JP3492044B2 - 脈波計測装置における表示方法、及び脈波計測装置 - Google Patents

脈波計測装置における表示方法、及び脈波計測装置

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JP3492044B2 JP23447095A JP23447095A JP3492044B2 JP 3492044 B2 JP3492044 B2 JP 3492044B2 JP 23447095 A JP23447095 A JP 23447095A JP 23447095 A JP23447095 A JP 23447095A JP 3492044 B2 JP3492044 B2 JP 3492044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時刻情報の表示や
脈拍数の表示などといった複数のモードを選択できる脈
波計測装置において、脈拍数などの脈波情報の計測モー
ドの選択が行われた以降、実際に計測が開始されるまで
の間、表示装置で行う表示の方法、及びこの方法を用い
た脈波計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】時刻情報を表示する時計モードに加え
て、脈拍数などといった脈波情報を計測するモード(脈
拍計モード)も選択できる脈波計測装置(携帯用電子機
器)では、まず、脈波情報の計測モードに切り換える操
作を行った後、脈波信号を検出するための発光素子及び
受光素子を指の表面に装着し、しかる後に、脈波情報の
計測を開始するための外部操作を行う。この間、表示装
置では、ハートのマークの点滅表示や脈波信号に似せた
一定の波形の表示を行うようになっている。
【0003】また、脈波情報の計測モードに切り換わっ
てから、脈波情報を求めるためのデータ処理回路に電力
が供給され、それ以降、脈波信号に対する処理が可能に
なるように構成されている場合には、データ処理回路に
おける処理が可能になるまでは、表示装置にその旨の情
報が表示し、脈波信号に対する処理が可能になった以
降、脈波信号の計測を開始するようにとの外部操作が行
われるまでハートのマークを点滅表示させる場合もあ
る。
【0004】従って、いずれの場合にも、ハートのマー
クの点滅表示などといった表示が行われているときに
は、脈波情報の計測の待機状態である旨を視認できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
脈波計測装置では、脈波情報の計測を開始する前には、
脈波情報の計測を現在行っていない旨の表示が行われる
だけであるため、使い勝手が悪い。すなわち、脈波計測
装置では、脈波信号を検出するための発光素子や受光素
子の指への装着状態などによってその検出結果の信頼性
が著しく変動するにもかかわらず、脈波情報の計測を実
際に開始してみなければ、発光素子や受光素子の装着状
態の良否がわからない。このため、脈波情報を計測し損
なうことがあり、かかる失敗は、マラソン時の脈波情報
の計測などといった場合には、再計測を行えないので、
致命的なトラブルである。
【0006】そこで、脈波情報の計測を開始する前から
脈拍数を表示する方法が考えられる。しかしながら、こ
の方法では、脈波情報の計測結果の信頼性までは確認で
きない。脈拍数は、脈波信号の交流成分の周波数から求
めるため、発光素子や受光素子の装着状態が悪くても、
脈波信号に交流成分が含まれていれば脈拍数として何ら
かの数値が求まるので、発光素子や受光素子の装着状態
の良否を確実には確認できないからである。
【0007】かかる問題点に鑑みて、本発明の課題は、
脈波情報の計測を開始する前に発光素子や受光素子の装
着状態の良否を確実に確認できる脈波計測装置における
表示方法、及びそれを用いた脈波計測装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる問題点を解消する
ために、本発明では、時間の計測とともに、生体から検
出した脈波信号に基づいてデータ処理手段によって脈拍
数などの脈波情報を求め、該脈波情報の時間的変化を表
示装置に表示する脈波計測装置において、外部操作に基
づいて脈波情報の計測モードに切り換わった以降、時間
の計測を開始するようにとの外部操作が行われた後には
前記表示装置に前記脈波情報を表示し、時間の計測を開
始するようにとの外部操作が行われるまでは、前記表示
装置に前記脈波信号の原波形をグラフィック表示するこ
とを特徴とする。
【0009】本発明では、外部操作に基づいて脈波情報
の計測モードに切り換わった以降、前記データ処理手段
において前記脈波情報を求める処理が可能になるまで
は、前記表示装置にその旨の情報を表示し、前記データ
処理手段において前記脈波情報を求める処理が可能にな
ってから時間の計測を開始するようにとの外部操作が行
われるまでは、前記表示装置に前記脈波信号の原波形を
グラフィック表示することが好ましい。
【0010】本発明において、前記脈波信号の原波形を
グラフィック表示するときには、前記脈波信号の波形が
所定の振幅となるように増幅するとともに、その増幅レ
ベルも前記表示装置に表示することが好ましい。
【0011】本発明において、前記脈波信号の原波形の
グラフィック表示は、通常負荷時には、新たに計測した
前記脈波信号に基づく原波形の表示に書き換える一方、
前記表示装置でのバックライトの点灯時またはアラーム
報音時等の重負荷時には、それ以降、重負荷状態が解除
されるまで、現在表示している波形の表示に固定するこ
とが好ましい。
【0012】かかる表示方法を実現するために、本発明
に係る脈波計測装置には、所定の情報を表示可能な表示
装置と、生体からの脈波信号を検出するセンサと、該セ
ンサが検出した脈波信号に基づいて前記表示装置に表示
すべき脈拍数などの脈波情報を求めるとともに、前記脈
波信号の原波形を前記表示装置にグラフィック表示する
ための波形変換を行うデータ処理手段と、外部操作に基
づいて前記脈波情報の計測モードと他のモードとの間で
切り換えを行うモード切換手段と、脈波情報の計測モー
ドにおいて外部操作に基づいて時間の計測を開始するよ
うに指令する時間計測開始指令手段と、脈波情報の計測
モードに切り換わった以降、前記時間計測開始指令手段
から時間の計測を開始するようにとの指令があったか否
かを判断し、該指令があったと判断したときには前記デ
ータ処理手段によって求めた前記脈波情報を前記表示装
置に表示させ、前記時間計測開始指令手段から前記時間
の計測を開始するようにとの指令がないと判断したとき
には、前記データ処理手段によって求めた前記脈波信号
の原波形を前記表示装置にグラフィック表示させる表示
制御手段とを設けることを特徴とする。
【0013】本発明において、前記データ処理手段は、
外部操作に基づいて前記脈波情報の計測モードに切り換
えられたときに電力が供給されて前記脈波信号に対する
処理が可能になるように構成し、前記表示制御手段は、
前記脈波情報の計測モードに切り換えられた以降、前記
データ処理手段において前記脈波信号に対する処理が可
能になるまではその旨の情報を前記表示装置に表示さ
せ、前記データ処理手段において前記脈波信号に対する
処理が可能になってからは、前記時間計測開始指令手段
から時間の計測を開始するようにとの指令があったと判
断したときには、前記データ処理手段によって求めた前
記脈波情報を前記表示装置に表示させ、前記時間計測開
始指令手段から前記時間の計測を開始するようにとの指
令がないと判断したときには、前記データ処理手段によ
って求めた前記脈波信号の原波形を前記表示装置にグラ
フィック表示させるように構成することが好ましい。
【0014】本発明において、前記表示制御手段には、
前記脈波信号の原波形をグラフィック表示するときの波
形の振幅を多段階に切り換える波形信号増幅手段を設
け、前記表示制御手段は、前記脈波信号の原波形をグラ
フィック表示するときには、前記表示装置に現在表示し
ている前記脈波信号の原波形の増幅レベルを表示するよ
