能となっており、もっ
て開閉可能となっている。
【0018】上柵20を頭側端壁5及び足側端壁6に係
止解除可能に係止させるための係止機構25は、頭側端
壁5及び足側端壁6側に設けられた係止孔16と、上部
バー22側に設けられた一対の係止ロッド35、ロッド
付勢部材としてのコイルバネ36、握りボタン40及び
変換機構50とから構成されている。これら各部の詳細
は次のとおりである。
【0019】頭側端壁5及び足側端壁6の各案内溝15
の溝底には、上柵20を上動させて閉じたときの上部バ
ー26と同じ高さと、上柵20を下動させて開いたとき
の上部バー26と同じ高さと、その下動の途中における
上部バー26と同じ高さとの三位置に、該溝底よりさら
に深く凹設された係止孔16が形成されている。
【0020】上部バー22の上面には、上部バー22の
長さ方向に延びる長溝34が形成されている。この長溝
34の溝底部には、一対の係止ロッド35がそれぞれ上
部バー22の中央部から各端面22aへ延びて各端面2
2aから各先端部35aが繰出すように配されており、
上部バー22に対し繰出方向及び退入方向に変位可能と
なっている。本例では、また、長溝34の上部の複数箇
所には、係止ロッド35が長溝34の中で上へ動くこと
ができないように規制するための規制部材37が嵌着さ
れている。さらに、上部バー22の上面には長溝34及
び規制部材37を覆う樹脂製のカバー38が被せられて
いる。なお、本例においては、上部バー22の端に最端
の縦桟24の上端部が突き当たっているが、この縦桟2
4の上端部を上部バー22の端部と考えており、従って
該縦桟24の上端部の側面を上部バー22の端面22a
としている。
【0021】係止ロッド35の各先端部35aは一般部
35cよりも膨径している。上部バー22の各端部(上
記の通り縦桟24の上端部である)には係止ロッド35
の一般部35cが挿通するとともに各先端部35aの一
部が遊嵌する装着穴39が形成され、該装着穴39には
一般部35cに外挿されたコイルバネ36が装着されて
いる。このコイルバネ36は、各先端部35aと装着穴
39の内底壁との間で圧縮された状態で装着されている
ため、各係止ロッド35を常に繰出方向に付勢してお
り、もって各先端部35aを係止孔16に係入させう
る。
【0022】上部バー22の中央部には、人の手の幅ほ
どの長さと長溝34の幅より大きい幅とを有して上下方
向に延びる案内穴30が形成され、該案内穴30は長溝
34の溝底を抜けて上部バー22の下面へ開口してい
る。この案内穴30には略同サイズの握りボタン40が
挿入されて、左右にぶれないで上下動しうるように案内
されている。握りボタン40は、握りボタン40の上動
時にも下動時にも常に案内穴30に入り込んでいるボタ
ン本体41と、少なくとも握りボタン40の下動時に案
内穴30から抜け出て上部バー22の下面から突出す
る、手掛け部を兼ねたロック部材49を含むロック機構
45とを備える。そして、世話人が握りボタン40を上
部バー22の中央部とともに片手で握って(後述するよ
うにコイルバネ36の付勢力に抗して)手掛兼ロック部
材49を引き上げることで、握りボタン40を上動させ
ることができ、また、世話人が握りボタン40を握って
いる力を緩めると(後述するようにコイルバネ36の付
勢力によって)握りボタン40は下動する。
【0023】ボタン本体41は一対の板42がその下部
で連結されてなり、両板42間の間隙は長溝34と連続
している。両板42の中央部には上下方向に延びる案内
長孔43が両板42間で平行に貫設されている。両案内
長孔43には、上部バー22の厚さ方向に案内穴30を
貫くように差し込まれたピン44が案内長孔43の上下
動を許容するように係入しており、この係入により(前
記案内穴30による案内と併せて)握りボタン40は左
右にぶれないで上下動しうるように案内されている。ま
た、案内長孔43の上下長さ、上端及び下端がそれぞれ
握りボタン40の上下動ストローク、下動限及び上動限
を決めている。
【0024】握りボタン40のロック機構45は、ボタ
ン本体41の下に設けられた左右に延びる案内溝46付
きの案内レール47と、案内溝46に摺動可能に係合す
る爪48を備えて案内レール47に左右動可能に外嵌さ
れた手掛兼ロック部材49とからなり、従って手掛兼ロ
ック部材49は案内レール47に案内されて上部バー2
2に沿って変位可能となっている。そして、上柵20の
係止時には握りボタン40が下動しているが、このと
き、世話人が手掛兼ロック部材49をボタン本体41よ
り左側にはみ出させて上部バー22の下面に下から近接
するロック位置に変位させておくと、仮に握りボタン4
0を上動させようとしても手掛兼ロック部材49が上部
バー22の下面に当接するから、握りボタン40が上動
できないようにロックされたことになる(ロック状
態)。また、世話人が手掛兼ロック部材49を握りボタ
ン40よりはみ出さないロック位置に変位させると、前
記ロックが解除されて握りボタン40が上動できるよう
になる(ロック解除状態)。このように、手掛兼ロック
部材49の変位によってロック状態とロック解除状態と
を容易に切り替えることができる。
