JP3493165B2 - 増幅用光ファイバおよび光ファイバ増幅器 - Google Patents

増幅用光ファイバおよび光ファイバ増幅器

Info

Publication number
JP3493165B2
JP3493165B2 JP2000013525A JP2000013525A JP3493165B2 JP 3493165 B2 JP3493165 B2 JP 3493165B2 JP 2000013525 A JP2000013525 A JP 2000013525A JP 2000013525 A JP2000013525 A JP 2000013525A JP 3493165 B2 JP3493165 B2 JP 3493165B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
amplification
oxide
glass
present
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000013525A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001210898A (ja
Inventor
真一 青笹
匡 阪本
誠 清水
好毅 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2000013525A priority Critical patent/JP3493165B2/ja
Publication of JP2001210898A publication Critical patent/JP2001210898A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3493165B2 publication Critical patent/JP3493165B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C3/00Glass compositions
    • C03C3/12Silica-free oxide glass compositions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C13/00Fibre or filament compositions
    • C03C13/04Fibre optics, e.g. core and clad fibre compositions
    • C03C13/048Silica-free oxide glass compositions

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lasers (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システム等
で利用され、所定の波長域に増幅帯域を有する増幅用光
ファイバおよび光ファイバ増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】インターネット等の普及に伴う通信容量
の急速な増大に伴う、光通信システムの大容量化に対応
するために、波長多重通信システム(WDMシステム)
が精力的に導入されている。
【0003】このWDMシステムにおいては、中継器と
してエルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA)を用
いることが必須であり、EDFAが有する1.53〜
1.60μmまでの増幅帯域を使ったWDMシステムが
実用化されている。
【0004】しかしながら、通信設備のさらなる大容量
化に対応するためには光ファイバ増幅器の増幅帯域を拡
大することが重要となっており、石英ファイバの低損失
領域(1.45〜1.65μm)をカバーするような光
ファイバ増幅器の開発が望まれている。
【0005】ツリウム(Tm)添加光ファイバ増幅器
(TDFA)は1.48μm帯に増幅帯域をもち、ED
FAの1.55μm帯増幅域よりも短波長側で動作する
光ファイバ増幅器として実用化が期待されている。
【0006】図22は、TDFAの増幅特性の例を示
す。
【0007】この図22では、信号光波長1453〜1
483nm(帯域幅30nm)に対して、利得20dB
以上、雑音指数6dB以下と良好な特性を実現してい
る。
【0008】図23は、Tm3+のエネルギー準位を示
す。
【0009】図中 3435 などは各エネルギー準
位の名称を示し、エネルギー準位を示す実線が上に位置
するほど高いエネルギー状態を現している。基底状態N
0 36 準位であり、励起光が入射されない状態におい
て、電子は全て基底状態にある。Tmイオンによる1.
4μm帯光増幅は 34 準位と 34 準位との間に反転
分布状態を形成し、誘導放出遷移を起こすことによって
行われる。
【0010】しかしながら、この遷移の問題は、上準位
である 34 準位とその直下に位置する 35 準位との
エネルギー間隔が小さいために、 34 準位に励起され
た電子が非輻射遷移によって 35 準位ヘクエンチされ
やすいことである。
【0011】ここで、非輻射遷移は、Tmイオンが添加
されたホストガラスの格子振動エネルギーが大きいほど
速い緩和を示す。従って、石英ガラスなどの大きな格子
振動エネルギーを持つガラスを用いた増幅用光ファイバ
によって1.4μm帯光増幅を実現することは難しい。
【0012】この問題を解決するために、従来のTDF
Aは、Tmイオンを添加する増幅用光ファイバとして、
石英ガラスに比べ[格子振動エネルギーが小さく]非輻
射緩和の影響が小さいZBLANに代表されるフッ化物
光ファイバを用いる特徴を有している。
【0013】さらにまた、1.4μm帯の遷移は下準位
34 )の蛍光寿命が増幅の上準位( 34 )の蛍光
寿命より長いために反転分布が形成されにくいという問
題がある。
【0014】この問題を解決するために、従来のTDF
Aは、図23に示すように、基底準位N0から増幅の下
準位N1へ一旦励起した後、さらに、増幅の下準位から
増幅の上準位N2へ励起するupconversion励起を用いて
いる。
【0015】このUpconversion励起により、増幅の下準
位のイオン密度を下げ、反転分布の改善を図っている
(参考文献:T. Komukai et al., "Upconversion pumpe
d Thulium-Doped Fluoride Fiber Amplifier and Laser
Operating at 1.47μm" IEEEJournal of Quantumn El
ectronics, Vol. 31, No. 11, 1995, pp. 1880-188
9)。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Tm添
加フッ化物ファイバを増幅用ファイバとするTDFAの
増幅帯域は、増幅の長波長端が1.50μmに位置し、
EDFAの増幅帯域の短波長端である1.53μmまで
の領域1.50〜1.53μmに増幅できない領域が残
ってしまう問題がある。
【0017】図24は、前述した図23のTm3+の基底
準位( 36 )から35への吸収スペクトルと、増幅の
下準位( 34 )から32への吸収スペクトルを示す。
【0018】Upconversion励起の励起波長は1000n
m〜1120nmであり、増幅の下準位( 34 )から
32への吸収が大きい位置で励起している。そのため、
基底準位( 36 )から 35 への吸収が小さく効率が
悪い。
【0019】そこで、基底準位( 36 )から増幅の下
準位( 34 )への吸収の大きい励起波長を追加するこ
とにより、励起効率の改善が図られた(参考文献:T. K
asamatsu et al., "Novel 1.50−μm Band Gain-shift
ed Thulium-Doped Fiber Amplifier by using Dual Wav
elength Pumping of 1.05 μm and 1.56 μm" Proc.