うに構成することが好ましい。
【0015】本発明において、さらに、前記表示装置で
のバックライトの点灯時、またはアラーム報音時等の重
負荷状態にあるか否かを監視する負荷状態監視手段を設
け、前記表示制御手段は、通常負荷状態のときには、新
たに計測した脈波信号に基づいて該脈波信号の原波形を
グラフィック表示し、重負荷状態のときには、それ以
降、該重負荷状態が解除されるまで、現在表示している
波形を表示するように構成することが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】図面に基づいて、本発明の一実施
例を説明する。
【0017】(全体構成)図1は、本例の腕装着型脈波
計測装置の全体構成を示す説明図である。
【0018】図1において、本例の腕装着型脈波計測装
置1(携帯用電子機器)は、腕時計構造を有する装置本
体10と、この装置本体10に接続されるケーブル20
と、このケーブル20の先端側に設けられたセンサユニ
ット30(脈波信号検出部)とから大略構成されてい
る。装置本体10には、腕時計における12時方向から
腕に巻きついてその6時方向で固定されるリストバンド
12が設けられ、このリストバンド12によって、装置
本体10は、腕に着脱自在である。センサユニット30
は、センサ固定用バンド40(ユニット固定手段)によ
って遮光されながら人差し指の根元から指関節までの間
に装着されている。このように、センサユニット30を
指の根元に装着すると、ケーブル20が短くて済むの
で、ケーブル20は、ランニング中に邪魔にならない。
また、掌から指先までの体温の分布を計測すると、寒い
ときには、指先の温度が著しく低下するのに対し、指の
根元の温度は比較的低下しない。従って、指の根元にセ
ンサユニット30を装着すれば、寒い日に屋外でランニ
ングしたときでも、脈拍数などを正確に計測できる。
【0019】(装置本体の構成)図2は、本例の腕装着
型脈波計測装置の装置本体を、リストバンドやケーブル
などを外した状態で示す平面図、図3は、腕装着型脈波
計測装置を3時の方向からみた側面図である。
【0020】図2において、装置本体10は、樹脂製の
時計ケース11(本体ケース)を備えており、この時計
ケース11の表面側には、現在時刻や日付に加えて、脈
拍数などの脈波情報などをデジタル表示する液晶表示装
置13(表示装置)が構成されている。この液晶表示装
置13には、表示面の左上側に位置する第1のセグメン
ト表示領域131、右上側に位置する第2のセグメント
表示領域132、右下側に位置する第3のセグメント表
示領域133、及び左下側に位置するドット表示領域1
34が構成されており、ドット表示領域134では、各
種の情報をグラフィック表示可能である。
【0021】時計ケース11の内部には、センサユニッ
ト30による検出結果(脈波信号)に基づいて脈拍数の
変化などを液晶表示装置13で表示するために、この表
示装置に対する制御や検出信号に対する信号処理などを
行なう制御部5が構成されている。制御部5には、計時
回路も構成されているため、通常時刻、ラップタイム、
スプリットタイムなども液晶表示装置13に表示可能で
ある。
【0022】時計ケース11の外周部及び表面部には、
時刻合わせ、モードの切換、ラップタイムや脈波情報の
計測を開始する旨の操作などを行うためのボタンスイッ
チ111〜117が構成されている。
【0023】腕装着型脈波計測装置1の電源は、時計ケ
ース11に内蔵されているボタン形の電池59であり、
ケーブル20は、電池59からセンサユニット30に電
力を供給するとともに、センサユニット30の検出結果
を時計ケース11の制御部5に入力している。
【0024】腕装着型脈波計測装置1では、その機能を
増やすにともなって、装置本体10を大型化する必要が
あるが、装置本体10には、腕に装着されるという制約
があるため、装置本体10を腕時計における6時及び1
2時の方向に向けては拡大できない。そこで、本例で
は、装置本体10には、3時及び9時の方向における長
さ寸法が6時及び12時の方向における長さ寸法よりも
長い横長の時計ケース11を用いてある。但し、リスト
バンド12は、3時の方向側に偏った位置で接続してい
るため、リストバンド12からみると、腕時計における
9時の方向に大きな張出部分101を有するが、かかる
大きな張出部分は3時の方向にはない。従って、横長の
時計ケース11を用いたわりには、手首を自由に曲げる
ことができ、また、転んでも手の甲を時計ケース11に
ぶつけることがない。
【0025】時計ケース11の内部において、電池59
に対して9時の方向には、ブザー用の偏平な圧電素子5
8が配置されている。電池59は、圧電素子58に比較
して重いため、装置本体10の重心位置は、3時の方向
に偏った位置にある。この重心が偏っている側にリスト
バンド12が接続しているので、装置本体10を腕に安
定した状態で装着できる。また、電池59と圧電素子5
8とを面方向に配置してあるため、装置本体10を薄型
化できるとともに、図3に示すように、裏面部119に
電池蓋118を設けることによって、ユーザーは、電池
59を簡単に交換できる。
【0026】(装置本体の腕への装着構造)図3におい
て、時計ケース11の12時の方向には、リストバンド
12の端部に取り付けられた止め軸121を保持するた
めの連結部105が形成されている。時計ケース11の
6時の方向には、腕に巻かれたリストバンド12が長さ
方向の途中位置で折り返されるとともに、この途中位置
を保持するための留め具122が取り付けられる受け部
106が形成されている。
【0027】装置本体10の6時の方向において、裏面
部119から受け部106に至る部分は、時計ケース1
1と一体に成形されて裏面部119に対して約115°
の角度をなす回転止め部108になっている。すなわ
ち、リストバンド12によって装置本体10を左の手首
L(腕)の上面部L1(手の甲の側)に位置するように
装着したとき、時計ケース11の裏面部119は、手首
Lの上面部L1に密着する一方、回転止め部108は、
橈骨Rのある側面部L2に当接する。この状態で、装置
本体10の裏面部119は、橈骨Rと尺骨Uを跨ぐ感じ
にある一方、回転止め部108と裏面部119との屈曲
部分109から回転止め部108にかけては、橈骨Rに
当接する感じになる。このように、回転止め部108と
裏面部119とは、約115°という解剖学的に理想的
な角度をなしているため、装置本体10を矢印Aの方向
に、また、装置本体10を矢印Bの方向に回そうとして
も、装置本体10はそれ以上不必要にずれない。また、
裏面部119及び回転止め部108によって腕の回りの
片側2ヵ所で装置本体10の回転を規制するだけである
ため、腕が細くても、裏面部119及び回転止め部10
8は確実に腕に接するので、回転止め効果が確実に得ら
れる一方、腕が太くても窮屈な感じがない。
【0028】(センサユニットの構成)図4は、本例の
センサユニットの断面図である。
【0029】図4において、センサユニット30は、そ
のケース体としてのセンサ枠36の裏側に裏蓋302が
被されることによって、内側に部品収納空間300が構
成されている。部品収納空間300の内部には、回路基
板35が配置されている。回路基板35には、LED3
1、フォトトランジスタ32、その他の電子部品が実装
されている。センサユニット30には、ブッシュ393
によってケーブル20の端部が固定され、ケーブル20
の各配線は、各回路基板35のパターン上にはんだ付け
されている。ここで、センサユニット30は、ケーブル
20が指の根元側から装置本体10の側に引き出される
ようにして指に取り付けられる。従って、LED31及
びフォトトランジスタ32は、指の長さ方向に沿って配
列されることになり、そのうち、LED31は指の先端
側に位置し、フォトトランジスタ32は指の根元の方に
位置する。このように配置すると、外光がフォトトラン
ジスタ32に届きにくいという効果がある。
【0030】センサユニット30では、センサ枠36の