【0025】変換機構50は、握りボタン40を握って
上動させたときにその上動を方向変換して一対の係止ロ
ッド35を退入方向に変位させ各先端部35aを係止孔
16から離脱させるものであり、次のように構成されて
いる。ボタン本体41の両板42の左側には、上部バー
22の左側の端面22aに対し下側ほど遠ざかるように
(すなわち右下がりに)傾斜する斜状部としての斜状長
孔52が両板42間で平行に貫設され、同じく両板42
の右側には、上部バー22の右側の端面22aに対し下
側ほど遠ざかるように(すなわち左下がりに)傾斜する
斜状長孔52が両板42間で貫設されている。従って、
この左右一対の斜状長孔52は、前記のとおり左右にぶ
れることなく上下動する握りボタン40とともに、等し
く上下動するようになっている。左右の各斜状長孔52
には、両板42の斜状長孔52を貫くとともに、両板4
2間の間隙に差し込まれた各係止ロッド35の基端部3
5bに設けられた係合孔53をも貫くように差し込まれ
た係合ピン54が、斜状長孔52の上下動を許容するよ
うに係入している。この係入により、各係止ロッド35
の基端部35bを斜状長孔52に案内されて摺動可能に
相対動しうるように係合している。また、この係合によ
り、前記コイルバネ36が係止ロッド35を常に繰出方
向に付勢する付勢力は、係止ロッド35の基端部35b
が斜状長孔52を引き下げて該斜状長孔52の上端に位
置しようとする力となり、左右動しない握りボタン40
を常に下方へ付勢している。
【0026】このように、変換機構50は、斜状長孔5
2と、これに係止ロッド35の基端部35bを相対動係
合に係合する係合孔53及び係合ピン54とから構成さ
れている。そして、前記のとおり上柵20の係止時には
握りボタン40が下動しているが、このとき、世話人が
前記ロック解除状態にある握りボタン40を前記コイル
バネ36の付勢力に抗して上動させると、一対の斜状長
孔52が握りボタン40とともに上動する。すると、係
止ロッド35の基端部35bが係合ピン54を介し斜状
長孔52の上端から下端に位置しようとして、一対の係
止ロッド35を等しく連動して退入方向に引くので、も
って前記方向変換が行われ、各先端部35aが係止孔1
6から同時に離脱する。また逆に、世話人が握りボタン
40を握っている力を緩めると、コイルバネ36の付勢
力によって各先端部35aが係止孔16に同時に係入す
るとともに、前記のとおり握りボタン40が下方へ付勢
されて下動する。
【0027】以上のように構成されたベビーベッド1の
上柵20は、平常は、図1の左図及び図4に示すよう
に、一対の係止ロッド35の各先端部35aが最上位置
の各係止孔16に係入しており、閉じた状態で頭側端壁
5及び足側端壁6に係止している。この係止時には、前
記のとおり握りボタン40は下動限に下動しており、手
掛兼ロック部材49は操作によりロック位置に変位され
ている。よって、世話人が係止を解除するつもりではな
く上部バー22に手を掛けたとき等に手掛兼ロック部材
49に触れたとしても、不意に係止が解除されるおそれ
はない。
【0028】また、世話人が乳児の世話をするときに
は、上柵20の前に立って、図5に示すように、握りボ
タン40を上部バー22の中央部とともに片手で握って
手掛兼ロック部材49に複数本の指を掛け、まず、手掛
兼ロック部材49をロック解除位置に変位させ、続いて
手掛兼ロック部材49をコイルバネ36の付勢力に抗し
て引き上げることで、握りボタン40を上動させる。す
ると、前記のとおり一対の係止ロッド35が等しく連動
して退入方向に引かれ、各先端部35aが係止孔16か
ら同時に離脱するので、上柵20は頭側端壁5及び足側
端壁6への係止が解除される。従って、確実に解除で
き、従来例のように半解除状態で上柵を無理に下動させ
ることはほとんどない。また、従来例のように指でレバ
ーを掴む操作ではなく、握りボタン40を握る操作なの
で力をかけやすく、たとえ係止ロッド35が上部バー2
2内でこじれたとしても、力の弱い世話人でも操作でき
る。また、立ったときの視線で握りボタン40がよく見
えなかったとしても、手探りで握りボタン40を握るこ
とは容易であり、屈む必要はない。
【0029】そして、この握りボタン40を握ったまま
で、図1の右図に示すように、上柵20を下動させ、係
止させたい最下位置又は途中位置で握りボタン40を握
っていた力を緩めると、コイルバネ36の付勢力により
各先端部35aが同時に最下位置又は途中位置の各係止
孔16に係入するので、上柵20を開いた状態又は半開
きの状態で頭側端壁5及び足側端壁6に係止させること
ができる。この状態で、世話人は乳児の世話をする。
【0030】 次に、前記ロック機構45の変更例につ
いて、図6を参照して説明する。本変更例では、手掛兼
ロック部材49の内面と案内レール47の端面との間に
ロック付勢部材としてのコイルバネ55が圧縮状態で装
着されており、手掛兼ロック部材49を常にロック位置
に向けて付勢している。従って、握りボタン40が下動
したときに、手掛兼ロック部材49がコイルバネ55の
付勢力によって自動的にロック位置へ変位しロック状態
となるため、ロックし忘れることがなくなり、便利であ
る。また、不意に手掛兼ロック部材49に手が触れて