OAA' 99., PDP1, 1999)。
【0020】さらに、追加した励起光のパワーを変化さ
せることにより、長波長域で高利得を得ている。2波長
励起のTDFAは1480nm〜1510nmに増幅帯
域をもち、増幅できない帯域がわずかに減少した。
【0021】しかしながら、依然として1510nm〜
1530nmに増幅できない領域があるという問題があ
る。
【0022】そこで、本発明の目的は、従来よりも広い
増幅帯域で動作し、かつ、高効率な増幅を行うことが可
能な光増幅用光ファイバおよび光ファイバ増幅器を提供
することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本願発明は、コアとクラ
ッドとからなり、Tm(ツリウム)が添加された酸化物
ガラスとして構成された増幅用光ファイバであって、前
記コアのガラスは、Biの酸化物と、Gaの酸化物と、
Pb,K,Cs,Na,Li,Al,In,Zn,C
d,La,Y,Ba,Srからなる群から選定された少
なくとも一種のカチオンを含有した、少なくとも1以上
の酸化物とを必須の組成成分とした酸化物ガラスとして
構成されたことを特徴とする。
【0024】 前記Tmが添加された酸化物ガラスは、
Bi酸化物(Bi)と、Ga酸化物(Ga
)と、前記群から選択された一種のカチオンを含
有した酸化物とからなる3元系の酸化物ガラスから構成
してもよい。
【0025】 前記Tmが添加された酸化物ガラスは、
前記Bi酸化物(Bi)の組成を50〜70%の
範囲で選定し、前記Ga酸化物(Ga)の組成を
5〜25%の範囲で選定したとき、残りの範囲が前記カ
チオンを含有した酸化物の組成の範囲とした少なくとも
1以上の酸化物として構成してもよい。
【0026】本発明は、励起光源、光アイソレータ、波
長合分波器、増幅用光ファイバを用いて構成される光フ
ァイバ増幅器であって、前記増幅用光ファイバによっ
て、光ファイバ増幅器を構成する。
【0027】前記増幅用光ファイバを用いて、信号光の
増幅帯域を1430nm〜1530nmの範囲で動作さ
せるようにした。
【0028】少なくとも1つの利得等価器をさらに具え
てもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0030】[第1の例]本発明の第1の実施の形態
を、図1〜図5に基づいて説明する。
【0031】(概要)まず、本発明の概要について説明
する。
【0032】本発明は、コアとクラッドを有し、コアの
母相がBi,Pb,Na,Li,K,Cs,Ga,A
l,In,Zn,Cd,La,Y,Ba,Srからなる
群から選ばれた少なくとも一種のカチオンを含有した酸
化物ガラスからなり、かつ、前記コアと前記クラッドの
少なくともコアには、希土類イオンが含有されているこ
とを特徴とする。
【0033】ここで、クラッドの母相としては、Bi,
Pb,Na,Li,K,Cs,Ga,Al,In,Z
n,Cd,La,Y,Ba,Srからなる群から選ばれ
た少なくとも一種のカチオンを含有した酸化物ガラスを
用いることが望ましいが、コアガラスにガラス転移温度
が近接した他種の酸化物ガラス、フッ化物ガラスなども
用いることができる。
【0034】また、コアに含有される希土類イオンとし
ては、Pr,Nd,Sm,Eu,Tb,Dy,Ho,E
r,Tm,Ybからなる群から選ばれた少なくとも一種
を用いることができる。その希土類イオンの中で、Tm
(ツリウム)を用いる。
【0035】(具体例)以下、具体的な例を挙げて説明
する。
【0036】増幅用光ファイバに製造されるホストガラ
スについて鋭意検討した結果、Bi,Pb,Na,L
i,K,Cs,Ga,Al,In,Zn,Cd,La,
Y,Ba,Srからなる群から選ばれた少なくとも一種
のカチオンを含有した酸化物ガラス中において、Tmイ
オンがその他のガラス(テルライトガラス、フッ化物ガ
ラス)中に添加されたときよりも広い蛍光スペクトルを
有することを見い出した。
【0037】(図1参照)図1は、Tmイオンを添加し
た3種類のガラスについて、白色光源を用いて励起した
ときに得られた蛍光スペクトルを、蛍光強度のピーク値
で規格化して示したものである。
【0038】図1において、実線で示すスペクトルA
は、本発明に係る増幅用光ファイバの母体ガラスから得
られたものである。また、一点鎖線で示すスペクトルB
は、テルライトガラスである。破線で示すスペクトルC
は、フッ化物ガラスである。
【0039】この図1から、本発明に係るガラスの蛍光
スペクトルAが、その他のガラスから得られたスペクト
ルB,Cよりも広い蛍光スペクトルを有していることが
わかる。
【0040】従って、本発明の増幅用光ファイバを用い
て光ファイバ増幅器を構成した場合においては、他のガ
ラスからなる増幅用光ファイバを用いた場合に比べて、
長波長域へその増幅帯域を拡大することが可能となり、
EDFAの増幅帯域にTDFAの増幅帯域を近接させる
ことが可能となる。
【0041】(製造方法)次に、増幅用光ファイバの作
製方法の1例について説明する。なお、本発明は、以下
の説明に限定されるものではない。
【0042】60Bi23−20Ga23−20K2
からなる組成のガラスをコアガラスとして用い、また6
0Bi23−15Ga23−20K2Oからなる組成の
ガラスをクラッドガラスとして用いてサクションキャス
ティング法(図2参照)による光ファイバ母材を作製し
た。
【0043】すなわち、図2(a)に示すように、無水
のBi23 、Ga23 、K2 Oを用意し、上記のコ
アおよびクラッドの組成になるように秤量、混合したバ
ッチを金るつぼに入れ、電気炉内において酸素ガス雰囲
気中に加熱溶融した。900℃で1時間溶融した後、7
00℃まで降温し、予め300℃に予加熱してある鋳型
100にクラッドガラス融液101から先に流し込ん
だ。
【0044】続いて、図2(b)に示すように、クラッ
ドガラスの固化が始まり上部中央がへこみ始めたとき
に、コアガラス融液102を流し込んだ。
【0045】このようにクラッドガラスの固化に伴う体
積収縮によって、クラッドガラス中央部にコアガラスが
引き込まれ固化することによってファイバ母材103を
得た。得られたファイバ母材103は、クラッド外径5
mmφ、コア外径は0.2〜1.7mmφまでテーパー
状に変化しており、長さは30mmであった。
【0046】続いて、クラッドガラスと同様の組成を持
つジャケット管をローテーショナルキャスティング法に
より作製した。