上面部分(実質的な脈波信号検出部)にガラス板からな
る透光板34によって光透過窓が形成され、この透光板
34に対して、LED31及びフォトトランジスタ32
は、それぞれ発光面及び受光面を透光板34の方に向け
ている。このため、透光板34の外側表面341(指表
面との接触面/センサ面)に指表面を密着させると、L
ED31は、指表面の側に向けて光を発するとともに、
フォトトランジスタ32は、LED31が発した光のう
ち指の側から反射してくる光を受光可能である。ここ
で、透光板34の外側表面341と指表面との密着性を
高める目的に、透光板34の外側表面341は、その周
囲部分361から突出している構造になっている。
【0031】本例では、LED31として、InGaN
系(インジウム−ガリウム−窒素系)の青色LEDを用
いてあり、その発光スペクトルは、450nmに発光ピ
ークを有し、その発光波長領域は、350nmから60
0nmまでの範囲にある。かかる発光特性を有するLE
D31に対応させて、本例では、フォトトランジスタ3
2として、GaAsP系(ガリウム−砒素−リン系)の
フォトトランジスタを用いてあり、その素子自身の受光
波長領域は、主要感度領域が300nmから600nm
までの範囲にあって、300nm以下にも感度領域があ
る。
【0032】このように構成したセンサユニット30
を、図5に示すように、センサ固定用バンド40(図5
には図示を省略してある。)によって指の根元に装着
し、この状態で、LED31から指に向けて光を照射す
ると、この光が血管に届いて血液中のヘモグロビンによ
って光の一部が吸収され、一部が反射する。指(血管)
から反射してきた光は、フォトトランジスタ32によっ
て受光され、その受光量変化が血量変化(血液の脈波)
に対応する。すなわち、血量が多いときには、反射光が
弱くなる一方、血量が少なくなると、反射光が強くなる
ので、反射光強度の変化を検出すれば、脈拍数などを計
測できる。
【0033】本例では、発光波長領域が350nmから
600nmまでの範囲にあるLED31と、受光波長領
域が300nmから600nmまでの範囲のフォトトラ
ンジスタ32とを用いてあり、その重なり領域である約
300nmから約600nmまでの波長領域、すなわ
ち、約700nm以下の波長領域における検出結果に基
づいて生体情報を表示する。かかるセンサユニット30
を用いれば、外光が指の露出部分にあたっても、外光に
含まれる光のうち波長領域が700nm以下の光は、指
を導光体としてフォトトランジスタ32(受光部)にま
で到達しない。その理由は、外光に含まれる波長領域が
700nm以下の光は、指を透過しにくい傾向にあるた
め、外光がセンサ固定用バンド40で覆われていない指
の部分に照射されても、点線Xで示すように、指を通っ
てフォトトランジスタ32まで届かない。これに対し、
880nm付近に発光ピークを有するLEDと、シリコ
ン系のフォトトランジスタとを用いると、その受光波長
範囲は、350nmから1200nmまでの範囲に及
ぶ。この場合には、図5に矢印Yで示すように、指を導
光体として受光部にまで容易に届いてしまうような1μ
mの波長の光による検出結果に基づいて脈波を検出する
ことになるので、外光の変動に起因する誤検出が起こり
やすい。
【0034】また、約700nm以下の波長領域の光を
利用して、脈波情報を得ているので、血量変化に基づく
脈波信号のS/N比が高い。その理由として、血液中の
ヘモグロビンは、波長が300nmから700nmまで
の光に対する吸光係数が、従来の検出光である波長が8
80nmの光に対する吸光係数に比して数倍〜約100
倍以上大きいため、血量変化に感度よく変化するので、
血量変化に基づく脈波の検出率(S/N比)が高いと考
えられる。
【0035】なお、図5において、38は、透光板34
の周りに配置されている人体アース用端子である。
【0036】(装置本体とセンサユニットとの接続構
造)図1及び図3に示したように、装置本体10の6時
の方向において、回転止め部108として延設されてい
る部分の表面側には、コネクタ部70が構成され、そこ
には、ケーブル20の端部に構成されたコネクタピース
80を着脱できるようになっている。従って、コネクタ
ピース80をコネクタ部70から外せば、腕装着型脈波
計測装置1を通常の腕時計やストップウォッチとして用
いることができる。但し、ケーブル20及びセンサユニ
ット30を装置本体10のコネクタ部70で外した状態
で用いるときには、コネクタ部70を保護する目的に、
所定のコネクタカバーを装着する。このコネクタカバー
としては、コネクタピース80と同じ構成のものを用い
ることができる。但し、コネクタカバーには、電極部な
どが不要である。 このように構成したコネクタ構造では、コネクタ部70
が利用者からみると手前側にあり、操作が簡単である。
また、コネクタ部70は、装置本体10から3時の方向
に張り出さないので、利用者は、ランニング中に手首を
自由に動かすことができるとともに、ランニング中に転
んでも手の甲がコネクタ部70にぶつからない。
【0037】コネクタ部70とコネクタピース80とに
よって構成されたコネクタ部分での電気的な接続は、図
6に示すとおりである。
【0038】図6において、装置本体10の側に構成さ
れているコネクタ部70には、端子751〜756(第
1の端子群)が構成されており、これらの端子751〜
756に対応して、コネクタピース80には、電極部8
31〜836(第2の端子群)が構成されている。その
うち、端子752は、電極部832を介してLED31
に第2の駆動電圧VDDの供給するためのプラス端子、
端子753は、電極部833を介してLED31のマイ
ナス電位とされる端子、端子754は、電極部834を
介してフォトトランジスタ32のコレクタ端子に駆動用
の定電圧VREGを供給するための端子、端子751
は、電極部831を介してフォトトランジスタ32のエ
ミッタ端子からの信号が入力される端子である。
【0039】端子755は、電極部835を介してコネ
クタピース80をコネクタ部70に装着したか否かを検
出するための信号が入力される端子であり、コネクタピ
ース80をコネクタ部70に装着すると、その旨の信号
がコネクタ部70を介して装置本体10の制御部5に入
力されているようになっている。
【0040】電極部836は、センサユニット30にお
いて人体アース用端子38を介して人体にアースを落と
しており、端子756と電極部836とが電気的に接続
したとき、VDDをグランド線とすることによって、電
極部831〜836をシールドするようになっている。
【0041】コネクタピース80では、LED31の端
子間(電極部832、833の間)に対して、第1のキ
ャパシタC1、及び第1のスイッチSW1が介挿されて
いる。このスイッチSW1は、コネクタピース80をコ
ネクタ部70から外したときに閉状態になって、LED
31に対して第1のキャパシタC1を並列接続させ、コ
ネクタピース80をコネクタ部70に装着したときに開
状態になる。同様に、フォトトランジスタ32の端子間
(電極部831、834)に対しては、第2のキャパシ
タC2、及び第2のスイッチSW2が介挿されている。
このスイッチSW2も、コネクタピース80をコネクタ
部70から外したときに閉状態になって、フォトトラン
ジスタ32に対して第2のキャパシタC2を並列接続さ
せ、コネクタピース80をコネクタ部70に装着したと
きに開状態になる。従って、コネクタピース80をコネ
クタ部70から外したときに、静電気によって高い電位
にあるものが電極部831、832、833、834に
触れても、その電荷は、第1及び第2のキャパシタC
1、C2に蓄積されるので、LED31及びフォトトラ
ンジスタ32は、破損しない。また、コネクタピース8
0をコネクタ部70に装着すれば、自動的に脈波信号を
検出可能な状態になる。
【0042】(制御部の全体構成)図7は、本例の腕装
着型脈波計測装置の装置本体の内部に構成されている制
御部の説明図である。