も、この付勢力があるのでロックが解除されにくい。一
方、このロック状態からロック解除状態にするには、コ
イルバネ55の付勢力に抗して手掛兼ロック部材49を
ロック解除位置へ変位させることになるが、手掛兼ロッ
ク部材49の例えば端に該変位時に指の側部を引掛ける
ための突壁状の引掛かり部56が下方へ突設されている
ため、手が横に滑りにくくロック解除させやすい。
【0031】なお、本発明は前記実施形態の構成に限定
されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で適宜変更して具体化することもできる。(1)
横柵(上柵)がその下端を中心にして手前側に回動する
ことで開閉するタイプのベビーベッドにおいて、前記係
止機構25を具体化すること。(2)引掛かり部56
は、突壁状に限定されず、例えば波状、穴状等でもよ
い。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るベビ
ーベッドによれば、横柵を頭側端壁及び足側端壁に係止
させた状態からその係止を解除して開閉させる際に、世
話人が立った姿勢からでもまた力の弱い者であっても、
力の加えやすい容易な操作で確実に解除して無理なく開
閉させることができるだけでなく、前記係止の解除の操
作を不要時にはロックできるようにして、不意に前記係
止が解除されて横柵が動いてしまうおそれをなくすこと
ができるという優れた効果を奏する。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態のベビーベッドを示す斜
視図である。
【図2】同ベビーベッドの部分分解斜視図である。
【図3】同ベビーベッドの係止機構の分解斜視図であ
る。
【図4】同係止機構の断面を示し、(a)は同係止機構
による上柵の係止時の断面図、(b)は(a)のb−b
線断面図、(c)は(a)でのロック機構のロック状態
が解除されたときの断面図である。
【図5】同係止機構の断面を示し、(a)は同係止機構
による上柵の係止解除時の断面図、(b)は(a)のb
−b線断面図である。
【図6】ロック機構の変更例を示し、(a)はロック状
態の断面図、(b)はロック解除状態の断面図である。
【図7】従来のベビーベッドの横柵を示し、(a)は係
止時の断面図、(b)は係止解除時の断面図である。
【符号の説明】
1 ベビーベッド 5 頭側端壁 6 足側端壁 8 横柵 10 支柱 16 係止孔 20 上柵 22 上部バー 22a 端面 25 係止機構 35 係止ロッド 35a 先端部 35b 基端部 36 コイルバネ 40 ボタン 41 ボタン本体 45 ロック機構 49 手掛兼ロック部材 50 変換機構 52 斜状長孔 53 係合孔 54 係合ピン 55 コイルバネ 56 引掛かり部

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉可能な横柵を頭側端壁及び足側端壁
    に係止解除可能に係止させるための係止機構を備え、
    記係止機構は、前記頭側端壁及び足側端壁にそれぞれ設
    けられた係止孔と、前記横柵の上部バーの中央部から各
    端面へ延びて各端面から先端部が繰出すように配され且
    つ前記上部バーに対し前記繰出方向及び退入方向に変位
    可能に設けられた一対の係止ロッドと、前記一対の係止
    ロッドを常には前記繰出方向に付勢して前記各先端部を
    前記係止孔に係入させるロッド付勢部材と、前記上部バ
    ーの途中にその下面から突出するとともに上下動可能に
    設けられた握りボタンと、前記握りボタンを握って上動
    させたときにその上動を方向変換して前記一対の係止ロ
    ッドを前記退入方向に変位させ前記各先端部を前記係止
    孔から離脱させる変換機構とから構成されたベビーベッ
    ドにおいて、 前記係止機構は、前記横柵の係止時に、前記握りボタン
    が上動できないようにロックするロック状態と、前記握
    りボタンが上動できるようにするロック解除状態とを切
    り替えるロック機構を備えた ことを特徴とするベビーベ
    ッド。
  2. 【請求項2】 前記ロック機構は、前記握りボタンの下
    部に前記上部バーに沿って変位可能に設けられたロック
    部材であり、前記ロック部材が前記握りボタンよりはみ
    出して前記上部バーの下面に下から近接するロック位置
    に変位されたときに前記ロック状態となり、前記ロック
    部材が前記握りボタンよりはみ出さないロック解除位置
    に変位されたときに前記ロック解除状態となる請求項1
    記載のベビーベッド。
  3. 【請求項3】 前記ロック部材を常には前記ロック位置
    に向けて付勢するロック付勢部材を設けた請求項2記載
    のベビーベッド。
  4. 【請求項4】 前記ロック部材に該ロック部材を前記ロ
    ック解除位置へ変位させるときに指の側部が引掛かる引
    掛かり部を設けた請求項3記載のベビーベッド。
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