JP3493677B2 - 両口金形高圧ナトリウムランプ - Google Patents
両口金形高圧ナトリウムランプInfo
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- JP3493677B2 JP3493677B2 JP35570192A JP35570192A JP3493677B2 JP 3493677 B2 JP3493677 B2 JP 3493677B2 JP 35570192 A JP35570192 A JP 35570192A JP 35570192 A JP35570192 A JP 35570192A JP 3493677 B2 JP3493677 B2 JP 3493677B2
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- tube
- pressure sodium
- sodium lamp
- lead wire
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- Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は両口金形高圧ナトリウム
ランプに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】石英製外管の両端部の封止には、従来か
ら高圧水銀ランプやメタルハライドランプなど石英製発
光管の封止技術として知られる、モリブデン箔とモリブ
デン線を用いたピンチシール方法が用いられている。金
属材料にモリブデンが用いられる理由は、耐熱性に優
れ、その熱膨張率が、石英のそれに近いからである。す
なわち、これら発光管は動作時７００〜８００℃となる
ので、ピンチシール部には耐熱性と耐熱衝撃性が要求さ
れるが、金属材料としては、モリブデンが、最も適して
いる。 【０００３】従来の両口金形高圧ナトリウムランプは、
透光性セラミック管からなる高圧ナトリウムランプ発光
管を、その両端ピンチシール部の内部リード線がモリブ
デンで構成された従来の封止技術をそのまま用いた石英
製外管内に組み込まれている。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】透光性セラミック管か
らなる高圧ナトリウムランプ発光管は、両端部封止用の
金属材料にニオブまたはタンタルまたはそれらの合金が
用いられる。これらの金属材料が用いられる理由は、そ
の熱膨張率が透光性セラミック管のそれに近いからであ
る。このような高圧ナトリウムランプ発光管を石英製外
管内に組み込むには、電気的な導通を得るために、高圧
ナトリウムランプ発光管のニオブ部材と石英製外管のモ
リブデン部材とを直接または間接的に接続しなければな
らない。 【０００５】一般には、片方は直接に、片方は熱膨張の
違いを吸収するために、フレキシブル部分を持たせたニ
オブ部材を介して接続される。いずれの場合も、ニオブ
とモリブデンとの接続になる。この接続は、一般には、
スポット溶接で行われる。ところで、ニオブとモリブデ
ンとの異種金属間のスポット溶接部は、熱サイクルや振
動により剥がれ易いという問題がある。そのため、ラン
プの点灯と消灯の繰り返しによる熱サイクルやランプ点
灯中の振動で、スポット溶接部が外れて電気的導通が失
われ、ランプが不点となる問題がある。 【０００６】本発明はこの様な問題を解決するためにな
されたもので、石英製外管の両端ピンチシール部の内部
リード線と透光性セラミック管からなる高圧ナトリウム
ランプ発光管両端部のニオブ部材との溶接外れを防止し
た長寿命の両口金形高圧ナトリウムランプを提供するも
のである。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の両口金形高圧ナトリウムランプは、両端に口金を備
えた石英製外管内に、両端に導電管を備えた透光性セラ
ミック管からなる高圧ナトリウムランプ発光管を組み込
んだ両口金形高圧ナトリウムランプにおいて、前記石英
製外管の両端ピンチシール部内部に内部リード線とモリ
ブデン箔とを有し、前記内部リード線をニオブまたはタ
ンタルまたはそれらの合金で構成し、前記導電管と前記
モリブデン箔とを１本の内部リード線のみで接続された
構成のランプである。 【０００８】 【作用】この構成により、石英製外管の両端ピンチシー
ル部の内部リード線と透光性セラミック管からなる高圧
ナトリウムランプ発光管両端部のニオブ部材との溶接が
同一金属間または類似の金属間での溶接となるので、強
固な溶接が得られ、溶接部での外れを防止することがで
きる。 【０００９】 【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。 【００１０】図１は本発明の一実施例である両口金形高