【0047】すなわち、クラッドガラスの組成になるよ
うに秤量混合した原料104をルツボに入れて電気炉内
で加熱溶融した後、図3(a)に示すように、原料10
4を予め予加熱してある鋳型105に流し込んだ。
【0048】続いて、図3(b)に示すように、鋳型1
05を水平に倒すと同時に高速で回転し、そのまま回転
した状態で冷却固化させることによって、外径15m
m、内径5mm、長さ140mmのジャケット管106
を得た。これと同様の方法によってジャケット管106
をさらに1本作製した。
【0049】次いで、図4(a)に示すように、露点−
60℃以下の窒素ガスが供給されているグローブボック
ス内において上記ファイバ母材103をジャケット管1
06に挿入し、Oリング110を介した母材保持用の真
空チャック111によってジャケット管106を保持し
た後、内部を真空引きする。
【0050】そして、図4(b)に示すように、加熱炉
112内に毎分3mmの割合で送り、加熱によって軟化
したファイバ母材103の下部を下方に引っ張ることに
よって、外径5mmに延伸されたファイバ母材を作製す
る。
【0051】次いで、延伸されたファイバ母材のうち、
コア径が0.2mmの部分を切り出し、延伸母材113
とした。
【0052】図4(c)に示すように、切り出された延
伸母材113と、先に用意したもう1本のジャケット管
106を真空加熱容器114内に収納し、加熱による脱
水処理を行ったのち露点−60℃以下の窒素ガスが供給
されているグローブボックス内部において延伸母材11
3をジャケット管106に挿入し、上端部を真空チャッ
ク111で保持し組み立てた後、線引き炉上部にセット
した。
【0053】このように内部を真空引きしながら線引き
炉に毎分3mmの速度で送り込み、母材下端を下方にロ
ーラ120を介して引っ張ることによって、外径125
μmの光ファイバ121に線引きした。
【0054】このようにして作製された光ファイバ12
1は、Δn=3%、コア径が2μmの単一モード光ファ
イバで、1.3μmの損失値は0.2dB/mと低損失
のものが得られた。
【0055】[第2の例]次に、本発明の第2の実施の
形態について説明する。
【0056】本例では、前述した第1の例と同様の製造
方法によって、表1(No.1〜No.30)に示した
ガラス組成をコアガラスとする単一モード光ファイバを
作製した。
【0057】
【表1】
【0058】このようにして作製した単一モードファイ
バの損失値をカットバック法によって測定したところ、
いずれのファイバも、0.2〜1.0dB/mと低損失
のものが得られた。
【0059】[第3の例]次に、本発明の第3の実施の
形態について説明する。
【0060】本例では、60Bi23−20Ga23
20K2Oからなる組成のガラスをコアガラスとして用
い、また、60TeO2−20Zn2O−20LiOから
なる組成のテルライトガラスをクラッドガラスおよびジ
ャケット管として用いて、前述した第1の例と同様の製
造方法によって、単一モード光ファイバを作製した。
【0061】作製した単一モードファイバの損失値をカ
ットバック法によって測定したところ、いずれのファイ
バも、0.2〜1.0dB/mと低損失のものが得られ
た。
【0062】[第4の例]次に、本発明の第4の実施の
形態を、図5〜図7に基づいて説明する。なお、前述し
た各例と同一部分については、その説明を省略し、同一
符号を付す。
【0063】(概要)まず、本発明の概要について説明
する。
【0064】本例では、少なくとも1つの励起光源と、
少なくとも1つの光アイソレータと、少なくとも1つの
波長合分波器と、少なくとも1つの増幅用光ファイバと
を備えた光ファイバ増幅器において、前記増幅用光ファ
イバを前述した各例の増幅用光ファイバを用いて構成し
たものである。
【0065】波長合分波器としては、WDMファイバカ
ップラを用いることもできるし、バルク型の合分波器を
使ってもよい。
【0066】また、増幅用光ファイバに波長合分波器を
介して接続される励起光源は、信号光の進行方向に対し
て増幅用ファイバの前方に配置される構成でもよいし、
後方に配置される構成でもよい。
【0067】また、前方と後方の両方に配置される構成
であってもよい。励起光源としては半導体レーザを用い
てもよいし、固体レーザを用いてもよい。
【0068】さらに、ファイバレーザを励起光源として
用いることもできる。
【0069】(具体例)以下、具体的な例を挙げて説明
する。
【0070】図5は、増幅用光ファイバを備えた光ファ
イバ増幅器の構成例を示す。
【0071】1は、前述した第1の例〜第3の例で説明
した増幅用光ファイバである。2a,2bは光アイソレ
ータ、3aは励起光を発生する励起光源、4aは励起光
と1400nm〜1530nmの信号光とを合波する波
長分割多重カプラである。
【0072】図6は、本発明に係るガラスをホストガラ
スとした場合のツリウム添加光ファイバ増幅器の利得ス
ペクトル100と、フッ化物ガラスをホストガラスとし
た場合のツリウム添加光ファイバ増幅器の利得スペクト
ル101と、フッ化物ガラスをホストガラスとし、2波
長励起を用いた場合のツリウム添加光ファイバ増幅器の
利得スペクトル102とを示す。
【0073】この図6からわかるように、本発明の増幅
用光ファイバを用いて光ファイバ増幅器を構成した場合
においては、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や、2波長励起を用いた場合に比べて、増
幅帯域を拡大することが可能となる(増幅帯域は、14
30nm〜1510nm)。
【0074】また、図7は、増幅特性の他の例を示す。
【0075】この場合、本発明に係るガラスをホストガ
ラスとした場合のツリウム添加光ファイバ増幅器の利得
スペクトル103は、反転分布状態を低くし、ファイバ
長を延長することにより、長波長域(1480nm〜1
530nm)で高利得を得ることが可能となる。
【0076】[第5の例]次に、本発明の第5の実施の
形態を、図8に基づいて説明する。なお、前述した各例
と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を
付す。
【0077】図8は、本発明に係る増幅用光ファイバを
用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0078】1は、前述した第1の例〜第3の例で説明
した増幅用光ファイバである。2a,2bは光アイソレ