【0043】図7において、制御部5には、2つのIC
50、56が設けられている。なお、図7では、制御部
5が行う動作は、そのCPUに格納されているプログラ
ムに基づいて行われるので、その機能についてはブロッ
ク図として表してある。
【0044】IC56は、水晶発振子及び可変コンデン
サを備える発振回路からの信号に基づいて計時動作を行
う計時部561、液晶表示装置13で所定の表示を行う
ための電圧を得るための液晶表示用昇圧回路541、及
び液晶表示装置13を駆動する液晶表示用駆動回路56
2などが構成されている。また、IC56には、腕装着
型脈波計測装置1を時計モード、通常のストップウォッ
チ機能、及び脈波情報の計測を行う脈拍計モードに切り
換えるための制御を行うモード切換部564と、そのと
きのモードに合わせて液晶表示装置13で表示すべき情
報処理を制御する表示制御部53とが構成されている。
【0045】制御部5では、電池59に対して容量素子
528、558が並列に配線接続されている状態にあ
り、そのうち、容量素子528は、IC56の内部に構
成されているメモリ563などに対するバックアップ用
のコンデンサである。一方、容量素子558は、IC5
0の内部に構成されているメモリ501などに対するバ
ックアップ用のコンデンサである。
【0046】装置本体10の内部には、電池59の端子
間電圧を検出してその検出結果をIC56に入力するた
めの電圧検出器543が構成され、電池59の端子間電
圧が低下したとき、液晶表示装置13でその旨の表示を
行うようになっている。装置本体10の内部には、報知
音を発生するための圧電素子58、及びIC56から出
力された電圧を昇圧して圧電素子58に供給するための
コイルを備える報知音発生用昇圧回路580も構成され
ている。
【0047】(データ処理部の構成) IC50には、センサユニット30からの入力結果に基
づいて脈拍数などを求めるデータ処理部55が構成され
ており、データ処理部55は、脈拍数などの脈波情報を
IC56(表示制御部53)に出力することによって、か
かる情報を液晶表示装置13に表示可能としている。
【0048】すなわち、図8にデータ処理部の機能の一
部をブロック図で示すように、データ処理部55では、
センサユニット30からケーブル20を介して入力され
た信号をオペアンプからなる増幅部550で増幅した
後、A/D変換器からなる脈波信号変換部551がデジ
タル信号に変換して脈波信号記憶部552に出力するよ
うになっている。脈波信号記憶部552は、デジタル信
号に変換された脈波データを記憶しておくRAMであ
る。脈波信号演算部553は、脈波信号記憶部552に
記憶されている信号を読み出してそれに周波数分析を行
ない、その結果を脈波成分抽出部554に入力するよう
になっている。脈波成分抽出部554は、脈波信号演算
部553からの入力信号から脈波成分を抽出して脈拍数
演算部555に出力し、この脈拍数演算部555は、入
力された脈波の周波数成分により脈拍数を演算し、その
結果を表示制御部53を介して液晶表示装置13に出力
するようになっている。この動作を行うためのクロック
信号は、IC56から出力されている。
【0049】また、データ処理部55において、表示制
御部53には、脈波信号変換部551によってデジタル
信号化された脈波信号に基づいて、脈波信号の原波形を
液晶表示装置13においてグラフィック表示(スイープ
表示)するための波形データ変換部530、スイープ表
示処理部532、および表示切換部533も構成されて
いる。さらに、表示制御部53には、脈波信号のレベル
を監視する振幅レベル監視部531が構成され、波形デ
ータ変換部530には、振幅レベル監視部531での監
視結果に基づいて、波形データに変換するときの増幅率
を多段階に切り換える波形信号増幅部536が構成され
ている。振幅レベル監視部531での監視結果におい
て、波形信号の振幅が小さいときには、波形信号をより
大きな増幅率で増幅して、脈波信号の原波形を液晶表示
装置13において適正な大きさでグラフィック表示する
ためである。但し、後述するように、利用者は、脈波信
号の原波形をみてセンサユニット30の指への装着状態
を確認するので、表示制御部53は、このときの増幅レ
ベルも液晶表示装置13に表示するようになっている。
さらに、表示制御部53には、負荷状態を監視する負荷
状態監視部535も構成されている。液晶表示装置13
においてELバックライトを点灯した時、アラーム報音
時等の重負荷時には、脈波信号を正確に検出できないの
で、本例では、波形データ変換部530から出力された
波形データは、波形データ記憶部534に記憶され、負
荷状態監視部535での監視結果において、重負荷状態
であるときには、重負荷状態が解除されるまで、表示切
換部533は、新たに計測した脈波信号に基づく原波形
のグラフィック表示に代えて、現在表示している波形を
固定した状態でグラフィック表示するためである。
【0050】データ処理部55及びセンサユニット30
には、腕装着型脈波計測装置1が通常の腕時計として使
用されているときには電力が供給されておらず、腕装着
型脈波計測装置1が脈拍計として機能する脈波情報の計
測モードになったときに電力が供給され、データ処理部
55では、脈波信号変換部551を構成するA/D変換
器に対して動作周期の設定などといった初期化処理が行
われる。
【0051】このように構成したデータ処理部55の動
作は、モード切換部564からの指令に基づいて制御さ
れる。かかる動作の内容を、図9に示すフローチャート
を参照して説明する。
【0052】図9において、ステップST1では、外部
操作に基づいて、モード切換部564が腕装着型脈波計
測装置1のモードを脈波情報の計測モードに切り換える
と、ステップST2では、データ処理部55及びセンサ
ユニット30に対して電力が供給される。この計測モー
ドへの切換は、コネクタ部70のコネクタピース80を
装着するという外部操作によっても行われる。
【0053】続いて、ステップST3では、脈波信号変
換部551を構成するA/D変換器に対して動作周期の
設定などといった初期化処理が行われる。本例では、脈
波信号変換部551において行われる脈波信号に対する
デジタル化は、4秒周期で行われるので、この変換が終
了するまで、ステップST4で待機する。この間、液晶
表示装置13では、後述するとおり、その旨の表示が行
われる。
【0054】次に、1周期分の脈波信号に対するデジタ
ル化が終了した後、ステップST5において、表示制御
部53は、時間の計測を開始するようにとの外部操作が
行われた否かを判断する。この外部操作として、本例で
は、脈波情報の計測モードに切り換えられた以降に、装
置本体10表面の上側に位置するボタンスイッチ117
が押されると、表示制御部53は、時間の計測を開始せ
よとの指令があったものと判断する。 このようにして、
本例では、ボタンスイッチ117を用いた時間計測開始
指令手段が構成されている。
【0055】このステップST5において、表示制御部
53は、時間の計測を開始するようにとの外部操作が行
われていないと判断したときには、ステップST6にお
いて、デジタル信号化された脈波信号を波形データ変換
部530及びスイープ表示処理部532において波形変
換させ、脈波信号の原波形を液晶表示装置13において
グラフィック表示させる(ステップST7)。
【0056】これに対し、ステップST5において、表
示制御部53は、時間の計測を開始するようにとの外部
操作が行われたと判断したときには、ステップST8に
おいて、脈波信号演算部553に対し、脈波信号記憶部
552に記憶されている信号を読み出してそれに周波数
分析を行わせ、その結果を脈波成分抽出部554に入力
させて、しかる後に、ステップST9において、脈波成
分抽出部554に対し、脈拍データに変換させる。そし
て、ステップST7において、脈拍数などの脈波情報を
液晶表示装置13に表示させる。ステップST7の処理
を終えた後は、ステップST4に戻る。従って、液晶表
示装置13には、最新のデータが表示されることにな