圧ナトリウムランプの概略構成図である。 【００１１】図１において、多結晶アルミナ管よりなる
高圧ナトリウムランプ発光管１はその両端に気密に封着
されたニオビウム９９％とジルコニウム１％からなる導
電管８を備えている。透明石英よりなる石英外管２はそ
の両端にピンチシール部３及び口金６が設けられ、石英
外管２内は真空または不活性ガス雰囲気に保たれてい
る。発光管１の導電管８と口金６との間は、図２に示す
ように、外部リード線、モリブデン箔、内部リード線及
び支持線との間を溶接によって接続されている。 【００１２】なお、支持線４は発光管の軸方向の熱膨張
を吸収させるために、フレキシブル部を有している。外
部リード線はモリブデン、内部リード線及び支持線はニ
オビウム９９％とジルコニウム１％の合金線でできてい
る。 【００１３】次に、本発明の具体的な例について説明す
る。 【００１４】図１に示す発光管１は、内径８ｍｍ、全長
１１７ｍｍ、の多結晶アルミナ管からなり、発光管内に
は、水銀２５ｍｇ、金属ナトリウム５ｍｇ及びキセノン
ガスが常温で３０トール封入されている。導電管８はニ
オビウム９９％とジルコニウム１％からなり、外径３．
０ｍｍ、内径２．５ｍｍである。図２に示す外部リード
線１０は太さ０．８ｍｍのモリブデン線、モリブデン箔
７は幅３ｍｍ、厚さ０．０３ｍｍ、長さ６ｍｍのモリブ
デン箔、内部リード線５及び支持線４は太さ０．８ｍｍ
のニオビウム９９％とジルコニウム１％からなる合金線
である。内部リード線と支持線及び支持線と導電管とは
それぞれスポット溶接により接続されている。 【００１５】かかるランプ１０灯と、比較のため内部リ
ード線が０．８ｍｍのモリブデン線で出来ている他は上
記と同じ仕様の従来ランプ１０灯を試作し、比較点灯試
験を行ったところ、下記の結果を得た。 ［従来ランプ］６，０００時間までに１０灯の内４灯が
内部リード線と支持線との溶接部で外れ不点となった。 ［本発明ランプ］６，０００時間の点灯で、１０灯全て
異常は見られなかった。 【００１６】図３は他の実施例で、ニオビウム９９％と
ジルコニウム１％からなる内部リード線が直接、同じく
ニオビウム９９％とジルコニウム１％からなる導電管に
溶接により接続されている。このような構成にすると、
部品点数と、溶接点数が少なくできる。 【００１７】なお、実施例では、内部リード線に、ニオ
ビウム９９％とジルコニウム１％からなる合金線を用い
たが、ニオブと同族であるタンタルまたはタンタルの合
金を用いても同じ効果が得られる。 【００１８】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
石英製外管の両端ピンチシール部の内部リード線と透光
性セラミック管からなる高圧ナトリウムランプ発光管両
端部のニオブ部材との溶接外れが防止出来るので、寿命
の優れた両口金形高圧ナトリウムランプを提供すること
ができるものである。
ランプに関するものである。 【０００２】 【従来の技術】石英製外管の両端部の封止には、従来か
ら高圧水銀ランプやメタルハライドランプなど石英製発
光管の封止技術として知られる、モリブデン箔とモリブ
デン線を用いたピンチシール方法が用いられている。金
属材料にモリブデンが用いられる理由は、耐熱性に優
れ、その熱膨張率が、石英のそれに近いからである。す
なわち、これら発光管は動作時７００〜８００℃となる
ので、ピンチシール部には耐熱性と耐熱衝撃性が要求さ
れるが、金属材料としては、モリブデンが、最も適して
いる。 【０００３】従来の両口金形高圧ナトリウムランプは、
透光性セラミック管からなる高圧ナトリウムランプ発光
管を、その両端ピンチシール部の内部リード線がモリブ
デンで構成された従来の封止技術をそのまま用いた石英
製外管内に組み込まれている。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】透光性セラミック管か
らなる高圧ナトリウムランプ発光管は、両端部封止用の
金属材料にニオブまたはタンタルまたはそれらの合金が
用いられる。これらの金属材料が用いられる理由は、そ
の熱膨張率が透光性セラミック管のそれに近いからであ
る。このような高圧ナトリウムランプ発光管を石英製外
管内に組み込むには、電気的な導通を得るために、高圧
ナトリウムランプ発光管のニオブ部材と石英製外管のモ
リブデン部材とを直接または間接的に接続しなければな
らない。 【０００５】一般には、片方は直接に、片方は熱膨張の
違いを吸収するために、フレキシブル部分を持たせたニ
オブ部材を介して接続される。いずれの場合も、ニオブ
とモリブデンとの接続になる。この接続は、一般には、
スポット溶接で行われる。ところで、ニオブとモリブデ