ータ、3aは励起光を発生する励起光源、4aは励起光
と1400nm〜1530nmの信号光とを合波する波
長分割多重カプラである。
【0079】波長分割多重カプラ4aは、増幅用光ファ
イバ1の後段に設けられている。
【0080】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例の図6、図7と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅
用光ファイバを用いた場合や2波長励起を用いた場合に
比べて、長波長域へその増幅帯域を拡大することが可能
となる。
【0081】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0082】[第6の例]次に、本発明の第6の実施の
形態を、図9に基づいて説明する。なお、前述した各例
と同一部分については、その説明を省略し、同一符号を
付す。
【0083】図9は、本発明に係る増幅用光ファイバを
用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0084】1は、前述した第1の例〜第3の例で説明
した増幅用光ファイバである。2a,2bは光アイソレ
ータ、3a,3bは励起光を発生する励起光源、4a,
4bは励起光と1400nm〜1530nmの信号光と
を合波する波長分割多重カプラである。
【0085】ここでは、波長分割多重カプラ4a,4b
は、増幅用光ファイバ1の前後に設けられている。ま
た、波長分割多重カプラ4a,4bには、励起光源3
a,3bが個別に設けられている。
【0086】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や2波長励起を用いた場合に比べて、長波
長域へその増幅帯域を拡大することが可能となる。
【0087】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0088】[第7の例]次に、本発明の第7の実施の
形態を、図10に基づいて説明する。なお、前述した各
例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号
を付す。
【0089】図10は、本発明に係る増幅用光ファイバ
を用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0090】1a,1bは、前述した第1の例〜第3の
例で説明した増幅用光ファイバである。2a,2bは光
アイソレータ、3a,3bは励起光を発生する励起光
源、4a,4bは励起光と1400nm〜1530nm
の信号光とを合波する波長分割多重カプラである。
【0091】ここでは、増幅用光ファイバ1aと1bと
の間に、波長分割多重カプラ4bが配設されている。
【0092】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や2波長励起を用いた場合に比べて、長波
長域へその増幅帯域を拡大することが可能となる。
【0093】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0094】[第8の例]次に、本発明の第8の実施の
形態を、図11に基づいて説明する。なお、前述した各
例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号
を付す。
【0095】図11は、本発明に係る増幅用光ファイバ
を用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0096】1a,1bは、前述した第1の例〜第3の
例で説明した増幅用光ファイバである。2a,2bは光
アイソレータ、3a,3bは励起光を発生する励起光
源、4a,4bは励起光と1400nm〜1530nm
の信号光とを合波する波長分割多重カプラである。
【0097】ここでは、増幅用光ファイバ1aと1bと
の間に、波長分割多重カプラ4aが配設されている。
【0098】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や2波長励起を用いた場合に比べて、長波
長域へその増幅帯域を拡大することが可能となる。
【0099】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0100】[第9の例]次に、本発明の第9の実施の
形態を、図12に基づいて説明する。なお、前述した各
例と同一部分については、その説明を省略し、同一符号
を付す。
【0101】図12は、本発明に係る増幅用光ファイバ
を用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0102】1は、前述した第1の例〜第3の例で説明
した増幅用光ファイバである。2a,2bは光アイソレ
ータ、3aは励起光を発生する励起光源、4aは励起光
と1400nm〜1530nmの信号光とを合波する波
長分割多重カプラであり、さらに、5は利得等価器であ
る。
【0103】ここでは、利得等価器5が、出力段に設け
られている。波長分割多重カプラ4aは、増幅用光ファ
イバ1の前段に1個だけ設けられている。
【0104】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や2波長励起を用いた場合に比べて、長波
長域へその増幅帯域を拡大することが可能となる。
【0105】さらに、利得等価器5を設けることによ
り、広帯域に渡り利得スペクトルを平坦にすることが可
能となる。
【0106】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0107】なお、利得等価器5は、WDMシステム応
用として増幅利得を増幅帯域に渡って平坦にする働きを
有するが、平坦にする必要のない場合は用いなくてもよ
い。
【0108】[第10の例]次に、本発明の第10の実
施の形態を、図13に基づいて説明する。なお、前述し
た各例と同一部分については、その説明を省略し、同一
符号を付す。
【0109】図13は、本発明に係る増幅用光ファイバ
を用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0110】1は、前述した第1の例〜第3の例で説明
した増幅用光ファイバである。2a,2bは光アイソレ
ータ、3aは励起光を発生する励起光源、4aは励起光