る。
【0057】(モード切換部のメイン動作)再び、図7
において、モード切換部564は、外部操作(ボタンス
イッチ111〜117への操作)に基づいて、腕装着型
脈波計測装置1を時計モード、ストップウォッチモー
ド、計時と併せて脈波情報の計測を行う脈拍計モードに
切り換える機能などを有する。また、表示制御部53
は、図9を参照して説明した動作を始め、腕装着型脈波
計測装置1で行う表示に係る全ての動作を制御する。そ
こで、腕装着型脈波計測装置1の動作を説明しながら、
モード切換部564及び表示制御部53の構成、動作を
説明する。
【0058】図10には、腕装着型脈波計測装置1で行
われる各モード、及びそのときの液晶表示装置13にお
ける表示内容を模式的に表してある。
【0059】図10において、ステップST11は、時
計モードであり、第1のセグメント表示領域131に1
994年12月6日、月曜日である旨が表示され、第2
のセグメント表示領域132には、現在時刻が午後10
時08分59秒である旨が表示されている。ドット表示
領域134には、現在のモードが時計モードであるとし
て「TIME」と表示されている。但し、後述するとお
り、ドット表示領域134において「TIME」と表示
されているのは、この時計モードが選択された直後の数
秒間だけである。なお、第3のセグメント表示領域13
3には、何も表示されていない。
【0060】本例の腕装着型脈波計測装置1では、時計
モードのときに2時方向にあるボタンスイッチ111を
押すと、たとえば1時間経過した時にアラーム音を発生
させることができ、このアラームの発生時刻は、任意に
設定可能である。また、11時方向にあるボタンスイッ
チ113を押すと、液晶表示装置13のELバックライ
トが3秒間点灯し、しかる後に、自動的に消灯するよう
になっている。
【0061】このモードから4時の方向にあるボタンス
イッチ112を押すと、ランニングモード(ステップS
T12)に切り換わる。このモードは、腕装着型脈波計
測装置1をストップウォッチとして使用するときのモー
ドである。ランニングモードでは、計測を開始する前
(待機状態)において、第1のセグメント表示領域13
1に現在時刻が表示され、第2のセグメント表示領域1
32には、スタート前であるから、「0:00’00”00」
と表示されている。ドット表示領域134には、ランニ
ングモードである旨の案内として「RUN」と2秒間だ
け表示した後、グラフィックが切り換わる。
【0062】このモードから4時の方向にあるボタンス
イッチ112を押すと、ラップタイムのリコールモード
(ステップST13)に切り換わる。このモードは、腕
装着型脈波計測装置1を用いて過去に計測したラップタ
イムやスプリットタイムを読みだすモードである。ラッ
プタイムのリコールモードでは、第1のセグメント表示
領域131に日付が表示され、第2のセグメント表示領
域132には現在時刻が表示されている。ドット表示領
域には、リコールモードである旨の案内として「LAP
/RECALL」と2秒間だけ表示され、次に、最新の
ラップ毎の脈拍数の推移が表示される。
【0063】このモードから4時の方向にあるボタンス
イッチ112を押すと、脈波計測結果のリコールモード
(ステップST14)に切り換わる。このモードは、腕
装着型脈波計測装置1を用いて過去に計測した脈拍数の
時間的変化を読みだすモードである。また、本例の腕装
着型脈波計測装置1では、装置本体10に加速度センサ
を利用して、マラソン時のピッチの時間的変化を計測す
る機能を設けてあるため、このモードでは、過去に計測
したピッチの時間的変化を読みだすこともできる。脈波
計測結果のリコールモードでは、第1のセグメント表示
領域131に日付が表示され、第2のセグメント表示領
域132には現在時刻が表示されている。ドット表示領
域134には、「RESULT/RECALL」と2秒
間だけ表示され、次に、平均脈拍数の時間的変化を表す
グラフが表示される。
【0064】このモードから、再度、4時の方向にある
ボタンスイッチ112を押すと、矢印P1で示すよう
に、時計モード(ステップST11)に戻る。また、ス
テップST12〜ST14において、入力がない状態が
10分間継続したときも、矢印P2で示すように、時計
モード(ステップST11)に自動的に戻る。この時計
モードに戻ったときには、第1のセグメント表示領域1
31に日付が表示され、第2のセグメント表示領域13
2に現在時刻が表示される。
【0065】本例では、時計モードが選択されたとき、
ドット表示領域134には、図11(a)に拡大して示
すように、時計モードに戻ったとして「TIME」と表
示されるが、この案内表示は、図11(b)に示すよう
に、2秒後に自動的に消え、時計モードの通常状態(ス
テップST15)となる。この時計モードの通常状態で
は、ドット表示領域134に何も表示されない状態のま
まである。
【0066】この時計モードにおいて、4時の方向にあ
るボタンスイッチ112を一段だけ引き出すと、時刻や
日付の修正モードに切り換わる。すなわち、図12にお
いて、時計モードの通常状態(ステップST15)から
4時の方向にあるボタンスイッチ112を一段だけ引き
出すと、まず、秒セットモードに切り換わる(ステップ
ST21)。このモードでは、装置本体10表面の上側
に位置するボタンスイッチ117を押すと、値が1ずつ
繰り上がり、逆に、装置本体10表面の下側に位置する
ボタンスイッチ118を押すと、値が1ずつ繰り下が
る。このモードから7時方向にあるボタンスイッチ11
5を押すと、分セットモードに切り換わる(ステップS
T22)。以降、7時方向にあるボタンスイッチ115
を押すたびに、時間セットモード(ステップST2
3)、年セットモード(ステップST24)、月セット
モード(ステップST25)、日セットモード(ステッ
プST26)、12時間/24時間表示のいずれかを選
択するモード(ステップST27)に切り換わり、再
び、秒セットモードに戻る(ステップST21)。
【0067】この間、いずれのモードにあっても、4時
の方向にあるボタンスイッチ112を押し込むと、時計
モードに戻る。このときも、図11(a)、(b)を参
照して説明したように、時計モード(ステップST1
1)に戻ったとして、ドット表示領域134には「TI
ME」との案内表示が2秒間だけ行われ、しかる後に、
この案内表示は、自動的に消えて、時計モードの通常状
態(ステップST15)となる。
【0068】このように、時刻モードに戻ったときに
は、ドット表示領域134において、時計モードが選択
されことを案内する「TIME」との表示を2秒間だけ
行い、2秒後にはこの案内表示を自動的に消去して、時
計モードの通常状態とする。すなわち、ユーザにモード
の案内を行うのに必要最小限の時間だけドット表示し、
そこが消えていること自身が時計モードの通常状態であ
る旨のモード表示とすることによって、省電力化を図っ
てある。それ故、本例の腕装着型脈波計測装置1では、
脈拍計やピッチ計としても使用できる多機能であること
に起因してその分だけ消費電力が大きいにもかかわら
ず、携帯性の観点から小型で軽量のボタン型の電池59
だけを電源として搭載した場合でも、電池59の寿命が
長い。特に、ドット表示領域134は、表示できる情報
量が大きいことから、そこでモードの案内表示を詳しく
行う代わりに、そこでの表示時間を必要最小限の数秒と
してある。従って、モードの案内表示用に用いるには、
ドット表示領域134の消費電力が第1ないし第3のセ
グメント表示領域131〜133での消費電力に比して
大きいという欠点を解消してある。それ故、本例によれ
ば、モードの案内表示のわかりやすさと、省電力化とを
合わせて実現できる。
【0069】(脈拍計としてのランニングモード)本例
の腕装着型脈波計測装置1では、いずれの状態からも、
コネクタ部70に対してコネクタピース80を装着する
と、図6を参照して説明したように、その旨の信号が制
御部5(モード切換部564)に自動的に入力される結
果、図10に矢印P3で示すように、ランニングモード