ンとの異種金属間のスポット溶接部は、熱サイクルや振
動により剥がれ易いという問題がある。そのため、ラン
プの点灯と消灯の繰り返しによる熱サイクルやランプ点
灯中の振動で、スポット溶接部が外れて電気的導通が失
われ、ランプが不点となる問題がある。 【０００６】本発明はこの様な問題を解決するためにな
されたもので、石英製外管の両端ピンチシール部の内部
リード線と透光性セラミック管からなる高圧ナトリウム
ランプ発光管両端部のニオブ部材との溶接外れを防止し
た長寿命の両口金形高圧ナトリウムランプを提供するも
のである。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の両口金形高圧ナトリウムランプは、両端に口金を備
えた石英製外管内に、両端に導電管を備えた透光性セラ
ミック管からなる高圧ナトリウムランプ発光管を組み込
んだ両口金形高圧ナトリウムランプにおいて、前記石英
製外管の両端ピンチシール部内部に内部リード線とモリ
ブデン箔とを有し、前記内部リード線をニオブまたはタ
ンタルまたはそれらの合金で構成し、前記導電管と前記
モリブデン箔とを１本の内部リード線のみで接続された
構成のランプである。 【０００８】 【作用】この構成により、石英製外管の両端ピンチシー
ル部の内部リード線と透光性セラミック管からなる高圧
ナトリウムランプ発光管両端部のニオブ部材との溶接が
同一金属間または類似の金属間での溶接となるので、強
固な溶接が得られ、溶接部での外れを防止することがで
きる。 【０００９】 【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。 【００１０】図１は本発明の一実施例である両口金形高
圧ナトリウムランプの概略構成図である。 【００１１】図１において、多結晶アルミナ管よりなる
高圧ナトリウムランプ発光管１はその両端に気密に封着
されたニオビウム９９％とジルコニウム１％からなる導
電管８を備えている。透明石英よりなる石英外管２はそ
の両端にピンチシール部３及び口金６が設けられ、石英
外管２内は真空または不活性ガス雰囲気に保たれてい
る。発光管１の導電管８と口金６との間は、図２に示す
ように、外部リード線、モリブデン箔、内部リード線及
び支持線との間を溶接によって接続されている。 【００１２】なお、支持線４は発光管の軸方向の熱膨張
を吸収させるために、フレキシブル部を有している。外
部リード線はモリブデン、内部リード線及び支持線はニ
オビウム９９％とジルコニウム１％の合金線でできてい
る。 【００１３】次に、本発明の具体的な例について説明す
る。 【００１４】図１に示す発光管１は、内径８ｍｍ、全長
１１７ｍｍ、の多結晶アルミナ管からなり、発光管内に
は、水銀２５ｍｇ、金属ナトリウム５ｍｇ及びキセノン
ガスが常温で３０トール封入されている。導電管８はニ
オビウム９９％とジルコニウム１％からなり、外径３．
０ｍｍ、内径２．５ｍｍである。図２に示す外部リード
線１０は太さ０．８ｍｍのモリブデン線、モリブデン箔
７は幅３ｍｍ、厚さ０．０３ｍｍ、長さ６ｍｍのモリブ
デン箔、内部リード線５及び支持線４は太さ０．８ｍｍ
のニオビウム９９％とジルコニウム１％からなる合金線
である。内部リード線と支持線及び支持線と導電管とは
それぞれスポット溶接により接続されている。 【００１５】かかるランプ１０灯と、比較のため内部リ
ード線が０．８ｍｍのモリブデン線で出来ている他は上
記と同じ仕様の従来ランプ１０灯を試作し、比較点灯試
験を行ったところ、下記の結果を得た。 ［従来ランプ］６，０００時間までに１０灯の内４灯が
内部リード線と支持線との溶接部で外れ不点となった。 ［本発明ランプ］６，０００時間の点灯で、１０灯全て
異常は見られなかった。 【００１６】図３は他の実施例で、ニオビウム９９％と
ジルコニウム１％からなる内部リード線が直接、同じく
ニオビウム９９％とジルコニウム１％からなる導電管に
溶接により接続されている。このような構成にすると、
部品点数と、溶接点数が少なくできる。 【００１７】なお、実施例では、内部リード線に、ニオ
ビウム９９％とジルコニウム１％からなる合金線を用い
たが、ニオブと同族であるタンタルまたはタンタルの合
金を用いても同じ効果が得られる。 【００１８】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
石英製外管の両端ピンチシール部の内部リード線と透光
性セラミック管からなる高圧ナトリウムランプ発光管両
端部のニオブ部材との溶接外れが防止出来るので、寿命
の優れた両口金形高圧ナトリウムランプを提供すること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る両口金形高圧ナトリウムランプの