と1400nm〜1530nmの信号光とを合波する波
長分割多重カプラ、5は利得等価器である。
【0111】ここでは、増幅用光ファイバ1は、光アイ
ソレータ2aと、波長分割多重カプラ4aとの間に設け
られている。
【0112】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や2波長励起を用いた場合に比べて、長波
長域へその増幅帯域を拡大することが可能となる。
【0113】さらに、利得等価器5を用いることによ
り、広帯域に渡り利得スペクトルを平坦にすることが可
能となる。
【0114】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0115】[第11の例]次に、本発明の第11の実
施の形態を、図14に基づいて説明する。なお、前述し
た各例と同一部分については、その説明を省略し、同一
符号を付す。
【0116】図14は、本発明に係る増幅用光ファイバ
を用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0117】1は、前述した第1の例〜第3の例で説明
した増幅用光ファイバである。2a,2bは光アイソレ
ータ、3a,3bは励起光を発生する励起光源、4a,
4bは励起光と1400nm〜1530nmの信号光と
を合波する波長分割多重カプラ、5は利得等価器であ
る。
【0118】ここでは、前述した第6の例(図9参照)
の構成に、利得等価器5を出力段に付加させたものであ
る。
【0119】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や2波長励起を用いた場合に比べて、長波
長域へその増幅帯域を拡大することが可能となる。
【0120】さらに、利得等価器5を用いることによ
り、広帯域に渡り利得スペクトルを平坦にすることが可
能となる。
【0121】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0122】[第12の例]次に、本発明の第12の実
施の形態を、図15に基づいて説明する。なお、前述し
た各例と同一部分については、その説明を省略し、同一
符号を付す。
【0123】図15は、本発明に係る増幅用光ファイバ
を用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0124】1a,1bは、前述した第1の例〜第3の
例で説明した増幅用光ファイバである。2a,2bは光
アイソレータ、3a,3bは励起光を発生する励起光
源、4a,4bは励起光と1400nm〜1530nm
の信号光とを合波する波長分割多重カプラ、5は利得等
価器である。
【0125】ここでは、前述した第7の例(図10参
照)の構成に、利得等価器5を出力段に付加させたもの
である。
【0126】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や2波長励起を用いた場合に比べて、長波
長域へその増幅帯域を拡大することが可能となる。
【0127】さらに、利得等価器5を用いることによ
り、広帯域に渡り利得スペクトルを平坦にすることが可
能となる。
【0128】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0129】[第13の例]次に、本発明の第13の実
施の形態を、図16に基づいて説明する。なお、前述し
た各例と同一部分については、その説明を省略し、同一
符号を付す。
【0130】図16は、本発明に係る増幅用光ファイバ
を用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0131】1a,1bは、前述した第1の例〜第3の
例で説明した増幅用光ファイバである。2a,2bは光
アイソレータ、3a,3bは励起光を発生する励起光
源、4a,4bは励起光と1400nm〜1530nm
の信号光とを合波する波長分割多重カプラ、5は利得等
価器である。
【0132】ここでは、前述した第8の例(図11参
照)の構成に、利得等価器5を出力段に付加させたもの
である。
【0133】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や2波長励起を用いた場合に比べて、長波
長域へその増幅帯域を拡大することが可能となる。
【0134】さらに、利得等価器5を用いることによ
り、広帯域に渡り利得スペクトルを平坦にすることが可
能となる。
【0135】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0136】[第14の例]次に、本発明の第14の実
施の形態を、図17に基づいて説明する。なお、前述し
た各例と同一部分については、その説明を省略し、同一
符号を付す。
【0137】図17は、本発明に係る増幅用光ファイバ
を用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0138】1a,1bは、前述した第1の例〜第3の
例で説明した増幅用光ファイバである。2a,2bは光
アイソレータ、3a,3bは励起光を発生する励起光
源、4a,4bは励起光と1400nm〜1530nm
の信号光とを合波する波長分割多重カプラ、5は利得等
価器である。
【0139】ここでは、前述した第7の例(図10参
照)の構成に加え、利得等価器5を増幅用光ファイバ1
aと波長分割多重カプラ4bとの間に設けたものであ
る。
【0140】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や2波長励起を用いた場合に比べて、長波
長域へその増幅帯域を拡大することが可能となる。
【0141】さらに、利得等価器5を用いることによ
り、広帯域に渡り利得スペクトルを平坦にすることが可
能となる。
【0142】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0143】[第15の例]次に、本発明の第15の実
施の形態を、図18に基づいて説明する。なお、前述し
た各例と同一部分については、その説明を省略し、同一
符号を付す。
【0144】図18は、本発明に係る増幅用光ファイバ
を用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0145】1a,1bは、前述した第1の例〜第3の
例で説明した増幅用光ファイバである。2a,2bは光