(ステップST12)に移る。すなわち、コネクタ部7
0に対してコネクタピース80を装着するという外部操
作は、脈拍計としてのランニングモードに切り換えるた
めの操作である。このときのランニングモードは、スト
ップウォッチとして動作するだけでなく、ランニング中
の脈拍数を計測できるモードである。
【0070】脈拍計としてのランニングモードにおける
機能を、図13を参照し、併せて図14も参照して説明
する。
【0071】まず、コネクタ部70に対してコネクタピ
ース80を装着するという外部操作によって、図14
(a)に示すように、液晶表示装置の第1のセグメント
表示領域131に現在時刻が表示され、第2のセグメン
ト表示領域132には、「0:00’00”00」と表示さ
れ、ドット表示領域134には、「RUN」と2秒間だ
け表示される。また、第3のセグメント表示領域133
でハートのマークが点滅して、脈拍計としてのランニン
グモードに切り換わったことを表示する(ステップST
31)。
【0072】このモードの切り換えによって、図8に示
したデータ処理部55に電力が供給され、また、脈波信
号変換部551を構成するA/D変換器に対しては、動
作周期の設定などといった初期化処理が行われる。
【0073】この初期化処理が開始されて2秒後に、図
13に示すように、初期の脈拍数を計測するための脈波
信号の取り込みが行われる。このとき、ドット表示領域
134には、「STOP/5」との表示(ステップST
32)と、「MOTION/4」との表示(ステップS
T33)とが2Hzで交互に行われ、5秒間、動かない
ようにと表示される。このとき表示される数字は、5秒
間に対するカウントダウンであり、切り換わっていく。
【0074】このようにして、データ処理部55におい
て初期化のための処理を行う間は、液晶表示装置13に
は、その旨の情報を表示する。なお、かかる情報の表示
については、各種のメッセージやキャラクタの表示を行
ってもよい。
【0075】そして、脈拍数の初期値が計測された以
降、時間の計測を開始するようにと、装置本体10表面
の上側に位置するボタンスイッチ117が押されるまで
待機状態となる(ステップST34)。
【0076】この待機状態では、ドット表示領域134
には、図14(b)に示すように、脈波信号の原波形が
グラフィック表示される。ここで表示される原波形は、
最新のデータである。なお、第3のセグメント表示領域
132には、初期の脈拍数「75」が表示される。
【0077】ここで、脈波信号の原波形をグラフィック
表示するときには、脈波信号の波形が所定の振幅となる
ように増幅されているので、その増幅レベルは、第1の
セグメント領域131において、レベル「2」である旨
の表示MMが行われる。このため、脈波信号の原波形
は、液晶表示装置13において適正な大きさでグラフィ
ック表示されるので、利用者は、脈波信号の原波形をみ
るとともに、このときの増幅レベルも考慮して、センサ
ユニット30の指への装着状態を確認できる。
【0078】このとき、液晶表示装置13でELのバッ
クライトを点灯すると、駆動電圧が低下するので、脈波
信号を正確に検出できない。そこで、本例では、新たに
計測した脈波信号に基づく原波形のグラフィック表示に
代えて、現在表示している波形を固定した状態でグラフ
ィック表示する。
【0079】この状態から、マラソンをスタートすると
同時に、装置本体10表面の上側に位置するボタンスイ
ッチ117を押すと、時間の計測が開始されるととも
に、脈拍数の計測が継続される(ステップST35)。
【0080】これらの計測結果は、図14(c)に示す
ように、まず、第2のセグメント表示領域132に経過
時間が表示され、ドット表示領域134には、脈拍数の
時間的変化がグラフィック表示される。さらに、第3の
セグメント表示領域133には、ドット表示領域134
に表示されたグラフの縦軸の目盛りを表す数値「15
0」「172」、及び横軸のフルスケールを表す「3h
r」が表示される。また、第3のセグメント表示領域1
33には、現在の脈拍数、トレーニング中の実績から設
定された脈拍数の目標値なども表示される。
【0081】そのうちに、脈拍数が所定の範囲にまで到
達すると、脈拍数は、予め設定された値に対する差とし
てグラフィック表示される(ステップST36)。
【0082】この間に8時方向にあるボタンスイッチ1
14を押すと、ドット表示領域134にピッチの時間的
変化が表示され(ステップST37)、再び、8時方向
にあるボタンスイッチ114を押すと、ドット表示領域
134に脈拍数の時間的変化が表示される状態(ステッ
プST36)に戻る。
【0083】また、所定の通過点を通るとき、装置本体
10表面の下側に位置するボタンスイッチ116を押す
と、そのときのラップタイムが第1のセグメント表示領
域131に表示される(ステップST38)。そして、
10秒後には自動的にステップST36に戻る。
【0084】しかる後、ゴールに到着すると同時に装置
本体10表面の上側に位置するボタンスイッチ117を
押すと、ピッチ、及び時間の計測が停止し、ドット表示
領域134には、「COOLING/DOWN」と表示
される(ステップST39)。この状態から2分経過す
ると、ドット表示領域134には、ゴールした以降の脈
拍数の時間的変化が脈拍回復特性としてグラフィック表
示される(ステップST40)。
【0085】この状態から、8時方向にあるボタンスイ
ッチ114を押すと、ドット表示領域134に「PUL
SE/RESULT」と1.5秒間表示された後(ステ
ップST41)、ドット表示領域134には、今回のマ
ラソンにおける脈拍数の時間的変化が表示される(ステ
ップST42)。また、8時方向にあるボタンスイッチ
114を押すと、ドット表示領域134に「PITCH
/RESULT」と1.5秒間表示された後(ステップ
ST43)、ドット表示領域134には、今回のマラソ
ンにおけるピッチの時間的変化が表示される(ステップ
ST44)。さらに、8時方向にあるボタンスイッチ1
14を押すと、ドット表示領域134に「COOLIN
G/DOWN」と1.5秒間表示された後(ステップS
T45)、ドット表示領域134にゴールした以降の脈
拍数の時間的変化が脈拍回復特性としてグラフィック表
示される状態(ステップST40)に戻る。
【0086】なお、ゴールした以降、装置本体10表面
の下側に位置するボタンスイッチ116を押すと、ドッ
ト表示領域134には、今回の結果を記憶しておくか否
かの案内「PROTECT/MEMO?Y」が表示され
(ステップST46)、装置本体10表面の上側に位置
するボタンスイッチ117を押して「YES」と返答す
ると、ドット表示領域134には、結果を記憶処理中で
あるとして「MEMORY」と表示され(ステップST
47)、2秒後には、初期状態(ステップST31)に
戻る。
【0087】この脈拍計としての計測が終了した後に、
4時の方向にあるボタンスイッチ112を押すと、図1
0に示したように、ラップタイムのリコールモード(ス
テップST13)に切り換わる。このモードから、4時
の方向にあるボタンスイッチ112を押すと、脈波計測
結果のリコールモード(ステップST14)に切り換わ
る。このモードにおいても、ドット表示領域134に
は、脈拍数の時間的変化がグラフィック表示することが
できる。この状態から、4時の方向にあるボタンスイッ
チ112を押すと、時計モード(ステップST11)に
戻る。
【0088】このモードに戻したときも、第1のセグメ
ント表示領域131に日付が表示され、第2のセグメン
ト表示領域132に現在時刻が表示される。また、ドッ
ト表示領域134には、時計モードに戻ったとして「T
IME」との案内表示が行われるが、この表示は、矢印
P4で示すように、2秒後に自動的に消え、時計モード
の通常状態(ステップST15)となる。
【0089】(モード切換部のサブ動作)再び、図7に
おいて、本例の腕装着型脈波計測装置1では、電池59
の正電極、及び容量素子528、558の端子に電気的