一実施例を示す概略構成図。、 【図２】本発明に係るピンチシール部の要部断面図。 【図３】本発明に係るピンチシール部の要部断面図。 【符号の説明】 １ セラミック製発光管 ２ 石英製外管 ３ ピンチシール部 ４ 支持線 ５ 内部リード線 ６ 口金 ７ モリブデン箔 ８ 導電管 ９ ゲッター １０ 外部リード線
一実施例を示す概略構成図。、 【図２】本発明に係るピンチシール部の要部断面図。 【図３】本発明に係るピンチシール部の要部断面図。 【符号の説明】 １ セラミック製発光管 ２ 石英製外管 ３ ピンチシール部 ４ 支持線 ５ 内部リード線 ６ 口金 ７ モリブデン箔 ８ 導電管 ９ ゲッター １０ 外部リード線
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 清水 一男
京都市南区吉祥院西ノ庄猪之馬場町１番
地 日本電池株式会社内
(56)参考文献 特開 平４−329251（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−45556（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−216262（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01J 61/34 - 61/36
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】両端に口金を備えた石英製外管内に、両端
にニオブまたはタンタルまたはそれらの合金が用いられ
た導電管を備えた透光性セラミック管からなる高圧ナト
リウムランプ発光管を組み込んだ両口金形高圧ナトリウ
ムランプにおいて、前記石英製外管の両端ピンチシール
部内部に内部リード線とモリブデン箔とを有し、前記内
部リード線をニオブまたはタンタルまたはそれらの合金
で構成し、前記導電管と前記モリブデン箔とを１本の内
部リード線のみで接続したことを特徴とする両口金形高
圧ナトリウムランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35570192A JP3493677B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 両口金形高圧ナトリウムランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35570192A JP3493677B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 両口金形高圧ナトリウムランプ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06187947A JPH06187947A (ja) | 1994-07-08 |
| JP3493677B2 true JP3493677B2 (ja) | 2004-02-03 |
Family
ID=18445327
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35570192A Expired - Fee Related JP3493677B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 両口金形高圧ナトリウムランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3493677B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102005038551B3 (de) * | 2005-08-12 | 2007-04-05 | W.C. Heraeus Gmbh | Draht und Gestell für einseitig gesockelte Lampen auf Basis von Niob oder Tantal sowie Herstellungsverfahren und Verwendung |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP35570192A patent/JP3493677B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06187947A (ja) | 1994-07-08 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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