アイソレータ、3a,3bは励起光を発生する励起光
源、4a,4bは励起光と1400nm〜1530nm
の信号光とを合波する波長分割多重カプラ、5は利得等
価器である。
【0146】ここでは、前述した第8の例(図11参
照)の構成に加え、利得等価器5を波長分割多重カプラ
4aと増幅用光ファイバ1bとの間に設けたものであ
る。
【0147】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や2波長励起を用いた場合に比べて、長波
長域へその増幅帯域を拡大することが可能となる。
【0148】さらに、利得等価器5を用いることによ
り、広帯域に渡り利得スペクトルを平坦にすることが可
能となる。
【0149】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0150】[第16の例]次に、本発明の第16の実
施の形態を、図19に基づいて説明する。なお、前述し
た各例と同一部分については、その説明を省略し、同一
符号を付す。
【0151】図19は、本発明に係る増幅用光ファイバ
を用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0152】1a,1bは、前述した第1の例〜第3の
例で説明した増幅用光ファイバである。2a,2b,2
cは光アイソレータ、3a,3bは励起光を発生する励
起光源、4a,4bは励起光と1400nm〜1530
nmの信号光とを合波する波長分割多重カプラ、5は利
得等価器である。
【0153】ここでは、前述した第14の例(図17参
照)の構成に加え、光アイソレータ2bを増幅用光ファ
イバ1aと利得等価器5との間に設けたものである。
【0154】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や2波長励起を用いた場合に比べて、長波
長域へその増幅帯域を拡大し、利得等価器を用いること
により、広帯域に渡り利得スペクトルを平坦にすること
が可能となる。
【0155】さらに、2つの増幅用光ファイバの間に光
アイソレータを挿入することにより、増幅用光ファイバ
1bからの戻り光を除去することが可能となる。
【0156】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0157】[第17の例]次に、本発明の第17の実
施の形態を、図20に基づいて説明する。なお、前述し
た各例と同一部分については、その説明を省略し、同一
符号を付す。
【0158】図20は、本発明に係る増幅用光ファイバ
を用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0159】1a,1bは、前述した第1の例〜第3の
例で説明した増幅用光ファイバである。2a,2b,2
cは光アイソレータ、3a,3bは励起光を発生する励
起光源、4a,4bは励起光と1400nm〜1530
nmの信号光とを合波する波長分割多重カプラ、5は利
得等価器である。
【0160】ここでは、前述した第15の例(図18参
照)の構成に加え、光アイソレータ2bを波長分割多重
カプラ4aと利得等価器5との間に設けたものである。
【0161】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や2波長励起を用いた場合に比べて、長波
長域へその増幅帯域を拡大し、利得等価器5を用いるこ
とにより、広帯域に渡り利得スペクトルを平坦にするこ
とが可能となる。
【0162】さらに、2つの増幅用光ファイバ1a,1
bの間に光アイソレータ2bを挿入することにより、増
幅用光ファイバ1bからの戻り光を除去することが可能
となる。
【0163】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0164】[第18の例]次に、本発明の第18の実
施の形態を、図21に基づいて説明する。なお、前述し
た各例と同一部分については、その説明を省略し、同一
符号を付す。
【0165】図21は、本発明に係る増幅用光ファイバ
を用いた光ファイバ増幅器の構成例を示す。
【0166】1a,1bは、前述した第1の例〜第3の
例で説明した増幅用光ファイバである。2a,2b,2
cは光アイソレータ、3a,3bは励起光を発生する励
起光源、4a,4bは励起光と1400nm〜1530
nmの信号光とを合波する波長分割多重カプラ、5は利
得等価器である。
【0167】ここでは、前述した第17の例(図20参
照)の構成に変形を加え、増幅用光ファイバ1aを波長
分割多重カプラ4aと光アイソレータ2bとの間に配設
したものである。
【0168】本例の利得スペクトルは、前述した第4の
例と同様に、フッ化物ガラスからなる増幅用光ファイバ
を用いた場合や2波長励起を用いた場合に比べて、長波
長域へその増幅帯域を拡大し、利得等価器5を用いるこ
とにより、広帯域に渡り利得スペクトルを平坦にするこ
とが可能となる。
【0169】さらに、2つの増幅用光ファイバ1a,1
bの間に光アイソレータ2bを挿入することにより、増
幅用光ファイバ1bからの戻り光を除去することが可能
となる。
【0170】また、反転分布状態を悪くし、ファイバ長
を延長することにより、長波長域で高利得を得ることが
可能となる。
【0171】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コアの母相を所定の元素群から選ばれた少なくとも一種
のカチオンを含有した酸化物ガラスからなり、かつ、コ
アとクラッドのうちの少なくともコアに希土類イオンを
含有させて光ファイバを構成したので、EDFAの増幅
帯域に近接した1.48μm帯において、その増幅帯域
幅を短波長域および長波長域へ拡大することができ、こ
れにより、効率の高い光増幅器を提供できると共に、W
DMシステムの波長数を増加させ大容量化することが可
能となり、引いては、光通信システムの低コスト化及び
高性能化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である、波長に対す
る蛍光強度の関係を示すものであり、本発明に係るガラ
スと、テルライトガラス、フッ化物ガラスとの蛍光断面
積を比較して示す特性図である。
【図2】光ファイバの製造方法(サクションキャスティ
ング法)を示す工程図である。
【図3】図2に続く製造方法(サクションキャスティン
グ法)を示す説明図である。