に接続するライン57と、IC56との間には、電池有
無検出用のスイッチ機構500が介挿されており、この
スイッチ機構500は、電池59の着脱動作に連動して
開閉するようになっている。
【0090】すなわち、IC56のモード切換部564
において、電池59を交換のために取り外したため、ス
イッチ機構500が閉じ、スイッチ機構500を介して
ライン57から所定の信号(容量素子528の端子電
圧)が入力されたときには、通常のモードから、装置本
体10で行われる動作の一部を強制的に停止する省エネ
ルギーモードに切り換える動作を行うようになってい
る。この省エネルギーモードとして、モード切換部56
4は、まず、報知音発生用昇圧回路580への電力供給
を停止し、また、IC50に対するクロック信号の出力
を停止し、さらに、液晶表示用昇圧回路541への電力
供給を停止し、それに加えて、液晶表示用駆動回路56
2において、液晶表示装置13に対するコモン電圧とセ
グメント電圧とを同電位としてそこでの表示を完全に停
止する。かかる省エネルギーモードのときには、計時動
作の継続やメモリ563、501のバックアップに必要
な電力は、容量素子528、558から供給される。従
って、電池59を外した後でも、計時動作が継続されて
いるので、電池59を交換した後には、時刻合わせを行
う必要がない。また、それまでメモリ563、501に
記憶されていたデータは、消失しない。
【0091】なお、電池59を装着すると、スイッチ機
構500は、開状態になるため、信号が入力されなくな
る。但し、この状態でも、裏蓋118を取り付けない限
り、電池59は電力供給を行わない。かかる状態を、電
圧検出器543が監視しているので、電池59を装着し
た後、裏蓋118も取り付けられ、電池59からの電力
供給が再開されて始めて、モード切換部564は、省エ
ネルギーモードから通常モードに復帰する。併せて、モ
ード切換部564は、電圧検出器543が検出した新た
に装着した電池59の端子間電圧値を液晶表示装置13
にすぐに表示させる。
【0092】(実施例の主な効果) 以上のとおり、本例の腕装着型脈波計測装置1では、脈
波情報の計測モードに切り換わった以降、脈波信号の計
測を開始するようにとの外部操作が行われるまでは、図
14(b)に示すように、液晶表示装置13にフォトト
ランジスタ32が出力した脈波信号の原波形をグラフィ
ック表示するため、脈波情報の計測(マラソン)を開始
する前に、脈波信号の原波形の波形やレベルを確認すれ
ば、LED31やフォトトランジスタ32の装着状態の
良否を詳しく判別できる。また、現在の装着状態で脈波
情報を正確に計測できるか否かだけでなく、原波形の形
状やレベルを確認しながらLED31やフォトトランジ
スタ32を調整することにより、LED31やフォトト
ランジスタ32の位置を最適な位置に設定することもで
きる。また、周囲の温度や湿度が脈波情報を計測可能な
環境であるか否かを予め確認できる。さらに、かかる機
能は、腕装着型脈波計測装置1の製造時において、その
検査などにも利用できる。しかも、原波形をグラフィッ
ク表示するため、電池の消耗などによって時間軸が変動
したか否かなども確認することもできる。
【0093】また、脈波情報の計測モードに切り換わっ
た以降、すぐには脈波信号の計測を開始できない場合
に、その間は、図14(a)に示す表示を行い、脈波情
報を求める処理が可能になった以降、脈波信号の原波形
をグラフィック表示するので、この表示に移行した後で
あれば、脈波情報の計測の準備が整ったことを確実に確
認できる。
【0094】さらに、脈波信号の原波形をグラフィック
表示するときには、脈波信号の波形が所定の振幅となる
ように増幅され、その増幅レベルは、第1のセグメント
領域131に表示される。このため、利用者は、脈波信
号の原波形をみるとともに、このときの増幅レベルも考
慮して、センサユニット30の指への装着状態を確認で
きる。
【0095】また、液晶表示装置13でELのバックラ
イトを点灯すると、駆動電圧が低下するので、脈波信号
を正確に検出できないが、この場合には、新たに計測し
た脈波信号に基づく原波形のグラフィック表示に代え
て、現在表示している波形を固定した状態でグラフィッ
ク表示するので、乱れた波形を表示しなくて済む。
【0096】(その他の実施例)なお、本例では、生体
から脈波信号を検出するにあたって、指から検出した
が、手首の回りでもよく、その場所には限定がない。ま
た、検出方法についても、光学的に検出する方法の他
に、圧力センサなどを利用したものでもよい。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る脈波
計測装置では、外部操作に基づいて脈波情報の計測モー
ドに切り換わった以降、脈波信号の計測を開始するよう
にとの外部操作が行われるまでは、表示装置に受光素子
が検出した脈波信号の原波形をグラフィック表示するこ
とに特徴を有する。従って、本発明によれば、脈波情報
の計測を開始する前に、脈波信号の原波形の波形やレベ
ルを確認すれば、発光素子や受光素子の装着状態の良否
を詳しく判別できる。また、原波形の形状やレベルを確
認しながら発光素子や受光素子の装着状態を調整するこ
とにより、発光素子や受光素子の位置を最適な位置に設
定することができる。さらに、周囲の温度や湿度が計測
可能な環境であるか否かなども予め確認できる。また、
かかる機能は、脈波計測装置の製造時において、その良
品・不良品の検査などにも利用できる。しかも、原波形
をグラフィック表示するため、その時間軸の安定性を確
認することもできる。
【0098】また、脈波情報を求める処理が可能になっ
た以降、脈波信号の計測を開始するようにとの外部操作
が行われるまでの間、脈波信号の原波形をグラフィック
表示した場合には、この表示に移った以降であれば、脈
波情報の計測の準備が整ったことを確実に確認できる。
【0099】さらに、脈波信号の原波形をグラフィック
表示するときには、脈波信号の波形が所定の振幅となる
ように増幅され、その増幅レベルも表示される。このた
め、利用者は、脈波信号の原波形をみるとともに、この
ときの増幅レベルも考慮して、センサの指への装着状態
などを確認できる。
【0100】また、重負荷時には脈波信号を正確に検出
できないが、この場合には、新たに計測した脈波信号に
基づく原波形のグラフィック表示に代えて、現在表示し
ている波形を固定した状態でグラフィック表示するの
で、乱れた波形を表示しなくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る腕装着型脈波計測装置
の全体構成、及び使用状態を示す説明図である。
【図2】図1に示す腕装着型脈波計測装置の装置本体の
平面図である。
【図3】図1に示す腕装着型脈波計測装置の装置本体を
腕時計の3時の方向からみたときの説明図である。
【図4】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたセン
サユニットの断面図である。
【図5】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたセン
サユニットを指に装着した状態を示す説明図である。
【図6】図1に示す腕装着型脈波計測装置のコネクタ部
における電気的な接続関係を示す説明図である。
【図7】図1に示す腕装着型脈波計測装置の制御部の機
能を示すブロック図である。
【図8】図7に示す制御部に構成したデータ処理部の機
能を示すブロック図である。
【図9】図8に示すデータ処理部で行われる動作を示す
フローチャートである。
【図10】図1に示す腕装着型脈波計測装置のモード切
換部の機能を説明するために、腕装着型脈波計測装置の
各モードを示す説明図である。
【図11】(a)は、図10に示すモードのうち時計モ
ードが選択されたときの案内表示を示す説明図、(b)
は、この案内表示が消えた状態を示す説明図である。
【図12】図10に示すモードのうち時計モードにおい
て時刻などを合わせるときの表示の内容を示す説明図で
ある。
【図13】図1に示す腕装着型脈波計測装置において、
脈拍計としてのランニングモードにおける機能を説明す
るための説明図である。
【図14】(a)は、図13に示す脈拍計としてのラン
ニングモードに切り換わったとの表示の内容を示す説明
図、(b)は、このモードにおいて計測を開始する前の
表示の内容を示す説明図、(c)は、このモードにおい
て計測を開始した後の表示の内容を示す説明図である。
フロントページの続き (56)参考文献 国際公開94/015525(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/0245

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間の計測とともに、生体から検出した
    脈波信号に基づいてデータ処理手段によって脈拍数など
    の脈波情報を求め、該脈波情報の時間的変化を表示装置
    に表示する脈波計測装置において、 外部操作に基づいて脈波情報の計測モードに切り換わっ
    た以降、 時間の計測を開始するようにとの外部操作が行われた後
    には前記表示装置に前記脈波情報を表示し、時間の計測
    を開始するようにとの外部操作が行われるまでは、前記
    表示装置に前記脈波信号の原波形をグラフィック表示す
    ることを特徴とする脈波計測装置における表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、外部操作に基づいて
    脈波情報の計測モードに切り換わった以降、 前記データ処理手段において前記脈波情報を求める処理
    が可能になるまでは、前記表示装置にその旨の情報を表
    示し、前記データ処理手段において前記脈波情報を求め
    る処理が可能になってから時間の計測を開始するように
    との外部操作が行われるまでは、前記表示装置に前記脈
    波信号の原波形をグラフィック表示することを特徴とす
    る脈波計測装置における表示方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記脈波信
    号の原波形をグラフィック表示するときには、前記脈波
    信号の波形が所定の振幅となるように増幅するととも
    に、その増幅レベルも前記表示装置に表示することを特
    徴とする脈波計測装置における表示方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかの項におい
    て、前記脈波信号の原波形のグラフィック表示は、通常
    負荷時には、新たに計測した前記脈波信号に基づく原波
    形の表示に書き換える一方、前記表示装置でのバックラ
    イトの点灯時またはアラーム報音時等の重負荷時には、
    それ以降、重負荷状態が解除されるまで、現在表示して
    いる波形の表示に固定することを特徴とする脈波計測装
    置における表示方法。
  5. 【請求項5】 所定の情報を表示可能な表示装置と、生
    体からの脈波信号を検出するセンサと、該センサが検出
    した脈波信号に基づいて前記表示装置に表示すべき脈拍
    数などの脈波情報を求めるとともに、前記脈波信号の原
    波形を前記表示装置にグラフィック表示するための波形
    変換を行うデータ処理手段と、外部操作に基づいて前記
    脈波情報の計測モードと他のモードとの間で切り換えを
    行うモード切換手段と、脈波情報の計測モードにおいて
    外部操作に基づいて時間の計測を開始するように指令す
    る時間計測開始指令手段と、脈波情報の計測モードに切
    り換わった以降、前記時間計測開始指令手段から時間の
    計測を開始するようにとの指令があったか否かを判断
    し、該指令があったと判断したときには前記データ処理
    手段によって求めた前記脈波情報を前記表示装置に表示
    させ、前記時間計測開始指令手段から前記時間の計測を
    開始するようにとの指令がないと判断したときには、前
    記データ処理手段によって求めた前記脈波信号の原波形
    を前記表示装置にグラフィック表示させる表示制御手段
    とを有することを特徴とする脈波計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記データ処理手段
    は、外部操作に基づいて前記脈波情報の計測モードに切
    り換えられたときに電力が供給されて前記脈波信号に対
    する処理が可能になるように構成され、 前記表示制御手段は、前記脈波情報の計測モードに切り
    換えられた以降、前記データ処理手段において前記脈波
    信号に対する処理が可能になるまではその旨の情報を前
    記表示装置に表示させ、前記データ処理手段において前
    記脈波信号に対する処理が可能になってからは、前記時
    間計測開始指令手段から時間の計測を開始するようにと
    の指令があったと判断したときには、前記データ処理手
    段によって求めた前記脈波情報を前記表示装置に表示さ
    せ、前記時間計測開始指令手段から前記時間の計測を開
    始するようにとの指令がないと判断したときには、前記
    データ処理手段によって求めた前記脈波信号の原波形を
    前記表示装置にグラフィック表示させることを特徴とす
    る脈波計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において、前記表示制
    御手段は、前記脈波信号の原波形をグラフィック表示す
    るときの波形の振幅を多段階に切り換える波形信号増幅
    手段を有し、前記表示制御手段は、前記脈波信号の原波
    形をグラフィック表示するときには、前記表示装置に現
    在表示している前記脈波信号の原波形の増幅レベルを表
    示することを特徴とする脈波計測装置。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし7のいずれかの項におい
    て、さらに、前記表示装置でのバックライトの点灯時、
    またはアラーム報音時等の重負荷状態にあるか否かを監
    視する負荷状態監視手段を有し、前記表示制御手段は、
    通常負荷状態のときには、新たに計測した脈波信号に基
    づいて該脈波信号の原波形をグラフィック表示し、重負
    荷状態のときには、それ以降、該重負荷状態が解除され
    るまで、現在表示している波形を表示することを特徴と
    する脈波計測装置。
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US08/692,938 US5795301A (en) 1995-08-31 1996-08-06 Display method used in portable pulse measuring device
DE69615115T DE69615115T2 (de) 1995-08-31 1996-08-28 Anzeigeverfahren für eine tragbare Vorrichtung zur Messung von Pulswellen
EP96306223A EP0761163B1 (en) 1995-08-31 1996-08-28 Display method used in portable pulse measuring device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2746877A2 (en) 2012-10-25 2014-06-25 Seiko Instruments Inc. Electronic device, display control method and program

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