【図4】図3に続く製造方法(線引き法)を示す説明図
である。
【図5】本発明の第4の実施の形態である広帯域増幅器
の構成を示す説明図である。
【図6】本発明の光ファイバ増幅器、フッ化物ガラスを
ホストガラスとした増幅用光ファイバを用いた光ファイ
バ増幅器、2波長励起を用いた光ファイバ増幅器の増幅
特性の1例を示す特性図である。
【図7】本発明のファイバ長延長前後の光ファイバ増幅
器、フッ化物ガラスをホストガラスとした増幅用光ファ
イバを用いた光ファイバ増幅器、2波長励起を用いた光
ファイバ増幅器の増幅特性の1例を示す特性図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態である広帯域増幅器
の構成を示す説明図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態である広帯域増幅器
の構成を示す説明図である。
【図10】本発明の第7の実施の形態である広帯域増幅
器の構成を示す説明図である。
【図11】本発明の第8の実施の形態である広帯域増幅
器の構成を示す説明図である。
【図12】本発明の第9の実施の形態である広帯域増幅
器の構成を示す説明図である。
【図13】本発明の第10の実施の形態である広帯域増
幅器の構成を示す説明図である。
【図14】本発明の第11の実施の形態である広帯域増
幅器の構成を示す説明図である。
【図15】本発明の第12の実施の形態である広帯域増
幅器の構成を示す説明図である。
【図16】本発明の第13の実施の形態である広帯域増
幅器の構成を示す説明図である。
【図17】本発明の第14の実施の形態である広帯域増
幅器の構成を示す説明図である。
【図18】本発明の第15の実施の形態である広帯域増
幅器の構成を示す説明図である。
【図19】本発明の第16の実施の形態である広帯域増
幅器の構成を示す説明図である。
【図20】本発明の第17の実施の形態である広帯域増
幅器の構成を示す説明図である。
【図21】本発明の第18の実施の形態である広帯域増
幅器の構成を示す説明図である。
【図22】波長に対するTDFAの利得スペクトルおよ
びNFの関係を示す特性図である。
【図23】ツリウムイオンのエネルギー準位を示す説明
図である。
【図24】図23のTm3+の基底準位( 36 )から3
5への吸収スペクトルと、増幅の下準位( 34 )か
32への吸収スペクトルを示す特性図である。
【符号の説明】
1 増幅用光ファイバ 1a,1b 増幅用光ファイバ 2a,2b,2c 光アイソレータ 3a,3b 励起光源 4a,4b 波長分割多重カプラ 5 利得等価器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 好毅 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開2001−185789(JP,A) 特開2001−144358(JP,A) 特開2001−24263(JP,A) 特開2001−7426(JP,A) 特開 平11−236245(JP,A) 特表2003−511340(JP,A) 特表2002−510595(JP,A) 特表2002−510273(JP,A) 国際公開99/051537(WO,A1) 国際公開98/058884(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/00 - 3/30 G02B 6/00 - 6/54 C03C 3/15 C03C 13/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアとクラッドとからなり、Tm(ツリ
    ウム)が添加された酸化物ガラスとして構成された増幅
    用光ファイバであって、 前記コアのガラスは、 Biの酸化物と、 Gaの酸化物と、 Pb,K,Cs,Na,Li,Al,In,Zn,C
    d,La,Y,Ba,Srからなる群から選定された少
    なくとも一種のカチオンを含有した、少なくとも1以上
    の酸化物とを必須の組成成分とした酸化物ガラスとして
    構成されたことを特徴とする増幅用光ファイバ。
  2. 【請求項2】 前記Tmが添加された酸化物ガラスは、 Bi酸化物(Bi)と、Ga酸化物(Ga
    )と、前記群から選択された一種のカチオンを含
    有した酸化物とからなる3元系の酸化物ガラスであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の増幅用光ファイバ。
  3. 【請求項3】 前記Tmが添加された酸化物ガラスは、 前記Bi酸化物(Bi)の組成を50〜70%の
    範囲で選定し、前記Ga酸化物(Ga)の組成を
    5〜25%の範囲で選定したとき、 残りの範囲が前記カチオンを含有した酸化物の組成の範
    囲とした少なくとも1以上の酸化物であることを特徴と
    する請求項1又は2記載の増幅用光ファイバ。
  4. 【請求項4】 励起光源、光アイソレータ、波長合分波
    器、増幅用光ファイバを用いて構成される光ファイバ増
    幅器であって、 前記増幅用光ファイバは、請求項1ないし3のいずれか
    に記載の増幅用光ファイバからなることを特徴とする光
    ファイバ増幅器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の増幅用光ファイバを用い
    て、信号光の増幅帯域を1430nm〜1530nmの
    範囲で動作させることを特徴とする請求項5記載の光フ
    ァイバ増幅器。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つの利得等価器をさらに具
    えたことを特徴とする請求項4又は5記載の光ファイバ
    増幅器。
JP2000013525A 2000-01-21 2000-01-21 増幅用光ファイバおよび光ファイバ増幅器 Expired - Fee Related JP3493165B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000013525A JP3493165B2 (ja) 2000-01-21 2000-01-21 増幅用光ファイバおよび光ファイバ増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000013525A JP3493165B2 (ja) 2000-01-21 2000-01-21 増幅用光ファイバおよび光ファイバ増幅器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001210898A JP2001210898A (ja) 2001-08-03
JP3493165B2 true JP3493165B2 (ja) 2004-02-03

Family

ID=18541108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000013525A Expired - Fee Related JP3493165B2 (ja) 2000-01-21 2000-01-21 増幅用光ファイバおよび光ファイバ増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3493165B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4686844B2 (ja) * 2000-11-06 2011-05-25 旭硝子株式会社 光増幅ガラス
JP4862233B2 (ja) * 2000-11-17 2012-01-25 旭硝子株式会社 光増幅ガラス
US6879609B2 (en) 2001-12-31 2005-04-12 3M Innovative Properties Company Silicate glass for upconversion fluorescence

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001210898A (ja) 2001-08-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhu et al. High‐power ZBLAN glass fiber lasers: Review and prospect
JP5400587B2 (ja) 増幅光ファイバおよび生産方法
US7245424B2 (en) Amplification device utilizing thulium doped modified silicate optical fiber
EP1303893A1 (en) Rare-earth doped multi-component glass optical fiber amplifiers using short active fiber length
Minelly et al. Applications of antimony–silicate glasses for fiber optic amplifiers
JP3316660B2 (ja) 光増幅器およびレーザ装置
EP1039593B1 (en) Laser amplifier and laser oscillator
EP1483811B1 (en) Methods and arrangements in a pumped fiber amplifier
US6859606B2 (en) ER3+ doped boro-tellurite glasses for 1.5 μm broadband amplification
US6757474B2 (en) Emission silicate waveguide compositions for enhanced L-band and S-band emission
Roy et al. Noise and gain band management of thulium-doped fiber amplifier with dual-wavelength pumping schemes
JP3493165B2 (ja) 増幅用光ファイバおよび光ファイバ増幅器
JP2002539066A (ja) Spcvdケイ酸塩ガラス
US6724972B2 (en) Silicate waveguide compositions for extended L-band and S-band amplification
US6587633B2 (en) Active optical fibre doped with rare earth elements
Milanese et al. Nonsilica oxide glass fiber laser sources: part I
Davey et al. Waveguide glasses
JP2002270932A (ja) 導波路増幅器および導波路増幅器のためのポンピングスキーム
JP2972366B2 (ja) 部分エルビウム添加光ファイバカップラ及びその製造方法
US20030147620A1 (en) Germanuim-free silicate waveguide compositoins for enhanced L-band and S-band emission
JP3475109B2 (ja) 希土類元素ドープガラス
US20030145628A1 (en) Method of manufacturing germanium-free silicate waveguide compositions for enhanced L-band and S-band emission
EP1461295A2 (en) Germanium-free silicate waveguide compositions for enhanced l-band and s-band emission and method for its manufacture
JP2001109026A (ja) ファイバラマン増幅器及びファイバラマンレーザ
JP2000244046A (ja) レーザ増幅器及びレーザ発振器

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071114

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081114

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091114

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101114

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees